JPH11344006A - 挟圧装置 - Google Patents

挟圧装置

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JPH11344006A
JPH11344006A JP10150939A JP15093998A JPH11344006A JP H11344006 A JPH11344006 A JP H11344006A JP 10150939 A JP10150939 A JP 10150939A JP 15093998 A JP15093998 A JP 15093998A JP H11344006 A JPH11344006 A JP H11344006A
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JP
Japan
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pressure
pair
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heads
cylinders
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Application number
JP10150939A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yamauchi
喜弘 山内
Kazuyuki Okusu
和幸 尾楠
Hirofumi Muta
弘文 牟田
Masahiro Noguchi
昌洋 野口
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Inoue Mfg Inc
Toyota Motor Corp
Inoue Seisakusho Co Ltd
Kyoho Machine Works Ltd
Original Assignee
Inoue Mfg Inc
Toyota Motor Corp
Inoue Seisakusho Co Ltd
Kyoho Machine Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被挟圧物の剛性が低い場合でもラフな位置決
め精度で被挟圧物を変形させることなく挟圧してスポッ
ト溶接などを行うことができる新たな機構の挟圧装置を
提供する。 【解決手段】 一対の電極24を接近させる側の第1圧
力室26は第1連通路38によって互いに連通させられ
ているため、一対の電極24が互いに接近する方向へ移
動する際に一方の電極24が先に被溶接物(被挟圧物)
22に当接してそれ以上の移動が阻止されると、他方の
電極24のみが更に接近させられて被溶接物22が挟圧
されることから、被溶接物22に対する相対的な位置決
め精度がラフであっても、被溶接物22が確実に挟圧さ
れる。しかも、一方の電極24が被溶接物22に当接し
ても、両電極24を接近させる際の移動抵抗が同じであ
れば被溶接物22に作用する偏荷重が略零となるため、
被溶接物22の剛性が低い場合でも被溶接物22の変形
を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は挟圧装置に係り、特
に、ラフな位置決め精度でも被挟圧物を変形させること
なく挟圧できる挟圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一直線上において相対向するように配設
された一対の挟圧ヘッド間で被挟圧物を挟圧する挟圧装
置が、各種のロボットの把持装置や仮止め装置、スポッ
ト溶接装置などとして多用されている。実開昭62−1
09883号公報に記載されているスポット溶接装置は
その一例で、挟圧ヘッドである一対の固定電極と可動電
極との間で被溶接物(被挟圧物)を挟圧してスポット溶
接を行うようになっているとともに、可動電極はエアシ
リンダのピストンロッドに取り付けられ、そのエアシリ
ンダの一対の圧力室に供給される圧力エアの差圧に基づ
いて、低荷重で可動電極を移動させて固定電極との間で
被溶接物を仮挟圧したのち、高荷重を加えて被溶接物を
強固に挟圧するようになっている。また、別のスポット
溶接装置として、一対の電極(挟圧ヘッド)がエアシリ
ンダのハウジングおよびピストンロッドに配設されると
ともに、ハウジング自体がスライド可能に配設され、被
溶接物の位置に応じてハウジングが移動させられること
により、一対の電極によって常に確実に被溶接物を挟圧
できるフローティングタイプのものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定電
極および可動電極で溶接する前者のスポット溶接装置に
おいては、例えば被溶接物に対して装置を移動させなが
ら溶接作業を行う場合、僅かな位置ずれで被溶接物と固
定電極との間に隙間などが生じると、可動電極で挟圧す
る際に被溶接物が変形する恐れがある。また、複数対の
電極を配設して、複数箇所に同時にスポット溶接を行お
うとしても、総ての溶接位置において位置ずれが生じな
いようにすることは困難で、1箇所ずつ溶接作業を行う
必要があるとともに、各溶接位置に高い精度で位置決め
しなければならず、作業能率が悪いという問題があっ
