JPH11335127A - フロートガラス用搬送ロールに付着した錫の除去部材 - Google Patents
フロートガラス用搬送ロールに付着した錫の除去部材Info
- Publication number
- JPH11335127A JPH11335127A JP14392498A JP14392498A JPH11335127A JP H11335127 A JPH11335127 A JP H11335127A JP 14392498 A JP14392498 A JP 14392498A JP 14392498 A JP14392498 A JP 14392498A JP H11335127 A JPH11335127 A JP H11335127A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B35/00—Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
- C03B35/14—Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands
- C03B35/16—Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands by roller conveyors
- C03B35/168—Means for cleaning the rollers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】フロート法によるガラス板の製造時に、溶融錫
浴上からガラス板を引き出し直後の搬送ロールに付着し
た錫、及び錫酸化物を除去する。 【解決手段】フロート法によるガラス板の製造で、溶融
錫浴上から引き出されたガラス板を搬送する搬送ロール
の下部に当接し、搬送ロールに付着した錫および錫酸化
物を削り除去する除去部材（カーボンシール）におい
て、該除去部材が該搬送ロールに当接する部分の搬送ロ
ールの反回転方向側の除去部材に削り屑の落下を促進さ
せる傾斜部を設けた。
浴上からガラス板を引き出し直後の搬送ロールに付着し
た錫、及び錫酸化物を除去する。 【解決手段】フロート法によるガラス板の製造で、溶融
錫浴上から引き出されたガラス板を搬送する搬送ロール
の下部に当接し、搬送ロールに付着した錫および錫酸化
物を削り除去する除去部材（カーボンシール）におい
て、該除去部材が該搬送ロールに当接する部分の搬送ロ
ールの反回転方向側の除去部材に削り屑の落下を促進さ
せる傾斜部を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はフロート法によるガ
ラス板の製造時に、溶融錫浴上からガラス板を引き出し
直後の搬送ロールに付着した錫、及び錫酸化物を除去す
る除去部材（カーボンシール）の改良に関する。
ラス板の製造時に、溶融錫浴上からガラス板を引き出し
直後の搬送ロールに付着した錫、及び錫酸化物を除去す
る除去部材（カーボンシール）の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】フロート法によるガラス板の製造におい
て、ガラス溶融窯からフロートバスと呼ばれる溶融錫浴
槽へ溶融ガラス素地を供給し、溶融錫浴上でガラス板を
成型後、リフトアウトロールと呼ばれる搬送ロールにて
ガラス板を搬送後、除冷窯に移送する。通常、ガラス板
の下面は溶融錫が付着しており、リフトアウトロールで
搬送するときに、その内の一部が該リフトアウトロール
に付着し、ロールに付着した錫が再度ガラス板の下面に
付着するとドロスと呼ばれる欠陥となる。
て、ガラス溶融窯からフロートバスと呼ばれる溶融錫浴
槽へ溶融ガラス素地を供給し、溶融錫浴上でガラス板を
成型後、リフトアウトロールと呼ばれる搬送ロールにて
ガラス板を搬送後、除冷窯に移送する。通常、ガラス板
の下面は溶融錫が付着しており、リフトアウトロールで
搬送するときに、その内の一部が該リフトアウトロール
に付着し、ロールに付着した錫が再度ガラス板の下面に
付着するとドロスと呼ばれる欠陥となる。
【０００３】この為、図５に示すように、リフトアウト
ロールの下部にカーボンシールと呼ばれるカーボンから
なる板状のカーボン製の除去部材を当接させて、リフト
アウトロールに付着する錫または錫酸化物を削り、除去
するようにしてきた。
ロールの下部にカーボンシールと呼ばれるカーボンから
なる板状のカーボン製の除去部材を当接させて、リフト
アウトロールに付着する錫または錫酸化物を削り、除去
