JPH11353599A - 車両走行支援装置 - Google Patents

車両走行支援装置

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Publication number
JPH11353599A
JPH11353599A JP10158023A JP15802398A JPH11353599A JP H11353599 A JPH11353599 A JP H11353599A JP 10158023 A JP10158023 A JP 10158023A JP 15802398 A JP15802398 A JP 15802398A JP H11353599 A JPH11353599 A JP H11353599A
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JP
Japan
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vehicle
lane
radar signal
traveling
preceding vehicle
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Application number
JP10158023A
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English (en)
Inventor
Koji Taguchi
康治 田口
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両前方に存在する複数の車両の
状態および障害物に応じて自車両の走行を制御する車両
走行支援装置に関し、自車両の周辺の状況を早期に取得
することを目的とする。 【解決手段】 前方レーダアンテナ16を2次元的にス
キャニングすることで、自車両50の前方を走行する複
数の車両を検出するレーダを構成する。前々方車両54
が走行レーンをチェンジしていない場合、自車両50と
前方車両52との間の車間距離が小さくなるように、自
車両50の走行を制御する(ステップ66)。一方、前
々方車両54が走行レーンをチェンジした状況下で自車
両50の走行レーンに隣接する隣接走行レーンが空いて
いない場合、上記の車間距離が大きくなるように、自車
両50の走行を制御する(ステップ78)。また、隣接
走行レーンが空いている場合、自車両がその隣接走行レ
ーンに進入できるように自車両50の走行を制御する
(ステップ72,76)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両走行支援装置
に係り、特に、レーダを用いて車両の前方に存在する複
数の車両を検知することで、車両の走行を制御する装置
として好適な車両走行支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平4−2411
00号に開示される如く、自車両の直前を走行する車両
より更に前方を走行する車両の走行状態に基づいて、自
車両を安全に走行させる車両走行支援装置が知られてい
る。上記従来の装置において、自車両と自車両の直前を
走行する車両(以下、第1先行車両と称す)との間で車
両間通信が行われる。このため、自車両は、第1先行車
両が送信する走行状態に関する走行データを取得するこ
とができる。
【0003】また、上記従来の装置において、第1先行
車両と第1先行車両の直前を走行する車両(以下、第2
先行車両と称す)との間でも車両間通信が行われる。こ
のため、第1先行車両は、第2先行車両が送信する走行
データを取得することができる。従って、上記の車両間
通信を利用すれば、自車両は、2台前方を走行する第2
先行車両の走行データも取得することができる。このた
め、上記従来の装置によれば、自車両の2台前方を走行
する第2先行車両の走行状態に応じて自車両の走行を適
切に制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
上述の如く、車両の走行状態に関する走行データの授受
に関し、車両間通信が用いられている。この車両間通信
が成り立つためには、第1先行車両と第2先行車両とが
共に自己の走行データを送信する必要がある。すなわ
ち、第1先行車両および第2先行車両は車両間通信用の
装置を搭載する必要がある。
【0005】しかし、自車両に先行する先行車両が自己
の走行データを送信する車両間通信用の装置を搭載しな
い場合がある。また、先行車両が車両間通信装置の故障
により自己の走行データを送信することができない場合
がある。かかる場合、自車両はこのような先行車両の走
行状態を取得することができない。また、車両間通信で
は、自車両は、先行車両の前方に存在する障害物を検知
することができない。このため、上記従来の装置では、
走行データを送信しない先行車両の走行状態および先行
車両の前方に存在する障害物を自車両の走行に適切に反
映させることができないという不都合が生じていた。
【0006】ところで、自車両が複数の先行車両の走行
状態に基づいて走行制御される場合に、最も影響を与え
る車両は、自車両の直前を走行する第1先行車両であ
る。自車両が第1先行車両の走行状態に基づいて走行制
御されている状況下で、自車両と第1先行車両との間に
別の車両が割り込む場合がある(以下、この車両を割り
込み車両と称す)。かかる場合、自車両が割り込み車両
に従って早期に走行制御されることが望ましい。このた
めには、割り込み車両の走行状態を早期に取得すること
が重要である。
【0007】上記従来の装置においては、割り込み車両
が完全に自車両と第1先行車両との間に割り込んだ場合
に、自車両は、割り込み車両の走行状態を取得する。割
り込み車両の一部分が自車両と第1先行車両との間に割
り込んでいる場合には、自車両は、未だ割り込み車両の
走行状態を取得していない。従って、上記従来の装置で
は、早期に割り込み車両の走行状態を取得することがで
きない。このため、上記従来の装置では、割り込み車両
の走行状態を早期に自車両の走行に反映させることがで
きないという不都合が生じていた。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、第1の課題として自車両から複数台前方を走行
する車両の挙動および障害物を確実に検出することで、
第2の課題として割り込み車両を早期に検出すること
で、自車両を安全に走行させる車両走行支援装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、請求
項1に記載する如く、自車両の前方に向けて照射される
第1のレーダー信号波の反射波に基づいて当該自車両の
直前に位置する第1先行車両を検出する第1の先行車両
検出手段と、当該自車両の前方の前記第1のレーダー信
号波の照射方向と異なる方向に向けて照射される第2の
レーダー信号波の反射波に基づいて前記第1先行車両の
直前に位置する第2先行車両を検出する第2の先行車両
検出手段と、前記第1の先行車両検出手段の検出結果お
よび前記第2の先行車両検出手段の検出結果に基づい
て、当該自車両と前記第1の先行車両との間の車間制御
を行う車間制御手段と、を備えることを特徴とする車両
走行支援装置により達成される。
【0010】本発明において、自車両の直前に存在する
第1先行車両が検出される。また、第1先行車両の直前
に存在する第2先行車両が検出される。すなわち、自車
両は、自車両の直前の第1先行車両だけでなく、第1先
行車両の前方の第2先行車両も検出することができる。
検出された第1先行車両および第2先行車両に応じて自
車両と第1先行車両との間の車間距離が所定の距離とな
るように自車両の走行が制御される。従って、本発明に
よれば、自車両の周囲の状況を速やかに把握すること
で、自車両を的確に走行させることが可能となる。
【0011】請求項2に記載する如く、請求項1記載の
車両走行支援装置において、前記第2の先行車両検出手
段の検出結果に基づいて、前記第2先行車両が走行中の
走行レーンから隣接する走行レーンにレーン変更したか
否かを判定するレーン変更判定手段と、当該自車両が走
行中の走行レーンから隣接する走行レーンにレーン変更
することが可能であるか否かを判定するレーン変更可能
判定手段と、前記レーン変更判定手段により前記第2先
行車両が隣接する走行レーンにレーン変更したと判定さ
れ、かつ、前記レーン変更可能判定手段により当該自車
両が隣接する走行レーンにレーン変更することが可能で
あると判定された場合に、当該自車両を隣接する走行レ
ーンにレーン変更させるための走行支援処理を行うレー
ン変更支援手段と、を備えることを特徴とする車両走行
支援装置は、自車両と先行車両との間の車間距離を制御
するだけでなく、先行車両の走行状態に応じて自車両を
停止させることなく隣接する走行レーンにレーン変更さ
せるうえで有効である。
【0012】本発明において、第2先行車両が隣接する
走行レーンにレーン変更したと判定され、かつ、自車両
が隣接する走行レーンにレーン変更することが可能であ
ると判定されると、自車両を隣接する走行レーンへレー
ン変更させるための処理が行われる。従って、本発明に
よれば、自車両を隣接する走行レーンにレーン変更させ
るための準備を行うことができる。尚、「走行支援処
理」とは、自車両を隣接する走行レーンにレーン変更さ
せるために行われる処理をいい、例えば隣接する走行レ
ーンに自車両が進入可能であるか否かを判定したり、ま
た、その判定結果に応じて自車両の走行を制御すること
が含まれる。
【0013】請求項3に記載する如く、請求項2記載の
走行支援装置において、前記レーン変更支援手段は、当
該自車両を走行中の走行レーンにおいて隣接する走行レ
ーンの進入位置に隣接させるように走行制御を行う走行
制御手段を備えることを特徴とする車両走行支援装置
は、自車両を隣接する走行レーンにレーン変更させるた
めの準備を行ううえで有効である。
【0014】本発明において、自車両が隣接する走行レ
ーンにレーン変更できるように、隣接する走行レーンの
進入位置に合わせて自車両の走行制御を行う。このた
め、本発明によれば、自車両を隣接する走行レーンにレ
ーン変更させることが容易になる。請求項4に記載する
如く、請求項2および3記載のいずれか1項記載の車両
走行支援装置において、前記レーン変更支援手段は、前
記第2のレーダー信号波の反射波に基づいて、前記第1
先行車両の直前に障害物が存在するか否かを判定する障
害物判定手段と、前記障害物判定手段により前記障害物
が存在すると判定された場合に、当該自車両が隣接する
走行レーンにレーン変更するように指示するレーン変更
指示手段と、を備えることを特徴とする車両走行支援装
置は、隣接する走行レーンへの第2先行車両のレーン変
更が障害物の存在によるものであったか否かを判定する
うえで有効である。
【0015】本発明において、第1先行車両の直前に自
車両の走行を妨げる障害物が存在するか否かが判定され
る。第1先行車両の直前に自車両の走行を妨げる障害物
が存在する場合、自車両を隣接する走行レーンにレーン
変更するように指示が発せられる。従って、本発明によ
れば、隣接走行レーンへの第2先行車両のレーン変更が
障害物に起因する場合に、自車両を、第2先行車両と同
様に隣接する走行レーンにレーン変更させることが可能
となる。尚、「指示」とは、自車両を隣接する走行レー
ンにレーン変更させるための指示であり、自車両を運転
者の意思と関係なく操舵させるためのステアリングホイ
ールへの回動指示に限らず、運転者にステアリングホイ
ールを回動させるための運転者への警報指示も含まれ
る。
【0016】上記第2の課題は、請求項5に記載する如
く、自車両の直前に位置する先行車両を検出するように
当該自車両の前方に向けて第1のレーダー信号波を照射
すると共に、前記先行車両および当該先行車両の直前に
位置する先行車両を検出するように第2のレーダー信号
波を照射するレーダー信号波発信手段と、前記第1のレ
ーダー信号波の反射波を受信すると共に、前記第2のレ
ーダー信号波の反射波を受信する反射波受信手段と、前
記反射波受信手段にて受信される反射波の受信状態に基
づいて、当該自車両の直前に他の車両が進入したか否か
を判定する車両進入判定手段と、を備えることを特徴と
する車両走行支援装置により達成される。
【0017】本発明において、自車両の前方に位置する
先行車両を検出するために第1のレーダー信号波および
第2のレーダー信号波が照射される。また、第1のレー
ダー信号波の反射波および第2のレーダー信号波の反射
波が受信される。受信された反射波に基づいて自車両の
直前に他の車両が進入したか否かが判定される。従っ
て、本発明によれば、先行車両と自車両との間に進入す
る他の車両を早期に検出することができる。このため、
本発明によれば、自車両の周囲の状況を速やかに把握す
ることで、自車両を的確に走行させることが可能とな
る。
【0018】請求項6に記載する如く、請求項5記載の
車両走行支援装置において、前記車両進入判定手段は、
前記反射波受信手段が前記第1のレーダ信号波の反射波
および前記第2のレーダー信号波の反射波を継続的に受
信している状況下で前記第1のレーダー信号波の反射波
のみを受信しなくなった場合に、当該自車両と当該自車
両の直前に位置する先行車両との間に他の車両が進入し
たと判定することを特徴とする車両走行支援装置は、う
えで有効である。
【0019】本発明において、第1のレーダ信号波の反
射波および第2のレーダー信号波の反射波が継続的に受
信された後、第1のレーダー信号波の反射波が受信され
なくなった場合、自車両と先行車両との間に別のターゲ
ットが進入する状況が形成される。このため、この場
合、先行車両と自車両との間に他の車両が進入したと判
定される。従って、本発明によれば、先行車両と自車両
との間に進入する他の車両を早期に検出することができ
る。
【0020】請求項7に記載する如く、請求項1乃至6
のいずれか1項記載の車両走行支援装置において、前記
第2のレーダー信号波の照射方向が、当該第2のレーダ
ー信号波が先行車両に到達する前に反射するように設定
されていることを特徴とする車両走行支援装置は、第2
のレーダー信号波の照射方向を把握するうえで有効であ
る。
【0021】本発明において、第2のレーダー信号波
は、先行車両に到達する前に例えば路面,ガードレー
ル,トンネル,他車両等で反射する。第2のレーダー信
号波が先行車両に到達する前に反射すると、自車両の直
前に存在する先行車両の更に直前に存在し、自車両から
見ることができない先行車両を検出することが可能とな
る。従って、本発明によれば、自車両の直前に存在する
先行車両だけでなく、その先行車両の前方に存在する別
の先行車両を検出することができる。
【0022】請求項8に記載する如く、請求項1乃至7
のいずれか1項記載の車両走行支援装置において、前記
第2のレーダー信号波の照射方向が、当該第2のレーダ
ー信号波が当該自車両の前方の路面で反射した後に先行
車両に到達するように設定されていることを特徴とする
車両走行支援装置は、第2のレーダー信号波の照射方向
を把握するうえで有効である。
【0023】本発明において、第2のレーダー信号波
は、路面で反射した後に先行車両に到達する。第2のレ
ーダー信号波が路面で反射した後に先行車両に到達する
と、自車両の直前に存在する先行車両の更に直前に存在
し、自車両から見ることができない先行車両を検出する
ことが可能となる。従って、本発明によれば、自車両の
直前に存在する先行車両だけでなく、その先行車両の前
方に存在する別の先行車両を検出することができる。
【0024】請求項9に記載する如く、請求項1乃至8
のいずれか1項記載の車両走行支援装置において、前記
第2のレーダー信号波が、ミリ波であることを特徴とす
る車両走行支援装置は、第2のレーダー信号波を特定す
るうえで有効である。本発明において、第2のレーダー
信号波にはミリ波レーダが用いられる。ミリ波レーダ
は、例えば路面,ガードレール,トンネル,他車両で反
射することができる。このため、本発明によれば、自車
両の直前の先行車両だけでなく、その先行車両の前方に
存在する別の先行車両を検出することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例であ
る車両走行支援装置のシステム構成図を示す。本実施例
の装置は、レーダ用電子制御ユニット(以下、レーダE
CUと称す)10、および、走行制御電子制御ユニット
(以下、走行ECUと称す)12により制御される。レ
ーダECU10には、車速センサ14が接続されてい
る。車速センサ14は、車速に応じた周期でパルス信号
を発生する。レーダECU10は、車速センサ14の出
力するパルス信号に基づいて車速Vを検出する。
【0026】レーダECU10には、また、前方レーダ
アンテナ16が接続されている。前方レーダアンテナ1
6は、FM−CW(Frequency Modulation-Continuous
Wave)レーダの構成要素である。前方レーダアンテナ1
6は、例えば車両のフロントグリル付近に、車両前方の
所定領域を所定の周期で連続的に2次元的にスキャニン
グすることができるように配設されている。前方レーダ
アンテナ16は、ミリ波を搬送波とする指向性を有する
アンテナであり、所定のビーム角の広がりをもって信号
を送受信する。レーダECU10は、前方レーダアンテ
ナ16から供給される信号に適当な処理を施すことによ
り、自車両から前方の所定領域に存在する対象物(例え
ば、走行車両,停止車両,障害物等)を検出する。
【0027】レーダECU10には、また、側方検知セ
ンサ18が接続されている。側方検知センサ18は、レ
ーザレーダにより構成されている。側方検知センサ18
は、例えば車両のコーナー付近に、車両側方の所定領域
を所定の周期でスキャニングすることができるように配
設されている。レーダECU10は、側方検知センサ1
8から供給される信号に適当な処理を施すことにより、
自車両から側方の所定領域に存在する対象物を検出す
る。
【0028】レーダECU10は、前方レーダアンテナ
16による検出結果および側方検知センサ18による検
出結果を走行ECU12に供給する。走行ECU12に
は、ステアリングホイール22、ブレーキ24、スロッ
トル26、および警報器28が接続されている。走行E
CU12は、車両の前方または側方に他の車両等が存在
する場合に、予め設定された論理に従ってステアリング
ホイール22、ブレーキ24、スロットル26、または
警報器28を駆動する。従って、本実施例によれば、運
転者に注意を喚起すると共に車両の減速を図ることがで
きる。
【0029】図2(A)は、図1に示す車両走行支援装
置を搭載する車両30の前方に1台の先行車両32が存
在する状況下で、車両30における前方レーダアンテナ
16から照射されるレーダ信号の送受信を説明するため
の図を示す。図2(B)は、図1に示す車両走行支援装
置を搭載する車両30の前方に2台の先行車両32,3
4が存在する状況下で、車両30における前方レーダア
ンテナ16から照射されるレーダ信号の送受信を説明す
るための図を示す。
【0030】本実施例において、周波数変調が施された
レーダ信号が前方レーダアンテナ16から送信される。
図2(A)に示す如く、車両30の前方に先行車両32
が存在すると、レーダ信号が先行車両32に反射され、
その反射波が直接に前方レーダアンテナ16に受信され
る。前方レーダアンテナ16には、上述の如く、レーダ
ECU10が接続されている。上記のように前方レーダ
アンテナ16に受信された信号(以下、この信号を直接
反射信号と称す)は、レーダECU10で処理される。
これにより、レーダECU10は、先行車両32と車両
30との間の車間距離および相対速度を検出することが
できる。
【0031】前方レーダアンテナ16から送信されるレ
ーダ信号は、2次元的にスキャニングされている。前方
レーダアンテナ16から送信されるレーダ信号の照射方
向は、レーダECU10に常に認識されている。また、
レーダ信号には、搬送波としてミリ波が用いられてい
る。このため、前方レーダアンテナ16から送信される
レーダ信号は、車両30が走行する走行レーンの路面で
反射することができる。レーダ信号が路面で反射するこ
とができると、車両30の前方に先行車両32が存在す
る場合に、そのレーダ信号が先行車両32に反射され、
その反射波が前方レーダアンテナ16に受信されること
ができる。この受信された信号(以下、この信号を路面
反射信号と称す)も、レーダECU10で処理される。
従って、この手法によっても、レーダECU10は、先
行車両32と車両30との間の車間距離および相対速度
を検出することができる。
【0032】レーダECU10には、上述の如く、走行
ECU12が接続されている。レーダECU10は、前
方レーダアンテナ16による受信結果を走行ECU12
に供給する。走行ECU12は、これらの結果に基づい
て、車両30と先行車両32との間に適切な車間距離が
維持されるように、ブレーキ24およびスロットル26
を駆動する。これにより、車両30は、先行車両32と
適当な車間距離を維持しつつ走行することができる。
【0033】車両30が先行車両32に追従走行してい
る際に、図2(B)に示す如く、車両30と先行車両3
2との間に進入車両が進入する場合がある。この場合、
車両30が最も注意を払うべき車両は、先行車両32か
ら進入車両へと変化する。従って、車両30は、進入車
両の走行に応じて速やかに走行を変化させる必要があ
る。自車両の走行を進入車両の走行に応じて速やかに変
化させるためには、早期に進入車両の走行状態を把握す
ることが重要である。
【0034】図3(A)は、本実施例の車両走行支援装
置を搭載する車両30の周囲に、車両30と同一走行レ
ーンを走行する先行車両32と、車両30が走行する走
行レーンと隣接する走行レーン(以下、隣接走行レーン
と称す)を走行する追越し車両(進入車両)34とが存
在する状況を示す。また、図3(B)は、本実施例の車
両走行支援装置を搭載する車両30と当該車両30と同
一走行レーンを走行する先行車両32との間に、追越し
車両34がレーン変更を行っている状況を表す。
【0035】本実施例において、図3においてθA で示
される照射角範囲が前方レーダアンテナ16の有効照射
範囲として用いられる。また、本実施例において、図3
においてθB で示される検知角範囲が側方検知センサ1
8の有効検知範囲として用いられる。車両30と先行車
両32との間に進入する進入車両34は、隣接走行レー
ンを走行し、車両30を追い越した後、走行レーンに進
入する。本実施例においては、側方検知センサ18によ
り、車両30が走行する走行レーンに隣接する隣接走行
レーンが監視されている。このため、図3(A)に示す
如く、車両30は、側方検知センサ18により隣接走行
レーンを走行する追越し車両34を検出することができ
る。
【0036】車両30は、先行車両32を継続的に捕捉
しつつ先行車両32に追従走行している際に、側方検知
センサ18により隣接走行レーンを走行する追越し車両
34が検知されると、その車両を車両30と先行車両3
2との間に進入する進入候補車両として認識する。そし
て、車両30は、その進入候補車両を捕捉する。その
後、図3(B)に示す如く、その進入候補車両が進入車
両34として車両30と先行車両32との間に進入しよ
うとすると、進入車両34の一部が前方レーダアンテナ
16の有効照射範囲に収まり、前方レーダアンテナ16
から照射されるレーダ信号が進入車両34の車体側面で
反射する場合がある。かかる場合には、車両30は、進
入車両34を検出することはできない。
【0037】上述の如く、前方レーダアンテナ16から
送信されるレーダ信号は、2次元的にスキャニングされ
ている。このため、進入車両34の一部が前方レーダア
ンテナ16の有効照射範囲に収まる場合でも、前方レー
ダアンテナ16から照射されるレーダ信号が進入車両3
4の車体下を通過することで、先行車両32は検出され
ることができる。
【0038】従って、前方レーダアンテナ16が受信す
る直接反射信号によれば、車両30と先行車両32との
間に進入車両34が進入する際には、レーダ信号が進入
車両34の側面で反射されることで、進入車両34を検
出することはできない。一方、進入車両34が車両30
と先行車両32との間に完全に進入する場合には、レー
ダ信号が進入車両34で反射されることで、進入車両3
4を検出することができる。また、路面反射信号によれ
ば、車両30と先行車両32との間に進入車両34が進
入した場合でも、レーダ信号が進入車両34の車体の下
を通過することで、常に先行車両32を検出することが
できる。
【0039】このため、直接反射信号が受信されず、路
面反射信号が受信された場合には、車両30と先行車両
32との間に進入車両34が進入した可能性が高いと判
断することができる。本実施例の車両走行支援装置は、
直接反射信号が受信されず、かつ、路面反射信号が受信
された場合に、車両30と先行車両32との間に進入車
両34が進入したと認識する。これによれば、車両30
と先行車両32との間に進入する進入車両34を早期に
認識することができ、車両30を周囲の状況に応じて的
確に走行させることが可能となる。
【0040】図4は、上記の機能を実現すべく、本実施
例の車両走行支援装置が備えるレーダECU10におい
て実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。図4に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起
動されるルーチンである。図4に示すルーチンが起動さ
れると、まず、ステップ40の処理が実行される。ステ
ップ40では、前方レーダアンテナ16の受信信号に基
づいて、車両30の前方を走行する先行車両が検出され
る。
【0041】ステップ42では、側方検知センサ18の
出力信号に基づいて、隣接走行レーンを走行する車両が
検出される。ステップ44では、車両30の側方に照射
されたレーダ信号に基づいて、自車両30が走行する走
行レーンに隣接する隣接走行レーンに、先行車両32と
自車両30との間に進入すると予想される進入候補車両
が存在するか否かが判別される。本ステップ44で進入
候補車両が存在すると判別された後、その車両は、その
まま隣接走行レーンを走行し続けるか、あるいは、車両
30と先行車両32との間に進入する。進入候補車両が
そのまま隣接走行レーンを走行し続ける場合には、車両
30は、先行車両32に追従走行すればよい。一方、進
入候補車両が車両30と先行車両32との間に進入する
場合には、車両30は、進入候補車両に追従走行する必
要がある。このため、進入候補車両が存在すると判別さ
れる場合には、次にステップ46の処理が実行される。
【0042】ステップ46では、前方レーダアンテナ1
6から照射されたレーダ信号の一部分が、先行車両32
で反射する前に遮断されたか否かが判別される。進入候
補車両は、車両30と先行車両32との間に進入する
際、前方レーダアンテナ16の有効照射範囲内に進入す
る。この際、前方レーダアンテナ16から連続的に照射
されるレーダ信号が進入候補車両の車体側面で反射する
場合には、前方レーダアンテナ16が反射信号を受信で
きない。前方レーダアンテナ16の照射方向は、常にレ
ーダECU10に認識されている。このため、レーダE
CU10は、反射信号を受信できない前方レーダアンテ
ナ16の照射方向を認識することができる。
【0043】また、レーダECU10は、側方検知セン
サ18で継続的に進入候補車両の相対位置を認識してい
る。従って、レーダECU10は、側方検知センサ18
で継続的に進入候補車両の相対位置を認識し、かつ、そ
の相対位置の方向と前方レーダアンテナ16の受信不可
能な照射方向とが一致する場合に、進入候補車両が車両
30と先行車両32との間に進入したと判断することが
できる。このため、前方レーダアンテナ16から照射さ
れたレーダ信号が遮断されたと判別される場合には、次
にステップ48の処理が実行される。
【0044】ステップ48では、車両30と同一走行レ
ーンを走行する先行車両32と車両30との間に進入す
る進入車両34が存在すると判定される。そして、本ス
テップ48の処理が終了されると、今回のルーチンが終
了される。上記ステップ44において進入候補車両が存
在しないと判別される場合、および、上記ステップ46
において前方レーダアンテナ16から照射されるレーダ
信号が遮断されていないと判別される場合には、今回の
ルーチンは終了される。
【0045】上記の処理によれば、進入車両34が車両
30と先行車両32との間に進入することを早期に把握
することができる。上述の如く、レーダECU10に
は、走行ECU12が接続されている。走行ECU12
は、レーダECU10の検出結果に基づいて制御信号を
出力する。具体的には、車両30と先行車両32との間
に進入車両34が進入したと認識される場合には、車両
30と先行車両32との間の車間距離が大きくなるよう
に、すなわち、車両30が減速されるようにスロットル
26の開度を絞り、ブレーキ24を作動させる。
【0046】従って、本実施例によれば、車両30の前
方に先行車両32が存在する場合に先行車両32を走行
制御対象車両とし、車両30と先行車両32との間に進
入車両34が進入する場合に進入車両34を走行制御対
象車両として、それぞれ車両30の車両走行制御を実行
することができる。このため、本実施例の車両走行支援
装置によれば、他の車両から走行状態を受信することな
く、車両30が直前の車両を早期に検知することで、車
両30の走行制御を速やかに行い、車両30を安全に走
行させることができる。
【0047】また、本実施例において、車両30の前方
を走行する先行車両32は、直接反射信号および路面反
射信号の2つの信号に基づいて連続的に認識される。こ
のため、本実施例によれば、路面反射信号により空き缶
等の金属片が検知された場合でも、先行車両を確実に識
別することができる。尚、上記の実施例においては、先
行車両32が請求項5記載の「自車両の直前に位置する
先行車両」に、前方レーダアンテナ16から送信される
ミリ波が前記請求項5記載の「第1のレーダー信号波」
および「第2のレーダー信号波」に、進入車両34が請
求項3記載の「他の車両」に、前方レーダアンテナ16
が前記請求項5記載の「レーダー信号波発信手段」およ
び「反射波受信手段」に、それぞれ相当していると共
に、レーダECU10が上記ステップ44および上記ス
テップ46の処理を実行することにより前記請求項2記
載の「車両進入判定手段」が実現されている。
【0048】ところで、上記の実施例においては、車両
が走行する路面の反射を利用して、間接波の受信信号と
直接波の受信信号とを比較することにしているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、走行レーンの壁面
やトンネル内の天井等を利用することとしてもよい。次
に、上記図1と共に、図5乃至図7を参照して、本発明
の第2実施例について説明する。本実施例のシステム
は、上記図1に示す車両走行支援装置において、走行E
CU12に図7に示すルーチンを実行させることにより
実現される。
【0049】本実施例のシステムは、前方レーダアンテ
ナ16の指向性を利用して車両前方に存在する複数の車
両を検出することで、自車両の走行を制御する点に特徴
を有している。図5は、本実施例の車両走行支援装置を
搭載する車両50の前方に前方車両52,前々方車両5
4が存在する状況下で、車両50における前方レーダア
ンテナ16から照射されるレーダ信号の送受信を説明す
るための図を示す。
【0050】本実施例において、周波数変調が施された
レーダ信号が前方レーダアンテナ16から送信される。
図5に示す如く、車両50の前方に前方車両52が存在
すると、レーダ信号が前方車両52に反射され、その反
射波が直接に前方レーダアンテナ16に受信される。ま
た、前方車両52の前方に前々方車両54が存在する
と、レーダ信号が前方車両52の車体下を通過して、前
々方車両54に反射され、その反射波が前方車両52の
車体下を通過して、車両50の前方レーダアンテナ16
に受信される。従って、レーダECU10は、前方車両
52と自車両50との間の車間距離,相対速度、およ
び、前々方車両と自車両50との間の車間距離,相対速
度を検出することができる。
【0051】図6(A)は、本実施例の車両走行支援装
置を搭載する車両50の前方に前方車両52,前々方車
両54が存在する状況を表す図を示す。図6(B)は、
本実施例の車両走行支援装置を搭載する車両50の前方
に存在する前方車両52,前々方車両54のうち、自車
両50より遠くに存在する前々方車両車両54が走行レ
ーンを替える状況を表す図を示す。
【0052】本実施例において、前方レーダアンテナ1
6は、車両50の前方の有効照射範囲に存在する対象物
を認識することができる。図6(A)に示す如く、有効
照射範囲に2台の車両が存在すると、車両50は、図5
に示す如く、前方レーダアンテナ16から供給されるレ
ーダ信号により、前方車両52、および、前方車両52
の前方に位置している前々方車両54を認識する。車両
50は、この2台の車両との車間距離および相対速度に
基づいて走行制御される。
【0053】図6(B)に示す如く、前々方車両54が
レーン変更する場合がある。この場合、前々方車両54
の前方には障害物が存在する可能性が高いと共に、前々
方車両54がレーン変更した隣接走行レーンには障害物
が存在する可能性が低い状況が形成される。このため、
前々方車両54の前方に実際に障害物が存在する場合
に、自車両50のレーン変更を図ることとすれば、車両
50を停止させることなく、走行レーンの変更のみで車
両50の走行を適応させることができる。
【0054】本実施例において、側方検知センサ18に
より、隣接走行レーンが監視されている。具体的には、
隣接走行レーンに他の車両が存在せず、自車両50がレ
ーン変更できる領域が有効に確保されているか否かが判
断される。従って、本実施例によれば、前々方車両54
の走行に応じて、隣接走行レーンにレーン変更可能な領
域が確保されている場合に自車両50をレーン変更させ
ることで、自車両50を安全に、かつ、的確に走行制御
することができる。
【0055】図7は、上記の機能を実現すべく、本実施
例の車両走行支援装置が備える走行ECUにおいて実行
される制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図
7に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動され
るルーチンである。図7に示すルーチンが起動される
と、まず、ステップ60の処理が実行される。ステップ
60では、車速センサ14の出力信号および前方レーダ
アンテナ16の受信信号に基づいて、自車両50が前方
車両52に追従するように車間距離制御が行われる。
【0056】ステップ62では、前方車両52の車体の
下を通過する前方レーダアンテナ16のレーダ信号に基
づいて、前方車両52の前方に存在する前々方車両54
が検知されたか否かが判別される。その結果、前々方車
両54が検知されないと判別される場合には、上記ステ
ップ60の処理が繰り返し実行される。一方、前々方車
両54が検知されたと判別される場合には、次にステッ
プ64の処理が実行される。
【0057】ステップ64では、前々方車両54と自車
両50との間の車間距離および相対速度に基づいて、前
々方車両54が走行レーンをチェンジしたか否かが判別
される。前々方車両54が走行レーンをチェンジしてい
ないと判別される場合には、次にステップ66の処理が
実行される。ステップ66では、自車両50と前方車両
52との間の車間距離が上記ステップ60で行われる車
間距離制御に基づく車間距離より小さくなるように、自
車両50の走行が制御される。具体的には、走行ECU
10は、スロットル26の開度が増大するように指令信
号を供給する。
【0058】上記ステップ64において、前々方車両5
4が走行レーンをチェンジしていると判別された場合に
は、次にステップ68の処理が実行される。ステップ6
8では、側方検知センサ18の出力信号に基づいて、隣
接走行レーンに、他の車両が存在するか否かが判別され
る。隣接走行レーンに他の車両が存在しない場合には、
自車両50は、隣接走行レーンを走行することができ
る。この場合には、次にステップ70の処理が実行され
る。
【0059】ステップ70では、自車両50が隣接走行
レーンの走行可能ゾーンに応じて走行するように、走行
制御が行われる。具体的には、側方検知センサ18の出
力信号に基づいて隣接走行レーンに対象物が検知された
場合に、その対象物が検知されないように、自車両50
の速度を増加させ、あるいは、減少させる走行制御が行
われる。
【0060】ステップ72では、前方レーダアンテナ1
6の受信信号に基づいて、自車両50の前方に障害物が
存在するか否かが判別される。障害物が存在しないと判
別される場合には、次にステップ74の処理が実行され
る。ステップ74では、上記ステップ64で前々方車両
54が走行レーンをチェンジしたと判別されてから所定
時間が経過したか否かが判別される。自車両50は、前
々方車両54がレーン変更した位置に基づいて障害物が
ある位置を予測することができる。上記の所定時間は、
前々方車両54がレーン変更してから自車両50が障害
物があると予測される位置を通過するまでの時間であ
り、予測された位置と自車両50の車速とに基づいて設
定される。その結果、所定時間が経過していないと判別
される場合には、所定時間が経過したと判別されるまで
上記ステップ72以降の処理が繰り返し実行される。一
方、所定時間が経過したと判別されると、本ルーチンの
処理は終了される。
【0061】上記ステップ72において、障害物が検知
されたと判別された場合には、次にステップ76の処理
が実行される。ステップ76では、自車両50が走行レ
ーンを変更するように走行レーンチェンジ指令が発せら
れる。具体的には、走行ECU12は、ステアリングホ
イール22を回動させるトルクを発生させる。自車両5
0の前方に障害物が存在する場合には、自車両50を、
停止させること、あるいは、その障害物を回避して走行
させることが必要である。自車両50は、上記ステップ
70で隣接走行レーンの走行可能ゾーンに応じて走行制
御されている。このため、本ステップ76は、自車両5
0が走行レーンを隣接走行レーンに変更すべく実行され
る。本ステップ76の処理が終了されると、今回のルー
チンは終了される。
【0062】上記ステップ68において、隣接走行レー
ンに他の車両が存在する場合には、自車両50は、隣接
走行レーンを走行することができない。この場合には、
次にステップ78の処理が実行される。ステップ78で
は、自車両50と前方車両52との間の車間距離が上記
ステップ60で行われる車間距離制御に基づく車間距離
より大きくなるように、自車両50の走行が制御され
る。具体的には、走行ECU10は、スロットル26の
開度が減少するように、あるいは、ブレーキ24が作動
するように指令信号を出力する。
【0063】ステップ80では、前方レーダアンテナ1
6の受信信号に基づいて、自車両50の前方に障害物が
存在するか否かが判別される。障害物が存在しないと判
別される場合には、次にステップ82の処理が実行され
る。ステップ82では、上記ステップ64で前々方車両
が走行レーンをチェンジしたと判別されてから所定時間
が経過したか否かが判別される。その結果、所定時間が
経過していないと判別される場合には、所定時間が経過
したと判別されるまで上記ステップ72以降の処理が繰
り返し実行される。一方、所定時間が経過したと判別さ
れると、本ルーチンの処理は終了される。
【0064】上記ステップ80において、自車両50の
前方に障害物が検知されたと判別された場合には、次に
ステップ84の処理が実行される。ステップ84では、
車両50が停止するように走行停止指令が発せられる。
自車両50の前方に障害物が検知され、かつ、自車両5
0が隣接走行レーンにレーン変更できない場合には、障
害物の手前で自車両50を停止させる必要がある。この
ため、本ステップ84の処理が実行される。本ステップ
84の処理が終了されると、今回のルーチンは終了され
る。
【0065】上記の処理によれば、前々方車両54が走
行レーンをチェンジしない場合に、自車両50と前方車
両52との間の車間距離が小さくなるように、一方、前
々方車両54が走行レーンをチェンジした場合に隣接走
行レーンの走行状態に応じて、上記の車間距離が大きく
なるように、あるいは、自車両50が走行可能ゾーンと
同調して走行するように、自車両50の走行制御を実行
することができる。
【0066】また、上記の処理によれば、前々方車両5
4が走行レーンをチェンジした後に、隣接走行レーンに
自車両50が走行可能である場合に障害物が検知される
と、自車両50が障害物回避のために走行レーンをチェ
ンジするように、隣接走行レーンに自車両50が走行可
能でない場合に障害物が検知されると、自車両50が停
止するように、自車両50の走行制御を実行することが
できる。
【0067】従って、本実施例によれば、前方車両52
と共に前々方車両54の走行に応じて、自車両50の走
行を制御することができる。このため、本実施例の車両
走行支援装置によれば、他の車両から走行状態を受信す
ることなく、車両50が周囲の複数の車両を検知するこ
とで、車両50の走行制御を速やかに行い、車両を安全
に走行させることができる。
【0068】また、本実施例においては、上述の如く、
前々方車両54が走行レーンをチェンジしない場合に、
前方車両52と自車両50との間の車間距離が小さくな
るように、自車両の走行が制御される。このため、本実
施例によれば、車両が隊列を組んで走行している場合に
車間距離が小さくなることで、安全性を低下させること
なく、輸送効率の増大を図ることが可能となる。
【0069】尚、上記の実施例においては、前方車両5
2が前記請求項1記載の「第1先行車両」に、前方レー
ダアンテナ16から送信されるミリ波が前記請求項1記
載の「第1のレーダー信号波」および「第2のレーダー
信号波」に、前々方車両54が前記請求項1記載の「第
2先行車両」に、それぞれ相当していると共に、レーダ
ECU10が、前方レーダアンテナ16に受信された直
接反射信号に基づいて前方車両52を検出することによ
り前記請求項1記載の「第1の先行車両検出手段」が、
前方レーダアンテナ16に受信された路面反射信号に基
づいて前々方車両54を検出することにより前記請求項
1記載の「第2の先行車両検出手段」が、上記ステップ
60、66、および78の処理を実行することにより前
記請求項1記載の「車間制御手段」が、それぞれ実現さ
れている。
【0070】また、上記の実施例において、レーダEC
U10が、上記ステップ64の処理を実行することによ
り前記請求項2記載の「レーン変更判定手段」が、上記
ステップ68の処理を実行することにより前記請求項2
記載の「レーン変更可能判定手段」が、上記ステップ7
0以降の処理を実行することにより前記請求項2記載の
「レーン変更支援手段」が、上記ステップ70の処理を
実行することにより前記請求項3記載の「走行制御手
段」が、上記ステップ72および80の処理を実行する
ことにより前記請求項4記載の「障害物判定手段」が、
上記ステップ76の処理を実行することにより前記請求
項4記載の「レーン変更指示手段」が、それぞれ実現さ
れている。
【0071】ところで、上記の実施例においては、前々
方車両54が走行レーンをチェンジし、自車両50が障
害物を検知した後、自車両50の走行を制御することと
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
運転者に対して障害物の存在を知らせるように自車両5
0が搭載する警報器28を駆動することとしてもよい。
【0072】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、自車両の前方に存在する複数の先行車両に基づいて
自車両と自車両の直前に存在する先行車両との間の車間
制御を行うことで、自車両を安全に走行させることがで
きる。請求項2および3記載の発明によれば、自車両を
隣接する走行レーンにレーン変更させるための準備を行
うことができる。
【0073】請求項4記載の発明によれば、自車両を、
停止させることなく、隣接する走行レーンにレーン変更
させることが可能となる。このため、本発明によれば、
自車両を安全に走行させることが可能となる。請求項5
および6記載の発明によれば、自車両と直前の先行車両
との間に進入する他の車両を早期に認識することで、自
車両を安全に走行させることが可能となる。
【0074】また、請求項7乃至9記載の発明によれ
ば、自車両の直前に存在する先行車両だけでなく、更に
先行車両の前方に存在する別の先行車両を確実に検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両走行支援装置のシ
ステム構成図である。
【図2】図2(A)は、図1に示す車両走行支援装置を
搭載する車両の前方に1台の先行車両が存在する状況下
で前方レーダアンテナから照射されるレーダ信号の送受
信を説明するための図である。図2(B)は、図1に示
す車両走行支援装置を搭載する車両の前方に2台の先行
車両が存在する状況下で前方レーダアンテナから照射さ
れるレーダ信号の送受信を説明するための図である。
【図3】図3(A)は、図1に示す車両走行支援装置を
搭載する車両の周囲に先行車両と追越し車両とが存在す
る状況を表す図である。図3(B)は、図1に示す車両
走行支援装置を搭載する車両と当該車両の前方に存在す
る先行車両との間に追越し車両がレーン変更を行う状況
を表す図である。
【図4】図1に示す車両走行支援装置が備えるレーダE
CUにおいて実行される制御ルーチンの一例のフローチ
ャートである。
【図5】本発明の第2実施例の車両走行支援装置を搭載
する車両の前方に2台の前方車両が存在する状況下、前
方レーダアンテナから照射されるレーダ信号の送受信を
説明するための図である。
【図6】図6(A)は、本発明の第2実施例の車両走行
支援装置を搭載する車両の前方に2台の前方車両が存在
する状況を表す図である。図6(B)は、本発明の第2
実施例の車両走行支援装置を搭載する車両の前方に存在
する2台の前方車両のうち、自車両より遠くに存在する
先行車両が走行レーンを替える状況を表す図である。
【図7】本発明の第2実施例の車両走行支援装置が備え
る走行ECUにおいて実行される制御ルーチンの一例の
フローチャートである。
【符号の説明】
10 レーダ用電子制御ユニット(レーダECU) 12 走行制御電子制御ユニット(走行ECU) 14 車速センサ 16 前方レーダアンテナ 18 側方検知センサ 22 ステアリングホイール 24 ブレーキ 26 スロットル 28 警報器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の前方に向けて照射される第1の
    レーダー信号波の反射波に基づいて当該自車両の直前に
    位置する第1先行車両を検出する第1の先行車両検出手
    段と、 当該自車両の前方の前記第1のレーダー信号波の照射方
    向と異なる方向に向けて照射される第2のレーダー信号
    波の反射波に基づいて前記第1先行車両の直前に位置す
    る第2先行車両を検出する第2の先行車両検出手段と、 前記第1の先行車両検出手段の検出結果および前記第2
    の先行車両検出手段の検出結果に基づいて、当該自車両
    と前記第1の先行車両との間の車間制御を行う車間制御
    手段と、 を備えることを特徴とする車両走行支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両走行支援装置におい
    て、 前記第2の先行車両検出手段の検出結果に基づいて、前
    記第2先行車両が走行中の走行レーンから隣接する走行
    レーンにレーン変更したか否かを判定するレーン変更判
    定手段と、 当該自車両が走行中の走行レーンから隣接する走行レー
    ンにレーン変更することが可能であるか否かを判定する
    レーン変更可能判定手段と、 前記レーン変更判定手段により前記第2先行車両が隣接
    する走行レーンにレーン変更したと判定され、かつ、前
    記レーン変更可能判定手段により当該自車両が隣接する
    走行レーンにレーン変更することが可能であると判定さ
    れた場合に、当該自車両を隣接する走行レーンにレーン
    変更させるための走行支援処理を行うレーン変更支援手
    段と、 を備えることを特徴とする車両走行支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の走行支援装置において、 前記レーン変更支援手段は、当該自車両を走行中の走行
    レーンにおいて隣接する走行レーンの進入位置に隣接さ
    せるように走行制御を行う走行制御手段を備えることを
    特徴とする車両走行支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項2および3記載のいずれか1項記
    載の車両走行支援装置において、 前記レーン変更支援手段は、前記第2のレーダー信号波
    の反射波に基づいて、前記第1先行車両の直前に障害物
    が存在するか否かを判定する障害物判定手段と、 前記障害物判定手段により前記障害物が存在すると判定
    された場合に、当該自車両が隣接する走行レーンにレー
    ン変更するように指示するレーン変更指示手段と、 を備えることを特徴とする車両走行支援装置。
  5. 【請求項5】 自車両の直前に位置する先行車両を検出
    するように当該自車両の前方に向けて第1のレーダー信
    号波を照射すると共に、前記先行車両および当該先行車
    両の直前に位置する先行車両を検出するように第2のレ
    ーダー信号波を照射するレーダー信号波発信手段と、 前記第1のレーダー信号波の反射波を受信すると共に、
    前記第2のレーダー信号波の反射波を受信する反射波受
    信手段と、 前記反射波受信手段にて受信される反射波の受信状態に
    基づいて、当該自車両の直前に他の車両が進入したか否
    かを判定する車両進入判定手段と、 を備えることを特徴とする車両走行支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車両走行支援装置におい
    て、 前記車両進入判定手段は、前記反射波受信手段が前記第
    1のレーダ信号波の反射波および前記第2のレーダー信
    号波の反射波を継続的に受信している状況下で前記第1
    のレーダー信号波の反射波のみを受信しなくなった場合
    に、当該自車両と当該自車両の直前に位置する先行車両
    との間に他の車両が進入したと判定することを特徴とす
    る車両走行支援装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項記載の車
    両走行支援装置において、 前記第2のレーダー信号波の照射方向が、当該第2のレ
    ーダー信号波が先行車両に到達する前に反射するように
    設定されていることを特徴とする車両走行支援装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項記載の車
    両走行支援装置において、 前記第2のレーダー信号波の照射方向が、当該第2のレ
    ーダー信号波が当該自車両の前方の路面で反射した後に
    先行車両に到達するように設定されていることを特徴と
    する車両走行支援装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項記載の車
    両走行支援装置において、 前記第2のレーダー信号波が、ミリ波であることを特徴
    とする車両走行支援装置。
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