JPH11341799A - 同期整流型dc−dcコンバータ - Google Patents
同期整流型dc−dcコンバータInfo
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- JPH11341799A JPH11341799A JP14440998A JP14440998A JPH11341799A JP H11341799 A JPH11341799 A JP H11341799A JP 14440998 A JP14440998 A JP 14440998A JP 14440998 A JP14440998 A JP 14440998A JP H11341799 A JPH11341799 A JP H11341799A
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Abstract
動時等で出力電圧が不安定なときの同期整流回路の誤動
作を防止する。 【解決手段】 本発明による同期整流型DC−DCコン
バータでは、起動時において平滑コンデンサ5からの直
流出力電圧VOが基準電源22の基準電圧VR2未満のと
きは、比較回路25の出力信号により同期整流用MOS
-FET4をオフ状態にして同期整流用MOS-FET4
内の寄生ダイオード4aにより整流動作が行われる。平
滑コンデンサ5からの直流出力電圧VOが基準電源22
の基準電圧VR2以上になると、比較回路25の出力信号
により同期整流用MOS-FET4がオン・オフ制御さ
れ整流動作が行われる。したがって、平滑コンデンサ5
からの直流出力電圧VOが基準電源22の基準電圧VR2
未満のときは同期整流用MOS-FET4が動作しない
ため、起動時等で直流出力電圧VOが不安定なときの同
期整流回路の誤動作を防止できる。
Description
Cコンバータ、特に起動時等において出力電圧が不安定
なときの同期整流回路の誤動作の防止を図った同期整流
型DC−DCコンバータに関するものである。
力整流回路には従来から一般にショットキ・バリア・ダ
イオード(SBD)等のダイオード整流器が使用されて
いるが、ダイオード整流器の順方向電圧のために導通時
の電力損失が大きくなり、効率低下の原因となってい
る。このため、出力整流回路に導通時の電気抵抗が低く
かつ順方向電圧のないMOS-FET等のスイッチング
素子を同期整流器として使用して、効率の改善を図った
同期整流型DC−DCコンバータが提案されている。例
えば、図4に示す同期整流型DC−DCコンバータは、
バッテリ又はコンデンサ入力型整流回路等の直流電源1
と、直流電源1の両端に直列接続されたトランス2の1
次巻線2a及び主スイッチング素子としてのMOS-FE
T3と、トランス2の1次巻線2aと逆極性で磁気結合
される2次巻線2bと直列に接続された同期整流用スイ
ッチング素子としての同期整流用MOS-FET4と、
トランス2の2次巻線2b及び同期整流用MOS-FET
4の直列接続回路の両端に接続された平滑回路としての
平滑コンデンサ5とを備えている。トランス2の2次巻
線2bの上端と同期整流用MOS-FET4のドレイン端
子との間には抵抗6、7及びダイオード8が直列に接続
され、トランス2の2次巻線2bの上端と同期整流用M
OS-FET4のソース端子との間には抵抗9、10及
びダイオード11が直列に接続されている。また、抵抗
7及びダイオード8の接続点と同期整流用MOS-FE
T4のソース端子との間には抵抗12が接続されてい
る。抵抗6、7の接続点の電圧V1及び抵抗9、10の
接続点の電圧V2はそれぞれコンパレータ13の反転入
力端子及び非反転入力端子に入力されて比較され、コン
パレータ13の比較出力端子からパルス信号V3が出力
される。コンパレータ13の出力信号V3はドライブ回
路14を介して同期整流用MOS-FET4のゲート端
