JPH11329004A - 灯 具 - Google Patents

灯 具

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Publication number
JPH11329004A
JPH11329004A JP10130192A JP13019298A JPH11329004A JP H11329004 A JPH11329004 A JP H11329004A JP 10130192 A JP10130192 A JP 10130192A JP 13019298 A JP13019298 A JP 13019298A JP H11329004 A JPH11329004 A JP H11329004A
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JP
Japan
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lens
focal point
lamp
reflective surface
bulb
Prior art date
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Pending
Application number
JP10130192A
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English (en)
Inventor
Teruo Koike
輝夫 小池
Takashi Futami
隆 二見
Yoshifumi Kawaguchi
嘉史 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成の灯具においては、外観に変化を
与え難くデザイン面での斬新なものが得られず訴求力な
どが不足し、また、性能的な一層の向上も困難であり、
これらの点の解決が課題とされるものとなっていた。 【解決手段】 本発明により、楕円系である第一反射面
ユニット3Aと第二反射面ユニット3Bとを組合わせて
花弁状反射面3とし、各反射面ユニット3A、3Bに対
応しては非球面レンズ4が設けられている灯具1とした
ことで、デザイン面では複数の非球面レンズ4により斬
新な外観を与え、更には、レンズ面などへの着色の有無
などによりより一層に異なる外観が得られるものとし、
性能面では、中央反射面6を設けることで一層に光源2
に対する光束利用率を向上させ明るい灯具1の実現を可
能とし、前記した従来の課題を解決するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灯具に関するもの
であり、詳細には車両用のヘッドランプ、フォグランプ
などの照明用灯具、同じく車両用のテールランプ、ター
ンシグナルランプなどの信号用灯具、或いは、道路交通
用信号灯、鉄道用信号灯などに適する灯具の構成の提供
を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の灯具の構成の例を示すも
のが図8〜図10であり、先ず、図8に示す灯具90に
おいては、基本構成としては焦点の位置に光源91を配
置した回転放物面反射鏡92と、レンズカット93aが
施されたレンズ93とから構成され、前記回転放物面反
射鏡92で平行光線の反射光を得て、その反射光をレン
ズ93のレンズカット93aで適宜に拡散し配光特性を
得るものである。
【0003】また、図9に示す灯具80においては、灯
具80の取付状態での垂直方向断面には光源81を焦点
とする放物線が表れ、水平方向の断面(図示の状態)に
は直線が表れる放物柱反射面の複数が複合された複合反
射面82と、レンズカットが施されず素通し状とされた
レンズ83とから構成されるものであり、前記複合反射
面82自体で配光特性を得るものである。
【0004】更に、図10に示す灯具70においては、
光源71を第一焦点とする回転楕円反射面若しくは複合
楕円面、楕円自由曲面とした楕円系反射面72と、非球
面レンズ73と、必要に応じて設けられるシェード74
とから構成され、第二焦点に集束して生じる光源像を非
球面レンズ73で拡大投影することで照射光を得るもの
であり、このときにシェード74で不要部分を覆うこと
で、要求される配光特性の形状を得るものである。尚、
この楕円系反射面72を採用する方式の灯具70はプロ
ジェクタ型と称されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の構成において、図8に示した灯具90の構成で
は、レンズカット93aに光学的に度の強いものが要求
され、これによりレンズ93は肉厚変化が大きいものと
なり、結果として透視性が低下して、現在、市場で好ま
