JPH1138015A - 測定装置 - Google Patents

測定装置

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JPH1138015A
JPH1138015A JP19399897A JP19399897A JPH1138015A JP H1138015 A JPH1138015 A JP H1138015A JP 19399897 A JP19399897 A JP 19399897A JP 19399897 A JP19399897 A JP 19399897A JP H1138015 A JPH1138015 A JP H1138015A
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container
reaction
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JP19399897A
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Hidechika Hayashi
秀知佳 林
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試料容器及び反応容器の移送機構が簡便で、分
注装置の移動も最小限にし得る測定装置を提供するこ
と。 【解決手段】試料容器及び反応容器を保持するための容
器保持ユニット、容器中の液体を先端部ノズルから吸引
・吐出可能な分注ユニット及び反応容器を洗浄するため
の洗浄ユニットからなる測定装置であって、前記容器保
持ユニットが試料を収容する試料容器を保持するための
1列の保持穴を有する試料容器保持部と、反応用の反応
容器を保持するための1列の保持穴を有する反応容器保
持部、これら保持部の保持穴が平行となるように両保持
部を連結する連結手段及び連結された両保持部を保持穴
の列方向に水平移動するための水平移動手段とから構成
され、前記分注ユニットが前記容器保持ユニットによる
試料容器及び反応容器の移動方向に交差する方向に移動
可能であり、そして洗浄ユニットが反応容器に対して洗
浄液を供給しかつ反応容器中の液相成分を吸引するもの
である前記装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生化学、免疫化学
の分野において使用される測定装置に関するものであ
り、特に好適には、血液、血清、尿等、その保存のため
に適当な温度とその分析のために適当な温度が異なる試
料を取り扱う、簡便な構成の小型の免疫測定装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】免疫化学分析装置等においては、試料容
器に収容された状態で供給される血清等の生体試料を、
まず分注装置による分注位置に搬送し、該装置を用いて
吸引し、別途搬送される反応に必要な標識抗体等の試薬
が予め投入され又は後に投入される反応容器に吐出し、
一定時間、免疫反応を生じさせるのに適当な温度条件下
におき、そして例えば蛍光測定等を行う。
【0003】従来、かかる分析装置においては、試料容
器はターンテーブル、スネークチェーン、ラック等に保
持された状態で分注装置による分注位置(吸引位置)に
搬送されるのが普通である。一方、反応容器は、一定温
度に温調されたターンテーブル、スネークチェーン、ラ
ック等に保持された状態で分注装置による分注位置(吐
出位置)に搬送するか、或いは、試料を分注した後に温
調されたターンテーブルやスネークチェーン等に搬送す
るのが普通である。そして分析の際、反応に必要な試薬
を別途反応容器に分注する場合には、試薬容器を別途ラ
ック等に保持しておき、分注装置を用いてターンテーブ
ル等に保持された反応容器に試薬を分注するのが普通で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の分析装
置では、試料容器、反応容器そして試薬容器を、それぞ
れ独立したターンテーブル、スネークチェーン、ラック
