JPH11325565A - 排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収方法及びその装置 - Google Patents

排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収方法及びその装置

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JPH11325565A
JPH11325565A JP10142251A JP14225198A JPH11325565A JP H11325565 A JPH11325565 A JP H11325565A JP 10142251 A JP10142251 A JP 10142251A JP 14225198 A JP14225198 A JP 14225198A JP H11325565 A JPH11325565 A JP H11325565A
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JP
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exhaust gas
heat
heat pipe
chamber
contained
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JP10142251A
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Kazuhiko Tanizaki
一彦 谷崎
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TANIZAKI YASUAKI
Original Assignee
TANIZAKI YASUAKI
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0275Arrangements for coupling heat-pipes together or with other structures, e.g. with base blocks; Heat pipe cores
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D21/0001Recuperative heat exchangers
    • F28D21/0003Recuperative heat exchangers the heat being recuperated from exhaust gases

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気を汚染することなく液体分の回収ができ
ると共に、熱回収をする排ガス中に含まれる液体分及び
熱の回収方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 排ガスが通過する第1のチャンバー12
と、排ガスより温度の低い流体が通過する第2のチャン
バー13とを複数のヒートパイプ20によって連結し、
第1のチャンバー12を通過する排ガスを、ヒートパイ
プ20で降温して、ヒートパイプ20に排ガスを接触さ
せるようにして設けたガイド部材24、24a及び/又
は冷却された排ガスが通過するフィルター部材23に結
露させて、排ガス中に含まれる液体分を回収し、第2の
チャンバー13によって、排ガスに含まれる熱を回収す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートパイプ式熱
交換器を使用した排ガス中に含まれる液体分及び熱の回
収方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばドライクリーニングを
行うには、クリーニング機、洗剤の他にドライ溶剤を使
用している。このドライ溶剤は汚れのうちの動植物油、
鉱物油類を溶解して取り除く、というドライクリーニン
グの原点とも言える重要な役割を担っている。ドライ溶
剤として使用されるためには、繊維や人体に対して安全
であること、ろ過や蒸溜などの再生が容易であること、
また洗濯物の安全と生産性のために蒸発しやすいこと等
の条件を必要としている。この条件を満たす溶剤とし
て、以前はベンジンや四塩化炭素などが使用されていた
が、引火性、毒性、価格等の点から幾多の試行錯誤を経
て、現在ではテトラクロロエチレン、トリクロロエタ
ン、フロン、石油系溶剤等が主に使用されている。クリ
ーニングに使用された後の溶剤は、水洗いの場合のよう
に使い捨てにできないので、蒸溜等によって回収し、再
利用をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の溶剤の再生方法によると、ドライ溶剤は蒸発しやす
いために、使用分の大部分は回収するが、一部が残留物
として衣服にも残り、乾燥工程で蒸発して大気に放出さ
れ、大気汚染の一因となるという問題点もあった。ま
た、クリーニング業者以外でも、塗装業者等がシンナー
等の溶剤を使用する場合や、その他の業者が揮発性溶剤
を使用する場合にも同様に回収方法の問題があった。本
