JPH1140777A - 集積回路とその製造方法 - Google Patents

集積回路とその製造方法

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JPH1140777A
JPH1140777A JP9211180A JP21118097A JPH1140777A JP H1140777 A JPH1140777 A JP H1140777A JP 9211180 A JP9211180 A JP 9211180A JP 21118097 A JP21118097 A JP 21118097A JP H1140777 A JPH1140777 A JP H1140777A
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JP
Japan
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integrated circuit
trench
field shield
memory cells
shield electrode
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JP9211180A
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English (en)
Inventor
Toshio Wada
俊男 和田
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UMC Japan Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Semiconductor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造によりMOSトランジスタおよび
キャパシタからなるメモリセルを高密度大規模に集積す
る集積回路を提供すること。 【解決手段】 DRAMのセル・アレイでビット線BL
1,BL2とワード線WL1,WL2,WL3,WL4
が互いに直交し、夫々の交点付近にMOSトランジスタ
QとMOSキャパシタCからなるDRAMセルを備えて
いる。各メモリ・セルの間は、ワード線WL1,WL
2,WL3,WL4に平行する方向で半導体基板に形成
した第一の溝であるトレンチとこのトレンチ内に容量絶
縁膜およびフィールド・シールド電極FS1,FS2,
FS3を埋め込んで得られるフィールド・シールド構造
で絶縁分離される。ビット線に平行方向は各メモリ・セ
ル間およびフィールド・シールド構造の間に第二のトレ
ンチが在り、ここを絶縁物で埋め込んで絶縁物分離を行
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はMOSトランジス
タとMOSキャパシタ(容量素子)とから成るメモリセ
ルを半導体基板の主表面に設けた記憶装置として用いら
れる集積回路に係るものである。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタとMOSキャパシタ
から成るメモリセルを半導体基板の主表面に集積する従
来の集積回路は、MOSキャパシタの半導体基板の主表
面における占有面積の縮小により集積密度を増大し大規
模集積回路を実現することができる。従来のこのための
技術は、主表面の上方に伸びるスタック・キャパシタも
しくは主表面からトレンチと呼ぶ孔部を掘り込んで形成
されるトレンチ・キャパシタであり、更に、キャパシタ
電極表面を特開平3−272165号公報および特開平
5−175448号公報に詳述されるように粗面として
表面積を増大するものであった。これら従来のキャパシ
タ構造は、単位メモリセルが一個のMOSトランジスタ
と一個のMOSキャパシタからなり、隣接のメモリセル
との間に絶縁分離帯を有するため、今後の大規模集積回
路の実現にはメモリセル面積の更なる縮小が必要とな
る。この問題を解決する先行技術は、特願平8−331
402号明細書に記載された一個のトレンチの両側面に
隣接するメモリセルのMOSキャパシタが形成され、即
ち、一個のトレンチを隣接のメモリセルが共用して夫々
のMOSキャパシタを実現するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この先行技術はメモリ
セルの集積密度を従来技術に比較して著しく改善する