子に同期整流制御信号VG2として付与され、同期整流用
MOS-FET4がオン・オフ動作される。即ち、抵抗
6、7、9、10、12及びダイオード8、11及びコ
ンパレータ13及びドライブ回路14は同期整流用MO
S-FET4の同期整流制御回路15を構成する。
FET3のゲート端子との間には、平滑コンデンサ5の
両端に接続される負荷16に供給される直流出力電圧V
Oに応じてMOS-FET3のゲート端子に付与する制御
パルス信号VG1のパルス幅を制御することによりMOS
-FET3のオン・オフ期間を制御する定電圧制御回路
17が設けられている。定電圧制御回路17は、出力電
圧値を規定する基準電圧VR1を発生する基準電源18
と、直流出力電圧VO及び基準電源18の基準電圧VR1
を比較してその差分に応じた電圧を出力する誤差増幅器
19と、誤差増幅器19の出力により駆動される発光部
20a及び発光部20aの光出力に応じて自身に流れる電
流を制御する受光部20bからなるフォトカプラ20
と、MOS-FET3のゲート端子に付与する制御パル
ス信号VG1のパルス幅をフォトカプラ20の受光部20
bに流れる電流に応じて制御するPWM変調回路21と
から構成されている。PWM変調回路21は、フォトカ
プラ20の発光部20aの光出力が増加して受光部20b
に流れる電流が増加し、受光部20bのコレクタ−エミ
ッタ間の電圧が低下するときに制御パルス信号VG1のパ
ルス幅を狭める動作をし、フォトカプラ20の発光部2
0aの光出力が減少して受光部20bに流れる電流が減少
し、受光部20bのコレクタ−エミッタ間の電圧が上昇
するときに制御パルス信号VG1のパルス幅を広げる動作
をする。
タの主回路の動作は次の通りである。定電圧制御回路1
7内のPWM変調回路21から制御パルス信号VG1が付
与され、MOS-FET3がオン状態からオフ状態にな
ると、MOS-FET3のドレイン−ソース間の電圧V
DS1が直流電源1の直流入力電圧Eに略等しくなる。こ
のとき、トランス2の2次巻線2bに逆起電力が発生し
て2次側回路に電流I0が流れ、電流I0の最大値からV
S/LS(VS:2次巻線2bの電圧、LS:2次巻線2bの
インダクタンス)の比率で徐々に減少して行く。2次側
回路に流れる電流I0により、同期整流制御回路15内
の抵抗6、7及び抵抗9、10のそれぞれの接続点に電
圧V1、V2が発生し、これらの電圧V1、V2がコンパレ
ータ13の反転入力端子及び非反転入力端子にそれぞれ
入力される。このときの電圧V1、V2の関係はV1<V2
であるので、コンパレータ13からドライブ回路14を
介して同期整流用MOS-FET4のゲート端子に付与
される同期整流制御信号VG 2は高レベルとなる。これに
より、同期整流用MOS-FET4がオン状態となり、
トランス2の2次巻線2bから同期整流用MOS-FET
4及び平滑コンデンサ5を介して負荷16に直流出力が
供給される。2次側回路に流れる電流I0が略0とな
り、コンパレータ13の反転入力端子及び非反転入力端
子にそれぞれ入力される電圧V1、V2の関係がV1>V2
になると、コンパレータ13からドライブ回路14を介
して同期整流用MOS-FET4のゲート端子に付与さ
れる同期整流制御信号VG2が高レベルから低レベルとな
る。これにより、同期整流用MOS-FET4がオン状
態からオフ状態となり、同期整流用MOS-FET4の
オン期間中に充電された平滑コンデンサ5の電荷が負荷
16に供給される。また、PWM変調回路21からMO
S-FET3のゲート端子に付与される制御パルス信号
VG1が低レベルから高レベルとなり、MOS-FET3
がオフ状態からオン状態となると、MOS-FET3の
ドレイン−ソース間の電圧VDS1が略0Vとなり、直流
電源1からトランス2にエネルギが蓄積される。
ンバータの定電圧制御動作は次の通りである。例えば、
