JPH1138630A - ネガ型画像記録材料 - Google Patents

ネガ型画像記録材料

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JPH1138630A
JPH1138630A JP9190269A JP19026997A JPH1138630A JP H1138630 A JPH1138630 A JP H1138630A JP 9190269 A JP9190269 A JP 9190269A JP 19026997 A JP19026997 A JP 19026997A JP H1138630 A JPH1138630 A JP H1138630A
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Katsushi Kitatani
克司 北谷
Toshiaki Aono
俊明 青野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線レーザ等を用いて記録することによ
り、コンピューター等のデジタルデータから直接製版可
能であり、さらに、感度が高く、保存時の安定性に優
れ、露光後の加熱処理条件の許容性が優れたネガ型画像
記録材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、下記(イ)〜(ハ)の各成
分を含有する感光層と、無機質層状化合物を含有するオ
ーバーコート層と、が順次設けられていることを特徴と
する。(イ)酸により架橋する架橋剤、(ロ)光又は熱
により酸を発生する化合物、(ハ)赤外線吸収剤。この
感光層には画像部の強度向上のため、(B)アルカリ可
溶性基を有する高分子化合物が含まれることが好まし
い。また、オーバーコート層に含まれる無機質層状化合
物のアスペクト比は20以上、好ましくは100以上、
より好ましくは200以上であり、具体的には、雲母、
特に膨潤性のフッ素系合成雲母であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷用版材とし
て使用できるネガ型画像記録材料に関するものであり、
特にコンピュータ等のデジタル信号から赤外線レーザを
用い直接製版できる、いわゆるダイレクト製版可能なネ
ガ型画像記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータのデジタルデータか
ら直接製版するシステムとしては、(1) 電子写真法によ
るもの、(2) 青色または緑色を発光するレーザを用い露
光する光重合系によるもの、(3) 塩を感光性樹脂上に積
層したもの、(4) 銀塩拡散転写法によるもの等が提案さ
れている。しかしながら(1) の電子写真法を用いるもの
は、帯電、露光、現像等画像形成のプロセスが煩雑であ
り、装置が複雑で大がかりなものになる。(2) の光重合
系によるものでは、青色や緑色の光に対して高感度な版
材であるため、明室での取扱いが難しくなる。(3) 、
(4) の方法では銀塩を使用するため現像等の処理が煩雑
になり、さらに当然ながら処理廃液中に銀が含まれる欠
点がある。
【0003】一方、近年におけるレーザの発展は目ざま
しく、特に波長760nmから1200nmの赤外線を
放射する固体レーザ及び半導体レーザは、高出力かつ小
型のものが容易に入手できる。また、コンピュータ等の
デジタルデータから直接製版する際の記録光源として、
これらのレーザは非常に有用である。しかし、実用上有
用な多くの感光性記録材料は、感光波長が760nm以
下の可視光域であるため、これらの赤外線レーザでは画
像記録できない。このため、赤外線レーザで記録可能な
材料が望まれている。このような赤外線レーザにて記録
可能な画像記録材料としては、特開平7−20629号
に記載されている、オニウム塩、レゾール樹脂、ノボラ
ック樹脂、及び赤外線吸収剤より成る記録材料がある。
また、特開平7−271029号には、ハロアルキル置
換されたs−トリアジン、レゾール樹脂、ノボラック樹
脂、及び赤外線吸収剤より成る記録材料が記載されてい
る。しかしながら、これらの画像記録材料を用いた版材
では、多くは未だ実用の感度に達していず、また、達し
ていても高温高湿条件下で保存した後、感度が変動しや
すく、更に露光後の加熱処理条件によっても感度が変動
しやすいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、赤外線を放射する固体レーザ及び半導体レーザを用
いて記録することにより、コンピューター等のデジタル
データから直接製版可能であり、さらに、感度が高く、
保存時の安定性に優れ、露光後の加熱処理条件の許容性
が優れたネガ型画像記録材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々検討し
た結果、支持体上に、下記に示される感光層とオーバー
コート層とを順次設けたネガ型画像記録材料を用いるこ
とにより、感度が高く、保存安定性に優れ、露光後の加
熱処理条件の許容性が良好で、取り扱い性に優れること
を見出し、本発明に到達したものである。ここで、感光
層には以下の成分(イ)〜(ハ)を含有する。 (イ)酸により架橋する架橋剤、(ロ)光又は熱により
酸を発生する化合物、(ハ)赤外線吸収剤、また、オー
バーコート層には無機質層状化合物を含有するものであ
る。
【0006】本発明のネガ型画像記録材料においては、
照射された赤外線レーザー等のエネルギーが(ハ)赤外
線吸収剤によって熱に変換され、(ロ)光または熱によ
り酸を発生する化合物がその熱により分解して強酸(例
えば、スルホン酸、ハロゲン酸など)が発生する。この
酸が、(イ)酸により架橋する物質の架橋反応を促進
し、架橋する物質同士の架橋によってアルカリ不溶性物
質を作り、また、必要に応じて添加される(B)アルカ
リ可溶性基を有する高分子化合物、即ち、側鎖に成分
(イ)と反応しうる置換基を持つ高分子化合物との架橋
反応を促進し、アルカリ不溶性物質を作る。このように
して、画像記録即ち記録材料の製版が行われる。しか
し、空気中には感光層中で露光の際に発生した酸をトラ
ップするような塩基、または感光層で生じる反応を阻害
する水、(塩基)、酸や酸素などの化合物が浮遊してい
る。これらの浮遊物が熱により、上記架橋反応を阻害す
る。
【0007】本発明のオーバーコート層は、少なくとも
無機質層状化合物とバインダーとを含有するため、感光
層中の化合物及び露光により生じた化合物への外気から
の影響を効果的に阻害しうる。すなわち、オーバーコー
ト層は、感光層中で露光の際に発生した酸をトラップす
るような塩基の混入を阻害したり、または感光層で生じ
る反応を阻害する空気中に存在する水、塩基、酸や酸素
などの化合物の感光層中への混入を、分散された層状化
合物の働きで効果的に防止することを目的として設けら
れるものである。また、別の作用として、感光層中で発
生した酸の空気中への拡散を防止し、後加熱によって硬
化を行う場合の加熱処理条件の許容性を向上させること
も挙げられる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明について詳細に説明する。
すなわち本発明のネガ型画像記録材料は、支持体上に、
特定のネガ型記録材料成分を含む感光層と無機質層状化
合物を含むオーバーコート層とが順次設けられているこ
とを特徴とするものである。即ち、感光層には、少なく
とも(イ)酸により架橋する物質、(ロ)光又は熱によ
り酸を発生する化合物、及び、(ハ)赤外線吸収剤を含
有し、オーバーコート層には、無機質層状化合物と好適
なバインダー成分とを含有する。次に、個々について詳
細に説明をする。
【0009】[オーバーコート層]本発明の最大の特徴
であるオーバーコート層は、感光層中の化合物及び、活
性光線の露光により生じた化合物への外気からの影響を
阻害するために設ける。そのため、空気中に存在する低
分子化合物や感光層中で発生する低分子化合物の透過性
が低いものであることが好ましい。すなわち、オーバー
コート層は、感光層中で露光の際に発生した酸をトラッ
プするような塩基の混入を阻害したり、または感光層で
生じる反応を阻害する空気中に存在する水、塩基、酸や
酸素などの化合物の感光層中への混入を防止でき、かつ
非画像部のオーバーコート層が現像前または現像時に除
去が可能であることが好ましい。すなわち、ガス透過性
の低いフイルムもしくは、膜を形成するものが好まし
い。
【0010】先に述べたように、ネガ型画像記録材料に
適するオーバーコート層の特性としては、露光に用いる
活性光線、一般的には赤外レーザー光の透過を阻害せ
ず、ガス透過性が低いフィルム若しくは被膜を形成する
ことができ、且つ、記録層との密着性に優れるものであ
る。本発明者らは鋭意検討の結果、以下に述べる物性を
有する無機質層状化合物を好適なバインダーとともに用
いることにより、優れた性能を示すオーバーコート層が
得られることを見いだした。
【0011】本発明で使用する無機質層状化合物は、そ
の形状が厚みの薄い平板状をなすものであり、例えば、
一般式A(B,C)2-5 4 10(OH,F,O)
2 〔ただし、AはK,Na,Caの何れか、B及びCは
FeII,FeIII,Mn,Al,Mg,Vの何れか
であり、DはSi又はAlである。〕で表される天然雲
母、合成雲母等の雲母群、一般式3MgO・4SiO・
2 Oで表されるタルク、テニオライト、モンモリロナ
イト、サポナイト、ヘクトライト、りん酸ジルコニウム
などが挙げられる。
【0012】上記雲母群においては、天然雲母としては
白雲母、ソーダ雲母、金雲母、黒雲母及び鱗雲母が挙げ