等に保持して移送するため、1台の装置中に複数の保持
・移送装置が含まれ、その結果、全体として装置が大型
化するという課題がある。また、分注装置をこれら保持
装置間を移動させる必要があるため、その移動手段が複
雑化するという課題もある。
【0005】また更には、大型化・複雑化した従来の装
置では、各装置の調整や保守点検が困難であるという課
題もある。
【0006】従って本発明の目的は、試料容器及び反応
容器の移送機構が簡便で、分注装置の移動も最小限にし
得る測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的に鑑みて成さ
れた本願請求項1項の測定装置は、試料容器及び反応容
器を保持するための容器保持ユニット、容器中の液体を
ノズルから吸引・吐出可能な分注ユニット及び反応容器
を洗浄するための洗浄ユニットからなる測定装置であっ
て、前記容器保持ユニットは試料を収容する試料容器を
保持するための1列の保持穴を有する試料容器保持部
と、反応用の反応容器を保持するための1列の保持穴を
有する反応容器保持部、これら保持部の保持穴が平行と
なるように両保持部を連結する連結手段及び連結された
両保持部を保持穴の列方向に水平移動するための水平移
動手段とから構成され、前記分注ユニットは前記容器保
持ユニットによる試料容器及び反応容器の移動方向に交
差する方向に移動可能であり、そして洗浄ユニットは反
応容器に対して洗浄液を供給しかつ反応容器中の液相成
分を吸引するものであることを特徴とする装置である。
【0008】ここで分注ユニットは、例えばノズル及び
ノズルに負圧・正圧を与える連結ポンプ、そしてノズル
を容器保持ユニットによる容器の移動方向に交差する方
向及び上下方向に移動させる移動手段とから構成するこ
とができる。ノズルは試料汚染を防ぐために使い捨ての
チップを先端に装着するタイプのものが好ましいが、先
端洗浄手段を別に設けておけば、パーマネントタイプの
ものでも良い。ポンプは高精度の吸引・吐出を行うた
め、シリンジポンプ又はプランジャポンプ等の容積性ポ
ンプを使用することが好ましい。移動手段は水平面上で
ノズルを容器保持ユニットによる容器の移動方向に交差
する方向、及び上下方向に移動できれば制限はない。即
ち、容器保持ユニットによる容器の移動と連携して、容
器保持ユニット上の全ての容器に対して吸引・吐出が可
能であれば良い。水平面上での移動は、ノズルを例えば
円弧状に移動しても良いが、容器保持ユニットによる容
器の移動方向に対して垂直に交差するように往復移動す
る方が吸引・吐出のためのノズルの位置決めが容易であ
り、好ましい。
【0009】洗浄ユニットは、不均一免疫測定において
B/F分離と呼ばれる洗浄や、反応容器を繰り返し使用
する場合の洗浄を行うユニットであり、反応容器に対し
て洗浄液を供給しかつ反応容器中の液相成分を吸引す
る。このため、例えば、洗浄液の供給・反応容器中の液
相成分の吸引のための洗浄プローブと、洗浄プローブを
反応容器に出し入れするための移動手段、洗浄プローブ
に洗浄液を供給するためのポンプ、液相成分を吸引する
ための真空ポンプ、吸引された液相成分をトラップする
ためのトラップ容器等から構成することができる。移動
手段は分注ユニットの移動手段と同様に構成すれば良
い。
【0010】本願請求項2項の測定装置は、反応容器に
ついて温調が必要であり、一方、試料容器については温
調が不要である場合に対応する装置であって、容器保持
ユニットの反応容器保持部が反応を生じさせるのに適当
な温度範囲に温調するための温調手段を有し、一方、試
料容器保持部が該温調手段の温調作用から熱的に遮断さ
れた装置である。かかる構成によれば、例えば血液や血
清等の生体液を試料とする場合に、試料が熱の影響を受
けないようにすることができる。むろん、熱の影響を受
けない試料の分析を行う場合には、前記のごとく試料容
器保持部を熱的に遮断しなくとも良い。なお、容器保持
ユニットの反応容器保持部に取り付けられる温調手段
は、例えばヒータと温度センサで構成することができ
る。
【0011】本願請求項3項の測定装置は、容器保持ユ
