JPH11352165A - 位相整合型光電界センサ - Google Patents

位相整合型光電界センサ

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JPH11352165A
JPH11352165A JP17230398A JP17230398A JPH11352165A JP H11352165 A JPH11352165 A JP H11352165A JP 17230398 A JP17230398 A JP 17230398A JP 17230398 A JP17230398 A JP 17230398A JP H11352165 A JPH11352165 A JP H11352165A
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optical
phase
electric field
field sensor
modulation
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JP17230398A
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Mitsukazu Kondo
充和 近藤
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い周波数はもとより、高周波までの空間電
界を、とくに広い周波数帯域において高感度に、かつ電
波が伝搬する向きも含む高い指向性をもって検出する機
能を有する位相整合型光電界センサを提供すること。 【解決手段】 電波の各周波数帯域毎に対応する複数の
半波長ダイポールアンテナ28,38a,38bに誘起
された電圧を印加して変調するセンサヘッド21をも
ち、電圧の位相と、変調された光変調波の位相が同期す
るように、半波長ダイポールアンテナ28,38a,3
8bの間隔と、電圧が印加される変調電極26,36
a,36bの間の光路の長さが設定されている位相整合
型光電界センサである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、EMC分野におけ
るノイズの測定、空間を伝搬する電磁波による電界強度
の測定、通信、放送波等の受信等に用いられる位相整合
型電界センサに関する。
【0002】
【従来の技術】EMC分野においては、コンピュータ等
の情報機器や通信機器、ロボット等のFA機器、自動
車、鉄道等の制御器など多くの電気機器は、外部からの
電磁ノイズの影響を受けて誤動作をする危険を常にもっ
ている。外部の電磁環境に影響を及ぼすようなノイズ、
また自らが発生するノイズ等を正確に測定することが重
要である。広帯域の周波数の電波の利用が促進され、高
周波機器の増大とともに、高周波電界の測定に対するニ
ーズ、重要性が増えつつある。
【0003】空間電界の測定は、かつては、通常の受信
アンテナを用いて受信し同軸ケーブルで測定器まで導く
方式が多く使われた。この方式は、同軸ケーブルの存在
自体により、あるいは同軸ケーブルの引き回しによっ
て、測定値が変動するなどの問題もあった。
【0004】最近、電磁ノイズの測定、電界測定、ある
いは放送波等のRF信号受信のためのセンサヘッドとし
て、光導波路素子が利用されるようになった。光導波路
素子を用いたセンサヘッドは、入射された光が、印加さ
れる電界強度に応じて、強度を変化して出射するように
構成されている。
【0005】図3は、光導波路素子によるセンサヘッド
を用いた従来の光電界センサの構成を示す図である。図
3(a)は、光電界センサの構成を示す図、図3(b)
は、センサヘッドの構成と半波長ダイポールアンテナを
示す図である。
【0006】図3において、受信アンテナである半波長
ダイポールアンテナ18が接続された光導波路素子のセ
ンサヘッド11と、光源1および光検出器2が光ファイ