られる。また、合成雲母としては、フッ素金雲母KMg
3 (AlSi3 10)F2 、カリ四ケイ素雲母KMg
2.5 Si4 10)F2 等の非膨潤性雲母、及びNaテト
ラシリリックマイカNaMg2.5 (Si4 10)F2
Na又はLiテニオライト(Na,Li)Mg2 Li
(Si4 10)F2 、モンモリロナイト系のNa又はL
iヘクトライト(Na,Li)1/8 Mg2 /5Li
1/ 8 (Si4 10)F2 等の膨潤性雲母等が挙げられ
る。更に合成スメクタイトも有用である。
【0013】本発明においては、上記の無機質の層状化
合物の中でも、合成の無機質の層状化合物であるフッ素
系の膨潤性雲母が特に有用である。即ち、この膨潤性合
成雲母や、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライ
ト、ベントナイト等の膨潤性粘度鉱物類等は、10〜1
5Å程度の厚さの単位結晶格子層からなる積層構造を有
し、格子内金属原子置換が他の粘度鉱物より著しく大き
い。その結果、格子層は正電荷不足を生じ、それを補償
するために層間にNa+ 、Ca2+、Mg2+等の陽イオン
を吸着している。これらの層間に介在している陽イオン
は交換性陽イオンと呼ばれ、いろいろな陽イオンと交換
する。特に層間の陽イオンがLi+ 、Na+ の場合、イ
オン半径が小さいため層状結晶格子間の結合が弱く、水
により大きく膨潤する。その状態でシェアーをかけると
容易に劈開し、水中で安定したゾルを形成する。ベント
ナイト及び膨潤性合成雲母はこの傾向が強く、本発明に
おいて有用であり、特に膨潤性合成雲母が好ましく用い
られる。
【0014】本発明で使用する無機質層状化合物の形状
としては、拡散制御の観点からは、厚さは薄ければ薄い
ほどよく、平面サイズは塗布面の平滑性や活性光線の透
過性を阻害しない限りにおいて大きいほどよい。従っ
て、アスペクト比は20以上であり、好ましくは100
以上、特に好ましくは200以上である。なお、アスペ
クト比は粒子の長径に対する厚さの比であり、たとえ
ば、粒子の顕微鏡写真による投影図から測定することが
できる。アスペクト比が大きい程、得られる効果が大き
い。
【0015】本発明で使用する無機質層状化合物の粒子
径は、その平均長径が0.3〜20μm、好ましくは
0.5〜10μm、特に好ましくは1〜5μmである。
また、該粒子の平均の厚さは、0.1μm以下、好まし
くは、0.05μm以下、特に好ましくは、0.01μ
m以下である。例えば、無機質層状化合物のうち、代表
的化合物である膨潤性合成雲母のサイズは厚さが1〜5
0nm、面サイズが1〜20μm程度である。
【0016】このようにアスペクト比が大きい無機質層
状化合物の粒子をオーバーコート層に含有させると、塗
膜強度が向上し、また、酸素や水分の透過を効果的に防
止しうるため、変形などによるオーバーコート層の劣化
を防止し、高湿条件下において長期間保存しても、湿度
の変化による平版印刷版用原版における画像形成性の低
下もなく保存安定性に優れる。
【0017】無機質層状化合物のオーバーコート層に含
有される量は、オーバーコート層に使用されるバインダ
ーの量に対し、重量比で5/1〜1/100であること
が好ましい。無機質の層状化合物の量が重量比較例で1
/100未満であると、無機質の層状化合物を添加する
効果がなく、5/1を越えると、塗膜にひび割れが生じ
る虞れがある。複数種の無機質層状化合物を併用した場
合でも、これらの無機質層状化合物の合計の量が上記の
重量比であることが好ましい。
【0018】本発明のオーバーコート層に用いられるバ
インダーとしては、無機質層状化合物の分散性が良好で
あり、感光層に密着する均一な被膜を形成し得るもので
あれば、特に制限はなく、水溶性ポリマー、水不溶性ポ
リマーのいずれをも適宜選択して使用することができ
る。具体的には例えば、ポリビニルアルコール、変性ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リル酸、ポリアクリルアミド、ポリ酢酸ビニルの部分鹸
化物、エチレン−ビニルアルコール共重合体、水溶性セ
ルロース誘導体、ゼラチン、デンプン誘導体、アラビア
ゴム等の水溶性ポリマーや、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
(メタ)アクリロニトリル、ポリサルホン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリアミド、セロハン等の水不溶性ポリマー等が挙
げられる。これらは、必要に応じて2種以上を併用して
用いることもできる。これらのうち、非画像部に残存す
るオーバーコート層の除去の容易性及び被膜形成時のハ
ンドリング性の観点から、水溶性ポリマーが好ましく、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリル酸等の水溶性アクリル樹脂、ゼラチン、アラビア
ゴム等が好適であり、なかでも、水を溶媒として塗布可
能であり、且つ、現像工程において容易に除去されると
いう観点から、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ゼラチン、アラビアゴム等がさらに好ましい。
【0019】具体的には、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニリデン、ポリ(メタ)アクリロニトリル、ポリ
サルホン、アセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポ
リエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリアミド、セロハン、アクリル樹脂、ゼラチ
ン、アラビアゴムなどが挙げられる。これらは単独また
は、併用して用いても良い。より好ましくは、現像時の
除去性および塗設のし易さから、水溶性ポリマーである
ポリビニルアルコール、水溶性アクリル樹脂、ポリビニ
ルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴムなどが挙げれら
る。さらにより好ましくは、水を溶媒にして塗布可能
で、かつ水系現像液で除去が可能な、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴム
がよい。
【0020】本発明のオーバーコート層に用いるポリビ
ニルアルコールは、必要な水溶性を有する実質的量の未
置換ビニルアルコール単位を含有してさえいれば、一部
がエステル、エーテル、およびアセタールで置換されて
いても良い。また、同様に一部が他の共重合成分を含有
しても良い。ポリビニルアルコールの具体例としては、
71〜100%加水分解され、重合度が300〜240
0の範囲のものがあげられる。具体的には株式会社クラ
レ製PVA-105,PVA-110,PVA-117,PVA-117H PVA-120,PVA-1
24,PVA-124H,PVA-CS ,PVA-CST,PVA-HC ,PVA-203,PVA-20
4,PVA-205,PVA-210,PVA-217,PVA-220,PVA-224,PVA-217E
E,PVA-220, PVA-224,PVA-217EE,PVA-217E,PVA-220E,PVA
-224E,PVA-405,PVA-420,PVA-613,L-8 等があげられる。
上記の共重合体としては、88〜100%加水分解され
たポリビニルアセテートクロロアセテートまたはプロピ
オネート、ポリビニルホルマールおよびポリビニルアセ
タールおよびそれらの共重合体があげられる。
【0021】ポリビニルアルコールなどの水溶性ポリマ
ーを用いたオーバーコート層にはさらに塗布性を向上さ
せるための界面活性剤、皮膜の物性を改良するための水
溶性の可塑剤等の公知の添加剤を加えても良い。水溶性
の可塑剤としてはたとえばプロピオンアミド、シクロヘ
キサンジオール、グリセリン、ソルビトール等がある。
また、水溶性の(メタ)アクリル系ポリマーなどを添加
しても良い。さらにまた、これらのポリマーに感光層と
の密着、経時安定性の向上等のために添加剤を加えても
良い。
【0022】ポリビニルアルコールなどの水溶性ポリマ
ーを用いたオーバーコート層は、通常上記各成分を水に
溶かして、感光層上に塗設する。塗布溶剤としては、好
ましくは、蒸留水を用いる。塗布方法は、感光層の塗布
と同様に既存の方法を用いる。オーバーコート層を塗
布、乾燥後に得られる塗布量は、0.5〜10g/m2
であり、好ましくは1〜5g/m2 である。
【0023】[(イ)〜(ハ)成分を含有する感光層]
次に本発明の感光層について詳細に説明する。本発明の
感光層は、次の(イ)〜(ニ)を必須成分として含有し
ている。 (イ)酸により架橋する物質、(ロ)光又は熱により酸
を発生する化合物、(ハ)赤外線吸収剤。以下これら各
成分について詳しく述べる。また、この感光層には、
(B)アルカリ可溶性基を有する高分子化合物を添加す
ることが、アルカリ不溶性物質の膜性、即ち、画像部の
強度を改良する観点から好ましい。
【0024】[(イ)酸により架橋する物質]本発明の
感光層において好適に用いられる酸により架橋する物質
としては、(a)分子内に2個以上のヒドロキシメチル
基、アルコキシメチル基、エポキシ基またはビニルエー
テル基を有し、これらの基がベンゼン環に結合している
化合物、(b)N−ヒドロキシメチル基、N−アルコキ
シメチル基若しくはN−アシルオキシメチル基を有する
化合物、(c)エポキシ系化合物等が挙げられる。 (a)分子内に2個以上のヒドロキシメチル基、アルコ
キシメチル基、エポキシ基またはビニルエーテル基を有