ニットの試料容器保持部に設けられた保持穴間の離間距
離と容器保持ユニットの反応容器保持部に設けられた保
持穴間の離間距離を共に一定かつ同一とし、水平移動手
段の1回の作動により該離間距離分又は該離間距離の整
数倍、両保持部を水平移動し得るようにした装置であ
る。かかる構成によれば、単一の移動手段によって容器
保持ユニットの両保持部を水平移動することが可能とな
るばかりでなく、移動距離の制御等、移動操作を簡便化
することが可能である。
【0012】本願請求項4項の測定装置は、上記構成に
加え、容器保持ユニットの試料容器保持部に設けられた
保持穴と容器保持ユニットの反応容器保持部に設けられ
た保持穴が、これら保持部の水平移動方向に垂直な直線
上に位置するように連結手段により連結された測定装置
である。このように両保持部を連結しておけば、分注ユ
ニットを往復動するように構成するのみで、試料容器及
び反応容器中の液体の吸引・吐出を容易に行うことが可
能となる。特に、試料容器と反応容器を1対1に対応さ
せる場合には、容器保持ユニットの移動制御と共に、分
注ユニットの移動制御も容易になる。
【0013】本願請求項5項の測定装置は、容器保持ユ
ニットの試料容器保持部及び/又は反応容器保持部に設
けられた保持穴の一部を、反応に必要な試薬を収容する
試薬容器を保持するための保持穴として兼用する測定装
置である。かかる構成により、試薬容器保持用の保持部
を使用する必要がなくなる。また、前記のように温調手
段を反応容器保持部に取り付けると共に試料容器保持部
を該温調手段の温調作用から熱的に遮断する構成におい
ては、温調が必要な試薬容器については反応容器保持部
の保持穴に、温調が不要な試薬容器については試料容器
保持部の保持穴に置くようにすれば、複数の温調手段を
配置する必要がなくなる。
【0014】上記説明から明らかなように、容器保持ユ
ニットには、試料容器と反応容器、そして必要に応じて
試薬容器が搭載されるが、試薬としては例えば、酵素免
疫測定における基質溶液や、2ステップ免疫測定におけ
る標識抗体等、反応容器中にあらかじめ投入できない
か、或いはあらかじめ投入するのが好ましくないような
試薬が例示できる。また試薬容器は、試料容器保持部又
は反応容器保持部のいずれに置いても良い。即ち、温調
が必要な試薬を保持する試薬容器については反応容器保
持部に、温調が不要又は温調が好ましくない試薬を保持
する試薬容器については試料容器保持部に置くことがで
きる。
【0015】本願請求項6項の測定装置は、反応容器中
に例えばフェライトや鉄、マグネティックスターラピー
スが入れられている場合に有効な測定装置である。かか
る構成では、反応容器保持部近傍に反応容器に対して振
動磁場を与えるための磁石揺動手段を配置することが例
示できる。特に不均一免疫測定等を行う場合には、抗体
又は抗原等を固定した不溶性担体を用いることが多い
が、この不溶性担体にフェライト等を練り混んでおくこ
とが例示できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、免疫測定装置に適用され
た本願装置の一形態について、図面に基づき更に詳細に
説明する。
【0017】図1は、容器保持ユニットを示すものであ
り、それぞれ7個ずつの試料容器及び反応容器に加え、
2個の試薬容器を保持可能にしてある(試薬容器を保持
しない場合には、それぞれ8個の試料容器及び反応容器
を保持可能である)。なお本例の装置は、フェライトを
練り込んだ樹脂製の担体(抗原に対する抗体が固定され
ている)、抗原に対する酵素標識抗体が予め凍結乾燥さ
れて封入されている反応容器を用いる免疫測定装置に適
用した場合を示す図である。
【0018】図1中、1は試料(血清等)を収容する試
料容器、2は試料容器保持部、3は試料容器保持部に設
けられた保持穴、4は反応容器、5は反応容器保持部、
6は反応容器保持部に設けられた保持穴、7は両保持部
を連結する連結手段、8は試薬容器であり、うち8aは
温調が不要な凍結乾燥試薬の溶解液を収容する容器、8
bは温調が必要な酵素基質液を収容する容器、9、10
