JPH11360A - 薬液吸収材包装体 - Google Patents

薬液吸収材包装体

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JPH11360A
JPH11360A JP9154904A JP15490497A JPH11360A JP H11360 A JPH11360 A JP H11360A JP 9154904 A JP9154904 A JP 9154904A JP 15490497 A JP15490497 A JP 15490497A JP H11360 A JPH11360 A JP H11360A
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chemical
chemical liquid
container
packaging container
chemical solution
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JP9154904A
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English (en)
Inventor
Masaaki Minamoto
政明 源
Masahiro Nakaizumi
政博 中泉
Takuya Toyokawa
卓也 豊川
Shoji Sakakiyama
昭二 榊山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管時や運搬時に薬液の漏洩が生じず、塗布
時に掴持部となる部分の汚染、かさばり、破損を防止
し、更に衛生的かつ簡便に使用し得る薬液吸収材包装体
を提供する。 【解決手段】 薬液吸収材2と薬液とが収納された包装
容器3からなる薬液吸収材包装体1であって、薬液吸収
材2の使用に際して、上記包装容器3が開裂された後、
薬液吸収材2の掴持部となされることを特徴とする薬液
吸収材包装体1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば綿棒などの
薬液吸収材と薬液とが収納された包装容器からなる薬液
吸収材包装体に関し、より詳しくは、薬液の汚染が生じ
難く、簡便に使用できる薬液吸収材包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用途に用いられている薬液吸収材と
して、綿棒、ガーゼ、脱脂綿、不織布などがあるが、中
でも、綿棒は適用箇所に手を触れることなく操作し得る
ため、衛生的である。綿棒は、そのまま耳や鼻などの掃
除に用いられるが、種々の薬液等を含浸させて皮膚等に
薬液を塗布するためにも用いられる。
【0003】綿棒に薬液を含浸させて皮膚に塗布する場
合、まず、綿棒と、薬液の収納されている容器とを用意
する。次いで、綿棒に薬液を滴下したり、または綿棒を
薬液に浸漬して、綿棒に薬液を含浸させる。従って、使
用に先立ち、綿棒だけでなく薬液の入った容器をも探さ
ねばならず、また上記のような煩雑な含浸作業が必要で
あった。その上、使用者が含浸作業を行うため、残った
薬液が汚染されたり、汚染された薬液で逆に綿棒が汚染
される可能性があった。このように、従来の綿棒は使用
方法によっては、必ずしも、衛生的ではなかった。
【0004】そこで予め綿棒に薬液が含浸され、単に袋
にて包装されたものが提案されている(例えば、実開昭
57−26247号公報など)。しかしながら、綿球に
含浸させておいた薬液が、袋内を自由に流れるために綿
棒の軸棒が汚染される。また、携帯時には長い軸棒部分
のためにかさばったり、軸棒が折れたりすることがあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記現状に鑑
みてなされたものであり、その目的は、保管時や運搬時
に薬液の漏洩が生じず、塗布時に掴持部となる部分の汚
染、かさばり、破損を防止し、更に衛生的かつ簡便に使
用し得る薬液吸収材包装体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の薬液吸収
材包装体(以下、本発明1という)は、薬液吸収材と薬
液とが収納された包装容器からなる薬液吸収材包装体で
