JPH11348744A - 車両用制動装置 - Google Patents

車両用制動装置

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JPH11348744A
JPH11348744A JP16169898A JP16169898A JPH11348744A JP H11348744 A JPH11348744 A JP H11348744A JP 16169898 A JP16169898 A JP 16169898A JP 16169898 A JP16169898 A JP 16169898A JP H11348744 A JPH11348744 A JP H11348744A
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JP
Japan
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braking
vehicle
braking force
force
detecting
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Application number
JP16169898A
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English (en)
Inventor
Akira Furuta
彰 古田
Hirofumi Tachikawa
裕文 立川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が停車した後にペダル操作を解除しても
制動力が保持され、運転再開の操作により制動力が解除
されると共に、不測の操作では制動力が解除されず、ま
た、停車中の制動力保持時には制動灯を消灯して無駄な
電力消費と燃料消費とを回避することを目的とするもの
である。 【解決手段】 車両の制動操作を検知する制動操作検出
手段8と車両の停車を検知する停車検出手段11よりな
る制動保持力制御手段6と、制動操作検出手段8と停車
検出手段11の出力を検知して制動操作により車両が停
車したと判断したとき、制動保持力制御手段6の指令に
より所定の制動力をブレーキアクチュエータ13に加え
るアクチュエータ駆動手段12とを備え、所定の制動力
解除操作による信号が制動保持力制御手段6に入力され
るまでの停車中には、制動保持力制御手段6の指令する
制動力が制動操作解除後も保持されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の停車後も
制動力を保持し、解除操作により制動力を解除する車両
用制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】制動操作により車両が完全に停車した
後、ブレーキペダルの操作を解除しても制動力が保持さ
れるようにすることは、流体式トルクコンバータを使用
したAT車のクリープ走行の防止や、追突事故時の玉突
き衝突の防止、あるいは、坂道発進時の不慣れによる後
進の防止など、安全面において極めて有効な手段である
と共に、運転者をその都度のハンドブレーキ操作という
煩わしさから開放するものである。このような技術とし
ては、例えば、実開昭56ー4960号公報およびその
先行例などにその手段が開示されている。
【0003】これらの技術は、制動操作により車両が完
全停車した後、一定時間ブレーキペダルの踏み込みを継
続することにより、ペダル保持用の電磁石が通電されて
ペダルを制動位置に保持するものであり、アクセルペダ
ルの踏み込み操作によりこの保持力が解除され、運転が
可能になると共に、運転者が車両から離れるときドアの
開放によっても一定時間の警報が発せられ、ハンドブレ
ーキを操作することにより警告が解除され、ペダル保持
用電磁石の通電が遮断されて保持力が開放されるように
構成されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
によってもブレーキペダル操作解除後の制動力が保持さ
れ、AT車のクリープ走行の防止など安全面においては
効果的であるが、限られたスペースの運転席において運
転者が無意識下にアクセルペダルに接触することはあり
得ることであり、そのために制動力が解除された場合に
は不測の事故を引き起こすことになりかねず、また、道
路の渋滞などにより比較的長時間の停車を余儀なくされ
る場合には、制動灯の連続点灯による充電不足、または
制動中のアイドルアップによる燃料の無駄と排出ガスの
増加とを生ずることになる。
【0005】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであって、車両が完全に停車した後に
ペダル操作を解除しても制動力が保持され、運転再開の
操作により制動力が解除されると共に不測の操作では制
動力が解除されず、また、ペダル操作の解除と共に制動
灯が消灯して無駄な電力消費と燃料消費とを回避するこ
とが可能な車両用制動装置を得ることを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる車両用