及び11は、それぞれ磁石揺動手段を構成するモータ、
磁石、磁石保持板をそれぞれ示す。なお磁石保持板11
は、説明のために反応容器保持部5から離して図示した
が、実際のところ振動磁場を効果的に伝えるために両者
は接近して配置されており、それらの間隔は1〜2mm
である。
【0019】試料容器1は、ポリスチレン製のカップを
使用したが、この他にも、例えばポリプロピレン又はガ
ラス等の、試料溶液に接した場合に変質・変性しない材
質のもので構成されたカップ状のものや、通常使用され
る採血管のような管状のものが例示できる。保持穴3
は、図に示したように、試料容器保持部2上に1列に配
置される。保持穴の内径や深さ等は、保持される試料容
器1に基づいて適宜決定される。
【0020】反応容器4は、ポリスチレン製のカップを
使用したが、例えばポリプロピレン又はガラス等の、反
応溶液に接した場合に変質・変性しない材質のもので構
成されたカップ状のものや、管状のものが例示できる
が、反応容器について温調を行い、又は後述の振動磁場
による攪拌を行う場合には、それぞれ熱伝導性が良好
で、かつ、磁力を透過し得る材質のものを用いる。反応
容器には、本例のように分析に必要な試薬の一部のみが
封入等されていても良いし、又は全部が予め封入等され
ていても良い。
【0021】反応容器には、揺動磁場による攪拌を行う
ために、例えばフェライトや鉄等の常磁性、反強磁性物
質が入れられていても良い。例えば免疫化学分析の場合
は水不溶性の樹脂製担体を使用することがあるが、本例
のように、該担体中にフェライトを練り込む等して得ら
れたものの他に、磁石(スターラチップ)を使用するこ
とも例示できる。保持穴6は、図に示したように、反応
容器保持部5上に1列に配置される。保持穴の内径や深
さ等は、保持される反応容器4に基づいて適宜決定され
る。
【0022】試料容器保持部2及び反応容器保持部5
は、それぞれ、アルミから構成されているが、試料容器
保持部2は、プラスチックや鉄等で構成することもでき
る。反応容器保持部5は、反応容器について温調を行
い、又は後述の振動磁場による攪拌を行う場合には、熱
伝導性が良好で、かつ、磁力透過性の材質であるアルミ
等を用いると共に、保持穴の内部が反応容器等の外周部
に密接して閉塞し、底面を薄くすることが好ましい。本
例では、反応容器保持部5の側面(不図示)に市販のヒ
ータを貼り付けるとともに、保持部本体には温度センサ
を取り付け、温度センサからの出力に応じてフィードバ
ック的に温調を行うようにしてある。また、反応容器保
持部の下部には、偏心配置された突起を有する円盤を取
り付けたモータ9と、該突起に嵌合され、モータの回転
により前後に揺動するT字型の磁石保持板11と、磁石
保持板に配置された磁石10からなる磁石揺動手段が取
り付けられている。磁石揺動手段は、本例のように、反
応容器保持部に取り付けても良いし、水平移動手段によ
り反応容器保持部が移動する経路の下部に僅かに離間し
て固定して配置しても良い。
【0023】試料容器保持部2と反応容器保持部5は、
連結手段7により両保持部上の保持穴の列が平行となる
ように連結される。ここで、両者の離間距離は0.5c
mであり、不図示の温調手段を用いて反応容器保持部5
について温調を行った場合にも、介在する空気層により
試料容器中の試料にはその作用が及ばないようにしてあ
る。従って、試料の温度が上昇して蒸発したり、変性し
たりして、分析に悪影響を及ぼすことを排除できる。
【0024】このように、連結手段で連結された容器保
持部を水平方向に移動するには、図2に示したような水
平移動手段を用いる。該手段は、ガイドレール23とガ
イドレールに沿って容器保持部を移動するためのパルス
モータ24及びベルト、プーリとから構成され、ガイド
レール23が貫通する貫通穴を有する台座26を反応容
器保持部5に固定してある。かかる移動手段により、容
器保持ユニット上の全ての容器を洗浄ユニット及び検出
手段に移送することができる。
【0025】図1に示した装置では、分析を行うために
必要な試薬を収容する2種類の試薬容器8a及び8b
