JPH11356070A - 電気機械変換素子を用いた駆動装置およびその駆動回路 - Google Patents

電気機械変換素子を用いた駆動装置およびその駆動回路

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JPH11356070A
JPH11356070A JP10159206A JP15920698A JPH11356070A JP H11356070 A JPH11356070 A JP H11356070A JP 10159206 A JP10159206 A JP 10159206A JP 15920698 A JP15920698 A JP 15920698A JP H11356070 A JPH11356070 A JP H11356070A
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pulse
driving
drive
speed
electromechanical transducer
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JP10159206A
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English (en)
Inventor
Junji Takahata
順二 高畑
Kotaro Kawabe
浩太郎 川邉
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静音性を維持しつつ、円滑な低速駆動が可能
である電気機械変換素子を用いた駆動装置を提供する。 【解決手段】 所定パルス数のパルスを電気機械変換素
子に連続的に供給した後所定時間パルスの供給を停止す
るパルス断続供給を繰り返す。短時間に駆動と停止とを
繰り返すことによって、平均すると低速で円滑に駆動で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機械変換素子
を用いた駆動装置およびその駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電素子を用いたアクチュエータ
が種々提案されている。例えば、カメラの撮影レンズの
フォーカス駆動に用いるものでは、アクチュエータの圧
電素子に可聴限界以上の周波数の駆動パルスを供給して
フォーカスレンズを駆動し、駆動時の静音性を達成して
いる。
【0003】ところで、撮影レンズのフォーカス駆動制
御において、フォーカスレンズは一定速度で駆動される
ものではない。オートフォーカス時のAF制御において
は、目標位置にフォーカスレンズを停止させる際に行き
過ぎないように、目標位置に近づくに連れてフォーカス
レンズの速度を落としている。また、パワーフォーカス
(PF)レンズの場合、マニュアルフォーカス時のPF
制御においては、撮影者によるフォーカスリングの操作
量(操作スピード)に応じた速度でフォーカスレンズを
駆動する。フォーカスレンズの最高駆動速度はアクチュ
エータの性能によって決まるが、フォーカスレンズを所
望速度で駆動するために、一般に、フォーカスレンズの
移動量を監視しながらアクチュエータの駆動電圧を調節
するフィードバック制御を行っている。
【0004】しかし、このようなフィードバック制御で
は、AF制御においてフォーカスレンズが目標位置に接
近したときや、PF制御においてフォーカスリングの操
作が非常に遅いときなどに、低速駆動が実現できない場
合がある。この原因は、フォーカスレンズを駆動するア
クチュエータの速度特性のバラツキとフィードバック系
の制御可能限界とにある。
【0005】たとえば、図1に示しように、アクチュエ
ータの駆動電圧−速度の特性は、個々のアクチュエータ
の組み立て誤差などによって、バラツキが生じる。図1
において、aはアクチュエータの駆動電圧と速度との関
係が略リニアになっているが、bおよびcは、駆動電圧
がある程度まで大きくならないと駆動しない。さらに、
bおよびcは、一旦動き出すと、すぐに速い速度で動い
てしまう。このように、アクチュエータに同じ駆動電圧
を供給したとしても、個々のアクチュエータの特性のバ
ラツキによって、アクチュエータの挙動が変わってく
る。特に、cのように低速時の特性曲線の傾きが急であ
る場合には、少しの電圧の変動でも速度が大幅に変わっ
てしまうので、低速駆動時にフィードバック制御により
円滑に駆動することが非常に困難である。
【0006】たとえば、図2は、図1のa,b,cの特
性のアクチュエータを用いての制御例である。この例で
は、駆動パルスを連続的に与えて駆動しているが、駆動
電圧の振幅を段階的に小さくし、目標位置に近づくにつ
れて徐々に速度を遅くしてオーバーランしないよう制御
している。図1のa,b,cの特性のアクチュエータを
同じように制御したとき、駆動電圧の振幅が小さくなる
と、b,cのアクチュエータでは、目標位置に達しない
で途中で停止してしまう。
【0007】また、図3は、図1のcの特性のアクチュ
エータを用いて、従来の方法でAF制御を行った場合の
例である。この例では、フォーカスレンズの速度制御を
駆動電圧のフィードバックのみで行っている。図1のc
の特性のアクチュエータは、駆動電圧が低くなると少し
の電圧変動でも速度が大幅に変わってしまうので、図に
おいて点線で示した低速の要求速度に対しては、フィー
ドバック制御による駆動電圧の変動によって、実線で示
すように駆動と停止を繰り返してしまい、フォーカスレ
ンズの挙動がぎこちなくなり撮影者に不快感を与えてし
まう。
【0008】このように、アクチュエータの駆動電圧−
速度の特性のバラツキがあると、移動量をフィードバッ
クして駆動電圧を制御しても、目標とする速度が実現で
きなかったり、制御の途中でアクチュエータが突然停止
するなどの機能障害が起る場合がある。
【0009】このような特性のアクチュエータを低速で
精度よく制御を行うには、位置検出精度を高めるか、位
置検出のサンプリング周期を短くする必要がある。たと
えば、位置検出精度が1μm、位置検出のサンブリング
周期が1msのとき、制御可能限界速度は1μm/1m
s=1mm/sであるが、要求速度が0.1mm/sな
