JPH1142056A - 無洗米製造方法及び無洗米製造装置 - Google Patents

無洗米製造方法及び無洗米製造装置

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JPH1142056A
JPH1142056A JP9215639A JP21563997A JPH1142056A JP H1142056 A JPH1142056 A JP H1142056A JP 9215639 A JP9215639 A JP 9215639A JP 21563997 A JP21563997 A JP 21563997A JP H1142056 A JPH1142056 A JP H1142056A
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rice
water
polished rice
polished
milling
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JP9215639A
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English (en)
Inventor
Satoru Satake
覺 佐竹
Kazunobu Kajiwara
一信 梶原
Shiro Tajima
史朗 但馬
Takeshi Kawaguchi
武志 河口
Kenichi Yokoshima
健一 横島
Koji Kawakami
晃司 川上
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精白米から付着糠を除去することができると
ともに、アリューロン層をも除去することができ、ま
た、廃水処理装置を大幅に小型化することにより、無洗
米製造施設全体を小型化することができる無洗米製造方
法及び無洗米製造装置を提供する。 【構成】 精白米に水を添加して撹拌処理した後、前記
精白米と前記水とを分離するとともに、該精白米を調質
処理する無洗米製造方法において、前記撹拌により前記
精白米を搗精する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗わずに炊飯可能
な精白米、いわゆる無洗米を製造するための無洗米製造
方法及び無洗米製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精白米に水を添加して精白米から付着糠
を除去し、洗わずに炊飯可能な精白米、いわゆる無洗米
の製造に関する出願は存在しているが、これは玄米を搗
精した際一度は米粒から剥ぎ取られたものの、再度精白
米に付着した付着糠を大量の水(精白米1に対して水が
0.5〜5程度)を用いて洗い流す、いわゆる洗米によ
るものである。
【0003】通常、精白米には前述したようなその表面
の付着糠とともに、搗精により剥ぎ取られなかった多く
のアリューロン層がその表面部に残留している。付着糠
は前記洗米によりほぼ完全に精白米から除去できるもの
の、精白米それ自体にその一部をなしているアリューロ
ン層は洗米によっては除去できない。洗米による無洗米
の製造は、精白米からその表面部分の一部をなしている
余分な糠分までをも積極的に除去しようとするものでは
なく、精白米から付着糠のみを洗い流すことにより、単
に、手洗いによる精白米と同程度まで洗米水濁度(精白
米を水洗したときの水の濁度)を低下させるものであ
る。従って、このような洗米によって得られる無洗米を
炊飯した場合には、アリューロン層の残留により飯に糠
臭が生じたり、食味が低下する場合がある。そして、こ
れを避けるためには、搗精をさらに進め精白米の歩留ま
りを低下させなければならない。
【0004】また、洗米による無洗米の製造において
は、大量の水が精白米に添加されることにより、大量の
廃水が発生している。このため、大型の廃水処理装置が
必要となり、無洗米製造施設は大型化する。廃水処理能
力を向上させることにより廃水処理装置を幾らか小型化
することは可能となるものの、廃水処理能力にも限界が
あり、使用される水量が大きく削減されない限りこれ以
上の装置の小型化は望めない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
かんがみ、精白米から付着糠を除去することができると
ともに、精白米自体の糠分であるアリューロン層をも除
去することができ、また、廃水処理装置を大幅に小型化
することにより、無洗米製造施設全体を小型化すること
ができる無洗米製造方法及び無洗米製造装置を提供する
ことを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の無洗米製造方法は、精白米に水を添加して撹拌
処理した後、前記精白米と前記水とを分離するととも
に、該精白米を調質処理する無洗米製造方法において、
前記精白米に対して10〜30%(重量)の水を添加す
るとともに、前記撹拌により前記精白米を0.5〜2.
