JPH11324475A - 自動閉鎖引戸用減速装置 - Google Patents

自動閉鎖引戸用減速装置

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JPH11324475A
JPH11324475A JP13652798A JP13652798A JPH11324475A JP H11324475 A JPH11324475 A JP H11324475A JP 13652798 A JP13652798 A JP 13652798A JP 13652798 A JP13652798 A JP 13652798A JP H11324475 A JPH11324475 A JP H11324475A
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JP
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sliding door
return spring
closing
speed
automatic return
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JP13652798A
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Keiji Yasuda
圭二 保田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸に装着して、該引戸を開放した後に自動
的に、引戸が閉鎖される引戸自動閉鎖機構において、該
自動閉鎖された引戸が最終的に完全閉鎖状態となる時
に、引戸枠に衝撃的に衝突することのないように、引戸
の閉鎖速度を減速する自動閉鎖引戸用減速装置を提供す
る。 【解決手段】 引戸Dの開放時は人力により開放し、閉
鎖時には自動戻しバネ10の付勢力により自動的に閉鎖
されるように構成した自動閉鎖引戸用減速装置におい
て、引戸Dが閉鎖時において、自動戻しバネ10により
付勢される閉鎖速度が一定速度以上となった場合に制動
を掛ける制動機構を設けた。また制動機構を遠心クラッ
チによる制動機構とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸に装着して、
該引戸を開放した後に自動的に、引戸が閉鎖される引戸
自動閉鎖機構において、該自動閉鎖された引戸が最終的
に完全閉鎖状態となる時に、引戸枠に衝撃的に衝突する
ことのないように、引戸の閉鎖速度を減速する自動閉鎖
引戸用減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、引戸を人力で開放した後に、
閉鎖する操作をしなくても、引戸が自動的に徐々に閉鎖
される技術は公知とされているのである。しかし、従来
の技術においては、引戸の閉鎖時に最終的に引戸枠に密
着閉鎖される際に、衝撃的に引戸枠に衝突する為に、閉
鎖時の音が大きく、かつ自動閉鎖引戸の耐久性が低下す
るという不具合があったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の不具合を解消する為に、自動閉鎖される引戸の
速度が一定速度よりも速くなると、減速して、引戸枠と
の衝突時の衝撃を緩和しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、引戸Dの開放
時は人力により開放し、閉鎖時には自動戻しバネ10の
付勢力により自動的に閉鎖されるように構成した自動閉
鎖引戸用減速装置において、引戸Dが閉鎖時において、
自動戻しバネ10により付勢される閉鎖速度が一定速度
以上となった場合に制動を掛ける制動機構を設けたもの
である。請求項2においては、請求項1記載の制動機構
を遠心クラッチによる制動機構としたものである。請求
項3においては、請求項2記載の自動閉鎖引戸用減速装
置において、引戸Dの上部に固定する減速装置ケース1
の内部には、ワンウェイクラッチ軸4と自動戻しバネ軸
5の2本の軸を架設し、該自動戻しバネ軸5の上には、