を、それぞれ試料保持部又は反応容器保持部上に配置し
た、試薬容器用の保持穴に置くようにした。このよう
に、試薬容器の外径や形状等が各容器保持部の保持穴の
内径や形状等に合致しない場合には、使用する試薬容器
の外径や形状等に併せて、いずれか又は両容器保持部上
で1列に並んだ保持穴の延長線上に異なる外径、形状の
保持穴を追加する等すれば良いが、試料容器用又は反応
容器用の保持穴をそのまま使用することもできる。ま
た、特に多種類の試薬を使用する場合には、例えば試料
容器保持部又は反応容器保持部上に平行な2列の保持穴
を設け、うち一方の列を試料容器又は反応容器の保持の
ために、他方を試薬容器の保持のために使用することも
できる。更には、例えば試薬容器を保持するための1列
の保持穴を有する試薬容器保持部を新たに追加し、合計
3個の保持部を連結手段を用いて平行に連結しても良
い。かかる構成を採用する場合には、試料容器保持穴間
の離間距離、反応容器保持穴間の離間距離、試薬容器保
持穴と試料容器保持穴間の離間距離、及び、試薬容器保
持穴と反応容器保持穴間の離間距離を同一にしておけ
ば、水平移動手段による移動操作を容易にすることが可
能である。しかし、図に示したように、試薬容器保持穴
間の離間距離を、試薬容器保持穴間、反応容器保持穴間
の離間距離の1.5倍とする等、試薬容器の保持穴間の
離間距離を、試薬容器保持穴間、反応容器保持穴間の離
間距離と異なるようにした場合には、全ての容器につい
て分注操作を行い得るよう、容器保持部の水平移動手段
を調整すれば良い。
【0026】本例では、前述のように、温調が不要な凍
結乾燥試薬の溶解液を収容する容器8a、温調が必要な
酵素基質液を収容する容器8bを用いたが、これらの他
に、温調が不要な試薬として試料を希釈するための希釈
液やいわゆる第2試薬(酵素標識抗体)を例示すること
ができる。
【0027】図2は、装置の全体を示すための図であ
る。図中、12〜14は分注ユニット、15〜19は洗
浄ユニット(B/F洗浄ユニット;15は洗浄プロー
ブ、16は廃液容器、17はポンプ、18は洗浄液容
器、19は電磁弁)、20は検出手段、21はディスポ
ーザブルチップをノズルに供給する手段、22は使用済
みディスポーザブルチップを廃棄する破棄箱である。
【0028】なお検出手段は、測定により、適宜選択さ
れる。例えば免疫測定では、直接、吸光や蛍光を発する
色素を抗体等に結合(標識)しておき、免疫反応の結果
生じる抗原抗体複合体等の吸光や蛍光を測定する方法
や、直接、化学発光を生じる色素を抗体等に結合(標
識)しておき、免疫反応の結果生じる抗原抗体複合体等
に発光のトリガーとなる酸やアルカリ等の試薬を加えて
発光を測定する方法、更には酵素を抗体等に結合(標
識)しておき、免疫反応の結果生じる抗原抗体複合体等
に酵素基質を加え、生じた吸光、蛍光或いは発光物質を
測定する方法等がある。従って、測定される対象物の測
定可能な性質を勘案し、適宜検出手段を選択すれば良
い。また、検出の方法についても特に制限はなく、例え
ばダイクロイックミラーを用いて反応容器の上面から励
起光を照射すると共に蛍光を得る方法を用いても良い
し、また例えば反応容器中の液相成分を吸引してフロー
セルに送り、フロー検出を行っても良い。更に、蛍光検
出手段を固定配置しておき、容器保持ユニットの移動手
段を用いて反応容器を該手段に移送しても良いし、或い
は、分注ユニット等と同様に、検出手段自体をも移動可
能にしても良い。
【0029】図2中、先端にディスポーザブルチップが
装着された分注ユニットのノズル13は、これを上下及
び水平面上(容器保持装置の水平移動方向に垂直に交差
する方向、図3参照)に移動可能に支持するアーム12
に支持され、プランジャポンプ14とテフロン配管で接
続されている。ノズルの先端はディスポーザブルチップ
の開口部に嵌合する形状であり、先端部をチップの開口
部に押し付けることでチップを装着できる。ノズルには
不図示のチップ取り外し金具が装着されており、使用済
みディスポーザブルチップを廃棄箱上で取り外すことが
できる。
【0030】なお本例の分析装置は、二段構造を有して
