JPH1132684A - 包装菓子類 - Google Patents

包装菓子類

Info

Publication number
JPH1132684A
JPH1132684A JP9202605A JP20260597A JPH1132684A JP H1132684 A JPH1132684 A JP H1132684A JP 9202605 A JP9202605 A JP 9202605A JP 20260597 A JP20260597 A JP 20260597A JP H1132684 A JPH1132684 A JP H1132684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
aqueous
resin
adhesive
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9202605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4219999B2 (ja
Inventor
Masahiro Shimoyamada
正博 下山田
Koji Tanda
康志 短田
Noburo Kawada
修朗 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP20260597A priority Critical patent/JP4219999B2/ja
Publication of JPH1132684A publication Critical patent/JPH1132684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4219999B2 publication Critical patent/JP4219999B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性グラビアインキ、水性接着剤等を使用
し、その機能性を損なわず、更に、表面装飾の美麗さ等
を有し、特に、包装材料に残留する有機溶剤の影響を皆
無した包装用袋内に菓子を充填包装してなる包装菓子類
を提供することである。 【解決手段】 少なくとも、基材フィルムと、該基材フ
ィルムの表面、裏面またはその両面に設けた水性インキ
組成物による印刷模様層と、水性接着剤による水性接着
剤層、水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト
剤層または無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層と、
バリア−性基材層と、水性接着剤による水性接着剤層、
水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層ま
たは無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層と、ヒ−ト
シ−ル性樹脂層とを順次に積層してなる積層材を使用
し、該積層材のヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対向して重
ね合わせ、その周辺端部に外周シ−ル部を設けた包装用
袋内に、菓子を充填包装してなることを特徴とする包装
菓子類に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装菓子類に関
し、更に詳しくは、印刷模様層、接着剤層等を水性イン
キ組成物、あるいは、水性接着剤等を使用して形成した
積層材を使用した包装用袋内に菓子を充填包装し、積層
材中に残留する有機溶剤等による菓子への影響を皆無に
した包装菓子類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の菓子を充填包装するため
に、紙基材、プラスチック基材、あるいは金属箔等を使
用し、これらを任意に組み合わせて積層して、各種の包
装材料を製造し、更に、該包装材料を製袋して、種々の
包装用袋が開発され、提案されている。而して、これら
の包装用袋を構成する包装材料は、通常、有機溶剤を多
用するグラビアインキ、あるいは、フレキソインキ等を
使用し、グラビア印刷、あるいは、フレキソ印刷等によ
って所望の印刷模様等が形成されているものである。そ
して、これらの包装材料は、その機能性の向上と共に表
面装飾の美麗さ等と相俟って、紙製容器、プラスチック
製軟包装用袋、その他等の包装用容器として、種々の菓
子類の充填包装に多用されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような包装材料においては、所望の印刷模様等を形成す
る際に、有機溶剤を多用するグラビアインキ等を使用す
ることから、種々の問題点を有しているものである。例
えば、印刷後、乾燥放出される溶剤による大気汚染等の
公害問題、引火性溶剤を扱うための防災上の問題、溶剤
を扱う作業環境の問題、省資源化の問題、内容物への影
響、特に、菓子類等の食品包装に用いる場合には、菓子
類等の食品に、包装材料中に残留する有機溶剤が移行
し、食品衛生の観点から好ましくなく、その他、コスト
高等の経済性の問題等、種々の問題点があるものであ
る。このために、種々の技術的対応策が検討され、例え
ば、溶剤回収、ハイソリッド化、無溶剤化、水性化、そ
の他等の種々の技術的改良、改善が開発され、提案され
ている。それらの中で、特に、現状の技術的水準、設備
等の観点から、比較的に、現実的な対応として、グラビ
アインキ、フレキソインキ等の水性化に関する種々の技
術的対応策が検討され、実施に移されている。しかしな
がら、グラビアインキ、フレキソインキ等を水性化した
としても、包装材料を構成するプラスチックフィルム等
は、非吸収体であることから、例えば、紙基材等と異な
り、浸透乾燥が望めず、更には、インキの濡れの問題、
その他等の種々の問題点があり、現状では十分に満足し
得る状態ではないというのが実態である。そこで本発明
は、水性グラビアインキ、水性接着剤等を使用し、その
機能性を損なわず、更に、表面装飾の美麗さ等を有し、
特に、包装材料に残留する有機溶剤の影響を皆無した包
装用袋内に菓子を充填包装してなる包装菓子類を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点について種々研究の結果、包装材料を構成する
印刷模様層、接着剤層等を水性インキ組成物、あるい
は、水性接着剤等を使用して形成することに着目し、ま
ず、少なくとも、基材フィルムと、該基材フィルムの表
面、裏面またはその両面に設けた水性インキ組成物によ
る印刷模様層と、水性接着剤による水性接着剤層、水性
アンカ−コ−ト剤層または無溶剤型接着剤による無溶剤
型接着剤層と、バリア−性基材層と、水性接着剤による
水性接着剤層、水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ
−コ−ト剤層または無溶剤型接着剤による無溶剤型接着
剤層と、ヒ−トシ−ル性樹脂層とを順次に積層してなる
積層材を製造し、更に、該積層材を使用して、そのヒ−
トシ−ル性樹脂層の面を対向させて重ね合わせ、その周
辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成して包装用袋
を製造し、而して、該包装用袋内に菓子を充填包装して
包装菓子類を製造したところ、上記の有機溶剤系のイン
キ組成物等を使用する種々の問題点を改善、改良すると
共に、特に、積層材中に残留する有機溶剤等による菓子
への影響を皆無にした包装用袋を製造し、かつ、該包装
用袋内に菓子を充填包装しても有機溶剤等の影響のない
包装菓子類を製造し得ることを見出して本発明を完成し
たものである。
【0005】すなわち、本発明は、少なくとも、基材フ
ィルムと、該基材フィルムの表面、裏面またはその両面
に設けた水性インキ組成物による印刷模様層と、水性接
着剤による水性接着剤層、水性アンカ−コ−ト剤による
水性アンカ−コ−ト剤層または無溶剤型接着剤による無
溶剤型接着剤層と、バリア−性基材層と、水性接着剤に
よる水性接着剤層、水性アンカ−コ−ト剤による水性ア
ンカ−コ−ト剤層または無溶剤型接着剤による無溶剤型
接着剤層と、ヒ−トシ−ル性樹脂層とを順次に積層して
なる積層材を使用し、該積層材のヒ−トシ−ル性樹脂層
の面を対向して重ね合わせ、その周辺端部に外周シ−ル
部を設けた包装用袋内に、菓子を充填包装してなること
を特徴とする包装菓子類に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、本発明にかかる包装菓子類の構
