JPH1134349A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
- Publication number
- JPH1134349A JPH1134349A JP18995297A JP18995297A JPH1134349A JP H1134349 A JPH1134349 A JP H1134349A JP 18995297 A JP18995297 A JP 18995297A JP 18995297 A JP18995297 A JP 18995297A JP H1134349 A JPH1134349 A JP H1134349A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- head
- air
- diaphragm
- damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ヘッドの移動に伴うインクの内圧変化を吸収す
るダンパを必要とせず、かつ吐出信頼性の高い安価なイ
ンクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】この発明によるインクジェット記録装置
は、インクタンクとして、柔軟な外袋11内に柔軟な隔壁
12を設け、外袋11と隔壁12とで構成される２つの部分の
内の１つに空気を封入して空気室13とし、他の部分にイ
ンク供給口15を設けインク14を詰めたインクタンク10a
を装着している。このインクタンク10aの装着によっ
て、高価なダンパは不要となる。
るダンパを必要とせず、かつ吐出信頼性の高い安価なイ
ンクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】この発明によるインクジェット記録装置
は、インクタンクとして、柔軟な外袋11内に柔軟な隔壁
12を設け、外袋11と隔壁12とで構成される２つの部分の
内の１つに空気を封入して空気室13とし、他の部分にイ
ンク供給口15を設けインク14を詰めたインクタンク10a
を装着している。このインクタンク10aの装着によっ
て、高価なダンパは不要となる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
記録ヘッドからインク滴を噴射させて記録するインクジ
ェット記録装置に関する。
記録ヘッドからインク滴を噴射させて記録するインクジ
ェット記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、インクジェット記録ヘッド（以
下ではヘッドと略称する）を記録紙等の記録媒体上を横
切って往復運動させ、その際にヘッドのインクノズルか
らインクを噴射させて記録するシリアル式インクジェッ
ト記録装置（以下ではＩＪ記録装置と略称する）のイン
ク供給系には、インクの供給源であるインクタンクとヘ
ッドとの間のヘッド近傍にダンパが配置されている。
下ではヘッドと略称する）を記録紙等の記録媒体上を横
切って往復運動させ、その際にヘッドのインクノズルか
らインクを噴射させて記録するシリアル式インクジェッ
ト記録装置（以下ではＩＪ記録装置と略称する）のイン
ク供給系には、インクの供給源であるインクタンクとヘ
ッドとの間のヘッド近傍にダンパが配置されている。
【０００３】図２は、従来のＩＪ記録装置の一例の要部
を示す斜視図である。インクケース１には図示されてい
ない柔軟な材料からなるインクタンクが収納されてお
り、このインクタンクのインク供給口に接続されたイン
クチューブ３とダンパ４を通してインクがヘッド２に供
給される。ヘッド２は矢印の方向に往復運動しながらイ
ンクを噴射し、図示されていない記録紙に記録する。
を示す斜視図である。インクケース１には図示されてい
ない柔軟な材料からなるインクタンクが収納されてお
り、このインクタンクのインク供給口に接続されたイン
クチューブ３とダンパ４を通してインクがヘッド２に供
給される。ヘッド２は矢印の方向に往復運動しながらイ
ンクを噴射し、図示されていない記録紙に記録する。
【０００４】このように構成されたインクの供給系にお
いて、ヘッド２が往復運動すると、その運動に伴ってイ
ンクチューブ３も移動して振られかつ変形し、ヘッド２
の移動に伴う慣性力や変形に伴う圧力変動によって、ヘ
ッド２にかかるインクの圧力が変動する。その結果、イ
ンクを吐出する前のインクノズル内におけるインクの位
置（メニスカス）が変動し、インク吐出特性が影響を受
け、インク滴径が変化するなどして、記録が不安定とな
り、更には記録不能に至ることもある。メニスカスを具
体的に説明すると、インクの圧力が高くなるとメニスカ
スがはみ出し、低くなると後退する。
いて、ヘッド２が往復運動すると、その運動に伴ってイ
ンクチューブ３も移動して振られかつ変形し、ヘッド２
