JPH1135246A - エレベータの主ロープ劣化検出方法 - Google Patents
エレベータの主ロープ劣化検出方法Info
- Publication number
- JPH1135246A JPH1135246A JP19570597A JP19570597A JPH1135246A JP H1135246 A JPH1135246 A JP H1135246A JP 19570597 A JP19570597 A JP 19570597A JP 19570597 A JP19570597 A JP 19570597A JP H1135246 A JPH1135246 A JP H1135246A
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- JP
- Japan
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- main rope
- car
- elevator
- deterioration
- degradation
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B7/00—Other common features of elevators
- B66B7/12—Checking, lubricating, or cleaning means for ropes, cables or guides
- B66B7/1207—Checking means
- B66B7/1215—Checking means specially adapted for ropes or cables
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 主ロープの局部的な劣化を容易に検出できる
エレベータの主ロープ劣化検出方法の提供。 【解決手段】 乗かご５の呼び釦１３ａ〜１３ｅのそれ
ぞれから出力される乗かご５の呼び登録信号を制御部３
の処理装置１４に入力するとともに、この処理装置１４
により、前記の呼び登録信号に基づいて、乗かご５が各
階床間の領域Ａａ〜Ａｅで走行する回数をそれぞれ算出
することにより、乗かご５の走行記録データを得て、こ
のデータとあらかじめ定められる劣化判定値とを比較す
ることにより、乗かご７が多く走行している所定階の領
域、例えば１階１２ａおよび２階１２ｂ間の領域Ａａを
特定し、次いで、この領域Ａａに対応する主ロープ７の
部分７ａを確認することによって、主ロープ７の局部的
な劣化を点検する。
エレベータの主ロープ劣化検出方法の提供。 【解決手段】 乗かご５の呼び釦１３ａ〜１３ｅのそれ
ぞれから出力される乗かご５の呼び登録信号を制御部３
の処理装置１４に入力するとともに、この処理装置１４
により、前記の呼び登録信号に基づいて、乗かご５が各
階床間の領域Ａａ〜Ａｅで走行する回数をそれぞれ算出
することにより、乗かご５の走行記録データを得て、こ
のデータとあらかじめ定められる劣化判定値とを比較す
ることにより、乗かご７が多く走行している所定階の領
域、例えば１階１２ａおよび２階１２ｂ間の領域Ａａを
特定し、次いで、この領域Ａａに対応する主ロープ７の
部分７ａを確認することによって、主ロープ７の局部的
な劣化を点検する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主ロープの劣化状
態を検出する際に用いられるエレベータの主ロープ劣化
検出方法に関する。
態を検出する際に用いられるエレベータの主ロープ劣化
検出方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】図６は一般的なエレベータの全体構成を
示す縦断面図である。一般にエレベータは、図６に示す
ように、上部機械室１に巻上機２や制御部３などが設け
られ、上部機械室１の下方に昇降路４が形成され、この
昇降路４内を乗かご５およびつり合いおもり６が昇降す
るようになっている。これらの乗かご５およびつり合い
おもり６を懸垂する複数本の主ロープ７は、巻上機２と
ともに回転する巻上シーブ８、およびそらせ車９に巻掛
けられ、両端に乗かご５およびつり合いおもり６がそれ
