JPH1137170A - 等速自在継手 - Google Patents
等速自在継手Info
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- JPH1137170A JPH1137170A JP19428597A JP19428597A JPH1137170A JP H1137170 A JPH1137170 A JP H1137170A JP 19428597 A JP19428597 A JP 19428597A JP 19428597 A JP19428597 A JP 19428597A JP H1137170 A JPH1137170 A JP H1137170A
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- joint member
- spherical
- flat
- button
- retainer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボタン部材の摺動抵抗の低減
【解決手段】 転がり手段５は、複数のニードルローラ
５ａと、ニードルローラ５ａを転動自在に保持するポケ
ット５ｂ１を備えた保持器５ｂとで構成される。ポケッ
ト５ｂ１に保持されたニードルローラ５ａは、ボタン部
材３の平坦状外側面３ａとくさび部材４の内側面４ｂの
双方に転がり接触する。ボタン部材３の外側継手部材１
に対する軸方向移動が、転がり手段５によって転がり案
内される。
５ａと、ニードルローラ５ａを転動自在に保持するポケ
ット５ｂ１を備えた保持器５ｂとで構成される。ポケッ
ト５ｂ１に保持されたニードルローラ５ａは、ボタン部
材３の平坦状外側面３ａとくさび部材４の内側面４ｂの
双方に転がり接触する。ボタン部材３の外側継手部材１
に対する軸方向移動が、転がり手段５によって転がり案
内される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や各種産業
機械において動力伝達に用いられる等速自在継手に関
し、特に、自動車等のステアリング装置に適したものに
関する。
機械において動力伝達に用いられる等速自在継手に関
し、特に、自動車等のステアリング装置に適したものに
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車の進行方向を制御するた
めのステアリング装置等に使用される等速自在継手に
は、高作動角をとれること、回転バックラッシュ（円周
方向のガタツキ）が小さいこと、小型・軽量であるこ
と、さらには低コストであることなどが要求される。
めのステアリング装置等に使用される等速自在継手に
は、高作動角をとれること、回転バックラッシュ（円周
方向のガタツキ）が小さいこと、小型・軽量であるこ
と、さらには低コストであることなどが要求される。
【０００３】本出願人は、上記のような特性を備えた、
特にステアリング装置に適した等速自在継手として、図
３に示す等速自在継手、図４に示す等速自在継手などを
開発し、既に出願している（特願平８−２７４６１６
号、特願平７−３３９３７８号、特願平８−２７４６２
３号等）。これらの等速自在継手は、外側継手部材、内
側継手部材、ボタン部材といった主要構成部材間の隙間
を予圧手段を用いて詰めることによって、継手の円周方
向のガタツキをなくした点で共通するものであるが、予
圧付与手段の構成が異なっている。例えば図３に示す構
成では、外側継手部材１１の傾斜状の平坦面１１ａとボ
タン部材１３の平坦状外側面１３ａとの間に介装したく
さび部材１４をコイルスプリング１６によって押圧し
て、ボタン部材１３の球面状内側面１３ｂを内側継手部
材１２の球面状外壁面１２ａに押し付けている。また図
４に示す構成では、内側継手部材２２を複数に分割する
と共に、内側継手部材２２の傾斜状内壁面２２ｂと軸部
２７の傾斜状外壁面２７ａとの間に介装したくさび部材
２４をコイルスプリング２６によって押圧して、内側継
手部材２２の球面状外壁面２２ａをボタン部材２３の球
