JPH11324282A - 建材畳床 - Google Patents

建材畳床

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JPH11324282A
JPH11324282A JP12457198A JP12457198A JPH11324282A JP H11324282 A JPH11324282 A JP H11324282A JP 12457198 A JP12457198 A JP 12457198A JP 12457198 A JP12457198 A JP 12457198A JP H11324282 A JPH11324282 A JP H11324282A
Authority
JP
Japan
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tatami
specific gravity
sheet
board
building
Prior art date
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Pending
Application number
JP12457198A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Sato
和博 佐藤
Shoichi Oba
正一 大場
Kazushi Nanba
一志 南葉
Tomotaka Sasada
智貴 笹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP12457198A priority Critical patent/JPH11324282A/ja
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  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クッション性、耐水性に優れ、環境汚染の少
ない建材畳床を提供することにある。 【解決手段】 表面保護シート12が、生分解性材料、
合成樹脂および発泡剤を主原料として発泡、成形した生
分解性発泡シートからなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建材畳床、特に、歩
行感に優れ、廃棄による環境汚染の少ない建材畳床に関
する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、畳
芯にワラを使用したワラ畳に代わり、インシュレーショ
ンボードを用いた建材畳が主流になりつつある。例え
ば、表面より、畳表、畳芯(タタミボード単体、また
は、タタミボードおよびポリスチレンフォーム板)、お
よび、裏面シートを順次積み重ねて一体化したものであ
る。この建材畳は、ワラ畳と比較すると、踏み心地が硬
く、吸水すると、膨潤しやすい。さらに、長期間使用す
ると、木繊維屑が発生するという問題点がある。これら
を防止するため、畳表と畳床との間に厚紙やポリエステ
ル不織布などからなる表面保護シートを配置している。
【0003】前記表面保護シートに厚紙を使用している
場合には、生分解性があるので、そのまま埋め立て可能
である。また、燃焼温度も低いので、廃棄するに当たっ
て環境汚染の心配もない。しかし、厚紙の表面保護シー
トではクッション性、耐水性が劣るという問題点があ
る。
【0004】一方、表面保護シートにポリエステル不織
布を使用している場合には、クッション性および耐水性
に優れた畳床が得られる。しかし、ポリエステル不織布
からなる表面保護シートでは生分解性がない。さらに、
燃焼時に多量の煙および高熱を発生するため、環境汚染
を生じやすく、廃棄しにくいという問題点ある。特に、
畳芯にポリスチレンフォーム板を使用している場合に
は、環境汚染がより一層増大しやすいという問題点があ
る。
【0005】本発明は、前記問題点に鑑み、クッション
性、耐水性に優れ、環境汚染の少ない建材畳床を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる建材畳床
は、前記目的を達成するため、タタミボード、および/
または、繊維を板厚方向に配向した比重0.2以下の繊
維板からなる畳芯の表面を、表面保護シートで被覆する
建材畳床において、前記表面保護シートが、生分解性材
料、合成樹脂および発泡剤を主原料として発泡、成形し
た生分解性発泡シートからなる構成としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる実施形態を
図1の添付図面に従って説明する。本実施形態にかかる
建材畳は、図1(a)ないし図1(c)に示すように、
畳芯11、表面保護シート12および裏面シート13か
らなる畳床10に、畳表20を積み重ねたものである。
【0008】畳芯11としては、第1実施形態にかかる
複数枚のタタミボード14(図1(a))、第2実施形
態にかかるタタミボード14および低比重繊維板15
(図1(b))、第3実施形態にかかる1枚の低比重繊
維板15(図1(c))からなるものが挙げられる。
【0009】前記タタミボード14としては、例えば、