し、これらの基がベンゼン環に結合している化合物とし
ては具体的には、メチロールメラミン、レゾール樹脂、
エポキシ化されたノボラック樹脂、尿素樹脂等が挙げら
れる。さらに、「架橋剤ハンドブック」(山下晋三、金
子東助著、大成社(株))に記載されている化合物も好
ましい。特に、分子内に2個以上のヒドロキシメチル基
またはアルコキシメチル基を有するフェノール誘導体
は、画像形成した際の画像部の強度が良好であり好まし
い。具体的には、レゾール樹脂を挙げることができる。
【0025】しかしながら、これらの酸により架橋する
架橋剤は熱に対して不安定であり、画像記録材料を作成
したあとの保存時の安定性があまり良くない。これに対
し、分子内にベンゼン環に連結する2個以上のヒドロキ
シメチル基またはアルコキシメチル基を有し、かつ置換
基を有していてもよいベンゼン環を3〜5個含み、さら
に分子量が1,200以下であるフェノール誘導体は、保
存時の安定性も良好であり、本発明において最も好適に
用いられる。このフェノール誘導体が有するアルコキシ
メチル基としては、炭素数6個以下のものが好ましい。
具体的にはメトキシメチル基、エトキシメチル基、n−
プロポキシメチル基、i−プロポキシメチル基、n−ブ
トキシメチル基、i−ブトキシメチル基、sec−ブト
キシメチル基、t−ブトキシメチル基が好ましい。さら
に、2−メトキシエトキシ基及び、2−メトキシ−1−
プロピル基の様に、アルコキシ置換されたアルコキシ基
も好ましい。これらのフェノール誘導体のうち、特に好
ましいものを以下に挙げる。
【0026】
【化1】
【0027】
【化2】
【0028】
【化3】
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】式中、L1 〜L8 は、同じであっても異な
っていてもよく、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル
基又は、エトキシメチル基を示す。ヒドロキシメチル基
を有するフェノール誘導体は、対応するヒドロキシメチ
ル基を有さないフェノール化合物(上記式においてL1
〜L8 が水素原子である化合物)とホルムアルデヒドを
塩基触媒下で反応させることによって得ることができ
る。この際、樹脂化やゲル化を防ぐために、反応温度を
60℃以下で行うことが好ましい。具体的には、特開平
6−282067号、特開平7−64285号等に記載
されている方法にて合成することができる。
【0032】アルコキシメチル基を有するフェノール誘
導体は、対応するヒドロキシメチル基を有するフェノー
ル誘導体とアルコールを酸触媒下で反応させることによ
って得ることができる。この際、樹脂化やゲル化を防ぐ
ために、反応温度を100℃以下で行うことが好まし
い。具体的には、欧州特許EP632003A1号等に
記載されている方法にて合成することができる。
【0033】(b)N−ヒドロキシメチル基、N−アル
コキシメチル基若しくはN−アシルオキシメチル基を有
する化合物としては、欧州特許公開(以下、EP−Aと
記載する)第0,133,216号、***特許第3,6
34,671号、同第3,711,264号に開示され
た単量体及びオリゴマー−メラミン−ホルムアルデヒド
縮合物並びに尿素−ホルムアルデヒド縮合物、EP−A
第0,212,482号に開示されたアルコキシ置換化
合物等が挙げられる。さらに好ましい例としては、例え
ば、少なくとも2個の遊離N−ヒドロキシメチル基、N
−アルコキシメチル基若しくはN−アシルオキシメチル
基を有するメラミン−ホルムアルデヒド誘導体が挙げら
れ、中でもN−アルコキシメチル誘導体が特に好まし
い。
【0034】(c)エポキシ系化合物としては、一つ以
上のエポキシ基を含む、モノマー、ダイマー、オリゴマ
ー、ポリマー状のエポキシ化合物を挙げることができ
る。例えば、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンと
の反応生成物、低分子量フェノール−ホルムアルデヒド
樹脂とエピクロルヒドリンとの反応生成物等が挙げられ
る。その他、米国特許第4,026,705号公報、英
国特許第1,539,192号公報に記載され、使用さ
れているエポキシ樹脂を挙げることができる。
【0035】本発明において、酸により架橋する架橋剤
は全感光層固形分中、5〜70重量%、好ましくは10
〜65重量%の添加量で用いられる。酸により架橋する
架橋剤の添加量が5重量%未満であると画像記録した際
の画像部の膜強度が悪化し、また、70重量%を越える
と保存時の安定性の点で好ましくない。これらの酸によ
り架橋する架橋剤は単独で使用しても良く、また2種類
以上を組み合わせて使用しても良い。
【0036】[(ロ)光又は熱により酸を発生する化合
物]本発明の感光層における光又は熱により酸を発生す
る化合物(以下、適宜、酸発生剤と称する)とは、光の
照射又は100℃以上の加熱により分解して酸を発生す
る化合物である。発生する酸としては、スルホン酸、塩
酸等のpKaが2以下の強酸であることが好ましい。本
発明において好適に用いられる酸発生剤としては、ヨー
ドニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾ
ニウム塩等のオニウム塩が挙げられる。具体的には、特
開平7−20629号に記載されている化合物を挙げる
ことができる。特に、スルホン酸イオンを対イオンとす
るヨードニウム塩、スルホニウム塩、ジアゾニウム塩が
好ましい。また、特開平7−271029号に記載され
ている、ハロアルキル置換されたs−トリアジン類も好
ましい。本発明において特に好適に使用される光又は熱
により酸を発生する化合物は、下記一般式(I)〜(IX)
で示される化合物である。
【0037】
【化6】
【0038】式中、R1 、R2 、R4 及びR5 は、同じ
でも異なっていてもよく、置換基を有していてもよい炭
素数20個以下の炭化水素基を示す。R3 はハロゲン原
子、置換基を有していてもよい炭素数10個以下の炭化
水素基叉は炭素数10個以下のアルコキシ基を示す。R
6 は置換基を有していてもよい炭素数25個以下の2価
の炭化水素基を示す。nは0〜4の整数を示す。
【0039】
【化7】
【0040】Ar1 、Ar2 、Ar3 、Ar4 は、同じ
でも異なっていてもよく、置換基を有していてもよい炭
素数20個以下のアリール基を示す。具体的には、フェ
ニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル
基、ドデシルフェニル基、フェニルフェニル基、ナフチ
ル基、アントラセニル基、フルオロフェニル基、クロロ
フェニル基、ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、メ
トキシフェニル基、ヒドロキシフェニル基、フェノキシ
フェニル基、ニトロフェニル基、シアノフェニル基、カ
ルボキシフェニル基、アニリノフェニル基、アニリノカ
ルボニルフェニル基、モルホリノフェニル基、フェニル
アゾフェニル基、メトキシナフチル基、ヒドロキシナフ
チル基、ニトロナフチル基、アントラキノニル基等が挙
げられる。
【0041】R7 、R8 、R9 は置換基を有していても
良い炭素数18以下の炭化水素基を示す。具体的には、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、アリル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−
ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ベンジル
基、フェニル基、トリル基、t−ブチルフェニル基、ナ
フチル基、アントラセニル基、等の炭化水素基、2−メ
トキシエチル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル
基、ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、メトキシフ
ェニル基、ヒドロキシフェニル基、フェニルチオフェニ
ル基、ヒドロキシナフチル基、メトキシナフチル基、ベ
ンゾイルメチル基、ナフトイルメチル基、等置換基を有
する炭化水素基が挙げられる。また、R7 とR8 とが互
いに結合し環を形成していても良い。
【0042】M- は、有機化合物または、無機化合物の
アニオンであり、例えば、SO4 2-、S2 3 2-、HS
4 - 、SO3 2-、H2 PO4 - 、NO3 - 、ハロゲン
イオン、ClO4 - 、BF4 - 、PF6 - 、Sb
6 - 、BiCl5 - 、AsF6 -、SbCl6 - 、S
nCl6 - 、R−SO3 - 、R−COO- 、R−PO4
2-などである。但し、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基又は複素環基を表す。
【0043】
【化8】
【0044】Xはハロゲン原子を表わす。Yは−C
3 、−NH2 、−NHR11、−N(R 11)2、−OR11
を表わす。ここでR11はアルキル基、置換アルキル基、
アリール基、置換アリール基を表わす。またR10は−C
3 (Xはハロゲン)、アルキル基、置換アルキル基、
アリール基、置換アリール基、置換アルケニル基を表わ
す。一般式化合物(I)〜(VIII)で表される化合物の
内、特に好ましいものを以下に挙げる。尚、これらの化
合物は、例えば特開平2−100054号及び特開平2
−100055号、丸善・新実験化学講座14−I巻の
2・3章(p.448)、14−III 巻の8・16章
(p.1838)、同7・14章(p.1564)、J.
