JPH113358A - 情報提示方法および情報提示装置ならびに情報提示システムならびにコンピュータ・プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間にわたってデータが累積された長いヒス
トリ・リストは、特に最近アクセスしたハイパーノード
と時間のたったハイパーノードが入り乱れた長いリスト
の場合、これをを走査して、問題のハイパーノードにア
クセスすることが、ユーザにとって面倒であった。 【解決手段】 アクセスしたハイパーノードを表示する
ためのヒストリ機能をハイパーテキスト・ユーザに提供
するための、装置、方法、システムおよびコンピュータ
・プログラム製品を開示する。本発明では、ハイパーノ
ードがアクセスされた時と、ハイパーリンク階層内での
ハイパーノードの配置とに基づいて、ヒストリ・リスト
をユーザに提示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ハイパーテキスト
・システムの分野に関する。具体的にいうと、本発明
は、ハイパーノードのアクセスに使用されたアクセスさ
れたハイパーリンクのヒストリを維持するための、新規
で有用な方法、装置、システムおよびコンピュータ・プ
ログラムを記録した記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】本発明は、ハイパーテキスト装置全般に
適用されるが、ワールド・ワイド・ウェブ（ＷＷＷ）ブ
ラウザ・アプリケーションおよびＷＷＷサーバ・アプリ
ケーションが、この技術の代表である。したがって、こ
の明細書の大部分では、ＷＷＷブラウザ・アプリケーシ
ョンを使用する好ましい実施例に関して本発明を説明す
る。

【０００３】ＷＷＷは、ＷＷＷブラウザ・コンピュータ
・アプリケーションなどの情報アクセス装置を使用して
コンピュータ・ユーザがアクセスする強力なハイパーテ
キスト・システムである。ＷＷＷブラウザ・アプリケー
ションは、ＷＷＷサーバ・コンピュータ・アプリケーシ
ョンなどの情報提供装置と通信して、ウェブ・ページの
形で情報とサービスを取得する。これらのウェブ・ペー
ジ（ハイパーノード）は、ＷＷＷの文脈ではＵＲＬ（Ｕ
ｎｉｖｅｒｓａｌ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏ
ｒ）である独自のハイパーリンクによって識別される。
多くのＷＷＷブラウザ・アプリケーションは、アクセス
したウェブ・ページのＵＲＬを記憶するためのヒストリ
機能を備える。この機能を用いると、前に訪れたウェブ
・ページへのユーザによるアクセスが簡単になる。

【０００４】ワールド・ワイド・ウェブ ＷＷＷ、ＷＷＷブラウザ・アプリケーションおよびＵＲ
Ｌ（ＵｎｉｆｏｒｍＲｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏ
ｒ）の背景を、従来技術の例として参照によって本明細
書に組み込まれる、ウェイン・オーズ（Ｗａｙｎｅ Ａ
ｕｓｅ）著、「Ｉｎｓｔａｎｔ ＨＴＭＬ Ｗｅｂ Ｐ
ａｇｅｓ」（Ｚｉｆｆ−Ｄａｖｉｓ Ｐｒｅｓｓ刊、Ｉ
ＳＢＮ １−５６２７６−３６３−６、ｃｏｐｙｒｉｇ
ｈｔ １９９５）の第１章、第１ページないし第１５ペ
ージを参照することによって説明する。やはり参照によ
って組み込まれるＵＲＬ仕様は、ＲＦＣ１７３８に記載
されており、ＷＷＷアドレス「ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．
ｃｉｓ．ｏｈｉｏ−ｓｔａｔｅ．ｅｄｕ／ｈｔｂｉｎ／
ｒｆｃ／ｒｆｃ１７３８．ｈｔｍｌ」にある。手短にい
うと、ＵＲＬには、プロトコル指定と経路指定が含まれ
る。プロトコル指定では、遠隔サーバをアクセスする時
に使用するプロトコルについてブラウザに通知する。経
路指定は、一般に階層的な経路であり、データ・サーバ
の後に、実際にブラウザに情報を提供するハイパーノー
ド（ウェブ・ページなど）が指定される。

【０００５】上で述べたように、ＷＷＷは強力なハイパ
ーテキスト・システムである。したがって、ユーザに提
供される情報には、他のハイパーノード内の関連情報へ
の参照が含まれることがしばしばである。これらの参照
は、ハイパーリンクを介する。ＷＷＷ上では、これらの
ハイパーリンクを活動化することによって、そのハイパ
ーリンクを含むウェブ・ページとは完全に異なるウェブ
・ページ（他のコンピュータ・システム上の完全に異な
るＷＷＷサーバ・アプリケーションから供給される）へ
のアクセスがもたらされることがしばしばである。した
がって、ユーザは、所望の情報またはサービスに到達す
るために多数のハイパーリンクをたどることがしばしば
である。これらのハイパーリンクをたどる時の問題の１
つは、ユーザが、しばしば、特定のハイパーノードに到
達するのに使用したハイパーリンクのシーケンスを忘れ
てしまうことである。したがって、問題のハイパーノー
ドに戻ることが、ユーザにとって困難になる。ヒストリ
機能は、ユーザによって前にアクセスされた特定のハイ
パーノードを記憶し、思い出す機構を提供することによ
って、この問題に対処する。この機能は、Ｎｅｔｓｃａ
ｐｅ（米国における登録商標）ブラウザ・アプリケーシ
ョンの「ＧＯ」コマンドに類似している。この機能は、
ブックマーク機能とは異なる。というのは、ブックマー
ク機能では、ユーザが、コンピュータにハイパーノード
を記憶させる（すなわち、ブックマークを付ける）こと
が必要になるからである。ヒストリ機構では、ユーザが
アクセスしたハイパーノードのリストが自動的に維持さ
れ、このリストがユーザから使用可能にされる。

【０００６】ＷＷＷブラウザ・アプリケーションでは、
ヒストリが異なる形で実装される。Ｎｅｔｓｃａｐｅ社
のＮａｖｉｇａｔｏｒでは、１つのセッションに制限さ
れたヒストリが維持される。したがって、このヒストリ
・リストは、アプリケーションが呼び出されるたびに初
期設定される。その一方で、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ社のＩ
ｎｔｅｒｎｅｔ Ｅｘｐｌｏｒｅｒでは、呼出しにまた
がって存在する永続的なヒストリが維持される。Ｎｅｔ
ｓｃａｐｅ社のＮａｖｉｇａｔｏｒアプリケーション
は、月曜の朝に呼び出され、金曜の午後に終了すること
がしばしばである。したがって、どちらのアプリケーシ
ョン（およびこれらに類似する他のアプリケーション）
では、ヒストリ・リストが非常に長くなる可能性があ
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】長時間にわたって累積
された長いヒストリ・リストは、ユーザに提供される材
料が大量なので、ユーザがアクセスしにくくなる。さら
に、ヒストリ・リストは、最近アクセスしたハイパーノ
ードの参照に使用されることが好ましく（そうでない場
合には、ユーザはブックマーク機能を利用するはずであ
る）、したがって、最近アクセスしたハイパーノードと
時間のたったハイパーノードが入り乱れた長いリストを
走査して、問題のハイパーノードを決定する時には、ユ
ーザにとって面倒なことになる。

【０００８】本発明は、これらの問題に対処し、ハイパ
ーテキスト・ユーザとヒストリ機構との対話を単純化す
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、強化された機
能をコンピュータ・ユーザに提供するための、経済的な
装置、方法、システムおよびコンピュータ・プログラム
を記録した記録媒体を提供する。本発明は、ハイパーテ
キスト・システムのユーザに、前に見たハイパーノード
をユーザがすばやく発見でき、参照できるようにする機
能強化されたヒストリ提示を提供する。