た。
【0004】一方、フローティングタイプの後者のスポ
ット溶接装置においては、被溶接物の位置に応じて一対
の電極の挟圧位置が変化するため、必ずしも高い位置決
め精度が要求されないが、シリンダハウジングのスライ
ド時にその移動抵抗に相当する反力(偏荷重)が被溶接
物に作用し、被溶接物の剛性によっては変形する可能性
があるなど、溶接条件によっては必ずしも充分に満足で
きない場合があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、被挟圧物の剛性が低
い場合でもラフな位置決め精度で被挟圧物を変形させる
ことなく挟圧してスポット溶接などを行うことができる
新たな機構の挟圧装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、一直線上において相対向するように
配設された一対の挟圧ヘッドを互いに接近させて被挟圧
物を挟圧する挟圧装置であって、(a) それぞれハウジン
グおよびピストンロッドの一方がフレームに固定される
とともに他方に前記一対の挟圧ヘッドが配設され、ピス
トンの両側の一対の圧力室に供給される圧力流体の圧力
に応じてそのピストンロッドをハウジングに対して相対
的に突き出し、引き込み駆動することにより、その挟圧
ヘッドをそれぞれ前記一直線に沿って直線往復移動させ
る一対のシリンダと、(b) その一対のシリンダの圧力室
のうち、圧力流体が供給されることにより前記一対の挟
圧ヘッドを互いに接近させる側の第1圧力室を互いに連
通させる第1連通路と、(c) その第1連通路に供給する
圧力流体の圧力を調整する第1圧力調整手段と、(d) 前
記一対のシリンダの圧力室のうち、圧力流体が供給され
ることにより前記一対の挟圧ヘッドを互いに離間させる
側の第2圧力室に供給する圧力流体の圧力を調整する第
2圧力調整手段とを有することを特徴とする。
【0007】第2発明は、第1発明の挟圧装置におい
て、前記第1圧力調整手段および前記第2圧力調整手段
により、前記第1連通路および前記第2圧力室に供給さ
れる圧力流体の差圧を制御することにより、前記一対の
シリンダのピストンロッドをそれぞれ低荷重でハウジン
グに対して相対移動させて前記一対の挟圧ヘッドを互い
に接近させ、前記被挟圧物を低荷重で挟圧した後、その
挟圧方向に作用する荷重を増大させて該被挟圧物を高荷
重で挟圧する挟圧制御手段を有することを特徴とする。
【0008】第3発明は、第2発明の挟圧装置におい
て、(a) 前記一対のシリンダの前記第2圧力室は第2連
通路によって互いに連通させられていて、前記第2圧力
調整手段は、その第2連通路に供給する圧力流体の圧力
を調整するものであり、(b) その第2圧力調整手段は、
(b-1) 流体供給源から供給される圧力流体の圧力を予め
設定された第2圧力に調圧する第2調圧弁と、(b-2) そ
の第2調圧弁と前記第2連通路との間に配設されて、そ
の第2調圧弁とその第2連通路とを連通させる連通状態
と、その第2調圧弁とその第2連通路とを遮断するとと
もにその第2連通路から圧力流体が流出することを許容
する遮断状態との2つの状態に切り換える第2切換弁と
を有するもので、(c) 前記第1圧力調整手段は、(c-1)
流体供給源から供給される圧力流体の圧力を、前記第2
連通路に前記第2圧力の圧力流体が供給されている状態
で前記第1連通路に供給されることにより前記一対の挟
圧ヘッドを互いに接近させることができるように予め設
定された第1圧力に調圧する第1調圧弁と、(c-2) その
第1調圧弁とその第1連通路との間に配設されて、その
第1調圧弁とその第1連通路とを連通させる連通状態
と、その第1調圧弁とその第1連通路とを遮断するとと
もにその第1連通路から圧力流体が流出することを許容
する遮断状態との2つの状態に切り換える第1切換弁と
を有するもので、(d) 前記挟圧制御手段は、(d-1) 前記
第2切換弁を連通状態とし、前記第1切換弁を遮断状態
として前記一対の挟圧ヘッドを互いに離間させる開放手
段と、(d-2) その第2切換弁を連通状態としたままその
第1切換弁を連通状態に切り換えて、前記一対のシリン
ダのピストンロッドをそれぞれ低荷重でハウジングに対
して相対移動させて前記一対の挟圧ヘッドを互いに接近
させ、その一対の挟圧ヘッド間に配置されている前記被
挟圧物を低荷重で挟圧する仮挟圧手段と、(d-3) その第
1切換弁を連通状態としたままその第2切換弁を遮断状
態に切り換えて、その一対の挟圧ヘッド間で前記被挟圧
物を高荷重で挟圧する本挟圧手段とを有するものである
ことを特徴とする。
【0009】第4発明は、第1発明〜第3発明の何れか
の挟圧装置において、(a) 前記一対のシリンダは前記一
直線上において前記ピストンロッドが相対向するように
ハウジングが前記フレームに固定され、そのピストンロ
ッドの先端に前記挟圧ヘッドが取り付けられているとと
もに、(b) 前記第1圧力調整手段と前記第1連通路との
間には、その第1圧力調整手段からその第1連通路側へ
の圧力流体の流れを阻止するとともに逆方向の流れを許
容する逆止弁と、その第1圧力調整手段からその第1連
通路側へ流れる圧力流体の流量を制限する流量制御弁と
が並列に設けられていることを特徴とする。
【0010】第5発明は、第1発明〜第4発明の何れか
の挟圧装置において、それぞれ異なる一直線上において