W. Knapczyk他、J. Am. Chem. Soc. 、91巻、145
(1969)、A. L. Maycok他、J. Org. Chem. 、35
巻、2532(1970)、J. V. Crivello他、Polym.
Chem. Ed.、18巻、2677(1980)、米国特許
第2,807,648号、同4,247,473号、特
開昭53−101331号、特公平5−53166号公
報等に記載の方法で合成することができる。
【0045】
【化9】
【0046】
【化10】
【0047】
【化11】
【0048】
【化12】
【0049】
【化13】
【0050】
【化14】
【0051】
【化15】
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】
【化20】
【0057】
【化21】
【0058】
【化22】
【0059】
【化23】
【0060】
【化24】
【0061】
【化25】
【0062】また、(IX)で示される化合物としては、例
えば、若林ら著、Bull. Chem. Soc.Japan, 42、29
24(1969)記載の化合物、例えば、2−フェニル
−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン
(以下IX-9と記す)、2−(p−クロルフェニル)−
4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、
2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロルメチ
ル)−S−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)
−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジ
ン、2−(2′,4′−ジクロルフェニル)−4,6−
ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2,4,
6−トリス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2
−メチル−4,6−ヒス(トリクロルメチル)−S−ト
リアジン、2−n−ノニル−4,6−ビス(トリクロル
メチル)−S−トリアジン、2−(α,α,β−トリク
ロルエチル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S
−トリアジン等が挙げられる。
【0063】その他、英国特許1388492 号明細書記載の
化合物、例えば、2−スチリル−4,6−ビス(トリク
ロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−メチルスチ
リル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリ
アジン、2−(p−メトキシスチリル)−4,6−ビス
(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−メ
トキシスチリル)−4−アミノ−6−トリクロルメチル
−S−トリアジン等、特開昭53−133428号記載
の化合物、例えば、2−(4−メトキシ−ナフト−1−
イル)−4,6−ビス−トリクロルメチル−S−トリア
ジン、2−(4−エトキシ−ナフト−1−イル)−4,
6−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン、2−
〔4−(2−エトキシエチル)−ナフト−1−イル〕−
4,6−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン、2
−(4,7−ジメトキシ−ナフト−1−イル〕−4,6
−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン、2−(ア
セナフト−5−イル)−4,6−ビス−トリクロルメチ
ル−S−トリアジン等、独国特許3337024 号明細書記載
の化合物、例えば下記の化合物を挙げることができる。
【0064】
【化26】
【0065】更に特開平5−281728号記載の化合
物、例えば以下に示される化合物等を挙げることができ
る。
【0066】
【化27】
【0067】
【化28】
【0068】これらの化合物は、感光層全固形分に対し
0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜25重量
%、より好ましくは0.5〜15重量%の割合で画像記
録材料中に添加される。添加量が0.01重量%未満の
場合は、画像が得られない。また添加量が50重量%を
越える場合は、印刷時非画像部に汚れを発生する。これ
らの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を組
み合わせて使用してもよい。
【0069】[(ハ)赤外線吸収剤]本発明の感光層に
おいて使用される赤外線吸収剤は、波長760nmから
1200nmの赤外線を有効に吸収する染料または顔料
である。好ましくは、波長760nmから1200nm
に吸収極大を有する染料または顔料である。染料として
は、市販の染料および文献〔例えば「染料便覧」(有機
合成化学協会編集、昭和45年刊)〕に記載されている
如き公知のものが利用できる。具体的には、アゾ染料、
金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染料、ナフトキノン
染料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カル
ボニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニ
ン染料、スクワリリウム色素、ピリリウム塩、金属チオ
レート錯体などの染料が挙げられる。
【0070】好ましい染料としては例えば特開昭58−
125246号、特開昭59−84356号、特開昭5
9−202829号、特開昭60−78787号等に記
載されているシアニン染料、特開昭58−173696
号、特開昭58−181690号、特開昭58−194
595号等に記載されているメチン染料、特開昭58−
112793号、特開昭58−224793号、特開昭
59−48187号、特開昭59−73996号、特開
昭60−52940号、特開昭60−63744号等に
記載されているナフトキノン染料、特開昭58−112
792号等に記載されているスクワリリウム色素、英国
特許434,875号記載のシアニン染料等を挙げるこ
とができる。
【0071】また、米国特許第5,156,938号記
載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、また、米国特
許第3,881,924号記載の置換されたアリールベ
ンゾ(チオ)ピリリウム塩、特開昭57−142645
号(米国特許第4,327,169号)記載のトリメチ
ンチアピリリウム塩、特開昭58−181051号、同
58−220143号、同59−41363号、同59
−84248号、同59−84249号、同59−14
6063号、同59−146061号に記載されている
ピリリウム系化合物、特開昭59−216146号記載
のシアニン色素、米国特許第4,283,475号に記
載のペンタメチンチオピリリウム塩等や特公平5−13
514号、同5−19702号公報に開示されているピ
リリウム化合物も好ましく用いられる。
【0072】また、染料として好ましい別の例として米
国特許第4,756,993号明細書中に式(I)、
(II)として記載されている近赤外吸収染料を挙げるこ
とができる。市販の染料の例としては、日本感光色素社
製 NK2014、NK3555、NKX114、NK
2545、NK3508、NK3509等、三井東圧染
料社製 SIR128、SIR130、SIR132、
SIR103、SIR152、KIR103等、日本化
薬社製 IRG022、IRG002、IRG003
等、Glendal社製 Cyasorb IR99
等、Epoline社製EpolightIV62B、E
polightIII 178、EpolightIII 12
5、EpolightIII 130、EpolightV
72、EpolightV99、EpolightIII
117、EpolightIII 189、Epoligh
tIII 57、EpolightIV62A、Epolig
htIV101、EpolightIII 184、Epol
ightIII 192、EpolightIV67、Epo
lightV63等が挙げられる。これらの染料のうち
特に好ましいものとしては、シアニン色素、スクワリリ
ウム色素、ピリリウム塩、ニッケルチオレート錯体が挙
げられる。
【0073】本発明において使用される顔料としては、
市販の顔料およびカラーインデックス(C.I.)便
覧、「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977
年刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986
年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年
刊)に記載されている顔料が利用できる。顔料の種類と
しては、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔
料、赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔
料、金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素が挙げられ