面状内側面２３ｂに押し付けている。
特にステアリング装置に適した等速自在継手として、図
３に示す等速自在継手、図４に示す等速自在継手などを
開発し、既に出願している（特願平８−２７４６１６
号、特願平７−３３９３７８号、特願平８−２７４６２
３号等）。これらの等速自在継手は、外側継手部材、内
側継手部材、ボタン部材といった主要構成部材間の隙間
を予圧手段を用いて詰めることによって、継手の円周方
向のガタツキをなくした点で共通するものであるが、予
圧付与手段の構成が異なっている。例えば図３に示す構
成では、外側継手部材１１の傾斜状の平坦面１１ａとボ
タン部材１３の平坦状外側面１３ａとの間に介装したく
さび部材１４をコイルスプリング１６によって押圧し
て、ボタン部材１３の球面状内側面１３ｂを内側継手部
材１２の球面状外壁面１２ａに押し付けている。また図
４に示す構成では、内側継手部材２２を複数に分割する
と共に、内側継手部材２２の傾斜状内壁面２２ｂと軸部
２７の傾斜状外壁面２７ａとの間に介装したくさび部材
２４をコイルスプリング２６によって押圧して、内側継
手部材２２の球面状外壁面２２ａをボタン部材２３の球
面状内側面２３ｂに押し付けている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】継手が作動角をとりつ
つ回転トルクを伝達する際、ボタン部材は回転方向の位
相変化に伴い、外側継手部材に対して軸方向に往復移動
するが、上述したような予圧付与手段を備えたもので
は、予圧によって、ボタン部材が外側継手部材又はくさ
び部材に押し付けられているので、軸方向移動時の摺動
抵抗が大きくなり、トルク損失や接触部分の摩耗促進の
原因となる可能性があった。
つ回転トルクを伝達する際、ボタン部材は回転方向の位
相変化に伴い、外側継手部材に対して軸方向に往復移動
するが、上述したような予圧付与手段を備えたもので
は、予圧によって、ボタン部材が外側継手部材又はくさ
び部材に押し付けられているので、軸方向移動時の摺動
抵抗が大きくなり、トルク損失や接触部分の摩耗促進の
原因となる可能性があった。
【０００５】本発明は、ボタン部材の軸方向移動時の摺
動抵抗を低減し、トルク損失、接触部分の摩耗を抑制す
ることをその目的とする。
動抵抗を低減し、トルク損失、接触部分の摩耗を抑制す
ることをその目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の等速自在継手
は、複数の平坦面で囲まれた正多角形状の中空穴を有す
る外側継手部材と、外側継手部材の中空穴に組み込ま
れ、外側継手部材の平坦面に対応する複数の球面状外壁
面を有する内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部
材との間に介装され、内側継手部材の球面状外壁面と球
面接触する球面状内側面およびこれと反対側の平坦状外
側面を有するボタン部材と、これら構成部材間の隙間を
弾性的な押圧力によって詰める予圧付与手段と、ボタン
部材の外側継手部材に対する軸方向移動を転がり案内す
る転がり手段とを備えたものである。
は、複数の平坦面で囲まれた正多角形状の中空穴を有す
る外側継手部材と、外側継手部材の中空穴に組み込ま
れ、外側継手部材の平坦面に対応する複数の球面状外壁
面を有する内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部
材との間に介装され、内側継手部材の球面状外壁面と球
面接触する球面状内側面およびこれと反対側の平坦状外
側面を有するボタン部材と、これら構成部材間の隙間を
弾性的な押圧力によって詰める予圧付与手段と、ボタン
部材の外側継手部材に対する軸方向移動を転がり案内す
る転がり手段とを備えたものである。
【０００７】上記転がり手段として、複数のニードルロ
ーラと、ニードルローラを転動自在に保持するポケット
を備えた保持器とを有する構成を採用することができ
る。また、転がり手段の保持器のポケットは、ニードル
ローラの両端部と半径方向の一方にのみ係合可能な形状
