JPH1141600A - 画像階層符号化・復号方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents

画像階層符号化・復号方法および装置並びに記録媒体

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JPH1141600A
JPH1141600A JP19804797A JP19804797A JPH1141600A JP H1141600 A JPH1141600 A JP H1141600A JP 19804797 A JP19804797 A JP 19804797A JP 19804797 A JP19804797 A JP 19804797A JP H1141600 A JPH1141600 A JP H1141600A
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low
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image
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JP19804797A
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Atsushi Sagata
淳 嵯峨田
Atsushi Shimizu
淳 清水
Yutaka Watanabe
裕 渡辺
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高次と低次の係数を別々に符号化データに記
述する画像階層符号化にて、高次と低次の係数の切替用
閾値を少ない付加情報で復号側に伝送する。 【解決手段】 あるブロックを直交変換し低解像度層の
有意係数を符号化するに当たり、その有意係数が低解像
度層の最後の有意係数でない場合(A〜F)は、従来通
り符号化データに記述する。又、低解像度層の最後の有
意係数Gであり、かつ高解像度層に有意係数がない場合
は、従来通り最後の有意係数を示す符号EOBと共に符
号化データに記述する。更に、低解像度層の係数として
は最後の有意係数Gであるが、高解像度層に有意係数H
〜Lが存在する際には、それを示す符号KONTINU
Eを、低解像度層用の最後の係数の直後に、又は同時に
低解像度層の符号化データに記述する。高解像度層の復
号は、前記の記述に基づき高解像度層ブロックパターン
を生成し、高解像度層符号化データを復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像階層符号化・
復号方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来標準符号化方法では、フレームを矩
形符号化単位(マクロブロック)に分割し、動き補償予
測を用いて動画像信号の時間的冗長度を抑圧する。動き
補償予測は、マクロブロックを単位として行われ、マク
ロブロックごとにフレーム内符号化(イントラ)、フレ
ーム間符号化(インター)を適応的に切り替える。
【0003】あるマクロブロックをインターとして符号
化する場合は、各マクロブロックごとに動き補償予測に
より動画像信号の時間的冗長度を抑圧し、動き補償予測
差分信号にDCT(離散コサイン変換)をかけ、量子化
し、有意係数を可変長符号化する。
【0004】このため動き補償を用いた従来符号化方法
で符号化された符号化データの高次係数を削除すると、
符号化器の局部復号画像と復号器の復号画像に不一致が
起こり、復号画像に視覚的に妨害な歪みが生じる。
【0005】これを改善する手段として、符号化データ
を低解像度層および高解像度層に分け、DCTの変換係
数のうち、ある閾値より低次の係数は低解像度層の符号
化データのみに、高次の係数は高解像度層の符号化デー
タのみに記述し、その際の参照フレームを低解像度層の
局部復号画像とする手法が提案されている。また、低解
像度層と高解像度層を分ける係数位置の閾値を示す符号
を符号化データに記述する様々な手法が提案されてい
る。
【0006】閾値をフレームごとに固定にし、フレーム
内の全ブロックに関し、同じ係数位置で低解像度層と高
解像度層を切りわけ、該閾値をピクチャヘッダに記述し
伝送する手法が提案されている。この手法は付加情報が
少いが、一方で、ブロックごとに固定の閾値を用いるた
め高次解像度層の符号化効率が大きく低下する。
【0007】閾値をブロックごとに可変にする手法も提
案されている。この際、従来符号化方法と同様な可変長
符号化手法を、低解像度層と高解像度層の双方に適用す