相対向するように複数対の挟圧ヘッドが配設されている
とともに、その複数対の挟圧ヘッドに対応して複数対の
シリンダが設けられており、一対のシリンダ毎に前記第
1連通路、第1圧力調整手段、および第2圧力調整手段
が独立に設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】このような挟圧装置においては、相対向
して配設された一対の挟圧ヘッドがそれぞれシリンダに
よって互いに接近する方向へ移動させられるように、第
1連通路および第2圧力室に供給する圧力流体の差圧を
第1圧力調整手段および第2圧力調整手段によって調圧
することにより、それ等の挟圧ヘッド間に配設された被
挟圧物を挟圧することができる。その場合に、一対の挟
圧ヘッドを接近させる側の第1圧力室は第1連通路によ
って互いに連通させられているため、従来のフローティ
ングタイプの溶接装置と同様に、一対の挟圧ヘッドが互
いに接近する方向へ移動する際に一方の挟圧ヘッドが先
に被挟圧物に当接してそれ以上の移動が阻止されると、
他方の挟圧ヘッドのみが更に接近させられて被挟圧物を
挟圧する。したがって、被挟圧物に対する相対的な位置
決め精度がラフであっても、その被挟圧物を確実に挟圧
することができる。しかも、本発明では一方の挟圧ヘッ
ドが被挟圧物に当接しても、従来のフローティングタイ
プの溶接装置のようにシリンダハウジングの移動抵抗に
相当する反力が被挟圧物に作用することがなく、両挟圧
ヘッドを接近させる際の移動抵抗(ハウジングとピスト
ンロッドとの相対移動抵抗など)が同じであれば被挟圧
物に作用する偏荷重が略零となるため、被挟圧物の剛性
が低い場合や被挟圧物が軽量な場合等でも被挟圧物が変
形したり位置ずれが生じたりすることを可及的に回避す
ることができる。
【0012】また、このように位置決め精度がラフであ
っても良いことから、第5発明のように複数対の挟圧ヘ
ッドを配設するとともに、その複数対の挟圧ヘッドに対
応して複数対のシリンダを設け、一対のシリンダ毎に前
記第1連通路、第1圧力調整手段、および第2圧力調整
手段を独立に設けて、複数箇所の挟圧を並行して行う場
合でも、各挟圧部位で確実に被挟圧物を挟圧することが
可能で、例えば高い位置決め精度で1箇所ずつ挟圧位置
を移動しながらスポット溶接などを行う場合に比較し
て、スポット溶接などの作業能率が大幅に向上する。そ
の場合に、各挟圧部位における挟圧条件(挟圧荷重や挟
圧タイミングなど)はそれぞれ独立に設定できるため、
挟圧条件が異なる複数種類の被挟圧物や挟圧部位を同時
に挟圧することも可能である。
【0013】挟圧制御手段を有する第2発明の挟圧装置
においては、第1連通路および第2圧力室に供給する圧
力流体の差圧を制御することにより、一対のシリンダの
ピストンロッドをそれぞれ低荷重でハウジングに対して
相対移動させて一対の挟圧ヘッドにより被挟圧物を低荷
重で挟圧した後、その挟圧方向に作用する荷重を増大さ
せて被挟圧物を高荷重で挟圧するようになっているた
め、被挟圧物を変形させたり位置ずれを生じさせたりす
ることなく大きな荷重で確実に挟圧することが可能で、
例えばスポット溶接の場合、適度な挟圧荷重で被溶接物
を挟圧して抵抗溶接を適切に行うことができる。
【0014】第3発明では、挟圧制御手段により第1切
換弁および第2切換弁が適宜切り換えられ、第1連通路
および第2連通路に対する圧力流体の供給状態が変更さ
れることにより、互いに離間させられた一対の挟圧ヘッ
ドが低荷重で接近させられて被挟圧物を挟圧した後、高
荷重で挟圧するようになっているため、圧力流体の圧力
を検出しながらフィードバック制御により複数段階で変
化させる場合に比較して、装置が簡単且つ安価に構成さ
れるとともにサイクルタイムを短縮できる。
【0015】第4発明では、一直線上においてピストン
ロッドが相対向するように一対のシリンダが配設され、
そのピストンロッドの先端に挟圧ヘッドが取り付けられ
ているため、従来のフローティングタイプの溶接装置に
比較して、こじりなどを生じることなく被挟圧物を効率
良く挟圧できるとともに、装置がコンパクトに構成され
る。特に、第5発明のように複数対のシリンダを配設し
て複数箇所を同時に挟圧できる装置においては、1対ず
つのシリンダを比較的近接して配設することができるた
め、挟圧部位の間隔が狭い場合でも同時に挟圧してスポ
ット溶接などを行うことが可能となる。
【0016】また、ピストンロッドに挟圧ヘッドが取り
付けられているため、そのイナーシャが比較的小さいと
ともに、第1圧力調整手段から第1連通路側へ流れる圧
力流体の流量は流量制御弁によって制限され、一対の挟
圧ヘッドを接近させて被挟圧物を挟圧する際の挟圧ヘッ
ドの移動速度が抑制されるため、被挟圧物に挟圧ヘッド
が当接する際の衝撃が小さく、被挟圧物の変形や位置ず
れなどが一層効果的に防止される。更に、上記流量制御
弁と並列に逆方向の流れを許容する逆止弁が設けられて
いるため、一対の挟圧ヘッドを離間させる際の移動速度
は制限されず、一連の作動のサイクルタイムを短縮でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の挟圧装置は、一直線上に
おいて相対向するように配設された一対の電極(挟圧ヘ
ッド)を互いに接近させて被溶接物(被挟圧物)を挟圧