ぞれ連結されている。この主ロープ７は、巻上シーブ８
との摩擦力によって巻上機２の駆動力を乗かご５および
つり合いおもり６に伝達し、その結果、乗かご５および
つり合いおもり６が互いに相反する方向に昇降路４内を
上下するようになっている。なお、乗かご５の底部には
補償ロープ１０およびテールコード１１の各一端が連結
され、つり合いおもり６の底部には補償ロープ１０の他
端が連結されている。
示す縦断面図である。一般にエレベータは、図６に示す
ように、上部機械室１に巻上機２や制御部３などが設け
られ、上部機械室１の下方に昇降路４が形成され、この
昇降路４内を乗かご５およびつり合いおもり６が昇降す
るようになっている。これらの乗かご５およびつり合い
おもり６を懸垂する複数本の主ロープ７は、巻上機２と
ともに回転する巻上シーブ８、およびそらせ車９に巻掛
けられ、両端に乗かご５およびつり合いおもり６がそれ
ぞれ連結されている。この主ロープ７は、巻上シーブ８
との摩擦力によって巻上機２の駆動力を乗かご５および
つり合いおもり６に伝達し、その結果、乗かご５および
つり合いおもり６が互いに相反する方向に昇降路４内を
上下するようになっている。なお、乗かご５の底部には
補償ロープ１０およびテールコード１１の各一端が連結
され、つり合いおもり６の底部には補償ロープ１０の他
端が連結されている。
【０００３】このように構成されたエレベータでは、主
ロープ７が乗かご５およびつり合いおもり６を支持する
とともに、この主ロープ７が巻上機２の駆動力を伝達す
るようになっており、すなわち主ロープ７が大変重要な
ものであるため、この主ロープ７の劣化状態を点検する
ことにより、主ロープ７の破断事故を未然に防止する必
要がある。
ロープ７が乗かご５およびつり合いおもり６を支持する
とともに、この主ロープ７が巻上機２の駆動力を伝達す
るようになっており、すなわち主ロープ７が大変重要な
ものであるため、この主ロープ７の劣化状態を点検する
ことにより、主ロープ７の破断事故を未然に防止する必
要がある。
【０００４】そこで、従来、エレベータ走行時間毎に前
記の主ロープ７を保守員が目視することにより劣化状態
を点検するようになっていた。しかしながら、この目視
による点検方法では、主ロープ７のどの部分が劣化して
いるかを判断するため、保守員が主ロープ７の全長にわ
たって目視する必要があり、かなりの労力と時間を要す
るという問題があった。また、エレベータ走行時間毎に
前記の定期点検を行なうため、必ずしもエレベータの走
行状況に合致する点検間隔ではなく、例えばエレベータ
の走行頻度が比較的少ない場合、無駄な点検を行なうこ
とがあり、一方、エレベータの走行頻度が比較的多い場
合、主ロープ７の点検が遅れてしまう懸念もあった。
記の主ロープ７を保守員が目視することにより劣化状態
を点検するようになっていた。しかしながら、この目視
による点検方法では、主ロープ７のどの部分が劣化して
いるかを判断するため、保守員が主ロープ７の全長にわ
たって目視する必要があり、かなりの労力と時間を要す
るという問題があった。また、エレベータ走行時間毎に
前記の定期点検を行なうため、必ずしもエレベータの走
行状況に合致する点検間隔ではなく、例えばエレベータ
の走行頻度が比較的少ない場合、無駄な点検を行なうこ
とがあり、一方、エレベータの走行頻度が比較的多い場
合、主ロープ７の点検が遅れてしまう懸念もあった。
【０００５】そこで、このような従来の問題を解決する
一手段として、例えば特開平６−２８６９５７号公報に
記載されているように、巻上機２やそらせ車９のロープ
溝を主ロープ７毎に絶縁した状態で主ロープ７の電気抵
抗値を測定し、その測定値を初期値や他のロープの電気
抵抗値と比較することによって、主ロープ７の計時的な
変化を検出することにより、主ロープ７の素線破断など
の劣化を検出する方法が提案されている。
一手段として、例えば特開平６−２８６９５７号公報に
記載されているように、巻上機２やそらせ車９のロープ
溝を主ロープ７毎に絶縁した状態で主ロープ７の電気抵
抗値を測定し、その測定値を初期値や他のロープの電気
抵抗値と比較することによって、主ロープ７の計時的な
変化を検出することにより、主ロープ７の素線破断など
