JPH1145152A - 発電式無電源マウス - Google Patents

発電式無電源マウス

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JPH1145152A
JPH1145152A JP9201301A JP20130197A JPH1145152A JP H1145152 A JPH1145152 A JP H1145152A JP 9201301 A JP9201301 A JP 9201301A JP 20130197 A JP20130197 A JP 20130197A JP H1145152 A JPH1145152 A JP H1145152A
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rotation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マウスボールを回転させている間だけしか発
電ができないため、停止時間の多い通常のマウス操作で
は効率良く発電を行うことができなかった。 【解決手段】 マウスボール50と発電器80の駆動軸
との間に介在される歯車機構70に備えられたつめ車付
はずみ車76aの働きにより、利用者がコードレスマウ
ス10を移動させてマウスボール50を回転させた後、
同マウスボール50の回転が止まってもしばらくの間発
電器80の駆動軸を回転させて発電を継続させることが
でき、同発電器80の発電効率を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電式無電源マウ
スに関し、特に、回転駆動体に連結された発電器が電力
供給を行う発電式無電源マウスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発電式無電源マウスとしては、特
開平7−225649号公報に開示されたものが知られ
ている。同公報によれば、コードレスマウス1は、図8
に示すように、底部に備えられたボール2と、同ボール
2と面接するピンチローラ3と、このピンチローラ3に
連結されるとともに同ピンチローラ3の回転力により発
電を行う発電機4とを備え、ボール2を回転させること
によりピンチローラ3を回転させて発電機4に発電させ
る。
【0003】上記ピンチローラ3と発電機4は、シャフ
ト5を介して連結されているため、ボール2が実際に回
転する力を発電機4に伝達している。このため、ボール
2を回転させている間にだけ発電機4で発電を行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の発電式
無電源マウスにおいては、ボール2を回転させている間
だけしか発電を行うことができなかった。このため、停
止時間の多い通常のマウス操作では効率良く発電を行う
ことができなかった。
【0005】本発明は、上記課題をかんがみてなされた
もので、発電効率の良い発電式無電源マウスの提供を目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、マウス本体と、上記マウ
ス本体の底面に設置されて同マウス本体の移動で回転す
る回転駆動体と、上記回転駆動体にて回転駆動されるは
ずみ車を備えたはずみ車機構と、上記はずみ車機構に連
結された発電器と、上記発電器から電源供給されて蓄電
する蓄電部と、上記蓄電部から電源供給されてマウス操
作に応じた信号出力するマウス信号出力部とを具備する
構成としてある。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、マウス本体を移動させると、同マウス本
体の底面に設置された回転駆動体が回転する。この回転
駆動体の回転に伴ってはずみ車機構に備えられたはずみ
車が回転駆動し、同はずみ車機構に連結された発電器に
て発電が行われる。すると、同発電器から蓄電部に電源
供給されて同蓄電部は蓄電する。また、マウス信号出力
部は、この蓄電部からの電源供給によりマウス信号に応
じた信号を出力する。
【0008】このマウス本体は、外部からケーブル等を
介して電源を得ることなく底面に収容するマウスボール