の移動に伴う慣性力や変形に伴う圧力変動によって、ヘ
ッド２にかかるインクの圧力が変動する。その結果、イ
ンクを吐出する前のインクノズル内におけるインクの位
置（メニスカス）が変動し、インク吐出特性が影響を受
け、インク滴径が変化するなどして、記録が不安定とな
り、更には記録不能に至ることもある。メニスカスを具
体的に説明すると、インクの圧力が高くなるとメニスカ
スがはみ出し、低くなると後退する。
【０００５】このようなヘッド２にかかるインク圧を安
定させるためにダンパ４が設置されている。図３はこの
ようなダンパ４の構造を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）
はＡＡ方向の断面図である。ダンパ４は、耐インク性に
優れたポリエチレン等からなり、インク流路44及びダン
ピング室46を形成するための凹みが形成されているダン
パ用成形体41を主体として、その表面にポリエチレンフ
ィルム等からなる耐インク性に優れた可撓性の内圧調整
膜42が熱融着法等で被着されている。ダンパ用成形体41
の両側にはインク流入口43及びインク流出口45が形成さ
れている。ダンパ用成形体41と内圧調整膜42とで、イン
ク流入口43からインク流出口45までのインク流路44が形
成され、インク流路44の上方にインク流路44の中央部と
連通しているダンピング室46が形成されている。
定させるためにダンパ４が設置されている。図３はこの
ようなダンパ４の構造を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）
はＡＡ方向の断面図である。ダンパ４は、耐インク性に
優れたポリエチレン等からなり、インク流路44及びダン
ピング室46を形成するための凹みが形成されているダン
パ用成形体41を主体として、その表面にポリエチレンフ
ィルム等からなる耐インク性に優れた可撓性の内圧調整
膜42が熱融着法等で被着されている。ダンパ用成形体41
の両側にはインク流入口43及びインク流出口45が形成さ
れている。ダンパ用成形体41と内圧調整膜42とで、イン
ク流入口43からインク流出口45までのインク流路44が形
成され、インク流路44の上方にインク流路44の中央部と
連通しているダンピング室46が形成されている。
【０００６】このダンパ４は、実使用状態においては、
図３（ｂ）に示すように、ダンピング室46の半分程度ま
でインク14が充填され、その上部には空気が閉じ込めら
れて空気室461 を形成している。インクチューブ３から
のインクはインク流入口43からダンパ４に入り、インク
流路44を通過して、インク流出口45からヘッド２へ供給
される。
図３（ｂ）に示すように、ダンピング室46の半分程度ま
でインク14が充填され、その上部には空気が閉じ込めら
れて空気室461 を形成している。インクチューブ３から
のインクはインク流入口43からダンパ４に入り、インク
流路44を通過して、インク流出口45からヘッド２へ供給
される。
【０００７】ヘッド２が移動する際に発生するインクの
圧力変化は、ダンパ４のインク流路44からダンピング室
46に伝えられ、空気室461 の体積変化と内圧調整膜42の
変位によって吸収され、ヘッド２内のインク圧力がイン
クの吐出特性に影響しない程度の小さな変化に抑制され
る。
圧力変化は、ダンパ４のインク流路44からダンピング室
46に伝えられ、空気室461 の体積変化と内圧調整膜42の
変位によって吸収され、ヘッド２内のインク圧力がイン
クの吐出特性に影響しない程度の小さな変化に抑制され
る。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、ヘ
ッドの移動に伴い発生するインクの圧力変化を、高価な
ダンパを使用しないで実用上問題のない圧力変化まで低
減することができる吐出信頼性の高い安価なＩＪ記録装
置を提供することである。
ッドの移動に伴い発生するインクの圧力変化を、高価な
ダンパを使用しないで実用上問題のない圧力変化まで低
減することができる吐出信頼性の高い安価なＩＪ記録装
置を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明においては、イ
ンクタンクからインクの供給を受けるインクジェット記
録ヘッドを記録媒体を横切る方向に移動させながら、イ
ンクジェット記録ヘッドのノズルからインクを噴射させ
て記録を行うインクジェット記録装置において、インク
タンクの外部容器を柔軟な材料で形成し、その内部を更
に柔軟な材料からなる隔膜で分割し、分割した部分の一
つに空気を封入し、他の部分にインクを収納している。
ンクタンクからインクの供給を受けるインクジェット記
録ヘッドを記録媒体を横切る方向に移動させながら、イ
ンクジェット記録ヘッドのノズルからインクを噴射させ
て記録を行うインクジェット記録装置において、インク
