JPH1136896A - 内燃機関の電子スロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関の電子スロットル制御装置

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JPH1136896A
JPH1136896A JP9197624A JP19762497A JPH1136896A JP H1136896 A JPH1136896 A JP H1136896A JP 9197624 A JP9197624 A JP 9197624A JP 19762497 A JP19762497 A JP 19762497A JP H1136896 A JPH1136896 A JP H1136896A
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JP
Japan
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throttle valve
fully closed
closed position
throttle
motor
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Application number
JP9197624A
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English (en)
Inventor
Takamasa Kitamura
隆正 北村
Sukehito Seki
祐人 関
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スロットルバルブの全閉位置をより正確に学習
することが可能な内燃機関の電子スロットル制御装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】エンジンの始動前にスロットルバルブ14
の全閉位置を学習し、この後のスロットルバルブ14の
制御に際し、スロットルバルブ14がストッパーを突き
押す状態になると、これをモータ15に流れる過電流に
基づいて検出し、学習した全閉位置をスロットル位置セ
ンサ13によって検出されたスロットルバルブ14の開
度に訂正し、この全閉位置を更新している。また、スロ
ットルバルブ14の突き押し状態を繰り返す度に、全閉
位置に補償量Δを加算して、この全閉位置を逐次更新し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の電子ス
ロットル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、特開平4
−41944号公報の「内燃機関の出力制御装置」と称
するものがある。ここでは、モータによって絞り弁(ス
ロットルバルブ)の開度を調節しており、内燃機関の始
動に際しては、絞り弁を全閉位置と全開位置に一旦移動
させ、これらの位置を学習して確認し、これによって絞
り弁の正確な制御を可能にしている。
【0003】一方、スロットルバルブの全閉位置を学習
する他の方法としては、機械的に定められるスロットル
バルブの初期位置、例えばモータによってスロットルバ
ルブを駆動していないときに、バネによって定められる
スロットルバルブの初期位置を検出し、この初期位置か
ら予め定められた角度だけ回転した位置をスロットルバ
ルブの全閉位置として求め、これを学習すると言う方法
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械的
に定められるスロットルバルブの初期位置を検出し、こ
の初期位置に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学
習する場合は、学習した全閉位置に誤差を生じ易い。例
えば、スロットルバルブの初期位置を検出するセンサの
検出誤差や、温度変化を原因とする機械的な誤差及び電
気的な誤差、あるいは、これらの誤差の積み重ねによっ
て、学習した全閉位置に誤差を生じることがある。
【0005】この様にスロットルバルブの全閉位置を誤
って学習した場合は、スロットルバルブの駆動制御に際
し、モータがスロットルバルブを実際の全閉位置よりも
閉じ側へ移動させようとすることが起こり得て、このと
きスロットルバルブがストッパーに突き当たり、ここに
突き当たってからもスロットルバルブが更に移動しよう
とする。このため、各種の不都合、例えば吸気不良によ
るエンジンの停止や、スロットルバルブ周辺の機械的な
歪みを招くと言う問題があった。
【0006】そこで、本発明は、この様な従来の課題を
解決するものであって、スロットルバルブの全閉位置を
より正確に学習することが可能な内燃機関の電子スロッ
