JPH11329397A - 偏平薄型電池 - Google Patents
偏平薄型電池Info
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- JPH11329397A JPH11329397A JP10139169A JP13916998A JPH11329397A JP H11329397 A JPH11329397 A JP H11329397A JP 10139169 A JP10139169 A JP 10139169A JP 13916998 A JP13916998 A JP 13916998A JP H11329397 A JPH11329397 A JP H11329397A
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Abstract
追加部材を設けることなく、簡便に量産の可能な強度の
大きいリードおよび端子を有する高信頼性偏平薄型電池
の提供。 【解決手段】 内側に熱融着層を有する外被包材を用い
て正極、負極を含む電池部材を収納し、前記熱融着層を
熱融着して密封した偏平薄型電池において、前記正極お
よび/または負極の集電体と導電材料からなるリードと
を電気的に接続し、該リード部の厚みが外被包材内側の
熱融着層厚みの20〜195%とすることを特徴とした
偏平薄型電池。
Description
る。
しい電池が望まれるようになってきた。この結果、ニッ
ケル水素電池、リチウム電池等が新しく開発された。し
かし、望まれているのは新しい電池系の実用化だけでは
なく、新しい電池形状も強く求められている。従来の電
池、特に金属ケースを使用している電池では円筒形状が
標準的な形状であった。これは気密封口が可能であり且
つ生産性に優れているからである。近年、機器に収納し
た際のスペース効率を高めるために外観形状が直方体形
状、もしくは各部が丸められた直方体形状であるような
角型電池が実用化されてきた。しかし、この方法は気密
封口が容易である反面、非常に生産性が低く、電池コス
トが高くつくという問題があった。また、ある程度以上
の偏平薄型容器にすることは技術的に非常に困難であっ
た。また、これら小型二次電池に使用される容器は負極
端子を兼ねる金属容器で形成されるため、材料コスト、
製造コストが割高になるのは避けられない。
提供する手段として発電要素をポリエチレンシートやア
ルミニウムシートをラミネートし非ガス透過性を持たせ
たフィルム部材よりなる袋状外被包材に収納し、熱融着
などにより接合密閉したものが提案されている。このよ
うな電池としては実開昭60−162362号に開示さ
れているように、平板状極板群を内側から感熱性接着
層、アルミニウム箔および高分子フィルムからなるラミ
ネートフィルムで封止し、ラミネートフィルムの感熱層
にリード体となる金属蒸着膜を形成し、金属の蒸着膜の
一端を電極棒に接触させて発電要素をラミネ一トフィル
ムで封止したものや、特開昭61−206157号に示
されているように、平板状極板群をチューブ状のラミネ
ートフィルム部材に挿入した後、両端部を熱融着して密
閉したものなどがある。また、特開平9−199178
に開示されているように、機能性フィルム部材からなる
袋状外被包材に巻回式極板群を収納したもののように偏
平型電池にも大容量化への工夫が観られるようになって
きた。しかし、これら外被包材を用いた比較的容量の大
きな電池においては、積層体の正負極それぞれの集電体
から外部端子へ電気的に導出するためのリードについて
は配慮が為されておらず、例えば多くの積層体から集め
られた電流がリードを流れる際に電圧降下を起こし、容
量の劣化を招いていた。特に特開平3−179669の
ように引き出し電極の厚さを10μmとした銅箔を用い
た場合では、大電流での放電時に電圧降下を起こし易
く、また、引き出した銅端子が腐食し易い材質であり、
薄い材料のため切れ易いという問題があった。
ートシートやアルミニウムシートをラミネートし非ガス
透過性を持たせたフィルム部材よりなる袋状外被包材に
収納した電池において、特開平9−383101では
0.1mm(100μm)のリードを使用している為、
リード封止部からの漏れを防止する必要上リード表面の
ヒートシール部にマレイン酸変性ポリオレフインを設け
る工夫をしている。しかし、リードの厚みに対する配慮
がないために、リード部上への加工が必要となりコスト
の上昇とタクト効率の低下をもたらすことになってい
た。
の問題点を解消し、リードに特別な追加部材を設けるこ
となく、簡便に量産の可能な強度の大きいリードおよび
端子を有する高信頼性偏平薄型電池を提供することにあ
る。
題について種々検討し、図1のように外被包材1を用い
て正極2、負極3を含む電池部材4を収納し、熱融着に