を回転させる等してマウス操作を行うことの可能なもの
を示している。上記回転駆動体は、マウス操作に伴うマ
ウス本体の移動で回転可能なものであれば良く、通常の
マウス操作を行うための上記マウスボールであっても良
いし、同マウスボールとは別個の回転部材で構成される
ものであっても良い。前者のような構成とした場合の一
例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記
載の発電式無電源マウスにおいて、上記回転駆動体は、
マウスボールで構成されるとともに、上記はずみ車機構
は、同マウスボールの二軸にて回転駆動される構成とし
てある。
【0009】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、回転駆動体としてのマウスボールを回転
させると、はずみ車機構は同マウスボールの二軸にて回
転駆動される。このように、回転駆動体をマウスボール
等の球体で構成すると一回転駆動体における二軸方向へ
の回転で上記はずみ車を回転駆動させることができると
いう点で適例であるが、同回転駆動体は必ずしも球体に
限られる必要はなく、本来の回転駆動体の観点において
は、円柱状に形成した回転ローラ等を上記二軸方向に回
転可能に配置して実現することも可能である。
【0010】また、この回転駆動体には、通常のマウス
操作時に回転駆動可能なものや特別な操作により回転駆
動可能なものが含まれる。この後者の場合の一例とし
て、請求項3にかかる発明は、上記請求項1または請求
項2のいずれかに記載の発電式無電源マウスにおいて、
上記回転駆動体は、上記マウス本体を底面方向に押圧す
るときに回転駆動可能となる構成としてある。上記のよ
うに構成した請求項3にかかる発明においては、マウス
本体を底面方向に押圧して移動させると、回転駆動体は
この移動に伴って回転駆動される。
【0011】上記はずみ車機構は、上記回転駆動体にて
回転駆動されるはずみ車を備えていれば良く、このはず
み車は、同回転駆動体の回転駆動を停止した後も自由回
転可能なものを示している。このはずみ車機構の構成の
一例として、請求項4にかかる発明は、上記請求項1〜
請求項3のいずれかに記載の発電式無電源マウスにおい
て、上記はずみ車機構は、ラチェット機構を備えて上記
はずみ車の自由回転を許容する構成としてある。
【0012】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、上記回転駆動体の回転駆動を停止したと
き、はずみ車機構に備えられたラチェット機構によりは
ずみ車を一方向に自由回転させる。上記発電器は、はず
み車機構に連結されるとともに同はずみ車機構の回転駆
動により発電可能なものであれば良い。従って、巻きコ
イルを磁場中で回転させて実現することもできるし、コ
イルパターンをエッチングした円板を磁場中で回転させ
ることにより実現することもできる。
【0013】上記蓄電部は、発電器から電源供給されて
蓄電することができれば良く、リチウムイオン電池やニ
ッケルカドミウム電池等の蓄電池で構成されるものが含
まれる。上記マウス信号出力部は、マウス操作に応じた
信号を出力することが可能な構成であれば良く、同マウ
ス操作に基づいた赤外光を出力するものや同マウス操作
に基づいた電波を出力するもの等が含まれる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、発電効率
の良い発電式無電源マウスを提供することができる。
【0015】また、請求項2にかかる発明によれば、マ
ウスボールを上記回転駆動体としても兼用することがで
きるため、構成を簡単化することができる。さらに、請
求項3にかかる発明によれば、マウスボールと別体で構
成され、発電時にのみ押圧して回転駆動させるので通常
時の操作の妨げとならない。さらに、請求項4にかかる
発明によれば、マウス本体の移動をやめても上記発電器
にて発電を継続させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるコードレスマウスを一部破断斜視図により示してい
る。なお、説明の便宜上、図1において紙面左下方を前
方と呼ぶとともに紙面右下方を左方と呼ぶことにする。