る。具体的には図7に示すように、 ・低解像度層の符号化(図7(b)) 1.低解像度層のブロックの符号化ブロックパターン
(CBP)を符号化データに記述 2.前記符号化ブロックパターンに於いて、低解像度層
に有意係数が存在すると示されたブロックのみ符号化 ・高解像度層の符号化(図7(c)) 1.高解像度層のブロックの符号化ブロックパターン
(CBP)を符号化データに記述 2.前記符号化ブロックパターンに於いて、高解像度層
に有意係数が存在すると示されたブロックのみ符号化 という処理を行なうため、一つのブロックにつき2回の
符号化ブロックパターンを記述せねばならず、符号化効
率が著しく低下する。
【0008】ここにおいて、符号化ブロックパターンと
はISO/IEC 11172などで用いられているも
ので、一つのブロックを直交変換した後の変換係数に、
直流値を除く有意係数が一つでも存在するかどうかを示
す符号であり、輝度信号の場合は、1マクロブロックに
含まれる4ブロックのブロックパターンをまとめて可変
長符号で表す。
【0009】また、図7(b)において、CBP
low[ON ON ON OFF]は、低解像度層にブ
ロック1,2,3に有意係数が存在し、ブロック4には
存在しないことを示している。同様に、図7(c)にお
いて、CBPhigh[ON OFFOFF OFF]は、
高解像度層にブロック1に有意係数が存在し、ブロック
2,3,4には存在しないことを示している。またEO
Bはそのブロックの最後の有意係数であることを示して
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、低解像
度層に用いる低次の係数と、高解像度層に用いる高次の
係数を、別々に符号化し符号化データに記述する階層符
号化において、低解像度層と高解像度層を分ける係数位
置を示す符号を記述する従来方法は、付加情報が多く符
号化効率が低下する問題があった。
【0011】本発明の課題は、上記問題点を解決し、高
次係数と低次係数を別々に符号化データに記述する画像
の階層符号化において、高次係数と低次係数を切り替え
るための閾値を少ない付加情報で復号器側に伝送する方
法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、以下に述べるような手段〈1〉〜
〈9〉を採用する。
【0013】〈1〉符号化対象画像を矩形ブロックに分
割し、各ブロックごとに直交変換を施し、直交変換の有
意係数のうち、低解像度層の係数と高解像度層の係数を
別々に符号化し符号化データに記述する画像階層符号化
方法において、有意係数を符号化するに当たり、該有意
係数が、低解像度層における最後の有意係数であり、か
つ、高解像度層に有意係数が存在する場合、その係数位
置を示す符号を低解像度層の符号化データに記述するこ
とを特徴とする画像階層符号化方法。
【0014】〈2〉前記係数位置を示す符号を記述する
に当たり、低解像度層の最後の係数の符号に続けて前記
符号を記述することを特徴とする画像階層符号化方法。
【0015】〈3〉前記係数位置を示す符号を記述する
に当たり、低解像度層の最後の係数の符号と前記符号を
まとめて記述することを特徴とする画像階層符号化方
法。
【0016】〈4〉上記の〈1〉,〈2〉,〈3〉のい
ずれかの画像階層符号化方法において、符号化対象画像
を矩形ブロックに分割する手順と、該分割した各ブロッ
クごとに直交変換を施し、直交変換の有意係数のうち、
低解像度層の係数と高解像度層の係数を別々に符号化し
符号化データに記述する手順であって、該有意係数を符
号化するに当たり、該有意係数が、低解像度層における
最後の有意係数であり、かつ、高解像度層に有意係数が
存在する場合、その係数位置を示す符号を低解像度層の
符号化データに記述する手順とを、コンピュータに実行
させるプログラムを、該コンピュータが読み取り可能な
媒体に記録したことを特徴とする記録媒体。
【0017】〈5〉上記の〈1〉,〈2〉,〈3〉のい
ずれかの画像階層符号化方法により符号化された符号化
データを復号する方法であって、低解像度層の最後の係
数でかつ高解像度層に有意係数があることを示す符号
を、常に該ブロックの最後の係数とみなし、低解像度層
の符号化データのみを用いて復号することを特徴とする
画像階層復号方法。
【0018】〈6〉上記の〈1〉,〈2〉,〈3〉のい
ずれかの画像階層符号化方法により符号化された符号化
データを復号する方法であって、高解像度層の画像を復
号する際には、低解像度層の有意係数の存在するブロッ
クのフラグと、低解像度層の最後の有意係数に付加され
た符号より、高解像度層の有意係数の存在するブロック
のフラグを求め、該求まった高解像度層の有意係数の存
在するブロックのフラグに従い、該高解像度層の有意係