【００１０】本発明の１態様は、複数のハイパーリンク
に関する情報をユーザに提示するための、コンピュータ
による情報提示方法である。この方法では、まず、複数
のハイパーリンクのそれぞれについて切り詰められたハ
イパーリンクを決定することによって、複数の切り詰め
られたハイパーリンク参照を生成する。次に、第１の切
り詰められたハイパーリンク参照と第２の切り詰められ
たハイパーリンクを照合する。第１の切り詰められたハ
イパーリンクは第１の情報を参照し、第２の切り詰めら
れたハイパーリンクは第２の情報を参照する。次に、第
１および第２の切り詰められたハイパーリンク参照を組
み合わせて、ハイパーリンク集団を形成する。このハイ
パーリンク集団は、集団情報も有する。最後に、第１お
よび第２の情報を提示する代わりに、集団情報を提示す
る。

【００１１】本発明のもう１つの態様では、中央処理装
置、メモリおよび表示装置を有し、複数のハイパーリン
クのそれぞれに関する情報を提示するように構成された
装置を開示する。この装置は、複数のハイパーリンクの
それぞれについて切り詰められたハイパーリンクを決定
することによって、複数の切り詰められたハイパーリン
ク参照を生成する生成機構を含む。また、第１の切り詰
められたハイパーリンク参照と第２の切り詰められたハ
イパーリンク参照を照合する照合機構をも含む。上記二
つの切り詰められたハイパーリンク参照は、いずれも生
成機構によって生成される。第１の切り詰められたハイ
パーリンク参照は第１の情報を有し、第２の切り詰めら
れたハイパーリンク参照は第２の情報を有する。組合せ
機構が、第１および第２の切り詰められたハイパーリン
ク参照を組み合わせて、ハイパーリンク集団を形成す
る。このハイパーリンク集団は、集団情報を備える。最
後に、この装置には、第１および第２の情報の代わりに
集団情報を提示するための提示機構が含まれる。

【００１２】本発明のもう１つの態様は、複数のハイパ
ーリンクのそれぞれに関する情報を提示するためのシス
テムである。このシステムには、複数のハイパーリンク
のそれぞれについて切り詰められたハイパーリンクを決
定することによって複数の切り詰められたハイパーリン
ク参照を生成する生成機構が含まれる。第１の切り詰め
られたハイパーリンク参照と第２の切り詰められたハイ
パーリンク参照を照合する照合機構も含まれる。切り詰
められたハイパーリンク参照は、どちらもが生成機構に
よって生成される。第１の切り詰められたハイパーリン
ク参照は第１の情報を有し、第２の切り詰められたハイ
パーリンク参照は第２の情報を有する。組合せ機構が、
第１および第２の切り詰められたハイパーリンク参照を
組み合わせて、ハイパーリンク集団を形成する。このハ
イパーリンク集団は、集団情報を有する。最後に、この
システムには、第１および第２の情報を提示する代わり
に、表示装置上に集団情報を提示するための提示機構が
含まれる。

【００１３】本発明のもう１つの態様は、コンピュータ
に、複数のハイパーリンクのそれぞれに関する情報を表
示装置上に提示させるための、コンピュータ・プログラ
ムを記録したコンピュータ使用可能媒体である。コンピ
ュータ上で実行される時に、コンピュータ可読コード
が、コンピュータに、上で述べたシステムと同一の機能
を有する生成機構、照合機構、組合せ機構および提示機
構を実現させる。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の前述および他の多数の目
的および長所が、さまざまな図面に図示される好ましい
実施例の以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者に明白
になることは疑いない。

【００１５】表記と用語 下記の「表記と用語」は、本発明とその好ましい実施例
の理解を助けるために提供される。

【００１６】データ・レコード 記憶領域がデータ構造
に従って編成される、コンピュータのメモリまたは記憶
装置におけるデータ構造の一形態。本特許出願では、明
細書の符号を使用して、説明の文脈によって示される特
定のデータ構造に従って編成された特定のデータ・レコ
ードまたはデータを参照する。

【００１７】データ構造 データ・レコード内のデータ
の編成と用途の仕様。メモリ内で具現化されるデータ構
造が、データ・レコードである。データ構造によって、
１群のデータの相互関係が示される。

【００１８】グラフィカル・ユーザ・インターフェース
（ＧＵＩ） 表示装置上の選択可能制御区域を指すこと
と、選択可能制御区域に関連するコマンドまたはコンピ
ュータ動作を活動化することによって、ユーザがコンピ
ュータ表示装置と対話できるようにするユーザ・インタ
ーフェース。ＧＵＩは、当技術分野で周知である。

【００１９】ポインティング装置 コンピュータ表示画
面上のインジケータを移動するコンピュータ・ユーザの
入力に応答する装置。このようなインジケータは、アク
ティブ・ポイントを有し、ポインティング装置が活動化
された（たとえば、マウス装置の場合はボタン押下げに
よって）場合に、アクティブ・ポイントによっておおわ
れる選択可能制御区域に関連するコマンドが呼び出され
るようになっている。ポインティング装置は、一般に、
グラフィカル・ユーザ・インターフェースと共に使用さ
れる。

【００２０】選択可能制御区域 ポインティング装置の
活動化を感知する、コンピュータ表示装置上の区域。選
択可能制御区域上でポインティング装置が活動化された
際には、その選択可能制御区域に関連するコマンドまた
はコンピュータ動作が呼び出される。グラフィカル・ユ
ーザ・インターフェース（ＧＵＩ）を提供するコンピュ
ータ・システムのほとんどは、キーボード・ファンクシ
ョン・キーやコマンド・ラインなど、これらのコマンド
またはコンピュータ動作を呼び出すための別の方法も提
供する。

【００２１】テキスト文字列 テキストを表す、コンピ
ュータ内の順序付きコンピュータ・データ。テキスト文
字列の一般的な表現の１つが、各バイトが１文字のＡＳ
ＣＩＩ表現を含む８ビット・バイトの並びである。この
ような並びは、値が０のバイトで終端するか、文字列の
長さを表す先頭値を有することがしばしばである。当業
者であれば、ここで述べた方法のほかにテキスト文字列
を記憶する方法が多数存在することを理解するであろ
う。

【００２２】ウェブ・ページ インターネット・リソー
スのサブセット。本明細書で使用される場合、ウェブ・
ページは、ＨＴＴＰプロトコルに記載されたリソースと
同一である。すなわち、ウェブ・ページは、ＵＲＬ（Ｕ
ｎｉｖｅｒｓａｌ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏ
ｒ）によって識別可能なネットワーク・データ・オブジ
ェクトまたはネットワーク・サービスである。ウェブ・
ページは、ハイパーノードの具体的なインスタンスであ
る。

【００２３】ＵＲＬ ウェブ・ページを参照されたい。
ＲＦＣ１７３８も参照されたい。

【００２４】ウィンドウ アプリケーションによって制
御される、通常は長方形の、コンピュータ表示画面上の
区域。

【００２５】手続き 所望の結果をもたらす首尾一貫し
たステップのシーケンス。これらのステップは、物理量
の物理的操作を必要とするステップである。通常、これ
らの量は、記憶、伝送、組合せ、比較その他の操作が可
能な、電子信号または磁気信号の形をとる。これらの信
号は、ビット、値、要素、記号、文字、項、数などと称
する。当業者であれば、これらおよび類似の用語のすべ
てが、適当な物理量に関連し、これらの量に適用される
単に便利なラベルであることを理解するであろう。