しながらその電極間に溶接電流を通電して該被溶接物を
スポット溶接するスポット溶接装置に好適に適用される
が、ワークなどを挟圧して把持する把持装置など、一対
の挟圧ヘッド間で被挟圧物を挟圧する種々の装置に適用
され得る。
【0018】一対の挟圧ヘッドをそれぞれ直線往復移動
させる一対のシリンダは、第4発明のように一直線上に
おいてピストンロッドが相対向するようにハウジングが
フレームに固定され、そのピストンロッドの先端に挟圧
ヘッドが取り付けられるようにすることが望ましいが、
挟圧ヘッドが位置する一直線上から離間した位置にシリ
ンダを配設することもできるし、ピストンロッドをフレ
ームに固定してハウジングに挟圧ヘッドを取り付けるよ
うにしても良い。一対のシリンダとしては、圧力エアに
よって作動させられるエアシリンダが好適に用いられる
が、作動油など他の圧力流体によって作動させられるも
のを採用することも可能である。
【0019】第2発明では、挟圧制御手段によって挟圧
荷重が自動的に2段階で変化させられるようになってい
るが、第1発明の実施に際しては、一定の挟圧荷重で挟
圧ヘッドを接近させて被挟圧物を挟圧するだけでも良い
し、挟圧荷重を3段階以上で変化させることも可能であ
る。また、場合によっては作業者が手動で第1圧力調整
手段や第2圧力調整手段を操作して差圧を制御するよう
にしても良い。
【0020】第3発明では、第1圧力調整手段が第1調
圧弁および第1切換弁を有して構成され、第2圧力調整
手段が第2調圧弁および第2切換弁を有して構成され、
挟圧制御手段によりそれ等の第1切換弁および第2切換
弁が切り換えられることにより挟圧荷重が2段階で変化
させられるようになっているが、それ等の第1圧力調整
手段、第2圧力調整手段として圧力流体の圧力を連続的
に変化させることができる圧力制御サーボ弁やリニアソ
レノイド弁などを用いたり、切換弁などで流体回路を切
り換えたりすることにより、何れか一方の圧力流体の圧
力を途中で変化させて挟圧荷重を変化させるようにして
も良い。第1調圧弁および第2調圧弁は、減圧側すなわ
ちシリンダ側の圧力が設定値を超えた場合には圧力流体
を流出させるものであることが望ましいが、エアシリン
ダを用いる場合は流出不能であっても良い。また、第1
圧力調整手段および第2圧力調整手段は、互いに独立に
圧力流体の圧力を制御するものでも良いが、例えば第1
圧力調整手段によって調圧された圧力流体の圧力を更に
第2圧力調整手段により所定圧力だけ減圧して第2連通
路へ供給するようにしても良い。なお、上記第1調圧弁
によって調圧される第1圧力および第2調圧弁によって
調圧される第2圧力は、ピストンの受圧面積が同じであ
れば第1圧力>第2圧力とされるが、通常はピストンロ
ッドの存在により受圧面積が異なるため、受圧面積差を
考慮して適宜設定され、場合によっては第1圧力=第2
圧力であっても良い。
【0021】異なる一直線上に複数対の挟圧ヘッドが配
設される第5発明の挟圧装置は、同時に複数対の挟圧ヘ
ッドで被挟圧物を挟圧することもできるが、フレームの
強度などにより、一対ずつタイミングをずらして挟圧す
るようにしても良い。複数対の挟圧ヘッドが移動させら
れる一直線の向きは、それぞれ任意に設定できるが、例
えば互いに平行となるように定められる。
【0022】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例であるスポ
ット溶接装置10の正面図である。スポット溶接装置1
0は、ロボットアーム12に取り付けられたコの字形状
のフレーム14と、フレーム14の先端部にそれぞれ異
なる互いに平行な一直線上において相対向するように併
設された三対のシリンダ16aおよび16b、17aお
よび17b、19aおよび19b(以下、特に区別しな
い場合には単にシリンダ16、17、19という)とか
ら構成される。シリンダ16、17、19は、何れもフ
レーム14に固定された筒状のハウジング18と、ハウ
ジング18から前方へ突き出すピストンロッド20と、
被溶接物22を挟圧するためにピストンロッド20の先
端に設けられた電極24とから構成される。被溶接物2
2は、例えば部分的に重ね合わされた2枚の板材など
で、曲げ加工などにより板厚方向へ変位した複数箇所
(図では3箇所)の溶接部位22a、22b、22cを
有している。尚、スポット溶接装置10は挟圧装置に対
応しており、被溶接物22は被挟圧物に対応しており、
電極24は挟圧ヘッドに対応している。
【0023】図2〜図4は、スポット溶接装置10のエ
ア回路を説明する図で、一対のシリンダ16aおよび1
6bに対するエア回路を示したものであるが、分岐配管
70、72にも全く同じ回路が設けられて前記シリンダ
17aおよび17b、19aおよび19bに対して圧力
エアが供給されるようになっている。図において、シリ
ンダ16a、16bには、圧力流体としてのエアが供給
されることにより一対の電極24を互いに接近させる側
の第1圧力室26と、エアが供給されることにより一対
の電極24を互いに離間させる側の第2圧力室28とが
設けられており、第1圧力室26と第2圧力室28とに
供給されるエアの圧力に応じてピストンロッド20をハ
ウジング18に対して相対的に突き出し、引き込み駆動
することにより、一対の電極24が共通の一直線上を直
線往復移動させられる。
【0024】また、第2圧力室28は、第2連通路30