トル制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、スロットルバルブの開度を検出するスロ
ットルセンサを備え、スロットルバルブの全閉位置を学
習し、スロットルセンサによって検出されたスロットル
バルブの開度及び前記学習により得られたスロットルバ
ルブの全閉位置に基づいて、スロットルバルブをモータ
によって駆動制御する内燃機関の電子スロットル制御装
置において、前記モータがロック状態にあるか否かを検
出する検出手段と、前記検出手段によってモータがロッ
ク状態にあると検出されたときには、このときに前記ス
ロットルセンサによって検出されたスロットルバルブの
開度を該スロットルバルブの全閉位置として更新する学
習手段とを備えている。
【0008】この様な構成によれば、スロットルバルブ
を駆動するモータがロック状態にあるときには、このと
きに検出されたスロットルバルブの開度を該スロットル
バルブの全閉位置として設定している。スロットルバル
ブが全閉位置に達してストッパーに突き当たり、ここに
突き当たってからもスロットルバルブが更にストッパー
を突き押そうとしているときに、モータがロック状態と
なるので、この状態のときに検出された開度をスロット
ルバルブの全閉位置として設定すれば、誤った全閉位置
を訂正して、正確な全閉位置を学習し直すことができ
る。
【0009】また、前記学習手段は、前記検出手段によ
ってモータがロック状態にあると再び検出されると、前
記検出されたスロットルバルブの開度を予め定められた
補償量だけ補正して前記全閉位置として更新する。
【0010】モータがロック状態にあって、スロットル
バルブや該スロットルバルブの支持機構に過度の力が加
わったときには、これらの強度不足によって、これらに
歪みを生じることがあり、このときに検出されたスロッ
トルバルブの開度を該スロットルバルブの全閉位置とし
て設定しても、正確な全閉位置を学習することはできな
い。このため、再びモータがロック状態となるときは、
このときに検出された開度をスロットルバルブや該スロ
ットルバルブの支持機構の歪みを考慮して、予め定めら
れた補償量でもって補正し、スロットルバルブの全閉位
置として設定する。これにより、より正確に全閉位置を
学習し直すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。図1は、本発明の電子スロット
ル制御装置の一実施形態を示している。同図において、
スロットル制御装置11は、2重系のアクセル位置セン
サ12と、2重系のスロットル位置センサ13と、スロ
ットルバルブ14を駆動するモータ15と、スロットル
バルブ14とモータ15間の接続及び非接続を制御する
電磁クラッチ16と、エレクトロニックコントロールユ
ニット(ECU)17とを備える。
【0012】アクセル位置センサ12は、メインセンサ
12−1とサブセンサ12−2を含む。メインセンサ1
2−1とサブセンサ12−2は、アクセルペダル21の
踏み込み量に応じてアクセル位置を検出し、アクセル位
置を示すそれぞれの検出信号をECU17に出力する。
【0013】スロットル位置センサ13は、メインセン
サ13−1とサブセンサ13−2を含む。メインセンサ
13−1とサブセンサ13−2は、スロットルバルブ1
4の実際の開度を検出し、スロットルバルブ14の実際
の開度を示すそれぞれの検出信号をECU17に出力す
る。
【0014】ECU17は、アクセル位置センサ12か
ら出力される各検出信号に基づいて、スロットルバルブ
14の目標開度を計算する。また、ECU17は、スロ
ットル位置センサ13から出力される各検出信号に基づ
いて、スロットルバルブ14の実際の開度が目標開度に
近づくようにモータ15の回転を制御する。
【0015】ECU17は、通常走行時には、スイッチ
25をオンにして、電磁クラッチ16に通電し、スロッ
トルバルブ14とモータ15を電磁クラッチ16を介し
て接続する。
【0016】この様な構成において、エンジンの始動直
前には、機械的に定められるスロットルバルブ14の初
期位置を検出し、この初期位置に基づいてスロットルバ
ルブの全閉位置を学習する。この処理を図2のフローチ
ャート及び図3のタイミングチャートに従って述べる。
【0017】まず、時点t0で、イグニッションスイッ
チ24がオンにされると(ステップ101,Yes)、E
CU17は、学習完了フラッグがオンになっているか否
かを判定する(ステップ102)。このとき、イグニッ
ションスイッチ24のオンの直後であって、学習完了フ
ラッグが初期状態のオフになっている。従って、ECU
17は、学習完了フラッグをオフと判定する(ステップ
102,No)。
【0018】次に、ECU17は、このECU17に内
蔵の学習カウンタの計数値Tを1つ歩進し(ステップ1
03)、この計数値Tが予め定められた値T1を越えた
か否かを判定し(ステップ104)、引き続いて計数値
