JP3432201B2 - 無洗米製造装置 - Google Patents

無洗米製造装置

Info

Publication number
JP3432201B2
JP3432201B2 JP2000227441A JP2000227441A JP3432201B2 JP 3432201 B2 JP3432201 B2 JP 3432201B2 JP 2000227441 A JP2000227441 A JP 2000227441A JP 2000227441 A JP2000227441 A JP 2000227441A JP 3432201 B2 JP3432201 B2 JP 3432201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
cylinder
rice washing
washing
dehydration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000227441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002035612A (ja
Inventor
惣一 山本
晴夫 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamamoto Manufacturing Co Ltd filed Critical Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000227441A priority Critical patent/JP3432201B2/ja
Priority to TW90105161A priority patent/TW490320B/zh
Priority to CNB200410031465XA priority patent/CN1290618C/zh
Priority to CNB2004100314664A priority patent/CN1263546C/zh
Priority to KR10-2001-0011455A priority patent/KR100465656B1/ko
Priority to CNB011212985A priority patent/CN1259141C/zh
Priority to US09/800,951 priority patent/US6539849B2/en
Publication of JP2002035612A publication Critical patent/JP2002035612A/ja
Priority to US10/349,246 priority patent/US6748852B2/en
Priority to US10/349,245 priority patent/US6752072B2/en
Priority to US10/349,415 priority patent/US6886453B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3432201B2 publication Critical patent/JP3432201B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
  • Food-Manufacturing Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無洗米製造装置に係
り、特に、炊飯に先立つ洗米を必要とせず、水を加える
だけで炊飯することができ、しかも保存性の良い、所謂
“無洗米”を製造する無洗米製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に無洗米製造装置においては、例え
ば、洗米部を備えており、洗米部において原料白米(精
白米)を洗い水と共に攪拌して洗米処理し、アリウロン
残留物(玄米の糠層の最下層であるアリウロン層(糊粉
層)に含まれていた油脂や蛋白質や糖質などから成る極
めて粘度の高い半液体状の混合物)等の被除去物を原料
白米の表面から遊離させて洗い水に溶解した状態にす
る。また、この無洗米製造装置は脱水部及び乾燥部を備
えており、洗米処理が終了した原料白米は脱水部に供給
されて脱水され、脱水処理が終了した原料白米は乾燥部
に供給されて乾燥される。これにより、無洗米(乾燥部
において乾燥された後の原料白米)が製造される構成で
ある。
【0003】しかしながら、このような無洗米製造装置
では、特に洗米部が装置枠に組み付けられて固定された
構成とされているため、洗米部の掃除や洗浄等のメンテ
ナンスを行う際には、洗米部の大部分(洗米部の構成に
よっては洗米部全体)を分解しかつ再度組み付ける必要
がある。しかも、洗米部の大部分を分解しかつ再度組み
付けるためには、多手順の分解手順及び組み付け手順に
忠実に従って行う必要がある。このため、洗米部のメン
テナンスに多大な時間と労力を費やす必要があり、これ
により、無洗米製造装置のメンテナンスが困難であると
いう問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、メンテナンスの容易な無洗米製造装置を得ること
が目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の無洗米
製造装置は、筒状とされ下部に供給口が設けられると共
に上部に排出口が設けられた洗米筒と、柱状の回転軸と
前記回転軸の外周に螺旋状に形成されたスクリュー羽根
とにより構成されて前記洗米筒内の下側に設けられ前記
回転軸及びスクリュー羽根が回転することで前記供給口
から前記洗米筒内に供給された原料白米を下から上へ搬
送する揚穀螺旋と、前記洗米筒内の上側に設けられ前記
揚穀螺旋により搬送される原料白米を洗い水と共に攪拌
して洗米する洗米ロールと、を有し、洗米処理した原料
白米を前記排出口から排出する洗米部と、前記洗米部に
連設され、前記排出口を経て供給された原料白米を脱水
する脱水部と、記脱水部に連設され、前記脱水部から供
給された原料白米を乾燥する乾燥部と、を備えた無洗米
製造装置であって、前記洗米筒の下端を開口し、かつ、
前記供給口の上方側における前記スクリュー羽根と前記