によって互いに連通させられており、第2連通路30と
流体供給源32との間には、流体供給源32から供給さ
れるエアの圧力を予め設定された第2圧力P2 に調圧す
る第2調圧弁34が配設されている。流体供給源32
は、エアを所定の流量で圧送するもので、例えばエアポ
ンプなどを含んで構成される。第2調圧弁34は、第2
連通路30側のエアの圧力が容積変化によって第2圧力
2 を超えた場合でも、その第2連通路30側のエアを
リリーフして第2圧力P2 となるように調圧するもので
ある。その第2調圧弁34と第2連通路30との間に
は、第2調圧弁34と第2連通路30とを連通させる連
通状態と、その第2調圧弁34と第2連通路30とを遮
断するとともにその第2連通路30からエアが流出する
ことを許容する遮断状態との2つの状態に切り換える第
2切換弁36が配設されている。第2切換弁36は電磁
切換弁で、ソレノイドSOL2が非励磁(OFF)の場
合には図2および図3に示す連通状態となり、ソレノイ
ドSOL2が励磁(ON)の場合には図4に示す遮断状
態となる。遮断状態では、第2調圧弁34から供給され
るエアの流出を阻止するようになっている。尚、第2調
圧弁34および第2切換弁36は、第2圧力調整手段に
対応している。
【0025】また、第1圧力室26は、第1連通路38
によって互いに連通させられており、第1連通路38と
流体供給源32との間には第1調圧弁40が配設されて
いる。第1調圧弁40は、流体供給源32から供給され
るエアの圧力を、第2連通路30に第2圧力P2 のエア
が供給されている状態で第1連通路38に供給されるこ
とにより上記一対の電極24を互いに接近させることが
できるように予め設定された第1圧力P1 に調圧する。
その第1調圧弁40と第1連通路38との間には、その
第1調圧弁40と第1連通路38とを連通させる連通状
態と、その第1調圧弁40と第1連通路38とを遮断す
るとともにその第1連通路38からエアが流出すること
を許容する遮断状態との2つの状態に切り換える第1切
換弁42が配設されている。第1切換弁42は電磁切換
弁で、ソレノイドSOL1が非励磁(OFF)の場合に
は図2に示す遮断状態となり、ソレノイドSOL1が励
磁(ON)の場合には図3および図4に示す連通状態と
なる。遮断状態では、第1調圧弁40から供給されるエ
アの流出を阻止するようになっている。尚、第1調圧弁
40および第1切換弁42は、第1圧力調整手段に対応
している。
【0026】また、第1連通路38と第1切換弁42と
の間には、第1切換弁42から第1連通路38へのエア
の流れを阻止するとともに逆方向の流れを許容する逆止
弁44と、第1切換弁42から第1連通路38へ流れる
エアの流量を制限する流量制御弁46とが並列に設けら
れている。
【0027】図5は、スポット溶接装置10の制御作動
を行うコントローラ50を示す図である。コントローラ
50は、CPU、RAM、ROM等を有するマイクロコ
ンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶
機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに
従って信号処理を行うものであり、ロボットアーム12
を移動させるロボット54との間で必要な情報を授受す
るようになっているとともに、溶接電源52、第1切換
弁42のソレノイドSOL1、第2切換弁36のソレノ
イドSOL2に対してそれぞれ制御信号を出力する。ロ
ボット54は、予め設定された移動経路に従ってロボッ
トアーム12を順次移動させるもので、スポット溶接装
置10は複数箇所で溶接作業を行う。また、図5では、
一対のシリンダ16aおよび16bに関する第1切換弁
42、第2切換弁36だけが図示されているが、他の2
対のシリンダ17aおよび17b、19aおよび19b
に関する第1切換弁、第2切換弁についても、共通のコ
ントローラ50によって制御される。これらの第1切換
弁および第2切換弁の切換制御は、3対のシリンダ1
6、17、19毎に切換タイミングをずらしても良い。
溶接電源52から電極24に通電される溶接電流の通電
タイミングや電流値、前記調圧弁34、40によるエア
の圧力制御についても、3対のシリンダ16、17、1
9毎に異なる通電タイミングや電流値、圧力値に設定す
ることができる。但し、3対のシリンダ16、17、1
9を区別することなく、総て同じ条件で溶接作業が行わ
れるようになっていても良い。コントローラ50は、挟
圧制御手段に対応している。
【0028】図6は、スポット溶接装置10の制御作動
を説明するフローチャートである。本制御作動におい
て、ステップSA2は挟圧制御手段及び仮挟圧手段に対
応しており、ステップSA3は挟圧制御手段及び本挟圧
手段に対応しており、ステップSA5は挟圧制御手段お
よび開放手段に対応しており、それぞれコントローラ5
0により実行される。
【0029】図において、ステップSA1では、図2に
示すように第1切換弁42、第2切換弁36のソレノイ
ドSOL1、SOL2が共にOFFの状態で、図1に示
すように三対の電極24間に被溶接物22が位置するよ
うにロボットアーム12が移動させられる。ステップS
A2では、図3に示されるように、第2切換弁36のソ
レノイドSOL2がOFFとされたままで、第1切換弁