Tが予め定められた値T0を越えたか否かを判定する
(ステップ105)。このとき、計数値Tの計数を開始
した直後であるから、ECU17は、計数値Tが各値T
0,T1以下であると判定し(ステップ104,No、ステ
ップ105,No)、ステップ101に戻って、各ステッ
プ101〜105の処理を繰り返す。
【0019】こうして各ステップ101〜105の処理
を繰り返し、その度に計数値Tを歩進するうちに、図3
に示す時点t1後に、計数値Tが値T0を越えると(ステ
ップ105,Yes)、ECU17は、アクセル位置セン
サ12の検出出力に基づいてアクセル開度が予め定めら
れたしきい値未満であるか否かを判定する(ステップ1
06)。
【0020】ここで、スロットルバルブ14の開閉をモ
ータ15による駆動のみに頼ると、モータ15や電磁ク
ラッチ16等の故障時に、スロットルバルブ14を開閉
することができなくなるので、アクセルペダル21を十
分に踏み込んだときには、機械的な連動によってスロッ
トルバルブ14が開くようになっている。この状態で
は、スロットルバルブ14の初期位置を検出することが
できないので、アクセルペダル21が踏み込まれ、アク
セル開度がしきい値以上であれば(ステップ106,N
o)、ステップ101に戻る。
【0021】また、アクセル開度がしきい値未満であれ
ば(ステップ106,Yes)、ECU17は、スロット
ル位置センサ13の検出出力に基づいて、スロットル位
置センサ13が正常であるか否かを判定し(ステップ1
07)、スロットル位置センサ13が正常でなければ
(ステップ107,No)、ステップ101に戻る。
【0022】また、スロットル位置センサ13が正常で
あれば(ステップ107,Yes)、ECU17は、この
スロットル位置センサ13によって検出されたスロット
ルバルブ14の開度を初期位置として記憶する(ステッ
プ108)。この後、ECU17は、計数値Tが値T1
に達したか否かを判定し(ステップ109)、計数値T
が値T1に達していなければ、ステップ101に戻る。
【0023】各ステップ101〜109の処理は、繰り
返され、その度に計数値Tを歩進し、かつスロットル位
置センサ13によって検出されたスロットルバルブ14
の開度を初期位置として設定し直す。
【0024】次に、図3に示す時点t2で、計数値Tが
値T1に達すると(ステップ109,Yes)、ECU17
は、学習完了フラッグをオンに設定し(ステップ11
0)、最後に検出されたスロットルバルブ14の初期位
置に基づいて、この初期位置から予め定められた角度だ
け回転した位置をスロットルバルブ14の全閉位置とし
て求め、これを学習する(ステップ111)。
【0025】また、アクセルペダル21が踏み込まれ
て、アクセル開度が予め定められた値以上となっている
状態で(ステップ106,No)、あるいはスロットル位
置センサ13が正常でない状態で(ステップ107,N
o)、計数値Tが値T1を越えると(ステップ104,Ye
s)、ECU17は、前回の処理(前回の始動)のとき
に学習して記憶したスロットルバルブ14の全閉位置を
今回学習し得るはずであった全閉位置の代わりに採用す
る(ステップ112)。
【0026】この後、図3に示す時点t3で、スロット
ルリレー(図示せず)がオンにされることにより電源
(図示せず)からの電力がモータ15に供給され、図3
に示す時点t4で、電磁クラッチ16がオンにされ、図
3に示す時点t5からモータ15によるスロットル制御
が開始される。
【0027】このスロットル制御は、スロットルバルブ
14を開閉するための制御であって、図4に示すフロー
チャートに従って行われる。
【0028】まず、ECU17は、エンジンの稼動中
に、アイドル回転速度制御(ISC制御)を行っている
(ステップ201)。このISC制御は、スロットルバ
ルブ14の開度を調整するために行われ、例えば水温セ
ンサ22から得られるエンジン水温に対する補正量、ト
ランスミッションのギヤ位置に対する補正量、エンジン
始動時に対する補正量、点灯などの電気的負荷、回転変
化、エアコン使用状況等の各種の負荷に対する補正量等
の各補正量に基づいて、最終的な補正量を求め、この最
終的な補正量からスロットルバルブの要求開度を決定す
ると言うものである。
【0029】また、ECU17は、ISC制御に基づく
スロットルバルブの要求開度だけでなく、他の各種要求
に応じたスロットルバルブのそれぞれの要求開度を求め
る(ステップ202)。この他の各種要求としては、例
えばアクセル位置センサ12の検出出力、つまりアクセ
ルペダル21の踏み込み量があり、この踏み込み量に応
じたスロットルバルブの要求開度が求められる。
【0030】そして、ECU17は、ISC制御に基づ
くスロットルバルブの要求開度、及び他の各種要求に応
じたスロットルバルブのそれぞれの要求開度を加算し
て、最終目標開度を求める(ステップ203)。