の劣化を検出する方法が提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、巻上機２やそらせ車９のロープ溝を主ロー
プ７毎に絶縁するために煩雑な手間を要するとともに、
主ロープ７のどの部分で劣化しているか特定するのが困
難であるという問題もあった。
来技術では、巻上機２やそらせ車９のロープ溝を主ロー
プ７毎に絶縁するために煩雑な手間を要するとともに、
主ロープ７のどの部分で劣化しているか特定するのが困
難であるという問題もあった。
【０００７】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、主ロープの局部
的な劣化を容易に検出することのできるエレベータの主
ロープ劣化検出方法を提供することにある。
に鑑みてなされたもので、その目的は、主ロープの局部
的な劣化を容易に検出することのできるエレベータの主
ロープ劣化検出方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、巻上シーブおよび電動機を有する巻上機
と、前記巻上シーブに巻掛けられる複数本の主ロープ
と、この複数本の主ロープの両端にそれぞれ連結され、
互いに相反する方向に上下する乗かごおよびつり合いお
もりと、これらの乗かごおよびつり合いおもりの運転を
制御する制御部とを備えたエレベータに用いられるエレ
ベータの主ロープ劣化検出方法において、前記制御部に
入力される前記乗かごの位置信号に基づいて、前記乗か
ごが比較的多く走行している領域を検出するとともに、
前記領域に対応する前記主ロープの所定部分を特定した
後、この主ロープの所定部分を点検する構成にしてあ
る。
め、本発明は、巻上シーブおよび電動機を有する巻上機
と、前記巻上シーブに巻掛けられる複数本の主ロープ
と、この複数本の主ロープの両端にそれぞれ連結され、
互いに相反する方向に上下する乗かごおよびつり合いお
もりと、これらの乗かごおよびつり合いおもりの運転を
制御する制御部とを備えたエレベータに用いられるエレ
ベータの主ロープ劣化検出方法において、前記制御部に
入力される前記乗かごの位置信号に基づいて、前記乗か
ごが比較的多く走行している領域を検出するとともに、
前記領域に対応する前記主ロープの所定部分を特定した
後、この主ロープの所定部分を点検する構成にしてあ
る。
【０００９】本発明は上記のように、乗かごが比較的多
く走行している領域を検出し、この検出した領域に対応
する主ロープの所定部分、例えば巻上シーブに摺接する
所定部分を特定し、この所定部分を点検するようにした
ので、巻上シーブの摺接などに伴う主ロープの局部的な
劣化を容易に検出できる。
く走行している領域を検出し、この検出した領域に対応
する主ロープの所定部分、例えば巻上シーブに摺接する
所定部分を特定し、この所定部分を点検するようにした
ので、巻上シーブの摺接などに伴う主ロープの局部的な
劣化を容易に検出できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータの主ロ
ープ劣化検出方法の実施形態を図に基づいて説明する。
図１は本発明の一実施形態に係るエレベータの主ロープ
劣化検出方法を説明する図、図２は実施形態の主ロープ
劣化検出方法により主ロープの劣化を検出する原理を説
明する図、図３は本実施形態の主ロープ劣化検出方法に
より収集した走行記録データの一例を示す図、図４は走
行記録データの他の例を示す図、図５は本実施形態の主
ロープ劣化検出方法により主ロープの劣化検出を行なう
際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図１
および図２において前述した図６に示すものと同等のも
のには同一符号を付してある。
ープ劣化検出方法の実施形態を図に基づいて説明する。
図１は本発明の一実施形態に係るエレベータの主ロープ
劣化検出方法を説明する図、図２は実施形態の主ロープ
劣化検出方法により主ロープの劣化を検出する原理を説
明する図、図３は本実施形態の主ロープ劣化検出方法に
より収集した走行記録データの一例を示す図、図４は走
行記録データの他の例を示す図、図５は本実施形態の主
ロープ劣化検出方法により主ロープの劣化検出を行なう
際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図１