れている透明感、奥行感に優れる外観が得られないとい
う問題を生じている。
【0006】また、図9に示した灯具80においては、
レンズ83にレンズカットが施されることなく素通し状
であるので、確かに透明感に優れる外観が得られるもの
とはなるが、例えば、奥まった位置にある複合反射面8
2で配光特性を形成するので配光特性の左右幅が確保し
難いなど、配光特性の形成に制約を受ける問題点を生じ
ている。
【0007】更に、図10に示した灯具70において
は、奥行が深くなり設置などに困難を生じる問題点を生
じると共に、非球面レンズ73の外径は小さいものとな
り、この灯具70を前照灯として採用するときには、発
光面積が小さいものであるので対向車からの視認性に劣
るものとなる問題点を生じる。
【0008】加えて、上記従来の構成の灯具70〜90
は何れも広く使用されているものであるので他との差別
化が難しく、デザイン面で斬新性を得るのが困難であ
り、また、上記従来の構成の灯具70〜90において
は、光源に対する光束利用率が奥行により左右されるの
で、市場の要求などにより薄型化したときには効率が低
下する問題点も生じている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的手段として、バルブ中心軸
上の略光源の位置に第一焦点を有し前記バルブ中心軸か
ら適宜に傾けた長軸上に適宜な焦点間距離とした第二焦
点を有する回転楕円面から前記バルブ中心軸を中心とす
る放射状に反射面として有効となる部分を10〜90°
の範囲を切取り第一反射面ユニットを形成し、同様に前
記バルブ中心軸から適宜に傾けた長軸上に前記第一反射
面ユニットの第二焦点よりも外側となる位置に第二焦点
を設けた回転楕円面から前記バルブ中心軸を中心とする
放射状に有効となる部分を10〜90°の範囲を切取り
第二反射面ユニットを形成し、適宜数の前記第一反射面
ユニットと第二反射面ユニットとを交互に組合わせるこ
とで花弁状反射面を形成し、前記花弁状反射面のそれぞ
れの第二焦点に対応しては非球面レンズが設けられてい
ることを特徴とする灯具を提供することで課題を解決す
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1〜図3に示すものは
本発明に係る灯具1の第一実施形態であり、この灯具1
は基本構成として、一つの光源2と、それぞれが複数の
第一反射面ユニット3Aと第二反射面ユニット3Bとが
組合わされて一体化された花弁状反射面3と、前記第一
反射面ユニット3Aと第二反射面ユニット3Bとの総数
に見合う数の非球面レンズ4とから構成されている。
【0011】また、この第一実施形態では、灯具1を例
えば車両用のヘッドランプとして採用する場合など必要
に応じて設けられる配光パターン形成用シェード5、お
よび、照射光量の増加、デザイン的な向上などを目的と
して設けられる中央反射面6、この中央反射面6に対応
して設けられる非球面レンズ4′、配光パターン形成用
シェード5′が設けられている例で説明する。
【0012】本発明では、前記光源2としては、シング
ルフィラメントの白熱電球やハロゲン電球、或いは、メ
タルハライドランプなどバルブ中に一つの発光源を有す
るものを採用している、よって、以下は発光源の位置を
もって光源2と称する。また、花弁状反射面3は、上記
にも説明したように第一反射面ユニット3Aと第二反射
面ユニット3Bとの組合せであり、この反射面ユニット
3A、3Bは何れも前記バルブの中心軸X(以下、バル
ブ中心軸X)を基準として設定が行われる。
【0013】前記光源2はバルブ中心軸X上に存在する
ものであるので、この光源2の位置を反射面ユニット3
A、3Bの第一焦点F1として設定する。そして、先
ず、第一反射面ユニット3Aを形成するには、図2に示
すように、前記第一焦点F1を通り、バルブ中心軸Xか
ら適宜に傾く長軸Y3Aを設定し、この長軸Y3A上に
第二焦点F3Aを設定して、前記第一焦点F1と第二焦
点F3Aとを焦点とする適宜な楕円を想定し、この楕円
を長軸Y3Aを軸として回転させることで回転楕円RO
3Aを設定する。
【0014】ここで、楕円面の反射面とは上記の回転楕
円RO3Aの内面に形成されるものであるので、灯具1
の反射面として有効となる部分を、この回転楕円RO3
Aのバルブ中心軸Xとの交点を頂点とし、前記長軸Y3
Aに対し左右が対称と成るように10〜90°の範囲で
切取れば第一反射面ユニット3Aの一つが得られるもの
となる。
【0015】同様にして第二反射面ユニット3Bの一つ
も形成されるものとなるが、この第二反射面ユニット3
Bの設定に当たっては、長軸Y3Bのバルブ中心軸Xに
対する角度、および、第二焦点F3Bの位置などが適宜
に調整され、灯具1を正面から見る状態で第二反射面ユ
