JPH11337452A - タイヤユニフォミティーマシンにおけるリム自動交換方法及びリム自動交換方法に用いるリムストック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リム交換を短時間に効率良く行うことが出来
ると共に、リムの取付け，取外しも効率良く行うことが
出来、更に安価な設備で効率の良い安全作業を行うこと
が出来るタイヤユニフォミティーマシンにおけるリム自
動交換方法及びリム自動交換方法に用いるリムストック
装置を提供する。 【解決手段】 リムストック装置８は、支持フレーム１
０の上端に測定タイヤＷの搬送ラインＸ面と均一になる
ように取付けたガイドローラ１１が設けられ、また支持
フレーム１０の途中と下部には、ダミータイヤＷａを挟
んだ上下一対のリム３ａ，３ｂを載置した保持用治具１
２をリムストック棚１３ａ，１３ｂが設けられている。
このリムストック棚１３ａ，１３ｂは、保持用治具１２
を移動可能に設置するためにガイドローラ１４ａ，１４
ｂにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤユニフォ
ミティーマシンにおけるリム自動交換方法及びリム自動
交換方法に用いるリムストック装置に係わり、更に詳し
くはサイズの異なるリムを自動的に、しかも精度良く交
換することが出来るリム自動交換方法及びリム自動交換
方法に用いるリムストック装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、成形されたタイヤの品質等を測定
するための装置として、タイヤユニフォミティーマシン
が使用され、このユニフォミティーマシンは搬送されて
来る測定タイヤを主軸に取付けられた上下一対のリムに
より挟持させ、測定タイヤをインフレートさせてタイヤ
の均一性等の測定を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、一台のタイ
ヤユニフォミティーマシンで、同一サイズの測定タイヤ
を繰返し測定する場合には問題はないが、サイズの異な
るタイヤを測定する場合には、上下一対のリムをその都
度交換する必要がある。従来、リムの交換はチェーンブ
ロック等を用いて吊り下げながら交換作業を行っていた
が、交換には多くの手間と時間がかかり、また重量の多
いものにおいては安全性に問題があり、更に精度良く位
置決めして主軸に取付けるには、作業の熟練と時間がか
かると言う問題があった。

【０００４】また、近年全自動式のリム交換装置等も提
案されているが、装置が大掛かりで高価であると言う問
題があった。この発明の目的は、リム交換を短時間に効
率良く行うことが出来ると共に、リムの取付け，取外し
も効率良く行うことが出来、更に安価な設備で効率の良
い安全作業を行うことが出来るタイヤユニフォミティー
マシンにおけるリム自動交換方法及びリム自動交換方法
に用いるリムストック装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、リム自動交換方法は、上下一対のリムにダ
ミータイヤを挟持させてセットし、このセットしたリム
組立体を、測定タイヤの搬送ラインよりも上方に上昇さ
せた状態で、リムストック装置から空の保持用治具を取
り出してリム組立体の下部に挿入させ、上下一対のリム
を主軸から分離させた後、ダミータイヤを挟持したリム
組立体を保持用治具上に載置させ、この保持用治具を再
びリムストック装置まで移動させてリムストック棚に収
容し、その後、リムストック棚上に保持用治具を介して
収容されている他のサイズのダミータイヤを挟持したリ
ム組立体を取り出してユニフォミティーマシンのセット
位置まで搬送し、ユニフォミティーマシンの主軸に上下
リムを取付けた後、ダミータイヤを取出すことを要旨と
するものである。

【０００６】また、この発明のリム自動交換方法に用い
るリムストック装置は、ユニフォミティーマシンに接続
する測定タイヤの搬送ライン上に、昇降可能なリムスト
ック棚を多段状に設けたリムストック装置を設置し、前
記リムストック棚に、ダミータイヤを挟んだ上下一対の
リムを載置する保持用治具を少なくとも２組以上設置し
たことを要旨とするものである。