らば、位置検出精度を高めるか、サンプリング周期を短
くする必要がある。しかし、前者は技術的な課題やコス
トのために、後者はプロセッサによる位置検出の演算に
ある程度の時間が必要であるので、対策するのは非常に
困難であった。
【0010】低速駆動を実現させる最も簡単な案とし
て、駆動パルスの周波数を下げることが考えられる。し
かし、周波数が可聴域になると、駆動時の振動による音
が聞こえるため、このアクチュエータの特長である静音
性が損なわれてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、静音性を維持しつつ、円滑な
低速駆動が可能である電気機械変換素子を用いた駆動装
置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明は、以下の構成の電
気機械変換素子を用いた駆動装置を提供する。
【0013】電気機械変換素子を用いた駆動装置は、電
気機械変換素子と、電気機械変換素子に電荷を供給また
は放電する駆動パルス供給手段とを備え、駆動パルス発
生手段から出力される駆動パルスにより電気機械変換素
子に伸びと縮みの速度の異なる伸縮変位を発生させるこ
とにより、被駆動部を所定方向に駆動させるタイプのも
のである。この駆動装置は、所定パルス数のパルスを上
記電気機械変換素子に連続的に供給した後所定時間パル
スの供給を停止するパルス断続供給を、上記駆動パルス
発生手段に繰り返し行わせる駆動制御手段を備える。
【0014】上記構成において、駆動パルスが供給され
ると、電気機械変換素子(たとえば、静電アクチュエー
タ、圧電素子、電歪素子、磁歪素子)は、伸び又は縮み
のいずれか一方では速く、他方ではゆっくりと、伸縮す
る。これによって、被駆動部は所定の方向に駆動され
る。駆動装置は、たとえば、以下のように2つの態様で
構成される。
【0015】第1の態様は、電気機械変換素子の一端に
固定体が固着結合され、他端に駆動摩擦部材が固着結合
され、駆動摩擦部材に移動体が摩擦結合する構成であ
る。この構成においては、電気機械変換素子に大略鋸歯
状波形のパルスを供給すると、駆動摩擦部材は、第1方
向に急速に移動する。このとき、移動体(移動体のみな
らず、移動体に載置等される被駆動物も含む)の慣性力
が駆動摩擦部材と移動体との間の摩擦力より大きくな
り、駆動摩擦部材と移動体との間に滑りが生じ、移動体
は実質的に移動せずに駆動摩擦部材だけが移動する。一
方、駆動摩擦部材は、第1方向とは反対方向の第2方向
には緩やかに移動する。このとき、移動体側の慣性力は
小さくなり、駆動摩擦部材と移動体との間の摩擦によっ
て、移動体は駆動摩擦部材とともに移動する。これによ
って、移動体は、固定体に対して一方向に移動する。
【0016】第2の態様は、電気機械変換素子の一端に
移動体が固着結合され、他端に駆動摩擦部材が固着結合
され、駆動摩擦部材に固定体が摩擦結合する構成であ
る。この構成においては、電気機械変換素子に大略鋸歯
状波形のパルスを供給すると、パルスの急な立ち上がり
(又は立ち下がり)のときに、移動体の慣性力が駆動摩
擦部材と移動体との間の摩擦力より大きくなり、駆動摩
擦部材と固定体との間に滑りが生じ、移動体は実質的に
移動せずに駆動摩擦部材だけが移動体から離れる方向
(または接近する方向)に移動する。一方、パルスの緩
やかな立ち下がり(又は立ち上がり)のときに、移動体
側(移動体のみならず、移動体に載置等される被駆動物
も含む)の慣性力は小さくなり、駆動摩擦部材と固定体
との間の摩擦によって駆動摩擦部材は移動せずに、移動
体が駆動摩擦部材に接近する方向(又は離れる方向)に
移動する。これによって、移動体は、固定体に対して一
方向に移動する。この構成では、一般に、移動体側の質
量が駆動摩擦部材の質量よりも大きいことが必要とな
る。
【0017】なお、いずれの態様においても、電気機械
変換素子を伸縮する周波数を高くすると、電気機械変換
素子が伸びるときにも縮むときにも、摩擦結合する駆動
摩擦部材と移動体又は固定体との間で滑りが生じる状態
に遷移するが、この場合、電気機械変換素子が伸びると
きと縮むときとで、駆動摩擦部材と移動体又は固定体と
の間の相対的な滑りの向きと大きさが異なるので、固定
体に対して移動体を所望の方向に駆動することができ
る。
【0018】上記構成において、所定パルス数(以下、
「連続パルス数」とも言う。)に達するまで、電気機械
変換素子へのパルスの供給を継続する。これによって、
駆動装置は駆動される。次に、パルスの供給を所定時間
(以下、「パルス停止時間」とも言う。)停止する。こ
れによって、駆動は中断される。このようなパルスの供
給および停止を1サイクルとするパルス断続供給を繰り
返し、駆動装置の駆動と停止を交互に行うと、全体とし
て見たときには、平均駆動速度を小さくすることができ
る。このとき、連続パルス数、パルス停止時間、パルス
の振幅などを適宜に選択することによって、可聴域以上
の周波数のパルスを用いて、駆動装置を円滑に駆動で
き、図1のような駆動装置の特性のバラツキの影響を受
けないようにすることができる。
【0019】したがって、静音性を維持しつつ、円滑な
低速駆動が可能である。
【0020】好ましくは、移動体の目標速度を決定する
速度決定手段をさらに備える。上記駆動制御手段は、停
止制御手段を含む。この停止制御手段は、上記速度決定
手段により決定される上記目標速度に応じて、上記駆動
パルス供給手段がパルスの供給を停止する上記所定時間
を変更する。
【0021】上記構成によれば、パルス停止時間を短く
すると駆動装置の平均速度は大きくなり、パルス停止時
間を長くすると平均速度は小さくなる。したがって、目
標速度に応じてパルス停止時間を変えることによって、
駆動装置の平均速度が目標速度と一致するように制御で
きる。
【0022】より好ましくは、上記駆動制御手段は、パ
ルス数制御手段を含む。このパルス数制御手段は、上記
速度決定手段により決定される目標速度に応じて、上記
駆動パルス供給手段が供給するパルスの上記所定パルス
数を変更する。
【0023】上記構成によれば、連続パルス数を増やす
とパルス断続供給の1サイクルあたりの移動体の移動量
が大きくなり、駆動装置の平均速度が大きくなり、連続
