JPH11333205A - 真空脱気装置 - Google Patents
真空脱気装置Info
- Publication number
- JPH11333205A JPH11333205A JP10143041A JP14304198A JPH11333205A JP H11333205 A JPH11333205 A JP H11333205A JP 10143041 A JP10143041 A JP 10143041A JP 14304198 A JP14304198 A JP 14304198A JP H11333205 A JPH11333205 A JP H11333205A
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- JP
- Japan
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- vacuum
- vacuum pump
- permeable membrane
- degassed
- liquid
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- Pending
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- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Abstract
場合でも、脱気・排出されたガスが再透過して相互干渉
を起こすような恐れが全くないようにすると共に、その
構造が簡単且つ小型で安価な真空脱気装置を提供するこ
と。 【解決手段】 気体のみを通し液体の透過を阻止する透
過膜3a,3bを真空容器1a,1b内に設け、真空容
器内を真空ポンプ2で減圧することにより上記透過膜を
通して被脱気液体から溶存気体を脱気する真空脱気装置
において、複数のヘッド21a,21bを備えた一台の真空
ポンプの各ヘッド21a,21bに前記透過膜を備えた真空
容器を接続せしめた。
Description
気体のみを通し液体の透過を阻止する透過膜を設け、真
空容器内を真空ポンプで減圧することにより上記透過膜
を通して被脱気液体から溶存気体を脱気するようにした
真空脱気装置に関し、特に、複数の被脱気液体から同時
に脱気を行なうのに適した真空脱気装置に関するもので
ある。
査装置では、分析・測定の精度を高めるために、サンプ
ル液や溶媒,緩衝液などから予め溶存気体をオンライン
で脱気するが、その際に、真空容器の内部に気体のみを
通し液体の透過を阻止するチューブ状透過膜を設け、真
空容器内を真空ポンプで減圧しながらチューブ状透過膜
内に溶媒や対照液などを流通させることによりチューブ
状透過膜を通して溶存気体をオンラインで脱気する真空
脱気装置を用いる。
を行なう場合、従来では図3に示すごとく、真空ポンプ
2’に接続した1つの真空容器1’の内部に複数本
(組)のチューブ状透過膜3a’,3b’を設け、真空ポン
プ2’で真空容器1’内を減圧しながら各チューブ状透
過膜3a’,3b’内にそれぞれの被脱気液体を流通させる
ことにより同時に脱気を行なっていた。その為に、各チ
ューブ状透過膜を通して真空容器内に脱気・排出された
ガスがチューブ状透過膜を再透過して流入し、相互干渉
を起こすことがあった。
にチューブ状透過膜を備えた複数の真空容器を1つの真
空ポンプで減圧コントロールすると共に、各真空容器と
真空ポンプとの間に圧力調整室を設けてなる脱気装置が
提案された(特開平8−332307号公報参照)。し
かし乍ら、この脱気装置においても、複数の真空容器の
内部は圧力調整室及び真空ポンプを介して連通状態にあ
り、脱気・排出されたガスによる相互干渉作用を完全に
は排除できない不具合があった。
来の不具合に鑑みてなされたものであり、複数の被脱気
液体から同時に脱気を行なう場合でも、脱気・排出され
たガスが再透過して相互干渉を起こすような恐れが全く
なく、しかも、その構造が簡単且つ小型で安価に製作し
得る真空脱気装置を提供せんとするものである。
発明の真空脱気装置は、気体のみを通し液体の透過を阻
止する透過膜を真空容器の内部に設け、該真空容器内を
真空ポンプで減圧することにより上記透過膜を通して被
脱気液体から溶存気体を脱気する真空脱気装置におい
て、複数のヘッドを備えた一台の真空ポンプの各ヘッド
に前記透過膜を備えた真空容器を接続せしめてなる事を
特徴としたものである。この際、複数のヘッドを備えた
一台の真空ポンプにおける一部のヘッド同士を直列又は
並列に接続し、直列又は並列に接続せしめた各ヘッドに
前記透過膜を備えた真空容器を接続させるようにしても
良い。
図1及び図2に基づいて詳細に説明する。図中、1a,
1bはそれぞれ独立した真空容器を示し、2はこれらの
真空容器1a,1bの内部を減圧するための真空ポンプ
を示す。尚、図1に示した第1実施例では、1つの真空
ポンプ2に2つの真空容器1a,1bを接続させている
が、本発明はこのような実施例に限定されるものではな
く、2つ以上の真空容器を接続させることも可能である
ことは、以下の説明により容易に理解されるだろう。
ル液や溶媒,緩衝液などの被脱気液体と接触する部分
に、気体のみを通し液体の透過を阻止する透過膜3a,
3bをそれぞれ設ける。透過膜3a,3bは、フッ素系
樹脂重合体などからなる公知の材料を用いて、チューブ
状又は膜状或いはフィルム状に形成され、真空容器1
a,1bの内部に設置される。
さを有するチューブ状に形成された透過膜3a,3bを
用い、その1本ないし複数本を各真空容器1a,1bの
内部に設置すると共に、その一端側の液入口31a,31b
と他端側の液出口32a,32bを真空容器1a,1bの外
部に臨ませ、各真空容器1a,1bの内部を1台の真空
ポンプ2でもって減圧コントロールしながら被脱気液体
を各液入口31a,31bからそれぞれチューブ状透過膜3
a,3b内に流通させ各液出口32a,32bから出てくる
間に当該各被脱気液体から同時に脱気を行なう仕組みに
なっている。尚、図中符号4a,4bは圧力センサーを
示し、5a,5bは一定圧力で動作する逆止弁を示す
が、必ずしもなくとも良く、これらの圧力センサー4
a,4bや逆止弁5a,5bを設置すれば、真空容器1
a,1b内部の圧力を精度良く適確にコントロールする
ことが容易となる。
管路6a,6bを介して1台の真空ポンプ2に連通接続
されるが、一台の真空ポンプ2には複数のヘッド(本実
施例にあっては、2つのヘッド)21a,21bを具備せし
め、各ヘッド21a,21bに各真空容器1a,1bを各管
路6a,6bを介してそれぞれ独立させて接続せしめ
る。尚、真空ポンプ2としては、ダイアフラム式やベー
ン式,ギヤ式などのヘッドを備えた真空ポンプであれ
ば、どのような真空ポンプでも本発明に適用し得るもの
である。
真空容器1a,1bの内部がそれぞれ減圧されるので、
その状態で各真空容器1a,1bの液入口31a,31bか