洗米筒との隙間を原料白米の砕粒が生じない大きさとす
ると共に、前記供給口の下方側における前記スクリュー
羽根と前記洗米筒との隙間を原料白米が落下しない大き
さとした、ことを特徴している。
【0006】請求項1に記載の無洗米製造装置では、洗
米部において揚穀螺旋(回転軸及びスクリュー羽根)が
回転することで、供給口から洗米筒内に供給された原料
白米が下から上へ搬送されつつ洗米ロールによって洗い
水と共に攪拌されて洗米される。この洗米処理により、
アリウロン残留物等の被除去物が原料白米の表面から遊
離して洗い水に溶解した状態となる。さらに、洗米処理
が終了した原料白米は洗米筒の排出口から排出されて脱
水部にて脱水され、脱水処理が終了した原料白米は乾燥
部にて乾燥されることにより無洗米となる。
【0007】ここで、洗米筒の下端が開口されているた
め、回転軸を通常運転時とは逆方向に回転させること
で、洗米筒内の残留米(原料白米)を揚穀螺旋によって
下降させて洗米筒の下端開口から排出することができ
る。このため、洗米筒から揚穀螺旋を分離しなくても、
残留米を洗米筒外へ排出することができ、これにより、
洗米筒内の残留米を洗米筒外へ排出するメンテナンスを
行う際の洗米部の分解及び再組み付けが不要となって、
メンテナンスを容易にすることができる。
【0008】また、洗米筒内に水を流してこの水を洗米
筒の下端開口から排出することで、洗米筒内、揚穀螺旋
及び洗米ロールの掃除や洗浄等を行うことができる。こ
のため、洗米筒から揚穀螺旋や洗米ロールを分離しなく
ても、洗米筒内、揚穀螺旋及び洗米ロールの掃除や洗浄
等を行うことができ、これにより、洗米筒内、揚穀螺旋
及び洗米ロールの掃除や洗浄等のメンテナンスを行う際
の洗米部の分解及び再組み付けが不要となって、メンテ
ナンスを一層容易にすることができる。
【0009】さらに、洗米筒の下端開口から揚穀螺旋及
び洗米ロールを容易に脱着することができるため、洗米
筒内(供給口及び排出***む)、揚穀螺旋及び洗米ロー
ルのメンテナンス(修理や交換を含む)を容易かつ確実
に行うことができる。
【0010】さらにまた、供給口の上方側におけるスク
リュー羽根と洗米筒との隙間が原料白米の砕粒が生じな
い大きさとされているため、揚穀螺旋により原料白米を
搬送する際の原料白米の砕粒を防止することができる。
一方、供給口の下方側におけるスクリュー羽根と洗米筒
との隙間が原料白米が落下しない大きさとされているた
め、通常運転時に洗米筒の下端開口から原料白米が落下
することを防止することができると共に、洗米部で原料
白米を洗米して汚れた洗い水(洗い汁)を洗米筒の下端
開口から排水することができる。
【0011】請求項2に記載の無洗米製造装置は、請求
項1に記載の無洗米製造装置において、前記供給口の上
方側における前記回転軸に前記スクリュー羽根を1条形
成すると共に、前記供給口の下方側における前記回転軸
に前記スクリュー羽根を2条形成した、ことを特徴とし
ている。
【0012】請求項2に記載の無洗米製造装置では、供
給口の上方側における回転軸にスクリュー羽根が1条形
成されているため、揚穀螺旋により原料白米を搬送する
際の原料白米の砕粒を一層防止することができる。一
方、供給口の下方側における回転軸にスクリュー羽根が
2条形成されているため、通常運転時に洗米筒の下端開
口から原料白米が落下することを一層防止することがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2には、本発明の実施の形態に
係る無洗米製造装置10が縦断正面図にて示されてお
り、図3には、無洗米製造装置10が一部破断した平面
図にて示されている。
【0014】本実施の形態に係る無洗米製造装置10
は、洗米部12、脱水部14及び乾燥部16を備えてお
り、脱水部14及び乾燥部16は装置本体18内に収容
されている。装置本体18の内部には取付台20が架設
されると共に、装置本体18の外周(4つの周面)には
カバー22が設けられている。
【0015】装置本体18の内壁には支持部材24が固
定されており、支持部材24には円筒状とされた支柱2
6の下部が回転可能に支持されている。支柱26の上側
は装置本体18の上壁から上方に突出すると共に、支柱
26の上部にはアーム28が一体に設けられており、ア
ーム28には洗米部12が取り付けられている。
【0016】支柱26の上下方向略中間部分には略扇状
のベース30が一体に設けられており、ベース30は装
置本体18の上面に接している。ベース30の円弧部分
近傍には、この円弧部分に沿って円弧状の切欠部32が
形成されており、切欠部32の一端部は開口している。
切欠部32に対応して装置本体18の上面には、クラン
プレバー34が末端において回動自在に取り付けられて
おり、切欠部32の他端部をクランプレバー34の末端
に当接させた状態でクランプレバー34を締め付けるこ
とで、支柱26の回転が阻止されて洗米部12が装置本
体18に装着されている。また、クランプレバー34を
緩めることで支柱26の回転が可能となり、これによ
り、支柱26を中心として洗米部12を回動させて、洗
米部12を装置本体18から離脱させることができる。
なお、洗米部12は装置本体18に対し、洗米部12が
装置本体18に装着された状態(切欠部32の他端部が
クランプレバー34の末端に当接した状態)から180
°回動可能とされている。
【0017】図4及び図6に詳細に示す如く、洗米部1
2は軸受部材36を備えており、軸受部材36はアーム
28に固定されている。また、洗米部12は洗米モータ
38を備えており、洗米モータ38もアーム28に固定
されている。軸受部材36は円柱状の回転軸40を回転
自在に軸支しており、回転軸40の上部及び下部は軸受
部材36から突出している。回転軸40には、軸受部材
36の上方においてプーリ42が固定されており、この
プーリ42は、洗米モータ38の駆動軸に固定されたプ
ーリ44にベルト46を介して連結されている。これに
より、洗米モータ38が駆動されることで、回転軸40
が回転される。また、洗米モータ38の電線48は、支
柱26内部を貫通されることで、装置本体18内に設け
られた制御盤50(図2及び図5参照)に接続されてい
る。
【0018】軸受部材36の下部には円筒状の洗米筒5
2が固定されており、洗米筒52内には回転軸40が収