る。具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮
合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン系顔
料、アントラキノン系顔料、ペリレンおよびペリノン系
顔料、チオインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオ
キサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロ
ン系顔料、染付けレーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔
料、ニトロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機顔料、カー
ボンブラック等が使用できる。これらの顔料のうち好ま
しいものはカーボンブラックである。
【0074】これら顔料は表面処理をせずに用いてもよ
く、表面処理を施して用いてもよい。表面処理の方法に
は樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤を
付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップリ
ング剤やエポキシ化合物、ポリイソシアネート等)を顔
料表面に結合させる方法等が考えられる。上記の表面処
理方法は、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、「印
刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)および
「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に
記載されている。顔料の粒径は0.01μm〜10μm
の範囲にあることが好ましく、0.05μm〜1μmの
範囲にあることがさらに好ましく、特に0.1μm〜1
μmの範囲にあることが好ましい。顔料の粒径が0.0
1μm未満では分散物の感光層塗布液中での安定性の点
で好ましくなく、また、10μmを越えると画像記録層
の均一性の点で好ましくない。
【0075】顔料を分散する方法としては、インク製造
やトナー製造等に用いられる公知の分散技術が使用でき
る。分散機としては、超音波分散器、サンドミル、アト
ライター、パールミル、スーパーミル、ボールミル、イ
ンペラー、デスパーザー、KDミル、コロイドミル、ダ
イナトロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等が挙げら
れる。詳細は、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1
986年刊)に記載がある。これらの染料もしくは顔料
は、感光層全固形分に対し0.01〜50重量%、好ま
しくは0.1〜10重量%、染料の場合特に好ましくは
0.5〜10重量%、顔料の場合特に好ましくは1.0
〜10重量%の割合で画像記録材料中に添加することが
できる。顔料もしくは染料の添加量が0.01重量%未
満であると感度が低くなり、また50重量%を越えると
印刷時非画像部に汚れが発生し易くなる。これらの染料
もしくは顔料は他の成分と同一の層に添加してもよい
し、別の層を設けそこへ添加してもよい。
【0076】本発明の感光層には、前記(イ)〜(ハ)
の3つの成分が必須であるが、必要に応じてこれら以外
に先に述べたように、(B)アルカリ可溶性基を有する
高分子化合物を添加することが画像部の強度向上の観点
から好ましい。この化合物についての詳細を以下に述べ
る。
【0077】[(B)アルカリ可溶性基を有する高分子
化合物]本発明において必須成分とともに使用しうるア
ルカリ可溶性基を有する高分子化合物(以下、適宜、ア
ルカリ可溶性高分子化合物と称する)とは、アルカリ可
溶性基を分子内に含む樹脂を指し、例えば、ノボラック
樹脂、レゾール樹脂、アセトン−ピロガロール樹脂、ポ
リヒドロキシスチレン類、ヒドロキシスチレン−N−置
換マレイミド共重合体、ヒドロキシスチレン−無水マレ
イン酸共重合体、アルカリ可溶性基を有するアクリル系
共重合体またはウレタン型重合体であって、アクリル酸
等の酸性基を有する構成単位を1モル%以上反応させた
高分子化合物、などが挙げられる。ここで、アルカリ可
溶性基としてはカルボキシル基、フェノール性水酸基、
スルホン酸基、ホスホン酸基、イミド基などが挙げられ
る。
【0078】本発明において使用しうるノボラック樹脂
は、フェノール類とアルデヒド類を酸性条件下で縮合さ
せた樹脂である。好ましいノボラック樹脂としては、例
えばフェノールとホルムアルデヒドから得られるノボラ
ック樹脂、m−クレゾールとホルムアルデヒドから得ら
れるノボラック樹脂、p−クレゾールとホルムアルデヒ
ドから得られるノボラック樹脂、o−クレゾールとホル
ムアルデヒドから得られるノボラック樹脂、オクチルフ
ェノールとホルムアルデヒドから得られるノボラック樹
脂、m−/p−混合クレゾールとホルムアルデヒドから
得られるノボラック樹脂、フェノール/クレゾール(m
−,p−,o−またはm−/p−,m−/o−,o−/
p−混合のいずれでもよい)の混合物とホルムアルデヒ
ドから得られるノボラック樹脂などが挙げられる。これ
らのノボラック樹脂は、重量平均分子量が800〜20
0,000で数平均分子量が400〜60,000のも
のが好ましい。本発明において、これらのノボラック樹
脂は全感光層固形分中、好ましくは5〜90重量%、さ
らに好ましくは10〜85重量%、特に好ましくは20
〜80重量%の添加量で用いられる。ノボラック樹脂の
添加量が5重量%未満であると感光層の耐久性が悪化
し、また、90重量%を越えると感度、耐久性の両面で
好ましくない。
【0079】本発明において使用しうるレゾール樹脂
は、フェノール類とアルデヒド類を塩基性条件下で縮合
させた樹脂である。好ましいレゾール樹脂としては、例
えばフェノールとホルムアルデヒドから得られるレゾー
ル樹脂、m−クレゾールとホルムアルデヒドから得られ
るレゾール樹脂、ビスフェノールAとホルムアルデヒド
から得られるレゾール樹脂、4,4’−ビスフェノール
とホルムアルデヒドから得られるレゾール樹脂等が挙げ
られる。これらのレゾール樹脂は、重量平均分子量が5
00〜100,000で数平均分子量が200〜50,00
0のものが好ましい。本発明において、これらのレゾー
ル樹脂は全感光層固形分中、好ましくは5〜80重量
%、さらに好ましくは10〜75重量%、特に好ましく
は20〜70重量%の添加量で用いられる。レゾール樹
脂の添加量が5重量%未満であると記録層の耐久性が悪
化し、また、80重量%を越えると保存時の安定性の点
で好ましくない。
【0080】本発明において使用されうるヒドロキシス
チレン系ポリマーの例としては、ポリ−p−ヒドロキシ
スチレン、ポリ−m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロ
キシスチレン−N−置換マレイミド共重合体、p−ヒド
ロキシスチレン−無水マレイン酸共重合体などが挙げら
れる。このようなヒドロキシスチレン系ポリマーを用い
る場合には重量平均分子量が2,000〜500,00
0、好ましくは4,000〜300,000のものが好
ましい。
【0081】アルカリ可溶性基を有するアクリル系共重
合体の例としては、メタクリル酸−アリルメタクリレー
ト共重合体、メタクリル酸−ベンジルメタクリレート共
重合体、メタクリル酸−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト共重合体、ポリ(ヒドロキシフェニルメタクリルアミ
ド)、ポリ(ヒドロキシフェニルカルボニルオキシエチ
ルアクリレート)、ポリ(2、4−ジヒドロキシフェニ
ルカルボニルオキシエチルアクリレート)、等が挙げら
れる。これらのアクリル系樹脂は、カルボキシル基やヒ
ドロキシフェニル基等の様な酸性基を分子内に有する構
成単位であり、例えば、(メタ)アクリル酸、ヒドロキ
シスチレン、またヒドロキシフェニル(メタ)アクリル
アミド等を全構成単位の1モル%以上反応させた樹脂で
あって、重量平均分子量が2,000〜500,00
0、好ましくは4,000〜300,000のものが好ま
しい。
【0082】アルカリ可溶性基を有するウレタン型重合
体の例としては、ジフェニルメタンジイソシアネートと
ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラエチレングリ
コール、2、2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン
酸を反応させて得られる樹脂、などが挙げられる。この
ウレタン型重合体も、カルボキシル基やフドロキシフェ
ニル基等の如き酸性基を分子内に有する構成単位を1モ
ル%以上反応させた樹脂であることが好ましい。これら
のアルカリ可溶性高分子化合物のうちノボラック樹脂は
版の耐久性の点で好ましく、一方、ヒドロキシスチレン
系ポリマー及びアルカリ可溶性基を有するアクリル系共
重合体は現像性の点で好ましい。本発明で必須成分とと
もに使用されるアルカリ可溶性高分子化合物は単独で用
いても混合して用いてもよい。これらアルカリ可溶性高
分子化合物の添加量は、感光層全固形分に対し好ましく
は20〜95重量%、さらに好ましくは40〜90重量
%の割合で画像記録材料中に添加される。添加量が20
重量%未満の場合は、画像形成した際、画像部の強度の
向上効果が不充分である。また添加量が95重量%を超
える場合は、画像形成されない。
【0083】[その他の成分]本発明に係る感光層に
は、前記(イ)〜(ハ)の必須成分や(B)高分子化合
物以外にも、必要に応じて種々の化合物を添加してもよ
い。例えば、可視光域に大きな吸収を持つ染料を画像の
