JPH11328059A - サーバ装置、情報通信システムおよび情報通信方法 - Google Patents

サーバ装置、情報通信システムおよび情報通信方法

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JPH11328059A
JPH11328059A JP10133309A JP13330998A JPH11328059A JP H11328059 A JPH11328059 A JP H11328059A JP 10133309 A JP10133309 A JP 10133309A JP 13330998 A JP13330998 A JP 13330998A JP H11328059 A JPH11328059 A JP H11328059A
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JP
Japan
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information communication
communication terminal
server device
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data
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JP10133309A
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English (en)
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Yasuhiro Terayama
康浩 寺山
Hiroshi Sakurai
博 桜井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報通信端末宛ての受信データを記憶蓄積す
る各情報通信端末用のメモリを適切に管理することがで
きるサーバ装置を提供する。 【解決手段】 共通サーバ装置のメールサーバ22のメ
ールボックス22Mは、複数の会員端末宛ての受信デー
タを蓄積するメモリ部であり、このメモリ部は、複数の
会員端末毎に区分けされている。メールサーバ22が、
各会員端末毎のメモリ部の使用量が予め設定される設定
量を越えた会員端末に対して、マスタサーバ21によっ
て、容量超過警告を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、電子メ
ール通信などのデータ通信サービスを提供するサーバ装
置、このサーバ装置が用いられて形成される情報通信シ
ステムおよび情報通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータを用い、例え
ば、インターネットを通じて、テキストデータや画像デ
ータをやり取りする電子メール通信が広く利用されるよ
うになってきている。この電子メール通信の場合、テキ
ストデータや画像データなどからなる電子メールのやり
取りは、契約を結んだサービスプロバイダのサーバ装置
を介して行われる。
【0003】例えば、インターネットを通じて行う電子
メール通信の場合、目的とする相手先への電子メール
は、相手先が契約を結んだISP(インターネットサー
ビスプロバイダ)のサーバ装置に蓄積される。同様に、
自分宛ての電子メールは、自分が契約を結んだISPの
サーバ装置に蓄積される。
【0004】そして、自分宛に届いている電子メールを
見る場合には、契約を結んだISPのサーバ装置と自己
のパーソナルコンピュータとの間に通信路を接続し、当
該サーバ装置に蓄積されている自分宛の電子メールを自
己のパーソナルコンピュータに取り込み、パーソナルコ
ンピュータを通じて見ることができるようにされてい
る。
【0005】また、最近では、PHS端末などの携帯無
線通信端末の普及と、これら携帯無線通信端末を用いた
データ通信の伝送速度の高速化により、音声通信だけで
なく、例えばテキストデータや画像データなどの種々の
データを無線通信するようにする無線データ通信サービ
スが注目されている。
【0006】例えば、PHS端末を使用する例では、伝
送速度が32kビット/秒でのデータ通信が可能とな
り、アナログ電話回線でモデムを使用した場合の伝送速
度の28.8kビット/秒または33.6kビット/秒
と同程度の伝送速度となり、携帯無線通信端末により屋
外などからも、電子メールのやり取りや、ファクシミリ
通信などが行える環境が整ってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子メール
通信の場合、前述したように、電子メールのやり取り
は、サービスプロバイダのサーバ装置を介して行われ、
各サービスプロバイダのサーバ装置には、各契約者宛の
電子メールが蓄積される。このため、電子メールの蓄積
を無制限に行っていると、サーバ装置にかかる負荷が大
きくなるばかりでなく、契約者宛の電子メールを蓄積す
るメモリの記憶容量が不足し、新たな電子メールの蓄積
ができなくなるなどの不都合が生じる。
【0008】そこで、サービスプロバイダのサーバ装置
においては、サーバ装置の電子メールの記憶領域(以
下、メールスプール領域という)に蓄積されてから所定
期間(例えば2週間)経過した電子メールについては、
サーバ装置が、メールスプール領域から自動的に削除し
たり、また、契約者が自己のパーソナルコンピュータに
電子メールを取り込んだときに、パーソナルコンピュー
タに取り込まれた電子メールについては、自動的に、あ
るいは、契約者が削除してもよいと確認したものについ
て、サーバ装置がメールスプール領域から削除するよう
にすることが行われている。
【0009】このようにして、サービスプロバイダのサ
ーバ装置においては、システム上の仕様で、各契約者ベ
ースの電子メールの蓄積領域(以下、メールスプール領
域という)の制限をすることにより、サーバ装置のメモ
リ部に記憶容量が不足しないようにしている。しかし、
各契約者に対しては容量制限を告知していない。容量制
限を告知するためには、各契約者毎にメールスプール領
域の容量管理を行わなければならないが、以下の理由に
より、各契約者毎にメールスプール領域の容量制限の告
知を行うための容量管理は行われていないためである。
【0010】容量制限を告知するためには、各契約者に
対して、予め決められた記憶容量のメールスプール領域
を割り当てておかなければならならない。この場合、各
契約者に対して一律に、予め決められた記憶容量のメー
ルスプール領域を割り当てるようにすると、メールスプ
ール領域の使用量の少ない契約者についても、予め決め
られた比較的に記憶容量の大きなメールスプール領域を
割り当てることになる。この場合には、サーバ装置に必
要以上の記憶容量のメモリの実装が必要になり、コスト
アップにつながってしまうという問題がある。
【0011】一方、パーソナルコンピュータを用いた電
子メール通信の場合には、各契約者毎にメールスプール
領域の容量制限の告知を行うための容量管理を行わなく
ても、自己の備えるハードディスクなどの記憶容量の大
きな記録媒体に自分宛ての電子メールを取り込んだ後
に、前述したように、サーバ装置のメールスプール領域
に蓄積されている電子メールを削除するようにすれば、
自分宛の電子メール自体が消滅してしまうことはないの
で、大きな問題が発生することはない。
【0012】しかし、例えば、携帯無線通信端末を用い
て電子メール通信を行う場合、携帯無線通信端末は、携
帯性をよくするため、小型化、軽量化が図られており、
自分宛の電子メールを蓄積しておくために、例えばハー
ドディスクのような記憶容量の大きな記録媒体を用いる
ことができない。したがって、携帯無線通信端末の場合
には、パーソナルコンピュータのようにサーバ装置のメ
ールスプール領域に記憶されている自分宛の電子メール
の全部を取り込んで記憶保持しておくことができない。
【0013】このため、従来のように、サーバ装置にお
いて、メールスプール領域に蓄積された電子メールを所
定期間経過後に自動的に削除したり、携帯無線通信端末
が一旦取り込んだ電子メールは、自動的に、あるいは、
端末側の了承を得て削除するようにすると、重要な電子
メールであるにもかかわらず、サーバ装置のメールスプ
ール領域から削除されてしまい、サーバ装置側にも、携
帯無線通信端末側にも記憶保持されない電子メールが発
生してしまう。この場合、サーバ装置のメールスプール
領域から削除された電子メールは、繰り返し見ることが
できなくなってしまう。
【0014】この発明は、以上の点にかんがみ、情報通
信端末用のデータを蓄積するメモリ部を適切に管理し、
情報通信端末の使用者に対して不便を感じさせることな
くデータ通信サービスを提供することができるサーバ装
置、および、このサーバ装置を用いた情報着信システ
ム、情報通信方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明のサーバ装置は、情報通信端
末からの接続要求により通信路を形成して情報の通信を
行うとともに、複数の前記情報通信端末のそれぞれ用に
区分けされた情報記憶用のメモリ部を備えるサーバ装置
であって、前記情報通信端末毎のメモリ部の使用量が、
予め決められた設定量を越えたか否かを判別する判別手
段と、前記判別手段で前記メモリ部の使用量が前記設定
量を越えたと判別された情報通信端末に、容量超過警告
を通知するようにする容量超過警告通知手段とを備える
ことを特徴とする。
【0016】この請求項1に記載のサーバ装置によれ
ば、サーバ装置には、当該サーバ装置との間で情報通信
を行うことが可能にされた複数の情報通信端末毎に区分
けされたメモリ部が設けられており、各情報通信端末毎
のメモリ部の使用量が予め設定された設定量を越えたか
否かが判別手段により判別される。
【0017】そして、判別手段により、メモリ部の使用
量が予め設定された設定量を越えたと判別された情報通
信端末には、容量超過警告通知手段により、容量超過警
告が通知される。
【0018】これにより、各情報通信端末毎のメモリ部
の容量管理を各情報通信端末毎に行われ、各情報通信端
末の使用者は、容量超過警告により、自己に割り当てら
れているメモリ部の使用量が設定量を越えたことを知る
ことができるようにされる。また、容量超過警告を受け
たときには、自己に割り当てられているサーバ装置のメ
モリ部に記憶されている情報のうち、重要な情報を取り
込むなどの必要な処理を行うことができるようにされ
る。
【0019】また、請求項2に記載の発明のサーバ装置
は、請求項1に記載のサーバ装置であって、前記判別手
段は、予め決められたタイミング毎に、前記情報通信端
末毎の前記メモリ部の使用量が前記設定量を越えたか否
かを判別するものであり、前記容量超過警告通知手段を
通じて前記容量超過警告を通知した後、前記容量超過警
告が通知された前記情報通信端末に割り当てられている
前記メモリ部の使用量が、前記設定量を越えたままであ
るときに、前記情報通信端末に対して、削除警告を通知
する削除警告通知手段と、前記削除警告通知手段を通じ
て、前記削除警告を通知した後に、前記削除警告を受け
た前記情報通信端末に割り当てられている前記メモリ部
から所定のデータを削除する削除手段とを備えることを
特徴とする。
【0020】この請求項2に記載の情報通信システムに
よれば、予め決められたタイミング毎に、判別手段によ
り、情報通信端末毎のメモリ部の使用量が予め設定され
る設定量を越えたか否かが判別され、メモリ部の使用量
が設定量を越えた情報通信端末に対しては、容量超過警
告通知手段により容量超過警告が通知される。
【0021】そして、容量超過警告通知手段を通じて容
量超過警告を通知した後においても、容量超過警告を受
けた情報通信端末のメモリ部の使用量が設定量を越えた
ままであるときには、削除警告通知手段により、当該情
報通信端末に対して削除警告が通知される。この削除警
告がされた後において、削除手段により、当該情報通信
端末に割り当てられているサーバ装置のメモリ部に記憶
されている所定のデータが削除される。例えば、当該情
報通信端末に割り当てられているメモリ部に記憶されて
いる蓄積データが、予め決められた量にまで削除され
る。所定のデータは、当該情報通信端末に割り当てられ
ているメモリ部に蓄積されている蓄積データの一部であ
る場合、または、全部である場合を含む。
【0022】これにより、容量超過警告が通知された
後、容量超過警告を受けた情報通信端に割り当てられて
いるメモリ部の使用量が設定量を越えたままのときに
は、削除警告の通知後、削除手段により当該情報通信端
末に割り当てられているメモリ部のデータが自動的に削
除されるので、情報通信端末用のメモリ部が記憶容量オ
ーバーになることがないようにされる。
【0023】また、各情報通信端末の使用者は、容量超
過警告、削除警告に応じて、重要な情報を情報通信端末
に取り込むなどの必要な処理を行うことができるととも
に、削除警告により、重要な情報が情報通信端末の使用
者が知らないうちに削除されるなどの不都合を防止する
ことができる。
【0024】また、請求項3に記載の発明のサーバ装置
は、請求項1に記載のサーバ装置であって、前記判別手
段は、予め決められたタイミング毎に、前記情報通信端
末毎の前記メモリ部の使用量が前記設定量を越えたか否
かを判別するものであり、前記容量超過警告通知手段を
通じて前記容量超過警告を通知した前記情報通信端末に
ついて、前記メモリ部の使用量が、前記設定量を越えた
ままである場合において前記容量超過警告通知手段を通
じて通知される前記容量超過警告の通知回数をカウント
するカウント手段と、前記カウント手段からのカウント
出力に基づいて、前記容量超過警告の通知回数が、予め
決められた回数よりも多くなった前記情報通信端末に割
り当てられている前記メモリ部から所定のデータを削除
する削除手段とを備えることを特徴とする。
【0025】この請求項3に記載のサーバ装置によれ
ば、判別手段により、予め決められたタイミング毎に各
情報通信端末毎のメモリ部の使用量が予め設定された設
定量を越えているか否かが判別され、使用量が設定量を
越えている情報通信端末には、容量超過警告通知手段を
通じて、容量超過警告が通知される。
【0026】そして、カウント手段により、情報通信端
末毎に、容量超過警告が行われた後、メモリ部の使用量
が設定量を越えたままである場合において、容量超過警
告通知手段により通知される容量超過警告の通知回数が
カウントされる。このカウント手段のカウント値、すな
わち、容量超過警告の通知回数が、予め決められた回数
より多くなった情報通信端末に割り当てられているサー
バ装置のメモリ部に蓄積されている所定のデータが、削
除手段により削除される。
【0027】これにより、各情報通信端末に対しては、
予め決められた回数分の容量超過警告通知が行われるこ
とになり、情報通信端末の使用者に対して、メモリ部の
使用量が設定量を越えていることを確実に知らせること
ができる。そして、容量超過警告の通知を受けた情報通
信端末の使用者は、サーバ装置から重要なデータを取り
込むなどの必要な処理を行うことができるようにされ
る。
【0028】また、所定回数分の容量超過警告の通知が
された後、削除手段により当該情報通信端末用に割り当
てられているサーバ装置のメモリ部に記憶されているデ
ータが自動的に削除されるので、情報通信端末用のメモ
リ部が記憶容量オーバーになることがないようにされ
る。
【0029】また、請求項4に記載の発明のサーバ装置
は、請求項3に記載のサーバ装置であって、前記カウン
ト手段からのカウント出力に基づいて、前記容量超過警
告の通知回数が、予め決められた回数よりも多くなった
前記情報通信端末に対して、削除警告を通知する削除警
告通知手段を備え、前記削除手段は、前記削除警告の通
知後、その削除警告が通知された前記情報通信端末に割
り当てられている前記メモリ部から所定のデータを削除
することを特徴とする。
【0030】この請求項4に記載のサーバ装置によれ
ば、このカウント手段のカウント値が、予め決められた
回数より多くなった情報通信端末に対しては、削除警告
通知手段により削除警告が通知され、この後、削除手段
により、当該情報通信端末用に割り当てられているサー
バ装置のメモリ部に記憶されている所定のデータが、削
除される。
【0031】この場合にも、例えば、当該情報通信端末
に割り当てられているメモリ部に記憶されている蓄積デ
ータが、削除手段により、予め決められた量にまで削除
される。所定のデータは、当該情報通信端末に割り当て
られているメモリ部に蓄積されている蓄積データの一部
である場合、または、全部である場合を含む。
【0032】これにより、メモリ部のデータが削除され
る場合には、削除処理に先立って、削除警告が通知され
るので、情報通信端末の使用者が、気が付かないうち
に、その情報通信端末用のメモリ部のデータが削除され
てしまうことがないようにされる。これにより、重要な
情報が情報通信端末の使用者が知らないうちに削除され
るなどの不都合を防止することができる。
【0033】また、請求項5に記載の発明のサーバ装置
は、請求項2、請求項3または請求項4に記載のサーバ
装置であって、前記削除手段は、前記情報通信端末用の
メモリ部への記憶時期が古いデータから順にデータを削
除することを特徴とする。
【0034】この請求項5に記載のサーバ装置によれ
ば、削除手段により、サーバ装置に設けられている各情
報通信端末毎のメモリ部に記憶されているデータを削除
する場合には、メモリ部への記録順が早い順、すなわ
ち、記録が古い順にメモリ部に記憶されているデータか
ら削除される。
【0035】これにより、使用する確率の高い、比較的
新しいデータは、メモリ部に残るようにすることができ
るようにされる。
【0036】また、請求項6に記載の発明のサーバ装置
は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請
求項5に記載のサーバ装置であって、前記情報通信端末
からの削除要求を受信し、前記情報通信端末に割り当て
られている前記メモリ部から、前記受信した削除要求に
基づいて、データを削除する要求データ削除手段を備え
ることを特徴とする。
【0037】この請求項6に記載のサーバ装置によれ
