JPH1143647A - 表面処理剤および表面処理されたepdm物品 - Google Patents

表面処理剤および表面処理されたepdm物品

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JPH1143647A
JPH1143647A JP9204535A JP20453597A JPH1143647A JP H1143647 A JPH1143647 A JP H1143647A JP 9204535 A JP9204535 A JP 9204535A JP 20453597 A JP20453597 A JP 20453597A JP H1143647 A JPH1143647 A JP H1143647A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材表面の処理剤として、特にEPDMのゴ
ムシートおよびモールド成形スポンジ基材の表面処理剤
として、非粘着性、撥水性および滑り性が優れており、
基材に対する密着性が著しく改善された皮膜を形成しう
る表面処理剤を提供する。 【解決手段】 (A)(1)少なくとも1個の炭素原子を介し
てケイ素原子に結合した置換又は非置換アミノ基と、ケ
イ素原子に結合したアルコキシ基を有するシラン及び/
又はシロキサンと (2)ケイ素原子に結合した、エポキシ
基含有基で置換された1価の炭化水素基と、ケイ素原子
に結合したアルコキシ基を有するシラン、ケイ素原子に
結合した、エポキシ基含有基で置換された1価の炭化水
素基と、ケイ素原子に結合したアルコキシ基を有するシ
ロキサン、との反応生成物、及び(B) アミノ基を含有す
る特定のポリオルガノシロキサンとを含有することを特
徴とする表面処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、紙、ゴム、プラスチッ
ク、金属などの基材表面を処理することにより、表面に
非粘着性、撥水性、耐摩耗性および滑り性を有し、特に
EPDMのゴムシートおよびモールド成形スポンジに対
して優れた密着性を有する皮膜が形成できる表面処理用
ポリオルガノシロキサン組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】従来、基材表面に非
粘着性を付与するための処理に、各種のポリオルガノシ
ロキサン組成物が用いられている。これらを大別する
と、末端に水酸基をもつポリジオルガノシロキサンに
Si−H 結合含有ポリオルガノシロキサンおよび/または
オルガノアルコキシシランを加え、さらに有機スズ化合
物と有機溶剤を配合した溶液、末端に水酸基をもつポ
リジオルガノシロキサンにSi−H 結合含有ポリオルガノ
シロキサンおよび/またはオルガノアルコキシシランを
加えたものを、ポリビニルアルコールなどを加えて水で
乳化した水性エマルジョン、分子中に2個以上のビニ
ル基を有するポリオルガノシロキサン、Si−H 結合含有
ポリオルガノシロキサン、白金または白金化合物の各成
分と有機溶剤および/または硬化抑制剤からなる組成
物、である。これらのポリオルガノシロキサン組成物
は、基材表面に非粘着性皮膜を与えるという点では優れ
ているが、基材にゴムやプラスチックなどを用いた場
合、硬化したシリコーン層が基材から容易に脱落すると
いう欠点がある。また組成物を天然ゴム、通常の合成
ゴム、軟質ポリ塩化ビニルを基材として処理した場合、
しばしば、これら基材に含まれる加硫剤、加硫促進剤ま
たは可塑剤が組成物の白金または白金化合物の活性を
冒し、そのために組成物の硬化が阻害されることがあ
る。一方、特開昭54−43891 号公報において、前記の欠
点を除去し、特にゴムおよびプラスチックの表面に優れ
た非粘着性、撥水性および耐摩耗性を付与する方法につ
いて研究した結果、グリシドキシ基および/またはエポ
キシシクロヘキシル基のようなエポキシ基含有基で置換
された1価の炭化水素基が1分子中に少なくとも2個以
上ケイ素原子に結合して存在するポリオルガノシロキサ
ンと、少なくとも1個の炭素原子を介してケイ素原子に
結合した置換または非置換アミノ基と、ケイ素原子に結
合したアルコキシ基を有するシランおよび/またはシロ
キサンとからなる組成物によって、硬化皮膜に滑り性を
与えることや、上記組成物に両末端を水酸基で閉塞され
たポリジオルガノシロキサンを成分として加え、更にポ
リオルガノハイドロジェンシロキサンおよび金属脂肪酸
塩を加えることで表面の滑り性を改善できること、硬化