着色剤として使用することができる。具体的には、オイ
ルイエロー#101、オイルイエロー#103、オイル
ピンク#312、オイルグリーンBG、オイルブルーB
OS、オイルブルー#603、オイルブラックBY、オ
イルブラックBS、オイルブラックT−505(以上オ
リエント化学工業(株)製)、ビクトリアピュアブル
ー、クリスタルバイオレット(CI42555)、メチ
ルバイオレット(CI42535)、エチルバイオレッ
ト、ローダミンB(CI145170B)、マラカイト
グリーン(CI42000)、メチレンブルー(CI5
2015)など、あるいは特開昭62−293247号
公報に記載されている染料を挙げることができる。
【0084】これらの染料は、画像形成後、画像部と非
画像部の区別がつきやすいので、添加する方が好まし
い。尚、添加量は、感光層全固形分に対し、0.01〜
10重量%の割合である。また、本発明における感光層
中には、現像条件に対する処理の安定性を広げるため、
特開昭62−251740号公報や特開平3−2085
14号公報に記載されているような非イオン界面活性
剤、特開昭59−121044号公報、特開平4−13
149号公報に記載されているような両性界面活性剤を
添加することができる。非イオン界面活性剤の具体例と
しては、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノ
パルミテート、ソルビタントリオレート、ステアリン酸
モノグリセリド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル等が挙げられる。両性界面活性剤の具体例として
は、アルキルジ(アミノエチル)グリシン、アルキルポ
リアミノエチルグリシン塩酸塩、2−アルキル−N−カ
ルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウ
ムベタインやN−テトラデシル−N,N−ベタイン型
(例えば、商品名アモーゲンK、第一工業(株)製)等
が挙げられる。上記非イオン界面活性剤および両性界面
活性剤の感光層中に占める割合は、0.05〜15重量
%が好ましく、より好ましくは0.1〜5重量%であ
る。
【0085】更に本発明の感光層中には必要に応じ、塗
膜の柔軟性等を付与するために可塑剤を加えることがで
きる。例えば、ポリエチレングリコール、クエン酸トリ
ブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル
酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジ
ル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイン
酸テトラヒドロフルフリル等が用いられる。本発明にお
ける感光層中には、塗布性を良化するための界面活性
剤、例えば特開昭62−170950号公報に記載され
ているようなフッ素系界面活性剤を添加することができ
る。好ましい添加量は、感光層の固形分中0.01〜1
重量%、さらに好ましくは0.05〜0.5重量%であ
る。
【0086】本発明の感光層は、通常上記各成分を溶媒
に溶かして、支持体上に塗設する。ここで使用する溶媒
としては、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、
メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、1−
メトキシ−2−プロパノール、2−メトキシエチルアセ
テート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジメ
トキシエタン、乳酸メチル、乳酸エチル、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、テ
トラメチルウレア、N−メチルピロリドン、ジメチルス
ルホキシド、スルホラン、γ−ブチルラクトン、トルエ
ン、水等を挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。これらの溶媒は単独あるいは混合して使
用される。溶媒中の上記成分(添加剤を含む全固形分)
の濃度は、好ましくは1〜50重量%である。また塗
布、乾燥後に得られる支持体上の塗布量(固形分)は、
用途によって異なるが、平版印刷用版材についていえば
一般的に0.5〜5.0g/m2 が好ましい。塗布する
方法としては、種々の方法を用いることができるが、例
えば、バーコーター塗布、回転塗布、スプレー塗布、カ
ーテン塗布、ディップ塗布、エアーナイフ塗布、ブレー
ド塗布、ロール塗布等を挙げることができる。塗布量が
少なくなるにつれて、見かけの感度は大になるが、画像
記録膜の皮膜特性は低下する。
【0087】[支持体]本発明に使用される支持体とし
ては、寸度的に安定な板状物であり、例えば、紙、プラ
スチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン等)がラミネートされた紙、金属板(例え
ば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチックフィル
ム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プ
ロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セル
ロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート、ポリビニルアセタール等)、上記のご
とき金属がラミネート、もしくは蒸着された紙、もしく
はプラスチックフィルム等が含まれる。
【0088】本発明の支持体としては、ポリエステルフ
ィルム又はアルミニウム板が好ましく、その中でも寸法
安定性がよく、比較的安価であるアルミニウム板は特に
好ましい。好適なアルミニウム板は、純アルミニウム板
およびアルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含む
合金板であり、更にアルミニウムがラミネートもしくは
蒸着されたプラスチックフィルムでもよい。アルミニウ
ム合金に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、
銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケ
ル、チタンなどがある。合金中の異元素の含有量は高々
10重量%以下である。本発明において特に好適なアル
ミニウムは、純アルミニウムであるが、完全に純粋なア
ルミニウムは精錬技術上製造が困難であるので、僅かに
異元素を含有するものでもよい。このように本発明に適
用されるアルミニウム板は、その組成が特定されるもの
ではなく、従来より公知公用の素材のアルミニウム板を
適宜に利用することができる。本発明で用いられるアル
ミニウム板の厚みはおよそ0.1mm〜0.6mm程
度、好ましくは0.15mm〜0.4mm、特に好まし
くは0.2mm〜0.3mmである。
【0089】アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所
望により、表面の圧延油を除去するための例えば界面活
性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液などによる脱脂
処理が行われる。アルミニウム板の表面の粗面化処理
は、種々の方法により行われるが、例えば、機械的に粗
面化する方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法
および化学的に表面を選択溶解させる方法により行われ
る。機械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨
法、ブラスト研磨法、バフ研磨法などの公知の方法を用
いることができる。また、電気化学的な粗面化法として
は塩酸または硝酸電解液中で交流または直流により行う
方法がある。また、特開昭54−63902号に開示さ
れているように両者を組み合わせた方法も利用すること
ができる。
【0090】この様に粗面化されたアルミニウム板は、
必要に応じてアルカリエッチング処理および中和処理さ
れた後、所望により表面の保水性や耐摩耗性を高めるた
めに陽極酸化処理が施される。アルミニウム板の陽極酸
化処理に用いられる電解質としては、多孔質酸化皮膜を
形成する種々の電解質の使用が可能で、一般的には硫
酸、リン酸、蓚酸、クロム酸あるいはそれらの混酸が用
いられる。それらの電解質の濃度は電解質の種類によっ
て適宜決められる。陽極酸化の処理条件は用いる電解質
により種々変わるので一概に特定し得ないが、一般的に
は電解質の濃度が1〜80重量%溶液、液温は5〜70
℃、電流密度5〜60A/dm2 、電圧1〜100V、
電解時間10秒〜5分の範囲であれば適当である。
【0091】陽極酸化皮膜の量は1.0g/m2 より少な
いと耐刷性が不十分であったり、平版印刷版の非画像部
に傷が付き易くなって、印刷時に傷の部分にインキが付
着するいわゆる「傷汚れ」が生じ易くなる。陽極酸化処
理を施された後、アルミニウム表面は必要により親水化
処理が施される。本発明に使用される親水化処理として
は、米国特許第2,714,066号、同第3,18
1,461号、第3,280,734号および第3,9
02,734号に開示されているようなアルカリ金属シ
リケート(例えばケイ酸ナトリウム水溶液)法がある。
この方法においては、支持体がケイ酸ナトリウム水溶液
で浸漬処理されるかまたは電解処理される。他に特公昭
36−22063号公報に開示されているフッ化ジルコ
ン酸カリウムおよび米国特許第3,276,868号、
同第4,153,461号、同第4,689,272号
