JPH1136149A - 延伸仮撚機の制御システム - Google Patents

延伸仮撚機の制御システム

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JPH1136149A
JPH1136149A JP19218497A JP19218497A JPH1136149A JP H1136149 A JPH1136149 A JP H1136149A JP 19218497 A JP19218497 A JP 19218497A JP 19218497 A JP19218497 A JP 19218497A JP H1136149 A JPH1136149 A JP H1136149A
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JP
Japan
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serial communication
traverse
speed
inverter
yarn
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JP19218497A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Mori
俊昭 森
Shujiro Suzuki
修二郎 鈴木
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸走行系の各機器にインバータを使用し、こ
れらインバータと他の制御機器を一括して制御できる延
伸仮撚機の制御システムを提供する。 【解決手段】 システムバス3を有する集中制御装置1
と、前記システムバス3に接続された複数のシリアル通
信回線21,31と、シリアル通信回線21を介して直
列接続された互いに関連する複数の糸走行系インバータ
(コントローラ)23〜28と、シリアル通信回線31
を介して直列接続された互いに関連する複数のヒータコ
ントローラ321 〜329 と、を備える構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、POY等のマルチ
フィラメント糸を延伸仮撚加工して巻取パッケージに巻
取る延伸仮撚機の制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】延伸仮撚機の一錘の機器配置の代表例が
図8に示される。図8は延伸仮撚機のR側の一錘を示し
ており、このような機器配置の錘が左右対称に配設され
更に紙面厚み方向に多数列設され左右の機台の合計で2
16錘にもなる。
【0003】図において、図示されないクリールスタン
ドに支持され、ポリエステルやナイロン等のマルチフィ
ラメント糸が巻かれた給糸パッケージから糸Yは、第1
フィードローラFR1により引き出される。第1フィー
ドローラFR1からのYは一次ヒータH1内へ導入され
る。一次ヒータH1から出た糸Yはニップツイスター等
の仮撚装置TWを経て第2フィードローラFR2に至
る。仮撚装置TWより上流の糸は加撚状態であり、仮撚
装置TWで付与された撚りは第1フィードローラFR1
まで伝播しようとし、この撚りが一次ヒータH1で熱固
定される。仮撚装置TWより下流の糸は解撚状態となっ
ている。第2フィードローラFR2は第1フィードロー
ラFR1より早く回転しており、糸の仮撚と同時に糸の
延伸が施される。延伸比DRは、FR2の表面速度/F
R1の表面速度で決まる。また糸速YSは第2フィード
ローラFR2の表面速度で決まる。
【0004】第2フィードローラFR2以降の糸は、二
次ヒータH2で必要に応じて熱処理され、第3フィード
ローラFR3を経てワインディングローラWRに転接し
て回転する巻取ボビンに巻き取られる。二次ヒータH2
に送られる糸は、「(FR2の表面速度−FR3の表面
速度)×100/FR2の表面速度」の式で決まる第2
オーバーフィード率で送られる。またワインディングロ
ーラWRに送られる糸は、「(FR2の表面速度−WR
の表面速度)×100/FR2の表面速度」の式で決ま
る第3オーバーフィード率で送られる。
【0005】第2フィードローラFR2の手前に配置さ
れた仮撚装置TWは第2フィードローラFR2の表面速
度基準で駆動され、ワインディングローラWRの手前に
配置されたオイリング装置OILはワインディングロー
ラWRの表面速度基準で駆動される。
【0006】このように、第1フィードローラFR1→
仮撚装置TW→第2フィードローラFR2→第3フィー
ドローラFR3→オイリング装置OIL→ワインディン
グローラWRの糸走行系の各回転機器は一連のものとし
て所定の表面速度を保って駆動されることになる。また
