JPH11324785A - 内燃機関用ノック制御装置 - Google Patents

内燃機関用ノック制御装置

Info

Publication number
JPH11324785A
JPH11324785A JP10132874A JP13287498A JPH11324785A JP H11324785 A JPH11324785 A JP H11324785A JP 10132874 A JP10132874 A JP 10132874A JP 13287498 A JP13287498 A JP 13287498A JP H11324785 A JPH11324785 A JP H11324785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knock
value
level
combustion engine
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10132874A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kokubo
小久保  直樹
Toshiaki Yamaura
敏昭 山浦
Kazuhisa Mogi
和久 茂木
Koichi Nakada
浩一 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP10132874A priority Critical patent/JPH11324785A/ja
Publication of JPH11324785A publication Critical patent/JPH11324785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノック信号波形に重畳するBGN(バックグ
ランドノイズ)レベルの変化によるノック判定レベルの
変化に対処できノックの有無を正確に判定すること。 【解決手段】 ノックセンサ10にて検出されるノック
強度値の累積50%点である中央値、その標準偏差に対
応した値が検出される。この標準偏差に対応した値に基
づき算出されたBGNレベルがノック強度値から加減算
されノック検出用標準偏差に対応した値が算出される。
そして、ノック強度値とその中央値及びノック検出用標
準偏差に対応した値に基づきBGNレベルの変動の影響
を受けないように作成されたノック判定レベルとが比較
されノックの有無が判定される。これにより、ノック強
度値に対するノックの有無が正確に判定され、内燃機関
の運転状態が適切に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関で発生さ
れるノック信号波形を検出して点火時期・燃料噴射量等
のノック制御要因を制御する内燃機関用ノック制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用ノック制御装置に関連
する先行技術文献としては、特開平1−315649号
公報にて開示されたものが知られている。このもので
は、内燃機関やノックセンサ等の製造上のばらつきや経
時変化に伴ってノックの発生の有無を判定するノック判
定レベルを自動的に修正する技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ノック信号
波形には、電気負荷等の量により変化する電気ノイズや
エアコン用コンプレッサ、オルタネータ等の補機類の必
要トルクで変化する機械ノイズの影響によるノック信号
以外の定常的なノイズであるバックグランドノイズ(Ba
ckground Noise:暗ノイズ;以下、『BGN』と記す)
が重畳している。このため、BGNレベルが変化すると
全体のノック信号波形の分布が遷移してしまいノック判
定レベルが変わってしまうという不具合があった。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、BGNレベルの変化によるノ
ック判定レベルの変化に対処できノックの有無を正確に
判定することが可能な内燃機関用ノック制御装置の提供
を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関用ノ
ック制御装置によれば、ノック検出手段で検出されるノ
ック信号波形からノック強度値検出手段によってノック
強度値が検出され、その分布の累積%点が累積%点検出
手段にて検出され、また、ノック強度値の標準偏差に対
応した値が標準偏差検出手段にて検出される。これら累
積%点及び標準偏差に対応した値に基づきノイズレベル
演算手段で算出されたノック信号波形に重畳するノック
信号以外のBGNレベルがノック強度値から加減算され
た値に基づきノック判定レベル作成手段で作成されたノ
ック判定レベルとノック強度値との比較にてノック判定
手段にてノックの有無が判定され、その判定結果に応じ
てノック制御手段により内燃機関の運転状態が制御され
る。即ち、BGNレベルの変動の影響を受けないように
ノック強度値の中央値及び標準偏差に対応した値に基づ
きノック判定レベルが作成される。このため、ノック強
度値に対するノックの有無が正確に判定され、内燃機関
の運転状態が適切に制御される。
【0006】請求項2の内燃機関用ノック制御装置で
は、ノイズレベル演算手段によりノック強度値の累積分