容されている。洗米筒52の下端は開口されており、こ
れにより、洗米筒52の下端開口から回転軸40(下記
揚穀螺旋68及び洗米ロール72)の着脱が可能とされ
ている。洗米筒52の下端近傍における側壁には供給口
52Aが形成されており、供給口52Aにはスクリュー
フィーダ54が臨設されている。スクリューフィーダ5
4は供給モータ56を備えており、供給モータ56によ
りスクリューフィーダ54が駆動される。スクリューフ
ィーダ54にはホッパ58が連設されており、ホッパ5
8は、上記アーム28に固定されると共に、上方に開放
されている。ここで、ホッパ58に原料白米(精白米)
が供給されると、スクリューフィーダ54によって原料
白米が搬送されて、供給口52Aを介して洗米筒52内
に原料白米が供給される。また、供給モータ56の電線
60は、支柱26内部を貫通されることで上記制御盤5
0に接続されている。
【0019】ホッパ58の下部には原料センサ62が設
けられており、原料センサ62はホッパ58内の原料白
米の有無を検出する。原料センサ62の配線64は支柱
26内部を貫通されることで上記制御盤50に接続され
ており、ホッパ58内に原料白米が無くなったことを原
料センサ62が検出すると、所定時間後に無洗米製造装
置10の全体(洗米モータ38、供給モータ56、後記
脱水モータ134、ポンプ164、搬送モータ168、
乾燥モータ208及びヒータ216等)が停止される。
また、ホッパ58には原料センサ62の下方において流
量調節シャッタ66が設けられており、流量調節シャッ
タ66によって洗米筒52内に供給される原料白米の量
が調節される。
【0020】洗米筒52内の下側における回転軸40の
外周には、スクリュー羽根68Aが形成されており、回
転軸40及びスクリュー羽根68Aによって揚穀螺旋6
8が構成されている。揚穀螺旋68と洗米筒52との間
には揚穀室70が形成されており、回転軸40が回転さ
れることで、揚穀螺旋68が揚穀室70内の原料白米を
下から上に搬送する。ここで、図1にも示す如く、上記
供給口52Aの上方側(図1及び図4のAの部位)にお
いては、スクリュー羽根68Aは1条形成されると共
に、スクリュー羽根68Aと洗米筒52との隙間は原料
白米の砕粒が生じない大きさ(例えば5mm程度)とさ
れている。一方、供給口52Aの下方側(図1及び図4
のBの部位)においては、スクリュー羽根68Aは2条
形成されると共に、スクリュー羽根68Aと洗米筒52
との隙間は原料白米が落下しない大きさ(例えば1mm
程度以下)とされている。
【0021】洗米筒52内における回転軸40の外周に
は、スクリュー羽根68Aの直上において円柱状の突条
72Aが複数形成されており、複数の突条72Aは螺旋
状に配列されている。さらに、洗米筒52内における回
転軸40の外周には、複数の突条72Aの直上において
複数枚の掻き出し板72Bが固定されており、各掻き出
し板72Bは回転軸40の軸線(回転中心)と平行とさ
れている。この回転軸40、複数の突条72A及び複数
枚の掻き出し板72Bによって、洗米筒52内の上側に
おいて洗米ロール72が構成されている。洗米筒52と
洗米ロール72の突条72A形成部位との間には洗米室
74が形成されている。これにより、回転軸40が回転
されることで、原料白米が洗米室74内で突条72A及
び上昇する原料白米の自重によって抵抗を与えられて攪
拌される。
【0022】回転軸40の中心には、その上端から突条
72A形成部位の中間部分に亘って、給水穴76が形成
されている。この給水穴76は、回転軸40の外周から
洗米室74に臨むように開口する複数の注水口76Aに
連通しており、複数の注水口76Aは、回転軸40の最
上部の突条72Aの上方から突条72A形成部位の中間
部分の範囲において形成されている。回転軸40の上端
には連結器78が設けられており、連結器78は、回転
部である回転軸40と固定部である配管80とを密封し
た状態で連結している。配管80にはチューブ82が接
続されると共に、チューブ82は支柱26内部を貫通さ
れることで装置本体18内を通って装置本体18外に出
されており、チューブ82は装置本体18の外部に設け
られた給水タンク(図示省略)に接続されている。この
ため、給水タンクからチューブ82、配管80、連結器
78を介して給水穴76内に洗い水(純清水)が供給さ
れ、複数の注水口76Aから洗米室74の内部に洗い水
が注がれる。これにより、洗米室74内で原料白米が洗
米される。
【0023】洗米筒52の洗米室74形成部位の下部に
は、給水管84が設けられており、洗米筒52内と給水
管84内とは連通している。給水管84にはチューブ8
6が接続されると共に、チューブ86は支柱26内部を
貫通されることで脱水部14の後記ポンプ164に接続
されており、後に詳細に説明する如く脱水部14におい
て原料白米が脱水されることで得られる脱水液(洗米室
74の上部で原料白米に付着した洗い水であるため準清
水である)がポンプ164、チューブ86及び給水管8
4を介して洗米室74の下部へ注がれる。これにより、
脱水液が洗い水として再利用され、このため、上記給水
タンクから供給する洗い水の量を少なくすることができ
る。
【0024】洗米筒52には、洗米室74形成部位の上
下方向略中間部分から揚穀室70形成部位の上部に亘っ
て、多数の排水口52Bが穿設されており、多数の排水
口52Bからアリウロン残留物等を含有する汚れた洗い
水(洗い汁)が排水されることで、洗米室74内の洗い
水の汚れが抑制される。なお、この排水口52Bは、洗
米筒52の洗米室74形成部位の全体に穿設してもよ
い。洗米筒52の外周には、排水口52B穿設部位から
下端に亘って排水壁88が設けられており、洗米筒52
と排水壁88との間には排水室90が形成されている。
これにより、多数の排水口52Bから排水された洗い水
(洗い汁)が、排水室90を介して洗米筒52の下端近
傍から下方へ排水される。さらに、上述の如く洗米筒5
2の下端は開口されているため、洗米室74及び揚穀室
70を通過して汚れた洗い水(洗い汁)が洗米筒52の
下端から下方へ排水される。これにより、洗米室74及
び揚穀室70内の洗い水の汚れが抑制される。
【0025】洗米筒52の上部であって洗米ロール72
の掻き出し板72Bに対応する位置には排出口52Cが
形成されており、洗米処理された原料白米が、上記揚穀