おり、第1の平面には前記ノズル支持手段12、チップ
供給手段21、洗浄ユニット及び検出手段20及びチッ
プ廃棄箱22が配置され、該平面の下部に設けられた第
2の平面上に容器保持ユニットが配置されている。第1
の平面には、第2の平面との連絡穴A及びBが設けら
れ、該穴を通してノズル13を下降させることで、試料
容器又は試薬容器(穴A)或いは反応容器又は試薬容器
(穴B)に収容された試料等を吸引等することができ
る。
【0031】図3は、分注ユニット周辺の概略を示す図
である。図中、25はノズルに装備された使用済みディ
スポーザブルチップ取り外し金具を示す。図に示した矢
印の通り、ノズル13は上下方向及び容器保持ユニット
の移動方向に垂直に交わる方向に移動する。
【0032】以下に、本願発明の測定装置による、抗体
が固定化された担体(フェライトが練り込まれた磁性担
体)及び酵素標識抗体が凍結乾燥後封入された反応容器
を使用する不均一免疫測定方法について説明する。
【0033】測定に供される試料(ヒト血清)を入れた
試料容器を、容器保持ユニットの試料容器保持部に置
き、一方、試料数に応じた前記のごとき反応容器を、温
調手段を有する容器保持ユニットの反応容器保持部に置
く。また、反応容器中の凍結乾燥物を溶解するための溶
解液を試料容器保持部の保持穴へ、酵素基質を反応容器
保持部の保持穴へ置く。
【0034】分注ユニット及び容器保持ユニットの移動
手段を制御して、各一定量の試料と溶解液をそれぞれ異
なる反応容器に分注する。なお、一回の分注操作毎に使
用済みディスポーザブルチップを廃棄し、新たなチップ
を装着して次回の分注操作を行う。
【0035】試料及び溶解液が分注された反応容器につ
いて、免疫反応は反応温度に影響を受けるため、反応温
度を一定にするため温調を行い、一定時間の免疫反応を
生じさせて担体表面には免疫複合体を形成させる。一定
時間経過後、洗浄ユニット及び容器保持ユニットの移動
手段を制御して、各反応容器について複数回、洗浄を行
う。ここで、反応容器中の担体は洗浄ユニットにより容
器外へ廃棄されることはない。
【0036】洗浄終了後、分注ユニット及び容器保持ユ
ニットの移動手段を制御して試薬容器中の基質溶液を一
定量、各反応容器に分注する。基質は、例えば標識とし
て使用した酵素がアルカリ性フォスファターゼの場合、
4メチルウンベリフェリルリン酸を使用することが例示
できる。分注されたは免疫複合体中の酵素作用を受け
て、例えば蛍光を発する物質に変換される。
【0037】最後に、容器保持ユニットを制御して反応
容器を検出手段に移送し、ここで吸光、蛍光、発光等の
検出を行う。
【0038】
【発明の効果】本発明の測定装置では、試料容器、反応
容器そして場合によっては試薬容器を、熱的には遮断さ
れているが一体として移動できる1台の容器保持ユニッ
トで保持するため、別個のユニットで保持したうえ、各
ユニットを移動する従来の装置と比較して移動手段を簡
便にすることができる。この結果、装置全体としても従
来装置と比較して小型で、メンテナンスの容易な測定装
置を提供することができる。しかも本願発明の装置で
は、各ユニットを直線往復動するのみであるから、装置
構成は単純であり、製造コストを押さえることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の測定装置における容器保持
ユニットの概略を説明するための図である。
【図2】図2は、免疫分析に適用された本願発明の装置
の概略について説明をするための図である。
【図3】図3は、図2に示した装置の分注ユニット周辺
の概略について説明をするための図である。
【符号の説明】
1 試料容器 2 試料容器保持部 3 試料容器保持部に設けられた保持穴 4 反応容器 5 反応容器保持部 6 反応容器保持部に設けられた保持穴 7 連結手段 8 試薬容器 9 モータ(磁石揺動手段) 10 磁石 11 磁石保持板(磁石揺動手段) 12 ノズル支持手段 13 ノズル 14 シリンジポンプ 15 洗浄プローブ 16 廃液容器 17 ポンプ 18 洗浄液容器 19 電磁弁 20 検出手段 21 チップ供給手段 22 使用済みチップ廃棄箱 23 ガイドレール 24 パルスモータ 25 チップ取り外し金具 26 台座