ば、要求データ削除手段により、各情報通信端末から送
信されてくる削除要求に基づいて、削除要求を送信して
きた情報通信端末に割り当てられているサーバ装置のメ
モリ部からデータが削除される。
【0038】これにより、容量超過警告を受けた情報通
信端末からの削除要求に応じて、サーバ装置の情報通信
端末用のメモリ部に記憶されている情報を削除すること
ができるので、例えば、容量超過警告を受けた情報通信
端末からの当該情報通信端末の使用者の意思に応じた削
除要求に基づいて、サーバ装置のメモリ部の情報を削除
することができるようにされる。
【0039】また、請求項7に記載の発明のサーバ装置
は、情報通信端末からの接続要求により通信路を形成し
て情報の通信を行うとともに、複数の前記情報通信端末
のそれぞれ用に区分けされた情報記憶用のメモリ部を備
えるサーバ装置であって、前記情報通信端末からの接続
要求に応じて、前記情報通信端末との間に通信路を接続
する通信路接続手段と、前記情報通信端末毎のメモリ部
の使用量が、予め決められる設定量を越えたか否かを判
別する判別手段と、前記接続要求をしてきた前記情報通
信端末用の前記メモリ部の使用量が前記設定量を越えて
いると前記判別手段により判別されている場合には、前
記通信路接続手段により接続した通信路を通じて、前記
接続要求をしてきた前記情報通信端末に、容量超過警告
を通知する容量超過警告通知手段とを備えることを特徴
とする。
【0040】この請求項7に記載の発明のサーバ装置に
よれば、情報通信端末からサーバ装置に接続要求が送信
されてくると、通信路接続手段により接続要求元の情報
通信端末との間に通信路が接続される。このとき、接続
要求元の情報通信端末に割り当てられているメモリ部の
使用量が予め決められる設定量を越えていると判別手段
により判別された場合、あるいは、判別されている場合
には、容量超過警告通知手段により、当該接続要求元の
情報通信端末に容量超過警告が通知される。
【0041】これにより、サーバ装置との接続時におい
て、接続要求元の情報通信端末用のメモリ部の使用量が
設定量を越えているときには、当該接続要求元の情報通
信端末にには、容量超過警告が通知されるので、接続要
求元の情報通信端末の使用者に対して、容量超過警告を
確実に通知し、必要な処理を行うように促すことができ
る。
【0042】また、請求項8に記載の発明のサーバ装置
は、請求項7に記載のサーバ装置であって、接続要求を
送信してきた前記情報通信端末に割り当てられた前記メ
モリ部に記憶蓄積されている蓄積データの一覧リスト
を、その一覧リスト中の蓄積データの中から削除する蓄
積データを選択させるために送信する削除用蓄積データ
一覧リスト送信手段と、前記情報通信端末からの前記一
覧リスト中から削除すべきとして選択された蓄積データ
の指示情報を含む削除要求を受信し、前記情報通信端末
に割り当てられている前記メモリ部の蓄積データの中か
ら前記指示情報で指示されたデータを削除する指示デー
タ削除手段とを備えることを特徴とする。
【0043】この請求項8に記載の発明のサーバ装置に
よれば、容量超過警告とともに、あるいは、情報通信端
末からの要求に応じて、削除用蓄積データ一覧リスト送
信手段により、接続要求元の情報通信端末に割り当てら
れているメモリ部の蓄積データの一覧リストが、接続要
求元の情報通信端末に送信される。
【0044】この一覧リストから削除すべきとして選択
された蓄積データの指示情報を含む削除要求が、接続要
求元の情報通信端末から送信されてきたときには、送信
されてきた削除要求に基づいて、指示データ削除手段に
より、当該接続要求元の情報通信端末用のメモリ部か
ら、指示された蓄積データが削除される。
【0045】これにより、容量超過警告を受けた情報通
信端末の使用者は、サーバ装置から提供される一覧リス
トを通じて、サーバ装置に割り当てられている自分用の
メモリ部から不必要な情報を削除するようにすることが
できる。
【0046】また、請求項9に記載の発明の情報通信シ
ステムは、サーバ装置と情報通信端末とがネットワーク
を通じて接続可能にされ、前記サーバ装置は、複数の前
記情報通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記憶用
のメモリ部を備え、前記情報通信端末からの要求に応じ
て、前記メモリ部に蓄積されている蓄積データを提供す
るようにする情報通信システムであって、前記サーバ装
置は、前記情報通信端末用の前記メモリ部に記憶されて
いる蓄積データの一覧リストを、その一覧リスト中の各
蓄積データの重要度を設定させるために、前記情報通信
端末に送信する蓄積データ一覧リスト送信手段と、前記
情報通信端末から送信されてくる蓄積データ毎の重要度
情報に基づいて、前記情報通信端末に割り当てられてい
る前記メモリ部の蓄積データのそれぞれに重要度情報を
設定する重要度情報設定手段と、前記情報通信端末毎の
メモリ部の使用量が、予め決められる設定量を越えたか
否かを判別する判別手段と、前記判別手段で前記メモリ
部の使用量が前記設定量を越えたと判別された情報通信
端末に、容量超過警告を通知するようにする容量超過警
告通知手段と、前記容量超過警告通知手段を通じて前記
容量超過警告を通知した後、前記容量超過警告が通知さ
れた前記情報通信端末に割り当てられている前記メモリ
部の使用量が、前記設定量を越えたままであるときに、
前記情報通信端末に割り当てられている前記メモリ部に
記憶されている蓄積データのうち、重要度の低い蓄積デ
ータから順に削除する削除手段とを備え、前記情報通信
端末は、前記サーバ装置から提供される前記蓄積データ
一覧リストに基づいて、前記サーバ装置の前記メモリ部
に記憶されている蓄積データのそれぞれに対する重要度
情報の入力を受け付ける重要度情報受付手段と、前記重
要度情報受付手段を通じて入力された前記重要度情報
を、前記サーバ装置に送信する重要度情報送信手段とを
備えることを特徴とするこの請求項9に記載の情報通信
システムによれば、サーバ装置には、当該サーバ装置と
の間で情報通信を行うことが可能にされた複数の情報通
信端末毎に区分けされた情報記憶用のメモリ部が設けら
れている。
【0047】そして、情報通信端末からの要求に応じ
て、サーバ装置の蓄積データ一覧リスト送信手段によ
り、要求元の情報通信端末用の前記メモリ部に記憶され
ている蓄積データの一覧リストが作成されて、要求元の
情報通信端末に送信される。
【0048】情報通信端末においては、蓄積データの一
覧リストの送信を受けて、この蓄積データの一覧リスト
に基づいた当該情報通信端末の使用者からの各蓄積デー
タに対する重要度情報が、重要度情報受付手段により受
け付けられ、受け付けられた重要度情報が重要度情報送
信手段を通じてサーバ装置に送信される。
【0049】サーバ装置においては、各情報通信端末か
ら送信されてくる蓄積データのそれぞれに対する重要度
情報に基づいて、重要度情報設定手段により、各情報通
信端末用の前記メモリ部に記憶されている各蓄積データ
に対して重要度が設定される。
【0050】一方、サーバ装置においては、判別手段に
より、各情報通信端末毎のメモリ部の使用量が、予め設
定される設定量を越えたか否かが判別され、メモリ部の
使用量が設定量を越えているい情報通信端末に対して
は、容量超過警告通知手段により、容量超過警告が通知
される。
【0051】この容量超過警告の通知の後、容量超過警
告を受けた情報通信端末の前記メモリ部の使用量が、設
定量を越えたままであるときには、削除手段により、当
該情報通信端末用に割り当てられているメモリ部に記憶
されている蓄積データのうち、重要度の低い蓄積データ
から順に削除される。
【0052】これにより、各情報通信端末の使用者は、
自己に割り当てられているメモリ部の使用量が設定量を
越えたことを知ることができ、容量超過警告を受けた場
合には、自己に割りあてられているメモリ部に記憶され
ている蓄積データのうち、重要な蓄積データを情報通信
端末に取り込んだり、不要な蓄積データを削除するなど
の必要な処理を行うことができるようにされる。
【0053】また、容量超過警告を受けた後、当該情報
通信端末に割り当てられたメモリ部の使用量が、設定量
を越えたままであるときには、削除手段により、例え
ば、使用量が予め決められた量より少なくなるように、
重要度の低いとされた蓄積データから消去するようにさ
れるので、重要度の高い蓄積データについては、サーバ
装置のメモリ部に記憶したままにしておくことができる
ようにされる。したがって、重要な蓄積データをサーバ
装置のメモリ部から、情報通信端末の使用者が知らない
うちに削除されてしまうという不都合を防止することが
できる。
【0054】また、請求項10に記載の発明の情報通信
システムは、請求項9に記載の情報通信システムであっ
て、前記サーバ装置は、前記情報通信端末からの削除要
求を受信し、前記情報通信端末に割り当てられている前
記メモリ部から、前記受信した削除要求に基づいて、蓄
積データを削除する要求データ削除手段を備え、前記情
報通信端末は、前記サーバ装置の前記メモリ部に記憶さ
れている蓄積データのうち削除する蓄積データの指示入
力を受け付ける削除指示入力受付手段と、前記削除指示
入力受付手段を通じて入力された前記指示入力に基づい
て、削除要求を形成し、これを前記サーバ装置に送信す
る削除要求送信手段とを備えることを特徴とする。
【0055】この請求項10に記載の情報通信システム
によれば、情報通信端末においては、例えば、サーバ装
置から送信されてくる蓄積データの一覧リストに基づい
て、自己の割り当てられているメモリ部の蓄積データの
うち削除する蓄積データを指示する指示入力が、削除指
示入力受付手段により受け付けられ、この受け付けられ
た指示入力に基づいて、削除要求送信手段により指示さ
れた蓄積データを削除するための削除要求が形成され、
サーバ装置に送信される。
【0056】サーバ装置においては、要求データ削除手
段により、情報通信端末からの削除要求基づいて、当該
削除要求元の情報通信端末用のメモリ部に記憶されてい
る蓄積データが削除される。
【0057】これにより、サーバ装置の削除手段によ
り、重要度の低い順に蓄積データが削除される前に、容
量超過警告を受けた情報通信端末からの削除要求に応じ
て、サーバ装置の情報通信端末用のメモリ部に記憶され
ている蓄積データを削除することができる。すなわち、
容量超過警告を受けた情報通信端末からの当該情報通信
端末の使用者の意思に応じた削除要求により、サーバ装
置のメモリ部の蓄積データを削除し整理することができ
るようにされる。
【0058】また、請求項11に記載の発明の情報通信
システムは、サーバ装置と情報通信端末とがネットワー
クを通じて接続可能とされ、前記サーバ装置は、複数の
前記情報通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記憶
用のメモリ部を備え、前記情報通信端末からの要求に応
じて、前記メモリ部に蓄積されている蓄積データを提供
するようにする情報通信システムであって、前記サーバ
装置は、前記情報通信端末からの接続要求に応じて、前
記情報通信端末との間に通信路を接続する通信路接続手
段と、前記情報通信端末毎のメモリ部の使用量が、予め
決められた設定量を越えたか否かを判別する判別手段
と、前記通信路接続手段により通信路を接続する場合
に、接続要求元の前記情報通信端末に割り当てられてい
る前記メモリ部の使用量が前記設定量を越えていると前
記判別手段により判別されている場合には、前記情報通
信端末用の前記メモリ部に記憶されている蓄積データの
一覧リストを、前記メモリ部の使用量が前記設定量を越
えていることを警告するとともに、その一覧リスト中の
蓄積データの中から削除する蓄積データを選択させるた
めに、前記情報通信端末に送信する削除用蓄積データ一
覧リスト送信手段と、前記情報通信端末からの削除要求
を受信し、前記情報通信端末に割り当てられている前記
メモリ部から、前記受信した前記削除要求に基づいて、
蓄積データを削除する要求データ削除手段とを備え、前
記情報通信端末は、使用者からの指示に応じて、前記サ
ーバ装置に対して接続要求を送信する接続要求送信手段
と、前記サーバ装置から提供される削除する蓄積データ
を選択するための前記一覧リストに基づいて、前記サー
バ装置の前記メモリ部に記憶されている蓄積データから
削除する蓄積データの指示入力を受け付ける削除指示入
力受付手段と、前記削除指示入力受付手段を通じて受け
付けられた前記指示入力に基づいて、前記メモリ部に蓄
積されている削除すべきとされた蓄積データの削除要求
を形成し、前記サーバ装置に送信する削除要求送信手段
とを備えることを特徴とする。
【0059】この請求項11に記載の情報通信システム
によれば、サーバ装置には、当該サーバ装置との間で情
報通信を行うことが可能にされた複数の情報通信端末毎
に区分けされた情報記憶用のメモリ部が設けられてい
る。
【0060】情報通信端末からの接続要求に応じて、サ
ーバ装置の通信路接続手段により要求元の情報通信端末
との間に通信路を接続する場合に、当該接続要求元の情
報通信端末に割り当てられているサーバ装置のメモリ部
の使用量が予め決められた設定量を越えていると判別手
段により判別されている場合には、削除用蓄積データ一
覧リスト送信手段により、削除する蓄積データを選択さ
せるための蓄積データの一覧リストが作成されて、送信
される。
【0061】接続要求を送信した情報通信端末において
は、サーバ装置からの蓄積データの一覧リストが送信さ
れてきたときに、この一覧リストに基づいて、当該情報
通信端末の使用者により入力される削除する蓄積データ
を指示する指示入力が、削除指示入力受付手段により受
け付けられ、この指示入力に基づいて、削除要求送信手
段により削除要求が形成され、サーバ装置に送信され
る。
【0062】サーバ装置においては、要求データ削除手
段により、情報通信端末からの削除要求に基づいて、要
求元の情報通信端末に割り当てられているサーバ装置の
メモリ部に記憶されている蓄積データが削除される。
【0063】これにより、メモリ部の使用量が設定量を
越えている情報通信端末に対しては、サーバ装置から、
削除する蓄積データを選択するための蓄積データの一覧
リストが自動的に送信されてくるので、この蓄積データ
一覧リストに基づいて、削除する蓄積データを情報通信
端末の使用者自身が選択し、サーバ装置に通知すること
により、当該使用者の意思に応じて選択された不要な蓄
積データを確実にサーバ装置のメモリ部から削除するこ
とができる。したがって、情報通信端末の使用者の意思
に応じた蓄積データの削除整理を確実に行うようにする
ことができるようにされる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるサーバ装
置、情報通信システム、情報通信方法の一実施の形態
を、図を参照しながら説明する。
【0065】この実施の形態においては、1個の共通サ
ーバ装置に対して、このサーバ装置と契約関係にある複
数個の情報通信端末がネットワークを通じて接続されて
情報通信システムが構成される。
【0066】この実施の形態の場合、情報通信端末は、
携帯無線通信端末の構成とされ、共通サーバ装置からの
情報提供サービスなどの提供サービスを受ける機能を備
えるほか、PHS(パーソナル・ハンディホン・システ
ム)の電話機能およびファクシミリ、電子メールのデー
タ通信機能をも備える構成とされる。
【0067】このように、この実施の形態の携帯無線通
信端末は、電話通信、ファクシミリ通信、電子メール通
信など、異なる通信方式で通信を行うことができるよう
にされたものである。そして、情報提供サービス、ファ
クシミリ通信、電子メール通信は、個々の携帯無線通信
端末と前記サーバ装置とが協働することにより、行われ
るように構成されている。
【0068】そして、後述もするように、電子メール通
信やファクシミリ通信の場合、携帯無線通信端末宛ての
電子メールデータやファクシミリデータは、サーバ装置
に各携帯無線通信端末毎に区分けされたメモリ部に記憶
される。しかし、サーバ装置のメモリ部に無制限に携帯
無線通信端末宛ての受信データを記憶していたのでは、
メモリ部の記憶容量が足りなくなる。
【0069】そこで、この実施の形態の情報通信システ
ムにおいて、サーバ装置は、各携帯無線通信端末毎に区
分けされたメモリ部の使用量を管理し、当該使用量が予
め決められた設定量を越えたときには、容量超過警告を
通知して、携帯無線通信端末の使用者に対して、不要な
受信データの削除などの処理を行うように促すなどのこ
とをサーバ装置が行うことによって、各携帯無線通信端
末毎に区分けされたサーバ装置のメモリ部が容量不足と
なったり、サーバ装置のメモリ部から重要な情報が自動
削除されるなどの不都合を発生させることがないように
している。
【0070】[ネットワークシステムの説明]まず、こ
の実施の形態のサーバ装置が用いられて構成されるネッ
トワークシステムについて説明する。図1は、この発明
の実施の形態が適用された通信ネットワークシステムの
概念構成を説明するための図であり、この図1におい
て、1は共通サーバ装置と契約関係がある携帯無線通信
端末、2は共通サーバ装置である。複数個の携帯無線通
信端末1と、共通の共通サーバ装置2とは、携帯無線通
信端末用のネットワーク3と、このネットワーク3に対
して、1〜複数個のアクセスポイント4を通じて接続さ
れる専用基幹ネットワーク5を通じて接続される。
【0071】携帯無線通信端末用ネットワーク3には、
共通サーバ装置2と契約関係にない他の携帯無線通信端
末も接続されるが、後述するような共通サーバ装置2か
らのデータ通信サービスを受けることができる携帯無線
通信端末は、予め、この共通サーバ装置2と契約関係が
結ばれた携帯無線通信端末1のみである。共通サーバ装
置2との契約関係がない携帯無線通信端末との混同を避
けるため、以下の説明においては、共通サーバ装置2と
契約関係にある携帯無線通信端末を会員端末と呼ぶこと
にする。
【0072】複数個の会員端末1および他の同種の携帯
無線通信端末のそれぞれは、例えば電波の届く範囲を考
慮した所定のエリア単位に設けられる無線基地局6に対
して無線接続される。無線基地局6同志の間の接続な
ど、携帯無線通信端末用のネットワーク3では、例えば
光ケーブルが用いられる。
【0073】専用基幹ネットワーク5に対しては、この
