JPH11334292A - ラッピング転写法 - Google Patents

ラッピング転写法

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JPH11334292A
JPH11334292A JP15868098A JP15868098A JPH11334292A JP H11334292 A JPH11334292 A JP H11334292A JP 15868098 A JP15868098 A JP 15868098A JP 15868098 A JP15868098 A JP 15868098A JP H11334292 A JPH11334292 A JP H11334292A
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layer
resin
pattern
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JP15868098A
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English (en)
Inventor
Michiko Nezu
美智子 根津
Tetsuo Matsukura
哲夫 松倉
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッピング転写法で化粧材等を得る場合に、
シャープで深い凹凸模様を賦形する。 【解決手段】 支持体シート1と転写層2とからなる転
写シートSを用いて、柱状基材Bに転写層を転写するラ
ッピング転写法にて、液状の電離放射線硬化性の樹脂
(未硬化組成物)をロール凹版の凹部に充填させると共
に樹脂に基材シート3を接触させ樹脂が基材シートとロ
ール凹版との間に保持されている状態で電離放射線を照
射して樹脂を硬化させて凹凸模様4となって基材シート
に接着した支持体シートに、少なくとも剥離層からなる
転写層を形成した転写シートを用意し、転写シートを柱
状基材の複数の側面に順次ローラで加圧して積層後、支
持体シートを剥離し、転写後の最外層に剥離層を有す転
写層を転写し、転写層に凹凸模様4Aを賦形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉、窓枠、敷居等
の建具、壁等の内装材、或いは家具等の建材に使用し、
木目導管溝等の凹凸模様を有する柱状化粧材等の転写製
品を製造するラッピング転写法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、柱状基材を用いた化粧材が、複数
の押圧ローラを用いて各側面に順次段階的にシートを積
層していく所謂ラッピング法による装飾で製造され、各
種用途で使用されている。例えば下記及び等に開示
の如き方法があった。
【0003】特公昭61−5895号公報等に開示の
如く、基材シートが装飾層等の印刷により装飾処理され
てなる化粧シートを、柱状基材にラミネートする形態で
のラッピング法。 特開平5−330013号公報、特開平7−2515
74号公報等に開示の如く、支持体シートと転写層とか
らなる転写シートを用いて、柱状基材に転写層を転写す
る形態での所謂ラッピング転写法。
【0004】しかし、上記各号公報に開示される様な方
法では、木目導管溝等の凹凸模様を賦形できない。とこ
ろで、この様な凹凸模様を賦形する方法としては、基材
が板材で賦形面が単一平面の場合では、例えば次の様な
(A) 〜(C) の方法があった。
【0005】(A) 特公昭58−14312号公報等で
は、ラミネ−トタイプの化粧シートに予め凹凸模様を賦
形した後、基材に積層する事で、凹凸模様を賦形する。 (B) 特許第2564231号では、MDF(中密度繊維
板)からなる木質基材自体にエンボスで凹凸模様を賦形
後、転写シートから転写層を転写し、転写層表面に基材
の凹凸模様を現出させて、基材の凹凸模様を活かす。 (C) 特開平8−39920号公報では、装飾層を有する
転写シートから転写層を転写後、別の着色用転写シート
を間に介してエンボスローラでエンボス後、着色用転写
シートの支持体シートを剥離して、着色用転写シートに
よる被転写着色層を凹部内部に有する凹凸模様を賦形す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方法では次の様な問題があった。先ず、及びで開
示するラミネ−ト又は転写形態でのラッピング法では、
凹凸模様は賦形できず、得られる化粧材等は意匠性に劣
る。また、ラミネ−ト形態でのラッピング法は、化粧シ
ート全体がそのまま柱状基材に積層される。この為、本
質的には装飾に寄与しない基材シートが化粧材等の最終
製品に添付され省資源的ではない。
【0007】一方、上記(A) 〜(C) による凹凸模様の賦
形方法を、上記したやのラッピング法に適用したと
しても、次の様な問題があった。先ず、(A) の化粧シー
トをラミネ−トする方法の適用では、基材シートとして
熱可塑性樹脂シートに凹凸模様を賦形した化粧シート
を、柱状基材に貼着する事になる為、ラッピングして積
層する時の熱や圧力によって、凹凸模様が浅くなった
り、一部消失する現象が起き易いと言う問題がある。転
写形態となる(B) の方法の適用では、転写層を通してそ
の下の凹凸模様を表現する為に、シャープな凹凸模様は
難しい。しかも、通常のエンボス加工では、柱状基材の
側にまで賦形することが困難であり、その上、柱状基材
断面形状に応じた複数のエンボスローラを転写ローラ同
様に設備する必要があり、柱状基材の場合では平易に製
造できない。更に、MDF基材はエンボス自体が入り難
い。また凹凸模様上に転写する為、深い凹凸模様では、
転写層が凹部内部まで入り難く、ローラ圧によるラッピ
ング転写法では難しい。また同じく転写形態となる(C)
の方法の適用では、転写層転写後のエンボスローラによ
る凹凸模様賦形は、柱状基材断面形状に応じた複数のエ
ンボスローラを転写ローラ同様に設備する必要があり、
柱状基材の場合では平易に製造できない。それに加え
て、この方法では間に転写シートを介してエンボスし、
その後転写シートの支持体シートを剥離する為に、深い
凹凸模様は難しく、またシャープな凹凸模様も難しい。
しかも、厚さ数μmの薄膜の転写層(印刷インキ層)に
対してエンボスする為、凹凸模様として十分目視判別で
きる数10μm〜数100μmの凹凸模様を賦形する事
は、原理的にも無理があった。この為、一応の凹凸模様
により凹凸模様無しよりは意匠性は向上するが、リアル
な導管溝表現等は不可能である。
【0008】そこで、本発明の課題は、ラッピング転写
法によって柱状基材を転写装飾して化粧材等とする場合
