JPH11329717A - カラーelパネル - Google Patents

カラーelパネル

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JPH11329717A
JPH11329717A JP10133739A JP13373998A JPH11329717A JP H11329717 A JPH11329717 A JP H11329717A JP 10133739 A JP10133739 A JP 10133739A JP 13373998 A JP13373998 A JP 13373998A JP H11329717 A JPH11329717 A JP H11329717A
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JP
Japan
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color
panel
substrate
light
electrode
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JP10133739A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
康一 田中
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分の透過侵入を防止して長期信頼性を有す
るカラーELパネルを提供する。 【解決手段】 薄膜EL素子31の基板35上には、枠
状に凸部41が、たとえばフリットガラスによって形成
される。この基板35上に帯状に下部電極36が形成さ
れ、この下部電極36上に下部絶縁層37、発光層3
8、上部絶縁層39が形成され、その上に前記下部電極
36に直交するように上部電極40が帯状に形成され
る。透光性基板34上にはカラーフィルタ32およびス
ペーサ33が形成され、カラーフィルタ32が薄膜EL
素子31に対向するように凸部41上にエポキシ樹脂な
どの接着層44を介して透光性基板34と基板35とが
貼合わせられ、その後シリコンオイルが注入され、封止
されてカラーELパネル30は完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電圧を印加す
ることによって、エレクトロルミネッセンス(電界発
光)光を生じる薄膜EL素子とカラーフィルタとを組合
せて多色表示を行うカラーELパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】ELパネルは、液晶表示装置と比較する
と、装置全体を固体素子で構成でき、コントラストが高
く、表示認識に優れた自発光タイプの表示装置であり、
液晶表示装置では得ることのできない多くの特性を具備
しているので、広く研究が行われており、カラー化に関
する研究が推進されている。
【0003】カラーELパネルを実現する技術として、
特公平3−77640では、赤色・緑色・青色(以下、
「R・G・B」と称する)の3原色を示す発光層を並列
に形成する技術が開示されている。この技術を採用する
ためには、R・G・Bの各発光色を呈する高輝度の発光
層が必要であるが、ディスプレイを構成するのに充分な
輝度を呈する材料が見付かっていないので、完全な実用
化には至っていない。
【0004】他の方法として、発光層からの3原色を含
む白色発光をR・G・Bの各カラーフィルタを用いるこ
とによって、光を分光して取出す技術がある。
【0005】特開昭64−40887に開示された技術
は、上部電極の上面に直接カラーフィルタを形成した技
術である。薄膜EL素子は、スパッタリング法によって
薄膜を多層に積層して形成されるので、薄膜形成時にた
とえば絶縁層にピンホールなどの欠陥を伴ってしまう。
したがって薄膜EL素子を駆動するために高電圧を印加
すると、絶縁破壊が起こり微小放電が発生する。微小放
電によって、熱や火花が発生し、上部電極上に形成した
有機物から成るカラーフィルタが熱によって変質・破壊
したりするという問題が生じる。
【0006】特開昭64−40888に開示されるカラ
ーELパネルは、上部電極側からEL光を取出す構造の
薄膜EL素子と、EL光を分光して多色発光を得るため
のカラーフィルタを形成した透光性基板とを対向させ
て、上部電極とカラーフィルタとの間に間隙を設けた構
成を有する。
【0007】図8は、このようなカラーELパネル1を
示す断面図である。カラーELパネル1は、薄膜EL素
子28と透光性基板10とを有し、薄膜EL素子28
は、電気絶縁性を有する基板3の上に、ITO(インジ
ウム錫酸化物)もしくは金属から成る下部電極4、下部
絶縁層5、EL発光層6、上部絶縁層7、および透光性
を有する上部電極8の順に配置されて構成される。上部
電極8と下部電極4とは複数の帯状であり、互いに略直
交して配置される。上部電極8と下部電極4との間に交
流電圧を印加することによって、上部電極8と下部電極
4との交点にある発光層6が発光し、表示が可能とな