皮膜に柔軟性を付与できること、加熱硬化の際の硬化速
度を上げられることが提案されている。また、特開昭56
−78960 号公報においては、アミノ基含有シラン及びシ
ロキサンとエポキシ基含有シラン及びシロキサンとの混
合物及び部分反応性生成物と両末端を水酸基で閉塞され
たポリジオルガノシロキサン;ポリオルガノハイドロジ
ェンシロキサンおよび金属脂肪酸塩を加えることで室温
硬化の際の硬化速度を上げられること、硬化皮膜の経時
的な白化性を抑制することが提案されている。
【0003】しかし、この方法で処理されたゴム表面は
優れた非粘着性、撥水性、耐摩耗性を保持するが、全て
の天然ゴム、有機ゴムに対して良好な密着性を有するも
のではなく、特にEPDM(エチレン−プロピレン−ジ
エンターポリマー)のシート、モールド成形スポンジな
どについてはその密着性の改善が強く望まれている。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、基材表面の処理剤とし
て、特にEPDMのゴムシートおよびモールド成形スポ
ンジ基材の表面処理剤として、非粘着性、撥水性および
滑り性が優れており、基材に対する密着性が著しく改善
された皮膜を形成しうる表面処理剤を提供することを目
的とする。
【0005】
【発明の構成】本発明者らは、上記した目的を達成する
べく鋭意検討した結果、アミノ基含有シラン及び/又は
シロキサンとエポキシ基含有シラン及び/又はシロキサ
ンの反応生成物に、アミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ンを配合することにより、前記の問題点が解決された優
れた密着性を有する表面処理剤が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち本発明は、 (A)(1)少なくとも1個の炭素原子を介してケイ素原子に
結合した置換又は非置換アミノ基と、ケイ素原子に結合
したアルコキシ基を有するシラン及び/又はシロキサン
と(2)ケイ素原子に結合した、エポキシ基含有基で置換
された1価の炭化水素基と、ケイ素原子に結合したアル
コキシ基を有するシラン、ケイ素原子に結合した、エポ
キシ基含有基で置換された1価の炭化水素基と、ケイ素
原子に結合したアルコキシ基を有するシロキサン、との
反応生成物 (B) 平均組成式 [R1 aSi(OR2)bO(4-a-b)/2]n (ただし、R1は水素原子および1価の置換または非置換
の炭化水素基から選ばれる少なくとも2種のものを示
し、1分子中の全R1のうち少なくとも2個は、少なくと
も1個の炭素原子を介してケイ素原子に結合した置換ま
たは非置換のアミノ基で置換された1価の炭化水素基で
ある。R2は水素原子および1価の置換または非置換の炭
化水素基を示す。a およびb は、1≦a ≦2.5 、1≦ a
+b ≦2.5 、0≦b ≦0.5 の関係を満たす数であり、n
は4〜5,000 の数を示す。)で示されるポリオルガノシ
ロキサンとを含有することを特徴とする表面処理剤、お
よび、該表面処理剤により表面処理されたEPDM物品
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で用いられる(A)(1)のシラン及び/又はシ
ロキサンは、少なくとも1個の炭素原子を介してケイ素
原子に結合した置換又は非置換アミノ基を有するアルコ
キシシラン、およびその部分縮合によって得られたシロ
キサンである。このような少なくとも1個の炭素原子を
介してケイ素原子に結合する置換又は非置換アミノ基と
しては、アミノメチル基、β−アミノエチル基、γ−ア
ミノプロピル基、δ−アミノブチル基、γ−(メチルア
ミノ)プロピル基、γ−(エチルアミノ)プロピル基、
N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル基、N
−(β−ジメチルアミノエチル)−γ−アミノプロピル
基などが例示される。貯蔵中の安全性からは、たとえば
γ−アミノプロピル基のように、少なくとも3個の炭素
原子を介してアミノ基がケイ素原子に結合していること
が好ましい。該シランおよび/またはシロキサンは、か
かる置換または非置換アミノ基を含む基を1分子中に少
なくとも1個有するものであるが、さらに、基材への密
着性を増すために、ケイ素原子に結合したアルコキシ基
を有する。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが例示されるが、