よって密封した偏平薄型電池において、正極および/ま
たは負極の集電体5、6のタブ7、8と、導電材料から
なる正負極リード9、10とを溶接などの手段により電
気的に接続し、該リード9、10の厚みが外被包材内側
の熱融着層厚みの20〜195%とすることにより簡便
で量産の可能な強度の大きいリードおよび端子を有する
高信頼性偏平薄型電池が得られることを見出し、本発明
を完成した。
融着層厚みの20%以下であれば電流特性の劣化が観測
され、特に300mAh以上の比較的容量の大きな電池
では顕著な影響が出た。ここでは例示していないが、巻
回式電池部材に接続されたリードにおいても同様であ
る。これはリードと集電体との電気的接続部抵抗の大き
さにも左右されるが、それと相乗効果的にリード部の薄
さが影響した。逆にリードの厚みが外被包材内側の熱融
着層厚みの195%以上となると封口部の密封信頼性が
大きく低下し、リード上への何らかの前加工が必要とな
り、コストやタクト時間の増加をもたらす。特に、19
5%以上の厚みのリードでは上下の熱溶融着層の厚みよ
りもリードの方が厚いので外被包材に使用されるアルミ
ニウムなどの金属芯材に正負極のリードが触れやすくな
り、ショートの原因となる。
内側に存在する熱融着層の厚みの130%以下であり、
この範囲においては、熱融着時に融けた熱可塑性樹脂の
粘性が小さくなって印加した圧力により流動した場合に
おいても、リードのエッジ付近にこの熱可塑性樹脂が残
りやすく、外被包材のアルミニウムとの短絡による不良
が生じにくかった。これは、熱融着の温度と圧力または
圧力を印加する部材の材料の硬度を変化することによっ
ても変化するが、通常の条件においては、約130%以
下において短路不良が生じる割合が小さくなった。ま
た、リードのエッジ付近の空隙に対する付近の熱可塑性
樹脂の量が大きくなることから容易に熱可塑性樹脂が流
動して充填されやすくなり、気密性も向上し歩留まりが
向上した。さらに好ましくは、リード部の厚みが外被包
材の内側の熱融着層の厚みの95%以下であり、さらに
気密性が向上し、歩留まりが向上した。これは、ほぼリ
ード部の厚み以上の熱融着層を設けることにより、上記
の130%以下の場合に加えて、熱融着層の変形のしや
すさが影響していると考えられる。
る金属発熱抵抗体に密着させたガラステープを用いた場
合には、エッジ部分の外被包材のアルミニウムの傾斜角
度が緩やかになることが確認され、エッジの段差による
均一性がより広範囲に影響していた。このため熱融着時
の初期から速やかにリードのエッジ付近の空隙(図19
の22)に、その付近のより広範囲な領域の熱可塑性樹
脂が流動して充填されやすくなったと考えられる。
中に防湿のための金属箔14とその保護層15を含み、
且つ内面にヒートシールのための樹脂層(熱融着層)1
3を有する多層フィルムが用いられるのが通常である。
特に反応要素として高出力、高密度、長期安定性、保存
安定性の良い系として知られる非水電解液を使用した系
を用いる場合、外被包材内面のヒートシール性樹脂とし
ては化学的に安定で不活性なポリオレフィン系樹脂もし
くはアイオノマー樹脂等が用いられる。本発明において
用いられる外被包材内側の熱融着層の厚みとは図2に示
した熱融着前の13の厚みを示している。また、この時
前記リードの厚みが90μm以下であることにより、そ
の封口部の信頼性がより向上し、封口部からの水分進入
による不良のほとんど見られない偏平薄型電池が得られ
ることを見出した。
て正極2、負極3を含む電池部材4を収納し、接着によ
って密封した偏平薄型電池において、正極および/また
は負極の集電体5、6のタブ7、8と、導電材料からな
るリード9、10を電気的に接続することにより、簡便
で量産の可能な強度の大きいリードおよび端子を有する
高信頼性偏平薄型電池をつくるが、リードの厚さは20
〜100μmであることが好ましい。
電流特性的に低下が観測され、特に300mAh以上の
比較的容量の大きな電池では顕著な影響が出ることが判
った。これはリードと集電体との電気的接続部抵抗の大
きさにも左右されるが、それと相乗効果的にリード部の
薄さが影響していると考えられる。逆にリード部の厚み
が100μm以上となると封口部の密封信頼性が大きく
低下し、リード上への何らかの前加工が必要となり、コ
ストやタクト時間の増加をもたらす。
て鋭意検討した結果、該外被包材に集電用の開口部を設
け、そこに該リードを熱融着し、該リードが外部端子も
兼ねた偏平薄型電池において、該リード部の厚みが外被
包材内側の熱融着層厚みの20〜98%とすることによ
り、簡便で量産の可能な強度の大きいリードおよび端子
を有する高信頼性偏平薄型電池が得られることを見出し
た。すなわちリードの厚みが外被包材内側の熱融着層厚
みの20%以下であれば電流特性的に低下が観測され、