JIS−A−5905に規定された密度0.35g/c
3以下の畳床用インシュレーションボードが挙げられ
る。
【0010】前記低比重繊維板15は、結合剤を添加し
た天然繊維を厚さ方向に配向して板状に成形したもので
あり、結合剤の硬化により、軽量で圧縮強度に優れてい
るものが好ましい。例えば、特開平8−11108号公
報に記載のものが挙げられる。また、低比重繊維板15
としては比重0.2以下のものが好ましい。比重0.2
を越える繊維板であると、畳床11全体の重量が大きく
なりすぎ、運搬しにくくなるからである。また、低比重
繊維板15は、1枚で畳芯11を形成してもよいが、複
数枚で形成してもよい。
【0011】表面保護シート12は、生分解性材料に合
成樹脂、発泡剤を添加,混合して加熱融解し、発泡させ
ながらシート状に押し出し成形したものである。表面保
護シート12の厚さは1mm〜3mmが好ましい。1m
m未満であると、クッション性が乏しいからであり、3
mmを越えると、柔らかすぎて、畳としての歩行感が損
なわれるからである。
【0012】前記生分解性材料としては、木粉、籾殻、
大豆殻(おから)、小麦粉殻(ふすま)、コーヒー殻等
が挙げられる。
【0013】前記合成樹脂は、前記生分解性材料を結合
するために添加されるものであり、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンが挙げられ
る。そして、合成樹脂の添加量は、生分解性材料100
重量部に対し、20〜60重量部を添加することが好ま
しい。20重量部未満であると、シート状に成形するこ
とが困難となるからである。また、60重量部を越える
と、生分解が乏しくなり、価格も高くなるからである。
【0014】前記発泡剤としては、例えば、水分解型発
泡剤、熱分解型発泡剤(炭酸ナトリウム、炭酸水素アン
モニウムなど)を挙げることができる。そして、発泡剤
の添加量は、特に限定しないが、強度およびクッション
性を考慮し、発泡倍率が5〜30倍となる添加量である
ことが好ましい。
【0015】また、表面保護シート12には必要に応
じ、各種薬剤を添加してもよい。各種薬剤としては、例
えば、活性炭、シリカゲル等の消臭剤、銀ゼオライト,
ヒノキチオール等の抗菌,防カビ剤が挙げられる。
【0016】裏面シート13は、畳芯11を補強するた
めのものである。例えば、JIS−Z−1533に規定
するテープヤーン1種または2種を、密度縦横ともに1
0本/25.4mmに平織し、これをJIS−P−34
01に規定するクラフト紙3種に圧着した物またはこれ
と同等以上の性格を持つものが挙げられる。なお、裏面
シート13にも生分解性材料を使用することにより、生
分解性を高めておくことが好ましい。
【0017】
【実施例】(実施例1)畳表と、厚さ2mmの生分解性
表面保護シートと、厚さ15mm、比重0.23のタタ
ミボード2枚と、厚さ10mm、比重0.23のタタミ
ボード2枚と、厚さ0.5mmの裏面シートとを順次重
ね合わせることにより、厚さ55mm、巾910m、長
さ1,820mm、全体重量22kgの建材畳のサンプ
ルを得た(図1(a)参照)。
【0018】前記生分解性表面保護シートには、フスマ
及びポリプレピレンを原料とし、発泡倍率20倍でシー
ト状に成形したものを用いた。
【0019】前記タタミボードには、JIS規格適合の
畳床用インシュレーションボード市販品を用いた。
【0020】前記裏面シートには、市販の畳床用裏面シ
ートを使用した。
【0021】(実施例2)畳表と、厚さ2mmの生分解
性表面保護シートと、厚さ15mmのタタミボード1枚
と、厚さ25mm、比重0.1の低比重繊維板1枚と、
厚さ10mmのタタミボード1枚と、裏面シートとを順
次重ね合わせて全体比重18kgの建材畳のサンプルを
得た(図1(b)参照)。
【0022】畳表、生分解性表面保護シート、タタミボ
ード、裏面シートには、実施例1と同等のものを使用し
た。また、低比重繊維板には、原料に木繊維,でん粉を
使用し、木繊維を厚さ方向に配向させて板状に成形した
ものを用いた。
【0023】(実施例3)畳表と、厚さ2mmの生分解
性表面保護シートと、厚さ50mmの低比重繊維板1枚
と、裏面シートとを順次重ね合わせて建材畳のサンプル
を得た(図1(c)参照)。
【0024】畳表、生分解性表面保護シート、裏面シー
トには、実施例1と同等のものを使用した。また、低比
重繊維板には、実施例2と同等のものを使用した。
【0025】(比較例1)畳表と、厚さ2mmの生分解
性表面保護シートと、厚さ15mmのタタミボード1枚
と、厚さ25mm、比重0.03のポリスチレンフォー
ム板1枚、厚さ10mmのタタミボード1枚と、裏面シ
ートとを順次重ね合わせて建材畳のサンプルを得た。
【0026】畳表、生分解性表面保護シート、タタミボ
ード、裏面シートには、実施例1と同等のものを使用し
た。また、ポリスチレンフォーム板には、市販品の畳床
用ポリスチレンフォームを使用した。
【0027】(比較例2)畳表と、表面保護シートとし
て厚さ1mmのクラフト紙と、厚さ15mmのタタミボ
ード1枚と、厚さ25mmの低比重繊維板1枚と、厚さ
10mmのタタミボード1枚と、裏面シートとを順次重
