JPH11336599A - 内燃機関における運転制御装置 - Google Patents

内燃機関における運転制御装置

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JPH11336599A
JPH11336599A JP10144149A JP14414998A JPH11336599A JP H11336599 A JPH11336599 A JP H11336599A JP 10144149 A JP10144149 A JP 10144149A JP 14414998 A JP14414998 A JP 14414998A JP H11336599 A JPH11336599 A JP H11336599A
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JP
Japan
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valve
intake
amount
exhaust
intake valve
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Application number
JP10144149A
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English (en)
Inventor
Hiroomi Nemoto
浩臣 根本
Tetsuya Ishiguro
哲矢 石黒
Takeshi Gomi
武嗣 五味
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D13/00Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing
    • F02D13/02Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation
    • F02D13/0261Controlling the valve overlap
    • F02D13/0265Negative valve overlap for temporarily storing residual gas in the cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
    • F01L2001/186Split rocking arms, e.g. rocker arms having two articulated parts and means for varying the relative position of these parts or for selectively connecting the parts to move in unison
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】吸気弁および排気弁のうち少なくとも吸気弁
に、機関の運転状態に応じて該吸気弁の開弁開始時期を
変更可能としてアクチュエータが連結される内燃機関に
おいて、アクチュエータで吸気弁の開弁開始時期を変化
させるようにして吸気弁の開閉作動特性を任意に変化さ
せ得るようにした上で、吸気弁および排気弁の開弁ラッ
プに応じた適切な運転制御を行なう。 【解決手段】吸気弁の作動量を検出する作動量検出器の
検出値に基づいて吸気弁および排気弁の開弁ラップ量を
演算するとともに、該開弁ラップ量に基づいて燃料噴射
量、点火時期および排気系から吸気系への排ガス再循環
量の少なくとも1つを変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気弁および排気
弁のうち少なくとも吸気弁に、機関の運転状態に応じて
該吸気弁の開弁開始時期を変更可能としてアクチュエー
タが連結される内燃機関に関し、特に、吸気弁の開弁開
始時期の変更に応じて機関の作動を適切に制御するため
の運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる内燃機関は、たとえば特開