コードレスマウス10は、ドーム型に形成されて下方が
開口した上ケーシング20aと、この上ケーシング20
aの開口部分の形状に合わせて成形された下ケーシング
20bとからなる本体部20を備え、同上ケーシング2
0aの前方上面には一対の操作キー30,30を備えて
いる。かかる構成により、利用者はコードレスマウス1
0のドーム型部分を上方から手のひらでつかんで同コー
ドレスマウス10を前後左右に移動させたり、指で操作
キー30,30を押下操作する等のマウス操作を行う。
なお、コードレスマウス10の前端には発光部40が備
えられ、このマウス操作に基づく赤外光を送信出力して
いる。
【0017】また、この下ケーシング20bの中央付近
には、円形の貫通孔20b1が形成され、コードレスマ
ウス10の内部に備えられたマウスボール50の下方部
分を外方に露出させている。従って、利用者はコードレ
スマウス10を前後左右に移動させて上記マウス操作を
行うとき、このマウスボール50を回転させることとな
る。この意味で、マウスボール50は回転駆動体を構成
する。このマウスボール50の前方と右方には、マウス
ボール50に当接するとともに同マウスボール50の回
転に伴って駆動されるピンチローラ60a,60bがそ
れぞれに備えられている。このピンチローラ60a,6
0bの回転力は、後述する歯車機構70を介して発電器
80に伝達され、同発電器80の動力源として用いられ
る。
【0018】図2は、この歯車機構70の構成を概略図
により示している。以下の説明では、回転軸を前後方向
に持つ歯車等に関しては後側から見たときの回転方向を
示し、回転軸を左右方向に持つ歯車等に関しては左側か
ら見たときの回転方向を示す。この歯車機構70は、同
図に示すように、各ピンチローラ60a,60bにおけ
る時計回りの回転と反時計回りの回転とを区別してそれ
ぞれの歯車に伝達する回転分離部71,72と、各回転
分離部71,72における時計回りの回転と反時計回り
の回転を一つの歯車の回転に統合する回転統合部73〜
75と、この回転統合部73〜75で得られた回転力を
発電器80に伝達するとともに各ピンチローラ60a,
60bの回転が停止した後も継続して自由回転可能なは
ずみ車部76とから構成される。かかる構成により、前
後方向に回転するピンチローラ60aと左右方向に回転
するピンチローラ60bとの回転力をまとめて一方向の
回転として発電器80に動力伝達するとともに、同ピン
チローラ60a,60bの回転が停止してもさらに継続
して同発電器80を駆動させる。
【0019】上記回転分離部71,72は、ピンチロー
ラ60aに関しては歯車71a〜71dで、ピンチロー
ラ60bに関しては歯車72a〜72dで構成されてい
る。この回転分離部71は、図3の(A)に示すよう
に、固定された回転軸で回転可能に支持される歯車71
aと、同歯車71aに右側で噛合する歯車71bと、歯
車71aに左側で噛合する歯車71cと、同歯車71c
に左側で噛合するとともに固定された回転軸で回転可能
に支持される歯車71dを備えている。
【0020】上記歯車71bの回転軸は、支持アーム7
1b1の一端に回転可能に支持されており、同支持アー
ム71b1の他端は歯車71bの右下方を支点に回転可
能に支持されている。一方、歯車71cの回転軸につい
ても支持アーム71c1の一端に回転可能に支持されて
おり、同支持アーム71c1の他端は歯車71cの左下
方を支点に回転可能に支持されている。この支持アーム
71b1は、同図に示す位置から上方向にだけ回転可能
であるとともに微弱なつるまきバネ71b2により下方
に付勢されており、同様に支持アーム71c1について
も同図に示す位置から上方向にだけ回転可能であるとと
もに微弱なつるまきバネ71c2により下方に付勢され
ている。なお、これらの支持アーム71b1,71c1
は、つるまきバネ71b2,71c2で下方に付勢する
ことなく、上記歯車71b,71cの自重だけで下方に
戻らせる構成とすることも可能である。
【0021】従って、ピンチローラ60aを反時計回り
に回転させると、このピンチローラ60aと同軸状態に
ある歯車71aもまた反時計回りに回転する。すると、
図3の(B)に示すように、歯車71cは歯車71aに