【００２６】概要 オペコードを実行する際にコンピュータによって実行さ
れる操作は、加算や比較など、人間の操作員によって実
行される心理的操作に一般的に関連する用語で呼ばれる
ことがしばしばである。本発明では、本明細書に記載の
動作のいずれにおいても、人間の操作員のそのような能
力は不要である。本発明の動作は、機械動作である。本
発明の動作を実行するのに有用な機械には、プログラム
された汎用ディジタル・コンピュータまたは類似装置が
含まれる。どの場合でも、計算の方法は、コンピュータ
を動作させる際の動作の方法と区別される。本発明は、
電子信号または他の（たとえば機械的、化学的）物理信
号を処理して他の所望の物理信号を生成する際にコンピ
ュータを動作させるための方法ステップに関する。

【００２７】また、本発明は、これらの動作を実行する
ための装置に関する。この装置は、必要な目的のために
特に構成されたものとするか、コンピュータのメモリに
記憶されたコンピュータ・プログラムによって選択的に
活動化されるか再構成される汎用コンピュータを含める
ことができる。本明細書に提示された手続きは、特定の
コンピュータまたは他の装置に固有のものではない。具
体的にいうと、本明細書の教示に従って記述されたプロ
グラムと共にさまざまな汎用機械を使用することがで
き、また、必要な方法ステップを実行するようにより特
化された装置を構成することが好都合になる場合もあ
る。これらのさまざまな機械に必要な構造は、以下の説
明から明らかになる。また、本発明は、プログラミング
された論理をコンピュータに実行させるプログラムを符
号化されたコンピュータ可読記憶媒体内で実施すること
ができる。

【００２８】本発明の好ましい実施例は、選好（ｐｒｅ
ｆｅｒｅｎｃｅ）期間内にアクセスされたハイパーノー
ドへの詳細参照を維持する縮小されたヒストリ・リスト
をハイパーテキスト・ユーザに提供するが、また、ユー
ザに直接に表示される情報の量を減らすため、古いハイ
パーノードを集団化する。

【００２９】動作環境 図１は、本発明をサポートするように構成された、符号
１０１によって参照されるコンピュータ・システムを示
す図である。コンピュータ・システム１０１には、入出
力セクション１０５、中央制御装置（ＣＰＵ）１０７お
よびメモリ・セクション１０９を有するプロセッサ１０
３が含まれる。入出力セクション１０５は、キーボード
１１１、ディスク記憶装置１１３、ネットワーク１１７
へのアクセスを提供するネットワーク・インターフェー
ス１１５、表示装置１１９、ポインティング装置１２１
およびＣＤ−ＲＯＭ駆動装置１２３に接続される。ＣＤ
−ＲＯＭ駆動装置１２３は、通常は複数のプログラムお
よびデータ１２７を含むＣＤ−ＲＯＭ媒体１２５を読み
取ることができる。ＣＤ−ＲＯＭ媒体１２５を使用する
ＣＤ−ＲＯＭ駆動装置１２３と、ディスク記憶装置１１
３とが、ファイル記憶機構を構成する。当業者であれ
ば、ファイル記憶機構に、読取専用メモリ、ＲＡＭまた
は、コンピュータがデータにアクセスできるようにする
他の記憶技術を含めることができることを理解するであ
ろう。このようなコンピュータ・システムは、本発明を
実施するプログラミングされた論理を実行する能力を有
する。

【００３０】図２は、ＷＷＷに基づくハイパーテキスト
・システムの動作を示す図である。複数のＷＷＷサーバ
２０１が、ＷＷＷブラウザ２０３によってアクセスされ
る。ＷＷＷサーバ２０１とＷＷＷブラウザ２０３の両方
が、一般にインターネット２０５と称するネットワーク
のネットワークに接続される。ＷＷＷブラウザ２０３
は、矢印２０７によって示されるように、インターネッ
ト２０５に接続される。同様に、ＷＷＷサーバ２０１
は、複数の矢印２０９によって示されるように、インタ
ーネット２０５に接続される。動作時には、ＷＷＷブラ
ウザのユーザは、ハイパーノード情報をＷＷＷサーバか
ら受け取る。この情報には、通常はハイパーリンクが含
まれる。ハイパーリンクは、ユーザが選択できるオブジ
ェクトであり、現在のハイパーノードと異なるハイパー
ノードからの情報の提示を呼び出すオブジェクトであ
る。ほとんどのブラウザ・アプリケーションは、ユーザ
によってアクセスされたハイパーノードのヒストリを維
持する。

【００３１】図３は、従来技術のヒストリ表示によって
示される、ハイパーノード・タイトルとハイパーリンク
の関係を示す図である。ヒストリ情報のリスティング３
００には、複数のウェブ・ページ・タイトル３０１が、
複数の一致するＵＲＬ３０３と共に含まれる。複数のウ
ェブ・ページ・タイトル３０５、３０７、３０９および
３１１を使用して、ウェブ・ページ・タイトル３０１と
ＵＲＬ３０３の複数の特徴を示す。ウェブ・ページ・タ
イトル３０５、３０９および３１１によって示されるウ
ェブ・ページのどれもが、たとえばウェブ・ページ・タ
イトル３１１のＵＲＬの末尾のテキスト「ｃａｌａｗ．
ｈｔｍｌ」によって示されるように、ハイパーノードを
完全に指定するＵＲＬを使用して指定される。このテキ
ストによって、ＵＲＬによってアクセスされるユニーク
なウェブ・ページ・ファイルが指定される。ここで、ウ
ェブ・ページ・タイトル３０７によって示されるウェブ
・ページ・タイトルに関連するＵＲＬを比較する。この
ＵＲＬは、「／」文字で終端している。したがって、Ｗ
ＷＷサーバ・アプリケーションは、このＵＲＬを受け取
った時に、デフォルト・ウェブ・ページを提供する。

【００３２】図４（ａ）は、図３のヒストリ・データ
が、従来技術のＷＷＷブラウザ・アプリケーションのユ
ーザにどのように提示されるかを示す図である。ヒスト
リ・データの表示３１３は、アクセスされたＵＲＬのウ
ェブ・ページ・タイトルからなる。この表示３１３をユ
ーザが理解する際の障害のいくつかを、符号３１５の複
数の項目を調べることによって示す。これらのタイトル
のどちらもが、それがカリフォルニア州裁判所のウェブ
・ページであることを示している。しかし、これらのタ
イトルは、異なるＵＲＬ（ｗｗｗ．ｃａｂａｒ．ｏｒｇ
／ｉｎｄｅｘ．ｈｔｍとｗｗｗ．ｃａｌｂａｒ．ｏｒ
ｇ）を参照している。しかし、ＵＲＬが異なっていて
も、ＷＷＷサーバによって使用されるデフォルトおよび
エイリアスによっては、これらのＵＲＬの両方から同一
のファイルがアクセスされる可能性がある。

【００３３】さらに、複数のヤフー（Ｙａｈｏｏ）ペー
ジ・タイトル３１７が示され、提示されたタイトルから
は、これらが同一にみえる。図３を参照すると、これら
のウェブ・ページは異なるＵＲＬを有する。また、複数
のＫｕｅｓｔｅｒＬａｗ参照３１９は、この参照では区
別できない。

【００３４】図４（ｂ）は、本発明を使用することによ
って、ヒストリ表示のサイズが減ることを示す図であ
る。この図では、同じ親ディレクトリを有するＵＲＬ
が、符号３２５、３２７、３２９および３３１の複数の
集団に縮小されている。これらの集団のタイトルは、単
に、集団化されたＵＲＬの間で共通するＵＲＬである。