【０００７】以上のように、この発明ではユニフォミテ
ィーマシンの近傍に設置したリムストック装置に、サイ
ズの異なるダミータイヤを挟んだ上下一対のリムを載置
する保持用治具を少なくとも２組以上設置してストック
して置くことにより、リムの交換時には、安全にしかも
効率良く交換作業を行うことが出来るものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づきこの発明
の実施の形態を説明する。図１は、この発明を実施した
タイヤユニフォミティーマシンの近傍に設置されたリム
ストック装置全体の概略構成図を示し、１は昇降可能な
上下主軸２ａ，２ｂに上下一対のリム３ａ，３ｂを取付
けたユニフォミティーマシンを示し、このユニフォミテ
ィーマシン１は、測定タイヤＷの搬送ラインＸを構成す
るローラコンベヤ４の途中に設置されている。

【０００９】前記リム３ａ，３ｂは、昇降可能な上下主
軸２ａ，２ｂに、スペーサ５ａ，５ｂ及び取付けネジ部
６ａ，６ｂを介して着脱可能に取付けられ、測定タイヤ
ＷまたはダミータイヤＷａを着脱可能に挟持するように
なっている。前記測定タイヤＷの搬送ラインＸの搬入側
途中には、図１〜図３に示すようにリムストック装置８
が設置され、このリムストック装置８は、シリンダー及
びリンク機構等で構成される昇降装置９上に設置されて
いる。

【００１０】前記リムストック装置８は、支持フレーム
１０の上端に測定タイヤＷの搬送ラインＸ面と均一にな
るように取付けたガイドローラ１１が設けられ、また支
持フレーム１０の途中と下部には、ダミータイヤＷａを
挟んだ上下一対のリム３ａ，３ｂを載置した保持用治具
１２を載置するリムストック棚１３ａ，１３ｂが設けら
れている。このリムストック棚１３ａ，１３ｂは、保持
用治具１２を移動可能に設置するためにガイドローラ１
４ａ，１４ｂにより構成されている。

【００１１】前記ダミータイヤＷａを挟んだ上下一対の
リム３ａ，３ｂを載置した保持用治具１２は、図４〜図
６に示すように、二本の支持アーム１５ａ，１５ｂの内
側に略Ｃ字状に形成されたリム支持体１６が固定され、
支持アーム１５ａ，１５ｂ及びリム支持体１６は、搬送
ラインＸよりも上方に上昇させた状態のリム組立体３Ｘ
の下部に主軸２ｂに干渉することなく挿入できるように
構成されている。

【００１２】また、１７は測定タイヤＷの搬入側に設置
された測定タイヤＷのセンターリング装置を示してい
る。次に、上記のようなリムストック装置８を使用して
この発明のタイヤユニフォミティーマシンにおけるリム
自動交換方法について説明する。まず、ユニフォミティ
ーマシン１の上下一対のリム３ａ，３ｂにダミータイヤ
Ｗａを挟持させてセットし、このセットしたリム組立体
３Ｘを、測定タイヤＷの搬送ラインＸよりも上方に上昇
させた状態する。

【００１３】次いで、リムストック装置８のリムストッ
ク棚１３ａから空の保持用治具１２を取り出してリム組
立体３Ｘの下部に挿入させ、上下一対のリム３ａ，３ｂ
を取付けネジ部６ａ，６ｂを介して主軸２ａ，２ｂから
分離させた後、スペーサ５ａ，５ｂを介して取外し、ダ
ミータイヤＷａを挟持したリム組立体３Ｘを保持用治具
１２上に載置させ、この保持用治具１２を再びリムスト
ック装置８の位置まで移動させてリムストック棚１３ａ
に収容する。

【００１４】その後、リムストック棚１３ａ，１３ｂを
昇降装置９を介して搬送ラインＸよりも上方に上昇さ
せ、リムストック棚１３ｂを搬送ラインＸの位置にした
後、保持用治具１２を介して収容されている他のサイズ
のダミータイヤＷａを挟持したリム組立体３Ｘを取り出
してユニフォミティーマシン１のセット位置まで搬送す
る。