バ5,6で接続されている。電界強度は、センサヘッド
11を透過する光強度の変化として測定される。
【0007】センサヘッド11は、ニオブ酸リチウム結
晶をc軸に垂直に切り出した基板12上に、チタンを拡
散して形成した分岐干渉型光導波路と、その分岐干渉型
光導波路の位相シフト光導波路15上に形成した1組の
変調電極16から構成されている。変調電極16は、半
波長ダイポールアンテナ18に接続されている。入射光
導波路13には入力光ファイバ5を通して光源1の出力
光が入射され、センサヘッド11は、位相シフト光導波
路15に印加された電圧に依存して、出射光強度が変化
する構成となっている。すなわち、導波光は、位相シフ
ト光導波路15で位相変調され、出射光導波路14で干
渉により強度変調される。センサヘッド11の出射光
は、出力光ファイバ6を通じて光検出器2に入射されて
検出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術を
もっては、指向性の強い光電界センサを得ることは困難
であった。とくに、高い周波数の電波を測定対象とする
要求に、高い指向性と、高い感度で十分に対応すること
は困難である。
【0009】本発明は、低い周波数はもとより、高周波
までの空間電界を、とくに広い周波数帯域において高感
度に、かつ電波が伝搬する向きも含む高い指向性をもっ
て検出する機能を有する位相整合型光電界センサを提供
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による位相整合型
光電界センサは、電波の各周波数の帯域毎に対応する複
数の受信アンテナと、受信アンテナに誘起され、変調電
極に印加された電圧に依存して、透過される光の強度ま
たは位相が変化するように構成されたセンサヘッドと、
光ファイバを通じてセンサヘッドに光を入射する光源
と、光ファイバを通じてセンサヘッドの出射光を検出す
る光検出器から構成されている。本発明による位相整合
型光電界センサは、変調電極に印加される電圧の位相
と、その電圧によって変調され、変調電極の間の光路を
伝送される光変調波の位相が同期するように、受信アン
テナの相互の間隔と、変調電極の間の光路の長さが、設
定されていることを特徴とする。
【0011】また、本発明による位相整合型光電界セン
サにおいて、受信アンテナ、および変調電極は、それぞ
れ3組以上にすることができる。
【0012】また、本発明は、受信アンテナの間または
近傍に、少なくとも一つの導波器または反射器が設置さ
れている位相整合型光電界センサである。
【0013】本発明による位相整合型光電界センサは、
受信アンテナと変調電極の間に、遅延線、容量素子、ま
たはインダクタンス素子などからなる遅延要素によっ
て、受信アンテナに誘起された電圧が変調電極に遅延し
て印加されるように構成されている。
【0014】本発明の位相整合型光電界センサに用いら
れるセンサヘッドは、ニオブ酸リチウム結晶などの電気
光学効果を示す材料を基板とし、基板上に干渉型光導波
路および変調電極を形成した光導波路素子からなること
が特徴である。
【0015】本発明の位相整合型光電界センサに用いら
れるセンサヘッドは、単一の基板上に直列に接続した複
数の光変調器が形成されたものでもよく、あるいは、複
数の基板上にそれぞれ形成した光変調器を光ファイバに
よって直列に接続したものでもよい。
【0016】さらに、本発明において、光変調器は、単
一の光導波路型干渉計に1組の変調電極を具備していて
も、あるいは複数組の変調電極を具備してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0018】電界によって、受信アンテナに誘起され、
変調電極に印加した電圧は、光導波路を伝搬する導波光
を位相変調あるいは強度変調する。それぞれ複数の受信
アンテナと変調電極を適切に配置することによって、す
なわち、各変調電極に印加される電圧の位相と、各変調