ニット3Bの第二焦点F3Bが、第一反射面ユニット3
Aの第二焦点F3Aよりも適宜に外側(好ましくは、1
0〜200mm外側)に存在するものとされ回転楕円RO
3Bが設定され、この回転楕円RO3Bから必要部分が
切取られて第二反射面ユニット3Bが形成される。
【0016】このようにして形成された第一反射面ユニ
ット3Aと第二反射面ユニット3Bとは交互に組合わさ
れて一体の花弁状反射面3とされるのである。そして、
それぞれの第一反射面ユニット3Aの焦点F3Aと、そ
れぞれの第二反射面ユニット3Bの第二焦点F3Bとに
対応しては、焦点距離10〜60mmの非球面レンズ4
が、光軸Zを前記バルブ中心軸Xと略平行として配置さ
れ、前記灯具1が構成される。
【0017】上記のようにして構成された灯具1は、基
本的には略円形の配光特性を有するものであるので、例
えばこの灯具1を車両用のヘッドランプのすれ違いビー
ム用として採用をするときには、それに見合う配光特性
を与える必要を生じる。この第一実施形態では、上記の
要求に応じる手段も提供するものであり、この場合には
前記非球面レンズ4の略焦点の位置に配光パターン形成
用シェード5を設けるものであり、これは図10に示し
たのと同様な手段で実施が可能である。
【0018】また、更なる灯具1の明るさの向上を図る
ときには、本発明では図1および図2中に鎖線で示すよ
うにバルブ中心軸Xと長軸を一致させる回転楕円面の中
央反射面6を設ける。この中央反射面6は前記第一反射
面ユニット3A、第二反射面ユニット3Bと同様に光源
2の位置を第一焦点F1とし、第二焦点F3Cも前記バ
ルブ中心軸X上に設けられ、回転楕円面RO3Cが形成
され、そして必要部分が切取られて中央反射面6とされ
る。
【0019】また、前記第二焦点F3Cに対応しては、
第一反射面ユニット3A、第二反射面ユニット3Bと同
様にして非球面レンズ4′が設けられるものであり、ま
た、必要に応じては配光パターン形成用シェード5′も
配置されるものとなる。よって、図3にも示すように第
一反射面ユニット3Aおよび第二反射面ユニット3Bに
対して配置された非球面レンズ4の中心に中央反射面6
に対応する非球面レンズ4′が存在するものとなる。
【0020】ここで、前記非球面レンズ4、4′の設置
されている位置について考察すると、第一反射面ユニッ
ト3Aに対応する非球面レンズ4は同一面で同心円状に
配置され、同様に第二反射面ユニット3Bに対応する非
球面レンズ4も同一面に同心円状に配置されている。従
って、同一ユニットに対応する非球面レンズ4同士をリ
ング状に接続し、もしも異なるユニット間に段差を生じ
ているときには、その段差を円筒状などとして接続する
レンズホルダー部4aを形成すれば、前記非球面レンズ
4、4′の全ては一体化することが可能である。尚、図
1および図2は理解を容易とするために、非球面レンズ
4、4′の全てが同一面にある状態で示してある。
【0021】上記の一体化を行う際には、前記非球面レ
ンズ4、4′は当然に透明部材で形成されるものとな
り、レンズホルダー部4aにおいても同一部材で形成し
ても良いが、このレンズホルダー部4aは光の照射など
に関与することがないので、二色成形などの手法で、透
明、不透明の異なる色彩として形成されても良く、ある
いは、形成後に塗装などにより着色されても良いもので
ある。
【0022】上記非球面レンズ4、4′をレンズホルダ
ー部4aで一体化した場合、例えば、レンズホルダー部
4aを車体色としておくと共に、同様に一体化した配光
パターン形成用シェード5、5′の非球面レンズ4側の
面も車体色としておけば、昼間時にはレンズホルダー部
4aの色彩が認識されると共に、非球面レンズ4、4′
も配光パターン形成用シェード5、5′に着色された色
彩が透過して見えるものとなるので、この灯具1の全面
が車体色として観視できるなどの応用が可能となり、デ
ザイン面での自由度が増すものとなる。
【0023】尚、図2中に符号7で示すものはフィルタ
ーであり、このフィルター7は光源2を覆うキャップ状
とされ、光源2から前記花弁状反射面3、中央反射面6
に達する光を拡散或いは着色するものとされている。一
般的に楕円系反射面と非球面レンズとによる灯具におい
ては照射光がスポットライト状となり、照明が行われて
いる場所と、行われていない場所との明暗差が著しくな
る傾向がある。
【0024】この場合、前記フィルター7として、表面
にフロスト加工などが行われ適宜の拡散性を有するもの
を採用すれば、上記の著しい明暗差は、光源2からの光
がフィルター7を透過するときに適宜の拡散が行われる
ことで緩和されるものとなる。また、前記フィルター7
に拡散性に換えてアンバー色など適宜な色彩を施し、灯
具1をフォグランプなどの用途に適するものとすること
も自在であり、赤、青、黄などとして交通信号灯などと