するようにしてきた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図５で示されるよう
に、従来より使用している除去部材は、直方体であり、
リフトアウトロールの下部との当接により錫等の金属削
り屑が除去部材の上部面に溜まり、下方に落下しにく
く、リフトアウトロールと除去部材間をすり抜け、再び
リフトアウトロールに付着し、ガラス板の下面に再度付
着し、欠陥となる。
に、従来より使用している除去部材は、直方体であり、
リフトアウトロールの下部との当接により錫等の金属削
り屑が除去部材の上部面に溜まり、下方に落下しにく
く、リフトアウトロールと除去部材間をすり抜け、再び
リフトアウトロールに付着し、ガラス板の下面に再度付
着し、欠陥となる。
【０００５】特に、液晶用や成膜用として使用される
１．１ｍｍ未満の薄板ガラスにおいては、顧客の要求ニ
ーズに応じてガラス板面に付着するドロス（錫、及び錫
酸化物）の大きさが１０μｍ程度のものでも欠陥となる
ため、一般建築用では許されるサイズのドロス欠陥であ
っても除去する必要がある。
１．１ｍｍ未満の薄板ガラスにおいては、顧客の要求ニ
ーズに応じてガラス板面に付着するドロス（錫、及び錫
酸化物）の大きさが１０μｍ程度のものでも欠陥となる
ため、一般建築用では許されるサイズのドロス欠陥であ
っても除去する必要がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、フロートバス
出口付近に設けたリフトアウトロールの下部に当接する
除去部材により、リフトアウトロールより削り取った錫
を除去部材上に滞留させず、直ちに落下させて、再度ガ
ラス板に付着させないことを目的として、フロート法に
よるガラス板の製造で、溶融錫浴上から引き出されたガ
ラス板を搬送する搬送ロールの下部に当接し、搬送ロー
ルに付着した錫等の金属を除去する除去部材（カーボン
シール）において、該除去部材と該搬送ロールに当接す
る部分の搬送ロールの反回転方向側の除去部材に傾斜部
を設け、該除去部材の傾斜部によって削り屑の落下を促
進させ、さらに、前記除去部材と搬送ロールとの当接部
より搬送ロールの回転側方向の除去部材に傾斜部を設け
るようにした金属の除去部材を提供する。
出口付近に設けたリフトアウトロールの下部に当接する
除去部材により、リフトアウトロールより削り取った錫
を除去部材上に滞留させず、直ちに落下させて、再度ガ
ラス板に付着させないことを目的として、フロート法に
よるガラス板の製造で、溶融錫浴上から引き出されたガ
ラス板を搬送する搬送ロールの下部に当接し、搬送ロー
ルに付着した錫等の金属を除去する除去部材（カーボン
シール）において、該除去部材と該搬送ロールに当接す
る部分の搬送ロールの反回転方向側の除去部材に傾斜部
を設け、該除去部材の傾斜部によって削り屑の落下を促
進させ、さらに、前記除去部材と搬送ロールとの当接部
より搬送ロールの回転側方向の除去部材に傾斜部を設け
るようにした金属の除去部材を提供する。
【０００７】
【発明の実施の形態】除去部材２は、図４に示すよう
に、リフトアウトロールと呼ばれる搬送ロール１の下部
に当接する位置にあるカーボン等からなる板状材であ
り、一方リフトアウトロール１は、フロートバスと呼ば
れる溶融錫浴７上で成形されたガラス板Ｇをバス出口か
ら引き出し、徐冷窯へ搬出するものである。
に、リフトアウトロールと呼ばれる搬送ロール１の下部
に当接する位置にあるカーボン等からなる板状材であ
り、一方リフトアウトロール１は、フロートバスと呼ば
れる溶融錫浴７上で成形されたガラス板Ｇをバス出口か
ら引き出し、徐冷窯へ搬出するものである。
【０００８】前記除去部材２は、バスから引き出された
直後のガラス板Ｇの下面に付着した溶融錫が、ガラス板
Ｇの搬送時にガラス板Ｇの下面と当接する搬送ロール
（リフトアウトロール）１に付着し、ガラス板Ｇへ再付
着し、ドロスと呼ばれる欠陥となるのを防ぐために、リ
フトアウトロール１の下部に板状の除去部材２を当接さ
せ、リフトアウトロール１に付着した錫を除去するよう
にしたものである。
直後のガラス板Ｇの下面に付着した溶融錫が、ガラス板
Ｇの搬送時にガラス板Ｇの下面と当接する搬送ロール
（リフトアウトロール）１に付着し、ガラス板Ｇへ再付
着し、ドロスと呼ばれる欠陥となるのを防ぐために、リ
フトアウトロール１の下部に板状の除去部材２を当接さ
せ、リフトアウトロール１に付着した錫を除去するよう
にしたものである。
【０００９】当該除去部材２は、図３に示すような、該
リフトアウトロール１に当接する部分のリフトアウトロ
ール１の反回転方向側の除去部材２の上部を斜めにカッ