合成のしやすさから、メトキシ基およびエトキシ基が一
般的である。このようなアルコキシ基は、良好な密着性
を得るためには、1分子中に少なくとも2個存在するこ
とが好ましい。他の残りのケイ素原子に結合する基は炭
素数が1〜6個の1価のアルキル基である。本発明で用
いられる(A)(2)のシラン及び/又はシロキサンは、ケイ
素原子に結合したエポキシ基含有基で置換された1価の
炭化水素基と、ケイ素原子に結合したアルコキシ基を有
するアルコキシシランおよびその部分縮合物によって得
られたシロキサンである。エポキシ基含有基としては、
グリシドキシ基、エポキシシクロヘキシル基などが例示
される。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基などが例示されるが、合
成のしやすさから、メトキシ基およびエトキシ基が一般
的である。このようなアルコキシ基は、良好な密着性を
得るためには、1分子中に少なくとも2個存在すること
が好ましい。他の残りのケイ素原子に結合する基は炭素
数が1〜6個の1価のアルキル基である。本発明の(A)
成分は、(A)(1)成分のアミノ基と(A)(2)成分のエポキシ
基を反応させた反応生成物である。(A)(1)のシラン及び
/又はシロキサンの添加量は、(A)(2)のシラン及び/又
はシロキサン中のエポキシ基1個に対して(A)(1)の少な
くとも1個の炭素原子を介してケイ素原子に結合したア
ミノ基の数がおおむね 0.5〜2個となるような量である
ことが好ましい。この範囲を超えるものは、範囲を超え
た部分が過剰成分として、未反応のシラン及び/又はシ
ロキサンとなってしまうからである。本発明の(A) 成分
である(A)(1)成分と(A)(2)成分との反応生成物は、常温
でも得られるが50〜150 ℃で1〜7時間加熱することで
短時間で得ることができる。
【0007】本発明の(B) 成分のポリオルガノシロキサ
ンは、少なくとも1個の炭素原子を介して、ケイ素原子
に結合した置換又は非置換アミノ基を有するポリオルガ
ノシロキサンである。このような少なくとも1個の炭素
原子を介してケイ素原子に結合した置換又は非置換アミ
ノ基としては、(A)(1)成分で例示したアミノ基が例示さ
れる。これらのアミノ基含有炭化水素基以外のR1として
は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ヘキシル基のようなアルキル基;ビニル基、プロ
ペニル基のようなアルケニル基;フェニル基のようなア
リール基;フェネチル基のようなアラルキル基;および
これら炭化水素基の水素原子の一部がハロゲン原子、ニ
トリル基などで置換されたものが例示される。これらの
中でも合成のしやすさ、取扱の容易さから、水素原子、
メチル基、ビニル基、フェニル基であることが好まし
く、メチル基であることが特に好ましい。本発明の(B)
成分のR2としては、水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基が例示される。これらの中でも合成
のしやすさ、取扱の容易さから、水素原子、メチル基、
エチル基であることが一般的である。前記平均組成式
中、a およびb は前記関係を満たす数であり、a および
(a+b)が1未満では皮膜が硬く、柔軟性に劣るため、基
材に追随できなかったり、基材の変形を阻害する不都合
があり、また 2.5を超えるものでは、表面処理剤の硬化
性が悪く、皮膜形成に不利である。b はケイ素原子に結
合するヒドロキシル基あるいはアルコキシ基の数を示
し、 0.5以下であれば良い。 0.5を超えると表面処理剤
の保存安定性が悪くなるとともに硬化性が悪くなった
り、皮膜が脆くなる。又、合成のしやすさ、硬化前の組
成物の粘度が作業上に支障をきたさない範囲であるこ
と、硬化後の皮膜の機械的性質から、ポリジオルガノシ
ロキサンの重合度n は4〜5,000 、好ましくは4〜1,00
0 の範囲から選ばれる。重合度が4より低いと十分な皮
膜強度が得られず、重合度が 5,000より高いと合成しに
くいうえ、粘度が上昇して取扱が不便である。本発明の
(B) 成分のポリオルガノシロキサン中のアミノ基の量
は、アミノ当量として50〜15,000、好ましくは70〜1,00
0 、さらに好ましくは、80〜500 である。アミノ当量が
15,000を超えるものは密着性を向上させる効果がなく、
アミノ当量が50未満のものは製造が困難である。(B) 成
分の配合量は、特に制限されることはないが、(A) 成分