あって、薬液吸収材の使用に際して、上記包装容器が薬
液吸収材の掴持部となされることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の薬液吸収材包装体(以下、
本発明2という)は、前記掴持部が開裂後の包装容器か
ら形成されることを特徴とする請求項1記載の薬液吸収
材包装体である。
【0008】本発明1および2でいう掴持部とは、薬液
吸収材を皮膚に適用する際に手で保持する部分をいい、
例えば、従来の綿棒でいえば軸棒にあたる部分をいう。
【0009】本発明2でいう開裂とは、包装容器が開口
し裂けることであり、例えば、包装容器が2分割された
り、その一部が縮められたり、回転されたり、2つ以上
のものがまとめられたりなどすることにより開口し裂け
ることをいう。
【0010】本発明1および2で用いられる薬液吸収材
は、薬液を吸収し得るものであれば特に限定されず、例
えば、綿棒、ガーゼ、脱脂綿、不織布などの従来より薬
液を含浸させて皮膚等に適用するために用いられている
一般的な吸収性材料の全てが使用可能である。
【0011】上記薬液吸収材の材質は、薬液を吸収し、
かつ皮膚などに塗布し得る材質であれば特に限定されな
い。例えば、脱脂綿、絹、ウール、レーヨン、ポリエス
テル、アクリル樹脂、ナイロン、ウレタン樹脂、ポリオ
レフィンなどからなるものを挙げることができ、これら
の2種以上を混合したものであってもよい。
【0012】上記薬液吸収材の形状や大きさは特に限定
されず、使用目的に合わせて選定される。
【0013】本発明1および2において、掴持部は薬液
吸収材が収納されていた包装容器からなる。薬液吸収材
には、必要に応じて軸棒部分が設けられてもよい。軸棒
部分は、例えば、薬液吸収材の薬液吸収部(例えば、綿
球)と、包装容器により構成される掴持部との間に設け
ることができる。軸棒部分の材質、形状及び大きさなど
については特に限定されない。材質としては、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、紙、木、アルミニウム等の金属などが挙げられ
る。形状としては、例えば、円柱状、楕円柱状、角柱状
などが挙げられる。軸棒部分には薬液吸収部を固定する
ための滑り止めを施してもよい。
【0014】薬液吸収部と軸棒部分との固定方法として
は、接着剤を用いて固定する方法、熱融着による方法、
一体成形で成形する方法が挙げられるが、これらに限定
されず他の方法でもよい。
【0015】薬液吸収部が繊維を巻き付けたような繊維
集合体である場合、表面のけば立ち防止や繊維の抜け落
ち防止のために表面を例えばカルボキシメチルセルロー
スナトリウム等の接着剤等でコーティングしてもよい。
【0016】薬液吸収材が綿棒である場合、形状に特に
限定はなく、例えば、薬液を含浸させる綿球部分と、軸
棒部分とで構成される。綿球部分は薬液を吸収し、皮膚
に塗布できるものであればその材質は特に限定されな
い。例えば、脱脂綿、絹、ウール、レーヨン、ポリエス
テル、アクリル樹脂、ナイロン、ウレタン樹脂、ポリオ
レフィンなどが挙げられ、これらの2つ以上を混合した
ものでもよい。
【0017】上記綿球部分の形状も特に限定されず、例
えば、球形、円筒形、平板形などが挙げられ、球形の変
形体として断面形状が楕円のものが多く使用される。こ
れは、繊維を巻き付けたもの、帯状の不織布をロール状
に巻き付けたもの、型抜きされた一体ものや成形品であ
ってもよい。
【0018】綿球の大きさは特に限定されず、必要量の
薬液を皮膚に塗布できればよく、使用目的に合わせて設
定して差し支えない。薬液が消毒薬の場合、好ましくは
長さ10〜30mm、最大径3〜20mm、重量0.0
1〜0.3g程度とされ、それによって皮膚表面の消毒
に好適に用いることができる。
【0019】本発明1および2で用いられる薬液につい
ては、薬液吸収材に含浸させて皮膚などに塗布するのに
適したものであれば特に限定されるものではない。また
薬液は、薬効などを示す主成分の水溶液でも、他の溶媒
での溶液であってもよい。更に、薬液は、溶液ではなく
分散液であってもよい。薬液は水性でも、油性でもよ
い。
【0020】上記薬効などを示す主成分としては特に限
定されず、例えば、消毒薬、キズ薬、かゆみ止め薬、水