る。発光層6は、結晶性を改善するために発光層6もし
くは上部絶縁層7を形成後に、真空中または不活性ガス
中でアニール処理(熱処理)が行われる。
【0008】カラーELパネル1は、薄膜EL素子2の
基板3と、EL光を分光し多色発光を得るためのR・G
・Bなどの3原色を有するカラーフィルタ9を形成した
透光性基板10とを対向させ、エポキシ樹脂などの封止
部11を介して貼合わせて構成され、基板3と透光性基
板10との間には、EL素子面に水分が侵入しないよう
シリコンオイルが充填されて封止される。現在、広く開
発研究されているカラーELパネル1は、上述したよう
な2重絶縁構造の薄膜EL素子28を含むものが多い。
【0009】基板1と透光性基板10とは、封止部11
を介して上部電極8とカラーフィルタ9との間に一定距
離以上の間隙を設けて貼合わせられるので、絶縁破壊に
よる火花や熱などがカラーフィルタに及ぼす影響をある
程度防ぐことができる。
【0010】このように薄膜EL素子28の上部電極8
と透光性基板10に設けられるカラーフィルタ9との間
隙距離を一定距離以上離す必要があるため、封止部11
の厚みがモノクロ用ELパネルで採用される2〜10μ
m程度に比較して数倍の厚みとなる。これによって、封
止部11を通ってELパネルの寿命劣化を引起こす水分
の透過侵入量が増大してしまい、カラーELパネルの特
徴の1つである寿命特性が低下するといった問題を有す
る。
【0011】このような問題を解決するために、封止部
にガラス枠スペーサを介在させて封止部の厚みを低減す
る方法が、特開平8−16227号公報に開示されてい
る。
【0012】図9は、ガラス材スペーサ20を有するE
Lパネル15を示す断面図である。ELパネル15は、
EL素子17が設けられた基板16に封止部19を介し
て透光性基板18を接着し、基板16と透光性基板18
との間にシリコンオイル23を充填して形成される。封
止部19は、エポキシ樹脂から成る接着層20,21の
間に、防湿性の優れたガラス枠スペーサ20が介在され
るので、接着層の厚みが実質的に低減することになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したELパネル1
5では封止部19の接着層の厚みは低減することになる
が、接着層21,22が2箇所に増えることになる。水
分は特に接着層21,22と基板17,18またはガラ
ス枠スペーサ20との界面から透過するので、接着層2
1,22の厚みが低減したとしても、接着層21,22
が2箇所に増えることによって大幅な改善効果は得られ
ないといった問題を有する。
【0014】本発明の目的は、水分の透過侵入を低減し
て長期信頼性を有するカラーELパネルを提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性を
有する基板上に下部電極、EL発光層および上部電極が
形成される薄膜EL素子と、上部電極に対向するカラー
フィルタが設けられる透光性基板とを含み、薄膜EL素
子の上部電極からのEL光をカラーフィルタを介して透
光性基板から出射するカラーELパネルにおいて、前記
基板および透光性基板の少なくとも一方の基板に凸部が
形成され、この凸部上に対向する基板が接着層を介して
接着されることを特徴とするカラーELパネルである。
【0016】本発明に従えば、上部電極と下部電極との
間に交流電圧を印加することによって、上部電極と下部
電極との交点にある発光層がEL発光し、カラーフィル
タを介して透光性基板からEL光が出射してカラー表示
される。薄膜EL素子の絶縁破壊に伴って発生する飛散
物質がカラーフィルタへ到達しない程度の間隔を設ける
ために、基板と透光性基板とは、前記一方の基板に形成
される凸部上に対向する基板を接着層を介して接着して
組立てられる。このように基板と透光性基板とは凸部と
接着層とを介して接着されるので、基板間の間隔を確保
した状態で接着層の厚みを低減することができる。これ
によって接着層を介して透過侵入する水分を低減するこ
とができ、カラーELパネルの寿命劣化を防止すること
ができる。また凸部は基板上に形成されるので、前述の
ガラス枠スペーサを介して接着されるELパネルと異な
り、接着層が1箇所で済むので、接着層の増加に伴う水
分の透過侵入を防ぐことができる。
【0017】また本発明の前記凸部は枠状に形成される
ことを特徴とする。本発明に従えば、凸部が枠状に形成
されることにより、透光性基板と基板との間隔をほぼ一
定として接着層を一定とすることができる。
【0018】また本発明の前記凸部は、基材をエッチン
グすることによって前記一方の基板と凸部とを一体に形
成することを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、凸部が形成される部分以
外の基材の領域をエッチングすることによって、凸部と
基板とを一体に形成することができる。このように凸部
を別途に貼付ける構成ではないので、貼合わせ箇所から
水分が侵入することがなく、水分の透過侵入による寿命
劣化を防止することができる。
【0020】また本発明の前記凸部は、フリットガラス
