JPH11354893A - 半導体レ―ザ駆動装置及び駆動方法 - Google Patents

半導体レ―ザ駆動装置及び駆動方法

Info

Publication number
JPH11354893A
JPH11354893A JP11099681A JP9968199A JPH11354893A JP H11354893 A JPH11354893 A JP H11354893A JP 11099681 A JP11099681 A JP 11099681A JP 9968199 A JP9968199 A JP 9968199A JP H11354893 A JPH11354893 A JP H11354893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
voltage
driving device
laser
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11099681A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Kamioka
優一 上岡
Kenji Koishi
健二 小石
Yoshiyuki Miyahata
佳之 宮端
Naoyuki Nakamura
尚幸 中村
Kenichi Tatehara
健一 田手原
Ikuo Hidaka
郁夫 日高
Kiyoshi Nakamori
清 中森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11099681A priority Critical patent/JPH11354893A/ja
Publication of JPH11354893A publication Critical patent/JPH11354893A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザを搭載した光ピックアップと半
導体レーザ駆動装置が分離している方式では、普通、半
導体レーザの駆動電流をフレキシブルケーブル等で伝送
する。この際、フレキシブルケーブルの寄生容量等によ
って駆動電流のスイッチング特性が悪化する。 【解決手段】 半導体レーザ駆動部を光ピックアップ上
に搭載した構成をとる。この構成では、レーザ駆動電流
のために駆動部は熱源となり、光ピックアップの温度上
昇を招く。即ち駆動部の省消費電力化が必要である。本
案の構成としては、半導体レーザパワー設定用のN個の
入力信号と、各電流入力値を選択する切り替えタイミン
グ信号入力を設けたレーザ駆動装置で、駆動装置の出力
部へ供給する電圧が駆動出力部動作可能最小電圧となる
ように電源部の電圧を制御する。又電源部は光ピックア
ップ以外の場所に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置の
光ピックアップに搭載されている半導体レーザ制御に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は光ピックアップに搭載
された半導体レーザを発光し、再生時にはディスク上に
微弱な再生光を集光し、ディスク上に記録されているピ
ットの反射率、位相差、偏向角などを検出し読みとり、
記録時には再生時より高いパワーで半導体レーザを発光
させ、記録する情報に応じてレーザパワーを変調してデ
ィスク上に記録し、消去時には記録時にほぼ近いレーザ
パワーをディスク上に照射し記録部を消去する。
【0003】例えば相変化型光ディスクへの記録の場合
は、基本的にはピークパワーとバイアスパワーの2値を
スイッチングし、ピークパワー部でマークを記録し、バ
イアスパワー部で記録マークの消去を行う。
【0004】しかし実際には安定した記録マークを形成
するためには2値のスイッチングでは不足であり、図1
に示すとおり、記録すべきマークに対し加えられる熱量
を均一化する目的やマーク始終端部の熱バランスを調整
する目的のために2値以上の複数値のレーザパワースイ
ッチングが必要である。
【0005】近年光ディスクの記録再生も高速化してき
ており上記半導体レーザのスイッチング動作にも、より
高速性が必要とされる様になってきた。
【0006】高速記録時において図1に示す記録パルス
を実現しようとした時に半導体レーザのパルス波形が十
分に高速化されていない場合は、図2に示すようにレー
ザパワーが所望の波高値まで到達せず、記録マークへの
熱量アンバランスが生じ記録マークが歪んでしまう。
【0007】又、記録マークの前後エッジに情報を持つ
PWM記録においては、記録マークのエッジ位置を正確
にコントロールする必要があるために、記録パルスの立
ち上がり、立下り時間がより短い記録パルスが要求され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来採用されている半
導体レーザを搭載した光ピックアップと半導体レーザ駆