に、シャープで深い凹凸模様を賦形でき、リアルな木目
導管溝等が表現できる様にする事である。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明のラッピング転写法では、支持体シート
と転写層とからなる転写シートを用いて、柱状基材に転
写層を転写するラッピング転写法において、液状の電離
放射線硬化性樹脂をロール凹版の少なくとも凹部に充填
させると共に該樹脂に基材シートを接触させ該樹脂が基
材シートとロール凹版との間に保持されている状態で電
離放射線を照射して該樹脂を硬化させて凹凸模様とした
該凹凸模様と該基材シートとからなる支持体シートの、
該凹凸模様を有する面に、少なくとも剥離層からなる転
写層を形成した転写シートを用意し、次いで、上記転写
シートを柱状基材の複数の側面に順次ローラで加圧して
積層後、支持体シートを剥離する事で、転写後の最外層
として剥離層を有する転写層を転写し、転写層に前記凹
凸模様を賦形する様にした。その結果、シャープな形状
の凹凸模様を賦形できる。しかも柱状基材が硬質で凹凸
模様をエンボスで賦形出来ない物であっても賦形でき
る。また、この様な場合でも、転写層の厚みを厚くして
おけば、深い凹凸模様も賦形できる。従って、化粧材等
の転写製品は高意匠に出来る事になる。また、凹凸模様
は、化粧シートをラミネ−トする事で付与するので無
く、転写によって付与するので、使用した転写シートの
支持体シートは剥離した後、回収再利用も出来、省資源
的でもある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のラッピング転写法
について、図面を参照しながら実施の形態を説明する。
なお、図1は本発明のラッピング転写法による凹凸模様
の賦形方法を、その一形態で概念的に説明する説明図で
あり、図2は本発明で用いる転写シートにて、支持体シ
ートが有する凹凸模様を説明する断面図であり、図3は
本発明のラッピング転写法を、より具体的にその一形態
で概念的に説明する概念図(斜視図)であり、図4は転
写シートの支持体シートに凹凸模様を賦形する方法を説
明する概念図である。
【0011】〔概要〕先ず、本発明のラッピング転写法
では、図1(A)に例示する如く、用いる転写シートS
には、その支持体シート1に、上記特定の方法で賦形し
た凹凸模様4を有するシートを使用する。該特定方法に
よって凹凸模様を支持体シートに賦形しておく事で、シ
ャープな形状で、また深い凹凸模様も忠実に柱状基材に
賦形する事が可能となる。そして、転写層2としては、
少なくとも剥離層5を有する。転写層2は、転写後の転
写層面に凹凸模様が賦形される為の層として、少なくと
も剥離層5を有する。もちろん、図1(A)の如く、本
発明で使用し得る転写シートSとしては、剥離層5以外
に、必要に応じ従来公知の装飾層6、接着剤層7等が有
っても良い。
【0012】そして、図1(B)に例示する如く、図1
(A)の如き転写シートSを柱状基材Bにラッピング転
写法によって転写する事で、柱状基材に支持体シート1
の凹凸模様4に基づく凹凸模様4Aを賦形出来、凹凸模
様4Aを有する化粧材等の転写製品Pが得られる。凹凸
模様4Aは、転写シートSの支持体シート1が有する凹
凸模様4と逆凹凸形状の凹凸である。しかも、本発明で
は硬化して三次元高分子架橋体となった凹凸模様4を用
いて賦形する為、転写製品Pに転写賦形された凹凸模様
4Aは、支持体シート1の凹凸模様4が変形する事無く
忠実に逆凹凸となった形状が可能となる。なお、同図の
転写製品Pでは、柱状基材Bに、接着剤層7、装飾層6
及び剥離層5からなる転写層2がこの順に転写により積
層され、剥離層5に凹凸模様4Aが賦形された構成であ
る。この様に、剥離層の他に、装飾層等も転写形成すれ
ば、凹凸模様の賦形の他に、絵柄等による装飾も同時に
できる。なお、転写シートを柱状基材に転写する為のラ
ッピング転写法としては、従来公知の方法で良い(図3
参照)。ところで、図1では、剥離層5の厚みは凹凸模
様4の深さよりも厚いが、装飾層6や接着剤層7等の他
の層を転写層2が有する場合には、転写層全体の厚さが
凹凸模様の深さを十分に表現できる厚さであれば良い。
つまり、凹凸模様は装飾層や接着剤層内部にまで入り込
んでも良い。また、支持体シート1に於ける凹凸模様4
は、図2(A)、或いは図1(A)及び(B)の如く、
凸部4aと凹部底面となる樹脂層4bとから構成しても
良いし、図2(B)の如く凸部4aのみから構成しても
良い。
【0013】以上の結果、本発明では、シャープで深い
凹凸模様も賦形でき、しかも、ラミネ−ト法に比べて、
剥離した支持体シートは回収再利用も出来、省資源的な
ラッピング法による凹凸模様の賦形方法となる。また、
凹凸模様は転写により賦形されるので、柱状基材に転写
層転写前、或いは転写層転写後にエンボス等で賦形する
場合に比べて、安定的形状の凹凸模様を付与できる。そ
の上、エンボス版をラッピングローラの如き配列をした
複雑な機構をラッピング機に追加する必要も無い。
【0014】以下、更に、本発明のラッピング転写法に
ついて、更に詳述する。
【0015】〔柱状基材〕柱状基材Bとしては、その外
表面にラッピング法によって転写シートを積層し得る断
面形状であれば、いかなる形状、材料からなる基材でも
良く、特に限定はない。柱状基材の断面形状は、例え
ば、凸多角形状、凹多角形状、円形状、長円形状、方形
形状等である。なお、断面形状が長方形の一形態が板材
である。ラッピング転写法に於ける板材では、その主平
面(一番広い面積の面のこと。これも一つの側面)以外
に少なくとも一つの他の側面も被転写面となる。また、
柱状基材の材料は、木質の場合であればその木材種は、
例えば、杉、松、檜、樫、ラワン、チーク、メラピー等
であり、その形態は、単板、合板、木質中密度繊維板
(MDF)、パーティクルボード、集成材等である。こ
の他、柱状基材の材料としては、ケイ酸カルシウム、押
し出しセメント、スラグセメント、ALC(軽量気泡コ
ンクリート)、GRC(硝子繊維強化コンクリート)、
パルプセメント等の非陶磁器窯業系材料、或いは、鉄、
アルミニウム、銅等の金属材料、陶磁器やガラス等のセ
ラミックス等の無機質材料、ポリプロピレン、ABS樹
脂、フェノール樹脂等の樹脂材料等が挙げられる。な
お、柱状基材には、必要に応じ、転写シートの積層に先
立って、必要に応じ、公知の目止め処理、着色塗装処理
等を施しても良い。
【0016】〔支持体シート〕転写シートSの支持体シ
ート1には、前述図1(A)の如く、基材シート3に特
定の方法によって凹凸模様4が賦形された構成の支持体
シート1を使用する。本発明では、図4に示す如く基材
シートに凹凸模様を賦形するには、液状の電離放射線硬
化性樹脂(の未硬化物)をロール凹版の少なくとも凹部