負荷16が軽負荷状態となり直流出力電圧VOが上昇す
ると、誤差増幅器19の出力電圧が増加してフォトカプ
ラ20の発光部20aの光出力が増加する。これに従っ
て、フォトカプラ20の受光部20bに流れる電流が増
加し、受光部20bのコレクタ−エミッタ間の電圧が低
下する。これにより、PWM変調回路21からMOS-
FET3のゲート端子に付与される制御パルス信号VG1
のパルス幅が狭くなり、MOS-FET3のオン期間が
短くなるので直流出力電圧VOが低下する。前記とは逆
に、負荷16が過負荷状態となり直流出力電圧VOが低
下すると、誤差増幅器19の出力電圧が減少してフォト
カプラ20の発光部20aの光出力が減少する。これに
従って、フォトカプラ20の受光部20bに流れる電流
が減少し、受光部20bのコレクタ−エミッタ間の電圧
が上昇する。これにより、PWM変調回路21からMO
S-FET3のゲート端子に付与される制御パルス信号
VG1のパルス幅が広くなり、MOS-FET3のオン期
間が長くなるので直流出力電圧VOが上昇する。以上の
動作により、図4に示す同期整流型DC−DCコンバー
タの直流出力電圧VOが一定値に制御され、負荷16に
定電圧の直流出力が供給される。
従来の同期整流型DC−DCコンバータでは、起動時等
で負荷16に供給される直流出力電圧VOが十分に立ち
上がらず不安定な場合、同期整流制御回路15内のコン
パレータ13の反転入力端子及び非反転入力端子にそれ
ぞれ入力される電圧V1、V2の差が小さく、コンパレー
タ13から出力される信号の電圧レベルが不安定にな
る。そのため、例えば図4に示すようなフライバック方
式の同期整流型DC−DCコンバータでは、MOS-F
ET3がオン状態のときのトランス2へのエネルギ蓄積
時間において、コンパレータ13から高レベルの電圧信
号がドライブ回路14を介して同期整流用MOS-FE
T4のゲート端子に付与されて同期整流用MOS-FE
T4がオン状態となる等の誤動作を生じることがある。
したがって、起動時等で出力電圧が安定しない場合にお
いて同期整流回路の誤動作が生じ、同期整流型DC−D
Cコンバータの信頼性が著しく低下する欠点があった。
定しないときの同期整流回路の誤動作を防止できる同期
整流型DC−DCコンバータを提供することを目的とす
る。
DC−DCコンバータは、直流電源の両端に直列に接続
されたトランスの1次巻線及び主スイッチング素子と、
前記トランスの2次巻線と直列に接続された同期整流用
スイッチング素子と、前記2次巻線及び前記同期整流用
スイッチング素子の直列回路の両端に接続された平滑回
路とを備え、前記主スイッチング素子のオン・オフ動作
により前記同期整流用スイッチング素子の一対の主端子
間に発生する電圧降下を検出しかつ該検出値に応じて前
記同期整流用スイッチング素子をオン・オフ制御すると
共に、前記平滑回路の出力電圧に応じて前記主スイッチ
ング素子をオン・オフ制御することにより、前記トラン
スの2次巻線から前記平滑回路を介して負荷に定電圧の
直流出力を供給する。この同期整流型DC−DCコンバ
ータでは、前記同期整流用スイッチング素子と並列に接
続される整流素子と、前記平滑回路の出力電圧が基準値
未満のときは前記同期整流用スイッチング素子をオフ状
態としかつ前記平滑回路の出力電圧が前記基準値以上の
ときに前記同期整流用スイッチング素子をオン・オフ制
御する比較手段とを備え、前記平滑回路の出力電圧が基
準値未満のときは前記整流素子を介して整流動作を行
い、前記平滑回路の出力電圧が前記基準値以上のときに
前記同期整流用スイッチング素子のオン・オフ動作によ
り前記整流動作を行う。起動時等で平滑回路の出力電圧
が基準値未満のときは、比較手段により同期整流用スイ
ッチング素子がオフ状態となり、同期整流用スイッチン
グ素子と並列に接続された整流素子により整流動作が行
