JPH11332550A - 安全キャビネツト - Google Patents

安全キャビネツト

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JPH11332550A
JPH11332550A JP10142591A JP14259198A JPH11332550A JP H11332550 A JPH11332550 A JP H11332550A JP 10142591 A JP10142591 A JP 10142591A JP 14259198 A JP14259198 A JP 14259198A JP H11332550 A JPH11332550 A JP H11332550A
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JP
Japan
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formaldehyde
laboratory
air
safety cabinet
flow path
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Pending
Application number
JP10142591A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Shinohara
克明 篠原
Tetsuo Miyoshi
哲夫 三好
Atsuo Kitabayashi
厚生 北林
Mikio Suzuki
幹雄 鈴木
Yuji Toyama
雄二 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MERUSHAN CLEANTEC KK
Mercian Corp
Hitachi Ltd
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
MERUSHAN CLEANTEC KK
Mercian Corp
Hitachi Ltd
Hitachi Appliances Inc
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11332550A publication Critical patent/JPH11332550A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M37/00Means for sterilizing, maintaining sterile conditions or avoiding chemical or biological contamination

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】滅菌時のホルムアルデヒド濃度の均一化による
滅菌効果を高めると共に、滅菌作業性の向上、省力化、
自動化を図った安全キャビネツトを提供する。 【解決手段】実験室2と、実験室2の上部の吹出口12
に近接して配設した給気用空気濾過手段4と、給気用空
気濾過手段4に近接して配設した送風機6と、実験室2
の下部に設けた実験台3と、実験台3の近傍に設けられ
前記実験室2内の空気を排気する吸気口15と、この吸
気口15から吸引された空気の少なくとも一部を前記給
気用空気濾過手段4に還流させる還流流路16と、この
還流用流路16に近接して配設した排気用空気濾過手段
5と、排気用空気濾過手段5の二次側に設けた排気チャ
ンバ9とで構成される安全キャビネツトにおいて、排気
用空気濾過手段5の二次側の排気チャンバ9と排気用空
気濾過手段5の一次側とを連通し筐体外に露出する循環
流路7を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細菌実験や遺伝子
組み替え実験等における実験者への汚染防止用の安全キ
ャビネツトに係り、特に、滅菌の信頼性の向上、および
省力化、自動化に好適な安全キャビネツトに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】細菌実験や遺伝子組み替え実験等の実験
室となるキャビネツトのホルマリン滅菌は、機内にホル
ムアルデヒドを充満させて滅菌を行っていた。しかし、
排気用濾過手段である排気用HEPAフィルタ部は、機
内の滅菌すべき範囲を密封したとき、排気口も塞ぐため
に袋小路状となり、実験台上で発生させたホルムアルデ