数を復号し、該復号して得られた画像信号もしくは直交
変換係数を〈5〉の画像階層復号方法により得られた低
解像度層の画像信号もしくは直交変換係数に加えること
で、高解像度層を復号することを特徴とする画像階層復
号方法。
【0019】〈7〉符号化対象ブロックを入力して直交
変換を施し、該直交変換の有意係数のうち、低解像度層
の係数と高解像度層の係数を別々に符号化し符号化デー
タに記述する画像階層符号化装置において、イントラ・
インターの係数閾値選択手段と、該閾値に従って入力信
号の直交変換係数を低解像度層用と高解像度層用に分離
する係数分離手段と、該低解像度層の最後の係数を符号
化データに記述する際に、該高解像度層の有意係数の有
無に従い付加情報を変える可変長符号化手段と、を有す
ることを特徴とする画像階層符号化装置。
【0020】〈8〉上記の〈1〉,〈2〉,〈3〉のい
ずれかの画像階層符号化方法により符号化された符号化
データを復号する装置であって、低解像度層の最後の係
数でかつ高解像度層に有意係数があることを示す符号
を、常に該ブロックの最後の係数とみなし、低解像度層
の符号化データのみを用いて復号する復号手段を有する
ことを特徴とする画像階層復号装置。
【0021】〈9〉上記の〈1〉,〈2〉,〈3〉のい
ずれかの画像階層符号化方法により符号化された符号化
データを復号する装置であって、高解像度層の画像を復
号する際に、低解像度層の有意係数の存在するブロック
のフラグと、低解像度層の最後の有意係数に付加された
符号より、高解像度層の有意係数の存在するブロックの
フラグを求める手段と、該求まった高解像度層の有意係
数の存在するブロックのフラグに従い、高解像度層の有
意係数を復号する手段と、該復号により得られた画像信
号もしくは直交変換係数を〈8〉の復号手段により得ら
れた低解像度層の画像信号もしくは直交変換係数に加え
ることで、高解像度層を復号する手段と、を有すること
を特徴とする画像階層復号装置。
【0022】本発明では、高次係数と低次係数を切り替
えるための閾値を少ない付加情報で復号器側に送ること
を可能にするため、低解像度層の有意係数を符号化する
に当たり、その有意係数が低解像度層の最後の有意係数
でない場合は従来通り符号化データに記述し、低解像度
層の最後の有意係数であり、かつ高解像度層に有意係数
がない場合は従来通り、最後の有意係数を示す符号と共
に符号化データに記述し、さらに、低解像度層に用いる
係数としては最後の有意係数であるが、高解像度層に用
いる係数には有意係数が存在する際には、そのことを示
す符号を、低解像度層に用いる最後の係数を符号化デー
タに記述した直後、もしくは同時に低解像度層の符号化
データに記述する。
【0023】具体的には図1に示すように、あるブロッ
クの直交変換有意係数A〜Lが存在する場合、有意係数
A〜Fは従来通り符号化し、Gは低解像度層の最後の有
意係数であり高解像度層には有意係数が存在するので、
そのことを示す符号と共に符号化データに記述する。該
符号は図1において、“CONTINUE”と示してい
る。図1はISO/IEC 11172などで用いられ
る2次元可変長符号化の場合のもので、ITU−T R
ecommendation H.263のように3次
元可変長符号化を用いる場合は、[run,leve
l,last]の3次元の情報源のうち、lastの成
分を(UNLAST,LAST,CONTINUE)の
3成分に拡張して可変長テーブルを作成することで同様
の効果を得ることが可能である。
【0024】従来画像階層符号化方法では、低解像度層
と高解像度層の閾値をブロックごとに可変にすることが
不可能であったり、また、可変にすることが可能な場合
でも前記閾値の位置を示す符号の冗長性が十分に取り除
かれていないため、符号化効率が極めて低下したりする
という問題があったが、上記の手法を用いて、低解像度
層の最後の係数をその係数位置を示す符号と共に符号化
することにより、符号化効率の低下を抑えつつ、低解像
度層と高解像度層を分けることを可能にする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態例を詳細に説明する。
【0026】図2は、本発明の一実施形態例における画
像階層符号化方法を説明するとともに画像階層符号化方
法の符号化器の構成を示す図である。
【0027】本符号化器では、まず始めに符号化対象ブ
ロック1が、直交変換部2に入力され直交変換される。
ここで直交変換係数Ck3は、参照ブロック直交変換係
数Ck^4と共にイントラ・インター係数位置閾値選択
部5に入力される。
【0028】イントラ・インター係数位置閾値選択部5
では、該符号化対象ブロックの変換係数の何番目の有意