に充填させると共に該樹脂に基材シートを接触させ、該
樹脂が基材シートとロール凹版との間に保持されている
状態で電離放射線を照射して該樹脂を硬化させて凹凸模
様とする事で、基材シートに凹凸模様を賦形する。な
お、この凹凸模様の賦形方法は、特開昭57−8731
8号公報、特公昭57−22755号公報、特公昭63
−50066号公報、特開平7−32476号公報等に
開示されるものであって、賦形型(ロール凹版)の凹凸
形状を忠実に電離放射性硬化性樹脂の硬化物(凹凸模
様)として基材シートに賦形する方法である。この方法
は基本的には、以下の工程からなる(図4参照)。
【0017】表面に目的とする凹凸模様の凹凸形状と
同形状且つ逆凹凸の凹凸形状(凹凸模様)40を形成し
た円筒形状の版胴(ロール凹版)50を用意し、これを
軸芯60の回りに回転させる。 連続帯状の基材シート3を、該ロール凹版の周速度と
同速度で供給する。 該基材シート3と該ロール凹版50とを、その間に電
離放射線硬化性樹脂の未硬化液状組成物70を介して重
ね合わせて密着させ、該液状組成物が該ロール凹版の少
なくとも凹部を完全に充填する様にする。 その状態のままで電離放射線照射装置80から電離放
射線Rを照射して、該液状組成物を架橋、硬化させる。 而る後に、基材シート3を、それに接着し且つロール
凹版上の凹凸形状40が賦形された電離放射線硬化性樹
脂の硬化物からなる凹凸模様4と共に、ロール凹版から
剥離除去する。この結果、凹凸模様4が基材シート3に
接着した構成で支持体シート1が得られる。
【0018】以上の方法に於いて、ロール凹版50(賦
形型)としては、公知の凹版、グラビア版、エンボス版
と基本的には、同様の材料、同様の構造、同様の製法に
よるものを用いれば良い。ロール凹版の材料としては、
通常は鉄、銅等の金属が用いられる。但し、ロール凹版
内部から紫外線或いは可視光線を照射する場合には、硝
子、石英等の透明な材料を用いる。ロール凹版の軸芯の
回りの回転駆動は、通常の輸転式グラビア印刷機、輪転
式エンボス機等と同様な機構、方法を用いれば良い。基
材シートのロール凹版への密着の為には、ゴム、金属等
のローラ(圧着ローラ)90で圧着する。又基材シート
のロール凹版からの剥離にもゴム、金属等のローラ(剥
離ローラ)100で押さえて剥離する。基材シートは連
続帯状のものを用いる。此の様な基材シートは巻出ロー
ル(供給ロール)から巻き出して、凹凸模様の賦形後は
巻取りロール(排紙ロール)で巻き取る。
【0019】基材シートとロール凹版とを、その間に電
離放射線硬化性樹脂の未硬化液状組成物を介して重ね合
わせて密着させる態様としては、次の(1) 〜(3) があ
る。(1) 先ず基材シート上に液状組成物を塗布し、次い
で該塗布面がロール凹版表面に向くようにして、該基材
シートを該ロール凹版に重ね合わせる。(2) 図4の如く
先ずロール凹版50上に液状組成物70をTダイ等の塗
液供給装置200を用いて塗布し、次いで該ロール凹版
上の塗布面に基材シート3を重ね合わせる。(3)先ずロ
ール凹版上と基材シート上との各々に液状組成物を塗布
し、次いで該基材シートと該ロール凹版とを各々の塗布
面が対向する様にして重ね合わせる。
【0020】ロール凹版と基材シート間にある未硬化液
状組成物への電離放射線の照射の態様としては、次の
とがある。図4の如く電離放射線に対して透明な基
材シートを選び(例えば、紫外線に対してはポリプロピ
レンシート、電子線に対しては薄葉紙を選択)、基材シ
ート側から照射する。電離放射線に対して透明なロー
ル凹版を選び(例えば、紫外線に対して石英のロール凹
版を選択)、ロール凹版の内部から照射する。
【0021】基材シート3の材料は、電離放射線の照射
が上記の態様が可能である樹脂シートが代表的であ
る。すなわち、基材シートの材料としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート等の熱可塑性樹脂ポリエステル
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペン
テン、オレフィン系熱可塑性樹脂エラストマー等のポリ
オレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂等の樹脂シー
ト、薄葉紙、上質紙、クラフト紙、和紙等の紙、硝
子、ビニロン、ポリエステル、セルロース等の繊維から
なる不織布、或いは織布、アルミニウム、鉄、銅等の
金属箔等がある。なお、上記〜は、透明ロール凹版
内からの紫外線照射射、又は電子線等の高透過性放射線
の場合のみ可能である。また、基材シートの厚さは通常
20〜200μm程度のものを用いる。
【0022】電離放射線硬化性樹脂としては、分子中に
(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ
基等の重合性不飽和結合、又は、エポキシ基等のカチオ
ン重合性官能基を有するプレポリマー、モノマー、又は
ポリマー、或いはポリチオ一ル化合物からなり、これら
を1種のみ又は2種以上適宜混合した組成物を用いる。
組成物は、未硬化時に液状のものを用いる。
【0023】前記分子中に重合性不飽和結合を有するプ
レポリマーの例としては、不飽和ジカルボン酸と多価ア
ルコールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、ポリエス
テル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレ
ート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類がある
〔尚、本明細書では(メタ)アクリレートとは、アクリ
レート又はメタクリレートの意味で用いる。以下同
様〕。前記分子中に重合性不飽和結合を有するモノマー
の例としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系モノマー、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
メトキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル等
の単官能(メタ)アクリル酸エステル類、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート等の多官能(メタ)アクリル酸エステル類、(メ
タ)アクリル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)エチル、(メタ)アクリル酸−2−(N,N−ジベ
ンジルアミノ)エチル等の不飽和酸の置換アミノアルコ
ールエステル類、(メタ)アクリルアミド等の不飽和カ