発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、大気を汚染
することなく液体分の回収ができると共に、熱回収をす
る排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収方法及びその
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収方法は、
排ガスが通過する第1のチャンバーと、前記排ガスより
温度の低い流体が通過する第2のチャンバーとを複数の
ヒートパイプによって連結し、前記第1のチャンバーを
通過する排ガスを、前記ヒートパイプで降温して、該ヒ
ートパイプに前記排ガスを接触させるようにして設けた
ガイド部材及び/又は冷却された前記排ガスが通過する
フィルター部材に結露させて、前記排ガス中に含まれる
液体分を回収し、前記第2のチャンバーによって、前記
排ガスに含まれる熱を回収する。そして、請求項2記載
の排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収方法は、請求
項1記載の排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収方法
において、前記複数のヒートパイプからなるヒートパイ
プ群は前記排ガスの流れ方向に交叉して、複数列設けら
れて、通過する前記排ガスの温度を徐々に下降させる。
【0005】そして、請求項3記載の排ガス中に含まれ
る液体分及び熱の回収装置は、排ガスが通過する第1の
チャンバーと、前記排ガスより温度の低い流体が通過す
る第2のチャンバーと、前記第1及び第2のチャンバー
を連結する複数列にわたって設けられたヒートパイプ群
と、前記第1のチャンバー内の前記ヒートパイプ群の各
ヒートパイプに前記排ガスが接触するように設けたガイ
ド部材と、前記ヒートパイプによって冷却された排ガス
に含まれる液体分を回収するフィルター部材と、前記ガ
イド部材及び/又は前記フィルター部材に付着した液体
分を回収する受皿とを有する。
【0006】そして請求項4記載の排ガス中に含まれる
液体分及び熱の回収装置は、請求項3記載の排ガス中に
含まれる液体分及び熱の回収装置において、前記ガイド
部材は、前記第1のチャンバー内のヒートパイプ群の上
流側に設けられた、通過する前記排ガスの分散均等化を
図る整流部材と、前記ヒートパイプ群の各ヒートパイプ
の下流側に該ヒートパイプの長さ方向に平行に設けられ
た回流部材からなり、前記整流部材には、前記ヒートパ
イプの直上流側に流入孔が設けられ、前記回流部材は、
前記ヒートパイプの側方を両方から囲み、流入する前記
排ガスを前記ヒートパイプの後部に吹き付けるようにな
っている。そして、請求項5記載の排ガス中に含まれる
液体分及び熱の回収装置は、請求項3又は4記載の排ガ
ス中に含まれる液体分及び熱の回収装置において、前記
フィルター部材は、樹脂又は金属メッシュ若しくは金属
綿状シートからなり、前記第1のチャンバー内の前記ガ
イド部材の流れ方向下流に配置される。
【0007】請求項1、3記載の排ガス中に含まれる液
体分及び熱の回収方法及び装置においては、排ガスより
低温のヒートパイプに排ガスを接触させるようにガイド
部材が設けられているので、このガイド部材には排ガス
に含まれる液体分をヒートパイプの表面、又はガイド部
材の表面で結露させる作用がある。また、排ガスが通過
するフィルター部材が設けられているので、排ガスに含
まれる液体分をフィルターの表面で結露させる作用があ
る。特に、請求項2記載の排ガス中に含まれる液体分及
び熱の回収方法においては、ヒートパイプ群が複数列設
けられていて、通過する排ガスの温度を徐々に下降させ
るので、それぞれのヒートパイプ群において、略均等に
結露させる作用がある。また、請求項4記載の排ガス中
に含まれる液体分及び熱の回収装置においては、ガイド
部材に設けられた整流部材によって、流体を集中させて
ヒートパイプの表面に吹き付ける作用がある。また、ガ
イド部材に設けられた回流部材によって、ヒートパイプ
の後部(排ガスの流れ方向において)に排ガスを吹き付
けるようになっているので、ヒートパイプの前部と後部
での温度差を小さくする作用がある。また、請求項5記
載の排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収装置におけ
るフィルター部材は、ガイド部材の流れ方向下流に配置
されるので、ヒートパイプで集められなかった液体分を
集めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1〜図3を参照して、本発
明の一実施の形態に係る排ガス中に含まれる液体分及び
熱の回収装置の一例であるヒートパイプ式熱交換器Aの
基本構成について説明する。図1に示すように、矩形箱
型のケーシング10は、長手方向仕切板11によって、
下段に設けられた第1のチャンバーの一例である排ガス
チャンバー12と上段の第2のチャンバーの一例である
空気チャンバー13とに区画されている。排ガスチャン
バー12の両長手方向端部には、それぞれ、排ガス入口
14と排ガス出口15とが設けられており、その内部に
は、排ガスを通過させるための排ガス流路16が形成さ