糸の運転条件が変わると、糸走行駆動系の各回転機器は
連動して表面速度を変える必要がある。そのため、一つ
のインバータで駆動される可変速モータからの駆動力を
タイミングベルト装置を介して分岐して糸走行系の各回
転機器を駆動し、チェンジプーリで各回転機器相互の速
度差を変更することが行われている。
【0007】ただし、トラバース装置TRは所定の綾角
でパッケージを巻き取るために、糸速度とは別個にトラ
バース速度を変更する場合がある。そのため、糸の走行
系の回転機器とは別にインバータで駆動される可変速モ
ータで駆動することが行われる。また、IADは巻取装
置の各々に設けられた錘毎の玉揚装置である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、糸走行
系の各回転機器の相互の速度差変更をチェンジプーリで
行う場合、チェンジプーリ表を基にして段取り替えを行
うことになる。そのため、間違いが発生しやすく、段取
り替えに時間がかかるという問題点があった。
【0009】そこで、糸走行系の各回転機器をインバー
タで駆動される可変速モータで駆動し、集中制御装置で
これらの回転機器を制御し、糸走行系の各回転機器の相
互の速度差変更を自動的に行うことも考えられる。しか
し、糸走行系のインバータの数が多いため、これらを並
列的に集中制御装置に接続すると、他の制御機器の接続
の制限が生じたりする。また、他の制御機器の集中制御
装置への接続を優先すると、糸走行系のインバータの全
部が接続できないという問題点があった。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、糸走行系の各回転
機器にインバータを使用し、これらインバータと他の制
御機器を一括して制御することができる延伸仮撚機の制
御システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
システムバスを有する集中制御装置と、前記システムバ
スに接続された複数のシリアル通信回線と、各シリアル
通信回線を介して直列接続された互いに関連する複数の
コントローラと、を備える。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、前記システムバスに対して、第1シリアル通信
回線を介して複数の糸走行系インバータを直列接続する
とともに、第2シリアル通信回線を介して複数のヒータ
コントローラを直列接続する。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2の
発明において、前記複数の糸走行系インバータの各々の
加減速時間を統一するとともに、それらのインバータに
対して同時一斉に速度変更信号を送出する速度変更信号
ラインを接続する。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項2又は3の
発明において、前記第1シリアル通信回線に接続された
トラバース用インバータと、前記システムバスに接続さ
れたトラバース幅変更用エッジコントローラとを更に備
え、前記トラバース用インバータはトラバース速度を周
期的に変動させるディスターブ機能を有し、前記トラバ
ース幅変更用エッジコントローラからの同期信号ライン
によって前記トラバース用インバータはトラバース速度
を変動させる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面を用
いて説明する。図1は、本実施形態に係る延伸仮撚機の
制御システムにおける各機器の接続状態を示す図であ
る。なお、延伸仮撚機の機器構成は図8と同様であるた
め、その説明を省略する。
【0016】図1において、1は集中制御装置であり、
2は中央演算装置、3は中央演算装置からのシステムバ
ス、4はシステムバス3に接続される第1シリアル通信
装置、5はシステムバス3に接続される第2シリアル通
信装置、6はシステムバス3に接続される第3シリアル
通信装置、7はシステムバス3に接続される第4シリア
ル通信装置、8はシステムバス3に接続される第1入出
力装置、9はシステムバス3に接続される第2入出力装
置、10はシステムバス3に接続されるパルスカウンタ
ー、11はシステムバス3に接続されるLCDコントロ
ーラである。中央演算装置(CPU)には、シートキー
12が接続され、LCDコントローラ11にはLCD1
3が接続される。以上の各装置により集中制御装置1が
構成される。
【0017】第1シリアル通信装置4には、第1シリア
ル通信回線21が接続され、第1シリアル通信回線21
を介して、第1フィードローラFR1用インバータ2
3、第2フィードローラFR2用インバータ24、第3
フィードローラFR3用インバータ25、ワインディン
グローラWR用インバータ26、仮撚装置TW用インバ