42のソレノイドSOL1がONとされることにより、
第1圧力P1 と第2圧力P2 との差圧(P1 −P2 )お
よびピストンの受圧面積差に基づいて、三対のシリンダ
16、17、19のピストンロッド20がそれぞれ低荷
重でハウジング18から突き出され、三対の電極24が
それぞれ互いに接近させられて被溶接物22の溶接部位
22a、22b、22cがそれぞれ低荷重で挟圧され
る。
【0030】ここで、一対ずつのシリンダ16、17、
19は、その第1圧力室26、第2圧力室28がそれぞ
れ第1連通路38、第2連通路30によって連通させら
れているため、一対の電極24が互いに接近する方向へ
移動する際に一方の電極24が先に被溶接物22に当接
してそれ以上の移動が阻止されると、他方の電極24の
みが更に接近させられて被溶接物22を挟圧する。この
ため、それらの電極24の移動方向、すなわち一直線方
向において、被溶接物22とシリンダ16、17、19
との間に位置ずれがあっても、一対の電極24により確
実に被溶接物22を挟圧できる。また、被溶接物22の
ように3箇所の溶接部位22a、22b、22cが板厚
方向、言い換えれば電極24の移動方向において、それ
ぞれ異なる位置であっても、図7に示すように同じ位置
に配設された三対のシリンダ16、17、19によりそ
れらの溶接部位22a、22b、22cをそれぞれ確実
に挟圧することができる。
【0031】ステップSA3では、図4に示されるよう
に、第1切換弁42のソレノイドSOL1がONとされ
たままで、第2切換弁36のソレノイドSOL2がON
とされることにより、第2圧力室28のエア圧が大気圧
となり、第1圧力P1 に基づいて三対の電極24間で上
記被溶接物22の溶接部位22a、22b、22cがそ
れぞれ高荷重で挟圧される。
【0032】ステップSA4では、溶接電源52から三
対の電極24にそれぞれ溶接電流が通電され、被溶接物
22の3箇所の溶接部位22a、22b、22cが同時
に或いは所定のタイミングでスポット溶接される。次に
ステップSA5では、図2に示されるように、第1切換
弁42のソレノイドSOL1及び第2切換弁36のソレ
ノイドSOL2が共にOFFとされることにより、第2
圧力P2 に基づいて三対の電極24がそれぞれ互いに離
間させられる。
【0033】ステップSA6では、被溶接物22に対す
る総ての溶接が終了したか否かが判断される。この判断
が否定された場合は、ステップSA1〜SA6が繰り返
し実行されるが、この判断が肯定された場合は、ステッ
プSA7において、ロボットアーム12が原位置に復帰
させられる。
【0034】このように、本実施例のスポット溶接装置
10によれば、相対向して配設された三対の電極24が
それぞれ一対ずつのシリンダ16、17、19によって
互いに接近する方向へ移動させられるように、第1連通
路38および第2連通路30に供給するエアの差圧を第
1調圧弁40および第2調圧弁34によって調圧するこ
とにより、それ等の電極24間に位置する被溶接物22
の溶接部位22a、22b、22cを挟圧して溶接する
ことができる。その場合に、一対の電極24を接近させ
る側の第1圧力室26は第1連通路38によって互いに
連通させられているため、従来のフローティングタイプ
の溶接装置と同様に、一対の電極24が互いに接近する
方向へ移動する際に一方の電極24が先に被溶接物22
に当接してそれ以上の移動が阻止されると、他方の電極
24のみが更に接近させられて被溶接物22を挟圧す
る。したがって、被溶接物22に対する相対的な位置決
め精度がラフであっても、その被溶接物22を確実に挟
圧することができる。
【0035】ここで、本実施例では一方の電極24が被
溶接物22に当接しても、従来のフローティングタイプ
の溶接装置のようにシリンダハウジングの移動抵抗に相
当する反力が被溶接物22に作用することがなく、両電
極24を接近させる際の移動抵抗(ハウジング18とピ
ストンロッド20との相対移動抵抗など)が同じであれ
ば被溶接物22に作用する偏荷重が略零となるため、被
溶接物22の剛性が低い場合や被溶接物22が軽量な場
合等でも被溶接物22が変形したり位置ずれが生じたり
することを可及的に回避することができる。図1に示す
ように、シリンダ16、17、19が略水平となる姿勢
で溶接を行う場合、両側の電極24を突き出す際の移動
抵抗は略等しいため、何れか一方の電極24が先に被溶
接物22に当接しても、その被溶接物22に作用する偏
荷重は略零である。
【0036】また、このように位置決め精度がラフであ
っても良いことから、三対の電極24を配設するととも
に、その三対の電極24に対応して三対のシリンダ1
6、17、19を設け、一対ずつのシリンダ16、1
7、19毎に前記第1連通路38、第1調圧弁40、第
1切換弁42、第2連通路30、第2調圧弁34、およ
び第2切換弁36をそれぞれ独立に設けることにより、
三箇所の溶接部位22a、22b、22cを確実に挟圧
することが可能で、例えば高い位置決め精度で1箇所ず
つ挟圧位置を移動しながらスポット溶接を行う場合に比
較して、スポット溶接の作業能率が大幅に向上する。そ
の場合に、各溶接部位22a、22b、22cにおける
挟圧条件(挟圧荷重や挟圧タイミングなど)はそれぞれ
独立に設定できるため、挟圧条件が異なる複数種類の被