特に300mAh以上の比較的容量の大きな電池では顕
著な影響が出た。これはリードと集電体との電気的接続
部抵抗の大きさにも左右されるが、それと相乗効果的に
リード部の薄さが影響した。逆にリード部の厚みが外被
包材内側の熱融着層厚みの98%以上となると封口部の
密封信頼性が大きく低下し、リード上への何らかの前加
工が必要となり、コストやタクト時間の増加をもたら
す。
にかからないようにすることにより、電子機器内で集電
時においてかけられる端子部への圧力が電極面の一部に
のみに集中することが避けられ、電極反応の電極面内ば
らつきを大幅に改善し、信頼性を向上することができ
た。
電気的に接続する端子の材質をアルミニウム95%以
上、99.5%以下のアルミニウム合金とすると、高電
位での電極反応にも安定したリードを得ることができ、
且つ外部正極端子として使用される部分にも十分な強度
を持たせることができる。ここでアルミニウムの純度が
95%以下であると電気化学的に不安定な材料となり、
リード材料の溶解、副反応などの原因となり、99.5
%以上であればアルミニウムというやわらかな材料の特
性上、外部端子として用いることが困難となり十分な信
頼性が得られない。
融着層厚みの20〜195%(もしくは厚さが20μm
〜90μm)の場合、負極側に電気的に接続するリード
部の材質をステンレスとすることにより、本来比較的導
電率の低いステンレス製リード部材の抵抗を下げ、且つ
外部正極端子として使用される部分にも十分な強度を持
たせることができた。さらに、本発明の偏平薄型電池に
おいては、少なくとも熱融着もしくは接着によって密封
される部分のリード端部の厚みを元の厚みよりも薄い厚
みであることにより、融着(接着)部の段差が小さくな
りリード部の密封不良による水分の進入という問題がよ
り解決できた。厚みの調整はロールプレスで行い、リー
ドとして用いる前にロールトゥロール方式で加工するの
が望ましい。本発明者らは鋭意検討の結果、薄い厚みに
したリード部端部の厚みが元の厚みの60%以下である
ことにより、より上記の問題に対する効果を見出した。
て本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。なお、非水溶媒および電解質
塩は十分に精製を行い、水分20ppm以下としたもの
で、さらに脱酸素および脱窒素を行った電池グレードの
ものを使用し、すべての操作は不活性ガス雰囲気下で行
った。
リドン38重量部に溶解して、活物質としてLiCoO
250重量部と導電剤として黒鉛9重量部を加えてホモ
ジナイザーにて不活性雰囲気下で混合分散し、正極用塗
料を調整した。これを大気中にてワイヤーバーを用いて
20mアルミニウム箔両面に塗布し、125℃で30分
間乾操させた後圧縮形成して幅50mm、長さ100m
mの正極を得た。成形後の合剤厚さは両面ともに膜厚7
0μmと同一とした。 〈負極〉ポリ弗化ビニリデン2重量部をN−メチルピロ
リドン58重量部に溶解してコークスの2500℃焼成
品40重量部を加えて、ロールミル法にて不活性雰囲気
下で混合分散し、負極用塗料を調整した。これを大気中
にて20μm銅箔上に塗布、100℃15分間乾燥させ
た後圧縮形成して幅50mm、長さ100mmの電極を
得た。成形後の合剤厚さは両面ともに膜厚50μmと同
一とした。
孔性ポリプロピレンフィルムより成るセパレータ11を
負極、セパレータ、正極、セパレータの順に負極4枚、
正極3枚を積層した。次に正負極の集電体タブ7、8に
幅4mm、長さ30mmのリード(厚さは熱融着層に対
して10%〜250%まで条件を振った)を重ね、超音
波溶接を行い、図1、3に示したような積層電極体4を
作製した。ここで正極のリード材料はアルミニウム99
%のアルミニウム合金製とし、負極のリード材料をSU
S316製とした。
3に示すような内側に50〜100μmの熱融着性樹脂
(アイオノマー樹脂)を貼り合わせた70×120mm
のサイズの外被包材を8mmの幅で3辺熱融着して熱融
着部12を形成して袋状にした電池容器の内部に挿入し
た。未封口の1辺から該袋状容器の中にエチレンカーボ
ネート/ジメチルカーボネート(1/1体積比)に溶解
した10mol/LiPF6溶液の電解液を減圧注液
し、該リードを間に挟み込んだまま8mmの幅で残る1
辺を熱融着することにより本発明の540mAh(1/
3C放電時)の偏平薄型電池を得た。
いて外被包材内側の熱融着層厚みに対するリードの厚み
の割合と、電流レート1/3C放電時に対する2C放電
時での容量保持率との関係を示す。ここでの容量保持率
は様々な熱融着層厚みに対する割合における値の平均値
で表している。熱融着層厚みに対するリード部厚みの割
合が20%以下になると急激に容量保持率が低下した。
また、図5に、本発明の540mAhの電池において外
被包材内側の熱融着層厚みに対するリードの厚みの割合