0%搗精する、という技術的手段を講じた。
【0007】前記精白米への水の添加から、前記精白米
からの水の分離までの処理を1分以内で行う。
【0008】前記調質処理を通風により行う。
【0009】前記通風を温風で行う。
【0010】前記精白米を温風で通風した後、前記精白
米を常温で通風して調質する。
【0011】前記精白米から分離された水を加熱して蒸
発させ、該水に含まれる前記精白米の糠を乾燥させる。
【0012】また、本発明の無洗米製造装置は、一端に
精白米の給米部を、多端に排米部を各々設けて前記精白
米の連通路となし、該連通路の排米部側を遠心脱水部に
形成する一方、前記給米部と前記遠心脱水部との間の前
記連通路を搗精部に形成するとともに、該搗精部に水分
添加手段を接続した搗精装置と、該搗精装置の前記排米
部と連通し、かつ該搗精装置から排出される前記精白米
を調質する調質装置とから構成する、という技術的手段
を講じた。
【0013】前記搗精部を、前記精白米を前記遠心脱水
部側に送るスクリューと、該スクリューと同一軸線上で
あって、前記遠心脱水部側に設けた逆送スクリューとか
ら形成する。
【0014】前記搗精部と前記遠心脱水部とを異なる軸
線上に形成し、各々異なる回転軸を内設するとともに、
前記逆送スクリューの前記遠心脱水部側に、該遠心脱水
部に精白米を強制的に搬送するスクリューを設ける。
【0015】前記調質装置を、前記搗精装置からの精白
米を搬送するためのネットと、該ネットに通風するため
の通風装置とから構成する。
【0016】前記通風装置に、通風空気を加熱する加熱
装置を付設する。
【0017】前記調質装置の後工程に、該調質装置から
の精白米に常温風を通風する第二調質装置を設ける。
【0018】前記遠心脱水部に、該遠心脱水部からの水
を加熱し、水を蒸発させて前記精白米の糠分を乾燥させ
る乾燥装置を接続する。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は無洗米製造装置を示してお
り、無洗米製造装置1は、精白米を水と混合・撹拌して
搗精する搗精装置2と、搗精装置2からの精白米を調質
する第一調質装置3と、この第一調質装置3からの精白
米を再度調質する第二調質装置4とから構成される。
【0020】図2は搗精装置2の縦断面図であり、以
下、搗精装置2について説明する。搗精装置2は搗精部
23と遠心脱水部24とから構成されており、搗精部2
3は、下端を吐出口5に形成した搗精筒6を立設し、こ
の搗精筒6の上部に設けた供給口7には搬送スクリュー
8を介して給米樋9及び供給ホッパー10を接続する。
搗精筒6内には、一端に設けた軸受部11により回転自
在に片持支持された、内腔17を有する搗精軸12を設
け、搗精軸12には、供給口7側から供給スクリュー1
3、逆送スクリュー14及び排出スクリュー15を軸着
し、供給スクリュー13と逆送スクリュー14との間に
は撹拌羽根16を軸着する。また、搗精軸12には複数
の孔21を穿設(せんせつ)するとともに、搗精軸12
の上端には、内腔17へ水を供給するための水供給装置
18を接続する。符号19は搗精軸12の上部に軸着さ
れたプーリーであり、搗精軸12が回転自在となるよう
Vベルトを介してモーター20と連結している。また、
符号22は搬送スクリュー8の駆動用モーターである。
【0021】遠心脱水部24は、軸受26,26により
脱水筒27を回転自在に内設したフレーム28を立設
し、フレーム28の上部には横搬送スクリュー25を介
して搗精部23と連通する供給筒29を、下部には排米
樋30を接続する。そして、供給筒29と排米樋30と
に架け渡して、脱水スクリュー34を軸着した脱水軸3
1を立設し、脱水軸31の両端部を軸受32,33によ
り回転自在に支持する。また、脱水筒27の排米樋30
側を脱水用多孔壁35に形成し、この脱水用多孔壁35
の周囲を脱水室36に形成するとともに、脱水室36に
は図外の吸引装置に接続した排水筒38と、吸引筒37
とを設ける。また、脱水筒27の周面に刻設したプーリ
ー溝39と脱水軸31の上端に軸着したプーリー40と
は、Vベルトを介してモーター42に連結している。な
お、符号43は横搬送スクリュー25の駆動用モーター
であり、符号44は脱水室36に水が溜まった場合に、
水を装置外に排出する排水口であり、符号41は精白米