虫薬などの薬効成分が挙げられ、その他、洗浄液や化粧
液など成分を用いることも可能である。
【0021】上記消毒薬の一例としては、ポビドンヨー
ド、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウ
ム、エタノールやイソプロパノール等のアルコール類な
どを挙げることができる。また、これらの2種以上を混
合すること等により併用してもよい。
【0022】本発明1および2において、薬液は、薬液
吸収材に含浸された状態で、包装容器に収納されてもよ
いし、例えば、袋や容器等の薬液収納体に充填され、薬
液吸収材と分離されて包装容器に収納されてもよい。薬
液収納体と薬液吸収材とが分離されて包装容器に収納さ
れる場合には、使用に際して、外力により薬液収納体の
気密が破られ薬液が漏洩されて、速やかに薬液吸収材に
含浸されるように構成される。
【0023】本発明1および2において、薬液量は、特
に限定されない。綿棒等の薬液吸収材の薬液吸収量に合
わせて適宜決定される。薬液量が多過ぎると薬液吸収材
に吸収されずに余った薬液が飛散したりこぼれ落ちたり
し、また使用されない薬液量が多く無駄となるためコス
ト的にも不都合である。逆に少な過ぎると、十分な量の
薬液が、皮膚等の表面に塗布できないことがある。薬液
量は、好ましくは綿棒等の薬液吸収材の最大薬液吸収量
の0.5〜5倍、より好ましくは1〜3倍である。ま
た、薬液には色素等を添加して着色し、内容物を確認し
やすくすることもできる。
【0024】本発明1および2において、包装容器は、
開裂後、薬液吸収材の掴持部となる。包装容器が掴持部
を形成する方法としては、特に限定されないが、例え
ば、元ある薬液吸収材の軸棒部分が包装容器によって延
長されるようになって、掴持部を形成する。包装容器
は、開裂前は薬液をその内部に気密に維持する。つま
り、薬液吸収材に含浸した薬液が包装容器内に維持され
るようなガスバリアー性、水蒸気バリアー性を有するこ
とが好ましい。但し、薬液が薬液収納体に充填されて包
装容器内に収納される場合で、この薬液収納体にガスバ
リアー性、水蒸気バリアー性を持たせている場合はこの
限りではない。
【0025】上記包装容器の材質としては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリア
ミド、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体などが挙げられ
るがこれに限定されない。これらは単独で使用される以
外に、これらの2種以上の積層体などとして使用されて
もよい。上記材質には、バリアー性向上のためにアルミ
ニウム等の金属箔とラミネートされたり、珪素酸化物な
どの無機物や金属などが蒸着されてもよい。好ましい例
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体など
の単層体もしくは多層体、またはこれらとアルミニウム
箔との積層体が挙げられる。製造方法としては特に限定
されない。例えば、通常の成形法として射出成形が挙げ
られる。
【0026】上記包装容器の厚さは特に限定されず、要
求されるガスバリアー性、水蒸気バリアー性や構成材料
にもよっても変わるが、通常0.1〜3mmが好まし
く、より好ましくは、0.5〜2mmである。
【0027】上記包装容器に要求されるガスバリア性
は、収納される薬液により一概にはいえないが、例え
ば、酸素透過度で15ml/24hr・m2 ・atm以
下、好ましくは5ml/24hr・m2 ・atm以下で
あり、特に高いガスバリア性が要求される場合には、1
ml/24hr・m2 ・atm以下が好ましい。また要
求される水蒸気バリアー性は、収納される薬液により一
概にはいえないが、例えば、水蒸気透過度で15g/2
4hr・m2 以下、好ましくは5g/24hr・m 2
下であり、特に高い水蒸気バリアー性が要求される場合
には、1g/24hr・m2 以下であることが好まし
い。また、バリアー性付与のために、パッキング材等を
使用してもよい。
【0028】本発明1および2において、包装容器に収
納される薬液吸収材は1個に限定されず、2個以上であ
ってもよい。
【0029】
【作 用】本発明1および2の薬液吸収材包装体は、薬
液吸収材と薬液とが包装容器内に一緒に収納されている