と、不良率との関係を示す。ここでの不良率は様々な熱
融着層厚みに対する割合における値の平均値で表してお
り、ショートを起こしたもの、密封性の不備によって徐
々に性能の劣化したもの(100サイクルで90%以下
の容量保持率のもの)を不良とした。熱融着層厚みに対
するリードの厚みの割合が195%以上になると急激に
不良率が上昇した。図6に熱融着層の厚みを50、7
0、100μmとし、それぞれの熱融着層に対して厚み
の割合の違うリードを用いて試作した偏平薄型電池の不
良率を示す。不良率はそれぞれの熱融着層での結果の平
均値を取っている。このデータから熱融着層だけでな
く、リードの厚みでも不良率が変化することが判明し、
90μm以下のリードを用いることにより不良率をより
下げることに成功した。
みを10μm〜150μmの範囲で振り、外被包材をエ
ポキシ樹脂により接着して偏平薄型電池を得た。図7に
本発明の540mAhの電池においてリードの厚みと、
電流レート1/3C放電時に対する2C放電時での容量
保持率との関係を示す。リード部厚みが20μm以下に
なると急激に容量保持率が低下した。図8に、本発明の
540mAhの電池においてリードの厚みと、不良率と
の関係を示す。ここでの不良率は様々な熱融着層厚みに
対する値の平均値で表しており、ショートを起こしたも
の、密封性の不備によって徐々に性能の劣化したもの
(100サイクルで90%以下の容量保持率のもの)を
不良とした。リード部厚みが100μmを超えると急激
に不良率が上昇した。
150%であるリード16を正負極集電体タブ7、8に
超音波溶接し、図10のように電極面17上にかからな
いように設けられた集電用開口部18を有する袋状外被
包材1に挿入し、開口部周辺を熱融着した以外は実施例
1と同様である。前記3のようにして試作した本発明の
540mAhの偏平薄型電池を電子機器内部に装着され
たと同様にリード兼端子部に上部から圧力をかけて集電
し充放電を行った。外被包材の熱融着層厚みに対するリ
ードの厚みの割合と、電流レート1/3C放電時に対す
る2C放電時での容量保持率との関係を図11に示す。
ここでの容量保持率は様々な熱融着層厚みに対する割合
における値の平均値で表している。熱融層厚みに対する
リード部厚みの割合が20%以下になると急激に容量保
持率が低下した。また、図12に、本発明の540mA
hの電池において外被包材内側の熱融着層厚みに対する
リードの厚みの割合と、不良率との関係を示す。ここで
の不良率は様々な熱融着層厚みに対する割合における値
の平均値で表しており、ショートを起こしたもの、密封
性の不備によって徐々に性能の劣化したもの(100サ
イクルで90%以下の容量保持率のもの)を不良とし
た。熱融着層厚みに対するリード部厚みの割合が98%
以上になると急激に不良率が上昇した。
の両端20をリードの元の厚みと比較して10%から1
00%になるまでロールプレスにより押し潰したリード
21を100μmの厚みの熱融着層で図14のように挟
み込み密封した以外は実施例1と同様にして行った。図
15のようにプレス後の厚みが50%以下でより不良率
の低下が観測され、信頼性の高い電池が薄られた。異常
のあった電池のリード融着部を分解し、電子顕微鏡で不
良の原因を観察したところ、動作不良を起こしたほとん
どのリード部の断面図は図19のようになっており、リ
ード部9、10端面で完全に密封されていない箇所22
が発見された。
〜99.8%の範囲で含有するアルミニウム合金とし
て、厚み100μmの熱融着層で挟み込み密封した以外
は実鹿例3と同様にして行った。このように試作した偏
平薄型電池において電子機器内部に装着されたと同様に
リード兼端子部に上部から圧力をかけて集電し、充放電
を行ったところ、図16のように50サイクル後にリー
ドの副反応と見られる異常がアルミニウム含有率95%
以下のリードを用いたものに多く見られた。また、電子
機器への着脱を50回行ったところ、端子部が変形もし
く破損したものが、図17のようにリードの材質がアル
ミニウム含有率99.5%以上のものに多く見られた。
例3と同様である。比較例3のように試作した10個の
偏平薄型電池において電子機器内部に装着されたと同様
にリード兼端子部に上部から圧力をかけて集電し、充放
電を行ったところ、充放電挙動に異常は見られなかっ
た。しかし、電子機器への着脱を50回行ったところ、
端子部が変形もしくは破損したものが2つ存在した。ま
た、1ヶ月後端子の調査を行ったところ、指で直接触れ
た部分は腐食のため変色していた。
であるリード部を正負極集電体タブ7、8に超音波溶接
し、図18のように電極面上にかかるように設けられた
集電用開口部を有する袋状外被包材に挿入し、開口部周
辺を熱融着した以外は実施例3と同様である。比較例2
のように試作した10個の偏平薄型電池において電子機