ルボン酸アミド、分子中に2個以上のメルカプト基を有
するポリチオール化合物、例えば、トリメチロールプロ
パントリチオグリコレート、トリメチロールプロパント
リチオプロピレート、ペンタエリスリトールテトラチオ
グリコール等がある。
【0024】分子中にカチオン重合性官能基を有するプ
レポリマーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、
ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族型エポキシ樹脂等、
脂肪環型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、脂肪族系ビニ
ルエーテル、芳香族系ビニルエーテル、ウレタン系ビニ
ルエーテル、エステル系ビニルエーテル等のビニルエー
テル系樹脂、環状エーテル系樹脂、スピロ系化合物等の
プレポリマー等がある。
【0025】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、樹脂組成物に通常の塗工適性
を付与するために、前記プレポリマー又はオリゴマーを
5重量%以上、前記モノマー及び/又はポリチオールを
95重量%以下とすることが好ましい。また、硬化物の
可撓性、表面硬度、剥離性等の物性を調節する為に前記
プレポリマー、オリゴマー、モノマーの少なくとも1種
に対して、以下の様な電離放射線非硬化性樹脂を1〜7
0重量%程度混合して用いることができる。電離放射線
非硬化性樹脂としてはウレタン系樹脂、セルロース系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ブチラール
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等の熱可塑性樹
脂を用いることができる。
【0026】また、剥離性を向上させる為は、電離放射
線非硬化性樹脂としてシリコーン樹脂、ポリオレフィン
樹脂等の樹脂の他に、ワックス等を用いても良い。これ
らは1種又は2種以上を用いて剥離性を調整する。
【0027】なお、紫外線で硬化させる場合には前記電
離放射線硬化性樹脂組成物に光重合開始剤を添加する。
分子中にラジカル重合性不飽和結合を有する化合物に対
しては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラ
ーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステ
ル、テトラメチルメウラムモノサルファイド、チオキサ
ントン類等がある。分子中にカチオン重合性官能基を有
する化合物に対しては、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族
スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化
合物、ベンゾインスルホン酸エステル、ジアリルヨード
シル塩等がある。又、必要に応じて更に、光増感剤とし
てn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブ
チルホスフィン等を混合して用いることもできる。
【0028】以上の電離放射線硬化性樹脂組成物の未硬
化液状組成物をロール凹版、或いは基材シートに塗工す
るには公知の各種方法、例えば、ロールコート、カーテ
ンフローコート、Tダイコート(図4)等の方法を用
る。特にロール凹版塗工の場合はインキパン中の液状組
成物に、回転するロール凹版を浸漬させる(所謂ドブ浸
け)も可能である。
【0029】尚、ここで電離放射線としては、電磁波又
は荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネルギー
を有するものを意味し、紫外線、可視光線、X線、電子
線、α線等があるが、通常紫外線、又は電子線が用いら
れる。紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、
低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライトラン
プ、メタルハライドランプ等の光源が使用される。電子
線源としては、コッククロフトワルトン型、バンデグラ
フト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、或いは、直
線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速
器を用い、100〜1000keV、好ましくは、10
0〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射するも
のが使用される。
【0030】〔凹凸模様〕支持体シート1に於ける凹凸
模様4としては、特に限定は無い。凹凸模様は、例え
ば、砂目、梨地、ヘアライン、万線状溝、花崗岩の劈開
面の凹凸模様、木目導管溝、木目年輪模様、布目の表面
テクスチュア、皮絞、文字、幾何学模様等である。特に
本発明では、シャープな凹凸模様や深い凹凸模様を転写
製品に賦形できるので、化粧材にて高意匠な凹凸模様が
可能である。支持体シートに於ける凹凸模様の高さ及び
形状は、ほぼそのまま転写製品に於ける凹凸模様の深さ
及び形状となる。また、本発明の転写法ではシャープで
且つ深い凹凸模様を転写製品に賦形出来るので、ロール
凹版として、原形状(原稿)に忠実な凹凸模様、或いは
原形状とは異なっていても視覚的に原形状の凹凸を忠実
に再現出来る凹凸模様を有するものを用いることが効果
的である。前者の例としては原稿から型採りした母型上
にメッキして製造する電鋳エンボス版等である。また、
後者の例としては特開平4−308799号公報等で開
示される様に、多段階エッチング等によって、ロール凹
版の凹凸形状の凹部深さを変化させて得られる、高さが
変化する凹凸模様等が好適である。凹凸模様4の高さ
は、凹凸模様を賦形する転写製品の用途等にもよるが、
例えば30〜100μm程度である。この範囲とすれ
ば、化粧材等の転写製品に十分に高意匠性の凹凸模様を
賦形できる。
【0031】〔支持体シートの他の構成要素〕以上の様
にして得られる支持体シートには、更に必要に応じ、転
写層側に転写層(剥離層)との剥離性を向上させる為、
支持体シートの構成要素として離型層を設けても良い。
もちろん、離型層は凹凸模様による凹凸形状が消失しな
い程度の厚さとする。また、離型層は本来薄くても機能
する。離型層の厚さは例えば0.1〜5μm程度であ
る。離型層としては、例えば、シリコーン樹脂、メラミ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂、ワックス等の単体又はこれらを含む混合物が用
