JPH1132171A - アダプタ装置 - Google Patents

アダプタ装置

Info

Publication number
JPH1132171A
JPH1132171A JP9186791A JP18679197A JPH1132171A JP H1132171 A JPH1132171 A JP H1132171A JP 9186791 A JP9186791 A JP 9186791A JP 18679197 A JP18679197 A JP 18679197A JP H1132171 A JPH1132171 A JP H1132171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
original
adapter device
document
image
reflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9186791A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiko Tanaka
篤彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP9186791A priority Critical patent/JPH1132171A/ja
Publication of JPH1132171A publication Critical patent/JPH1132171A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のアダプタ装置を選択的に装着して複数種
類の透過原稿の画像情報を読み取る画像読取装置を利用
して、写真プリント等の反射原稿の画像情報を簡単に読
み取ることができるようにしたアダプタ装置を提供す
る。 【解決手段】ラインセンサと第1の照明手段との間に配
置された透過原稿から画像情報を読み取る画像読取装置
に対して着脱自在なアダプタ装置であって、反射原稿を
配置する配置手段である原稿配置部27と、配置された
反射原稿に光を照射する第2の照明手段である23a,
23bと、反射原稿からの反射光を画像読取装置に設け
られたラインセンサの方向に反射させる反射手段である
反射鏡21とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アダプタ装置、
詳しくはラインセンサと第1の照明手段との間に配置さ
れた透過原稿から画像情報を読み取る画像読取装置に対
して着脱自在なアダプタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、現像済み写真フイルム等の透過原
稿から画像情報を読み取るフイルムスキャナ装置等の画
像読取装置が一般的に普及している。このようなフイル
ムスキャナ装置においては、画像サイズが小型に形成さ
れるフイルム、例えば一般に使用されている35mm幅
の写真フイルム(以下、35mmフイルムという)や、
24mm幅の写真フイルム、いわゆるAPSフイルム
等、異なる種類の写真フイルムを選択的に装着して、装
着された写真フィルムの画像情報を読み取るようにした
ものが実用化されている。
【0003】このために、上記フイルムスキャナ装置
は、撮像素子等が配置されたスキャナ本体と、フイルム
を保持したアダプタ装置とによって構成されており、ア
ダプタ装置は、スキャナ本体に設けられたラインセンサ
と照明手段の間に着脱自在に配置されるようになってい
る。そして、上記アダプタ装置としては、各種のフイル
ムフォーマット毎にそれぞれ対応させたものを用意し
て、これをスキャナ本体に選択的に装着することで、種
類の異なるフイルム原稿から画像情報の読み取りを行う
ことができるようになっている。
【0004】図14は、従来より実用化されている画像
読取装置としてのフイルムスキャナ装置の主要部の一部
を破いて内部構造を簡単に示した要部斜視図である。ま
た、図15は、図14のフイルムスキャナ装置の要部縦
断面図を示している。
【0005】上述したように、このフイルムスキャナ装
置は、スキャナ本体1とアダプタ装置2とによって構成
されていて、スキャナ本体1に対してアダプタ装置2が
図14の矢印Y0方向に着脱自在となっている。上記ス
キャナ本体1には、断面が略凹形状からなる広幅の開口
溝部7が設けられており、この開口溝部7内にアダプタ
装置2が着脱自在に配設されるようになっている。
【0006】上記アダプタ装置2としては、各種フイル
ムフォーマットに対応させた複数種類のもの、例えば図
14に示す35mmフィルム用のものや、この35mm
フイルム用のものと外形形状が略同様で、内部にフイル
ム駆動機構等を有するAPSフイルム用のカートリッジ