して使用するのも自在である。
【0025】図4は、本発明の第二実施形態を要部で示
すものであり、前の第一実施形態では花弁状反射面3を
構成する第一反射面ユニット3Aと第二反射面ユニット
3Bとは共に回転楕円面として形成されていたが、回転
楕円面とした反射面ではヘッドランプとして使用する場
合、水平方向への照射幅が不足気味となることが指摘さ
れている。
【0026】この第二実施形態は、これに鑑みて成され
たものであり、第二焦点F13Aが水平方向にライン状
に拡がるように第一反射面ユニット13Aを楕円自由曲
面(複合楕円面)として形成し、第二反射面ユニット1
3Bも同様な第二焦点を有する楕円自由曲面として形成
される。尚、前記した楕円自由曲面で反射面を形成する
手段は従来例のプロジェクタ型灯具(図10参照)でも
広く行われていた手段であるので、ここでの詳細な説明
は省略する。
【0027】そして、上記のように各々が第二焦点を水
平方向にライン状とするように楕円自由曲面として形成
された反射面ユニット13A、13Bの複数が組合わさ
れて花弁状反射面13が構成されるのである。このよう
に構成された第二実施形態の灯具1における基本的な配
光特性は水平方向に長軸を有する略楕円状となり水平方
向への照射幅の不足が補われるのである。
【0028】ここで、前記第二実施形態の灯具1をすれ
違いビーム用として採用するときには前の第一実施形態
と同様にそれぞれの反射面ユニット13A、13Bに対
応して非球面レンズ4との間に配光パターン形成用シェ
ード15が設けられるが、この場合には前記配光パター
ン形成用シェード15は反射面ユニット13A、13B
が生成する水平方向にライン状の第二焦点に対応して、
非球面レンズ4の略焦点位置から水平方向の両側が非球
面レンズ4側に向かい湾曲しているものとされる。尚、
この配光パターン形成用シェード15を湾曲させる手段
も従来例のプロジェクタ型灯具(図10参照)で行われ
ていた手段である。
【0029】この第二実施形態においても、更に光利用
効率の向上を図るときには、前の第一実施形態と同様に
バルブ中心軸Xと長軸を一致させる回転楕円面の中央反
射面(図示は省略する。図1および図2を参照)を設け
るものであり、この中央反射面は前記反射面ユニット1
3A、13Bのそれぞれと同様に前記光源2の位置を第
一焦点F1とし、第二焦点もバルブ中心軸X上に水平方
向のライン状として位置させる楕円自由曲面として形成
されている。
【0030】この中央反射面の第二焦点に対応しては前
記反射面ユニット13A、13Bの場合と同様の手段で
非球面レンズ4′が配置されるものであり、また、必要
に応じては前記反射面ユニット13A、13Bの場合と
同様の手段で湾曲させられた配光パターン形成用シェー
ドが配置されるものとなる。従って、第二実施形態も非
球面レンズ4に関しては第一実施形態と同様であるの
で、この第二実施形態の灯具においてもレンズホルダー
部4aを設け、非球面レンズ4、4′の全てを一体化す
ることが可能である。
【0031】図5、図6は本発明の第三実施形態、第四
実施形態を要部で示すものであり、前述の第一実施形
態。第二実施形態の何れにおいても、非球面レンズ4、
4′は凸レンズ状として形成されていたが、本発明はこ
れを限定するものでなく、図5に第三実施形態として示
すようにフレネルレンズ状とし非球面フレネルレンズ1
4(14′)として形成することも可能であり、或い
は、図6に第四実施形態として示すように中心部24a
を凸レンズ状とし周縁部24bをフレネルレンズ状とす
るなど、凸レンズ状とフレネルレンズ状とを組合わせた
変形非球面レンズ24(24′)とするなども自在であ
る。
【0032】このようにすることで、通常は観視側に強
く突出する形状となっている非球面レンズ4を、それ程
に突出しないものとしてデザイン面での変化が与えられ
る。また、フレネル化するときのピッチを適宜とすれば
クリスタルガラスのような外観を与えられる。更には、
フレネル化することにより肉厚も均一化するので、例え
ば樹脂成形で非球面レンズ部分を形成するときには、成
形時に引けなどの変形を生じないものとなり、光学的な
精度の向上が図れるものとなる。
【0033】図7は本発明の第五実施形態を要部で示す
ものであり、この第五実施形態では非球面レンズ34
(34′)がレンズ部34a、34bとシリンドリカル
部34cで構成されている。前記レンズ部34a、34
bは前記第一実施形態で説明した非球面レンズ4を中心
軸で二分割したそれぞれの半部の形状であり、シリンド
リカル部34cはいわゆるシリンドリカルレンズ状であ
る。
【0034】そして、前記シリンドリカル部34cの両
端に前記レンズ部34a、34bがそれぞれの分割面側
で接続されている。このように非球面レンズ34を形成