【００３５】図４（ｃ）は、各ウェブ・ページに、最上
位ウェブ・ページをアドレッシングするＭＥＴＡ親指定
が含まれる場合に、ヒストリ表示のサイズがさらに減る
ことを示す図である。「Ｓｔａｔｅ Ｂａｒ ｏｆ Ｃ
ａｌｉｆｏｒｎｉａ」という表示される親ウェブ・ペー
ジのタイトル３３５が提示されている。このタイトル３
３５は、親ウェブ・ページから抽出される。ＵＲＬ３３
７によってアドレッシングされるウェブ・ページと、Ｕ
ＲＬ３３９によってアドレッシングされるウェブ・ペー
ジの両方に、同一の親ウェブ・ページをアドレッシング
するＭＥＴＡ親指定が含まれる。したがって、「Ｓｔａ
ｔｅ Ｂａｒ ｏｆ Ｃａｌｉｆｏｒｎｉａ」のタイト
ル３３５は１つだけ提示される。これと同一の手法を、
他のウェブ・ページ階層にも使用する。

【００３６】図４（ｄ）は、下にあるウェブ・ページへ
のアクセスをユーザに提供し続ける、ヒストリ表示のサ
イズのもう１つの減少を示す図である。この図では、集
団に関連する表示されるウェブ・ページ・タイトルが、
そのヒストリ参照が集団であることをユーザに知らせる
インジケータ（三角形）を有する。このインジケータを
選択することによって、ユーザは、集団の下にある構造
を表示させることができる。したがって、集団３４１の
タイトルによって、集団３４１を構成する複数の他のウ
ェブ・ページ３４３を表示させることができる。

【００３７】図５は、本発明を使用する例のＷＷＷブラ
ウザ４０１からの表示を示す図である。この図では、ユ
ーザが、カーソル４０３を「ＧＯ」メニュー項目４０５
の上に移動し、カーソル４０３を下にドラッグして、結
果のメニュー表示４０７の集団タイトル４０９で停止し
た。短時間の静止の後に、集団タイトル４０９が、その
集団を構成する複数の構成要素ウェブ・ページ４１１に
展開され、したがって、ユーザが古いウェブ・ページを
選択できるようになる。

【００３８】ヒストリ・データ構造 図６は、本発明の好ましい実施例に使用されるデータ構
造のうちの２つを示す図である。ヒストリ・リスト配列
５００では、複数の要素５０１に情報が格納される。要
素５０１のそれぞれに格納される情報を、複数のヒスト
リ・データ構造５１０によって示す。ヒストリ・リスト
配列５００の目的は、ユーザがブラウジング中にアクセ
スしたハイパーリンクを記憶することである。これによ
って、ユーザが、ハイパーリンクを介してアクセスし
た、前に訪れたページに戻ることができるようになる。
ＷＷＷの文脈では、ハイパーリンクはＵＲＬであり、ハ
イパーノードはウェブ・ページである。当業者であれ
ば、ヒストリ・リスト配列５００を、リスト、スタック
または当技術分野で周知の多数の方法のいずれかとして
実施できることを理解するであろう。

【００３９】ヒストリ・データ構造５１０のフィールド
に注目すると、ヒストリ・データ構造５１０は、アクセ
スされたハイパーリンクに関する情報の記憶に使用され
る。「次へのリンク」フィールド５１１には、矢印５１
３によって示されるように、ヒストリ・データ・レコー
ドを指すポインタが格納される。「次へのリンク」フィ
ールド５１１にＮＩＬが格納されている時の状況は、こ
の図では、矢印５１３が終端記号５１５を指す時として
図示される。ヒストリ・データ・レコードをアクセスす
るプログラムは、「次へのリンク」フィールド５１１が
ＮＩＬになるまで、「次へのリンク」フィールド５１１
に格納されたポインタをたどる。「次へのリンク」フィ
ールド５１１は、集団に属するハイパーリング情報を含
む他のヒストリ・データ構造へのリンクに使用される。

【００４０】好ましい実施例では、「ページ・タイト
ル」フィールド５１７に、ハイパーノードのタイトルを
構成するテキスト・データか、そのテキスト・データを
直接または間接的に参照するデータが格納される。ウェ
ブ・ページの場合、この「ページ・タイトル」フィール
ド５１７に、ＵＲＬを介してアクセスされたウェブ・ペ
ージＨＴＭＬデータのヘッド部にある「タイトル」要素
の情報が格納される。この情報は、下で述べるように取
り出される。もう１つの好ましい実施例では、「ページ
・タイトル」フィールド５１７は、ハイパーノードの識
別に使用される非テキスト・データへの参照である。こ
の非テキスト・データには、オーディオ、ビデオおよび
イメージ・データが含まれるが、これに制限されるもの
ではない。データのタイプにかかわらず、このデータに
は、本発明によってユーザに提供される情報の一部が含
まれる。

【００４１】「最終アクセス日付」フィールド５１９に
は、そのユーザによってこのヒストリ・データ構造に関
連するハイパーリンクが最後にアクセスされた日付の表
現が格納される。集団ヒストリ・データ構造の場合、こ
の「最終アクセス日付」フィールド５１９には、その集
団を構成するハイパーリンクのすべてのうちで最も最近
のアクセスの日付が格納される。

【００４２】「集団フラグ」フィールド５２１には、Ｔ
ＲＵＥ（真）の場合にヒストリ・データ構造５１０が集
団レコードであることを示す論理フラグが格納される。
集団レコードは、同様のハイパーリンクを含むヒストリ
・データ構造にリンクされる。したがって、ヒストリ・
リスト配列５００を表示する時には、「次へのリンク」
フィールド５１１を介してこの集団にリンクされた他の
ヒストリ・データ・レコードからの情報ではなく、集団
ヒストリ・データ・レコードからの情報がユーザに提示
される。

【００４３】「ＵＲＬへのリンク」フィールド５２３に
は、このハイパーノードへのアクセスをもたらしたハイ
パーリンクへの参照が格納される。ここで、矢印５２５
は、「ＵＲＬへのリンク」フィールド５２３が、ＵＲＬ
レコード５２６を指すことを示す。ＵＲＬレコード５２
６には、「ＵＲＬ」フィールド５２７が含まれる。「Ｕ
ＲＬ」フィールド５２７には、ハイパーノードのハイパ
ーリンク指定を含むテキスト・データか、そのテキスト
・データを直接または間接的に参照するデータが格納さ
れる。やはり、ＷＷＷの文脈では、「ＵＲＬ」フィール
ド５２７に、ＲＦＣ１７３８で記述された特性を有する
ＵＲＬが格納される。「ＵＲＬ」フィールド５２７で指
定されるハイパーリンクが、ハイパーノードを指定しな
い場合には、「ディレクトリ・フラグ」フィールド５２
９に、ＴＲＵＥの論理値が格納される。逆に、「ＵＲ
Ｌ」フィールド５２７がハイパーノードを参照する場合
には、「ディレクトリ・フラグ」フィールド５２９に、
ＦＡＬＳＥ（偽）の論理値が格納される。ＷＷＷの場
合、「ディレクトリ・フラグ」フィールド５２９がＴＲ
ＵＥの場合には、「ＵＲＬ」フィールド５２７に関連す
るハイパーリンク・テキストの最後の文字が、「／」文
字になる。上で述べたように、ディレクトリを指定する
ＵＲＬを用いると、そのディレクトリのデフォルトのウ
ェブ・ページが取り出される。