が、MOSキャパシタ電極面積がトレンチの一側面であ
るため電気的に安定な特性に必要な容積値を得るために
は深いトレンチを形成する必要があり、製造上の困難さ
が有った。従ってこの発明の目的は、簡単な構造により
MOSトランジスタおよびキャパシタからなるメモリセ
ルを高密度大規模に集積する集積回路を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の集積回路は、
半導体基板の一主表面にMOSトランジスタとキャパシ
タから成るメモリセルを行列配置し、該メモリセル間を
互いに絶縁分離し、前記メモリセル間の互いに隣接する
キャパシタは前記基板表面から形成されたトレンチと、
該トレンチ内に埋設された容量絶縁膜および該絶縁膜を
介してトレンチの一側面の半導体表面に容量結合する固
定電位のフィールド・シールド電極とを備えた集積回路
において、前記トレンチ側面に微小な凹凸が形成されて
いることを特徴とする。この微小な凹凸は、例えば、I
EEE Transactions on Elect
ron Devices Vol.42,No.2,p
p295−300に詳述される球状表面ポリシリコン
(HSG)技術で実現される。更に好ましくは、半導体
基板は高濃度一導電型シリコン単結晶基体の一表面に低
濃度一導電型エピタキシャル層を設け、前記トレンチが
該エピタキシャル層を貫通してその底部が前記高濃度の
単結晶基体内に到る形状を有し、前記行列配置されたメ
モリセルは行方向に伸びるビット線と列方向に伸びるワ
ード線でメモリセル・アレイを構成し、前記トレンチは
前記ワード線に平行して伸び、前記トレンチ間のメモリ
セルは前記ビット線に平行に伸び内部絶縁物で充填され
た他のトレンチにより絶縁分離されていることを特徴と
する。
【0005】前記フィールド・シールド電極の電位は外
部から供給される電源の基準電位、もしくは、前記単結
晶基体の電位であることを特徴とする。また、前記トレ
ンチ部分の一導電型間エピタキシャル層表面には逆導電
型領域が在り、該逆導電型領域は前記トランジスタのド
レ引もしくはソースに導電結合を有することを特徴とす
る。
【0006】この発明の半導体装置は、一導電型の半導
体基板の主表面に複数のMOSトランジスタとトレンチ
・キャパシタを有する半導体装置において、前記トラン
ジスタ間および前記キャパシタ間を前記表面において相
互に絶縁分離する構造がフィールド・シールド構造であ
り、該フィールド・シールド構造のフィールド・シール
ド電極と前記キャパシタの電極が同一であることを特徴
とする。好ましくは、前記トレンチ・キャパシタはトレ
ンチ部分から拡散形成された一導電型半導体領域と該領
域内の逆導電型領域の二重の拡散領域を有することを特
徴とする。
【0007】
【作用】この発明の半導体装置は、トレンチ・キャパシ
タ構造のゲート電極がメモリセル間の絶縁分離に共通の
フィールド・シールド電極であり、トレンチ構造の微小
な凹凸(HSG)を有する一側面とフィールド・シール
ド電極で容量を形成するため高密度集積ができる。ま
た、トレンチ加工後にトレンチ内壁面に燐を含有するポ
リシリコンのHSGを形成し、このHSGからトレンチ
側面にN型領域を拡散形成することにより、表面積の増
大したトレンチ構造のMOSキャパシタ特性が得られ
る。さらに、基板が高濃度P型単結晶基体とその上面の
P型エピタキシャル層とで形成され、トレンチの底部が
高濃度基体に到達する構造では、底部での蓄積電荷が生
じないため極微小電流漏洩を避けることができる。即
ち、この発明によれば、ビット線方向の絶縁膜分離とワ
ード線方向のトレンチ・フィールド・シールドとこのフ
ィールド・シールド電極とトレンチ壁面の半導体表面で
形成される壁面キャパシタとの技術を統合することによ
り高密度大規模のDRAMデバイスを実現する。更に、
トレンチ・キャパシタのゲート電極がフィールド・シー
ルド電極と同一工程で形成されるため、集積回路の縦構
造が簡素化されて層間干渉による特性劣化もなく、製造
工程が簡易化されるため経済性が高い利点もある。
【0008】
【発明の実施の形態】次にこの発明の上述の特徴をより
良く理解するために、この発明の実施の形態について図
を用いて説明する。
【0009】図1(A)および図1(B)は、この発明
の一実施の形態を説明するそれぞれ平面図および回路図
である。図1(A)に示すように、この実施の形態は、
DRAMのセル・アレイでビット線BL1,BL2とワ
ード線WL1,WL2,WL3,WL4が互いに直交