を排米樋30に排出するための排出用円板である。
【0022】また、前記排水筒38は吸引装置を介して
乾燥装置65に接続しており、乾燥装置65は、機枠6
6内部に回転可能に設けられた中空状のディスク67
と、このディスク67表面に搗精装置2からの排水を吹
き付けるノズル68と、ディスク67表面に密接して設
けられたスクレーパー69と、スクレーパー69により
ディスク67表面から剥ぎ取られた固形物を機外に排出
する排出樋70とから構成される。また、前記ディスク
67内部には高温の蒸気等が供給され、ディスク67表
面は常に水分が蒸発する温度に維持されている。
【0023】次に第一調質装置3について図3及び図4
を参照して説明する。なお、図4は第一調質装置3の上
面図であり、図3は断面図である。
【0024】第一調質装置3は、モーター56により回
転可能に設けられた支持枠45にネット46を張設した
回転体47と、前記搗精装置2の排米樋30と連通する
供給筒48と、排米樋49とを有しており、前記回転体
47の周囲は上部カバー50及び下部カバー51により
包囲する。そして、回転体47と上部カバー50との間
を調質室52に形成し、回転体47と下部カバー51と
の間を排風室53に形成し、調質室52には給風ダクト
54を、排風室53には図外の吸引ブロワーに接続する
排風ダクト55を各々接続する。また、排米樋49の一
側に接続して、供給筒48からの精白米を排米樋49に
誘導する案内板64を設ける。また、給風ダクト54に
は、第一調質装置3へ供給される空気を加熱するための
ヒーター及び送風装置を付設してもよい。
【0025】第二調質装置4は、一端に前記第一調質装
置3の排米樋49と連通する供給口57を、他端に排出
口58を有する機枠59内に、通風可能な多孔床60を
内設する。機枠59には振動モーター61を付設すると
ともに、ジョイント62により振動可能に支持する。ま
た、機枠59上部には図外の吸引ブロワーと接続する排
風ダクト63を設け、機枠59の下部には給風口を開口
してある。なお、振動モーター61の振動方向は、多孔
床60上の精白米を供給口57側から排出口58側へ移
動させる方向である。
【0026】上記構成における作用について説明する。
【0027】搗精装置2の供給ホッパー10内の精白米
は、搬送スクリュー8により供給口7から搗精部23へ
供給された直後に、水供給装置18からの水が内腔17
を介して孔21から添加される。このときの水の添加量
は、精白米に対して10〜30%(重量)であり、好ま
しくは15%(重量)である。水が添加された精白米は
供給スクリュー13により下方へ移送され、撹拌羽根1
6によって撹拌されて、逆送スクリュー14へ流下し、
逆送スクリュー14により精白米は上方へ戻される力を
受けながら撹拌・搗精される。この間、精白米の付着糠
が水中に移行するとともに、搗精されて精白米から分離
されたアリューロン層が水中に移行する。精白米の搗精
は主に逆送スクリュー14により進むが、この時の搗精
度合いは精白米に対して0.5〜2.0%である。搗精
が進み逆送スクリュー14から流下した精白米は、滞留
することなく直ちに排出スクリュー15及び横搬送スク
リュー25により遠心脱水部24へ供給される。
【0028】遠心脱水部24では、精白米と水とは脱水
スクリュー34により下方へ移送され、脱水用多孔壁3
5において、脱水筒27の回転による遠心作用と、吸引
装置による吸引筒37から排風筒38への風の吸引作用
とにより、精白米と、付着糠及びアリューロン層を含ん
だ水とが分離される。そして、精白米は遠心脱水部24
の下部に設けられた排出用円板41により排米樋30か
ら第一調質装置3へ供給され、水は脱水室36及び排風
筒38を介して乾燥装置65へ供給される。
【0029】乾燥装置65に供給された糠分を含む水は
ノズル68によってディスク67表面に吹き付けられ、
水分はディスク68が回転する間にディスク67からの
熱により蒸発し、糠分はディスク68表面に付着する。
そして、ディスク68表面に付着した糠分はスクレーパ
ー69によりディスク68表面から剥ぎ取られ、排出樋
70から固形物として機外に排出される。乾燥装置65
に供給される排水は、精白米に添加される水の量が、精
白米に対して5〜30重量%とわずかであるためディス