にすることができる。
ーラと、ニードルローラを転動自在に保持するポケット
を備えた保持器とを有する構成を採用することができ
る。また、転がり手段の保持器のポケットは、ニードル
ローラの両端部と半径方向の一方にのみ係合可能な形状
にすることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
従って説明する。
【０００９】図１に示すように、この実施形態の等速自
在継手は、６つの平坦面１ａで囲まれた断面略正六角形
状の中空穴を有する、例えば有底筒状の外側継手部材１
と、外側継手部材１の中空穴に組み込まれた内側継手部
材２と、外側継手部材１と内側継手部材２との間に介装
されたブロック状のボタン部材３と、外側継手部材１の
平坦面１ａとボタン部材３の平坦状外側面３ａとの間に
介装されたくさび部材４及び転がり手段５と、外側継手
部材１の底面１ｂとくさび部材４との間に介装された弾
性手段、例えばコイルスプリング６とを主要な構成要素
とする。内側継手部材２には軸部７が連結され、あるい
は、軸部７が一体に形成又は接合される。尚、外側継手
部材１の開口側端部内径には、抜け止めリング９が嵌着
されている。
在継手は、６つの平坦面１ａで囲まれた断面略正六角形
状の中空穴を有する、例えば有底筒状の外側継手部材１
と、外側継手部材１の中空穴に組み込まれた内側継手部
材２と、外側継手部材１と内側継手部材２との間に介装
されたブロック状のボタン部材３と、外側継手部材１の
平坦面１ａとボタン部材３の平坦状外側面３ａとの間に
介装されたくさび部材４及び転がり手段５と、外側継手
部材１の底面１ｂとくさび部材４との間に介装された弾
性手段、例えばコイルスプリング６とを主要な構成要素
とする。内側継手部材２には軸部７が連結され、あるい
は、軸部７が一体に形成又は接合される。尚、外側継手
部材１の開口側端部内径には、抜け止めリング９が嵌着
されている。
【００１０】内側継手部材２は一体構造とされ、その外
周面には、外側継手部材１の平坦面１ａと同数（この実
施形態では６つ）の球面状外壁面２ａ（同図で右回転方
向に２ａ１、２ａ２、・・・、２ａ６とする。）が形成
されている。球面状外壁面２ａ１、２ａ４は、ＰＣＤ
（荷重がかかる中心の円：継手を使用する負荷条件によ
って異なる）と中空穴の対角線との交点Ｏ１を球面中心
とする半径ｒの球面で描かれ、球面状外壁面２ａ３、２
ａ６は、ＰＣＤと中空穴の対角線との交点Ｏ２を球面中
心とする半径ｒの球面で描かれ、球面状外壁面２ａ２、
２ａ５は、ＰＣＤと中空穴の対角線との交点Ｏ３を球面
中心とする半径ｒの球面で描かれている。３つの球面中
心Ｏ１、Ｏ２、Ｏ３は、ＰＣＤ上の円周等配位置にあ
る。このように、各球面状外壁面２ａの球面中心が継手
中心Ｏから所定方向に所定量だけずれた位置にオフセッ
トされているため、円周等配位置にある３つの球面状外
壁面２ａ１、２ａ３、２ａ５はそれぞれ同図で左回転方
向に偏曲し、円周等配位置にある残りの３つの球面状外
壁面２ａ２、２ａ４、２ａ６はそれぞれ同図で右回転方
向に偏曲した形状をなす。そして、この偏曲の向きが円
周方向に隣り合った球面状外壁面２ａ間で相反した関係
になる。
周面には、外側継手部材１の平坦面１ａと同数（この実
施形態では６つ）の球面状外壁面２ａ（同図で右回転方
向に２ａ１、２ａ２、・・・、２ａ６とする。）が形成
されている。球面状外壁面２ａ１、２ａ４は、ＰＣＤ
（荷重がかかる中心の円：継手を使用する負荷条件によ
って異なる）と中空穴の対角線との交点Ｏ１を球面中心
とする半径ｒの球面で描かれ、球面状外壁面２ａ３、２
ａ６は、ＰＣＤと中空穴の対角線との交点Ｏ２を球面中
心とする半径ｒの球面で描かれ、球面状外壁面２ａ２、
２ａ５は、ＰＣＤと中空穴の対角線との交点Ｏ３を球面
中心とする半径ｒの球面で描かれている。３つの球面中
心Ｏ１、Ｏ２、Ｏ３は、ＰＣＤ上の円周等配位置にあ
る。このように、各球面状外壁面２ａの球面中心が継手
中心Ｏから所定方向に所定量だけずれた位置にオフセッ
トされているため、円周等配位置にある３つの球面状外