パルス数を減らすとパルス断続供給の1サイクルあたり
の移動体の移動量が小さくなり、駆動装置の平均速度が
小さくなる。目標速度に応じてパルス停止時間と連続パ
ルス数とを適宜組み合わせることによって、駆動装置の
駆動速度をより効率的に制御することができる。
【0024】好ましくは、移動体の移動量を検出する移
動量検出手段をさらに備える。上記駆動制御手段は、移
動量制御手段を含む。この移動量制御手段は、1サイク
ルの上記パルス断続供給による移動体の移動量が所定量
となるように、上記移動量検出手段により検出される移
動量に応じて、上記駆動パルス供給手段が供給するパル
スの上記所定パルス数(連続パルス数)を変更する。
【0025】上記構成によれば、所定パルス数(連続パ
ルス数)を増やすとパルス断続供給の1サイクルあたり
の移動体の移動量が大きくなり、所定パルス数を減らす
とパルス断続供給の1サイクルあたりの移動体の移動量
が小さくなる。したがって、移動体の移動量に応じて連
続パルス数を変えることによって、駆動装置の平均速度
が所定速度となるように制御できる。
【0026】より好ましくは、上記駆動制御手段は、パ
ルス停止時間制御手段を含む。このパルス停止時間制御
手段は、上記移動量検出手段により検出される移動量に
応じて、上記駆動パルス供給手段がパルスの供給を停止
する上記所定時間(パルス停止時間)を変更する。
【0027】上記構成によれば、パルス停止時間を短く
すると駆動装置の平均速度は大きくなり、パルス停止時
間を長くすると平均速度は小さくなる。したがって、目
標速度に応じてパルス停止時間と連続パルス数とを適宜
組み合わせることによって、駆動装置の駆動速度をより
効率的に制御することができる。
【0028】好ましくは、上記速度決定手段は、移動体
の目標停止位置までの距離が短くなれば、それに応じて
移動体の目標速度を段階的に小さく決定する。
【0029】上記構成によれば、目標位置に近づくにつ
れて速度が小さくなるので、目標位置により精度よく停
止させることができる。
【0030】上記構成の駆動装置は、フォーカスレンズ
の位置決めを高精度で行う必要があるオートフォーカス
撮影レンズにおいて、フォーカスレンズを駆動する場合
に、特に好適である。
【0031】好ましくは、上記速度決定手段は、移動体
の目標速度を、操作部材の操作速度に対応させる。
【0032】上記構成によれば、たとえば、操作部材を
速く操作すると、駆動装置が速く駆動し、操作部材を遅
く操作すると駆動装置が遅く駆動するようにできる。駆
動装置は、あたかも操作者が駆動装置を直接駆動してい
るかのように連動することによって、操作者に違和感の
ない操作感覚を与えることができる。上記構成の駆動装
置は、操作部材(たとえば、フォーカスリング)の操作
速度に応じてフォーカスレンズを駆動するパワーフォー
カス撮影レンズにおいて、フォーカスレンズを駆動する
場合に、特に好適である。
【0033】また、本発明は、電気機械変換素子を用い
た駆動装置に用いられる駆動回路を提供する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電気機械変換素
子を用いた駆動装置をカメラの撮影レンズのフォーカス
駆動に適用した一実施形態について、図4〜図20を参
照しながら詳細に説明する。
【0035】図4の構成図に示すように、カメラの撮影
レンズは、その外筒30の内部には、第1および第3の
レンズ32,36が外筒30に対してそれぞれ固定位置
に配置され、フォーカスレンズである第2レンズ34が
玉枠35を介して移動可能に配置されている。さらに、
撮影レンズは、光軸方向に固定的に配置された案内棒3
8と、光軸方向に移動可能に支持された駆動棒42とを
備え、後述するように、圧電素子40を用いたアクチュ
エータ(駆動装置)によって、第2レンズ34の玉枠3
5を光軸方向に駆動できるようになっている。
【0036】詳しくは、第2レンズ34の玉枠35は、
その上部に係合溝35aを有し、案内棒38が係合して
玉枠35の回転を防止するようになっている。第2レン
ズ34の玉枠35は、その下部には、駆動棒42が貫通
する貫通穴35bと、貫通穴35bに達する2つの切り
欠き溝35cとを有する。各切り欠き溝35cにはU字
状の圧接ばね44が嵌入され、駆動棒42と玉枠35と
が圧接して適当な摩擦力で摩擦結合するようになってい
る。駆動棒42の一端は、その伸縮方向一端が外筒30
に固着結合された圧電素子40の伸縮方向他端に、固着
結合されている。
【0037】玉枠35の位置は、MRセンサ(強磁性体
薄膜磁気抵抗素子式位置センサ)によって検出できるよ
うになっている。すなわち、図4(B)に示すように、
外筒30の内部には、駆動棒42に沿って着磁ロッド4
8が固定され、着磁ロッド48に対向して、玉枠35の
下部に磁気抵抗素子46が設けらている。着磁ロッド4
8は、玉枠35の移動方向に沿って所定間隔でNおよび
Sの磁極が着磁されている。着磁ロッド48に対して磁
気抵抗素子46が移動すると、それに応じて磁気抵抗素
子46の抵抗値が変化する。これによって、玉枠35の
移動距離、すなわち位置を検出できる。
【0038】圧電素子40は、後述するように、駆動パ
ルスが供給されると伸縮し、駆動棒42は光軸方向に移
動する。たとえば、鋸歯状波形の駆動パルスを圧電素子
40に供給することによって、向きによって異なる速度
で駆動棒42を光軸方向に往復移動させ、駆動棒42に
摩擦結合する玉枠35、したがって第2レンズ34を、
駆動棒42に沿って光軸方向に駆動する。
【0039】ここで、圧電素子の伸縮・振動を利用して
駆動するアクチュエータの動作原理について説明する。
【0040】アクチュエータをモデル化すると、図5の
駆動原理図に示すように、不図示のベースに固定される
固定部材Wと、伸縮方向の一方の端面が固定部材Wに固
着された圧電素子Aと、圧電素子Aの伸縮方向に移動自
在にベースまたは固定部材Wに支持されかつ圧電素子A
の伸縮方向の他方の端面にその軸端面が固着結合された
駆動軸Sと、駆動軸Sに摩擦結合する移動体Mとを備え
る。圧電素子Aに、たとえば図6に示すような大略鋸歯
状波形のパルス電圧を印加し、圧電素子Aを一方向には
速く、反対方向にはゆっくりと伸縮させ、これによっ