われる。そして、平滑回路の出力電圧が基準値以上にな
ると、比較手段により同期整流用スイッチング素子がオ
ン・オフ制御され整流動作が行われる。したがって、起
動時等で平滑回路の出力電圧が基準値未満のときは同期
整流用スイッチング素子が動作しないため、起動時等で
出力電圧が安定しないときの同期整流回路の誤動作を防
止できる。本発明の実施形態では、前記整流素子が前記
同期整流用スイッチング素子に内蔵されている。この場
合は、同期整流用スイッチング素子と並列に整流素子を
外付けする必要がないので、部品点数を削減できる。
C−DCコンバータの一実施形態を図1に基づいて説明
する。但し、図1では図4に示す箇所と同一の部分には
同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態の
同期整流型DC−DCコンバータは、図1に示すよう
に、基準値としての起動電圧値を規定する基準電圧VR2
を発生する基準電源22と、平滑コンデンサ5から負荷
16に供給される直流出力電圧VOを基準電源22の基
準電圧VR2と比較して直流出力電圧VOが基準電圧VR2
以上となるときに高レベル信号を出力するコンパレータ
23と、コンパレータ13の比較出力信号及びコンパレ
ータ23の比較出力信号の論理積信号をドライブ回路1
4に出力するANDゲート24とから成る比較手段とし
ての比較回路25を図4に示す同期整流制御回路15内
に追加し、図4に示す同期整流用MOS-FET4のド
レイン−ソース端子間に並列に接続される整流素子とし
て同期整流用MOS-FET4内に存在する寄生ダイオ
ード4aを使用したものである。その他の回路構成は、
図4に示す同期整流型DC−DCコンバータと略同一で
ある。
ンバータの起動時における主回路の動作について説明す
る。起動時において、平滑コンデンサ5から負荷16に
供給される直流出力電圧VOは比較回路25内のコンパ
レータ23の非反転入力端子に入力され、これと同時に
反転入力端子に入力される基準電源22の基準電圧V R2
と比較される。このときの直流出力電圧VOは立ち上が
りが不十分で安定せず、基準電源22の基準電圧VR2よ
りも低いため、コンパレータ23の比較出力端子から低
レベル信号が出力される。コンパレータ23からの低レ
ベル信号はコンパレータ13の比較出力信号V3と共に
ANDゲート24に入力され、これらの論理積信号がA
NDゲート24からドライブ回路14に出力される。こ
のとき、ANDゲート24から出力される論理積信号は
低レベルとなるから、同期整流制御回路15からドライ
ブ回路14を介して同期整流用MOS-FET4のゲー
ト端子に付与される同期整流制御信号VG2は低レベルと
なる。したがって、同期整流用MOS-FET4はオフ
状態であり、このときの2次側回路の整流動作は同期整
流用MOS-FET4内の寄生ダイオード4aを介して行
われる。平滑コンデンサ5から負荷16に供給される直
流出力電圧VOが十分に立ち上がり、基準電源22の基
準電圧VR2以上になると、コンパレータ23の比較出力
端子から高レベル信号が出力される。この高レベル信号
はコンパレータ13の比較出力信号V3と共にANDゲ
ート24に入力され、これらの論理積信号がANDゲー
ト24からドライブ回路14に出力される。このとき、
ANDゲート24から出力される論理積信号はコンパレ
ータ13からの比較出力信号V3となるから、同期整流
制御回路15からドライブ回路14を介して同期整流用
MOS-FET4のゲート端子に付与される同期整流制
御信号VG2は通常時と同様である。したがって、同期整
流用MOS-FET4がオン・オフ制御され、通常時と
略同様に2次側回路の整流動作が行われる。なお、図1
に示す同期整流型DC−DCコンバータの通常時におけ
る主回路の動作並びに定電圧制御動作は先述の図4に示
す場合と略同様であるので説明は省略する。