および図２において前述した図６に示すものと同等のも
のには同一符号を付してある。
【００１１】図１に示すエレベータでは、乗かご５が順
次停止する階１２ａ〜１２ｆにそれぞれ呼び釦１３ａ〜
１３ｅが備えられ、各呼び釦１３ａ〜１３ｅから出力さ
れる乗かご５の呼び登録信号は、機械室１内に設置され
る制御部３の処理装置１４に取り込まれる。なお、この
処理装置１４は、電話回線１５を介して監視センタ１６
に接続されている。
次停止する階１２ａ〜１２ｆにそれぞれ呼び釦１３ａ〜
１３ｅが備えられ、各呼び釦１３ａ〜１３ｅから出力さ
れる乗かご５の呼び登録信号は、機械室１内に設置され
る制御部３の処理装置１４に取り込まれる。なお、この
処理装置１４は、電話回線１５を介して監視センタ１６
に接続されている。
【００１２】また、一般にエレベータでは、図２に示す
ように乗かご５が１階１２ａおよび２階１２ｂ間の領域
Ａａで上昇し、つり合いおもり６が対応する領域Ａａで
下降すると、主ロープ７は長さＬの部分７ａだけが移動
する。そして、乗かご５が１階１２ａおよび２階１２ｂ
間の領域Ａａで走行する回数が増えると、主ロープ７の
部分７ａが巻上シーブ８に摺接する回数が増えて、他の
部分に比べて主ロープ７の部分７ａの劣化が進行する傾
向にあるため、このような乗かご５の走行回数と主ロー
プ７の劣化との相関関係により本実施形態の主ロープ劣
化検出方法が考案されている。
ように乗かご５が１階１２ａおよび２階１２ｂ間の領域
Ａａで上昇し、つり合いおもり６が対応する領域Ａａで
下降すると、主ロープ７は長さＬの部分７ａだけが移動
する。そして、乗かご５が１階１２ａおよび２階１２ｂ
間の領域Ａａで走行する回数が増えると、主ロープ７の
部分７ａが巻上シーブ８に摺接する回数が増えて、他の
部分に比べて主ロープ７の部分７ａの劣化が進行する傾
向にあるため、このような乗かご５の走行回数と主ロー
プ７の劣化との相関関係により本実施形態の主ロープ劣
化検出方法が考案されている。
【００１３】本実施形態にあっては、図５の処理手順に
したがって主ロープ７の劣化検出を行なうようになって
いる。すなわち、手順Ｓ１として、各呼び釦１３ａ〜１
３ｅから出力される乗かご５の呼び登録信号を制御部３
の処理装置１４に入力するとともに、手順Ｓ２として、
この処理装置１４により、前記の呼び登録信号に基づい
て、乗かご５が１階１２ａおよび２階１２ｂ間の領域Ａ
ａで走行する回数、２階１２ｂおよび３階１２ｃ間の領
域Ａｂで走行する回数、……（ｎ−１）階１２ｅおよび
ｎ階１２ｆ間の領域Ａｅで走行する回数をそれぞれ算出
し、その結果、例えば、図３に示す乗かご５の走行記録
データ１７ａ〜１７ｅおよび図４に示す乗かご５の走行
記録データ１８ａ〜１８ｅが得られる。
したがって主ロープ７の劣化検出を行なうようになって
いる。すなわち、手順Ｓ１として、各呼び釦１３ａ〜１
３ｅから出力される乗かご５の呼び登録信号を制御部３
の処理装置１４に入力するとともに、手順Ｓ２として、
この処理装置１４により、前記の呼び登録信号に基づい
て、乗かご５が１階１２ａおよび２階１２ｂ間の領域Ａ
ａで走行する回数、２階１２ｂおよび３階１２ｃ間の領
域Ａｂで走行する回数、……（ｎ−１）階１２ｅおよび
ｎ階１２ｆ間の領域Ａｅで走行する回数をそれぞれ算出
し、その結果、例えば、図３に示す乗かご５の走行記録
データ１７ａ〜１７ｅおよび図４に示す乗かご５の走行
記録データ１８ａ〜１８ｅが得られる。
【００１４】次いで手順Ｓ３として、前記の走行記録デ
ータの中に破線Ｌ１で示す劣化判定値（あらかじめ定め
られる上限回数）以下で、かつ、破線Ｌ２で示す劣化予
想値（劣化判定値よりやや少ない回数）以上のデータが
あるかどうかを判定する。このとき、例えば図４に示す
データ１８ｅが破線Ｌ１で示す劣化判定値以下で、かつ
破線Ｌ２で示す劣化予想値以上である場合、手順Ｓ４と
して、制御部３の処理装置１４から電話回線１５を介し
て監視センタ１６に発報し、前記のデータ１８ｅに関す
る（ｎ−１）階１２ｅおよびｎ階１２ｆ間の領域Ａｅで
主ロープ７の劣化が予想される旨を知らせる。その後、
前記の手順Ｓ１に戻り、再び呼び登録信号を制御部３の
処理装置１４に入力して、前記の呼び登録信号に基づい
て乗かご５の走行記録データを算出して処理する。
