JPH11328189A

JPH11328189A - 入力データの自動選択処理装置

Info

Publication number: JPH11328189A
Application number: JP10127550A
Authority: JP
Inventors: Masaki Sano; 雅規佐野; Kazuo Fukui; 一夫福井; Hideki Sumiyoshi; 英樹住吉; Yuichi Mochizuki; 祐一望月
Original assignee: Nippon Hoso Kyokai NHK; Japan Broadcasting Corp
Current assignee: Japan Broadcasting Corp
Priority date: 1998-05-11
Filing date: 1998-05-11
Publication date: 1999-11-30

Abstract

(57)【要約】【課題】簡易な操作にも拘わりなく、ユーザが必要と
する情報を迅速かつ正確に得る。【解決手段】放送あるいは通信回線を介して提供され
る気象データを受信・蓄積（１００）し、各ユーザに密
接な気象情報を自動的に選択・表示すると同時に、表示
画面上でユーザの居住地域を明示する。表示画面上でユ
ーザの居住地域を明示するために、郵便番号に対応した
画面地図上の位置を予めテーブル（６００）として保持
しておく。さらに、ユーザの操作（３００）に応じて、
その居住地域以外であっても、ユーザが希望する地域の
気象情報を容易に選択表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、伝送されたデータ
を入力し、該データの中の特定データを選択的に処理す
る自動選択処理装置に関するものである。

【０００２】さらに詳述すると、本発明は、ＩＳＤＢ
（Integrated Services Digital Broadcasting：統合デ
ィジタル放送）によるマルチメディア放送サービス等の
受信装置、例えば気象情報等のデータを受信してユーザ
の希望に応じたデータを選択的に表示させる装置、など
に適用可能な入力データの自動選択処理装置に関するも
のである。

【０００３】

【従来の技術】従来、放送あるいは通信回線を介して、
気象情報あるいは交通情報等が一般の視聴者に提供され
てきた。例えば、テレビ放送などにおける天気予報など
がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放送・
通信回線を介して提供される気象情報等は、放送時間帯
が予め決まっているので、ユーザにとって視聴可能な時
間外であることもあった。また、全国一律の天気予報等
であったり、あるいは放送サービスエリアに依存した天
気予報等であることから、必ずしもユーザが必要として
いるエリアの情報が得られるとは限らなかった。こうい
った不都合は、放送等が一方的な情報提供の形態を採る
ことに起因するものである。

【０００５】さらに、従来の斯かる情報提供形態におい
て、ユーザ側から積極的に所望の情報を得ようとした場
合には、電話あるいはＦＡＸ，電子メール等を用いるこ
とも可能であるが、統合的で解かりやすく、かつ詳細な
データを簡易に得ることができないという問題があっ
た。

【０００６】よって本発明の目的は、上述の点に鑑み、
簡易な操作にも拘わりなく、ユーザが必要とする情報を
迅速かつ正確に得ることができる入力データの自動選択
処理装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、伝送されたデータを入力し、該データ
の中の特定データを選択的に処理する自動選択処理装置
において、前記データを蓄積する記憶手段と、ユーザに
よって指定される特定の属性情報もしくは範疇情報もし
くは領域情報を含む指定情報を入力する入力手段と、前
記記憶手段に蓄積されている前記データのうち、前記指
定情報に該当するデータを読み出す選択手段と、前記選
択手段により読み出されたデータを予め決められた出力
形態で出力する出力手段とを具備したものである。

【０００８】ここで、前記出力手段として表示装置を用
いる場合には、さらに加えて、前記指定情報に含まれる
領域情報に対応した特定位置を前記表示装置上に表示さ
せる表示制御手段を備えることも可能である。前記記憶
手段に蓄積される前記データとして、例えば全国の気象
情報を用いることが可能である。また、前記入力手段に
より入力される前記領域情報として郵便番号を用いるこ
とも可能である。

【０００９】さらに、前記指定情報に含まれる領域情報
に対応した特定位置は、表示位置テーブルとして予め用
意しておくのが好適である。あるいは、前記指定情報に
含まれる領域情報に対応した特定位置は、放送あるいは
通信回線を介して、前記伝送されたデータと共に配信す
ることも可能である。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、ＩＳ
ＤＢによるマルチメディア放送サービスに適合した気象
情報受信装置を以下に説明していく。特に、視聴者が居
住する地域ばかりでなく、その居住地以外の所望する気
象情報データについても、的確かつ簡便に、選択表示す
ることができる受信装置について説明する。

【００１１】すなわち、放送あるいは通信回線を介して
提供される気象データを受信・蓄積し、各ユーザに密接
な気象情報を自動的に選択・表示すると同時に、表示画
面上でユーザの居住地域を明示することにより、必要と
される気象情報を誰でも誤りなく的確にとらえることが
できるようにした受信装置について説明する。さらに、
ユーザの操作に応じて、その居住地域以外であっても、
ユーザが希望する地域の気象情報を容易に選択表示でき
るようにした受信装置の構成についても説明する。

【００１２】本実施の形態では、ユーザの居住地域ある
いは希望する地域を特定するために、ユーザ自身が入力
した郵便番号を用いる。また、表示画面上でユーザの居
住地域を明示するために、郵便番号に対応した画面地図
上の位置を予めテーブルとして保持しておく。

【００１３】以下、図面を参照して、本実施の形態を詳
細に説明する。

【００１４】図１は本実施の形態による受信装置の全体
構成を示すブロック図、図２は図１に示した受信装置の
動作を示すフローチャートである。

【００１５】図１と共に図２を参照しながら、本受信装
置の動作を説明していく。まず、放送あるいは通信回線
を通じて提供されるデータは、信号線１を介して、デー
タ受信・蓄積部１００に入力される（ステップＳ１）。
このデータ受信・蓄積部１００には、全国のあらゆる気
象に関するデータが蓄積される。

【００１６】次に、データ選択部２００には、あらかじ
めユーザが自分の居住地区の郵便番号を入力し設定する
（ステップＳ２）。この郵便番号の入力は、指示入力部
３００をユーザが操作することにより行う（信号線
２）。

【００１７】指示入力部３００は、図３に示すようにテ
レビのリモコン操作に似た方式を採るものであって、上
下左右の矢印キー・決定キー・取り消しキー等を用いる
ことにより、画面内に現れた数字を選択して７桁の郵便
番号を入力する（ステップＳ３）。

【００１８】上記のデータ選択部２００は、書き換え可
能で電源を切っても記憶が保持できるメモリ、例えばハ
ードディスク上に形成されたファイルという形で実現で
きる。このデータ選択部２００から表示制御部４００に
上記ユーザの居住地域を指示する（信号線３）ことによ
り、表示制御部４００は該当するデータのみをデータ受
信・蓄積部１００に取りに行き（信号線５，６）、ディ
スプレイ部５００に表示する（信号線７：ステップＳ
４）。

【００１９】したがって、次回の電源投入時、あるい
は、多種多様なサービスから気象サービスを選択した場
合など、次回からユーザが気象情報を得ようとした場合
には、ユーザ毎の居住地域の詳しい気象情報を自動的に
表示できるようになる（ステップＳ１→ステップＳ２→
ステップＳ４：図８参照）。例えば、千葉県に住んでい
るユーザは、まず全国的な気象概況（雲の動き、天気
図）に続いて、千葉県の詳しい天気予報、または千葉県
の３時間毎の天気・気温の移り変わり情報を表示するこ
とができる。

【００２０】また、ステップＳ５に示してある「各種設
定」では、郵便番号の再設定、および追加をすることが
できる。追加によりユーザが居住地域以外の郵便番号を
指示入力部３００から入力することにより（信号線
２）、ユーザが居住する地域以外の気象データについて
も、データ受信・蓄積部１００から該当する気象データ
を以後自動的に取り出し表示することができる（信号線
５→６→７）。このほか、自動表示の場合の表示時間、
表示項目などの設定を行うことができる。

【００２１】図４は、ステップＳ６に示してある「どこ
でも天気予報」の表示画面例である。すなわち、この
「どこでも天気予報」は、ユーザ自身の操作により必要
とする気象情報を選択して表示させる動作モードであ
る。例えば、千葉県に住んでいるユーザが仙台に明日出
張するので、明日の仙台の気温を知りたい場合には、図
４の画面左にあるメニュー内の「予想気温」という項目
を選択し、かつ、仙台を含む地域を選択するために「各
地の天気」という項目を選択する。すると、表示画面は
図５に示すような地域選択の画面に切り替わる（ステッ
プＳ７）ので、この画面上で宮城県を選択して目的地の
予想気温を表示する。

【００２２】なお図５では、地域選択の画面例として、
東北地方の地図とその都道府県名を表示させているが、
場合によっては、全国版であったり、九州地方版であっ
たりする。

【００２３】再び図１に戻り、表示位置テーブル６００
について説明する。表示位置テーブル６００には、図６
に示すように、郵便番号と、その郵便番号に相当する地
域の代表点（例えば、その地域における中央部の画面上
での位置座標）との対応が記憶されている。図７は、表
示位置テーブル６００に記憶されているデータをデータ
選択部８の指示により読み出して、表示制御部４００に
送ることにより（信号線８，９）、ディスプレイ部５０
０で表示させた場合の一例を示している。

