JPH11348646A - 船舶用台車 - Google Patents

船舶用台車

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JPH11348646A
JPH11348646A JP10161043A JP16104398A JPH11348646A JP H11348646 A JPH11348646 A JP H11348646A JP 10161043 A JP10161043 A JP 10161043A JP 16104398 A JP16104398 A JP 16104398A JP H11348646 A JPH11348646 A JP H11348646A
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arm
main trunk
ship
forearm
support
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JP10161043A
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Masayoshi Maehara
正義 前原
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NIPPON HOIST CO
NIPPON HOIST KK
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NIPPON HOIST CO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の船舶用台車における問題点を解決し、
より利便性が増した船舶用台車を提供する。 【解決手段】 金属製形材又は金属製管材で構成した前
腕部1、後碗部6と主幹部7とからなり、主幹部7両端
面にそれぞれ各腕部1,6を直交に連結してフレームを
構成し、各腕部1,6上面端部近傍に船底を受ける支持
部材4を、前腕部1下面端部近傍にキャスタ10又は支持
脚を、そして後腕部6下面端部近傍にキャスタ11を取り
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶(小型船舶)の
陸上保管、メンテナンス作業の際に用いる船舶用台車に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マリンスポーツ又はレジャーが盛
んになるにつれ、レジャー又はプレジャーボートと呼ば
れる小型船舶が急増している。こうした小型船舶は、停
泊場所であるマリーナの不足や、台風等の影響を避けた
り、メンテナンス上の必要等から、陸上に上げて保管す
ることが多い。この際に用いるのが、いわゆる船舶用台
車(以下台車と略する)である。従来の台車は、H形鋼、
溝形鋼及び山形鋼等の形鋼材を組み合わせた複雑なフレ
ーム構造を有している。具体的には、略方形枠体の枠体
内をトラス構造で補強し、移動用のキャスタは枠体の四
隅下面に設け、船底を受ける支持部材は丁度キャスタと
対となる枠体上面に位置固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】船舶一般の支持形態と
しては、船底における湾曲した面を支持するよりも、船
底の船体中心線位置において船首から船尾まで縦通し、
船首材、船尾材と結合する「キール」(竜骨)を支持するこ
とが望ましい。これは、船体構造自体が前記構成になっ
ていることもさることながら、キールを除く船底は薄
く、局部的な圧迫に弱いことによる。ところが、従来の
台車は、枠体内にトラス構造を構成したフレームである
ため、キールに対応する部位に形鋼材等が存在せず、好
むと好まざるとに拘わらず、支持部材のみでキール以外
の船底を支持することになっていた。このため、長期に
わたる船舶の陸上保管において船底を傷める場合があっ
た。
【0004】また、従来の台車は枠体を基本としたフレ
ーム構成で、その枠体内をトラス構造とするように形鋼
材等を張り巡らせていたために、台車で支持した船舶の
船底に対してメンテナンスを施そうとしても、作業者が
容易に船底にもぐり込めない不都合があった。更に、こ
うした複雑な構造を有する台車は、防錆処理を隅々にま
で行き渡らせることが難しく、トラス構造における各材
の接合点などにおいて錆が発生し、台車の寿命を短くす
るといった問題もあった。
【0005】このほか、構造強度を高めるために枠体内
をトラス構造とした台車は、容易に分解することができ