て、駆動軸Sを一方向には速く、反対方向にはゆっくり
と移動させ、移動体Mを駆動軸Sに沿って駆動する。
【0041】すなわち、圧電素子Aに印加する電圧を、
図6において(1)で示した基準電圧から、(2)で示
したように最大電圧まで急激に上げると、圧電素子A
は、図3において、(1)で示した基準状態から、
(2)で示したように急激に、すなわち速く伸び、駆動
軸Sは固定部材Wから離れる方向に速く移動する。この
とき、駆動軸Sの加速度が大きいので、移動体Mの慣性
力は、移動体Mと駆動軸Sとの間の摩擦力よりも大きく
なり、移動体Mが実質的にほとんど動かないまま、駆動
軸Sが移動する。
【0042】次に、図6において(3)で示したよう
に、圧電素子Aに印加する電圧を最大電圧から基準電圧
まで緩やかに低下させると、図3において(3)で示し
たように、それに応じて駆動軸Sもゆっくりと動く。こ
のとき、駆動軸Sの加速度は小さく、移動体Mに働く慣
性力も小さいので、移動体Mと駆動軸Sとの間の摩擦力
によって、移動体Mは、駆動軸Sともにゆっくりと一体
的に動く。
【0043】圧電素子Aに、このような大略鋸歯状波形
のパルス電圧を連続して印加すると、移動体Mは繰り込
み方向(図において左)へ移動する。
【0044】繰り出し方向(図において右)へ移動させ
るときは、繰り込み方向のときは逆のパルス電圧を印加
し、圧電素子Aの伸縮方向と伸縮速度の緩急との関係を
逆にする。たとえば図6において(4)〜(6)で示す
ように、基準電圧から最小電圧まで急激に立ち下がり、
最小電圧から基準電圧に緩やかに立ち上がる大略鋸歯状
波形とする。
【0045】このような波形のパルス電圧を圧電素子4
0に印加するため、本実施形態のカメラは、図7に示し
た駆動回路を備えている。すなわち、駆動回路は、大
略、FET1〜FET4による4つのスイッチと、2つ
の定電流回路I1,I2と、不図示の制御装置からハイ
レベル信号(以下、“H信号”という。)又はロウレベ
ル信号(以下、“L信号”という。)が適宜入力される
4つの端子とを備え、圧電素子Aの端子P1,P2間
に、鋸歯状波形のパルス電圧を印加する。
【0046】たとえば、図8のタイミングチャートに示
すように、繰り込み方向に駆動する場合には、FORW
ARD端子にH信号を入力してFET2をオンにし、圧
電素子Aの一方の端子P1をグランドレベルとし、次
に、FAST端子にH信号を入力してFET3をオンに
して、圧電素子Aの他方の端子P2にHV端子の電圧+
30vを印加する。このとき、圧電素子Aの一端P1か
ら他端P2に見た駆動電圧Vactは、グランドレベルか
ら+30vまで急激に立ち上がり、圧電素子Aは、速く
伸びるとともに、急速に充電される。次に、FAST端
子にL信号を入力してFET3をオフにした後、SLO
W端子にH信号を入力して定電流回路I2をオンにし、
圧電素子Aの他方の端子P2から電荷を緩やかに放電す
る。これによって、圧電素子Aはゆっくりと縮み、駆動
電圧Vactは緩やかに立ち下がる。以後、FAST端子
とSLOW端子とにH信号を交互に入力することによっ
て、圧電素子Aの駆動電圧Vactは、+30vとグラン
ドレベル(または、中間レベル)との間を大略鋸歯状に
往復する波形となる。すなわち、駆動電圧Vactの波形
は、FAST端子にH信号を入力するときに急激に立ち
上がり、SLOW端子にH信号を入力するときにゆっく
りに立ち下がる。なお、SLOW端子にH信号を入力す
る時間(パルス幅)によって、駆動電圧の振幅が変わ
る。駆動を停止するときには、FORWARD端子にL
信号を入力する。
【0047】繰り出し方向に駆動する場合には、同様
に、BACKWARD端子にH信号を入力してFET4
をオンにし、圧電素子の他方の端子P2をグランドレベ
ルとし、次に、FAST端子にH信号を入力してFET
1をオンにし、圧電素子Aの一方の端子P1にHV端子
の電圧+30vを印加する。このとき、圧電素子Aの駆
動電圧Vactは、グランドレベルから−30vまで急激
に立ち下がり、圧電素子Aは、速く縮むとともに、充電
される。次に、FAST端子にL信号を入力した後、S
LOW端子にH信号を入力して定電流回路I1をオンに
し、圧電素子Aの一方の端子P1から電荷を緩やかに放
電する。これによって、駆動電圧Vactは緩やかに立ち
上がり、圧電素子Aはゆっくり伸びる。以後、FAST
端子とSLOW端子とにH信号を交互に入力することに
よって、圧電素子Aの駆動電圧Vactは、−30vとグ
ランドレベル(または、中間レベル)との間を大略鋸歯
状に往復する波形となる。
【0048】カメラの撮影レンズは、フォーカスリング
を備えており、フォーカスユニットによりフォーカスリ
ングの回転を検出できるようになっている。
【0049】すなわち、図9に概略構成を示すように、
パワーフォーカスユニットは、大略、回転円盤60と、
一対の接触片72,74とを備える。回転円盤60は、
矢印90,92で示すように、撮影レンズのフォーカス
リング50の回転に連動して回転するようになっている
(なお、矢印90,92の逆方向にも回転する)。回転
円盤60の周面には、放射状に導電部62と絶縁部64
とが一定間隔で周方向に交互に配置されてなるパターン
が形成されている。各導電部62は、接地されている。
一対の接触片72,74のそれぞれの一端には出力端子
spf1,spf2が接続されている。さらに、一対の
接触片72,74のそれぞれの一端は、たとえば680
Ωの抵抗によって+5vにプルアップされている。一対
の接触片72,74のそれぞれの他端は、回転円盤60
のパターンに接触するようになっている。出力端子sp
f1,spf2の出力レベルは、接触片72,74の他
端が回転円盤60のパターンの絶縁部64に接触したと
きには+5vとなり、接触片72,74の他端が導電部
62に接触したときにはグランドレベルとなる。一対の
接触片72,74のそれぞれの他端は、回転円盤60の
パターンに,略3/4周期ずれた位置で接触するように
なっていて、回転円盤60が回転したときに、一対の接
触片72,74のそれぞれの出力端子spf1,spf
2は、略1/4周期ずれた矩形の信号S1,S2を出力
するようになっている。
【0050】撮影レンズのCPU80は、図10の回路
図に示したように、入力ポートSPF1,SPF2を有