【0031】次に、ECU17は、非線形の関係を示す
関数に基づいて、最終目標開度に対応する最終目標電圧
を求め(ステップ204)、この最終目標電圧と先に学
習したスロットルバルブ14の全閉位置に対応する電圧
を加算して、モータ15の制御電圧TTPを求める(ステ
ップ205)。
【0032】この結果、モータ15によってスロットル
バルブ14が最終目標開度に回動され、必要な量の空気
がスロットルバルブ14を介してエンジンに供給され
る。
【0033】すなわち、スロットルバルブ14の初期位
置に基づいて全閉位置を学習し、この全閉位置を加味し
て、モータ15の制御電圧TTPを求め、スロットル位置
センサ13の出力電圧がこの制御電圧TTPとなる様に、
スロットルバルブ14を制御している。
【0034】ところが、先にも述べた様に、機械的に定
められるスロットルバルブ14の初期位置を検出し、こ
の初期位置に基づいてスロットルバルブ14の全閉位置
を学習すると、学習した全閉位置に誤差を生じ易い。こ
の場合は、スロットル制御によって、スロットルバルブ
14の全閉位置近傍への移動が図られたときに、スロッ
トルバルブ14がストッパーに突き当たり、ここに突き
当たってからもスロットルバルブ14が更にストッパー
を突き押そうとすることがある(以下、この状態をスロ
ットルバルブ14の突き押し状態と称す)。
【0035】そこで、この実施形態では、スロットルバ
ルブ14の突き押し状態のときに、スロットル位置セン
サ13によってスロットルバルブ14の開度を検出し、
この開度を全閉位置として設定し、全閉位置の更新を行
っている。この全閉位置の更新は、図4に示すスロット
ル制御と並行して、図5のフローチャートに従って行わ
れる。
【0036】まず、ECU17は、予め定められた補償
量Δを0に初期設定する(ステップ301)。そして、
ECU17は、スロットルバルブ14を駆動するモータ
15に過電流が流れているか否かを判定する(各ステッ
プ302,303)。
【0037】スロットルバルブ14の突き押し状態のと
きには、モータ15がロック状態となり、このモータ1
5に過負荷が作用して、このモータ15に過電流が流れ
るので、このモータ15に過電流が流れているか否かを
判定している。
【0038】ステップ302においては、このモータ1
5に供給されるパルス状の電流のデューティー比を検出
し、このデューティー比が予め定められたしきい値以上
であれば、このモータ15に過電流が流れていると判定
する。
【0039】また、ステップ303においては、このモ
ータ15に供給される電流レベルが予め定められたしき
い値以上であれば、このモータ15に過電流が流れてい
ると判定する。
【0040】モータ15に過電流が流れていないと判定
される限り(ステップ302,No、ステップ303,N
o)、これらのステップ302,303を繰り返す。
【0041】また、モータ15に過電流が流れていると
判定されると(ステップ302,Yes、又はステップ3
03,Yes)、ECU17は、スロットル位置センサ1
3によって検出されたスロットルバルブ14の開度が予
め定められた値以下であるか否か、つまりスロットルバ
ルブ14が全閉位置に近いか否かを判定し(ステップ3
04)、スロットルバルブ14が全閉位置に近くなけれ
ば(ステップ304,No)、スロットルバルブ14の突
き押し状態でなく、他の原因で、モータ15に過電流が
流れているとみなして、ステップ302に戻る。
【0042】また、ECU17は、スロットルバルブ1
4の開度が予め定められた値以下であって、スロットル
バルブ14が全閉位置に近いと判定すると(ステップ3
04,Yes)、内蔵のタイマーによって計時を開始する
(ステップ305)。
【0043】この計時の途中で、モータ15に過電流が
流れなくなったり、スロットルバルブ14が全閉位置か
ら離れると(ステップ305,No)、この計時を中断し
て、タイマーを初期状態に戻し、ステップ302に戻
る。
【0044】また、モータ15に過電流が流れ続け、ス
ロットルバルブ14が全閉位置の近くに在り、この計時
の時間が予め定められた時間に達すると(ステップ30
5,Yes)、スロットル位置センサ13によって検出さ
れたスロットルバルブ14の開度を求め、この開度に補
償量Δ(=0)を加算して、新たな全閉位置を求め、こ
の新たな全閉位置を学習し直す(ステップ306)。
【0045】次に、ECU17は、補償量Δが予め定め
られた許容値以下であるか否かを判定する(ステップ3
07)。このとき、補償量Δ=0であるから(ステップ
307,No)、ECU17は、補償量Δに予め定められ
た微小補償量θを加算して、この補償量Δを更新し(ス
テップ308)、更にタイマーを初期状態に戻してから
(ステップ309)、ステップ302に戻る。
【0046】この様にモータ15に過電流が流れ、スロ
ットルバルブ14が全閉位置に近く、この状態が予め定