ータ27及びオイリング装置OIL用インバータ28の
糸走行系として互いに関連する複数のインバータ22
(コントローラ)が直接接続されている。また糸走行系
の複数のインバータ22(コントローラ)に加えて、ト
ラバースTR用インバータ29(コントローラ)も第1
シリアル通信回線21に直列接続されている。この第1
シリアル通信回線21により、インバータ22、29へ
と速度設定、加減速時間設定が順に出力され、インバー
タ22、29からアーラム信号、運転情報(周波数、電
流、電圧等)が順に入力される。
【0018】また、特に糸走行系の複数のインバータ2
2の各インバータ(コントローラ)に対して、第1入出
力装置8から速度変更信号ラインf1を経て速度変更信
号が出力される構成になっている。
【0019】第2シリアル通信装置5には、第2シリア
ル通信回線31を介して、複数のヒータコントローラ3
1が接続される。複数のヒータコントローラ31は、1
2錘をワンセットにしたスパン毎に温度調整可能なヒー
タコントローラの合計9台321 〜329 からなる。こ
の第2シリアル通信回線31により、ヒータコントロー
ラ321 〜329 へと温度設定、PID定数等の制御定
数、許容温度レンジが順に出力され、ヒータコントロー
ラ311 〜319 からヒータ温度、温度アラーム、コン
トロール異常情報が順に入力される。
【0020】第3シリアル通信装置6には、第3シリア
ル通信回線33を介して、耳高防止のためにトラバース
幅を広狭に変化させるトラバース幅変更用のエッジコン
トローラ34が接続される。エッジコントローラ34は
サーボモータドライバ35を介してサーボモータ36を
往復駆動する。この第3シリアル通信回線33により、
エッジコントローラ34へと動作モード設定、パラメー
タ設定が順に出力される。
【0021】第4シリアル通信装置7には、第4シリア
ル通信回線37を介して、R側各錘玉揚装置IAD用コ
ントローラ38とL側各錘玉揚装置IAD用コントロー
ラ39とが接続される。この第4シリアル通信回線37
により、IAD用コントローラ38、39へと満管時間
設定、小玉巻時間設定、動作モード(順次又はランダ
ム)が出力される。なお、第1,2,4シリアル通信回
線21,31,37では一対複数の通信が可能であり、
第3シリアル通信回線33は一対一の通信用となってい
る。
【0022】パルスカウンター10は、第1フィードロ
ーラFR1、第2フィードローラFR2、第3フィード
ローラFR3、ワインディングローラWR、仮撚装置T
W、オイリング装置OILの糸走行系の回転部材及びト
ラバース装置TRに設けられた回転検出センサのパルス
を順番にカウントし、回転速度のフィードバック制御を
可能にするものである。
【0023】第2入出力装置9は、シートキー12から
操作スイッチの入力を受けたり、LCD13に機台アラ
ームやアラーム出力を表示したりするものである。
【0024】上述した集中制御装置1によると、6台の
糸走行系インバータ23〜28と1台のトラバースTR
用インバータ29とを第1シリアル通信ライン21でシ
ステムバス3に接続し、9台のヒータコントローラ32
1 〜329 を第2シリアル通信ライン31で接続する構
成であるので、その他の制御機器34、38、39を含
めてシステムバス3に接続することができ、延伸仮撚機
の一括制御が可能になる。
【0025】図1のように糸走行系の複数のインバータ
22をシリアル通信回線21を接続して、各インバータ
23〜28に対して通信により順次速度変更指令を与え
た場合、各インバータ23〜28の間で順次個別に往復
通信を行う必要がある。そのため、糸走行系の回転部材
の加減速に時間差が生じ、糸に過度の引っ張りや弛みが
生じる恐れがある。これを防止することができる糸速変
更のフローを図2により説明する。このフローは制御プ
ログラムとして中央演算装置2のメモリ内に格納されて
いる。
【0026】図2において、常に速度変更信号ラインf
1(図1参照)の信号がオフすることにより糸速変更が
行われることでプログラムを簡単にしている。なお、速
度変更信号ラインf1の信号のオンオフで交互に糸速変
更が行われるようにしてもよい。
【0027】糸走行系の複数のインバータ22における
目標周波数を求めることでフローがスタートする(S
1)。つぎに、糸走行系の各回転部材のインバータによ
る加減速時間を求めるが、負荷が大きく時間がかかる第
2フィードローラFR2の加減速時間と同じ時間になる
ように、インバータ22の加減速時間を求める(S
2)。なお、このインバータの加速(減速)時間につい
ては、停止状態から最大周波数に到達するまでの時間で
定義される。立ち上がり時間を各回転部材で合わせる為
には、各インバータは次の(1)式で決まる加減速時間
を設定すればよい。