平3−92520号公報等で知られており、アクチュエ
ータで吸気弁を開閉駆動するようにして、吸気弁の作動
特性を機関の運転状態に応じて任意に変化させるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アクチュエ
ータで吸気弁を開閉駆動するようにして、吸気弁の開弁
開始時期を任意に変化させる場合に、吸気弁および排気
弁がともに開弁してラップする状態が生じることがあ
り、そのような開弁ラップ時には、機関の燃焼室内で排
ガス再循環(内部EGR)が生じて燃焼室内での燃焼状
態も変化することになる。したがって、吸気弁および排
気弁の開弁ラップが生じたときには、燃料噴射量、点火
時期、あるいは排気系から吸気系への排ガス再循環量を
変化させることで機関の適切な運転制御を行なうことが
望ましいのであるが、上記従来のものには、そのような
吸気弁および排気弁の開弁ラップに応じた制御について
の記述はない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、アクチュエータで吸気弁の開弁開始時期を変
化させるようにして吸気弁の開閉作動特性を任意に変化
させ得るようにした上で、吸気弁および排気弁の開弁ラ
ップに応じた適切な運転制御を行なうことができるよう
にした内燃機関における運転制御装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、吸気弁および排気弁のうち
少なくとも吸気弁に、機関の運転状態に応じて該吸気弁
の開弁開始時期を変更可能としてアクチュエータが連結
される内燃機関において、吸気弁の作動量を検出する作
動量検出器と、該作動量検出器の検出値に基づいて吸気
弁および排気弁の開弁ラップ量を演算するとともに該開
弁ラップ量に基づいて燃料噴射量、点火時期および排気
系から吸気系への排ガス再循環量の少なくとも1つを変
化させる制御ユニットとを備えることを特徴とする。
【0006】かかる構成によれば、作動量検出器で検出
される吸気弁の作動量の時間当たりの変化量すなわち作
動速度と、排気弁の閉弁終了時期および吸気弁の開弁開
始時期のクランク角差とに基づけば、吸気弁および排気
弁の開弁ラップ量を得ることが可能である。しかも開弁
ラップ量は、燃焼室内での内部EGR量に対応するもの
であり、その内部EGR量に基づいて、燃料噴射量、点
火時期および排気系から吸気系への排ガス再循環量の少
なくとも1つを変化させることで、内部EGR量に応じ
て機関を適切に運転することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、機関回転数を検出する回転
数検出器を含み、前記制御ユニットが該回転数検出器の
検出値に応じて前記開弁ラップ量を補正することを特徴
とし、かかる構成によれば、作動量検出器で検出した検
出値に基づいて演算した開弁ラップ量と、実際の開弁ラ
ップ量との間に機関回転数に応じた差が生じるのに基づ
き、機関回転数に応じて開弁ラップ量を補正することに
より、機関回転数に応じたより適切な運転制御が可能と
なる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】図1ないし図11は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は内燃機関の要部縦断面図、図2は
図1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3−3線拡大
断面図、図4はアクチュエータの概略構成を示す断面
図、図5は吸気弁の開弁リフト特性図、図6は開弁開始
時のアクチュエータの作動状況を示す断面図、図7は開
弁保持状態でのアクチュエータの作動状況を示す断面
図、図8は閉弁作動時のアクチュエータの作動状況を示
す断面図、図9は閉弁保持状態でのアクチュエータの作
動状況を示す断面図、図10は吸気弁および排気弁の開
弁ラップ状態を示す図、図11は制御ユニットによる運
転制御手順を示すフローチャートである。
【0010】先ず図1において、図示しないシリンダブ
ロックに摺動可能に嵌合されるピストンの上面およびシ
リンダヘッド14間に燃焼室15が形成され、シリンダ
ヘッド14には、燃焼室15の天井面に閉口するように