布の変化に応じてBGNレベルが算出される。これによ
り、ノック判定レベルが内燃機関の運転状態に適合する
ようにBGNレベルによって適切に補正される。
【0007】請求項3の内燃機関用ノック制御装置で
は、ノイズレベル演算手段にてノック信号波形にノック
信号が重畳していないときのノック強度値は考慮される
ことなく、BGNレベルより大きいときのみのノック強
度値が採用され、ノック判定レベルが作成される。この
ため、ノックの有無の判定結果における信頼性が向上さ
れる。
【0008】請求項4の内燃機関用ノック制御装置によ
れば、ノック検出手段で検出されるノック信号波形から
ノック強度値検出手段によってノック強度値が検出さ
れ、その分布の累積%点が累積%点検出手段にて検出さ
れ、また、ノック強度値の標準偏差に対応した値が標準
偏差検出手段にて検出される。これら累積%点及び標準
偏差に対応した値に基づき算出されたノック信号波形に
重畳するノック信号以外のBGNレベルが所定値となる
ようにノック強度値に加減算された値に基づきノック判
定レベル作成手段で作成されたノック判定レベルとノッ
ク強度値との比較にてノック判定手段にてノックの有無
が判定され、その判定結果に応じてノック制御手段によ
り内燃機関の運転状態が制御される。即ち、BGNレベ
ルの変動の影響を受けないようにノック強度値の中央値
及び標準偏差に対応した値に基づきノック判定レベルが
作成される。このため、ノック強度値に対するノックの
有無が正確に判定され、内燃機関の運転状態が適切に制
御される。
【0009】請求項5の内燃機関用ノック制御装置で
は、ノイズレベル演算手段によりノック強度値の累積頻
度値に基づきBGNレベルが算出される。これにより、
ノック判定レベルが内燃機関の運転状態に適合するよう
にBGNレベルによって適切に補正される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用ノック制御装置における全体構成を示す
ブロック図である。
【0012】10は内燃機関のシリンダブロック(図示
略)に取付けられ、内燃機関に発生するノック信号波形
を検出する振動ピックアップとしてのノックセンサであ
り、11はノックセンサ10のノック信号波形からノッ
クに関連した成分のみを抽出する例えば、6〔kHz〕
のバンドパスフィルタ(Band Pass Filter:特定周波数
帯域通過フィルタ;以下、『BPF』と記す)である。
このBPF11でフィルタリングされたノック信号は、
増幅器12にて増幅され、ピークホールド回路13にて
マイクロコンピュータ20からのピークホールド信号に
対応してピークホールドされたのちA/D変換器21で
A/D変換(アナログ−ディジタル変換)されマイクロ
コンピュータ20に取込まれる。
【0013】この他、マイクロコンピュータ20には内
燃機関の例えば、クランク角センサ、吸気量センサ、水
温センサ等からの各種センサ信号が取込まれる。これら
取込まれた信号に基づきマイクロコンピュータ20にて
点火時期、燃料噴射量等が演算される。そして、マイク
ロコンピュータ20からその演算結果がイグナイタ3
0、インジェクタ(燃料噴射弁)40等に出力される。
【0014】ここで、マイクロコンピュータ20は、周
知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCP
U、制御プログラムを格納したROM、各種データを格
納するRAM、B/U(バックアップ)RAM、入出力
回路及びそれらを接続するバスライン等からなる論理演
算回路として構成されている。
【0015】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用ノック制御装置で使用されているマイク
ロコンピュータ20内のCPUにおけるノック判定及び
ノック判定レベル作成の処理手順を示す図2のフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0016】図2において、まず、ステップS101で
ノック強度値Vが検出される。このノック強度値Vと
は、例えば、クランク角センサからの所定クランク角度
範囲内のノックセンサ信号のピークホールド値である。
ステップS102ではノック判定処理が実行される。こ
こで、ノック強度値Vがノック判定レベルVKD以上であ
るときにはノックありと判定される。この結果に応じて
ノック制御領域としての例えば、高負荷領域では、点火
時期等が制御される。次にステップS103に移行し
て、内燃機関の運転条件が特定条件を満たしているかが
判定される。この特定条件とは、例えば、以下の4つの
条件のうち1つまたは複数により規定される。〔1〕…
内燃機関の負荷が所定値以上であること。〔2〕…機関
回転数が所定範囲内であること。〔3〕…内燃機関の負
荷の変化率が所定値以下であること。〔4〕…ノック検
出システムが故障していないこと。
【0017】ステップS103の判定条件が成立、即
ち、上述の特定条件を満たしているときにはステップS
104に移行し、後述のlog(V)分布の標準偏差に
対応した値Sの更新処理が実行される。一方、ステップ
S103の判定条件が成立せず、即ち、上述の特定条件
を満たしていないときにはステップS104がスキップ
される。次にステップS105に移行して、後述のlo
g(V)分布の累積50%点である中央値VM の更新処
理が実行される。
【0018】次にステップS106に移行して、ノック