ヒドが機内に充満し難く、低濃度となる傾向にあった。
このため、滅菌の信頼性を確保するためには、長時間の
滅菌運転が必要であった。
【0003】この滅菌作業は実験終了毎に行わなければ
ならないが、ホルムアルデヒドガスを発生させ、滅菌の
ために5〜6時間をおいたのち排気するため、時間と労
力を必要としていた。排気するホルムアルデヒドガスは
有害で刺激臭があり、中和処理が必要であり、設備費
用、労力を要するなどの課題があった。また、滅菌時は
前面開口部、排気口をポリシートとテープ等で密閉しな
ければならないが、滅菌の度に行う作業としては多くの
労力を要していた。
【0004】さらに、冬期間など空気の乾燥する時期
は、湿度が低くなるが、湿度が低いとホルムアルデヒド
の滅菌効果が低下することと、ホルムアルデヒドが爆発
する危険性が高まるという2点の問題が発生する。これ
らの問題を避けるため、一般に50%以上の湿度を確保
する必要があるとされており、このために装置内で水を
ヒータで蒸発させたり、噴霧するなどの対処が必要であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】今日、実験者の安全確
保、実験者の省力化が強く求められており、これらのニ
ーズに対応する装置機器の開発が求められている。本発
明は、上記従来技術の問題点を解決し、社会的なニーズ
に対応するために為されたもので、滅菌時のホルムアル
デヒド濃度の均一化による滅菌効果を高めると共に、滅
菌作業性の向上、省力化、自動化を図った安全キャビネ
ツトを提供することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る安全キャビネツトの構成は、前面に扉
を有する作業用開口部を有し、少なくともホルムアルデ
ヒドを含む空気を流通可能とした実験室と、この実験室
の上部の吹出口に近接して配設した給気用空気濾過手段
と、この給気用空気濾過手段に近接して配設した送風手
段と、前記実験室の下部に設けた実験台と、この実験台
の近傍に設けられ前記実験室内の空気を排気する吸気口
と、この吸気口から吸引された空気の少なくとも一部を
前記給気用空気濾過手段に還流させる還流用気体流路
と、この還流用気体流路に近接して配設した排気用空気
濾過手段と、前記実験室、前記給気用空気濾過手段、前
記送風手段、前記実験台、前記吸気口、前記還流用気体
流路、および前記排気用空気濾過手段を格納する筐体
と、前記排気用空気濾過手段の二次側に設けた排気チャ
ンバと、前記還流用気体流路内に設けられてヒータと加
湿手段とを有するホルムアルデヒド発生装置と、前記還
流用気体流路内に設けられてヒータを有するホルムアル
デヒド中和装置と、前記排気チャンバ内を前記送風手段
の吸込口に連通させるよう前記筐体外に露出して設けら
れた気体循環路と、ホルムアルデヒド濃度の検出手段
と、前記ホルムアルデヒド発生装置、前記ホルムアルデ
ヒド中和装置、および前記送風手段を制御する制御部と
を備え、前記気体循環路は、前記筐体外に露出した部分
にこの循環路を締め切るためのバルブを有し、前記制御
部は、前記ホルムアルデヒド検出手段の出力に基づい
て、前記ホルムアルデヒド発生装置、前記ホルムアルデ
ヒド中和装置、および前記送風手段の各々のON・OF
Fを指令するようにしたものである。
【0007】より詳しくは、前記実験台もしくは前記実
験室内に圧力検出部を備え、前記制御手段は運転開始時
の圧力検知により前記作業用開口部の密閉を検出し、滅
菌運転の開始を判断するようにしたものである。
【0008】上記技術的手段の働きは次のとおりであ
る。本発明は、排気用空気濾過手段の二次側と一次側と
を連通する気体循環路を設け、送風機を運転することに
より、排気用空気濾過手段にホルムアルデヒドガスを循
環させることができ、排気用空気濾過手段を含む機内
(安全キャビネット内)のホルムアルデヒド濃度の均一
化を実現することができ、装置内流路全域のより確実な
滅菌が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1ないし図8を参照して説明する。 〔実施の形態 1〕図1は、本発明の第一の実施形態に
係る安全キャビネットの構成を示す図で、(a)は略示
正面図、(b)は略示側面図、図2は、第一の実施形態
における2Aタイプ安全キャビネットの循環流路の要部
を示す図で、(a)は略示正面図、(b)は(a)のA
−A矢視断面図である。
【0010】まず、図1を参照して安全キャビネット1
の主要構成要素を説明する。図1において、2は、例え
ば、細菌実験や遺伝子組み替え実験等を行う実験室、3