して一対の吸気弁口16…ならびに一対の排気弁口17
…が設けられ、両吸気弁口16…は吸気ポート18に連
通され、両排気弁口17…は排気ポート19に連通され
る。
【0011】両吸気弁口16…を個別に開閉可能な一対
の吸気弁としての吸気弁VI …のステム20…は、シリ
ンダヘッド14にそれぞれ設けられたガイド筒21…に
摺動可能に嵌合され、各ガイド筒21…から上方に突出
したステム20…の上端部に設けられるリテーナ22…
とシリンダヘッド14との間には各ステム20…を囲繞
するコイル状の弁ばね23…が設けられ、それらの弁ば
ね23…により吸気弁VI …は吸気弁口16…を閉じる
方向に付勢される。また両排気弁口17…を個別に開閉
可能な一対の排気弁VE …のステム24…は、シリンダ
ヘッド14にそれぞれ設けられたガイド筒25…に摺動
可能に嵌合され、各ガイド筒25…から上方に突出した
ステム24…の上端部に設けられるリテーナ26…とシ
リンダヘッド14との間には各ステム24…を囲繞する
コイル状の弁ばね27…が設けられ、それらの弁ばね2
7…により排気弁VE …は排気弁口17…を閉じる方向
に付勢される。
【0012】上記両吸気弁VI …および両排気弁VE
間には、図示しないクランク軸の軸線と平行なカム軸2
8が両吸気弁VI …の上端および両排気弁VE …の上端
よりも下方に位置するようにして回転自在に配置されて
おり、該カム軸28は1/2の減速比で図1の反時計方
向に回転するようにして前記クランク軸に連動、連結さ
れる。しかもシリンダヘッド14の上面にはオイルバス
30が形成されており、前記カム軸28は、該カム軸2
8が備える吸気側動弁カム29I および排気側動弁カム
29E を、オイルバス30内のオイル中に浸潰させ得る
位置に配置される。
【0013】両吸気弁VI …とカム軸28の吸気側動弁
カム29I との間には、カム軸28の回転運動を吸気弁
I …の開閉運動に変換可能な吸気側動弁装置31I
設けられ、両排気弁VE …と前記カム軸28の排気側動
弁カム29E との間には、カム軸28の回転運動を排気
弁VE …の開閉運動に変換可能な排気側動弁装置31 E
が設けられる。
【0014】排気側動弁装置31E は、カム軸28と平
行な軸線を有して固定配置されるロツカアーム軸32
と、該ロッカアーム軸32に回動可能に支持されて両排
気弁V E …および排気側動弁カム29E 間に設けられる
ロッカアーム33とを備える。ロッカアーム33の一端
には排気側動弁カム29E に接触するカムスリッパ34
が設けられ、ロッカアーム33の他端には、両排気弁V
E …の上端にそれぞれ接触する一対のタペットねじ35
…が、進退位置を調節可能としてそれぞれねじ込まれ
る。
【0015】吸気側動弁装置31I は、遊星ギヤ機構3
6と、ヘッドカバー52に固定される電気式のアクチュ
エータ51とを備える。
【0016】図2および図3を併せて参照して、遊星ギ
ヤ機構36は、軸線まわりに回動可能なサンギヤ37
と、該サンギヤ37と同一軸線まわりに回動可能として
サンギヤ37を囲繞するリングギヤ38と、複数の遊星
ギヤ40…を前記サンギヤ37およびリングギヤ38の
軸線と平行な軸線まわりに回転自在に支持するとともに
それらの遊星ギヤ40…のサンギヤ37まわりの公転に
連動して回動するキャリア39とで構成される。
【0017】この遊星ギヤ機構36を構成するサンギヤ
37、リングギヤ38およびキャリア39のうち、サン
ギヤ37の両側には、支軸41の軸線方向に間隔をあけ
た位置で両吸気弁VI …側に延びる一対の連結腕42,
42の基部42a, 42aが嵌合、固着されており、こ
れらの連結腕42, 42の先端部には、両吸気弁VI
におけるステム20…の上端にそれぞれ接触するタペッ
トねじ43, 43が進退位置を調節可能としてそれぞれ
ねじ込まれる。これにより、サンギヤ37は両吸気弁V
I …に連動、連結されることになり、サンギヤ37の回
動に応じて両吸気弁VI …が開閉駆動される。
【0018】支軸41は、カム軸28の軸線と平行な軸
線を有するものであり、シリンダヘッド14上に固定さ
れているホルダ50,50…で固定的に保持される。
【0019】遊星ギヤ機構36を構成する構成要素のう
ちキャリア39は、前記連結腕42, 42の基部42