壁面２ａ１、２ａ３、２ａ５はそれぞれ同図で左回転方
向に偏曲し、円周等配位置にある残りの３つの球面状外
壁面２ａ２、２ａ４、２ａ６はそれぞれ同図で右回転方
向に偏曲した形状をなす。そして、この偏曲の向きが円
周方向に隣り合った球面状外壁面２ａ間で相反した関係
になる。
【００１１】ボタン部材３は、軸方向縦長のブロック状
をなし、外側継手部材１の平坦面１ａと同数（この実施
形態では６つ）が配設される。ボタン部材３は、軸線と
平行な平坦状に形成された平坦状外側面３ａと、内側継
手部材２の球面状外壁面２ａと球面接触する球面状内側
面３ｂを備えている。尚、ボタン部材３の形状は、ブロ
ック状に限らず、その他の形状、例えば円板形状でも良
い。
をなし、外側継手部材１の平坦面１ａと同数（この実施
形態では６つ）が配設される。ボタン部材３は、軸線と
平行な平坦状に形成された平坦状外側面３ａと、内側継
手部材２の球面状外壁面２ａと球面接触する球面状内側
面３ｂを備えている。尚、ボタン部材３の形状は、ブロ
ック状に限らず、その他の形状、例えば円板形状でも良
い。
【００１２】くさび部材４は、軸方向縦長のブロック状
をなし、その外側面４ａは軸線に対して傾斜したテーパ
面状に、内側面４ｂは軸線と平行な平坦面状に形成され
る。外側継手部材１の平坦面１ａは軸線に対して傾斜し
たテーパ面状に形成され、くさび部材４は、この外側継
手部材１の平坦面１ａと転がり手段５との間に形成され
るテーパ状のくさび空間に介装される。くさび部材４の
一端部（外側継手部材の奥部側の端部）には、バネ座８
を介してコイルスプリング６の一端部が当接する。
をなし、その外側面４ａは軸線に対して傾斜したテーパ
面状に、内側面４ｂは軸線と平行な平坦面状に形成され
る。外側継手部材１の平坦面１ａは軸線に対して傾斜し
たテーパ面状に形成され、くさび部材４は、この外側継
手部材１の平坦面１ａと転がり手段５との間に形成され
るテーパ状のくさび空間に介装される。くさび部材４の
一端部（外側継手部材の奥部側の端部）には、バネ座８
を介してコイルスプリング６の一端部が当接する。
【００１３】図２に拡大して示すように、転がり手段５
は、複数のニードルローラ５ａと、ニードルローラ５ａ
を転動自在に保持するポケット５ｂ１を備えた、例えば
鋼板プレス製の保持器５ｂとで構成される。ポケット５
ｂ１に保持されたニードルローラ５ａは、ボタン部材３
の平坦状外側面３ａとくさび部材４の内側面４ｂの双方
に転がり接触する。ポケット５ｂ１の軸線と直交する方
向の壁面はストレート面５ｂ２｛同図（ａ）｝、軸線方
向の壁面はストレート面５ｂ３とテーパ面５ｂ４との合
成面である｛同図（ｂ）｝。ストレート面５ｂ３は内側
（内径側）に位置し、テーパ面５ｂ４は外側（外径側）
に位置する。ニードルローラ５ａの長手方向において、
相対向したストレート面５ｂ３間の距離はニードルロー
ラ５ａの全長よりも僅かに大きく、また、相対向したテ
ーパ面５ｂ４間の距離は外側に向かって漸次縮小して、
ニードルローラ５ａの円錐状端部を抱き込む状態になっ
ている。ニードルローラ５ａは、外側へは保持器５ｂの
テーパ面５ｂ４によって保持され、内側へはボタン部材
３によって保持される（この種の継手では、ボタン部材
の軸方向移動量が少ないので、ボタン部材が軸方向に最
大量移動した状態でも、ニードルローラが外れないよう
に設計することができる。）。また、保持器５ｂは、外
側へはくさび部材４によって保持され、内側へはニード
ルローラ５ａによって保持される。そのため、継手の回
転時における、ニードルローラ５ａの脱落や保持器５ｂ
の異常動作の発生がなく、安定した継手回転が得られ
る。また、保持器５ｂのポケット壁面を上記のような形
状にしてあるので、保持器５ｂの製作が簡単になる。こ
れは、保持器５ｂのポケット壁面が型抜きが可能な形状
になっているため、保持器５ｂをプレス加工で成形し、
あるいは、焼結材で成形することができるからである。
したがって、保持器５ｂのポケット壁面は、ニードルロ
ーラ５ａの両端部と半径方向の一方に係合可能であり、
かつ、金型の型抜きが可能な形状であれば良く、図２に