ク68により十分蒸発させることができる。
【0030】なお、精白米の搗精度合いは、搗精軸12
の回転数、精白米の供給量及び加水量を調整することに
より変更可能であり、また、脱水軸31及び脱水筒27
の回転数を調整することにより精白米の脱水度合いを調
整可能であり、脱水軸31はその両端を軸受32,33
により支持されているため、高速で回転させた場合でも
安定した回転を得ることができる。
【0031】なお、精白米への水の添加から、精白米と
水との分離・脱水までの時間は、水分が精白米の内部深
くまで浸透しない時間、例えば1分以内、好ましくは5
秒以内がよい。
【0032】第一調質装置3の供給筒48から調質室5
2内のネット46上に供給された精白米は、吸引ブロワ
ーの作動により給風ダクト54から調質室52内に流入
し、ネット46、排風室53及び排風ダクト55を介し
て吸引装置に吸引される風の通風作用を受けて調質され
ながら、回転体47の回転により排米口49側へ移送さ
れ、案内板64により排米口49へ誘導され、排米口4
9から第二調質装置4へ供給される。また、給風ダクト
54に送風装置を接続した場合には通風作用が向上し、
更に、給風ダクト54と送風装置との間にヒーター設け
た場合には、精白米の乾燥を短時間で行うことができ
る。なお、前記回転体47の1回転にかかる時間は、4
〜12秒、好ましくは6〜8秒である。そして、精白米
の調質度合は、回転体47の回転数、通風量、通風温度
を調節することにより調整可能である。
【0033】第二調質装置4の供給口57から多孔床6
0に供給された精白米は、振動モーター61の振動によ
り供給口57側から排出口58側へ移送される。移送さ
れる間、精白米は吸引ブロワーによる常温風の通風作用
を受け調質され、水分や精白米温度の調整が行われ、排
出口58から機外に排出される。また、精白米中に砕粒
がある場合には、砕粒は多孔床60の孔から落下して精
白米と分離される。
【0034】
【実施例】上記無洗米製造装置1により、歩留まり90
%、水分14.5%、洗米水濁度110ppmの島根県
産コシヒカリを搗精及び調質処理して無洗米を製造し
た。また、同時に加水量と洗米水濁度との関係を調査し
た(図5)。
【0035】1時間当たり1000kgの上記精白米を
搗精装置2に供給し、水の添加量を精白米の15重量%
とし、搗精装置2への精白米の供給から排米樋30から
精白米が排出されるまでの時間を約3秒とし、第一調質
装置3の回転体47の1周の時間を8秒とし、第二調質
装置4に精白米が供給されて、排出口58から排出され
るまでの時間を5秒とした。
【0036】得られた精白米は988kgであり、歩留
まりが88.9%(玄米ベース)、水分が14.5%、
洗米水濁度が55ppmであり、原料の精白米に対して
約1.2重量%搗精されていた。
【0037】また、得られた無洗米を炊飯した結果、焦
げや糠臭もなく、食味も良好であった。
【0038】図5から明らかなように、加水量が10%
(重量)より少ないときには洗米水濁度は高く、10%
(重量)以上となると、濁度は50〜60ppmで安定
する。一方、加水量が30%(重量)を越えたときに
は、精白米が水中にザブンと浸かった状態で、いわゆる
水中搗精が行われ、この水中搗精により得られる精白米
を炊飯した場合には、べちゃついた味気のない飯となる
ことが知られている。
【0039】
【発明の効果】精白米に水を添加して撹拌処理した後、
前記精白米と前記水とを分離するとともに、該精白米を
調質処理する無洗米製造方法において、前記精白米に対
して10〜30%(重量)の水を添加するとともに、前
記撹拌により前記精白米を0.5〜2.0%搗精するこ
とにより、精白米に残留するアリューロン層を確実に除
去することができ、得られる無洗米を炊飯した場合に糠
臭を生じることがない。また、前記精白米に対して10
〜30%(重量)の水を添加して撹拌処理することによ
り、精白米から糠分を良好に分離・除去でき、しかも、
廃水量が少量であるため廃水処理装置を小型化でき、無
洗米製造施設全体を小型化することができる。
【0040】前記精白米への水の添加から、前記精白米
からの水の分離までの処理を1分以内で行うことによ
り、水分が精白米の内部深くまで浸透しない間に調質を
行うことができる。
【0041】前記調質処理を通風により行うことによ