a, 42aでそれぞれ回転自在に支持される一対のリン
グ板状の支持板39a, 39aと、支軸41の軸線と平
行な軸線を有して両支持板39a, 39aに両端が支持
される複数たとえば6本の軸39b, 39b…とを有す
るものであり、支軸41の周方向に等間隔をあけた位置
に配置される各軸39b, 39b…で、サンギヤ37の
外周およびリングギヤ38の内周に噛合う遊星ギヤ4
0, 40…が回転自在に支持される。
【0020】キャリア39が備える両支持板39a, 3
9aには、吸気側動弁カム29I 側に延びるローラ保持
腕45, 45が一体に設けられており、両ローラ保持腕
45,45の内面と両支持板39a, 39aの内面との
間には段部46,46が形成される。これらのローラ保
持腕45, 45の先端部間に遊星ギヤ40, 40…の軸
方向全長よりも長いローラ44が軸支される。すなわち
支軸41の軸線と平行な軸線を有するローラ軸47の両
端が両ローラ保持腕45, 45の先端部間に固定され、
ローラ44と、前記ローラ軸47との間にニードルベア
リング48が介装される。
【0021】遊星ギヤ機構36を構成する構成要素のう
ちリングギヤ38は、キャリア39で回転自在に支持さ
れる。すなわち円筒状に形成されているリングギヤ38
の両端が、キャリア39における両支持板39a, 39
aの内面外周縁部でそれぞれ回転自在に支持されること
になり、両支持板39a, 39aに連なるローラ保持腕
45, 45に対応する部分では、リングギヤ38の両端
が、支持板39a, 39aおよびローラ保持腕45, 4
5間に形成されている段部46, 46で回転自在に支持
されることになる。
【0022】リングギヤ38には、支軸41の軸線と直
交する方向に延びる制御腕49が一体に設けられる。ま
たヘッドカバー52には、前記制御腕49にほぼ直交す
る方向で接触するロッド57を備えるアクチュエータ5
1が固定される。
【0023】図4において、アクチュエータ51は、円
筒状に形成されるハウジング53と、該ハウジング53
内の一端側に固定配置される第1電磁石54と、ハウジ
ング53内の他端側に固定配置される第2電磁石55
と、両電磁石54,55間でハウジング53内に収納さ
れるプランジャ56と、該プランジャ56に基端が連設
されて第1電磁石54の中心部およびハウジング53を
軸方向移動自在に貫通するロッド57と、ハウジング5
3の外方でロッド57の先端側に固定されるばね受け部
57aおよびハウジング53間に設けられる設けられる
戻しばね58とを備え、ロッド57の先端をリングギヤ
39の制御腕49に当接させることを可能とし、ヘッド
カバー52に固定される。しかも戻しばね58のばね荷
重は、弁ばね23のばね荷重に比べて極めて小さく設定
される。
【0024】このアクチュエータ51では、第1および
第2電磁石54,55の励磁・消磁を切換えることによ
り、プランジャ56すなわちロッド57を往復駆動する
ことができる。而して第1電磁石54でプランジャ56
を吸引したときには吸気弁V I …を開弁方向に駆動する
動力が遊星ギヤ機構36のリングギヤ38に作用し、ま
た第2電磁石55でプランジャ56を吸引したときには
アクチュエータ51から遊星ギヤ機構36のリングギヤ
38に動力が作用することはなく、吸気弁VI…は弁ば
ね23のばね力により吸気側動弁カム29I のカムプロ
フィルに応じた特性で作動することになる。
【0025】ところで、吸気弁VI …の開弁時におい
て、該吸気弁VI …は図5で示すリフト特性で開閉作動
することになる。この図5において、吸気側動弁カム2
I は、該吸気側動弁カム29I だけで吸気弁VI …を
開閉駆動したときには、鎖線で示すようなリフト特性が
得られるカムプロフィルを有するものであり、このカム
プロフィルによれば、開弁作動開始時に緩やかな緩衝曲
線C1 を描くとともに、閉弁着座直前に緩やかな緩衝曲
線C2 を描くリフト特性が得られる。
【0026】而して前記アクチュエータ51は、吸気弁
I の開弁開始時である時刻t1 において、吸気側動弁
カム29I で定まる開弁開始時期とは無関係に吸気弁V
I …の開弁作動を開始することができ、図6で示すよう
に、第1電磁石54を励磁してプランジャ56を吸引作