動装置が分離している方式では、普通、半導体レーザの
駆動電流をフレキシブルケーブル等で伝送する。この場
合、フレキシブルケーブルの寄生容量等の分布定数によ
って駆動電流のスイッチング特性が悪化する。
【0009】即ち、このスイッチング特性の悪化が光デ
ィスク装置を高速化するに際しての弊害となる。
【0010】本発明は上記弊害に対する改善と、改善に
伴い発生する熱集中化の問題を解決するための省電力化
に関するものである。
【0011】図3は、光ディスク装置の半導体レーザと
駆動装置間の導体等に寄生する容量成分と、半導体レー
ザをパルス状にスイッチングした時の半導体レーザ駆動
電流の立ち上がり時間Tr、立下り時間Tfの関係を示
す。
【0012】上記容量成分に着目すれば、容量成分が増
加するに従って、伝送されるパルス電流の高周波成分が
半導体レーザに伝送される前に容量を介してバイパスさ
れ、半導体レーザの駆動パルス波形の立ち上がり時間T
r、立下り時間Tfが大きくなる。すなわち図2に示し
たような鈍った記録パルスに近づいてくる。
【0013】仮に、半導体レーザ駆動パルスにおいて最
高周波数f1のパルスが必要とされるとすれば、パルス
幅は0.5/f1が最小パルス幅となる。従って周波数
f1のパルスにおいて、駆動パルスの振幅低下がない条
件とは Tr< 0.5×0.5/f1、 Tf<0.5×0.5/f1 (式1) となる。
【0014】例えば最高周波数=60MHzのパルスス
イッチング実現のためには式1よりTr及びTfは共に
4.16ns以下であることが要求される。
【0015】図3に示す実験結果からは、Tr、Tf<
4.16nsを実現するためには寄生容量成分を10p
F以下が必要であると言える。当条件を満たすためには
半導体レーザとレーザ駆動部間の距離を5cm以内に近
接化することが必要である。
【0016】従って高速レーザスイッチングを達成する
ためにはレーザ駆動装置と半導体レーザ間の分布定数、
主に容量成分を低減する目的で、レーザ駆動装置と半導
体レーザ間を近接させる、すなわち半導体レーザが組み
込まれている光ピックアップ上にレーザ駆動装置を搭載
することが必要となる。又は、光ピックアップと同じ可
動部にレーザ駆動装置を付設することが必要となる。た
だしこの場合問題となるのは半導体レーザとレーザ駆動
装置から発生する熱の問題である。
【0017】光ディスクへのデータ記録時、半導体レー
ザ駆動電流Iopは数100mAに達し駆動装置出力部
にかかる電圧をVd、比例定数をK1とすると Td=K1×Vd×Iop (式2) の温度上昇が駆動装置に発生する。
【0018】前述したとおりレーザ駆動装置と半導体レ
ーザとは寄生容量等分布定数の影響を小さくするために
近接して配置する必要があるため駆動装置で発生した熱
は半導体レーザにも伝導する。
【0019】半導体レーザの駆動特性は温度によって大
きく異なり、高温となるほど駆動電流Iopに対するレ
ーザ発光パワーPの関係(微分効率)は悪化し、より多
くの駆動電流Iopが必要となり、更に式1から駆動装
置の温度上昇を加速させる。
【0020】又、半導体レーザはそれ自体が発熱源であ
り、半導体レーザの動作電圧をVop、比例定数をK2
とすれば Tld=K2×Vop×Iop (式3) の温度上昇となる。つまり駆動回路から半導体レーザへ
の熱の伝導率をK3とすれば半導体レーザの温度上昇は Tld=K2×Vop×Iop+K3×K1×Vd×Iop (式4) となる。
【0021】
【課題を解決するための手段】以上の問題点の解決手段
として駆動電流Iopの抑制、比例定数K1,K2、熱
伝導率K3の抑制、駆動装置出力部にかかる電圧Vd、
Vldの抑制が考えられる。
【0022】Iopは半導体レーザ固有の特性であり、
比例定数K1,K2,K3は光ピックアップ構成、及び
熱設計に依存する。又Vopも駆動電流Iopによって
変動するが、変動量はダイオード電圧と内部直列抵抗に
よって決まり、基本的に半導体レーザ固有の値である。
【0023】従ってレーザ駆動装置出力部にかかる電圧
Vdを抑制するすることで光ヘッド部の発熱を抑制す
る。
【0024】Vdを抑制するため、レーザ駆動装置出力
部に供給する電圧を制御する電源部を設けレーザ駆動装
置出力部の電圧を監視し、基準となる電圧と比較しその
差分を電源部へフィードバックすることで、常にVdが
一定値を保ち得る様に制御し、更にレーザ駆動装置出力
部が駆動動作可能範囲内でVdが最小値になるように電
源部の電圧を設定する。
【0025】上記電源部は半導体レーザ及び半導体レー
ザ駆動装置が搭載されている光ピックアップ以外の場所
に設置する。即ち半導体レーザ部に熱的に関与しない場
所に余剰発熱部を隔離する。
【0026】さらにACライン電圧の変動、負荷の変
動、及びその他バラツキなどで光ディスク装置の電源電
圧が変動しても常に半導体レーザ駆動装置出力部のVd
は一定に保たれ光ピックアップ内での発熱はこれらの変
動には関係しなくなる。
【0027】この様にしてレーザ駆動装置出力部にかか
る電圧Vdを動作可能最低電圧に保つことで光ピックア