【００４４】「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのリンク」フィール
ド５３１に、ＮＩＬが格納される場合、「ページ・タイ
トル」フィールド５１７に格納されるかこれによって参
照されるテキスト・データは、「ＵＲＬ」フィールド５
２７に関連するＵＲＬによってアクセスされるハイパー
ノードのタイトルになる。しかし、「ＭＥＴＡ親ＵＲＬ
へのリンク」フィールド５３１がＮＩＬでない場合、こ
の「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのリンク」フィールド５３１
は、矢印５３３によって示されるように、ＭＥＴＡ Ｕ
ＲＬレコード５３４を指す。ＭＥＴＡ ＵＲＬレコード
５３４には、「ＭＥＴＡ親ＵＲＬ」フィールド５３５、
「ディレクトリ・フラグ」フィールド５３７および「親
ページ・タイトル」フィールド５３９が含まれる。「デ
ィレクトリ・フラグ」フィールド５３７は、上で述べた
「ディレクトリ・フラグ」フィールド５２９と同様の目
的のために働くが、「ＵＲＬ」フィールド５２７ではな
く「ＭＥＴＡ親ＵＲＬ」フィールド５３５に適用され
る。「ＭＥＴＡ親ＵＲＬ」フィールド５３５には、親ハ
イパーノードを参照するハイパーリンク・テキストが格
納されるか、このフィールドによってそのハイパーリン
ク・テキストが直接または間接的に参照される。親ハイ
パーノードは、「ＵＲＬ」フィールド５２７に関連する
ハイパーリンクによってアクセスされるハイパーノード
・データに含まれるＨＴＭＬ ＭＥＴＡマークアップに
よって指定され、下で説明するようにフォーマットされ
ている。

【００４５】「ＭＥＴＡ親ＵＲＬ」フィールド５３５が
ＮＩＬでない場合、「親ページ・タイトル」フィールド
５３９に、親ハイパーノードのタイトル・テキストを含
むテキスト・データか、そのテキスト・データを直接ま
たは間接的に参照するデータが格納される。本発明によ
るアプリケーションが子ハイパーノードをアクセスする
時、このアプリケーションは、親ハイパーノードのアク
セスも試みる。アクセスに成功した場合、このアプリケ
ーションは、親ページのタイトルを抽出し、「親ページ
・タイトル」フィールド５３９を使用してこのタイトル
を記憶する。このアプリケーションが親ハイパーノード
にアクセスできない場合、「親ページ・タイトル」フィ
ールド５３９に関連する既存のタイトルは、無変更のま
まにされる。

【００４６】子ハイパーノード内の、親ハイパーノード
を指定するＨＴＭＬ ＭＥＴＡマークアップは、ＨＴＭ
Ｌデータのヘッダ部分に埋め込まれる下記のテキストか
らなる。 ＜！−− ＭＥＴＡ ＮＡＭＥ＝”ｐａｒｅｎｔ” Ｖ
ＡＬＵＥ＝”ｕｒｌ”−−＞ ハイパーリンクによってページがアクセスされるたび
に、この親ＵＲＬが存在するならば、その親ＵＲＬが、
ＭＥＴＡ ＵＲＬレコード５３４の「ＭＥＴＡ親ＵＲ
Ｌ」フィールド５３５に記憶される。さらに、親ハイパ
ーノードをアクセスして、親ハイパーノードのタイトル
を抽出する。ここで抽出された親ページのタイトルは、
「親ページ・タイトル」フィールド５３９を使用して記
憶される。当業者であれば、親ハイパーノードのタイト
ルを抽出する方法が多数あることを理解するであろう。
これには、親ハイパーノードをブラウザへ転送すること
から、ＨＴＴＰの「Ｈｅａｄ」メソッドを使ってハイパ
ーノードのヘッダ部分を返すことまでが含まれる。

【００４７】ヒストリ・データ構造を使用する集団の例 図７は、ヒストリ・データ構造５１０を使用するヒスト
リ・データ・レコードを使用して集団を表す方法を示す
図である。この図では、ヒストリ・データ・レコード
が、集団レコード６０１を表し、この集団レコード６０
１に複数（２つ）の集団化されていないレコード６０３
および６０５が含まれる。集団レコード６０１の「集団
フラグ」フィールド６１１はＴＲＵＥであり、このヒス
トリ・データ・レコードが集団であることが定義され
る。「ページ・タイトル」フィールド６１３には、ユー
ザがこのヒストリ・リストの表示を呼び出した時に集団
タイトルとしてユーザに提示されるテキスト文字列が格
納されるか、このフィールドによってそのテキスト文字
列が直接または間接的に参照される。「次へのリンク」
フィールド６１５には、この集団を構成するハイパーリ
ンクのうちの１つに関する情報を含むヒストリ・データ
・レコードを指すポインタが格納される。この例では、
矢印６１７が、集団レコード６０１を集団化されていな
いレコード６０３にリンクする、「次へのリンク」フィ
ールド６１５に格納されるポインタを表す。集団化され
ていないレコード６０３の「次へのリンク」フィールド
６１９には、集団を構成する次のレコード６０５を指す
ポインタが格納される。このポインタは、矢印６２１に
よって表される。最後に、レコード６０５の「次へのリ
ンク」フィールド６２３には、ＮＩＬが格納され、これ
によって集団リストが終端する。この「次へのリンク」
フィールド６２３のＮＩＬ値は、この図では、終端記号
６２７を指す矢印６２５によって表される。

【００４８】レコード６０５の「集団フラグ」フィール
ド６２９がＦＡＬＳＥなので、レコード６０５は集団で
はない。「ページ・タイトル」フィールド６３１には、
「ＵＲＬ」フィールド６３４を含み「ＵＲＬへのリン
ク」フィールド６３２によって指されるＵＲＬレコード
６３３によって指定されるハイパーノードのタイトルが
格納される。ＵＲＬレコード６３３の「ディレクトリ・
フラグ」フィールド６３５がＦＡＬＳＥの場合、「ペー
ジ・タイトル」フィールド６３１には、「ＵＲＬ」フィ
ールド６３４のハイパーリンクによって指定されるハイ
パーノードのタイトルが格納される。「ディレクトリ・
フラグ」フィールド６３５がＴＲＵＥの場合、「ページ
・タイトル」フィールド６３１には、「ＵＲＬ」フィー
ルド６３４のハイパーリンクによって指定されるディレ
クトリのデフォルト・ハイパーノードのタイトルが格納
される。「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのポインタ」フィールド
６３７には、終端記号６４１を指す矢印６３９によって
示されるように、ＮＩＬが格納される。「最終アクセス
日付」フィールド６４３には、「ＵＲＬ」フィールド６
３４によって指定されるハイパーノードが最後にアクセ
スされた時の日付が格納される。

【００４９】レコード６０３は、「集団フラグ」フィー
ルド６４５がＦＡＬＳＥであることによって示されるよ
うに、集団化されていないレコードである。レコード６
０５と同様に、「ＵＲＬへのリンク」フィールド６４７
は、「ＵＲＬ」フィールド６４９と「ディレクトリ・フ
ラグ」フィールド６５１とを有する「ＵＲＬ」レコード
６４８を指す。しかし、このレコード６０３は、「ＵＲ
Ｌ」フィールド６４９のハイパーリンクによって指され
るハイパーノードにＭＥＴＡ ＮＡＭＥ親マークアップ
が含まれるので、レコード６０５とは異なる。この、目
標ハイパーノードに含まれる、親ハイパーノードの明示
的指定は、親ハイパーノードを決定するための他の方法
（下で説明する）より高い優先順位を有し、ＮＩＬでな
い「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのポインタ」フィールド６５３
をもたらす。したがって、どの集団にも、それぞれの
「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのリンク」フィールドがＮＩＬで
なく、異なるハイパーノードをアクセスするヒストリ・
データ・レコードが複数含まれることはない。したがっ
て、「ページ・タイトル」フィールド６５５は、子ハイ
パーノードのタイトルに関連するが、「親ページ・タイ
トル」フィールド６５６は、親ハイパーノードのタイト
ルに関連する。