動せしめ、第2電磁石55を消磁する。そうすると、ロ
ッド57がリングギヤ38の制御腕49を押すことによ
りサンギヤ37が回動して、両吸気弁VI …を開弁方向
に作動せしめることになる。この際、ローラ44を介し
てローラ保持腕45…が吸気側動弁カム29I で押され
るようになると、サンギヤ37にはアクチュエータ51
からの動力ならびに吸気側動弁カム29 I からの動力が
相乗して作用し、アクチュエータ51の作動量に伴なう
リフト量と、吸気側動弁カム29I によるリフト量との
合計量だけ吸気弁VI …がリフトすることになる。すな
わち吸気弁VI の最大リフト量がたとえば8mmである
ときに、たとえば7mmをアクチュエータ51で負担
し、たとえば1mmを吸気側動弁カム29I で負担する
ようにすることができる。
【0027】吸気弁VI …のリフト量が最大となった時
刻t2 からは、図7で示すように第1電磁石54にプラ
ンジャ56を吸引せしめたままとし、時刻t3 で第1電
磁石54を消磁するとともに第2電磁石55を励磁する
と、吸気弁VI …は弁ばね23のばね力で閉弁作動を開
始することになり、アクチュエータ51では、図8で示
すように、ロッド57が制御腕49で押され、プランジ
ャ56が第2電磁石55側に吸引されることになる。こ
れにより吸気弁VI …の閉弁着座直前の時刻t 4 からは
吸気側動弁カム29I のカムプロフィルで定まるリフト
特性を示すようになり、吸気弁VI …は緩衝曲線C2
従って緩やかに閉弁着座する。
【0028】吸気弁VI …の閉弁着座後には、図9で示
すようにプランジャ56が第2電磁石55側に吸引され
たまであり、アクチュエータ51のロッド57の先端
と、制御腕49との間には間隙が生じており、戻しばね
58のばね力が遊星ギヤ36に作用することはなく、吸
気弁VI …の作動を乱すことはない。
【0029】このようにして、第1電磁石54の励磁開
始タイミングを制御することにより吸気弁VI …の開弁
開始時期を自在に変化させることができるとともに、第
2電磁石55の励磁開始タイミングを制御することによ
り吸気弁VI …の閉弁開始時期を自在に変化させること
ができる。
【0030】前記アクチュエータ51には、吸気弁VI
…の作動量を代表するものとして該アクチュエータ51
の作動量を検出する作動量検出器60が付設される。こ
の作動量検出器60は、図4で示すように、アクチュエ
ータ51におけるハウジング53の他端側(第2電磁石
55側)外面に固定されるケース61と、アクチュエー
タ51におけるプランジャ56に一端が同軸に連設され
て第2電磁石55およびハウジング53を軸方向移動自
在に貫通するとともに前記ケース61内に他端が突入さ
れる検出ロッド62と、ケース61内で検出ロッド62
の他端に固定されるブラシホルダ63と、該ブラシホル
ダ63に取付けられるブラシ64を摺接させるようにし
てケース61の内面に固定される抵抗体64とで構成さ
れるものであり、アクチュエータ51の作動量すなわち
プランジャ56の作動位置に応じたブラシ64の抵抗体
65への摺接位置に応じた電位が作動量検出器60から
出力される。
【0031】アクチュエータ51の作動すなわち吸気弁
I …の開閉作動は制御ユニット59により制御される
のであるが、吸気弁の開弁開始時期を任意に変化させる
場合に、図10で示すように、吸気弁および排気弁がと
もに開弁してラップする状態が生じることがあり、その
ような開弁ラップ時には、機関の燃焼室内で排ガス再循
環(内部EGR)が生じて燃焼室15内での燃焼状態も
変化することになる。したがって、吸気弁VI …および
排気弁VE …の開弁ラップが生じたときには、燃料噴射
量、点火時期、あるいは排気系から吸気系への排ガス再
循環量を変化させることで機関の適切な運転制御を行な
うことが望ましい。そこで、制御ユニット59は、作動
量検出器60の出力、ならびに機関の回転数を検出する
回転数検出器66(図1参照)の検出値に基づいて、図
11で示す手順に従って機関の運転を制御する。
【0032】図11において、ステップS1では、吸気
弁VI …の開弁開始時期が排気弁V E …の閉弁終了時期
よりも前であるかどうか、すなわち開弁ラップが生じる
かどうかを判断し、開弁ラップが生じていると判断した
ときには、ステップS2に進む。