し、出力端子spf1,spf2からの矩形の信号S
1,S2が入力ポートSPF1,SPF2にそれぞれ入
力されるようになっている。これは、フォーカスリング
50の回転方向を検出するためである。なお、CPU8
0の入力ポートSPF1およびSPF2には、プルダウ
ン抵抗(たとえば560Ω)とノイズ防止コンデンサ
(たとえば0.022μF)とがそれぞれ接続されてい
る。また、CPU80の入力ポートPFP_CNTに
は、インバータと抵抗とXOR素子とを用いて、spf
1端子の信号の立ち上がり又は立ち下がり時にのみハイ
レベル信号が入力されるようになっている。これは、フ
ォーカスリング50の回転量を検出するためである。
【0051】次に、カメラの撮影レンズのフォーカス駆
動制御について説明する。
【0052】まず、基本的な制御方法を説明すると、撮
影レンズのフォーカスレンズを高速で駆動するときに
は、従来と同様に駆動パルスを連続的に与える「連続パ
ルス駆動」を行う。一方、撮影レンズのフォーカスレン
ズを低速で駆動するときには、所定パルス数の駆動パル
スの連続供給と所定時間のパルス供給停止とを繰り返す
「ブロックパルス駆動」を行う。目標とする駆動速度に
応じて、連続パルス駆動とブロックパルス駆動とを切り
替えることで、どの要求速度でも駆動が可能になる。
【0053】ブロックパルス駆動では、フォーカスレン
ズがある所定の移動量Lbになるように可聴限界以上の
所定周波数の駆動パルスを連続的に供給し、所定の移動
量Lbに達した時点で駆動パルスの供給を停止する。つ
まり、所定量だけ進む駆動パルスのかたまり(ブロッ
ク)を作り、次に、パルスの供給停止を所定時間継続す
る。ブロックとその次のブロックとの周期Tbを制御し
て、平均速度(Vb=Lb/T)が、目標速度となるよ
うに駆動する。ブロック毎の移動量Lbは、フォーカス
レンズの位置検出分解能以上となるように定める。ま
た、ブロック毎の移動量Lbが所定量となるように、ブ
ロック毎に移動量をモニタし、次のブロックのパルス数
にフィードバックをかける。この方法は、厳密には短時
間に駆動と停止とを繰り返すが、連続的に円滑に駆動し
ているように見えるので、特に遅い速度を制御する場合
に非常に有効である。
【0054】ブロックパルス駆動を行うために、機能的
には、図11のブロック図に示すように構成する。すな
わち、フォーカスレンズを駆動する駆動手段であるアク
チュエータ10(圧電素子40、駆動棒42など)と、
アクチュエータ10に所定周波数の駆動パルスを供給し
てアクチュエータ10を駆動させる駆動パルス供給手段
12(パルス発生回路)と、駆動パルス供給手段12の
動作を所定時間停止させる停止制御手段14と、駆動パ
ルス供給手段12が駆動パルスを出力するときの1ブロ
ックの連続パルス数を設定する移動量制御手段16と、
フォーカスレンズの移動量を検出する移動量検出手段1
8と、フォーカスレンズの目標速度を決定する速度決定
手段20とが、機能的に関連している。
【0055】速度決定手段20は、フォーカスレンズへ
の要求速度に基づいて、アクチュエータ10の駆動速度
を決定する。オートフォーカス(AF)制御時において
は、カメラとの交信による駆動要求、あるいはアクチュ
エータの目標位置までの残りの駆動量によって要求速度
が決定される。パワーフォーカス(PF)制御において
は、パワーフォーカスリングを操作することによって発
生するパルスを計数し、所定時間内の発生パルス数、す
なわち操作速度に基いて、駆動速度を決定している。こ
こでは、パワーフォーカスリングの操作速度により決定
された速度と、データテーブルとにより、1ブロックの
連続パルス数及び1ブロックでのアクチュエータの駆動
量、パルス停止時間が決定される。
【0056】移動量制御手段16は、駆動パルス供給手
段12がアクチュエータ10ヘ供給する駆動パルスをカ
ウントし、所定の連続パルス数に達するまで、駆動パル
ス供給手段12を動作させる。
【0057】移動量制御手段16は、移動量検出手段1
8の出力に基いて1ブロックの連続パルス数にフィード
バックをかけ、1ブロックでのアクチュエータ10の駆
動量が速度決定手段で決められた所定量になるようにし
ている。たとえば図12に示すように、ブロックの1周
期Tの駆動量を所定量にするために、プロックパルス出
力時間Tp中の駆動量をモニタし、矢印F1で示すよう
に、次の1ブロックの駆動パルスのパルス数を調節す
る。
【0058】停止制御手段14は、移動量制御手段16
による1ブロックの駆動パルスの供給の終了を検知する
と、速度決定手段20で決められた所定の時間(パルス
停止時間)が経過するまで、駆動パルス供給手段12の
パルス供給停止状態を保持し、所定時間経過後、パルス
供給の停止を解除する(パルス供給を再開する)。
【0059】停止制御手段14は、移動量検出手段18
の出力に基いてパルス停止時間にフィードバックをか
け、1ブロックでのアクチュエータ10の駆動量が速度
決定手段で決められた所定量になるようにしている。た
とえば図13に示すように、ブロックの1周期Tの平均
速度を一定にするために、ブロックパルスの1周期T
1,T2の駆動量、すなわち速度をモニタし、矢印F2
で示すように、次の1ブロックの駆動パルス供給後の停
止時間Q1,Q2を調節する。1ブロックの駆動パルス
のパルス数が一定である場合には、要求速度が小さくな
るほど、停止時間Q1,Q2を長くする。
【0060】次に、ブロックパルス駆動の具体的な手順
について、図14のフローチャートを参照しながら説明
する。
【0061】図14(A)に示すように、ステップ#2
において、速度決定手段により、目標速度が決定され
る。AF制御の場合は、残り駆動量から速度を決定し、
PF制御の場合には、操作パルス数に応じて速度を決定
する。次に、ステップ#4〜#8において、速度決定手
段により決定されたアクチュエータへの目標速度に応じ
て、データテーブルから、パルス停止時間、パルス数、
1ブロックでの駆動量の各設定値を選択して設定する。
なお、各設定値は、演算によって決定してもよい。次
に、ステップ#9において、ブロックパルス駆動を開始
する。ブロックパルス駆動開始のステップ#9の後、図
14(B)以降のフローが割り込み可能となり、ブロッ