螺旋68の搬送力により洗米室74から排出口52Cを
介して洗米筒52外へ排出される。また、排出口52C
に対応して洗米筒52の上部には排出管92が固定され
ており、排出管92は、一端部が排出口52Cを被った
状態で洗米筒52に沿って垂設されている。これによ
り、排出口52Cから排出された原料白米が、排出管9
2内を落下して排出管92の下端から排出される。
【0026】図5及び図6に詳細に示す如く、脱水部1
4は、洗米部12の直下における装置本体18内に配設
されており、脱水部14は遠心脱水筒100及び外郭筒
102を備えている。遠心脱水筒100は脱水内筒10
4及び脱水外筒106から成り、脱水内筒104及び脱
水外筒106は双方とも上端が開口した円筒状とされて
立設されると共に、脱水内筒104と脱水外筒106と
の間には脱水室108が形成されている。一方、外郭筒
102は、上端が開口した円筒状とされて遠心脱水筒1
00を囲うように立設されている。
【0027】脱水部14に対応して装置本体18の上壁
には開放口110が形成されており、開放口110には
円環状の外カバー112が着脱自在に装着されると共
に、外カバー112の内側には略円盤状の内カバー11
4が着脱自在に装着されている。外カバー112が内カ
バー114と共に装置本体18の上壁から離脱される
と、開放口110全体が開放されて外郭筒102の内側
の範囲が開放される一方、内カバー114のみが装置本
体18の上壁(外カバー112)から離脱されると、開
放口110が部分的に開放されて脱水内筒104の内側
の範囲のみが開放される。
【0028】内カバー114の中心部分には、水受管1
16が垂設されており、水受管116の上端は上記洗米
筒52及び排水壁88に対応して大きくされる共に、水
受管116の下部は脱水内筒104内の下側まで到達し
ている。このため、排水室90の下端及び洗米筒52の
下端から排水された洗い水(洗い汁)が水受管116の
上端に受け止められることで、この洗い水(洗い汁)が
水受管116内を落下する。
【0029】内カバー114には米受管118が垂設さ
れており、米受管118の上端は拡径されて上記排出管
92の直下に配置されると共に、米受管118の下端は
脱水内筒104内の下端近傍まで到達している。このた
め、洗米部12での洗米処理が終了して排出管92から
排出された原料白米は、米受管118内を落下して脱水
内筒104内の下端に到達する。
【0030】内カバー114には周方向に沿って複数の
吸気口120が形成されており、後に詳細に説明する如
くこの複数の吸気口120を介して脱水内筒104の内
部に空気が吸気される。また、内カバー114に設けら
れた水受管116及び米受管118には遮風板122が
取り付けられており、遮風板122は脱水内筒104内
の上下方向略中間部分に配置されている。このため、複
数の吸気口120からの空気が脱水内筒104内の下側
へ到達することがこの遮風板122によって阻害され
る。
【0031】脱水内筒104の下端には下端板124が
設けられており、下端板124には円筒軸126が固定
されている。円筒軸126の内部には、回転不能とされ
た円筒状の排水管128が配置されている。円筒軸12
6は、上記取付台20に固定された軸受台130に後記
円筒軸148を介して回転自在に軸支されている。円筒
軸126の下端にはプーリ132が固定されており、こ
のプーリ132は、脱水モータ134の駆動軸に固定さ
れたプーリ136にベルト138を介して連結されてい
る。これにより、脱水モータ134が駆動されること
で、円筒軸126及び下端板124が回転されて、脱水
内筒104が回転される。また、排水管128の上端に
は上記水受管116の下端が着脱自在に差しこまれてお
り、これにより、上述の如く水受管116内を落下した
洗い水(洗い汁)が排水管128を介して装置本体18
外に排水される。
【0032】脱水内筒104の周面には、多数の噴風孔
104Aが形成されており、脱水内筒104の内部は噴
風室140とされている。また、脱水内筒104の下端
周面には、周方向に沿って複数の移送口142が形成さ
れており、米受管118から落下して下端板124上に
到達した原料白米は、下端板124が回転されることで
遠心力を受けて移送口142を介して脱水室108の下
部に移送される。さらに、脱水内筒104の外周にはス
クリュー羽根144が張設されており、脱水内筒104
が回転されることでスクリュー羽根144が一体に回転
されて、脱水室108下部の原料白米が脱水室108上
部へ上昇される。
【0033】脱水外筒106の下端には下端板146が
設けられており、下端板146には円筒軸148が固定
されている。円筒軸148は、円筒軸126を囲う状態
で上記軸受台130に回転自在に軸支されている。円筒
軸148の下端にはプーリ150が固定されており、こ
のプーリ150は、上記脱水モータ134の駆動軸に固
定されたプーリ152にベルト154を介して連結され
ている。これにより、脱水モータ134が駆動されるこ
とで、円筒軸148及び下端板146が回転されて、脱
水外筒106が回転される。また、プーリ150の直径
はプーリ132の直径と同一とされると共に、プーリ1
52の直径はプーリ136の直径より若干小さくされて
いる。
【0034】脱水外筒106の周面には、多数の排水・
排風用の排出孔106Aが形成されると共に、脱水外筒
106の外周には、脱水外筒106の軸線(回転中心)
と平行とされた複数枚の起風翼156が固定されてい
る。このため、脱水外筒106が回転されることで、起
風翼156が一体に回転して脱水外筒106の外側(外
郭筒102内)に風が発生し、上記吸気口120、噴風
室140、噴風孔104A、脱水室108、排出孔10
6A及び外郭筒102内の順で風が送風される。これに
より、脱水室108内を上昇される原料白米に付着した
洗い水が脱水される。また、上述の如く遮風板122に
よって脱水内筒104内(噴風室140)の下側へ空気
が到達することが阻害されるため、脱水室108の下側
への送風量は少なくされる一方、脱水室108の上側へ
の送風量は多くされる。これは、脱水室108の下側に
位置する原料白米に付着している洗い水は多いため、脱
水室108の下側への送風量が少なくても多くの洗い水
を脱水できる一方、脱水室108の上側に位置する原料
白米に付着している洗い水は比較的少ないため、脱水室