制動装置は、車両の制動操作と制動力とを検知する制動
操作検出手段と車両の停車を検知する停車検出手段を有
する制動保持力制御手段と、制動操作検出手段と停車検
出手段の出力を検知して制動操作により車両が停車した
と判断したとき、制動保持力制御手段の指令によりブレ
ーキアクチュエータを制御して、所定の制動力を保持す
るアクチュエータ駆動手段とを備え、制動保持力制御手
段の指令する制動力が、所定の制動力解除操作による信
号が制動保持力制御手段に入力されるまでの停車中に、
ブレーキペダルが戻された後も保持されるように構成し
たものである。
【0007】また、停車中に印加保持される制動力が、
制動操作による車両の停車時、または、停車直前の制動
力に保持されるように構成したものである。さらに、停
車中に印加保持される制動力が、所定の傾斜地において
車両の停車を保持する値に設定されるように構成したも
のである。
【0008】また、制動力保持状態において、アクセル
操作が所定値を越える操作量に達したことを検知して制
動力の保持が解除されるように構成したものである。さ
らに、制動力保持状態において、アクセル操作が所定時
間継続したことを検知して制動力の保持が解除されるよ
うに構成したものである。さらにまた、制動力保持状態
において、アクセル操作の変化率(変化スピード)が予
め設定された基準値の範囲内に入ったことを検知して制
動力の保持が解除されるように構成したものである。
【0009】また、制動力保持状態において、アクセル
操作がなされたとき、アクセル操作が制動力解除の条件
を満たさないときはスロットル開度をアクセル操作に追
従させず、制動力解除の条件を満たしたときはスロット
ル開度をアクセル操作に追従させるスロットルアクチュ
エータ操作手段を備えるようにしたものである。さら
に、スロットル開度のアクセル操作に対する追従が制動
力の解除と同期的になされるようにしたものである。さ
らにまた、アクセル操作を検知した後、スロットル開度
をアクセル操作に追従させるまでの間、スロットル開度
を所定値に制限するようにしたものである。
【0010】また、制動力保持状態において、ブレーキ
ペダルの操作が所定値を越える操作量に達したことを検
知することにより、制動保持力制御手段による制動力の
保持状態が解除されるように構成したものである。さら
に、制動力保持状態において、ブレーキペダルの操作が
所定時間継続したことを検知して制動保持力制御手段に
よる制動力の保持状態が解除されるように構成したもの
である。さらにまた、制動力保持状態において、ブレー
キペダル操作の変化率(変化スピード)が予め設定され
た基準値の範囲内に入ったことを検知して制動保持力制
御手段による制動力の保持状態が解除されるように構成
したものである。
【0011】また、制動力保持状態において、コンソー
ルボックス近辺にあるいずれかのスイッチの操作がなさ
れたことを検知して制動力の保持が解除されるように構
成したものである。さらに、スイッチ操作が所定時間継
続してなされたことを検知して制動力の保持が解除され
るように構成したものである。さらにまた、操作される
スイッチが定速走行装置用の操作スイッチであるように
構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1の車両用制動装置の構成を示す説明図、図
2は動作を説明するフローチャートである。図におい
て、1は車両の制動操作のためのブレーキペダル、2は
制動操作により閉じてブレーキランプ3を点灯するブレ
ーキスイッチ、4は制動操作を油圧により増力するマス
タシリンダ、5は車輪に設けられ、マスタシリンダ4か
らの油圧により動作するホイールシリンダ、6は制動保
持力制御手段で、制動保持力制御手段6は、マスタシリ
ンダ4の油圧を検出する圧力センサ7によりブレーキペ
ダルの操作と操作量とを検出するブレーキ操作検出手段
8と、図示しないアクセルペダルの操作と操作量とを検
出するアクセル操作検出手段9と、車輪の回転を検出す
る車速センサ10の出力により車両が停車中であるか否
かを判断する停車検出手段11とにより構成され、これ
らの各検出手段の検出内容によりブレーキアクチュエー
タ駆動手段12を介してブレーキアクチュエータ13を
操作し、制動力の保持と解除とを制御するように構成さ
れている。
【0013】このように構成されたこの発明の実施の形
態1の車両用制動装置において、運転者により制動操作
がなされ、車両が停車すると制動保持力制御手段6の停
車検出手段11が車両の停車を検出し、ブレーキ操作検
出手段8の検出する停車時点または停車直前の制動力を
ブレーキアクチュエータ駆動手段12に与え、ブレーキ
アクチュエータ13を操作して制動力を保持し、ブレー
キペダル1の操作が解除されてもこの制動力が保持され
ると共に、制動保持力制御手段6は図2のフローチャー
トに示すルーチンを繰り返しながら待機する。図2にお
いて、ステップ201ではブレーキアクチュエータ13
が制御されているかどうかをチェックし、制御状態にあ
ればステップ202においてアクセル操作量をチェック
して予め設定された操作量以上であればステップ203
にて制動力を解除して走行状態に入る。
【0014】このように、この発明の実施の形態1の車