クパルス制御がなされる。すなわち、図14(B)に示
すように、ステップ#12において、所定時間(パルス
停止時間)が経過するのを待ち、所定時間経過後、ステ
ップ#14において、駆動パルスの出力を開始する。そ
して、ステップ#16において、後述するブロックパル
スフィードバック制御を行う。そして、ステップ#18
において、目標位置に達するまで、上記ステップ#12
〜#16を繰り返す。なお、上記のブロックパルス駆動
は、後述する図17(B)のステップ#58、図20の
ステップ#116および#168においては、サブルー
チンとして用いられる。
【0062】上記ステップ#16のブロックパルスフィ
ードバック制御のサブルーチンは、図14(C)に示す
通りである。すなわち、ステップ#22および#24に
おいて、出力したパルス数が所定数(連続パルス数)に
達するまで、駆動パルスを連続して出力する。パルス数
が所定数に達すると、ステップ#26において、駆動パ
ルスの出力を停止する。そして、ステップ#28におい
て、1ブロックの駆動パルスによる駆動量を検出し、ス
テップ#30および#32において、検出した駆動量と
目標とする所定量との大小を比較する。
【0063】駆動量が所定量より小さいときには、ステ
ップ#36において、所定パルス出力数(連続パルス
数)を1だけ大きくし、ステップ#37において、停止
時間の設定を所定時間だけ短くして、リターンする。駆
動量が所定量より大きいときには、ステップ#34にお
いて、所定パルス出力数(連続パルス数)を1だけ小さ
くし、ステップ#35において、停止時間の設定を所定
時間だけ長くして、リターンする。駆動量が所定量と等
しいときには、所定パルス出力数を変更せずに、そのま
まリターンする。なお、ここでは、連続パルス数と停止
時間の両方をフィードバック制御する場合について説明
したが、いずれか一方だけをフィードバック制御するよ
うにしてもよく、そうすれば制御は簡単になる。
【0064】ブロックパルス駆動では、短時間に駆動と
停止とを繰り返し、全体としてみると平均速度は小さく
なっている。駆動と停止とを繰り返す周期は、フォーカ
スレンズが滑らかに駆動されるように選択し、図3の場
合のように不快感を与えることがないようにすることが
できる。
【0065】なお、1ブロックの周期Tの駆動量を所定
量にするために、1ブロックの連続パルス数および/ま
たは停止時間をフィードバック制御する代わりに、1ブ
ロックの駆動パルスの振幅をフィードバック制御しても
よい。さらには、1ブロックの連続パルス数、停止時間
および振幅を適宜組み合わせてフィードバック制御して
もよい。
【0066】ところで、ブロックパルス駆動において、
各ブロックの全パルス(駆動電圧)が同じ振幅である
と、駆動開始および駆動停止が突然生じるので振動が発
生する原因となる。そこで、各ブロックのパルスを、た
とえば正弦波状に徐々に大きくし、次に徐々に小さくす
ることによって、静音化とともに、円滑な駆動が可能と
なることが分かった。たとえば図21に示すように、駆
動回路のFAST端子には一定幅のパルスを一定周期で
入力し、FAST端子に入力するパルスの立ち下がり後
に、SLOW端子にパルスを入力する。SLOW端子に
入力するパルスの幅は、図21(II)に示したように、
ブロックの最初と最後では狭く、途中では、徐々に広く
した後、徐々に狭くする。これによって、1つのブロッ
クパルスの駆動開始から徐々に駆動パルスの印加電圧を
大きくし、停止近傍から停止にかけて徐々に印加電圧を
小さくしていく。それを1ブロック毎に繰り返す。印加
電圧の奇跡は、図示した例では+30vと0vとの間
で、略正弦波状にしている。
【0067】このように各ブロックのパルスの振幅を山
型にするブロックパルス駆動によれば、図15に示すよ
うに、ブロックパスル駆動の最高速度(パルス停止時間
がゼロのときの速度)は、連続パルス駆動の最高速度
(連続して供給する駆動パルスの振幅がブロックパルス
駆動における最大振幅と同じときの速度)に及ばない。
ここで、図15の横軸は時間、縦軸は累積駆動量であ
り、点線は連続パルス駆動の場合を示し、実線はブロッ
クパルス駆動の場合を示している。これは、一定時間T
(ブロックパルス駆動のブロックの周期)に対して、ブ
ロックパルス駆動の駆動量Lbは連続パルス駆動の駆動
量Lcより小さいからである。したがって、同じ駆動時
間でも、ブロックパルス駆動は連続パルス駆動に比べて
駆動量が少なく、最高速度の限界もブロックパルス駆動
の方が小さいので、ブロック制御は、高速駆動に不向き
である。
【0068】そこで、本実施形態のカメラは、連続パル
ス駆動制御とブロックパルス駆動制御とを組み合わせた
制御を行っている。
【0069】たとえば図16に示すように、フォーカス
レンズがオーバーランしないように目標位置に近づくに
つれて徐々に速度を落としていくAF駆動時において、
高速時には連続パルス駆動を行い、低速になるとブロッ
クパルス駆動に切り替えている。詳しくは、フォーカス
レンズが目標位置の手前200μmに達するまでは、最
高速度(V)で連続パルス駆動を行う。フォーカスレン
ズが目標位置の手前200μmに達すると、駆動パルス
の振幅を小さくして速度を最高速度の半分(V/2)ま
で速度を落とす。フォーカスレンズが目標位置の手前1
00μmに達すると、さらに駆動パルスの振幅を小さく
して、速度を半分(V/4)に落とす。フォーカスレン
ズが目標位置の手前50μmに達すると、連続パルス駆
動からブロックパルス駆動に切り替え、速度をさらに半
分(V/8)に落とす。フォーカスレンズが目標位置の
手前30μmに達すると、パルス停止時間を長くして速
度をさらに半分(V/16)に落とす。フォーカスレン
ズが目標位置の手前5μmに達すると、パルス停止時間
を長くして、速度をさらに半分(V/32)にし、目標
位置に達したときに駆動を停止する。
【0070】一つの駆動方法(連続パルス駆動)だけで
は図2および図3に示したように低速範囲での駆動が不
安定になるが、駆動方法を切り替えることによって、安
定した円滑な駆動を実現できる。
【0071】上記のAF駆動時には、図17のフローチ
ャートに従って制御を行う。
【0072】すなわち、図17(A)に示すように、ス
テップ#40において、カメラボディからレンズ駆動速