108の上側への送風量を多くすることで良好に原料白
米を脱水できることによる。
【0035】脱水外筒106の上端の外周全体には移送
板158が設けられており、脱水処理が終了して脱水室
108の上端から排出された原料白米が遠心力により移
送板158上に搬送される。移送板158は外郭筒10
2の上方に配置されており、脱水外筒106が回転され
て移送板158が一体に回転されることで、移送板15
8上の原料白米が遠心力を受けて、この原料白米が移送
板158の外周から落下する。移送板158の外周は外
郭筒102の周壁の直上に位置しており、このため、移
送板158の外周から落下する原料白米は、外郭筒10
2の外側を通過する。
【0036】外郭筒102の下端には下面板102Aが
形成されており、下面板102Aは上記取付台20に取
付部材160を介して固定されている。下面板102A
には搬送管162が連結されており、脱水室108で原
料白米を脱水して得られる脱水液が排出孔106A及び
外郭筒102内を介して搬送管162内を落下する。搬
送管162はポンプ164に接続されると共に、ポンプ
164には上記チューブ86を介して給水管84が接続
されており、搬送管162からの脱水液(準清水)はポ
ンプ164によってチューブ86及び給水管84内を搬
送されて洗米室74の下部へ注がれる。
【0037】外郭筒102の外周にはプーリ166が回
転自在に支持されており、このプーリ166は、搬送モ
ータ168の駆動軸に固定されたプーリ170にベルト
172を介して連結されている。プーリ166の上面に
は円環状の搬送板174が固定されており、搬送板17
4は、上記移送板158の下方に配置されて外郭筒10
2の外周を取り囲むと共に、常にプーリ166と一体に
回転する。このため、搬送モータ168が駆動されるこ
とで、プーリ166と一体に搬送板174が回転され、
後述の如く脱水処理が終了して移送板158から搬送板
174上に落下した原料白米が、遠心力を受けて搬送板
174の外方向へ移動する。
【0038】搬送板174に対応して装置本体18の上
壁下面には、円筒状の係止筒176の上端が固定されて
おり、係止筒176の周壁は搬送板174の外周近傍の
直上に位置すると共に、係止筒176の周壁下端と搬送
板174との隙間は原料白米が通過しない程度以下の大
きさとされている。このため、この係止筒176の周壁
によって、移送板158からの原料白米が全て搬送板1
74上に落下されると共に、搬送板174上の原料白米
が搬送板174から落下することが防止される。また、
係止筒176の乾燥部16側における周壁には、搬送路
178が形成されており、搬送路178は対向する一対
の側壁178A(図8参照)を有している。さらに、一
方の側壁178A(搬送板174回転方向側の側壁17
8A)と外郭筒102との間には、曲面を有する堰板1
80(図8参照)が架け渡されており、堰板180の下
端と搬送板174との隙間は原料白米が通過しない程度
以下の大きさとされている。これにより、搬送板174
上の原料白米の回転が堰板180に阻止されることで、
この原料白米が搬送板174から落下して搬送路178
を介して乾燥部16へ搬送される。
【0039】図7及び図8に詳細に示す如く、乾燥部1
6は、脱水部14に隣接して装置本体18内に配設され
ている。乾燥部16は乾燥筒200を備えており、乾燥
筒200は上記取付台20上に立設されている。乾燥筒
200の内周面には複数の受けロール202が固定され
ており、複数の受けロール202上には乾燥円盤204
が載置されている。これにより、乾燥円盤204は乾燥
筒200内で水平な状態とされて回転可能に支持されて
いる。乾燥筒200の上端は開口されると共に、乾燥筒
200内の乾燥円盤204より上側は乾燥室206とさ
れており、脱水処理が終了した原料白米が搬送路178
から乾燥筒200の上端開口を介して乾燥円盤204上
に落下する。
【0040】乾燥円盤204の中心には乾燥モータ20
8の駆動軸が固定されており、乾燥モータ208が駆動
されることで乾燥円盤204が回転される。乾燥室20
6の中心には支持筒210が設置されると共に、支持筒
210と乾燥筒200との間には一対のブラケット21
2が架け渡されており、一方のブラケット212(乾燥
円盤204上に落下した原料白米が最初に通過する方の
ブラケット212)には複数(本実施の形態では3つ)
の均平板214が支持されている。各均平板214の乾
燥円盤204に対する高さ及び各均平板214の向きは
調節可能とされており、乾燥円盤204が回転されるこ
とで、複数の均平板214によって原料白米が乾燥円盤
204上に均等に拡散される。
【0041】乾燥筒200の上方における装置本体18
上壁にはヒータ216が設けられており、ヒータ216
は、装置本体18の外部からの空気を加熱することで温
風を生じさせて、この温風を乾燥筒200の上端開口を
介して乾燥円盤204上の原料白米に均等に送風する。
さらに、乾燥円盤204には多数の通風孔204Aが形
成されており、乾燥筒200内の乾燥円盤204より下
側は排気室218とされている。乾燥筒200の下端は
開口されると共に、上記取付台20には乾燥筒200の
下方において排気口220が形成されており、排気口2
20の下側には排気管222が排気口220を被う状態
で連結されている。これにより、ヒータ216から送風
された温風が乾燥円盤204上の原料白米を通過するこ
とで原料白米が乾燥されると共に、原料白米を通過した
温風が通風孔204A、排気室218、排気口220及
び排気管222を介して装置本体18の外部に排気され
る。
【0042】乾燥筒200と支持筒210との間には、
曲面を有する堰板224が架け渡されており、堰板22
4の下端と搬送板174との隙間は原料白米が通過しな
い程度以下の大きさとされている。堰板224に対応し
て乾燥筒200には排出樋226が設けられており、排
出樋226は、乾燥筒200内と装置本体18の外部と
を連通している。これにより、上記搬送路178を介し
て乾燥円盤204上に落下した原料白米が乾燥円盤20
4によって略一回転された際に、原料白米の回転が堰板
224に阻止されて原料白米が乾燥円盤204の外方向
へ移動されることで、乾燥処理が終了した原料白米(無
洗米)が、乾燥筒200内から排出樋226を介して装