によって形成されることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、基板の凸部を形成すべき
領域にフリット(ガラス質粉末)を設け、焼成すること
によって基板上にフリットガラスから成る凸部が形成さ
れる。このように接着剤を用いることなく、基板上に凸
部が形成されるので、凸部と基板との間から水分が侵入
するといったことが確実に防がれる。また凸部は防湿性
の優れたガラス材料から成るので、水分の透過侵入を効
果的に防止することができる。
【0022】また本発明の前記接着層の厚みは、2μm
以上でかつ10μm以下に選ばれることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、接着層の厚みが2μm以
上でかつ10μm以下に選ばれるので、接着層からの水
分の侵入を可及的に防止することができる。接着層の厚
みが10μmを超えると、水分の透過侵入によりパネル
寿命が低下してしまい、また接着層の厚みが2μm未満
であると、実質上接着層のみで貼り合わせとなるため、
熱ストレスなどの歪みに対する耐性が低下し、剥離が発
生しやすくなるなどの密着性が減少するので、凸部と基
板との間を確実に封止して接着することが困難となる。
【0024】また本発明の前記凸部の高さは、10μm
以上でかつ50μm以下に選ばれることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、凸部の高さが10μm以
上でかつ50μm以下に選ばれるので、絶縁破壊による
火花や熱などがカラーフィルタに影響を及ぼすことなく
かつ明瞭にカラー表示を行うことができる。凸部の高さ
が50μmを超えると、上部電極とカラーフィルタとの
間隙が大きくなり、これによって色ずれ現象が生じ、明
瞭なカラー表示を行うことができず、また凸部の高さが
10μm未満であると、上部電極とカラーフィルタとの
間隙が小さくなり、これによって絶縁破壊などの影響が
カラーフィルタに及ぶことになる。
【0026】また本発明の前記薄膜EL素子は、少なく
とも1層以上の絶縁層と少なくとも1層以上のEL発光
層とを有することを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、EL素子は1層以上の絶
縁層と1層以上のEL発光層とを有するので、複数の発
光層を組合せることによってR・G・Bの3原色を含む
白色光を得ることができる。
【0028】また本発明の前記EL素子は、有機EL素
子であることを特徴とする。本発明に従えば、薄膜EL
素子が有機EL素子であるので、動作電圧の低減ととと
もに、有機材料の多様性の点から広領域の発光色の実現
が可能である。
【0029】また本発明は、前記枠状の凸部に関して内
側から外側にわたって形成され、内側端部が上部および
下部電極に接続される引出し電極が、マスク蒸着法によ
って形成されることを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、引出し電極が蒸着マスク
を用いたマスク蒸着法によって形成されるので、通常の
フォトプロセスで凸部を経由してパターニングを行った
場合に生じるレジストの塗布むらに起因するレジストパ
ターン厚の不均一の発生、およびそれに伴うエッチング
後の電極パターンの断線や短絡を防止することが可能で
あり、ELパネルの生産歩留りを格段に向上することが
可能である。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
あるカラーELパネル30の断面図であり、図2はカラ
ーELパネル30の薄膜EL素子31の平面図である。
カラーELパネル30は、薄膜EL素子31とカラーフ
ィルタ32およびスペーサ33を形成した透光性基板3
4とを含んで構成される。薄膜EL素子31は、電気絶
縁性を有する基板35の上に下部電極36、下部絶縁層
37、EL発光層38、上部絶縁層39および透光性を
有する上部電極40がこの順に配置されて形成される。
下部電極36は互いに平行な複数の帯状であり、上部電
極40も同様であり、下部電極36および上部電極40
は、互いに略直交して配置される。
【0032】基板35は、たとえば日本電気硝子製OA
−2などのガラスもしくは耐熱性セラミックスから成
り、一表面上の周縁部に四角枠状に凸部41が形成され
る。この凸部41の形成方法は、先ず日本電気硝子製L
S−1301などのフリット(ガラス質粉末)にビーク
ルを加えて混練したペーストをスクリーン印刷によって
基板35の一表面上に枠状に印刷し、空気中で320〜
380℃で15分程度の仮焼成を行い、その後、450
℃の窒素雰囲気中で10分の焼成を行って形成する。
【0033】この凸部41の形状は、たとえば幅W1が
5mmであり、高さH1が10μm以上でかつ50μm
以下に選ばれ、本実施形態では20μmに選ばれる。
【0034】基板35上に凸部41を形成した後、基板
3上にスパッタリング法、電子ビーム蒸着法およびスプ
レー法などの薄膜形成法によって、Ta,Mo,Wなど