度とレンズ駆動目標位置を受け取り、ステップ#42に
おいて、AFフィードバック制御をスタートする。ステ
ップ#42のAFフィードバック制御は、具体的には、
図17(B)に示す手順で行う。
【0073】すなわち、ステップ#52において、フォ
ーカスレンズの現在位置を求め、ステップ#54におい
て、目標位置までの残り駆動量を計算する。そして、ス
テップ#56において、残り駆動量と駆動切り替えの基
準となる所定量との大小を比較する。
【0074】残り駆動量が切り替え基準の所定量より大
きいか等しいときには、ステップ#60において、連続
パルス駆動を行う。残り駆動量が切り替え基準の所定量
よりも小さいときには、ステップ#58において、ブロ
ックパルス駆動を行う。
【0075】上記ステップ#60の連続駆動パルス駆動
は、具体的には、図17(C)に示すように、速度設定
(要求速度)を設定し、ステップ#62において、フォ
ーカスレンズの駆動速度を計算し、ステップ#64およ
び#66において、要求速度と現在の速度との大小比較
をする。
【0076】要求速度が現在の速度より小さいときに
は、ステップ#68において、駆動電圧を所定量だけ小
さくする。要求速度が現在の速度と等しいときには、駆
動電圧を変更せずに、そのままとする。要求速度が現在
の速度より大きいときには、ステップ#69において、
駆動電圧を所定量だけ大きくする。
【0077】また、マニュアルフォーカス時のPF制御
は、図18に示すように、要求速度に応じて駆動方式を
設定する。横軸は、フォーカスリングを操作することに
よって一定時間内に発生するパルス(以下、「PFパル
ス」とも言う。)のパルス数であり、縦軸は、駆動速度
の目標値である。フォーカスリングを速く操作すれば、
発生パルス数が多くなり要求速度も速く、ゆっくりと操
作すれば発生パルス数は少なくなり、要求速度も遅くな
る。駆動方式を頻繁に切り替えるのは好ましくないの
で、駆動方式の切り替えにヒステリシスを設けている。
すなわち、PFパルス数が減っていく場合には、所定時
間内のパルス数が2以下にならないと、連続パルス駆動
Cから間欠駆動すなわちブロックパルス駆動Bに切り替
わらない。一方、PFパルス数が増えていく場合には、
所定時間内のパルス数が4以上にならないと、間欠駆動
すなわちブロックパルス駆動Bから連続パルス駆動Cに
切り替わらない。
【0078】たとえば図19において符号K0で示すよ
うに、連続パルス駆動Cのときには、一定周期T(たと
えば16ms)ごとのPFパルス数を検知し、それに基
づいてアクチュエータへの要求速度を決定している。一
定周期TごとのPFパルス数が2回連続して2以下にな
ると、符号K1で示すように、次の周期において連続パ
ルス制御Cからブロックパルス駆動Bに切り替える。同
様に、符号K2で示すように、一定周期TごとのPFパ
ルス数が2回連続して4以上となると、次の周期におい
てブロックパルス駆動Bから連続パルス制御Cに切り替
える。2回連続して駆動方式の切り替え条件を満たした
ときに駆動方式を切り替えるようにすることによって、
駆動方式の頻繁な切り替わりを防止し、効率よく安定し
て駆動することができる。
【0079】具体的には、図20のフローチャートに示
すようにして、駆動切り替えを行う。
【0080】すなわち、ステップ#100において、所
定周期Tの間にPFパルスをカウントしたか否かを判断
する。PFパルスを全くカウントしていないときには、
ステップ#102および#104において、レンズ駆動
中であれば、フォーカスレンズの駆動を停止する。
【0081】PFパルスを1以上カウントしたときに
は、ステップ#110において、レンズ駆動中であるか
否かを判定する。
【0082】レンズ駆動中でなければ、ステップ#11
2において、所定周期T間のPFパルス数が3以下であ
るか、4以上であるかを判断する。3以下であれば、ス
テップ#116において、ブロックパルス駆動に設定す
る。4以上であれば、ステップ#114連続パルス駆動
に設定する。
【0083】レンズ駆動中であれば、ステップ#140
において、連続パルス駆動であるか否かを判定する。
【0084】連続パルス駆動であれば、ステップ#16
0において、駆動切り替えパルス数を2に設定し、ステ
ップ#162において、所定周期T間のPFパルス数が
2以下であるか、3以上であるかを判定する。
【0085】2以下であれば、ステップ#164におい
てNを1だけ大きくし、ステップ#166において、N
が2に等しいか否かを判定する。等しいときには、ステ
ップ#168においてブロックパルス制御に切り替え、
そうでなければ、ステップ#168をスキップする。
【0086】3以上であれば、ステップ#170におい
て、Nを0とし、ステップ#172において、連続パル
ス駆動での速度設定を行う。
【0087】連続パルス駆動中でなければ、ステップ#
142において、駆動切り替えパルス数を4に設定し、
ステップ#144において、所定周期T間のPFパルス
数が3以下であるか、4以上であるかを判定する。
【0088】3以下であるときには、ステップ#152
において、Nを0とし、ステップ#154において、ブ
ロックパルス駆動での速度設定を行う。
【0089】4以上であるときには、ステップ#146
においてNを1だけ大きくし、ステップ#148におい
て、Nが2に等しいか否かを判定する。等しいときに
は、ステップ#150において、連続パルス制御に切り
替え、そうでないときには、ステップ#150をスキッ
プする。
【0090】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0091】たとえば、ブロックパルス駆動は、AF制
御やPF制御のようなレンズ駆動に限らず、広く適用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例のアクチュエータの駆動電圧−速度の
特性例である。
【図2】 図1の特性のアクチュエータを用いてAF制
御を行った場合の例である。
【図3】 図1のcの特性のアクチュエータを用いてP
F制御を行った場合の例である。
【図4】 本発明の一実施形態のカメラの撮影レンズの
構成図である。
【図5】 アクチュエータの駆動原理の説明図である。