両用制動装置においては、制動操作により車両が停車し
たとき、制動保持力制御手段6が停止状態を検出してブ
レーキアクチュエータ13を操作し、ブレーキペダル1
の操作とは無関係に制動力を保持するので運転者は制動
操作を続ける必要がなく、ハンドブレーキの操作も不要
であると共に、制動力を保持しながらブレーキランプは
消灯して不要な電力と燃料の消費を抑制することがで
き、排気ガスの低減が可能となり、また、運転者が無意
識下にアクセルペダルに接触することがあってもアクセ
ル操作が予め設定された基準量以下であれば制動力の解
除はなされないので不測の事故を回避することができ
る。なお、停車中の制動力は、ブレーキ検出手段8の検
出する停車時点または停車直前の制動力ではなく、所定
の制動力、例えば所定の傾斜路における停車保持のため
の制動力に設定することが可能である。
【0015】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2の車両用制動装置の動作を説明するフローチャート
で、この実施の形態は、実施の形態1の構成において、
制動力解除の条件をアクセル操作時間により設定するよ
うに制動保持力制御手段6をプログラムしたものであ
る。図3において、ステップ301ではブレーキアクチ
ュエータ13が制御されているかどうかをチェックし、
制御状態にあればステップ302においてアクセル操作
の有無をチェックし、アクセル操作があればステップ3
03に進んで制動保持力制御手段6内のタイマをインク
リメントする。ステップ304ではタイマのインクリメ
ントの状態を監視し、所定値を越えるとアクセル操作が
なされたものと判断してステップ305にて制動力を解
除し、タイマが所定値を越えずにアクセル操作が検出さ
れなくなればステップ306でタイマは初期値に戻るよ
うに構成される。
【0016】このように構成されたこの発明の実施の形
態2の車両用制動装置によれば、実施の形態1と同様
に、ブレーキペダルの操作とは無関係に制動力を維持す
るので運転者は制動操作を続ける必要がなく、また、ア
クセル操作が所定の時間継続した時アクセル操作がなさ
れたと判断され制動力の解除がなされるので、運転者が
不用意にアクセルペダルに接触することがあっても制動
力の解除はなされず、不測の事故を回避することができ
るものである。
【0017】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3の車両用制動装置の動作を説明するフローチャート
で、この実施の形態は、実施の形態1の構成における制
動力解除の条件を、アクセル操作量の変化により設定す
るように制動保持力制御手段6をプログラムしたもので
ある。図4において、ステップ401と402とは実施
の形態2のステップ301および302と同一である。
ステップ403では前回のルーチンにおけるアクセル操
作量の記憶値と今回のルーチンのアクセル操作量との変
化量を検出し、ステップ404では今回のアクセル操作
量を次回のルーチンに備えて記憶し、ステップ405で
は上記の変化量と予め設定された基準値とを比較し、変
化量が基準値の範囲にあればステップ406で制動力の
解除を行い、変化量が基準値範囲外であれば次のルーチ
ンに移る。なお、ステップ407と408とはアクセル
操作の変化がないとき、変化量の記憶値を零に保持する
ものである。このように構成することにより実施の形態
1と同様の安全性を得ることができ、また、実施の形態
1ないし実施の形態3の検出内容を組合せることによ
り、不用意なアクセル操作に対してより高い安全性を得
ることができるものである。
【0018】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4の車両用制動装置の構成図、図6はその動作を説明
するフローチャートで、この実施の形態は、ブレーキア
クチュエータ駆動手段12とスロットルアクチュエータ
駆動手段14とを有する停車ブレーキ制御手段15を備
え、ブレーキ操作検出手段8とアクセル操作検出手段9
と停車検出手段11とを有する制動保持力制御手段6の
制御により、ブレーキアクチュエータ駆動手段12がブ
レーキアクチュエータ13を、また、スロットルアクチ
ュエータ駆動手段14がスロットルアクチュエータ16
を操作することにより、より安全性の高い制動力保持制
御を行うものである。
【0019】このように構成されたこの発明の実施の形
態4の車両用制動装置において、図6のフローチャート
のステップ601では、まず、ブレーキアクチュエータ
13が制御されているか否かを検出し、制御中であれば
さらにステップ602においてアクセルの操作状態を検
出する。アクセル操作がなされているときにはステップ
603に進み、例えば実施の形態1ないし実施の形態3
で述べたような制動力解除の条件が満たされているか否
かを判定する。ここで、制動力解除の条件が満たされて
いないと判断された場合には、ブレーキアクチュエータ
駆動手段12が制動力保持を続行すると共に、スロット
ルアクチュエータ駆動手段14はスロットル開度をアク
セル操作検出前の開度に保ち(ステップ605)、制動
力解除の条件が満たされていると判断した場合には制動
力の解除を行い、スロットルアクチュエータ駆動手段1
4は制動力解除まではスロットル開度をアクセル操作検
出前の開度に保ち、制動力解除と同時にステップ604
にてアクセル操作量に追従させる。
【0020】このように構成することにより、実施の形
態1ないし実施の形態3にて説明した不要な電力や燃料
消費の抑制と、運転者の不用意なアクセル操作による制
動力の解除に伴う車両の発進の防止に加え、不用意なア
クセル操作によるエンジン回転の上昇とこれに伴う車両
の制動力を越えたエンジントルクによる発進が防止で
き、より安全性を高めることができるものである。
【0021】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5の車両用制動装置の動作を説明するフローチャート
で、この実施の形態は、実施の形態4の構成におけるス
ロットルアクチュエータ駆動手段14による制御を、ア
クセルの操作量に応じて所定のプログラムの基に実施す
るように設定したものである。図において、ステップ7
01でブレーキアクチュエータ13が制御されているか
どうかを検出し、ステップ702でアクセル操作状態を
検出する。ステップ702においてアクセル操作がなさ
れたと検出された場合、ステップ703でその操作量を
検出し、アクセル操作量が制動力解除の条件外であれば
ステップ704で無意識下のアクセル操作であるとして
スロットル開度を所定の制限値に保ち、アクセル操作量
が制動力解除の条件内であると検知したとき、及びアク
セル操作のない時にはステップ705にてスロットル開
度をアクセル操作量に追従させる。このように構成する
ことにより、運転者の不用意な操作による急発進を回避
することができると共に、発進時のアクセル操作に対し
ては操作と共にスロットル開度が所定の制限値となり、
アクセル操作量が基準値範囲内になったときスロットル
開度をアクセル操作に追従させるので、よりスムースな
発進ができることになる。
【0022】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6の車両用制動装置の構成図、図9はその動作を説明
するフローチャートで、この実施の形態は、制動保持力
の解除をアクセル操作ではなく、ブレーキペダル操作に
より実施するようにしたものにおいて、不用意なブレー
キペダルの操作による制動保持力の解除を回避するもの
である。図8に示すように、この実施の形態による車両
用制動装置では制動保持力制御手段17はブレーキ操作
検出手段8と停車検出手段11とで構成され、両手段の
検出内容によりブレーキアクチュエータ駆動手段12を
介してブレーキアクチュエータ13を操作するように構
成されている。
【0023】このように構成された実施の形態6の車両
用制動装置において、図9のステップ901では制動保
持力制御手段17はブレーキアクチュエータ13がブレ
ーキ制御中であるか否かを検出し、制御中であればステ
ップ902においてブレーキペダルが改めて操作されて
いるかどうかを検出し、操作されておればその操作量を
検知して操作量が所定値を越えておればステップ903
にて制動力を解除する。この所定値を選定することによ
り運転者が制動力解除の意志を持って操作したのか不用
意な操作であるのかを選択することができる。
【0024】実施の形態7.図10はこの発明の実施の
形態7の車両用制動装置の動作を説明するフローチャー
トで、この実施の形態は、実施の形態6の構成における
制動力解除の条件を、ブレーキペダルの操作時間により
設定するように制動保持力制御手段17をプログラムし
たものである。図10のステップ1001ではブレーキ
アクチュエータ13がブレーキ制御中であるか否かを検
出し、制御中であればステップ1002においてブレー
キペダルが改めて操作されているかどうかを検出し、操
作されておればステップ1003に進んで制動保持力制
御手段17内のタイマをインクリメントする。ステップ
1004ではタイマのインクリメントの状態を監視し、
操作時間が所定値を越えると制動力解除の意志の基にペ
ダル操作がなされたものと判断してステップ1005に
て制動力を解除し、タイマが所定値を越えずにペダル操
作が検出されなくなればステップ1006にてタイマは
初期値に戻るように構成される。このようにして操作が
不用意なものかどうかが判定される。
【0025】実施の形態8.図11はこの発明の実施の
形態8の車両用制動装置の動作を説明するフローチャー
トで、この実施の形態は、実施の形態6の構成におい
て、制動力解除の条件をブレーキペダル操作量の変化に
より設定するようにしたものである。図11において、
ステップ1101と1102とは実施の形態7のステッ
プ1001および1002と同一である。ステップ11
03では前回のルーチンにおけるペダル操作量の記憶値
と今回のルーチンのペダル操作量との差を変化量として
検出し、ステップ1104では今回のペダル操作量を次
回のルーチンに備えて記憶し、ステップ1105では上
記の変化量と予め設定された基準値とを比較し、変化量
が基準値範囲内にあればステップ1106で制動力の解
除を行い、変化量が基準値範囲外であればルーチンを続
けながら待機する。また、ステップ1107にて操作量
の変化がなければステップ1108にて記憶値を零設定
する。
【0026】実施の形態9.図12はこの発明の実施の
形態9の車両用制動装置の構成を説明する構成図、図1
3はこの実施の形態に使用するスイッチの一例、図14
は動作を説明するフローチャートであり、この実施の形
態は、停車中に制動力を保持する車両用制動装置におい
て、制動力の解除をスイッチ操作により行うようにした
ものである。図12において、18は、ブレーキ操作検
出手段8と停車検出手段11とスイッチ操作検出手段1
9とで構成される制動保持力制御手段であり、ブレーキ
操作検出手段8と停車検出手段11とは制動操作により
車両が停車したとき、停車を検知して停車時または停車
直前の、あるいは、設定された値の制動力をブレーキア
クチュエータ駆動手段12を介してブレーキアクチュエ
ータ13に発生させるものであり、スイッチ操作検出手
段19は、例えば図13のような定速走行装置操作用の
スイッチ操作を入力して停車中の制動力を解除するため
のものである。
【0027】このように構成された実施の形態9の車両
用制動装置において、制動保持力制御手段18は図14
のフローチャートに示すようなルーチンにて動作する。
まずステップ1401で制動力が保持されているか否か
を判別し、制動力が保持されておればステップ1402
にて制動力解除のためのスイッチ操作がなされているか
否かを検出し、スイッチ操作がなされておればステップ
1403にて制動力解除を行い、スイッチ操作が検知で
きなければルーチンを繰り返す。この場合も不用意な操
作であるのか制動力を解除するための操作であるのかを
判別するために、例えばスイッチの操作時間を計測して
無意識下での操作による制動力解除を回避することがで
き、また、操作用のスイッチは専用化することなく他の
用途のスイッチを兼用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明の車両用
制動装置によれば、ブレーキ操作検出手段により車両の
制動を検出し、停車検出手段により車両の停車を検出し
て停車時または停車直前の制動力を、あるいは予め設定
された値の制動力を停車中のブレーキペダルの操作停止
後に保持するようにし、アクセル操作やブレーキペダル
の操作などにより制動力の解除を可能にすると共に、制
動力の解除の条件を操作量や操作時間、または操作量の
変化の値で定め、これらを検知してこれらの値が所定値
になったとき制動力を解除し、また、アクセル操作によ
る解除においては不用意な操作ではスロットル開度が開
かないようにしたので、AT車のクリープ走行の防止
や、追突事故時の玉突き衝突の防止、あるいは、坂道発
進時の不慣れによる後進の防止などが安定して行え、不
用意な操作による車両の不測の発進やエンジン回転の急
上昇などのない安全な車両用制動装置が得られ、また、
長時間の渋滞時などにおいてもバッテリの過放電や燃料
の浪費が防止できるなど、優れた車両用制動装置が得ら
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の車両用制動装置の
構成説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作説明用フロー
チャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2の動作説明用フロー
チャートである。
【図4】 この発明の実施の形態3の動作説明用フロー
チャートである。
【図5】 この発明の実施の形態4の車両用制動装置の
構成説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態4の動作説明用フロー
チャートである。
【図7】 この発明の実施の形態5の動作説明用フロー
チャートである。
【図8】 この発明の実施の形態6の車両用制動装置の
構成説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態6の動作説明用フロー
チャートである。
【図10】この発明の実施の形態7の動作説明用フロー
チャートである。
【図11】この発明の実施の形態8の動作説明用フロー
チャートである。
【図12】この発明の実施の形態9の車両用制動装置の
構成説明図である。
【図13】この発明の実施の形態9に使用するスイッチ
の一例を示す外観図である。
【図14】この発明の実施の形態9の動作説明用フロー
チャートである。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル、2 ブレーキスイッチ、3 ブレ
ーキランプ、4 マスタシリンダ、5 ホイールシリン
ダ、6、17、18 制動保持力制御手段、7 圧力セ
ンサ、8 ブレーキ操作検出手段、9 アクセル操作検
出手段、10 車速センサ、11 停車検出手段、12
ブレーキアクチュエータ駆動手段、13 ブレーキア
クチュエータ、14 スロットルアクチュエータ駆動手
段、15 停車ブレーキ制御手段、16 スロットルア
クチュエータ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の制動操作と制動力とを検知する制
    動操作検出手段と車両の停車を検知する停車検出手段を
    有する制動保持力制御手段、前記制動操作検出手段と停
    車検出手段の出力を検知して制動操作により車両が停車
    したと判断したとき、制動保持力制御手段の指令によ
    り、ブレーキアクチュエータを駆動して、所定の制動力
    を保持するアクチュエータ駆動手段を備え、制動保持力
    制御手段の指令する制動力が、所定の制動力解除操作に
    よる信号が制動保持力制御手段に入力されるまでの停車
    中に、前記ブレーキペダルが戻された後も保持されるよ
    うに構成したことを特徴とする車両用制動装置。
  2. 【請求項2】 停車中に印加保持される制動力が、制動
    操作による車両の停車時または停車直前の制動力に保持
    されることを特徴とする請求項1記載の車両用制動装
    置。
  3. 【請求項3】 停車中に印加保持される制動力が、所定
    の傾斜地において車両の停車を保持する値に設定される
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用制動装置。
  4. 【請求項4】 制動力保持状態において、アクセル操作
    が所定値を越える操作量に達したことを検知して制動力
    の保持を解除するように構成されたことを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれか一項記載の車両用制動装
    置。
  5. 【請求項5】 制動力保持状態において、アクセル操作
    が所定時間継続したことを検知して制動力の保持を解除
    するように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求
    項3のいずれか一項記載の車両用制動装置。
  6. 【請求項6】 制動力保持状態において、アクセル操作
    の変化率(変化スピード)が予め設定された基準値の範
    囲内に入ったことを検知して制動力の保持を解除するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれか一項記載の車両用制動装置。
  7. 【請求項7】 制動力保持状態において、アクセル操作
    がなされたとき、アクセル操作が制動力解除の条件を満
    たさないときはスロットル開度をアクセル操作に追従さ
    せず、制動力解除の条件を満たしたときはスロットル開
    度をアクセル操作に追従させるスロットルアクチュエー
    タ操作手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項
    6のいずれか一項記載の車両用制動装置。
  8. 【請求項8】 スロットル開度のアクセル操作に対する
    追従が制動力の解除と同期的になされることを特徴とす
    る請求項7記載の車両用制動装置。
  9. 【請求項9】 アクセル操作を検知した後、スロットル
    開度をアクセル操作に追従させるまでの間、スロットル
    開度を所定値に制限することを特徴とする請求項7及び
    請求項8記載の車両用制動装置。
  10. 【請求項10】 制動力保持状態において、ブレーキペ
    ダルの操作が所定値を越える操作量に達したことを検知
    することにより、制動保持力制御手段による制動力の保
    持状態を解除するように構成されたことを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれか一項記載の車両用制動装
    置。
  11. 【請求項11】 制動力保持状態において、ブレーキペ
    ダルの操作が所定時間継続したことを検知して制動保持
    力制御手段による制動力の保持状態を解除するように構
    成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    か一項記載の車両用制動装置。
  12. 【請求項12】 制動力保持状態において、ブレーキペ
    ダル操作の変化率(変化スピード)が予め設定された基
    準値の範囲内に入ったことを検知して制動保持力制御手
    段による制動力の保持状態を解除するように構成された
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記
    載の車両用制動装置。
  13. 【請求項13】 制動力保持状態において、コンソール
    ボックス近辺にあるいずれかのスイッチの操作がなされ
    たことを検知して制動力の保持を解除するように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一
    項記載の車両用制動装置。
  14. 【請求項14】 スイッチ操作が所定時間継続してなさ
    れたことを検知して制動力の保持を解除するように構成
    されたことを特徴とする請求項13記載の車両用制動装
    置。
  15. 【請求項15】 操作されるスイッチが定速走行装置用
    の操作スイッチであることを特徴とする請求項13また
    は請求項14記載の車両用制動装置。
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