ね合わせて建材畳のサンプルを得た。
【0028】畳表、タタミボード、低比重繊維板、裏面
シートには、実施例1,2と同等のものを使用した。ま
た、クラフト紙には、市販の畳床保護シート用クラフト
紙を使用した。
【0029】(比較例3)畳表と、厚さ2mmのポリエ
ステル不織布と、厚さ15mmのタタミボード1枚と、
厚さ25mmの低比重繊維板1枚と、厚さ10mmのタ
タミボード1枚と、裏面シートとを順次重ね合わせて建
材畳のサンプルを得た。
【0030】畳表、タタミボード、低比重繊維板、裏面
シートには、前述の実施例1,2と同等のものを使用し
た。また、ポリエステル不織布には、市販の畳床保護シ
ート用ポリエステル不織布を使用した。
【0031】前述のサンプルの廃棄性につき、含まれる
合成樹脂の量,材質を考慮して検討した。検討結果を図
2に示す。また、前記サンプルの上を10人の被験者に
実際に歩いてもらい、そのときの歩き心地について調べ
た。調査結果を図2に示す。特に、実施例2について快
適と感じた被験者が10人中、9人であった。これに対
し、比較例2について快適と感じた被験者は10人中、
3人にすぎず、歩行感の違いが明確となった。
【0032】図2の結果から明らかなように、廃棄性お
よび歩き心地のいずれにおいても合格できたのが、実施
例1,2,3であることが判った。
【0033】さらに、実施例2および比較例2に静荷重
を付加した場合における歪みと応力との関係を調べた。
測定結果を図3に示す。図3から明らかなように、実施
例2の方が比較例2よりも緩やかな傾きを示すことが判
明した。このことから、実施例2によれば、比較例2よ
りも快適な歩き心地を得られることが明らかとなった。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる建材畳床によれば、畳芯のほぼ全体が天然素材
であり、表面保護シートが生分解性発泡シートである。
このため、埋め立てしても環境汚染を生じることが少な
く、焼却しても、黒煙が発生せず、高温とならないの
で、焼却処理も容易である。また、表面保護シートは、
合成樹脂および発泡剤を主原料として発泡,成形した生
分解性発泡シートからなる。このため、本発明によれ
ば、クッション性、耐水性に優れた建材畳床が得られる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる建材畳床の断面図を示し、図
1(a)は第1実施形態、図1(b)は第2実施形態、
図1(c)は第3実施形態を示す。
【図2】 実施例および比較例にかかる廃棄性および歩
き心地の測定結果をまとめた図表である。
【図3】 静荷重を負荷した場合における実施例および
比較例の応力−歪み線図である。
【符号の説明】
10…畳床、11…畳芯、12…表面保護シート、13
…裏面シート、14…タタミボード、15…低比重繊維
板、20…畳表。
フロントページの続き (72)発明者 笹田 智貴 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タタミボード、および/または、繊維を
    板厚方向に配向した比重0.2以下の繊維板からなる畳
    芯の表面を、表面保護シートで被覆する建材畳床におい
    て、 前記表面保護シートが、生分解性材料、合成樹脂および
    発泡剤を主原料として発泡、成形した生分解性発泡シー
    トからなることを特徴とする建材畳床。
JP12457198A 1998-05-07 1998-05-07 建材畳床 Pending JPH11324282A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12457198A JPH11324282A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 建材畳床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12457198A JPH11324282A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 建材畳床

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Family

ID=14888786

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JP (1) JPH11324282A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021161741A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 積水成型工業株式会社 薄畳

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021161741A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 積水成型工業株式会社 薄畳

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