信号波形に重畳するBGNレベルが後述のように算出さ
れる。次にステップS107に移行して、ステップS1
06で算出されたBGNレベルに基づきノック検出用標
準偏差に対応した値SN が算出される。次にステップS
108に移行して、ステップS107で算出されたノッ
ク検出用標準偏差に対応した値SN とステップS105
で更新された中央値VM とからノック判定レベルVKDが
次式(1)にて作成されたのち、本ルーチンを終了す
る。
【0019】
【数1】 VKD←SN 2 ×VM ・・・(1) 次に、図2のステップS104における標準偏差に対応
した値Sの更新処理の詳細を示す図3のフローチャート
に基づいて説明する。
【0020】図3において、ステップS201では、ノ
ック強度値Vがlog(V)分布の累積50%点である
中央値VM 以下であるかが判定される。ステップS20
1の判定条件が成立、即ち、ノック強度値Vが中央値V
M 以下と小さいときにはステップS202に移行し、標
準偏差に対応した値Sにノック強度値Vを乗算した値が
中央値VM 以上であるかが判定される。ステップS20
2の判定条件が成立、即ち、(S×V)の値が中央値V
M 以上と大きいときにはステップS203に移行し、標
準偏差に対応した値Sから所定値ΔSだけ減算され標準
偏差に対応した値Sが小さくされる。一方、ステップS
201の判定条件が成立せず、即ち、ノック強度値Vが
中央値VM を越え大きいとき、またはステップS202
の判定条件が成立せず、即ち、(S×V)の値が中央値
VM 未満と小さいときにはステップS203がスキップ
される。
【0021】次にステップS204に移行して、標準偏
差に対応した値Sの更新用カウンタCS が「+1」イン
クリメントされる。次にステップS205に移行して、
更新用カウンタCS が「3」以上であるかが判定され
る。ステップS205の判定条件が成立、即ち、更新用
カウンタCS が「3」以上と大きいときにはステップS
206に移行し、更新用カウンタCS が「0」にクリア
される。次にステップS207に移行して、標準偏差に
対応した値Sに所定値ΔSが加算され標準偏差に対応し
た値Sが大きくされたのち本ルーチンを終了する。一
方、ステップS205の判定条件が成立せず、即ち、更
新用カウンタCS が「3」未満と小さいときにはステッ
プS206及びステップS207がスキップされ、本ル
ーチンを終了する。
【0022】上述の図3に示す処理における値Sがlo
g(V)分布の標準偏差に相当する値となる理由を図4
を参照して説明する。ここで、図4はノック強度値Vの
log(V)分布と確率Pとの関係を示す特性図であ
る。
【0023】x=log(V)の分布の累積50%点で
ある中央値xM をxM =log(VM ),−σ点をx[-
σ] =log(VM )−σx とする。ここで、σx はx
の分布の標準偏差である。すると、図4に示す斜線部分
の確率Pは次式(2)の積分にて算出される。
【0024】
【数2】
【0025】これは、x−σ≦x≦xM となる確率Pが
約34%であることを意味している。一方、図3の処理
によれば、(VM /S)≦V≦VM となる確率が1/3
(約33%)になるように標準偏差に対応した値Sが補
正されることとなる。即ち、標準偏差に対応した値Sの
1サイクル当たりの変化量ΔSの期待値Ks は次式
(3)にて算出される。
【0026】
【数3】
【0027】ここで、標準偏差に対応した値Sは、Ks
=0となる次式(4)を満たす値に収束するのである。
【0028】
【数4】
【0029】したがって、次式(5)が成り立つことと
なる。
【0030】
【数5】 σx ≒log(S) ・・・(5) 次に、図2のステップS105における中央値VM の更
新処理の詳細を示す図5のフローチャートに基づいて説
明する。
【0031】図5において、ステップS301では、ノ
ック強度値Vが中央値VM 以上であるかが判定される。
ステップS301の判定条件が成立、即ち、ノック強度
値Vが中央値VM 以上と大きいときにはステップS30
2に移行し、中央値VM に所定値ΔVが加算され中央値
VM が大きくされる。一方、ステップS301の判定条
件が成立せず、即ち、ノック強度値Vが中央値VM 未満
と小さいときにはステップS303に移行し、ノック強
度値Vが中央値VM 未満であるかが判定される。ステッ
プS303の判定条件が成立、即ち、ノック強度値Vが
中央値VM 未満と小さいときにはステップS304に移
行し、中央値VM から所定値ΔVが減算され中央値VM
が小さくされる。
【0032】ステップS302またはステップS304
の処理ののち、またはステップS303の判定条件が成
立せず、即ち、ノック強度値Vが中央値VM に等しいと
きにはステップS305に移行する。ステップS305
では、所定値ΔVが次式(6)にて更新されたのち本ル
ーチンを終了する。なお、上述の標準偏差に対応した値
S及び中央値VM は気筒別に更新される。
【0033】
【数6】 ΔV←ΔV+(|V−VM |−ΔV)/4 ・・・(6) 次に、図2のステップS106におけるBGNレベルの
算出について図6に示す特性図を参照して説明する。こ
こで、図6はノック強度値Vの対数変換値であるBPF
値〔mV〕の累積分布〔%〕をBGNレベルの相違によ
って示す特性図であり、BGNレベルが小さなBGN
(小)のときを二点鎖線、BGNレベルが中位なBGN