例示される形状に特に限定されるものではない。尚、保
持器５ｂの軸方向両端部には、ボタン部材３の外れを防
止するための鍔部５ｂ５が一体に設けられている。
は、複数のニードルローラ５ａと、ニードルローラ５ａ
を転動自在に保持するポケット５ｂ１を備えた、例えば
鋼板プレス製の保持器５ｂとで構成される。ポケット５
ｂ１に保持されたニードルローラ５ａは、ボタン部材３
の平坦状外側面３ａとくさび部材４の内側面４ｂの双方
に転がり接触する。ポケット５ｂ１の軸線と直交する方
向の壁面はストレート面５ｂ２｛同図（ａ）｝、軸線方
向の壁面はストレート面５ｂ３とテーパ面５ｂ４との合
成面である｛同図（ｂ）｝。ストレート面５ｂ３は内側
（内径側）に位置し、テーパ面５ｂ４は外側（外径側）
に位置する。ニードルローラ５ａの長手方向において、
相対向したストレート面５ｂ３間の距離はニードルロー
ラ５ａの全長よりも僅かに大きく、また、相対向したテ
ーパ面５ｂ４間の距離は外側に向かって漸次縮小して、
ニードルローラ５ａの円錐状端部を抱き込む状態になっ
ている。ニードルローラ５ａは、外側へは保持器５ｂの
テーパ面５ｂ４によって保持され、内側へはボタン部材
３によって保持される（この種の継手では、ボタン部材
の軸方向移動量が少ないので、ボタン部材が軸方向に最
大量移動した状態でも、ニードルローラが外れないよう
に設計することができる。）。また、保持器５ｂは、外
側へはくさび部材４によって保持され、内側へはニード
ルローラ５ａによって保持される。そのため、継手の回
転時における、ニードルローラ５ａの脱落や保持器５ｂ
の異常動作の発生がなく、安定した継手回転が得られ
る。また、保持器５ｂのポケット壁面を上記のような形
状にしてあるので、保持器５ｂの製作が簡単になる。こ
れは、保持器５ｂのポケット壁面が型抜きが可能な形状
になっているため、保持器５ｂをプレス加工で成形し、
あるいは、焼結材で成形することができるからである。
したがって、保持器５ｂのポケット壁面は、ニードルロ
ーラ５ａの両端部と半径方向の一方に係合可能であり、
かつ、金型の型抜きが可能な形状であれば良く、図２に
例示される形状に特に限定されるものではない。尚、保
持器５ｂの軸方向両端部には、ボタン部材３の外れを防
止するための鍔部５ｂ５が一体に設けられている。
【００１４】くさび部材４の外側面４ａは、外側継手部
材１の平坦面１ａとテーパ嵌合し、内側面４ｂはニード
ルローラ５ａと接触する。そして、コイルスプリング６
の弾性力によって、各くさび部材４が軸方向の一方側
｛くさびの縮小側（外側継手部材の開口部側）｝に弾性
的に押圧される。これにより、くさび部材４が外側継手
部材１の平坦面１ａによって内側に押圧されるので、転
がり手段５を介してボタン部材３が内側に押圧され、そ
の結果、ボタン部材３と内側継手部材２との間の隙間が
詰められて円周方向のガタツキがなくなる。
材１の平坦面１ａとテーパ嵌合し、内側面４ｂはニード
ルローラ５ａと接触する。そして、コイルスプリング６
の弾性力によって、各くさび部材４が軸方向の一方側
｛くさびの縮小側（外側継手部材の開口部側）｝に弾性
的に押圧される。これにより、くさび部材４が外側継手
部材１の平坦面１ａによって内側に押圧されるので、転
がり手段５を介してボタン部材３が内側に押圧され、そ
の結果、ボタン部材３と内側継手部材２との間の隙間が
詰められて円周方向のガタツキがなくなる。
【００１５】一方、継手が作動角をとりつつ回転トルク
を伝達する際、ボタン部材３は回転方向の位相変化に伴
って軸方向に往復移動するが、その軸方向移動が転がり
手段５によって転がり案内されるので、ボタン部材３の
摺動抵抗が従来構成に比べて低減し、その分、トルク損
失、摺動部分の摩耗が抑制される。
を伝達する際、ボタン部材３は回転方向の位相変化に伴
って軸方向に往復移動するが、その軸方向移動が転がり
手段５によって転がり案内されるので、ボタン部材３の
摺動抵抗が従来構成に比べて低減し、その分、トルク損
失、摺動部分の摩耗が抑制される。
【００１６】尚、組立に際しては、コイルスプリング６