成について具体例を例示して図面を用いて説明すると、
図1、図2、図3、図4、図5および図6は、本発明に
かかる包装菓子類において、包装用袋を構成する積層材
についてその二三例の層構成を示す概略的断面図であ
り、図7は、図1に示す積層材を使用して、製袋してな
る包装用袋の一例についてその構成を示す概略的斜視図
であり、図8は、図7に示す包装用袋内に菓子を充填包
装した本発明にかかる包装菓子類の一例についてその構
成を示す概略的平面図である。
【0007】まず、本発明にかかる包装菓子類におい
て、包装用袋を構成する積層材としては、例えば、図1
に示すように、基材フィルム1、該基材フィルム1の裏
面に設けた水性インキ組成物による印刷模様層2、水性
接着剤による水性接着剤層3、水性アンカ−コ−ト剤に
よる水性アンカ−コ−ト剤層3aまたは無溶剤型接着剤
による無溶剤型接着剤層3bと、バリア−性基材層4、
水性接着剤による水性接着剤層3、水性アンカ−コ−ト
剤による水性アンカ−コ−ト剤層3aまたは無溶剤型接
着剤による無溶剤型接着剤層3bと、ヒ−トシ−ル性樹
脂層5とを順次に積層した構成からなる積層材Aを挙げ
ることができる。
【0008】また、本発明において、上記の積層材とし
ては、例えば、図2に示すように、基材フィルム1、該
基材フィルム1の表面に設けた水性インキ組成物による
印刷模様層2a、水性接着剤による水性接着剤層3、水
性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層3a
または無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層3b、バ
リア−性基材層4、水性接着剤による水性接着剤層3、
水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層3
aまたは無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層3b、
およびヒ−トシ−ル性樹脂層5を順次に積層した構成か
らなる積層材Bを使用することができる。
【0009】更にまた、本発明において、上記の積層材
としては、例えば、図3に示すように、上記の図2に示
す積層材Bにおいて、更に、印刷模様層2a含む基材フ
ィルム1の全面に、樹脂をビヒクルの主成分とする水性
樹脂組成物によるオ−バ−コ−ト層6を設けた構成から
なる積層材Cを挙げることができる。なお、図中、3、
3a、3b、4、5等は、前述の図2に示す意味と同じ
意味である。
【0010】次にまた、本発明において、上記の積層材
としては、例えば、図4に示すように、上記の図2に示
す積層材Bにおいて、更に、印刷模様層2a含む基材フ
ィルム1の全面に、水性接着剤による水性接着剤層3、
水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層3
aまたは無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層3bを
介して、オ−バ−コ−ト層6としての樹脂のフィルム6
aを積層した構成からなる積層材Dを挙げることができ
る。なお、図中、4、5等は、前述の図2に示す意味と
同じ意味である。
【0011】また、本発明において、上記の積層材とし
ては、例えば、図5に示すように、基材フィルム1、該
基材フィルム1の表面と裏面の両面に設けた水性インキ
組成物による印刷模様層2、2a、水性接着剤による水
性接着剤層3、水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ
−コ−ト剤層3aまたは無溶剤型接着剤による無溶剤型
接着剤層3b、バリア−性基材層4、水性接着剤による
水性接着剤層3、水性アンカ−コ−ト剤による水性アン
カ−コ−ト剤層3aまたは無溶剤型接着剤による無溶剤
型接着剤層3b、およびヒ−トシ−ル性樹脂層5を順次
に積層した構成からなる積層材Eを挙げることができ
る。上記において、図示しないが、上記の図3および図
4に示したように、印刷模様層2a含む基材フィルム1
の全面に、樹脂をビヒクルの主成分とする水性樹脂組成
物によるオ−バ−コ−ト層6を設けること、あるいは、
オ−バ−コ−ト層6としての樹脂のフィルム6aを積層
すること等は可能なことである。
【0012】更に、本発明において、上記の積層材とし
ては、上記の図1〜5に示した積層材において、バリア
−性基材層4、および、ヒ−トシ−ル性樹脂層5を、バ
リア−性蒸着膜4aを有するヒ−トシ−ル性樹脂層5a
で代替えすることができ、具体的に例示すれば、例え
ば、図6に示すように、上記の図1に示す積層材Aにお
いて、基材フィルム1、該基材フィルム1の裏面に設け
た水性インキ組成物による印刷模様層2、水性接着剤に
よる水性接着剤層3、水性アンカ−コ−ト剤による水性
アンカ−コ−ト剤層3aまたは無溶剤型接着剤による無
溶剤型接着剤層3b、バリア−性蒸着膜4aを有するヒ
−トシ−ル性樹脂層5aを順次に積層した構成からなる
積層材Fを挙げることができる。勿論、本発明において
は、上記の図2〜5に示した積層材B〜Eにおいても、
バリア−性基材層4、および、ヒ−トシ−ル性樹脂層5
を、バリア−性蒸着膜4aを有するヒ−トシ−ル性樹脂
層5aで代替えして、各積層材を製造することができる
ことは言うまでもないことである。
【0013】次に、本発明において、上記のような積層
材を使用し、製袋してなる本発明にかかる包装用袋につ
いて、その一例を例示すると、例えば、図7に示すよう
に、上記の図1に示す積層材Aを使用した例で説明する
と、上記の積層材A、Aを使用し、そのヒ−トシ−ル性
樹脂層5、5の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、
例えば、その三方の周辺端部をヒ−トシ−ルして外周シ
−ル部7、7、7を形成して、本発明にかかる包装用袋
Gを製造することができる。
【0014】更に、本発明において、本発明にかかる包
装菓子類についてその一例を例示すると、上記の図7に
示す包装用袋Gを使用した例で説明すると、図8に示す
ように、上記で製造した包装用袋Gについて、その上方
の開口部から菓子8を充填し、しかる後、その開口部を
ヒ−トシ−ルして上端シ−ル部9を形成して、本発明に
かかる包装用袋Gを使用してなる本発明にかかる包装菓
子類Hを製造することができる。而して、上記の包装菓
子類Hにおいては、包装用袋を構成する積層材におい
て、印刷模様層、接着剤層等を、水性インキ組成物、水
性接着剤、水性アンカ−コ−ト剤、あるいは、無溶剤型
接着剤等を使用して形成していることから、包装用袋を
構成する積層材中に有機溶剤等が残留することなく、従
って、包装菓子類Gにおいて、内容物である菓子に溶剤
等が移り、菓子が溶剤臭を起こす等の食品衛生上の問題
点を解消し得るものである。
【0015】上記の例示は、本発明における積層材、そ
れを使用した包装用袋、および、該包装用袋を使用した
包装菓子類の一例を例示するものであり、これによって
本発明は、限定されるものではなく、例えば、上記の図
2〜図6に示した積層材を使用し、上記と同様にして、
本発明における包装用袋、それを使用した包装菓子類等
を製造することができるものである。また、本発明にお
いて、包装用袋の形態としては、自立性袋(スタンディ
ングパウチ)、ガゼットシ−ル形包装用袋、ピロ−包装
形包装用袋、その他等の種々の形態からなる包装用袋を
製造することができるものである。
【0016】次に、本発明において、上記のような積層
材、包装用袋、および、包装菓子類等を構成する材料、
その製造法等について説明すると、まず、本発明におい
て、基材フィルムとしては、これが包装用袋を構成する
基本素材となることから、機械的、物理的、化学的、そ
の他等において優れた性質を有する樹脂のフィルムない
しシ−トを使用することができ、具体的には、例えば、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド
系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹
脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の
強靱な樹脂のフィルムないしシ−トを使用することがで
きる。而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとし
ては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方
向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用す