溶接物や溶接部位を同時に挟圧することも可能である。
【0037】また、第1連通路38および第2連通路3
0に供給するエアの差圧を制御することにより、三対の
シリンダ16、17、19のピストンロッド20をそれ
ぞれ低荷重でハウジング18に対して相対移動させて一
対の電極24により被溶接物22を低荷重で挟圧した
後、その挟圧方向に作用する荷重を増大させて被溶接物
22を高荷重で挟圧するようになっているため、被溶接
物22を変形させたり位置ずれを生じさせたりすること
なく大きな荷重で確実に挟圧することが可能で、適度な
挟圧荷重で被溶接物22を挟圧して抵抗溶接を適切に行
うことができる。
【0038】また、コントローラ50により第1切換弁
42のソレノイドSOL1および第2切換弁36のソレ
ノイドSOL2が適宜切り換えられ、第1連通路38お
よび第2連通路30に対するエアの供給状態が変更され
ることにより、互いに離間させられた一対の電極24が
低荷重で接近させられて被溶接物22を挟圧した後、高
荷重で挟圧するようになっているため、エアの圧力を検
出しながらフィードバック制御により複数段階で変化さ
せる場合に比較して、装置が簡単且つ安価に構成される
とともにサイクルタイムを短縮できる。
【0039】また、一直線上においてピストンロッド2
0が相対向するように一対のシリンダ16が配設され、
そのピストンロッド20の先端に電極24が取り付けら
れているため、従来のフローティングタイプの溶接装置
に比較して、こじりなどを生じることなく被溶接物22
を効率良く挟圧できるとともに、装置がコンパクトに構
成される。特に、本実施例のように、三対のシリンダ1
6、17、19を互いに平行に配設して三箇所を同時に
挟圧する場合には、三対のシリンダ16、17、19を
比較的近接して配設することができるため、溶接部位2
2a、22b、22cの間隔が狭い場合でも同時に挟圧
してスポット溶接を行うことが可能となる。
【0040】また、ピストンロッド20に電極24が取
り付けられているため、そのイナーシャが比較的小さい
とともに、第1切換弁42から第1連通路38側へ流れ
るエアの流量は流量制御弁46によって制限され、一対
の電極24を接近させて被溶接物22を挟圧する際の電
極24の移動速度が抑制されるため、被溶接物22に電
極24が当接する際の衝撃が小さく、被溶接物22の変
形や位置ずれなどが一層効果的に防止される。更に、上
記流量制御弁46と並列に逆方向の流れを許容する逆止
弁44が設けられているため、一対の電極24を離間さ
せる際の移動速度は制限されず、一連の作動のサイクル
タイムを短縮できる。
【0041】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスポット溶接装置の正
面図である。
【図2】図1のスポット溶接装置のエア回路を示す図で
あって、第1切換弁42のソレノイドSOL1がOFF
で、第2切換弁36のソレノイドSOL2もOFFであ
る状態を示している。
【図3】図1のスポット溶接装置のエア回路を示す図で
あって、ソレノイドSOL1がONで、ソレノイドSO
L2がOFFである状態を示している。
【図4】図1のスポット溶接装置のエア回路を示す図で
あって、ソレノイドSOL1がONで、ソレノイドSO
L2もONである状態を示している。
【図5】図1のスポット溶接装置の制御作動を行うコン
トローラを示す図である。
【図6】図1のスポット溶接装置の制御作動の要部を説
明するフローチャートである。
【図7】図1のスポット溶接装置に設けられた三対の電
極で被溶接物が挟圧された状態を示す図である。
【符号の説明】
10:スポット溶接装置(挟圧装置) 14:フレーム 16a、16b、17a、17b、19a、19b:シ
リンダ 18:ハウジング 20:ピストンロッド 22:被溶接物(被挟圧物) 24:電極(挟圧ヘッド) 26:第1圧力室 28:第2圧力室 30:第2連通路 32:流体供給源 34:第2調圧弁(第2圧力調整手段) 36:第2切換弁(第2圧力調整手段) 38:第1連通路 40:第1調圧弁(第1圧力調整手段) 42:第1切換弁(第1圧力調整手段) 44:逆止弁 46:流量制御弁 50:コントローラ(挟圧制御手段) ステップSA2(挟圧制御手段、仮挟圧手段) ステップSA3(挟圧制御手段、本挟圧手段) ステップSA5(挟圧制御手段、開放手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 37/04 B23K 37/04 F (72)発明者 尾楠 和幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 牟田 弘文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野口 昌洋 神奈川県横浜市西区岡野二丁目10番10号 株式会社井上製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一直線上において相対向するように配設
    された一対の挟圧ヘッドを互いに接近させて被挟圧物を
    挟圧する挟圧装置であって、 それぞれハウジングおよびピストンロッドの一方がフレ
    ームに固定されるとともに他方に前記一対の挟圧ヘッド
    が配設され、ピストンの両側の一対の圧力室に供給され