することで、第一実施形態で示したように回転楕円面の
反射面ユニット3Aからの、ほヾ円形断面を有する光束
であっても、非球面レンズ34を透過するときにはシリ
ンドリカル部34cの軸W方向に拡げられる。よって、
灯具1をヘッドランプなどに使用する場合には、前記軸
Wが水平方向となるように配置すれば、水平方向に広い
配光特性が得られるものとなる。
【0035】
【発明の効果】本発明により灯具を以上に説明した構成
としたことで、先ずデザイン面においては、点灯時、非
点灯時を問わず複数の非球面レンズが存在することで、
従来にない斬新なデザインを提供できるものとなり、従
来方式の灯具との相違が主張でき、注目度が増すなどし
て商品性が高まる優れた効果を奏するものとなる。
【0036】また、レンズホルダー部を設け非球面レン
ズの全てを一体化させることで、例えばレンズホルダー
部が透明である場合には、灯具の内面がそのまま見える
レンズホルダー部からの像と、拡大して見える非球面レ
ンズとからの像とが混合し、従来にない斬新な外観が提
供できる効果も奏する。
【0037】更に、レンズホルダー部を不透明化し、シ
ェードにも着色を行うなどすれば車体色灯具など、点灯
時と非点灯時とに異なる色彩の灯具の実現できるものと
なり、加えて、非球面レンズをフレネルレンズ化すれば
あたかもクリスタルガラスのような外観も与えられるも
のとなり、即ち、本発明によれば灯具に与えられるデザ
インのバリエーションを数多いものとして商品性の向上
に極めて優れた効果を奏するものとなる。
【0038】また、性能面においては、第一、第二の反
射面ユニットが何れも外側に開く楕円系反射面で形成さ
れているので、それらの組合わせである花弁状反射面も
奥行が浅くなり、灯具全体が薄型化し設置性が向上する
ものとなる効果を奏し、また、一つの光源からの光を複
数の非球面レンズに分配することで、個々の非球面レン
ズの温度を下げ、樹脂化も可能としコストダウンにも優
れた効果を奏するものとなる。
【0039】更には、中央反射面を設けることで、光源
からの光の殆どを照射光として利用可能とし、光源に対
する光束利用率を向上させて、明るい灯具とし性能向上
にも優れた効果を奏するものであり、また、複数の非球
面レンズにより発光面積を大きくし、対向車からの視認
性も向上させる優れた効果を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る灯具の第一実施形態を一部を分
解した状態で示す斜視図である。
【図2】 図1のA―A線に沿う断面図である。
【図3】 本発明に係る灯具の正面図である。
【図4】 本発明に係る灯具の第二実施形態を要部で示
す斜視図である。
【図5】 同じく本発明に係る灯具の第三実施形態を要
部で示す断面図である。
【図6】 同じく本発明に係る灯具の第四実施形態を要
部で示す断面図である。
【図7】 同じく本発明に係る灯具の第五実施形態を要
部で示す断面図である。
【図8】 従来例を示す断面図である。
【図9】 別の従来例を示す断面図である。
【図10】 更に別の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1……灯具 2……光源 3、13……花弁状反射面 3A、13A……第一反射面ユニット 3B、13B……第二反射面ユニット 4〜34(4′〜34′)……非球面レンズ 4a……レンズホルダー部 14……非球面フレネルレンズ 24……変形非球面レンズ 5、5′……配光パターン形成用シェード 6……中央反射面 7……フィルター X……バルブ中心軸 Y……長軸 Z……非球面レンズの光軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ中心軸上の略光源の位置に第一焦
    点を有し前記バルブ中心軸から適宜に傾けた長軸上に適
    宜な焦点間距離とした第二焦点を有する回転楕円面から
    前記バルブ中心軸を中心とする放射状に反射面として有
    効となる部分を10〜90°の範囲を切取り第一反射面
    ユニットを形成し、同様に前記バルブ中心軸から適宜に
    傾けた長軸上に前記第一反射面ユニットの第二焦点より
    も外側となる位置に第二焦点を設けた回転楕円面から前
    記バルブ中心軸を中心とする放射状に有効となる部分を
    10〜90°の範囲を切取り第二反射面ユニットを形成
    し、適宜数の前記第一反射面ユニットと第二反射面ユニ
    ットとを交互に組合わせることで花弁状反射面を形成
    し、前記花弁状反射面のそれぞれの第二焦点に対応して
    は非球面レンズが設けられていることを特徴とする灯
    具。
  2. 【請求項2】 それぞれの前記非球面レンズの略焦点の