100重量部に対し、10〜200 重量部、好ましくは20〜50
重量部である。配合量が多過ぎても少な過ぎても基材と
の密着性に改善がみられない。
【0008】本発明の目的である非粘着性、撥水性、耐
摩耗性および滑り性を基材表面に付与し、かつ皮膜強度
を向上させることは、 (A)〜(B) 成分からなる組成物に
よって達成されるが、さらに、皮膜の硬化速度を上げる
ことは、前記 (A)〜(B) 成分に加えて(C) 成分、(D) 成
分および(E) 成分を配合することによって達成される。
【0009】本発明で用いられる(C) 成分の両末端水酸
基閉塞ポリジオルガノシロキサンは、ケイ素原子に結合
した水酸基を分子の両末端に持ち、その反応性によって
硬化反応にあずかるものである。ポリジオルガノシロキ
サン中のケイ素原子に結合した有機基は、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基のようなア
ルキル基:ビニル基、プロペニル基のようなアルケニル
基;フェニル基のようなアリール基;フェネチル基のよ
うなアラルキル基;およびこれらの炭化水素基の水素原
子の一部がハロゲン原子、ニトリル基などで置換された
ものが例示されるが、合成のしやすさ、硬化前の組成物
の粘度と硬化後の皮膜の物性とのかね合いなどから、メ
チル基が好ましい。このような両末端水酸基閉塞ポリジ
オルガノシロキサンの粘度は、25℃において50〜10,00
0,000cSt であり、好ましくは 1,000〜2,000,000cStで
ある。50cSt未満では硬化後の皮膜が脆くなり、また10,
000,000cSt を超えると硬化前の組成物の粘度が大きく
なって、取扱いに不便である。本発明で用いられる(C)
成分と(A) 成分の配合比は特に制限されるものではな
く、任意に選択できるが、(C) 成分の多い方が非粘着性
および撥水性に優れ、(A) 成分の多い方が耐摩耗性に優
れている。(C) 成分 100重量部に対して(A) 成分の量
は、好ましくは1〜300 重量部、さらに好ましくは10〜
100 重量部である。
【0010】本発明で用いられる(D) 成分のポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサンは、(C) 成分の両末端水酸
基閉塞ポリジオルガノシロキサンと脱水素縮合反応して
網状構造を形成するために、ケイ素原子に結合した水素
原子を少なくとも3個有するものである。分子中のケイ
素原子に結合した有機基としては、(C) 成分のケイ素原
子に結合する有機基と同様なものが例示される。このよ
うなポリオルガノハイドロジェンシロキサンのシロキサ
ン鎖は、直鎖状、分岐状および環状のいずれでもよい。
(D) 成分の配合量は(C) 成分 100重量部に対して 0.5〜
50重量部が好ましい。0.5 重量部未満では連続皮膜を形
成するためには硬化速度が遅く、また50重量部を超える
と混合物の安定性が悪くなり、発泡してしまうからであ
る。
【0011】本発明で用いられる(E) 成分の硬化触媒
は、(C) 成分の両末端水酸基閉塞ポリジオルガノシロキ
サンの水酸基と(D) 成分のポリオルガノハイドロジェン
シロキサンのSi−H 結合との間の脱水素縮合を促進する
触媒である。この硬化触媒としては、金属脂肪酸塩、ア
ミン類、第4アンモニウムヒドロキシド類、およびこれ
らのものを併用してもよい。金属脂肪酸塩としては、ジ
ブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクトエー
ト、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオレエ
ート、ジブチルスズジステアレート、トリブチルスズア
セテート、トリブチルスズオクトエート、トリブチルス
ズラウレート、ジオクチルスズジアセテート、ジオクチ
ルスズジラウレート、ジエチルスズジオレエート、モノ
メチルスズジオレエートのように金属原子に直接結合し
た有機基をもつもの、およびオクテン酸亜鉛、オクテン
酸鉄、オクテン酸スズのように金属原子に直接結合した
有機基を持たないものが例示される。アミン類として
は、モノメチルアミン、ジメチルアミン、モノエチルア
ミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチ
ルテトラアミンのような有機アミン;α−アミノプロピ
ルトリエトキシシランのようなアミノ基を有するシラン
化合物やそれらの塩;第4アンモニウムヒドロキシド類