ータでは、起動時において平滑コンデンサ5から負荷1
6に供給される直流出力電圧VOが基準電源22の基準
電圧VR2より低いときは、比較回路25の出力信号によ
り同期整流用MOS-FET4をオフ状態にして同期整
流用MOS-FET4内の寄生ダイオード4aにより整流
動作が行われる。平滑コンデンサ5から負荷16に供給
される直流出力電圧V Oが基準電源22の基準電圧VR2
以上になると、比較回路25の出力信号により同期整流
用MOS-FET4がオン・オフ制御され整流動作が行
われる。したがって、起動時において平滑コンデンサ5
から負荷16に供給される直流出力電圧VOが基準電源
22の基準電圧VR2より低いときは同期整流用MOS-
FET4が動作しないため、起動時等で直流出力電圧V
Oが安定しない場合における同期整流回路の誤動作を防
止できる。また、本実施形態では、同期整流用MOS-
FET4のドレイン−ソース端子間に並列に接続される
整流素子として同期整流用MOS-FET4に内蔵され
た寄生ダイオード4aを使用したので、同期整流用MO
S-FET4のドレイン−ソース端子間に整流ダイオー
ド等を外付けする必要がなく、そのため部品点数を削減
できる。
Cコンバータは変更が可能である。例えば、図2に示す
実施形態の同期整流型DC−DCコンバータは、図1に
示す同期整流型DC−DCコンバータにおいて、コンパ
レータ23の比較出力端子を直列抵抗26を介してコン
パレータ13の反転入力端子に接続し、コンパレータ2
3の非反転入力端子に基準電源22を接続し、コンパレ
ータ23の反転入力端子と平滑コンデンサ5の一端とを
接続してANDゲート24を省略したものである。即
ち、図2に示す実施形態では、基準電源22及びコンパ
レータ23及び直列抵抗26により比較回路25が構成
されている。その他の回路構成は、図1に示す同期整流
型DC−DCコンバータと略同一である。
タでは、起動時において平滑コンデンサ5から負荷16
に供給される直流出力電圧VOが基準電源22の基準電
圧VR 2より低いときは、比較回路25内のコンパレータ
23から高レベル信号が出力され、直列抵抗26を介し
てコンパレータ13の反転入力端子に入力される。この
とき、コンパレータ13から出力される信号V3が低レ
ベルとなるので、ドライブ回路14を介して同期整流用
MOS-FET4のゲート端子に付与される同期整流制
御信号VG2は低レベルとなる。このため、同期整流用M
OS-FET4はオフ状態であり、このときの2次側回
路の整流動作は同期整流用MOS-FET4内の寄生ダ
イオード4aを介して行われる。平滑コンデンサ5から
負荷16に供給される直流出力電圧VOが基準電源22
の基準電圧VR2以上になると、比較回路25内のコンパ
レータ23から低レベル信号が出力される。このとき、
コンパレータ13の反転入力端子に抵抗6、7の接続点
の電圧V1が入力されると共にコンパレータ23から直
列抵抗26を介して低レベル信号が入力され、非反転入
力端子に抵抗9、10の接続点の電圧V2が入力される
ので、コンパレータ13の比較出力端子から通常時と同
様の信号が出力される。このため、ドライブ回路14を
介して同期整流用MOS-FET4のゲート端子に通常
時と略同様の同期整流制御信号VG2が付与されて同期整
流用MOS-FET4がオン・オフ制御され、通常時と
略同様に2次側回路の整流動作が行われる。したがっ
て、図2に示す実施形態の同期整流型DC−DCコンバ
ータにおいても図1に示す実施形態の場合と略同様の効
果が得られる。特に、図2に示す実施形態ではANDゲ
ート等の論理回路が不要となるので、図1に示す実施形
態に比較して部品コストを低減できる利点がある。
C−DCコンバータは、図1に示す同期整流型DC−D
Cコンバータにおいて、コンパレータ23の比較出力端
子を直列抵抗26を介してトランジスタ27のベース端
