JPH11347331A - エアワッシャ - Google Patents

エアワッシャ

Info

Publication number
JPH11347331A
JPH11347331A JP10161219A JP16121998A JPH11347331A JP H11347331 A JPH11347331 A JP H11347331A JP 10161219 A JP10161219 A JP 10161219A JP 16121998 A JP16121998 A JP 16121998A JP H11347331 A JPH11347331 A JP H11347331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
air
washer
spray
spray chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10161219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3698548B2 (ja
Inventor
Mitsukazu Yamagata
允和 山形
Shuzo Akita
州三 秋田
Tsugiaki Kamimura
次明 上村
Masaaki Shinohara
正明 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Engineering Co Ltd
Kubota Corp
Kubota Kucho KK
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Kubota Corp
Kubota Kucho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanki Engineering Co Ltd, Kubota Corp, Kubota Kucho KK filed Critical Sanki Engineering Co Ltd
Priority to JP16121998A priority Critical patent/JP3698548B2/ja
Priority to US09/135,032 priority patent/US6059866A/en
Publication of JPH11347331A publication Critical patent/JPH11347331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3698548B2 publication Critical patent/JP3698548B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中の塵埃や有害ガスを確実に除去すると
ともに、清浄水として使用する純水の供給量を低減し、
かつ飽和効率の高い加湿を行なうエアワッシャを提供す
る。 【解決手段】 空気流の流れ方向に沿って上流エアワッ
シャ部13と下流エアワッシャ部14を連通して設け、
各エアワッシャ部13、14に、水噴霧室15、、16
と、ワッシャメディア17、18、22、23、24
と、ワッシャメディア18、23に達する噴霧水を噴霧
するノズル19、25と、噴霧水を受け止める貯水槽1
5、27と、各ノズル19、25に循環水を供給する循
環水供給系21、28と、補給水をノズル26に供給す
る補給水供給系36とを設け、貯水槽15と貯水槽27
とを連通する連絡管38を設け、貯水槽20にオーバー
フロー配管39を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体工場等にお
ける空気調和装置に係り、空気中の塵埃や有害ガスを除
去するとともに、飽和効率の高い加湿を行なうエアワッ
シャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアワッシャとしては、例えば特
開平7−96122号公報に開示するものがあり、その
概要を図4に示す。図4において、エアワッシャlは、
空気が上流側から下流側に向けて通過する水噴霧室2を
備え、水噴霧室2のほぼ中央に空気の流れ方向(図中に
矢印で示す)に延びる仕切板3を設け、仕切板3に対向
して水噴霧装置4のノズル4aを配置している。
【0003】このエアワッシャ1において、仕切板3に
衝突するように、水噴霧装置4のノズル4aから清浄水
を噴霧水として噴霧すると、水噴霧室2を通過する空気
中の塵埃が噴霧水に衝突し、塵埃は噴霧水とともに仕切
板3に達して仕切板3の表面に形成する水膜に補えられ