ップ部での発熱を常に最小状態に制御することが出来、
結果として安定した高速化半導体レーザ駆動が実現し得
ることになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施形態について
説明する。
【0029】図4に光ディスク記録再生装置のシステム
構成図を示す。光ディスク1はスピンドルモータ2によ
って一定方向に回転制御されている。3は光ディスク1
にデータの記録再生を行うための光ピックアップであ
る。
【0030】図5は光ピックアップ3の構成図でレーザ
駆動装置を含んでいる。半導体レーザ4はレーザ駆動装
置5より供給される駆動電流Iopによりレーザ光aを
出力する。半導体レーザ4より出力されたレーザ光aは
コリメートレンズ6により平行光とされ、ビームスプリ
ッタ7を通過し対物レンズ8に入射される。対物レンズ
8によってレーザ光は集光され、集光スポットは光ディ
スク1のデータ記録面にフォーカスされる。
【0031】記録面で反射されたレーザ光は再び対物レ
ンズ8により平行光となり、ビームスプリッタ7によっ
て光路を変更しフォトディテクタ9に集光される。
【0032】フォトディテクタ9によって光ディスク1
の反射光は電気信号に変換され、図4のサーボブロック
10に入力される。フォトディテクタ9の電気信号に応
じて、フォーカス制御、トラッキング制御がなされる。
【0033】図4、図5で示すb,c,d,e即ちフォ
ーカス信号+、フォーカス信号−、トラッキング信号
+、トラッキング信号−はサーボブロック10に入力さ
れる。サーボブロックではフォーカス信号+、フォーカ
ス信号−からフォーカス誤差信号、トラッキング信号
+、トラッキング信号−からトラッキング誤差信号が作
られる。
【0034】フォーカス誤差信号、トラッキング誤差信
号は電流増幅され光ピックアップ3のアクチュエータ1
1に伝えられ、光ピックアップ3の出射光が光ディスク
1の記録面上に集光するように位置制御される。
【0035】また、フォトディテクタ9から出力される
フォーカス信号b、c、トラッキング信号d、eは同時
に再生信号処理ブロック12に入力され信号中の高周波
帯の信号成分は光ディスク上にピットとして記録されて
いる情報データとして検出される。
【0036】記録信号処理ブロック13では外部入力デ
ータを光ディスク用に変調、フォーマット変換し、後で
示すレーザパワー、タイミング制御を行う。
【0037】メインコントロールブロック14は以上の
再生信号処理ブロック13、記録信号処理ブロック12
を制御している。
【0038】図6には例として相変化型光ディスクにマ
ークを記録するときの半導体レーザのパワーと記録マー
クを示している。ピークパワー1(PEAK1),ピー
クパワー2(PEAK2)は光ディスク1上に記録マー
クを形成するためのパワーである。バイアスパワー1
(BIAS1)は下地に記録されたマークを消去するた
めのパワーである。バイアスパワー2(BIAS2)は
マークの熱蓄積を低減するためのパワーである。
【0039】また、記録しないエリアに関しては、常に
再生パワー(READ)がオンになる。
【0040】すなわち、本例では光ディスクへのデータ
記録、再生に5値のレーザパワー設定を必要とすること
を意味している。
【0041】図7には半導体レーザ駆動装置の構成図を
示している。再生パワー設定電流入力(IINRD)、
ピークパワー1設定電流入力(IINPK1)、ピーク
パワー2設定電流入力(IINPK2)、バイアスパワ
ー1設定電流入力(IINBS1)、バイアスパワー2
設定電流入力(IINBS2)がそれぞれ記録信号処理
ブロック13より電流入力バッファー部15に入力され
ている。
【0042】パワー設定信号は電流入力形態を取ること
で電送路のインピーダンスを小さくできフレキシブルケ
ーブル等による長い伝送路においてノイズの影響を最小
限にする。なお、上記IINRD,IINPK1,II
NPK2,IINBS1,IINBS2は電流入力が絶
対条件ではなく電圧入力形態をとることも可能である。
【0043】タイミング信号は再生パワータイミング信
号(RDMD)、ピークパワー1タイミング信号(PK
1MD+、PK1MD−)、ピークパワー2タイミング
信号(PK2MD+、PK2MD−)、バイアスパワー
1タイミング信号(BS1MD+、BS1MD−)、バ
イアスパワー2タイミング信号(BS2MD)である。
【0044】電流駆動装置内の電流バッファー部15に
入力されたパワー設定電流に対して、パワータイミング
信号はイネーブル信号として機能する。
【0045】図8には図6で示したレーザ発光を実現す
るためのタイミング信号のスイッチングタイミングを示
したものである。再生パワータイミング信号RDMDは
再生パワー発光時間の間は常にアクティブ状態、バイア
スパワー2タイミング信号BS2MDも記録または消去
エリアにおいては常にアクティブ状態であり、スイッチ
ングスピードとして高速性をあまり必要としない。した
がって本例では上記2タイミング信号に関してはシング