子に接続し、トランジスタ27のエミッタ端子を同期整
流用MOS-FET4のソース端子と平滑コンデンサ5
との接続点に接続し、トランジスタ27のコレクタ端子
をコンパレータ13の比較出力端子に接続し、コンパレ
ータ23の非反転入力端子に基準電源22を接続し、コ
ンパレータ23の反転入力端子と平滑コンデンサ5の一
端とを接続してANDゲート24を省略したものであ
る。即ち、図3に示す実施形態では、基準電源22及び
コンパレータ23及び直列抵抗26及びトランジスタ2
7により比較回路25が構成されている。その他の回路
構成は、図1に示す同期整流型DC−DCコンバータと
略同一である。
タでは、起動時において平滑コンデンサ5から負荷16
に供給される直流出力電圧VOが基準電源22の基準電
圧VR 2より低いときは、コンパレータ23から直列抵抗
26を介してトランジスタ27のベース端子に高レベル
信号が出力される。このとき、トランジスタ27がオン
状態となり、トランジスタ27のコレクタ端子からコン
パレータ13の比較出力端子に出力される信号が低レベ
ルとなるので、ドライブ回路14を介して同期整流用M
OS-FET4のゲート端子に付与される同期整流制御
信号VG2は低レベルとなる。このため、同期整流用MO
S-FET4はオフ状態であり、このときの2次側回路
の整流動作は同期整流用MOS-FET4内の寄生ダイ
オード4aを介して行われる。平滑コンデンサ5から負
荷16に供給される直流出力電圧V Oが基準電源22の
基準電圧VR2以上になると、コンパレータ23から直列
抵抗25を介してトランジスタ27のベース端子に低レ
ベル信号が出力される。このとき、トランジスタ27が
オフ状態となるので、トランジスタ27のコレクタ端子
からは何も出力されない。このため、コンパレータ13
の比較出力端子からドライブ回路14を介して同期整流
用MOS-FET4のゲート端子に通常時と略同様の同
期整流制御信号VG2が付与されて同期整流用MOS-F
ET4がオン・オフ制御され、通常時と略同様に2次側
回路の整流動作が行われる。したがって、図3に示す実
施形態の同期整流型DC−DCコンバータにおいても図
1に示す実施形態の場合と略同様の効果が得られる。特
に、図3に示す実施形態ではANDゲート等の論理回路
が不要となるので、図2に示す実施形態と同様に図1に
示す実施形態に比較して部品コストを低減できる利点が
ある。更に、図3に示す実施形態では比較回路25内の
トランジスタ27のオン又はオフによりコンパレータ1
3の出力信号V3を低レベル信号又は通常時と略同様の
信号の何れかに切り替えるので、図2に示す実施形態に
比較して動作が確実である利点がある。
定されず、更に種々の変更が可能である。例えば、上記
の各実施形態では同期整流用MOS-FET4のドレイ
ン−ソース端子間に並列に接続される整流素子として同
期整流用MOS-FET4に内蔵の寄生ダイオード4aを
使用した形態を示したが、寄生ダイオード4aの効果が
期待できない場合には同期整流用MOS-FET4のド
レイン−ソース端子間に通常の整流用ダイオードを並列
に接続すればよい。また、上記の各実施形態では同期整
流型DC−DCコンバータの直流出力電圧VOの定電圧
制御方式として、制御パルス信号の周波数を一定にして
パルス幅を制御するPWM(パルス幅変調)方式を採用
したが、制御パルス信号のオン期間を一定にしてオフ期
間を制御するPFM(パルス周波数変調)方式を採用す
ることも可能である。この場合、上記の実施形態におけ
るPWM変調回路21の代わりに、フォトカプラ20の
発光部20aの光出力が増加して受光部20bに流れる電
流が増加し、受光部20bのコレクタ−エミッタ間の電
圧が低下するときに制御パルス信号出力のオフ期間を広
げる動作をし、フォトカプラ20の発光部20aの光出