に開示されているようなポリビニルホスホン酸で処理す
る方法などが用いられる。
【0092】本発明のネガ型画像記録材料は、必要に応
じて支持体上に下塗層を設けることができる。下塗層成
分としては種々の有機化合物が用いられ、例えば、カル
ボキシメチルセルロース、デキストリン、アラビアガ
ム、2−アミノエチルホスホン酸などのアミノ基を有す
るホスホン酸類、置換基を有してもよいフェニルホスホ
ン酸、ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン酸、グリ
セロホスホン酸、メチレンジホスホン酸およびエチレン
ジホスホン酸などの有機ホスホン酸、置換基を有しても
よいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキルリン酸
およびグリセロリン酸などの有機リン酸、置換基を有し
てもよいフェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン
酸、アルキルホスフィン酸およびグリセロホスフィン酸
などの有機ホスフィン酸、グリシンやβ−アラニンなど
のアミノ酸類、およびトリエタノールアミンの塩酸塩な
どのヒドロキシ基を有するアミンの塩酸塩等から選ばれ
るが、2種以上混合して用いてもよい。有機下塗層の被
覆量は、2〜200mg/m2が適当である。
【0093】以上のようにして、本発明の画像記録材料
を用いた平版印刷用版材を作成することができる。この
平版印刷用版材は、波長760nmから1200nmの
赤外線を放射する固体レーザ及び半導体レーザにより画
像露光される。本発明においては、レーザ照射後すぐに
現像処理を行っても良いが、レーザ照射工程と現像工程
の間に加熱処理を行うことが好ましい。加熱処理の条件
は、80℃〜150℃の範囲内で10秒〜5分間行うこ
とが好ましい。この加熱処理により、レーザ照射時、記
録に必要なレーザエネルギーを減少させることができ
る。
【0094】必要に応じて加熱処理を行った後、本発明
の画像記録材料はアルカリ性水溶液にて現像される。本
発明の画像記録材料の現像液および補充液としては従来
より知られているアルカリ剤水溶液が使用できる。この
現像液および補充液に用いられるアルカリ剤としは、例
えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、第3リン酸
ナトリウム、第3リン酸カリウム、第3リン酸アンモニ
ウム、第2リン酸ナトリウム、第2リン酸カリウム、第
2リン酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、炭酸水素アンモニウム、ほう酸ナトリウム、
ほう酸カリウム、ほう酸アンモニウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化アンモニウム、水酸化カリウムおよび水酸化
リチウムなどの無機アルカリ塩が挙げられる。また、モ
ノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、
モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、
トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミン、エチレンイミン、エチレンジアミン、ピリジ
ンなどの有機アルカリ剤も用いられる。
【0095】これらのアルカリ剤は単独もしくは2種以
上を組み合わせて用いられる。これらのアルカリ剤の中
で特に好ましい現像液は、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カ
リウム等のケイ酸塩水溶液である。その理由はケイ酸塩
の成分である酸化珪素SiO2 とアルカリ金属酸化物M
2 Oの比率と濃度によって現像性の調節が可能となるた
めであり、例えば、特開昭54−62004号公報、特
公昭57−7427号に記載されているようなアルカリ
金属ケイ酸塩が有効に用いられる。
【0096】更に自動現像機を用いて現像する場合に
は、現像液よりもアルカリ強度の高い水溶液(補充液)
を現像液に加えることによって、長時間現像タンク中の
現像液を交換する事なく、多量の平版印刷用版材を処理
できることが知られている。本発明においてもこの補充
方式が好ましく適用される。現像液および補充液には現
像性の促進や抑制、現像カスの分散および印刷版画像部
の親インキ性を高める目的で必要に応じて種々の界面活
性剤や有機溶剤を添加できる。好ましい界面活性剤とし
ては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系および両性
界面活性剤が挙げられる。更に現像液および補充液には
必要に応じて、ハイドロキノン、レゾルシン、亜硫酸、
亜硫酸水素酸などの無機酸のナトリウム塩、カリウム塩
等の還元剤、更に有機カルボン酸、消泡剤、硬水軟化剤
を加えることもできる。上記現像液および補充液を用い
て現像処理された印刷版は水洗水、界面活性剤等を含有
するリンス液、アラビアガムや澱粉誘導体を含む不感脂
化液で後処理される。本発明の画像記録材料を印刷用版
材として使用する場合の後処理としては、これらの処理
を種々組み合わせて用いることができる。
【0097】近年、製版・印刷業界では製版作業の合理
化および標準化のため、印刷用版材用の自動現像機が広
く用いられている。この自動現像機は、一般に現像部と
後処理部からなり、印刷用版材を搬送する装置と各処理
液槽およびスプレー装置からなり、露光済みの印刷版を
水平に搬送しながら、ポンプで汲み上げた各処理液をス
プレーノズルから吹き付けて現像処理するものである。
また、最近は処理液が満たされた処理液槽中に液中ガイ
ドロールなどによって印刷用版材を浸漬搬送させて処理
する方法も知られている。このような自動処理において
は、各処理液に処理量や稼働時間等に応じて補充液を補
充しながら処理することができる。また、実質的に未使
用の処理液で処理するいわゆる使い捨て処理方式も適用
できる。
【0098】以上のようにして得られた平版印刷版は所
望により不感脂化ガムを塗布したのち、印刷工程に供す
ることができるが、より一層の高耐刷力の平版印刷版と
したい場合にはバーニング処理が施される。平版印刷版
をバーニングする場合には、バーニング前に特公昭61
−2518号、同55−28062号、特開昭62−3
1859号、同61−159655号の各公報に記載さ
れているような整面液で処理することが好ましい。その
方法としては、該整面液を浸み込ませたスポンジや脱脂
綿にて、平版印刷版上に塗布するか、整面液を満たした
バット中に印刷版を浸漬して塗布する方法や、自動コー
ターによる塗布などが適用される。また、塗布した後で
スクィージ、あるいは、スクィージローラーで、その塗
布量を均一にすることは、より好ましい結果を与える。
【0099】整面液の塗布量は一般に0.03〜0.8
g/m2 (乾燥重量)が適当である。整面液が塗布され
た平版印刷版は必要であれば乾燥された後、バーニング
プロセッサー(たとえば富士写真フイルム(株)より販
売されているバーニングプロセッサー:BP−130
0)などで高温に加熱される。この場合の加熱温度及び
時間は、画像を形成している成分の種類にもよるが、1
80〜300℃の範囲で1〜20分の範囲が好ましい。
バーニング処理された平版印刷版は、必要に応じて適
宜、水洗、ガム引きなどの従来より行なわれている処理
を施こすことができるが、水溶性高分子化合物等を含有
する整面液が使用された場合にはガム引きなどのいわゆ
る不感脂化処理を省略することができる。この様な処理
によって得られた平版印刷版はオフセット印刷機等にか
けられ、多数枚の印刷に用いられる。
【0100】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 [本発明の酸により架橋する架橋剤〔HM−1〕の合
成]1−〔α−メチル−α−(4−ヒドロキシフェニ
ル)エチル〕−4−〔α,α−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕ベンゼン20g(本州化学工業(株)
製Trisp−PA)を10%水酸化カリウム水溶液に
加え、撹拌、溶解した。次にこの溶液を撹拌しながら、
37%ホルマリン水溶液60mlを室温下で1時間かけ
て徐々に加えた。さらに室温下で6時間撹拌した後、希
硫酸水溶液に投入した。析出物をろ過し、十分水洗した
後、メタノール30mlより再結晶することにより、下
記構造のヒドロキシメチル基を有するフェノール誘導体
〔HM−1〕の白色粉末20gを得た。純度は92%で
あった(液体クロマトグラフィー法)。
【0101】
【化29】
【0102】[本発明の酸により架橋する架橋剤〔MM
−1〕の合成]上記合成例で得られたヒドロキシメチル
基を有するフェノール誘導体〔HM−1〕20gを1リ
ットルのメタノールに加え、加熱撹拌し、溶解した。次
に、この溶液に濃硫酸1mlを加え、12時間加熱還流
した。反応終了後、反応液を冷却し、炭酸カリウム2g
を加えた。この混合物を十分濃縮した後、酢酸エチル3
00mlを加えた。この溶液を水洗した後、濃縮乾固さ
せることにより、下記構造のメトキシメチル基を有する
フェノール誘導体〔MM−1〕の白色固体22gを得
た。純度は90%であった(液体クロマトグラフィー
法)。
【0103】
【化30】
【0104】さらに、同様にして以下に示すフェノール
誘導体を合成した。
【0105】
【化31】
【0106】
【化32】
【0107】
【化33】
【0108】[実施例1〜26、比較例1〜26]厚さ
0.30mmのアルミニウム板(材質1050)をトリ
クロロエチレン洗浄して脱脂した後、ナイロンブラシと
400メッシュのパミストン−水懸濁液を用いて表面を