て、水膜の落下とともに仕切板3に沿って流下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したエアワッシャ
1は、空気中の塵埃の除去を目的としたものであり、こ
のエアワッシャlで空気を飽和状態付近まで加湿するに
は、水噴霧室2における空気の流量に対する噴霧水量の
割合を、塵埃を除去するための通常の割合より高く設定
する必要があり、水噴霧装置4のノズル4aに清浄水を
圧送するためのポンプに大きな出力のものを要すること
になり、空気に効率よく加湿することができなかった。
【0005】ところで、水噴霧室2を通過する空気中の
有害ガス成分を噴霧水によって吸収除去しようとする場
合には、有害ガスの除去性能を維持するために、噴霧水
の清浄度を所定値以上に保つ必要があり、噴霧水を循環
利用する場合には、噴霧水に取り込んだ有害ガス成分の
濃度が所定値以下を保つように、新たに清浄水を補給す
る必要がある。
【0006】しかし、系内を循環する循環水に対して清
浄水を供給するに際し、循環水を一時的に貯留する水槽
へ清浄水を供給する場合には、水槽内に滞留する循環水
中の有害ガス成分の濃度を希釈することになり、言い換
えると補給水として供給する清浄水が水槽中の有害ガス
成分によって汚濁されるので、補給する清浄水の清浄性
を十分に活用することができなかった。しかも、補給水
の全量に純水を使用する場合には多量の純水を要し、純
水製造装置に容量の大きなものが必要となり、コストが
高くなる問題があった。
【0007】また、ガス除去率に限界があり、集積度が
飛躍的に高まった半導体工場では、更なる有害ガスの低
減が要求されており、エアワッシャの下流にコストの高
いケミカルフィルタを設置する必要があった。
【0008】あるいは、半導体工場の立地条件によって
は、高濃度の有害ガスが発生する地域があり、従来形式
のエアワッシャを通過したガス濃度が一般の外気のガス
濃度と同等にしかならない状態となり、エアワッシャの
下流にコストの高いケミカルフィルタを設置する必要が
あった。
【0009】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、空気中の塵埃や有害ガスを確実に除去するととも
に、清浄水として使用する純水の供給量を低減し、かつ
飽和効率の高い加湿を行なうエアワッシャを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のエアワッシャは、空気流の流れ方向に
沿って上流エアワッシャ部と下流エアワッシャ部を連通
して設け、上流エアワッシャ部に、空気入口と空気出口
とを有し、空気入口から空気出口に向かって空気流が生
じる第1水噴霧室と、第1水噴霧室の空気入口に配置す
る第1ワッシャメディアと、第1水噴霧室の空気出口に
配置する第2ワッシャメディアと、第1水噴霧室内の第
1ワッシャメディアより下流側に位置し、空気流とは逆
方向に向けて第1ワッシャメディアに達する噴霧水を噴
霧する第1段ノズルと、水噴霧室内に位置して流下する
噴霧水を受け止める第1貯水槽と、第1貯水槽内の循環
水を第1段ノズルに循環供給する第1循環水供給系とを
設け、下流エアワッシャ部に、空気入口と空気出口とを
有し、空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる
第2水噴霧室と、第2水噴霧室の空気入口に配置する第
3ワッシャメディアと、第2水噴霧室内に空気流を横切
って配置する第4ワッシャメディアと、第2水噴霧室の
空気出口に配置する第5ワッシャメディアと、第2水噴
霧室内の第3ワッシャメディアより下流側に位置し、空
気流とは逆方向に向けて第3ワッシャメディアに達する
噴霧水を噴霧する第2段ノズルと、第2水噴霧室内の第
4ワッシャメディアより下流側に位置し、空気流の順方
向又は逆方向に向けて噴霧水を噴霧する第3段ノズル
と、第2水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受け止
める第2貯水槽と、第2貯水槽内の循環水を第2段ノズ
ルに循環供給する第2循環水供給系と、補給水を第3段
ノズルに供給する補給水供給系とを設け、第1貯水槽と
第2貯水槽とを連通する連絡管を設け、第1貯水槽にオ
ーバーフロー配管を設けた構成としてものである。
【0011】上記した構成により、上流エアワッシャ部
において、第1水噴霧室の空気入口から第1ワッシャメ
ディアを通して流入する空気流に対し、その流れに対向
するように第1貯水槽からの水を第1段ノズルから噴霧
すると、噴霧水が空気中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝
突した空気中の塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第1ワ