ータの中に破線Ｌ１で示す劣化判定値（あらかじめ定め
られる上限回数）以下で、かつ、破線Ｌ２で示す劣化予
想値（劣化判定値よりやや少ない回数）以上のデータが
あるかどうかを判定する。このとき、例えば図４に示す
データ１８ｅが破線Ｌ１で示す劣化判定値以下で、かつ
破線Ｌ２で示す劣化予想値以上である場合、手順Ｓ４と
して、制御部３の処理装置１４から電話回線１５を介し
て監視センタ１６に発報し、前記のデータ１８ｅに関す
る（ｎ−１）階１２ｅおよびｎ階１２ｆ間の領域Ａｅで
主ロープ７の劣化が予想される旨を知らせる。その後、
前記の手順Ｓ１に戻り、再び呼び登録信号を制御部３の
処理装置１４に入力して、前記の呼び登録信号に基づい
て乗かご５の走行記録データを算出して処理する。
【００１５】また、前記の手順Ｓ３で前記の走行記録デ
ータの中に破線Ｌ１で示す劣化判定値以下で、かつ、破
線Ｌ２で示す劣化予想値以上のデータがないと判定した
場合、続く手順Ｓ５に進み、破線Ｌ１で示す劣化判定値
を越えるデータがあるかどうかを判定する。このとき、
例えば図４に示すデータ１８ａが破線Ｌ１で示す劣化判
定値を越えた場合、手順Ｓ６として、前記のデータ１８
ａに関する１階１２ａおよび２階１２ｂ間の領域Ａａを
特定し、手順Ｓ７として、この領域Ａａに対応する主ロ
ープ７の部分７ａを点検する。その結果、手順Ｓ８とし
て主ロープ７の部分７ａに劣化が見られると判定した場
合、手順Ｓ９として、主ロープ７を交換し、一方、主ロ
ープ７の部分７ａに劣化が見られないと判定した場合、
手順Ｓ１０として、主ロープ７の交換は行なわないが、
走行回数が比較的多いので主ロープ７の部分７ａの点検
を今後も重点的に行なうよう追跡調査する。
ータの中に破線Ｌ１で示す劣化判定値以下で、かつ、破
線Ｌ２で示す劣化予想値以上のデータがないと判定した
場合、続く手順Ｓ５に進み、破線Ｌ１で示す劣化判定値
を越えるデータがあるかどうかを判定する。このとき、
例えば図４に示すデータ１８ａが破線Ｌ１で示す劣化判
定値を越えた場合、手順Ｓ６として、前記のデータ１８
ａに関する１階１２ａおよび２階１２ｂ間の領域Ａａを
特定し、手順Ｓ７として、この領域Ａａに対応する主ロ
ープ７の部分７ａを点検する。その結果、手順Ｓ８とし
て主ロープ７の部分７ａに劣化が見られると判定した場
合、手順Ｓ９として、主ロープ７を交換し、一方、主ロ
ープ７の部分７ａに劣化が見られないと判定した場合、
手順Ｓ１０として、主ロープ７の交換は行なわないが、
走行回数が比較的多いので主ロープ７の部分７ａの点検
を今後も重点的に行なうよう追跡調査する。
【００１６】また、前記の手順Ｓ５で、図３に示すよう
に破線Ｌ１で示す劣化判定値を越えるデータがないと判
定した場合、前記の手順Ｓ１に戻り、再び呼び登録信号
を制御部３の処理装置１４に入力して、前記の呼び登録
信号に基づいて乗かご５の走行記録データの処理を繰り
返すようになっている。
に破線Ｌ１で示す劣化判定値を越えるデータがないと判
定した場合、前記の手順Ｓ１に戻り、再び呼び登録信号
を制御部３の処理装置１４に入力して、前記の呼び登録
信号に基づいて乗かご５の走行記録データの処理を繰り
返すようになっている。
【００１７】このように構成した実施形態では、巻上シ
ーブ８に巻掛けられた主ロープ７のどの部分で劣化して
いるかを特定でき、主ロープ７の局部的な劣化を容易に
検出することができる。
ーブ８に巻掛けられた主ロープ７のどの部分で劣化して
いるかを特定でき、主ロープ７の局部的な劣化を容易に
検出することができる。
【００１８】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、主
ロープの局部的な劣化を容易に検出でき、したがって、
エレベータ走行時間による主ロープ交換ではなく、使用
している主ロープの劣化状態に合わせた主ロープ交換を
行なえるという効果がある。
ロープの局部的な劣化を容易に検出でき、したがって、
エレベータ走行時間による主ロープ交換ではなく、使用
している主ロープの劣化状態に合わせた主ロープ交換を
行なえるという効果がある。
【図１】本発明の一実施形態に係るエレベータの主ロー
プ劣化検出方法を説明する図である。
プ劣化検出方法を説明する図である。
【図２】本実施形態の主ロープ劣化検出方法により主ロ