れている。
【0009】一方、空気チャンバー13の両長手方向端
部には、排ガスより低温の流体の一例である空気の出口
である加熱空気出口17と空気入口18が設けられてお
り、その内部には、排ガス流路16と対向流となる空気
流路19が形成されている。多数の縦長のヒートパイプ
20の中央部分が長手方向仕切板11を貫通して上下方
向に伸延しており、その両側部分をなす排ガスチャンバ
ー側パイプ21と空気チャンバー側パイプ22は、それ
ぞれ、排ガス流路16と空気流路19内に配置されてい
る。
【0010】本発明は、上記の基本構成を有するヒート
パイプ式熱交換器Aにおいて、排ガスチャンバー12内
に、複数(本実施の形態では3、4又は5本)のヒート
パイプ20からなるヒートパイプ群が、排ガスチャンバ
ー12の長手方向(排ガスの流れの方向)に1列、又は
間隔を開けて複数列配設されているという特徴を有して
いる。また、各ヒートパイプ群の流れ方向下流に、排ガ
ス流路16を通過する排ガスの分散均等化を図り、温度
分布を均一にすると共に、前列のヒートパイプ群側から
吹き付けられる排ガスに含まれる液体分を結露させるフ
ィルター部材23が設けられており、また、各ヒートパ
イプ群を囲むようにガイド部材24、又は24aが設け
られているという特徴を有している。以下詳しく説明す
る。
【0011】フィルター部材23は、樹脂又は金属メッ
シュ若しくは金属綿状シートで形成され、流れ方向に垂
直な排ガスチャンバー12の断面と同じ形状の面を持つ
任意厚さの板状物である。樹脂材料を使用する場合に
は、スリット、メッシュ等の孔が開いた状態で使用す
る。孔の大きさや数量等は、通気性と熱伝導性を考慮し
て決める。金属メッシュも同様に通気性と熱伝導性を考
慮してメッシュの大きさを決める。金属綿状シート(ア
ルミ等の金属を直径1/200mm〜1/10mm程度
の繊維状に加工したものを空隙率80〜90%になるよ
うにシート状に加工したもの)を使用する場合には、通
気性を考慮して厚さを決める。図1、図2に示すよう
に、各ヒートパイプ群の流れ方向上流に配置されるフィ
ルター部材23は、排ガス流路16内を通過する排ガス
の温度分布を一様にし、流速も略一定にする効果があ
る。
【0012】図4、図5に示すガイド部材24は、フィ
ルター部材23と同様に、樹脂又は金属メッシュ若しく
は金属綿状シートで形成されるが、ヒートパイプ20と
同じ材料でもよい。ガイド部材24は、流れ方向上流か
ら見て正面に、フィルター部材23と同じ外形で、整流
部材の一例である前板25を有し、側面にヒートパイプ
群の各ヒートパイプ20をそれぞれ両側から挟むように
設けられている、回流部材の一例である側板26を有
し、前板25とそれぞれの側板26は上部に設けられた
天板27と下部に設けられた底板28によって接続され
ている。接続の方法は、例えば、溶接やネジ止め等が用
いられる。前板25には、静圧を調整し、排ガスを高速
に、直接ヒートパイプ20に当てるために、前面に、ヒ
ートパイプ20のピッチに合わせて流入孔29が複数設
けられている。流入孔29の孔幅wの寸法を変更するこ
とによって流速や、静圧の調節をすることができる。ま
た、流入孔29の形状は、矩形ではなく、丸孔にしても
よい。また、縦方向(各ヒートパイプの長さ方向)に並
列する流入孔29をつなげて1つの孔にすることも可能
である。
【0013】側板26は、矩形形状で、前板25を正面
(流れ方向上流)から見たときには、各流入孔29の中
心線に対し、流れ方向の上流から下流に向かって徐々に
狭幅するように左右対象に設けられている。そして、前
部は前板25に接続され、後部は、開口して、流出孔3
0を形成している。流出孔30の形状は任意であるが、
本実施の形態では、矩形長孔形状としている。天板27
と底板28は、略等脚台形形状に形成されて、天板27
と底板28の下底部31、31aが前板25の上端部と
下端部にそれぞれ列設され、上底部32の両端が側板2
6の後端の角部に接続している。天板27と底板28の
中央部には、ヒートパイプ20を通す通し孔33、34
が開いている。ガイド部材24の通し孔33、34にヒ
ートパイプ20を嵌入することによって、ガイド部材2
4の固定位置を決めることができる。なお、排ガスチャ
ンバー12の上下に前板25と、側板26を固定する機
構(例えば固定溝)を設け、天板27、底板28を省略
することができる。この場合、前板25と側板26は接
続してもよいし、別の部品として使用することもでき
る。また、図2に示すようにガイド部材24aは、ガイ
ド部材24とは、側板26、天板27、底板28の数が
違うだけでその他は同じ構造としている。
【0014】次に図6を使用して、排ガスチャンバー1
2内の排ガスの流れについて説明する。排ガスチャンバ
ー12内を流れる排ガスは、図6の一点鎖線に沿って流
れる。排ガス中の液体分は、各ヒートパイプ群に取付け
られたガイド部材24、24aの前板25の流入孔29
から各ヒートパイプ20に吹き付けられ降温されて、ヒ
ートパイプ20の流れ方向前部35で結露する。そし
て、側板26に衝突し、その表面でも結露する。また、
側板26によって、ヒートパイプ20の流れ方向後部3
6に当たるので、ここでもまた結露する。さらに、流出
孔30から流れ出た冷却された排ガス中の液体分は、フ