アダプタ(図示せず)等が用意される。なお、ここでは
アダプタ装置2として、図14に示す35mmフイルム
用アダプタについてのみ説明する。
【0007】上記アダプタ装置2には、断面が略凹形状
からなる開口溝2bが設けられており、この開口溝2b
には、35mmフイルムを挟持する2枚の平板からなる
フイルムホルダ12(図15参照)が図14に示す矢印
X0方向に摺動自在に保持されている。
【0008】また、上記アダプタ装置2の略中央部に
は、撮像用開口部2cが上記開口溝2bの開口方向と直
交する方向に設けられており、この撮像用開口部2c
は、上記アダプタ装置2を貫通している。上記撮像用開
口部2cは、上記開口溝2bに保持されたフイルムホル
ダ12に挟持されるフイルム10の撮影コマの1つに対
向する位置に設けられ、その開口面積は、上記フイルム
10の撮影コマの1コマ分の画像サイズと略同様の形状
で、かつ若干大きめに形成されている。
【0009】一方、上記スキャナ本体1の内部には、上
記開口溝部7を挟んで前部側に蛍光灯等の棒状光源を形
成する第1の照明手段である透過原稿用の照明用光源3
が設けられ、この照明用光源3に対向する位置であっ
て、上記スキャナ本体1の後部側には、撮像レンズ19
及びラインセンサ等の撮像素子17(図15参照)等に
よって形成される撮像部9が配設されている。この撮像
部9は、キャリッジ18と一体的に形成されていて、こ
のキャリッジ18は、駆動用のリードシャフト4及びシ
ャフト5によって矢印X0方向に移動し得るように支持
されている。また、上記撮像部9と上記照明用光源3
は、図15に示すようにアーム部材3aによって連結さ
れており、これによって、両者は一体となって図14の
矢印X0方向に移動し得るように構成されている。
【0010】そして、上記スキャナ本体1に上記アダプ
タ装置2が装着された状態において、上記照明用光源3
及び撮像部9は、アダプタ装置2の撮像用開口部2cと
それぞれ対向するように配置される。上記スキャナ本体
1の上記開口溝部7の内壁面には、上記撮像部9と対向
する位置に開口8aが設けられ、上記照明用光源3が対
向する位置にも同様に開口8b(図15参照)が設けら
れている。
【0011】さらに、上記開口8aの下側縁部には、電
気接点6aが配設されており、また上記アダプタ装置2
には、同アダプタ装置2がスキャナ本体1に装着された
際に、上記電気接点6aと接触する電気接点2d(図1
5参照)が設けられている。この電気接点2dが上記電
気接点6aと接触することにより、アダプタ装置2とス
キャナ本体1との間の電気的接続が確保され、これによ
りスキャナ本体1側からアダプタ装置2側への電源供給
や電気的信号の授受等がなされる。このように上記両接
点6a,2dは、スキャナ本体1側からアダプタ装置2
側への電気信号の通信手段の他に、電源供給部の役目も
している。
【0012】そして、スキャナ本体1の開口溝部7内に
上記アダプタ装置2が装着され、かつフイルム10が挟
持されたフイルムホルダ12がアダプタ装置2の開口溝
2b内に保持された状態でフイルム画像の読み込みが行
われる。
【0013】このように構成された上記フイルムスキャ
ナ装置は、透過原稿である写真フィルムの画像情報を読
み込む撮像動作時には、図15に示すようにアダプタ装
置2に装着されたフイルム10が、照明用光源3及び撮
像部9との間に挟まれて配置され、この状態にあるとき
に、照明用光源3からの照明光がフイルム10を透過し
て、撮像部9内に入射し、この撮像部9内の撮像レンズ
19を介して集光されたフイルム画像の光束がラインセ
ンサ17の撮像面上に結像される。
【0014】このように上記従来のフイルムスキャナ装
置は、アダプタ装置を複数種類用意することによって、
各種のフイルムフォーマットに適宜対応することがで
き、複数種類の写真フィルム(透過原稿)の画像情報
を、単一のスキャナ本体1を使用して、効率的に読み取
ることができるというものである。
【0015】一方、近年では、画像読取装置によって画
像情報の読み取りを行う場合においては、写真フィルム
のような透過原稿に限らず、印画紙等にプリント処理さ
れた写真プリントや印刷物等の反射原稿から画像情報の
読み取りを行いたいという要望がある。このような場合
には、いわゆるフラットベッド型スキャナ装置等が従来
より用いられている。
【0016】反射原稿から画像情報を読み取る場合は、
照明光を原稿表面に照射して、この原稿表面から反射し
てきた反射光をラインセンサ等の撮像素子によって撮像
することとなる。したがって、上記フラットベッド型ス
キャナ装置等の反射原稿から画像情報を読み取る画像読
取装置においては、反射原稿用の照明を撮像素子の配置
されている側と同じ側に配置する必要がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般的に写