ープの劣化を検出する原理を説明する図である。
ープの劣化を検出する原理を説明する図である。
【図３】本実施形態の主ロープ劣化検出方法により収集
した走行記録データの一例を示す図である。
した走行記録データの一例を示す図である。
【図４】走行記録データの他の例を示す図である。
【図５】本実施形態の主ロープ劣化検出方法により主ロ
ープの劣化検出を行なう際の処理手順を示すフローチャ
ートである。
ープの劣化検出を行なう際の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図６】一般的なエレベータの全体構成を示す縦断面図
である。
である。
２ 巻上機 ３ 制御部 ５ 乗かご ６ つり合いおもり ７ 主ロープ ８ 巻上シーブ １２ａ〜１２ｆ 階
Claims (2)
- 【請求項１】 巻上シーブおよび電動機を有する巻上機
と、前記巻上シーブに巻掛けられる複数本の主ロープ
と、この複数本の主ロープの両端にそれぞれ連結され、
互いに相反する方向に上下する乗かごおよびつり合いお
もりと、これらの乗かごおよびつり合いおもりの運転を
制御する制御部とを備えたエレベータに用いられるエレ
ベータの主ロープ劣化検出方法において、 前記制御部に入力される前記乗かごの位置信号に基づい
て、前記乗かごが比較的多く走行している領域を検出す
るとともに、前記領域に対応する前記主ロープの所定部
分を特定した後、この主ロープの所定部分を点検するこ
とを特徴とするエレベータの主ロープ劣化検出方法。 - 【請求項２】 前記乗かごの位置信号を集計処理して前
記乗かごが比較的多く走行している領域とその走行回数
とを算出するとともに、この算出データとあらかじめ定
められる判定値とを比較することにより、前記乗かごが
比較的多く走行している領域を検出するようにしたこと
を特徴とする請求項１記載のエレベータの主ロープ劣化
検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19570597A JPH1135246A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | エレベータの主ロープ劣化検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19570597A JPH1135246A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | エレベータの主ロープ劣化検出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1135246A true JPH1135246A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16345614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19570597A Pending JPH1135246A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | エレベータの主ロープ劣化検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1135246A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US7117981B2 (en) | 2001-12-19 | 2006-10-10 | Otis Elevator Company | Load bearing member for use in an elevator system having external markings for indicating a condition of the assembly |
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-
1997
- 1997-07-22 JP JP19570597A patent/JPH1135246A/ja active Pending
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