ネットワーク5を管理するネットワーク管理サーバ装置
7が接続される。このネットワーク管理サーバ装置7
は、共通サーバ装置2と会員端末1との間の、いわゆる
ルーティングを管理する。したがって、ネットワーク管
理サーバ装置7でのルーティング管理上から見たときに
は、共通サーバ装置2は、専用基幹ネットワーク5に接
続される端末装置の一つとして位置づけることができ
る。なお、この場合、このネットワーク管理サーバ装置
7は、インターネット8に対しても接続される。
【0074】そして、この実施の形態においては、ネッ
トワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2に対し
て直接的にも接続され、会員端末1からの共通サーバ装
置2へのアクセス履歴などを、ネットワーク管理サーバ
装置7から共通サーバ装置2に送るように構成されてい
る。すなわち、この実施の形態では、会員端末1の課金
ログ収集などの会員総合管理は、共通サーバ装置2が行
うように構成している。
【0075】つまり、この実施の形態の場合、会員端末
1は、共通サーバ装置2と契約関係があるのであって、
ネットワーク管理サーバ装置7と契約関係にあるのでは
ない。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1のネッ
トワーク接続上の管理をネットワーク管理サーバ装置7
に委託するものであって、共通サーバ装置2とネットワ
ーク管理サーバ装置7との間にも契約関係がある。した
がって、共通サーバ装置2は、他の専用基幹ネットワー
クおよびそのネットワーク管理サーバ装置とも、前述の
専用基幹ネットワーク5およびそのネットワーク管理サ
ーバ装置7と全く同様の関係を持って接続されることが
可能である。
【0076】この実施の形態の場合、共通サーバ装置2
から見たときには、個々の会員端末1に対しては、特定
の専用基幹ネットワークを割り当てて、各会員端末1か
らの共通サーバ装置2へのアクセスは、必ず、その会員
端末用に割り当てた専用基幹ネットワークを通るように
管理するのであるが、会員端末1から見た場合には、共
通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間
の契約関係は全く無関係であるので、会員端末1は、単
に共通サーバ装置2だけにアクセスして共通サーバ装置
2だけにより管理されているようになる。
【0077】このようなネットワーク管理構成によれ
ば、例えば、共通サーバ装置2に個々のネットワーク管
理サーバ装置7が備えるサービス機能をすべて持たせる
ようにすることにより、会員端末1の使用者は、各個の
ネットワーク管理サーバ装置7が備える種々のサービス
を受けるために、個々のネットワーク管理サーバ装置7
に対して契約するのではなく、共通サーバ装置2と契約
関係を生じさせるだけで、この共通サーバ装置2が持つ
種々のサービスを受けられるようになり、非常に便利で
ある。
【0078】そして、共通サーバ装置2は、公衆回線網
9に接続され、後述するように、会員端末1が、この公
衆回線網9に接続されるファクシミリ端末やパーソナル
コンピュータなどの通信端末10との間で通信データの
送受を行うことができるようにするための機能を備えて
いる。
【0079】さらに、この実施の形態においては、共通
サーバ装置2は、会員端末1に対して、情報提供サービ
スを行うために、提供情報のデータベースの一部となる
記憶部を備える。また、共通サーバ装置2は、コンテン
ツ提供装置11と接続されており、このコンテンツ提供
装置11から、会員への提供情報のデータベースの一部
となる情報を取得して、会員端末1に提供するようにす
る。
【0080】コンテンツ提供装置11は、それぞれ固有
の提供情報を有する提供会社が備えるもので、共通サー
バ装置2を有するサービス会社との契約により、共通サ
ーバ装置2を通じて会員端末1に、その情報を提供する
ものである。図1では、コンテンツ提供装置11は、1
個だけ示したが、複数個のコンテンツ提供装置11が共
通サーバ装置2に接続される場合もある。
【0081】また、共通サーバ装置2とコンテンツ提供
装置11との接続態様は、専用線を通じて接続される場
合と、インターネットなどのネットワークを通じて接続
される場合とがある。
【0082】この実施の形態の場合、これら専用線やネ
ットワークを通じて共通サーバ装置2に接続されるコン
テンツ提供装置11からの情報は、共通サーバ装置2
が、会員端末1から、そのサービス提供要求があったと
きに、前記コンテンツ提供装置11にアクセスして取得
し、要求してきた会員端末1に提供するようにする。
【0083】コンテンツ提供装置11からの情報を、随
時、取得して、共通サーバ装置2の内蔵メモリ部に格納
して、その内蔵メモリ部の記憶内容を最新にしておくこ
とも考えられるが、コンテンツ提供装置11が多数にな
り、提供情報が多量になると共通サーバ装置2のメモリ
部を大規模にしなければならなくなるという問題があ
る。
【0084】これに対して、この実施の形態のように、
会員端末1からの要求があったときに、その要求のあっ
た情報のみをコンテンツ提供装置11から共通サーバ装
置2が取得して会員端末1に提供するようにすれば、共
通サーバ装置2のメモリ部の規模は大規模にならない。
また、コンテンツ提供装置11が備える情報が常時更新
されていれば、共通サーバ装置2は、単に、コンテンツ
提供装置11から情報を取得するだけで、常に最新の情
報を会員端末1に提供することができる。
【0085】そして、この実施の形態では、共通サーバ
装置2が、1〜複数個のコンテンツ提供装置11に接続
されていて、これらのコンテンツ提供装置11からの情
報を集中的に集めて、会員端末1に提供する構成である
ので、会員端末1では、それぞれのコンテンツ提供装置
11に対して契約したりする必要はなく、また、複数個
のコンテンツ提供装置11からの情報の形式などに関係
なく、共通サーバ装置2から必要な情報を受け取ること
ができる。
【0086】なお、固有の提供情報を有する提供会社に
よるコンテンツの共通サーバ装置2への提供方法として
は、上述のように専用線やネットワークを通じて接続し
て共通サーバ装置2に提供するのではなく、コンテンツ
提供会社がCD−ROMなどの記録媒体を共通サーバ装
置2に提供して、共通サーバ装置2の記憶部に記憶させ
ておくようにする態様もある。
【0087】この実施の形態においては、携帯無線通信
端末1の使用者と、共通サーバ装置2の所有会社との契
約が行われると、前述したように、携帯無線通信端末1
は会員端末1となる。例えば、会員端末1を使用者が購
入することが、共通サーバ装置2に対する契約関係の発
生とするようにすることができる。
【0088】すなわち、携帯無線通信端末を会員端末1
として使用者が購入するときに、その会員端末1には、
前述したように、各端末ごとの特定の専用基幹ネットワ
ークを通じた共通サーバ装置2のアドレス情報が予め与
えられ、不揮発性メモリに格納される。また、この不揮
発性メモリには、会員端末であることを示すと共に、会
員端末の使用者を識別するための会員番号などの会員I
Dやパスワードなどの識別情報(会員識別情報)も格納
される。
【0089】ただし、この共通サーバ装置2のアドレス
情報や会員識別情報の会員端末1への書き込み登録は、
会員端末1の購入時に、端末販売員や購入者が行っても
よいが、予め、会員端末1に登録しておくとよい。その
場合には、アドレスを入力する操作が全く不要となるの
で、使用者には共通サーバ装置を意識させずに、会員端
末1を利用させるようにすることができる。
【0090】そして、後述もするように、会員端末1
で、共通サーバ装置2の情報提供サービスを受けると
き、また、会員端末1で、ファクシミリ通信や電子メー
ル通信の処理が開始されるとき、それに先立ち、前記の
予め記憶されているアドレス情報および会員識別情報を
用いて、会員端末1は、自動的に共通サーバ装置2に接
続する処理を実行するものである。
【0091】この実施の形態においては、会員端末1
は、携帯性に優れ、何時、どこからでも、共通サーバ装
置2にアクセスするだけで、種々の情報提供サービスの
提供を受けることができる。
【0092】また、会員端末1は、この実施の形態で
は、そのファクシミリ通信や電子メール通信の機能およ
びその関連機能を、共通サーバ装置2と協働することに
より、実現する。すなわち、会員端末1は、これら通信
のための大容量のメモリを有しない。その代わりに、共
通サーバ装置2が、各会員端末1の受信データ用のメモ
リあるいはメモリエリアを備える。また、会員端末1
は、必要最小限の処理のためのアプリケーション(マイ
クロコンピュータのソフトウエア)、例えば表示アプリ
ケーションのためのアプリケーションを除き、種々の機
能を実現するためのアプリケーションを、共通サーバ装
置2に委ねるようにしている。すなわち、会員端末1に
おいて、使用者が、目的とする機能を得るための要求に
相当する、例えばキー操作を行うと、その要求が共通サ
ーバ装置2に送られ、共通サーバ装置2で当該機能のア
プリケーションが実行される。そして、そのアプリケー
ションでの処理結果が、会員端末1に送られてくる。
【0093】以上が、この発明の実施の形態の構成の概
要であるが、より具体的な構成について以下に説明す
る。
【0094】図2は、上述した図1の通信ネットワーク
システムの概念構成を、より具体化したものである。こ
の場合、会員端末1は、PHS電話端末と、データ通信
機能を備えるPDA(パーソナル・デジタル・アシスタ
ンツ)との複合機の構成を有し、PHS電話機能のほか
に、後述するように、ファクシミリ通信機能、電子メー
ル通信機能を備えると共に、共通サーバ装置2からの情
報提供サービスを受ける機能を備えている。
【0095】無線基地局6が接続される携帯無線通信端
末用のネットワーク3は、この例では、PHS/ISD
N網3nである。したがって、会員端末1は、無線基地
局6−PHS/ISDN網3n−無線基地局6を通じ
て、他の会員端末1または会員以外のPHS端末と電話
通信ができると共に、無線基地局6−PHS/ISDN
網3nを通じて一般加入電話端末と電話通信ができる。
【0096】専用基幹ネットワーク5は、この例では、
ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が
管理するネットワークとされる。すなわち、5Nは、そ
のISPバックボーン、つまり、LANなどのネットワ
ークであり、このISPバックボーン5NとPHS/I
SDN網3nとは、PHS用の32kビット/秒の伝送
速度の業界標準方式であるPIAFS(PHS Int
ernet Access Forum Standa
rd)用のアクセスポイント4Pを通じて接続されてい
る。
【0097】また、5RはこのISP用のルータであ
り、これを介して、ISPバックボーン5Nと、ネット
ワーク管理サーバ装置7に対応するISPサーバ装置7
Iと、共通サーバ装置2とが接続される。
【0098】ISPサーバ装置7Iは、共通サーバ装置
2側の委託により、前述したように、会員端末1からの
アクセスがあったときに、その認証をとる。すなわち、
ISPサーバ装置7Iには、このISPサーバ装置7I
を経由して共通サーバ装置2にアクセスする会員端末1
の会員識別情報、例えば会員番号などの会員IDやパス
ワードなどが予め登録されており、ISPサーバ装置7
Iは、当該ISPバックボーン5Nに接続された端末に
対するアクセスがあったときに、そのアクセスをしてき
た端末が、当該ISPバックボーン5Nを通じて共通サ
ーバ装置2に接続すべき会員端末1であるか否かの認証
を行い、会員端末1であれば、そのアクセスをルータ5
Rを通じて共通サーバ装置2に着信させる。
【0099】そして、ISPサーバ装置7Iは、当該会
員端末1のアクセスの履歴(ログ)を共通サーバ装置2
に送る。共通サーバ装置2は、1〜複数のISPサーバ
装置7Iからの複数個の会員端末のそれぞれのアクセス
の履歴の情報を受け取って、それぞれの会員端末への課
金などを総合的に管理する。
【0100】コンテンツ提供装置11は、この例では、
インターネット8を通じて共通サーバ装置2に接続さ
れ、共通サーバ装置2が必要なときに、このコンテンツ
提供装置11から提供すべき情報をインターネット8を
通じて取得して、会員端末1に提供するようにする。な
お、前述もしたように、コンテンツ提供装置11は、イ
ンターネット8を通じてではなく、専用線を通じて共通
サーバ装置2と接続するようにすることもできる。ま
た、ISPサーバ装置7Iもコンテンツ提供装置となる
こともできる。
【0101】[共通サーバ装置2の構成]図3は、共通
サーバ装置2の一実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。この図3に示すように、共通サーバ装置2は、マ
スターサーバ21と、メールサーバ22と、ファクシミ
リサーバ23と、着信通知サーバ24と、HTTP(H
yper Text Transfer Protoc
ol)Dサーバ25と、コンテンツサーバ26と、コン
テンツ用Proxyサーバ27とが、LAN(ローカル
エリアネットワーク)により接続されて構成されてい
る。また、このLANはインターネット8とも接続され
ている。
【0102】マスターサーバ21は、会員データの管
理、コンテンツオプション等の申し込み、解約処理やネ
ットワーク全体の管理メンテナンスを行う。マスターサ
ーバ21は、会員IDやパスワードなどの会員識別情報
を含む会員データ(ユーザ情報)などを記憶するメモリ
21Mを備える。
【0103】メールサーバ22は、主としてメールサー
ビスの管理・運用を行うものであり、POP(Post
Office Protocol)またはIMAP
(Internet Message Access
Protocol)サーバ機能を実装しており、会員端
末1とのインターフェース処理を行う。そして、メール
サーバ22は、会員端末用のメールボックスと呼ばれる
メモリ22Mを備える。メールボックス22Mは、各会
員端末1のそれぞれ毎に区分けされたメモリエリアを備
え、各会員端末宛ての電子メールの受信データを、各会
員端末毎に蓄える。
【0104】なお、この実施の形態では、後述するよう
に、ある会員端末から他の会員端末宛てに送信された、
イメージデータ(画像データ)を含まないテキストデー
タ形式のファクシミリデータも、このメールボックス2
2Mの前記他の会員端末用のメモリエリアに、電子メー
ルデータとして蓄えられる。
【0105】ファクシミリサーバ23は、ファクシミリ
通信機能のアプリケーションを実行する。会員端末1と
のインターフェース用にメールサーバ機能を実装し、ま
た、G3ファクシミリ用のPSTN(公衆交換電話網)
通信回線機能も実装し、ISDN網9に接続されてい
る。また、ファクシミリデータとしての画像データを記
憶するファクシミリボックス(以下FAXボックスとい
う)と呼ばれるメモリ23Mを備える。FAXボックス
23Mも、各会員端末毎に区分けされたメモリエリアを
備え、各会員端末宛ての、イメージデータを含むファク
シミリ受信データを各会員端末1毎に蓄える。
【0106】着信通知サーバ24は、電子メールやファ
クシミリの着信が会員端末宛てにあった場合に、ISD
N回線(ISDN網9)を通じて、その着信を各会員端
末1に通知するためのものである。
【0107】HTTPDサーバ25は、会員端末1との
インターフェースを制御する。会員端末1が、この共通
サーバ装置2に接続されている場合のすべての処理は、
このサーバ25を経由して各機能サーバに接続される。
【0108】コンテンツサーバ26は、共通サーバ装置
2が提供するコンテンツ情報処理用のサーバである。こ
のサーバ26は、提供するコンテンツ情報用として、2
つの情報格納用メモリ26A,26Bを備える。その一
つのメモリ26Aは、予めこのサーバ26内に提供する
情報を保持するためのものである。もう一つのメモリ2
6Bは、この共通サーバ装置2内には、提供する情報を
保持せず、利用時に、図2の実施の形態では、インター
ネット8経由でコンテンツ提供装置11から取得したデ
ータを一時的に格納するためのものである。
【0109】コンテンツ用Proxyサーバ27は、コ
ンテンツデータを、インターネット8を経由して、外部
のコンテンツ提供装置11から取得するために使用され
る。Proxyサーバ27は、図示しないファイアウォ
ールと共に機能させることによって、外部からの不正な
アクセスを防御しながら、ファイアウォールの内側から
自由に外部にアクセスできる環境を作っている。
【0110】[会員端末1について]次に、会員端末1
について説明する。図4は、会員端末1の外観の一例で
あり、また、図5は、この会員端末1の内部回路構成の
一例である。前述もしたように、この例の会員端末1
は、PHS電話機能と、ファクシミリ通信および電子メ
ール通信、情報提供サービスを受けるデータ通信機能を
備える複合端末の構成を有するものである。
【0111】この実施の形態の会員端末1は、図4
(A)および図4(B)に示すように、端末本体100
に対して開閉可能のカバーパネル101を備え、このカ
バーパネル101を閉じた図4(A)の状態では、PH
S電話端末として動作する電話モードになり、カバーパ
ネル101を開いた図4(B)の状態では、ファクシミ
リ通信機能と、電子メール通信機能と、情報提供サービ
ス受信機能とを得ることができるデータ通信モードにな
る。このモード切り換えのために、図示しないが、カバ
ーパネル101の開閉を検知するセンサが設けられてい
る。
【0112】このセンサとしては、例えばカバーパネル
101の内側に突起を設けると共に、これと対応する本
体100側の位置に押圧スイッチを設け、カバーパネル
101の前記突起により、機械的に本体100側の押圧
スイッチを押圧する機械的なセンサを用いる。
【0113】また、カバーパネル101と本体100と
の一方に、磁石を設け、他方に感磁性素子からなるスイ
ッチを設ける構成のセンサスイッチを用いるようにして
もよい。
【0114】また、カバーパネル101の前面には、図
4(A)に示すように、通話キーTK、切断キーSKが
設けられている。これら通話キーTK、切断キーSK
は、カバーパネル101が閉じられた図4(A)の状態
にあるときに主に用いられる。
【0115】カバーパネル101の表側には、図4