いられる。また、剥離性の調整の為に、支持体の転写層
側の面にコロナ放電処理、オゾン処理等を行っても良
い。
【0032】〔剥離層〕本発明では、転写する転写層2
の必須構成要素はこの剥離層5のみである。支持体シー
トの凹凸模様を柱状基材に賦形する為には、転写層とし
ては最低限、支持体シートの凹凸模様に接する剥離層が
有れば足りるからである。剥離層は転写層の受容層とし
て機能する。転写層が剥離層のみの場合は、柱状基材に
付与されるのは凹凸模様である。印刷等による絵柄の付
与は必要無く、凹凸模様のみの賦形で足りる場合等であ
る。従って、転写層が剥離層のみの場合には、剥離層に
は凹凸模様の深さに対応する十分な厚さとするのが好ま
しい。なお、転写層が剥離層以外に装飾層や接着剤層等
も有する場合には、これら層からなる転写層として凹凸
模様の深さに対応する厚さがあれば良い。従って、剥離
層の厚さは0.1〜100μm程度である。
【0033】なお、剥離層は無色透明でも良いが、着色
透明でも良い。着色透明の剥離層は装飾層を兼用する層
とできる。また、剥離層は、その下の層として装飾層等
も同時に転写する場合には、装飾層等の下層を保護する
等の為の機能層としてや、塗装感等の意匠感を付与する
等の為の装飾層の一種として使用する事もある。また、
装飾層が無い場合には、剥離層は不透明(無色又は着
色)でも良い。
【0034】上記の様な剥離層としては、用途や物性等
に応じた従来公知の材料で、従来公知の方法で形成すれ
ば良く、特に制限は無い。例えば、剥離層の材料として
は、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メ
タ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチ
ル(メタ)アクリレート共重合体等のアクリル樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、オ
レフィン系熱可塑性樹脂エラストマー等のポリオレフィ
ン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等の熱可塑性
樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、アミ
ノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹
脂、ポリシロキサン樹脂等の常温又は熱硬化性樹脂、或
いはアクリレート系、エポキシ系等の電離放射線硬化性
樹脂等を、これら樹脂の単体、又は混合物の形で用い
る。熱硬化性樹脂等の硬化性樹脂は、耐擦傷性等の表面
物性が要求される用途では好適である。また、剥離層の
形成は、例えば、グラビア印刷、シルクスクリーン印
刷、オフセット印刷等の印刷法や、グラビアコート、ロ
ールコート、或いはTダイ等による溶融押出塗工等の塗
工法等で形成すれば良い。溶融押出塗工は、上記ポリオ
レフィン樹脂等で溶液等で塗工出来ない場合に好まし
く、また50μmや100μm等と厚く形成する場合に
も好ましい。
【0035】また、剥離層中には、必要に応じて更に、
ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系等の紫外線吸
収剤、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定
剤、シリカ、球状α−アルミナ等の粒子からなる減摩
剤、下記装飾層で列記する光輝性顔料等の着色顔料、体
質顔料、滑剤等を添加しても良い。
【0036】〔装飾層〕装飾層6には特に限定は無い。
従来公知の物で良い。例えば、グラビア印刷、シルクス
クリーン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方法、材
料で絵柄等を印刷した絵柄層、単なる着色樹脂層、透明
樹脂層、或いはアルミニウム、クロム等の金属を公知の
蒸着法等で部分又は全面に形成した金属薄膜層等であ
る。絵柄は、木目模様、大理石や御影石等の石目模様、
タイル調模様、煉瓦調模様、布目模様、文字、幾何学模
様など任意である。凹凸模様と装飾層との組み合わせの
例としては、例えば凹凸模様は導管溝柄として、装飾層
は木目模様の絵柄層等とする組み合わせ、凹凸模様は花
崗岩劈開面の凹凸で、装飾層は花崗岩の石目模様の絵柄
層とする組み合わせ等は好適である。
【0037】なお、絵柄層用インキは、バインダー等か
らなるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加
える各種添加剤からなる。バインダーには、例えば、ア
クリル樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリプ
ロピレン、酢酸ビニル樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等の熱可塑
性樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の常温又は
熱硬化性樹脂等を、これら樹脂の単体、又は混合物の形
で用いる。着色剤の顔料は、チタン白、カーボンブラッ
ク、弁柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリンブラッ
ク、キナクリドン、イソインドリノン、フタロシアニン
ブルー等の有機顔料、アルミニウム箔粉等の金属顔料、
二酸化チタン被覆雲母箔粉等の真珠光沢(パール)顔料
等である。
【0038】〔接着剤層〕転写層に於ける接着剤層7
は、必要に応じで設ける。接着剤層7は、柱状基材側に
接着剤層を設ける場合や、接着剤層無しの転写層で接着
する場合には省略できる。接着剤層7は転写シートに予
め又は転写シート使用時に設ける。使用時に設ける形態
では、未乾燥状態等で接着剤層にタックが有っても良
い。また、柱状基材側に接着剤層を設ける場合でも、接
着剤層は予め又は転写シート使用時に設ける。転写シー
ト使用時の形態では、未乾燥状態等で接着剤層にタック
が有っても良い。
【0039】転写シートや柱状基材に設ける接着剤層の
樹脂としては、特に制限は無く、柱状基材、用途等に応
じて従来公知の樹脂を使用すれば良い。例えば、熱可塑
性樹脂や硬化性樹脂(未硬化物)である。硬化性樹脂
は、熱、湿気(水)、紫外線や電子線等の電離放射線等
で硬化する樹脂である。熱の場合は熱硬化性樹脂、湿気
の場合は1液硬化型ウレタン樹脂等、電離放射線の場合
は紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂等の電離放射線