し、夫々の交点付近にMOSトランジスタQとMOSキ
ャパシタCからなるDRAMセルを備えている。各メモ
リ・セルの間は、ワード線WL1,WL2,WL3,W
L4に平行する方向で半導体基板に形成した第一の溝で
あるトレンチとこのトレンチ内に容量絶縁膜およびフィ
ールド・シールド電極FS1,FS2,FS3を埋め込
んで得られるフィールド・シールド構造で絶縁分離され
る。ビット線に平行方向は各メモリ・セル間およびフィ
ールド・シールド構造の間に第二のトレンチが在り、こ
こを絶縁物で埋め込んで絶縁物分離を行っている。
【0010】図1(B)は、図1(A)の部分枠aの等
価回路を示している。この図に示すように、ワード線W
L1,WL2,WL3,WL4に平行に伸びるフィール
ド・シールド電極FS1,FS2,FS3はDRAMセ
ルのキャパシタの一電極であり、固定電位に接続する。
キャパシタの他の電極はトレンチの側面にトランジスタ
から伸びるソースもしくはドレイン領域である。従っ
て、この実施の形態のDRAMセルはフィールド・シー
ルド電極を埋め込んだ第一のトレンチの両側面にビット
線方向に隣接するDRAMセルのキャパシタが共有のフ
ィールド・シールド電極を介して対向する。ワード線方
向に平行するメモリ・セル間の絶縁分離帯Z1,Z2は
絶縁物で埋め込まれた第二のトレンチである。
【0011】図2(A)〜(D)は上述の一実施の形態
の製造方法を説明する主要工程における断面図である。
それぞれの図は図1(A)のb―b′線での断面図で、
図1と共通の部分は同一の参照記号を付して示す。この
実施の形態は、比抵抗0.010〜0.050Ωcmの
高濃度P型シリコン単結晶基体201の一主表面に比抵
抗0.5〜10Ωcm,厚さ1〜8μmのP型エピタキ
シャル層202を備えた半導体基板を用いる。エピタキ
シャル層202の主表面には、図2(A)に示すよう
に、二酸化珪素膜(SiO2膜)203,203′,2
03″をエッチング・マスクとしてビット線方向および
ワード線方向の縦横に伸び、高濃度の基体201に到達
するトレンチ204を形成する。このトレンチ形成によ
りエピタキシャル層202は所定のセル形成領域毎にエ
ピタキシャル領域202′,202″に分割される。ト
レンチ形成後に、熱酸化・気相成長および表面研磨等を
施してトレンチ部分に絶縁物である二酸化珪素を埋め込
み、以後にフィールド・シールド構造を形成するワード
線に平行に伸びる部分のトレンチ204の絶縁物を除去
する。この第一のトレンチ204で分割されたビット線
方向に平行する第二のトレンチ204′,204″には
絶縁物205′,205″が残り、ワード線方向のメモ
リ・セル間の絶縁分離を行う他のトレンチ絶縁分離帯が
形成される。これらのトレンチ204,204′,20
4″に囲まれたエピタキシャル領域202′,202″
は以降の工程で形成されるコンタクトを共有する2ビッ
ト毎のDRAMセルを構成し、互いにトレンチ204,
204′,204″で絶縁分離されたセル領域である
[図2(A)]。
【0012】図2(B)乃至図2(D)は、ワード線方
向に平行し絶縁物を除去したトレンチ204へのキャパ
シタ形成のための加工工程を示す。即ち、トレンチ20
4の孔部から熱拡散法でエピタキシャル領域202′,
202″に10の17〜19乗の高濃度P型領域20
6′,206″および夫々のトレンチ側である内側に1
0の18〜20乗の高濃度N型領域207′,207″
を二重拡散形成し、その後トレンチ204内にキャパシ
タ絶縁膜208を形成する。この熱拡散法は図2(C)
に示すように、トレンチ壁面に特開平5−175448
号公報と同様なポリシリコン成長と熱処理を施して壁面
に微小な凹凸の粗面を形成する。且つ、この実施の形態
では、ポリシリコン成長初期にボロンを10の18乗程
度含有せしめ、その後に燐を10の20乗程度まで含有
するポリシリコンを成長して熱処理し、凹凸の形成と二
重拡散を行う。ポリシリコンの凹凸p1,p2,p3,
・・・は燐濃度がボロンより高濃度であるためN型導電
性を有し、トレンチの両側面で各々N型領域207′,
207″に導電結合する。
【0013】二重拡散のP,N領域はDRAMセルのキ
ャパシタ部分をHi−Cセル(特許第1387295
号)とする拡散領域で、高濃度P型シリコン単結晶基体
201より低濃度であるためP型領域206′,20
6″およびN型領域207′,207″ともにエピタキ
シャル領域202′,202″のトレンチ204の側面
に留まり、トレンチ204の底面が到達する基体201