を圧縮し、くさび部材４を外側継手部材１の奥部側に後
退させた状態にすることにより、内側継手部材２、ボタ
ン部材３、転がり手段５を隙間をもって外側継手部材１
に組み入れることができ、容易に組立可能である。そし
て、組み入れ後にコイルスプリング６の圧縮を解除する
と、上記のようにして構成部材間の隙間が詰められ、継
手全体で円周方向のガタツキがなくなる。
を圧縮し、くさび部材４を外側継手部材１の奥部側に後
退させた状態にすることにより、内側継手部材２、ボタ
ン部材３、転がり手段５を隙間をもって外側継手部材１
に組み入れることができ、容易に組立可能である。そし
て、組み入れ後にコイルスプリング６の圧縮を解除する
と、上記のようにして構成部材間の隙間が詰められ、継
手全体で円周方向のガタツキがなくなる。
【００１７】また、この実施形態では、くさび部材５を
外側継手部材１の開口部側に押圧しているが、逆方向に
（外側継手部材の奥部側）に押圧して予圧を付与する構
成にすることも可能である。
外側継手部材１の開口部側に押圧しているが、逆方向に
（外側継手部材の奥部側）に押圧して予圧を付与する構
成にすることも可能である。
【００１８】さらに、この実施形態では、予圧付与手段
として軸方向のくさび機構を用いているが、円周方向の
くさび機構を用いることも可能である。あるいは、図４
に例示されるようなくさび機構を採用することも可能で
ある。この場合、転がり手段は、外側継手部材の平坦面
とボタン部材の平坦状外側面との間に介装する。
として軸方向のくさび機構を用いているが、円周方向の
くさび機構を用いることも可能である。あるいは、図４
に例示されるようなくさび機構を採用することも可能で
ある。この場合、転がり手段は、外側継手部材の平坦面
とボタン部材の平坦状外側面との間に介装する。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、構成部材間の隙間を弾
性的な押圧力によって詰める予圧付与手段を備えている
ので、継手の円周方向のガタツキが防止することができ
ると同時に、ボタン部材の外側継手部材に対する軸方向
移動を転がり案内する転がり手段を備えているので、ボ
タン部材の摺動抵抗が従来構成に比べて低減し、トルク
損失、摺動部分の摩耗が抑制される。
性的な押圧力によって詰める予圧付与手段を備えている
ので、継手の円周方向のガタツキが防止することができ
ると同時に、ボタン部材の外側継手部材に対する軸方向
移動を転がり案内する転がり手段を備えているので、ボ
タン部材の摺動抵抗が従来構成に比べて低減し、トルク
損失、摺動部分の摩耗が抑制される。
【図１】本発明の実施形態を示す縦断面図（図ａ）、横
断面図（図ｂ）である。
断面図（図ｂ）である。
【図２】転がり手段を示す縦断面図（図ａ）、横断面図
（図ｂ）である。
（図ｂ）である。
【図３】従来の等速自在継手を示す縦断面図（図ａ）、
横断面図（図ｂ）である。
横断面図（図ｂ）である。
【図４】従来の等速自在継手を示す縦断面図（図ａ）、
横断面図（図ｂ）である。
横断面図（図ｂ）である。
１ 外側継手部材 １ａ 平坦面 ２ 内側継手部材 ２ａ 球面状外壁面 ３ ボタン部材 ３ａ 平坦状外側面 ３ｂ 球面状内側面 ５ 転がり手段 ５ａ ニードルローラ ５ｂ 保持器
Claims (3)
- 【請求項１】 複数の平坦面で囲まれた正多角形状の中
空穴を有する外側継手部材と、外側継手部材の中空穴に
組み込まれ、外側継手部材の平坦面に対応する複数の球
面状外壁面を有する内側継手部材と、外側継手部材と内
側継手部材との間に介装され、内側継手部材の球面状外
壁面と球面接触する球面状内側面およびこれと反対側の
平坦状外側面を有するボタン部材と、これら構成部材間
の隙間を弾性的な押圧力によって詰める予圧付与手段
と、ボタン部材の外側継手部材に対する軸方向移動を転
がり案内する転がり手段とを備えたことを特徴とする等
速自在継手。 - 【請求項２】 前記転がり手段が、複数のニードルロー
ラと、ニードルローラを転動自在に保持するポケットを
備えた保持器とを有することを特徴とする請求項１記載