係数より低次の係数をインター、高次の係数をイントラ
で符号化するかを決定し、その係数の閾値であるTHk
6を出力する。決定の方法はさまざまなものが考えられ
るが、例えば、該ブロックの有意係数を符号化した時に
発生情報量が一番小さくなるよう、次式(1)において
Vを最小化するTHkを求める方法が考えられる。
【0029】
【数1】
【0030】また、ここにおいて、CL()は符号長を
与える関数であり、Q[]は量子化を示す。
【0031】前記Ck3は、係数分離部7に入力され、
THk6より高次のCk8(Ck,i,i>THk)とTHk
6より低次のCk9(Ck,i,i≦THk)に分離され出
力される。
【0032】Ck8は、量子化部10で量子化され、高
解像度層用量子化後係数11(Q[Ck,i],i>T
k)を出力し、これが高次解像度用の可変長符号化部
18において可変長符号化され、高解像度層符号化デー
タ20を生成する。
【0033】Ck^4が高次係数遮断部12において高
次係数を遮断され、出力される高次遮断後参照直交変換
係数Ck^13(Ck,i^,i≦THk)は、Ck9ととも
に減算器14に入力され、低解像度用符号化対象係数C
k−Ck^15(Ck,i−Ck,i^,i≦THk)を出力す
る。なお、Ck,Ck,iの右に添えた^の標記は、式
(1)や図2中ではCk,Ck,iの文字の上に記載されて
いるものであり、以下、文中では同様に文字の右に添え
た標記する。
【0034】ここにおいて、Ck9,Ck^13ともに、
THk6より高次の係数は存在しないので、Ck−Ck
15にも同様にTHk6より高次の係数は存在しない。
【0035】Ck−Ck^15は量子化部16に入力され
低解像度層用量子化後係数17(Q[Ck,i−Ck,
i^],i≦THk)を低次解像度用の可変長符号化部1
9に出力する。
【0036】可変長符号化部19では、以下の処理が行
なわれる。また以下は、可変長符号化として2次元可変
長符号化を用いる場合を例に取り説明する。
【0037】ここにおいて2次元可変長符号化とは、蓄
積用ビデオ符号化ISO/IEC11172などで用い
られるもので、直前の有意係数から符号化対象係数まで
の非有意係数の個数(Run)と、符号化対象係数の値
(Level)を合わせて一つの可変長符号として符号
化データに記述し、ブロックの最後の係数の時には、該
係数の(run,level)を示す可変長符号を符号
化データに記述した直後に該ブロックの最後の有意係数
であることを示す符号(EOB)を符号化データに記述
するものである。
【0038】図1のA〜Fで示す有意係数のように、可
変長符号化する有意係数が低解像度層の最後の係数でな
い場合は従来の可変長符号化と同様に(run,lev
el)を示すを可変長符号を符号化データに記述する。
【0039】有意係数Gを符号化する際には、Gにおけ
る(run,level)を符号化した後に、低解像度
層の最後の係数であるが、高解像度層には有意係数が存
在する(H,I,J,K,L)ことを示す“CONTI
NUE”を示す符号を符号化データに記述する。
【0040】この符号はISO/IEC 11172で
用いられる2次元可変長符号化テーブルにおけるEOB
と同様に短い符号で記述することで、符号化効率良く符
号化データに記述することが可能となる。
【0041】また、図3は本実施形態例での低解像度層
のみに有意係数が有る場合の符号化データの記述方法を
示す図であるが、図3の有意係数G’は、低解像度層の
最後の係数であるが、高解像度層に有意係数がないた
め、該ブロックの最後の有意係数となる。従って従来通
り有意係数G’における(run,level)を符号
化した後に、符号化対象ブロックの最後の有意係数であ
ることを示す符号、EOBを符号化データに記述する。
【0042】この手法を用いることにより、高解像度層
の符号化ブロックパターンは低解像度層の符号化ブロッ
クパターンと、CONTINUE・EOB符号により、
復号器側で得ることが可能になるため、高解像度層にお
いて、符号化ブロックパターンが必要なくなり、図4に
示すように、高解像度層の付加情報を減らすことが可能
となり、符号化効率の面で非常に有利となる。
【0043】以上の処理により得られたデータは可変長
符号化部19より出力され、低解像度層符号化データ2
1となる。
【0044】なお、低解像度層用量子化後係数17は、
逆量子化部22にて逆量子化され、加算器23にて、C
k^13と加算され、逆直交変換部24で逆直交変換さ
れ、フレームメモリ25に蓄えられる。
【0045】フレームメモリ25は符号化器内で符号化
し終えたフレーム(局部復号画像)を保存しておくメモ
リであり、次のフレームを符号化する時に用いられる。