は、実験室2の下部に設けられた実験台、3aは実験台
内部、3bは、実験台3の底板である。4は、実験室3
の上部の吹出口12に近接して配設した給気用空気濾過
手段、5は、給気用空気濾過手段4の上部に空間領域
(後述する加圧チャンバが存在する)を隔てて位置する
排気用空気濾過手段、6は、給気用空気濾過手段4の上
部に近接し且つ排気用空気濾過手段5に隣接して配設さ
れた送風手段に係る送風機である。ここで、給気用空気
濾過手段4および排気用空気濾過手段5は、一般に、微
生物や細塵など微粒子を除去するのに好適なHEPAフ
ィルタと呼ばれるフィルタが採用されている。
【0011】9は、排気用空気濾過手段5の二次側(排
気側)の空間領域である排気チャンバ、10は、排気チ
ャンバ9の上部に設けた開閉可能の排気口で、この排気
口10は、排気ダクト等(図示せず)に接続している。
また、11は、作業用開口部となる外気の吸込口、12
は、実験室3の上部の吹出口、13は、給気用空気濾過
手段4の上部空間領域である加圧チャンバ、14は、作
業用開口部(吸込口11)を密閉するための前面扉であ
る。
【0012】15は、実験台3の近傍に設けられ実験室
2内の空気を排気する吸気口、16は、吸気口15から
吸引された空気の少なくとも一部を前記給気用空気濾過
手段4に還流させる還流用気体流路に係る還流流路であ
り、この還流流路16は前述の実験台内部3aを含む流
路である。17は、送風機6の収納部である。さらに、
7は、前記排気チャンバ9と排気用空気濾過手段5の一
次側(吸気側)とを連通する気体循環路に係る循環流
路、8は、循環流路7に具備されたバルブである。この
循環流路7およびバルブ8は、前述した実験室2、実験
台3、給気用空気濾過手段4、排気用空気濾過手段5、
送風機6、還流流路16等を格納する筐体外に露出して
配設されている。
【0013】19は、排気チャンバ9および還流流路1
6に設けた濃度センサである。20は、還流流路16内
(図1の実施形態では実験台内部3a)に配置したホル
ムアルデヒド発生装置、21は、還流流路16内(図1
の実施形態では実験台内部3a)に配置したホルムアル
デヒド中和装置、22は、実験台3用のコンセント、2
3は、実験台3用のガスバーナ取り出し部、24は、実
験台3用のドレン水排出部、30は、制御パネルなどが
ある制御部を示す。
【0014】図2は、2Aタイプと呼ばれている安全キ
ャビネットの循環流路の要部を示すもので、図1に示し
た安全キャビネット1と本質的には同タイプであるが、
排気チャンバ9、循環流路7の形状が相違しているもの
である。図2に示す+印は、空気濾過手段(HEPAフ
ィルタ)の一次側で陽圧側であることを示し、−印は、
空気濾過手段(HEPAフィルタ)の二次側で負圧側で
あることを示す。図1,2を参照して安全キャビネット
1の機能、制御について説明する。
【0015】図1,2に示す安全キャビネット1は、排
気用空気濾過手段5の二次側(負圧側)の排気チャンバ
9と送風機収納部17とを連通する循環流路7を設けて
おり、滅菌運転時、送風機6を運転することにより、気
流が実線矢印のように送風機収納部17の方向に流れ
る。また、送風機6で加圧された気流は図2の太い矢印
のように、給気用空気濾過手段4を通り、吹出口12、
実験室2、吸気口15、実験台内部3a、還流流路16
を通って送風機6へと循環する。
【0016】このため、実験台内部3aでホルムアルデ
ヒド発生装置20から発生したホルムアルデヒドガスは
前記気流の循環によって時間と共に均一な濃度で機内の
流路全域に充満する。循環流路7に具備されたバルブ8
は、滅菌時には開くが、通常の実験の際は排気用空気濾
過手段5の一次側、二次側の流通を防ぎ、実験に使用す
る菌が漏れないよう閉じる役目をするものである。ここ
で、循環流路7は筐体外に露出して設けられ、この筐体
外に露出した部分に循環路を締め切るためのバルブ8が
設けられているので、バルブ8の操作がしやすいととも
に、バルブ8の開閉確認が外部から容易にでき、安全性
を高められる。
【0017】実験台内部3aに収納されたホルムアルデ
ヒド中和装置21は、機内滅菌後作動し、屋外排気可能
な濃度までホルムアルデヒドを中和する。ここで、ホル
ムアルデヒド発生装置20、ホルムアルデヒド中和装置
21について、図5,図6を参照して説明する。図5
は、ヒータ内蔵型ホルムアルデヒド発生装置の詳細図
で、(a)は正面図、(b)は側面図、図6は、ヒータ
内蔵型ホルムアルデヒド中和装置の詳細図で、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【0018】図5に示すホルムアルデヒド発生装置20