より下方へ押しつけられながら時計回りに回転し、歯車
71dを反時計回りに回転させる。このとき、歯車71
bは歯車71aの回転力により右上方に跳ね上げられて
回転しない。また、逆にピンチローラ60aを時計回り
に回転させると、このピンチローラ60aと同軸状態に
ある歯車71aもまた時計回りに回転する。すると、図
3の(C)に示すように、歯車71bは歯車71aによ
り下方へ押しつけられながら反時計回りに回転する。こ
のとき、歯車71cは歯車71aの回転力により左上方
に跳ね上げられて回転できず、これに伴って歯車71d
も同様に回転しない。
【0022】上記回転分離部72についても上述した回
転分離部71の場合と同様に歯車72a〜72dにより
構成される。従って、同ピンチローラ60bが時計回り
に回転すると歯車72dが時計回りに回転し、反時計回
りに回転すると歯車72bが時計回りに回転する。上記
回転統合部73では、歯車71bと歯車72bの回転を
統合して時計回りの回転を歯車73cに伝達し、回転統
合部74は、歯車71dと歯車72dの回転を統合して
同様に時計回りの回転を歯車74cに伝達する。そし
て、歯車73cと歯車74cの回転をまとめて歯車75
の回転力とする。
【0023】この回転統合部73は、歯車71bと同軸
状態にあるかさ歯車73aと、歯車72bと同軸状態に
あるとともに同かさ歯車73aに噛合するかさ歯車73
bと、同かさ歯車73bと同軸状態にある歯車73cが
備えられている。かかる構成により、歯車71bが上述
したように反時計回りに回転するとかさ歯車73a,7
3bを介して歯車73cは時計回りに回転し、歯車72
bが時計回りに回転すると同軸状態にある歯車73cも
同様に時計回りに回転する。従って、歯車71bと歯車
72bのうちのいずれかが回転すると上記歯車73cは
時計回りに回転することとなる。
【0024】一方、回転統合部74は、歯車71dと同
軸状態にあるかさ歯車74aと、歯車72dと同軸状態
にあるとともに同かさ歯車74aに噛合するかさ歯車7
4bと、同かさ歯車74bと同軸状態にある歯車74c
を備えている。かかる構成により、歯車71dが反時計
回りに回転するとかさ歯車74a,74bを介して歯車
74cは時計回りに回転し、歯車72dが時計回りに回
転すると同軸状態にある歯車74cも同様に時計回りに
回転する。従って、歯車71dと歯車72dのうちのい
ずれかが回転すると上記歯車74cは時計回りに回転す
ることとなる。
【0025】また、歯車75には上記歯車73cと歯車
74cに噛合されている。このため、時計回りに回転す
る両歯車73c,74cにより、同歯車75は反時計回
りに回転される。このようにして、各ピンチローラ60
a,60bにおける各方向への回転力は、上述した過程
を経て上記歯車75の反時計回りへの回転にまとめられ
る。通常のマウス操作では、利用者がコードレスマウス
10を移動させてマウスボール50を回転させている時
間よりもコードレスマウス10を停止させている時間の
方が長くなる。このため、本実施形態にかかるコードレ
スマウス10では、利用者がコードレスマウス10の移
動をやめた後にも発電器80を継続して駆動させられる
ように次のような構成からなるはずみ車部76が備えら
れている。
【0026】このはずみ車部76は、図4に示すよう
に、発電器80の駆動軸と同軸状態に支持されるつめ車
付はずみ車76aと、同つめ車付はずみ車76aと別個
の回転軸で支持されるとともに上記歯車75と同軸状態
に支持される押しつめ支持板76bとから構成される。
このつめ車付はずみ車76aは、径の大きい金属製円板
で形成されるはずみ車76a1と、同はずみ車76a1
と同軸に固定されたつめ車76a2から構成される。か
かる構成により、つめ車76a2に回転力が加えられた
後にこの回転力が取り除かれても、はずみ車76a1は
自重による慣性力でしばらくの間回転し、つめ車付はず
み車76a全体をしばらく自由回転させることとなる。
なお、つめ車76a2の周縁には径方向に複数のつめが
形成されており、各つめは右方から斜め内側に切り込み
を入れることにより形成されている。
【0027】一方、押しつめ支持板76bは、前側中央
につめ車付はずみ車76aの回転軸を収容可能な凹部が