【0046】フレームメモリ25内のある位置、具体的
には動きベクトルなどで指定された位置のブロックを直
交変換部26に入力し、その直交変換係数(Ck^4)
を次のフレームの符号化で用いる。なお、フレームメモ
リ25にある画像は直前の画像の低解像度層の局部復号
画像であるため、高解像度層の係数の除去による、符号
化器の局部復号画像と復号器の復号画像に不一致は起こ
らず、復号画像に視覚的に妨害である歪みは起こらな
い。
【0047】なお、以上の符号化における処理の手順
は、適宜、コンピュータで実行することが可能であり、
その手順をコンピュータに実行させるためのプログラム
を該コンピュータが読み取り可能な媒体、例えばフロッ
ピーディスクやCD−ROMなどに記録して配布するこ
とが可能である。
【0048】図5は、上記の符号化方法で符号化された
符号化データを復号する本発明の復号方法の一実施形態
例を説明するとともに、図2の符号化器に対応する復号
器の実施形態例を示す構成図である。
【0049】低解像度層符号化データ50は、分離部5
1に入力され、符号化ブロックパターンデータ52と符
号化データ53に分離される。
【0050】符号化ブロックパターンデータ52は低解
像度層符号化ブロックパターン解析部54に入力され、
ここで、低解像度層の符号化ブロックパターン55が復
号される。
【0051】符号化データ53は、低解像度層の符号化
ブロックパターン55と共に可変長復号部56に入力さ
れる。可変長復号部56では、低解像度層の符号化ブロ
ックパターン55により、有意係数が存在すると示され
るブロックの有意係数を復号し、逆量子化部57に出力
する。
【0052】またこの時、各低次解像度ブロックの最後
の有意係数に付加されている、 ・低次解像度層の最後の有意係数であり、高解像度層に
有意係数が存在しないことを示す符号(EOB)、 ・低次解像度層の最後の有意係数であるが、高解像度層
に有意係数が存在することを示す符号(CONTINU
E)、を検出し、それを、高解像度層有意係数存在フラ
グ58として、高解像度層符号化ブロックパターン生成
部72に出力する。
【0053】高解像度層符号化ブロックパターン生成部
72では、高解像度層有意係数存在フラグ58と低解像
度層の符号化ブロックパターン55とより、高解像度層
の符号化ブロックパターンを算出する。
【0054】具体的には図6に示すように、低次解像度
層の各ブロックごとの符号化ブロックパターンと、各ブ
ロックの高解像度層有意係数存在フラグ58との組み合
わせより一意に算出することが可能である。
【0055】逆量子化部57では、可変長復号部56よ
り入力された信号を逆量子化し、直交変換係数59を出
力する。
【0056】また直交変換係数59は、加算部60にお
いて、フレームメモリ61内のある位置、具体的には動
きベクトルなどで指定された位置のブロックを直交変換
部62に入力し得られた、参照ブロック直交変換係数6
3と加算され、低解像度層直交変換係数64を出力す
る。
【0057】低解像度層直交変換係数64は逆直交変換
部65にて逆直交変換され、低次解像度層復号画像66
を得る。
【0058】同時に、低次解像度層復号画像66は、フ
レームメモリ61に保存され、次のフレームの復号に用
いられる。
【0059】高解像度層符号化データ70は、可変長復
号部71に入力される。可変長復号部では、高解像度層
符号化ブロックパターン生成部72にて生成された、高
解像度層の符号化ブロックパターン73により高解像度
層に有意係数が存在すると示されるブロックの有意係数
を復号し、逆量子化部74に出力する。
【0060】逆量子化部74では逆量子化が行なわれ、
得られた高解像度層の直交変換係数と、低解像度層直交
変換係数64が加算部75にて加算され、高解像度層直
交変換係数76が得られる。
【0061】高解像度層直交変換係数76は、逆直交変
換部77にて逆直交変換され、高次解像度層復号画像7
8を得る。
【0062】本復号器のフレームメモリ61に入力され
る画像は、常に低解像度層のものであり、可変長復号部
71より出力される各ブロックの有意係数の任意の係数
を遮断しても、符号化器と、復号器のフレームメモリに
不一致は起こらないので、高解像度層と低解像度層のそ
れぞれの画像の中間の画質の画像を視覚的な妨害なく得
ることが容易にできる。
【0063】なお、以上の実施形態例で示した処理フロ
ーの手順は、コンピュータで実行することが可能であ
り、その手順をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを該コンピュータが読み取り可能な媒体、例えばフ
ロッピーディスクやCD−ROMなどに記録して配布す