の高融点金属、もしくはITOを100〜400nmの
膜厚に成膜し、フォトエッチング工程によって帯状の下
部電極36を形成する。下部電極36を覆う基板35の
ほぼ全面にスパッタリング法などによって、SiO2
SiN,Ta25およびSrTiO3などから成る下部
絶縁層37が、200〜500nmの膜厚に形成され
る。
【0035】EL発光層38は、基板温度450〜65
0℃に保持し、SrSに0.05〜0.3wt%のCe
Nを添加して焼成したSrS:CeNペレットを蒸発源
として、電子ビーム蒸着法によって下部絶縁層37上に
800〜1500nmの膜厚に成膜し、さらに基板温度
を200〜300℃に保持し、ZnSに0.2〜0.6
wt%のMnを添加したZnS:Mnペレットを蒸発源
として、電子ビーム蒸着法によって200〜500nm
の膜厚に積層して形成する。
【0036】上部絶縁層39は、下部絶縁層37と同様
にしてEL発光層38上に形成される。蒸着されたEL
発光層38の結晶性を改善するため、上部絶縁層39を
形成後に真空中で600〜650℃に保持し、1〜2時
間の熱処理が行われる。
【0037】上部電極40は、上部絶縁層39上に薄膜
形成法によって、ITOもしくはZnO:Al,Gaな
どの透明電極を100〜500nmの膜厚に成膜し、フ
ォトエッチング工程によって下部電極36と略直交する
方向に、上部電極40を複数の帯状に形成する。以上の
工程によって薄膜EL素子31が完成する。
【0038】薄膜EL素子31の下部電極36と上部電
極40との間に交流電圧を印加することによって、下部
電極36と上部電極40との交点のEL発光層38が発
光する。上述したSrS:CeとZnS:Mnとを積層
したEL発光層38は、SrS:Ceが青緑色の発光
を、ZnS:Mnが黄橙色の発光を呈するので、発光色
としては白色光を得ることができる。下部電極36と上
部電極40との交差領域が絵素領域に相当する。
【0039】また、薄膜EL素子31と対向して配置さ
れるカラーフィルタ32は、たとえば富士ハント製CR
−7001から成る赤色フィルタR1と、富士ハント製
CG−7001から成る緑フィルタG1と、富士ハント
製CB−7001から成る青色フィルタB1とを含んで
構成される。ガラスなどから成る透光性基板34上に各
フィルタR1・G1・B1が、フォトリソグラフィ法に
よってそれぞれこの順に並列に複数の帯状に形成され
る。1本の帯状の上部電極40に対して、1本の帯状の
フィルタ32が対応して設けられる。
【0040】薄膜EL素子31とカラーフィルタ32を
形成した透光性基板34とは、スペーサ33を介して対
向して配置される。このとき1本の上部電極40に対し
て1本のフィルタ32が対向するように配置される。ス
ペーサ33は、たとえば光硬化性樹脂に黒色染料を含有
させた材料から成り、このようなスペーサ33の採用に
よってカラーフィルタ32の各フィルタR1・G1・B
1の光漏れを防止することができ、コントラストが改善
される。
【0041】このようなスペーサ33は、光硬化性樹脂
に黒色染料を含有させた材料を回転塗布法により10μ
mの厚さにカラーフィルタ32上に形成し、フォトプロ
セスにより30μm幅で帯状に形成する。
【0042】カラーフィルタ32が設けられる透光性基
板34には、外部から侵入した水分を捕獲し、EL素子
の吸湿剥離の発生を防ぐための吸湿材料43を充填する
凹部42が形成される。この凹部42の形状は、幅W2
が3〜10mmであり、深さT1が0.3〜1mmであ
り四角枠状に形成される。
【0043】その後、前記薄膜EL素子31とカラーフ
ィルタ32を有する透光性基板34とを、カラーフィル
タ32がカラーELパネル31に対向するように貼合わ
せてカラーELパネル30を組立てる。このとき、グラ
スロッドなどの間隙材を少量混合したエポキシ樹脂など
の接着層44を凸部41の上端部と透光性基板34との
間に介在して接着して貼合わせる。その後、基板間、す
なわち上部電極39とカラーフィルタ32との間の空間
および凸部41と発光層38の間の周縁空間にシリコン
オイルを注入・封止してオイルシールを行う。このシリ
コンオイルには吸湿材料としてシリカゲルが混合されて
いる。
【0044】カラーフィルタ32と上部電極40との間
隙H2はパネルの視角依存性に大きな影響を与え、電極
間幅W3の約1/2以下に制御することで上下左右16
0°の高視野角が確保される。高精細度使用のカラーE
Lパネルでは電極間幅W3を50μm以下に設定するこ
とが多く、特殊な大形パネルの場合を除いては間隙幅H
2として30μm以下に設定することが望ましく、また
上部電極40の絶縁破壊による影響を充分に防止するた
めには、間隙H2は5μm以上必要である。したがって
間隙H2は、好ましくは10μm以上でかつ20μm以
下の範囲に選ばれる。
【0045】図3は、カラーELパネル30の接着層厚
tと保管時のパネル寿命との関係を加速試験によってシ
ミレーションした結果を示すグラフである。パネル寿命
は、接着層厚t以外にも接着層44のシール幅、使用す
るエポキシ樹脂の透水率、透光性基板34に形成した凹
部42およびシリコンオイルに混合されるシリカゲルの