ルエンドのタイミング伝送方式をとりシングルエンドロ
ジック入力部16に入力される。
【0046】図8中では、BS2MDはLレベルをアク
ティブ状態としている。ピークパワー1タイミング信号
PK1MD、ピークパワー2タイミング信号PK2M
D、バイアスパワー1タイミング信号BS1MDは図8
で示すとおり、記録マーク形成時において高速のスイッ
チングを必要とするタイミング信号であり差動形態をと
り、図7に示す差動ロジック入力部に入力される。差動
入力の制御信号の演算後の信号をそれぞれ以下のとおり
定義する。
【0047】 PK1MD=(PK1MD+)−(PK1MD−) (式5) PK2MD=(PK2MD+)−(PK2MD−) (式6) BS1MD=(BS1MD+)−(BS1MD−) (式7) 図8のPK1MDを例にとるとPK1MD+がHレベ
ル、PK1MD−がLレベルの時をアクティブ状態とす
る。差動形態のデータ伝送のためフレキシブルケーブル
等による長い伝送路においても進入ノイズ成分をキャン
セルすることが可能である。又、正論理入力と負論理入
力のクロス点が演算結果のエッジ位置となるために、電
圧変動や、ノイズによってデューティーの変化が生じた
としても、最終的な差分演算後のデューティーに影響を
与えることは少なくなる。
【0048】記録マークの長さに情報を持たすPWM記
録を採用する光ディスク記録方法では記録パルスのデュ
ーティー保存性は極めて重要である。
【0049】以上定義のもとで、各制御線と、Iopの
関係を以下のとおりにしめす。 Iop=G×( RDMD×IINRD +PK1MD×IINPK1 +PK2MD×IINPK2 +BS1MD×IINBS1 +BS2MD×IINBS2) (式8) となる。Gは図7の18に示す電流駆動部のゲインであ
る。
【0050】以上の様に制御タイミングに高速性を必要
とする記録及び消去動作については、タイミング信号を
二信号差動式とし、対ノイズ強度を増すことで精度の向
上をはかり、又、半導体レーザ駆動信号の作成には加算
方式を採用し、最終的に加算合成するまでの分散された
より小さいレベルの各要素電流を取り扱い処理するため
バッファ部15、16、17での発熱量及びスイッチン
グ特性等において有利となる。
【0051】図9、図10は半導体レーザ電流駆動装置
の出力部18の構成を簡略化して記した図である。
【0052】図9は半導体レーザ4のカソード側から吸
い出す方向に駆動電流Iopを供給する方式を示し、図
10は半導体レーザ4のアノード側から流し込む方向に
駆動電流Iopを供給する方式を示す。
【0053】レーザ駆動電流Iopは数100mAのオ
ーダであり、光ピックアップ上で消費される電力の大半
はレーザ駆動電流Iopによるものである。光ピックア
ップ3上での消費電力は P=VCC×Iop (式9) であらわす事ができる。VCCは電源電圧であって、V
CCが最も大きい方向にばらついた時、消費電力が最大
となる。VCCの内訳は図9に示すとおり、半導体レー
ザ4の動作電圧Vopと駆動出力部18の動作電圧Vd
であり、 VCC=Vop+Vd (式10) となる。VCCは図11に示すとおりメイン部19から
フレキシブルケーブル20で伝送される事が一般的であ
り、フレキシブルケーブル上での電圧降下など考えられ
るが、本例では単純化のため省略している。尚メイン部
19には再生信号処理ブロック12、記録信号処理ブロ
ック13、コントロールブロック等が実装されている。
【0054】又、半導体レーザ4の動作電圧Vopは一
定ではなく、動作電流Iopによって変化する。一般に
半導体レーザ内のダイオード電圧Vld、内部抵抗Rs
とすれば Vop=Vld+Iop×Rs (式11) とあらわされる。以上から式9を書き換えると P=(Vop+Vd)×Iop (式12) =(Vld+Iop×Rs+Vd)×Iop (式13) となる。
【0055】図12には半導体レーザ4の出力光パワー
と、駆動電流Iopの関係をしめしている。
【0056】半導体レーザは閾値電流Ith以上の電流
に対して微分効率ηを傾きとして、駆動電流Iopに比
例したパワーを発光する。半導体レーザの上記特性は使
用環境温度と、長時間使用による素子の劣化によって変
化する。
【0057】Ith1、η1はそれぞれ常温で且つ使用
期間の初期状態の出力レーザパワー対駆動電流の関係を
示したグラフであるが、高温時または、長期間の使用後
にはIth2、η2で示すグラフへと移行する。つまり
一定のレーザパワーP1を出射するに必要な駆動電流値
は前者でIop1、後者でIop2(Iop1<Iop
2)となる。駆動電流Iopが増加すると、式2から式
4で示したとおり、レーザ駆動装置5の発熱は増大し、
半導体レーザ4の温度が上昇する。温度が上昇すればさ
らに大きな駆動電流Iopを必要とするといった悪循環
につながるおそれがあり、光ピックアップ3上での省電
力化は重要となる。
【0058】式9、式13より光ヘッドの省電力には駆
動電流Iopを小さくすることが有効であるが、半導体