ることができる。また、本発明において、その樹脂のフ
ィルムないしシ−トの厚さとしては、強度、剛性等につ
いて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、厚す
ぎると、コストを上昇するとい欠点もあり、逆に、薄す
ぎると、強度、剛性等が低下して好ましくないものであ
る。本発明においては、上記のような理由から、約10
μmないし100μm位、好ましくは、約12μmない
し50μm位が最も望ましい。
【0017】次に、本発明において、印刷模様層を構成
する水性インキ組成物について説明すると、かかる水性
インキ組成物としては、例えば、水性インキ用樹脂をべ
ヒクルの主成分とし、これに,顔料等の色素を加え、更
に、ワックス類、分散剤、消泡剤、レベリング剤、安定
剤、充填剤、潤滑剤、滑剤、その他等の添加剤を任意に
添加し、水、あるいは、水とアルコ−ル等からなる溶剤
を使用し、ミキサ−等で十分に混練してなる水性インキ
組成物を使用することができる。
【0018】上記において、水性インキ用樹脂として
は、溶解型、ハイドロゾル型、エマルジョン型の天然樹
脂、あるいは、合成樹脂、更には、それらの変性樹脂等
の一種ないしそれ以上の混合物を使用することができ
る。具体的には、水性インキ用樹脂としては、例えば、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ヒドロキ
シルエチルアクリレ−ト、ヒドロキシルエチルメタクリ
レ−ト等の(メタ)アクリル系モノマ−、アクリロニト
リル、メタクリルニトリル等のニトリル系モノマ−、ア
クリルアミド、メタクリルアミド等のアミド系モノマ
−、該アミド系モノマ−のN−アルコキシ置換体、同N
−メチロ−ル置換体、スチレン、ビニルトルエン、α−
メチルスチレン、ジビニルベンゼン等のスチレン系モノ
マ−、ジアリルフタレ−ト、アリルグリジジルエ−テ
ル、トリアリルイソシアヌレ−ト等のアリル系モノマ
−、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン等の重合性二重
結合を有するモノマ−等の一種ないしそれ以上と、カル
ボキシル基を有するアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その
他等の不飽和カルボン酸の一種ないしそれ以上との共重
合体からなるアルカリ溶液可溶性(メタ)アクリル系共
重合体を使用することができる。更にまた、本発明にお
いて、水性インキ用樹脂としては、例えば、ポリアルリ
ルアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリ
エチレンオキシド系樹脂、ポリN−ビニルピロリドン系
樹脂、水溶性ポリウレタン系樹脂(2液硬化型ポリウレ
タン系樹脂)、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリ
アミド系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノ−ル
系樹脂、その他等の水溶性合成樹脂、ポリヌクレオチ
ド、ポリペプチド、多糖類、等の水溶性天然高分子、そ
の他等も使用することができる。また、本発明におい
て、水性インキ用樹脂としては、例えば、天然ゴム、合
成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
ウレタン−ポリアクリル系樹脂変性ないし混合樹脂、そ
の他の樹脂を使用することができる。而して、本発明に
おいては、上記のような樹脂の一種ないしそれ以上を使
用し、当該樹脂に適する溶解型、ハイドロゾル型、また
は、エマルジョン型等の形態で使用することができる。
【0019】次にまた、上記において、水としては、通
常の工業用水等を使用することができ、また、水とアル
コ−ル等からなる溶剤としては、水のほかにエタノ−
ル、イソプロピルアルコ−ル、N−プロピルアルコ−ル
等の低級アルコ−ル、グリコ−ル類およびそのエステル
類等を使用して調整することができ、而して、その低級
アルコ−ル、グリコ−ル類およびそのエステル類等は、
5〜20重量%位の割合で含有していることが望まし
い。なお、上記のような水性インキにおいて、上記のよ
うな低級アルコ−ル、グリコ−ル類およびそのエステル
類等の溶剤は、インキの流動性改良、被印刷体への濡れ
の向上、乾燥性の調整等の目的で使用されるものであ
り、その目的に応じてその種類、使用量等が決定される
ものである。
【0020】本発明においては、上記のような水性イン
キ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷方式、あるい
は、フレキソ印刷方式等により、基材フィルムの表面、
裏面、あるいは、その両者の面に、例えば、文字、図
形、記号、絵柄、その他等の所望の印刷模様層を形成す
ることができる。
【0021】次に、本発明において、水性接着剤層を構
成する水性接着剤としては、例えば、水性接着剤用樹脂
をべヒクルの主成分とし、これに,ワックス類、分散
剤、消泡剤、レベリング剤、安定剤、充填剤、潤滑剤、
滑剤、その他等の添加剤を任意に添加し、水等からなる
溶剤を使用してミキサ−等を使用して十分に混練してな
る水溶液型、あるいは、エマルジョン型の水性接着剤を
使用することができる。上記において、水性接着剤用樹
脂としては、例えば、ポリアルリルアミド系樹脂、ポリ
(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキシド系樹
脂、ポリN−ビニルピロリドン系樹脂、水溶性ポリウレ
タン系樹脂(水溶性2液硬化型ポリウレタン系樹脂)、
水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂、
水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノ−ル系樹脂、その他
等の水溶性合成樹脂、ポリヌクレオチド、ポリペプチ
ド、多糖類、等の水溶性天然高分子、その他等の溶解型
の樹脂を使用することができる。また、本発明におい
て、水性接着剤用樹脂としては、例えば、天然ゴム、合
成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂(2液
硬化型ポリウレタン系樹脂)、ポリウレタン−ポリアク
リル系樹脂変性ないし混合樹脂、その他の樹脂のエマル
ジョン型の樹脂を使用することができる。更には、前述
のアルカリ溶液可溶性(メタ)アクリル系共重合体を使
用することができる。更にには、水性ドライラミネ−ト
用接着剤として、2液硬化型水性接着剤(東洋モ−トン
株式会社製、商品名、ADW−615/CAT−EP
5)等も使用することができる。上記の水性接着剤の塗
布法としては、例えば、グラビアコ−ト法、リバ−スロ
−ルコ−ト法、ナイフコ−ト法、キスコ−ト法、その他
等の方法で塗布することができ、その塗布量としては、
乾燥状態で、1〜5g/m2 位、好ましくは、2〜3g
/m2 位が望ましい。
【0022】次に、本発明において、水性アンカ−コ−
ト剤層を構成する水性アンカ−コ−ト剤としては、例え
ば、水系のエチレンイミン系アンカ−コ−ト剤、水系の
ポリブタジエン系アンカ−コ−ト剤、水分散可能なポリ
ウレタン系アンカ−コ−ト剤(武田薬品工業株式会社
製、商品名、タケラックAW−605/タケネ−トAW
−725)等の溶剤を含まないアンカ−コ−ト剤を使用
することができる。上記のアンカ−コ−ト剤の塗布法と
しては、例えば、グラビアコ−ト法、リバ−スロ−ルコ
−ト法、ナイフコ−ト法、キスコ−ト法、その他等の方
法で塗布することができ、その塗布量としては、乾燥状
態で、0.1〜5g/m2 位、好ましくは、0.5〜1
g/m2 位が望ましい。
【0023】次に、本発明において、無溶剤型接着剤層
を構成する無溶剤型接着剤としては、例えば、熱硬化
型、紫外線硬化型、あるいは、電子線硬化型の接着剤を
使用することができ、そのビヒクルの主成分を構成する
素材としては、例えば、(メタ)アクリル系、ポリア−
ル/ポリアリル化合物系、エボキシ系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、あるいは、それらの混合ないし複
合系等を主体とする無溶剤型接着剤を使用することがで
きる。上記の無溶剤型接着剤の塗布法としては、上記と
同様に、例えば、グラビアコ−ト法、リバ−スロ−ルコ
−ト法、ナイフコ−ト法、キスコ−ト法、その他等の方
法で塗布することができ、その塗布量としては、乾燥状
態で、1〜5g/m2位、好ましくは、2〜3g/m2