混入量などにより大きく変化するため、接着層厚t以外
の条件は、接着剤をE.H.C.製LC−200のエポ
キシ樹脂、シール幅は3.5mmとし、吸湿材料42が
充填される凹部42の幅W2は3.5mm、深さT1は
0.6mmとし、充填されるシリコンオイルは25wt
%のシリカゲルが混合されたシリカゲルとシリコンオイ
ルの混合液とし、これらを一定として実験を行った。
【0046】グラフよりあきらかなように、接着層厚t
が低減するほどパネル寿命(保管寿命)が改善し、特に
接着層厚が10μm以下の場合には10万時間以上のパ
ネル寿命が得られる。したがって、接着層厚を10μm
以下とすることで、カラーELパネルのメンテナンスフ
リーを特徴としたFA(ファクトリーオートメーショ
ン)用ディスプレイとしての信頼性が確保できる。
【0047】凸部41を設けず、接着層厚tを25μm
で作成した従来のカラーELパネルにおいては寿命性能
が悪く、パネル寿命は6万時間しか得られないが、本実
施形態のカラーELパネル30では、高さH1=20μ
mの凸部41を設けることにより、基板間隔H3=25
μmに保持した状態で接着層厚tを5μmまで低減する
ことができ、これによって約15万時間の長寿命化が達
成できる。
【0048】またこのようなカラーELパネル30は、
白色EL光を各カラーフィルタR1・G1・B1で分光
することにより3原色をベースとした多色発光が可能で
ある。また、実駆動3万時間相当の加速エージングを行
った後も、カラーフィルタ32が絶縁破壊などの影響を
受けて変質することなく、また水分の侵入に伴い発生す
る吸湿剥離の発生もなく、長期間にわたり高い表示品位
を維持することが確認されている。
【0049】図4は、本発明の第2実施形態のカラーE
Lパネル50を示す断面図である。なお、図1に示され
るカラーELパネル30に対応する構成には同一の参照
符号を付す。カラーELパネル50の薄膜EL素子51
の基板52に設けられる凸部53は、基材をエッチング
することによって基板52と凸部53とが一体に形成さ
れる。たとえば日本電気硝子製のOA−2などのガラス
基材の表面に耐エッチング用のマスクを枠状にパターニ
ングした後、フッ酸(フッ化水素酸)を主成分とするエ
ッチング液によってガラス基材表面を25μmの深さに
エッチング処理する。この処理により、エッチングされ
なかった部分が高さ25μmの凸部53として残り、基
板52に上に凸部53が一体に形成されることになる。
【0050】このような基板52上に、第1実施形態の
カラーELパネル30の薄膜EL素子31の製造工程と
同様に、下部電極36、下部絶縁層37、発光層38お
よび上部絶縁層39が形成される。このような薄膜EL
素子51の下部電極36と上部電極40とに交流電圧を
印加することによって、交点が白色に発光する。
【0051】薄膜EL素子51に対向するカラーフィル
タ55は、ガラスなどの透光性基板54上に、富士ハン
ト製CB−7001などの青色フィルタB2を発光絵素
領域とその両側の電極間を含めた幅で帯状に形成する。
次に、富士ハント製CR−7001の赤色フィルタR2
を同様な幅でストライプ状に形成する。このとき、図4
に示されるように、片側の電極間では青色フィルタB2
上に赤色フィルタR2が重なる領域ができる。
【0052】さらに、富士ハント製CG−7001の緑
色フィルタG2を同様に形成すると、その両側に赤色フ
ィルタR1と緑色フィルタG2および青色フィルタB2
と緑色フィルタG2の重なる領域が形成される。なお、
これらの3種類のカラーフィルタB2,R2,G2の形
成順序は上述した順序に限定されるものでなく、他の順
序であってもよい。
【0053】このように形成した結果、カラーフィルタ
55を透過した外光が下部電極31で反射し、再びカラ
ーフィルタ55を透過して表示面側に出てくる過程で2
種類のカラーフィルタが重なった領域で反射光がほとん
ど吸収され、ブラックマトリクスに近い効果を有する黒
化膜となり、コントラストが改善されて視認性が向上す
る。
【0054】カラーフィルタ38上にはスペーサ56が
形成される。このスペーサ56の形成位置は、50μm
の電極間幅W3を有する上部電極40間で、上部電極4
0から10μmの間隔W4を隔てた位置に形成され、光
硬化樹脂を10μmの厚さに作製し、フォトプロセスに
より30μmの幅を有し、かつ下部電極36の幅に対応
する200μmの長さに帯状に形成する。このようにス
ペーサ56は、発光絵素領域に対応し、長手方向に間隔
をあけて形成されるので、シリコンオイル注入時のコン
ダクタンスが大きくなり、すなわち抵抗が小さくなり、
オイル注入時間が短縮されて生産性が向上する。また、
前述したようにカラーフィルタの重なった領域ではコン
トラストは向上していることから、第1実施形態で用い
たようにスペーサ56を黒色材料とする必要がなくな
る。
【0055】また透光性基板54には、第1実施形態の
透光性基板34と同様に、外部から侵入した水分を捕獲
し、薄膜EL素子51の吸湿剥離の発生を防ぐための吸
湿材料43を充填するための凹部42が枠状に形成され
る。