置本体18の外部に排出される構成である。
【0043】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0044】以上の構成の無洗米製造装置10では、洗
米モータ38により回転軸40を所定の回転速度(例え
ば700rpm)で回転させた状態で供給モータ56に
よりスクリューフィーダ54を駆動してホッパ58内の
原料白米を洗米筒52の下部に供給すると、原料白米は
揚穀螺旋68によって揚穀室70内を下から上へ搬送さ
れ、洗米室74に供給される。洗米室74では、原料白
米は、揚穀螺旋68の搬送力によって下から上へ搬送さ
れると共に自重により加圧される。
【0045】給水タンク(図示省略)により注水口76
Aから適量の洗い水(純清水)を洗米室74内に注ぐ
と、回転する洗米ロール72によって洗米室74内の原
料白米が洗い水と共に攪拌され、洗米処理が行われる。
また、脱水部14からの脱水液(準清水)を給水管84
から洗米室74の下部へ注ぐため、給水タンクから供給
される洗い水の量が少なくされる。
【0046】洗米処理された原料白米は、回転する掻き
出し板72Bにより排出口52Cを介して排出管92の
下端から排出され、脱水部14の米受管118を介して
脱水内筒104の下端に到達する。また、洗米処理され
て汚れた洗い水(洗い汁)は、排水室90の下端及び洗
米筒52の下端から排水され、脱水部14の水受管11
6及び排水管128を介して装置本体18外へ排水され
る。
【0047】脱水部14では、脱水モータ134により
遠心脱水筒100が所定の速度で回転している。すなわ
ち、脱水内筒104が所定の速度(例えば1200rp
m)で回転すると共に、脱水外筒106は脱水内筒10
4より若干遅い所定の速度(例えば1000rpm)で
回転している。同時に、脱水外筒106の回転により起
風翼156が回転することで吸気口120から吸気が行
われ、この空気が脱水内筒104の噴風室140、噴風
孔104A、脱水室108、脱水外筒106の排出孔1
06Aを経て外郭筒102内に至る。
【0048】脱水内筒104の下端に到達した原料白米
は、遠心力により移送口142を介して脱水室108の
下部に供給される。脱水室108に供給された原料白米
は、スクリュー羽根144により上昇されながら遠心脱
水され、脱水液は脱水外筒106の排出孔106Aから
排出される。この際、原料白米に付着した洗い水は、脱
水室108内を上昇する途中で全て遠心脱水される。ま
た、上述の如く吸気口120から吸気された空気が脱水
室108に噴射されることで、遠心脱水作用が補助され
ている。脱水処理された原料白米は、その表面にごく僅
かに水が付着した状態で、遠心力と自然落下により脱水
室108の上部から移送板158、搬送板174及び搬
送路178を介して排出され、乾燥部16の乾燥円盤2
04上に供給される。
【0049】乾燥部16では、乾燥モータ208によっ
て乾燥円盤204が所定の速度(例えば7rpm)で回
転されており、乾燥円盤204上に供給された原料白米
は、均平板214により均等に拡散される。乾燥円盤2
04上で拡散された原料白米は、ヒータ216から乾燥
室206、乾燥円盤204の通風孔204A、排気室2
18、排気口220及び排気管222を経て装置本体1
8外へ流れる温風を浴びることで、表面付着水が完全に
除去されて乾燥されることにより、無洗米となる。無洗
米となった原料白米は、排出樋226から排出される。
【0050】ここで、洗米筒52の下端が開口されてい
るため、回転軸40を通常運転時とは逆方向に回転させ
る(注水口76Aから水を注いだ状態で行うのが好まし
い)ことで、洗米筒52内の残留米(原料白米)を揚穀
螺旋68によって下降させて洗米筒68の下端開口から
排出し、この残留米を水受管116及び排水管128を
介して装置本体18外へ排出することができる。このた
め、洗米筒52から回転軸40(揚穀螺旋68及び洗米
ロール72)を分離しなくても、残留米を洗米筒52外
へ排出することができ、これにより、洗米筒52内の残
留米を洗米筒52外へ排出するメンテナンスを行う際の
洗米部12の分解及び再組み付け(洗米部12の装置本
体18に対する離脱及び装着作業を含む)が不要となっ
て、メンテナンスを容易にすることができる。
【0051】また、洗米筒52内に水(注水口76Aか
らの水)を流してこの水を洗米筒52の下端開口から排
出し、かつ、この水を水受管116及び排水管128を
介して装置本体18外へ排出することで、洗米筒52
内、揚穀螺旋68及び洗米ロール72の掃除や洗浄等を
行うことができる。このため、洗米筒52から揚穀螺旋
68や洗米ロール72を分離しなくても、洗米筒52
内、揚穀螺旋68及び洗米ロール72の掃除や洗浄等を
行うことができ、これにより、洗米筒52内、揚穀螺旋
68及び洗米ロール72の掃除や洗浄等のメンテナンス
を行う際の洗米部12の分解及び再組み付け(洗米部1
2の装置本体18に対する離脱及び装着作業を含む)が
不要となって、メンテナンスを一層容易にすることがで
きる。
【0052】さらに、支柱26を中心として洗米部12
を回動させて洗米部12を装置本体18から離脱させる
ことで、洗米筒52の下端開口から揚穀螺旋68及び洗
米ロール72を容易に脱着することができる。このた
め、洗米筒52内(供給口52A及び排出口52C含
む)、揚穀螺旋68及び洗米ロール72のメンテナンス
(修理や交換を含む)を容易かつ確実に行うことができ
る。
【0053】また、洗米部12が装置本体18に装着さ
れた状態において、水または空気等をホッパ58内、ス
クリューフィーダ54内及び洗米筒52内に通過させ、
かつ、この水または空気等を水受管116及び排水管1
28を介して装置本体18外へ排出することで、ホッパ
58内及びスクリューフィーダ54内の掃除や洗浄等を
行うことができる。これにより、ホッパ58内及びスク
リューフィーダ54内の掃除や洗浄等のメンテナンスを
行う際のホッパ58やスクリューフィーダ54の分解及
び再組み付け(ホッパ58及びスクリューフィーダ54
の装置本体18に対する離脱及び装着作業を含む)が不
要となって、ホッパ58及びスクリューフィーダ54の
メンテナンスを容易に行うことができる。
【0054】さらにここで、図1及び図4に詳細に示す
如く、洗米部12においては、供給口52Aの上方側