硬化性樹脂等である。また、上記熱可塑性樹脂や硬化性
樹脂は、加熱軟化温度(硬化性樹脂ではその未硬化組成
物に対する温度)を選ぶ事で熱融着型接着剤として使用
でき、また加熱軟化温度が高い樹脂でも、溶剤溶液(含
む分散液)等とすれば、溶剤揮散型接着剤として使用で
きる。なお、転写シートに於ける転写層は、凹凸模様4
を転写層で埋め尽くすに十分な厚みとする事が好ましい
が、この為に、剥離層や装飾層等で十分な厚みとしない
場合には、接着剤層によって転写層を必要な厚みとする
と良い。従って、転写シートに於ける接着剤層の厚み
は、支持体シートに於ける凹凸模様の高さにもよるが、
5〜100μm程度である。また、柱状基材の場合で
も、接着剤層は同様の厚み範囲で良い。
【0040】なお、上記熱可塑性樹脂としては、例え
ば、特公平7−436号公報等に開示されるダイマー酸
とエチレンジアミンとの縮重合により得られる重合物等
のポリアミド樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル樹脂、アクリル
樹脂等を用いれば良い。前記ダイマー酸とエチレンジア
ミンとの縮合物からなるポリアミドとしては、例えば融
点が150〜170℃のポリアミドと、融点が180〜
230℃のポリアミドとの混合物が好ましい一例であ
る。これらのポリアミドの具体例としては、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、
ナイロン11、ナイロン12、共重合ナイロン、ナイロ
ンMXD、ナイロン46等が挙げられ、特にバーサロン
型ポリアミドが好ましい。この他、上記熱可塑性樹脂と
しては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペ
ンテン、エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体、
オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン
樹脂等も用途に応じて使用できる。
【0041】また、上記熱硬化性樹脂としては、例え
ば、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、熱硬化型ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等を使用でき
る。また、熱硬化型ウレタン樹脂等は、未硬化時に常温
固体の樹脂組成物としても使用でき、予め転写シートに
設けておく構成での接着剤層としても使用できる。この
場合、転写シート積層時に熱融着性とすべくその時点で
完全硬化させない為には、接着剤層形成時の加熱乾燥条
件を調整し、流動性を失う程度に不完全硬化させるか、
或いは、イソシアネートにブロックイソシアネートを用
いても良い。
【0042】接着剤層の形成は、上記樹脂を、水や有機
溶剤等の溶媒(又は分散媒)に溶解(又は分散)した溶
液(又は分散液)の形態で、或いは無溶剤液状物やホッ
トメルトの形態で施す。形成法には特に限定は無く、従
来公知の塗工法、例えば、ロールコート、リバースロー
ルコート、ナイフコート、グラビアコート、ロッドコー
ト等で行えば良い。或いは、シルクスクリーン印刷等の
印刷法でも良い。また、柱状基材側に設ける場合には、
スプレーコート等の塗工法でも良い。
【0043】なお、転写シートの転写層を、剥離層以外
に例えば装飾層や接着剤層等も含めた複層から構成する
場合、層間密着力を向上させる為の易接着層等がそれら
層間に有しても良い事は、従来公知の転写シートと同様
である。
【0044】〔転写〕転写は、もちろん複数の転写ロー
ラにより柱状基材の複数の側面に、順次、段階的に小面
積毎に転写して行く従来公知の所謂ラッピング転写法に
よれば良い(特公昭59−51900号公報、特開平5
−330013号公報、特公平3−2666号公報等参
照)。なお、図3の概念図でその一形態を例示するラッ
ピング転写法では、押圧ローラ(ラッピングローラ)1
1a〜11dで転写シートを柱状基材Bの各側面に順次
加圧積層後、距離を隔てて、剥離ローラ12a〜12c
で支持体シートを剥離する様に図示したが、例えば特に
熱融着で転写層を接着させる場合等では、支持体シート
の剥離は押圧ローラを剥離ローラとして圧開放直後に剥
離しても良い。また、剥離は手作業で行っても良い。
【0045】図3に於いては、柱状基材Bを、複数の送
りローラ14上に載置して、長手方向(矢印方向)に搬
送し、柱状基材の搬送速度に同調した速度で、転写シー
トSを柱状基材に対して供給し、押圧ローラ11a〜1
1dによって転写シートの柱状基材への積層を、柱状基
材の長手方向に略直交又は直交する方向に向かって、小
面積毎に段階的に行う。同図では柱状基材の転写すべき
各側面は、断面が折れ線形状となる様な面であり、各側
面は各々単一の平面を成すので、各側面毎にぞれぞれ専
用の円筒状の押圧ローラを用いる。従って、小面積毎の
積層は各側面単位で行われる。なお、押圧ローラ(或い
は剥離ローラも)は、柱状基材に対し図面手前側に設け
た分のみを図示簡略化の為に表示してある。そして、転
写シート積層後、同図では、剥離ローラ12a〜12c
によって、転写シートSの支持体シート1のみを剥離す
れば、化粧材等の転写製品Pが得られる。
【0046】なお、同図では、転写時に転写シートに接
着剤層を形成する場合は、その接着剤層中の溶剤分の乾
燥や接着力の活性化、或いは転写シートの予熱を、熱風
等を使用した乾燥装置或いは加熱装置13aで、押圧ロ
ーラに供給直前に出来る様にしてある。また、同様に、
柱状基材Bについても転写時に柱状基材に接着剤層を形
成する場合は、その接着剤層中の溶剤分の乾燥や接着力
の活性化、或いは柱状基材の予熱を、上記同様な乾燥装
置或いは加熱装置13で、押圧ローラに供給直前に出来
る様にしてある。
【0047】〔後加工:凹凸模様の凹部への着色インキ
の付与〕転写された転写層の凹凸模様4Aの凹部には、
更に着色インキを充填して、固化させても良い。その結
果、凹部のみが他と区別されて着色した装飾模様が得ら
れる。特に木目導管等とする凹部に着色インキを充填し
固化させれば、化粧材等の転写製品に対して、より意匠
感に富んだ木目導管等を表現できる。
【0048】この為には、後加工として、従来公知のワ
イピング法を利用できる。ワイピング法では、例えばド
クターブレードコート法やナイフコート法等によって、
凹部を含む表面全面に着色インキを塗布した後、凹部以
外の表面から着色インキを除去する事により、凹部内部
のみに着色インキを充填する。充填後は、凹部内の着色
インキを固化する。固化は、溶剤等の揮発成分が有る場
合は乾燥し、揮発成分が無い無溶剤の場合は熱や紫外線