形成された板部材76b1と、同板部材76b1の両端
に回転可能に支持された一対の押しつめ76b2,76
b2とから構成される。この板部材76b1の後側中央
には、歯車75の回転軸が固定されており、同歯車75
と同軸状態で回転可能となっている。また、押しつめ7
6b2,76b2は、先端部分を上記つめ車76a2に
形成された切り込みに挿入可能なテーパ形状としたアー
ムで構成され、付け根部分を支点として回転可能に支持
されている。この押しつめ76b2,76b2は、微弱
なつるまきバネにより時計回り方向に付勢されており、
押しつめ支持板76bが反時計回りに回転するときには
押しつめ76b2,76b2がつめ車76a2の各つめ
を押し回す。また、つめ車付はずみ車76aが上述した
ように反時計回りに自由回転するときには、各つめで押
しつめ76b2,76b2を外方に押しのけながら同様
に反時計回りに回転する。しかし、上述したようにつめ
車付はずみ車76aが時計回りに回転しようとすると、
各つめがこの押しつめ76b2,76b2に突き当てら
れて回転できない。このように、つめ車76a2と、同
つめ車76a2に形成された各つめに係合される押しつ
め76b2,76b2を有する押しつめ支持板76b
は、つめ車付はずみ車76aの回転を反時計回りだけに
規制する。この意味で、つめ車76a2と押しつめ支持
板76bは、回転方向規制機構を構成している。
【0028】以上のように、各ピンチローラ60a,6
0bのうちのいずれかが、いずれかの方向に回転駆動さ
れると、つめ車付はずみ車76aが反時計回りに回転さ
れ、発電器80が駆動される。従って、マウスボール5
0の回転力を歯車機構70に伝達するピンチローラ60
a,60bと、はずみ車部76を含むとともに同ピンチ
ローラ60a,60bから伝達された回転力を発電器8
0に伝える歯車機構70は、この意味で、はずみ車機構
を構成する。
【0029】ところで、上記発電器80は、図5に示す
ように、周方向に磁石のN極とS極とを交互に並べて配
置した磁石円板81と、コイルパターンをエッチング加
工したコイル円板82と、つめ車付はずみ車76aと磁
石円板81の回転軸を同軸に固定するとともにコイル円
板82の回転軸に回転可能に支持されるシャフト83を
備え、つめ車付はずみ車76aの回転力により磁石円板
81をコイル円板82に形成されたコイルパターンに対
面させながら回転させて発電を行っている。
【0030】この発電器80で生じた電力は、図6に示
すようにリチウムイオン電池90に蓄えられた後、上記
マウスボール50の回転や上記操作キー30の押下によ
るマウス操作に基づく赤外光を発光部40に送信出力さ
せる等する制御回路100に供給される。この場合、発
電器80から得られた電力を一時的に蓄えるためにリチ
ウムイオン電池90を用いているが、ニッケルカドミウ
ム電池等の他の蓄電池で構成することも可能である。
【0031】従って、上記発電器80から得られた電力
を蓄えるリチウムイオン電池90は、蓄電部を構成し、
マウス操作に基づく赤外光を発光部40送信出力させる
等する制御回路100は、マウス信号出力部を構成す
る。本実施形態では、通常のマウス操作に伴うマウスボ
ール50の回転を利用して発電を行っているが、必ずし
も同発電を通常のマウス操作に基づいて行う必要はな
い。従って、利用者が通常のマウス操作を行うときには
発電器80を駆動させず、底面方向にコードレスマウス
10を押し下げながら移動させたときにだけ発電器80
を駆動させることができるように構成することもでき
る。
【0032】この場合の具体例として、図7の(A)に
示すように、マウス底面の前端部分と後端部分にそれぞ
れマウス内部に収容可能な脚部材110,110をつる
まきバネ110a,110aを介してマウス底面の外方
に配置するとともに、上記ピンチローラ60a,60b
をマウスボール50の上方に同脚部材110の高さ分だ
け離して備える構成としている。なお、コードレスマウ
ス10の押下を伴わない通常のマウス操作時には、マウ
スボール50の側方に当接されたピンチローラ120,
120が同マウスボール50の回転に応じて回転駆動さ
れ、同ピンチローラ120,120の回転量や回転方向
