JPH1140669A - 多層配線構造とその製造方法 - Google Patents

多層配線構造とその製造方法

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JPH1140669A
JPH1140669A JP19442997A JP19442997A JPH1140669A JP H1140669 A JPH1140669 A JP H1140669A JP 19442997 A JP19442997 A JP 19442997A JP 19442997 A JP19442997 A JP 19442997A JP H1140669 A JPH1140669 A JP H1140669A
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film
wiring
forming
etching
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JP19442997A
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Yoshiaki Yamada
義明 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細な配線間をPE−CVD法を用いて絶縁
膜で隙間なく埋込む。 【解決手段】 第1の配線3を形成した後、第1の層間
絶縁膜4をHDP−CVD法で200nm程度に薄く形
成する。その際、シリコン基板1に高周波バイアスを印
加してスパッタエッチを成膜と同時に行なうため、配線
3,3間では上部で広く底部で狭い順テーパー形状とな
る。その後、第2の層間絶縁膜5をPE−CVD法で形
成するが、その際、絶縁膜を化学的にエッチングする成
分としてFを含むガス、たとえばC26を添加して成膜
することにより、SiOF膜等を成膜する。成膜と同時
にエッチングも起こるため、段差被覆性に優れ、その下
地が順テーパー形状であるため、微細配線間も隙間間な
く成膜可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に用い
られる多層配線構造とその製造方法に関し、特に、微細
配線間を化学気相法(CVD法)による絶縁膜で埋設し
た半導体装置用多層配線構造とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化、高速化に伴い、
配線の微細化、多層化も進み、層間絶縁膜の平坦化技術
がますます重要となってきている。
【0003】今後、開発される半導体装置の配線間隔は
0.25μm以下となってくるが、配線の膜厚は従来の
半導体装置とほとんど変化しないため、これまで層間絶
縁膜として広く使用されてきたテトラエトキシシラン
(TEOS)を原料ガスとして用い、プラズマ化学気相
成長法(PE−CVD法)で形成したシリコン酸化膜で
はもちろん埋込むことは不可能である。
【0004】そこで、さらに段差被覆性を向上させるた
めに、PE−CVD法でシリコン酸化膜を形成する際、
F原子を含むガスを添加することにより、成膜と同時に
エッチングを行なう方法が提案されている(例えば特開
平6−302593)。この方法によれば、形成した膜
中にF原子が2〜10at%程度含まれ通常SiOF膜
と呼ばれる膜を形成している。このSiOF膜の段差被
覆性が良い理由は、F原子を含むガスによるエッチング
が段差の角部で速いため、シリコン酸化膜ではオーバー
ハング形状となるが、SiOF膜ではオーバーハング形
状となることがないためと思われる。
【0005】しかし、この方法でも、0.25μm以下
の配線間隔を埋込むことは、不可能である。さらに、微
細な配線間隔を埋込む方法として、ECRやICP等の
高密度プラズマ源を利用した高密度プラズマCVD法
(HDP−CVD法)により、シリコン酸化膜を成膜す
る方法がある。
【0006】この方法ではシリコン酸化膜の成膜と同時
にArガスによるスパッタエッチングを行なうため、段
差角部が選択的にエッチングされ段部で順テーパー形状
となり0.25μm以下の配線間隔でも埋込むことが可
能である。HDP−CVD法で形成したシリコン酸化膜
はエッチングが同時に進むため、成膜速度が小さいとい
う問題点と、熱酸化膜とほぼ同等の緻密性があるため、
成膜後の平坦化手段として用いる化学的機械的研磨(C
MP)法の研磨速度が遅いという問題点があった。
【0007】そこで、これらの問題の解決方法として、
配線間のみをHDP−CVD法で形成したシリコン酸化
膜で埋設した後、通常のTEOSを用いたPE−CVD
法でシリコン酸化膜を研磨層として形成する方法がある
(例えば、特開平8−69999)。
【0008】この実施例について以下に図面を用いて説
明する。図6は、上述した主要工程断面図である。シリ
コン基板1上に絶縁膜2を介して第1の配線3が形成さ
れている。配線の厚さは750nmとする。第1の配線
3を形成した後、HDP−CVD法により、シリコン酸
化膜9を0.8〜1μmの厚さに形成する。成膜条件と
してはSiH450sccm、O270sccm、Ar1
00sccm程度を流し、圧力を7mTorr程度に設
定し、シリコン基板1を350℃程度に加熱し、プラズ
マ発生用電極たとえばICPコイルに2.5KWのRF
パワーを印加し、シリコン酸化膜9を形成すると同時
に、シリコン基板1にも1.6KWのRFバイアスを印
加する。基板に印加したRFバイアスにより、シリコン
酸化膜9はスパッタエッチングされ、成膜速度はRFバ
イアスの無い時に比べて20%程度低下する。
【0009】特に、配線段差の角部ではスパッタエッチ
ングの速度が速く、順テーパー形状となり、かつ配線幅
の小さい所では三角形の形状をなす配線間では、シリコ
ン酸化膜9が0.25μm程度の微細スペースに埋込ま
れている(図6(a))。
【0010】次に、通常PE−CVD法により第2のシ
リコン酸化膜10を0.8〜1.0μmの厚さに形成す
る(図6(b))。シリコン酸化膜10の成膜条件は、
TEOS120sccm、O21200sccm、He
100sccm、Ar100sccm、圧力3mTor
rとし、基板温度約380℃で基板上部にRF放電させ
ることにより、0.8〜0.9μm/minと高い成膜
速度が得られる。この成膜方法では、シリコン酸化膜9
上にほぼ均一の膜厚で形成されるが、角部は丸みを持つ
形状となる。
【0011】その後、公知のCMP法で0.8〜1.0
μm程度研磨して表面をほぼ平坦にする(図6
(c))。シリコン酸化膜10の研磨は、コロイド状シ
リカを含んだ塩基性溶液を研磨用スラリとして用い、1
80〜200nm/minの研磨速度が得られる。
【0012】その後、第1の配線3に達する接続孔(ス
ルーホール)を所望の位置に公知のリソグラフィ技術と
ドライエッチング技術により形成し、さらに、第2の配
線6を通常の技術を用いて形成する。スルーホールの直
径が0.5μm以下と小さい場合、スパッタ法では段差
被覆性が不十分であるため、CVD法で形成したW7等
による接続プラグを形成した後、第2の配線6を形成す
る(図6(d))。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
PE−CVD法で形成したSi酸化膜やSiOF膜で
は、0.25μm以下のスペースにボイドが発生し、C
MP等で平坦化を行なった際にボイドが露出し、表面の
平坦化ができず、その後の上層配線の形成が困難となる
と共に信頼性を低下させるという問題があった。
【0014】その理由は、PE−CVD法では、段差被
覆性が悪いためである。
【0015】また、HDP−CVD法で形成したSi酸
化膜は、配線幅の違う配線上では、その上の成膜膜厚が
違うため、CMP法で平坦化しなければならないが、H
DP−CVD法では、平坦化に時間がかかることと、成
膜速度もPE−CVD法に比べ遅いので成膜時間もかか
り、生産効率が悪いという問題があった。
【0016】その理由は、HDP−CVD法によるシリ
コン酸化膜は緻密性が高いため(PE−CVD法による
シリコン酸化膜に比べ25%程度)、研磨速度が小さい
ことと、成膜と同時にエッチングを行なっているので成
膜速度がPE−CVD法に比べ20%程度遅いためであ
る。
【0017】また、第1の配線の高さ程度にHDP−C
VD法でシリコン酸化膜を形成し、配線間を埋込んだ
後、通常のPE−CVD法で研磨層としてのシリコン酸
化膜を形成する場合においても、HDP−CVD法で成
膜する膜厚が第1の配線膜厚以上に形成しなければなら
ないため、成膜時間が長いこと、及びHDP−CVD法
で形成したシレコン酸化膜は第1の配線の幅により膜厚
が異なり、図7に示すようにSOG膜21で平坦化する
場合、配線幅によりその上のシリコン酸化膜の膜厚が異
なるので、CMP法で平坦化しなければならないが、図
7(b)に示すようにDRAMのようなセル部と周辺回
路部で大きな段差がある場合、CMP法では周辺回路部
を平坦化できず、その上に配線を形成するのが困難とな
り、断線や短絡が多発するという問題があった。
【0018】本発明の目的は、微細な配線間に隙間なく
層間絶縁膜を埋込み、配線の信頼性の低下を防止し、か
つ層間絶縁膜の成長を高速で行ない、また平坦化をCM
P法で行なう場合においてもCMP法における研磨速度
を低下させることなく、生産性を高め、さらに、配線下
地に大きな段がありCMP法での平坦化が困難な場合
に、SOG等の塗布平坦化膜を用いて平坦化を可能と
し、上層配線を歩留良形成できる多層配線構造とその製
造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る多層配線構造は、層間絶縁膜を有する
多層配線構造であって、前記層間絶縁膜は、配線層間を
電気的に隔離するものであって、少なくとも配線段部で
順テーパー形状となる第1の絶縁膜と、絶縁膜をエッチ
ングする成分を含む第2の絶縁膜とを有するものであ
る。
【0020】また前記絶縁膜をエッチングする成分は、
Fである。
【0021】また前記第2の絶縁膜は、SiOF膜であ
る。
【0022】また前記第1の絶縁膜の膜厚は、100〜
300nmである。
【0023】また本発明に係る多層配線の製造方法は、
第1の配線形成工程と、第1の絶縁膜形成工程と、第2
の絶縁膜形成工程とを有する多層配線の製造方法であっ
て、前記第1の配線形成工程は、半導体基板上に絶縁膜
を介して第1の配線を形成する処理を行なうものであ
り、前記第1の絶縁膜形成工程は、スパッタエッチを行
ないながら第1の絶縁膜を前記配線上に形成する処理を
行なうものであり、前記第2の絶縁膜形成工程は、エッ
チングガスを含む雰囲気にて第2の絶縁膜を前記第1の
絶縁膜上に形成する処理を行なうものである。
【0024】また本発明に係る多層配線の製造方法は、
第1の配線形成工程と、第1の絶縁膜形成工程と、テー
パー形成工程と、第2の絶縁膜形成工程とを有する多層
配線の製造方法であって、前記第1の配線形成工程は、
半導体基板上に絶縁膜を介して第1の配線を形成する処
理を行なうものであり、前記第1の絶縁膜形成工程は、
第1の絶縁膜を前記配線上に形成する処理を行なうもの
であり、前記テーパー形成工程は、スパッタエッチを行
ない前記第1の配線段部での前記第1の絶縁膜の表面を
順テーパー形状に形成する処理を行なうものであり、前
記第2の絶縁膜形成工程は、エッチングガスを含む雰囲
気にて第2の絶縁膜を前記第1の絶縁膜上に形成する処
理を行なうものである。
【0025】また前記エッチングガスは、Fを含むガス
である。
【0026】また前記Fを含むガスは、CF4,CH
3,C26,NF3,SiF4,TEFSの少なくとも
1つである。
【0027】また前記第2の絶縁膜は、Fを含んだシリ
コン酸化膜(SiOF膜)である。
【0028】また前記第2の絶縁膜形成前の前記第1の
絶縁膜の膜厚は、100〜300nmである。
【0029】また前記第1の絶縁膜は、半導体基板にR
Fバイアスを印加しながら高密度プラズマを用いたプラ
ズマ化学気相成長法により形成したシリコン酸化膜又は
SiOF膜である。
【0030】また前記第1の絶縁膜は、基板にRFバイ
アスを印加しながらスパッタリング法により形成したシ
リコン酸化膜である。
【0031】また前記第1の絶縁膜の膜厚は、100〜
300nmである。
【0032】また前記第2の絶縁膜を形成後、化学的機
械的研磨法(CMP法)にて第2の絶縁膜を研磨し表面
を平坦化する工程を含むものである。
【0033】また前記第2の絶縁膜を形成後、シリコン
酸化膜からなる第3の絶縁膜を前記第2の絶縁膜上に形
成する工程と、前記第3の絶縁膜をCMP法により研磨
して平坦化する工程とを含むものである。
【0034】また前記第2の絶縁膜を形成後、塗布膜を
形成し表面を平坦化する工程を含む、ものである。
【0035】また前記塗布膜は、SOG膜である。
【0036】また前記塗布膜はフォトレジスト膜であ
り、前記フォトレジスト膜と前記第2の絶縁膜とのエッ
チング速度が同じエッチング条件にて全面にエッチング
してフォトレジスト膜を除去すると同時に、表面を平坦
化する工程を含むものである。
【0037】
【作用】本発明の多層配線構造において、層間絶縁膜
は、少なくとも配線段部で順テーパー形状となる第1の
絶縁膜と、絶縁膜をエッチングする成分を含む第2の絶
縁膜を含んでいる。第1の絶縁膜を段部で順テーパー形
状となるようにしているため、第2の絶縁膜が微細配線
間においても隙間なく成膜され、配線間を完全に埋込む
ことが可能となる。
【0038】また第1の絶縁膜は100〜300nmと
薄くしているため、成膜速度の遅い成膜を最小限とする
ことで生産性の低下を最小限にとどめている。さらに層
間膜をCMP法で平坦化する際、研磨する膜はHDP−
CVD法で形成したシリコン酸化膜のような緻密性の高
い膜ではなく、PE−CVD法で形成した膜であり、研
磨速度が低下して生産性を落すことは全くない。
【0039】また第1の絶縁膜が薄いため、配線幅が違
う配線において、その上に形成される絶縁膜の膜厚が変
化するということがない。そのため、必ずしもCMP法
で平坦化する必要がなく、SOG膜等の塗布平坦化膜を
使用して平坦化することも可能であり、DRAMのよう
なセル部と周辺回路部で大きな段差があるようなデバイ
スでも使用可能となる。
【0040】さらに、第2の絶縁膜はエッチングガスと
してFを含むガス雰囲気で成膜し、膜中にFを含んだ絶
縁膜、特にSiOF膜とすることにより、誘電率が低い
ため、配線間の寄生容量を小さくすることが可能とな
り、動作速度が増す。第1の絶縁膜としてHDP−CV
D法で形成したSiOF膜を用いれば、さらに寄生容量
を低下させて動作速度を速くすることが可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0042】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1の主要工程断面図である。まず、図1(a)に示すよ
うに、素子が形成されたシリコン基板1上に絶縁膜2を
介して第1の配線3を公知の技術で形成し、その後、シ
リコン基板1に高周波のバイアス印加しながら高密度プ
ラズマを用いたCVD法により第1の配線3上に第1の
層間絶縁膜4を100〜300nmの厚さに形成する。
成膜と同時に高周波バイアスによりスパッタエッチを行
なっているため、第1の配線3の上方角部で最もエッチ
ング速度が速く、第1の層間絶縁膜4の形状は図に示す
ように、配線3,3間の上部で広く、底部で狭い順テー
パー形状となる。
【0043】次に図1(b)に示すように、平行平板型
のプラズマCVD法により、第2の層間絶縁膜5を基板
全面に形成するが、その際、その絶縁膜を化学的にエッ
チング可能なガスを添加して行なうことにより、狭い配
線3,3間に隙間なく成長させる。第2の層間絶縁膜5
は、配線3,3間での第1の層間絶縁膜4との合計の膜
厚が、第1の配線3の膜厚とその上に最終的に残される
絶縁膜厚の合計よりも厚くなるような厚さとする。
【0044】次に図1(c)に示すように、公知のCM
P法により第2の層間絶縁膜5を所望の層間膜厚となる
まで研磨して表面を完全平坦化する。
【0045】続いて図1(d)に示すように、公知のリ
ソグラフィ技術とドライエッチング技術により、第1の
配線3に達する接続孔(スルーホール)を第2の層間絶
縁膜5及び第1の層間絶縁膜4の所望の位置に形成した
後、第2の配線6を公知の技術で形成する。その際、ス
ルーホールは、CVD法により形成したW7のような高
融点金属や、高温でスパッタ法により形成したAl合金
等により埋込むことが望ましい。
【0046】図1において、第1の配線3を形成した
後、第1の層間絶縁膜4を高密度プラズマを用いたCV
D法で形成する際、シリコン基板1に高周波バイアスを
印加している。成膜時のガス中にArを含ませることに
より、シリコン基板1に印加した高周波バイアスにより
イオン化したArが引き付けられ、スパッタエッチング
される。
【0047】成膜と同時にスパッタエッチされるわけで
あるが、一般的にArのイオンの入射角度とスパッタエ
ッチングの速度は図2(a)に示すような関係があり、
45°程度で入射したときに最もエッチング速度が速
い。また図2(b)に示すように、第1の配線3の上部
の角にはプラズマが集中しやすく、エッチングが最も速
く進み、エッチングと成膜の速度が同じとなる面が現わ
れ、第1の層間絶縁膜4の表面形状は、第1の配線3上
で三角形あるいは台形に近い形状となり、配線3,3間
においても上に広がった順テーパー形状となる。テーパ
ー角θは、高周波バイアスが大きいほど小さくなり、平
坦な面に近づく。
【0048】次に、第2の層間絶縁膜5をPE−CVD
法で形成するが、その際、絶縁膜を化学的にエッチング
する成分を添加させておく。通常のPE−CVD法でシ
リコン酸化膜を成膜する場合、下地絶縁膜が順テーパー
形状であっても、配線3の間隔が狭い場合は埋込むこと
ができず、ボイドが形成されてしまう。たとえば、配線
3,3間のアスペクト比が1程度で、第1の層間絶縁膜
4の配線3,3間のテーパー角度が2°程度であったと
しても、スリット状の隙間が形成されてしまう。これに
対して、成膜の際、化学的にエッチングする成分を添加
させると、ほぼ等方的にエッチングされるが、特に配線
3の上部角部でのエッチング速度が速いため、微細な配
線3,3間も埋込みが終了するまで閉じることがなく、
第1の層間絶縁膜4の配線3,3間のテーパー角度が2
°であれば、配線3,3間のアスペクト比が2であって
も、隙間なく完全に埋込むことが可能となる。
【0049】また、第1の層間絶縁膜4を設けることな
く、絶縁膜を化学的にエッチングする成分を添加してP
E−CVD法で第2の層間絶縁膜5を形成しても、第1
の配線3がシリコン基板1に対して垂直なエッチング断
面であると、アスペクト比2の配線間を隙間なく埋込む
のはとても無理であり、アスペクト比0.7よりも小さ
い配線3,3間しか埋込むことができない。
【0050】次に、CMP法により第2の絶縁膜5を研
磨して表面を平坦化するが、研磨する膜はHDP−CV
D法で形成した緻密性の高い膜ではないため、研磨速度
の低下はない。
【0051】また、第2の層間絶縁膜5の成膜速度は、
通常のPE−CVD法よりも若干遅くなるが、600n
m/min以上が可能であるが、HDP−CVD法では
せいぜい400nm/min程度と遅いため、第1の層
間絶縁膜4の膜厚は最低限として第2の層間絶縁膜5を
厚くすることで生産性が向上する。
【0052】(実施例1)次に本発明の実施形態の具体
例を実施例1として図1を参照して詳細に説明する。
【0053】まず図1(a)に示すように、素子が形成
されたシリコン基板1上に例えばBPSG膜からなる絶
縁膜2を介して第1の配線3を形成する。第1の配線3
は、下からTi、TiN、Al合金、TiNの4層構造
で構成する。Tiはシリコン基板1と低抵抗で接続する
ための層であり、Al合金の下のTiNはシリコン基板
1とAl合金が反応するのを防ぐためのバリアメタル層
であり、Al合金の上のTiNはリソグラフィの際、A
l合金の表面からの反射を防止する反射防止膜であり、
Al合金が主となる配線金属である。
【0054】配線3のパターニングは、公知のリソグラ
フィ技術とドライエッチング技術にて行なう。その後、
シリコン基板1に高周波バイアスを印加しながらHDP
−CVD法により、第1の層間絶縁膜4としてSiO2
中にFが5〜10%程度添加されたSiOF膜を200
nmの厚さに形成する。
【0055】SiOF膜の成膜条件は、たとえばプラズ
マ源としてICPを使用する場合、SiH4を20〜4
0sccm、SiF4を20〜40sccm、O2を15
0〜200sccm、Arを30〜50sccmチャン
バーに導入し、圧力を10mTorr程度にし、ICP
コイルに周波数2MHzで3KWの高周波パワーを印加
してプラズマを発生させ、シリコン基板1には、周波数
13.56MHzで1〜1.5KWの基板バイアスを印
加する。SiOF膜の膜厚は100nmより小さいと、
十分な順テーパーが形成されず、300nmより大きい
と、成膜時間が長く効率的でないため、100〜300
nmの厚さとするが、200nm程度が良好な順テーパ
ー形状が形成され、成膜時間もさほど長くはなく、最も
適用している。
【0056】次に図1(b)に示すように、通常のPE
−CVD法により第2の層間絶縁膜5としてSiOF膜
を1.5〜2μmの厚さに形成する。このSiOF膜の
膜厚は、第1の配線3がない部分で、第1の層間絶縁膜
4との合計膜厚が、層間絶縁膜の表面を平坦化して仕上
がった第1の配線3の間の膜厚よりも大きくする。
【0057】第2の層間絶縁膜5としてのSiOF膜の
成膜条件は、フッ素を含むエッチングガスとしてC26
を用いた場合は、例えば、TEOSを100〜200s
ccm、C26を200〜600sccm、O2を10
00〜1500sccm、Heを1500〜2500s
ccm流し、圧力を5〜10Torrに調整し、RFパ
ワーとして13.56MHzと430KHzそれぞれを
300〜600Wとし、トタールで1000KW程度と
し、基板温度を400℃程度で成膜する。
【0058】また、フッ素の添加源として、トリエトキ
シフルオロシラン(TEFS)を用いる場合は、TEO
Sを50〜100sccm、TEFSを20〜70sc
cm、O2を1500〜2500sccm流し、圧力を
5〜10Torrに調整し、RFパワーとして13.5
6MHzを300〜400W、430KHzを200〜
300W印加し、トータルで600W程度とし、基板温
度は400℃程度で成膜する。
【0059】フッ素によるエッチングガスとしては、C
26、TEFSの他、CF4、CHF3、NF3、SiF4
等を用いてもよい。
【0060】次に図1(c)に示すように、公知のCM
P法により、第2の層間絶縁膜5を0.5〜1.5μm
研磨して表面を平坦にする。研磨膜厚は、第1の配線3
のトータル膜厚よりも厚くすることにより、完全に表面
が平坦化される。
【0061】続いて図1(d)に示すように、公知のリ
ソグラフィ技術とドライエッチング技術を用い、第1の
配線3に達するスルーホールを所望の位置に第2の層間
絶縁膜5及び第1の層間絶縁膜4をエッチングして形成
した後、第2の配線6を公知の技術で形成する。その
際、スルーホールはWF6をSiH4で還元させる減圧C
VD法によりスルーホール内部のみに選択的にW7を成
長させる方法や、Ti、TiNを順次スパッタ法により
形成した後(図示せず)、WF6をH2で還元させる減圧
CVD法によりW7を全面的に成長させ、全面をドライ
エッチングやCMP法によりエッチングあるいは、研磨
してスルーホール内部にのみW7を残す方法により、ス
ルーホールを埋込んだほうが良く、その後、第1の配線
3同様下からTi、TiN、Al合金、TiNの4層構
造で第2の配線6を形成する。
【0062】スルーホールの埋込みは、Al合金をスパ
ッタリング法で形成する際、基板1を400〜450℃
の温度に加熱することにより、Al合金を流動化させて
行なっても良い。
【0063】図1において、第1の配線3を形成した
後、第1の層間絶縁膜4としてHDP−CVD法により
SiOF膜を形成するが、その際、シリコン基板1に1
3.56MHzの高周波バイアスを印加している。この
ため、成膜と同時にSiF4のFにより若干SiOF膜
がエッチングされるが、それよりもイオン化されたAr
によるスパッタエッチングの効果の方が大きく、実施の
形態の動作で説明したように、段部でSiOF膜のエッ
チング速度が最も早く、順テーパー形状となるため、第
1の配線3の間では上に開いた形状となり、第1の配線
3の上部では三角形あるいは台形に近い形状となる(図
2(b))。図2(b)におけるテーパー角θは、基板
の高周波バイアスが大きいほど小さくなり平坦な面に近
づく。
【0064】次に、第2の層間絶縁膜5としてPE−C
VD法によりSiOF膜を形成するが、その際、Fを含
むガスを導入しているため、このガスからのFイオンを
FラジカルによりSiOF膜が、成膜と同時に若干ほぼ
同方的にエッチングされる。しかし、このエッチング
は、段差部でプラズマ密度が高くなるため、第1の配線
3の段差肩部で速度が大きく、また下地の段差は、第1
の層間絶縁膜4により順テーパー形状となっているた
め、配線間を塞ぐことがなく、微細な配線間を隙間なく
SiOF膜で埋込むことが可能である。
【0065】本実施例の方法では、配線間隔0.25μ
m以下で配線の厚みを配線間隔で割ったアスペクト比が
2以上でも、隙間なく埋込むことが可能であった。一
方、第1の層間絶縁膜4を設けることなく第2の層間絶
縁膜5であるPE−CVD法によるSiOF膜を直接成
膜する場合や、第1の層間絶縁膜4を形成した後、第2
の層間絶縁膜5としてSiO2をPE−CVD法で形成
する場合の、いずれの場合でも、アスペクト比0.7よ
りも小さい配線間を隙間なく埋込むことはできなかっ
た。
【0066】また、第2の絶縁膜5をCMP法により研
磨して表面を平坦化するが研磨する膜はHDP−CVD
法で形成した緻密性の高い膜ではないため、研磨速度の
低下はない。
【0067】また、第2の層間絶縁膜5としてSiOF
膜を形成する場合、SiO2膜の成膜速度約800nm
/minに比べ600nm/minと成膜速度は小さい
が、HDP−CVD法によるSiOF膜の成膜速度の約
400nm/minよりは大きい。したがって、HDP
−CVD法で形成する第1の層間絶縁膜4の膜厚は、薄
く順テーパー形状が形成される最低限の膜厚として、第
2の層間絶縁膜5を厚くすることで生産性が向上する。
【0068】また、第1の層間絶縁膜4としてSiO2
膜を用いる場合はHDP−CVD法に限らず、成膜中に
Arによりスパッタエッチングが行なわれるような方法
であればよく、たとえば基板に高周波バイアスを印加し
ながらスパッタ法で形成するバイアススパッタ法でも良
い。
【0069】バイアススパッタ法でSiO2膜を形成す
る条件としては、直径300mmの石英ターゲットを用
い、スパッタパワー6.5KWに対してシリコン基板1
には3〜4KWの高周波パワーを印加して形成する。タ
ーゲット側、基板側共に13.56MHzの高周波を使
用する。この条件では、基板バイアスなしの場合に比
べ、スパッタエッチングにより20〜30%程度成膜速
度は低下し、第1の配線3の段部では順テーパー形状と
なっている。
【0070】(実施例2)次に、本発明の実施例1の変
形例について説明する。図1(a)に示すように、第1
の配線3を形成した後、第1の層間絶縁膜4としてHD
P−CVD法によりSiO2膜を200nmの厚さに形
成する。
【0071】SiO2膜を形成する際の成膜条件として
は、例えばICP法でプラズマを形成する場合、SiH
4を30〜35sccm、O2を40〜45sccm、A
rを30〜50sccm流し、圧力を3〜4Torrに
調整し、ICPコイルに周波数2MHzで3KWの高周
波パワーを印加してプラズマを発生させて、シリコン基
板1側に1.8MHzで1〜1.5KWの基板バイアス
を印加して成膜する。
【0072】第1の層間絶縁膜4としてSiOF膜を用
いる場合、第1の配線3が主にAl合金に形成されてい
ると、SiOF膜の成膜条件により、Al合金とSiO
F膜中のFが反応し、Al合金が腐食したり、あるいは
第1の配線中にTi膜がある場合、TiとSiOF膜中
のFが反応し、Ti膜が剥がれたりするという問題があ
る。
【0073】これに対して、第1の層間絶縁膜4とし
て、SiO2膜を用いると、第1の配線3が腐食した
り、膜剥れが発生するような問題は全くない。但し、S
iOF膜の比誘電率3.6〜4.0程度であるのに対
し、SiO2膜は4.3程度と高いため、若干配線間の
容量は大きくなるが、膜厚が薄いことにより、大きな影
響はない。
【0074】第2の層間絶縁膜5の形成(図1
(a))、CMP法による層間絶縁膜の平坦化(図1
(c))、スルーホールの形成と第2の配線6の形成
は、前記の実施例1と全く同様である。
【0075】第1の層間絶縁膜4をHDP−CVD法で
形成する際、プラズマ源として、ICP法の場合につい
て説明したが、これに限る必要はなく、ECR法やヘリ
コン波法や表面波プラズマ法等を用いても良い。
【0076】また、本発明の実施例1の別の変形例につ
いて図面を用いて説明する。図3(a)に示すように、
第2の層間絶縁膜5であるSiOF膜の膜厚は、配線間
を埋設する程度の膜厚とし、その上に第3の層間絶縁膜
8としてPE−CVD法により、SiO2膜を形成す
る。第2の層間絶縁膜5を形成するまでは、これまでの
例と同様である。
【0077】第3の層間絶縁膜8としてのSiO2膜を
形成した後、CMP法によりSiO2膜を所望の膜厚と
なるまで研磨して表面を平坦化する(図3(b))。そ
の後のスルーホール形成及び第2の配線の形成は、これ
までの例と同様である。
【0078】本実施例の変形例では、CMP法で研磨す
る膜はSiO2膜であり、これまで広く使用された研磨
条件で研磨可能であり、SiOF膜用の研磨条件を用意
する必要はない。また、SiO2膜中で研磨を終了すれ
ば、第2層間絶縁膜5のSiOF膜中に研磨により水分
が入り込むのを防止し、SiOF膜中の水分による悪影
響、例えば誘電率の増加等を防止することが可能であ
る。
【0079】(実施形態2)次に、本発明の実施形態2
について図面を参照にして説明する。図4、図5は、本
発明の実施形態2として、スタック容量を採用したDR
AMの配線を形成する場合の主要工程断面図である。
【0080】図4(a)に示すように、素子が形成され
たシリコン基板11の表面をBPSG膜12で覆う。セ
ルアレイ部には、図には示していないが、トランジスタ
の他にスタック容量が形成されているため、周辺回路部
に比べ、1.0μm以上表面が高い。
【0081】さらに、BPSG膜12上に第1の配線1
4を公知の技術で形成した後、第1の配線14の表面を
覆うように、シリコン基板11に高周波バイアスを印加
しながらHDP−CVD法により第1の層間絶縁膜15
を100〜300nmの厚さに形成する。成膜と同時に
高周波バイアスによりスパッタエッチを行なっているた
め、実施形態1と同様に第1の配線14の上部角部で最
も速く、第1の層間絶縁膜15の表面形状は図に示すよ
うに配線14,14間の上部で広く、底部で狭い順テー
パー形状となる。
【0082】次に図4(b)に示すように、PE−CV
D法により第2の層間絶縁膜16を形成するが、その
際、その絶縁膜を化学的にエッチングするガス、例えば
Fを含むガスを添加して、成膜と同時に若干エッチング
が行なわれるようにすることにより狭い配線間を隙間な
く成長させる。第2の層間絶縁膜16は、配線14,1
4間での第1の層間絶縁膜15との合計膜厚が、第1の
配線14とその上に最終的に残される絶縁膜の合計膜厚
よりも厚くなる膜厚とする。
【0083】その後、図4(c)に示すように、SOG
(スピンオングラス)膜17を塗布、焼成して、第1の
配線14により形成される表面段差をなだらかにする。
【0084】次に図4(d)に示すように、SOG膜1
7と第2の層間絶縁膜16とが同じエッチング速度とな
る条件にて表面全体をドライエッチング法にてエッチン
ングし、SOG膜17の表面のなだらかな形状を維持し
たまま第1の配線14上の層間絶縁膜の膜厚を所望の膜
厚とする。エッチバックは、例えばC26とHeガスを
用いて行なう。
【0085】また、第1の配線14上の層間絶縁膜の膜
厚を最終段階の膜厚よりも薄くなるまでエッチングし
て、薄くなった残りの膜厚をCVD法で形成し直して、
最終的な膜厚としてもよい。
【0086】続いて図5(a)に示すように、公知のリ
ソグラフィ技術とドライエッチング技術により第1の配
線14に達するスルーホールを第2の層間絶縁膜16及
び第1の層間絶縁膜15の所望の位置に形成した後、公
知の技術、例えば減圧CVD法でスルーホール内にのみ
選択的にWを成長させる方法や、全面にWを成長させた
後、全面を異方性エッチングしたスルーホール内にのみ
にWを残す方法により、スルーホール内をW18で埋込
み、その後、図5(b)に示すように、第2の配線19
を公知の技術で形成する。
【0087】本実施形態においては、配線形成前の下地
に大きな段差があり、CMP法で平坦化すると、段の低
い所ではスルーホールが深くなり過ぎ、スルーホールの
形成が困難となる場合に適用される。
【0088】本実施形態においては、第1の配線14の
段差は、SOG膜17でなだらかになっているが、配線
形成前の絶対段差は、そのまま残っており、スルーホー
ルの深さは、セルアレイ部と周辺回路部、つまり、段差
の上下でほぼ同じとなり、スルーホールの形成が容易で
ある。第2配線19の形成は、層間絶縁膜の表面をSO
G膜17でなだらかにしているため、段差部での断線や
短絡が発生することなく可能である。
【0089】本実施形態における層間絶縁膜の平坦化
(なだらかにする)は、SOG膜17で行なっている
が、SOG膜のかわりにフォトレジスト膜やポリイミド
膜のような有機系の塗布膜で行なっても良い。
【0090】フォトレジスト膜の場合は、層間絶縁膜と
して残すわけにはいかないため、エッチバックによりす
べて除去する必要がある。
【0091】第2の層間絶縁膜として、SiO2膜成膜
の際Fを含むガスを添加してSiOF膜を形成していた
が、SiOF膜に限る必要はなく、シリコン酸化膜やシ
リコン酸化窒化膜を形成する際に、これらの膜を化学的
にエッチングする成分を含むガスを添加させても良い。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
常のPE−CVD法により形成したSiOF膜で0.2
5μm以下のスペースにもボイドの発生なく埋込むこと
が可能である。そのため、CMP等の平坦化により、ボ
イドが露出してその上を通る配線の形成が困難となった
り、配線の信頼性が低下したりすることがない。
【0093】その理由は、PE−CVD法でSiOFを
形成する前に成膜と同時にスパッタエッチングを行な
い、配線間で上方に広い順テーパー形状の第1の層間絶
縁膜を形成しているためである。
【0094】さらにCMP法による研磨速度がHDP−
CVD法で形成した緻密な膜よりも速く、成膜速度もH
DP−CVD法に比べ速いため、生産性が優れている。
【0095】その理由は、微細な配線間の埋込みをHD
P−CVD法の膜厚を最小限として、PE−CVD法に
より行なっているためである。
【0096】さらに、配線幅の異なるパターンや配線の
下地に大きな段差がある場合においても、平坦化(表面
形状をなだらかにする)容易である。その理由は、配線
幅により、その上に形成される層間絶縁膜の膜厚が変化
することがないため、SOG膜やフォトレジスト膜等の
塗布平坦化膜で平坦化が可能なためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る多層配線構造及びそ
の製造方法を示す工程順に示す断面図である。
【図2】(a)は、イオン入射角度とエッチング速度と
の関係を示す特性図、(b)は、イオン入射角度とエッ
チング速度との関係を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態1の変形例を示す工程順に示
す断面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る多層配線構造及びそ
の製造方法を示す工程順に示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態2に係る多層配線構造及びそ
の製造方法を示す工程順に示す断面図である。
【図6】従来例を示す工程順に示す断面図である。
【図7】従来例の問題点を示す断面図である。
【図8】従来例の別の問題点を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11 シリコン基板 2 絶縁膜 3、14 第1の配線 4、15 第1の層間絶縁膜 5、16 第2の層間絶縁膜 6、19 第2の配線 7、18 W 8 第2の層間絶縁膜 9 シリコン酸化膜 10 第2のシリコン酸化膜 12 セルアレイ部 13 BPSG膜 17、21 SOG膜 20、22 HDP−CVD SiO2

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層間絶縁膜を有する多層配線構造であっ
    て、 前記層間絶縁膜は、配線層間を電気的に隔離するもので
    あって、少なくとも配線段部で順テーパー形状となる第
    1の絶縁膜と、絶縁膜をエッチングする成分を含む第2
    の絶縁膜とを有するものであることを特徴とする多層配
    線構造。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜をエッチングする成分は、F
    であることを特徴とする請求項1に記載の多層配線構
    造。
  3. 【請求項3】 前記第2の絶縁膜は、SiOF膜である
    ことを特徴とする請求項1に記載の多層配線構造。
  4. 【請求項4】 前記第1の絶縁膜の膜厚は、100〜3
    00nmであることを特徴とする請求項1、2又は3に
    記載の多層配線構造。
  5. 【請求項5】 第1の配線形成工程と、第1の絶縁膜形
    成工程と、第2の絶縁膜形成工程とを有する多層配線の
    製造方法であって、 前記第1の配線形成工程は、半導体基板上に絶縁膜を介
    して第1の配線を形成する処理を行なうものであり、 前記第1の絶縁膜形成工程は、スパッタエッチを行ない
    ながら第1の絶縁膜を前記配線上に形成する処理を行な
    うものであり、 前記第2の絶縁膜形成工程は、エッチングガスを含む雰
    囲気にて第2の絶縁膜を前記第1の絶縁膜上に形成する
    処理を行なうものであることを特徴とする多層配線の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 第1の配線形成工程と、第1の絶縁膜形
    成工程と、テーパー形成工程と、第2の絶縁膜形成工程
    とを有する多層配線の製造方法であって、 前記第1の配線形成工程は、半導体基板上に絶縁膜を介
    して第1の配線を形成する処理を行なうものであり、 前記第1の絶縁膜形成工程は、第1の絶縁膜を前記配線
    上に形成する処理を行なうものであり、 前記テーパー形成工程は、スパッタエッチを行ない前記
    第1の配線段部での前記第1の絶縁膜の表面を順テーパ
    ー形状に形成する処理を行なうものであり、 前記第2の絶縁膜形成工程は、エッチングガスを含む雰
    囲気にて第2の絶縁膜を前記第1の絶縁膜上に形成する
    処理を行なうものであることを特徴とする多層配線の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記エッチングガスは、Fを含むガスで
    あることを特徴とする請求項5又は6に記載の多層配線
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記Fを含むガスは、CF4,CHF3
    26,NF3,SiF4,TEFSの少なくとも1つで
    あることを特徴とする請求項7に記載の多層配線の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の絶縁膜は、Fを含んだシリコ
    ン酸化膜(SiOF膜)であることを特徴とする請求項
    5又は6に記載の多層配線の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の絶縁膜形成前の前記第1の
    絶縁膜の膜厚は、100〜300nmであることを特徴
    とする請求項5、6、7、8又は9に記載の多層配線の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の絶縁膜は、半導体基板にR
    Fバイアスを印加しながら高密度プラズマを用いたプラ
    ズマ化学気相成長法により形成したシリコン酸化膜又は
    SiOF膜であることを特徴とする請求項5に記載の多
    層配線の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の絶縁膜は、基板にRFバイ
    アスを印加しながらスパッタリング法により形成したシ
    リコン酸化膜であることを特徴とする請求項5に記載の
    多層配線の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の絶縁膜の膜厚は、100〜
    300nmであることを特徴とする請求項11又は12
    に記載の多層配線の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の絶縁膜を形成後、化学的機
    械的研磨法(CMP法)にて第2の絶縁膜を研磨し表面
    を平坦化する工程を含むことを特徴とする請求項5、
    6、7、8、9、10、11、12又は13に記載の多
    層配線の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の絶縁膜を形成後、シリコン
    酸化膜からなる第3の絶縁膜を前記第2の絶縁膜上に形
    成する工程と、前記第3の絶縁膜をCMP法により研磨
    して平坦化する工程とを含むことを特徴とする請求項
    5、6、7、8、9、10、11、12又は13に記載
    の多層配線の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第2の絶縁膜を形成後、塗布膜を
    形成し表面を平坦化する工程を含むことを特徴とする請
    求項5、6、7、8、9、10、11、12又は13に
    記載の多層配線の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記塗布膜は、SOG膜であることを
    特徴とする請求項16に記載の多層配線の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記塗布膜はフォトレジスト膜であ
    り、前記フォトレジスト膜と前記第2の絶縁膜とのエッ
    チング速度が同じエッチング条件にて全面にエッチング
    してフォトレジスト膜を除去すると同時に、表面を平坦
    化する工程を含むことを特徴とする請求項16に記載の
    多層配線の製造方法。
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