電極のもとでの導波光の位相を同期させることによっ
て、変調度が高まり、高感度で受信が可能となる。
【0019】図1は、本発明の実施の形態の位相整合型
光電界センサのうち、センサヘッド及び半波長ダイポー
ルアンテナの構成を示す図である。本発明による位相整
合型光電界センサは、図3(a)において、センサヘッ
ド11および半波長ダイポールアンテナ18に替えて図
1に示すセンサヘッドおよび各ダイポールアンテナを備
えた構成をなす。
【0020】受信アンテナに誘起され、センサヘッドの
変調電極に印加される電圧の位相と、各変調電極の間の
光導波路を伝送される光変調波の位相が同期する条件
は、つぎの式で表される。
【0021】 d=(L/n)+(λ/n)・〔(δφ2−δφ1)+m〕 (式1) ここで、Lは隣接する受信アンテナの間の距離、dは隣
接する変調電極の中心間の光路の長さ、nは光路の平均
の屈折率、λは測定対象とする電波の波長、δφ1およ
びδφ2は、受信アンテナと変調電極の間に接続され、
光変調波が進行する順番の遅延要素によるそれぞれの遅
延量、そして、mは0を含む正の整数である。
【0022】図1において、二つの光変調器がパッケー
ジの中で接続されて一つのセンサヘッド21を構成して
いる。二つの光変調器は、光ファイバ45を通して直列
に接続されている。二つの光変調器は、ともに、電気光
学効果を示し、c軸に垂直に切り出したニオブ酸リチウ
ム結晶を基板22,32とし、その基板22,32上に
チタンを拡散して形成した分岐干渉型光導波路と、その
分岐干渉型光導波路の位相シフト光導波路25,35上
に形成した変調電極26,36a,36bから構成され
ている。
【0023】以下、図1および図3(a)をもとに説明
する。センサヘッド21は、入力光ファイバ5、出力光
ファイバ6を通して、半導体レーザからなる光源1、お
よび光検出器2にそれぞれ直列に接続されている。セン
サヘッド21のうち光源側の光変調器には、1組の変調
電極26が配置され、この変調電極26に、接続端子2
7を経由して、半波長ダイポールアンテナ28が接続さ
れている。光検出器2側の光変調器は、単一の干渉型光
導波路に2組の変調電極36a,36bが配置され、こ
れらの変調電極36a,36bには、それぞれ接続端子
37a,37bを経由して、それぞれ半波長ダイポール
アンテナ38a,38bが接続されている。これら3組
の半波長ダイポールアンテナ28,38a,38bは、
互いに所定の間隔L1,L2をもって設置されている。光
源側の光変調器の変調電極26と光検出器側の光変調器
の変調電極36a,36bもまた、所定の光路の長さを
もって設置されている。変調電極26,36aの間の光
路は、光導波路と光ファイバ45である。
【0024】
【実施例】本発明の詳細を、以下に実施例をもって説明
する。
【0025】(実施例1)実施例1として図1に示され
る構成のセンサヘッド21が、半波長ダイポールアンテ
ナと変調電極の間に遅延要素をもち、すなわち、接続端
子が遅延機能をもち、周波数1.0GHzから1.2GH
zの電波を受信する機能を有するものを説明する。
【0026】図1において、半波長ダイポールアンテナ
28,38a,38bは、それぞれ周波数1.0GH
z、1.1GHz、および1.2GHzに対応する。これ
らの半波長ダイポールアンテナ28,38a,38b
は、遅延機能を有する接続端子27,37a,37bを
経て、センサヘッド21のそれぞれの変調電極26,3
6a,36bに接続されている。半波長ダイポールアン
テナ28,38aの間隔L1、半波長ダイポールアンテ
ナ38a,38bの間隔L2は、それぞれ、周波数1.0
GHz、1.2GHzの電波の1/4波長(それぞれ、
7.5cm,6.3cm)に設定されている。
【0027】変調電極26,36aの中心間の距離を、
前記の式1から求める。m=0、遅延量(δφ2−δ
φ1)=0.1としたとき、二つの光変調器の対応する変
調電極26,36aの中心間の距離は、光導波路の長さ
を合計2.5cmとすれば、光ファイバ45の長さ3.5
cmと算出される。なお、光ファイバおよび光導波路の
屈折率は、それぞれ1.5、2.1とした。
【0028】変調電極36a,36bの間の光路は光導
波路のみであり、これらの中心間距離を半波長ダイポー
ルアンテナ38a,38bの間隔と等しく1/4波長に
設定すると、前記の式1から、m=0として、遅延量
(δφ2−δφ1)=0.275が得られる。すなわち、
接続端子37aによって、遅延量(δφ2−δφ1)=
0.1を、接続端子37bによってさらに遅延量(δφ2
−δφ1)=0.275を、それぞれ付与することによっ
て、変調電極に印加される電圧と光変調波の位相の同期
をとって変調を重ねることができ、その結果、位相整合
型光電界センサの高感度化が実現する。
【0029】本実施例では、変調電極26,36a間を
周波数1.0GHzに、変調電極36a,36b間を周
波数1.2GHzに、さらに半波長ダイポール38aの
対応周波数を1.1GHz にそれぞれ設定することによ
り、全体として、1.0GHzから1.2GHzの周波数
帯域で、同様に高感度に受信することができる。
【0030】周波数1.1GHzに合わせて、変調電極
26,36a間、および36a,36b間の光路長さを
設定してもよい。
【0031】なお、遅延素子を兼ねる接続端子には、ス
トリップライン、容量素子、インダクタンス、あるいは
これらの結合で構成してもよい。また、変調電極間の光
路の長さは、変調電極の長さも含めて考慮する必要があ
る。
【0032】(実施例2)実施例2として先に説明した
図1に示される構成のセンサヘッド21が、ダイポール
アンテナと変調電極の間に遅延要素をもたず、周波数
1.8GHzから2.0GHzの電波を受信する機能を有
するものを説明する。
【0033】図1において、半波長ダイポールアンテナ
28,38a,38bは、それぞれ接続端子27,37
a,37bを経て、センサヘッド21のそれぞれの変調
電極26,36a,36bに接続されている。半波長ダ
イポールアンテナ28,38a,38bは、それぞれ、
周波数1.8GHz、1.9GHz、および2.0GHz
に対応している。本実施例においては、接続端子27,
37a,37bは、単に半波長ダイポールアンテナ2
8,38a,38bとそれぞれの変調電極26,36
a,36bを接続する機能を有し、半波長ダイポールア
ンテナ28,38a,38bと変調電極26,36a,
36bの間に遅延機能をもたない。半波長ダイポールア
ンテナ28,38aの間隔L1、半波長ダイポールアン
テナ38a,38bの間隔L2は、いずれも、周波数1.
9GHzの電波の1/4波長(3.95cm)に設定さ
れている。
【0034】ここで、二つの光変調器の、それぞれの変
調電極26,36aの中心間の距離のうち、光導波路の
長さの合計を2.5cmとし、前記の式1において、m
=1としたとき、変調電極26,36aにそれぞれ印加
される電圧の位相と光路を伝送される光変調波の位相が
同期する条件は、光ファイバ45の長さは9.7cmと
なる。すなわち、このとき、変調電極26,36aに印
加される電圧と光変調波の位相が同期する。
【0035】さらに、変調電極36a,36b間におい
ても、前記の式1から、m=0としたとき、変調電極3
6a,36bの中心間の距離が1.9cmのときに、同
様に電圧と光変調波の位相が同期する。なお、本実施例
においても、光ファイバおよび光導波路の屈折率をそれ
ぞれ1.5,2.1とした。
【0036】このように、印加電圧の位相と、光変調波
の位相が同期する条件を満たすセンサヘッドを用いて構
成した位相整合型光電界センサによって、それぞれの変
調電極のもとで同期をとって変調されるため、6dB以
上の高い感度と強い指向性が得られた。本実施例では、
変調電極26,36a間も、変調電極36a,36b間
も、光路の長さを、いずれも周波数1.9GHzに合わ
せて設定したために、全体として、1.8GHzから2.
0GHzの広い周波数帯域において、高感度の位相整合
型光電界センサとすることができる。
【0037】なお、変調電極26,36a間、および変
調電極36a,36b間の光路の長さを、それぞれ周波
数1.8GHz、および2.0GHzに合わせて、設定し
てもよい。
【0038】あるいは、変調電極の間の光路長さを、隣
接する各二つの半波長ダイポールアンテナの対応する周
波数の中間の周波数にそれぞれ設定し、具体的には、変
調電極26,36a間では周波数1.85GHzに、変
調電極36a,36b間では周波数1.95GHzに合
わせてそれぞれ設定してもよい。
【0039】(実施例3)図2は、本発明の他の実施例
である位相整合型光電界センサのうち、受信アンテナお
よびセンサヘッドの構成を示す図である。図2(a)
は、単一の光変調器を用いたセンサヘッドの構成を示す
図、図2(b)は、光ファイバで接続された複数の光変
調器を用いたセンサヘッドの構成を示す図である。
【0040】本実施例において、位相整合型光電界セン
サは、受信アンテナのほかに、導波器39と反射器40
を具備している。これらの導波器39と反射器40は、
受信対象とする電波の1/4波長ごとに配置され、変調
電極37a,37b,37cにそれぞれ接続された受信
アンテナ38a,38b,38cは、1波長ごとに配置
されている。
【0041】本実施例では、周波数30GHzの電波を
受信対象とし、受信アンテナ38a,38b,38c
は、30GHzの電波に対する半波長ダイポールアンテ
ナを形成するものとした。すなわち、30GHzの電波
の波長が1cmであるため、受信アンテナ38a,38
b,38c相互の間隔を1波長とし、各受信アンテナに
1/4波長(0.25cm)隔てて周期的に、導波器3
9と反射器40を配置している。なお、受信アンテナ
は、半波長ダイポールアンテナに限定することなく、そ
の種類の如何にかかわらず、用いることができる。図2
においては、受信アンテナを半波長ダイポールアンテナ
として表すこととする。
【0042】センサヘッド31には、図1の場合と同様
に、電気光学効果を示すニオブ酸リチウム結晶のc軸に
垂直な基板上に形成された光変調器を用いている。セン
サヘッド31には、単一の干渉型光導波路に3組の変調
電極36a,36b,36cが配置されている。これら
の変調電極36a,36b,36cには、接続端子37
a,37b,37cを経て、それぞれ半波長ダイポール
アンテナ38a,38b,38cが接続されている。
【0043】前記の式1によれば、接続端子37a,3
7b,37cに遅延機能をもたせず、かつ、m=1のと
き、変調電極36a,36b,36cの間隔を1.0c
mとすると、各変調電極に印加される電圧の位相と光導
波路を伝送される光変調波の位相が同期する。
【0044】また、低い周波数の電波を受信対象とする
場合には、受信アンテナと導波器の間隔が大きくなるた
め、図2(b)に示すように、複数の光変調器41,4
2,43を光ファイバ45,46で直列に接続してセン
サヘッドを構成してもよい。なお、図2(b)におい
て、各導波器39および反射器40は、適切に支持され
ていることはいうまでもない。
【0045】なお、図2(a)、図2(b)では、導波
器39および反射器40は、いずれも長さ方向に分割し
て示されているが、金属線で両者を短絡するか、あるい
は分割されていない金属棒を導波器、反射器として用い
るとより有効である。
【0046】本実施例によれば、位相整合型光電界セン
サは、導波器や反射器からなる受信アンテナを用いて、
さらにそれぞれの変調電極のもとで同期をとって変調を
重ねるため、高周波帯域でも高い感度と強い指向性が得
られる。
【0047】なお、本実施例においても、導波器と変調
電極の間に、遅延要素を含むこととなっても、その遅延
要素の特性と、各変調電極間の光路の長さ、および導波
器の間隔を適切に調整することにより、前記実施例1に
示したと同様に、高感度、かつ、高指向性を確保するた
めに、容易に対処できる。
【0048】本発明による位相整合型光電界センサによ
って、従来困難とされてきた、とくに高周波帯域の電界
測定が可能となったのみならず、低い周波数帯域に対し
ても、そのまま適用することができる。また、本発明の
位相整合型光電界センサによって、目的とする特定の広
い周波数帯域において高感度に電界を測定できるように
設定することが可能となった。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相整合
型光電界センサによれば、低い周波数はもとより、高周
波までの空間電界を、とくに広い周波数帯域において高
感度に、かつ電波が伝搬する向きも含む高い指向性をも
って検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の位相整合型光電界センサ
のうち、センサヘッドの構成を示す図。
【図2】本発明の実施例である位相整合型光電界センサ
のうち、受信アンテナおよびセンサヘッドの構成を示す
図。図2(a)は、単一の光変調器を用いたセンサヘッ
ドの構成を示す図。図2(b)は、光ファイバで接続さ
れた複数の光変調器を用いたセンサヘッドの構成を示す
図。
【図3】光導波路素子によるセンサヘッドを用いた従来
の光電界センサの構成を示す図。図3(a)は、光電界
センサの全体の構成を示す図。図3(b)は、センサヘ
ッドの構成と半波長ダイポールアンテナを示す図。
【符号の説明】 1 光源 2 光検出器 5 入力光ファイバ 6 出力光ファイバ 9 光の進行方向 11 センサヘッド 12 基板 13 入射光導波路 14 出射光導波路 15 位相シフト光導波路 16 変調電極 18 半波長ダイポールアンテナ 21 センサヘッド 22 基板 23 入射光導波路 24 出射光導波路 25 位相シフト光導波路 26 変調電極 27 接続端子 28 半波長ダイポールアンテナ 29 パッケージ 31 センサヘッド 32 基板 33 入射光導波路 34 出射光導波路 35 位相シフト光導波路 36a,36b,36c 変調電極 37a,37b,37c 接続端子 38a,38b,38c 半波長ダイポールアンテナ 39 導波器 40 反射器 41,42,43 光変調器 45,46 光ファイバ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波の各周波数の帯域毎に対応する複数
    の受信アンテナと、該複数の受信アンテナが接続され、
    電界によって該複数の受信アンテナに誘起された電圧
    が、該受信アンテナのそれぞれに対応した変調電極に印
    加され、該電圧に依存して、透過される光の強度または
    位相が変化するように構成されたセンサヘッドと、光フ
    ァイバを通じて前記センサヘッドに光を入射する光源
    と、光ファイバを通じて前記センサヘッドの出射光を検
    出する光検出器からなり、前記変調電極に印加される電
    圧の位相と、該電圧によって変調され、前記変調電極の
    間の光路を伝送される光変調波の位相が同期するよう
    に、前記複数の受信アンテナの相互の間隔と、前記変調
    電極の間の光路の長さが、設定されていることを特徴と
    する位相整合型光電界センサ。
  2. 【請求項2】 前記受信アンテナ、および前記変調電極
    は、それぞれ3組以上からなることを特徴とする請求項
    1記載の位相整合型光電界センサ。
  3. 【請求項3】 前記受信アンテナの間または近傍に、少
    なくとも一つの導波器または反射器が設置されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の位相整合
    型光電界センサ。
  4. 【請求項4】 前記受信アンテナと前記変調電極の間に
    は、該受信アンテナに誘起された電圧が遅延して該変調
    電極に印加されるように、遅延要素が含まれることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の位
    相整合型光電界センサ。
  5. 【請求項5】 前記遅延要素は、遅延線、容量素子、ま
    たはインダクタンス素子、もしくはこれらの組み合わせ
    から構成されることを特徴とする請求項4記載の位相整
    合型光電界センサ。
  6. 【請求項6】 前記センサヘッドは、電気光学効果を示
    す材料を基板とし、該基板上に光導波路型干渉計および
    変調電極が形成された光変調器からなることを特徴とす
    る請求項1記載の位相整合型光電界センサ。
  7. 【請求項7】 前記センサヘッドは、単一または複数の
    基板上に形成された光変調器からなることを特徴とする
    請求項1、または請求項6記載の位相整合型光電界セン
    サ。
  8. 【請求項8】 前記センサヘッドは、少なくとも光導波
    路または光ファイバによって直列に接続された複数の光
    変調器からなることを特徴とする請求項1、請求項6、
    および請求項7のいずれか記載の位相整合型光電界セン
    サ。
  9. 【請求項9】 前記光変調器は、単一の光導波路型干渉
    計に1組または複数組の変調電極を具備していることを
    特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の
    位相整合型光電界センサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005091072A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Sureway Inc 電界測定装置
JP2009128154A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Noise Laboratory Co Ltd 光電界センサ
JP2014002005A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 光センサシステム
US11415613B2 (en) 2019-03-21 2022-08-16 Mie University Electric field detection device and electric field detector

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