に基づいて発光部40から赤外光が送信出力される。
【0033】ここで、利用者が上記発電を行なうべく図
7の(B)に示すようにコードレスマウス10を底面方
向に押し下げると、マウスボール50がコードレスマウ
ス10の内部に押し込まれるとともに脚部材110,1
10の上方部分がコードレスマウス10の内部に収容さ
れ、マウスボール50の下端が脚部材110,110と
同量だけコードレスマウス10の底面から突出される。
このとき、マウスボール50がピンチローラ60a,6
0bに当接するため、この押下状態でコードレスマウス
10を移動させてマウスボール50を回転させると、同
ピンチローラ60a,60bが回転駆動されて発電器8
0の駆動が可能となる。
【0034】次に、本実施形態にかかるコードレスマウ
ス10が発電を行うときの動作を説明する。利用者がコ
ードレスマウス10を前方に移動させた場合、マウスボ
ール50が前方に回転する。すると、ピンチローラ60
aは時計回りに回転し、同軸状態にある歯車71aを同
様に時計回りにさせるとともに、歯車71bを反時計回
りに回転させる。この歯車71bと同軸状態にあるかさ
歯車73aも同様に反時計回りに回転すると、同かさ歯
車73aに噛合するかさ歯車73bは時計回りに回転さ
れ、このかさ歯車73bと同軸状態にある歯車73cも
同様に時計回りに回転する。そして、同歯車73cに当
接する歯車75が反時計回りに回転すると、押しつめ支
持板76bも同様に反時計回りに回転し、押しつめ76
b2,76b2を介してつめ車付はずみ車76aを同方
向に押し回す。このため、同つめ車付はずみ車76aと
同軸状態に支持された発電器80の駆動軸を同じく反時
計回りに回転させる。このとき、図5に示す磁石円板8
1がコイル円板82と円板面を対面させながら回転して
発電を行う。生じた電力は図6に示す回路を介してリチ
ウムイオン電池90に蓄えられ、必要に応じて制御回路
100に供給される。この供給電源を用いて、同制御回
路100は利用者の行ったマウス操作に基づいて発光部
40に赤外光を送信出力させる。
【0035】また、利用者がコードレスマウス10の移
動をやめて同マウスボール50の回転が停止したとき、
上記歯車71aから押しつめ支持板76bまでの回転が
止まる。しかし、つめ車付はずみ車76aは、自重の慣
性力により上述した反時計回りの自由回転を継続する。
従って、マウスボール50の回転が停止した後もつめ車
付はずみ車76aは発電器80の駆動軸を回転させ、同
発電器80に発電を続けさせることができる。なお、こ
のつめ車付はずみ車76aは反対に時計回りに回転しよ
うとすると、つめ車76a2に形成された各つめが押し
つめ76b2,76b2に押し当てられる。このため、
つめ車付はずみ車76aは、反時計回りにだけ回転し、
時計回りには回転できない。
【0036】利用者がコードレスマウス10を右方に移
動させた場合、マウスボール50が右方に回転する。す
ると、ピンチローラ60bは反時計回りに回転し、同軸
状態にある歯車72aを同様に反時計回りにさせるとと
もに、歯車72bを時計回りに回転させる。このとき、
この歯車72bと同軸状態にある歯車73cも同様に時
計回りに回転する。そして、上述した場合と同様につめ
車付はずみ車76aを介して発電器80を駆動させる。
【0037】一方、利用者がコードレスマウス10を後
方に移動させた場合、マウスボール50が後方に回転す
る。すると、ピンチローラ60aは反時計回りに回転
し、同軸状態にある歯車71aを同様に反時計回りにさ
せる。このため、同歯車71aに噛合された歯車71c
を時計回りに回転させ、歯車71dを反時計回りに回転
させる。この歯車71dと同軸状態にあるかさ歯車74
aも同様に反時計回りに回転すると、同かさ歯車74a
に噛合するかさ歯車74bは時計回りに回転され、この
かさ歯車74bと同軸状態にある歯車74cも同様に時
計回りに回転する。そして、同歯車74cに当接する歯
車75が反時計回りに回転すると、押しつめ支持板76
bも同様に反時計回りに回転し、押しつめ76b2,7
6b2を介してつめ車付はずみ車76aを同方向に押し
回す。このため、同つめ車付はずみ車76aと同軸状態
に支持された発電器80の駆動軸を同じく反時計回りに