【００１５】そして、ユニフォミティーマシン１の主軸
２ａ，２ｂにダミータイヤＷａを挟持した状態の上下リ
ム３ａ，３ｂをスペーサ５ａ，５ｂ及び取付けネジ部６
ａ，６ｂを介して位置決めして取付けた後、上下リム３
ａ，３ｂを離反させてダミータイヤＷａを取出し、この
状態で搬入工程から測定タイヤＷを搬送して上下リム３
ａ，３ｂに組付け、タイヤユニフォミティーを測定する
ものである。

【００１６】以上のように、サイズの異なった上下リム
３ａ，３ｂを交換する場合には、ユニフォミティーマシ
ン１の近傍に設置したリムストック装置８のリムストッ
ク棚１３ａ，１３ｂに収容されているダミータイヤＷａ
を挟持したリム組立体３Ｘを取り出して交換すること
で、位置決めや組付け作業を容易に行うことが出来、リ
ムの交換時には、安全にしかも効率良く交換作業を行う
ことが出来る。

【００１７】

【発明の効果】この発明は、上記のように構成したの
で、リム交換を短時間に効率良く行うことが出来ると共
に、リムの位置決めや、取付け，取外しも効率良く行う
ことが出来、更に安価な設備で効率の良い安全作業を行
うことが出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を実施したタイヤユニフォミティーマ
シンの近傍に設置されたリムストック装置全体の概略構
成図である。

【図２】リムストック装置の正面図である。

【図３】図２の側面図である。

【図４】保持用治具上に、ダミータイヤを挟持した上下
リムを載置した状態の正面図である。

【図５】保持用治具の平面図である。

【図６】図５の正面図である。

【符号の説明】

１ ユニフォミティーマシン ２ａ，２ｂ 上
下主軸 ３ａ，３ｂ 上下一対のリム ４ ロ
ーラコンベヤ ５ａ，５ｂ スペーサ ６ａ，６ｂ 取
付けネジ部 ８ リムストック装置 ９ 昇降装置 １０ 支
持フレーム １１ ガイドローラ １２
保持用治具 １３ａ，１３ｂ リムストック棚 １４ａ，１４ｂ
ガイドローラ １５ａ，１５ｂ 支持アーム １６
リム支持体 １７ センターリング装置 ３Ｘ
リム組立体 Ｗ 測定タイヤ Ｗａ ダ
ミータイヤ Ｘ 搬送ライン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下一対のリムにダミータイヤを挟持さ
   せてセットし、このセットしたリム組立体を、測定タイ
   ヤの搬送ラインよりも上方に上昇させた状態で、リムス
   トック装置から空の保持用治具を取り出してリム組立体
   の下部に挿入させ、上下一対のリムを主軸から分離させ
   た後、ダミータイヤを挟持したリム組立体を保持用治具
   上に載置させ、この保持用治具を再びリムストック装置
   まで移動させてリムストック棚に収容し、その後、リム
   ストック棚上に保持用治具を介して収容されている他の
   サイズのダミータイヤを挟持したリム組立体を取り出し
   てユニフォミティーマシンのセット位置まで搬送し、ユ
   ニフォミティーマシンの主軸に上下リムを取付けた後、
   ダミータイヤを取出すことを特徴とするタイヤユニフォ
   ミティーマシンにおけるリム自動交換方法。
2. 【請求項２】 ユニフォミティーマシンに接続する測定
   タイヤの搬送ライン上に、昇降可能なリムストック棚を
   多段状に設けたリムストック装置を設置し、前記リムス
   トック棚に、サイズの異なるダミータイヤを挟んだ上下
   一対のリムを載置する保持用治具を少なくとも２組以上
   設置したことを特徴とするタイヤユニフォミティーマシ
   ンにおけるリム自動交換方法に用いるリムストック装
   置。
3. 【請求項３】 前記昇降可能な多段状のリムストック棚
   は、少なくとも２ポジション以上の位置を昇降する請求
   項２に記載のタイヤユニフォミティーマシンにおけるリ
   ム自動交換方法に用いるリムストック装置。