(A)に示すように、電話用(ダイヤル用)のテンキー
102が設けられている。103は、PHS用のアンテ
ナである。
【0116】そして、会員端末1は、図4(B)に示す
ように、カバーパネル101を開けた状態のときに現れ
る本体100側の面に、大型のLCD(液晶ディスプレ
イ)105を備え、このLCD105の表示面に、通信
文、機能一覧メニュー、提供情報一覧リスト、受信ファ
クシミリの受信リストや電子メールの受信リストなどを
表示することができる。メニューやリストが一画面で表
示できないときには、画面をスクロールしたり、次ペー
ジに切り換えることで全部が表示できるようにされてい
る。また、前述した電話帳データの入力、修正、削除な
どもこのLCD105に情報を表示して行うことができ
るようにされている。
【0117】カバーパネル101を閉じた図4(A)の
状態では、例えば透明プラスチック板などからなるLC
D窓104を通じてLCD105の表示面が臨めるよう
にされる。この場合、カバーパネル101を閉じた状態
では、LCD表示窓104から臨める部分だけに表示が
行われるように、LCD105が表示制御されている。
【0118】この実施の形態の会員端末1においては、
LCD105の表面には透明のタッチパネル106が貼
付されており、カバーパネル101の裏側に、図4
(B)のように取り外し自在に取り付けられているペン
107によるタッチ操作や、手書き文字入力を受け付け
る機能を備えるようにしている。
【0119】また、カバーパネル101の裏側には、オ
ンライン接続キーK1、未受信一括キーK2、機能/設
定キーK3、メモ機能キーK4、電話帳機能キーK5、
WWWブラウザ機能キーK6、ファクシミリ通信機能キ
ーK7、電子メール通信機能キーK8などの複数個のキ
ー釦108が、ダイレクトキーとして設けられている。
【0120】さらに、LCD105の右横には、回動キ
ーと押しボタンキーとの2つの機能を合わせ持つジョグ
ダイヤルキー109が設けられる。このジョグダイヤル
キー109を回動キーとして回動操作したときには、例
えばメニューなどにおける項目選択動作が行え、また、
押しボタンキーとして押下操作したときには、選択され
た項目の決定入力を意味するものとして扱われる。
【0121】また、ジョグダイヤルキー109は、会員
端末1が電話モードにあるときに、LCD105に電話
番号リストを表示することを要求するリスト参照キーと
して用いられるとともに、LCD105に表示される電
話番号リストの中から電話を掛ける相手先の電話番号を
選択して、決定する場合にも用いられる。
【0122】次に、図5の会員端末1の回路ブロックに
ついて説明する。この例の会員端末1は、大きく分け
て、通信機能部110と、制御部120とからなる。
【0123】通信機能部110は、アンテナ111と、
RF処理部112と、送受信データ処理部113と、マ
イクロホンアンプ114と、スピーカアンプ115と、
マイクロホン100MCと、スピーカ100SPとから
なる。
【0124】制御部120は、マイクロコンピュータに
より構成されており、CPUで構成されるシステムコン
トロール部121と、ROM122と、DRAM123
と、書き換え可能な不揮発性メモリとしてのフラッシュ
メモリ124とを備えている。
【0125】システムコントロール部121には、カバ
ーパネル101の開閉に応じてオン・オフするスイッチ
SWが接続されており、このスイッチSWのオン・オフ
により、カバーパネル101が開状態か、閉状態かをシ
ステムコントロール部121は検知し、カバーパネル1
01が閉状態のときには、当該会員端末1をPHS電話
用端末として制御する。また、カバーパネル101が開
状態のときには、当該会員端末1を情報通信端末や、フ
ァクシミリ通信用端末あるいはメール通信用端末として
制御する。
【0126】システムコントロール部121には、ま
た、テンキー102のキースイッチ群や、カバーパネル
101の裏側に設けられたキー釦108のスイッチ群の
状態を示す情報が入力されるようにされており、システ
ムコントロール部121は、使用者によりキー操作がな
されたとき、それがテンキー102やキー釦108のい
ずれかであるかを検知し、その検知したキーに応じた処
理を実行するようにする。
【0127】また、システムコントロール部121に
は、LCDドライバ125が接続され、後述するROM
122のプログラムおよび表示データを用いてLCD1
05に、共通サーバ装置2から提供された情報を表示し
たり、その他の表示画像を表示するようにする。
【0128】また、システムコントロール部121に
は、使用者への、電話の着信通知や、ファクシミリおよ
びメールの着信通知などのためのブザー127やLED
(発光ダイオード)126が接続されている。
【0129】ROM122には、共通サーバ装置2との
接続のためのシーケンスを制御するプログラムや、PH
S電話通信のための制御プログラム、情報提供サービス
を受けるための制御プログラム、ファクシミリ送信のた
めの制御プログラム、メール送信のための制御プログラ
ム、ファクシミリデータやメールデータを受信するため
の制御プログラムなどの会員端末1での通信のために最
低限必要な通信アプリケーションプログラムと、LCD
105を表示制御するプログラムやメニューなどの表示
データ、その他が記憶されている。
【0130】DRAM123は、後述するように、共通
サーバ装置2から取得した受信データを一時的に蓄えた
り、その他、ワークエリアとして使用するメモリを領域
を備えるものである。
【0131】フラッシュメモリ124には、前述したよ
うに、共通サーバ装置2に対してISPサーバ装置7I
を通じて会員端末1から自動接続するためのネットワー
ク上のアドレス情報が予め格納されている。また、この
フラッシュメモリ124には、当該会員端末1が共通サ
ーバ装置2と契約関係のある端末であって、ファクシミ
リ通信サービスや電子メールサービス、また、情報提供
サービスを共通サーバ装置2から受けることができる端
末であることを示すと共に、各会員端末の使用者を識別
するための会員IDやパスワードなどの会員識別情報も
記憶されている。
【0132】この会員識別情報などの会員に関する情報
は、前述もしたように、共通サーバ装置2のメインサー
バ21にも記憶されて共通サーバ装置2においても管理
されている。また、ISPサーバ装置7Iも、この会員
識別情報により、アクセスしてきたのが会員であるか否
かの認証を行うものである。
【0133】さらに、フラッシュメモリ124は、前述
の電話帳データが記憶される領域を有し、この実施の形
態においては、最大で200件の電話帳データを記憶す
ることができるようにされている。また、フラッシュメ
モリ124には、DRAM123に一時的に蓄えた受信
データの内の、特に保存しておきたいデータを格納する
領域や、会員端末1の使用者により入力された電子メー
ルデータ、またメモ機能が用いられて入力された手書き
メモ情報やタイプメモ情報などの記憶領域なども設けら
れている。
【0134】[携帯無線通信端末の動作について]以上
のような構成を備える会員端末1の動作を、関連する共
通サーバ装置の動作も含めて、以下に説明する。前述し
たように、この実施の形態の携帯無線通信端末は、カバ
ーパネル101の開閉に応じてPHS電話端末として動
作する電話モードと、データ通信端末として動作するデ
ータ通信モードとを有する。
【0135】[電話モード時の動作]まず、PHS電話
端末として動作する電話モードについて説明する。カバ
ーパネル101を閉じた状態で、カバーパネル101に
設けられている通話キーTKを押下し、テンキー102
を用いて、相手方の電話番号をダイヤル入力すると、発
呼がなされる。また、カバーパネル101を閉じた状態
で、PHS電話端末としての当該携帯無線通信端末に電
話の着信があると、それがブザー127により使用者に
知らされ、通話キーTKを押下して使用者が応答する
と、その電話着信を受けることができ、通話状態にな
る。
【0136】また、前述にもしたように、この実施の形
態の携帯無線通信端末は、電話帳機能を備えており、カ
バーパネル101を閉じた状態で、ジョグダイヤルキー
109を押下すると、フラッシュメモリ124に記憶さ
れている電話帳データに基づいて、通信先の名前と電話
番号との一覧表である電話番号リストが、LCD窓10
4から観視可能なLCD105の表示面に表示される。
【0137】そして、ジョグダイヤルキー109を回動
操作することにより、電話番号リストを行スクロールさ
せて、電話を掛ける相手先の電話番号を選択し、ジョグ
ダイヤルキー109を押下することにより決定すると、
この実施の形態の携帯無線通信端末は、ジョグダイヤル
キー109により選択、決定された電話番号が用いられ
て自動ダイヤルが行われ、発呼がなされる。
【0138】このように、この実施の形態の携帯無線通
信端末は、電話を掛ける相手先の名前と電話番号とを、
この携帯無線通信端末に登録しておくことにより、電話
番号リストを表示し、電話を掛ける相手先の電話番号を
選択して発呼に用いることができる。
【0139】なお、カバーパネル101を開いた状態で
電話着信があったときには、本体100に設けられてい
る通話キーTKを押すことにより、いつでも通話が可能
である。ただし、通話は、カバーパネル101を閉じた
状態で行うようにする。
【0140】そして、携帯無線通信端末は、このPHS
電話通話時には、システムコントロール部121からの
制御を送受信データ処理部113が受けながら、送話信
号を送信し、また、受話信号を受信する。
【0141】すなわち、マイクロホン100MCからの
音声信号がアンプ114を介して送受信データ処理部1
13に供給されて送信データに変換され、RF処理部1
12を通じ、アンテナ111を通じて無線基地局6に対
して送信されると共に、無線基地局6よりの相手側から
の通話音声のデータがアンテナ111で受信され、その
受信データが送受信データ処理部113で処理されて、
相手の通話音声信号が復元され、それがアンプ115を
通じてスピーカ100SPに供給されて放音される。
【0142】[データ通信モード時の動作]次に、デー
タ通信モードについて説明する。このデータ通信モード
においては、ファクシミリ機能、電子メール機能、WW
Wブラウザ機能、メモ機能などを会員端末1では、実現
できるように構成されている。これらの各機能は、会員
端末1のカバーパネル101の裏側に設けられた、各機
能を実行するためのダイレクトキーを押下することによ
り、会員端末1は、その機能を実行するモードの状態に
なる。
【0143】この実施の形態の会員端末1において、フ
ァクシミリデータの送信および受信をする場合、また、
電子メールの送信および受信をする場合は、すべて共通
サーバ装置2を介して処理される。
【0144】そして、会員端末1と共通サーバ装置2と
の間でのデータのやり取りにおいては、ファクシミリ通
信方式としての既定の通信方式に関係なく、すべてネッ
トワーク3およびネットワーク5に適合する通信方式に
よって行うようにする。すなわち、この実施の形態の場
合には、ファクシミリデータと電子メールデータとは、
インターネットで電子メールを転送するのに用いられる
標準的な手順であるSMTP(Simple Mail
Transfer Protocol)を用い、ま
た、WWWブラウザ機能における共通サーバ装置2から
の提供情報は、HTTP(Hyper Text Tr
ansfer Protocol)を用い、PHS網を
利用したPIAFS方式により、会員端末1と共通サー
バ装置2との間で送信データおよび受信データをやり取
りする。
【0145】この場合、会員端末1においては、送信デ
ータは、前述にもしたように、DRAM123に一時格
納され、送信実行によりシステムコントロール部121
により読み出されて、前述の通信プロトコルおよびデー
タ形式で、送受信データ処理部113、RF処理部11
2、アンテナ111を順次介して無線送信される。
【0146】また、共通サーバ装置2からの受信データ
は、アンテナ111で受信され、RF処理部112、送
受信データ処理部113を通じて、システムコントロー
ル部121によりDRAM123に一時格納される。そ
して、システムコントロール部121の制御により、L
CDドライバ125を通じてLCD105に表示データ
として送られ、受信データによる表示内容が表示され
る。
【0147】メモ機能には、ペン107とタッチパネル
106とを用いて入力を行う「手書きメモ」と、LCD
105の画面にキーボードを表示して、その表示キーボ
ードを利用して文書を作成する「タイプメモ」とがあ
る。そして、手書きメモとタイプメモのいずれの場合
も、作成したイメージまたは文書をファクシミリデータ
として送信できるように構成されている。
【0148】すなわち、手書きメモまたはタイプメモの
いずれのモードの場合においても、LCD105の画面
上には、「FAX送信(ファクシミリ送信)」のアイコ
ンを含むメニューバーが表示され、この「FAX送信」
のアイコンが例えばペンで選択されると、送信すべき相
手方端末の電話番号や、ファクシミリタイトルなどの入
力モード画面になる。そして、相手方端末の電話番号や
タイトルの入力後、このモードのときに表示されている
「送信」のアイコンを選択すると、手書きメモあるいは
タイプメモで作成されたイメージまたは文書がファクシ
ミリデータとして送信される。
【0149】この場合、会員端末1は、フラッシュメモ
リ124に記憶されている会員識別情報、接続情報を用
いて接続要求を生成し、これを送信してすることにより
自動的に共通サーバ装置2に接続し、ファクシミリデー
タを送信する。
【0150】ただし、前述したように、この場合にファ
クシミリデータは電子メールデータとして共通サーバ装
置2に送信されるので、イメージデータおよび文書デー
タはファクシミリ通信のビットマップデータではなく、
イメージデータは例えばGIF(Grafics In
terchange Format)形式とされ、ま
た、文書データは、テキストデータ形式とされる。
【0151】そして、宛先が会員以外のときには、共通
サーバ装置2が、受け取ったデータを、ビットマップデ
ータに変換して、当該会員以外の端末にファクシミリ送
信する処理を実行する。宛先が会員端末1であるときに
は、共通サーバ装置2は、受け取ったデータを、メール
ボックス22MあるいはFAXボックス23Mに格納
し、各会員端末1に対しては、着信通知サーバ24を通
じて当該会員端末1宛ての着信があったことを通知す
る。この着信通知は、ファクシミリデータ受信の場合だ
けでなく、電子メールのデータ受信のときにも行われ
る。
【0152】ファクシミリ機能が選択されたときに、キ
ー釦108のうちのオンライン接続キーK1が押される
と、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するた
めの処理を自動的に行う。すなわち、会員端末1は、フ
ラッシュメモリ124に予め記憶された会員識別情報、
接続情報を用いて、共通サーバ装置2に対する接続要求
を生成して送出する。すると、ネットワーク管理サーバ
であるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が
会員端末であるかどうかの認証を行い、会員端末であれ
ば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う。
【0153】共通サーバ装置2は、接続された会員端末
を認識し、当該会員端末宛てに受信したファクシミリ受
信データの一覧リストを作成し、当該会員端末1に送
る。したがって、この例では、オンライン接続キーK2
は、受信情報一覧リストの要求キーの役割も有する。
【0154】会員端末1は、共通サーバ装置2からの、
この一覧リストのデータを受信してDRAM123に一
時格納し、その一覧リストをLCD105の画面に表示
する。使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン10
7を用いて、この一覧リストから希望するファクシミリ
受信データを選択することができる。希望するファクシ
ミリ受信データの選択がなされ、「取り込み」のアイコ
ンが選択されると、会員端末1は、当該受信データの取
得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0155】この要求を受けると、共通サーバ装置2
は、要求されたファクシミリ受信データを抽出して、電
子メールのSMTPにより会員端末1に送る。会員端末
1は、受け取ったデータをDRAM123に一時格納
し、これをLCD105に表示するなどして利用する。
【0156】また、電子メール機能が選択されたとき
に、キー釦108のうちのオンライン接続キーK1が押
されたときも、ファクシミリ機能が選択されていた場合
と同様に、フラッシュメモリ124に予め記憶されてい
る会員識別情報、接続情報を用いて、接続要求を生成し
て送信する。つまり、会員端末1は、共通サーバ装置2
と接続するための処理を自動的に行う。そして、共通サ
ーバ装置2では、電子メールの受信データの一覧リスト
を作成し、当該会員端末1に送る。
【0157】会員端末1は、共通サーバ装置2からの受
信データの一覧リストのデータを受信し、そのメールリ
ストをLCD105の画面に表示する。そして、使用者
は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、
この一覧リストから提供を希望する電子メールの受信デ
ータを選択することができる。提供を希望する電子メー
ルの受信データの選択がなされ、「取り込み」のアイコ
ンが選択されると、会員端末1は、当該電子メールの受
信データの取得の要求を、共通サーバ装置2に送信す
る。
【0158】これを受けて、共通サーバ装置2は、要求
された電子メールの受信データを抽出して、SMTPに
より会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデー
タをDRAM123に一時格納し、これをLCD105
に表示するなどして利用する。
【0159】このように、電子メールの受信データの一
覧リストからの電子メールの受信データの選択、およ
び、「取込」のアイコンの選択を行うことにより、前述
したファクシミリ受信データの取り込みの場合と同様
に、共通サーバ装置2に保持されている自分宛ての電子
メールの受信データを会員端末1のDRAM123に取
り込むことができる。
【0160】また、この実施の形態において、WWWブ
ラウザ機能が選択されているときは、会員端末1は共通
サーバ装置2からの提供情報(コンテンツ情報)を取得
して再生することができる情報再生端末として動作する
ことができるようにされる。このとき、共通サーバ装置
2と会員端末1との間のデータのやり取りは、HTTP
(Hyper Text Transfer Prot
ocol)が用いられ、PHS網を利用したPIAFS
方式により行われる。共通サーバ装置2から提供される
情報のデータ形式は、HTML(Hyper Text
MakeupLanguage)である。
【0161】そして、WWWブラウザ機能が選択された
ときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK1
が押されたときは、前述したファクシミリ機能、あるい
は、電子メール機能が選択されていた場合と同様にし
て、会員端末1は、フラッシュメモリ124に予め記憶
されている会員識別情報、接続情報を用いて接続要求を
生成して送信し、共通サーバ装置2と接続するための処
理を自動的に行う。
【0162】そして、共通サーバ装置2では、共通サー
バ装置2が提供可能な情報提供サービスの一覧リストを
接続を要求してきた会員端末1に提供する。
【0163】会員端末1は、共通サーバ装置からの情報
提供サービスの一覧リストを受信し、これをLCD10
5の表示画面に表示する。会員端末1の使用者は、ジョ
グダイヤルキー109やペン107を用いて、LCD1
05の表示画面に表示された情報提供サービスの一覧リ
ストから会員端末1の使用者が提供を希望する共通サー
バ装置2が提供可能な情報提供サービスを選択すること
ができるようにされる。
【0164】また、この実施の形態において、情報提供
サービスの一覧リストは、共通サーバ装置2のいわゆる
ホームページとしての機能を有しており、会員端末1の
使用者は、この共通サーバ装置2のホームページを経由
して、インターネット上に提供されている一般のホーム
ページなどのコンテンツ情報も取得することができるよ
うにされている。
【0165】LCD105の表示画面に表示された情報
提供サービスの一覧リストから希望する情報提供サービ
スの選択がなされた場合には、選択された情報提供サー
ビスの提供の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0166】これを受けて、共通サーバ装置2は、共通
サーバ装置2が提供可能な情報提供サービスが要求され
たときには、要求された情報提供サービスに応じてコン
テンツ情報を取得して要求元の会員端末1に送る。この
場合、会員端末1は、共通サーバ装置2からのコンテン
ツ情報を受信し、受信したコンテンツ情報をDRAM1
23に一時格納する。
【0167】会員端末1は、要求したコンテンツ情報
が、例えば、地図情報やニュースなどの表示情報である
場合には、これを表示データに変換し、LCD105に
表示する。
【0168】また、共通サーバ装置2から提供を受けた
コンテンツ情報が、例えばゲームなどのアプリケーショ
ンである場合には、DRAM123に一時記憶されたア
プリケーションがシステムコントロール部121により
実行され、当該会員端末1を用いてゲームなどを楽しむ
ことができる。
【0169】また、情報提供サービスの一覧リスト(共
通サーバ装置2のホームページ)を介して、インターネ
ット上に提供されているホームページなどのコンテンツ
情報のアドレス情報が入力された場合には、会員端末1
は、このアドレス情報を含み、このアドレス情報によっ
て特定されるコンテンツ情報の提供要求を共通サーバ装
置2に送信する。この場合、アドレス情報は、インター
ネット上で情報が収めされている格納場所を示すための
表記方法である、URL形式で表記されたものである。
【0170】これを受けて、共通サーバ装置2は、会員
端末1から要求されたコンテンツ情報を共通サーバ装置
2が取得して、要求元の会員端末1に送信するようにし
たり、共通サーバ装置2を通じて要求元の会員端末1を
目的のホームページにアクセスすることができるように
する。
【0171】このように、会員端末1は、共通サーバ装
置2と協働することにより、共通サーバ装置2に蓄積さ
れているコンテンツ情報や、インターネット上に提供さ
れているホームページなど、各種のコンテンツ情報を取
得することができるようにされている。また、会員端末
1は、共通サーバ装置2と協働することにより、ファク
シミリデータや電子メールデータを受信したり、目的と
する相手先にファクシミリデータや電子メールデータを
送信することができるようにされている。
【0172】[共通サーバ装置においての会員端末用の
メモリ部の管理]前述したように、この実施の形態にお
いては、携帯無線通信端末1の使用者と、共通サーバ装
置2の所有会社との契約が行われると、携帯無線通信端
末1は会員端末1となる。そして、会員端末1には、各
端末ごとの特定の専用基幹ネットワークを通じた共通サ
ーバ装置2のアドレス情報が予め与えられ、フラッシュ
メモリ124に格納される。この不揮発性メモリには、
会員端末であることを示すと共に、会員端末の使用者を
識別するための会員番号などの会員IDやパスワードな
どの識別情報(会員識別情報)も格納される。
【0173】共通サーバ装置2側においては、契約が行
われた会員端末1の会員識別情報など、必要な情報がマ
スターサーバ21に登録されるとともに、共通サーバ装
置2が備えるメールサーバ22のメモリ部であるメール
ボックス22M、ファクシミリサーバ23のメモリ部で
あるファクシミリボックス23Mにその会員端末1用の
電子メールの受信データ、ファクシミリの受信データの
記憶領域が確保される。
【0174】そして、前述もしたように、この実施の形
態の各会員端末1宛の電子メールデータは、共通サーバ
装置2において受信され、メールサーバ22のメールボ
ックス22Mに確保された各会員端末1用の記憶領域
(メールスプール領域)に記憶蓄積される。同様に、各
会員端末1宛のファクシミリデータは、共通サーバ装置
2において受信され、ファクシミリサーバ23のファク
シミリボックス23Mに確保された各会員端末1用の記
憶領域(ファクシミリスプール領域)に記憶蓄積され
る。
【0175】このように、メールボックス22Mやファ
クシミリボックス23Mには、各会員端末1毎に区分け
された電子メールデータ、ファクシミリデータの記憶領
域であるメールスプール領域、ファクシミリスプール領
域が用意され、これらの記憶領域に各会員端末1宛の電
子メールデータ、ファクシミリデータが会員端末1毎に
記憶蓄積される。
【0176】そして、前述したように、会員端末1は、
共通サーバ装置2との間に通信路を接続し、電子メール
機能、ファクシミリ機能を用いて、共通サーバ装置2の
メールボックス22M、ファクシミリボックス23Mに
記憶蓄積されている自分宛ての受信データを取得するこ
とができるようにされる。
【0177】この場合、各会員端末毎に割り当てられる
メールスプールやファクシミリスプールの管理上の使用
最大量は予め定められており、適宜のタイミングで、メ
ールスプールやファクシミリスプールに蓄積されている
会員端末1宛の受信データを削除しなければ、前述もし
たように、メールスプールやファクシミリスプールが容
量オーバーになり、電子メール通信やファクシミリ通信
を適切に行うことができなくなる場合がある。
【0178】しかし、会員端末1の使用者に対して何も
通知せずに、メールスプールやファクシミリスプールに
蓄積されている受信データを削除するようにした場合に
は、会員端末1の使用者が、会員端末1に取り込んで保
存しておきたいと思っていた受信データが削除されてし
まうなどの不都合が生じることがある。
【0179】そこで、この実施の形態の共通サーバ装置
2は、各会員端末1毎に、各会員端末1のメールスプー
ル領域、ファクシミリスプール領域の使用量を管理し、
メールスプールやファクシミリスプールの使用量が予め
設定される設定量(管理上の使用最大量)を越えた会員
端末1に対しては、容量超過警告を通知する。
【0180】この容量超過警告により、後述もするよう
に、会員端末1の使用者に対して、電子メール機能、フ
ァクシミリ機能を用い、メールボックス22M、ファク
シミリボックス23Mの自分用のメールスプール領域、
ファクシミリスプール領域に記憶されている自分宛ての
受信データを会員端末1に取り込んだり、あるいは、メ
ールスプール領域、ファクシミリスプール領域に記憶さ
れている自分宛ての受信データの削除を行うことを促
す。
【0181】そして、この実施の形態においては、容量
超過警告を3回行っても、受信データの削除が行われ
ず、メールスプール領域、ファクシミリスプール領域の
使用量が予め決められた設定量を越えたままである場合
には、共通サーバ装置2は、会員端末1に対して、削除
警告を通知し、この後、削除警告を受けた会員端末1の
メールスプール領域、ファクシミリスプール領域に記憶
蓄積されている受信データの削除を自動的に行って、メ
ールスプール領域、ファクシミリスプール領域が容量不
足になることを防止している。
【0182】また、後述もするが、この実施の形態にお
いて、使用量が設定量をオーバーしているために、削除
警告を行った後に、その削除警告が通知された会員端末
1のメールスプール領域、ファクシミリスプール領域の
データを強制削除するとき、そのオーバーの設定量(閾
値)であるα%を下まわる値にまで、メールスプール領
域、ファクシミリスプール領域のデータを削除すればよ
いが、そのようにすると、次の受信データがきたとき
に、すぐに使用量が設定量を越えてしまい、警告の通知
や削除処理が必要になる。
【0183】そこで、この実施の形態においては、α%
>β%となるβ%まで、メールスプール領域、あるい
は、ファクシミリスプール領域に蓄積されているデータ
の削除を行って、会員端末1宛ての電子メールデータや
ファクシミリデータを受信して蓄積可能な容量をメール
スプール領域、ファクシミリスプール領域に確保するよ
うにしている。
【0184】次に、図6、図7のフローチャートを用い
て、前述したように、共通サーバ装置2において行われ
る加入者(契約者)登録処理、および、共通サーバ装置
2により行われる容量超過警告、削除警告、受信データ
の自動削除処理について説明する。なお、この実施の形
態においては、会員端末1宛の電子メールデータ、およ
び、ファクシミリデータが、共通サーバ装置2のメモリ
に記憶蓄積されるが、以下の説明においては、説明を簡
単にするため、電子メールデータが蓄積されるメールス
プール領域を管理する場合を例にして説明する。
【0185】図6は、共通サーバ装置2において行われ
る加入者登録処理を説明するためのフローチャートであ
る。この図6に示す処理は、会員端末1の使用者と、共
通サーバ装置2の所有会社との間で契約が行われた場合
に共通サーバ装置2において行われる処理である。
【0186】会員端末1の使用者と、共通サーバ装置2
の所有会社との間で契約が行われると、その会員端末1
についての会員識別情報などの種々の情報(加入者情
報)が、例えば、オペレータにより入力されるので、共
通サーバ装置2のマスターサーバ21は、これを受け付
け、マスターサーバ21のメモリ部21Mに登録する
(ステップS1)。
【0187】そして、マスターサーバ21は、加入者情
報を受け付けて登録を行った後、メールサーバ22に対
し、契約関係の発生した会員端末1用のメールスプール
領域をメールボックス22Mに確保するなどの、当該会
員端末1が電子メール通信を利用することができるよう
にするためのメール環境の設定の指示を行う(ステップ
S2)。
【0188】メールサーバ22は、マスターサーバ21
からのメール環境の設定の指示を受けると、契約関係の
発生した当該会員端末1用の予め決められた記憶容量の
メールスプール領域をメールボックス22Mに確保する
(ステップS3)。これにより、当該会員端末1が、共
通サーバ装置2を通じて、電子メール通信を行うことが
できる共通サーバ装置2側の環境が整えられる。
【0189】このようにして、共通サーバ装置2の環境
が整えられることにより、会員端末1は、共通サーバ装
置2を通じて電子メール通信を行うことができるように
される。
【0190】図7は、共通サーバ装置2により行われる
容量超過警告、削除警告、受信データの自動削除処理に
ついて説明するためのフローチャートである。この実施
の形態において、図7に示す処理は、1日に1回予め決
められたタイミングで、各会員端末1用のメールスプー
ル領域について行われる処理である。
【0191】共通サーバ装置2のメールサーバ22は、
1日に1回予め決められたタイミングで、メールボック
ス22Mに確保されている各会員端末1用のメールスプ
ール領域の使用量が予め決められた設定量を越えている
か否かを判断する(ステップS11)。この実施の形態
において、メールサーバ22は、各会員端末1用のメー
ルスプール領域の使用量が、メールスプール領域の全体
のα%を越えているか否かを判断することにより、メー
ルスプール領域の使用量が予め決められた設定量を越え
ているか否かを判断するようにされている。
【0192】ステップS11の判断処理において、メー
ルスプール領域の使用量が、メールスプール領域の記憶
容量のα%を越えていないと判断した場合には、何もす
ることなく、この図7に示す処理は終了することにな
る。また、ステップS11の判断処理において、メール
スプール領域の使用量が、メールスプール領域の記憶容
量のα%を越えていると判断した場合には、メールサー
バ22は、メールスプール領域の使用量がα%を越えて
いる会員端末1の会員IDをマスターサーバ21に通知
する(ステップS12)。
【0193】マスターサーバ21は、各会員端末1毎
に、容量超過警告の通知を行った回数を管理しており、
通知された会員IDの容量超過警告の通知回数を更新す
る(ステップS13)。この容量超過警告の通知回数
は、メールスプール領域の使用量が最初にα%を越え容
量超過警告を行った後に、メールスプール領域の使用量
がα%を越えたままである場合に通知される容量超過警
告の通知回数をカウントするものである。
【0194】したがって、後述もするように、メールス
プール領域に記憶されている電子メールデータ(受信デ
ータ)が削除されるなどして、メールスプール領域の使
用量がα%より下がった場合には、容量超過警告の通知
回数は、零回に戻される。
【0195】そして、マスターサーバ21は、当該メー
ルスプール領域が割り当てられている会員端末1に対し
て、3回の容量超過警告が既に行われているか否かを判
断する(ステップS14)。ステップS14の判断処理
において、3回の容量超過警告がまだ行われていないと
判断したときには、メールサーバ21は、今回、メール
スプール領域の使用量がメールスプール領域の記憶容量
のα%を越えている当該会員端末1に対して、容量超過
警告通知を発行し(ステップS15)、この図7に示す
処理を終了することになる。
【0196】このステップS15においては、例えば、
「受信した電子メールが所定量を越えました。不要なメ
ールは削除してください。」などの容量超過警告を通知
する電子メールが当該会員端末1宛てに発行される。こ
の電子メールが発行されると、当該会員端末1には、着
信通知サーバ24を通じて着信通知がなされる。着信通
知に応じて、当該会員端末1の使用者が、容量超過警告
を通知する電子メールを共通サーバ装置2から取得する
ようにすることにより、自己用のメールスプール領域に
受信した電子メールデータが予め決められた量以上にな
り、メールスプール領域の記憶容量が不足する可能性が
あることを知ることができる。
【0197】また、ステップS14の判断処理におい
て、3回の容量超過警告が既に行われていると判断した
ときには、マスターサーバ21は、削除警告通知を発行
する(ステップS16)。削除警告通知発行後、マスタ
ーサーバ21は、メールサーバ22に対して、削除警告
を通知した会員端末1用のメールスプール領域に記憶蓄
積されている電子メールデータの削除指示を出す(ステ
ップS17)。
【0198】メールサーバ21は、マスターサーバ21
からの削除指示に基づいて、削除警告を通知した会員端
末1のメールスプール領域に記憶されている電子メール
データを削除する(ステップS18)。
【0199】この場合、この実施の形態においては、当
該メールスプール領域に記憶されている電子メールデー
タのうち、記憶時期の古い電子メールデータから順に、
当該メールスプール領域の使用量が予め決められた量に
なるまで削除される。この実施の形態においては、メー
ルスプール領域の使用量が、メールスプール領域の記憶
容量のβ%以下になるまで、電子メールデータが古い順
に削除される。この場合、βは、前述したように、α>
βとなるものである。
【0200】そして、メールサーバ22は、ステップS
18の削除処理が終了すると、削除完了をマスターサー
バ21に通知する(ステップS19)。削除完了が通知
されると、マスターサーバ21は、電子メールデータの
削除が行われたメールスプール領域が割り当てられてい
る会員端末1の容量超過警告の通知回数を零回に戻し
(ステップS20)、当該会員端末1に電子メールデー
タの削除を行ったことを通知し(ステップS21)、図
7に示す処理を終了する。
【0201】このように、この実施の形態の共通サーバ
装置2は、容量超過警告を3回通知しても、メールスプ
ール領域の使用量がβ%以下にならないときには、削除
警告を通知して、その後、メールスプール領域に記憶蓄
積されている電子メールデータを古い順に削除する。こ
れによって、メールスプール領域が容量不足になること
を確実に防止するようにしている。
【0202】この図6、図7に示した処理は、各会員端
末1毎に行われる処理である。すなわち、この実施の形
態において、共通サーバ装置2に接続可能な情報通信端
末は、図4、図5に示した会員端末1のみであるので、
会員端末1の機能、性能は予め決まっており、各会員端
末1毎に等しくメールスプール領域の管理をすることが
できる。もちろん、会員端末1毎に、メールスプール領
域の使用可能最大量を変えて、各会員端末1毎に異なっ
た管理をするようにしてもよい。
【0203】なお、図7に示した処理において、ステッ
プS11で用いたα%、ステップS18で用いたβ%
は、共通サーバ装置2側において、任意に設定すること
ができる。このため、各会員端末1に割り当てられたメ
ールスプール領域の使用量や、共通サーバ装置2に接続
可能な会員端末1の数などに応じて、変えることができ
る。また、このように、割合として、設定量や削除量を
決めるための量を設定するだけでなく、設定量や削除量
を決めるための量を、バイト数(絶対容量)で設定する
ことももちろんできる。
【0204】また、容量超過警告として、「受信した電
子メールがメモリのα%以上蓄積されています。」、あ
るいは、「受信した電子メールがメモリのxxバイト以
上蓄積されています。」のように、メールスプール領域
の管理上の使用最大量に対する使用量の割合や、使用量
のバイト数(絶対容量)を通知するようにすることもで
きる。この場合には、より明確に、自己に割り当てられ
ているメールスプール領域の使用量を会員端末1の使用
者に通知することができる。
【0205】また、この実施の形態においては、容量超
過警告、削除警告の通知は、電子メールを発行すること
により行うようにした。しかし、これに限るものではな
く、例えば、容量超過警告、削除警告を通知するための
信号を会員端末1に送信し、例えば、会員端末1に設け
られた、容量超過警告のためのLED(発行ダイオー
ド)や削除警告のためのLED(発行ダイオード)を発
光させたり、LCD105に、容量超過警告や削除警告
を通知するマークやメッセージの表示を行うようにして
もよい。
【0206】また、各会員端末1毎のメールスプール領
域に記憶される電子メールデータ毎のデータ量を管理し
ておくことにより、例えば、共通サーバ装置2が削除警
告を発するときに、メールスプール領域に記憶されてい
る電子メールデータのうち、どの電子メールデータが削
除されるかを情報通信端末に通知するようにすることも
できる。
【0207】この場合には、削除する電子メールデータ
のデータ量(削除量)を予め定めておき、あるいは、メ
ールスプール領域の使用量が予め決められた量より少な
くなるために、削除しなければならない電子メールデー
タのデータ量(削除量)を求め、この削除量分の記憶順
が古い電子メールデータ、あるいは、削除量分の重要度
の低い電子メールを会員端末1に通知するようにすれば
よい。
【0208】通知方法としては、削除する電子メールデ
ータの一覧リストを共通サーバ装置2において作成し、
これをを会員端末1に提供したり、あるいは、メールリ
スト上で、削除する電子メールデータに印を付けたり、
あるいは、削除する電子メールデータを反転表示させる
ようにして会員端末1に提供するなどのことができる。
【0209】[会員端末からの削除要求に応じた受信デ
ータの削除]そして、この実施の形態においては、前述
のように、容量超過警告が通知されているうちは、メー
ルスプール領域に記憶されている電子メールデータは削
除されない。したがって、会員端末1からの削除要求に
基づいて、会員端末1の使用者が選択した電子メールデ
ータをメールスプール領域から削除することもできるよ
うにされている。
【0210】すなわち、前述したように、会員端末1に
おいて、電子メール機能を選択し、共通サーバ装置2に
対して接続要求を送信すると、この会員端末1には、共
通サーバ装置2からは、当該会員端末1宛ての電子メー
ルの一覧リストであるメールリストが送信されてくる。
このメールリストが会員端末1のLCD105に表示さ
れ、表示されたメールリストを通じて削除する電子メー
ルデータを選択し、選択した電子メールデータの削除要
求を共通サーバ装置2に送信することにより、会員端末
1において選択された電子メールデータをメールスプー
ル領域から削除することができるようにされている。
【0211】図8は、会員端末1のLCD105に表示
される電子メールの受信データの一覧リストであるメー
ルリストの一例を説明するための図である。会員端末1
からに接続要求に応じて、共通サーバ装置2から会員端
末1に提供され、会員端末1のLCD105に表示され
るメールリストは、図8に示すように、上端側には、機
能表示201として、電子メール機能が実行されている
ことを示す絵記号が表示され、画面の名称表示202と
して、電子メールの一覧リストであるメールリストが表
示されていることを示す「メールリスト」という文字が
表示される。
【0212】また、この状態において実行可能な処理に
対応して、会員端末1の使用者が選択することができる
ようにされたアイコンボタンキー(以下、単にアイコン
という)が表示される。このメールリストの表示画面に
おいては、[取込]アイコン203、[見る]アイコン
204、[削除]アイコン205、[切断]アイコン2
06が表示されている。また、画面右端には、メールリ
ストデータをスクロールさせる場合に用いる上スクロー
ルアイコン207、下スクロールアイコン208が表示
される。
【0213】そして、このメールリストには、図8に示
すように、共通サーバ装置2に受信され、メールスプー
ル領域に記憶されている電子メールデータのそれぞれに
ついて、電子メールデータを送信してきた相手先の電子
メールアドレス、受信日時、受信した電子メールデータ
の標題からなる電子メールデータに関する情報が表示さ
れる。
【0214】この場合、相手先の電子メールアドレス
は、図8において、見出し「通信相手」の下側に表示さ
れ、受信日時は、見出し「日付」の下側に、受信年月と
受信時刻とに分けて表示される。また、標題は、見出し
「標題」の下側に表示される。
【0215】また、メールリストに表示される電子メー
ルデータのうち、会員端末1に取り込まれたことのない
電子メールデータの場合には、見出し「未受」の下側の
該当する電子メールデータに関する情報の先頭に黒丸印
が付されるようにされ、まだ1度も会員端末1に取り込
まれたことのない電子メールデータがどれかを、会員端
末1の使用者が即座に知ることができるようにしてい
る。
【0216】そして、上スクロールアイコン207、下
スクロールアイコン208を操作して、電子メールデー
タに関する情報の表示をスクロールさせて、削除する電
子メールデータに関する情報をLCD105に表示さ
せ、その削除する電子メールデータに関する情報のそれ
ぞれに設けられているチェック欄上のタッチパネル10
6にペン107を接触させると、その電子メールデータ
を選択することができるようにされる。
【0217】選択された電子メールデータに関する情報
のチェック欄には、選択されたことを示すマークが表示
される。また、選択を取り消すときには、目的とする電
子メールデータに関する情報のチェック欄に再度ペン1
07を接触させることにより、選択を取り消すことがで
きる。
【0218】そして、この実施の形態の会員端末1にお
いては、図8に示したメールリストを通じて、複数の電
子メールデータを1度に選択することができるようにさ
れている。すなわち、複数の電子メールデータに関する
情報のチェック欄にペン107を接触させることによ
り、複数の電子メールデータを選択することができる。
【0219】このようにして、削除する電子メールデー
タを選択した後、[削除]アイコン205が表示されて
いる位置のタッチパネル106上にペン107を接触さ
せると、会員端末1は、当該会員端末1の使用者により
選択された電子メールデータの削除要求を共通サーバ装
置2に送信する。
【0220】そして、共通サーバ装置2では、会員端末
1からの削除要求に基づいて、会員端末1の使用者によ
り選択された電子メールデータが、要求元の会員端末1
用のメールスプール領域から削除される。削除後、共通
サーバ装置2において、新たなメールリストが作成さ
れ、削除要求を送信してきた情報通信端末に送信され
る。これにより、会員端末1の使用者は、新たなメール
リストにより、選択した電子メールデータが正常に削除
されていることを確認することができる。
【0221】また、目的とする電子メールデータを選択
した後、[取込]アイコン203を選択することによ
り、選択した電子メールデータを会員端末1の例えばフ
ラッシュメモリ124に取り込むことができるようにさ
れる。また、目的とする電子メールデータを選択した
後、[見る]アイコン204を選択した場合には、その
選択した電子メールデータを共通サーバ装置2から提供
を受けて、即座にLCD105に表示して見ることがで
きる。
【0222】したがって、目的とする電子メールデータ
を会員端末1のフラッシュメモリ124に取り込んだ
後、あるいは、目的とする電子メールデータをLCD1
05に表示させて確認した後に、共通サーバ装置2のメ
ールボックス22Mのメールスプール領域に記憶蓄積さ
れている電子メールデータを削除するようにすることが
できるようにされている。
【0223】また、図8において、[切断]アイコン2
06を選択した場合には、この会員端末1と共通サーバ
装置2との間に接続された通信路が切断(開放)され
る。これにより、会員端末1が単独の状態で、会員端末
1に取り込んだ電子メールデータをLCD105に表示
したり、送信する電子メールデータを作成することがで
きるモードにされる。
【0224】なお、この実施の形態の会員端末1におい
ては、ジョグダイヤルキー109を回動操作することに
より、目的とする電子メールデータに関する情報をLC
D105に表示させるとともに、カーソルを目的とす
る、電子メールデータに関する情報に位置付け、ジョグ
ダイヤルキー109を押下操作することによっても、削
除したり、表示したり、取り込んだりする電子メールデ
ータを選択することができる。
【0225】次に、図9、図10のフローチャートを用
いて、会員端末からの削除要求に応じて、共通サーバ装
置2が受信データの削除を行う場合の会員端末1、共通
サーバ装置2の動作について説明する。
【0226】前述したように、会員端末1がデータ通信
モードとされて、キー釦108のうちの電子メール通信
機能キーK8が押下されて、電子メール機能が選択され
ているときに、キー釦108のうちのオンライン接続キ
ーK2が押されると(手順S31)、その会員端末1
は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に
行う。
【0227】すなわち、この実施の形態においては、前
述したように、予めフラッシュメモリ124に記憶され
いる自己の会員識別情報と、ISPサーバ装置7Iを通
じた共通サーバ装置2への接続のためのアドレスデータ
とを用いて、共通サーバ装置2との接続を要求する接続
要求を生成し、生成した接続要求を送信する(手順S3
2)。
【0228】この接続要求に対して、ネットワーク管理
サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた
端末が会員端末であるかどうかの認証を、接続要求に含
まれる会員端末であるか否かの会員識別情報を用いて行
い(手順S33)、会員端末であれば、共通サーバ装置
2に接続する処理を行う(手順S34)。
【0229】すると、共通サーバ装置2は、会員端末1
からの接続要求を受け取り、接続された会員端末がいず
れの会員端末であるかを認識しする(手順S35)。そ
して、共通サーバ装置2は、接続要求元の電子メールデ
ータの一覧リストであるメールリストを作成し(手順S
36)、作成したメールリストを接続要求元の会員端末
1に送信する(手順S37)。
【0230】会員端末1では、共通サーバ装置2からの
メールリストを受信し(手順S38)、これをLCD1
05の表示画面に表示する(手順S39)。これによ
り、会員端末1のLCD105には、図8を用いて前述
したようなメールリストが表示される。そして、会員端
末1は、LCD105に表示されたメールリストから、
目的とする電子メールデータの選択入力、および、選択
した電子メールデータに対する処理の選択入力を受け付
ける(手順S40)。
【0231】すなわち、手順S40においては、削除す
る、あるいは、表示する、あるいは、会員端末1に取り
込む電子メールデータの選択と、選択した電子メールデ
ータを、削除するのか、表示するようにするのか、会員
端末1に取り込むようにするのかの選択入力を受け付け
る。
【0232】次に、会員端末1は、選択された処理は削
除処理か否かを判断し(手順S41)、削除処理でない
と判断したときには、前述したように、選択された電子
メールデータの会員端末1への取り込み処理や、選択さ
れた電子メールデータの会員端末1のLCD105への
表示処理、あるいは、通信路の切断処理などの処理ルー
チンが実行され(手順S42)、この図9、図10に示
す処理は終了する。
【0233】手順S41の判断処理において、選択され
た処理が削除処理であると判断したときには、会員端末
1は、選択された電子メールデータの削除要求を生成し
て、共通サーバ装置2に送信する(手順S43)。
【0234】共通サーバ装置2では、会員端末1からの
削除要求を受信し(手順S44)、削除要求を送信して
きた会員端末1用のメールスプール領域から、会員端末
1からの削除要求により指示された電子メールデータを
削除する(手順S45)。そして、共通サーバ装置2の
メールサーバ22は、削除処理後のメールリストを作成
し、削除要求を送信してきた会員端末1に送信する(手
順S46)。
【0235】そして、会員端末1は、削除処理後のメー
ルリストを受信し(手順S47)、受信したメールリス
トをDRAM123に取り込んで、これをLCD105
に表示する(手順S48)。そして、手順S40からの
処理を繰り返し、削除処理後の新たなメールリストを通
じて、電子メールデータの選択入力、選択した電子メー
ルデータに対する処理の選択入力を受け付ける。
【0236】このように、この実施の形態においては、
会員端末1は、接続要求を共通サーバ装置2に送信する
ことにより、共通サーバ装置2からメールリストの提供
を受けルコトができるようにされている。そして、会員
端末1の使用者は、共通サーバ装置2からのメールリス
トに基づいて、削除する電子メールデータを選択し、選
択した電子メールデータの削除要求を共通サーバ装置2
に数しんすることができるようにされている。
【0237】したがって、容量超過警告を受けた後にお
いて、会員端末1から接続要求を送信し、共通サーバ装
置2からメールリストの提供をうけて、会員端末1の使
用者の意思により削除する電子メールデータを選択し、
使用者により選択された電子メールデータをメールスプ
ール領域から削除することができるので、共通サーバ装
置2により、古い電子メールデータから順に自動削除さ
れる前に、自己のメールスプール領域を整理し、必要な
情報を確実にメールスプール領域に記憶蓄積しておくよ
うにすることができる。
【0238】また、図8に示したメールリストに、電子
メールデータのそれぞれに対して、重要度情報を設定す
るための重要度情報入力エリアを設けておき、自分宛て
の電子メールデータのそれぞれに対して、重要度情報を
設定するとともに、この設定した重要度情報を共通サー
バ装置2にも送信する。
【0239】そして、共通サーバ装置に割り当てられて
いる自己のメールスプール領域に記憶蓄積されている各
電子メールデータに対して、重要度を設定し、前述のよ
うに、共通サーバ装置2がメールスプール領域の電子メ
ールデータを削除するときに、重要度が低い電子メール
データから先に削除するようにすることもできる。
【0240】例えば、図8に示したメールリストの電子
メールデータに関する情報の一部分に重要度情報入力エ
リアを設け、この重要度情報入力エリアに1回触れる
と、重要度C(重要度低)、2回触れると、重要度B
(重要)、3回触れると、重要度A(最重要)、4回触
れると、また、重要度Cに戻るというように、重要度を
順次に切り換えることができるようにしておく。
【0241】そして、共通サーバ装置2からメールリス
トが提供された会員端末1の使用者に対して、例えば、
新たな電子メールデータがある場合には、例えば「受信
した電子メールに重要度を設定してください。」などの
メッセージを会員端末1のLCD105に表示させるよ
うにして、自分宛ての電子メールデータに重要度を設定
するように促す。
【0242】そして、会員端末1の使用者により入力さ
れた電子メールデータのそれぞれに対する重要度情報
を、共通サーバ装置2に送信し、共通サーバ装置2にお
いては、前述したように、メールスプール領域に記憶蓄
積されている当該会員端末1宛ての電子メールデータの
それぞれに対して、重要度を設定するようにする。
【0243】そして、前述もしたように、容量超過警告
を3回通知しても、メールスプール領域の使用量が予め
決められた設定量を越えたままであるときには、設定さ
れている重要度情報に基づいて、重要度の低い電子メー
ルデータから順に、メールスプール領域から削除するよ
うにする。この場合には、記憶時期に関係なく、重要度
の高い電子メールデータをメールスプール領域に残すよ
うにすることができる。
【0244】また、重要度を設定する際に、保存が保証
できる容量が、例えば前述のβ%までというように、予
め決められるので、削除される電子メールデータと保存
可能な電子メールデータの認識を容易にすることができ
る。
【0245】また、重要度に応じて電子メールデータを
削除する場合においても、同じ重要度でも、記憶時期の
古い電子メールデータから先に削除するようにすること
により、重要度の低い電子メールデータが存在しない場
合でも、メールスプール領域に記憶蓄積されている電子
メールデータを削除して、メールスプール領域を整理す
ることができる。
【0246】また、この実施の形態においては、容量超
過警告を3回行っても、メールスプール領域の使用量が
予め決められた領域以下にならない場合には、削除警告
を行って、メールスプール領域から電子メールの受信デ
ータを削除するようにした。しかし、これに限るもので
はない。
【0247】例えば、容量超過警告回数を1回、あるい
は、2回と少なくすることもできるし、4回以上に多く
することもできる。例えば、容量超過警告を1回行った
後、削除警告を行ってから、メールスプール領域の電子
メールデータを削除するようにすることもできる。
【0248】また、容量超過警告だけを行い、メールス
プール領域の電子メールデータを自動的に削除するよう
にすることもできるし、容量超過警告だけを行って、会
員端末1からの削除要求に応じて、会員端末1の使用者
の要求に応じた電子メールデータを削除するようにする
こともできる。
【0249】また、この実施の形態においては、容量超
過警告や削除警告を受けた場合だけでなく、電子メール
機能を用い、共通サーバ装置2に接続要求を行うことに
より、図8に示したメールリストが提供され、いつで
も、共通サーバ装置2のメールスプール領域に記憶蓄積
されている電子メールデータを削除したり、会員端末1
に取り込んで利用することができるようにされている。
【0250】[削除用メールリストの提供]前述のよう
に、容量超過警告を行っても、会員端末1の使用者が電
子メール機能を選択し、接続要求を送信するようにしな
ければ、メールリストの提供を受けて、不要な電子メー
ルデータの削除を行うことができないので、会員端末1
の使用者にとっては、電子メールデータの削除を行うの
が面倒な場合がある。このため、会員端末1の使用者に
より適切に電子メールデータの削除が実行されない場合
もある。
【0251】そこで、電子メール機能、あるいは、ファ
クシミリ機能やWWWブラウザ機能を用いた情報提供サ
ービスを受ける場合などをも含め、会員端末1と共通サ
ーバ装置2との間で通信路が接続されるときに、削除用
のメールリストを会員端末に自動的に提供し、まず初め
に、不要な電子メールデータの削除を行うようにするこ
とによって、会員端末1の使用者により、確実に電子メ
ールデータの削除処理を行うようにすることができる。
【0252】つまり、会員端末1からの接続要求に応じ
て、共通サーバ装置2が接続要求元の会員端末1との間
に通信路を接続する場合に、その会員端末1のメールス
プール領域の使用量が予め決められた設定量を越えてい
るときには、共通サーバ装置2は、容量超過警告を通知
するとともに、削除用のメールリストを接続要求元の会
員端末1に自動的に送信し、当該会員端末1の使用者
に、まず、メールスプール領域に記憶蓄積されている不
要な電子メールデータの削除を行うように促す。
【0253】これにより、会員端末1の使用者により、
当該使用者の意思に応じて、自己宛の不要な電子メール
データの削除を確実に行うようにすることができる。
【0254】次に、図11のフローチャートを用いて、
共通サーバ装置2と会員端末1との間に通信路を接続す
る場合に、メールスプール領域の使用量が設定量を越え
ている場合に、容量超過警告を行うとともに、削除用の
メールリストを提供するようにする場合の処理を説明す
る。
【0255】共通サーバ装置2は、会員端末1から接続
要求が送信されてくるのを待ち(ステップS51)、接
続要求が送信されてきたときには、マスターサーバ21
が、接続要求に含まれる会員識別情報に基づいて、接続
要求元の会員端末はいずれの会員端末であるかを認識す
る(ステップS52)。
【0256】そして、共通サーバ装置2のメールサーバ
22は、接続要求元の会員端末1のメールスプール領域
の使用量がメールスプール領域のα%を越えているか否
かが判断され、使用量がα%より小さいときには、ステ
ップS59の処理に移り、接続要求時の会員端末1の機
能に応じた処理ルーチンを実行するようにして、この図
11に示す処理を終了する。
【0257】また、ステップS53の判断処理におい
て、メールスプール領域の使用量がメールスプール領域
のα%を越えていると判別したときには、共通サーバ装
置2は、当該会員端末1に対して、容量超過警告送信し
(ステップS54)、受信データの削除用メールリスト
を作成して、会員端末1に送信する(ステップS5
5)。
【0258】そして、削除用メールリストの送信を受け
た会員端末1においては、図8を用いて前述したよう
に、削除用メールリストを通じて、削除する電子メール
データの選択処理を行うか、この削除用メールリストを
消去させて、接続要求時の機能に応じた処理を実行する
ようにする。
【0259】このため、共通サーバ装置2においては、
当該会員端末1から電子メールデータの削除要求が送信
されてきたか否かを判断する(ステップS56)。共通
サーバ装置2は、ステップS56の判断処理において、
削除要求有りと判断したときには、当該会員端末1のメ
ールスプール領域に記憶されている電子メールデータを
削除する処理を行う。(ステップS57)。
【0260】ステップS56の判断処理において、削除
要求無しと判断した場合、あるいは、ステップS57に
おいての削除処理が終了した場合には、会員端末1にお
いて、提供された削除用のメールリストの表示が終了し
たか否かを判断する(ステップS58)。
【0261】ステップS58の判断処理において、提供
された削除用のメールリストの表示が終了していないと
判断したときには、ステップS56からの処理を繰り返
す。また、ステップS58の判断処理において、削除用
のメールリストの表示が終了したと判断したときには、
接続時の会員端末1の機能に応じた処理、電子メール機
能、ファクシミリ機能、WWWブラウザ機能などの処理
ルーチンに移行され、この図11に示す処理が終了す
る。
【0262】これにより、メールスプール領域の使用量
が設定量を越えている会員端末1に対しては、共通サー
バ装置2との通信路の接続時において、容量超過警告と
削除用メールリストが提供されるので、会員端末1の使
用者は、自分の意思により、共通サーバ装置2の自己の
メールスプール領域に記憶されている電子メールデータ
のうち、不必要な電子メールデータを削除し、必要なデ
ータをメールスプール領域に確実に残すことができる。
【0263】また、会員端末1から共通サーバ装置2に
接続要求を行ったときに、容量超過警告だけを会員端末
1に通知するようにする。そして、このとき、会員端末
1のLCD105に削除する電子メールデータの選択を
行うためのメールリスト野提供を要求するボタンアイコ
ンを表示するようにし、このバタンアイコンが押下され
たときには、当該会員端末1から共通サーバ装置2に対
し、メールリスト野提供要求が送信され、この提供要求
に応じて、メールリストが会員端末1に提供される。
【0264】また、容量超過警告うけた会員端末1から
共通サーバ装置2に接続要求を行ったときに、削除用の
メールリストの提供を受けるようにすることができる。
また、容量超過警告うけて、会員端末1から共通サーバ
装置2に接続要求を行ったときには、再度の容量超過警
告を行わずに削除用のメールリストだけを提供するよう
にすることもできる。
【0265】また、共通サーバ装置2との通信路の接続
時に、容量超過警告を行った後に、会員端末1の使用者
がメールリストの提供を要求してきた場合にだけ、削除
する電子メールデータを選択するためのメールリストを
提供するようにしてもよい。この場合には、会員端末1
の使用者がメールリストの提供を要求しない限りメール
リストは提供されないので、底座に次の処理を行った
り、共通サーバ装置2にメールスプール領域の電子メー
ルデータの削除整理を任せるように知ることができる。
【0266】また、図7を用いて説明した場合と同じよ
うに、メールスプール領域の使用量が、設定量を越えた
ときには、その会員端末1には容量超過警告を行う。そ
して、容量超過警告の通知を受けた会員端末1が、接続
を要求してきたときに、その会員端末1のメールリスト
を提供するようにすることももちろんできる。この場
合、当該メールリストには、例えば、「不要な電子メー
ルを削除してください。」などのメッセージを表示する
ようにする。
【0267】このように、メール環境サービスの面で、
ユーザインターフェースの優れたスプール容量管理が実
現でき、会員端末1の使用者(ユーザ)1人当たりのメ
モリ容量を削減できるなど、サーバ装置(サーバシステ
ム)のコストダウンが図れ、より安価に各種のデータ通
信サービスの提供が可能になる。
【0268】また、会員端末1の使用者に対しては、共
通サーバ装置2のメールサーバ22のメールボックス2
2Mに記憶蓄積される自分宛ての電子メールデータの削
除タイミング、削除の対象となる電子メールデータを確
実に把握することができるようになるので、共通サーバ
装置2側のメールスプール領域を固有のメールフォルダ
ーとして利用することが可能になる。
【0269】このように、この実施の形態において、共
通サーバ装置2には、図4、図5を用いて説明した会員
端末1が接続可能とされる。すなわち、共通サーバ装置
2には、予め決められた機能、性能を有する会員端末1
のみが接続可能とされる。このため、この実施の形態に
おいて、メールスプール容量の管理は、限定された情報
通信端末と、サーバ装置間の機能を設定することで、一
定の操作使用のメール利用が可能となり、その上で、メ
ール容量の制限を実施する。
【0270】すなわち、各会員端末1は、共通サーバ装
置2と協働することにより、電子メール通信や、ファク
シミリ通信が可能とされ、その利用の仕方も、共通化さ
れる。したがって、各会員端末1毎に共通サーバ装置2
に用意されるメールスプール領域、ファクシミリスプー
ル領域の管理を比較的に容易に行うことが可能になり、
会員端末1毎に容量超過警告、削除警告を行うことがで
きるようにされる。
【0271】これによって、ユーザインターフェースの
進歩した電子メール通信やファクシミリ通信などのデー
タ通信サービスを提供することが可能になる。
【0272】なお、前述の実施の形態は、電子メールデ
ータを記憶蓄積するメールスプール領域の容量管理の場
合を例にして説明したが、電子メールデータについてだ
けでなく、ファクシミリデータを記憶蓄積するファクシ
ミリスプール領域の容量管理も前述したメールスプール
領域の場合と同様に行うことができる。
【0273】また、前述の実施の形態においては、共通
サーバ装置2には、会員端末1宛ての電子メールデー
タ、ファクシミリデータが蓄積されるものとして説明し
たが、これに限るものではない。例えば、共通サーバ装
置2に、各会員端末1に割り当てられたメモリ部を設
け、このメモリ部に会員端末1自身が保持しておきたい
情報を送信して蓄積するようにし、必要に応じて取り出
して利用するような場合や、会員端末1から共通サーバ
装置2を通じて他の情報通信端末や情報機器に送信する
ようにする情報を共通サーバ装置2のメモリ部に蓄積し
ておくような場合にもこの発明を適用することができ
る。
【0274】したがって、サーバ装置の各情報通信端末
毎に割り当てられたメモリ部を、情報通信端末専用の情
報ホルダとして利用するような場合にこの発明を適用す
ることができる。
【0275】また、携帯無線通信端末に限るものではな
く、有線でネットワークに接続される情報通信端末を用
いた場合にも、この発明を適用することができる。
【0276】また、以上の実施の形態では、電子メール
およびファクシミリは、SMTPにより共通サーバ装置
2と会員端末1との間でデータのやり取りを行うように
したが、電子メールおよびファクシミリも、WWWブラ
ウザ機能の場合と同様に、HTTPによりデータのやり
取りをすることにより、共通サーバ装置2と会員端末1
との間の通信を統一して、通信のためのアプリケーショ
ンを簡略化することができる。
【0277】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明のサーバ装置によれば、各情報通信端末毎のメモリ
部の容量管理を各情報通信端末毎に行うようことができ
る。各情報通信端末の使用者は、容量超過警告により、
自己に割り当てられているメモリ部の使用量が設定量を
越えたことを知ることができる。また、容量超過警告を
受けたときには、自己に割り当てられているサーバ装置
のメモリ部に記憶されている情報のうち、重要な情報を
取り込むなどの必要な処理を行うことができる。
【0278】また、請求項2に記載の発明のサーバ装置
によれば、容量超過警告が通知された後、容量超過警告
を受けた情報通信端に割り当てられているメモリ部の使
用量が設定量を越えたままのときには、削除警告の通知
後、削除手段により当該情報通信端末に割り当てられて
いるメモリ部のデータが自動的に削除されるので、情報
通信端末用のメモリ部が記憶容量オーバーになることが
ないようにすることができる。
【0279】また、各情報通信端末の使用者は、容量超
過警告に応じて、重要な情報を情報通信端末に取り込む
などの必要な処理を行うことができるとともに、削除警
告により、重要な情報が情報通信端末の使用者が知らな
いうちに削除されるなどの不都合を防止することができ
る。
【0280】また、請求項3に記載の発明のサーバ装置
によれば、各情報通信端末に対しては、予め決められた
回数分の容量超過警告通知が行われることになり、最初
の容量超過警告の通知に気が付かなくても、その後の容
量超過警告の通知により、メモリ部の使用量が設定量を
越えていることを確実に知ることができる。そして、容
量超過警告の通知を受けた情報通信端末の使用者は、サ
ーバ装置から重要なデータを取り込むなどの必要な処理
を行うことができる。
【0281】また、所定回数分の容量超過警告の通知
後、削除手段により当該情報通信端末用に割り当てられ
ているサーバ装置のメモリ部に記憶されているデータが
自動的に削除されるので、情報通信端末用のメモリ部が
記憶容量オーバーになることがないようにすることがで
きる。
【0282】また、請求項4に記載の発明のサーバ装置
によれば、メモリ部のデータが削除される場合には、削
除処理に先立って、削除警告が通知されるので、情報通
信端末の使用者が、気が付かないうちに、その情報通信
端末用のメモリ部のデータが削除されてしまうことがな
いようにすることができる。これにより、重要な情報が
情報通信端末の使用者が知らないうちに削除されるなど
の不都合を防止することができる。
【0283】また、請求項5に記載の発明のサーバ装置
によれば、使用する確率の高い、比較的新しいデータ
は、メモリ部に残るようにすることができる。
【0284】また、請求項6に記載の発明のサーバ装置
によれば、容量超過警告を受けた情報通信端末からの削
除要求に応じて、サーバ装置の情報通信端末用のメモリ
部に記憶されている情報を削除することができる。した
がって、容量超過警告を受けた情報通信端末からの当該
情報通信端末の使用者の意思に応じた削除要求に基づい
て、サーバ装置のメモリ部の情報を削除することができ
る。
【0285】また、請求項7に記載の発明のサーバ装置
によれば、サーバ装置との接続時において、接続要求元
の情報通信端末用のメモリ部の使用量が設定量を越えて
いるときには、当該接続要求元の情報通信端末にには、
容量超過警告が通知されるので、接続要求元の情報通信
端末の使用者に対して、容量超過警告を確実に通知し、
必要な処理を行うように促すことができる。
【0286】また、請求項8に記載の発明のサーバ装置
によれば、容量超過警告を受けた情報通信端末の使用者
は、サーバ装置から提供される一覧リストを通じて、サ
ーバ装置に割り当てられている自分用のメモリ部から不
必要な情報を削除するようにすることができる。
【0287】また、請求項9に記載の発明の情報通信シ
ステムによれば、容量超過警告を受けた後、当該情報通
信端末に割り当てられたメモリ部の使用量が、設定量を
越えたままであるときには、削除手段により、例えば、
使用量が所定量より少なくなるように、重要度の低いと
された受信データから消去するようにされるので、重要
度の高い受信データについては、サーバ装置のメモリ部
に記憶したままにしておくことができるようにされる。
したがって、重要な受信データをサーバ装置のメモリ部
から、情報通信端末の使用者が知らないうちに削除され
てしまうという不都合を防止することができる。
【0288】また、請求項10に記載の発明の情報通信
システムによれば、サーバ装置の削除手段により、重要
度の低い順に受信データが削除される前に、容量超過警
告を受けた情報通信端末からの削除要求に応じて、サー
バ装置の情報通信端末用のメモリ部に記憶されている情
報を削除することができる。すなわち、容量超過警告を
受けた情報通信端末からの当該情報通信端末の使用者の
意思に応じた削除要求に応じて、サーバ装置のメモリ部
のデータを削除し整理することができる。
【0289】また、請求項11に記載の発明の情報通信
システムによれば、メモリ部の使用量が設定量を越えた
情報通信端末に対しては、サーバ装置から、削除用受信
データ一覧リストが自動的に送信されてくるので、この
削除用蓄積データ一覧リストに基づいて、削除する蓄積
データを情報通信端末の使用者自身が選択し、サーバ装
置に通知することにより、当該使用者の意思に応じて選
択された不要な蓄積データを確実にサーバ装置のメモリ
部から削除することができる。したがって、情報通信端
末の使用者の意思に応じた受信データの削除整理を確実
に行うようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるサーバ装置が用いられて構成さ
れるネットワーク構成の全体の概要を示す図である。
【図2】図1の具体的なネットワーク構成例を示す図で
ある。
【図3】図1に示した共通サーバ装置を説明するための
ブロック図である。
【図4】図1に示した情報通信端末の外観を示す図であ
る。
【図5】図4に示した情報通信端末を説明するためのブ
ロック図である。
【図6】図1、図3に示した共通サーバ装置において行
われる加入者(契約者)登録処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】図1、図3に示した共通サーバ装置において行
われる容量超過警告、削除警告、受信データの自動削除
処理について説明するためのフローチャートである。
【図8】電子メールの受信データの一覧リストであるメ
ールリストの一例を説明するための図である。
【図9】会員端末からの削除要求に応じて、共通サーバ
装置が受信データの削除を行う場合の会員端末、共通サ
ーバ装置の動作について説明するためのフローチャート
である。
【図10】図9に続くフローチャートである。
【図11】会員端末からの接続要求時に容量超過警告を
行うとともに、削除用メールリストを送信するようにす
る共通サーバ装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…携帯無線通信端末(会員端末)、2…共通サーバ装
置、3…携帯無線通信端末用ネットワーク、4…アクセ
スポイント、5…専用基幹ネットワーク、6…無線基地
局、7…ネットワーク管理サーバ装置、11…コンテン
ツ提供装置、21…マスターサーバ、21M…メモリ、
22…メールサーバ、22M…メールボックス、23…
ファクシミリサーバ、23M…ファクシミリボックス、
24…着信通知サーバ、100…携帯無線通信端末本
体、101…カバーパネル、SW…スイッチ、100M
C…マイクロホン(送話器)、100SP…スピーカ
(受話器)、102…テンキー、103…アンテナ、1
05…LCD、106…タッチパネル、107…ペン、
108…キー釦、109…ジョグダイヤルキー、111
…アンテナ、112…RF処理部、113…送受信デー
タ処理部、121…システムコントロール部、122…
ROM、123…DRAM、124…フラッシュメモ
リ、

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報通信端末からの接続要求により通信路
    を形成して情報の通信を行うとともに、複数の前記情報
    通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記憶用のメモ
    リ部を備えるサーバ装置であって、 前記情報通信端末毎のメモリ部の使用量が、予め決めら
    れた設定量を越えたか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段で前記メモリ部の使用量が前記設定量を越
    えたと判別された情報通信端末に、容量超過警告を通知
    するようにする容量超過警告通知手段とを備えることを
    特徴とするサーバ装置。
  2. 【請求項2】前記判別手段は、予め決められたタイミン
    グ毎に、前記情報通信端末毎の前記メモリ部の使用量が
    前記設定量を越えたか否かを判別するものであり、 前記容量超過警告通知手段を通じて前記容量超過警告を
    通知した後、前記容量超過警告が通知された前記情報通
    信端末に割り当てられている前記メモリ部の使用量が、
    前記設定量を越えたままであるときに、前記情報通信端
    末に対して、削除警告を通知する削除警告通知手段と、 前記削除警告通知手段を通じて、前記削除警告を通知し
    た後に、前記削除警告を受けた前記情報通信端末に割り
    当てられている前記メモリ部から所定のデータを削除す
    る削除手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載
    のサーバ装置。
  3. 【請求項3】前記判別手段は、予め決められたタイミン
    グ毎に、前記情報通信端末毎の前記メモリ部の使用量が
    前記設定量を越えたか否かを判別するものであり、 前記容量超過警告通知手段を通じて前記容量超過警告を
    通知した前記情報通信端末について、前記メモリ部の使
    用量が、前記設定量を越えたままである場合において前
    記容量超過警告通知手段を通じて通知される前記容量超
    過警告の通知回数をカウントするカウント手段と、 前記カウント手段からのカウント出力に基づいて、前記
    容量超過警告の通知回数が、予め決められた回数よりも
    多くなった前記情報通信端末に割り当てられている前記
    メモリ部から所定のデータを削除する削除手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  4. 【請求項4】前記カウント手段からのカウント出力に基
    づいて、前記容量超過警告の通知回数が、予め決められ
    た回数よりも多くなった前記情報通信端末に対して、削
    除警告を通知する削除警告通知手段を備え、 前記削除手段は、前記削除警告の通知後、その削除警告
    が通知された前記情報通信端末に割り当てられている前
    記メモリ部から所定のデータを削除することを特徴とす
    る請求項3に記載のサーバ装置。
  5. 【請求項5】前記削除手段は、前記情報通信端末用のメ
    モリ部への記憶時期が古いデータから順にデータを削除
    することを特徴とする請求項2、請求項3または請求項
    4に記載のサーバサーバ装置。
  6. 【請求項6】前記情報通信端末からの削除要求を受信
    し、前記情報通信端末に割り当てられている前記メモリ
    部から、前記受信した削除要求に基づいて、データを削
    除する要求データ削除手段を備えることを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5
    に記載のサーバ装置。
  7. 【請求項7】情報通信端末からの接続要求により通信路
    を形成して情報の通信を行うとともに、複数の前記情報
    通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記憶用のメモ
    リ部を備えるサーバ装置であって、 前記情報通信端末からの接続要求に応じて、前記情報通
    信端末との間に通信路を接続する通信路接続手段と、 前記情報通信端末毎のメモリ部の使用量が、予め決めら
    れる設定量を越えたか否かを判別する判別手段と、 前記接続要求をしてきた前記情報通信端末用の前記メモ
    リ部の使用量が前記設定量を越えていると前記判別手段
    により判別されている場合には、前記通信路接続手段に
    より接続した通信路を通じて、前記接続要求をしてきた
    前記情報通信端末に、容量超過警告を通知する容量超過
    警告通知手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のサーバ装置において、 接続要求を送信してきた前記情報通信端末に割り当てら
    れた前記メモリ部に記憶蓄積されている蓄積データの一
    覧リストを、その一覧リスト中の蓄積データの中から削
    除する蓄積データを選択させるために送信する削除用蓄
    積データ一覧リスト送信手段と、 前記情報通信端末からの前記一覧リスト中から削除すべ
    きとして選択された蓄積データの指示情報を含む削除要
    求を受信し、前記情報通信端末に割り当てられている前
    記メモリ部の蓄積データの中から前記指示情報で指示さ
    れたデータを削除する指示データ削除手段とを備えるこ
    とを特徴とするサーバ装置。
  9. 【請求項9】サーバ装置と情報通信端末とがネットワー
    クを通じて接続可能にされ、前記サーバ装置は、複数の
    前記情報通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記憶
    用のメモリ部を備え、前記情報通信端末からの要求に応
    じて、前記メモリ部に蓄積されている蓄積データを提供
    するようにする情報通信システムであって、 前記サーバ装置は、 前記情報通信端末用の前記メモリ部に記憶されている蓄
    積データの一覧リストを、その一覧リスト中の各蓄積デ
    ータの重要度を設定させるために、前記情報通信端末に
    送信する蓄積データ一覧リスト送信手段と、 前記情報通信端末から送信されてくる蓄積データ毎の重
    要度情報に基づいて、前記情報通信端末に割り当てられ
    ている前記メモリ部の蓄積データのそれぞれに重要度情
    報を設定する重要度情報設定手段と、 前記情報通信端末毎のメモリ部の使用量が、予め決めら
    れる設定量を越えたか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段で前記メモリ部の使用量が前記設定量を越
    えたと判別された情報通信端末に、容量超過警告を通知
    するようにする容量超過警告通知手段と、 前記容量超過警告通知手段を通じて前記容量超過警告を
    通知した後、前記容量超過警告が通知された前記情報通
    信端末に割り当てられている前記メモリ部の使用量が、
    前記設定量を越えたままであるときに、前記情報通信端
    末に割り当てられている前記メモリ部に記憶されている
    蓄積データのうち、重要度の低い蓄積データから順に削
    除する削除手段とを備え、 前記情報通信端末は、 前記サーバ装置から提供される前記蓄積データ一覧リス
    トに基づいて、前記サーバ装置の前記メモリ部に記憶さ
    れている蓄積データのそれぞれに対する重要度情報の入
    力を受け付ける重要度情報受付手段と、 前記重要度情報受付手段を通じて入力された前記重要度
    情報を、前記サーバ装置に送信する重要度情報送信手段
    とを備えることを特徴とする情報通信システム。
  10. 【請求項10】前記サーバ装置は、 前記情報通信端末からの削除要求を受信し、前記情報通
    信端末に割り当てられている前記メモリ部から、前記受
    信した削除要求に基づいて、蓄積データを削除する要求
    データ削除手段を備え、 前記情報通信端末は、 前記サーバ装置の前記メモリ部に記憶されている蓄積デ
    ータのうち削除する蓄積データの指示入力を受け付ける
    削除指示入力受付手段と、 前記削除指示入力受付手段を通じて入力された前記指示
    入力に基づいて、削除要求を形成し、これを前記サーバ
    装置に送信する削除要求送信手段とを備えることを特徴
    とする請求項9に記載の情報通信システム。
  11. 【請求項11】サーバ装置と情報通信端末とがネットワ
    ークを通じて接続可能とされ、前記サーバ装置は、複数
    の前記情報通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記
    憶用のメモリ部を備え、前記情報通信端末からの要求に
    応じて、前記メモリ部に蓄積されている蓄積データを提
    供するようにする情報通信システムであって、 前記サーバ装置は、 前記情報通信端末からの接続要求に応じて、前記情報通
    信端末との間に通信路を接続する通信路接続手段と、 前記情報通信端末毎のメモリ部の使用量が、予め決めら
    れた設定量を越えたか否かを判別する判別手段と、 前記通信路接続手段により通信路を接続する場合に、接
    続要求元の前記情報通信端末に割り当てられている前記
    メモリ部の使用量が前記設定量を越えていると前記判別
    手段により判別されている場合には、前記情報通信端末
    用の前記メモリ部に記憶されている蓄積データの一覧リ
    ストを、前記メモリ部の使用量が前記設定量を越えてい
    ることを警告するとともに、その一覧リスト中の蓄積デ
    ータの中から削除する蓄積データを選択させるために、
    前記情報通信端末に送信する削除用蓄積データ一覧リス
    ト送信手段と、 前記情報通信端末からの削除要求を受信し、前記情報通
    信端末に割り当てられている前記メモリ部から、前記受
    信した前記削除要求に基づいて、蓄積データを削除する
    要求データ削除手段とを備え、 前記情報通信端末は、 使用者からの指示に応じて、前記サーバ装置に対して接
    続要求を送信する接続要求送信手段と、 前記サーバ装置から提供される削除する蓄積データを選
    択するための前記一覧リストに基づいて、前記サーバ装
    置の前記メモリ部に記憶されている蓄積データから削除
    する蓄積データの指示入力を受け付ける削除指示入力受
    付手段と、 前記削除指示入力受付手段を通じて受け付けられた前記
    指示入力に基づいて、前記メモリ部に蓄積されている削
    除すべきとされた蓄積データの削除要求を形成し、前記
    サーバ装置に送信する削除要求送信手段とを備えること
    を特徴とする情報通信システム。
  12. 【請求項12】前記サーバ装置は、 前記情報通信端末宛ての受信データを受信して、前記メ
    モリ部に記憶する受信手段を備え、 前記情報通信端末は、前記サーバ装置と協働することに
    より、自分宛ての情報の受信を行うようにすることを特
    徴とする請求項9、請求項10または請求項11に記載
    の情報通信システム。
  13. 【請求項13】サーバ装置と情報通信端末とがネットワ
    ークを通じて接続可能とされ、前記サーバ装置は、複数
    の前記情報通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記
    憶用のメモリ部を備え、前記情報通信端末からの要求に
    応じて、前記メモリ部に蓄積されている蓄積データを提
    供するようにする情報通信方法であって、 前記サーバ装置は、 前記情報通信端末用の前記メモリ部に蓄積されている蓄
    積データの一覧リストを、その一覧リスト中の各蓄積デ
    ータの重要度を設定させるために前記情報通信端末に送
    信し、 前記情報通信端末から送信されてくる前記一覧リストの
    蓄積データのそれぞれについての重要度情報を受信し
    て、前記情報通信端末に割り当てられている前記メモリ
    部の蓄積データのそれぞれに重要度情報を設定し、 前記容量超過警告が通知された前記情報通信端末に割り
    当てられている前記メモリ部の使用量が、前記設定量を
    越えているか否かを判別し、 前記情報通信端末毎のメモリ部の使用量が、予め決めれ
    れた設定量を越えた情報通信端末に対して、容量超過警
    告を通知し、 前記容量超過警告が通知された前記情報通信端末に割り
    当てられている前記メモリ部の使用量が、前記設定量を
    越えたままであるときには、前記情報通信端末に割り当
    てられている前記メモリ部に記憶された蓄積データのう
    ち、重要度の低い蓄積データから順に削除し、 前記情報通信端末は、 前記サーバ装置から提供される前記一覧リストに基づい
    て、使用者からの前記サーバ装置の前記メモリ部に記憶
    されている蓄積データのそれぞれに対する重要度情報の
    入力を受け付け、受け付けた前記重要度情報を、前記サ
    ーバ装置に送信することを特徴とする情報通信方法。
  14. 【請求項14】サーバ装置と情報通信端末とがネットワ
    ークを通じて接続可能とされ、前記サーバ装置は、複数
    の前記情報通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記
    憶用のメモリ部を備え、前記情報通信端末からの要求に
    応じて、前記メモリ部に蓄積されている蓄積データを提
    供するようにする情報通信方法であって、 前記サーバ装置は、 前記情報通信端末から接続要求があったときに、前記情
    報通信端末との間に通信路を接続するとともに、接続要
    求元の前記情報通信端末に割り当てられている前記メモ
    リ部の使用量が前記設定量を越えている場合には、前記
    情報通信端末用の前記メモリ部の蓄積データの一覧リス
    トを、前記メモリ部の使用量が前記設定量を越えている
    ことを警告するとともに、その一覧リスト中の蓄積デー
    タの中から削除する蓄積データを選択させるために、前
    記情報通信端末に送信し、 前記情報通信端末からの削除要求を受信し、前記情報通
    信端末に割り当てられている前記メモリ部から、前記受
    信した削除要求に基づいて、蓄積データを削除し、 前記情報通信端末は、 使用者からの指示に応じて、前記サーバ装置に対して、
    接続要求を送信し、 前記サーバ装置から提供される削除する蓄積データを選
    択するための前記一覧リストに基づいて、前記サーバ装
    置の前記情報通信端末用の前記メモリ部に蓄積されてい
    る蓄積データのうち削除する蓄積データの指示入力を受
    け付け、受け付けた指示入力に応じた削除要求を前記サ
    ーバ装置に送信することを特徴とする情報通信方法。
  15. 【請求項15】サーバ装置と情報通信端末とがネットワ
    ークを通じて接続可能とされ、前記サーバ装置は、複数
    の前記情報通信端末のそれぞれ用に区分けされた情報記
    憶用のメモリ部を備え、前記情報通信端末からの要求に
    応じて、前記メモリ部に蓄積されている蓄積データを提
    供するようにする情報通信方法であって、 前記サーバ装置は、 前記情報通信端末から接続要求があったときに、前記情
    報通信端末との間に通信路を接続し、接続要求元の前記
    情報通信端末に割り当てられている前記メモリ部の使用
    量が前記設定量を越えている場合には、接続要求元の前
    記情報通信端末に、容量超過警告を送信し、 前記接続要求元の前記情報通信端末から、前記メモリ部
    に蓄積されている蓄積データのうち、削除する蓄積デー
    タを選択するための一覧リストの提供要求を受信したと
    きには、前記情報通信端末用の前記メモリ部の蓄積デー
    タの一覧リストを、その一覧リスト中の蓄積データの中
    から削除する蓄積データを選択させるために、前記情報
    通信端末に送信し、 前記情報通信端末からの前記一覧リスト中から削除すべ
    きとして選択された蓄積データの指示情報を含む削除要
    求を受信し、前記情報通信端末に割り当てられている前
    記メモリ部の蓄積データの中から前記指示情報で指示さ
    れた蓄積データを削除し、 前記情報通信端末は、 使用者からの指示に応じて、前記サーバ装置に対して、
    接続要求を送信し、 前記サーバ装置から前記容量超過警告が通知されたとき
    には、削除する蓄積データを選択するための前記一覧リ
    ストの提供を要求するか否かの選択入力を受け付け、前
    記一覧リストの提供を要求することが選択されたときに
    は、前記サーバ装置に前記一覧リストの提供要求を送信
    し、 前記サーバ装置から提供される削除する蓄積データを選
    択するための前記一覧リストに基づいて、前記サーバ装
    置の前記情報通信端末用の前記メモリ部に蓄積されてい
    る蓄積データのうち削除する蓄積データの指示入力を受
    け付け、受け付けた指示入力に応じて削除する蓄積デー
    タの指示情報を含む削除要求を前記サーバ装置に送信す
    ることを特徴とする情報通信方法。
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