は、ホルムアルデヒドを発生させるトレイ20a、ホル
ムアルデヒドを還流流路16へ拡散させる小形ファン2
0b、取付け台20cからなり、トレイ20aの下部の
取付け台20c中にヒータ20dを具備している。ま
た、図5には図示しないが、加湿手段を具備することが
できる。また、図6に示すホルムアルデヒド中和装置2
1は、触媒収納部21a、小形ファン21b、端部のネ
ット21cからなり、触媒収納部21aの一部にヒータ
21dを具備している。
【0019】ホルムアルデヒド中和装置21は、触媒収
納部21aに触媒を充填しており、周囲にあるホルムア
ルデヒドガスを触媒に通す構造のものである。ここに用
いる触媒は、一例として耐硫黄性ニツケル触媒や銅・ク
ロム・マンガンアルミナ触媒などが挙げられる。前者は
珪藻土を坦体として小量の助触媒を添加したもの、後者
はアルミナを坦体として銅、クロム、マンガンを添加し
たものが市販されている。ホルムアルデヒド発生装置2
0はヒータ20dと加湿手段とを有し、ホルムアルデヒ
ド中和装置21はヒータ21dを有しているので制御部
30による制御が可能である。
【0020】触媒は加熱しなくても作用するものもある
が、一般に加熱すると効果が増大するものが多い。この
加熱形触媒を用い、触媒収納部21aにヒータ21dを
具備することにより、ホルムアルデヒド中和装置21の
作動時にヒータ21dの加熱により安全キャビネット1
の機内温度が上昇するこことなり、機内に凝着したホル
ムアルデヒドが再度気中に分散するため、中和の効果を
促進し、中和時間を短縮するとともに、中和終了時の濃
度を下げることができ、有効である。
【0021】なお、図1,図5に示したホルムアルデヒ
ド発生装置20は、実験台内部3aの底板3b上に配置
したものである。しかし、本発明はこれに限らず、特に
図示しないが、ホルムアルデヒド発生装置を還流用気体
流路である実験台内部3aに吊り下げて収納し、底板3
bから離して設置してもよい。この場合、ホルムアルデ
ヒド発生の熱が底板3bに伝わりにくく、安全キャビネ
ット表面温度の上昇を多少とも抑制できる効果がある。
【0022】濃度センサ19は、排気チャンバ9、還流
流路16など機内のホルムアルデヒド濃度を検知してお
り、この濃度データを制御部30で監視することによ
り、ホルムアルデヒド発生後、機内の滅菌可能な濃度に
達していること、また、時間と共にホルムアルデヒドの
凝着により濃度が低下し、発生追加の判定を行うこと、
さらにホルムアルデヒド中和装置21の作動開始、中和
終了までの自動制御を行うことができる。
【0023】ところで、通常の実験を行う場合は実験室
2は開放され、通常の実験後の滅菌時には、実験室2の
前面扉14は閉鎖して気密を確保しなければならない。
そこで、図7を参照して前面扉の開閉構造を説明する。
図7は、図1の安全キャビネットにおける前面扉の構造
を示す要部分解説明図である。
【0024】図7に示す前面扉14は、実験室2の前面
開口部(吸込口11)に設けたもので、安全キャビネッ
ト1本体に対向するパッキン14aを備えている。これ
に対し、前面扉14を案内するレール18は、上下2分
割として下方をキャビネット本体側に傾斜させた曲げ部
18aを有し、前面扉14をレール18沿いに下端まで
下げたときに、前面扉14のパッキン14aが安全キャ
ビネット1の本体前面に接触するように構成されている
ものである。
【0025】図8は、本発明における自動滅菌運転の一
実施形態を示すフローチャートである。このフローチャ
ートは、概略下記の制御の流れを示している。実験台3
もしくは実験室2内に圧力検出部(図示せず)を備え、
運転開始時の圧力検知により前面開口部の密閉を検出す
る(気密チェック)。実験室2の気密が確認され、ホル
ムアルデヒドガス濃度、温度、湿度等の検出結果から滅
菌運転の開始を判断する。
【0026】ホルムアルデヒドガス濃度の検出データが
低いときは滅菌運転ONであり、ホルムアルデヒド発生
装置20を作動させ、ホルムアルデヒド(CHCO)ガ
スを発生させる。滅菌タイマーを設定してその設定時間
(例えば5時間)滅菌を続ける。ホルムアルデヒド発生
装置20から発生したホルムアルデヒドガスは気流の循
環によって時間と共に均一な濃度で機内の流路全域に充
満する。所定時間の滅菌が終わり、ホルムアルデヒドガ
ス濃度の検出データが高いと、ホルムアルデヒド発生装
置20はOFFし、ホルムアルデヒド中和装置21が作
動しホルムアルデヒド(CHCO)ガスの中和処理を行
う。