【００５０】親ハイパーノードは、集団を示す他の方法
より高い優先順位を有するので、集団レコード６０１自
体が、レコード６０３で指定された親ハイパーノードを
採用しなければならない。したがって、レコード６０３
の「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのポインタ」フィールド６５３
は、矢印６５９によって示されるように、集団レコード
６０１の「ＵＲＬへのリンク」フィールド６６４と同様
に、「ＵＲＬ」フィールド６６１と「ディレクトリ・フ
ラグ」フィールド６６３と「親ページ・タイトル」フィ
ールド６５６とを含むＭＥＴＡ ＵＲＬレコード６６０
を指す。「ページ・タイトル」フィールド６１３には、
「親ページ・タイトル」フィールド６５６と同一のペー
ジ・タイトルが格納される。

【００５１】最後に、集団レコード６０１の「最終アク
セス日付」フィールド６６７には、「最終アクセス日
付」フィールド６６９および「最終アクセス日付」フィ
ールド６４３に格納された日付から決定される、レコー
ド６０３および６０５のハイパーリンクのいずれかの最
も最近のアクセスの日付が格納される。この集団の親Ｕ
ＲＬはないので、「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのリンク」フィ
ールド６８１は、ＮＩＬである。

【００５２】上の説明で、集団を表すためにヒストリ・
データ・レコードがどのように相互に関係するかを示し
た。当業者であれば、この特定のデータ構造が、本発明
の実施に必要ではなく、本発明の好ましい実施例を表す
ことを理解するであろう。当業者であれば、本発明によ
って、他のデータ構造および編成が意図されることを理
解するであろう。

【００５３】図８は、一時ハイパーリンク情報の記憶に
使用されるハイパーリンク・ソーティング・データ構造
６９０を示す図である。ハイパーリンク・ソーティング
・データ構造６９０は、図６について説明されたものな
どのヒストリ・データ・レコード６９７からハイパーリ
ンクを受け取る。「実体へのポインタ」フィールド６９
３には、ハイパーリンク・データを抽出した元のヒスト
リ・データ・レコード６９７を指すポインタが格納され
る。「ハイパーリンク・テキスト」フィールド６９１に
は、ハイパーリンク・テキストのコピーか、そのコピー
を直接または間接的に参照するポインタが格納される。
ハイパーリンク・ソーティング・データ構造６９０の使
用を、下で説明する。

【００５４】集合化処理 図９は、ハイパーリンク・ヒストリ・リストの集団化に
使用される処理を示す図である。この処理は、１日１
回、ユーザのコンピュータが低負荷状態の時に実行され
る。この処理は、ステップ７０１から始まり、ステップ
７０３で、ヒストリ・データ構造５１０を含む新ヒスト
リ・リストが初期設定される。この新ヒストリ・リスト
は、集団化が行われた後に、既存の旧ヒストリ・リスト
（やはりヒストリ・データ構造５１０からなる）と置換
するのに使用される。旧ヒストリ・リストには、ヒスト
リ情報をユーザに提示するためにユーザに表示されるハ
イパーリンクが含まれる。この処理の終りに、新ヒスト
リ・リストによって旧ヒストリ・リストが置換され、新
ヒストリ・リストに含まれる情報が、ユーザに提示され
るヒストリ情報になる。反復ステップ７０５では、旧ヒ
ストリ・リストのヒストリ・データ構造５１０のすべて
を検査する。以下では、ヒストリ・データ構造５１０の
それぞれを実体と呼称する。旧ヒストリ・リスト内のす
べての実体を検査し終えた時に、この処理は、矢印７０
７に示されるように継続する。判断ブロック７０９で、
旧ヒストリ・リスト内の各実体を検査して、その実体が
最新であり、集団でないかどうかを決定する。その実体
の「最終アクセス日付」フィールド５１９から、下にあ
るハイパーノードがユーザ選好期間内にアクセスされた
ことが示され、「集団フラグ」フィールド５２１がＦＡ
ＬＳＥの場合、ステップ７１１で、その実体レコードを
新ヒストリ・リストに移動する。新ヒストリ・リストに
実体レコードを置くと、その実体レコードが集団化され
る可能性が除去される。その後、反復ステップ７０５を
継続する。この好ましい実施例で最近アクセスされた実
体と集団実体を新ヒストリ・リストに転送しない理由
は、集団実体をそれを構成するヒストリ・データ構造５
１０に分解し、その結果、追加のヒストリ・データ構造
５１０を新集団に追加できるようにする必要があるから
である。当業者であれば、本発明のもう１つの実施例
で、まず、古くなった実体が既存の集団に挿入され、そ
の後、残りの実体が下で説明するように集団化されるこ
とを理解するであろう。

【００５５】判断ブロック７０９で、実体が集団である
か、実体が十分長い期間にわたってアクセスされていな
い場合には、ステップ７１３に進んで、その実体を記憶
し、反復ステップ７０５を継続する。

【００５６】旧ヒストリ・リストからの実体のすべて
を、新ヒストリ・リストに移動するか記憶したならば、
矢印７０７によって示されるように、ステップ７１５に
進んで、各集団を分解し、その集団にリンクされたヒス
トリ・データ構造５１０に対応する実体を記憶する。こ
の処理を、図１０にさらに示す。集団のヒストリ・デー
タ構造５１０自体は、分解の後に破棄される。その後、
処理はステップ７１７に進む。

【００５７】ステップ７１７では、ハイパーリンク・ソ
ーティング・データ構造６９０を生成し、各実体からハ
イパーリンク指定のコピーを抽出する。また、ステップ
７１７では、レコードの「実体へのポインタ」フィール
ド６９３に実体を指すポインタを格納することによっ
て、ハイパーリンク・ソーティング・データ構造６９０
をそのソース実体にリンクする。また、ハイパーリンク
の階層の最下位レベルで明示的にハイパーノードが指定
される場合、ステップ７１７では、ハイパーリンク指定
からそのハイパーノードを除去する。この処理は、図１
１で説明するが、これによって、指定されたハイパーノ
ードから１ステップが除去された階層参照（すなわち、
ＷＷＷの例では、「ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｓｕｎ．ｃ
ｏｍ／ｎｅｔｒａ−ｎｆｓ／ｆｅａｔｕｒｅｓ．ｈｔｍ
ｌ」が「ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｓｕｎ．ｃｏｍ／ｎｅ
ｔｒａ−ｎｆｓ／」に切り詰められる）を指定する、切
り詰められたハイパーリンク指定がもたらされる。

【００５８】もう１つの好ましい実施例では、このステ
ップ７１７で、まず、共通のＭＥＴＡ親ＵＲＬを有する
実体のすべてを突き止め、これらの実体を集団化し、そ
の集団を新ヒストリ・リストに保存する。これによっ
て、完全に異なるハイパーリンクを有する構成要素ハイ
パーノードを含む親集団が可能になる。これらの好まし
い実施例のどちらでも、処理はハイパーリンクをソート
するステップ７１９に継続する。

【００５９】ハイパーリンクをソートするステップ７１
９では、切り詰められたハイパーリンクを、その階層構
造に従ってソートする。このソートのステップでは、同
一の一致する切り詰められたハイパーリンクのグループ
化がもたらされる。次に、ステップ７２１で、ソートさ
れ切り詰められたハイパーリンクを検査して、シングル
トンの切り詰められたハイパーリンクを突き止める。シ
ングルトンの切り詰められたハイパーリンクのそれぞれ
の「実体へのポインタ」フィールド６９３によって指さ
れる実体を新ヒストリ・リストに移動し、これに対応す
るハイパーリンク・ソーティング・データ構造６９０を
削除する。