【0056】その後、薄膜EL素子51とカラーフィル
タ55およびスペーサ56が形成された透光性基板54
を、グラスロッドなどの間隙材を少量混合したエポキシ
樹脂などの接着層44を介して貼合わせ、基板52,5
4間に吸湿材料としてシリカゲルを混合したシリコンオ
イルを注入・封止しオイルシールを行う。本実施形態に
おても、第1実施形態で詳説したように、薄膜EL素子
51の基板52の一表面から透光性基板54の一表面に
わたる基板間隔H3=30μmを持つ構造のうち、凸部
53の高さがH1=25μmであるので、エポキシ樹脂
の接着層44の接着層厚t=5μmとなり、これによっ
て実用的なシール寿命を達成することが可能である。
【0057】図5は、本発明の第3実施形態であるカラ
ーELパネル60を示す断面図である。なお、図1に示
される第1実施形態のカラーELパネル30に対応する
構成には同一の参照符号を付す。
【0058】本実施形態の特徴は、薄膜EL素子61が
有機EL素子であることである。薄膜EL素子61は、
第1実施形態で詳説した手法により基板35上に枠状に
凸部41を形成し、その上に先ず下部電極62としてL
i−AlまたはMg−Agなどの金属電極を複数の帯状
に形成する。この下部電極62上には、電子輸送層63
として、2−(4−ビフェニル)−5−(4−ターシャ
リブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールを
抵抗線加熱法により40〜80nmの厚さに形成する。
【0059】さらにその上に発光層64として、1,1
−ジ(p−メトキシフェニル)−4,4−ジフェニルブ
タジエンを10〜30nmの膜厚に抵抗線加熱法により
成膜する。発光層53上には、ホール輸送層65として
ビスージ(p−トリル)アミノフェニール−1,1−シ
クロヘキサンを40〜80nmの厚さに抵抗線加熱法に
より成膜する。最後に上部透明電極66として、ITO
電極が100〜300nmの厚さにスパッタ法などの成
膜法により下部金属電極62と交差する方向に複数の帯
状に形成されて有機EL素子から成る薄膜EL素子61
が完成する。
【0060】この薄膜EL素子61は、上下電極62,
66間に電流を流すことにより白色に発光する。なお、
有機EL素子の構造は本実施形態の例に限定されるもの
でなく、R・G・Bの3原色の発光スペクトルを含む発
光を呈するものであれば採用可能である。
【0061】また透光性基板34には、第1実施形態で
詳述したようにカラーフィルタ32が形成され、このカ
ラーフィルタ32上に黒色のスペーサ33が複数の帯状
に形成される。さらに、透光性基板34には吸湿材料4
3が充填された凹部42が枠状に形成される。
【0062】その後、カラーフィルタ32を薄膜EL素
子31に対向させて透光性基板34と薄膜EL素子31
の基板35とを、グラスロッドなどの間隙材を少量混合
したエポキシ樹脂などの接着層44を介して貼合わせ、
基板35,34間に吸湿材料としてシリカゲルを混合し
たシリコンオイルを注入・封止しオイルシールを行う。
【0063】本実施形態のカラーELパネル60は、第
1実施形態のカラーELパネル30と同様に白色EL光
をR1・G1・B1の各カラーフィルタで分光すること
により3原色をベースとした多色発光が可能である。ま
た、本実施形態においても第1実施形態と同様に凸部4
1を設けることにより接着層厚tを低減することがで
き、これによって実駆動3万時間相当の加速エージング
を行った後もカラーフィルタが絶縁破壊などの影響を受
けて変質することなく長時間にわたり高い表示品位を維
持することが確認されている。
【0064】図6は、本発明の第4実施形態であるカラ
ーELパネル69を示す断面図であり、図7はカラーE
Lパネル69の薄膜EL素子82の平面図である。カラ
ーELパネル69の薄膜EL素子82の基板70は、第
2実施形態のカラーELパネル50と同様に、日本電気
硝子製OA−2などのガラス基材にエッチング用のマス
クを枠状にパターニングした後、フッ酸を主成分とする
エッチング液によりガラス基材の表面を25μmの深さ
にエッチング処理する。この処理により、エッチングさ
れなかった部分が高さH1=25μmの凸部81とな
り、基板70と凸部81とが一体に形成されることにな
る。
【0065】この基板70上に、下部電極71として、
スパッタ法、電子ビーム蒸着法またはスプレー法などの
各種の薄膜形成法によってITO,Ta,MoまたはW
などの高融点金属を100〜400nmの膜厚に成膜し
た後、フォトエッチング工程により複数の帯状にパター
ニングし、下部電極71を形成する。下部電極71上に
下部絶縁層72として、たとえばスパッタ法により、S
iO2,SiN,Ta25,SrTiO3などの絶縁膜を
200〜500nmの膜厚に形成する。
【0066】発光層73は、たとえば電子ビーム蒸着法
により、基板温度200〜300℃に保持し、ZnSに
0.1〜4.0wt%のPrF3を添加し焼成したZn
S:PrF3ペレットを蒸発源として電子ビーム蒸着法
により300〜800nmの膜厚に形成し、さらに基板
温度200〜300℃に保持し、ZnSに0.5〜5.
