JPH10171703A - サイトマップ表示装置および文書閲覧支援装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、指定したリソースに含ま
れているアンカーを短時間でリスト表示することができ
るサイトマップ表示装置を提供することにある。 【解決手段】 サイトマップ表示装置において、ＵＲＬ
を入力するための手段、入力されたＵＲＬに対応する文
書に含まれているＨＴＭＬファイルのみをネットワーク
上のサーバから取得する手段、ならびに取得したＨＴＭ
Ｌファイルに含まれている各アンカーをそのアンカーに
対応するリンク先のＵＲＬに関連づけて記憶手段に記憶
するとともに、当該ＨＴＭＬファイルに含まれている全
てのアンカーをリスト表示する手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】この発明は、サイトマップ表示装
置および文書閲覧支援装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にＷＷＷ（world wide web) サービ
スを利用する場合には、Netscape Navigator( 商品名)
で代表されるＷＷＷブラウザと呼ばれるクライアント側
アプリケーションが利用される。ユーザは、ＷＷＷサー
バにおかれた文書を要求する場合には、その文書名ＵＲ
Ｌ(uniform Resource Locator)をブラウザから指定す
る。すると、ブラウザから、その文書（リソース）を持
つサーバに対して送信要求が送られ、そのサーバから指
定された文書が送られる。

【０００３】ＷＷＷサーバから送られてくる文書のう
ち、ハイパーテキスト型文書には、他の文書等を指すリ
ンク情報が埋め込まれている。ハイパーテキスト型文書
は、ＨＴＭＬと呼ばれる言語で記述されている。ＨＴＭ
Ｌでは、リンク情報は、開始タグと終了タグとを用いて
記述される。そして、リンク先の情報( リンク情報)
は、ＵＲＬで指定される。また、開始タグと終了タグと
の間には、キーワード等のアンカーが挿入される。アン
カーであるキーワードがクリックされると、ブラウザか
ら、リンク先の文書を持つサーバに送信要求が送られ、
そのサーバから文書がブラウザに送られる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ＷＷＷブラ
ウザにおいてインターネット上の文書（リソース）を取
得し、取得した文書に含まれている２つのリンク先の文
書を閲覧したい場合には、３回のクリック操作が必要と
なる。

【０００５】つまり、図７に示すように、インターネッ
ト上のサーバから取得した文書Ａに含まれているリンク
先の文書Ｂおよび文書Ｃを閲覧したい場合には、まず、
文書Ａに含まれている文書Ｂをリンク先とするアンカー
をクリックして、文書Ｂを取得して閲覧する。次に、Ｗ
ＷＷブラウザによって表示されている、１つ前の表示画
面に戻すためのＢＡＣＫボタンをクリックして、表示画
面を文書Ａの表示画面に戻す。そして、文書Ａに含まれ
ている文書Ｃをリンク先とするアンカーをクリックし
て、文書Ｃを取得して閲覧する。

【０００６】１つの文書にｎ個のリンク先が存在する場
合には、これらの全てのリンク先の文書を、上記と同じ
方法で閲覧するためには、（２ｎ−１）回のクリック操
作が必要となる。また、２階層以上の階層までリンク先
の文書を閲覧するためには、その階層数に応じて、多く
のクリック操作が必要となる。

【０００７】この発明の目的は、指定したリソースに含
まれているアンカーを短時間でリスト表示することがで
きるサイトマップ表示装置を提供することにある。

【０００８】この発明の他の目的は、指定した文書から
指定した階層数までの文書にそれぞれ含まれているアン
カーを階層構造が分かるようにかつ短時間でツリー表示
できるサイトマップ表示装置を提供することにある。

【０００９】この発明の他の目的は、指定した文書に含
まれているリンク先の各文書を閲覧したい場合に、各文
書を指定するための操作が非常に簡単となる文書閲覧支
援装置を提供することにある。

【００１０】この発明の他の目的は、指定した文書から
指定した階層数までの文書にそれぞれ含まれているリン
ク先の各文書を閲覧したい場合に、各文書を指定するた
めの操作が非常に簡単となる文書閲覧支援装置を提供す
ることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この発明による第１のサ
イトマップ表示装置は、ＵＲＬを入力するための手段、
入力されたＵＲＬに対応する文書に含まれているＨＴＭ
Ｌファイルのみをネットワーク上のサーバから取得する
手段、ならびに取得したＨＴＭＬファイルに含まれてい
る各アンカーをそのアンカーに対応するリンク先のＵＲ
Ｌに関連づけて記憶手段に記憶するとともに、当該ＨＴ
ＭＬファイルに含まれている全てのアンカーをリスト表
示する手段を備えていることを特徴とする。

【００１２】この発明による第２のサイトマップ表示装
置は、ＵＲＬを入力するための手段、アンカーを解析す
べき文書の階層数を入力するための手段、入力されたＵ
ＲＬに対応する文書に含まれているＨＴＭＬファイルの
みをネットワーク上のサーバから取得する手段、ならび
に入力された階層数に応じて、取得したＨＴＭＬファイ
ルから、アンカーを解析すべき文書のＵＲＬを順次抽出
し、抽出されたＵＲＬに対応する文書に含まれているＨ
ＴＭＬファイルのみをネットワーク上のサーバから取得
する手段、ならびに取得した各ＨＴＭＬファイルに含ま
れている各アンカーをそのアンカーに対応するリンク先
のＵＲＬに関連づけて記憶手段に記憶するとともに、各
ＨＴＭＬファイルに含まれている全てのアンカーを階層
構造が分かるようにツリー表示する手段を備えているこ
とを特徴とする。

【００１３】この発明による第１の閲覧支援装置は、Ｕ
ＲＬを入力する手段、入力されたＵＲＬに対応する文書
に含まれているＨＴＭＬファイルのみをネットワーク上
のサーバから取得する手段、取得したＨＴＭＬファイル
に含まれている各アンカーをそのアンカーに対応するリ
ンク先のＵＲＬに関連づけて記憶手段に記憶するととも
に、当該ＨＴＭＬファイルに含まれている全てのアンカ
ーをリスト表示する手段、アンカーのリスト表示画面上
において、任意のアンカーをユーザによって指定させる
ための手段、ならびに指定されたアンカーに対応するＵ
ＲＬを、閲覧対象文書のＵＲＬとして記憶手段から読み
出す手段を備えていることを特徴とする。

【００１４】この発明による第２の閲覧支援装置は、Ｕ
ＲＬを入力するための手段、アンカーを解析すべき階層
数を入力するための手段、入力されたＵＲＬに対応する
文書に含まれているＨＴＭＬファイルのみをネットワー
ク上のサーバから取得する手段、ならびに入力された階
層数に応じて、取得したＨＴＭＬファイルから、アンカ
ーを解析すべき文書のＵＲＬを順次抽出し、抽出された
ＵＲＬに対応する文書に含まれているＨＴＭＬファイル
のみをネットワーク上のサーバから取得する手段、取得
した各ＨＴＭＬファイルに含まれている各アンカーをそ
のアンカーに対応するリンク先のＵＲＬに関連づけて記
憶手段に記憶するとともに、各ＨＴＭＬファイルに含ま
れている全てのアンカーを階層構造が分かるようにツリ
ー表示する手段、アンカーのツリー表示画面上におい
て、任意のアンカーをユーザによって指定させるための
手段、ならびに指定されたアンカーに対応するＵＲＬ
を、閲覧対象文書のＵＲＬとして記憶手段から読み出す
手段を備えていることを特徴とする。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。

【００１６】図１は、全体的なシステム構成を示してい
る。

【００１７】このシステムは、パーソナルコンピュータ
等を備えたＷＷＷクライアント１と、ＷＷＷクライアン
ト１にインターネット２を介して接続されるＷＷＷサー
バ３とからなる。

【００１８】ＷＷＷクライアント１のパーソナルコンピ
ュータには、ディスプレイ１１、マウス１２およびキー
ボード１３が接続されている。ＷＷＷクライアント１の
パーソナルコンピュータは、ＣＰＵ１０、ハードディス
ク１４、メモリ１５等を備えている。ハードディスク１
４には、ＯＳ（オペレーティングシステム）が格納され
ている領域Ｅ１、ＷＷＷブラウザが格納されている領域
Ｅ２、本発明を実現するためのアプリケーション（以
下、ブラウザ支援プログラムという) が格納されている
領域Ｅ３、ブラウザ支援プログラムによって録画された
文書（録画文書）が格納される領域（保存領域）Ｅ４等
がある。

【００１９】ＷＷＷクライアント１は、ブラウザ支援プ
ログラムによって次のような機能を実行する。

【００２０】インターネット上の文書を、入手し、リ
ンク関係を辿れるような形式でハードディスクに記憶さ
せる機能（録画機能）。 指定した文書から指定した階層数までの文書にそれぞ
れ含まれているアンカーを階層構造が分かるようにかつ
短時間でツリー表示できる機能（サイトマップ表示機
能）。 上記のサイトマップ表示機能によって表示されたア
ンカーのうちの任意のアンカーをユーザが指定すること
によって、指定されたアンカーに対応する文書をＷＷＷ
ブラウザを用いて閲覧させる機能（サイトマップを利用
した閲覧機能）。

【００２１】以下、上記各機能について、説明する。

【００２２】（１）録画機能についての説明

【００２３】録画を行いたい場合には、ユーザは、ブラ
ウザ支援プログラムのメニュー画面上において、録画モ
ードを選択し、録画対象となる文書のＵＲＬを指定すれ
ばよい。

【００２４】なお、上記録画対象となる文書の下位の階
層にある文書をも録画したい場合には、ユーザは、ブラ
ウザ支援プログラムのメニュー画面上において、どの階
層までの文書を録画するかを指定することができる。つ
まり、階層数（０、１、２…全階層）を指定ことができ
る。

【００２５】図２は、ブラウザ支援プログラムのメニュ
ー画面上において録画モードが選択されかつ録画対象と
なる文書のＵＲＬが指定されたときに実行されるブラウ
ザ支援プログラムによる録画処理手順を示している。

【００２６】まず、ユーザによって指定されたＵＲＬに
ファイル名が存在している否かが判別される（ステップ
１）。指定されたＵＲＬにファイル名が存在している場
合には、指定されたＵＲＬを録画対象文書のＵＲＬとし
て、ステップ３に進む。指定されたＵＲＬにファイル名
が存在していない場合には、ファイル名をｉｎｄｅｘ．
ｈｔｍｌと仮定した後（ステップ２）、仮定後のＵＲＬ
を録画対象文書のＵＲＬとして、ステップ３に進む。

【００２７】ステツプ３においては、録画対象文書が既
に録画されているか否か、つまり、ハードディスク１４
に既に保存されているか否かが判別される。

【００２８】録画対象文書が未だ録画されていない場合
には、録画対象文書のＵＲＬがサーバに送られることに
より、対応する文書が取り寄せられる（ステップ４）。

【００２９】そして、取り寄せた文書のデータ（受信デ
ータ）が解析（ＨＴＭＬ解析）され、この文書に属する
ｈｔｍｌ、ｇｉｆ等のファイル名が取得される（ステッ
プ５）。

【００３０】この後、取り寄せた文書を構成するデータ
が、ハードディスク１４に格納される（ステップ６）。
この際、ＨＴＭＬ解析で得られたファイル名、ファイル
の拡張子をそのまま用い、かつＨＴＭＬ解析で得られた
ディレクトリー構造が再現されるように、取り寄せた文
書を構成するデータがハードディスク１４に格納され
る。したがって、録画された文書のファイル名、識別子
が認識できるとともに他のソフトウエアで、加工、編
集、検索できるようになる。また、録画された文書を閲
覧した場合に、ハードディスク内に録画された文書群に
おいて、リンク関係を辿ることができるようになる。

【００３１】次に、ユーザによって指定された階層数ま
でに含まれる全ての文書に対する処理が終了したか否か
が判別される（ステップ７）。

【００３２】ユーザによって指定された階層数までに含
まれる全ての文書に対する処理が終了していない場合に
は、次に録画すべき文書に対応するＵＲＬ（ＨＴＭＬ解
析によって得られる）が、録画対象文書のＵＲＬとされ
（ステップ８）、ステップ３に戻る。

【００３３】上記ステップ３において、録画対象文書が
既に録画されていると判別された場合には、データ更新
をチェックするモードが設定されているか否かが判別さ
れる（ステップ９）。この設定は、メニュー画面上でユ
ーザによって行われる。

【００３４】データ更新をチェックするモードが設定さ
れていない場合には、ハードディスク１４から録画対象
文書がメモリ１５に読み込まれ（ステップ１０）、ＨＴ
ＭＬ解析が行われる（ステップ１１）。

【００３５】そして、ユーザによって指定された階層数
までに含まれる全ての文書に対する処理が終了したか否
かが判別される（ステップ７）。ユーザによって指定さ
れた階層数までに含まれる全ての文書に対する処理が終
了していない場合には、次に録画すべき文書に対応する
ＵＲＬ（ＨＴＭＬ解析によって得られる）が、録画対象
文書のＵＲＬとされ（ステップ８）、ステップ３に戻
る。

【００３６】上記ステップ９において、データ更新をチ
ェックするモードが設定されている場合には、録画対象
文書が前回録画された時点から現時点までの期間が、予
め設定された有効期限内か否かが判別される（ステップ
１２）。この有効期限は、メニュー画面上でユーザによ
って設定される。デフォルトでは、たとえば、６時間に
設定されている。

【００３７】録画対象文書が前回録画された時点から現
時点までの期間が、予め設定された有効期限を越えてい
る場合には、録画対象文書のＵＲＬと録画対象文書の前
回録画時刻（年月日及び時刻）とともに、録画対象文書
の前回録画時刻の後に録画対象文書のデータが更新され
ている場合のみデータを下さいという旨のメッセージが
インターネット上のサーバに送られる（ステップ１
３）。

【００３８】インターネット上のサーバは、録画対象文
書の前回録画時刻の後に録画対象文書のデータが更新さ
れている場合には対応するデータ（更新データ）を送出
し、録画対象文書の前回録画時刻の後に録画対象文書の
データが更新されていない場合にはその旨を示すメッセ
ージ（非更新メッセージ）を送出する。

【００３９】ステップ１３の処理の後、非更新メッセー
ジが送られてきた場合には（ステップ１４でＮＯ）、ス
テップ１０に移行する。

【００４０】したがって、この場合には、ハードディス
ク１４から録画対象文書がメモリ１５に読み込まれ（ス
テップ１０）、ＨＴＭＬ解析が行われる（ステップ１
１）。

【００４１】そして、ユーザによって指定された階層数
までに含まれる全ての文書に対する処理が終了したか否
かが判別される（ステップ７）。ユーザによって指定さ
れた階層数までに含まれる全ての文書に対する処理が終
了していない場合には、次に録画すべき文書に対応する
ＵＲＬ（ＨＴＭＬ解析によって得られる）が、録画対象
文書のＵＲＬとされ（ステップ８）、ステップ３に戻
る。

【００４２】上記ステップ１３の処理の後、更新データ
が送られてきた場合には（ステップ１４でＹＥＳ）、ス
テップ５に移行する。

【００４３】したがって、この場合には、取り寄せた文
書のデータ（受信データ）が解析（ＨＴＭＬ解析）さ
れ、この文書に属するＨＴＭＬ、ＧＩＦ等のファイル名
が取得される（ステップ５）。

【００４４】次に、取り寄せた文書を構成するデータ
が、ハードディスク１４に格納される（ステップ６）。
この際、ＨＴＭＬ解析で得られたファイル名、ファイル
の拡張子をそのまま用い、かつＨＴＭＬ解析で得られた
ディレクトリー構造が再現されるように、取り寄せた文
書を構成するデータがハードディスク１４に格納され
る。

【００４５】そして、ユーザによって指定された階層数
までに含まれる全ての文書に対する処理が終了したか否
かが判別される（ステップ７）。ユーザによって指定さ
れた階層数までに含まれる全ての文書に対する処理が終
了していない場合には、次に録画すべき文書に対応する
ＵＲＬ（ＨＴＭＬ解析によって得られる）が、録画対象
文書のＵＲＬとされ（ステップ８）、ステップ３に戻
る。

【００４６】なお、ステップ７において、ユーザによっ
て指定された階層数までに含まれる全ての文書に対する
処理が終了したと判別された場合には、今回の録画処理
は終了する。

【００４７】（２）サイトマップ表示機能についての説
明

【００４８】サイトマップの表示を行いたい場合には、
ユーザは、ブラウザ支援プログラムのメニュー画面上に
おいて、サイトマップ表示モードを選択し、サイトマッ
プ表示の基準となる文書のＵＲＬを指定すればよい。

【００４９】なお、上記サイトマップ表示の基準となる
文書に含まれているアンカーのみならず、当該文書の下
位の階層にある文書に含まれているアンカーをも表示し
たい場合には、ユーザは、ブラウザ支援プログラムのメ
ニュー画面上において、どの階層までの文書に含まれて
いるアンカーを表示するかを指定することができる。つ
まり、階層数（０、１、２…全階層）を指定することが
できる。

【００５０】図３は、ブラウザ支援プログラムのメニュ
ー画面上においてサイトマップ表示モードが選択されか
つサイトマップ表示の基準となる文書のＵＲＬが指定さ
れたときに実行されるブラウザ支援プログラムによるサ
イトマップ表示処理手順を示している。

【００５１】まず、ユーザによって指定されたＵＲＬに
ファイル名が存在している否かが判別される（ステップ
２１）。指定されたＵＲＬにファイル名が存在している
場合には、指定されたＵＲＬを解析対象文書のＵＲＬと
して、ステップ２３に進む。指定されたＵＲＬにファイ
ル名が存在していない場合には、ファイル名をｉｎｄｅ
ｘ．ｈｔｍｌと仮定した後（ステップ２２）、仮定後の
ＵＲＬを解析対象文書のＵＲＬとして、ステップ２３に
進む。

【００５２】ステツプ２３においては、解析対象文書の
ＵＲＬがサーバに送られることにより、対応する文書に
含まれているＨＴＭＬファイルのみがサーバから取り寄
せられ、メモリ１５に格納される（ステップ２４）。

【００５３】通常のＷＷＷブラウザでは、ＷＷＷブラウ
ザからＵＲＬがサーバに送られると、まず、その文書に
含まれているＨＴＭＬファイルがＷＷＷブラウザに送ら
れてくる。当該ＵＲＬに対応する文書に音声データ、画
像データ等のＨＴＭＬファイル以外のデータが含まれて
いる場合には、取得したＨＴＭＬファイルの内容に基づ
いて、再度これらのＨＴＭＬファイル以外のデータをサ
ーバに採りにいくことになる。ステップ２４では、通常
のＷＷＷブラウザの動作とは異なり、サーバに送出した
ＵＲＬに対応する文書に音声データ、画像データ等のＨ
ＴＭＬファイル以外のデータが含まれていても、これら
のＨＴＭＬファイル以外のデータをサーバに採りにいか
ない。

【００５４】解析対象のＨＴＭＬファイルがメモリ１５
に格納されると、そのＨＴＭＬファイルに含まれている
アンカーを探索するために、解析処理が行われる（ステ
ップ２５）。この解析は、ＨＴＭＬファイルの文頭から
行われる。この解析処理においては、アンカーが探索さ
れる毎に、探索されたアンカーが、それに対応するリン
ク先のＵＲＬに関連付けられてメモリ１５に記憶され
る。また、探索された各アンカーがどの階層に相当する
かというデータも、メモリ１５に記憶される。

【００５５】そして、上記ＨＴＭＬファイルの文末ま
で、アンカー探索のための解析が終了すると（ステップ
２６でＹＥＳ）、ユーザによって指定された階層数まで
に含まれる全ての文書に対する解析処理が終了したか否
かが判別される（ステップ２７）。

【００５６】ユーザによって指定された階層数までに含
まれる全ての文書に対する処理が終了していない場合に
は、次に解析すべき文書に対応するＵＲＬ（ステップ２
５の解析処理によって得られる）が、解析対象文書のＵ
ＲＬとされ（ステップ２８）、ステップ２３に戻る。そ
して、新たな解析対象文書のＵＲＬがサーバに送られ、
対応する文書に含まれているＨＴＭＬファイルのみがサ
ーバから取り寄せられ、アンカー探索のための解析処理
が行われる。つまり、ステップ２３、２４、２５、２６
および２７の処理が再度実行される。

【００５７】ステップ２７において、ユーザによって指
定された階層数までに含まれる全ての文書に対する解析
処理が終了したと判別されると、メモリ１５に格納され
ている各アンカーが、階層構造が分かるようにツリー表
示される（ステップ２９）。つまり、サイトマップが表
示される。そして、今回のサイトマップ表示処理は終了
する。

【００５８】サイトマップの一例を図４に示す。図４に
おいて、Ｘ１およびＹ１は、文書Ａに含まれているアン
カーである。また、Ｘ２は文書Ｘ１に含まれているアン
カーである。また、Ｙ２は、文書Ｙ１に含まれているア
ンカーである。

【００５９】上記サイトマップ表示処理によれば、アン
カーを抽出するのに必要なＨＴＭＬファイルのみをサー
バから取得し、音声データ、画像データ等の容量の大き
い、ＨＴＭＬファイル以外のデータを取得していないの
で、サイトマップを短時間で作成することができる。

【００６０】また、サイトマップは、アンカーから構成
されているので、それに対応する文書の内容がユーザに
とって想像し易いため、後述するサイトマップを利用し
た閲覧において、閲覧すべき文書をサイトマップから選
択し易くなる。

【００６１】（３）サイトマップを利用した閲覧機能に
ついての説明

【００６２】サイトマップ表示機能によって表示された
アンカーから任意のアンカーをユーザが指定することに
よって、指定されたアンカーに対応する文書をＷＷＷブ
ラウザを用いて閲覧させる機能について説明する。

【００６３】当該閲覧モードには、指定されたアンカー
に対応する文書がハードディスクに格納されている場合
にのみ、指定されたＵＲＬに対応する文書をハードディ
スクから取得して、ＷＷＷブラウザに表示させるハード
ディスクモードと、指定されたアンカーに対応する文書
がハードディスクに格納されていない場合には、サーバ
からその文書を取得してＷＷＷブラウザに表示させるイ
ンターネット接続モードとがある。

【００６４】さらに、インターネット接続モードには、
指定されたアンカーに対応する文書がハードディスクに
格納されている場合に、その文書が前回録画された時刻
から現時点までの時刻が予め設定された有効期限内か否
かを判別し、その文書が前回録画された時刻から現時点
までの時刻が予め設定された有効期限を越えている場合
にはサーバからその文書を取得してハードディスク内の
内容を更新させるとともにブラウザに表示させるデータ
更新チェックモードと、指定されたアンカーに対応する
文書がハードディスクに格納されている場合に、その文
書が前回録画された時刻から現時点までの時刻が予め設
定された有効期限内か否かを判別せずに、指定されたア
ンカーに対応する文書をハードディスクから取得して、
ＷＷＷブラウザに表示させるデータ更新非チェックモー
ドとがある。

【００６５】これらの閲覧モードの設定は、ブラウザ支
援プログラムのメニュー画面上において、ユーザによっ
て行われる。

【００６６】閲覧を行いたい場合には、ユーザは、ブラ
ウザ支援プログラムによって表示されているサイトマッ
プ（アンカーのツリー表示画面）上において、閲覧対象
となる文書のアンカーをマウス１２によってクリックす
ればよい。

【００６７】図５および図６は、サイトマップ上におい
て、任意のアンカーが、マウス１２によってクリックさ
れた場合に実行される閲覧処理手順を示している。

【００６８】ブラウザ支援プログラムはプロキシサーバ
としても機能しており、ＷＷＷブラウザにおいてプロキ
シサーバとして、ブラウザ支援プログラムのプロキシサ
ーバ（以下、ミラーサーバという）が選択設定されてい
るものとする。

【００６９】まず、サイトマップ上の任意のアンカーが
クリックされると（ステップ４１）、クリックされたア
ンカーに対応するＵＲＬがメモリ１５から読み出される
（ステップ４２）。また、閲覧モードがハードディスク
モードであるかインターネット接続モードであるかが判
別される（ステップ４３）。

【００７０】閲覧モードがハードディスクモードである
場合には、ステップ４２で読み出されたＵＲＬに対応す
る文書（閲覧対象文書）が、ミラーサーバに保存されて
いるか否か、すなわち、録画済文書としてハードディス
ク１４に保存されているか否かが判別される（ステップ
４４）。

【００７１】閲覧対象文書が、ミラーサーバに保存され
ていない場合には、指定された文書は存在しない旨のメ
ッセージがＷＷＷブラウザに送られる（ステップ４
５）。この場合には、ＷＷＷブラウザは、”指定された
文書は存在しません”という旨を表示する。

【００７２】ステップ４４において、閲覧対象文書が、
ミラーサーバに保存されていると判別された場合には、
閲覧対象文書のＵＲＬがＷＷＷブラウザに渡される（ス
テップ４６）。

【００７３】ＷＷＷブラウザは、ミラーサーバからＵＲ
Ｌを受け取ると、プロキシサーバであるミラーサーバに
対して、ＵＲＬに対応する文書（閲覧対象文書）を取得
しにくる。ＵＲＬに対応する文書（閲覧対象文書）をＷ
ＷＷブラウザが取得しにくると、すなわち、ＷＷＷブラ
ウザからのＵＲＬを受信すると（ステップ４７）、ミラ
ーサーバは、その閲覧対象文書をハードディスク１４か
ら読み出してＷＷＷブラウザに送る（ステップ４８）。
ＷＷＷブラウザは、ミラーサーバから送られてきたデー
タに基づいて、ホームページを表示する。

【００７４】ステップ４３において、閲覧モードがイン
ターネット接続モードであると判定された場合には、閲
覧対象文書が、録画済文書としてハードディスク１４に
保存されているか否かが判別される（ステップ４９）。

【００７５】閲覧対象文書が、録画済文書としてハード
ディスク１４に保存されていない場合には、閲覧対象文
書のＵＲＬがＷＷＷブラウザに渡されるとともに（ステ
ップ５０）、インターネット上のサーバに閲覧対象文書
のＵＲＬが送られることにより、閲覧対象文書の取得処
理が行われる（ステップ５１）。

【００７６】ＷＷＷブラウザは、プロキシサーバである
ミラーサーバに対して、ＵＲＬに対応する文書（閲覧対
象文書）を取得しにくる。ＷＷＷブラウザがプロキシサ
ーバであるミラーサーバに対して、ＵＲＬに対応する文
書（閲覧対象文書）を取得しにきた場合には（ステップ
５２）、ミラーサーバにおいて、ステップ５１による取
得処理により閲覧対象文書が既にダウンロードされてい
れば（ステップ５３でＹＥＳ）、その閲覧対象文書がハ
ードディスク１４から読み出されてＷＷＷブラウザに送
られる（ステップ５４）。ＷＷＷブラウザは、ミラーサ
ーバから送られてきたデータに基づいて、ホームページ
を表示する。

【００７７】ステップ５３において、閲覧対象文書が未
だダウンロードされていなければ（ステップ５３でＮ
Ｏ）、プロキシサーバはステップ５１による取得処理と
平行してインターネット上のサーバから閲覧対象文書の
取得処理を行い（ステップ５５）、取得したデータをＷ
ＷＷブラウザに送る（ステップ５６）。ＷＷＷブラウザ
は、ミラーサーバから送られてきたデータに基づいて、
ホームページを表示する。

【００７８】図５のステップ４９において、閲覧対象文
書が、録画済文書としてハードディスク１４に保存され
ている場合には、データ更新チェックモードが設定され
ているかデータ更新非チェックモードが設定されている
かが判別される（ステップ５７）。

【００７９】データ更新非チェックモードが設定されて
いる場合には（ステップ５７でＮＯ）、ステップ４６に
移行する。したがって、この場合には、ハードディスク
モードにおいて閲覧対象文書がミラーサーバに保存され
ている場合と同じ処理が行われる。

【００８０】データ更新チェックモードが設定されてい
る場合には（ステップ５７でＹＥＳ）、閲覧対象文書が
前回録画された時点から現時点までの期間が、予め設定
された有効期限内か否かが判別される（ステップ５
８）。この有効期限は、メニュー画面上でユーザによっ
て設定される。デフォルトでは、たとえば、６時間に設
定されている。

【００８１】閲覧対象文書が前回録画された時点から現
時点までの期間が、予め設定された有効期限内である場
合には、ステップ４６に移行する。したがって、この場
合には、ハードディスクモードにおいて閲覧対象文書が
ミラーサーバに保存されている場合と同じ処理が行われ
る。

【００８２】上記ステップ５８において、閲覧対象文書
が前回録画された時点から現時点までの期間が、予め設
定された有効期限を越えていると判別された場合には、
閲覧対象文書のＵＲＬと閲覧対象文書の前回録画時刻
（年月日及び時刻）とともに、閲覧対象文書の前回録画
時刻の後に閲覧対象文書のデータが更新されている場合
のみデータを下さいという旨のメッセージがインターネ
ット上のサーバに送られることにより、閲覧対象文書の
取得処理が行われる（ステップ５９）。

【００８３】インターネット上のサーバは、閲覧対象文
書の前回録画時刻の後に閲覧対象文書のデータが更新さ
れている場合には対応するデータ（更新データ）を送出
し、閲覧対象文書の前回録画時刻の後に閲覧対象文書の
データが更新されていない場合にはその旨を示すメッセ
ージ（非更新メッセージ）を送出する。

【００８４】ステップ５９の処理の後、非更新メッセー
ジが送られてきた場合には（ステップ６０でＮＯ）、ス
テップ４６に移行する。したがって、この場合には、ハ
ードディスクモードにおいて閲覧対象文書がミラーサー
バに保存されている場合と同じ処理が行われる。

【００８５】ステップ５９の処理の後、更新データが送
られてきた場合には（ステップ６０でＹＥＳ）、閲覧対
象文書のＵＲＬがＷＷＷブラウザに渡される（ステップ
６１）とともに、ハードディスク１４内のデータの更新
が行われる（ステップ６２）。つまり、今回取得した文
書のデータに基づいて、ハードディスク１４内に既に格
納されている、対応する古い文書のデータが書き換えら
れる。

【００８６】この際、ハードディスク１４内に、更新さ
れた文書にリンク関係のある文書が存在している場合に
は、これらの文書についてもステップ５８および５９と
同様な処理により、インターネット上のサーバから新た
なデータ（更新されている場合のみ）を取得して、デー
タの書き換えを行うことが好ましい。

【００８７】ＷＷＷブラウザは、プロキシサーバである
ミラーサーバに対して、ＵＲＬに対応する文書（閲覧対
象文書）を取得しにくる。ＷＷＷブラウザがプロキシサ
ーバであるミラーサーバに対して、ＵＲＬに対応する文
書（閲覧対象文書）を取得しにくると（ステップ５
２）、ミラーサーバにおいて、ステップ５９による取得
処理により閲覧対象文書が既にダウンロードされていれ
ば（ステップ５３でＹＥＳ）、その閲覧対象文書がハー
ドディスク１４から読み出されてＷＷＷブラウザに送ら
れる（ステップ５４）。ＷＷＷブラウザは、ミラーサー
バから送られてきたデータに基づいて、ホームページを
表示する。

【００８８】ステップ５３において、閲覧対象文書が未
だダウンロードされていなければ（ステップ５３でＮ
Ｏ）、プロキシサーバはステップ５９による取得処理と
平行してインターネット上のサーバから閲覧対象文書を
取得して（ステップ５５）、ＷＷＷブラウザに送る（ス
テップ５６）。ＷＷＷブラウザは、ミラーサーバから送
られてきたデータに基づいて、ホームページを表示す
る。

【００８９】上記閲覧処理によれば、サイトマップ表示
画面（アンカーのツリー表示画面）上において、任意の
アンカーをクリックするだけで、そのアンカーに対応す
る文書をインターネット上のサーバまたはハードディス
クから取得して閲覧することができる。

【００９０】したがって、基準となる文書を元に作成し
たサイトマップに基づいて、基準となる文書に対して、
リンク関係を有する文書を簡単にかつ短時間で閲覧する
ことができるようになる。

【００９１】たとえば、図４の例で説明すると、サイト
マップ表示画面上においてアンカーＸ１をクリックする
と、アンカーＸ１に対応する文書がブラウザによって表
示される。また、サイトマップ表示画面上においてアン
カーＸ２をクリックすると、アンカーＸ２に対応する文
書がブラウザによって表示される。また、サイトマップ
表示画面上においてアンカーＹ１をクリックすると、ア
ンカーＹ１に対応する文書がブラウザによって表示され
る。また、サイトマップ表示画面上においてアンカーＹ
２をクリックすると、アンカーＹ２に対応する文書がブ
ラウザによって表示される。

【００９２】なお、サイトマップから任意のアンカーが
選択されたときには、常にインターネット上のサーバか
らそのアンカーに対応する文書を取得するようにしても
よい。このような場合には、サイトマップから任意のア
ンカーが選択されたときに、そのアンカーに対応するＵ
ＲＬを単にブラウザに渡し、ブラウザによって当該ＵＲ
Ｌに対応する文書をインターネット上のサーバから取得
させるようにしてもよい。

【００９３】また、サイトマップ表示の基準となる文書
においても、テキスト名がクリックされたときに、基準
となる文書に対応するＵＲＬをＲＡＭから読み出させる
ようにすることが好ましい。このようにすると、サイト
マップ表示画面上で基準となる文書に対応するテキスト
名をクリックすることによって、基準となる文書をブラ
ウザによって表示することができる。

【００９４】

【発明の効果】この発明によれば、指定した文書に含ま
れているアンカーを短時間でリスト表示することができ
るサイトマップ表示装置が得られる。

【００９５】この発明によれば、指定した文書から指定
した階層数までの文書にそれぞれ含まれているアンカー
を階層構造が分かるようにかつ短時間でツリー表示でき
るサイトマップ表示装置が得られる。

【００９６】この発明によれば、指定した文書に含まれ
ているリンク先の各文書を閲覧したい場合に、各文書を
指定するための操作が非常に簡単となる文書閲覧支援装
置が得られる。

【００９７】この発明によれば、指定した文書から指定
した階層数までの文書にそれぞれ含まれているリンク先
の各文書を閲覧したい場合に、各文書を指定するための
操作が非常に簡単となる文書閲覧支援装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】システムの全体構成を示すブロック図である。

【図２】ブラウザ支援プログラムによって実行される録
画処理手順を示すフローチャートである。

【図３】ブラウザ支援プログラムによって実行されるサ
イトマップ表示処理手順を示すフローチャートである。

【図４】サイトマップの一例を示す模式図である。

【図５】ブラウザ支援プログラムによって実行されるサ
イトマップを利用した閲覧処理手順を示すフローチャー
トである。

【図６】ブラウザ支援プログラムによって実行されるサ
イトマップを利用した閲覧処理手順を示すフローチャー
トである。

【図７】ＷＷＷブラウザにおいて取得した文書に含まれ
ている２つのリンク先の文書を閲覧する場合に、ユーザ
が行う操作を説明するための模式図である。

【符号の説明】

１ ＷＷＷクライアント ２ インターネット ３ ＷＷＷサーバ １０ ＣＰＵ １４ ハードディスク １５ メモリ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＵＲＬを入力するための手段、 入力されたＵＲＬに対応する文書に含まれているＨＴＭ
   Ｌファイルのみをネットワーク上のサーバから取得する
   手段、ならびに取得したＨＴＭＬファイルに含まれてい
   る各アンカーをそのアンカーに対応するリンク先のＵＲ
   Ｌに関連づけて記憶手段に記憶するとともに、当該ＨＴ
   ＭＬファイルに含まれている全てのアンカーをリスト表
   示する手段、 を備えているサイトマップ表示装置。
2. 【請求項２】 ＵＲＬを入力するための手段、 アンカーを解析すべき文書の階層数を入力するための手
   段、 入力されたＵＲＬに対応する文書に含まれているＨＴＭ
   Ｌファイルのみをネットワーク上のサーバから取得する
   手段、ならびに入力された階層数に応じて、取得したＨ
   ＴＭＬファイルから、アンカーを解析すべき文書のＵＲ
   Ｌを順次抽出し、抽出されたＵＲＬに対応する文書に含
   まれているＨＴＭＬファイルのみをネットワーク上のサ
   ーバから取得する手段、ならびに取得した各ＨＴＭＬフ
   ァイルに含まれている各アンカーをそのアンカーに対応
   するリンク先のＵＲＬに関連づけて記憶手段に記憶する
   とともに、各ＨＴＭＬファイルに含まれている全てのア
   ンカーを階層構造が分かるようにツリー表示する手段、 を備えているサイトマップ表示装置。
3. 【請求項３】 ＵＲＬを入力する手段、 入力されたＵＲＬに対応する文書に含まれているＨＴＭ
   Ｌファイルのみをネットワーク上のサーバから取得する
   手段、 取得したＨＴＭＬファイルに含まれている各アンカーを
   そのアンカーに対応するリンク先のＵＲＬに関連づけて
   記憶手段に記憶するとともに、当該ＨＴＭＬファイルに
   含まれている全てのアンカーをリスト表示する手段、 アンカーのリスト表示画面上において、任意のアンカー
   をユーザによって指定させるための手段、ならびに指定
   されたアンカーに対応するＵＲＬを、閲覧対象文書のＵ
   ＲＬとして記憶手段から読み出す手段、 を備えている文書閲覧支援装置。
4. 【請求項４】 ＵＲＬを入力するための手段、 アンカーを解析すべき階層数を入力するための手段、 入力されたＵＲＬに対応する文書に含まれているＨＴＭ
   Ｌファイルのみをネットワーク上のサーバから取得する
   手段、ならびに入力された階層数に応じて、取得したＨ
   ＴＭＬファイルから、アンカーを解析すべき文書のＵＲ
   Ｌを順次抽出し、抽出されたＵＲＬに対応する文書に含
   まれているＨＴＭＬファイルのみをネットワーク上のサ
   ーバから取得する手段、 取得した各ＨＴＭＬファイルに含まれている各アンカー
   をそのアンカーに対応するリンク先のＵＲＬに関連づけ
   て記憶手段に記憶するとともに、各ＨＴＭＬファイルに
   含まれている全てのアンカーを階層構造が分かるように
   ツリー表示する手段、 アンカーのツリー表示画面上において、任意のアンカー
   をユーザによって指定させるための手段、ならびに指定
   されたアンカーに対応するＵＲＬを、閲覧対象文書のＵ
   ＲＬとして記憶手段から読み出す手段、 を備えている文書閲覧支援装置。