【0028】 インバータの加速時間設定〔sec〕=立ち上がり時間〔sec〕(設定加減 速時間)×(最大周波数/運転周波数(目標周波数))・・・(1)式
【0029】つぎに、速度変更信号ラインf1の信号を
オンにして各インバータ22の第2速度を選択する(S
3)。ここで、第2速度は第1速度と同じあって、設定
値を格納するだけであるため、その時点で速度変化はな
い。つぎに、第1シリアル通信回線21(図1参照)に
よる通信によって各インバータ22の第1速度を更新す
るともに(S4)、各インバータ22の(1)式で求め
た加減速時間に更新する(S5)。つぎに、速度変更信
号f1(図1参照)をオフとしてインバータ22の第1
速度を選択させる(S6)。この時点で各インバータの
速度変更が開始される。そして、第1シリアル通信回線
21(図1参照)による通信によって各インバータ22
の第2速度設定を更新し、更新した第1速度と同じにす
ることによって次の速度変更に備え(S7)、フローを
終える。
【0030】このように、第2フィードローラFR2の
加減速時間を基準にして、糸道上に配設される他の糸走
行系の回転部材(FR1、FR3、WR、TW、OI
L)が自動的に同じ値に設定される構成になっている。
これにより、シリアル通信回線21による通信で速度を
変更する場合でも、糸走行系の回転部材の加減速時間を
合わせ、シリアル通信回線21は別の速度変更信号ライ
ンf1の信号のオンオフで一斉に糸走行系の回転部材を
駆動することできる。その結果、糸走行系の回転部材の
各々に加減速時間差が生じることがなく、糸に過度の引
っ張りや弛みを生じさせない。なお、トラバース装置T
Rは糸走行系ではなく、綾振りのためであるため必ずし
も糸走行系の回転部材と同じ加減速時間にする必要はな
いため、速度変更信号f1が入力されないが、同じに加
減速時間にする構成とすることもできる。
【0031】ところで、トラバース用インバータ29は
糸速に応じて加減速され、所定の綾角を維持する機能を
有する。しかし、単純な往復動駆動ではリボンが生じる
ため、リボン崩しのためのディスターブ機能を有してい
る。このディスターブ機能は、トラバース速度を周期的
に第1速度(高速)と第2速度(低速)の間で変化させ
るものである。
【0032】また、トラバース幅両端の耳高を防止する
ために、トラバース幅を周期的に広狭に変化させるため
に、サーボモータ36(図1参照)が往復動するトラバ
ースガイドの向きを変えることができるクリーピング機
能を有している。このサーボモータ36はエッジコント
ローラ34(図1参照)で制御される。
【0033】トラバース速度の周期的変動によるディス
ターブ機能とトラバース幅を周期的に変化させるクリー
ピング機能とは独立に実行されると、綾落ちが発生する
ため、両機能の周期を合わせる必要がある。そのため
に、図1のエッジコントローラ34からトラバースTR
用インバータ29へと速度切換用の同期信号ラインf2
から同期信号が出力される。この回路構成の部分だけを
抜き出したのが図3(A)である。エッジコントローラ
34からトラバースTR用インバータ29へと同期信号
ラインf2を経て同期信号が出力されている。
【0034】図3(B1)に、パルス状の同期信号が示
される。図3(B2)のトラバース速度は、集中制御装
置1からの指令による第1速度と第2速度との間で周期
的に変化する。変化のタイミングは、パルス状の同期信
号で決まる。同期信号のパルスのオンで第1速度に向か
い、同期信号のパルスのオフで第2速度に向かう。この
同期信号ラインf2の同期信号は、エッジコントローラ
34の図3(B3)の出力波形に基づいて出力される。
トラバース幅を変化させない停止時の中間で同期信号の
パルスのオンを出力し、トラバース幅を変化させて狭く
する動作の中央で同期信号のパルスのオフを出力してい
る。
【0035】図4は、エッジコントローラ34のクリー
ピング機能によるトラバース幅変化の具体例を示す。図
4(A)は、トラバース幅を変化させない停止時とトラ
バース幅をV字形状に変化させる動作時とを交互に出現
させたものである。この場合、停止時にトラバース速度
を遅くし、動作時にトラバース速度が早くなるディスタ
ーブとするための、同期信号ラインf2の同期信号がエ
ッジコントローラ34からトラバースTR用インバータ
29へと出力される。図4(B)は、トラバースの一往
復の間にトラバース幅を変化させるのと変化させないの
を出現させるものである。また一往復の間の半分におけ
るトラバース幅の変化をつなぎあわせると、V字形状の
ギザギザになる。この場合も、トラバース幅が狭い時期
にトラバース速度を早くし、トラバース幅が広い時期に
トラバース速度を遅くするように、同期信号ラインf2
の同期信号がエッジコントローラ34からトラバースT
R用インバータ29へと出力される。