り、精白米の表層部に付着する水分を効率よく除去して
調質を行うことができる。
【0042】前記通風を温風で行うことにより、精白米
の乾燥を短時間で行うことができる。
【0043】前記精白米を温風で通風した後、前記精白
米を常温で通風して調質することにより、温風により温
度の上昇した精白米の温度を常温まで低下させることが
でき、精白米の品質を低下さることがない。
【0044】前記精白米から分離された水を加熱して蒸
発させ、該水に含まれる前記精白米の糠を乾燥させるこ
とにより、固形物としての糠分のみを回収することがで
き、無洗米製造施設から廃水が放出されることがない。
【0045】無洗米製造装置を、一端に精白米の給米部
を、多端に排米部を各々設けて前記精白米の連通路とな
し、該排米部側を遠心脱水部に形成する一方、前記給米
部と前記遠心脱水部との間の前記連通路を搗精部に形成
するとともに、該搗精部に水分添加手段を接続した搗精
装置と、該搗精装置の前記排米部と連通し、該搗精装置
から排出される前記精白米を調質する調質装置とから構
成することにより、水が添加された精白米を搗精部で搗
精してアリューロン層を除去することができるととも
に、アリューロン層が除去された精白米を調質すること
ができる。
【0046】前記搗精部を、前記精白米を前記遠心脱水
部側に送るスクリューと、該スクリューと同一軸線上で
あって、前記遠心脱水部側に設けた逆送スクリューとか
ら構成したことにより、逆送スクリューにより精白米に
流下方向と逆向きの力を加え、滞留させるとともに撹拌
することができ、確実に搗精を行うことができる。
【0047】前記搗精部と前記遠心脱水部とを異なる軸
線上に形成し、各々異なる回転軸を内設するとともに、
前記逆送スクリューの前記遠心脱水部側に、該遠心脱水
部に精白米を強制的に搬送するスクリューを設けること
により、搗精部の搗精作用と遠心脱水部の脱水作用とを
それぞれ別々に調整することができる。また、前記逆送
スクリューの前記遠心脱水部側に設けた前記スクリュー
により、逆送スクリューにより搗精された精白米を搗精
部内に滞留させることなく、直ちに遠心脱水部に供給す
ることができ、水分を精白米の内部深くまで浸透させる
ことがない。
【0048】前記調質装置を、前記搗精装置からの精白
米を搬送するためのネットと、該ネットに通風するため
の通風装置とから構成することにより、簡単な構成でコ
ストの低い装置を用いて効率よく調質を行うことができ
る。
【0049】前記通風装置に、通風空気を加熱する加熱
装置を付設することにより、精白米に温風を通風するこ
とができ、乾燥を短時間で行うことができる。
【0050】前記調質装置の後工程に、該調質装置から
の精白米に常温風を通風する第二調質装置を設けること
により、温風により温度の上昇した精白米に常温風を通
風し、精白米の温度を常温まで低下させることができ、
精白米の品質を低下さることがない。
【0051】前記遠心脱水部に、該遠心脱水部からの水
を加熱し、水を蒸発させて前記精白米の糠分を乾燥させ
る乾燥装置を接続することにより、廃水の水分を蒸発さ
せて固形物としての糠分のみを回収することができ、無
洗米製造施設から廃水が放出されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略正面図である。
【図2】搗精装置の断面図である。
【図3】乾燥装置の断面図である。
【図4】乾燥装置の上面図である。
【図5】加水量と洗米水濁度との関係を示す図である。
【符号の説明】 1 無洗米製造装置 2 搗精装置 3 第一調質装置 4 第二調質装置 5 吐出口 6 搗精筒 7 供給口 8 搬送スクリュー 9 給米筒 10 供給ホッパー 11 軸受部 12 搗精軸 13 供給スクリュー 14 逆送スクリュー 15 排出スクリュー 16 撹拌羽根 17 内腔 18 水供給装置 19 プーリー 20 モーター 21 孔 22 モーター 23 搗精部 24 遠心脱水部 25 横搬送スクリュー 26 軸受 27 脱水筒 28 フレーム 29 供給筒 30 排米樋 31 脱水軸 32 軸受 33 軸受 34 脱水スクリュー 35 脱水用多孔壁 36 脱水室 37 吸引筒 38 排水筒 39 プーリー溝 40 プーリー 41 排出用円板 42 モーター 43 モーター 44 排水口 45 支持枠 