等の電離放射線による硬化反応により硬化し、またこれ
ら乾燥及び硬化の両方により行う。なお、充填は凹部内
の全部でなくても良い。また、着色インキとしては、ビ
ヒクルのバインダーとしてアクリル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹
脂、2液硬化型ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化
性樹脂、不飽和アクリレート系、エポキシ系等の電離放
射線硬化型樹脂等の従来公知の樹脂を用い、これに着色
剤としてキナクリドン、イソインドリノン等の有機顔
料、カーボンブラック、弁柄等の無機顔料、二酸化チタ
ン被覆雲母箔粉等の光輝性顔料等を配合し、さらに必要
に応じてその他添加剤を配合したインキ、或いはエマル
ション型の水系インキ等を使用する。凹部が木目導管溝
の場合、一般には黒褐色、茶褐色系の色のインキを用い
る。
【0049】〔後加工:上塗り層の形成〕転写後の転写
層の表面に、耐久性、塗装感等の意匠感等を付与する為
に、更に上塗り層を塗装する等しても良い。この様な上
塗り層としては、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビ
ニリデン等のフッ素樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の
熱、湿気、紫外線等で硬化する硬化性樹脂の1種又は2
種以上の樹脂をバインダーとし、これに必要に応じて、
ベンゾトリアゾール、超微粒子酸化セリウム等の紫外線
吸収剤、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定
剤、着色顔料、シリカ、球状α−アルミナ等の微粒子か
らなる減摩剤、体質顔料、滑剤等を添加した塗料を用い
る。塗工はスプレー塗装、フローコート等の公知の塗工
法で行う。上塗り層の厚さは1〜100μm程度であ
る。通常は転写層表面に賦形された凹凸模様が埋没しな
い程度の厚さ(例えば10μm程度)とするが、凹凸模
様が埋没しても、転写層の最外層としての剥離層が、光
輝性顔料等を含有したり上塗り層とに屈折率差があり、
光反射性であれば、それらによる内部反射を利用して、
凹凸模様を視覚的に浮き立たせる事もできる。
【0050】〔木質化粧材の用途〕本発明で得られる転
写製品の用途は特に制限は無い。例えば、化粧材とし
て、窓枠、扉枠、扉、手摺、敷居、鴨居等の建具、壁
面、天井、床等の建築物の内装材、サイディング等の外
壁、塀、屋根、門扉、破風板等の外装材、箪笥等の家
具、或いはテレビ受像機等の弱電・OA機器のキャビネ
ットの表面化粧材、自動車、電車、航空機、船舶等の乗
物内装材、物入れ等の容器等として用いる。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例によって、更に具体的
に説明する。
【0052】〔支持体シート〕先ず、厚さ38μmの2
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基
材シートの片面に、木目導管溝形状の突起で、それぞれ
の高さが10〜70μmの範囲で分布する凹凸模様を次
の様にして形成して、支持体シートとした。
【0053】図4の如き装置を用い、ロール凹版として
は鉄芯の周囲を被覆した銅層に上記凹凸模様とは逆凹凸
形状の凹部をエッチングで形成した版胴を用い、電離放
射線硬化性樹脂には3官能ウレタンアクリレート系のプ
レポリマーとジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
トとの混合物からなる紫外線硬化性樹脂の未硬化液状組
成物を用い、基材シート送り速度20m/分で、電離放
射線照射装置として水銀灯を用いて、出力160w/c
mの条件で紫外線を照射して電離放射線硬化性樹脂を架
橋、硬化させて、基材シートに凹凸模様を賦形した支持
体シートを得た。
【0054】〔転写層:剥離層、装飾層、接着剤層〕上
記支持体シートの凹凸模様側の面に、エチレン−プロピ
レン−ブテン共重合体(プロピレン90重量%)からな
るオレフィン系熱可塑性エラストマーに、エルカ酸アミ
ド(滑剤)を500ppm、ベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤を8,000ppm、ヒンダードアミン系ラジ
カル捕捉剤を4,000ppm添加したものを、Tダイ
から溶融押出しして、支持体シートの凹凸模様が完全に
埋められる様な厚さ80μmの剥離層を塗工形成した。
更に剥離層の表面にコロナ放電処理を施した上で、バイ
ンダーはアクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシ
アネートとからなる2液硬化型ウレタン樹脂で、着色顔
料はカーボンブラック、キナクリドン、イソインドリノ
ン及びフタロシアニンブルーからなる着色インキで、オ
ーク柄の木目模様の装飾層をグラビア印刷で形成した。
更に、装飾層の上に接着剤層として、ダイマー酸とエチ
レンジアミンとの縮合物からなるポリアミド28重量
部、酸化チタン21.5重量部、キシレン32重量部、
イソブタノール18重量部、マイクロシリカ0.5重量
部からなる塗工液をロールコートで塗布後、140℃で
20秒間乾燥して指触乾燥し、塗布量30g/m2 (固
形分基準)の接着剤層を塗工形成し巻き取って、図1
(A)に示す様な、基材シート3に凹凸模様4を有する
支持体シート1上に、転写層2として剥離層5、装飾層
6及び接着剤層7をこの順に有する転写シートSを得
た。
【0055】次に、図3に示す様な装置で、上記転写シ
ートSを用いて、MDFからなる柱状基材Bに対して、
送り速度8m/分で、鉄芯の表面をシリコーンゴムで被
覆した表面温度170℃の押圧ローラ11a〜11dで
押圧して積層後、剥離ローラ12a〜12cで支持体シ
ートのみを剥離して、転写製品Pとして木質系の化粧材
を得た。その結果、化粧材には、装飾層による木目柄の
みならず、木質意匠に特徴的な導管溝の凹凸模様も転写
により賦形されており、リアルで高意匠であった。
【0056】〔実施例2〕実施例1に於いて、転写シー
トには予め接着剤層は形成していないシートを用いて、
転写シートの転写時に転写シートに塗工形成し、乾燥装
置13aで溶剤を必要量乾燥後、残っている溶剤により
接着剤層が粘着性を有している状態で、インラインで転
写した。その結果、実施例1同様に、木目柄及び転写で
賦形された導管溝の凹凸模様により、リアルで高意匠な
木質系の化粧材が得られた。
【0057】〔実施例3〕厚さ50μmの2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルムからなる基材シートの