0wt%のTbF3を添加したZnS:TbF3ペレット
を蒸発源として電子ビーム蒸着法により300〜500
nmの膜厚に積層して形成する。
【0067】上部絶縁層74は、下部絶縁層72と同様
なプロセスで形成する。上部絶縁層74形成後に、蒸着
した発光層73の結晶性改善のため真空中で600〜6
50℃で1〜2時間の熱処理を行う。最後に上部電極7
5としてITOまたはZnO:Al,Gaなどの透明電
極を100〜500nmの膜厚に形成し、下部電極71
と直交する方向に複数の帯状に形成して薄膜EL素子8
2が完成する。
【0068】本実施形態においては、薄膜EL素子82
の下部電極72および上部電極75は、基板70上に形
成した枠状の凸部81の内側に形成されている。したが
って、薄膜EL素子82の下部および上部電極71,7
5は、TAB(tapeautomated bonding)などの駆動系
と接続するための引出し電極80に接続される。引出し
電極80は、一端部が下部または上部電極71,75に
凸部81の内側で接続され、凸部81上を経由して他端
部が基板70の周縁まで延びて帯状に形成される。
【0069】この引出し電極80は、マスク蒸着法によ
って形成される。すなわち、形成すべき引出し電極80
の形に貫通して孔のあいた金属やSiなどのステンシル
マスクを用い、これを基板70上に位置合わせして重
ね、引出し電極80の一端部が下部または上部電極7
1,74の端部に重なるように蒸着する。
【0070】マスク蒸着法ではある程度の凹凸があった
としても必要な部分だけに金属を蒸着することができる
ので、本実施形態のように基板70上に凸部81が形成
されていたとしても正確に引出し電極80を蒸着するこ
とが可能である。また、通常のフォトプロセスでパター
ニングを行った場合に生じるレジストの塗布のむらに起
因するレジストパターン厚の不均一部の発生およびそれ
に伴うエッチング後の電極パターンの断線や短絡を防止
することが可能であり、これによってカラーELパネル
の生産歩留りを格段に向上することができる。
【0071】カラーELパネル82は、下部電極71お
よび上部電極75の各引出し電極80に交流電圧を印加
することにより交点が発光する。本実施形態で用いたZ
nS:PrF3とZnS:TbF3の積層発光層73は、
ZnS:PrF3が青緑色と赤色の発光を呈し、Zn
S:TbF3が緑色の発光を呈するので発光色としては
白色光が得られる。
【0072】また薄膜EL素子82に対向するカラーフ
ィルタ78は、ガラスなどの透光性基板79上に富士ハ
ント製CB−7001の青色フィルタB3、富士ハント
製CG−7001の緑色フィルタG3および富士ハント
製CR−7001の赤色フィルタR3を上部電極75と
同じ幅でそれぞれ帯状に形成する。次に、富士ハント製
CK−7001の黒色フィルタBKを前記各カラーフィ
ルタB3,R3,G3間、すなわち上部電極75間に応
じた位置に形成する。このように黒色フィルタBKを上
部電極75間に設けることによりコントラストが改善さ
れるため視認性が向上する。
【0073】その後、薄膜EL素子82上に粒径20〜
25μmのプラスチックビーズなどのスペーサ77を適
量散布し、カラーフィルタ78が形成された透光性基板
79をグラスロッドなどの間隙材を少量混合したエポキ
シ樹脂などの接着層76を介して接着層厚t=5μmで
貼合わせ、さらに吸湿材料としてシリカゲルを混合した
シリコンオイルを基板70,79間に注入・封止し、オ
イルシールを行ってカラーELパネル69が完成する。
【0074】本実施形態においても第1実施形態で詳説
したように、基板間隙H3=30μmのうち、凸部81
が25μmであるので、接着層厚tが5μmとなりこれ
によって実用的なシール寿命を達成することが可能であ
る。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、薄膜E
L素子の基板および透光性基板の少なくとも一方の基板
に凸部が形成され、この凸部上に対向する基板が接着層
を介して接着されるので、接着層厚を低減して水分の透
過侵入量を低減することができる。これによってELパ
ネルの最大の特徴である長期信頼性を確保した状態で、
優れた表示品位を維持できるカラーELパネルを生産す
ることが可能である。
【0076】また請求項2記載の本発明によれば、凸部
が枠状に形成されることにより、接着層厚を一定に保つ
ことが可能である。
【0077】請求項3記載の本発明によれば、エッチン
グによって基板と凸部とが一体に形成されるので、別途
に設けたスペーサを接着剤によって貼付ける従来の技術
に比べて接着箇所が1箇所で済み、これによって水分の
透過を抑えることが可能である。
【0078】請求項4記載の本発明によれば、別途に形
成したスペーサを接着剤で基板に貼付けるのでなく、フ
リットガラスによって基板に形成するので、接着剤によ
る接着箇所が1箇所で済み、これによって水分の透過を
抑制することができる。
【0079】請求項5記載の本発明によれば、接着層の
厚みが2μm以上でかつ10μm以下に選ばれるので、
カラーELパネルの寿命特性をモノクロELパネルと同
レベルまで改善することが可能となる。
【0080】また請求項6記載の本発明によれば、凸部