ら被脱気液体を各チューブ状透過膜3a,3b内に流通
させると、被脱気液体が液出口32a,32bから出てくる
間にチューブ状透過膜3a,3bを通して被脱気液体か
ら溶存気体が脱気されそれぞれの真空容器1a,1b内
に排出される。
が、図1に示した第1実施例と同様の構成部材には同じ
符号を付して、重複する説明は省略する。この第2実施
例のものは、複数のヘッド(図示実施例にあっては、4
つのヘッド)21a,21b,21c,21dを備えた一台の真
空ポンプ2における一部のヘッド同士(図示実施例にあ
っては、ヘッド21aと21b並びにヘッド21cと21d)を
直列に接続し、直列に接続せしめた各ヘッドの管路6
a,6b,6c,6dに、チューブ状透過膜3a,3b
を備えた真空容器1a,1bを接続してなるものであ
る。
数のヘッド21a,21b,21c,21dを備えた一台の真空
ポンプ2における一部のヘッド同士を並列に接続し、並
列に接続せしめた各ヘッドの管路6a,6b,6c,6
dにチューブ状透過膜3a,3bを備えた真空容器1
a,1bを接続させるようにしても良い。
斯様に、気体のみを通し液体の透過を阻止する透過膜を
真空容器内に設け、真空容器内を真空ポンプで減圧する
ことにより上記透過膜を通して被脱気液体から溶存気体
を脱気する真空脱気装置において、複数のヘッドを備え
た一台の真空ポンプの各ヘッドに前記透過膜を備えた真
空容器を接続せしめてなるので、種類が異なる複数の被
脱気液体を同時に脱気することが出来ることは勿論のこ
と、各被脱気液体が脱気・排出される経路は真空容器か
ら真空ポンプまでそれぞれ完全に独立しており、従って
種類が異なる複数の被脱気液体から同時に脱気を行なう
場合でも、脱気・排出されたガスが相互干渉を起こすよ
うな恐れが全くなく、精度の高い分析・測定を期待でき
るようになる。
経路は真空容器から真空ポンプまでそれぞれ完全に独立
しているにもかかわらず真空ポンプは1台で済むので、
その構造が簡単且つ小型となり安価に製造することが出
来る。
置は、複数のヘッドを備えた一台の真空ポンプにおける
一部のヘッド同士を直列又は並列に接続し、直列又は並
列に接続せしめた各ヘッドに前記透過膜を備えた真空容
器を接続してなるので、前記請求項1記載の真空脱気装
置が奏する効果に加えて、真空ポンプにおける一部のヘ
ッド同士を直列に接続せしめたヘッドに透過膜を備えた
真空容器を接続させれば、真空容器における真空度をア
ップさせ、脱気性能を向上させることが可能となるし、
真空ポンプにおける一部のヘッド同士を並列に接続せし
めたヘッドに透過膜を備えた真空容器を接続させれば、
排気量がアップし脱気性能を向上させることが可能とな
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 気体のみを通し液体の透過を阻止する
透過膜を真空容器内に設け、該真空容器内を真空ポンプ
で減圧することにより上記透過膜を通して被脱気液体か
ら溶存気体を脱気する真空脱気装置において、複数のヘ
ッドを備えた一台の真空ポンプの各ヘッドに前記透過膜
を備えた真空容器を接続せしめてなる事を特徴とした真
空脱気装置。 - 【請求項2】 気体のみを通し液体の透過を阻止する
透過膜を真空容器内に設け、該真空容器内を真空ポンプ
で減圧することにより上記透過膜を通して被脱気液体か
ら溶存気体を脱気する真空脱気装置において、複数のヘ
ッドを備えた一台の真空ポンプにおける一部のヘッド同
士を直列又は並列に接続し、直列又は並列に接続せしめ
た各ヘッドに前記透過膜を備えた真空容器を接続してな
る事を特徴とした真空脱気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10143041A JPH11333205A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 真空脱気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10143041A JPH11333205A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 真空脱気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11333205A true JPH11333205A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15329541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10143041A Pending JPH11333205A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 真空脱気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11333205A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000102702A (ja) * | 1998-09-28 | 2000-04-11 | Erc:Kk | 真空脱気装置 |
JP2014508644A (ja) * | 2011-03-25 | 2014-04-10 | アイデックス ヘルス アンド サイエンス エルエルシー | 液体脱気システム内の浸透気化を制御する装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08332307A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Yunifuroozu:Kk | 脱気装置 |
-
1998
- 1998-05-25 JP JP10143041A patent/JPH11333205A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08332307A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Yunifuroozu:Kk | 脱気装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000102702A (ja) * | 1998-09-28 | 2000-04-11 | Erc:Kk | 真空脱気装置 |
JP2014508644A (ja) * | 2011-03-25 | 2014-04-10 | アイデックス ヘルス アンド サイエンス エルエルシー | 液体脱気システム内の浸透気化を制御する装置 |
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
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