【0027】ホルムアルデヒドガス濃度の検出データが
低くなり、屋外排気可能な濃度までホルムアルデヒドが
中和されたことが判定されると、循環流路7のバルブ8
を閉じ、排気チャンバ9の排気口10を切り替え排気ダ
クトから屋外に中和されたガスを排出する。その後、前
面扉14を開き機内にリフレッシュエアーを流通させ
る。これらの一連の動作は、制御部30の指令により自
動的に行われる。
【0028】〔実施の形態 2〕図3は、本発明の第二
の実施形態を示す2Bタイプ安全キャビネットの循環流
路の要部を示す図で、(a)は略示正面図、(b)は
(a)のB−B矢視断面図である。図中、図2と同一符
号のものは先の第一の実施形態と同等部分であり、安全
キャビネットの全体構成は図1に準じるので、同等部の
説明を省略する。
【0029】図3に示す2Bタイプが、図2に示した2
Aタイプの安全キャビネットと相違するところは、給気
用空気濾過手段4、排気用空気濾過手段5間に仕切り板
28があることと、循環流路7Aに小形送風機27を備
えた点である。小形送風機27により循環流路7Aにお
けるガス循環が強制的に実施できる。図3に示す実施の
形態においても、先の図1,2の実施の形態と同様の作
用,効果が得られる。
【0030】〔実施の形態 3〕図4は、本発明の第三
の実施形態を示す2Bタイプ安全キャビネットの循環流
路の要部を示す図で、(a)は略示正面図、(b)は
(a)のC−C矢視断面図である。図中、図3と同一符
号のものは先の第2の実施形態と同等部分であり、安全
キャビネットの全体構成は図1に準じるので、同等部の
説明を省略する。
【0031】図4に示す2Bタイプが、図3に示した2
Bタイプの安全キャビネットと相違するところは、循環
流路7Bが排気チャンバ9と加圧チャンバ13とを連通
するように配置されていることである。これにより、滅
菌時、送風機6を運転すると、ガスは実線矢印のよう
に、陽圧の加圧チャンバ13側から負圧の排気チャンバ
9へと循環するので、ホルムアルデヒドガス濃度の均一
化を達成することができる。したがって、図4に示す実
施の形態においても、先の図1,2の実施の形態と同様
の作用,効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、次の効果がある。 (1)ホルムアルデヒド発生装置はヒータと加湿手段と
を有し、ホルムアルデヒド中和装置はヒータを有してい
るので制御部による制御が可能である。 (2)気体循環路は筐体外に露出して設けられ、この筐
体外に露出した部分に循環路を締め切るためのバルブが
設けられるので、バルブの操作がしやすいとともに、バ
ルブの開閉確認が外部から容易にでき、安全性を高めら
れる。
【0033】(3)制御部はホルムアルデヒド検出手段
の出力に基づいて、ホルムアルデヒド発生装置、ホルム
アルデヒド中和装置、および送風手段の各々のON・O
FFを指令するので滅菌操作の自動化が可能となり、滅
菌時の作業性向上を図ることができる。
【0034】これらを総合して、本発明によれば、滅菌
時のホルムアルデヒド濃度の均一化による滅菌効果を高
めると共に、滅菌作業性の向上、省力化、自動化を図っ
た安全キャビネツトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る安全キャビネッ
トの構成を示す図で、(a)は略示正面図、(b)は略
示側面図である。
【図2】第一の実施形態における2Aタイプ安全キャビ
ネットの循環流路の要部を示す図で、(a)は略示正面
図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態を示す2Bタイプ安全
キャビネットの循環流路の要部を示す図で、(a)は略
示正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【図4】本発明の第三の実施形態を示す2Bタイプ安全
キャビネットの循環流路の要部を示す図で、(a)は略
示正面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【図5】ヒータ内蔵型ホルムアルデヒド発生装置の詳細
図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】ヒータ内蔵型ホルムアルデヒド中和装置の詳細
図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図7】図1の安全キャビネットにおける前面扉の構造
を示す要部分解説明図である。