【0036】第4シリアル通信回線37にR側IADコ
ントローラ38とL側IADコントローラ39が接続さ
れる構成であるため、各錘の玉揚間隔も集中制御装置1
による通信により変更可能である。なお、玉揚の方法に
は2種類あり、いずれかを選択できる。第1の方法は、
順次モードと呼ばれ、端の錘から順にドッフィングを行
うモードであり、途中に糸切れが生じた場合は待機する
方法である。第2の方法は、ランダムモードと呼ばれ、
錘の位置に関係なく、満玉、半玉のパッケージが生じた
ら待機することなく直ちにドッフィングを行う方法であ
る。
【0037】順次モードを選択してドッフィング間隔の
設定を変更する場合、ドッフィングが始まっていなく且
つ変更後の設定値(ドッフィング間隔)がL側の場合に
は第1錘目、R側の場合には第109錘目の現在の巻き
取り時間より大きい時に変更できるように中央制御装置
1のプログラムが書き込まれている。何故ならば、RL
の全錘が一斉にスタートし、R側の1錘から109錘
へ、更に、L側の110錘から1錘へと順にドッフィン
グするため、L側の第1錘目及びR側の第109錘目は
パッケージ径が最も大きくなるからである。
【0038】ランダムモードを選択してドッフィング間
隔の設定を変更する場合、変更後の設定値(ドッフィン
グ間隔)が変更前の設定値より大きい時に変更できる条
件が中央制御装置1のプログラムに書き込まれている。
【0039】このように、IAD用コントローラ38、
39も第4シリアル通信回線37を介して中央制御装置
1に接続すると、順次モード又はランダムモードの選択
と合わせてドッフィング間隔の設定の変更もできる。
【0040】また、多数のヒータコントローラ32を第
2シリアル通信回線31を介して接続することにより、
ヒータの機台毎(9台全部)又はスパン毎(9台の各
々)の区分を変えた出力情報の一括設定が可能になる。
【0041】以上説明したように、多数のインバータ2
3〜29をシリアル通信回線21を介して集中制御装置
1に接続し、コントロールアラームや運転情報が得られ
るようにし、同じく多数のヒータコントローラ32をシ
リアル通信回線31を介して集中制御装置1に接続し、
ヒータ温度、温度アラームやコントロール異常が得られ
るようにしている。また、各インバータの回転部材に設
けられた回転検出センサの出力がパルスカウンター10
で計数される構成である。そのため、集中制御装置1
は、種々の運転状況の把握が可能な表示データを提供す
ることが可能になっている。
【0042】図5(1)は、トラバース装置の運転状態
を示す表示例であり、図5(2)は、糸走行系の回転部
材の運転状態を示す表示例である。図5(1)では、ト
ラバースのディスターブ機能とクリーピング機能とを分
けて、図示の如き種々の指標が表示される。図5(2)
では、糸走行系の回転部材の回転速度に基づき、延伸仮
撚加工の種々の指標が表示される。ここで、図5(1)
(2)において、現在値だけではなく、今までの最大値
と最小値も並べて表示されており、各データの変動状況
を点検・確認することができる。
【0043】図6は、左右(LR)の機台の全部のヒー
タの稼働状況が一目で判るような表示例である。L側の
一次ヒータのナンバー1〜9のスパンのどこにアラーム
が表示されているかが一目で判る。
【0044】図7は、アラーム表示例であり、図7
(1)の第1表示例と図7(2)の第2表示例とに切換
可能である。アラームの種類はコード番号で表示される
が、特に図7(1)のように、アラームの発生期間を含
むアラーム履歴を表示している。アラーム履歴を表示し
たことにより、アラームが発生しても巻取を中止しない
場合、アーラム発生状態のままどのぐらいの時間巻取り
を継続したかを知ることができ、巻き上がったパッケー
ジの糸質評価に使用することができる。なお、アーラム
が発生すると、巻き取りを中止する場合は、アラーム履
歴は単に放置時間を知らせることになる。
【0045】なお、上述した実施形態では、糸走行系の
全ての回転部材について各々インバータを使用する場合
を説明したが、第1フィードローラFR1、第2フィー
ドローラFR2、第3フィードローラFR3について
は、固定速度のメインモータからのプーリチェッジ可能
なタイミングベルト駆動にし、ワインディングローラW
R及び仮撚装置TWをインバータ駆動にした延伸仮撚機
にも本発明が適用可能である。要は糸走行系の2以上の
インバータをシリアル通信回線で接続するものであれば
よい。また、オイリング装置OILの使用も任意であ
る。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、複数のコ
ントローラをシリアル通信回線を介して集中制御装置の
システムバスに接続するため、複数のコントローラのシ
ステムバスに対する接続は一つになって、他のコントロ