器内部に装着されたと同様にリード兼端子部に上部から
圧力をかけて集電し、充放電を行ったところ、充放電挙
動に異常が見られるものが6つ存在した。
極を含む電池部材を収納し、前記熱融着層を熱融着して
密封した偏平薄型電池において、前記正極および/また
は負極の集電体と導電材料からなるリードとを電気的に
接続し、該リード部の厚みが外被包材内側の熱融層厚み
の20〜195%とすることを特徴とした偏平薄型電
池。 2.リード部の厚みが90μm以下である前記1記載の
偏平薄型電池。 3.外被包材を用いて正極、負極を含む電池部材を収納
し、前記正極および/または負極の集電体と導電材料か
らなるリードとを電気的に接続し、かつ前記外被材に集
電用の開口部を設け、そこに前記リードを熱融着もしく
は接着した偏平薄型電池において、前記リード部の厚み
が外被包材内側の熱融着層厚みの20〜98%とするこ
とを特徴とした偏平薄型電池。 4.前記集電用開口部が正極および負極のいずれの電極
面上にかからない位置に設けられている前記3の偏平薄
型電池。 5.外被包材を用いて正極、負極を含む電池部材を収納
し、該外被包材を接着剤によって接着して密封した偏平
薄型電池において、前記正極および/または負極の集電
体と導電材料からなるリードとを電気的に接続し、該リ
ード部の厚みが20〜100μmであることを特徴とし
た偏平薄型電池。 6.正極側に電気的に接続する電極端子の材質がアルミ
ニウム95%以上、99.5%以下のアルミニウム合金
である前記1〜5のいずれかに記載の偏平薄型電池。 7.負極側に電気的に接続する電極端子の材質がステン
レスであることを特徴とした前記1〜6のいずれかに記
載の偏平薄型電池。 8.熱融着もしくは接着によって密封される部分のリー
ド端部の厚みが、もとの厚みよりも薄い厚みである前記
1〜7いずれかに記載の偏平薄型電池。 9.熱融着もしくは接着によって密封される部分のリー
ド端部の厚みが、もとの厚みの50%以下である前記1
〜8いずれかに記載の偏平薄型電池。
よび端子を有する高信頼性偏平薄型電池が得られた。 2.その封口部の信頼性がより向上し、封口部からの水
分進入による不良のほとんど見られない偏平薄型電池が
得られることを見出した。 3.簡便で量産の可能な強度の大きいリードおよび端子
を有する高信頼性偏平薄型電池が得られた。
る端子部への圧力が電極面の一部にのみに集中すること
から避けられ、電極反応の電極面内ばらつきを大幅に改
善し、信頼性を向上することができた。 5.簡便で量産の可能な強度の大きいリードおよび端子
を有する高信頼性偏平薄型電池が得られた。 6.高電位での電極反応にも安定したリードを得ること
ができ、且つ外部正極端子として使用される部分にも十
分な強度を持たせることができた。 7.本来比較的導電率の低いSUSの抵抗を下げ、且つ
外部正極端子として使用される部分にも十分な強度を持
たせることができた。 8.融着(接着)部の段差が小さくなりリード部の密封
不良による水分の進入という間題がより解決できた。 9.リード部の密封不良による水分の進入という問題が
より解決できた。
収納し、熱融着によって密封した偏平薄型電池を示す図
である。
よびリード部の断面図である。
外被包材中に挿入した電池部材を示す図である。
融着層厚みに対するリードの厚みの割合と、電流レート
1/3C放電時に対する2C放電時での容量保持率との
関係を示す図である。
融着層厚みに対するリードの厚みの割合と、不良率との
関係を示す図である。
し、それぞれの熱融着層に対して厚みの割合の違うリー
ドを用いて試作した偏平薄型電池の不良率を示す。
電流レート1/3C放電時に対する2C放電時での容量
保持率との関係を示す図である。
不良率との関係を示す図である。
用開口部を有する袋状外被包材に電池部材を挿入し、開
口部周辺を熱融着したものを示す図である。
融着層厚みに対するリードの厚みの割合と、電流レート
1/3C放電時に対する2C放電時での容量保持率との
関係を示す図である。
の熱融着層厚みに対するリードの厚みの割合と、不良率
との関係を示す図である。。
着層を有する外被包材で挟み込み密封した図である。
厚みの割合と不良率の関係を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
口部を有する袋状外被包材に電池部材を挿入した比較例
2のものを示す図である。
い状態で熱融着層を有する外被包材で挾み込み密封され
たことを示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 内側に熱融着層を有する外被包材を用い
て正極、負極を含む電池部材を収納し、前記熱融着層を
熱融着して密封した偏平薄型電池において、前記正極お
よび/または負極の集電体と導電材料からなるリードと