(図1及び図4のAの部位)におけるスクリュー羽根6
8Aと洗米筒52との隙間が原料白米の砕粒が生じない
大きさ(例えば5mm程度)とされているため、揚穀螺
旋68により原料白米を搬送する際の原料白米の砕粒を
防止することができる。一方、供給口52Aの下方側
(図1及び図4のBの部位)におけるスクリュー羽根6
8Aと洗米筒52との隙間が原料白米が落下しない大き
さ(例えば1mm程度以下)とされているため、通常運
転時に洗米筒52の下端開口から原料白米が落下するこ
とを防止することができると共に、洗米部12(洗米筒
52内)で原料白米を洗米して汚れた洗い水(洗い汁)
を洗米筒52の下端開口から排水することができる。
【0055】さらに、供給口52Aの上方側(図1及び
図4のAの部位)における回転軸40にスクリュー羽根
68Aが1条形成されているため、揚穀螺旋68により
原料白米を搬送する際の原料白米の砕粒を一層防止する
ことができる。一方、供給口52Aの下方側(図1及び
図4のBの部位)における回転軸40にスクリュー羽根
68Aが2条形成されているため、通常運転時に洗米筒
52の下端開口から原料白米が落下することを一層防止
することができる。
【0056】なお、本実施の形態では、脱水室108に
供給された原料白米がスクリュー羽根144により上昇
されながら遠心脱水される構成としたが、脱水室に供給
された原料白米がスクリュー羽根等により下降されなが
ら遠心脱水されるようにしてもよい。
【0057】また、上記の実施の形態では、水平面上を
回転する乾燥円盤204を備えた横回転式の乾燥部16
を用いた構成としたが、乾燥ドラム等を備えた縦回転式
の乾燥部及びその他の形式の乾燥部を使用することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の無洗米製造装置では、
洗米筒の下端が開口されているため、回転軸を通常運転
時とは逆方向に回転させることで、洗米筒内の残留米を
揚穀螺旋によって下降させて洗米筒の下端開口から排出
することができる。このため、洗米筒内の残留米を洗米
筒外へ排出するメンテナンスを行う際の洗米部の分解及
び再組み付けが不要となって、メンテナンスを容易にす
ることができる。
【0059】また、洗米筒内に水を流してこの水を洗米
筒の下端開口から排出することで、洗米筒内、揚穀螺旋
及び洗米ロールの掃除や洗浄等を行うことができる。こ
のため、洗米筒内、揚穀螺旋及び洗米ロールの掃除や洗
浄等のメンテナンスを行う際の洗米部の分解及び再組み
付けが不要となって、メンテナンスを一層容易にするこ
とができる。
【0060】さらに、洗米筒の下端開口から揚穀螺旋及
び洗米ロールを容易に脱着できるため、洗米筒内、揚穀
螺旋及び洗米ロールのメンテナンスを容易かつ確実に行
うことができる。
【0061】さらにまた、供給口の上方側におけるスク
リュー羽根と洗米筒との隙間が原料白米の砕粒が生じな
い大きさとされているため、揚穀螺旋により原料白米を
搬送する際の原料白米の砕粒を防止することができる。
一方、供給口の下方側におけるスクリュー羽根と洗米筒
との隙間が原料白米が落下しない大きさとされているた
め、通常運転時に洗米筒の下端開口から原料白米が落下
することを防止することができると共に、原料白米を洗
米して汚れた洗い水を洗米筒の下端開口から排水するこ
とができる。
【0062】請求項2に記載の無洗米製造装置では、供
給口の上方側における回転軸にスクリュー羽根が1条形
成されているため、揚穀螺旋により原料白米を搬送する
際の原料白米の砕粒を一層防止することができる。一
方、供給口の下方側における回転軸にスクリュー羽根が
2条形成されているため、通常運転時に洗米筒の下端開
口から原料白米が落下することを一層防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無洗米製造装置の洗
米筒、揚穀螺旋及び洗米ロールを詳細に示す縦断正面図
である。
【図2】無洗米製造装置を示す縦断正面図である。
【図3】無洗米製造装置を示す一部破断した平面図であ
る。
【図4】洗米部を詳細に示す縦断正面図である。
【図5】脱水部を詳細に示す縦断正面図である。
【図6】洗米部及び脱水部を詳細に示す一部破断した平
面図である。
【図7】乾燥部を詳細に示す縦断正面図である。
【図8】乾燥部を詳細に示す一部破断した平面図であ
る。
【符号の説明】
10 無洗米製造装置 12 洗米部 14 脱水部 16 乾燥部 40 回転軸 52 洗米筒 52A 供給口 52C 排出口 68 揚穀螺旋 68A スクリュー羽根 72 洗米ロール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02B 1/00 - 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状とされ下部に供給口が設けられると
    共に上部に排出口が設けられた洗米筒と、柱状の回転軸
    と前記回転軸の外周に螺旋状に形成されたスクリュー羽
    根とにより構成されて前記洗米筒内の下側に設けられ前
    記回転軸及びスクリュー羽根が回転することで前記供給
    口から前記洗米筒内に供給された原料白米を下から上へ
    搬送する揚穀螺旋と、前記洗米筒内の上側に設けられ前
    記揚穀螺旋により搬送される原料白米を洗い水と共に攪
    拌して洗米する洗米ロールと、を有し、洗米処理した原
    料白米を前記排出口から排出する洗米部と、 前記洗米部に連設され、前記排出口を経て供給された原
    料白米を脱水する脱水部と、前記脱水部に連設され、前
    記脱水部から供給された原料白米を乾燥する乾燥部と、 を備えた無洗米製造装置であって、 前記洗米筒の下端を開口し、 かつ、前記供給口の上方側における前記スクリュー羽根
    と前記洗米筒との隙間を原料白米の砕粒が生じない大き
    さとすると共に、前記供給口の下方側における前記スク
    リュー羽根と前記洗米筒との隙間を原料白米が落下しな
    い大きさとした、 ことを特徴する無洗米製造装置。
  2. 【請求項2】 前記供給口の上方側における前記回転軸
    に前記スクリュー羽根を1条形成すると共に、前記供給
    口の下方側における前記回転軸に前記スクリュー羽根を
    2条形成した、ことを特徴とする請求項1記載の無洗米