ため、使用時に個別にそれぞれを準備する必要がなく便
利であると共に、保管時や運搬時に薬液の漏洩が生じ
ず、また、塗布時に掴持部となる部分の汚染、破損が防
止される。薬液吸収材の使用に際して、包装容器が薬液
吸収材の掴持部となされるので、使用前の製品サイズが
コンパクトになる。以上のことにより、本発明1および
2の薬液吸収材包装体は、衛生的かつ簡便に使用し得
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を示すが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0031】実施例1 図1は、実施例1の薬液吸収材包装体を示す平面図、図
2はその側面図、図3は図2における一点鎖線で囲んだ
部分の拡大縦断面図、図4は図1の薬液吸収材包装体の
包装容器が開裂されて掴持部とされた状態を示す図であ
る。薬液吸収材包装体1は、薬液吸収部2aとしての綿
球部分と軸棒部分2bとからなる薬液吸収材2が収納さ
れた包装容器3からなる。薬液吸収部2aには薬液が含
浸されている。包装容器3は、球状の頭部31と直方体
状の尾部32とからなるものである。包装容器3は、そ
の開裂時には、側面中央部で上側容器3aと下側容器3
bに2分割可能とされており、開裂前には上側容器3a
と下側容器3bはイージピール可能に、例えば、溶着さ
れている。上側容器3aと下側容器3bには、開裂に際
して指で掴むためのつまみ3cと3dがそれぞれ設けら
れている。なお、包装容器3の材質はポリエチレンであ
る。
【0032】薬液吸収材包装体1の尾部32の端部付近
の詳細な構成は、図3(図2における一点鎖線で囲んだ
部分の拡大縦断面図)に示すように、軸棒部分2bの端
部と上側容器3aと下側容器3b内面が、例えば溶着に
より固着されている(固着部分を図3にAとして示し
た)。また、上側容器3aと下側容器3bの内壁の、尾
部32の縁端部よりやや離れた部分には、切り込み3e
と3fがそれぞれ設けられている。この切り込み3eと
3fは、包装容器が掴持部とされるために図2に示す矢
印方向に折り曲げられる際に、この部分からスムーズに
折り曲げられるようにするために設けられている。な
お、包装容器の壁面の肉厚が薄く、スムーズに折り曲げ
られ得る場合には、このような切り込みは設けるには及
ばない。
【0033】上記薬液吸収材包装体1の使用方法は、つ
まみ3cと3dを持って相反する方向に引っ張ることに
より開裂させ、図2に示した矢印方向に折り曲げ、図4
に示した状態にする。この状態にした後、上側容器3a
および下側容器3bとからなる部分を掴持部として薬液
吸収部2aを皮膚などに接触させて薬液吸収部2aに吸
収されている薬液を塗布する。
【0034】実施例2 図5は、実施例2の薬液吸収材包装体の側面の縦断面図
である。なお、図1〜4と同様の機能をもつ部分には図
1〜4と同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する
(以後の図においても同様とする)。この薬液吸収材包
装体10は、薬液吸収材2の軸棒部分2bの長さが極度
に短くされたものであり、この場合はかなりコンパクト
な薬液吸収材包装体となる。なお、薬液吸収材包装体1
0の尾部32の端部付近(図5における一点鎖線で囲ん
だ部分)の詳細な構成は、図3で説明した構成と同様で
ある。また、薬液吸収材包装体10の使用方法は実施例
1と同様である。
【0035】実施例3 図6は、実施例3の薬液吸収材包装体の側面図、図7は
その包装容器の上側容器を取り外した状態の平面図であ
る。この薬液吸収材包装体11においては、薬液4は、
予め薬液吸収部2aには含浸されておらず、袋状の薬液
収納体5の中に密封収納されて包装容器3内に収納され
ている。包装容器3の球状の頭部31の内壁面には、薬
液収納体5を外部からの押圧により突き破ることが可能
な突起6が設けられている。以上の構成の他は、薬液吸
収材包装体11は、実施例1の薬液吸収材包装体1と同
様に構成されている。なお、薬液吸収材包装体11の尾
部32の端部付近(図6における一点鎖線で囲んだ部
分)の詳細な構成も、図3で説明した構成と同様であ
る。
【0036】この薬液吸収材包装体11の使用方法は、
まず、薬液吸収材包装体11を図6における上下の方向