回転させて同発電器80に発電を行わせる。そして、生
じた電力をリチウムイオン電池90を介して必要に応じ
て制御回路100に供給する。すると、この供給電源を
用いて、同制御回路100は利用者の行ったマウス操作
に基づいて発光部40に赤外光を送信出力させる。この
場合も上述した場合と同様に利用者がコードレスマウス
10の移動をやめてマウスボール50の回転が停止した
後であってもはずみ車75aによって発電器80の駆動
軸を回転させ、発電器80に発電を続けさせることがで
きる。
【0038】また、利用者がコードレスマウス10を左
方に移動させた場合、マウスボール50が左方に回転す
る。すると、ピンチローラ60bは時計回りに回転し、
同軸状態にある歯車72aを同様に時計回りにさせる。
このため、同歯車72aに噛合された歯車72cを反時
計回りに回転させ、歯車72dを時計回りに回転させ
る。この歯車72dと同軸状態にある歯車74cも同様
に時計回りに回転する。そして、上述した場合と同様に
つめ車付はずみ車76aを介して発電器80を駆動させ
る。
【0039】以上の前後左右へのコードレスマウス10
の移動を組み合わせて、同コードレスマウス10の斜め
への移動やカーブ状の移動等も同様に考えることができ
る。このように、マウスボール50と発電器80の駆動
軸との間に介在される歯車機構70に備えられたつめ車
付はずみ車76aの働きにより、利用者がコードレスマ
ウス10を移動させてマウスボール50を回転させた
後、同マウスボール50の回転が止まってもしばらくの
間発電器80の駆動軸を回転させて発電を継続させるこ
とができ、同発電器80の発電効率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるコードレスマウスの構成を
示す一部破断斜視図である。
【図2】歯車機構の構成を示す概略図である。
【図3】回転分離部の構成を示す概略図である。
【図4】はずみ車部の構成を示す概略図である。
【図5】発電器の構成を示す分解斜視図である。
【図6】コードレスマウス内の電源供給回路を示す回路
図である。
【図7】変形例にかかるコードレスマウスの構成を示す
側面図である。
【図8】従来のコードレスマウスの構成を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
10…コードレスマウス 20…本体部 50…マウスボール 60a,60b…ピンチローラ 70…歯車機構 80…発電器 90…リチウムイオン電池 100…制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウス本体と、 上記マウス本体の底面に設置されて同マウス本体の移動
    で回転する回転駆動体と、 上記回転駆動体にて回転駆動されるはずみ車を備えたは
    ずみ車機構と、 上記はずみ車機構に連結された発電器と、 上記発電器から電源供給されて蓄電する蓄電部と、 上記蓄電部から電源供給されてマウス操作に応じた信号
    出力するマウス信号出力部とを具備することを特徴とす
    る発電式無電源マウス。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の発電式無電源マウ
    スにおいて、 上記回転駆動体は、マウスボールで構成されるととも
    に、上記はずみ車機構は、同マウスボールの二軸にて回
    転駆動されることを特徴とする発電式無電源マウス。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の発電式無電源マウスにおいて、 上記回転駆動体は、上記マウス本体を底面方向に押圧す
    るときに回転駆動可能となることを特徴とする発電式無
    電源マウス。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の発電式無電源マウスにおいて、 上記はずみ車機構は、回転方向規制機構を備えて上記は
    ずみ車の自由回転を許容することを特徴とする発電式無
    電源マウス。
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