ッシャメディアに達し、第1ワッシャメディアが塵埃や
有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0012】第1ワッシャメディアに達した噴霧水は、
第1ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下
するとともに有害ガスを取り込んで第1貯水槽へ流入
し、流下する過程において蒸発して空気を加湿する。
【0013】第lワッシャメディアに衝突しなかった噴
霧水は、一部が水噴霧室の天井面、壁面または貯水面に
衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動し、その過
程において蒸発して空気を加湿するとともに、空気中の
塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャメディアに達
し、第2ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴
霧水を捕捉する。第1貯水槽に滞留する循環水は、第1
循環水供給系を通って循環し、再び第1段ノズルから噴
霧する。第2ワッシャメディアを通過した空気は、空気
出口を通って下流エアワッシャ部に流入する。
【0014】下流エアワッシャ部において、第2水噴霧
室の空気入口から第3ワッシャメディアを通して流入す
る空気流に対し、その流れに対向するように第2貯水槽
からの水を第3段ノズルから噴霧すると、噴霧水が空気
中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃や
有害ガスが噴霧水とともに第3ワッシャメディアに達
し、第3ワッシャメディアが塵埃や有害ガスを伴った噴
霧水を捕捉する。
【0015】第3ワッシャメディアに達した噴霧水は、
第3ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下
するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽へ流入
し、流下する過程において蒸発して空気を加湿するが、
この過程では飽和状態に近く、加湿量は非常に僅かであ
る。これ以後では加湿は行なわれない。
【0016】第3ワッシャメディアに衝突しなかった噴
霧水は、一部が第2水噴霧室の天井面、壁面または貯水
面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動し、そ
の過程において空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第
4ワッシャメディアに達し、第4ワッシャメディアが塵
埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0017】第4ワッシャメディアに達した噴霧水は、
第4ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下
するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽へ流入す
る。第2貯水槽に滞留する循環水は、第2循環水供給系
を通って循環し、再び第2段ノズルから噴霧する。
【0018】第4ワッシャメディアを通過した空気流に
対し、清浄な補給水を第3段ノズルから噴霧すると、清
浄な水の噴霧水が空気中に残存する塵埃や有害ガスに衝
突し、衝突した塵埃や有害ガスが噴霧水とともに第5ワ
ッシャメディアに達し、第5ワッシャメディアが塵埃や
有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0019】第5ワッシャメディアに達した噴霧水は、
第5ワッシャメディアに付着した塵埃を洗い流して流下
するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽へ流入す
る。第2貯水槽へ流入した清浄な水は補給水として循環
水に合流し、第2循環水供給系を通って第2段ノズルか
ら循環水として噴霧する。第5ワッシャメディアを通過
した空気は、浄化して十分に加湿した清浄な空気として
空気出口から流出する。
【0020】補給水は、空気の加湿に伴って減少する循
環水の減少量を補うとともに、循環水中の有害ガス濃度
を一定値以下に維持するために必要な量を第3段ノズル
と第2貯水槽へ供給し、第1貯水槽と第2貯水槽の水位
を保つ位置に設けるオーバーフロー配管から余分となる
水を排出する。
【0021】このように、第1段ノズルおよび第2段ノ
ズルから噴霧水を空気流に対向するように噴射し、折り
返すように空気を加湿するので、空気の流量に対する噴