【００６０】この時点で、切り詰められたハイパーリン
クは、グループ化された一致する切り詰められたハイパ
ーリンクの複数の出現からなる。これらのグループ化さ
れた切り詰められたハイパーリンクは、共通のハイパー
リンク階層を有する。これらの切り詰められたハイパー
リンクのグループによって、どの実体が集団化されるか
が定義される。ステップ７２３で、これらのグループか
らの切り詰められたハイパーリンクを組み合わせること
によって、集団を構築する。この処理を、図１２に関し
て下でさらに説明する。この時点で、現在の実体が新ヒ
ストリ・リストに保存されており、集団化できない実体
が新ヒストリ・リストに保存されており、次に、ステッ
プ７２５で、新たに生成された集団が、新ヒストリ・リ
ストに保存される。ステップ７２７で、旧ヒストリ・リ
ストを新ヒストリ・リストに置換し、この処理は、ステ
ップ７２９で完了する。

【００６１】図１０は、集団の分解に使用される処理を
示す図である。この時点で、記憶された実体には、集団
と古くなった非集団ヒストリ・データ構造の両方が含ま
れる。この処理は、ステップ８０１から始まる。反復ス
テップ８０３で、記憶された実体のすべてを検査する。
すべての実体を検査した時に、この処理はステップ８０
５で完了する。反復ステップ８０３の反復中には、記憶
された実体のそれぞれを、判断ステップ８０７で検査し
て、その実体が集団であるかどうかを決定する。判断ブ
ロック８０７で、実体が集団でない場合、次の記憶され
た実体について反復ステップ８０３を継続する。しか
し、判断ブロック８０７で、実体が集団である場合、こ
の処理は反復ステップ８０９に継続して、ヒストリ・デ
ータ構造５１０のそれぞれを集団から切り離す。反復ス
テップ８０９では、ＮＩＬを含む「次へのリンク」フィ
ールド５１１に出会うまで、集団ヒストリ・データ構造
の「次へのリンク」フィールド５１１をたどることによ
ってこの作業を実行する。判断ブロック８１１で、ヒス
トリ・データ構造をもう一度検査して、それが集団レコ
ードであるかどうかを調べる（したがって、集団の集団
が可能になる）。そうである場合には、矢印８１３によ
って示されるように、新しい集団を再帰的に処理する。
しかし、判断ブロック８１１で、レコードが集団でない
場合、ステップ８１５で、その実体をリンク・リストか
ら除去し、記憶する。この処理は、矢印８１７によって
示されるように反復ステップ８０９に継続し、この処理
は、元の集団のリンクのすべて（再帰を含めて）が集団
から除去されるまで継続する。その時点で、反復ステッ
プ８０９が完了し、この処理は、矢印８１９によって示
されるように、次の記憶された実体について反復ステッ
プ８０３に継続する。

【００６２】図１１は、記憶された実体からディレクト
リを抽出するのに使用される処理を示す図である。以下
の説明は、区のＵＲＬに基づくハイパーリンクを対象と
する。しかし、当業者に認識されるとおり、適当に修正
された処理を、異なる構造を有するハイパーリンクに適
用することができる。処理のこの時点では、記憶された
実体のそれぞれは、接続されていないヒストリ・データ
構造５１０である。この処理は、ステップ９０１から始
まり、反復ステップ９０３に進入して、記憶されたヒス
トリ・データ構造５１０の各実体を処理する。反復ステ
ップ９０３が終了した後には、この処理はステップ９０
５で完了する。反復ステップ９０３内での処理は、ま
ず、判断ブロック９０７から開始され、ここでは、親Ｕ
ＲＬが存在するかどうかを決定する。判断ブロック９０
７で、親ＵＲＬが存在しない（「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへの
リンク」フィールド５３１のＮＩＬによって決定され
る）場合、ステップ９０９で、「ＵＲＬ」フィールド５
２７からハイパーリンクを抽出する。判断ブロック９０
７で、親ＵＲＬが存在する場合、ステップ９１１で、
「ＭＥＴＡ親ＵＲＬ」フィールド５３５から親ＵＲＬを
抽出する。どちらのハイパーリンクが抽出されたかにか
かわらず、次に、判断ブロック９１３で、それがハイパ
ーノードを指定するハイパーリンクであるかどうかを決
定する。判断ブロック９１３では、適当な「ディレクト
リ・フラグ」フィールド５２９または５３７を検査する
ことによってこれを決定する。判断ブロック９１３で、
それがハイパーノードを指定するハイパーリンクでない
場合、ステップ９１５で、抽出された文字列の末尾が文
字「／」になっていなければ、抽出された文字列に文字
「／」を追加する。その後、ステップ９１７で、ハイパ
ーリンクを、そのソース・ヒストリ・データ構造実体へ
のリンクと共に記憶し、反復ステップ９０３に継続す
る。しかし、判断ブロック９１３で、ハイパーノードを
指定するハイパーリンクである場合、切詰めステップ９
１９で、ハイパーリンク文字列の末尾から「／」文字ま
での文字を除去する。その後、ステップ９１７で、ハイ
パーリンクをそのソース・ヒストリ・データ構造実体へ
のリンクと共に記憶し、反復ステップ９０３に継続す
る。当業者であれば、「／」文字を指定した上の説明
が、ＵＲＬ形式のハイパーリンクを対象とするものであ
り、ＵＲＬ以外のハイパーリンクでは他の動作が必要に
なることを理解するであろう。

【００６３】図１２は、保存された切り詰められたハイ
パーリンクを組み合わせて集団にするのに使用される処
理を示す図である。処理のこの時点では、対応する実体
にリンクされたハイパーリンク・ソーティング・データ
構造６９０に従うハイパーリンクに沿ったヒストリ・デ
ータ構造５１０に従う実体が複数存在する。集団化処理
は、ステップ１００１から始まる。その後、反復ステッ
プ１００３で、ディレクトリを検査する。反復ステップ
１００３ですべてのディレクトリを検査した時に、ステ
ップ１００５でこの処理が完了する。反復ステップ１０
０３の間に、ステップ１００７で、重複した切り詰めら
れたハイパーリンクを含むハイパーリンク・ソーティン
グ・データ・レコードの数を決定する。重複したハイパ
ーリンク・レコードを集めた後に、ステップ１００９
で、重複したハイパーリンクに関連する実体を集団化す
る。ステップ１００９の集団化処理には、集団ヒストリ
・データ・レコードとしてのヒストリ・データ構造５１
０の初期設定と、集団化されるハイパーリンクを含むハ
イパーリンク・ソーティング・データ・レコードのそれ
ぞれにリンクされた実体にそのヒストリ・データ構造５
１０をリンクすることが含まれる。次に、判断ブロック
１０１１で、グループを検査して、そのグループの要素
を構成する実体のどれかが親ハイパーノードを有するか
どうかを決定する。判断ブロック１０１１が満足される
（「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのリンク」フィールド５３１で
ＮＩＬでない実体が検出されることによって）場合、ス
テップ１０１３で、集団のタイトルに親のハイパーノー
ド・タイトルを使用する。また、図示されていないが、
ステップ１０３では、その集団に異なる親ハイパーリン
クを有する複数の非集団ヒストリ・データ構造があるか
どうかを検出し、そうである場合には、単にそのような
親ハイパーリンクを有する最初の実体を新ヒストリ・リ
ストに保存し、異なる親ハイパーリンクを有する実体を
集団から除去する。次に、ステップ１０１５に継続し
て、次の切り詰められたハイパーリンク・グループに進
み、反復ステップ１００３の処理を継続する。しかし、
判断ブロック１０１で、そのグループに親ＵＲＬを有す
る実体が含まれない場合、ディレクトリＵＲＬを「ペー
ジ・タイトル」フィールド５１７に置く。次に、ステッ
プ１０１５に継続して、次の切り詰められたハイパーリ
ンク・グループに進み、反復ステップ１００３の処理を
継続する。