【0033】ステップS2では、吸気弁VI …の開弁開
始時期から排気弁VE …の閉弁終了時期までのクランク
角であるラップ角度αを記憶し、次のステップS3でア
クチュエータ51を駆動する。
【0034】ステップS4では、吸気弁VI …の開弁速
度を算出するのであるが、この開弁速度算出にあたって
は、アクチュエータ51の作動量を検出する作動量検出
器60の検出値を、吸気弁VI …が所定のリフト量L
(図10参照)に達するまでに一定のサンプリング周期
で読込み、吸気弁VI …を所定のリフト量Lまで開弁駆
動したときの作動量検出器60の検出値をサンプリング
回数で除することにより、吸気弁VI …の開弁速度を得
るようにしている。
【0035】ステップS5では、ステップS4で得た開
弁速度と、ステップS2で記憶したラップ角度αとに基
づき、予め定めたマップ上で開弁ラップのラップ量(図
10の斜線で示す部分の面積)を検索する。
【0036】ステップS6では、ステップS5で得た開
弁ラップ量を、回転数検出器66で検出した機関回転数
に応じて補正の内容するものであり、機関回転数が大で
あるときにはラップ量を小さく、機関回転数が小である
ときにはラップ量を大きく補正することになる。
【0037】さらにステップS7では、ステップS6で
補正した後の開弁ラップ量に基づいて、燃料噴射量、点
火時期および吸気系から排気系への排ガス再循環量(外
部EGR量)を補正する。而して燃料噴射量について
は、開弁ラップ量が大のときには噴射量を少なくするよ
うに補正し、点火時期については、開弁ラップ量が大の
ときに点火時期が早くなるように補正し、外部EGR量
については、開弁ラップ量が大のときに外部EGR量を
少なくするように補正することになる。
【0038】一方、ステップS1において、開弁ラップ
が生じないと判断したときには、ステップS8でアクチ
ュエータ51を駆動し、ステップS9で、燃料噴射量、
点火時期および外部EGR量をそれまでの値のまま維持
することになる。
【0039】次にこの実施例の作用について説明する
と、吸気弁VI …は、基本的にはアクチュエータ51に
より開閉駆動され、該吸気弁VI …の作動特性をアクチ
ュエータ51の作動制御により自在に変化させることが
できる。しかも吸気弁VI …の閉弁作動時にはアクチュ
エータ51の動力を遊星ギヤ機構36に入力することを
停止することにより、吸気弁VI …の閉弁作動が吸気側
動弁カム29I のカムプロフィルに応じたものとなる。
また吸気側動弁カム29I のカムプロフィルは、吸気弁
I …の閉弁着座直前には緩衝曲線C2 を描くリフト特
性が得られるように定められており、したがって吸気弁
I …の閉弁着座直前には、吸気側動弁カム29I のカ
ムプロフィルに応じて吸気弁VI …を緩やかに着座せし
め、吸気弁VI …のバウンスが生じることを防止するこ
とができる。これにより、吸気弁V I …の緩やかな作動
を得るためにアクチュエータ51の作動を制御ユニット
59で細かく制御することが不要であり、アクチュエー
タ51の作動制御を単純化することができる。
【0040】また吸気弁VI …を駆動するアクチュエー
タ51の作動量を検出する作動量検出器60は、実質的
には吸気弁VI …の作動量を検出するものであり、制御
ユニット59は、作動量検出器60の検出値の時間当た
りの変化量すなわち作動速度と、排気弁VE …の閉弁終
了時期および吸気弁VI …の開弁開始時期のクランク角
差であるラップ角αとに基づいて、燃焼室15内での内
部EGR量に対応するものとして、吸気弁VI …および
排気弁VE …の開弁ラップ量を得るとともに、その開弁
ラップ量に基づいて、燃料噴射量、点火時期および排気
系から吸気系への排ガス再循環量を変化させるようにし
ている。したがって、内部EGR量に応じて機関を適切
に運転することができる。
【0041】しかも作動量検出器60で検出した検出値
に基づいて演算した開弁ラップ量と、実際の開弁ラップ
量との間に機関回転数に応じた差が生じるのであるが、
制御ユニット59は、機関回転数を検出する回転数検出
器66の検出値に応じて開弁ラップ量を補正するので、
機関回転数に応じたより適切な運転制御が可能となる。
【0042】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0043】たとえば上記実施例では、開弁ラップ量に
応じて、燃料噴射量、点火時期および排気系から吸気系
への排ガス再循環量を全て変化させるようにしたが、燃
料噴射量、点火時期および排気系から吸気系への排ガス
再循環量の少なくとも1つを変化させるようにすればよ
い。
【0044】また上記実施例では、排気弁VE …の作動
特性を一定としたものについて説明したが、排気弁VE
…の作動特性を変化させるようにしたものについても本
発明を適用することができる。
【0045】さらに上記実施例では、作動量検出器60
でアクチュエータ51の作動量を検出するようにした
が、吸気弁VI …の作動量を直接検出するようにしても
よく、またアクチュエータ51および吸気弁VI …間に
設けられる遊星ギヤ機構36におけるサンギヤ37、リ
ングギヤ38およびキャリア39のいずれかの作動量を
検出するようよしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、燃焼室内での内部EGR量に対応した吸気弁および
排気弁の開弁ラップ量を得るようにし、内部EGR量の
変化に応じて燃料噴射量、点火時期および排気系から吸
気系への排ガス再循環量の少なくとも1つを変化させる
ことにより、内部EGR量に応じて機関を適切に運転す
ることができる。
【0047】また請求項2記載の発明によれば、機関回
転数に応じて開弁ラップ量を補正するようにして、機関
回転数に応じたより適切な運転制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の要部縦断面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図1の3−3線拡大断面図である。
【図4】アクチュエータの概略構成を示す断面図であ
る。
【図5】吸気弁の開弁リフト特性図である。
【図6】開弁開始時のアクチュエータの作動状況を示す
断面図である。
【図7】開弁保持状態でのアクチュエータの作動状況を
示す断面図である。
【図8】閉弁作動時のアクチュエータの作動状況を示す
断面図である。
【図9】閉弁保持状態でのアクチュエータの作動状況を
示す断面図である。
【図10】吸気弁および排気弁の開弁ラップ状態を示す
図である。
【図11】制御ユニットによる運転制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
51・・・アクチュエータ 59・・・制御ユニット 60・・・作動量検出器 66・・・回転数検出器 VE ・・・排気弁 VI ・・・吸気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 13/02 F02D 13/02 J 41/04 301 41/04 301Z F02M 25/07 550 F02M 25/07 550R F02P 5/15 F02P 5/15 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁(VI )および排気弁(VE )の
    うち少なくとも吸気弁(VI )に、機関の運転状態に応
    じて該吸気弁(VI )の開弁開始時期を変更可能として
    アクチュエータ(51)が連結される内燃機関におい
    て、吸気弁(V I )の作動量を検出する作動量検出器
    (60)と、該作動量検出器(60)の検出値に基づい
    て吸気弁(VI )および排気弁(VE )の開弁ラップ量
    を演算するとともに該開弁ラップ量に基づいて燃料噴射
    量、点火時期および排気系から吸気系への排ガス再循環
    量の少なくとも1つを変化させる制御ユニット(59)
    とを備えることを特徴とする内燃機関における運転制御
    装置。
  2. 【請求項2】 機関回転数を検出する回転数検出器(6
    6)を含み、前記制御ユニット(59)が該回転数検出
    器(66)の検出値に応じて前記開弁ラップ量を補正す
    ることを特徴とする請求項1記載の内燃機関における運
    転制御装置。
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