ーラの接続に余裕ができ、延伸仮撚機の制御の全体を集
中制御装置で行うことが可能となる。また、各シリアル
通信回線毎に設定内容等が共通化した互いに関連する複
数のコントローラを接続するので、通信用プログラムの
簡略化が図れる。
【0047】請求項2記載の発明によると、簡単な通信
用プログラムにより、糸走行系インバータに対する加減
速時間設定や速度設定及びヒータコントローラに対する
温度設定等を別個のシリアル通信回線を介して行うこと
ができる。
【0048】請求項3記載の発明によると、糸走行系イ
ンバータをシリアル通信回線を介して接続しており、糸
速度変更時には通信に時間が掛かるので、加減速時間を
統一するとともに、別途の速度変更信号ラインにて同時
一斉に速度変更指令を行うことで、加減速のタイミング
のずれによる糸切れ等を防止することができる。
【0049】請求項4記載の発明によると、エッジコン
トローラからの同期信号でトラバース速度を変更するた
め、エッジコントローラから一旦集中制御装置に入力し
てトラバース速度を制御する場合に比較して、ソフトの
負荷を軽くすることができ、エッジコントローラからト
ラバース用インバータの周期的変動を出力する場合に比
較して、エッジコントローラの回路構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る延伸仮撚機の制御システムに
おける各機器の接続状態を示す図である。
【図2】複数の駆動用インバータによる糸速の変更手順
を示すフロー図である。
【図3】特にトラバース用インバータとトラバース幅変
更用エッジコントローラの接続状態を示す図である。
【図4】エッジコントローラによるトラバース幅の変更
形態を示す図である。
【図5】駆動系運転状態の表示例を示す図である。
【図6】ヒータ運転状態の表示例を示す図である。
【図7】アラームの表示例を示す図である。
【図8】延伸仮撚機の機器配置を示す図である。
【符号の説明】
1 中央制御装置 2 中央演算装置 3 システムバス 4 第1シリアル通信装置 5 第2シリアル通信装置 21 第1シリアル通信回線 23 糸走行系インバータ群 29 トラバース用インバータ 31 第2シリアル通信回線 32 ヒータコントローラ群 33 第3シリアル通信装置 34 エッジコントローラ 37 第4シリアル通信装置 38 R側錘毎玉揚装置 39 L側錘毎玉揚装置 f1 速度変更信号ライン f2 同期信号ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムバスを有する集中制御装置と、
    前記システムバスに接続された複数のシリアル通信回線
    と、各シリアル通信回線を介して直列接続された互いに
    関連する複数のコントローラと、を備えた延伸仮撚機の
    制御システム。
  2. 【請求項2】 前記システムバスに対して、第1シリア
    ル通信回線を介して複数の糸走行系インバータを直列接
    続するとともに、第2シリアル通信回線を介して複数の
    ヒータコントローラを直列接続した請求項1記載の延伸
    仮撚機の制御システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の糸走行系インバータの各々の
    加減速時間を統一するとともに、それらのインバータに
    対して同時一斉に速度変更信号を送出する速度変更信号
    ラインを接続した請求項1又は2記載の紡糸巻取機の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1シリアル通信回線に接続された
    トラバース用インバータと、前記システムバスに接続さ
    れたトラバース幅変更用エッジコントローラとを更に備
    え、前記トラバース用インバータはトラバース速度を周
    期的に変動させるディスターブ機能を有し、前記トラバ
    ース幅変更用エッジコントローラからの同期信号ライン
    によって前記トラバース用インバータはトラバース速度
    を変動させる請求項2又は3記載の紡糸巻取機の制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003535227A (ja) * 2000-05-30 2003-11-25 バルマーク アクチエンゲゼルシヤフト テクスチャード加工機の制御方法およびテクスチャード加工機
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KR102203427B1 (ko) * 2019-07-11 2021-01-15 (주)씨와이씨 인조가발용 합성원사 제조장치

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