ることが可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低解像度層に用いる低次の係数と高解像度層に用いる高
次の係数を別々に符号化し符号化データに記述する階層
符号化において、低解像度層に属する有意係数を符号化
する際に、ある有意係数が低解像度層の最後の係数であ
るが、高解像度層には有意係数が存在する場合に、その
ことを示す符号(例えば“CONTINUE”符号)を
符号化データに記述することで、高次係数と低次係数の
閾値を少ない付加情報で復号器側に伝送することが可能
になり、符号化効率を落すことなく階層符号化を実現す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c)は、本発明の一実施形
態例での高解像度層と低解像度層の双方に有意係数があ
る場合の、階層符号化方法における符号化データへの記
述の方法を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態例における画像符号化方法
および符号化器を説明する図である。
【図3】(a),(b),(c)は、上記実施形態例で
の低解像度層のみに有意係数がある場合の、階層符号化
方法における符号化データへの記述の方法を示す図であ
る。
【図4】(a),(b),(c)は、上記実施形態例お
いて、あるマクロブロック内の4ブロックの直交変換後
有意係数の分布が、ブロック1では両解像度層に、ブロ
ック2,4では高解像度層に、ブロック3では低解像度
層に有意係数がある場合の、階層符号化方法における符
号化データへの記述の方法を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態例における復号方法および
図2の符号化器に対応する復号器を説明する図である。
【図6】上記復号器における、符号化ブロックパターン
の生成の方法を示す図である。
【図7】(a),(b),(c)は、従来階層符号化方
法における符号化データへの記述の方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…符号化対象ブロック 2…直交変換部 3…符号化対象ブロック直交変換係数 4…参照ブロック直交変換係数 5…イントラ・インター係数位置閾値選択部 6…イントラ・インター係数位置閾値 7…係数分離部 8…符号化対象高次直交変換係数 9…符号化対象低次直交変換係数 10…高解像度層用量子化部 11…高解像度層用量子化後係数 12…高次係数遮断部 13…高次遮断後参照直交変換係数 14…減算器 15…低解像度用符号化対象係数 16…低解像度層用量子化部 17…低解像度層用量子化後係数 18…高解像度層用可変長符号化部 19…低解像度層用可変長符号化部 20…高解像度層符号化データ 21…低解像度層符号化データ 22…逆量子化部 23…加算器 24…逆直交変換部 25…フレームメモリ 26…直交変換部 50…低解像度層符号化データ 51…分離部 52…符号化ブロックパターンデータ 53…符号化データ 54…低解像度層符号化ブロックパターン解析部 55…低解像度層の符号化ブロックパターン 56…可変長復号部 57…逆量子化部 58…高解像度層有意係数存在フラグ 59…直交変換係数 60…加算部 61…フレームメモリ 62…直交変換部 63…参照ブロック直交変換係数 64…低解像度層直交変換係数 65…逆直交変換部 66…低次解像度層復号画像 70…高解像度層符号化データ 71…可変長復号部 72…高解像度層符号化ブロックパターン生成部 73…高解像度層の符号化ブロックパターン 74…逆量子化部 75…加算部 76…高解像度層直交変換係数 77…逆直交変換部 78…高次解像度層復号画像

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化対象画像を矩形ブロックに分割
    し、各ブロックごとに直交変換を施し、直交変換の有意
    係数のうち、低解像度層の係数と高解像度層の係数を別
    々に符号化し符号化データに記述する画像階層符号化方
    法において、 有意係数を符号化するに当たり、該有意係数が、低解像
    度層における最後の有意係数であり、かつ、高解像度層
    に有意係数が存在する場合、その係数位置を示す符号を
    低解像度層の符号化データに記述する、 ことを特徴とする画像階層符号化方法。
  2. 【請求項2】 前記係数位置を示す符号を記述するに当
    たり、低解像度層の最後の係数の符号に続けて前記符号
    を記述する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像階層符号化方