【００２４】この表示制御により、気象画面上にユーザ
の居住地域を示すことが可能となるので、種々のサービ
スが実現できる。

【００２５】例えば、図８は、房総半島付近における降
雨地域の時間的な移り変わりを示したものである。本図
の（ａ），（ｂ），（ｃ）の順に時間が経過している。
本図中、（Ｉ）の横線は海域、（II）の斜め線は降雨地
域を示している。また、地点Ｐの×印は、ユーザの居住
位置を示している。ユーザは、自分の居住地域を表す×
印が付いている画面を見て、「現在降っている雨は局地
的なもので、すぐ通り過ぎそうか？」どうか、というこ
とを容易に判別することが可能になる。これとは逆に、
その居住地域に気象的に重要な変化が予想されるとき
（例えば、「もうすぐ雨が降ります」、「暴風警報が発
令されました」といったとき）、ユーザの受信装置ごと
にアラームを出すよう構成することも可能である。

【００２６】なお、表示位置テーブル６００は、ＲＯＭ
等に書き込まれた固定的なデータのみならず、気象画面
ごとに情報提供者（放送局等）が気象データと一緒に配
信するものであってもよい。また、現在のＧＰＳ利用の
ナビゲーションシステムでは、地形と緯度・経度の対応
が正確にとれている必要があるが、本実施の形態によれ
ば、郵便番号と、相当する地域の代表点との正確な対応
のみをテーブルに記述しておけば、多少精度の悪い地図
を用いても良いことになるので、より豊かな表現が実現
可能になる。

【００２７】さらに、表示制御部４００は、必要に応じ
た表示画面を出力するよう、適宜その制御形態を変更す
ることが可能である。

【００２８】上述した説明は、気象データを選択・表示
する場合のものであるが、本発明は上記実施の形態に限
定されるものではなく、例えば水道工事・停電・局所的
な災害地域に関する情報あるいは交通情報等の各種デー
タに適用し得ることは勿論である。また、ディスプレイ
部５００の替わりに、プリンタ・画像情報記憶媒体・デ
ータ送信装置などの各種出力装置を用いることができ
る。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
簡易な操作にも拘わりなく、ユーザが必要とする情報を
迅速かつ正確に得ることができる。

【００３０】より具体的には、地域に関連付けられる情
報（例えば、気象情報）を蓄積し、予め定めたフィルタ
処理によりその必要性を自動判別したり、地図上での居
住地域を明確にすることにより、ユーザはいつでも必要
なときに上記情報を的確に受け取ることが可能となる。
また、他の必要な地域の情報についても、ユーザの指示
に従って得ることができるので、情報サービスの品質を
総合的に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した気象情報受信装置を示すブロ
ック図である。

【図２】図１に示した受信装置の動作を説明したフロー
チャートである。

【図３】郵便番号入力画面の一例を示す図である。

【図４】図２に示した「どこでも天気予報」モードの表
示画面を例示した図である。

【図５】地域選択画面の一例を示す図である。

【図６】表示位置テーブルの一例を示す図である。

【図７】表示位置テーブルを利用した表示例を示す図で
ある。

【図８】ユーザ居住地域の表示例を示す図である。

【符号の説明】

１００データ受信・蓄積部２００データ選択部３００指示入力部４００表示制御部５００ディスプレイ部６００表示位置テーブル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者望月祐一東京都世田谷区砧一丁目10番11号日本放送協会放送技術研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】伝送されたデータを入力し、該データの
中の特定データを選択的に処理する自動選択処理装置に
おいて、前記データを蓄積する記憶手段と、ユーザによって指定される特定の属性情報もしくは範疇
情報もしくは領域情報を含む指定情報を入力する入力手
段と、前記記憶手段に蓄積されている前記データのうち、前記
指定情報に該当するデータを読み出す選択手段と、前記選択手段により読み出されたデータを予め決められ
た出力形態で出力する出力手段とを具備したことを特徴
とする入力データの自動選択処理装置。
【請求項２】請求項１に記載の自動選択処理装置にお
いて、前記出力手段として表示装置を用いる場合には、
さらに加えて、前記指定情報に含まれる領域情報に対応した特定位置を
前記表示装置上に表示させる表示制御手段を備えたこと
を特徴とする入力データの自動選択処理装置。
【請求項３】請求項２に記載の自動選択処理装置にお
いて、前記記憶手段に蓄積される前記データは全国の気象情報
であり、前記入力手段により入力される前記領域情報と
して郵便番号を用いることを特徴とする入力データの自
動選択処理装置。
【請求項４】請求項２に記載の自動選択処理装置にお
いて、前記指定情報に含まれる領域情報に対応した特定位置
は、表示位置テーブルとして予め用意しておくことを特
徴とする入力データの自動選択処理装置。
【請求項５】請求項２に記載の自動選択処理装置にお
いて、前記指定情報に含まれる領域情報に対応した特定位置
は、放送あるいは通信回線を介して、前記伝送されたデ
ータと共に配信されることを特徴とする入力データの自
動選択処理装置。