レーザ駆動電流、温度特性、経年変化は半導体レーザ素
子への依存が高く制御が難しい。
【0059】したがって式9からVCCを抑制するこ
と、つまり式12よりレーザ駆動装置出力部にかかる電
圧Vdを抑制することで省電力化が可能となる。
【0060】図13、図14は上記省電力化を盛り込ん
だレーザ駆動装置出力部の回路である。図13は図9で
示した半導体レーザ4のカソード側より駆動電流Iop
を引き出す方式のレーザ駆動方法による場合を示す。電
圧検出部21はレーザ駆動装置出力部のトランジスタ1
8のコレクタ電圧を検出する。
【0061】トランジスタ18のコレクタ電流は記録時
はパルス状であり、再生時はDCであり、消去時はパル
ス状であったりDCであったりする。従って電圧検出部
21としては、1例として、記録時のピークパワー2、
消去時のバイアスパワー1、そして再生時のリードパワ
ーそれぞれの駆動電流が流れている期間に同期したゲー
ト型電圧検出装置が適当である。
【0062】電圧検出部21の出力信号は電圧比較部2
2で、基準電圧源23の電圧と比較され、比較結果は電
源部トランジスタ24にフィードバックされ、本例では
トランジスタ18のコレクタ電圧が記録、消去、再生時
それぞれにおいて常に一定電圧に制御される。
【0063】トランジスタ18のコレクタ電圧を動作可
能最小値、即ちボトミング飽和しない範囲で最小値に設
定すれば、レーザ駆動電流出力部における発熱量を最小
に維持することが出来る。
【0064】以上は基準電圧源23を一定電圧としてい
るが基準電圧源23を記録、消去及び再生の各モードに
対して最適な値に切り替えることも可能である。
【0065】図14は図10で示した半導体レーザ4の
アノード側から駆動電流Iopを流し込む方式のレーザ
駆動方法に省電力化を盛り込んだ例である。図13の場
合と同様に駆動トランジスタ18のコレクタ電圧を電圧
検出部21が検出し電圧検出部21の出力は、電圧比較
部22で基準電圧源23の電圧と比較され、その結果を
電源部トランジスタ24にフィードバックする。
【0066】図13で、電源部トランジスタ24のエミ
ッタ電圧は光ディスク装置の電源電圧であるから、バラ
ツキを生じるが基準電圧源23は、例えばバンドギャッ
プといった電圧変動の少ないものから構成されているの
で電源変動に対してもトランジスタ18のコレクタ電圧
は安定している。
【0067】電源部トランジスタ24のコレクタ電圧V
CEの変動分ΔVCEによるトランジスタ24の消費電
力の変動分ΔPPは ΔPP= ΔVCE×Iop (式14) となる。従って電源部トランジスタ24は光ピックアッ
プより分離した場所、例えば図11に示すメイン部19
に配置することで光ディスク装置の電源電圧変動分に対
しても熱源を光ピックアップ上からメイン部に追いやる
結果となる。
【0068】式9で示したVCCは電源部トランジスタ
24のコレクタ電圧となり、コレクタ電圧をVCとすれ
ば P=Vc×Iop (式15) 一方、VC=Vop+Vdであるから式14から P=(Vop+Vd)×Iop (式16) =(Vld+Iop×Rs+Vd)×Iop (式17) となる。Vop、Vld、Rsは半導体レーザ3固有の
値であり変化しないため光ピックアップ3の消費電力P
も電源変動の影響を受けないことが判る。
【0069】又、基準電圧源23の電圧をレーザ駆動装
置出力部電圧Vdが動作可能最小値となるよう調整する
ことで、式16、17から明らかなとおり光ヘッド上の
消費電力の低減が達成される。
【0070】
【発明の効果】以上、本実施例の様にレーザ駆動装置を
半導体レーザが組み込まれているピックアップ上に配置
し、レーザ駆動装置出力部にかかる電圧Vdを動作可能
最小値に調整することで光ピックアップ上の発熱を最小
限に抑えることが出来、多値半導体レーザ電流駆動を安
定に高精度に高速化することが可能となる。即ちより高
速度な記録再生が実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクの記録パルス波形と記録マークを示
す図
【図2】記録パルスに「なまり」が発生し、振幅が低下
した場合の波形と記録マーク例を示す図
【図3】半導体レーザと半導体レーザ駆動部間の導体に
寄生する容量と、パルス波形立ち上がり時間Trと立下
がり時間Tfとの関係図
【図4】光ディスクシステム構成図
【図5】光ピックアップ構成図
【図6】光ディスク記録マークと半導体レーザパワー対
応図
【図7】半導体レーザ駆動装置構成図
【図8】半導体レーザパワーとタイミング信号対応図
【図9】レーザ駆動装置出力部構成図
【図10】レーザ駆動装置出力部構成図
【図11】光ヘッド配置図
【図12】半導体レーザの出力パワー対駆動電流図
【図13】省電力レーザ駆動装置出力部構成図