(中)のときを一点鎖線、BGNレベルが大きなBGN
(大)のときを破線にてそれぞれ示す。
【0034】図6(a)に示すように、累積分布〔%〕
が同じであっても、BGN(小)→BGN(中)→BG
N(大)となるに連れてノック強度値Vの対数変換値で
あるBPF値〔mV〕は大きくなる。
【0035】そこで、図6(a)に示す累積分布の−2
σ点におけるBPF値を全体の累積分布から減算する
と、図6(b)に実線にて示すようなノック検出用標準
偏差に対応した値SN の特性図が得られる。したがっ
て、このノック検出用標準偏差に対応した値SN を用い
て、上式(1)に示すようにノック判定レベルVKDを作
成すれば、このノック判定レベルVKDはlog(V)分
布の−2σ(対数軸上での−2σは実数軸上では−SN
2 )点に設定されることとなる。
【0036】本実施例によれば、上式(1)に示すよう
に、ノック判定レベルVKDをノック検出用標準偏差に対
応した値SN を用いてlog(V)分布の+2σ点に設
定できるため、このノック判定レベルVKDはBGNレベ
ルの影響を受けないように設定されることとなる。
【0037】このように、本実施例の内燃機関用ノック
制御装置は、内燃機関で発生されるノック信号波形を検
出するノック検出手段としてのノックセンサ10と、ノ
ックセンサ10で検出されるノック信号波形からノック
強度値Vを検出するマイクロコンピュータ20にて達成
されるノック強度値検出手段と、ノック強度値Vの略対
数変換値の分布の累積%点としてlog(V)分布の累
積50%点である中央値VM を検出するマイクロコンピ
ュータ20にて達成される累積%点検出手段と、ノック
強度値Vの略対数変換値の標準偏差に対応した値Sを検
出するマイクロコンピュータ20にて達成される標準偏
差検出手段と、ノックセンサ10で検出されるノック信
号波形に重畳するノック信号以外の定常的なノイズレベ
ルとしてのBGNレベルを標準偏差に対応した値Sに基
づき算出するマイクロコンピュータ20にて達成される
ノイズレベル演算手段と、ノック強度値Vの中央値VM
及び標準偏差に対応した値SからBGNレベルを減算し
たノック検出用標準偏差に対応した値SN に基づきノッ
ク判定レベルVKDを作成するマイクロコンピュータ20
にて達成されるノック判定レベル作成手段と、ノック強
度値Vとノック判定レベルVKDとの比較によりノックの
有無を判定するマイクロコンピュータ20にて達成され
るノック判定手段と、前記ノック判定手段による判定結
果に応じて内燃機関の運転状態を制御するマイクロコン
ピュータ20にて達成されるノック制御手段とを具備す
るものである。
【0038】つまり、ノックセンサ10で検出されるノ
ック信号波形からノック強度値Vが検出され、そのlo
g(V)分布の累積50%点である中央値VM 、ノック
強度値Vの標準偏差に対応した値Sが検出される。これ
ら中央値VM 及び標準偏差に対応した値Sに基づき算出
されたノック信号波形に重畳するノック信号以外のBG
Nレベルがノック強度値Vから減算されノック検出用標
準偏差に対応した値SN が算出される。そして、ノック
強度値Vとノック検出用標準偏差に対応した値SN に基
づき作成されたノック判定レベルVKDとの比較にてノッ
クの有無が判定され、その判定結果に応じて内燃機関の
運転状態が制御される。即ち、BGNレベルの変動の影
響を受けないようにノック強度値Vの中央値VM 及びノ
ック検出用標準偏差に対応した値SN に基づきノック判
定レベルVKDが作成される。このため、ノック強度値V
に対するノックの有無が正確に判定され、内燃機関の運
転状態が適切に制御される。
【0039】また、本実施例の内燃機関用ノック制御装
置は、マイクロコンピュータ20にて達成されるノイズ
レベル演算手段がBGNレベルをノック信号波形の出力
分布としてノック強度値Vの所定の累積頻度に基づき算
出するものである。つまり、ノック強度値Vの累積分布
の変化に応じてBGNレベルが算出される。これによ
り、ノック判定レベルVKDが内燃機関の運転状態に適合
するようにBGNレベルによって適切に補正される。
【0040】そして、本実施例の内燃機関用ノック制御
装置は、マイクロコンピュータ20にて達成されるノイ
ズレベル演算手段がBGNレベル以下の点火サイクルに
おける出力を演算母数から除外するものである。つま
り、ノック信号波形にノック信号が重畳していないとき
のノック強度値Vは考慮されることなく、BGNレベル
より大きいときのみのノック強度値Vが採用され、ノッ
ク判定レベルVKDが作成される。このため、ノックの有
無の判定結果における信頼性が向上される。
【0041】ここで、図6(a)に示す累積分布の−2
σ点におけるBPF値のそれぞれにBGNレベルとして
所定値を加算すると、図6(c)に実線にて示すような
ノック検出用標準偏差に対応した値SN の特性図が得ら
れる。したがって、このノック検出用標準偏差に対応し
た値SN を用いて、上式(1)に示すようにノック判定
レベルVKDを作成すれば、このノック判定レベルVKDは
BGNレベルの影響を受けないように設定されることと
なり、ノック誤判定が殆ど無視できる確率でしか起こら
ないようにできる。
【0042】このように、本実施例の内燃機関用ノック
制御装置は、内燃機関で発生されるノック信号波形を検
出するノック検出手段としてのノックセンサ10と、ノ
ックセンサ10で検出されるノック信号波形からノック