霧水の量の割合を低く設定しても、各ワッシャメディア
によって空気中の塵埃や有害ガスを十分に除去するとと
もに効率よく空気を加湿でき、各循環水供給系における
ポンプ等のアクチュエータの出力を低減することができ
る。
【0022】しかも、第3段ノズルから噴霧する清浄な
水は、初期清浄度を保った状態で噴霧水となるので、第
1、第2、第3、第4ワッシャメディアを通過した有害
ガスに対して、その清浄性を有効に活かして高い除去性
能を発揮することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図3に示すように、エアワッ
シャ11は、矩形の流路断面を有する本体ケーシング1
2の内部に、空気流の流れ方向に沿って上流エアワッシ
ャ部13と下流エアワッシャ部14を連通して配設して
おり、上流エアワッシャ部13に所定長さの第1水噴霧
室15を有し、下流エアワッシャ部14に所定長さの第
2水噴霧室16を有している。
【0024】第1水噴霧室15は、その一端に形成した
空気入口15aにおいてダクト(図示せず)に接続して
おり、このダクトから流入する空気Aが第1水噴霧室1
5の流路を通って他端に形成した空気出口15bから流
出する。
【0025】第1水噴霧室15には、空気入口15aに
位置して第1ワッシャメディア17を配置し、空気出口
15bに位置して第2ワッシャメディア18を配置して
おり、後述する第1循環水供給系に連通する複数の第1
段ノズル19を第1ワッシャメディア17より下流側に
位置して配置している。第1段ノズル19は、空気流と
は逆方向に向けて第1ワッシャメディア17に達する噴
霧水を噴霧するものである。第1段ノズル19からの噴
霧水の圧力と、第1段ノズル19と第1ワッシャメディ
ア17の距離は、所定の噴霧角度(60度〜70度)程
度が確保され、第1水噴霧室15内に所定流量の空気を
流しているときに噴霧水の一部(1/3程度)が第1ワ
ッシャメディア17に衝突する程度に設定する。また、
残りの水の一部(1/3程度、全水量の2/9)が、第
1水噴霧室15内において天井面、壁面等に衝突し、そ
の残りの水(全水量の5/9)が空気の流れに乗って移
動し、第2ワッシャメディア18に衝突するように設定
する。
【0026】第1水噴霧室15の下部には、流下する噴
霧水を受け止める第1貯水槽20が設けてあり、第1貯
水槽20に滞留する循環水を第1段ノズル19に循環供
給する循環水供給系21が第1貯水槽20の下部に連通
して設けてある。
【0027】下流エアワッシャ部14の第2水噴霧室1
6は、その一端に形成した空気入口16aにおいて上流
エアワッシャ部14の空気出口15bに接続しており、
流入する空気Aが第2水噴霧室16の流路を通って他端
に形成した空気出口16bから流出する。
【0028】第2水噴霧室16には、空気入口16aに
位置して第3ワッシャメディア22を配置し、空気流を
横切って第4ワッシャメディア23を配置し、空気出口
16bに位置して第5ワッシャメディア24を配置して
いる。第3ワッシャメディア22より下流側に位置し
て、空気流とは逆方向に向けて第3ワッシャメディア2
2に達する噴霧水を噴霧する第2段ノズル25を配置
し、第4ワッシャメディア23より下流側に位置して、
空気流の順方向に向けて噴霧水を噴霧する第3段ノズル
26を配置している。
【0029】第2段ノズル25からの噴霧水の圧力と、
第2段ノズル25と第3ワッシャメディア22の距離
は、所定の噴霧角度(60度〜70度)程度が確保さ
れ、第2水噴霧室16内に所定流量の空気を流している
ときに噴霧水の一部(1/3程度)が第3ワッシャメデ
ィア22に衝突する程度に設定する。また、残りの水の
一部(1/3程度、全水量の2/9)が、第2水噴霧室
16内において天井面、壁面等に衝突し、その残りの水
(全水量の5/9)が空気の流れに乗って移動し、第4
ワッシャメディア23に衝突するように設定する。
【0030】第3段ノズル26の噴霧水の圧力や設置位
置および噴霧方向は、第2水噴霧室16内に所定流量の
空気を流しているときに、噴霧水が上流の第4ワッシャ
メディア23に衝突せずに、第5ワッシャメディア24
に広く拡散して衝突するように設定する。図示する第3
段ノズル26の噴霧方向は空気流と順方向であるが、上
記条件を満たせば空気流と逆方向でも良い。
【0031】第2水噴霧室16の下部には、流下する噴
霧水を受け止める第2貯水槽27が設けてあり、第2貯
水槽27に滞留する循環水を第2段ノズル25に循環供
給する第2循環水供給系28が第2貯水槽27の下部に
連通して設けてある。
【0032】第1循環水供給系19および第2循環水供
給系28のそれぞれには、各貯水槽20、27の下部に
開口する吸込管31と、吸込管31に接続した循環ポン