められた時間継続したときには、モータ15がロック状
態にあり、明らかにスロットルバルブ14の突き押し状
態にあるので、図2のフローチャートの処理によって学
習した全閉位置を誤っているものとみなし、この全閉位
置をスロットル位置センサ13によって検出された開度
に訂正し、これによって全閉位置を更新している。
【0047】ところが、スロットルバルブ14の突き押
し状態で、モータ15に過負荷が加わり、これに伴って
スロットルバルブ14や該スロットルバルブ14の支持
機構に過負荷が加わっているときには、これらの強度不
足によって、これらに歪みを生じることがある。このと
きにスロットル位置センサ13によってスロットルバル
ブ14の開度を検出し、この開度を全閉位置として学習
し直しても、正確な全閉位置を学習することはできな
い。この場合は、図4のスロットル制御に際し、スロッ
トルバルブ14の突き押し状態を再び招き得る。
【0048】各ステップ302〜304を繰り返してい
るうちに、スロットルバルブ14の突き押し状態を再び
招いたときには、モータ15がロック状態となり、モー
タ15に過電流が流れていると判定され(ステップ30
2,Yes、又はステップ303,Yes)、スロットルバル
ブ14が全閉位置に近いと判定され(ステップ304,
Yes)、この状態が予め定められた時間継続することに
なる(ステップ305,Yes)。
【0049】したがって、ステップ306に再び戻り、
スロットル位置センサ13によって検出されたスロット
ルバルブ14の開度を求め、この開度に補償量Δ(=
θ)を加算して、新たな全閉位置を求め、この新たな全
閉位置を学習し直す。この後、補償量Δ(=θ)が許容
値以下であることを確認し(ステップ307,No)、補
償量Δに微小補償量θを再び加算して、この補償量Δを
2θに更新し(ステップ308)、更にタイマーを初期
状態に戻してから(ステップ309)、ステップ302
に戻る。
【0050】ステップ306で求めた全閉位置は、前回
に求めた全閉位置と比較すると、補償量Δ(=θ)だけ
補正されており、スロットルバルブ14の突き押し状態
のときにスロットル位置センサ13によって検出された
スロットルバルブ14の開度よりも、補償量Δ(=θ)
だけ離れた位置に相当する。このため、スロットル制御
によってスロットルバルブ14の全閉位置への移動が図
られたときには、突き押し状態のときに検出された開度
よりも補償量Δ(=θ)だけ離れた位置に、スロットル
バルブ14が移動されることになり、スロットルバルブ
14の突き押し状態を招く確率が低下する。
【0051】あるいは、スロットルバルブ14の突き押
し状態のときにスロットル位置センサ13によって検出
されたスロットルバルブ14の開度の誤差が大きい場合
は、検出された位置に補償量Δ(=θ)を加算しただけ
では、この誤差を補償しきれず、スロットルバルブ14
の突き押し状態を再び招き得る。
【0052】この場合は、各ステップ302〜304を
再び繰り返している途中で、モータ15がロック状態と
なり、モータ15に過電流が流れていると判定され(ス
テップ302,Yes、又はステップ303,Yes)、スロ
ットルバルブ14が全閉位置に近いと判定され(ステッ
プ304,Yes)、この状態が予め定められた時間継続
すると(ステップ305,Yes)、スロットル位置セン
サ13によって検出されたスロットルバルブ14の開度
に補償量Δ(=2θ)を加算して、新たな全閉位置を学
習し直す(ステップ306)。そして、補償量Δ(=2
θ)が許容値以下であることを確認し(ステップ30
7,No)、補償量Δに微小補償量θを再び加算して、こ
の補償量Δを3θに更新し(ステップ308)、更にタ
イマーを初期状態に戻してから(ステップ309)、ス
テップ302に戻る。
【0053】以降同様に、スロットルバルブ14の突き
押し状態となる度に、全閉位置を更新すると共に、補償
量Δを更新する。
【0054】この補償量Δを十分に大きくしても、スロ
ットルバルブ14の突き押し状態を解消できない場合
は、何等かの故障が発生している可能性がある。このた
め、全閉位置並びに補償量の更新を繰り返すうちに、補
償量Δが許容値以上になったときには(ステップ30
7,Yes)、ECU17は、異常が発生したとみなし、
予め定められたフェールセーフの処理を行う(ステップ
310)。
【0055】この様に上記実施形態では、エンジンの始
動前にスロットルバルブ14の全閉位置を学習し、この
後のスロットルバルブ14の制御に際し、スロットルバ
ルブ14の突き押し状態を招くと、これをモータ15が
ロック状態にあるか否かに基づいて検出し、学習した全
閉位置をスロットル位置センサ13によって検出された
スロットルバルブ14の開度に訂正して、この全閉位置
を更新している。また、スロットルバルブ14の突き押
し状態を繰り返す度に、全閉位置に補償量Δを加算し