強度値Vを検出するマイクロコンピュータ20にて達成
されるノック強度値検出手段と、ノック強度値Vの略対
数変換値の分布の累積%点としてlog(V)分布の累
積50%点である中央値VM を検出するマイクロコンピ
ュータ20にて達成される累積%点検出手段と、ノック
強度値Vの略対数変換値の標準偏差に対応した値Sを検
出するマイクロコンピュータ20にて達成される標準偏
差検出手段と、ノックセンサ10で検出されるノック信
号波形に重畳するノック信号以外の定常的なノイズレベ
ルとしてのBGNレベルを標準偏差に対応した値Sに基
づき算出するマイクロコンピュータ20にて達成される
ノイズレベル演算手段と、BGNレベルが所定値となる
ようにノック強度値Vの中央値VM 及び標準偏差に対応
した値Sに加算したノック検出用標準偏差に対応した値
SN に基づきノック判定レベルVKDを作成するマイクロ
コンピュータ20にて達成されるノック判定レベル作成
手段と、ノック強度値Vとノック判定レベルVKDとの比
較によりノックの有無を判定するマイクロコンピュータ
20にて達成されるノック判定手段と、前記ノック判定
手段による判定結果に応じて内燃機関の運転状態を制御
するマイクロコンピュータ20にて達成されるノック制
御手段とを具備するものである。
【0043】つまり、ノックセンサ10で検出されるノ
ック信号波形からノック強度値Vが検出され、そのlo
g(V)分布の累積50%点である中央値VM 、ノック
強度値Vの標準偏差に対応した値Sが検出される。これ
ら中央値VM 及び標準偏差に対応した値Sに基づき算出
されたノック信号波形に重畳するノック信号以外のBG
Nレベルが所定値となるようにノック強度値Vに加算さ
れノック検出用標準偏差に対応した値SN が算出され
る。そして、ノック強度値Vとノック検出用標準偏差に
対応した値SN に基づき作成されたノック判定レベルV
KDとの比較にてノックの有無が判定され、その判定結果
に応じて内燃機関の運転状態が制御される。即ち、BG
Nレベルの変動の影響を受けないようにノック強度値V
の中央値VM 及びノック検出用標準偏差に対応した値S
N に基づきノック判定レベルVKDが作成される。このた
め、ノック強度値Vに対するノックの有無が正確に判定
され、内燃機関の運転状態が適切に制御される。
【0044】また、本実施例の内燃機関用ノック制御装
置は、マイクロコンピュータ20にて達成されるノイズ
レベル演算手段がBGNレベルをノック信号波形の出力
分布としてノック強度値Vの累積頻度値から算出するも
のである。つまり、ノック強度値Vの累積頻度値に基づ
きBGNレベルが算出される。これにより、ノック判定
レベルVKDが内燃機関の運転状態に適合するようにBG
Nレベルによって適切に補正される。
【0045】ところで、上記実施例では、ノックセンサ
10によって検出される内燃機関で発生されるノック信
号波形を利用しているが、本発明を実施する場合には、
これに限定されるものではなく、内燃機関の燃焼室内に
配設される点火プラグの火花点火後に発生されるイオン
電流信号に重畳しているノック信号波形を利用するよう
にしてもよい。
【0046】また、上記実施例では、累積分布の−2σ
点におけるBPF値が用いられているが、そのときのB
GNレベルに対する適合状態によっては、累積分布の−
σ点におけるBPF値を用いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用ノック制御装置における全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用ノック制御装置で使用されているマイクロ
コンピュータ内のCPUにおけるノック判定及びノック
判定レベル作成の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図3】 図3は図2における標準偏差に対応した値の
更新処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用ノック制御装置におけるノック強度値の分
布と確率との関係を示す特性図である。
【図5】 図5は図2における中央値の更新処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用ノック制御装置におけるBPF値の累積分
布をBGNレベルの相違によって示す特性図である。
【符号の説明】
10 ノックセンサ(ノック検出手段) 11 BPF(バンドパスフィルタ) 20 マイクロコンピュータ
フロントページの続き (72)発明者 茂木 和久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中田 浩一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関で発生されるノック信号波形を
    検出するノック検出手段と、 前記ノック検出手段で検出される前記ノック信号波形か
    らノック強度値を検出するノック強度値検出手段と、 前記ノック強度値の分布の累積%点を検出する累積%点
    検出手段と、 前記ノック強度値の標準偏差に対応した値を検出する標
    準偏差検出手段と、 前記ノック検出手段で検出される前記ノック信号波形に
    重畳するノック信号以外の定常的なノイズレベルを前記
    累積%点及び前記標準偏差に対応した値に基づき算出す
    るノイズレベル演算手段と、 前記ノック強度値から前記ノイズレベルを加減算しノッ
    ク判定レベルを作成するノック判定レベル作成手段と、 前記ノック強度値と前記ノック判定レベルとの比較によ
    りノックの有無を判定するノック判定手段と、 前記ノック判定手段による判定結果に応じて前記内燃機
    関の運転状態を制御するノック制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする内燃機関用ノック制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ノイズレベル演算手段は、前記ノイ
    ズレベルを前記ノック信号波形の出力分布の所定の累積
    頻度に基づき算出することを特徴とする請求項1に記載
    の内燃機関用ノック制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ノイズレベル演算手段は、前記ノイ
    ズレベル以下の点火サイクルにおける出力を演算母数か
    ら除外することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関
    用ノック制御装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関で発生されるノック信号波形を
    検出するノック検出手段と、 前記ノック検出手段で検出される前記ノック信号波形か
    らノック強度値を検出するノック強度値検出手段と、 前記ノック強度値の分布の累積%点を検出する累積%点
    検出手段と、 前記ノック強度値の標準偏差に対応した値を検出する標
    準偏差検出手段と、 前記ノック検出手段で検出される前記ノック信号波形に
    重畳するノック信号以外の定常的なノイズレベルを前記
    累積%点及び前記標準偏差に対応した値に基づき算出す
    るノイズレベル演算手段と、 前記ノイズレベルが所定値となるように前記ノック強度
    値に加減算しノック判定レベルを作成するノック判定レ
    ベル作成手段と、 前記ノック強度値と前記ノック判定レベルとの比較によ
    りノックの有無を判定するノック判定手段と、 前記ノック判定手段による判定結果に応じて前記内燃機
    関の運転状態を制御するノック制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする内燃機関用ノック制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ノイズレベル演算手段は、前記ノイ
    ズレベルを前記ノック信号波形の出力分布の累積頻度値
    から算出することを特徴とする請求項4に記載の内燃機
    関用ノック制御装置。
JP10132874A 1998-05-15 1998-05-15 内燃機関用ノック制御装置 Pending JPH11324785A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10132874A JPH11324785A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 内燃機関用ノック制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10132874A JPH11324785A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 内燃機関用ノック制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11324785A true JPH11324785A (ja) 1999-11-26

Family

ID=15091583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10132874A Pending JPH11324785A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 内燃機関用ノック制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11324785A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007066785A1 (en) * 2005-12-05 2007-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device and method for controlling ignition timing of internal combustion engine
JP2007211690A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Toyota Motor Corp 内燃機関の点火時期制御装置
WO2007139042A1 (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関のノッキング判定装置およびノッキング判定方法
US7387107B2 (en) 2005-06-28 2008-06-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knocking state determination device