プ32と、循環ポンプ32を駆動するモータ33と、循
環ポンプ32の吐出口に接続して各水噴霧室15、16
の上方に配置した吐出管34と、吐出管34から分岐し
て各水噴霧室15、16の内部に垂直方向に配設した複
数の分岐管35とからなり、各分岐管35に前述した複
数の第1段ノズル19、第2段ノズル25を設けてい
る。
【0033】第3段ノズル26に補給水として純水を供
給する補給水供給系36は、清浄水供給装置(図示せ
ず)もしくは純水供給装置(図示せず)に接続してお
り、第2水噴霧室16の上方に配置した給水管37を有
し、給水管37に複数の第3段ノズル26を設けてい
る。第1貯水槽20と第2貯水槽27とを連通して連絡
管38を設け、第1貯水槽20にオーバーフロー配管3
9を設け、第2貯水槽27に予備給水管40を設けてい
る。
【0034】第2水噴霧室16の下流側には、第2水噴
霧室16を通過した空気に含まれる水滴等を除去するエ
リミネータ41が配置してあり、第2水噴霧室16の空
気出口16bには、第2水噴霧室16と同様の流路断面
形状を有する所定長さの冷却室42が接続してある。冷
却室42の内部には冷却器として冷却コイル43が設け
てあり、冷却室42の下方にはドレンパン44が形成し
てある。このドレンパン44の凹みには冷却室42の外
部へ通じるドレンパイプ45が接続してある。第2水噴
霧室16の下流側には送風機(図示せず)が配置してあ
り、この送風機を作動することによって各水噴霧室の流
路に空気を導く。
【0035】尚、各ワッシャメディアは、空気流の流路
断面とほぼ等しい形状を有し、ポリ塩化ビニルデン系繊
維やステンレスの線材等からなり、たとえば25mm〜
50mm程度の厚みを有するマット状のものである。
【0036】上記した構成における作用を説明する。空
気Aは空気入口15aから第1ワッシャメディア17を
通して第1水噴霧室15に流入する。この空気流に対
し、その流れに対向するように第1貯水槽20からの循
環水を第1段ノズル19から噴霧する。噴霧水は空気中
の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃や有
害ガスが噴霧水とともに第1ワッシャメディア17に達
し、第1ワッシャメディア17が塵埃や有害ガスを伴っ
た噴霧水を捕捉する。第1ワッシャメディア17では、
噴霧水が第1ワッシャメディア17に付着した塵埃を洗
い流して流下するとともに、有害ガスを取り込んで第1
貯水槽20へ流入する。噴霧水は流下する過程において
蒸発して空気を加湿する。
【0037】第lワッシャメディア17に衝突しなかっ
た噴霧水は、一部が第1水噴霧室15の天井面、壁面ま
たは貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移
動し、その過程において蒸発して空気を加湿するととも
に、空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャ
メディア18に達し、第2ワッシャメディア18が塵埃
や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0038】第2ワッシャメディア18では、噴霧水が
第2ワッシャメディア18に付着した塵埃を洗い流して
流下するとともに、有害ガスを取り込んで第1貯水槽2
0へ流入する。噴霧水は流下する過程において蒸発して
空気を加湿する。第1貯水槽20へ流入した水は、第1
循環水供給系21を通って第1段ノズル19から循環水
として噴霧する。
【0039】下流エアワッシャ部14において、第2水
噴霧室16の空気入口16aから第3ワッシャメディア
22を通して流入する空気流に対し、その流れに対向す
るように第2貯水槽27からの水を第3段ノズル26か
ら噴霧すると、噴霧水が空気中の塵埃や有害ガスに衝突
し、衝突した空気中の塵埃や有害ガスが噴霧水とともに
第3ワッシャメディア22に達し、第3ワッシャメディ
ア22が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0040】第3ワッシャメディア22に達した噴霧水
は、第3ワッシャメディア22に付着した塵埃を洗い流
して流下するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽
27へ流入し、流下する過程においてわずかであるが蒸
発して空気を加湿する。
【0041】第3ワッシャメディア22に衝突しなかっ
た噴霧水は、一部が第2水噴霧室16の天井面、壁面ま
たは貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移
動し、その過程において空気中の塵埃や有害ガスを取り
込んで第4ワッシャメディア23に達し、第4ワッシャ
メディア23が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉す
る。
【0042】第4ワッシャメディア23に達した噴霧水
は、第4ワッシャメディア23に付着した塵埃を洗い流
して流下するとともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽
27へ流入する。第2貯水槽27に滞留する循環水は、
第2循環水供給系28を通って循環し、再び第2段ノズ
ル25から噴霧する。
【0043】第4ワッシャメディア23を通過した空気
流に対し、清浄な補給水を第3段ノズル26から噴霧す
ると、清浄な水の噴霧水が空気中に残存する塵埃や有害
ガスに衝突し、衝突した塵埃や有害ガスが噴霧水ととも
に第5ワッシャメディア24に達し、第5ワッシャメデ
ィア24が塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
第5ワッシャメディア24に達した噴霧水は、第5ワッ
シャメディア24に付着した塵埃を洗い流して流下する
とともに有害ガスを取り込んで第2貯水槽27へ流入す
る。
【0044】第2貯水槽27へ流入した清浄な水は補給
水として循環水に合流し、第2循環水供給系28を通っ
て第2段ノズル25から循環水として噴霧する。第5ワ
ッシャメディア24を通過した空気は、浄化して十分に
加湿した清浄な空気として空気出口16bから流出す
る。
【0045】補給水は、空気の加湿に伴って減少する循
環水の減少量を補うとともに、循環水中の有害ガス濃度
を一定値以下に維持するために必要な量を第3段ノズル
26と第2貯水槽27へ供給し、第1貯水槽20と第2
貯水槽27の水位を保つようにオーバーフロー配管39
から余分となる水を排出する。
【0046】第5ワッシャメディア24を通過した空気
は、エリミネータ41に流入し、エリミネータ41にお
いて空気中の水滴を除去する。エリミネータ41から流
出する空気は冷却室42に導き、冷却コイル43によっ
て冷却する。
【0047】したがって、上述した構成においては、流
入する空気を多段に浄化でき、しかも空気流の下流に清
浄度の高い水を噴霧するので、ガス除去効果が高まり、
大気の有害ガス濃度が高濃度である地域においても使用
することができる。
【0048】因みに、表1は本発明の効果を示すもので
あり、表から明らかなように、一般的なガス濃度の大気
に適用した場合にも、ガス濃度が高濃度である大気に適
用した場合においても、優れた浄化効果を得ることがで
きる。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1段ノズルおよび第2段ノズルから噴霧水を空気流に対
向するように噴射し、折り返すように空気を加湿するの
で、空気の流量に対する噴霧水の量の割合を低く設定し
ても、各ワッシャメディアによって空気中の塵埃や有害
ガスを十分に除去するとともに効率よく空気を加湿で
き、各循環水供給系におけるポンプ等のアクチュエータ
の出力を低減することができる。
【0051】しかも、第3段ノズルから噴霧する清浄な
水は、初期清浄度を保った状態で噴霧水となるので、第
1、第2、第3、第4ワッシャメディアを通過した有害
ガスに対して、その清浄性を有効に活かして高い除去性
能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すエアワッシャの平断面
図である。
【図2】同エアワッシャの縦断面図である。
【図3】同エアワッシャの横断面図である。
【図4】従来のエアワッシャの構成を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
A 空気 11 エアワッシャ 12 本体ケーシング 13 上流エアワッシャ部 14 下流エアワッシャ部 15 第1水噴霧室 15a 空気入口 15b 空気出口 16 第2水噴霧室 16a 空気入口 16b 空気出口 17 第1ワッシャメディア 18 第2ワッシャメディア 19 第1段ノズル 20 第1貯水槽 21 第1循環水供給系 22 第3ワッシャメディア 23 第4ワッシャメディア 24 第5ワッシャメディア 25 第2段ノズル 26 第3段ノズル 27 第2貯水槽 28 第2循環水供給系 38 連絡管 39 オーバーフロー配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋田 州三 栃木県宇都宮市平出工業団地28 クボタ空 調株式会社栃木工場内 (72)発明者 上村 次明 栃木県宇都宮市平出工業団地28 クボタ空 調株式会社栃木工場内 (72)発明者 篠原 正明 栃木県宇都宮市平出工業団地28 クボタ空 調株式会社栃木工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流の流れ方向に沿って上流エアワッ
    シャ部と下流エアワッシャ部を連通して設け、 上流エアワッシャ部に、空気入口と空気出口とを有し、
    空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる第1水
    噴霧室と、第1水噴霧室の空気入口に配置する第1ワッ
    シャメディアと、第1水噴霧室の空気出口に配置する第
    2ワッシャメディアと、第1水噴霧室内の第1ワッシャ
    メディアより下流側に位置し、空気流とは逆方向に向け
    て第1ワッシャメディアに達する噴霧水を噴霧する第1
    段ノズルと、水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受
    け止める第1貯水槽と、第1貯水槽内の循環水を第1段
    ノズルに循環供給する第1循環水供給系とを設け、 下流エアワッシャ部に、空気入口と空気出口とを有し、
    空気入口から空気出口に向かって空気流が生じる第2水
    噴霧室と、第2水噴霧室の空気入口に配置する第3ワッ
    シャメディアと、第2水噴霧室内に空気流を横切って配
    置する第4ワッシャメディアと、第2水噴霧室の空気出
    口に配置する第5ワッシャメディアと、第2水噴霧室内
    の第3ワッシャメディアより下流側に位置し、空気流と
    は逆方向に向けて第3ワッシャメディアに達する噴霧水
    を噴霧する第2段ノズルと、第2水噴霧室内の第4ワッ
    シャメディアより下流側に位置し、空気流の順方向又は
    逆方向に向けて噴霧水を噴霧する第3段ノズルと、第2
    水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を受け止める第2
    貯水槽と、第2貯水槽内の循環水を第2段ノズルに循環
    供給する第2循環水供給系と、補給水を第3段ノズルに
    供給する補給水供給系とを設け、第1貯水槽と第2貯水
    槽とを連通する連絡管を設け、第1貯水槽にオーバーフ
    ロー配管を設けたことを特徴とするエアワッシャ。
JP16121998A 1997-09-30 1998-06-10 エアワッシャ Expired - Lifetime JP3698548B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16121998A JP3698548B2 (ja) 1998-06-10 1998-06-10 エアワッシャ
US09/135,032 US6059866A (en) 1997-09-30 1998-08-17 Air washer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16121998A JP3698548B2 (ja) 1998-06-10 1998-06-10 エアワッシャ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11347331A true JPH11347331A (ja) 1999-12-21
JP3698548B2 JP3698548B2 (ja) 2005-09-21

Family

ID=15730893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16121998A Expired - Lifetime JP3698548B2 (ja) 1997-09-30 1998-06-10 エアワッシャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3698548B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100368060C (zh) * 2003-07-30 2008-02-13 温州市双屿防腐设备制造公司 湍冲洗涤型气体处理装置
JP2012525258A (ja) * 2010-05-11 2012-10-22 ヨンミン ジョン 湿式空気浄化装置
CN105983321A (zh) * 2015-01-31 2016-10-05 中国石油化工股份有限公司 氨中和装置及中和方法
CN105983323A (zh) * 2015-01-31 2016-10-05 中国石油化工股份有限公司 喷淋装置和中和方法
CN105983319A (zh) * 2015-01-31 2016-10-05 中国石油化工股份有限公司 多层喷淋装置