【図8】本発明における自動滅菌運転の一実施形態を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1…安全キャビネット、2…実験室、3…実験台、4…
給気用空気濾過手段、5…排気用空気濾過手段、6…送
風機、7,7A,7B…循環流路、8…バルブ、9…排
気チャンバ、10…排気口、11…吸込口、12…吹出
口、13…加圧チャンバ、14…前面扉、14a…パッ
キン、15…吸気口、16…還流流路、17…送風機収
納部、18…レール、18a…曲げ部、19…濃度セン
サ、20…ホルムアルデヒド発生装置、21…ホルムア
ルデヒド中和装置、20d,21d…ヒータ、27…小
形送風機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 克明 東京都東久留米市大門町二丁目4番4号棟 501号 (72)発明者 三好 哲夫 東京都中央区京橋一丁目5番8号 株式会 社メルシャンクリンテック内 (72)発明者 北林 厚生 東京都千代田区神田須田町1丁目23番地2 日立冷熱株式会社内 (72)発明者 鈴木 幹雄 千葉県柏市十余二508番地8 日立冷熱株 式会社技術本部環境技術研究所内 (72)発明者 遠山 雄二 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社日立製作所産業機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に扉を有する作業用開口部を有し、
    少なくともホルムアルデヒドを含む空気を流通可能とし
    た実験室と、この実験室の上部の吹出口に近して配設し
    た給気用空気濾過手段と、この給気用空気濾過手段に近
    接して配設した送風手段と、前記実験室の下部に設けた
    実験台と、この実験台の近傍に設けられ前記実験室内の
    空気を排気する吸気口と、この吸気口から吸引された空
    気の少なくとも一部を前記給気用空気濾過手段に還流さ
    せる還流用気体流路と、この還流用気体流路に近接して
    配設した排気用空気濾過手段と、前記実験室、前記給気
    用空気濾過手段、前記送風手段、前記実験台、前記吸気
    口、前記還流用気体流路、および前記排気用空気濾過手
    段を格納する筐体と、前記排気用空気濾過手段の二次側
    に設けた排気チャンバと、前記還流用気体流路内に設け
    られてヒータと加湿手段とを有するホルムアルデヒド発
    生装置と、前記還流用気体流路内に設けられてヒータを
    有するホルムアルデヒド中和装置と、前記排気チャンバ
    内を前記送風手段の吸込口に連通させるよう前記筐体外
    に露出して設けられた気体循環路と、ホルムアルデヒド
    濃度の検出手段と、前記ホルムアルデヒド発生装置、前
    記ホルムアルデヒド中和装置、および前記送風手段を制
    御する制御部とを備え、 前記気体循環路は、前記筐体外に露出した部分にこの循
    環路を締め切るためのバルブを有し、 前記制御部は、前記ホルムアルデヒド検出手段の出力に
    基づいて、前記ホルムアルデヒド発生装置、前記ホルム
    アルデヒド中和装置、および前記送風手段の各々のON
    ・OFFを指令するように構成されたことを特徴とする
    安全キャビネツト。
  2. 【請求項2】 前記実験台もしくは前記実験室内に圧力
    検出部を備え、前記制御手段は運転開始時の圧力検知に
    より前記作業用開口部の密閉を検出し、滅菌運転の開始
    を判断することを特徴とする請求項1記載の安全キャビ
    ネツト。
  3. 【請求項3】 前記実験台は前記還流用気体流路の一部
    を形成し、前記ホルムアルデヒド発生装置は前記実験台
    内部に吊り下げられて前記実験台の底面から離して配設
    されたことを特徴とする請求項1記載の安全キャビネツ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記作業用開口部に設けた前面扉に、キ
    ャビネット本体に対向するパッキンを備え、上下2分割
    として下方をキャビネット本体側に傾斜させた前面扉左
    右のレールを備え、前記前面扉を前記レール沿いに下端
    まで下げたときに、前記パッキンが前記キャビネット本
    体前面に接触するように前記前面扉を取り付けたことを
    特徴とする請求項1記載の安全キャビネツト。
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