力が減少して受光部20bに流れる電流が減少し、受光
部20bのコレクタ−エミッタ間の電圧が上昇するとき
に制御パルス信号出力のオフ期間を狭める動作をするP
FM変調回路を使用すればよい。更に、上記の各実施形
態ではフライバック型の同期整流型DC−DCコンバー
タに本発明を適用した形態を示したが、フォワード型の
同期整流型DC−DCコンバータにも本発明を適用する
ことが可能である。
安定しない場合には同期整流用スイッチング素子がオフ
状態であるため、起動時等において発生する同期整流回
路の誤動作を防止して同期整流型DC−DCコンバータ
の信頼性を向上することが可能となる。また、電流共振
型DC−DCコンバータのようにスイッチング周波数を
上昇させて出力電圧を抑制する方式のスイッチング電源
に同期整流回路を使用すると、出力電圧の低下に伴って
スイッチング周波数が上昇し、同期整流回路を構成する
同期整流用スイッチング素子のドライブ回路の損失が増
加する。しかしながら、本発明の同期整流回路において
は、出力電圧が基準値未満まで低下すると同期整流用ス
イッチング素子のオン・オフ動作が停止し、同期整流用
スイッチング素子と並列に接続された整流素子により整
流動作が行われるので、同期整流用スイッチング素子の
ドライブ回路の損失を抑制できる利点がある。
タの一実施形態を示す電気回路図
路図
す電気回路図
巻線、2b...2次巻線、3...MOS-FET(主
スイッチング素子)、4...同期整流用MOS-FE
T(同期整流用スイッチング素子)、4a...寄生ダ
イオード(整流素子)、5...平滑コンデンサ(平滑
回路)、6,7...抵抗、8...ダイオード、9,
10...抵抗、11...ダイオード、12...抵
抗、13...コンパレータ、14...ドライブ回
路、15...同期整流制御回路、16...負荷、1
7...定電圧制御回路、18...基準電源、1
9...誤差増幅器、20...フォトカプラ、20
a...発光部、20b...受光部、21...PWM
変調回路、22...基準電源、23...コンパレー
タ、24...ANDゲート、25...比較回路(比
較手段)、26...直列抵抗、27...トランジス
タ
Claims (2)
- 【請求項1】 直流電源の両端に直列に接続されたトラ
ンスの1次巻線及び主スイッチング素子と、前記トラン
スの2次巻線と直列に接続された同期整流用スイッチン
グ素子と、前記2次巻線及び前記同期整流用スイッチン
グ素子の直列回路の両端に接続された平滑回路とを備
え、前記主スイッチング素子のオン・オフ動作により前
記同期整流用スイッチング素子の一対の主端子間に発生
する電圧降下を検出しかつ該検出値に応じて前記同期整
流用スイッチング素子をオン・オフ制御すると共に、前
記平滑回路の出力電圧に応じて前記主スイッチング素子
をオン・オフ制御することにより、前記トランスの2次
巻線から前記平滑回路を介して負荷に定電圧の直流出力
を供給する同期整流型DC−DCコンバータにおいて、 前記同期整流用スイッチング素子と並列に接続される整
流素子と、前記平滑回路の出力電圧が基準値未満のとき
は前記同期整流用スイッチング素子をオフ状態としかつ
前記平滑回路の出力電圧が前記基準値以上のときに前記
同期整流用スイッチング素子をオン・オフ制御する比較
手段とを備え、前記平滑回路の出力電圧が基準値未満の
ときは前記整流素子を介して整流動作を行い、前記平滑
回路の出力電圧が前記基準値以上のときに前記同期整流
用スイッチング素子のオン・オフ動作により前記整流動
作を行うことを特徴とする同期整流型DC−DCコンバ
ータ。 - 【請求項2】 前記整流素子が前記同期整流用スイッチ
ング素子に内蔵された「請求項1」に記載の同期整流型
DC−DCコンバータ。
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