CN107930303A (zh) * 2017-11-20 2018-04-20 防城港市港口区前途安防科技有限公司 一种用于公路的降尘喷雾装置
CN108744925A (zh) * 2018-05-22 2018-11-06 肇庆中能创智信息科技有限公司 一种节能环保型的工业废气净化装置
CN111964090A (zh) * 2020-08-14 2020-11-20 孙洋 一种带沉降室的喷淋清理锅炉
CN112665050A (zh) * 2020-12-28 2021-04-16 河南惠银环保工程有限公司 一种开式喷淋***水温调节装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100368060C (zh) * 2003-07-30 2008-02-13 温州市双屿防腐设备制造公司 湍冲洗涤型气体处理装置
JP2012525258A (ja) * 2010-05-11 2012-10-22 ヨンミン ジョン 湿式空気浄化装置
CN105983321A (zh) * 2015-01-31 2016-10-05 中国石油化工股份有限公司 氨中和装置及中和方法
CN105983323A (zh) * 2015-01-31 2016-10-05 中国石油化工股份有限公司 喷淋装置和中和方法
CN105983319A (zh) * 2015-01-31 2016-10-05 中国石油化工股份有限公司 多层喷淋装置
CN105983321B (zh) * 2015-01-31 2018-04-06 中国石油化工股份有限公司 氨中和装置及中和方法
CN105983319B (zh) * 2015-01-31 2018-04-06 中国石油化工股份有限公司 多层喷淋装置
CN107930303A (zh) * 2017-11-20 2018-04-20 防城港市港口区前途安防科技有限公司 一种用于公路的降尘喷雾装置
CN108744925A (zh) * 2018-05-22 2018-11-06 肇庆中能创智信息科技有限公司 一种节能环保型的工业废气净化装置
CN111964090A (zh) * 2020-08-14 2020-11-20 孙洋 一种带沉降室的喷淋清理锅炉
CN112665050A (zh) * 2020-12-28 2021-04-16 河南惠银环保工程有限公司 一种开式喷淋***水温调节装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3698548B2 (ja) 2005-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6059866A (en) Air washer
JP3827486B2 (ja) エアワッシャ
JP3907255B2 (ja) エアワッシャ
JP4383459B2 (ja) 汚染ガス除去空気調和装置
JP3308278B2 (ja) 液体スプレー式空気浄化装置
JP3698548B2 (ja) エアワッシャ
JP2000320865A (ja) 汚染ガス除去空気調和装置
JP2006341194A (ja) 不純物除去装置
JP2000317248A (ja) ガス不純物の除去システム
JP3544836B2 (ja) エアワッシャ
US6387165B1 (en) Airborne molecular contaminant removing apparatus
JP4318355B2 (ja) 高風速エアワッシャ
JP2001096123A (ja) エアワッシャ
JP2007255749A (ja) 空気調和装置
JP2002005474A (ja) エアワッシャ
JP3698547B2 (ja) エアワッシャ
JP2002219325A (ja) 熱回収式ケミカルワッシャ装置
CN213514187U (zh) 一种自动补水、自动排水的空气水洗净化加湿装置
JP4911968B2 (ja) 外気冷熱利用方法及び空調システム
JP3916360B2 (ja) エアワッシャ
JP2000033221A (ja) クリ―ンル―ム汚染物質除去システム
JP2000312810A (ja) エアワッシャ
JP4730586B2 (ja) 汚染物質除去装置
JP3943213B2 (ja) 空気浄化方法
KR100764550B1 (ko) 핀·코일을 사용한 열회수식 에어와셔 외기공조기

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080715

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130715

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term