CN111396210A (zh) * 2020-03-31 2020-07-10 潍柴动力股份有限公司 天然气发动机的控制方法、装置、存储介质及处理器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7387107B2 (en) 2005-06-28 2008-06-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knocking state determination device
US7669582B2 (en) 2005-06-28 2010-03-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knocking state determination device
WO2007066785A1 (en) * 2005-12-05 2007-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device and method for controlling ignition timing of internal combustion engine
US8005607B2 (en) 2005-12-05 2011-08-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device and method for controlling ignition timing of internal combustion engine
JP2007211690A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Toyota Motor Corp 内燃機関の点火時期制御装置
WO2007139042A1 (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関のノッキング判定装置およびノッキング判定方法
US7942040B2 (en) 2006-05-29 2011-05-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knocking determination device and method for internal combustion engine
CN111396210A (zh) * 2020-03-31 2020-07-10 潍柴动力股份有限公司 天然气发动机的控制方法、装置、存储介质及处理器
CN111396210B (zh) * 2020-03-31 2022-08-23 潍柴动力股份有限公司 天然气发动机的控制方法、装置、存储介质及处理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4297734B2 (ja) 内燃機関のノック制御装置
JP4404811B2 (ja) ノッキング状態判定装置
KR100782871B1 (ko) 노킹 검출 방법
JP2012017745A (ja) 内燃機関におけるノッキングを識別する方法および装置
JP2005083340A (ja) 排気ガスセンサの劣化故障診断装置
US6474302B2 (en) Knock control apparatus for internal-combustion engine
JPH0476249A (ja) 内燃機関のノッキング検出装置及び点火時期補正装置
JPH11324785A (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP3502580B2 (ja) 内燃機関のノック検出装置
JPH04244933A (ja) エンジンのノッキング検出装置
JP2605805B2 (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP5577119B2 (ja) 内燃機関用のイオン電流検出処理装置
JP4390939B2 (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP2002047994A (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP2006348764A (ja) 内燃機関のノッキング判定装置
JP3350063B2 (ja) 内燃機関の失火検出装置及びこの失火検出装置を用いた内燃機関の制御装置
JP3153394B2 (ja) 内燃機関のノッキング検出方法
JP2834937B2 (ja) 内燃機関ノック制御装置
JP3458552B2 (ja) 内燃機関のノック判定装置
JP3737004B2 (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP2001056271A (ja) 内燃機関のノック検出装置
JP2000130247A (ja) エンジンのノッキング判定装置及び判定方法並びに点火時期制御装置
JPH11270400A (ja) 内燃機関のノッキング検出装置
JPH0489535A (ja) 内燃機関のノッキング検出装置
JPH1150904A (ja) 内燃機関用ノック制御装置