    製造装置。
JP2000227441A 2000-07-05 2000-07-27 無洗米製造装置 Expired - Fee Related JP3432201B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000227441A JP3432201B2 (ja) 2000-07-27 2000-07-27 無洗米製造装置
CNB200410031465XA CN1290618C (zh) 2000-07-05 2001-03-06 免淘米制造装置
CNB2004100314664A CN1263546C (zh) 2000-07-05 2001-03-06 免淘米制造装置
KR10-2001-0011455A KR100465656B1 (ko) 2000-07-05 2001-03-06 정미 장치, 사전 세미 제조 장치, 균평 장치 및 사전 세미제조 설비
CNB011212985A CN1259141C (zh) 2000-07-05 2001-03-06 淘米装置及免淘米制造装置
TW90105161A TW490320B (en) 2000-07-05 2001-03-06 Rice polishing apparatus, pre-washed rice manufacturing apparatus, flatting apparatus and pre-washed rice manufacturing facility
US09/800,951 US6539849B2 (en) 2000-07-05 2001-03-07 Rice-polisher, pre-polished rice producing apparatus, leveling device and pre-polished rice producing facility
US10/349,246 US6748852B2 (en) 2000-07-05 2003-01-22 Rice polisher, pre-polished rice producing apparatus, leveling device and pre-polished rice producing facility
US10/349,245 US6752072B2 (en) 2000-07-05 2003-01-22 Rice polisher, pre-polished rice producing apparatus, leveling device and pre-polished rice producing facility
US10/349,415 US6886453B2 (en) 2000-07-05 2003-01-22 Rice polisher, pre-polished rice producing apparatus, leveling device and pre-polished rice producing facility

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000227441A JP3432201B2 (ja) 2000-07-27 2000-07-27 無洗米製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002035612A JP2002035612A (ja) 2002-02-05
JP3432201B2 true JP3432201B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=18720893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000227441A Expired - Fee Related JP3432201B2 (ja) 2000-07-05 2000-07-27 無洗米製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3432201B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002035612A (ja) 2002-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3492292B2 (ja) 無洗米製造装置
JP3432201B2 (ja) 無洗米製造装置
JP3749663B2 (ja) 無洗米製造装置
JP3675718B2 (ja) 無洗米製造装置
JP3581099B2 (ja) 無洗米製造装置及び洗米水の使用方法
JP3581083B2 (ja) 無洗米製造装置
JP3396206B2 (ja) 無洗米製造装置
JP3568481B2 (ja) 均平装置
KR102539818B1 (ko) 무세 곡립 제조 장치
JP7133127B2 (ja) 無洗穀粒製造装置
JP2004237186A (ja) 洗米装置
JP3629423B2 (ja) 無洗米製造装置
JP3385847B2 (ja) 洗麦装置
JP3677454B2 (ja) 無洗化処理装置
JP2002166182A (ja) 無洗米製造装置及び洗米水の使用方法
JPH05104004A (ja) 連続洗米装置
JP2002186863A (ja) 無洗米製造方法
JP3162685B2 (ja) 研米装置及び無洗米製造装置
JP2004237185A (ja) 洗米装置及び無洗米製造装置
JP3197532B2 (ja) 無洗米製造装置
JP2956410B2 (ja) 無洗米加工方法および無洗米加工装置
CN116673210A (zh) 一种玉米淀粉的生产装置及生产工艺
JP2004237187A (ja) 無洗米製造装置
JP2001009297A (ja) 無洗米製造装置
JP2002191991A (ja) 無洗米製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3432201

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140523

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees