JPH1139853A - 機器キャビネットの回動連結機構、カメラ回動型映像記録装置およびカメラ回動型映像記録/再生装置 - Google Patents

機器キャビネットの回動連結機構、カメラ回動型映像記録装置およびカメラ回動型映像記録/再生装置

Info

Publication number
JPH1139853A
JPH1139853A JP9195609A JP19560997A JPH1139853A JP H1139853 A JPH1139853 A JP H1139853A JP 9195609 A JP9195609 A JP 9195609A JP 19560997 A JP19560997 A JP 19560997A JP H1139853 A JPH1139853 A JP H1139853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
cabinet
cam
main body
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9195609A
Other languages
English (en)
Inventor
光伸 ▲吉▼田
Mitsunobu Yoshida
Hidefumi Otsuka
英史 大塚
Kyoji Kasuga
恭二 春日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9195609A priority Critical patent/JPH1139853A/ja
Publication of JPH1139853A publication Critical patent/JPH1139853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動停止状態で本体記録部キャビネット側面
とビデオカメラ部キャビネット側面との間に隙間がなく
て品位が良く外観体裁が高級感のあるものとし、両キャ
ビネットの相対回動を接触抵抗少なく均一なトルクで行
う。 【解決手段】 本体部フレーム4を摺動回動部材6と弾
性摺動回動部材7で挟持する。本体部フレーム4を弾性
摺動回動部材7に対して回動自在に外嵌する。押さえ板
12に支持の圧着バネ11によりカム部材13を固定部
材8に押し付ける。圧着バネ11により噛み合う凹入形
カム部8aを固定部材8に、突出形カム部13aをカム
部材13に形成し、相対回動時にカム部どうしの摺接に
よるカム作用により固定部材8に対してカム部材13を
回動軸心方向に沿って離間移動させ本体部キャビネット
3とカメラ部キャビネット9の側面3a,9aどうしを
離間させる。回動停止状態では両キャビネット側面3
a,9aどうし接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器の本体部キャ
ビネットに対して付帯部キャビネットを相対回動自在に
連結する回動連結機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の技術に係るカメラ回動型
映像記録装置の一例としてのカメラ一体型ビデオテープ
レコーダ(カムコーダ)の外観を示し、図の(a)は前
側(通常は被写体側)から見た正面図、(b)は平面
図、(c)は後側(通常は操作者側)から見た背面図で
ある。なお、本明細書において、「カメラ一体型ビデオ
テープレコーダ」というときの「一体」は、ビデオカメ
ラ部が本体記録部が相対回動するということを否定する
意味で使用されているものではない。
【0003】記録再生部も内蔵している本体記録部1と
ビデオカメラ部2とが回動連結機構15′を介して相対
回動自在に連結されている。図13において、1aは液
晶表示パネル、1bはモード選択ボタン、1cは前キャ
ビ開閉ボタン、1dはマイク、1eはリモコン受光部、
1fは外部マイク端子、1gはヘッドホン端子、1hは
グリップ、2aはズームボタン、2bは録画スタートボ
タン、2cは電源スイッチ、2dはカメラレンズ部、2
eはスピーカ(ビデオカメラ部2の側面に配置されてお
り、図示されていない)である。
【0004】本体記録部1の外殻を構成している本体部
キャビネット3とビデオカメラ部2の外殻を構成してい
るカメラ部キャビネット9とがそれぞれの側面3a,9
aどうしで小間隔d(≒1.5mm)を隔てて対向する
状態に配置されている。したがって、本体部キャビネッ
ト3の側面3aとカメラ部キャビネット9の側面9aと
の間には常時的に隙間19′が生じた状態となってい
る。
【0005】図14はカメラ一体型ビデオテープレコー
ダの回動連結機構15′の構造を示す断面図である。な
お、この回動連結機構については、類似のものが特開平
6−95212号公報や特開平7−296901号公報
に記載されている。
【0006】本体部キャビネット3の内側面に本体部フ
レーム4が図示しないビス等により固定されている。ま
た、カメラ部キャビネット9の内側面にカメラ部フレー
ム10が図示しないビス等により固定されている。
【0007】回動連結機構15′は、本体部キャビネッ
ト3とカメラ部キャビネット9とを相対回動自在な状態
で互いに物理的に連結するものであり、次のように構成
されている。
【0008】本体部フレーム4の内側面に摺動回動部材
6が当接され、さらにこの摺動回動部材6の内側面に固
定アングル5が当接されており、また、本体部フレーム
4の外側面に弾性摺動回動部材7が当接され、さらにこ
の弾性摺動回動部材7の外側面に固定部材8′が当接さ
れており、ビス等の連結部材16を貫通して締結するこ
とにより、固定アングル5と摺動回動部材6と弾性摺動
回動部材7と固定部材8′とを一体的に連結してある。
【0009】弾性摺動回動部材7は、円板状のもので、
内周側の円環状の太肉部と、その太肉部の外周面から外
側に延出された円環状の薄肉部と、その薄肉部の外周面
に連設された円環状のリム部とから構成されている。内
周側の太肉部の内側端面は本体フレーム4と固定部材
8′とに当接している。最外周のリム部の内側端面は本
体部フレーム4に当接しているが、その外側端面は固定
部材8′に対して微小間隔(図示せず)を隔てて対向し
ている。連結部材16の締め付けにより、弾性摺動回動
部材7の円環状の薄肉部が弾性的に変形し、円環状のリ
ム部から本体部フレーム4に対して適度な荷重がかかる
ようになっている。本体部フレーム4の内周面は弾性摺
動回動部材7の太肉部の外周面に対して回動自在に外嵌
された状態となっている。すなわち、本体部フレーム4
は、摺動回動部材6と弾性摺動回動部材7との間で適度
な荷重で挟持されており、回動操作力を与えると、均一
なトルクにおいて摺動回動することが可能な状態となっ
ている。
【0010】カメラ部キャビネット9を本体部キャビネ
ット3に対して回動軸心方向で離脱防止状態で連結する
ために、ビス等の連結部材17′を、カメラ部フレーム
10、固定部材8′、弾性摺動回動部材7、摺動回動部
材6および固定アングル5に貫通させて、これら複数の
部材を固定連結している。固定部材8′の外周面の一部
は本体部キャビネット3の内周面に対して相対回動自在
であり、その外周面の残りの部分はカメラ部キャビネッ
ト9の内周面に対して一体回転するように固定されてい
る。
【0011】以上のような構成により、一体となってい
るのは、一方で、カメラ部キャビネット9、カメラ部フ
レーム10、固定部材8′、弾性摺動回動部材7、摺動
回動部材6、固定アングル5、連結部材16および連結
部材17′であり、他方で、本体部キャビネット3と本
体部フレーム4とが一体となっている。したがって、回
動連結機構15′の主要部分はカメラ部キャビネット9
側と一体であるといえる。連結部材16および連結部材
17′は、本体部フレーム4に対しては貫通しておら
ず、したがって、本体部フレーム4および本体部キャビ
ネット3は、カメラ部キャビネット9、カメラ部フレー
ム10および回動連結機構15′に対して相対回動自在
となっている。
【0012】固定アングル5、摺動回動部材6、弾性摺
動回動部材7、固定部材8′およびカメラ部フレーム1
0の中央側部分のそれぞれに貫通孔が形成されており、
この貫通孔に、本体記録部1の回路とビデオカメラ部2
の回路とを接続するためのフレキシブル印刷回路(FP
C)などの配線材14が通線されている。
【0013】本体部キャビネット3と本体部フレーム4
とが一体となった状態で、回動連結機構15′の周囲
を、ビデオカメラ部2(カメラ部キャビネット9)を本
体記録部1(本体部キャビネット3)に対して、ビデオ
カメラ部2の上辺部を手前に約180度、向こう側に約
90度の合計約270度の範囲にわたって往復で回動す
ることができるようになっている。カメラ部フレーム1
0と固定部材8′との間で上記の約270度の回転範囲
を規制するためのストッパー(図示せず)が設けられて
いる。
【0014】回動停止状態において、本体部キャビネッ
ト3の側面3aとカメラ部キャビネット9の側面9aと
の間には隙間19′が生じている。
【0015】次に、動作を説明する。本体記録部1とビ
デオカメラ部2とを相対的に回動操作すると、本体部キ
ャビネット3およびこれと一体の本体部フレーム4が、
カメラ部キャビネット9およびカメラ部フレーム10と
一体の回動連結機構15′に対して相対的に回動するこ
とになる。これにより、ビデオカメラ部2を被写体に向
けたままの状態で本体記録部1の向きを変更したり、本
体記録部1を手前に向けたままの状態でビデオカメラ部
2の向きを変更して、撮影すべき被写体を探すといった
具合に、好みのスタイルで使用することができる。例え
ば、ビデオカメラ部2のカメラレンズ側を被写体に向け
本体記録部1の液晶表示パネル1aに表示させた被写体
映像を目視確認しながらその被写体を撮影する状態と、
カメラレンズ部2dを手前の操作者の側に向け液晶表示
パネル1aに表示させた操作者の画像を目視確認しなが
ら自分自身を撮影する状態との間で相互に切り換えるこ
とといったような使い方ができる。
【0016】このとき、本体部フレーム4が摺動回動部
材6と弾性摺動回動部材7との間に挟持されて、弾性摺
動回動部材7から本体部フレーム4に対して一定の荷重
がかけられているので、相対回動のトルクはほぼ一定に
なる。
【0017】回動途中状態においても回動終了状態にお
いても、隙間19′は常にあいている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
係るカメラ一体型ビデオテープレコーダの回動連結機構
においては、撮影中に本体部キャビネット3とカメラ部
キャビネット9とを相対的に回動させるが、もし、この
とき、両方のキャビネット3,9の側面3a,9aどう
しが互いに接触しているとすると、その接触抵抗のため
に均一なトルクでの相対回動が阻害されることになるた
め、撮影した画像にぶれが生じたり、回動摺動時に音が
発生するようであればその回動摺動音がマイクに入って
ノイズとして録音されてしまうといった不具合を起こす
可能性がある。
【0019】そこで、この不具合に対する対策として、
図示の従来の技術においては、本体部キャビネット3の
側面とカメラ部キャビネット9側面との間に適度な寸法
(1.5mm前後)の隙間19′(図13の(a)のd
を参照)を確保することによりあらかじめ両キャビネッ
ト3,9の側面3a,9aどうしを離間させておき、相
対回動時に両キャビネット3,9の側面3a,9aが摺
動しないように工夫している。なお、回動連結機構1
5′の部分では摺動が起こるが、これは上記のような不
具合をそれほど生起するものではない。
【0020】しかしながら、両キャビネット3,9の側
面3a,9aどうし間に隙間19′が常時的に生じてい
ることから、カメラ一体型ビデオテープレコーダの商品
としては品位が落ち、外観体裁上の高級感に欠けるとい
う問題がある。
【0021】このような両キャビネットどうし間の隙間
のために低品位で高級感に欠けることになるという問題
は、本体記録部1とビデオカメラ部2とが回動連結機構
15′を介して相対回動自在に連結されたカメラ一体型
ビデオテープレコーダなどのカメラ回動型映像記録装置
に限らず、他の機器でも生じる可能性がある。例えば、
機器本体部キャビネットにスピーカや集音マイクを相対
回動自在に連結する場合にも当てはまることである。
【0022】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、回動停止状態や非使用状態では、本
体部キャビネットの側面と付帯部キャビネットの側面と
の間に隙間がなくて品位が良く外観体裁が高級感のある
機器の製作に適しているとともに、本体部キャビネット
と付帯部キャビネットとの相対回動を、接触抵抗少なく
均一なトルクで行うことができる機器キャビネットの回
動連結機構を提供することを目的としている。また、上
記の目的に加えて、そのような回動連結機構を備えお
り、摺動抵抗に起因したぶれを伴う被写体の撮影記録を
防止することができるカメラ回動型映像記録装置および
同様にぶれや摺動音を伴う録画録音を防止できるととも
にそのような悪影響のない再生動作を行うことができる
カメラ回動型映像記録/再生装置を提供することを目的
としている。これらの装置は通常はマイクを備えてお
り、摺動抵抗による回動摺動音がマイクに入ってノイズ
として録音されてしまうといった不具合を防止しようと
するものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
機器キャビネットの回動連結機構においては、何らかの
機器の本体部キャビネットと何らかの付帯部キャビネッ
トを相対回動自在に連結するものとして、回動停止状態
において本体部キャビネットの側面と付帯部キャビネッ
トの側面とを接触させた構成とし、相対回動時におい
て、まず回動初期に本体部キャビネットとの連結部分と
付帯部キャビネットとの連結部分とを回動軸心方向に小
距離離間移動させて本体部キャビネットの側面と付帯部
キャビネットの側面との間に隙間を形成させ、その状態
において両キャビネットを相対回動させるように構成し
てある。
【0024】本発明に係る請求項2の機器キャビネット
の回動連結機構においては、本体部キャビネットとの連
結部分と付帯部キャビネットとの連結部分との相対回動
時のトルクと比べて、両連結部分の回動軸心方向の離間
移動時のトルクの方をより小さく設定してある。
【0025】本発明に係る請求項3の機器キャビネット
の回動連結機構においては、本体部キャビネットとの連
結部分を第1のフレームとし、付帯部キャビネットとの
連結部分を第2のフレームとして、第1のフレームを摺
動回動部材と弾性摺動回動部材とで弾性的に挟持させ、
摺動回動部材に当接の固定アングルと弾性摺動回動部材
に当接の固定部材とを固定連結してある。そして、第1
のフレームを弾性摺動回動部材に対して回動自在に外嵌
する。第2のフレームにカム部材を固定し、押さえ板に
支持させた圧着バネによりカム部材を固定部材に対して
回動軸心方向に沿って弾性的に押し付ける。固定部材に
対してカム部材を相対回動自在に構成する。回動停止状
態で圧着バネの付勢力によって互いに噛み合う凹入形カ
ム部と突出形カム部とのうちいずれか一方を前記固定部
材に形成し、他方をカム部材に形成する。固定部材とカ
ム部材とを相対回動したとき前記圧着バネによる付勢力
に抗して両カム部どうしの摺接によるカム作用により固
定部材に対してカム部材を回動軸心方向に沿って相対的
に離間移動させる。
【0026】本発明に係る請求項4の機器キャビネット
の回動連結機構においては、カム部材の固定部材に対す
る相対回動の状態では前記固定部材から弾性摺動回動部
材には回動力が伝わらず、前記カム部材が前記固定部材
と一体となって回動する状態となったときは前記固定部
材から前記弾性摺動回動部材に対して回動力が伝わり、
カム部材、固定部材および弾性摺動回動部材が一体とな
って回動するように構成してある。
【0027】本発明に係る請求項5の機器キャビネット
の回動連結機構においては、第1のフレームに対する第
2のフレームの所望角度の回動が完了し第1のフレーム
に対する第2のフレームの相対回動の操作力を解除した
後の状態においては、圧着バネの付勢力による弾性復元
作用により固定部材は弾性摺動回動部材に対する一体回
動状態が解除され、相対回動可能な状態へと復帰するよ
うに構成してある。
【0028】本発明に係る請求項6の機器キャビネット
の回動連結機構においては、相対回動の初期段階でのカ
ム作用をスムーズにするために、突出形カム部の先端部
を半球状に形成してある。
【0029】本発明に係る請求項7はカメラ回動型映像
記録装置に関するものであり、本体記録部のキャビネッ
トとビデオカメラ部のキャビネットとを、上記のいずれ
かの回動連結機構を介して相対回動自在に連結したもの
で、回動停止状態において両キャビネットの側面どうし
を接触させ、相対回動時に両キャビネットの側面どうし
間に隙間を形成させるものである。
【0030】本発明に係る請求項8はカメラ回動型映像
記録/再生装置に関するものであり、本体記録部に再生
部を内蔵させるとともに表示パネルを設けたものであ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカメラ回動型
映像記録/再生装置の具体的な実施の形態について、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0032】〔実施の形態1〕図6は実施の形態1に係
るカメラ回動型映像記録/再生装置の一例としてのカメ
ラ一体型ビデオテープレコーダ(カムコーダの一例で出
願人の商品に係る「液晶ビューカム」に相当)の外観を
示し、図の(a)は前側(通常は被写体側)から見た正
面図、(b)は平面図、(c)は後側(通常は操作者
側)から見た背面図である。
【0033】本体部である本体記録部1と付帯部である
ビデオカメラ部2とが側面どうしで平面接触した状態で
回動連結機構15を介して相対回動自在な状態で物理的
に連結されている。本体記録部1は記録部だけでなく再
生部も内蔵しており、また、液晶表示パネルも有してい
る。
【0034】従来例と比べると、まず、回動停止時にお
いて、本体記録部1のキャビネット3の側面3aとビデ
オカメラ部2のキャビネット9の側面9aとが接触して
いる点において、本体記録部1の側面とビデオカメラ部
2との側面とが最初から(常時的に)隙間19′を隔て
て離間されている従来例とは異なっている。
【0035】図6に示すように、本体記録部1は、記録
部に記録した映像を再生部において再生したときの画像
を表示する液晶表示パネル1a、撮影条件や再生時のモ
ード(再生、停止、早送り、巻戻しなど)を切り換える
モード選択ボタン1b、ビデオテープカセットを取り出
すときに蓋部を開閉するための前キャビ開閉ボタン1
c、音声を入力するためのマイク1d、録画スタート・
ストップ、ズーム、再生・停止、静止、早送り、巻戻
し、スローコマ送り、日付け入力等のリモコン操作の内
容を受信するリモコン受光部1e、外部にマイクを接続
して使用するための外部マイク端子1f、音声をモニタ
ーするヘッドホン端子1g、例えば右利きの人が左手で
本体記録部1を保持するためのグリップ1h等を備えて
いる。
【0036】また、ビデオカメラ部2は、カメラレンズ
部2dのズーム比を可変するズームボタン2a、録画を
スタートしたり停止したりする録画スタートボタン2
b、電源を入り切りする機能とカメラモードか再生モー
ドかを切り換える機能を兼ね備えた電源スイッチ2c、
被写体を撮影するためのカメラレンズ部2d、再生時に
音声を出力するスピーカ2e(ビデオカメラ部2の側面
に配置されており、図示されていない)等を備えてい
る。なお、スピーカ2eは図7に示されている。
【0037】図1はカメラ一体型ビデオテープレコーダ
の回動連結機構15の構造を示す断面図である。この図
1は回動停止時の状態を示している。
【0038】本体記録部1の外殻を構成している本体部
キャビネット3とビデオカメラ部2の外殻を構成してい
るカメラ部キャビネット9とがそれぞれの側面3a,9
aどうしで接触する状態に配置されている。
【0039】本体部キャビネット3の内側面に本体部フ
レーム4(これが請求項にいう連結部分に該当し、また
第1のフレームに該当する)が図示しないビス等により
固定されている。また、カメラ部キャビネット9の内側
面にカメラ部フレーム10(これも請求項にいう連結部
分に該当し、また第2のフレームに該当する)が図示し
ないビス等により固定されている。
【0040】回動連結機構15は、本体部キャビネット
3とカメラ部キャビネット9とを相対回動自在な状態で
互いに物理的に連結するものであり、次のように構成さ
れている。
【0041】本体部フレーム(第1のフレーム)4の内
側面に円板状の摺動回動部材6が当接され、さらにこの
摺動回動部材6の内側面に固定アングル5が当接されて
おり、また、本体部フレーム4の外側面に円環状の弾性
摺動回動部材7が当接され、さらにこの弾性摺動回動部
材7の外側面に円環状の固定部材8が当接されており、
ビス等の連結部材16を貫通して締結することにより、
固定アングル5と摺動回動部材6と弾性摺動回動部材7
と固定部材8とを一体的に連結してある。
【0042】弾性摺動回動部材7は、内周側の円環状の
太肉部と、その太肉部の外周面から外側に延出された円
環状の薄肉部と、その薄肉部の外周面に連設された円環
状のリム部とから構成されている。内周側の太肉部の内
側端面は本体フレーム4と固定部材8′とに当接してい
る。最外周のリム部の内側端面は本体部フレーム4に当
接しているが、その外側端面は固定部材8′に対して微
小間隔(図示せず)を隔てて対向している。連結部材1
6の締め付けにより、弾性摺動回動部材7の円環状の薄
肉部が弾性的に変形し、円環状のリム部から本体部フレ
ーム4に対して適度な荷重がかかるようになっている。
すなわち、本体部フレーム4は摺動回動部材6と弾性摺
動回動部材7とで弾性的に挟持されている。本体部フレ
ーム4の内周面は弾性摺動回動部材7の太肉部の外周面
に対して回動自在に外嵌された状態となっている。すな
わち、本体部フレーム4は、摺動回動部材6と弾性摺動
回動部材7との間で適度な荷重で挟持されており、回動
操作力を与えると、均一なトルクにおいて摺動回動する
ことが可能な状態となっている。
【0043】カメラ部フレーム(第2のフレーム)10
の外側面に円環状のカム部材13を当接して固定すると
ともに、カメラ部フレーム10の内側面にカメラ部フレ
ーム10を介してカム部材13を回動軸心方向に沿って
本体部フレーム4側に弾性的に押圧するための円環状で
板厚方向に変曲した圧着バネ11を当接し、さらに圧着
バネ11の内側面に円環状の押さえ板12を当接してい
る。カム部材13は固定部材8に対して噛み合ってお
り、後述するように相対回動に伴って固定部材8とカム
部材13とが回動軸心方向に沿って接近・離間自在とな
っている。
【0044】カメラ部キャビネット9を本体部キャビネ
ット3に対して回動軸心方向で離脱防止状態で連結する
ために、段付きビス等の連結部材17を、押さえ板1
2、圧着バネ11、カメラ部フレーム10、カム部材1
3、固定部材8、弾性摺動回動部材7、摺動回動部材6
および固定アングル5に貫通させ締結して、これら複数
の部材を固定連結している。固定部材8の外周面の一部
は本体部キャビネット3の内周面に対して相対回動自在
であり、その外周面の残りの部分はカメラ部キャビネッ
ト9の内周面に対して相対回動自在となっている。
【0045】以上のような構成により、一方で相対回動
方向で一体となっているのは、連結部材16を介しての
もので、固定部材8、弾性摺動回動部材7、摺動回動部
材6および固定アングル5であり、他方で、回動軸心方
向で一体となっているのは、段付きビス等の連結部材1
7を介してのもので、押さえ板12、圧着バネ11、カ
メラ部フレーム10、カメラ部キャビネット9、固定部
材8、弾性摺動回動部材7、摺動回動部材6および固定
アングル5である。ただし、圧着バネ11の存在によ
り、固定部材8とカム部材13とは回動軸心方向に沿っ
て所定の小さい寸法範囲で接近・離間自在であり、ま
た、後述する構造により周方向に沿って所定の小さい角
度範囲で相対回動自在となっている。また、相対回動方
向でも回動軸心方向でも本体部キャビネット3と本体部
フレーム4とが一体となっている。したがって、回動連
結機構15の主要部分はカメラ部キャビネット9側に対
してほぼ一体であるといえる。連結部材16および連結
部材17は、本体部フレーム4に対しては貫通しておら
ず、そのため、本体部フレーム4および本体部キャビネ
ット3は、カメラ部キャビネット9、カメラ部フレーム
10および回動連結機構15に対して相対回動自在とな
っている。
【0046】固定アングル5、摺動回動部材6、弾性摺
動回動部材7、固定部材8、カム部材13、カメラ部フ
レーム10、圧着バネ11および押さえ板12の中央側
部分のそれぞれに貫通孔が形成されており、この貫通孔
に、本体記録部1の回路とビデオカメラ部2の回路とを
接続するためのフレキシブル印刷回路(FPC)などの
配線材14が通線されている。このフレキシブル配線材
14は、中間部分が渦巻き状に巻回されたものとなって
いる。
【0047】図2の(a)は固定部材8を図1の右側か
ら見た側面図、図2の(b)は固定部材8を図2の
(a)の状態で右側から見た正面図である(図1とは左
右が逆になっており、背面側から見た図に相当してい
る)。図3の(a)はカム部材13を図1の左側から見
た側面図、図3の(b)はカム部材13を図3の(a)
の状態で右側から見た正面図である(図1とは左右が一
致しており、正面側から見た図に相当している)。
【0048】固定部材8のカム部材13に対接する側の
対接内面にはのこ歯状で中央部が三角状に凹入した凹入
形カム部8aが複数個(この例では3個)周方向ほぼ等
配の状態で形成されている。一方、カム部材13の固定
部材8に対接する対接内面にはのこ歯状で中央部が三角
状に突出した突出形カム部13aが固定部材8側の凹入
形カム部8aと同数個(この例では3個)周方向ほぼ等
配の状態で形成されている。
【0049】図4の(a)は固定部材8とカム部材13
とを対接させた状態を図1の左側から見た側面図、図4
の(b)は図4の(a)の状態で右側から見た正面図で
ある(図1とは左右が一致しており、正面側から見た図
に相当している)。
【0050】固定部材8の各凹入形カム部8aに対して
カム部材13の各突出形カム部13aが丁度一致する状
態で噛み合っている。この図4の状態では、押さえ板1
2により支持された圧着バネ11による弾性押圧力がカ
ム部材13の背面に作用し、固定部材8の対接内面とカ
ム部材13の対接内面とが対接し、この状態で安定して
いる。
【0051】円環状の固定部材8の内周部にはカム部材
13側に突出する円環状の回動ガイド筒部8bが一体的
に形成されている。一方、円環状のカム部材13の中心
部は真円の貫通孔となっていて、固定部材8の回動ガイ
ド筒部8bを回動軸心方向に相対移動自在でかつ周方向
に相対回動自在に内嵌合する回動ガイド円孔13bに形
成されている。
【0052】固定部材8には段付きビス等の連結部材1
7を挿通して回動軸心方向の連結を行うとともに周方向
の相対回動を許容する連結用長孔8cが複数個(この例
では3個)周方向ほぼ等配の状態で形成されている。一
方、カム部材13には連結部材17を同様に挿通する連
結用長孔13cが固定部材8側の連結用長孔8cと同数
個(この例では3個)周方向ほぼ等配の状態で形成され
ている。
【0053】カム部材13の対接内面には固定部材8側
に突出するピン状のストッパー13dが複数個(この例
では3個)周方向ほぼ等配の状態で形成されている。一
方、固定部材8にはカム部材13のストッパー13dを
挿通して周方向での相対回動の案内を行うとともに、周
方向の相対回動の回動回動範囲を一定に抑制するストッ
パー用長孔8dがストッパー13dと同数個(この例で
は3個)周方向ほぼ等配の状態で形成されている。
【0054】図4の(b)に示すように、固定部材8の
凹入形カム部8aがカム部材13の突出形カム部13a
に一致して噛み合いかつ固定部材8の対接内面とカム部
材13の対接内面とが対接している回動停止状態におい
て、図4の(a)に示すように、各ストッパー13dは
各ストッパー用長孔8dの長さ方向の中央位置に位置し
ている。
【0055】図5の(a)は図4の状態からカム部材1
3を固定部材8に対して相対回動している回動途中状態
を示す側面図、図5の(b)は図5の(a)の状態で右
側から見た正面図である。
【0056】図5の(b)に示すように、カム部材13
を固定部材8に対して相対回動したときに、圧着バネ1
1の付勢力に抗して、固定部材8の凹入形カム部8aの
斜面に対してカム部材13の突出形カム部13aの斜面
が相対的にすべり、そのカム作用の結果として固定部材
8に対してカム部材13が回動軸心方向に沿って相対的
に小距離離間移動することになるが、この回動途中状態
において、凹入形カム部8aの斜面の頂点を突出形カム
部13aの斜面が乗り越える直前の段階で、図5の
(a)に示すように、カム部材13のストッパー13d
が固定部材8のストッパー用長孔8dの端部に当接する
に至り、その後のさらなるカム部材13と固定部材8と
の相対回動においては、固定部材8はカム部材13と一
体となって回動することとなる。
【0057】カム部材13が固定部材8に対して相対回
動している期間では、固定部材8から弾性摺動回動部材
7に対しては回動力は伝わらないが、カム部材13が固
定部材8と一体となって回動するようになったときに
は、固定部材8から弾性摺動回動部材7に対して回動力
が伝わり、カム部材13、固定部材8および弾性摺動回
動部材7が一体となって回動することとなる。
【0058】図2の(a)、図4の(a)に示すよう
に、固定部材8には連結部材16を締結するためのネジ
孔8eが複数個(この例では3個)周方向ほぼ等配の状
態で形成されている。
【0059】なお、ビデオカメラ部2ひいてはカメラ部
キャビネット9はカメラ部フレーム10と一体となった
状態で、回動連結機構15の周囲を、ビデオカメラ部2
の上辺部を手前に約180度、向こう側に約90度の合
計約270度の範囲にわたって回動することができるよ
うになっている。
【0060】次に、以上のように構成されたカメラ一体
型ビデオテープレコーダにおける機器キャビネットの回
動連結機構の動作を説明する。
【0061】図1および図6はカメラ一体型ビデオテー
プレコーダの回動停止状態を表している。図1、図6の
状態は特別に非使用状態つまり本体記録部1とビデオカ
メラ部2とが正規の姿勢関係にある収納姿勢に相当して
いる。しかし、そうではなくて、どのような姿勢でもよ
いから回動停止状態であればよくて、このような姿勢で
撮影してもよいことはいうまでもない。
【0062】この回動停止状態おいては、図4に示すよ
うに、固定部材8の三角状の凹入形カム部8aに対して
カム部材13の三角状の突出形カム部13aが丁度一致
する状態で噛み合っており、圧着バネ11の付勢力によ
りカム部材13を固定部材8に対して回動軸心方向に沿
って押圧してその一致の噛み合い状態を維持することか
ら、図6に示すように、本体記録部1の本体部キャビネ
ット3の側面3aに対してビデオカメラ部2のカメラ部
キャビネット9の側面9aが接触すなわち対接密着して
おり、カメラ一体型ビデオテープレコーダの商品として
の品位が良く、外観体裁上の高級感をもたせることがで
きる。
【0063】図7の(a)はビデオカメラ部2が本体記
録部1に対して平行となっている正規の姿勢の状態を示
す。
【0064】撮影すべき被写体の変化や撮影者の位置の
変化に応じて、ビデオカメラ部2のカメラレンズ部2d
を向けるために、ビデオカメラ部2を本体記録部1に対
して相対的に回動操作すると、カメラ部キャビネット9
およびカメラ部フレーム10が相対回動し、回動連結機
構15における押さえ板12、圧着バネ11およびカム
部材13が段付きビス等の連結部材17を介して一体と
なって固定部材8に対して相対回動する。すると、図5
の(b)に示すように、回動連結機構15におけるカム
部材13の固定部材8に対する相対回動により、固定部
材8の凹入形カム部8aの斜面に対してカム部材13の
突出形カム部13aの斜面が相対的にすべり、このとき
働くカム作用において回動軸心方向の分力が圧着バネ1
1の付勢力に打ち勝つので、図8の回動途中状態を示す
断面図でも示すように、圧着バネ11の付勢力に抗して
(圧着バネ11は偏平となっている)、固定部材8に対
してカム部材13が回動軸心方向に沿って相対的に所定
の小さい寸法dの範囲で離間移動することになり、本体
記録部1の本体部キャビネット3の側面3aに対してビ
デオカメラ部2のカメラ部キャビネット9の側面9aが
回動軸心方向に沿って離間し、両キャビネット3,9の
側面間に隙間18が生じることとなる。図7の(b),
(c)はビデオカメラ部2が本体記録部1に対して5〜
10度程度回動し、本体部キャビネット3の側面とカメ
ラ部キャビネット9の側面との間に隙間18が生じてい
ることを示している。
【0065】この場合において、図9の(a),(b)
を用いてトルク−力の関係を説明する。
【0066】図9の(a)に示す回動連結機構15の回
動トルクMkは、弾性摺動回動部材7の一定量の変形に
より発生した荷重と、本体部フレーム4と摺動回動部材
6・弾性摺動回動部材7との間の摩擦係数とに応じて発
生するトルクである。図9の(b)に示すように、この
回動トルクMkよりも小さなトルクMcを与えたとき
に、固定部材8に対してカム部材13を回動軸心方向に
沿って相対的に引き離す分力Fが圧着バネ11による付
勢力Pよりも大きくなるように、凹入形カム部8aの斜
面と突出形カム部13aの斜面との間の摩擦係数(ひい
てはそれらの材質)、また、それらの斜面の角度、圧着
バネ11のバネ定数、弾性摺動回動部材7の変形量、本
体部フレーム4と摺動回動部材6・弾性摺動回動部材7
との間の摩擦係数(ひいてはそれらの材質)等を設定し
ておけばよいのである。もちろん、圧着バネ11の付勢
力Pは、本体記録部1に対してビデオカメラ部2を機械
的に保持するのに十分な大きさのものに設定する。この
とき、Mk>Mcであり、F>Pである。すなわち、本
体部キャビネット3の本体部フレーム4とビデオカメラ
部2のカメラ部フレーム10との相対回動時のトルクM
kに比べて、固定部材8の凹入形カム部8aとカム部材
13の突出形カム部13aとの回動軸心方向の離間移動
時のトルクMcの方をより小さく設定してある。
【0067】このようにして、本体部キャビネット3に
対するカメラ部キャビネット9の相対回動に伴って本体
部キャビネット3の側面3aに対してカメラ部キャビネ
ット9の側面9aが回動軸心方向に沿って離間していく
と、図7の(b)、図8、図9の(a)に示すように、
両キャビネット3,9の側面3a,9a間に隙間18を
生じるようになる。この隙間18の寸法dは、カム部材
13の固定部材8に対する相対回動角度が増すに従って
比例的に増えていく。
【0068】このとき、図4に示すカム部材13のスト
ッパー13dは固定部材8のストッパー用長孔8d内を
相対的に回動移動する。この回動途中状態において、凹
入形カム部8aの斜面の頂点を突出形カム部13aの斜
面が乗り越える直前の段階で、図5の(a)に示すよう
に、カム部材13のストッパー13dが固定部材8のス
トッパー用長孔8dの端部に当接するに至る。相対回動
開始からこの当接に至るまでの相対回動角度は5〜10
度程度であり、相対回動開始の直後から両キャビネット
3,9の側面3a,9aどうしの離間が始まっている。
【0069】ストッパー13dがストッパー用長孔8d
に当接した後のさらなるカム部材13と固定部材8との
相対回動においては、固定部材8はカム部材13と一体
となって回動することとなる。
【0070】前述したとおり、カム部材13が固定部材
8に対して相対回動している期間では、固定部材8から
弾性摺動回動部材7に対しては回動力は伝わらないが、
カム部材13が固定部材8と一体となって回動するよう
になったときには、固定部材8から弾性摺動回動部材7
に対して回動力が伝わり、カム部材13、固定部材8お
よび弾性摺動回動部材7が一体となって回動することと
なる。そして、弾性摺動回動部材7および摺動回動部材
6は本体部フレーム4に対して相対的に回動することと
なる。
【0071】上記したストッパー用長孔8dに対するス
トッパー13dの当接後からの相対回動においては、両
キャビネット3,9の側面3a,9a間に確保された隙
間18の寸法dは不変である。この隙間18の寸法d
(図8参照)としては、0.5〜1.5mm程度とする
のが好ましい。しかし、前述したとおり、図1および図
6の回動停止状態においては両キャビネット3,9の側
面3a,9aどうしは対接密着していてカメラ一体型ビ
デオテープレコーダの商品としての品位が良く外観体裁
上の高級感を有することができるのであって、相対回動
中の両キャビネット3,9の側面3a,9a間の隙間1
8の大小は、回動停止状態での高級感とは無関係である
ので、隙間18の寸法dが1.5mmよりも大きくなる
ように設計してもよい。
【0072】このように、撮影中に本体部キャビネット
3とカメラ部キャビネット9とを相対的に回動させると
きに、両キャビネット3,9の側面3a,9aが互いに
離間していて接触抵抗の問題がなくなるため、本体部フ
レーム4と摺動回動部材6・弾性摺動回動部材7との間
の摩擦係数とに応じて発生する前述した均一なトルク
(Mk)での相対回動が可能となり、従来例の場合のよ
うな、撮影した画像にぶれが生じたり、回動摺動音がマ
イクに入ってノイズとして録音されてしまうといった不
具合を防止することができる。
【0073】この場合において、上記したように、本体
部キャビネット3の本体部フレーム4とビデオカメラ部
2のカメラ部フレーム10との相対回動時のトルクMk
に比べて、固定部材8の凹入形カム部8aとカム部材1
3の突出形カム部13aとの回動軸心方向の離間移動時
のトルクMcの方をより小さく設定してあると、カム作
用による回動軸心方向の離間の動作が、両キャビネット
3,9の相対回動に対してより優先された状態となり、
両キャビネット3,9を離間させてから相対回動させる
という技術的思想が十分に活かされてくることになるの
である。
【0074】希望の被写体に対してカメラレンズ部2d
を向け直したり、一定の被写体にカメラレンズ部2dを
向けた状態で本体記録部1の姿勢を変えたりする作業が
完了し、好みの撮影スタイルを確保すると、すなわち、
本体記録部1に対するビデオカメラ部2の相対回動すな
わち本体部キャビネット3に対するカメラ部キャビネッ
ト9の相対回動を停止する。図7の(d),(e)は本
体記録部1に対するビデオカメラ部2の所望角度の回動
が完了した状態を示している。
【0075】図7の(d),(e)に示すように、所望
角度の回動が完了した後には、本体部キャビネット3に
対するカメラ部キャビネット9の相対回動の操作力を解
除することになるが、そうすると、カム部材13に与え
られていたトルクMcがなくなる結果、それまで斜面の
先端近傍で圧接していた固定部材8の凹入形カム部8a
に対してカム部材13の突出形カム部13aが圧着バネ
11の付勢力によって相対的に回動軸心方向に沿ってホ
ームポジションの位置へとすべり落ちることとなり、凹
入形カム部8aに対して突出形カム部13aが丁度一致
する状態で噛み合った状態となり、固定部材8の対接内
面とカム部材13の対接内面とが対接密着する。これに
伴って、カム部材13のストッパー13dが固定部材8
のストッパー用長孔8dの中央部に戻る。また、固定部
材8は弾性摺動回動部材7に対する一体回動状態が解除
され、相対回動可能な状態へと復帰する。
【0076】そして、本体部キャビネット3の側面3a
に対してカメラ部キャビネット9の側面9aが対接密着
した品位が良く外観体裁上の高級感のある状態へと復帰
する。図7の(d),(e)は本体記録部1に対してビ
デオカメラ部2を相対回動した後の状態にあっても、両
キャビネット3,9の側面3a,9aどうしが対接密着
している状態を示している。
【0077】なお、この図7の(d),(e)は、ビデ
オカメラ部2(カメラ部キャビネット9)を本体記録部
1(本体部キャビネット3)に対して、ビデオカメラ部
2の上辺部を向こう側(通常の被写体側)に約30度回
動させた状態を示しているが、向こう側には約90度回
動させることができ、手前側(操作者側)には約180
度回動させることができるようになっている。
【0078】本体部キャビネット3の側面3aとカメラ
部キャビネット9の側面9aとが離間しているのは、両
キャビネット3,9を相対回動している回動途中状態の
みにおいてである。本実施の形態1によれば、図6や図
7の(d),(e)に示すように、回動停止状態での撮
影中や非使用状態では、両キャビネット3,9間に隙間
18がなくて品位が良く外観体裁を高級感のあるものに
することができる。
【0079】そして、撮影中に本体部キャビネット3と
カメラ部キャビネット9とを相対的に回動させるとき
に、両キャビネット3,9の側面が互いに離間していて
接触抵抗の問題がなくなるため、均一なトルクでの相対
回動が可能となり、従来例の場合のような、撮影した画
像にぶれが生じたり、回動摺動音がマイクに入ってノイ
ズとして録音されてしまうといった不具合を防止するこ
とができる。
【0080】なお、本実施の形態1においては、回動連
結機構15として、カム部材13、圧着バネ11および
押さえ板12を追加したが、それぞれにはフレキシブル
配線材14を通線するための貫通孔を形成してあるの
で、フレキシブル配線材14の通線には何ら支障が生じ
ない。そして、本体記録部1とビデオカメラ部2とを相
対回動させたときに、フレキシブル配線材14にかかる
負荷を、その中央の渦巻き部分の伸びあるいは縮みによ
って吸収するため、フレキシブル配線材14が破断され
るおそれもない。
【0081】〔実施の形態2〕この実施の形態2に係る
カメラ一体型ビデオテープレコーダは、実施の形態1
(図3)と比べると、カム部材13の形状のみが相違し
ている。図10は実施の形態2におけるカム部材13の
形状を示す。図10の(a)はカム部材13を図1の左
側から見た側面図、図10の(b)はカム部材13を図
10の(a)の状態で右側から見た正面図である(図1
とは左右が一致しており、正面側から見た図に相当して
いる)。固定部材8は図示していないが、固定部材8の
形状は実施の形態1に係る図2の形状と全く同じであ
る。
【0082】カム部材13の固定部材8に対接する対接
内面にはのこ歯状で中央の先端部が半球状に突出した半
球状先端部13a1 をもつ突出形カム部13aが図2に
示す固定部材8側の凹入形カム部8aと同数個(この例
では3個)周方向ほぼ等配の状態で形成されている。
【0083】図11の(a)は固定部材8とカム部材1
3とを対接させた状態を図1の左側から見た側面図、図
11の(b)は図11の(a)の状態で右側から見た正
面図である(図1とは左右が一致しており、正面側から
見た図に相当している)。
【0084】固定部材8の各凹入形カム部8aに対して
カム部材13の各突出形カム部13aの半球状先端部1
3a1 が丁度一致する状態で噛み合っている。この図1
1の状態では、押さえ板12により支持された圧着バネ
11による弾性押圧力がカム部材13の背面に作用し、
固定部材8の対接内面とカム部材13の対接内面とが対
接し、この状態で安定している。
【0085】その他の構成については実施の形態1と同
様であるので、ここでは符号名称を記載するにとどめ、
説明を省略する。8aは固定部材8の凹入形カム部、8
bは回動ガイド筒部、8cは連結用長孔、8dはストッ
パー用長孔、8eはネジ孔、13bは回動ガイド円孔、
13cは連結用長孔、13dはストッパーである。
【0086】図12の(a)は図11の状態からカム部
材13を固定部材8に対して相対回動している回動途中
状態を示す側面図、図12の(b)は図12の(a)の
状態で右側から見た正面図である。
【0087】図12の(b)に示すように、カム部材1
3を固定部材8に対して相対回動したときに、圧着バネ
11の付勢力に抗して、固定部材8の凹入形カム部8a
の斜面に対してカム部材13の突出形カム部13aの斜
面が相対的にすべり、そのカム作用の結果として固定部
材8に対してカム部材13が回動軸心方向に沿って相対
的に小距離離間移動することになるが、この回動途中状
態において、凹入形カム部8aの斜面の頂点を突出形カ
ム部13aの斜面が乗り越える直前の段階で、図12の
(a)に示すように、カム部材13のストッパー13d
が固定部材8のストッパー用長孔8dの端部に当接する
に至り、その後のさらなるカム部材13と固定部材8と
の相対回動においては、固定部材8はカム部材13と一
体となって回動することとなる。
【0088】この場合において、突出形カム部13aの
先端が半球状先端部13a1 となっているので、凹入形
カム部8aの斜面との接触は、摩擦係数の小さな状態で
の点接触となる。したがって、相対回動開始時の固定部
材8に対するカム部材13の回動軸心方向への移動、す
なわち両キャビネット3,9の側面3a,9a間に隙間
18を確保するための動作が実施の形態1の場合よりも
スムーズに行われる。その他の作用効果については、実
施の形態1の場合と同様に発揮することができる。
【0089】なお、上記の実施の形態1,2では固定部
材8の対接内面の三角状の凹入形カム部8aの数および
カム部材13の対接内面の三角状の突出形カム部13a
(半球状先端部13a1 )の数を例として3個形成して
あるが、それぞれ2個または4個以上であってもよい
し、単数であってもよい。また、上記の実施の形態1,
2とは逆に、三角状の凹入形カム部をカム部材13側に
形成するとともに、三角状の突出形カム部(半球状先端
部)を固定部材8側に形成してもよい。
【0090】〔実施の形態3〕上記の実施の形態1,2
は再生部および液晶表示パネルを備えたカメラ一体型ビ
デオテープレコーダに係るものであったが、すでに説明
したように、両キャビネットの側面どうし間の隙間のた
めに低品位で外観体裁上の高級感に欠けることになると
いう問題は、再生部は備えているが液晶表示パネルなど
の表示パネルを備えていないカメラ回動型映像記録/再
生装置にも該当することがある。この場合、再生画像の
表示はテレビジョン受像機等で行う。
【0091】このようなカメラ回動型映像記録/再生装
置において、上記した回動連結機構15を用いれば、同
様の作用効果を得ることができる。すなわち、回動停止
状態での撮影中や非使用状態では、両キャビネット3,
9間に隙間18がなくて品位が良く外観体裁を高級感の
あるものにすることができるとともに、撮影中に本体部
キャビネット3とカメラ部キャビネット9とを相対的に
回動させるときに、両キャビネット3,9の側面3a,
9aどうしが離間しているので均一なトルクでの相対回
動が可能となり、従来例の場合のような、撮影した画像
にぶれが生じたり、回動摺動音がマイクに入ってノイズ
として録音されてしまうといった不具合を防止すること
ができる。
【0092】〔実施の形態4〕携帯情報端末(例えば、
シャープ製のザウルス(登録商標))の本体部の側面に
スピーカ付きのビデオカメラ部を相対回動に取り付けた
改良タイプの携帯情報端末において、上記の実施の形態
1,2で用いた回動連結機構15を用いることができ
る。また、携帯電話やパーソナルハンディーホン(PH
S)の本体部の側面にスピーカ付きのビデオカメラ部を
相対回動に取り付けた改良タイプの携帯情報端末におい
て、上記の実施の形態1,2で用いた回動連結機構15
を用いることができる。
【0093】これらの場合も上記と同様の作用効果を奏
することができる。
【0094】〔実施の形態5〕何らかの機器の本体部の
キャビネットにスピーカや集音マイクを相対回動自在に
連結する場合に、上記の実施の形態1,2で用いた回動
連結機構15を用いることができる。この場合も上記と
同様の作用効果を奏することができる。
【0095】〔実施の形態6〕実施の形態1,2で用い
た回動連結機構15を単独で商品化することも可能であ
る。その回動連結機構15が用いられる機器において、
本体部キャビネットと付帯部キャビネットとを回動停止
状態において側面どうし接触させた状態で相対回動自在
に連結することになるので、両キャビネット間に隙間が
なくて品位が良く外観体裁を高級感のあるものにするこ
とができる。また、マイクに回動摺動音が入るか否かは
別としても、両キャビネットを相対回動するときにそれ
らの側面どうしを離間させた状態で相対回動させるの
で、均一なトルクでの相対回動が可能となるという効果
を普遍的に発揮させることができる。
【0096】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の機器キャビネッ
トの回動連結機構によれば、何らかの機器の本体部キャ
ビネットと何らかの付帯部キャビネットとを回動停止状
態において側面どうし接触させた状態で相対回動自在に
連結しているので、両キャビネットの側面どうし間に隙
間がなくて品位が良く外観体裁を高級感のあるものにす
ることができる。また、相対回動時においてはまず両キ
ャビネットの側面間に隙間を自動的に形成させた上で相
対回動させるので、均一なトルクでスムーズに相対回動
させることができる。
【0097】本発明に係る請求項2の機器キャビネット
の回動連結機構によれば、相対回動時のトルクに比べて
回動軸心方向の離間移動時のトルクの方を小さくしたの
で、カム作用による回動軸心方向の離間の動作を両キャ
ビネットの相対回動に対して優先する状態となり、キャ
ビネットを離間させてから相対回動させる動作がより確
実なものとなる。
【0098】本発明に係る請求項3の機器キャビネット
の回動連結機構によれば、摺動回動部材、弾性摺動回動
部材、固定アングル、固定部材については従来例と同様
のものであり、カム部材、圧着バネ、押さえ板を追加
し、カム部材と固定部材とをカム部で噛み合わせる構造
とするだけであるから、その効果の割には、構造を比較
的簡単なものにすることができる。
【0099】本発明に係る請求項4の機器キャビネット
の回動連結機構によれば、カム部材と固定部材との相対
回動の状態では固定部材から弾性摺動回動部材には回動
力が伝わらず、カム部材が固定部材と一体となって回動
する状態となったときは固定部材から弾性摺動回動部材
に対して回動力が伝わって、カム部材、固定部材および
弾性摺動回動部材が一体となって回動するので、上記の
作用・効果を確実かつ円滑に発揮させることができる。
【0100】本発明に係る請求項5の機器キャビネット
の回動連結機構によれば、第1のフレームに対する第2
のフレームの所望角度の回動が完了し第1のフレームに
対する第2のフレームの相対回動の操作力を解除した後
の状態においては、圧着バネの付勢力による弾性復元作
用により固定部材は弾性摺動回動部材に対する一体回動
状態が解除され、相対回動可能な状態へと復帰するの
で、上記の確実かつ円滑な作用・効果を両フレームの相
対回動操作のたびに良好に発揮させることができる。
【0101】本発明に係る請求項6の機器キャビネット
の回動連結機構によれば、突出形カム部の先端部を半球
状に形成してあるので、相対回動の初期段階でのカム作
用をスムーズなものにすることができる。
【0102】本発明に係る請求項7のカメラ回動型映像
記録装置によれば、回動停止状態での撮影中や非使用状
態では本体記録部のキャビネットとビデオカメラ部のキ
ャビネットの間に隙間がなくて品位が良く外観体裁が高
級感のあるものにすることができるとともに、撮影中に
本体部キャビネットとカメラ部キャビネットとを側面離
間状態で相対的に回動させるので均一なトルクでスムー
ズに相対回動させることができる。従来例の場合のよう
な、撮影した画像にぶれが生じたり、回動摺動音がマイ
クに入ってノイズとして録音されてしまうといった不具
合を防止することができる。
【0103】本発明に係る請求項8のカメラ回動型映像
記録/再生装置によれば、本体記録部に内蔵させた再生
部で再生した映像を本体記録部に設けた表示パネルで視
聴することができるのはもちろん、上記と同様に、外観
体裁が高級感のあるものとなり、相対回動を均一トルク
でスムーズに行うことができ、画像ぶれ状態の録画や回
動摺動音の録音を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカメラ回動型映像
記録/再生装置の一例としてのカメラ一体型ビデオテー
プレコーダの回動連結機構の構造を示す断面図である。
【図2】実施の形態1における固定部材を示し、図の
(a)は固定部材を図1の右側から見た側面図、(b)
は固定部材を図の(a)の状態で右側から見た正面図で
ある(図1とは左右が逆になっており、背面側から見た
図に相当している)。
【図3】実施の形態1におけるカム部材を示し、図の
(a)はカム部材を図1の左側から見た側面図、(b)
はカム部材を図の(a)の状態で右側から見た正面図で
ある(図1とは左右が一致しており、正面側から見た図
に相当している)。
【図4】実施の形態1において固定部材とカム部材とを
対接させた状態を示し、図の(a)は対接状態を図1の
左側から見た側面図、図の(b)は図の(a)の状態で
右側から見た正面図である(図1とは左右が一致してお
り、正面側から見た図に相当している)。
【図5】実施の形態1において図4の状態からカム部材
を固定部材に対して相対回動している回動途中状態を示
し、図の(a)は側面図、図の(b)は図の(a)の状
態で右側から見た正面図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るカメラ回動型映像
記録/再生装置の一例としてのカメラ一体型ビデオテー
プレコーダの外観を示し、図の(a)は前側から見た正
面図、(b)は平面図、(c)は後側から見た背面図で
ある。
【図7】実施の形態1のカメラ一体型ビデオテープレコ
ーダの動作を示すもので、図の(a)はビデオカメラ部
が本体記録部に対して平行となっている状態を示す側面
図、図の(b)は相対回動開始時の様子を後側から見た
背面図、図の(c)はそのときの側面図、図の(d)は
必要角度相対回動したのちの回動停止状態の様子を示す
側面図、図の(e)はその回動停止状態での背面図であ
る。
【図8】実施の形態1における回動途中状態を示す断面
図である。
【図9】実施の形態1におけるトルク−力の関係を示す
図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るカメラ一体型ビ
デオテープレコーダにおけるカム部材の形状を示し、図
の(a)はカム部材を図1の左側から見た側面図、図の
(b)はカム部材を図の(a)の状態で右側から見た正
面図である(図1とは左右が一致しており、正面側から
見た図に相当している)。
【図11】実施の形態2において固定部材とカム部材と
を対接させた状態を示し、図の(a)は対接状態を図1
の左側から見た側面図、図の(b)は図の(a)の状態
で右側から見た正面図である(図1とは左右が一致して
おり、正面側から見た図に相当している)。
【図12】実施の形態2において図11の状態からカム
部材を固定部材に対して相対回動している回動途中状態
を示し、図の(a)は側面図、図の(b)は図の(a)
の状態で右側から見た正面図である。
【図13】従来の技術に係るカメラ回動型映像記録装置
の一例としてのカメラ一体型ビデオテープレコーダの外
観を示し、図の(a)は前側から見た正面図、(b)は
平面図、(c)は後側から見た背面図である。
【図14】従来の技術に係るカメラ一体型ビデオテープ
レコーダの回動連結機構の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1……本体記録部(本体部) 1a…液晶表示パネル 2……ビデオカメラ部(付帯部) 2d…カメラレンズ部 2e…スピーカ 3……本体部キャビネット 3a…本体部キャビネットの側面 4……本体部フレーム 5……固定アングル 6……摺動回動部材 7……弾性摺動回動部材 8……固定部材 8a…凹入形カム部 8b…回動ガイド筒部 8c…連結用長孔 8d…ストッパー用長孔 8e…ネジ孔 9……カメラ部キャビネット 9a…カメラ部キャビネットの側面 10……カメラ部フレーム 11……圧着バネ 12……押さえ板 13……カム部材 13a…突出形カム部 13a1 …半球状先端部 13b…回動ガイド円孔 13c…連結用長孔 13d…ストッパー 14……フレキシブル配線材 15……回動連結機構 16……ビス等の連結部材 17……段付きビス等の連結部材 18……隙間 Mk……回動連結機構の回動トルク Mc……両キャビネットを離間させるためのトルク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器の本体部キャビネットに対して付帯
    部キャビネットを相対回動自在に連結する回動連結機構
    であって、回動停止状態において本体部キャビネットの
    側面と付帯部キャビネットの側面とがほぼ接触してお
    り、相対回動時において、まず回動初期に本体部キャビ
    ネットとの連結部分と付帯部キャビネットとの連結部分
    とを回動軸心方向に小距離離間移動させて本体部キャビ
    ネットの側面と付帯部キャビネットの側面との間に隙間
    を形成させ、次いで相対回動に移行させるように構成し
    てあることを特徴とする機器キャビネットの回動連結機
    構。
  2. 【請求項2】 本体部キャビネットとの連結部分と付帯
    部キャビネットとの連結部分との相対回動時のトルクと
    比べて、これら両連結部分の回動軸心方向の離間移動時
    のトルクの方をより小さく設定してあることを特徴とす
    る請求項1に記載の機器キャビネットの回動連結機構。
  3. 【請求項3】 本体部キャビネットとの連結部分である
    第1のフレームが弾性的に摺動回動部材と弾性摺動回動
    部材とで挟持され、前記摺動回動部材に当接の固定アン
    グルと前記弾性摺動回動部材に当接の固定部材とが固定
    連結され、前記第1のフレームが前記弾性摺動回動部材
    に対して回動自在に外嵌され、付帯部キャビネットとの
    連結部分である第2のフレームにカム部材が固定され、
    押さえ板に支持された圧着バネにより前記カム部材が前
    記固定部材に対して回動軸心方向に沿って弾性的に押し
    付けられ、前記押さえ板は前記弾性摺動回動部材に固定
    連結され、前記固定部材に対して前記カム部材が所定の
    小さい角度範囲で相対回動自在に構成され、回動停止状
    態で前記圧着バネの付勢力によって互いに噛み合う凹入
    形カム部と突出形カム部とのうちいずれか一方が前記固
    定部材に形成され他方が前記カム部材に形成され、前記
    固定部材とカム部材とを相対回動したとき前記圧着バネ
    による付勢力に抗して前記両カム部どうしの摺接による
    カム作用により固定部材に対してカム部材を回動軸心方
    向に沿って相対的に離間移動させるように構成してある
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機器
    キャビネットの回動連結機構。
  4. 【請求項4】 カム部材の固定部材に対する相対回動の
    状態では前記固定部材から弾性摺動回動部材には回動力
    が伝わらず、前記カム部材が前記固定部材と一体となっ
    て回動する状態となったときは前記固定部材から前記弾
    性摺動回動部材に対して回動力が伝わり、カム部材、固
    定部材および弾性摺動回動部材が一体となって回動する
    ように構成してあることを特徴とする請求項3に記載の
    機器キャビネットの回動連結機構。
  5. 【請求項5】 第1のフレームに対する第2のフレーム
    の所望角度の回動が完了し第1のフレームに対する第2
    のフレームの相対回動の操作力を解除した後の状態にお
    いては、圧着バネの付勢力による弾性復元作用により固
    定部材は弾性摺動回動部材に対する一体回動状態が解除
    され、相対回動可能な状態へと復帰するように構成され
    ていることを特徴とする請求項4に記載の機器キャビネ
    ットの回動連結機構。
  6. 【請求項6】 突出形カム部の先端部が半球状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1から請求項5までの
    いずれかに記載の機器キャビネットの回動連結機構。
  7. 【請求項7】 本体部キャビネットが本体記録部のキャ
    ビネットであり、付帯部キャビネットがビデオカメラ部
    のキャビネットであり、これら両キャビネットが請求項
    1から請求項6までのいずれかの回動連結機構を介して
    相対回動自在に連結されており、回動停止状態において
    両キャビネットの側面どうしがほぼ接触しており、相対
    回動時に両キャビネットの側面どうし間に隙間を形成さ
    せるように構成してあることを特徴とするカメラ回動型
    映像記録装置。
  8. 【請求項8】 本体記録部が再生部も内蔵しているとと
    もに表示パネルを備えており、請求項7の構成を備えて
    いるカメラ回動型映像記録/再生装置。
JP9195609A 1997-07-22 1997-07-22 機器キャビネットの回動連結機構、カメラ回動型映像記録装置およびカメラ回動型映像記録/再生装置 Pending JPH1139853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9195609A JPH1139853A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 機器キャビネットの回動連結機構、カメラ回動型映像記録装置およびカメラ回動型映像記録/再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9195609A JPH1139853A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 機器キャビネットの回動連結機構、カメラ回動型映像記録装置およびカメラ回動型映像記録/再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1139853A true JPH1139853A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16344016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9195609A Pending JPH1139853A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 機器キャビネットの回動連結機構、カメラ回動型映像記録装置およびカメラ回動型映像記録/再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1139853A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004304459A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Sanyo Electric Co Ltd 携帯型無線端末機
JP2009246701A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Panasonic Corp 録音装置
CN106851057A (zh) * 2016-11-08 2017-06-13 国网浙江省电力公司湖州供电公司 一种将程序错误编码转化为错误描述的***

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004304459A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Sanyo Electric Co Ltd 携帯型無線端末機
JP2009246701A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Panasonic Corp 録音装置
CN106851057A (zh) * 2016-11-08 2017-06-13 国网浙江省电力公司湖州供电公司 一种将程序错误编码转化为错误描述的***
CN106851057B (zh) * 2016-11-08 2023-09-05 国网浙江省电力公司湖州供电公司 一种将程序错误编码转化为错误描述的***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3496207B2 (ja) ビデオカメラ
EP1699230B1 (en) Turning hinge mechanism and image pick up device
JP2006287288A (ja) 画像記憶装置付カメラ
JPH1139853A (ja) 機器キャビネットの回動連結機構、カメラ回動型映像記録装置およびカメラ回動型映像記録/再生装置
JP4151272B2 (ja) 電子機器、ヒンジ装置及び撮像装置
JP3632770B2 (ja) 撮影装置
JPH0832841A (ja) ビデオ一体形カメラ
JP3536848B2 (ja) 撮影装置
JP4569648B2 (ja) 電子機器、ヒンジ装置及び撮像装置
JPH07226871A (ja) カメラ一体型vtr
JP2000013651A (ja) ビデオカメラ
JPS61101175A (ja) ビデオカメラ
JP4942203B2 (ja) 電子機器
JP3347048B2 (ja) モニタ付きカメラ一体型記録装置
JP3632855B2 (ja) 撮影装置
JP2766625B2 (ja) モニタ付きカメラ一体型記録装置
JP4239838B2 (ja) 撮像装置
JP2005208428A (ja) 回動ヒンジ機構及び撮像装置
JP2001024914A (ja) 電子ビューファインダ付カメラ
JP2766626B2 (ja) モニタ付きカメラ一体型記録装置
JP4026966B2 (ja) ビデオカメラ
JP2005210528A (ja) 回動ヒンジ機構及び撮像装置
JP2002195354A (ja) 多目的クランパ
JP2003049823A (ja) 回転ヒンジ機構及び電子機器
JPH08214198A (ja) 映像表示装置