の表面とエピタキシャル領域202′,202″の境界
面で終端する。キャパシタ絶縁膜208は二酸化珪素膜
209−窒化珪素膜210−二酸化珪素膜211の3層
構造のONO膜(特許第1235264号)で、二酸化
珪素膜換算の有効膜厚が30〜100Åで制御される。
【0014】次に、図3(A)に示すように、トレンチ
204のキャパシタ絶縁膜208の内側溝は燐を含有す
るポリシリコンで埋め込み、ワード線方向に伸びるフィ
ールド・シールド電極212を形成する。このフィール
ド・シールド電極212は、トレンチの両側面のN型領
域207,207′と絶縁膜208を介在して隣接のメ
モリセルの各々のMOSキャパシタを形成するととも
に、エピタキシャル領域202′,202″を絶縁分離
する基体201と絶縁膜208とでフィールド・シール
ド構造の絶縁分離帯を成し、集積回路内で固定電位(所
定の電源電位、GNDもしくは基体電位)に接続する。
従って、フィールド・シールド電極212は互いに絶縁
分離されたエピタキシャル層202′,202″の隣り
合うメモリセルのMOSキャパシタの共通電極でもあ
る。
【0015】エピタキシャル領域202′,202″の
主表面には夫々厚さ100Åの二酸化珪素のゲート絶縁
膜213,213′,213″および多結晶シリコンの
ワード線WL1,WL2によりMOSトランジスタのゲ
ート構造が形成され、ワード線WL1,WL2の両側の
P型エピタキシャル領域202′,202″の表面にM
OSトランジスタのドレイン、ソース領域となる砒素注
入拡散による深さ0.1μのN型拡散領域214,21
4′,215,215′が設けられる。各トランジスタ
の一方のフィールド・シールド構造側のN型領域21
4,214′は、キャパシタの一電極として動作し、こ
の実施の形態ではN型領域207′,207″にそれぞ
れ接続する。他方のN型領域215,215′はそれぞ
れ同一のエピタキシャル領域202′,202″を共有
する隣接DRAMセルのMOSトランジスタと共有のN
型領域でビット線へのコンタクト領域である。コンタク
ト領域は、フィールド・シールド構造トランジスタの拡
散領域およびワード線に絶縁膜216,217,21
8,219を形成した後、N型領域215,215′の
表面を露呈する。
【0016】図3(B)はこの実施の形態の最終工程を
示し、燐・ボロン・シリケート・ガラス(BPSG)の
厚い層間絶縁膜220を主表面に被着し、コンタクト保
護膜221,222の内側開孔部に燐をプラグ・イオン
注入し、チタニュウム−チタニュウム窒化物−タングス
テンの積層による導電プラグ223,223′を埋め込
み、更にアルミニュウムによる配線加工を行ってビット
線BL1を形成する。これらの配線形成工程は従来既知
の技術であり、プラグ・イオン注入によりN型領域21
5,215′にはプラグ222,222′からの燐の侵
入で高濃度N型領域224,224′が設けられ、DR
AMセルとビット線との電流路特性を改善する。この図
のMOSトランジスタQ11,Q21およびフィールド・シ
ールド構造を成すMOSキャパシタC11,C21は、図1
(B)と同一であり、MOSトランジスタQ31,Q41
それぞれN型領域215,215′を共有するエピタキ
シャル領域202′,202″に形成されてビット線B
L1に接続している。
【0017】以上の実施の形態によれば、DRAMセル
のキャパシタがフィールド・シールド電極212を埋め
込んだトレンチ204の一側面に形成され、且つ、側面
が所謂HSG技術による微小凹凸面を備えるため、例え
ばエピタキシャル領域幅1μで深さ7μのトレンチでは
通常面積の2〜3倍の14平方ミクロン以上のキャパシ
タ面積が得られ、DRAMセルとして充分な蓄積容量を
実現する。従って、この発明のDRAMセル構造は、従
来のセル構造に比較して簡易な構造と製法によりセル寸
法が小で集積密度を向上し大規模集積回路を実現すると
共にMOSキャパシタ容量値を増大し電気的動作の安定
なDRAMを実現する。
【0018】また、この実施の形態では、高濃度P型シ
リコン単結晶基体201にP型エピタキシャル層202
を設け、トレンチ底部を基体201に到達することによ
りDRAMセルを収納するエピタキシャル領域20
2′,202″を絶縁分離しているため、従来のトレン
チ分離で生じるトレンチ底部に電荷蓄積層や電流漏洩路
の形成が無く、DRAMセルの情報保持時間特性の改
善、活性領域間リーク電流による誤動作や待機時電流の