【図14】省電力レーザ駆動装置出力部構成図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 半導体レーザ 5 レーザ駆動装置 6 コリメートレンズ 7 ビームスプリッタ 8 対物レンズ 9 フォトディテクタ 10 サーボブロック 11 アクチェエータ 12 再生信号処理ブロック 13 記録信号処理ブロック 14 メインコントロールブロック 15 電流入力バッファー部 16 シングルエンドロジック入力部 17 差動ロジック入力部 18 レーザ駆動装置出力部 19 メイン部 20 フレキシブルケーブル 21 電圧検出部 22 電圧比較部 23 基準電圧源 24 電源部トランジスタ a レーザ光 b フォーカス信号+ c フォーカス信号− d トラッキング信号+ e トラッキング信号−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 尚幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田手原 健一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 日高 郁夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中森 清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを使用してデータの再生およ
    びデータの記録を行うための半導体レーザ駆動装置で、 半導体レーザをパルス状に光変調する時の最高周波数f
    (f>0)に対して、前記光変調波形の立ち上がり時間
    Ta(Ta>0)と立下り時間Tb(Tb>0)の関係
    がTa<0.5×0.5÷f、 Tb<0.5×0.5
    ÷fとなるように前記半導体レーザ駆動装置と前記半導
    体レーザとの間の距離Lを5cm>L>0の条件に近接
    することを特徴とする半導体レーザ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体レーザ駆動装置は光ピックア
    ップと同じ可動部に搭載されていることを特徴とする請
    求項1記載の半導体レーザ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体レーザ駆動装置はN個(Nは
    自然数)のレーザパワー設定信号入力部と前記N値のレ
    ーザパワー設定信号を各々選択するためのN個の切り替
    えタイミング信号入力部と前記切り替えタイミング信号
    にて選択されたP個(PはN以下の自然数)のレーザパ
    ワー設定信号を加算するための信号加算部と前記信号加
    算部によって加算されたP個の前記レーザパワー設定信
    号に応じて、半導体レーザに駆動電流を供給する電流源
    とを有する請求項2記載の半導体レーザ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記N個のレーザパワー設定信号は電流
    入力形態をとることを特徴とする請求項3記載の半導体
    レーザ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記N個の切り替えタイミング信号入力
    手段のうちM個(MはN以下の自然数)のタイミング信
    号入力部は差動型の入力形態を有することを特徴とする
    請求項3記載の半導体レーザ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体レーザ駆動装置の半導体レー
    ザ駆動出力部にかかる電圧値を基準値と比較し、一定値
    に制御するための、電源部と電源部の電圧制御部とを有
    する請求項3記載の半導体レーザ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体レーザ駆動装置出力部にかか
    る電圧値が前記半導体レーザ駆動装置出力部の動作可能
    最小値となるように前記電源部を制御することを特徴と
    する請求項6記載の半導体レーザ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記電源部は前記光ピックアップと同じ
    可動部外に設けられている事を特徴とする請求項6記載
    の半導体レーザ駆動装置。
  9. 【請求項9】 光ディスクを使用してデータの再生およ
    びデータの記録を行うための半導体レーザ駆動方法で、 半導体レーザをパルス状に光変調する時の最高周波数f
    (f>0)に対して、前記光変調波形の立ち上がり時間
    Ta(Ta>0)と立下り時間Tb(Tb>0)の関係
    がTa<0.5×0.5÷f、 Tb<0.5×0.5
    ÷fとなるように前記半導体レーザ駆動装置と前記半導
    体レーザとの間の距離Lを5cm>L>0の条件に近接
    することを特徴とする半導体レーザ駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体レーザの電流駆動部は前記
    半導体レーザと同じく前記光ピックアップと同じ可動部
    に搭載されていることを特徴とする請求項9記載の電流
    駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記電流駆動方法でN個(Nは自然
    数)のレーザパワー設定信号を入力し、前記N個のレー
    ザパワー設定信号をN個の切り替えタイミング信号で選
    択し、前記選択されたP個(PはN以下の自然数)のレ
    ーザパワー設定信号を加算し、前記加算された設定信号
    に応じた駆動電流を前記半導体レーザに供給する請求項
    10記載の半導体レーザ駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記N値のレーザパワー設定信号を電
    流入力とすることを特徴とする請求項11記載のレーザ
    パワー駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記N個の切り替えタイミング信号の
    うちM個(MはN以下の自然数)の切り替えタイミング
    信号を差動信号によって伝送することを特徴とする請求
    項11記載の半導体レーザ駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記半導体レーザ駆動出力部の電圧を
    観測し、前記観測値をもとに前記半導体レーザと駆動出
    力部に電流を供給する電源部の電圧を制御し前記半導体
    レーザ駆動出力部の電圧を一定電圧となるよう制御する
    請求項11記載の半導体レーザ駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記半導体レーザ駆動出力部への供給
    電圧を前記駆動出力部の動作可能最小値となるよう制御
    する請求項14記載の半導体レーザ駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記電源部は前記光ピックアップと同
    じ可動部外の領域に設けられ、光ピックアップと同じ可
    動部に搭載された半導体レーザ及び半導体レーザ電流駆
    動部に電流を供給する事を特徴とする請求項14記載の
    半導体レーザ駆動方法。
JP11099681A 1998-04-09 1999-04-07 半導体レ―ザ駆動装置及び駆動方法 Withdrawn JPH11354893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11099681A JPH11354893A (ja) 1998-04-09 1999-04-07 半導体レ―ザ駆動装置及び駆動方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-97254 1998-04-09
JP9725498 1998-04-09
JP11099681A JPH11354893A (ja) 1998-04-09 1999-04-07 半導体レ―ザ駆動装置及び駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11354893A true JPH11354893A (ja) 1999-12-24

Family

ID=26438435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11099681A Withdrawn JPH11354893A (ja) 1998-04-09 1999-04-07 半導体レ―ザ駆動装置及び駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11354893A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003067584A1 (en) * 2002-01-25 2003-08-14 Sony Corporation Semiconductor laser drive circuit
JP2006185997A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Sony Corp レーザ駆動装置及びレーザ駆動方法
JP2008277611A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Asahi Kasei Electronics Co Ltd レーザ駆動装置及び駆動方法
US8144559B2 (en) 2006-06-12 2012-03-27 Hitachi, Ltd. Multiple pulse recording method with 3-valued power levels

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003067584A1 (en) * 2002-01-25 2003-08-14 Sony Corporation Semiconductor laser drive circuit
US7050382B2 (en) 2002-01-25 2006-05-23 Sony Corporation Semiconductor laser drive circuit
US7274648B2 (en) 2002-01-25 2007-09-25 Sony Corporation Semiconductor laser drive circuit including a waveform generator voltage-to-current conversion circuit
JP2006185997A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Sony Corp レーザ駆動装置及びレーザ駆動方法
JP4715198B2 (ja) * 2004-12-27 2011-07-06 ソニー株式会社 レーザ駆動装置
KR101241259B1 (ko) * 2004-12-27 2013-03-14 소니 가부시키가이샤 레이저 구동장치, 광디스크 장치 및 레이저 구동 방법
US8144559B2 (en) 2006-06-12 2012-03-27 Hitachi, Ltd. Multiple pulse recording method with 3-valued power levels
JP2008277611A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Asahi Kasei Electronics Co Ltd レーザ駆動装置及び駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6917639B2 (en) Laser driver circuit
US6563848B1 (en) Semiconductor laser drive device
US5313448A (en) Laser device driven by a periodic waveform optimized for reducing laser noise
CN102194483A (zh) 光盘装置和信息记录方法
US6339579B1 (en) Semiconductor laser diode driving device and driving method
US5586091A (en) Magnetooptical recording apparatus including a control circuit for driving a switch element between on and off states in accordance with an error detection
JPH11354893A (ja) 半導体レ―ザ駆動装置及び駆動方法
US7782917B2 (en) Laser driving circuit, optical pickup and recording/reading equipment
US6990130B2 (en) Semiconductor laser optical output control circuit and optical device
JPH0575192A (ja) 半導体レ−ザ駆動回路
JP2887276B2 (ja) レーザダイオードパワーコントロール装置
JP3323033B2 (ja) 半導体レーザ制御装置、半導体レーザ装置、情報記録再生装置及び画像記録装置
JP4478539B2 (ja) レーザダイオードの駆動装置
JP3628533B2 (ja) レーザ出力安定化装置と情報記録再生装置
JPH0737265A (ja) 光情報記録装置
JP2004310954A (ja) 光ディスク装置及びその制御方法
JP3109467B2 (ja) 光送信器
KR101126089B1 (ko) 기록 펄스 생성 장치 및 정보 기록 장치
JP2001111167A (ja) レーザーダイオード駆動装置
JP3440497B2 (ja) レーザダイオード駆動回路
JP2663640B2 (ja) 光ディスク記録装置
JPH06267101A (ja) 半導体レーザ装置および情報記録再生装置
JP2005191264A (ja) 発光素子制御装置、および光情報記録再生装置
JPH079710B2 (ja) 半導体レ−ザの光量制御装置
JP4403394B2 (ja) レーザ駆動制御方法およびレーザ駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060117

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060214

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060705