砂目立てし、よく水で洗浄した。この板を45℃の25
%水酸化ナトリウム水溶液に9秒間浸漬してエッチング
を行い水洗後、更に2%HNO3 に20秒間浸漬して水
洗した。この時の砂目立て表面のエッチング量は約3g
/m 2 であった。次にこの板を7%H2 SO4 を電解液
として電流密度15A/dm 2 で3g/m2 の直流陽極
酸化皮膜を設けた後、水洗乾燥した。次にこのアルミニ
ウム板に下記下塗り液を塗布し、80℃で30秒間乾燥
した。乾燥後の被覆量は10mg/m2 であった。 (下塗り液) β−アラニン 0.1g フェニルホスホン酸 0.05g メタノール 40g 純水 60g
【0109】次に、下記の処方において、(イ)バイン
ダー、(ロ)酸により架橋する架橋剤、(ハ)光又は熱
により酸を発生する化合物の種類を変えて、感光層溶液
を調整した。この溶液をそれぞれ、上記の下塗り済みの
アルミニウム板に塗布し、100℃で1分間乾燥してP
−1からP−26の版材を得た。表1に各プレートに使
用した化合物を示す。乾燥後の重量は1.7g/m2 であ
った。 [感光層塗布液] (イ)酸により架橋する架橋剤(表1に示す) 0.7g (ロ)光又は熱により酸を発生する化合物(表1に示す) 0.2g (ハ)赤外線吸収剤 0.15g (NK−3508:商品名、日本感光色素研究所(株)製) (B)バインダー(表1に示す) 1.5g 添加剤 ビクトリアピュアブルー BO(C.I.44040) 0.05g フッ素系界面活性剤 0.06g (メガファックF−177:商品名)、大日本インキ化学工業(株)製) 溶剤 メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 5g メチルアルコール 7g
【0110】
【表1】
【0111】表1に示すバインダーは、以下の通りであ
る。 (B−1)フェノールとホルムアルデヒドから得られる
ノボラック樹脂 重量平均分子量10000 (B−2)クレゾールとホルムアルデヒドから得られる
ノボラック樹脂 メタ/パラ比=8/2、重量平均分子量5800 (B−3)ポリ-p- ヒドロキシスチレン 重量平均分子量8000
【0112】前記の処方の感光層を塗設したプレート
(P−1からP−26)の上に下記組成からなる水溶性
オーバーコート層を乾燥塗布重量が2.5g/m2 とな
るように塗布し、100℃/3分間乾燥させた。比較例
は、このオーバーコート層を塗設せずP−1からP−2
6をそのまま用いた。
【0113】[オーバーコート層塗布液の処方] (1)雲母分散液の調整 水184gに合成雲母(ソマシフME−100:商品
名、コープケミカル(株)社製、アスペクト比:100
0以上)の16gを添加し、ホモジナイザーを用いて平
均粒径(レーザ散乱法)3μmになる迄分散し、雲母分
散液を得た。
【0114】(2)オーバーコート層塗布液の調整 調整済の雲母分散液6gに水100gを加え、ポリビニ
ルアルコール(PVA−124 クラレ(株)製)8重
量%水溶液12gを加えよく攪拌した後、2−エチルヘ
キシルスルホコハク酸ソーダ2重量%液を10g加え、
オーバーコート層塗布液を得た。
【0115】得られたネガ型平版印刷用版材を、波長1
064nmの赤外線を発する固体レーザのYAGレーザ
(出力500mW)で露光した。露光後、120℃で3
0秒間加熱処理した後、富士写真フイルム(株)製現像
液、DP−4(1:8)、リンス液FR−3(1:7)
を仕込んだ自動現像機を通して処理した。その際、画像
形成した版面上の最低露光エネルギーを感度とし、作成
直後及び45℃相対湿度75%の環境下で3日間保存後
の感度を測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
【0116】
【表2】
【0117】
【表3】
【0118】表2及び表3より明らかなように、本発明
の実施例1〜26のネガ型画像記録材料を用いた平版印
刷用版材はバインダー、架橋剤、酸発生剤の種類に係わ
らず、高感度であり、高温高湿下の保存時の安定性に優
れていることがわかる。一方、比較例1〜26のネガ型
画像記録材料を用いた平版印刷用版材は、特定の架橋剤
を用いたものは作成直後の感度に優れているものの、高
温高湿条件下に保存したところ、大幅に感度が低下し、
その他の試料は同じ条件下で画像を形成しなかった。
【0119】[実施例27〜52]次に、下記の処方に
おいて、(B)バインダー、(イ)酸により架橋する架
橋剤、(ロ)光又は熱により酸を発生する化合物の種類
を変えて、感光層溶液を調整した。この溶液をそれぞ
れ、上記の下塗り済みのアルミニウム板に塗布し、10
0℃で1分間乾燥してP−27からP−52の版材を得
た。表4に各プレートに使用した化合物を示す。乾燥後
の重量は1.7g/m2 であった。 [感光層塗布液] (イ)酸により架橋する物質(表4に示す) 0.8g (ロ)光又は熱により酸を発生する化合物(表4に示す) 0.2g (ハ)赤外線吸収剤 0.15g (NK−2014:商品名、日本感光色素研究所(株)製) (B)バインダー(表4に示す) 1.6g 添加剤 ビクトリアピュアブルー BO(C.I.44040) 0.05g フッ素系界面活性剤 0.06g (メガファックF−177:商品名)、大日本インキ化学工業(株)製) 溶剤 メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 5g メチルアルコール 7g
【0120】
【表4】
【0121】前記の処方の感光層を塗設したプレート
(P−27からP−52)の上に、実施例1〜26で用
いたのと同じオーバーコート層を乾燥塗布重量が2.2
g/m 2 となるように塗布し、100℃/3分間乾燥さ
せた。比較例は、このオーバーコート層を塗設せずP−
27からP−52をそのまま用いた。得られたネガ型平
版印刷用版材を、波長840nmの赤外線を発する半導
体レーザ(出力500mW)で露光した。露光後、12
0℃で1分間加熱処理した後、富士写真フイルム(株)
製現像液、DP−4(1:8)、リンス液FR−3
(1:7)を仕込んだ自動現像機を通して処理した。各
版材の作成直後及び50℃3日間保存後の感度を測定し
た結果を表5及び表6に示す。
【0122】
【表5】
【0123】
【表6】
【0124】表6及び表7より明らかなように、本発明
の実施例27〜52のネガ型画像記録材料を用いた平版
印刷用版材は、用いたバインダー、架橋剤、酸発生剤に
係わらず、高感度であり、高温高湿条件下における保存
時の安定性に優れていることがわかる。一方、比較例2
7〜52のネガ型画像記録材料を用いた平版印刷用版材
は、特定の架橋剤を用いたものは作成直後の感度に優れ
ているものの、高温高湿条件下に保存したところ、大幅
に感度が低下し、その他の試料は同じ条件下で画像を形
成しなかった。
【0125】[実施例53〜58、比較例53〜58]
前記の実施例、比較例で用いたネガ型平版印刷版材(P
−42)を、波長840nmの赤外線を発する半導体レ
ーザ(出力500mW)で露光した。露光後、加熱温
度、加熱時間を変え処理した後、富士写真フイルム
(株)製現像液、DP−4(1:8)、リンス液FR−
3(1:7)を仕込んだ自動現像機を通して処理した。
【0126】
【表7】
【0127】表7より明らかなように、実施例53〜5
8(オーバーコート層あり)の記録材料は、加熱温度、
加熱時間に係わらず高感度であったが、比較例53〜5
8(オーバーコート層なし)では、30秒の加熱時間で
も感度の低下が見られ、60秒の加熱時間においては画
像が形成されなかったことから、本発明のネガ型画像記
録材料を用いた平版印刷用版材は、露光後の加熱処理条
件の許容性が優れていることがわかる。
【0128】
【発明の効果】本発明のネガ型平版印刷用版材は、赤外
線を放射する固体レーザ及び半導体レーザを用いて記録
することにより、コンピューター等のデジタルデータか
ら直接製版可能であり、さらに、感度が高く、高温高湿
条件下における保存時の安定性に優れ、露光後の加熱処
理条件の許容性が優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/038 G03F 7/038

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、下記(イ)〜(ハ)の各成
    分を含有する感光層と、無機質層状化合物を含有するオ
    ーバーコート層と、が順次設けられていることを特徴と
    するネガ型画像記録材料。 (イ)酸により架橋する物質、 (ロ)光又は熱により酸を発生する化合物、 (ハ)赤外線吸収剤。
  2. 【請求項2】 前記オーバーコート層に含有される無機
    質層状化合物のアスペクト比が20以上であることを特
    徴とする請求項1に記載のネガ型画像記録材料。
  3. 【請求項3】 前記オーバーコート層に含有される無機
    質層状化合物のアスペクト比が100以上であることを
    特徴とする請求項1に記載のネガ型画像記録材料。
  4. 【請求項4】 前記オーバーコート層に含有される無機
    質層状化合物のアスペクト比が200以上であることを
    特徴とする請求項1に記載のネガ型画像記録材料。
  5. 【請求項5】 前記オーバーコート層に含有される無機
    質層状化合物が雲母であることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載のネガ型画像記録材料。
  6. 【請求項6】 前記オーバーコート層に含有される無機
    質層状化合物が膨潤性のフッ素系合成雲母であることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のネガ型画
    像記録材料。
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