増大を除去することができる。加えて、この実施の形態
ではワード線の絶縁分離帯を絶縁物分離帯で設計しフィ
ールド・シールド電極との交差を避ける設計ルールを採
用することにより、ワード線とフィールド・シールド電
極を同一工程の多結晶シリコン加工工程、所謂一層ポリ
シリコン・プロセスで形成することができ、製造工程を
一層簡略化して経済性を改善する。加えて、この実施の
形態においては、フィールド・シールド電極とワード線
を多結晶シリコンで形成したが、タングステン・シリサ
イド、高融点金属等を単独もしくは多結晶シリコンとの
積層構造で実施することができる。
【0019】この実施の形態においては、フィールド・
シールド電極の電位を電源の基準電位(GND)、基体
電位(Vbb)もしくは電源電位とGNDとの中間電位
に固定する。しかしながら、フィールド・シールド電極
を電源電位(Vcc)に固定する場合には、フィールド
・シールド電極に対向するP型エピタキシャル領域側面
に電子電荷が誘起されてNチャネル型MOSトランジス
タのソースもしくはドレインのN型領域に電気的に結合
する反転層を形成するため、キャパシタのフィールド・
シールド電極の対向電極となるトレンチ壁面から拡散形
成されるN型領域もしくはNおよびP型領域の双方を省
略できる。
【0020】更にこの実施の形態は、ワード線とフィー
ルド・シールド電極とを別工程とするが、ワード線とフ
ィールド・シールド電極とは平行にのびるポリシリコン
を主成分とする配線であり、同一工程で形成することも
可能である。
【0021】上に、この発明の実施の形態を説明した
が、この発明は必要に応じて各工程の材料、導電型の変
更が可能であり、従ってこの発明の技術的範囲は上記実
施の形態に限定されるものではなく、この発明について
の特許の特許権は特許請求の範囲に記す全ての半導体装
置に及ぶ。
【0022】
【発明の効果】この発明の半導体装置は、トレンチ・キ
ャパシタ構造のゲート電極がメモリセル間の絶縁分離に
共通のフィールド・シールド電極であり、トレンチ構造
の微小なHSGを有する一側面とフィールド・シールド
電極で容量を形成するため高密度集積ができる。また、
トレンチ加工後にトレンチ内壁面に燐を含有するポリシ
リコンのHSGを形成し、このHSGからトレンチ側面
にN型領域を拡散形成することにより、表面積の増大し
たトレンチ構造のMOSキャパシタ特性が得られる。さ
らに、基板が高濃度P型単結晶基体とその上面のP型エ
ピタキシャル層とで形成され、トレンチの底部が高濃度
基体に到達する構造では、底部での蓄積電荷が生じない
ため極微小電流漏洩を避けることができる。
【0023】更に、トレンチ・キャパシタのゲート電極
がフィールド・シールド電極と同一工程で形成されるた
め、集積回路の縦構造が簡素化されて層間干渉による特
性劣化もなく、製造工程が簡易化されるため経済性が高
い利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明する平面図及び回
路図である。
【図2】本発明の一実施の形態における各加工工程を説
明する断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態における各加工工程を説
明する断面図である。
【符号の説明】
WL1,WL2,WL3,WL4 ワード線 BL1,BL2 ビット線 FS1,FS2,FS3 フィールド・シールド電極 C11,C12,C21,C22 キャパシタ Q11,Q12,Q21,Q22,Q31,Q32,Q41,Q42
OSトランジスタ Z1,Z2 トレンチ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一主表面にMOSトランジ
    スタとMOSキャパシタから成るメモリセルを行列配置
    し、該メモリセル間を互いに絶縁分離し、前記メモリセ
    ル間の互いに隣接するキャパシタは前記基板表面から形
    成された絶縁分離用のトレンチの一側面と、該トレンチ
    内に埋設された容量絶縁膜を介して前記一側面の半導体
    表面に容量結合するフィールド・シールド電極を備えた
    集積回路において、前記一側面が粗面を有することを特
    徴とする集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集積回路において、前記
    粗面は前記半導体基板に設けたトレンチ表面にする多結
    晶シリコンの結晶粒により形成されていることを特徴と