    法。
  3. 【請求項3】 前記係数位置を示す符号を記述するに当
    たり、低解像度層の最後の係数の符号と前記符号をまと
    めて記述する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像階層符号化方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれかに記載の画
    像階層符号化方法において、 符号化対象画像を矩形ブロックに分割する手順と、 該分割した各ブロックごとに直交変換を施し、直交変換
    の有意係数のうち、低解像度層の係数と高解像度層の係
    数を別々に符号化し符号化データに記述する手順であっ
    て、該有意係数を符号化するに当たり、該有意係数が、
    低解像度層における最後の有意係数であり、かつ、高解
    像度層に有意係数が存在する場合、その係数位置を示す
    符号を低解像度層の符号化データに記述する手順とを、 コンピュータに実行させるプログラムを、該コンピュー
    タが読み取り可能な媒体に記録した、 ことを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3のいずれかに記載の画
    像階層符号化方法により符号化された符号化データを復
    号する方法であって、 低解像度層の最後の係数でかつ高解像度層に有意係数が
    あることを示す符号を、常に該ブロックの最後の係数と
    みなし、低解像度層の符号化データのみを用いて復号す
    る、 ことを特徴とする画像階層復号方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3のいずれかに記載の画
    像階層符号化方法により符号化された符号化データを復
    号する方法であって、 高解像度層の画像を復号する際には、 低解像度層の有意係数の存在するブロックのフラグと、
    低解像度層の最後の有意係数に付加された符号より、高
    解像度層の有意係数の存在するブロックのフラグを求
    め、 該求まった高解像度層の有意係数の存在するブロックの
    フラグに従い、該高解像度層の有意係数を復号し、 該復号して得られた画像信号もしくは直交変換係数を請
    求項5に記載の画像階層復号方法により得られた低解像
    度層の画像信号もしくは直交変換係数に加えることで、
    高解像度層を復号する、 ことを特徴とする画像階層復号方法。
  7. 【請求項7】 符号化対象ブロックを入力して直交変換
    を施し、該直交変換の有意係数のうち、低解像度層の係
    数と高解像度層の係数を別々に符号化し符号化データに
    記述する画像階層符号化装置において、 イントラ・インターの係数閾値選択手段と、 該閾値に従って入力信号の直交変換係数を低解像度層用
    と高解像度層用に分離する係数分離手段と、 該低解像度層の最後の係数を符号化データに記述する際
    に、該高解像度層の有意係数の有無に従い付加情報を変
    える可変長符号化手段と、 を有することを特徴とする画像階層符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3のいずれかに記載の画
    像階層符号化方法により符号化された符号化データを復
    号する装置であって、 低解像度層の最後の係数でかつ高解像度層に有意係数が
    あることを示す符号を、常に該ブロックの最後の係数と
    みなし、低解像度層の符号化データのみを用いて復号す
    る復号手段を有する、 ことを特徴とする画像階層復号装置。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3のいずれかに記載の画
    像階層符号化方法により符号化された符号化データを復
    号する装置であって、 高解像度層の画像を復号する際に、低解像度層の有意係
    数の存在するブロックのフラグと、低解像度層の最後の
    有意係数に付加された符号より、高解像度層の有意係数
    の存在するブロックのフラグを求める手段と、 該求まった高解像度層の有意係数の存在するブロックの
    フラグに従い、高解像度層の有意係数を復号する手段
    と、 該復号により得られた画像信号もしくは直交変換係数を
    請求項8に記載の復号手段により得られた低解像度層の
    画像信号もしくは直交変換係数に加えることで、高解像
    度層を復号する手段と、 を有することを特徴とする画像階層復号装置。
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