の高さが10μm以上でかつ50μm以下に選ばれるの
で、薄膜EL素子の微小絶縁破壊の発生に伴う飛散物に
よる抵抗基板上のカラーフィルタの劣化を生じることな
く、上下左右160°の高視野角を実現することが可能
である。
【0081】請求項7記載の本発明によれば、薄膜EL
素子は少なくとも1層以上の絶縁層と少なくとも1層以
上のEL発光層とを有するので、複数の発光層を組合せ
ることによって3原色を含む白色発光を呈する薄膜EL
素子を形成することが可能となる。
【0082】また請求項8記載の本発明によれば、薄膜
EL素子は、有機EL素子であるので、動作電圧の低減
を図ることができるとともに、有機材料の多様性の点か
ら広領域の発光色を実現することが可能である。
【0083】また請求項9記載の本発明によれば、引出
し電極がマスク蒸着法によって形成されるので、たとえ
ばフォトプロセスで凸部上にパターニングを行った場合
に生じるレジストの塗布むらに起因するレジストパター
ン厚の不均一部の発生、およびそれに伴うエッチング後
の電極パターンの断線や短絡を防止することが可能とな
り、ELパネルの生産歩留りを格段に向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態であるカラーELパネ
ル30を示す断面図である。
【図2】薄膜EL素子31の平面図である。
【図3】カラーELパネル30の接着層厚tとパネル寿
命との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の第2形態であるカラーELパネ
ル50を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の第3形態であるカラーELパネ
ル60を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の第4形態であるカラーELパネ
ル69を示す断面図である。
【図7】薄膜EL素子82の平面図である。
【図8】従来のカラーELパネル1を示す断面図であ
る。
【図9】従来のELパネル15を示す断面図である。
【符号の説明】
30,50,60,69 カラーELパネル 31,51,61,82 薄膜EL素子 32,55,78 カラーフィルタ 34,54,79 透光性基板 35,52,70 基板 36,62,71 下部電極 37,72 下部絶縁層 38,64,73 発光層 39,74 上部絶縁層 40,66,75 上部電極 41,53,81 凸部 44,76 接着層 81 引出し電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性を有する基板上に下部電極、
    EL発光層および上部電極が形成される薄膜EL素子
    と、上部電極に対向するカラーフィルタが設けられる透
    光性基板とを含み、薄膜EL素子の上部電極からのEL
    光をカラーフィルタを介して透光性基板から出射するカ
    ラーELパネルにおいて、 前記基板および透光性基板の少なくとも一方の基板に凸
    部が形成され、この凸部上に対向する基板が接着層を介
    して接着されることを特徴とするカラーELパネル。
  2. 【請求項2】 前記凸部は枠状に形成されることを特徴
    とする請求項1記載のカラーELパネル。
  3. 【請求項3】 前記凸部は、基材をエッチングすること
    によって前記一方の基板と凸部とを一体に形成すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のカラーELパネ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記凸部は、フリットガラスによって形
    成されることを特徴とする請求項1または2に記載のカ
    ラーELパネル。
  5. 【請求項5】 前記接着層の厚みは、2μm以上でかつ
    10μm以下に選ばれることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のカラーELパネル。
  6. 【請求項6】 前記凸部の高さは、10μm以上でかつ
    50μm以下に選ばれることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載のカラーELパネル。
  7. 【請求項7】 前記薄膜EL素子は、少なくとも1層以
    上の絶縁層と少なくとも1層以上のEL発光層とを有す
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカ
    ラーELパネル。
  8. 【請求項8】 前記EL素子は、有機EL素子であるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のカラー
    ELパネル。
  9. 【請求項9】 前記枠状の凸部に関して内側から外側に
    わたって形成され、内側端部が上部および下部電極に接
    続される引出し電極が、マスク蒸着法によって形成され
    ることを特徴とする請求項2記載のカラーELパネル。
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