ワイヤー巻取りプーリ9と自動戻しバネ10と伝動プー
リ7を配置し、ワンウェイクラッチ軸4の上には伝動プ
ーリ15と遠心クラッチ機構を配置し、自動閉鎖時にお
いて、一定以上の移動速度となると、遠心クラッチ機構
により制動を掛けるものである。請求項4においては、
請求項3記載の自動閉鎖引戸用減速装置において、ワイ
ヤー巻取りプーリ9の回転を常時制動する制動摩擦ディ
スク8を介装したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の引戸用減速装置Aを装着した引戸D
と引戸枠Fの全体正面図、図2は引戸Dと引戸用減速装
置Aの挿入状態を示す斜視図、図3は引戸用減速装置A
の正面図、図4は引戸用減速装置Aの裏面図、図5は引
戸用減速装置Aの正面断面図、図6はワンウェイクラッ
チ軸4の部分の図3のY−Y矢視側面断面図、図7は自
動戻しバネ軸5の部分の図3のX−X矢視側面断面図、
図8は自動戻しバネ10の部分の分解状態の斜視図、図
9は遠心クラッチ機構のフック部分を示す断面図、図1
0は外周に弾性体52を設けた回転体51の断面図、図
11は外周に歯車53aを刻設した回転体53の断面
図、図12は遠心クラッチ機構のフック部の他実施例を
示す断面図、図13は同じくフック部の他実施例を示す
断面図、図14、図15は遠心クラッチ機構の他の実施
例を示す断面図、図16は引戸閉鎖時の衝撃緩衝装置の
正面断面図、図17は同じく側面断面図、図18は他の
引戸閉鎖時の衝撃緩衝装置の実施例を示す断面図であ
る。
【0006】図1と図2と図3と図4において、本発明
の引戸用減速装置Aと引戸Dと引戸枠Fの関係について
説明する。引戸枠Fの内側に設けられた引戸レールの上
に、引戸Dが戸車を介して載置され、左右に摺動開閉可
能とされている。前記引戸Dは、開ける際においては、
出入りする人が、人力により自動戻しバネ10の付勢力
に抗して引き操作して開放操作するように構成されてい
る。
【0007】出入りする人は、引戸Dを開けて出入りし
た後に閉じる動作をすることなく、引戸Dから手を離す
ことにより、引戸Dは徐々に自動戻しバネ10の付勢力
により閉鎖すべく構成している。該自動戻しバネ10は
引戸用減速装置Aの内部に配置されている。前記引戸用
減速装置Aは、引戸Dの厚さである10〜50mmの幅
内に収納できるような、大きさに構成されている。そし
て、引戸用減速装置Aは、減速装置ケース1内に封入さ
れており、該減速装置ケース1の上部から水平に伸びる
固定ブラケット1a・1bの部分を、引戸Dの上側に設
けた引戸用減速装置Aの取付孔Bに引戸用減速装置Aを
挿入した状態でビス又はボルトやナット等の締結具35
・36により固定している。
【0008】図5・図6・図7・図8において、減速装
置ケース1の前面板1dと後面板1cの間には、ワンウ
ェイクラッチ軸4と自動戻しバネ軸5を架設固定してお
り、該ワンウェイクラッチ軸4と自動戻しバネ軸5は、
回転不能に構成している。該自動戻しバネ軸5の上に
は、ワイヤー巻取りプーリ9と、該ワイヤー巻取りプー
リ9の内径に係止され他端を自動戻しバネ軸5に係止さ
れた自動戻しバネ10等が支持されている。前記自動戻
しバネ10は、一端の外端係止部10aをワイヤー巻取
りプーリ9の内径部に設けた係止ピン14に嵌入して係
合している。また、自動戻しバネ10の他端の内端係止
部10b部は自動戻しバネ軸5に固定されている。
【0009】前記ワイヤー巻取りプーリ9は、その内径
部分に凹部を形成してバネ室とし、該凹部に自動戻しバ
ネ10を嵌装した状態で、該凹部をバネ室カバー12に
て被覆している。該ワイヤー巻取りプーリ9は自動戻し
バネ軸5の上に軸受ブッシュ11により支持されて遊嵌
されており、またバネ室カバー12は、軸受ブッシュ1
3を介して軸受支持遊嵌されている。該ワイヤー巻取り
プーリ9には、開放側ワイヤー2を巻き取るワイヤー溝
9aと、閉鎖側ワイヤー3を巻き取るワイヤー溝9bが
設けられている。
【0010】前記減速装置ケース1には、閉鎖側ワイヤ
ー3のワイヤー案内杆30と、開放側ワイヤー2のワイ
ヤー案内杆31が架設されており、該開放側ワイヤー2
と閉鎖側ワイヤー3がこのワイヤー案内杆30・31に
て案内される。前記開放側ワイヤー2と閉鎖側ワイヤー
3の基端はそれぞれワイヤー巻取りプーリ9に固定さ
れ、先端は引戸枠Fの縦枠の開放側と閉鎖側にそれぞれ
固定されている。また、ワイヤー巻取りプーリ9の軸受
ブッシュ11側には、伝動プーリ7が付設され、該伝動
プーリ7は自動戻しバネ軸5に固定されている。該伝動
プーリ7と、ワンウェイクラッチ軸4の上に固定されて
いる伝動プーリ15との間に、ベルト26を巻回してい
る。
【0011】前記伝動プーリ7のワイヤー巻取りプーリ
9の反対側面(裏面)には、制動摩擦ディスク8と摩擦
押圧板6が設けられ、伝動フーリ7と摩擦押圧板6の間
に、制動摩擦ディスク8が介装されている。該制動摩擦
ディスク8の制動力を調整すべく、摩擦押圧板6と減速
装置ケース1の部分には、制動力調整螺子27が設けら
れている。該制動力調整螺子27を減速装置ケース1の
外側から調整することにより、制動摩擦ディスク8の制
動付勢力を調節することが可能である。
【0012】減速装置ケース1に固定されたワンウェイ
クラッチ軸4上において、遠心クラッチ板16と伝動プ
ーリ15と制動摩擦ディスク18とが遊嵌されて回転自
在に支持されている。係合爪固定リング24と摩擦押圧
板19は、減速装置ケース1の側に固定されている。係
合爪固定リング24は固定ビス32により減速装置ケー
ス1に固定している。摩擦押圧板19と制動摩擦ディス
ク18との間で摩擦回転が発生している。
【0013】また、ワンウェイクラッチ軸4の上にも、
摩擦押圧板19と制動力調整螺子28と、制動摩擦ディ
スク18と、伝動プーリ15と遠心クラッチ板16等が
支持されている。このなかで、伝動プーリ15と遠心ク
ラッチ板16は、一体的に構成されており同時に回転す
る。また制動摩擦ディスク18も、伝動プーリ15とと
もに回転する。しかし、摩擦押圧板19は制動力調整螺
子28により、減速装置ケース1の側に固定されてお
り、制動摩擦ディスク18と摩擦押圧板19の間で摩擦
制動が掛けられるように構成している。
【0014】遠心クラッチ板16には、図9に示す如
く、遠心クラッチフック20がフック枢支軸22により
枢支されている。該遠心クラッチフック20は、常時、
ワンウェイクラッチ軸4の軸心側に向けて、軸心方向付
勢バネ21により付勢されている。また、減速装置ケー
ス1側には、係合爪固定リング24が固定されており、
該係合爪固定リング24には、フック係合爪23が設け
られている。前記フック係合爪23と遠心クラッチフッ
ク20の係止部とが、伝動プーリ15の高速回転時にお
いて係合すべく構成しているのである。以上のように、
遠心クラッチ機構が構成されている。
【0015】次に、自動閉鎖引戸用減速装置の作用を説
明する。出入りする人が、引戸Dを開けると、引戸Dの
開放側への摺動と共に、閉鎖側ワイヤー3が、閉鎖側引
戸枠Fに固定されているので、該閉鎖側ワイヤー3によ
り引っ張られて、閉鎖側ワイヤー3が巻付けられている
ワイヤー溝9aを介してワイヤー巻取りプーリ9が回転
する。該ワイヤー巻取りプーリ9の回転により、開放側
ワイヤー2がワイヤー巻取りプーリ9のワイヤー溝9b
に巻き取られてゆくとともに、自動戻しバネ10が巻か
れていく。
【0016】そして、引戸Dから手を離すと、自動戻し
バネ10の付勢力により、ワイヤー巻取りプーリ9は引
戸Dを閉鎖する方向に回転する。これにより、閉鎖側ワ
イヤー3が巻き取られ、開放側ワイヤー2が引き出され
ながら、自動戻しバネ10に付勢力により閉鎖されるの
である。しかし、ワイヤー巻取りプーリ9の回転に対し
ては、一体的に構成された伝動プーリ7が軸受ブッシュ
11を介して一体的に回転し、該伝動プーリ7の側面に
摩擦押圧板6との間で制動摩擦ディスク8が介装されて
いるので、該ワイヤー巻取りプーリ9と伝動プーリ7の
回転には制動摩擦ディスク8を介してある程度の制動力
が常時掛けられている。出入りする人が引戸Dを開ける
場合には、制動摩擦ディスク8の制動力の分だけ引戸D
を引く力が大きくなる。また、ワンウェイクラッチ軸4
の上の伝動プーリ15にも、摩擦押圧板19との間で制
動摩擦ディスク18が介装されているので、この制動摩
擦ディスク18の制動力の分も、付加されて、引戸Dを
引く力が大きくなる。
【0017】引戸Dを自動戻しバネ10の力で自動的に
閉鎖する場合においては、ワイヤー巻取りプーリ9は制
動摩擦ディスク8で制動が掛けられ、伝動プーリ15は
制動摩擦ディスク18で制動が掛けられているので、こ
の制動力の分だけ、自動戻しバネ10の閉鎖する力が低
下する。しかし、閉鎖する場合に自動戻しバネ10から
の閉鎖力が持続的に作用する結果、引戸Dの閉鎖速度は
加速度がつき徐々に速くなる。そこで、この引戸Dを閉
鎖する加速度が或る一定速度以上になると、遠心クラッ
チ板16の回転数が徐々に大きくなり、遠心クラッチ板
16の回転により、フック枢支軸22に枢支された遠心
クラッチフック20が、軸心方向付勢バネ21に抗し
て、徐々に広がり、係合爪固定リング24に設けたフッ
ク係合爪23に係合するように構成している。
【0018】そして、フック枢支軸22がフック係合爪
23と係合すると、ワンウェイクラッチ軸4の回転が停
止し、ベルト26がスリップすることとなり、ワイヤー
巻取りプーリ9の回転数が低くなり、引戸Dの閉鎖速度
が遅くなるのである。閉鎖速度が或る一定値以下となる
と、軸心方向付勢バネ21の操作力により、フック枢支
軸22が元に戻り、伝動プーリ15の回転が自由とな
り、ワイヤー巻取りプーリ9の回転も可能な状態に開放
され、引戸Dの移動速度も或る程度は戻るのである。ま
た、図2から図5に示す如く、ワイヤー巻取りプーリ9
の直径を、伝動プーリ15の直径よりも大にすることに
より、伝動プーリ15にはワイヤー巻取りプーリ9より
も高回転が伝達されるように構成している。ベルト26
自体をスリップさせることにより、低速回転が与えられ
るように構成している。
【0019】他の実施例として、前記ワイヤー巻取りプ
ーリ9とワイヤー2・3を用いた構成の他に、図10に
示す如く、ワイヤー巻取りプーリ9にかえて回転体51
の外周にゴム等の合成樹脂よりなる弾性体52を設け、
該弾性体52と鴨居60との摩擦力にて回転体51を回
転させる構成とすることも可能であり、また、図11に
示す如く、歯車53aを回転体として用い、この歯車5
3aと噛合する板歯車53bを鴨居60に配置し、歯車
53aを回転させる構成とすることも可能である。
【0020】また、前記遠心クラッチ板16に設けた遠
心クラッチフック20の構成において、図12・図13
に示す如く、ワンウェイクラッチ軸4上に軸心方向付勢
バネ54に付勢された重り55を配置してフック部を構
成し、該フック部を放射状に一方向又は二方向配置した
構成とすることも可能である。さらに、前記遠心クラッ
チ機構のフック部の構成にかえて、図14・図15に示
す如く、ゴム等の合成樹脂よりなる弾性球体92、また
は弾性体93を、カム機構を介してフック係合爪23が
設けられていない固定リング24の内周面に当接させ
て、その摩擦力を利用する遠心クラッチ機構を構成する
こともできる。
【0021】前記弾性球体92は、図14に示す如く、
ワンウェイクラッチ軸4の軸心方向にバネ96にて付勢
されている重り94が遠心力にて外方向に移動し、該重
り94が取り付けられている取付部材95、及び弾性球
体92を保持している保持部材97に設けたカム機構を
介して、前記保持部材97が外方向に移動することによ
って、固定リング24の内周面に当接させる構成とされ
ている。また、前記弾性球体92は一方向の回転時のみ
に作用するように構成されている。即ち、伝動プーリ1
5の高速回転時において、弾性球体92が固定リンク2
4に当接するように構成している。また、前記弾性体9
3は、図15に示す如く、ワンウェイクラッチ軸4の軸
心方向にバネ96にて付勢されている重り94が遠心力
にて外方向に移動し、該重り94が取り付けられている
取付部材95、及び弾性体93に設けたカム機構を介し
て、弾性体93が外方向に移動することによって、固定
リング24の内周面に当接させる構成とされている。即
ち、伝動プーリ15の高速回転時において、弾性体93
が固定リンク24に当接するように構成している。
【0022】次に、図16・図17において、引戸Dの
閉鎖時の衝撃緩衝装置の構成について説明する。引戸D
の閉鎖側の上端面の部分には、押棒取付部材70が立設
されており、該押棒取付部材70には、支持部材70a
及び引きバネ70bを介して引戸Dの閉鎖側に突出し付
勢した状態で押棒71が配設されている。該押棒71に
対向した引戸枠F側には、筒状部材72が突設されてお
り、該筒状部材72の筒内にはピストン73が配設さ
れ、外側には鍔部74aを有する係止部材74が配設さ
れている。前記ピストン73は、押しバネ73aにて付
勢されており、前記係止部材74は、引きバネ74aに
て付勢されている。
【0023】前記押棒取付部材70の押棒71の上下位
置には、係止部材74に係合する上カム75と下カム7
6が配設されており、前記上カム75は、押棒取付部材
70側から突設された支持軸77にて軸支され、前記下
カム76は、鴨居60側から突設された支持軸78にて
軸支されて、それぞれの先端係合部分を上下回動自在と
している。そして、前記上カム75は、鴨居60側から
突設されたピン79を介して引戸Dを閉めたときには前
記係止部材74と係合し、引戸Dを開けたときには前記
係止部材74と離合するように構成されており、同じよ
うに前記下カム76は、押棒取付部材70側から突設さ
れたピン80を介して引戸Dを閉めたときには前記係止
部材74と係合し、引戸Dを開けたときには前記係止部
材74と離合するように構成されている。
【0024】以上のように引戸Dの閉鎖時の衝撃緩衝装
置を構成したことによって、引戸Dが自動戻しバネ10
の付勢力により自動的に閉じた場合に、押棒71がピス
トン73に当接することにより、その衝撃をバネ70
b、押しバネ73aにて吸収し緩和することができるの
である。また、引戸Dの閉鎖時の衝撃緩衝装置は、図1
8に示す如く、引戸Dに押棒81と押筒82を突設し、
それらに対向する位置の引戸枠F側にピストン83、押
しバネ84等を配設することにより構成することも可能
である。なお、前記押棒取付部材70には、上戸車90
が回転自在に軸支されており、該上戸車90は、鴨居6
0に設けた引戸レール91の上に載置されている。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く、引戸D
の開放時は人力により開放し、閉鎖時には自動戻しバネ
10の付勢力により自動的に閉鎖されるように構成した
自動閉鎖引戸用減速装置において、引戸Dが閉鎖時にお
いて、自動戻しバネ10により付勢される閉鎖速度が一
定速度以上となった場合に制動を掛ける制動機構を設け
たので、戻る際に引戸Dの速度が速すぎることがなく、
衝撃的に引戸Dが閉鎖されることがなくなったのであ
る。これにより、引戸Dの耐久性を向上し、自動閉鎖引
戸の閉鎖時の騒音を防止することが出来たのである。
【0026】請求項2の如く、請求項1記載の制動機構
を遠心クラッチによる制動機構としたので、引戸Dの速
度が高速になったことの検出を、遠心クラッチ板16と
遠心クラッチフック20により構成することが出来るの
で、簡潔で低コストの構成とすることが出来たのであ
る。
【0027】請求項3の如く、請求項2記載の自動閉鎖
引戸用減速装置において、引戸Dの上部に固定する減速
装置ケース1の内部には、ワンウェイクラッチ軸4と自
動戻しバネ軸5の2本の軸を架設し、該自動戻しバネ軸
5の上には、ワイヤー巻取りプーリ9と自動戻しバネ1
0を配置し、ワンウェイクラッチ軸4の上には伝動プー
リ15と遠心クラッチ機構を配置し、自動閉鎖時におい
て、一定以上の移動速度となると、遠心クラッチ機構に
より制動を掛け、ベルト26をスリップさせて速度を落
とすべく構成したので、減速装置ケース1の内部に架設
したワンウェイクラッチ軸4と自動戻しバネ軸5の上
に、自動閉鎖引戸用減速装置を全て配置することが可能
となり、小型で廉価な装置とすることが出来たのであ
る。また、10〜50mmの幅の引戸Dの上部の取付孔
Bに嵌入可能な装置とすることが出来たのである。
【0028】請求項4の如く、請求項3記載の自動閉鎖
引戸用減速装置において、ワイヤー巻取りプーリ9の回
転を常時制動する制動摩擦ディスク8を介装したので、
該制動摩擦ディスク8を押圧する摩擦押圧板6の部分を
調節することにより、常時付勢力を調節することが可能
となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引戸用減速装置Aを装着した引戸Dと
引戸枠Fの全体正面図。
【図2】引戸Dと引戸用減速装置Aの挿入状態を示す斜
視図。
【図3】引戸用減速装置Aの正面図。
【図4】引戸用減速装置Aの裏面図。
【図5】引戸用減速装置Aの正面断面図。
【図6】ワンウェイクラッチ軸4の部分の図3のY−Y
矢視側面断面図。
【図7】自動戻しバネ軸5の部分の図3のX−X矢視側
面断面図。
【図8】自動戻しバネ10の部分の分解状態の斜視図。
【図9】遠心クラッチ機構のフック部分を示す断面図。
【図10】外周に弾性体52を設けた回転体51の断面
図。
【図11】外周に歯車53aを刻設した回転体53の断
面図。
【図12】遠心クラッチ機構のフック部の他実施例を示
す断面図。
【図13】同じくフック部の他実施例を示す断面図。
【図14】遠心クラッチ機構の他の実施例を示す断面
図。
【図15】遠心クラッチ機構の他の実施例を示す断面
図。
【図16】引戸閉鎖時の衝撃緩衝装置の正面断面図。
【図17】同じく側面断面図。
【図18】他の引戸閉鎖時の衝撃緩衝装置の実施例を示
す断面図。
【符号の説明】
A 引戸用減速装置 1 減速装置ケース 2 開放側ワイヤー 3 閉鎖側ワイヤー 9 ワイヤー巻取りプーリ 10 自動戻しバネ 16 遠心クラッチ板 18 制動摩擦ディスク 20 遠心クラッチフック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸Dの開放時は人力により開放し、閉
    鎖時には自動戻しバネ10の付勢力により自動的に閉鎖
    されるように構成した自動閉鎖引戸用減速装置におい
    て、引戸Dが閉鎖時において、自動戻しバネ10により
    付勢される閉鎖速度が一定速度以上となった場合に制動
    を掛ける制動機構を設けたことを特徴とする自動閉鎖引
    戸用減速装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制動機構を遠心クラッチ
    による制動機構としたことを特徴とする自動閉鎖引戸用
    減速装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動閉鎖引戸用減速装置
    において、引戸Dの上部に固定する減速装置ケース1の
    内部には、ワンウェイクラッチ軸4と自動戻しバネ軸5
    の2本の軸を架設し、該自動戻しバネ軸5の上には、ワ
    イヤー巻取りプーリ9と自動戻しバネ10と伝動プーリ
    7を配置し、ワンウェイクラッチ軸4の上には伝動プー
    リ15と遠心クラッチ機構を配置し、自動閉鎖時におい
    て、一定以上の移動速度となると、遠心クラッチ機構に
    より制動を掛けることを特徴とする自動閉鎖引戸用減速
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動閉鎖引戸用減速装置
    において、ワイヤー巻取りプーリ9の回転を常時制動す
    る制動摩擦ディスク8を介装したことを特徴とする自動
    閉鎖引戸用減速装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7195291B2 (en) 2004-06-30 2007-03-27 Nifco Inc. Locking device
JP2008297847A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Skb:Kk 制動構造を備えた戸車ユニット
US7708269B2 (en) * 2005-02-28 2010-05-04 Sharp Kabushiki Kaisha Sheet feeding device and image forming apparatus

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