としてはテトラメチルアンモニウム、ジメチルベンジル
アンモニウムおよびそれらの塩が例示される。この(E)
成分の硬化触媒の配合量は、(C) 成分と(D) 成分の合計
量 100重量部に対し、 0.5〜10重量部が好ましい。 0.5
重量部未満では硬化が遅く、基材に組成物を塗布して熱
処理したのちにブロッキングを起こすおそれがあり、ま
た、10重量部を超えると処理液中で反応が進み、可使時
間が短くなるからである。
【0012】本発明の組成物を各種基材の処理に用いる
際は、前記(A) 〜(B) 成分、または(A) 〜(E) 成分から
なる組成物をそのまま用いてもよく、また有機溶媒で希
釈したり、適当な乳化剤を用いて水で乳化させてもよ
い。有機溶媒としては、 n−ヘキサン、 n−ヘプタン、
石油系炭化水素、トルエン、キシレン、イソプロパノー
ル、ブタノール、酢酸エチル、メチルエチルケトンなど
が例示される。このような有機溶媒の使用量は、処理に
用いる組成物に望まれる粘度により適宜選択することが
できる。
【0013】本発明の処理方法は次のようである。ま
ず、(A)(1)、(A)(2)成分を混合して組成物(A) を得る。
この際(A) 成分は加熱攪拌して反応を進めることにより
部分縮合物を形成してもよいが、特にそのような操作を
必ずしも必須としない。これに(B) 成分または(B),(C),
(D),(E) 成分を加えて混合し、処理剤とする。また前述
のように溶媒で希釈してもよく、乳化剤と水で乳化して
もよい。このようにして得た表面処理剤を、まず、紙、
ゴム、プラスチック、金属などからなる基材にディップ
コート、スプレーコート、刷毛ぬり、ナイフコート、ロ
ールコートなどの方法によって塗布する。溶媒や水を用
いた場合はそれらを乾燥除去する。次いで室温で数時間
放置するか、基材の耐熱性の度合いに応じて適宜加熱を
行って硬化させる。加熱条件は、基材が紙の場合は温度
120 〜180 ℃で10〜30秒間が好ましく、ゴムの場合は温
度150 〜180 ℃で1〜5分間が好ましく、プラスチック
の場合は70〜150 ℃で30秒〜2分間が好ましい。
【0014】また本発明において、上記組成物の基材と
の接着性を向上させるために各種シランカップリング剤
を単体あるいは混合物をそのまま或いは部分縮合させて
添加しても良い。
【0015】また、本発明において、上記組成物に耐候
性を向上させる目的で無機系、有機系の紫外線吸収剤、
滑り性をさらに向上する目的で高粘度のポリジメチルシ
ロキサン、つや消し性と滑り性を向上する目的で平均粒
径0.01〜100 μm程度のポリアルキルシルセスキオキサ
ンやポリカーボネート樹脂等の有機フィラーあるいは無
機フィラー、着色する目的での無機顔料等を本発明の趣
旨を変えない範囲で添加して用いることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の組成物は、各種基材に処理した
場合、従来のシリコーン組成物による処理方法に比べ
て、基材に対して密着性の優れた硬化皮膜を与える。特
に従来の非粘着性皮膜形成用シリコーン組成物では十分
な密着性が得られなかったゴム、プラスチック、特にE
PDMゴムシートやモールド成形スポンジに対して優れ
た密着性を持つ硬化皮膜を与える。また、本発明の組成
物は、常温ないし比較的低温度で硬化皮膜を与えるの
で、耐熱性の小さい基材や、大型で加熱処理のしにくい
基材に対しても処理が可能であり、他物質に対する良好
な非粘着性、撥水性を有しかつ優れた耐摩耗性を有する
硬化皮膜を与える。本発明の組成物は、EPDMゴムが
使用される用途、例えば自動車ウェザーストリップ材、
防振ゴム、建材用ガスケット等のゴム部品の表面処理剤
として好適に使用することができる。更に本発明の組成
物は、ゴム、プラスチックをはじめ各種基材に非粘着性
で撥水性を付与する場合に用いられる。また、本発明の
組成物は、基材にシリコーンゴムまたはゴム状に硬化し
うるシリコーン組成物を接着させる際のプライマーとし
ても利用できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。実
施例において、部は全て重量部を示す。 実施例1 γ〔N−(β−アミノエチル)アミノ〕プロピルトリメ
トキシシラン1モルとγ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン1モルとを攪拌しながら80〜100℃で3時
間反応させ得られた生成物10重量部と、平均式
【0018】