ィルター部材23に衝突し、この表面でも結露する。フ
ィルター部材23を通過した後は、次列のヒートパイプ
群において同様の流れ方を繰り返す。フィルター部材2
3の内部を通過する排ガスは、流速と温度が均一化さ
れ、これによって、次列の液体分の回収効率をよくする
ことができる。また、排ガス中の熱量は、ヒートパイプ
20に排ガスが衝突したときに回収される。ヒートパイ
プ群の列数だけ上記の流れ方を繰り返し、通過する排ガ
スの温度を徐々に下降し、排ガス中の液体分と熱量は十
分に回収される。
【0015】次に液体の回収方法を説明する。ヒートパ
イプ20、ガイド部材24、24a、フィルター部材2
3の各表面で結露した排ガスに含まれる液体分は、自重
によって、下方に流れ、排ガスチャンバー12の底面の
任意位置に任意箇所開けられたドレン孔40から排ガス
チャンバー12の下方に設置された受皿41(図3参
照)に集められる。受皿41は、液体分が再蒸発しない
ように、十分冷却しておくことが望ましい。受皿41に
集められた液体は、蒸溜等により水と分離されて回収さ
れる。これによって今まで大気中に放出されていた揮発
性溶剤を回収し、再利用できると共に、大気汚染を防ぐ
ことができる。
【0016】図1の空気チャンバー13側の空気流路1
9には、図示していないが、ガイド部材24、24aを
取付けることができる。空気入口18から流入する空気
は、ヒートパイプ群の各列を通過することによって、段
階的に熱を受け取り、高温の空気となって加熱空気出口
17から回収される。このとき、ガイド部材24、24
aが取付けてあれば、熱交換効率を上げることができ
る。
【0017】次に図7、図8を使用して変形例を示す。
図7に示すガイド部材37、37aの前板38、38a
は波板状に加工されている。これによって、ヒートパイ
プ20に衝突する空気抵抗を減らし、排ガスの流速を上
げることができる。図8に示すフィルター部材39は、
任意のヒートパイプ群の各ヒートパイプ20に接触させ
て、フィンとして使用することができる。これによっ
て、フィルター部材39の温度を下げ、排ガス中の液体
分の回収量を上げることができる。
【0018】また、本実施の形態に係る排ガス中に含ま
れる液体分及び熱の回収装置の一例であるヒートパイプ
式熱交換器Aのその他の構成について説明すると、図1
及び図2に示すように、排ガスチャンバー12の後端
と、空気チャンバー13の前端には、それぞれ第1及び
第2のブロワ室42、43が連設されている。そして、
第1のブロワ室42にはモータ44によって駆動される
ファン45が配設されている。一方、第1のブロワ室4
2の一端部には排ガス出口15が設けられている。した
がって、モータ44を駆動してファン45を回転させる
ことによって、排ガスチャンバー12内に排ガス入口1
4より高温排ガスを吸引して、熱交換した後、排ガス出
口15より低温排ガスを外部に流出することができる。
【0019】第2のブロワ室43内にはモータ46によ
って駆動されるファン47が配設されている。一方、第
2のブロワ室43の一端部には加熱空気出口17が設け
られている。従って、モータ46を駆動してファン47
を回転することによって、空気チャンバー13内に空気
入口18より空気を吸引して、熱交換した後、加熱空気
出口17より加熱空気を外部に流出することができる。
【0020】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例を含むものである。例えば、図示しない
が、ガイド部材をヒートパイプに接触させて設けること
で、フィンとして使用することもできる。この場合もガ
イド部材の温度が下がるので、ガイド部材の表面で回収
できる排ガス中の液体分を増やすことができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1、2記載の排ガス中に含まれる
液体分及び熱の回収方法及び請求項3〜5記載の排ガス
中に含まれる液体分及び熱の回収装置においては、排ガ
スより低温のヒートパイプに排ガスを接触させるように
ガイド部材が設けられているので、排ガスに含まれる液
体分をヒートパイプの表面で結露させ、回収することが
可能である。また、排ガスが接触するガイド部材及び/
又は排ガスが通過するフィルター部材が設けられている
ので、排ガスに含まれる液体分をガイド部材及び/又は
フィルター部材の表面で結露させ、回収することが可能
である。特に、請求項2記載の排ガス中に含まれる液体
分及び熱の回収方法においては、ヒートパイプ群は複数
列設けられていて、通過する排ガスの温度を徐々に下降
させるので、それぞれのヒートパイプ群において、略均
等に排ガスに含まれる液体分を結露させ、回収すること
が可能である。また、請求項4記載の排ガス中に含まれ
る液体分及び熱の回収装置においては、ガイド部材に設
けられた整流部材によって、流体を集中してヒートパイ
プの表面に吹き付けることができるので、各ヒートパイ
プの表面に結露させる排ガスに含まれる液体分の量を増
やすことができる。また、ガイド部材に設けられた回流
部材によって、ヒートパイプの後部に排ガスを吹き付け
るようになっているので、ヒートパイプの前部と後部で
の温度差を小さくし、効率よく液体分を回収することが