片面に、木目導管溝形状の突起で、それぞれの高さが1
0〜70μmの範囲で分布する凹凸模様を実施例1同様
の加工方法で形成して、支持体シートとした。なお、凹
凸模様を形成する為の電離放射線硬化性樹脂には、シリ
コーンアクリレートを主体とする紫外線硬化性樹脂を用
いた。そして、得られた支持体シートの凹凸模様側の面
に、アクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネ
ートとからなる透明な2液硬化型ウレタン樹脂を、ロー
ルコート法で塗布し指触乾燥させて厚さ80μm(固形
分基準)の剥離層を塗工形成して、シートを一旦巻き取
った。次に、更に剥離層塗工面に、バインダーはアクリ
ル樹脂とウレタン樹脂との7対3重量比の混合樹脂で、
着色顔料はカーボンブラック、キナクリドン、イソイン
ドリノン及びフタロシアニンブルーからなる着色インキ
で、オーク柄の木目模様の絵柄層とベタ柄の隠蔽層とか
らなる装飾層をグラビア印刷で形成して、基材シートに
凹凸模様を有する支持体シート上に、転写層として剥離
層、装飾層(絵柄層と隠蔽層)をこの順に有する転写シ
ートを得た。
【0058】そして、上記転写シートを使用し、柱状基
材には棒状に加工したMDFを使用して、図3の如き装
置のラッピング機にて実施例2と同様にしてラッピング
転写を行った。転写シートには、2液硬化型ウレタン樹
脂を転写シートにインラインで塗布して乾燥装置で溶剤
を必要量乾燥後、残っている溶剤により接着剤層が粘着
性を有している状態で、押圧ローラにて転写シートを柱
状基材に圧着させてラミネートした後、剥離ローラで支
持体シートのみを剥離して、転写製品Pとして化粧扉枠
材となる木質系の化粧材を得た。その結果、化粧材に
は、装飾層による木目柄のみならず、木質意匠に特徴的
な導管溝の凹凸模様も転写により賦形されており、リア
ルで高意匠であった。
【0059】
【発明の効果】本発明のラッピング転写法によれば、
凹凸模様は、既に転写シート内部で賦形された剥離層等
の転写層を転写する事で賦形する為、シャープな形状の
凹凸模様を賦形できる。凹凸模様賦形済の化粧シートを
ラミネ−トする方法では、その基材シートとなる熱可塑
性樹脂シートがラミネ−ト時の熱圧で変形し、凹凸模様
が浅くなったり、一部消失する現象が起き易かったが、
本発明では転写による為、転写シートに於ける凹凸模様
をそのまま忠実に賦形出来、ラミネ−トでは不可能なシ
ャープな凹凸模様を賦形できる。しかも、転写シートに
て形成しておく凹凸模様は、熱圧による機械的エンボス
では無く、前述特定の方法によって賦形型を用いて電離
放射線硬化性樹脂の硬化物として形成するので、機械的
エンボスでは不可能なシャープな形状の凹凸模様を、転
写製品に賦形できる。 しかも、柱状基材が例えば金属等の硬質材料で凹凸模
様をエンボスで賦形出来ない物であっても、転写する転
写層の厚み次第でシャープで且つまた深い凹凸模様も賦
形できる。従って、化粧材等の転写製品は高意匠にでき
る。例えば、リアルな導管溝表現等が可能である。 また、凹凸模様は、化粧シートのラミネ−トでは無く
転写によって賦形するので、使用した転写シートの支持
体シートは剥離後、回収再利用も出来、省資源的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラッピング転写法での凹凸模様の賦形
方法を、その一形態で概念的に説明する説明図。
【図2】本発明で用いる転写シートで、支持体シートが
有する凹凸模様を説明する断面図。
【図3】本発明のラッピング転写法を、その一形態で概
念的に説明する概念図(斜視図)。
【図4】転写シートの支持体シートに凹凸模様を賦形す
る方法を説明する概念図。
【符号の説明】
1 支持体シート 2 転写層 3 基材シート 4 凹凸模様 4A 凹凸模様(転写製品側) 4a 凹凸模様の凸部 4b 凹凸模様の凹部底面となる樹脂層 5 剥離層 6 装飾層 7 接着剤層 11、11a〜11d 押圧ローラ 12、12a〜12c 剥離ローラ 13a、13b 加熱装置、乾燥装置 14 送りローラ 40 凹凸形状 50 ロール凹版 60 軸芯 70 液状組成物 80 電離放射線照射装置 90 圧着ローラ 100 剥離ローラ 200 塗液供給装置 B 柱状基材 P 転写製品(化粧材等) S 転写シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体シートと転写層とからなる転写シ
    ートを用いて、柱状基材に転写層を転写するラッピング
    転写法において、 液状の電離放射線硬化性樹脂をロール凹版の少なくとも
    凹部に充填させると共に該樹脂に基材シートを接触させ
    該樹脂が基材シートとロール凹版との間に保持されてい
    る状態で電離放射線を照射して該樹脂を硬化させて凹凸
    模様とした該凹凸模様と該基材シートとからなる支持体
    シートの、該凹凸模様を有する面に、少なくとも剥離層
    からなる転写層を形成した転写シートを用意し、 次いで、上記転写シートを柱状基材の複数の側面に順次
    ローラで加圧して積層後、支持体シートを剥離する事
    で、転写後の最外層として剥離層を有する転写層を転写
    し、転写層に前記凹凸模様を賦形する、ラッピング転写
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005265588A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd 時計用文字板の製造方法及びその製造方法を用いて製造した時計用文字板。
JP2008273127A (ja) 2007-05-07 2008-11-13 Toray Advanced Film Co Ltd 転写箔
JP2009083179A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Dainippon Printing Co Ltd 転写シートの製造方法
JP2018512075A (ja) * 2015-03-17 2018-05-10 中国科学院蘇州納米技術与納米倣生研究所Suzhou Institute Of Nano−Tech And Nano−Bionics(Sinano),Chinese Academy Of Sciences フレキシブル導電振動膜、フレキシブル振動センサ及びその製造方法と応用
KR102156508B1 (ko) * 2020-02-26 2020-09-15 이영준 입체무늬 패널의 제조 장치 및 제조 방법

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