ないものとなっていたため、台車単体での運搬や保管に
際しては取扱いに不便で、非常に場所を取るという問題
があった。そこで、マリンスポーツ又はレジャーの増加
に伴う小型船舶の陸上保管というニーズに対応するた
め、以上の問題点を解決し、より利便性を増した船舶用
台車をシリーズ化して提供することを目標として、検討
することとした。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、金属製形材又は金属製管材で構成した前腕部、後碗
部と主幹部とからなり、主幹部両端面にそれぞれ各腕部
を直交に連結してフレームを構成し、各腕部上面端部近
傍に船底を受ける支持部材を、前腕部下面端部近傍にキ
ャスタ又は支持脚を、そして後腕部下面端部近傍にキャ
スタを取り付けた船舶用台車である。この台車は、主幹
部に船舶のキールを載せて支持する。これにより、従来
船舶全体の支持を担っていた支持部材は、主幹部に対し
て従の関係となり、むしろ船舶の傾倒を防止する働きを
担うようになる。
【0007】フレームは、左右に張り出す各腕部以外に
邪魔な部材が存在しないので、作業者が容易に船底へも
ぐり込め、陸上保管時のメンテナンス性を高める。ま
た、このフレームのような単純な形状を有する台車は、
製造も容易であり、例えば前腕部と主幹部との連結部位
も対になっているので、各部表面へ均一かつ確実に防錆
処理を施しやすい。キールの支持及び支持部材の安定性
の観点から、各部上面が水平面となればよいので、平面
部位を上面にしてH形鋼材、I形鋼材、溝形鋼材やリッ
プ溝形鋼材等の金属製形材を用いたり、角形断面金属製
管材(一般構造用角形鋼管等)のほか、上面に平板を固着
する構成で丸形断面金属製管材の利用も可能である。
【0008】台車は、各腕部下面端部近傍に配したキャ
スタ又は支持脚によって接地する。すなわち、主幹部か
ら左右に張り出す各腕部に取り付けた計4基のキャス
タ、又は各2基の支持脚及びキャスタによる4点支持で
ある。フレームは、主幹部端面と連結した各腕部に前記
連結部位を軸とした微小な捻れを許容し、また主幹部自
体も微小な捻れ、しなりを許容する。これにより、台車
を支持するキャスタ又は支持脚は、路面に微小な起伏が
あっても確実に接地することができ、路面の起伏に対す
る負荷変動に影響されず、安定した船舶の支持が可能と
なる。
【0009】4基のキャスタを有する台車では、前腕部
のキャスタを自在キャスタ、後腕部のキャスタを固定キ
ャスタとして、前腕部を牽引車等で引っ張り、移動す
る。この場合、自在キャスタを有する前腕部を台車にお
ける操舵輪とするために、前腕部から主幹部の延長方向
に牽引部を延設し、この牽引部を牽引車に連結し、引っ
張るようにするとよい。前腕部に支持脚を有する台車で
は、操舵輪を有する専用ローダーで前腕部を支持し、支
持脚を路面から離隔した状態で移動する。
【0010】本発明の台車においては、各腕部と主幹部
との連結部位を着脱自在にすると、分離した各腕部及び
主幹部の長尺方向を揃えて運搬、保管でき、この運搬、
保管に際してのスペースが著しく少なくできる利点があ
る。また、長さの異なる主幹部を交換することで、船舶
の長さ(全長)に合わせた台車を用意することなく、大き
さの異なる複数種類の船舶を1台の台車で支持できるよ
うになる。これは、破損した各腕部又は主幹部のみを交
換すれば、永続的に台車を利用できる利点にもなってい
る。
【0011】本発明の台車において、あまりに主幹部が
長くなると、前腕部及び後腕部が共に相手側へ傾倒する
ように主幹部が屈曲してしまう虞がある。この場合、前
後腕部との間に主幹部から突出する補助腕部を設けると
よい。この補助腕部は、連続した主幹部側面から突出す
る構造か、前後腕部と同じく主幹部端面を直交に連結す
る構造、すなわち複数の主幹部で前後腕部と補助腕部と
を結ぶ構造で設けることができる。補助腕部の構造及び
主幹部からの突出態様は自由であるが、前後腕部と同仕
様の補助腕部を前後腕部と平行に突出するのが好まし
い。また、この補助腕部を主幹部に対して着脱自在にす
ると、交換ができ、保管又は運搬の容易な台車とするこ
とができる。
【0012】各腕部又は主幹部の交換によって大きさの
異なる複数種類の船舶に対応する場合、支持部材の間隔
も調節できるとよい。具体的には、各腕部上面端部近傍
に取り付けた支持部材を、各腕部上面に面接するベース
へ支持柱を立設し、この支持柱に対して傾動自在な支持
体を軸着してなり、各腕部上面に設けた軌道に沿って同
一腕部上の支持部材が互いに接近離反可能な構成とする
のである。実際の船舶は、船長、船幅が同じでも船底の
断面形状が異なることが多いため、支持部材の間隔や船
底に対する支持体の角度が調節できることが望ましい。
こうして、交換可能な各腕部及び主幹部によりシリーズ
かでき、前記構成の支持部材とにより、本発明の台車は
ほとんど全ての船舶の支持を可能にするのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の船舶用台車につい
て、図を参照しながら説明する。図1は前腕部1から牽
引部2を延設した第1例の台車の斜視図、図2は同台車
に船舶3を載せた状態の正面図、図3は同側面図、図4
は同平面図、図5は水平移動している状態を表した支持
部材4(図1中前腕部奧側相当)の斜視図、図6は傾動し
ている状態を表した支持部材4(同前)の斜視図であり、
図7は同台車に船舶3を載せた状態で牽引車5により牽
引している状態を表した側面図である。
【0014】第1例の台車は、図1に見られるように、
角形断面金属製管材(一般構造用角形鋼管等)で前腕部
1、後腕部6及び主幹部7を構成し、前腕部1及び後腕
部6の中央を連結部位として主幹部7を直交に溶接し、
フレームを構成している。本例では、更に前腕部1から
牽引部2を延設し、この牽引部2先端にリンク孔8を設
けている。各腕部1,6と主幹部7及び牽引部2との連
結部位には、水平方向に対する負荷による破損を回避す
るため、補強板9を固着している。図1から明らかなよ
うに、本発明の台車のフレームは簡素な構造であるた
め、防錆処理であるメッキ、塗装が全面に対して均一か
つ確実に実施できる。また、こうした簡素な構造は、結
果として従来の台車に比べて大幅な軽量化を実現する。
支持部材4は、各腕部1,6上面端部に1基ずつ計4基
を配し、前腕部1下面端部に自在キャスタ10、後腕部6
下面端部に固定キャスタ11を取り付けて4点支持を図っ
ている。各キャスタ10,11のタイヤ周面には、ウレタン
一体成形の車輪を用いており、円滑な移動を保証してい
る。
【0015】船舶3は、図2〜図4に見られるように、
キール12を主幹部7で受け、支持部材4で船底13を側方
から受けるようにして支持する。キール12は、主幹部7
に直接接面させてもよいが、補助木14等を介装して主幹
部7で受けるほうがよい。補助木14等を緩衝材とするこ
とで、キール12が傷つくことを防ぐことができる。後述
するように、各腕部1,6上に配した支持部材4は、同
一腕部上の支持部材4,4の距離や支持体15の傾斜角度
を調節できるので、できるだけキール12全体が主幹部7
全域で均等に支持できるように、船舶3の前後位置が決
定できる。また、図3及び図4から明らかなように、本
発明の台車では、作業者が船底13に潜り込む際に邪魔と
なる部材がなく、船舶3のメンテナンスがやりやすい利
点がある。
【0016】支持部材4は、図5及び図6に見られるよ
うに、各腕部1(6)上面に面接するベース16へ支持柱17
を立設し、この支持柱17に対して傾動自在な支持体15を
軸着した構造である。実際には、第1例のように更に支
持体15に緩衝材18を取り付けておくと、船底13を傷つけ
る虞が少なくなる。支持部材4は、各腕部1(6)上面に
設けた軌道枠19にベース16を嵌挿することによって、各
腕部1(6)の長尺方向に水平移動する。軌道枠19は支持
部材4のベース16を両側から係止しているだけで、水平
移動後、支持部材4は特に固定していない。これは、船
舶3を支持した状態(図2以下参照)で、支持部材4が鉛
直方向の荷重によってベース16が各腕部1(6)上面に密
着状態となるため、位置ズレする心配がないからであ
る。軌道枠19に支持部材4の移動方向に沿ってスケール
を刻設することにより、細かな位置調節(例えばmm単位)
が可能となる。
【0017】支持部材4は、取り付けた緩衝材18と一体
に、支持体15を支持柱17に対して傾動させることができ
る。これにより、支持する船舶3の船底13(図2以下参
照)の断面形状に合わせて支持体15の傾斜角度を調節す
ることができる。本発明の台車では、船舶3の荷重は主
として主幹部7で受け止め、各腕部1,6上面の両端近
傍に配した各支持部材4,4は横転防止のために船底13
を側方から受けるだけである。こうして、支持部材4は
同一腕部上で互いの距離を調節し、また各個に支持体15
の傾斜角度を調節できることで、あらゆる船底形状に対
して安定した支持を可能にするのである。
【0018】第1例の台車は、図7に見られるように、
前腕部1から延設した牽引部2のリンク孔8に連結杆21
を挿入した牽引車5により引っ張り、移動できる。この
とき、台車は4基のキャスタ10,11により4点支持され
ているので、路面の起伏による負荷変動の影響を殆ど受
けることなく、安定した移動が可能である。また、前腕
部1、後腕部6及び主幹部7からなるフレームの構造
が、連結部位や主幹部7自身の微妙な捻れやしなりが移
動時にかかる負荷を吸収し、船舶3支持の安定性を確保
している。このように、本発明の台車は、その簡素な構
造が、力学的にも理に適ったものとなっているのであ
る。
【0019】次に、前腕部22、後腕部23及び主幹部24に
分離可能な第2例について、図8〜図12を参照しながら
説明する。図8はこの第2例の台車の斜視図、図9は短
い主幹部25に交換した同台車の斜視図、図10は長い主幹
部26に交換した同台車の斜視図、図11は前腕部22、後腕
部23及び各主幹部24,25,26を分離した状態を表した斜視
図であり、図12は同台車に船舶27を載せた状態で専用ロ
ーダー28により牽引している状態を表した側面図であ
る。
【0020】第2例の台車は、図8に見られるように、
角形断面金属製管材(一般構造用角形鋼管等)で前腕部2
2、後腕部23及び主幹部24から構成される。前腕部22及
び後腕部23の中央には連結部29,29を直交に溶接し、各
腕部22,23とそれぞれの連結部29,29との連結部位には、
水平方向に対する負荷による破損を回避するため、補強
板9を固着している。各連結部29及び主幹部24それぞれ
の端面部位には、対となるフランジ30,30を設け、両フ
ランジ30,30をボルト接合することで連結し、フレーム
を構成する。前記フランジ30は、主幹部24へのキールの
接面を想定して、両側面及び底面にのみ張り出してい
る。支持部材4は、各腕部22,23上面端部に1基ずつ計
4基を配し、前腕部22下面端部に支持脚31、後腕部23下
面端部に固定キャスタ11を取り付けて4点支持を図って
いる。固定キャスタ11のタイヤ周面にはウレタン一体成
形の車輪を用いており、円滑な移動を保証している。
【0021】第2例の特徴は、前腕部22、後腕部23及び
主幹部24を分離可能にしている点にある。これによっ
て、例えば、図9に見られるように、船長の短い船舶用
に図8における主幹部24を短い主幹部25と交換したり、
図10に見られるように、船長の長い船舶用に図8におけ
る主幹部24を長い主幹部26に交換して対応する。各腕部
22,23の連結部29と主幹部24,25,26との連結は、前記ボ
ルト接合のほか、例えば嵌合対構造でピン止めにしても
よい。
【0022】第2例の台車は、図11に見られるように、
図8における基本的な前腕部22、後腕部23と標準長さの
主幹部24、短い主幹部25又は長い主幹部26等、予め仕様
(本例では長さ)を標準化し、一連のシリーズ化した各主
幹部との組合せにより構成されることになる。このよう
に、各部22,23,24,25,26の分離が可能な台車は、各部2
2,23,24,25,26の組合せによって様々な船舶への対応が
可能になるのである。また、図11から明らかなように、
各部22,23,24,25,26を分離した状態で台車の保管や運搬
を図れば、必要なスペースが少なくて済み、便利であ
る。これは、一度に大量の台車を保管、運搬する場合
(例えば工場出荷時)にとりわけ大きな利点となる。
【0023】第2例の台車は、第1例とは異なり、牽引
部がなく、また前腕部22にキャスタを取り付けていない
ので、図12に見られるように、専用ローダー28の操舵杆
33により前腕部22を下方から持ち上げて、支持脚31を路
面から離隔させた状態で牽引し、移動させる。専用ロー
ダー28は、操舵杆33自身が水平首振り運動をして台車を
左右に移動させることができる。比較的小型の船舶を支
持する台車では、この第2例のように、前腕部22に移動
不可の支持脚31を取り付けて停止時の安定性を高め、専
用ローダー28で移動させる形態が普通である。
【0024】第2例の台車は、図13に見られるように、
前腕部22を自在キャスタ10を取り付けた前腕部32に交換
して用いることもできる。移動時においては、第1例同
様の牽引部2を前腕部32に設けて牽引車5で牽引した
り、第2例同様、専用ローダー28の操舵杆33で前腕部32
を下方から持ち上げて移動させるなど、移動形態を選択
できるようになる。更に、図14に見られるように、中間
に補助腕部34,34を突設した主幹部35を用いることによ
り、より長尺な船舶に対応可能な台車にすることもでき
る。図14の例では、補助腕部34,34を主幹部35に固着し
ているが、例えば補助腕部も着脱自在にすると、省スペ
ースで保管又は運搬できるようになる。
【0025】
【発明の効果】本発明の船舶用台車は、主幹部によりキ
ールを支えるという力学的に最も好ましい形態で船舶を
支持するため、船底を傷めず、安定した姿勢で船舶を保
管、移動させることができる。そして、フレームによる
台車自体の偏在負荷の吸収、各腕部下面端部近傍に配し
たキャスタ又は支持脚による路面の起伏に対する負荷変
動の影響緩和、間隔調整可能な支持部材が船舶の横転防
止を担うこと等で、保管又は移動時の船舶の安定した支
持を保証するのである。
【0026】前腕部、後腕部及び主幹部という少ない部
材でフレームを構成した台車は、支持した船舶の船底に
作業者が容易にもぐり込めるようにし、陸上保管時にお
ける船舶、特に船底へのメンテナンス性を大きく改善す
る。これにより、例えばエンジンのオーバーホールとい
った作業をも本発明の台車上に船舶を支持した状態で実
施できるようになり、経済的効果は大きい。また、簡素
な構造のフレームは、部材数の低減による材料コスト、
組立コストの低減を実現し、結果として重量軽減という
利点を招く。更に、表面全体に均一かつ確実な防錆処理
(メッキ、塗装)を可能として台車の長寿命化をもたら
す。
【0027】このほか、各部を分離可能にした構成の台
車では、船舶に応じた各部の選択、組合せにより、各船
舶に最適な、まさにオーダーメイドに近い台車を容易に
実現できるようにする。また、分離可能なことは、台車
自身の保管、運搬に際する取扱い性を改善する。これ
は、単に保管や運搬といった取扱いだけでなく、例えば
破損した前腕部のみを新たに購入し、交換するといった
台車の運用コストを低減させる効果もある。このよう
に、本発明は、マリンスポーツ又はレジャーの増加に伴
う小型船舶の陸上保管というニーズに対応し、従来の台
車が有していた数々の問題点を解決した上、より利便性
が高く、経済的にも優れた台車を提供できるようになる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1例の船舶用台車の斜視図である。
【図2】同台車に船舶を載せた状態の正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】水平移動している状態を表した支持部材の斜視
図である。
【図6】傾動している状態を表した支持部材の斜視図で
ある。
【図7】同台車に船舶を載せた状態で牽引車により牽引
している状態を表した側面図である。
【図8】第2例の船舶用台車の斜視図である。
【図9】短い主幹部に交換した同台車の斜視図である。
【図10】長い主幹部に交換した同台車の斜視図である。
【図11】前腕部、後腕部及び各主幹部に分離した状態を
表した斜視図である。
【図12】同台車に船舶を載せた状態で専用ローダーによ
り牽引している状態を表した側面図である。
【図13】第2例における台車の前腕部を交換した状態を
表した斜視図である。
【図14】第2例における台車の主幹部を補助腕部を設け
たものに交換した状態を表した斜視図である。
【符号の説明】
1 前腕部 4 支持部材 6 後腕部 7 主幹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製形材又は金属製管材で構成した前
    腕部、後碗部と主幹部とからなり、主幹部両端面にそれ
    ぞれ各腕部を直交に連結してフレームを構成し、各腕部
    上面端部近傍に船底を受ける支持部材を、前腕部下面端
    部近傍にキャスタ又は支持脚を、そして後腕部下面端部
    近傍にキャスタを取り付けたことを特徴とする船舶用台
    車。
  2. 【請求項2】 前腕部から主幹部の延長方向に牽引部を
    延設したことを特徴とする請求項1記載の船舶用台車。
  3. 【請求項3】 各腕部と主幹部との連結部位が着脱自在
    であることを特徴とする請求項1記載の船舶用台車。
  4. 【請求項4】 前後腕部との間に主幹部から突出する補
    助腕部を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の船舶用台車。
  5. 【請求項5】 各腕部上面端部近傍に取り付けた支持部
    材は、各腕部上面に面接するベースへ支持柱を立設し、
    該支持柱に対して傾動自在な支持体を軸着してなり、各
    腕部上面に設けた軌道に沿って同一腕部上の支持部材が
    互いに接近離反可能にしたことを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の船舶用台車。
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