タンクの外部容器を柔軟な材料で形成し、その内部を更
に柔軟な材料からなる隔膜で分割し、分割した部分の一
つに空気を封入し、他の部分にインクを収納している。
【００１０】インクタンクの外部容器より柔軟な隔膜で
インクタンク内を分割し、分割した部分の１つに空気を
封入しているので、隔膜と空気を封入した部分とが、ヘ
ッドの移動に伴って発生するインクチューブ内のインク
の圧力変化を吸収する。
インクタンク内を分割し、分割した部分の１つに空気を
封入しているので、隔膜と空気を封入した部分とが、ヘ
ッドの移動に伴って発生するインクチューブ内のインク
の圧力変化を吸収する。
【００１１】
【発明の実施の形態】この発明によるＩＪ記録装置の実
施の形態を実施例を用いて説明する。図１は、この発明
によるＩＪ記録装置の実施例に用いられているインクタ
ンクの構造を示す断面図である。この実施例は、図２に
おいて、ダンパ４を省略し、インクチューブ３を直接に
ヘッド２に接続した構成となっている。
施の形態を実施例を用いて説明する。図１は、この発明
によるＩＪ記録装置の実施例に用いられているインクタ
ンクの構造を示す断面図である。この実施例は、図２に
おいて、ダンパ４を省略し、インクチューブ３を直接に
ヘッド２に接続した構成となっている。
【００１２】この実施例に用いられているインクタンク
10a は、インクケース１に収納されており、インクチュ
ーブ２にそのインク供給口15が接続されている。このイ
ンクタンク10a の偏平な外側容器（図１では外袋）11
は、従来技術と同様の、ポリエチレン−アルミ−ポリエ
チレンテレフタレートの３層からなるラミネートフィル
ムで形成されている。この外側容器11の内部は、ナイロ
ンとポリエチレンとの２層のラミネートフィルムからな
る隔膜12で上下２つの部分に仕切られており、上側の部
分には大気圧の空気が封入されて空気室13を形成してお
り、下側の部分にはインク14が収納されておりインク供
給口15が設けられている。
10a は、インクケース１に収納されており、インクチュ
ーブ２にそのインク供給口15が接続されている。このイ
ンクタンク10a の偏平な外側容器（図１では外袋）11
は、従来技術と同様の、ポリエチレン−アルミ−ポリエ
チレンテレフタレートの３層からなるラミネートフィル
ムで形成されている。この外側容器11の内部は、ナイロ
ンとポリエチレンとの２層のラミネートフィルムからな
る隔膜12で上下２つの部分に仕切られており、上側の部
分には大気圧の空気が封入されて空気室13を形成してお
り、下側の部分にはインク14が収納されておりインク供
給口15が設けられている。
【００１３】この隔膜12は外側容器11に比べてずっと柔
軟な膜であり、ナイロン側が空気室13側に用いられてお
り、機械的な強度を確保する。インク14に接触する側に
は耐インク性に優れたポリエチレンが用いられている。
隔膜12として、 130mm×90mmのの大きさで、25μm の厚
さのナイロンと 130μm の厚さのポリエチレンとを積層
した積層膜を使用したインクタンク10a と、隔膜のない
外側容器11だけの場合のインクタンクとを、図２におい
てダンパ４を省略した状態においてヘッド２を実使用状
態と同じように往復運動させてヘッド２の直前で発生し
た圧力変動を測定すると次の通りであった。
軟な膜であり、ナイロン側が空気室13側に用いられてお
り、機械的な強度を確保する。インク14に接触する側に
は耐インク性に優れたポリエチレンが用いられている。
隔膜12として、 130mm×90mmのの大きさで、25μm の厚
さのナイロンと 130μm の厚さのポリエチレンとを積層
した積層膜を使用したインクタンク10a と、隔膜のない
外側容器11だけの場合のインクタンクとを、図２におい
てダンパ４を省略した状態においてヘッド２を実使用状
態と同じように往復運動させてヘッド２の直前で発生し
た圧力変動を測定すると次の通りであった。
【００１４】隔膜のない場合には、 0.3ｋＰ程度の圧力
変化を示したのに対し、この発明による場合には、0.05
ｋＰ以下と小さく、実用上問題のない圧力変化になっ
た。この結果は、インクチューブ３の流体抵抗がヘッド
部の流体抵抗に比べて十分に小さいため、ヘッド２の近
傍にダンパ機能をもたせないで、インクタンク10aの位
置にダンパ機能をもたせても十分に有効であると言うこ
とを示しているものと考えられる。参考までに、インク
チューブ３は内径1.4mm ×30cm＋内径2.0mm×30cmｍで
ある。
変化を示したのに対し、この発明による場合には、0.05
ｋＰ以下と小さく、実用上問題のない圧力変化になっ
た。この結果は、インクチューブ３の流体抵抗がヘッド
部の流体抵抗に比べて十分に小さいため、ヘッド２の近
傍にダンパ機能をもたせないで、インクタンク10aの位
置にダンパ機能をもたせても十分に有効であると言うこ