から押圧して変形させて薬液収納体5を突起6で突き破
り、薬液4を薬液吸収部2aに含浸させる。以後の操作
は実施例1と同様である。
【0037】なお、薬液収納体5と突起6の組み合わせ
は、上側容器と下側容器のどちらか一方だけに1組とし
て設けてもよいし、図6に示したように上側容器3aと
下側容器3bの両方に1組ずつ設けてもよい。
【0038】実施例4 図8は、実施例4の薬液吸収材包装体の側面図、図9
は、図8の薬液吸収材包装体の包装容器の球状の頭部の
端部付近を示す拡大された縦断面図、図10は、図8の
薬液吸収材包装体の包装容器が開裂されて掴持部とされ
た状態を示す図である。この薬液吸収材包装体12は、
薬液吸収部2aとしての綿球部分と軸棒部分2bとから
なる薬液吸収材2が収納された包装容器3からなる。薬
液吸収部2aには薬液が含浸されている。包装容器3
は、球状の頭部31と直方体状の尾部32とからなる。
包装容器3は、その開裂時には、側面中央部で上側容器
3aと下側容器3bに2分割可能とされており、開裂前
には上側容器3aと下側容器3bはイージピール可能
に、例えば、溶着されている。上側容器3aと下側容器
3bには、開裂に際して指で掴むためのつまみ3cと3
dがそれぞれ設けられている。なお、包装容器3の材質
はポリエチレンである。
【0039】薬液吸収材包装体12の球状の頭部31の
端部付近の詳細な構成は、図9に示すように、軸棒部分
2bの端部と上側容器3aと下側容器3b内面が、一体
に成形されている(または、溶着されていても良い)。
また、球状の頭部31の縁端部は内側に陥没し陥没穴3
gが設けられている。この陥没穴3gは、包装容器が掴
持部とされるために図8に示す矢印方向に折り曲げられ
る際に、スムーズに折り曲げられるために設けられてい
る。
【0040】上記薬液吸収材包装体12の使用方法は、
つまみ3cと3dを持って相反する方向に引っ張ること
により開裂させ、図8に示した矢印方向に折り曲げ、図
10に示した状態にする。この状態にした後、上側容器
3aおよび下側容器3bとからなる部分を掴持部として
薬液吸収部2aを皮膚などに接触させて薬液吸収部2a
に吸収されている薬液を塗布する。
【0041】実施例5 図11は、実施例5の薬液吸収材包装体の斜視図、図1
2は、その縦断面図、図13は、図11の薬液吸収材包
装体の包装容器が開裂されて掴持部とされた状態を示す
斜視図である。この薬液吸収材包装体13は、薬液吸収
部2aとしての綿球部分と軸棒部分2bとからなる薬液
吸収材2が収納された包装容器7からなる。薬液吸収部
2aには薬液が含浸されている。包装容器7は、円筒状
の頭部71と頭部71よりも外径の小さい円筒状の尾部
72とからなる。頭部71の端部には蓋71aが設けら
れている。頭部71は比較的硬質な材料からつくられて
おり、蓋71aは破れ得るような硬さ、もしくは厚みの
材料からつくられている。尾部72は、比較的硬質な材
料からなる基部72aと膜厚の薄い材料からなる袋状部
72bからなる。頭部71と基部72aとは一体に成形
されている(または、別々に成形されたものが接合され
ていても良い)。基部72aの内壁面上には内周面全体
にわたるリング状の突起73が一定の間隔で3本設けら
れており、突起の高さは頭部71に最も近い突起が最も
高くされている。薬液吸収材2の軸棒部分2bの端部近
傍の外周部には、上記リング状の突起73間に形成され
る溝部に嵌合され得る高さのリング状突起2cが2本設
けられている。
【0042】上記薬液吸収材包装体の使用方法は、尾部
72の袋状部72bを図12に矢印で示した方向に押圧
する。押圧により、膜厚の薄い材料からなる袋状部72
bは図13に示したようにジャバラ状に収縮する。袋状
部72bの収縮により、薬液吸収材2の軸棒部分2bの
先端部に上記の押圧力がかかり、薬液吸収材2が図12
の図面左側に移動し、包装容器の蓋71aを押し破り、
薬液吸収材2の薬液吸収部2aおよび軸棒部分2bが包
装容器7から外にでてくる。そこで、軸棒部分2bをつ
まんで更に外に引き出す。軸棒部分2bが更に外に引き
出され、図13に示すように、基部72aの内壁面上の
リング状の突起73間に形成される溝部に、軸棒部分2
bのリング状の突起2cが嵌合されたところで、薬液吸
収材2が包装容器7に固定される。この状態にした後、