【化1】
【0019】で示されるアミノ基含有ポリオルガノシロ
キサン10重量部、トルエン80重量部を混合し、ホモジナ
イザーで分散させ本発明の組成物を得た。この組成物を
EPDMゴムシートおよびスポンジにスプレーコート
し、室温で24時間放置してトルエンの揮散と皮膜の硬化
を行って、本発明の組成物が表面に形成されたEPDM
ゴムシートおよびスポンジを得た。
【0020】実施例2 γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1モルをフラス
コに取り、該アルコキシシランと等モル量の水を滴下し
ながら加熱還流し、加水分解を行ってアルコキシシロキ
サンを得た。得られた該アルコキシシロキサンにγ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン1モルとを添加
し、攪拌しながら80〜100 ℃で3時間反応させ得られた
生成物10重量部と、平均式
【0021】
【化2】
【0022】で示されるアミノ基含有ポリオルガノシロ
キサン5重量部、トルエン85重量部を混合し、ホモジナ
イザーで分散させ本発明の組成物を得た。この組成物を
実施例1と同様に処理して皮膜が形成されたEPDMゴ
ムシートおよびスポンジを得た。
【0023】実施例3 β−(3,4 −エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン1モルをフラスコに取り該アルコキシシラン
と等モル量の水を滴下しながら加熱還流し、加水分解を
行ってアルコキシシロキサンを得た。得られた該アルコ
キシシロキサンにγ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン1モルを添加し、攪拌しながら80〜100 ℃で3時間反
応させ得られた生成物10重量部と、平均式
【0024】
【化3】
【0025】で示されるアミノ基含有ポリオルガノシロ
キサン15重量部、トルエン75重量部を混合し、ホモジナ
イザーで分散させ本発明の組成物を得た。この組成物を
実施例1と同様に処理して皮膜が形成されたEPDMゴ
ムシートおよびスポンジを得た。
【0026】比較例1 アミノ基含有ポリジメチルシロキサンを使用しない他
は、実施例1と同様にして得られた組成物を実施例1と
同様に処理して皮膜が形成されたEPDMゴムシートお
よびスポンジを得た。
【0027】比較例2 アミノ基含有ポリジメチルシロキサンの代わりにγ〔N
−(β−アミノエチル)アミノ〕プロピルトリメトキシ
シランを使用した以外は実施例1と同様に処理して皮膜
が形成されたEPDMゴムシートおよびスポンジを得
た。
【0028】比較例3 γ〔N−(β−アミノエチル)アミノ〕プロピルトリメ
トキシシラン5重量部とγ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン5重量部と、実施例1で示したアミノ基
含有ポリジメチルシロキサン10重量部、トルエン80重量
部をホモミキサーで分散させた組成物を実施例1と同様
に処理して、皮膜が形成されたEPDMゴムシートおよ
びスポンジを得た。
【0029】以上のようにして得た6種類のEPDMゴ
ムシートおよびスポンジについて、皮膜の強さを調べ、
又、碁盤目テープ剥離試験を行った。結果を表1に示
す。ここで碁盤目テープ剥離試験は次のように行った。
即ち、塗膜面に1mm間隔で縦横に各11本の平行線を入れ
て 100個のマス目をクロスカットし、その上に粘着テー
プ(シリコーン粘着剤YR3340(商品名、東芝シリコーン
(株)製)を40μm の厚さになるようにコーティングし
て恒温恒湿室に48時間放置しておいたポリエステルフィ
ルム)を付着させた後、テープを剥離し、剥離しないマ
ス目の数を測定し、密着性を評価した。
【0030】
【表1】
【0031】実施例4 実施例1の組成物をEPDMゴムシートおよびスポンジ
にハケにて塗布し、室温で2分間放置し溶剤を除去し、
その上から、平均式
【0032】
【化4】
【0033】で示されるポリジメチルシロキサン40重量
部と、平均式
【0034】
【化5】
【0035】で示されるメチルハイドロジェンオイル1
重量部、ジブチルスズジラウレート重量部、トルエン 2
50重量部を混合分散させた組成物をスプレーにて塗布
し、溶剤を揮散させた後、 100℃で10分間加熱して硬化
したゴム状の皮膜を得た。
【0036】実施例5 実施例4において、実施例1の組成物の代わりに実施例
2の組成物を使用した以外は同様に処理して皮膜が形成
されたEPDMゴムシートおよびスポンジを得た。
【0037】実施例6 実施例4において、実施例1の組成物の代わりに実施例
3の組成物を使用した以外は同様に処理して皮膜が形成
されたEPDMゴムシートおよびスポンジを得た。
【0038】比較例4 実施例4において、実施例1の組成物の代わりに比較例
1の組成物を使用した以外は同様に処理して皮膜が形成
されたEPDMゴムシートおよびスポンジを得た。
【0039】比較例5 実施例4において、実施例1の組成物の代わりに比較例
2の組成物を使用した以外は同様に処理して皮膜が形成
されたEPDMゴムシートおよびスポンジを得た。
【0040】比較例6 実施例4において、実施例1の組成物の代わりに比較例
3の組成物を使用した以外は同様に処理して皮膜が形成
されたEPDMゴムシートおよびスポンジを得た。
【0041】比較例7 実施例4において、実施例1で得られた組成物で処理せ
ず、直接、ポリジメチルシロキサン、メチルハイドロジ
ェンオイル、ジブチルスズジラウレート、トルエンの混
合分散組成物をスプレーにて塗布した以外は同様に処理
して皮膜が形成されたEPDMゴムシートおよびスポン
ジを得た。
【0042】以上のようにして得られた実施例4〜6、
比較例4〜7の7種類のEPDMゴムシートおよびスポ
ンジについて、実施例1の皮膜の評価で行った方法と同
様の碁盤目テープ剥離試験を行った。また、厚さ10mm、
幅20mmで接触面が曲面加工されたステンレス板を摩耗子
として用い、500gの荷重で押し付け、10cmの間隔を30回
/min の速度で往復させる摩耗性試験を行った。摩耗性
試験は、ゴム表面が摩耗によりすり切れたときの往復回
数により評価した。これらの結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】 実施例7 実施例1の組成物 100重量部 実施例4で用いたポリジメチルシロキサン 200重量部 実施例4で用いたメチルハイドロジェンシロキサン 10重量部 ジブチルスズジラウレート 10重量部 トルエン 680重量部 をホモミキサーにて混合分散させた組成物をEPDMゴ
ムおよびスポンジにスプレーにて塗布し、溶剤を揮散さ
せた後 100℃10分間加熱して硬化したゴム状の皮膜を得
た。
【0045】 実施例8 実施例1の組成物 100重量部 実施例4で用いたポリジメチルシロキサン 200重量部 実施例4で用いたメチルハイドロジェンシロキサン 10重量部 カーボン(アセチレンブラック) 10重量部 平均粒径4μの真球状ポリシルセスキオキサン 60重量部 ジブチルスズジラウレート 10重量部 トルエン 1110重量部 をホモミキサーにて混合分散させた組成物をEPDMゴ
ムおよびスポンジにスプレーにて塗布し、溶剤を揮散さ
せた後 100℃10分間加熱して硬化したゴム状の皮膜を得
た。
【0046】 実施例9 実施例1の組成物 100重量部 実施例4で用いたポリジメチルシロキサン 200重量部 実施例4で用いたメチルハイドロジェンシロキサン 10重量部 γ−アミノプロピルトリメトキシシラン 25重量部 平均粒径4μの不定形ポリカーボネート7%を 含有ディパージョン(溶融析出製造タイプ) 150重量部 (溶剤キシレン:シクロヘキサノン=75:25) ジブチルスズジラウレート 10重量部 トルエン 1005重量部 をホモミキサーにて混合分散させた組成物をEPDMゴ
ムおよびスポンジにスプレーにて塗布し、溶剤を揮散さ
せた後 100℃10分間加熱して硬化したゴム状の皮膜を得
た。
【0047】比較例8 実施例7において、実施例1の組成物の代わりに比較例
1の組成物を使用した以外は同様に処理して皮膜が形成
されたEPDMゴムシートおよびスポンジを得た。
【0048】比較例9 実施例7において、実施例の組成物の代わりに比較例2
の組成物を使用した以外は同様に処理して皮膜が形成さ
れたEPDMゴムシートおよびスポンジを得た。
【0049】比較例10 実施例7において、実施例1の組成物の代わりに比較例
3の組成物を使用した以外は同様に処理して皮膜が形成
されたEPDMゴムシートおよびスポンジを得た。
【0050】比較例11 実施例7において、実施例1の組成物を使用しない以外
は同様に処理して皮膜が形成されたEPDMゴムシート
およびスポンジを得た。
【0051】以上のようにして得られた実施例7〜9、
比較例8〜11の7種類のEPDMゴムシートおよびスポ
ンジについて、前記の如き碁盤目テープ剥離試験を行っ