の等速自在継手。 - 【請求項３】 前記保持器のポケットが、前記ニードル
ローラの両端部と半径方向の一方にのみ係合可能な形状
であることを特徴とする請求項２記載の等速自在継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19428597A JPH1137170A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 等速自在継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19428597A JPH1137170A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 等速自在継手 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1137170A true JPH1137170A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16322067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19428597A Withdrawn JPH1137170A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 等速自在継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1137170A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2383625A (en) * | 2001-12-05 | 2003-07-02 | Visteon Global Tech Inc | Polygon universal joint |
| KR100872499B1 (ko) | 2007-06-07 | 2008-12-05 | 삼익정공(주) | 세그먼트 포켓과 리테이너 프레임으로 결합된 니이들베어링용 리테이너 |
| JP2012241851A (ja) * | 2011-05-23 | 2012-12-10 | Honda Motor Co Ltd | 等速ジョイント |
| GB2588854A (en) * | 2019-10-09 | 2021-05-12 | Punk Couplings Ltd | Near constant velocity joint |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP19428597A patent/JPH1137170A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2383625A (en) * | 2001-12-05 | 2003-07-02 | Visteon Global Tech Inc | Polygon universal joint |
| GB2383625B (en) * | 2001-12-05 | 2004-06-02 | Visteon Global Tech Inc | Polygon universal joint |
| KR100872499B1 (ko) | 2007-06-07 | 2008-12-05 | 삼익정공(주) | 세그먼트 포켓과 리테이너 프레임으로 결합된 니이들베어링용 리테이너 |
| JP2012241851A (ja) * | 2011-05-23 | 2012-12-10 | Honda Motor Co Ltd | 等速ジョイント |
| GB2588854A (en) * | 2019-10-09 | 2021-05-12 | Punk Couplings Ltd | Near constant velocity joint |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |