JPH11335218A - 殺ダニ剤 - Google Patents

殺ダニ剤

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JPH11335218A
JPH11335218A JP14014498A JP14014498A JPH11335218A JP H11335218 A JPH11335218 A JP H11335218A JP 14014498 A JP14014498 A JP 14014498A JP 14014498 A JP14014498 A JP 14014498A JP H11335218 A JPH11335218 A JP H11335218A
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JP
Japan
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oil
acaricide
adsorbent particles
inorganic adsorbent
adsorbing
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JP14014498A
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English (en)
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Masafumi Numata
雅史 沼田
Atsushi Doi
淳 土居
Moroshi Teramoto
師士 寺本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレルギー疾患の原因となる住居内性ダニ
類、殊に室内塵中、寝具類に多いチリダニ、ヒョウヒダ
ニ等を有効に防除できる低毒性にして、使用時、ベタツ
キ感や粉舞のない爽やかな使用感を与える殺ダニ剤を提
供する。 【解決手段】 天然物由来の植物精油の少なくとも1種
を無機物粒子に吸着してなる殺ダニ剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺ダニ剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、アレルギー疾患の原因となる住居
内性ダニ類、殊に室内塵中、ないしはこれら室内塵と共
に付着して寝具類に多いチリダニが、一般家庭内で繁殖
していることが問題となってきている。吸血性のダニ類
に対しては、各種の殺ダニ剤が開発され、多数のものが
市販されているが、厚生省アレルギー総合研究事業・住
宅班作成資料「アレルギーと住環境」(1995年3
月)でも、問題として取り上げられているように、これ
らの殺ダニ剤の殆どは、上記アレルギー疾患の原因とな
るダニ類に対しては、有効に作用しないものである。
【0003】既開発の上記殺ダニ剤の内、僅かに有機リ
ン系化合物、カーバメート系化合物及びピレスロイド系
化合物からなるものが、上記アレルギー疾患の原因とな
るダニ類に対しては、有効であることが報じられてお
り、一部は欧米で使用されている。しかしながら、これ
らの殺ダニ剤はいずれも毒性か強く、長期間これらの殺
ダニ剤を使用した場合の安全性については未だ明らかに
されていない。我が国では、上記殺ダニ剤の内、ピレス
ロイド系化合物が一部の害虫に限って許可されている
が、人の肌に直接触れるおそれのある寝具類へ散布する
用途には許可されていない。
【0004】そこで近時、安全性が高い天然物由来の植
物精油を用いた居住内のダニ類の予防、駆除物体が見直
されている。例えば、特開昭63−104905号公報
には、ヒノキ科、又はマツ科、又はスギ科、又はフトモ
モ科の植物体の精油等を有効成分とする居住内のダニ類
の予防、駆除物体として効果があることが開示され、こ
れらの精油等を木材のチップ、粉末、保持物質、高分子
化合物、結着剤等を混和し、これを合板上に塗布、又は
展延して用いたり、上記精油等を畳床、ソファー、ベッ
ドのマットに含有させて用いられることが記載されてい
る。
【0005】しかしながら、天然物由来の植物精油類が
人に対して安全性が高いからといって、畳床、ソファ
ー、ベッドのマットや合板にそのまま、もしくは上記木
材のチップ、粉末、保持物質、高分子化合物、結着剤等
を混合して塗布したのでは、ダニ類に対してより有効に
なるかも知れないが、上記植物精油類は油状であるの
で、これらの畳床、ソファー、ベッドのマットや合板表
面がベタツキ、不快な触覚を与えるものとなってしま
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の事実に
鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
アレルギー疾患の原因となる住居内性ダニ類、殊に室内
塵中、寝具類に多いチリダニ、ヒョウヒダニ等を有効に
防除できる低毒性にして、使用時、ベタツキ感や粉舞の
ない爽やかな使用感を与える殺ダニ剤を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、天然物由来の
植物精油の少なくとも1種を無機吸着剤粒子に吸着して
なる殺ダニ剤をその要旨とする。
【0008】本発明において用いられる無機吸着剤粒子
は、一般に吸着剤と呼ばれる多量の正吸着を起こさせる
ような界面を提供する無機物質をいい、特に限定される
ものではないが、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、チタニ
ア、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、タルク、カオ
リン、シリカ/アルミナ、シリカ/ジルコニア、シリカ
/マグネシア、シリカ/チタニア、酸化タンタル等が挙
げられる。
【0009】上記無機吸着剤粒子を得る手段は、特に限
定されるものではないが、例えば、無機物質の溶液を液
滴にしたときの界面張力を利用するスプレードライ法や
乳化分散法が挙げられる。上記無機吸着剤粒子形状は、
これらの方法で得られる1次粒子を球状に凝集して形成
される2次粒子からなるものが好適に用いられる。1次
粒子を球状に凝集させる方法としては、例えば、加水分
解法、コロイド化学的方法、溶媒除去揮発分解法等が挙
げられる。これらの方法の内、特に、BET法による比
表面積が50〜200m2 /g、好ましくは80〜18
0m2 /g、細孔容積0.01〜10ml/g、好まし
くは0.05〜5ml/g、平均粒径0.1〜100μ
m、好ましくは0.1〜50μmの無水ケイ酸やマグネ
シア等の球状2次粒子が好適に用いられる。
【0010】本発明において用いられる天然物由来の植
物精油は、これらの植物精油から精製分離された単一成
分をも包含するものであって、特に限定されるものでは
ないが、例えば、アップルアロマ油、アニス油、アーモ
ンドビッター油、イランイラン油、オールスパイス油、
カジェプット油、カージン油、カッシア油、カナンガ
油、カラムス油、カンポー油、キュウベブユ油、グレー
プフルーツ油、クローブ油、コーンミント油、サンダル
ウッド油、シトロネラ油、ジンジャー油、シンナモン
油、スィートオレンジ油、スィートフェンネル油、スウ
ィーティーオイル、スターアニス油、スペアミント油、
タイム油、ティーツリー油、ナツメグ油、ニーム油、ネ
ーブルオイル、パチョウリ油、ハッカ油、バルク油、パ
ルマローザ油、バレンシアオレンジオイル、フェンネル
油、ベチバー油、ペッパー油、ペパーミント油、ベルガ
モット油、ボアドローズ油、マージョラム油、マンダリ
ンオイル、メース油、ユーカリ油、ユズオイル、ライム
オイル、ラベンダー油、ラング油、レモンオイル、レモ
ングラス油、レモンバーム油、レモンベルベナ油、ロー
ズ油、ローズマリー油、ローレル油、桂葉油等の植物精
油、これらから精製分離されたアネトール、オイゲニー
ル、ゲラニオール、シトラール、シトロネール、シンナ
ムアルデヒド、α−ピネン、β−ピネン、メントール、
メントン、リモネン等の精製分離された単一成分が挙げ
られる。
【0011】上記無機吸着剤粒子の植物精油吸着量は、
無機吸着剤粒子100重量部に対して、好ましくは0.
5〜500重量部、より好ましくは2〜100重量部で
ある。上記植物精油を無機吸着剤粒子に吸着結合させる
手段は、特に限定されるものではないが、例えば、上記
植物精油の懸濁液もしくは溶液に無機吸着剤粒子を添加
混合した後、乾燥する方法が挙げられる。
【0012】上記植物精油を吸着してなる無機吸着剤粒
子は、この状態で殺ダニ剤として用いられてもよいが、
必要に応じて、以下に示す各種添加剤が添加されて用い
られてもよい。例えば、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステ
ル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキ
ルリン酸塩等の陰イオン性界面活性剤、アルキルアミン
塩、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミン
オキサイド等の陽イオン性界面活性剤、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシアルキルアリルエー
テル、ポリオキシエチレン誘導体、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、アルキルアルカノールアミド等の非イオン性界面活
性剤、これらの界面活性剤は、植物精油の乳化、分散、
湿潤等の目的で添加される。
【0013】又、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾル
シン、フェノール、ソルビン酸サリチル酸、ヘキサクロ
ロフェン等のその他の殺菌剤、麝香、スカトール、レモ
ンオイル、ラベンダーオイル、アブソリュート、ジャス
ミン、バニリン、ベンジルアセテート、メントール等を
マスキング剤として添加されてもよい。
【0014】又、アボガド油、アーモンド油、オリーブ
油、グレープシード油、ゴマ油、サザンカ油、サクラワ
ー油、大豆油、ツバキ油、トーモロコシ油、ナタネ油、
パーシック油、ヒマシ油、ヒマワリ油、落花生油、カカ
オ油、パーム油、椰子油、牛脂、魚油、豚油、卵黄油等
の油脂類、鯨ロウ、蜜ロウ、ラノリン、液状ラノリン、
カルナウバロウ、キャンデリラロウ、等のロウ類、流動
パラフィン、流動ポリイソブチレン、スクワラン、ワセ
リン、パラフィン、セレシン等の炭化水素、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リシノール酸等の脂肪酸、エタノ
ール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、セタノ
ール、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコー
ル、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、
ラノリンアルコール等のアルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール、ブドウ糖、ショ糖、乳糖、
キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチト
ール等の糖類、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、
カゼイン、カラーギンナン、カラヤゴム、寒天、ゼラチ
ン、デキストリン、デンプン、トラガント、ペクチン等
の天然水溶性高分子化合物、アルギン酸プロピレングリ
コール、エチレンセルロース、結晶セルロース、メチル
セルロース等の半合成高分子化合物、カルボキシビニル
ポリマー、ポリビニルメチルエーテル、メトキシエチレ
ン無水マレイン酸共重合体等の合成高分子化合物等の展
着剤、p−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ安息香酸
エチル等の防腐剤、赤色2号、青色1号、赤色202
号、黄色201号、緑色204号、紫色201号等の有
機色素、アルミニウム粉末、タルク、カオリン、ベント
ナイト、マイカ、チタン、ベンガラ、カラミン等の無フ
ロン11、フロン12、フロン21、フロン22、フロ
ン113、フロン114、メチルクロライド、イソブタ
ン、炭酸ガス等の噴射剤、精製水等が挙げられる。
【0015】上記植物精油を吸着してなる無機吸着剤粒
子に各種添加剤を添加してなる殺ダニ剤中の植物精油を
吸着してなる無機吸着剤粒子の含有量は、好ましくは
0.05重量%以上である。
【0016】本発明の殺ダニ剤の防除対象となるダニ類
は、節足動物−蛛形綱−ダニ目の生物で、アシナガダニ
に代表される背気門、カタダニに代表される四気門、ヤ
マトマダニ、ツバメヒメダニ等に代表される後気門、イ
エダニ、スズメサシダニ等に代表される中気門、クワガ
タツメダニ、ナミホコリダニ等に代表される前気門、ケ
ナガコナダニ、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等
に代表される無気門、イエササラダニ、カザリヒワダニ
等に代表される隠気門等の、主に7つの亜目に分かれて
おり、いずれの種類も防除対象となり得るが、従来防除
が難しかった室内塵中、特に寝具類等で繁殖するヒョウ
ヒダニ類(チリダニ科)に有効に作用する。
【0017】本発明の殺ダニ剤は、上記植物精油を吸着
してなる無機吸着剤粒子のみからなる形態やこれに固形
添加剤が配合された形態のパウダータイプの殺ダニ剤と
して、比較的通気の悪い場所等で用いられる場合には、
特定箇所に皿や開口したビン、缶類等の容器に入れた状
態で、もしくは、散布、噴霧、塗布等の手段で用いられ
てもよく、又、上記噴射剤を添加したエアゾールタイプ
の殺ダニ剤として噴射して用いられてもよい。上記殺ダ
ニ剤の使用量は、ダニ類の生息度合に応じて適宜決定さ
れればよいが、一般的には、有効成分量で、0.1〜5
00mg/m2 又は1〜5000mg/m3 、パウダー
タイプの殺ダニ剤の場合、1mg〜20g/m2 、20
mg〜100g/m3 である。
【0018】本発明の殺ダニ剤は、叙上のように、天然
物由来の植物精油を用いるものであり、これらを無機吸
着粒子に吸着させてなるものであるので、所謂“べたつ
き”がなく、長年の経験から長期繰り返し使用に対する
安全性についても確認されているので、押入れ、畳、カ
ーペット、マットレス等の床、廊下、下駄箱等の収納家
具やソファー、布団、枕、毛布、シーツ等の寝具類、ぬ
いぐるみ、その他の物品等の人体に直接接触する場所又
は物品にも適用でき、爽快な使用感を与え、且つ、その
使用によって上記場所や物品にシミ等を作って汚染する
ことがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下実施例に基づき本発明を具体
的に説明する。
【0020】(実施例1)2次粒子の平均粒径が8μm
である無水ケイ酸ビーズ(触媒化成社製、商品名「シリ
カマイクロビード」)28gを、エタノール31gにレ
モングラスオイル3gを溶解した溶液に入れ、均一に攪
拌分散させた後、エタノールを蒸発して無水ケイ酸ビー
ズ表面にレモングラスオイルが吸着した殺ダニ性粉末を
得た。次いで、上記殺ダニ性粉末31gとタルク粉末
(キシダ化学社製)38gを均一に混合して添加し、パ
ウダータイプの殺ダニ剤を作製した。
【0021】(実施例2)実施例1のレモングラスオイ
ルに替えて、ハッカ油(小林香料社製)3gを用いたこ
と以外、実施例1と同様にしてパウダータイプの殺ダニ
剤を作製した。
【0022】(実施例3)実施例1で用いた無水ケイ酸
ビーズ84.9g表面に、ローズマリー油5gを吸着さ
せた殺ダニ性粉末を、マスキング用香料0.1g及びタ
ルク粉末10gを均一に混合してパウダータイプの殺ダ
ニ剤を作製した。
【0023】(実施例4)実施例1で用いた無水ケイ酸
ビーズ1gをエタノール10gにハッカ油2gを溶解し
た溶液に入れ、均一に攪拌分散させた後、エタノールを
蒸発して殺ダニ性粉末を得た。次いで、上記殺ダニ性粉
末3gをタルク粉末1gと共に、フロン12(29.7
g)、フロン114(46.1g)、液化プロパンガス
(10g)及びマスキング用香料0.2gからなる噴射
剤中に均一に分散させて、エアゾールタイプの殺ダニ剤
を作製した。
【0024】(実施例5)2次粒子の平均粒径が0.5
μmであるマグネシア(キシダ化学社製)2gを、エタ
ノール10gにレモングラスオイル3gを溶解した溶液
に入れ、均一に攪拌分散させた後、エタノールを蒸発し
てマグネシア表面にレモングラスオイルを吸着させた殺
ダニ性粉末を得た。次いで、上記殺ダニ性粉末5gをタ
ルク粉末1.5gと共に、液化プロパンガス93.45
g及びマスキング用香料0.05gからなる噴射剤中に
均一に分散させて、エアゾールタイプの殺ダニ剤を作製
した。
【0025】(実施例6)2次粒子の平均粒径が12μ
mであるエアロジル(日本エアロジル社製)3.6g表
面にカッシア油3gを吸着させた殺ダニ性粉末を、フロ
ン11(50.35g)、フロン12(21.6g)、
液化プロパンガス(23.9g)及びマスキング用香料
0.05gからなる噴射剤中に均一に分散させて、エア
ゾールタイプの殺ダニ剤を作製した。
【0026】(比較例)レモングラスオイル3gを、フ
ロン11(3.4g)、液化プロパンガス(83.5
g)及びマスキング用香料0.1gからなる噴射剤中に
均一に分散させて、エアゾールタイプの殺ダニ剤を作製
した。
【0027】実施例1〜7、比較例で得られた殺ダニ剤
の性能を評価するため、以下に示す 〔1〕殺ダニ試験並びに〔2〕使用感の評価及び〔3〕
汚染性の評価を行った。試験結果は表1及び表2に示
す。
【0028】〔1〕殺ダニ試験:
【0029】試験容器:被検殺ダニ剤を散布した5cm
×5cmのカーペットを入れた内容量500ccのネジ
口ガラス瓶を試験容器とした。
【0030】試供ダニ:ヤケヒョウヒダニ(Dermatopha
goides pteronyssinus)♀成虫。 試供ダニ容器:直径70mmのガラスマイクロファイバ
ー濾紙を2つ折りにし、濾紙間に上記試供ダニを湿した
面相筆を用いて約30個体を入れ、開口する周縁2ヵ所
をクリップで留めて試供ダニ容器とした。
【0031】上記試験容器内のカーペット上に被検殺ダ
ニ剤500mg(20mg/cm2)を散布し、その上
に試供ダニ容器を置き、ラップフィルムを挟んで上記試
験容器の蓋を密閉して殺ダニ試験を開始した。上記試験
容器の蓋を密閉した時を暴露開始時間とし、6時間経過
後を暴露終了時間として、試験容器より試供ダニ容器取
り出し、室内で1時間風乾して殺ダニ剤の殺ダニ成分を
揮散させた後、飽和食塩水で湿度を75%RHに調整さ
れたプラスチック容器に格納し、暴露終了24時間経過
後、濾紙を開いて試供ダニの生死を顕微鏡を用いて計数
した。尚、殺ダニ試験は、繰返数n=3で行い、上記殺
ダニ試験の殺ダニ剤以外の各操作が試供ダニに与える影
響を確認するため、殺ダニ剤を散布しなかったこと以
外、上記殺ダニ試験と同じ操作を行って対照区とした。
【0032】殺ダニ効果の評価:上記対照区並びに実施
例及び比較例の平均生存率より、次式によって補正死亡
率を算出し、殺ダニ効果を評価した。
【0033】
【数1】
【0034】〔2〕使用感の評価:温度35℃、相対湿
度80%の部屋に約10分間入室して汗をかいた後、汗
を軽く拭き取った湿った肌に、被検殺ダニ剤を通常の散
布量で塗布し、その時の皮膚感を、◎:さらさらとした
爽快感がある、○:さらさらとした感じ、△:異物感が
少しある、×:不快な異物感が強い、の4段階で評価し
た。
【0035】〔3〕汚染性の評価:無地のシーツに被検
殺ダニ剤を、20mg/cm2 を直接散布した後、日光
下で3時間風乾した後、シーツにシミ等の汚染の有無を
目視によって観察し、○:シミ等の汚染が認められない
もの、×:シミ等の汚染が認められたもの、の2段階で
評価した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の殺ダニ剤は、叙上のように構成
されているので、人体に直接接触する場所又は物品、特
に、布団、枕、毛布、シーツ等の寝具類にも適用でき、
所謂“べたつき”や嫌な臭気もなく、且つ、その使用に
よって上記場所や物品にシミ等を作って汚染することが
ないので、確かな安全性をもって爽快に使用することが
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然物由来の植物精油の少なくとも1種
    を無機吸着剤粒子に吸着してなる殺ダニ剤。
JP14014498A 1998-05-21 1998-05-21 殺ダニ剤 Pending JPH11335218A (ja)

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