トした傾斜部２ａを設けたものである。この除去部材２
の当接によって錫が削り取られると、傾斜部２ａに沿っ
て落下を容易とし、リフトアウトロール１に再付着する
ことはない。
リフトアウトロール１に当接する部分のリフトアウトロ
ール１の反回転方向側の除去部材２の上部を斜めにカッ
トした傾斜部２ａを設けたものである。この除去部材２
の当接によって錫が削り取られると、傾斜部２ａに沿っ
て落下を容易とし、リフトアウトロール１に再付着する
ことはない。
【００１０】さらに、図１に示すような、前記除去部材
２とリフトアウトロール１との当接部よりリフトアウト
ロール１の回転側方向の除去部材２の角部をカットして
先端程薄くなるような傾斜部２ａ’を設けるようにし
た。これは一旦除去された錫が除去部材２の先端部の当
接部を素通りした後、リフトアウトロール１から落下し
たとしても、除去部材２の上面に滞留することなく、傾
斜部２ａ’にて下方に落下するようにしたものである。
２とリフトアウトロール１との当接部よりリフトアウト
ロール１の回転側方向の除去部材２の角部をカットして
先端程薄くなるような傾斜部２ａ’を設けるようにし
た。これは一旦除去された錫が除去部材２の先端部の当
接部を素通りした後、リフトアウトロール１から落下し
たとしても、除去部材２の上面に滞留することなく、傾
斜部２ａ’にて下方に落下するようにしたものである。
【００１１】通常、除去部材２は複数個に分割され、ラ
イナー４と呼ばれる板状材上にリフトアウトロール１の
長さと略一致する程度に、該除去部材２を複数本直列に
並べて使用する。
イナー４と呼ばれる板状材上にリフトアウトロール１の
長さと略一致する程度に、該除去部材２を複数本直列に
並べて使用する。
【００１２】図２に示すように、ライナー４の下部には
分割された除去部材２、２、・・と同数の板バネ３、
３、・・が設けられ、板バネ３、３、・・の復元力によ
りの除去部材２、２、・・の上端部をリフトアウトロー
ル１に適度な押圧力で当接し押圧させる。カーボンから
なる除去部材２、２、・・はリフトアウトロールとの当
接により摩耗するが、板バネ３、３、・・の復元力によ
り僅かづつ上昇するので、摩耗の程度により板バネ３、
３、・・の下部にライナー４を挿入し、レベルを調整す
る。
分割された除去部材２、２、・・と同数の板バネ３、
３、・・が設けられ、板バネ３、３、・・の復元力によ
りの除去部材２、２、・・の上端部をリフトアウトロー
ル１に適度な押圧力で当接し押圧させる。カーボンから
なる除去部材２、２、・・はリフトアウトロールとの当
接により摩耗するが、板バネ３、３、・・の復元力によ
り僅かづつ上昇するので、摩耗の程度により板バネ３、
３、・・の下部にライナー４を挿入し、レベルを調整す
る。
【００１３】本発明によれば、錫の付着したリフトアウ
トロール１の下部と当接する板状の除去部材２の上端部
に傾斜部２ａを設けたので、リフトアウトロール１に付
着した錫が傾斜部２ａに沿って落下し易くなり、除去部
材２の上部面上に滞留しにくくなり、リフトアウトロー
ル１によって搬送されるガラス板Ｇへの再付着による欠
陥が大幅に減少した。
トロール１の下部と当接する板状の除去部材２の上端部
に傾斜部２ａを設けたので、リフトアウトロール１に付
着した錫が傾斜部２ａに沿って落下し易くなり、除去部
材２の上部面上に滞留しにくくなり、リフトアウトロー
ル１によって搬送されるガラス板Ｇへの再付着による欠
陥が大幅に減少した。
【００１４】また、除去部材２の上部面に削り屑として
の錫粉とカーボン粉の滞留が大幅に減少したので、清掃
メンテナンス等による除去部材２の取替頻度が改良前の
数十分の一と大幅に減少した。
の錫粉とカーボン粉の滞留が大幅に減少したので、清掃
メンテナンス等による除去部材２の取替頻度が改良前の
数十分の一と大幅に減少した。
【００１５】除去部材２の取替交換は高温の操業中に行
われ、板バネ４、４、・・除去部材２、４、・・および
板バネ４、４、・・の上下のライナー４、４をフロート
ラインの側面部外側に引き出して行い、この抜出作業中
のガラス板の品質は保証できるものではないので、抜出
作業回数の減少は歩留まり向上につながる。
われ、板バネ４、４、・・除去部材２、４、・・および
板バネ４、４、・・の上下のライナー４、４をフロート
ラインの側面部外側に引き出して行い、この抜出作業中
のガラス板の品質は保証できるものではないので、抜出
作業回数の減少は歩留まり向上につながる。
【００１６】以上好適な実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えら