【図6】 アクチュエータの駆動パルスの例である。
【図7】 図4のアクチュエータの駆動回路図である。
【図8】 図7の駆動回路のタイミングチャートであ
る。
【図9】 パワーフォーカスユニットの構成図である。
【図10】 PFパルスを用いる回路図である。
【図11】 図4のアクチュエータの駆動系のブロック
図である。
【図12】 停止時間のフィードバック制御の説明図で
ある。
【図13】 パルス数のフィードバック制御の説明図で
ある。
【図14】 ブロックパルス制御のフローチャートであ
る。
【図15】 連続パルス駆動とブロックパルス駆動との
比較図である。
【図16】 ブロックパルス駆動の例である。
【図17】 AF駆動時のフローチャートである。
【図18】 駆動方式の切り替えと目標速度の説明図で
ある。
【図19】 PF駆動時のフローチャートである。
【図20】 PF駆動時のフローチャートである。
【図21】 略正弦波状パルスの例である。
【符号の説明】
10 アクチュエータ 12 駆動パルス供給手段 14 停止制御手段 16 移動量制御手段 18 移動量検出手段 20 速度決定手段 30 外筒 32 第1レンズ 34 第2レンズ(フォーカスレンズ) 35 玉枠 35a 係合溝 35b 貫通穴 35c 切り欠き溝 36 第3レンズ 38 案内棒 40 圧電素子 42 駆動棒 44 圧接ばね 46 磁気抵抗素子 48 着磁ロッド 50 フォーカスリング 60 回転円盤 62 導電部 64 絶縁部 72,74 接触片 80 CPU A 圧電素子(電気機械変換素子) B ブロック駆動 C 連続パルス駆動 M 移動体 S 駆動軸(摩擦部材) W 固定部材(固定体)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機械変換素子と、電気機械変換素子
    に電荷を供給または放電する駆動パルス供給手段とを備
    え、駆動パルス発生手段から出力される駆動パルスによ
    り電気機械変換素子に伸びと縮みの速度の異なる伸縮変
    位を発生させることにより、被駆動部を所定方向に駆動
    させる、電気機械変換素子を用いた駆動装置において、 所定パルス数のパルスを上記電気機械変換素子に連続的
    に供給した後所定時間パルスの供給を停止するパルス断
    続供給を、上記駆動パルス発生手段に繰り返し行わせる
    駆動制御手段を備えたことを特徴とする、電気機械変換
    素子を用いた駆動装置。
  2. 【請求項2】 移動体の目標速度を決定する速度決定手
    段をさらに備え、 上記駆動制御手段は、 上記速度決定手段により決定される上記目標速度に応じ
    て、上記駆動パルス供給手段がパルスの供給を停止する
    上記所定時間を変更する停止制御手段を含むことを特徴
    とする、請求項1記載の電気機械変換素子を用いた駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 移動体の移動量を検出する移動量検出手
    段をさらに備え、 上記駆動制御手段は、 1サイクルの上記パルス断続供給による移動体の移動量
    が所定量となるように、上記移動量検出手段により検出
    される移動量に応じて、上記駆動パルス供給手段が供給
    するパルスの上記所定パルス数を変更する移動量制御手
    段を含むことを特徴とする、請求項1記載の電気機械変
    換素子を用いた駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動制御手段は、 上記速度決定手段により決定される目標速度に応じて、
    上記駆動パルス供給手段が供給するパルスの上記所定パ
    ルス数を変更するパルス数制御手段を含むことを特徴と
    する、請求項2記載の電気機械変換素子を用いた駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 上記駆動制御手段は、 上記移動量検出手段により検出される移動量に応じて、
    上記駆動パルス供給手段がパルスの供給を停止する上記
    所定時間を変更するパルス停止時間制御手段を含むこと
    を特徴とする、請求項3記載の電気機械変換素子を用い
    た駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記速度決定手段は、移動体の目標停止
    位置までの距離が短くなれば、それに応じて移動体の目
    標速度を段階的に小さく決定することを特徴とする、請
    求項2又は4記載の駆動装置。
  7. 【請求項7】 上記速度決定手段は、移動体の目標速度
    を、操作部材の操作速度に対応させたことを特徴とす
    る、請求項2又は4記載の駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電気機械変換素子を用い
    た駆動装置を備え、該駆動装置はフォーカスレンズを駆
    動することを特徴とする、オートフォーカス撮影レン
    ズ。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の電気機械変換素子を用い
    た駆動装置を備え、該駆動装置はフォーカスレンズを駆
    動し、上記操作部材はフォーカス調整用の操作部材であ
    ることを特徴とする、パワーフォーカス撮影レンズ。
  10. 【請求項10】 電気機械変換素子と、電気機械変換素
    子に電荷を供給または放電する駆動パルス供給手段とを
    備え、駆動パルス発生手段から出力される駆動パルスに
    より電気機械変換素子に伸びと縮みの速度の異なる伸縮
    変位を発生させることにより、被駆動部を所定方向に駆
    動させる、電気機械変換素子を用いた駆動装置に用いら
    れる駆動回路において、 所定パルス数のパルスを上記電気機械変換素子に連続的
    に供給した後所定時間パルスの供給を停止するパルス断
    続供給を、上記駆動パルス発生手段に繰り返し行わせる
    駆動制御手段を備えたことを特徴とする、駆動回路。
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