できる。特に、請求項5記載の排ガス中に含まれる液体
分及び熱の回収装置においては、フィルター部材は、ガ
イド部材の流れ方向下流に配置されるので、ヒートパイ
プで集められなかった液体分を集めることができ、効率
がよくなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る排ガス中に含まれ
る液体分及び熱の回収装置の一例であるヒートパイプ式
熱交換器の一部切欠側面図である。
【図2】同一部切欠平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】ガイド部材の正面側斜視図である。
【図5】同背面側斜視図である。
【図6】第1のチャンバー内部の配置状態を示す平断面
図である。
【図7】変形例に係る第1のチャンバー内部の配置状態
を示す平断面図である。
【図8】他の変形例に係る第1のチャンバー内部の配置
状態を示す平断面図である。
【符号の説明】
A ヒートパイプ式熱交換器 w 孔幅 10 ケーシング 11 長手方向
仕切板 12 排ガスチャンバー(第1のチャンバー) 13 空気チャンバー(第2のチャンバー) 14 排ガス入口 15 排ガス出
口 16 排ガス流路 17 加熱空気
出口 18 空気入口 19 空気流路 20 ヒートパイプ 21 排ガスチ
ャンバー側パイプ 22 空気チャンバー側パイプ 23 フィルタ
ー部材 24 ガイド部材 24a ガイド
部材 25 前板(整流部材) 26 側板(回
流部材) 27 天板 28 底板 29 流入孔 30 流出孔 31 下底部 31a 下底部 32 上底部 33 通し孔 34 通し孔 35 前部 36 後部 37 ガイド部
材 37a ガイド部材 38 前板 38a 前板 39 フィルタ
ー部材 40 ドレン孔 41 受皿 42 第1のブロワ室 43 第2のブ
ロワ室 44 モータ 45 ファン 46 モータ 47 ファン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガスが通過する第1のチャンバーと、
    前記排ガスより温度の低い流体が通過する第2のチャン
    バーとを複数のヒートパイプによって連結し、前記第1
    のチャンバーを通過する排ガスを、前記ヒートパイプで
    降温して、該ヒートパイプに前記排ガスを接触させるよ
    うにして設けたガイド部材及び/又は冷却された前記排
    ガスが通過するフィルター部材に結露させて、前記排ガ
    ス中に含まれる液体分を回収し、前記第2のチャンバー
    によって、前記排ガスに含まれる熱を回収することを特
    徴とする排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のヒートパイプからなるヒート
    パイプ群は前記排ガスの流れ方向に交叉して、複数列設
    けられて、通過する前記排ガスの温度を徐々に下降させ
    る請求項1記載の排ガス中に含まれる液体分及び熱の回
    収方法。
  3. 【請求項3】 排ガスが通過する第1のチャンバーと、
    前記排ガスより温度の低い流体が通過する第2のチャン
    バーと、前記第1及び第2のチャンバーを連結する複数
    列にわたって設けられたヒートパイプ群と、前記第1の
    チャンバー内の前記ヒートパイプ群の各ヒートパイプに
    前記排ガスが接触するように設けたガイド部材と、前記
    ヒートパイプによって冷却された排ガスに含まれる液体
    分を回収するフィルター部材と、前記ガイド部材及び/
    又は前記フィルター部材に付着した液体分を回収する受
    皿とを有することを特徴とする排ガス中に含まれる液体
    分及び熱の回収装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材は、 前記第1のチャンバー内のヒートパイプ群の上流側に設
    けられた、通過する前記排ガスの分散均等化を図る整流
    部材と、前記ヒートパイプ群の各ヒートパイプの下流側
    に該ヒートパイプの長さ方向に平行に設けられた回流部
    材からなり、 前記整流部材には、前記ヒートパイプの直上流側に流入
    孔が設けられ、 前記回流部材は、前記ヒートパイプの側方を両方から囲
    み、流入する前記排ガスを前記ヒートパイプの後部に吹
    き付けるようになっている請求項3記載の排ガス中に含
    まれる液体分及び熱の回収装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルター部材は、樹脂又は金属メ
    ッシュ若しくは金属綿状シートからなり、 前記第1のチャンバー内の前記ガイド部材の流れ方向下
    流に配置されることを特徴とする請求項3又は4記載の
    排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収装置。
JP10142251A 1998-05-08 1998-05-08 排ガス中に含まれる液体分及び熱の回収方法及びその装置 Pending JPH11325565A (ja)

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