    する集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の集積回路において、前記
    多結晶シリコンは燐を含有し前記一側面の一導電型半導
    体基板表面に前記トランジスタのドレインもしくはソー
    スの逆導電型領域に電気的に接続する逆導電型領域を形
    成していることを特徴とする集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうち1記載の集積回路
    において、前記半導体基板は高濃度一導電型シリコン単
    結晶基体の一表面に低濃度一導電型エピタキシャル層を
    設け、前記トレンチが該エピタキシャル層の表面から前
    記高濃度一導電型シリコン単結晶基体内に到る形状を有
    することを特徴とする集積回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうち1記載の集積回路
    において、前記行列配置されたメモリセルは行方向に伸
    びるビット線と列方向に伸びるワード線でメモリセル・
    アレイを構成し、前記トレンチは前記ワード線に平行し
    て伸び、前記トレンチ間のメモリセルは前記ビット線に
    平行に伸び内部絶縁物で充填された他のトレンチにより
    絶縁分離されていることを特徴とする集積回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のうち1記載の集積回路
    において、前記フィールド・シールド電極の電位は外部
    から供給される電源の電位であることを特徴とする集積
    回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のうち少なくとも1記載
    の集積回路において、前記フィールド・シールド電極の
    電位は外部から供給される電源の基準電位であることを
    特徴とする集積回路。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至5のうち少なくとも1記載
    の集積回路において、前記フィールド・シールド電極の
    電位は前記シリコン単結晶基体の電位であることを特徴
    とする集積回路。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至8のうち少なくとも1記載
    の集積回路において、前記エピタキシャル層の一側面に
    は一導電型領域と逆導電型領域との二重拡散領域が在
    り、該逆導電型領域は前記トランジスタのドレインもし
    くはソースに導電結合を有することを特徴とする集積回
    路。
  10. 【請求項10】 MOSトランジスタとMOSキャパシ
    タをメモリセルとして用い、該メモリセル間を絶縁分離
    するとともに隣接する前記MOSキャパシタ間を一導電
    型基板の主表面から掘り込んだトレンチの側面と該側面
    に絶縁膜を介して対向するフィールド・シールド電極で
    絶縁分離する集積回路の製法において、前記トレンチ形
    成後に前記トレンチ側面に燐を含む粗面を有する多結晶
    シリコンを被着することを特徴とする集積回路の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の集積回路の製造方法
    において、前記フィールド・シールド電極と前記MOS
    トランジスタのゲート電極となるワード線とは同一工程
    で形成されることを特徴とする集積回路の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の集積回路の製造方法
    において、前記フィールド・シールド電極とワード線と
    は同一工程で形成された多結晶シリコンを含む配線材料
    であることを特徴とする集積回路の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12のうち少なくとも
    1記載の集積回路の製造方法において、前記半導体基板
    は高濃度一導電型シリコン単結晶基体の一主表面に低濃
    度一導電型のシリコンエピタキシャル層を形成したこと
    を特徴とする集積回路の製造方法。
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