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料容器及び反応容器を保持するための容
    器保持ユニット、容器中の液体をノズルから吸引・吐出
    可能な分注ユニット及び反応容器内を洗浄するための洗
    浄ユニットからなる測定装置であって、前記容器保持ユ
    ニットは試料を収容する試料容器を保持するための1列
    の保持穴を有する試料容器保持部と、反応用の反応容器
    を保持するための1列の保持穴を有する反応容器保持
    部、これら保持部の保持穴が平行となるように両保持部
    を連結する連結手段及び連結された両保持部を保持穴の
    列方向に水平移動するための水平移動手段とから構成さ
    れ、前記分注ユニットは前記容器保持ユニットによる試
    料容器及び反応容器の移動方向に交差する方向に移動可
    能であり、そして洗浄ユニットは反応容器に対して洗浄
    液を供給しかつ反応容器中の液相成分を吸引するもので
    あることを特徴とする、前記装置。
  2. 【請求項2】容器保持ユニットの反応容器保持部が反応
    を生じさせるのに適当な温度範囲に温調するための温調
    手段を有すると共に、試料容器保持部が該温調手段の温
    調作用から熱的に遮断されていることを特徴とする請求
    項1の測定装置。
  3. 【請求項3】容器保持ユニットの試料容器保持部に設け
    られた保持穴間の離間距離と容器保持ユニットの反応容
    器保持部に設けられた保持穴間の離間距離が共に一定か
    つ同一であり、水平移動手段が1回の作動により該離間
    距離分又は離間距離の整数倍、両保持部を水平移動し得
    るものであることを特徴とする請求項1の測定装置。
  4. 【請求項4】容器保持ユニットの試料容器保持部に設け
    られた保持穴と反応容器保持部に設けられた保持穴が、
    これら保持部の水平移動方向に垂直な直線上に位置する
    ように連結手段により連結されていることを特徴とする
    請求項3の測定装置。
  5. 【請求項5】容器保持ユニットの試料容器保持部及び/
    又は反応容器保持部に設けられた保持穴の一部が、反応
    に必要な試薬を収容する試薬容器を保持するための保持
    穴として使用されることを特徴とする請求項1の測定装
    置。
  6. 【請求項6】容器保持ユニットの反応容器保持部近傍
    に、反応容器に対して振動磁場を与えるための磁石揺動
    手段を有する、請求項1の測定装置。
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FR9806199A FR2763396A1 (fr) 1997-05-15 1998-05-15 Appareil de dosage, et dispositif de support de recipients utilise avec ledit appareil
DE19821935A DE19821935A1 (de) 1997-05-15 1998-05-15 Assay-Vorrichtung und Gefäßhalterungsgerät in Verwendung mit der Assay-Vorrichtung

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510872A (ja) * 2002-05-28 2006-03-30 オウトジエノミクス・インコーポレーテツド 統合された試料処理プラットフォーム
JP2013140022A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Sysmex Corp 検体測定装置および検体測定方法

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