位が望ましい。
【0024】次に、本発明において、バリア−性基材層
を構成するバリア−性基材として、例えば、太陽光等の
光を遮光する性質、あるいは水蒸気、水、酸素等のガス
等を透過しない性質等を有する材料、その他を使用する
ことができ、これは、単体の基材でもよく、あるいは二
種以上の基材を組み合わせてなる複合基材等であっても
よい。具体的には、例えば、遮光性とバリア−性を有す
るアルミニュウム箔またはその蒸着膜を有する樹脂のフ
ィルム、バリア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュ
ウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、
水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガス
バリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルア
ルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の
樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤
を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化
してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムない
しシ−ト等を使用することができる。これらの材料は、
一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができ
る。上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意
であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、
10μmないし100μm位が望ましい。更に、上記に
おいて、アルミニュウム箔としては、5μmないし30
μm位の厚さのもの、また、アルミニュウムまたは無機
酸化物の蒸着膜としては、厚さ100Åないし2000
Å位のものを使用することができる。また、上記の蒸着
膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエ
ステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィン
フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−ト
フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルア
ルコ−ルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物フィルム、その他等を使用することができる。
【0025】更に、上記において、上記の無機酸化物の
蒸着膜層を構成する無機酸化物としては、例えば、ケイ
素酸化物(SiOx )、酸化アルミニウム、酸化インジ
ウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム等を使用することが
できる。更に、本発明においては、無機酸化物として
は、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素との混合物、あるいは
ケイ素酸化物と酸化アルミニウムとの混合物であっても
よく、更にまた、無機酸化物の蒸着膜層を二層以上を積
層したものでもよい。而して、本発明において、無機酸
化物の薄膜層を形成する方法としては、イオンビ−ム
法、電子ビ−ム法等の真空蒸着法、スパッタリング法等
によって蒸着膜を構成することによって形成することが
できる。上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さとし
ては、十分なバリア−性を得るために、通常、100Å
〜2000Å位であることが好ましく、特に、本発明に
おいては、200Å〜1500Å位が望ましい。上記に
おいて、無機酸化物の薄膜層の厚さが、1500Åを超
えると、特に、2000Åを超えると、無機酸化物の薄
膜層にクラック等が入りやすくなり、そりによりバリア
−性が低下するという危険性があると共に、材料コスト
が高くなるという問題点であるので好ましくはなく、ま
た、100Å未満、特に、200Å未満では、その効果
が認められることが困難であり、好ましくない。
【0026】次にまた、上記において、上記のようなバ
リア−性基材層と、後述するヒ−トシ−ル性樹脂層とを
積層する際に使用する水性接着剤、水性アンカ−コ−ト
剤、あるいは、無溶剤型接着剤等は、前述において例示
した材料、形成法等を同様に適用することができる。
【0027】次に、本発明において、ヒ−トシ−ル性樹
脂層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂としては、熱によっ
て溶融し相互に融着し得るものであればよく、例えば、
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−
樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポ
リマ−、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸、フマ−ル酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性し
た酸変性ポリオレフィン系樹脂、その他等の樹脂の一種
ないしそれ以上からなる樹脂のフィルムないしシ−トを
使用することができる。上記の樹脂のフィルムないしシ
−トは、単層ないし多層で使用することができる。而し
て、本発明において、上記の樹脂のフィルムないしシ−
トの厚さとしては、5μm〜300μm位、好ましく
は、10μm〜100μm位が望ましい。
【0028】ところで、本発明においては、上記のよう
な樹脂のフィルムないしシ−トの中でも、特に、線状低
密度ポリエチレンを使用することが好ましいものであ
る。すなわち、上記の線状低密度ポリエチレンは、粘着
性を有することから破断の伝搬が少なく耐衝撃性を向上
させるという利点があるものであり、また、内層は常時
内容物に接触していることから、耐環境ストレスクラッ
キング性の劣化を防止するためにも有効なものである。
また、本発明においては、線状低密度ポリエチレンに、
他の樹脂をブレンドすることもでき、例えば、エチレン
−ブテン共重合体等をブレンドすることにより、若干、
耐熱性に劣り高温環境下ではシ−ル安定性が劣化する傾
向があるものの、引き裂き性が向上し、易開封性に寄与
するという利点がある。
【0029】更に、本発明において、上記のようなヒ−
トシ−ル性を有する樹脂のフィルムないしシ−トとして
の線状低密度ポリエチレンとしては、具体的には、メタ
ロセン触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン
共重合体のフィルムないしシ−トを同様に使用すること
ができる。上記のメタロセン触媒を用いて重合したエチ
レン−α・オレフィン共重合体のフィルムないしシ−ト
としては、例えば、二塩化ジルコノセンとメチルアルモ
キサンの組み合わせによる触媒等のメタロセン錯体とア
ルモキサンとの組み合わせによる触媒、すなわち、メタ
ロセン触媒を使用して重合してなるエチレン−α・オレ
フィン共重合体のフィルムないしシ−トを使用すること
ができる。メタロセン触媒は、現行の触媒が、活性点が
不均一でマルチサイト触媒と呼ばれているのに対し、活
性点が均一であることからシングルサイト触媒とも呼ば
れているものである。具体的には、三菱化学株式会社製
の商品名「カ−ネル」、三井石油化学工業株式会社製の
商品名「エボリュ−」、米国、エクソン・ケミカル(E
XXON CHEMICAL)社製の商品名「エクザク
ト(EXACT)」、米国、ダウ・ケミカル(DOW
CHEMICAL)社製の商品名「アフィニティ−(A
FFINITY)、商品名「エンゲ−ジ(ENGAG
E)」等のメタロセン触媒を用いて重合したエチレン−
α・オレフィン共重合体のフィルムを使用することがで
きる。そのフィルムないしシ−トとしては、単層ないし
多層で使用することができ、その厚さとしては、5μm
ないし300μm位、好ましくは、10μmないし10
0μm位が望ましい。本発明において、上記のようなヒ
−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムとして、メタロセ
ン触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重
合体のフィルムないしシ−トを使用する場合には、袋体
を製造するときに、低温ヒ−トシ−ル性が可能であると
いう利点を有するものである。
【0030】次に、本発明において、オ−バ−コ−ト層
としては、基材フィルムの上を全面的に被覆し、例え
ば、基材フィルムの上に形成した印刷模様層を保護する
と共に、更に、該基材フィルムの機能、作用等を補助な
いし補強する役目を奏するものであり、例えば、基材フ
ィルムの上に、樹脂をビヒクルの主成分とする水性樹脂
組成物を塗布することにより、あるいは、基材フィルム
の上に、前述の水性接着剤による水性接着剤層、水性ア
ンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層または無
溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層を介して、樹脂の
フィルムを積層することによって、オ−バ−コ−ト層を
形成することができるものである。
【0031】上記において、樹脂をビヒクルの主成分と
する水性樹脂組成物としては、前述の溶解型の樹脂、あ
るいは、エマルジョン型の樹脂、あるいは、ハイドロゾ
ル型の樹脂、その他の樹脂を同様に使用し、その一種な
いしそれ以上をベヒクルの主成分とし、これに,ワック
ス類、分散剤、消泡剤、レベリング剤、安定剤、充填
剤、潤滑剤、滑剤、その他等の添加剤を任意に添加し、
水等からなる溶剤を使用してミキサ−等を使用して十分
に混練してなる水溶液型、エマルジョン型、あるいは、
ハイドロゾル型の水性樹脂組成物を使用することができ
る。上記の水性樹脂組成物の塗布法としては、例えば、
グラビアコ−ト法、リバ−スロ−ルコ−ト法、ナイフコ
−ト法、キスコ−ト法、その他等の方法で塗布すること
ができ、その膜厚としては、乾燥状態で、1〜100μ
m位、好ましくは、1〜10μm位が望ましい。
【0032】次にまた、上記において、水性接着剤、水
性アンカ−コ−ト剤、あるいは、無溶剤型接着剤等は、
前述において例示した材料、形成法等を同様に使用する
ことができる。また、水性接着剤層、水性アンカ−コ−
ト剤層、あるいは無溶剤型接着剤層等を介して積層する
樹脂のフィルムとしては、例えば、前述の強度に優れた
樹脂のフィルムないしシ−ト、あるいは、ヒ−トシ−ル
性樹脂層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂のフィルム、そ
の他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用する
ことができる。上記の樹脂のフィルムとしては、具体的
には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ま
たはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、
ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹
脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹
脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合
体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、
フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の各
種の樹脂のフィルムを使用することができる。而して、
本発明において、上記の樹脂のフィルムとしては、膜厚
が厚過ぎると、そのコストを高めることになり、また、
膜厚が薄すぎると、オ−バ−コ−ト層としての機能が薄
れるという問題点があり、約3〜30μm位、好ましく
は、約5〜20μm位が望ましい。
【0033】ところで、通常、包装用容器は、物理的に
も化学的にも過酷な条件におかれることから、包装用容
器を構成する積層材には、厳しい包装適性が要求され、
変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ−ル性、耐熱
性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、その他等の
種々の条件が要求され、このために、本発明において
は、上記のような材料の他に、上記のような諸条件を充
足するその他の材料を任意に使用することができ、具体
的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸
またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ
−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢
酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系
樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹
脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合
体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、
フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公
知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使
用することができる。その他、例えば、セロハン等のフ
ィルム、合成紙等も使用することができる。本発明にお
いて、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸な
いし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使
用することができる。また、その厚さは、任意である
が、数μmから300μm位の範囲から選択して使用す
ることができる。更に、本発明においては、フィルムな
いしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション
成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0034】次に、本発明において、バリア−性基材
層、および、ヒ−トシ−ル性樹脂層の代替えとして使用
することができるバリア−性蒸着膜を有するヒ−トシ−
ル性樹脂層としては、例えば、前述のヒ−トシ−ル性樹
脂層を構成する樹脂のフィルムないしシ−トの上に、酸
素、水蒸気等に対するバリア−材として、例えば、アル
ミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の金属、無
機酸化物等を使用し、それらによる蒸着膜を形成してな
るバリア−性蒸着膜を有するヒ−トシ−ル性樹脂層を使
用することができる。上記において、バリア−性蒸着膜
としては、前述のバリア−性基材において例示した材
料、形成法等を同様に適用することができる。また、上
記において、ヒ−トシ−ル性樹脂層としては、前述のヒ
−トシ−ル性樹脂層において例示した材料、形成法等を
同様に使用することができる。
【0035】次に、上記の本発明において、上記のよう
な材料を使用して積層体を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料を製造する
ときに使用するラミネ−ト法、例えば、ウエットラミネ
−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤ラミネ−
ション法、押し出しラミネ−ション法、共押し出しラミ
ネ−ション法、その他の方法等で行うことができる。而
して、本発明においては、上記の積層を行う際に、必要
ならば、例えば、基材フィルムの表面を、コロナ処理、
オゾン処理、フレ−ム処理等の前処理をフィルムに施す
ことができる。また、上記において、押し出しラミネ−
トするときには、例えば、低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低
密度ポリエチレン、ポリプロピレ、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メ
タクリル酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、その他等の
不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹
脂等を押し出しラミネ−ト用樹脂として使用することが
できる。
【0036】次に、本発明において、上記の積層材を使
用して製造する包装用袋について説明すると、かかる包
装用袋は、上記のような積層材を使用し、そのヒ−トシ
−ル性樹脂層の面を対向して重ね合わせ、しかる後、そ
の周辺端部をヒ−トシ−ルして外周シ−ル部を形成し
て、本発明にかかる包装用袋を製造することができる。
なお、本発明においては、包装用袋の内面であり、か
つ、該開口部の下部の部分に、繰返嵌合可能なチャック
テ−プを設けた構成からなる包装用袋も製造することが
できるものである。而して、その製袋方法としては、上
記のような積層材を、折り曲げるかあるいは重ね合わせ
て、その内層の面を対向させ、更にその周辺端部を、例
えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四
方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピ
ロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底
シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ
−ルして、本発明にかかる種々の形態からなる包装用袋
を製造することができる。その他、例えば、自立性包装
用袋(スタンディングパウチ)等も可能である。上記に
おいて、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ
−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ
−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行
うことができる。
【0037】次に、本発明においては、上記で製造した
包装用袋の開口部から、例えば、スナック菓子、キャン
ディ−、チョコレ−ト、飴、その他等の菓子類、を充填
し、しかる後その開口部をヒ−トシ−ルして上端シ−ル
部を形成して、本発明にかかる包装菓子類を製造するこ
とができる。而して、上記の包装菓子類は、包装用袋を
構成する積層材として、水性インキ組成物、水性接着
剤、水性アンカ−コ−ト剤、無溶剤型接着剤等を使用し
て、印刷模様層、接着剤層等を形成していることから、
積層材中に有機溶剤等が残留することなく、従って、そ
の保存・流通段階等において、内容物である菓子類に有
機溶剤等が発散し、移行することがなく、溶剤臭等を皆
無にすることができ、食品衛生上、極めて良好な包装菓
子類を製造することができるものである。
【0038】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げて更に詳し
く本発明を説明する。 実施例1 まず、水溶性アクリル樹脂と水溶性ポリウレタン樹脂と
からなるウレタンアクリルエマルジョン15重量%、顔
料(酸化チタン)15重量%、水50重量%、エタノ−
ル10重量%、N−プロピルアルコ−ル10重量%、そ
の他、潤滑剤、消泡剤、ポリエチレンワックス、pH調
整剤等の添加剤の若干量等をミキサ−で十分に混練して
水性インキ組成物を調整し、該水性インキ組成物を使用
し、グラビア印刷方式で、厚さ12μmの2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルムの裏面に、所望の印刷
模様層を形成した。次に、該印刷模様層を含む2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの裏面に、2液硬
化型水性接着剤(東洋モ−トン株式会社製、商品名、A
DW−615/CAT−EP5)を使用し、これをグラ
ビアコ−ト方式で塗布して、約3g/m2 (乾燥状態)
の水性接着剤層を形成し、しかる後、該水性接着剤層面
に、厚さ7μmのアルミニウム箔をドライラミネ−ト
し、更に、該アルミニウム箔の面に、上記と同様に、2
液硬化型水性接着剤(東洋モ−トン株式会社製、商品
名、AD−W615/CAT−EP5)を使用し、これ
をグラビアコ−ト方式で塗布して、約3g/m2 (乾燥
状態)の水性接着剤層を形成し、しかる後、該水性接着
剤層面に、厚さ30μmの未延伸ポリプロピレンフィル
ムをドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材を製
造した。次に、上記で製造した積層材を、その未延伸ポ
リプロピレンフィルム面を対向させて重ね合わせ、しか
る後、その三方の周辺端部をヒ−トシ−ルして、三方シ
−ル型の包装用袋を製造した。次いで、上記で製造した
包装用袋内にスナック菓子を充填し、しかる後、その開
口部をヒ−トシ−ルして上端シ−ル部を形成して包装菓
子類を製造した。上記の包装菓子類について、通常の貯
蔵、流通を経て、しかる後、それを開封してスナック菓
子を食したところ、包装用袋を構成する積層材からの溶
剤臭は、皆無であった。
【0039】実施例2 まず、水溶性アクリル酸共重合体エマルジョン15重量
%、顔料(フタロシアニンブル−)15重量%、水50
重量%、エタノ−ル10重量%、N−プロピルアルコ−
ル10重量%、その他、潤滑剤、消泡剤、ポリエチレン
ワックス、pH調整剤等の添加剤の若干量等をミキサ−
で十分に混練して水性インキ組成物を調整し、該水性イ
ンキ組成物を使用し、グラビア印刷方式で、厚さ20μ
mの2軸延伸ポリプロピレンフィルムの裏面に、所望の
印刷模様層を形成した。次に、該印刷模様層を含む2軸
延伸ポリプロピレンフィルムの裏面に、2液硬化型水性
接着剤(東洋モ−トン株式会社製、商品名、ADW−6
15/CAT−EP5)を使用し、これをグラビアコ−
ト方式で塗布して、約3g/m2 (乾燥状態)の水性接
着剤層を形成し、しかる後、該水性接着剤層面に、酸化
ケイ素の蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルム、その蒸着面を水性接着
剤層の面に対向させてドライラミネ−トし、更に、上記
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面に、
水性ポリエチレンイミン系アンカ−コ−ト剤を使用し、
これをグラビアコ−ト方式で塗布して、約1g/m
2 (乾燥状態)のアンカ−コ−ト層を形成し、しかる
後、該アンカ−コ−ト剤層面に、低密度ポリエチレンを
使用し、これを溶融押し出ししながら、厚さ20μmの
未延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネ−トし
て、本発明にかかる積層材を製造した。次に、上記で製
造した積層材を、その無延伸ポリプロピレンフィルム面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その三方の周辺端
部をヒ−トシ−ルして、三方シ−ル型の包装用袋を製造
した。次いで、上記で製造した包装用袋内にクッキィ−
菓子を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルし
て上端シ−ル部を形成して包装菓子類を製造した。上記
の包装菓子類について、通常の貯蔵、流通を経て、しか
る後、それを開封して、クッキィ−菓子を食したとこ
ろ、包装用袋を構成する積層材からの溶剤臭は、皆無で
あった。なお、上記において、水性エチレンイミン系ア
ンカ−コ−ト剤を使用する代わりに、水分散可能なポリ
ウレタン系アンカ−コ−ト剤(武田薬品工業株式会社
製、商品名、タケラックAW−605/タケネ−トAW
−725)を使用し、それ以外は、上記の実施例と同様
して、同様な結果を得た。
【0040】実施例3 上記の実施例1と同様に、まず、水溶性アクリル樹脂と
水溶性ポリウレタン樹脂とからなるウレタンアクリルエ
マルジョン15重量%、顔料(酸化チタン)15重量
%、水50重量%、エタノ−ル10重量%、N−プロピ
ルアルコ−ル10重量%、その他、潤滑剤、消泡剤、ポ
リエチレンワックス、pH調整剤等の添加剤の若干量等
をミキサ−で十分に混練して水性インキ組成物を調整
し、該水性インキ組成物を使用し、グラビア印刷方式
で、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−
トフィルムの裏面に、所望の印刷模様層を形成した。次
に、該印刷模様層を含む2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの裏面に、2液硬化型水性接着剤(東洋
モ−トン株式会社製、商品名、ADW−615/CAT
−EP5)を使用し、これをグラビアコ−ト方式で塗布
して、約3g/m2 (乾燥状態)の水性接着剤層を形成
し、しかる後、該水性接着剤層面に、厚さ15μmのナ
イロンフィルムをドライラミネ−トした。次に、上記の
ナイロンフィルムの面に、上記と同様に、2液硬化型水
性接着剤(東洋モ−トン株式会社製、商品名、ADW−
615/CAT−EP5)を使用し、これをグラビアコ
−ト方式で塗布して、約3g/m2 (乾燥状態)の水性
接着剤層を形成し、しかる後、該水性接着剤層面に、厚
さ30μm未延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミ
ネ−トして、本発明にかかる積層材を製造した。次に、
上記で製造した積層材を、その無延伸ポリプロピレンフ
ィルム面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その三方
の周辺端部をヒ−トシ−ルして、三方シ−ル型の包装用
袋を製造した。次いで、上記で製造した包装用袋内に飴
玉を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして
上端シ−ル部を形成して、包装菓子類を製造した。上記
の包装菓子類について、通常の貯蔵、流通を経て、しか
る後、それを開封して飴玉を食したところ、包装用袋を
構成する積層材からの溶剤臭は、皆無であった。
【0041】実施例4 まず、水溶性アクリル樹脂と水溶性ポリウレタン樹脂と
からなるウレタンアクリルエマルジョン15重量%、顔
料(酸化チタン)15重量%、水50重量%、エタノ−
ル10重量%、N−プロピルアルコ−ル10重量%、そ
の他、潤滑剤、消泡剤、ポリエチレンワックス、pH調
整剤等の添加剤の若干量等をミキサ−で十分に混練して
水性インキ組成物を調整し、該水性インキ組成物を使用
し、グラビア印刷方式で、厚さ20μmの2軸延伸ポリ
プロピレンフィルムの裏面に、所望の印刷模様層を形成
した。次に、該印刷模様層を含む2軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムの裏面に、2液硬化型水性接着剤(東洋モ−
トン株式会社製、商品名、AD−W615/CAT−E
P5)を使用し、これをグラビアコ−ト方式で塗布し
て、約3g/m2 (乾燥状態)の水性接着剤層を形成
し、しかる後、該水性接着剤層面に、アルミニウム蒸着
膜を有する厚さ25μmの無延伸ポリプロピレンフィル
ムを、そのアルミニウム蒸着膜面を水性接着剤層面に対
向させてドライラミネ−トして、本発明にかかる積層材
を製造した。次に、上記で製造した積層材を、その無延
伸ポリプロピレンフィルム面を対向させて重ね合わせ、
しかる後、その三方の周辺端部をヒ−トシ−ルして、三
方シ−ル型の包装用袋を製造した。次いで、上記で製造
した包装用袋内にスナック菓子を充填し、しかる後、そ
の開口部をヒ−トシ−ルして上端シ−ル部を形成して包
装菓子類を製造した。上記の包装菓子類について、通常
の貯蔵、流通を経て、しかる後、それを開封して、スナ
ック菓子を食したところ、包装用袋を構成する積層材か
らの溶剤臭は、皆無であった。
【0042】実施例5 まず、水溶性アクリル酸共重合体エマルジョン15重量
%、顔料(フタロシアニンブル−)15重量%、水50
重量%、エタノ−ル10重量%、N−プロピルアルコ−
ル10重量%、その他、潤滑剤、消泡剤、ポリエチレン
ワックス、pH調整剤等の添加剤の若干量等をミキサ−
で十分に混練して水性インキ組成物を調整し、該水性イ
ンキ組成物を使用し、グラビア印刷方式で、厚さ20μ
mの2軸延伸ポリプロピレンフィルムの裏面に、所望の
印刷模様層を形成した。次に、該印刷模様層を含む2軸
延伸ポリプロピレンフィルムの裏面に、水性エチレンイ
ミン系アンカ−コ−ト材を使用し、これをグラビアコ−
ト方式で塗布して、約1g/m2 (乾燥状態)のアンカ
−コ−ト剤層を形成し、しかる後、該アンカ−コ−ト剤
層面に、エチレン−メタクリル酸共重合体を押し出しな
がら、アルミニウム蒸着膜を有する厚さ25μmの無延
伸ポリプロピレンフィルムを、そのアルミニウム蒸着膜
面をアンカ−コ−ト剤層面に対向させて押し出しラミネ
−トして、本発明にかかる積層材を製造した。次に、上
記で製造した積層材を、その無延伸ポリプロピレンフィ
ルム面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その三方の
周辺端部をヒ−トシ−ルして、三方シ−ル型の包装用袋
を製造した。次いで、上記で製造した包装用袋内にスナ
ック菓子を充填し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−
ルして上端シ−ル部を形成して包装菓子類を製造した。
上記の包装菓子類について、通常の貯蔵、流通を経て、
しかる後、それを開封して、スナック菓子を食したとこ
ろ、包装用袋を構成する積層材からの溶剤臭は、皆無で
あった。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、包装材料を構成する印刷模様層、接着剤層等を水性
インキ組成物、あるいは、水性接着剤等を使用して形成
することに着目し、まず、少なくとも、基材フィルム
と、該基材フィルムの表面、裏面またはその両面に設け
た水性インキ組成物による印刷模様層と、水性接着剤に
よる水性接着剤層、水性アンカ−コ−ト剤層または無溶
剤型接着剤による無溶剤型接着剤層と、バリア−性基材
層と、水性接着剤による水性接着剤層、水性アンカ−コ
−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層または無溶剤型接
着剤による無溶剤型接着剤層と、ヒ−トシ−ル性樹脂層
とを順次に積層してなる積層材を製造し、更に、該積層
材を使用して、そのヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対向さ
せて重ね合わせ、その周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−
ル部を形成して包装用袋を製造し、而して、該包装用袋
内に菓子を充填包装して包装菓子類を製造して、例え
ば、印刷後、乾燥放出される溶剤による大気汚染等の公
害問題、引火性溶剤を扱うための防災上の問題、溶剤を
扱う作業環境の問題、省資源化の問題、内容物への影
響、コスト高等の経済性の問題、その他等の種々の問題
点を改善、改良すると共に、特に、残留有機溶剤等によ
る内容物である菓子類への影響を皆無にした包装菓子類
を製造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断
面図である。
【図2】本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断
面図である。
【図3】本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断
面図である。
【図4】本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断
面図である。
【図5】本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断
面図である。
【図6】本発明にかかる積層材の層構成を示す概略的断
面図である。
【図7】図1に示す積層材を使用した本発明にかかる包
装用袋の構成を示す概略的斜視図である。
【図8】図7に示す包装用袋内に内容物を充填包装した
包装菓子類の一例を示す概略的平面図である。
【符号の説明】 1 基材フィルム 2 印刷模様層 2a 印刷模様層 3 水性接着剤層 3a 水性アンカ−コ−ト剤層 4 バリア−性基材層 4a バリア−性蒸着膜 5 ヒ−トシ−ル性樹脂層 5a ヒ−トシ−ル性樹脂層 6 オ−バ−コ−ト層 6a 樹脂のフィルム 7 外周シ−ル部 8 菓子 9 上端シ−ル部 A 積層材 B 積層材 C 積層材 D 積層材 E 積層材 F 積層材 G 包装用袋 H 包装菓子類

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、基材フィルムと、該基材フ
    ィルムの表面、裏面またはその両面に設けた水性インキ
    組成物による印刷模様層と、水性接着剤による水性接着
    剤層、水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト
    剤層または無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層と、
    バリア−性基材層と、水性接着剤による水性接着剤層、
    水性アンカ−コ−ト剤による水性アンカ−コ−ト剤層ま
    たは無溶剤型接着剤による無溶剤型接着剤層と、ヒ−ト
    シ−ル性樹脂層とを順次に積層してなる積層材を使用
    し、該積層材のヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対向して重
    ね合わせ、その周辺端部に外周シ−ル部を設けた包装用
    袋内に、菓子を充填包装してなることを特徴とする包装
    菓子類。
  2. 【請求項2】 基材フィルムの上に、更に、樹脂をビヒ
    クルの主成分とする水性樹脂組成物によるオ−バ−コ−
    ト層を設けたことを特徴とする上記の請求項1に記載す
    る包装菓子類。
  3. 【請求項3】 基材フィルムの上に、更に、水性接着剤
    による水性接着剤層、水性アンカ−コ−ト剤による水性
    アンカ−コ−ト剤層または無溶剤型接着剤による無溶剤
    型接着剤層を介して、樹脂のフィルムを積層したことを
    特徴とする上記の請求項1に記載する包装菓子類。
  4. 【請求項4】 バリア−性基材層とヒ−トシ−ル性樹脂
    層とが、バリア−性蒸着膜を有するヒ−トシ−ル性樹脂
    層で構成されていることを特徴とする上記の請求項1、
    2または3に記載する包装菓子類。
JP20260597A 1997-07-14 1997-07-14 包装菓子類 Expired - Lifetime JP4219999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20260597A JP4219999B2 (ja) 1997-07-14 1997-07-14 包装菓子類

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20260597A JP4219999B2 (ja) 1997-07-14 1997-07-14 包装菓子類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1132684A true JPH1132684A (ja) 1999-02-09
JP4219999B2 JP4219999B2 (ja) 2009-02-04

Family

ID=16460206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20260597A Expired - Lifetime JP4219999B2 (ja) 1997-07-14 1997-07-14 包装菓子類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4219999B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103635A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Gunze Ltd 水性インキを含むラミネートフィルムの製造方法
JP2008024372A (ja) * 2006-06-20 2008-02-07 Meiji Seika Kaisha Ltd チョコレート用包装積層材、チョコレート用収納袋およびチョコレート製品
JP2009029492A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Fuji Tokushu Shigyo Kk ひねり包装体
KR101061556B1 (ko) * 2010-09-02 2011-09-02 주식회사크라운제과 합성수지 포장지 및 그 제조방법
JP2019171863A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 大日本印刷株式会社 無溶剤接着剤を用いた低溶剤臭ガスバリア積層体、及び該積層体からなる低溶剤臭ガスバリア包装材料と包装袋
JP2019171864A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 大日本印刷株式会社 無溶剤接着剤を用いた低溶剤臭易開封性ガスバリア積層体、及び該積層体からなる低溶剤臭ガスバリア包装材料と包装袋

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103635A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Gunze Ltd 水性インキを含むラミネートフィルムの製造方法
JP2008024372A (ja) * 2006-06-20 2008-02-07 Meiji Seika Kaisha Ltd チョコレート用包装積層材、チョコレート用収納袋およびチョコレート製品
JP2009029492A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Fuji Tokushu Shigyo Kk ひねり包装体
KR101061556B1 (ko) * 2010-09-02 2011-09-02 주식회사크라운제과 합성수지 포장지 및 그 제조방법
JP2019171863A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 大日本印刷株式会社 無溶剤接着剤を用いた低溶剤臭ガスバリア積層体、及び該積層体からなる低溶剤臭ガスバリア包装材料と包装袋
JP2019171864A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 大日本印刷株式会社 無溶剤接着剤を用いた低溶剤臭易開封性ガスバリア積層体、及び該積層体からなる低溶剤臭ガスバリア包装材料と包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP4219999B2 (ja) 2009-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2018003978A1 (ja) 包装シート及び包装体
JPH1110799A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用袋
JP2006036213A (ja) 自立袋
JP2005199514A (ja) 多層積層樹脂フィルムおよびそれを使用した積層材
JP4184507B2 (ja) 積層材およびそれを使用した包装用袋
JPH1110800A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用袋
JPH1132684A (ja) 包装菓子類
JP2000263725A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP4060910B2 (ja) 二重包装用袋
JPH10305513A (ja) 遮光性積層材およびそれを使用した包装用容器
JPH10745A (ja) 積層体およびそれを使用した包装用容器
JP2000233479A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP4170414B2 (ja) 遮光性積層材およびそれを使用した包装用容器
JPH10156998A (ja) 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器
JP3938219B2 (ja) 積層体およびそれを使用した包装用容器
JP2000281094A (ja) チュ−ブ容器
JP4090562B2 (ja) 液体小袋包装体
JP4219993B2 (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP2000263726A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JP2000219286A (ja) 包装和洋菓子
JPH0966578A (ja) 包装用材料
JP2001301071A (ja) ラミネ−トチュ−ブ容器
JPH10194299A (ja) プラスチック製袋
JP4710155B2 (ja) 易剥離性フィルム
JP4170415B2 (ja) 遮光性積層材およびそれを使用した包装用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term