【００６４】当業者であれば、上で説明した本発明によ
って、アクセスされたハイパーノードのヒストリを表示
する、改良された方法が教示されることを理解するであ
ろう。

【００６５】本発明の好ましい実施例に関して本発明を
説明してきたが、当業者であれば、本発明の範囲から逸
脱することなくさまざまな修正および変更を行えること
を理解するであろう。したがって、本発明の範囲は、本
明細書に記載の特定の実施例に制限されるものではな
く、請求項およびその同等物のみによって定義される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施できる、ＣＰＵおよびコンベンシ
ョナル・メモリを含む、コンピュータ・システムの一部
を示す図である。

【図２】ワールド・ワイド・ウェブ・ハイパーテキスト
・システムの概念を示す図である。

【図３】好ましい実施例によるハイパーテキスト・ヒス
トリの提示に使用できる、異なる方法の１つを示す図で
ある。

【図４】好ましい実施例によるハイパーテキスト・ヒス
トリの提示に使用できる、異なる方法の１つを示す図で
ある。

【図５】好ましい実施例による本発明の使用を示す図で
ある。

【図６】好ましい実施例によって使用されるヒストリ・
データ構造を示す図である。

【図７】好ましい実施例による、集団データ構造を含む
ヒストリ・データ・レコードの編成を示す図である。

【図８】好ましい実施例による集団ヒストリ・データ・
レコードの生成に使用されるデータ構造を示す図であ
る。

【図９】好ましい実施例による、ハイパーリンク・ヒス
トリ・リスト内の項目を集団化するための全体処理を示
す図である。

【図１０】好ましい実施例による、新しい参照を組み込
むための集団の再構築の前の、既存の集団データ構造の
分解の処理を示す図である。

【図１１】好ましい実施例による、既存のデータ・ヒス
トリ・レコードから切り詰められたハイパーリンクを抽
出するのに使用される処理を示す図である。

【図１２】好ましい実施例による、新しい集団データ・
ヒストリ・レコードの生成に使用される処理を示す図で
ある。

【符号の説明】

５００…ヒストリ・リスト配列、５０１…要素、５１０
…ヒストリ・データ構造、５１１…「次へのリンク」フ
ィールド、５１７…「ページ・タイトル」フィールド、
５１９…「最終アクセス日付」フィールド、５２１…
「集団フラグ」フィールド、５２３…「ＵＲＬへのリン
ク」フィールド、５２６…ＵＲＬレコード、５２７…
「ＵＲＬ」フィールド、５２９…「ディレクトリ・フラ
グ」フィールド、５３１…「ＭＥＴＡ親ＵＲＬへのリン
ク」フィールド、５３４…ＭＥＴＡＵＲＬレコード、５
３５…「ＭＥＴＡ親ＵＲＬ」フィールド、５３７…「デ
ィレクトリ・フラグ」フィールド、５３９…「親ページ
・タイトル」フィールド。

【手続補正書】

【提出日】平成９年１０月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図８】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591064003 901 ＳＡＮ ＡＮＴＯＮＩＯ ＲＯＡＤ ＰＡＬＯ ＡＬＴＯ，ＣＡ 94303，Ｕ. Ｓ．Ａ.

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （ａ）複数のハイパーリンクのそれぞれ
   について、切り詰められたハイパーリンクを決定するこ
   とによって、複数の切り詰められたハイパーリンク参照
   を作成するステップと、 （ｂ）第１情報を参照する、前記複数の切り詰められた
   ハイパーリンク参照からの第１の切り詰められたハイパ
   ーリンク参照と、第２情報を参照する、前記複数の切り
   詰められたハイパーリンク参照からの第２の切り詰めら
   れたハイパーリンク参照とを照合するステップと、 （ｃ）前記第１および第２の切り詰められたハイパーリ
   ンク参照を組み合わせ、集団情報を有するハイパーリン
   ク集団を形成するステップと、 （ｄ）前記第１情報および第２情報の代わりに前記集団
   情報を提示するステップとを含む、複数のハイパーリン
   クのそれぞれに関する情報を提示するための、コンピュ
   ータによる情報提示方法。
2. 【請求項２】 中央処理装置（ＣＰＵ）、メモリおよび
   表示装置を有し、 複数のハイパーリンクのそれぞれについて切り詰められ
   たハイパーリンクを決定することによって複数の切り詰
   められたハイパーリンク参照を生成するように構成され
   た生成機構と、 第１情報を参照する、前記複数の切り詰められたハイパ
   ーリンク参照からの第１の切り詰められたハイパーリン
   ク参照と、第２情報を参照する、前記複数の切り詰めら
   れたハイパーリンク参照からの第２の切り詰められたハ
   イパーリンク参照とを照合するように構成された照合機
   構と、 前記第１および第２の切り詰められたハイパーリンク参
   照を組み合わせ、集団情報を有するハイパーリンク集団
   を形成するように構成された組合せ機構と、 前記第１情報および第２情報の代わりに前記集団情報を
   提示するように構成された提示機構とを含み、複数のハ
   イパーリンクのそれぞれに関する情報を提示するように
   構成された、情報提示装置。
3. 【請求項３】 複数のハイパーリンクのそれぞれについ
   て切り詰められたハイパーリンクを決定することによっ
   て複数の切り詰められたハイパーリンク参照を生成する
   ように構成された生成機構と、 第１情報を参照する、前記複数の切り詰められたハイパ
   ーリンク参照からの第１の切り詰められたハイパーリン
   ク参照と、第２情報を参照する、前記複数の切り詰めら
   れたハイパーリンク参照からの第２の切り詰められたハ
   イパーリンク参照とを照合するように構成された照合機
   構と、 前記第１および第２の切り詰められたハイパーリンク参
   照を組み合わせ、集団情報を有するハイパーリンク集団
   を形成するように構成された組合せ機構と、 前記第１情報および第２情報の代わりに前記集団情報を
   表示装置上に提示するように構成された提示機構とを含
   む、複数のハイパーリンクのそれぞれに関する情報を提
   示するように構成された、情報提示システム。
4. 【請求項４】 （ａ）コンピュータに、表示装置上に複
   数のハイパーリンクのそれぞれに関する情報を提示させ
   るためのコンピュータ可読コードを記録したコンピュー
   タ使用可能記録媒体を含み、 前記コンピュータ可読コードが、 （ｂ）前記コンピュータに、前記複数のハイパーリンク
   のそれぞれについて切り詰められたハイパーリンクを決
   定することによって複数の切り詰められたハイパーリン
   ク参照を生成するように構成された生成機構を実現させ
   るように構成されたコンピュータ可読コード機構と、 前記コンピュータに、第１情報を参照する、前記複数の
   切り詰められたハイパーリンク参照からの第１の切り詰
   められたハイパーリンク参照と、第２情報を参照する、
   前記複数の切り詰められたハイパーリンク参照からの第
   ２の切り詰められたハイパーリンク参照とを照合するよ
   うに構成された照合機構を実現させるように構成された
   コンピュータ可読コード機構と、 前記コンピュータに、集団情報を有するハイパーリンク
   集団を形成するため前記第１および第２の切り詰められ
   たハイパーリンク参照を組み合わせるように構成された
   組合せ機構を実現させるように構成されたコンピュータ
   可読コード機構と、 前記コンピュータに、前記第１情報および第２情報の代
   わりに前記集団情報を表示装置上に提示するように構成
   された提示機構を実現させるように構成されたコンピュ
   ータ可読コード機構とを含む、コンピュータ・プログラ
   ムを記録した記録媒体。