を電気的に接続し、該リード部の厚みが外被包材内側の
熱融着層厚みの20〜195%とすることを特徴とした
偏平薄型電池。 - 【請求項2】 外被包材を用いて正極、負極を含む電池
部材を収納し、前記正極および/または負極の集電体と
導電材料からなるリードとを電気的に接続し、かつ前記
外被包材に集電用開口部を設け、そこに外部端子も兼ね
たリードを熱融着した偏平薄型電池において、前記リー
ド部の厚みが外被包材内側の熱融着層厚みの20〜98
%とすることを特徴とした偏平薄型電池。 - 【請求項3】 前記集電用の開口部が正極および負極の
いずれの電極面上にもかからない位置に設けられている
請求項2記載の偏平薄型電池。 - 【請求項4】 外被包材を用いて正極、負極を含む電池
部材を収納し、該外被包材を接着剤によって接着して密
封した偏平薄型電池において、正極および/または負極
の集電体と導電材料からなるリードとを電気的に接続
し、該リード部の厚みが20〜100μmであることを
特徴とした偏平薄型電池。 - 【請求項5】 正極側に電気的に接続する電極端子の材
質がアルミニウム95%以上、99.5%以下のアルミ
ニウム合金であることを特徴とした請求項1〜4のいず
れかに記載の偏平薄型電池。 - 【請求項6】 負極側に電気的に接続する電極端子の材
質がステンレスであることを特徴とした請求項1〜5の
いずれかに記載の偏平薄型電池。 - 【請求項7】 熱融着もしくは接着によって密封される
部分のリード端部の厚みが、もとの厚みよりも薄い厚み
である請求項1〜6のいずれかに記載の偏平薄型電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10139169A JPH11329397A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 偏平薄型電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10139169A JPH11329397A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 偏平薄型電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11329397A true JPH11329397A (ja) | 1999-11-30 |
Family
ID=15239192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10139169A Pending JPH11329397A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 偏平薄型電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11329397A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100990778B1 (ko) * | 2002-03-15 | 2010-10-29 | 산요덴키가부시키가이샤 | 밀폐형 전지 |
CN102087919A (zh) * | 2009-11-27 | 2011-06-08 | Tdk株式会社 | 电化学装置以及其制造方法 |
JP2019145754A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | Tdk株式会社 | 電気化学デバイス |
JP2019145755A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | Tdk株式会社 | 電気化学デバイス |
-
1998
- 1998-05-06 JP JP10139169A patent/JPH11329397A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2011114237A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Tdk Corp | 電気化学デバイス及びその製造方法 |
US8486561B2 (en) | 2009-11-27 | 2013-07-16 | Tdk Corporation | Electrochemical device and manufacturing method thereof |
JP2019145754A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | Tdk株式会社 | 電気化学デバイス |
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