て、この全閉位置を逐次更新している。このため、スロ
ットルバルブ14の全閉位置として、スロットルバルブ
14の突き押し状態を招かない正確な全閉位置を設定す
ることができる。
【0056】また、補償量Δが大きくなり過ぎたときに
は、予め定められたフェールセーフの処理を行っている
ので、異常事態を回避することができる。
【0057】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものでなく、多様な変形が可能である。例えば、この
実施形態では、スロットルバルブ14の初期位置を検出
し、この初期位置から予め定められた角度だけ回転した
位置をスロットルバルブ14の全閉位置として求めてい
るが、スロットルバルブ14の全閉位置をセンサによっ
て直接検出する場合でも、スロットル制御に際し、スロ
ットルバルブ14の突き押し状態を招く可能性があるの
で、本発明を適用することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、ス
ロットルバルブを駆動するモータがロック状態にあると
きには、このときに検出されたスロットルバルブの開度
を該スロットルバルブの全閉位置として設定するので、
誤った全閉位置を訂正して、正確な全閉位置を学習する
ことができる。
【0059】また、モータのロック状態でのスロットル
バルブや該スロットルバルブの支持機構の歪みを考慮し
て、検出されたスロットルバルブの開度を予め定められ
た補償量だけ補正して、該スロットルバルブの全閉位置
として設定するので、全閉位置をより正確に学習するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子スロットル制御装置の一実施形態
を示す概略構成図
【図2】図1の装置におけるエンジン始動前にスロット
ルバルブの全閉位置を学習するための処理を示すフロー
チャート
【図3】図2の処理のタイミングを示すタイミングチャ
ート
【図4】図1の装置におけるスロットル制御を示すフロ
ーチャート
【図5】図4のスロットル制御に際し、スロットルバル
ブの全閉位置を補正するための処理を示すフローチャー
【符号の説明】
11 スロットル制御装置 12 2重系のアクセル位置センサ 13 2重系のスロットル位置センサ 14 スロットルバルブ 15 モータ 16 電磁クラッチ 17 エレクトロニックコントローラユニット 21 アクセルペダル 22 水温センサ 24 イグニッションスイッチ 25 スイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 364 F02D 45/00 364G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルバルブの開度を検出するスロ
    ットルセンサを備え、スロットルバルブの全閉位置を学
    習し、スロットルセンサによって検出されたスロットル
    バルブの開度及び前記学習により得られたスロットルバ
    ルブの全閉位置に基づいて、スロットルバルブをモータ
    によって駆動制御する内燃機関の電子スロットル制御装
    置において、 前記モータがロック状態にあるか否かを検出する検出手
    段と、 前記検出手段によってモータがロック状態にあると検出
    されたときには、このときに前記スロットルセンサによ
    って検出されたスロットルバルブの開度を該スロットル
    バルブの全閉位置として更新する学習手段とを備える内
    燃機関の電子スロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記学習手段は、前記検出手段によって
    モータがロック状態にあると再び検出されると、前記検
    出されたスロットルバルブの開度を予め定められた補償
    量だけ補正して前記全閉位置として更新する請求項1に
    記載の内燃機関の電子スロットル制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1653065A2 (en) 2004-11-02 2006-05-03 Nissan Motor Co., Ltd. Intake control apparatus and method for internal combustion engine
JP2009132241A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Honda Motor Co Ltd 電気駆動装置
JP2015214921A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 株式会社デンソー 内燃機関のスロットル制御装置

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