た。また厚さ2mm、幅20mmで接触面が曲面加工されたガ
ラス板(図1)を摩耗子として用い、300 gの荷重で押
し付け、10cmの間隔を30回/min の速度で往復させる摩
耗性試験を行った。摩耗性試験は、ゴム表面が摩耗によ
りすり切れたときの往復回数により評価した。これらの
結果を表3に示す。
【0052】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例で摩耗性試験の摩耗子として使用した
ガラス板を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08J 7/04 CES C08J 7/04 CESB CFH CFHM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(1)少なくとも1個の炭素原子を介して
    ケイ素原子に結合した置換又は非置換アミノ基と、ケイ
    素原子に結合したアルコキシ基を有するシラン及び/又
    はシロキサンと(2)ケイ素原子に結合した、エポキシ基
    含有基で置換された1価の炭化水素基と、ケイ素原子に
    結合したアルコキシ基を有するシラン、ケイ素原子に結
    合した、エポキシ基含有基で置換された1価の炭化水素
    基と、ケイ素原子に結合したアルコキシ基を有するシロ
    キサン、との反応生成物 (B) 平均組成式 [R1 aSi(OR2)bO(4-a-b)/2]n (ただし、R1は水素原子および1価の置換または非置換
    の炭化水素基から選ばれる少なくとも2種のものを示
    し、1分子中の全R1のうち少なくとも2個は、少なくと
    も1個の炭素原子を介してケイ素原子に結合した置換ま
    たは非置換のアミノ基で置換された1価の炭化水素基で
    ある。R2は水素原子および1価の置換または非置換の炭
    化水素基を示す。a およびb は、1≦a ≦2.5 、1≦ a
    +b ≦2.5 、0≦b ≦0.5 の関係を満たす数であり、n
    は4〜5,000 の数を示す。)で示されるポリオルガノシ
    ロキサンとを含有することを特徴とする表面処理剤。
  2. 【請求項2】(A)(1)少なくとも1個の炭素原子を介して
    ケイ素原子に結合した置換又は非置換アミノ基と、ケイ
    素原子に結合したアルコキシ基を有するシラン及び/又
    はシロキサンと(2)ケイ素原子に結合した、エポキシ基
    含有基で置換された1価の炭化水素基と、ケイ素原子に
    結合したアルコキシ基を有するシラン、ケイ素原子に結
    合した、エポキシ基含有基で置換された1価の炭化水素
    基と、ケイ素原子に結合したアルコキシ基を有するシロ
    キサン、との反応生成物 (B) 平均組成式 [R1 aSi(OR2)bO(4-a-b)/2]n (ただし、R1は水素原子および1価の置換または非置換
    の炭化水素基から選ばれる少なくとも2種のものを示
    し、1分子中の全R1のうち少なくとも2個は、少なくと
    も1個の炭素原子を介してケイ素原子に結合した置換ま
    たは非置換のアミノ基で置換された1価の炭化水素基で
    ある。R2は水素原子および1価の置換または非置換の炭
    化水素基を示す。a およびb は、1≦a ≦2.5 、1≦ a
    +b ≦2.5 、0≦b ≦0.5 の関係を満たす数であり、n
    は4〜5,000 の数を示す。)で示されるポリオルガノシ
    ロキサン (C) 25℃における粘度が50〜10,000,000cSt の両末端が
    水酸基閉塞のポリジオルガノシロキサン (D) ケイ素原子に結合した水素原子が1分子中に少なく
    とも3個存在するポリオルガノハイドロジェンシロキサ
    ンならびに (E) 硬化触媒 とを含有することを特徴とする表面処理剤。
  3. 【請求項3】(A)(2)のエポキシ基含有基が、グリシドキ
    シ基及び/又はシクロヘキシル基である、請求項1又は
    2記載の表面処理剤。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の表面処理剤を塗布し
    た、非粘着性皮膜を有する表面処理されたEPDM物
    品。
  5. 【請求項5】非粘着性皮膜がプライマー皮膜である請求
    項4記載のEPDM物品。
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