    る圧力流体の圧力に応じて該ピストンロッドをハウジン
    グに対して相対的に突き出し、引き込み駆動することに
    より、該挟圧ヘッドをそれぞれ前記一直線に沿って直線
    往復移動させる一対のシリンダと、 該一対のシリンダの圧力室のうち、圧力流体が供給され
    ることにより前記一対の挟圧ヘッドを互いに接近させる
    側の第1圧力室を互いに連通させる第1連通路と、 該第1連通路に供給する圧力流体の圧力を調整する第1
    圧力調整手段と、 前記一対のシリンダの圧力室のうち、圧力流体が供給さ
    れることにより前記一対の挟圧ヘッドを互いに離間させ
    る側の第2圧力室に供給する圧力流体の圧力を調整する
    第2圧力調整手段とを有することを特徴とする挟圧装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1圧力調整手段および前記第2圧
    力調整手段により、前記第1連通路および前記第2圧力
    室に供給される圧力流体の差圧を制御することにより、
    前記一対のシリンダのピストンロッドをそれぞれ低荷重
    でハウジングに対して相対移動させて前記一対の挟圧ヘ
    ッドを互いに接近させ、前記被挟圧物を低荷重で挟圧し
    た後、その挟圧方向に作用する荷重を増大させて該被挟
    圧物を高荷重で挟圧する挟圧制御手段を有することを特
    徴とする請求項1に記載の挟圧装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のシリンダの前記第2圧力室は
    第2連通路によって互いに連通させられていて、前記第
    2圧力調整手段は、該第2連通路に供給する圧力流体の
    圧力を調整するものであり、 該第2圧力調整手段は、流体供給源から供給される圧力
    流体の圧力を予め設定された第2圧力に調圧する第2調
    圧弁と、該第2調圧弁と前記第2連通路との間に配設さ
    れて、該第2調圧弁と該第2連通路とを連通させる連通
    状態と、該第2調圧弁と該第2連通路とを遮断するとと
    もに該第2連通路から圧力流体が流出することを許容す
    る遮断状態との2つの状態に切り換える第2切換弁とを
    有するもので、 前記第1圧力調整手段は、流体供給源から供給される圧
    力流体の圧力を、前記第2連通路に前記第2圧力の圧力
    流体が供給されている状態で前記第1連通路に供給され
    ることにより前記一対の挟圧ヘッドを互いに接近させる
    ことができるように予め設定された第1圧力に調圧する
    第1調圧弁と、該第1調圧弁と該第1連通路との間に配
    設されて、該第1調圧弁と該第1連通路とを連通させる
    連通状態と、該第1調圧弁と該第1連通路とを遮断する
    とともに該第1連通路から圧力流体が流出することを許
    容する遮断状態との2つの状態に切り換える第1切換弁
    とを有するもので、 前記挟圧制御手段は、前記第2切換弁を連通状態とし、
    前記第1切換弁を遮断状態として前記一対の挟圧ヘッド
    を互いに離間させる開放手段と、該第2切換弁を連通状
    態としたまま該第1切換弁を連通状態に切り換えて、前
    記一対のシリンダのピストンロッドをそれぞれ低荷重で
    ハウジングに対して相対移動させて前記一対の挟圧ヘッ
    ドを互いに接近させ、該一対の挟圧ヘッド間に配置され
    ている前記被挟圧物を低荷重で挟圧する仮挟圧手段と、
    該第1切換弁を連通状態としたまま該第2切換弁を遮断
    状態に切り換えて、該一対の挟圧ヘッド間で前記被挟圧
    物を高荷重で挟圧する本挟圧手段とを有するものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の挟圧装置。
  4. 【請求項4】 前記一対のシリンダは前記一直線上にお
    いて前記ピストンロッドが相対向するようにハウジング
    が前記フレームに固定され、該ピストンロッドの先端に
    前記挟圧ヘッドが取り付けられているとともに、 前記第1圧力調整手段と前記第1連通路との間には、該
    第1圧力調整手段から該第1連通路側への圧力流体の流
    れを阻止するとともに逆方向の流れを許容する逆止弁
    と、該第1圧力調整手段から該第1連通路側へ流れる圧
    力流体の流量を制限する流量制御弁とが並列に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記
    載の挟圧装置。
  5. 【請求項5】 それぞれ異なる一直線上において相対向
    するように複数対の挟圧ヘッドが配設されているととも
    に、該複数対の挟圧ヘッドに対応して複数対のシリンダ
    が設けられており、一対のシリンダ毎に前記第1連通
    路、第1圧力調整手段、および第2圧力調整手段が独立
    に設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項に記載の挟圧装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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