    位置には配光パターン形成用シェードが配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の灯具。
  3. 【請求項3】 前記バルブ中心軸上には、このバルブ中
    心軸と長軸を一致させ、第一焦点を前記光源近傍に位置
    させる回転楕円とした中央反射面が別体で設けられると
    共に、この中央反射面の第二焦点に対応しては非球面レ
    ンズが配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    灯具。
  4. 【請求項4】 前記中央反射面に設けられる非球面レン
    ズに対しても、この非球面レンズの略焦点位置には配光
    パターン形成用シェードが配置されていることを特徴と
    する請求項3記載の灯具。
  5. 【請求項5】 バルブ中心軸上の略光源の位置に第一焦
    点を有し前記バルブ中心軸から適宜に傾けた長軸上に適
    宜な焦点間距離としこの灯具の取付状態における水平方
    向にライン状となる第二焦点を配置した楕円自由曲面か
    ら前記バルブ中心軸を中心とする放射状に有効となる部
    分を10〜90°の範囲を切取り第一反射面ユニットを
    形成し、同様に前記バルブ中心軸から適宜に傾けた長軸
    上に前記第一反射面ユニットの第二焦点よりも外側とな
    る位置にこの灯具の取付状態における水平方向にライン
    状となる第二焦点を設けた楕円自由曲面から前記バルブ
    中心軸を中心とする放射状に有効となる部分を10〜9
    0°の範囲を切取り第二反射面ユニットを形成し、適宜
    数の前記第一反射面ユニットと第二反射面ユニットとを
    交互に組合わせることで花弁状反射面を形成し、前記花
    弁状反射面のそれぞれの第二焦点に対応しては非球面レ
    ンズが設けられていることを特徴とする灯具。
  6. 【請求項6】 それぞれの前記非球面レンズの略焦点の
    位置には配光パターン形成用シェードが配置されると共
    に、前記配光パターン形成用シェードの形状が水平方向
    に変化する第二焦点位置に対応し、非球面レンズの略焦
    点位置から水平方向の両側が非球面レンズ側に向かい湾
    曲していることを特徴とする請求項5記載の灯具。
  7. 【請求項7】 前記バルブ中心軸上には、このバルブ中
    心軸と長軸を一致させ、第一焦点を前記光源近傍に位置
    させ、第二焦点が取付状態の灯具に対し水平方向のライ
    ン状となる楕円自由曲面とした中央反射面が別体で設け
    られると共に、この中央反射面の第二焦点に対応しては
    非球面レンズが配置されていることを特徴とする請求項
    5記載の灯具。
  8. 【請求項8】 前記中央反射面に設けられる非球面レン
    ズに対しても、この非球面レンズの略焦点位置には配光
    パターン形成用シェードが配置されていると共に、前記
    配光パターン形成用シェードの形状が水平方向に変化す
    る第二焦点位置に対応し、非球面レンズの略焦点位置か
    ら水平方向の両側が非球面レンズ側に向かい湾曲してい
    ることを特徴とする請求項7記載の灯具。
  9. 【請求項9】 全ての前記非球面レンズはレンズホルダ
    ー部により一体化して形成され、前記レンズホルダー部
    は透明若しくは不透明として形成されていることを特徴
    とする請求項1から請求項8の何れかに記載の灯具。
  10. 【請求項10】 前記非球面レンズが、凸レンズ状、フ
    レネルレンズ状若しくは凸レンズ状とフレネルレンズ状
    との組合わせとして形成されていることを特徴とする請
    求項1から請求項8の何れかに記載の灯具。
  11. 【請求項11】 それぞれの前記非球面レンズは、一部
    にはシリンドリカルレンズが組合わされている形状とさ
    れていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れ
    かに記載の灯具。
  12. 【請求項12】 前記配光パターン形成用シェードの前
    記非球面レンズからの透視される面および前記レンズホ
    ルダー部の少なくとも一方が非球面レンズの色以外の色
    で着色されていることを特徴とする請求項1から請求項
    11の何れかに記載の灯具。
  13. 【請求項13】 バルブにはキャップ状とした拡散フィ
    ルター若しくは着色フィルターが設けられていることを
    特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の灯
    具。
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