包装容器7の基部72aを掴持部として薬液吸収部2a
を皮膚などに接触させて薬液吸収部2aに吸収されてい
る薬液を塗布する。なお、包装容器71のリング状の突
起73は頭部71に最も近い突起が最も高くされている
ので、薬液吸収材2の軸棒部分2bが包装容器7から抜
け出てしまうことはない。
【0043】
【発明の効果】本発明1および2の薬液吸収材包装体
は、薬液吸収材と薬液とが包装容器内に一緒に収納され
ているため、使用時に個別にそれぞれを準備する必要が
なく便利であると共に、保管時や運搬時に薬液の漏洩が
生じず、また、塗布時に掴持部となる部分の汚染、破損
が防止される。薬液吸収材の使用に際して、包装容器が
薬液吸収材の掴持部となされるので、使用前の製品サイ
ズがコンパクトになる。以上のことにより、本発明1お
よび2の薬液吸収材包装体は、衛生的かつ簡便に使用し
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の薬液吸収材包装体を示す平面図であ
る。
【図2】実施例1の薬液吸収材包装体の側面図である。
【図3】図2における一点鎖線で囲んだ部分の拡大縦断
面図である。
【図4】図1の薬液吸収材包装体の包装容器が開裂され
て掴持部とされた状態を示す図である。
【図5】実施例2の薬液吸収材包装体の側面の縦断面図
である。
【図6】実施例3の薬液吸収材包装体の側面図である。
【図7】実施例3の薬液吸収材包装体の、包装容器の上
側容器を取り外した状態の平面図である。
【図8】実施例4の薬液吸収材包装体の側面図である。
【図9】図8の薬液吸収材包装体の包装容器の球状の頭
部の端部付近を示す拡大された縦断面図である。
【図10】図8の薬液吸収材包装体の包装容器が開裂さ
れて掴持部とされた状態を示す図である。
【図11】実施例5の薬液吸収材包装体の斜視図であ
る。
【図12】実施例5の薬液吸収材包装体の縦断面図であ
る。
【図13】図11の薬液吸収材包装体の包装容器が開裂
されて掴持部とされた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、10、11、12、13 薬液吸収材包装体 2 薬液吸収材 2a 薬液吸収部 2b 軸棒部分 2c 突起 3、7 包装容器 31、71 頭部 32、72 尾部 3a 上側容器 3b 下側容器 3c、3d つまみ 3e、3f 切り込み 3g 陥没穴 4 薬液 5 薬液収納体 6 突起 71a 蓋 72a 基部 72b 袋状部 73 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊山 昭二 山口県新南陽市開成町4560 積水化学工業 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液吸収材と薬液とが収納された包装容
    器からなる薬液吸収材包装体であって、薬液吸収材の使
    用に際して、上記包装容器が薬液吸収材の掴持部となさ
    れることを特徴とする薬液吸収材包装体。
  2. 【請求項2】 前記掴持部が開裂後の包装容器から形成
    されることを特徴とする請求項1記載の薬液吸収材包装
    体。
JP9154904A 1997-06-12 1997-06-12 薬液吸収材包装体 Withdrawn JPH11360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9154904A JPH11360A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 薬液吸収材包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9154904A JPH11360A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 薬液吸収材包装体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101350115B1 (ko) * 2012-07-26 2014-01-08 김도형 면봉

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