れるものである。除去部材２のリフトアウトロール１と
の当接位置は、通常リフトアウトロール１の真下に設け
るが、落下を促進させるためにリフトアウトロール１の
真下位置よりもフロートバス側の斜め下方位置で当接す
るようにしても良い。
明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えら
れるものである。除去部材２のリフトアウトロール１と
の当接位置は、通常リフトアウトロール１の真下に設け
るが、落下を促進させるためにリフトアウトロール１の
真下位置よりもフロートバス側の斜め下方位置で当接す
るようにしても良い。
【００１７】
【発明の効果】本発明は、フロート法に於ける溶融錫浴
出口のガラス板のリフトアウトロールの下部と当接する
板状の除去部材の上端部に傾斜部を設けたことにより、
リフトアウトロールに付着した金属膜およびカーボンの
削り屑が落下して除去部材の上部面上に滞留しにくくな
り、搬送されるガラス板への再付着による欠陥が大幅に
減少した。
出口のガラス板のリフトアウトロールの下部と当接する
板状の除去部材の上端部に傾斜部を設けたことにより、
リフトアウトロールに付着した金属膜およびカーボンの
削り屑が落下して除去部材の上部面上に滞留しにくくな
り、搬送されるガラス板への再付着による欠陥が大幅に
減少した。
【００１８】また、除去部材の上部面に削り屑が滞留し
なくなったので、清掃メンテナンス頻度、取替頻度が大
幅に減少した。
なくなったので、清掃メンテナンス頻度、取替頻度が大
幅に減少した。
【図１】本発明の実施例の概略縦断面図。
【図２】本発明の実施例の概略側面図。
【図３】本発明の変形実施例の概略縦断面図。
【図４】リフトアウトロール周辺部の概略断面図。
【図５】従来の除去部材の概略縦断面図。
Ｇ ガラス板 １ 搬送ロール（リフトアウトロール） ２ 除去部材 ２ａ、２ａ’ 傾斜部 ３ 板バネ ４ ライナー ５ 保持部材 ７ 溶融錫浴（フロートバス）
Claims (2)
- 【請求項１】フロート法によるガラス板の製造で、溶融
錫浴上から引き出されたガラス板を搬送する搬送ロール
の下部に当接し、搬送ロールに付着した錫および錫酸化
物を削り除去する除去部材（カーボンシール）におい
て、該除去部材が該搬送ロールに当接する部分の搬送ロ
ールの反回転方向側の除去部材に削り屑の落下を促進さ
せる傾斜部を設けたことを特徴とする金属の除去部材。 - 【請求項２】前記除去部材と搬送ロールとの当接部より
搬送ロールの回転側方向の除去部材に削り屑の落下を促
進させる傾斜部を設けるようにしたことを特徴とする請
求項１記載の金属の除去部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14392498A JPH11335127A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | フロートガラス用搬送ロールに付着した錫の除去部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14392498A JPH11335127A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | フロートガラス用搬送ロールに付着した錫の除去部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11335127A true JPH11335127A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15350271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14392498A Pending JPH11335127A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | フロートガラス用搬送ロールに付着した錫の除去部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11335127A (ja) |
Cited By (19)
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-
1998
- 1998-05-26 JP JP14392498A patent/JPH11335127A/ja active Pending
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