とを示しているものと考えられる。参考までに、インク
チューブ３は内径1.4mm ×30cm＋内径2.0mm×30cmｍで
ある。
【００１５】
【発明の効果】この発明によると、インクタンクからイ
ンクの供給を受けるインクジェット記録ヘッドを記録媒
体を横切る方向に移動させながら、インクジェット記録
ヘッドのノズルからインクを噴射させて記録を行うイン
クジェット記録装置において、インクタンクの外部容器
を柔軟な材料で形成し、その内部を更に柔軟な材料から
なる隔膜で分割し、分割した部分の一つに空気を封入
し、他の部分にインクを収納しているので、隔膜と空気
を封入した部分とが、ヘッドの移動に伴って発生するイ
ンクチューブ内のインクの圧力変化を吸収する。
ンクの供給を受けるインクジェット記録ヘッドを記録媒
体を横切る方向に移動させながら、インクジェット記録
ヘッドのノズルからインクを噴射させて記録を行うイン
クジェット記録装置において、インクタンクの外部容器
を柔軟な材料で形成し、その内部を更に柔軟な材料から
なる隔膜で分割し、分割した部分の一つに空気を封入
し、他の部分にインクを収納しているので、隔膜と空気
を封入した部分とが、ヘッドの移動に伴って発生するイ
ンクチューブ内のインクの圧力変化を吸収する。
【００１６】したがって、この発明によれば、ヘッドの
移動に伴い発生するインクチューブ内のインクの圧力変
化を高価なダンパを使用しないで低減することができ、
吐出信頼性の高い安価なＩＪ記録装置を提供することが
できる。
移動に伴い発生するインクチューブ内のインクの圧力変
化を高価なダンパを使用しないで低減することができ、
吐出信頼性の高い安価なＩＪ記録装置を提供することが
できる。
【図１】この発明によるＩＪ記録装置の実施例に用いら
れているインクタンクの構造を示す断面図
れているインクタンクの構造を示す断面図
【図２】従来のＩＪ記録装置の一例の要部を示す斜視図
【図３】図２のダンパの構造を示し、（ａ）は正面図、
（ｂ）はＡＡ方向の断面図
（ｂ）はＡＡ方向の断面図
１ インクケース 10a インクタンク 11 外袋 12 隔膜 13 空気室 14 インク 15 インク供給口 ２ ヘッド ３ インクチューブ ４ ダンパ 41 ダンパ用成形体 42 内圧調整膜 43 インク流入口 44 インク流路 45 インク流出口 46 ダンピング室 461 空気室
Claims (1)
- 【請求項１】インクタンクからインクの供給を受けるイ
ンクジェット記録ヘッドを記録媒体を横切る方向に移動
させながら、インクジェット記録ヘッドのインクノズル
からインクを噴射させて記録を行うインクジェット記録
装置において、インクタンクの外部容器を柔軟な材料で
形成し、その内部を更に柔軟な材料からなる隔膜で分割
し、分割した部分の一つに空気を封入し、他の部分にイ
ンクを収納していることを特徴とするインクジェット記
録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18995297A JPH1134349A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18995297A JPH1134349A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1134349A true JPH1134349A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16249951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18995297A Pending JPH1134349A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1134349A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106004061A (zh) * | 2015-03-30 | 2016-10-12 | 精工爱普生株式会社 | 盒以及液体供应方法 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP18995297A patent/JPH1134349A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106004061A (zh) * | 2015-03-30 | 2016-10-12 | 精工爱普生株式会社 | 盒以及液体供应方法 |
| CN106004061B (zh) * | 2015-03-30 | 2019-12-27 | 精工爱普生株式会社 | 盒以及液体供应方法 |
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