46 ネット 47 回転体 48 供給筒 49 排米樋 50 上部カバー 51 下部カバー 52 調質室 53 排風室 54 給風ダクト 55 排風ダクト 56 モーター 57 供給口 58 排出口 59 機枠 60 多孔床 61 振動モーター 62 ジョイント 63 排風ダクト 64 案内板 65 乾燥装置 66 機枠 67 ディスク 68 ノズル 69 スクレーパー 70 排出樋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河口 武志 広島県東広島市西条西本町2番30号 株式 会社佐竹製作所内 (72)発明者 横島 健一 広島県東広島市西条西本町2番30号 株式 会社佐竹製作所内 (72)発明者 川上 晃司 広島県東広島市西条西本町2番30号 株式 会社佐竹製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精白米に水を添加して撹拌処理した後、
    前記精白米と前記水とを分離するとともに、該精白米を
    調質処理する無洗米製造方法において、前記精白米に対
    して10〜30%(重量)の水を添加するとともに、前
    記撹拌により前記精白米を0.5〜2.0%搗精するこ
    とを特徴とする無洗米製造方法。
  2. 【請求項2】 前記精白米への水の添加から、前記精白
    米からの水の分離までの処理を1分以内で行うことを特
    徴とする請求項1記載の無洗米製造方法。
  3. 【請求項3】 前記調質処理を通風により行うことを特
    徴とする請求項1叉は2記載の無洗米製造方法。
  4. 【請求項4】 前記通風を温風で行うことを特徴とする
    請求項3記載の無洗米製造方法。
  5. 【請求項5】 前記精白米を温風で通風した後、前記精
    白米を常温で通風して調質することを特徴とする請求項
    4記載の無洗米製造方法。
  6. 【請求項6】 前記精白米から分離された水を加熱して
    蒸発させ、該水に含まれる前記精白米の糠を乾燥させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無洗
    米製造方法。
  7. 【請求項7】 一端に精白米の給米部を、多端に排米部
    を各々設けて前記精白米の連通路となし、該連通路の排
    米部側を遠心脱水部に形成する一方、前記給米部と前記
    遠心脱水部との間の前記連通路を搗精部に形成するとと
    もに、該搗精部に水分添加手段を接続した搗精装置と、
    該搗精装置の前記排米部と連通し、かつ該搗精装置から
    排出される前記精白米を調質する調質装置とからなるこ
    とを特徴とする無洗米製造装置。
  8. 【請求項8】 前記搗精部を、前記精白米を前記遠心脱
    水部側に送るスクリューと、該スクリューと同一軸線上
    であって、前記遠心脱水部側に設けた逆送スクリューと
    から形成してなる請求項7記載の無洗米製造装置。
  9. 【請求項9】 前記搗精部と前記遠心脱水部とを異なる
    軸線上に形成し、各々異なる回転軸を内設するととも
    に、前記逆送スクリューの前記遠心脱水部側に、該遠心
    脱水部に精白米を強制的に搬送するスクリューを設けて
    なる請求項7又は8記載の無洗米製造装置。
  10. 【請求項10】 前記調質装置が、前記搗精装置からの
    精白米を搬送するためのネットと、該ネットに通風する
    ための通風装置とからなる請求項7、8又は9記載の無
    洗米製造装置。
  11. 【請求項11】 前記通風装置に、通風空気を加熱する
    加熱装置を付設してなる請求項10記載の無洗米製造装
    置。
  12. 【請求項12】 前記調質装置の後工程に、該調質装置
    からの精白米に常温風を通風する第二調質装置を設けて
    なる請求項11記載の無洗米製造装置。
  13. 【請求項13】 前記遠心脱水部に、該遠心脱水部から
    の水を加熱し、水を蒸発させて前記精白米の糠分を乾燥
    させる乾燥装置を接続してなる請求項7〜12のいずれ
    かに記載の無洗米製造装置。
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