真プリントや印刷物等の反射原稿は、写真フィルム等の
透過原稿と比較して、その原稿表面の面積が大きなもの
が普通である。したがって、上記フラットベッド型スキ
ャナ装置等においては、大きなサイズの反射原稿を配置
して、これを保持する必要があるために、原稿サイズに
合わせた保持手段が必要となり、よって必然的に大型化
してしまう。また、これに伴って使用する際の装置の設
置スペース等が問題となる場合がある。
【0018】また、上記フラットベッド型スキャナ装置
において、反射原稿を配置する原稿配置部の上に、透過
原稿保持部材や透過原稿用の別の照明手段等からなる透
過原稿ユニットを配置することによって、透明原稿の画
像も読み取ることができるようにしたものが実用化され
ている。
【0019】しかし、この場合においても、装置自体が
さらに大型化してしまうこととなり、よって原稿サイズ
が十分に小さい写真フイルム等の透過原稿の画像情報を
読み取ることは効率的とはいえない。そこで、上述の図
14、図15によって説明した上記従来のフイルムスキ
ャナ装置等を利用して、反射原稿の画像を読み取ること
ができれば至便である。
【0020】また、上記従来のフイルムスキャナ装置
は、上述したように透過原稿の画像を読み取るために最
適となるような構成、即ち照明用光源3と撮像部9との
間に原稿を配置するようにした構成を採っている。した
がって、上記照明用光源3と撮像部9との間の限られた
空間内には、反射原稿から画像を読み込むための構成部
材を配置し、さらに写真フィルム等の透過原稿に比較し
て大きなサイズ(面積)を有する反射原稿を配置するた
めの空間的な余裕がないという問題がある。よって、上
記従来のフイルムスキャナ装置等においては、従来よ
り、反射原稿に対応したアダプタ装置は存在していな
い。よって、上記従来のフイルムスキャナ装置によって
反射原稿の画像情報を読み取ることはできなかった。
【0021】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、複数のアダプタ
装置を選択的に装着することで複数種類の透過原稿の画
像情報を読み取る画像読取装置を利用して、写真プリン
ト等の反射原稿の画像情報を簡単に読み取ることができ
るようにしたアダプタ装置を提供するにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるアダプタ装置は、ラインセンサと
第1の照明手段との間に配置された透過原稿から画像情
報を読み取る画像読取装置に対して着脱自在なアダプタ
装置であって、反射原稿を配置する配置手段と、配置さ
れた反射原稿に光を照射する第2の照明手段と、上記反
射原稿からの反射光を上記画像読取装置に設けられたラ
インセンサの方向に反射させる反射手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0023】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
るアダプタ装置において、上記配置手段は、配置された
反射原稿の表面と上記ラインセンサの中心軸とが略平行
となる配置面を有し、上記反射手段は、反射光軸と上記
ラインセンサの中心軸とが略一致するように設けられて
いることを特徴とする。
【0024】そして、第3の発明によるアダプタ装置
は、ラインセンサと第1の照明手段との間に配置された
透過原稿から画像情報を読み取る画像読取装置に対して
着脱自在なアダプタ装置であって、反射原稿を配置する
配置手段と、配置された反射原稿を給送する給送手段
と、配置された反射原稿に光を照射する第2の照明手段
と、上記反射原稿からの反射光を反射して、上記画像読
取装置に設けられたラインセンサの方向に導く反射手段
とを具備したことを特徴とする。
【0025】したがって、第1、第2の発明によるアダ
プタ装置は、配置手段により配置された反射原稿に第2
の照明手段が光を照射し、反射手段が上記反射原稿から
の反射光を上記画像読取装置のラインセンサの方向に反
射させる。これによりラインセンサは反射原稿の画像を
読み取る。
【0026】また、第3の発明によるアダプタ装置は、
配置手段により配置された反射原稿に第2の照明手段が
光を照射し、反射手段が反射原稿からの反射光を反射し
て、これを画像読取装置のラインセンサの方向に導き、
給送手段が反射原稿を給送する。これによりラインセン
サは反射原稿の画像を読み取る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の
アダプタ装置の外観斜視図であって、一部を破いて内部
の主要構成部材を示す図である。図2は、図1のアダプ
タ装置の下半部のみを裏面側見た際の要部斜視図であ
る。また図3は、図1のアダプタ装置が装着された画像
読取装置によって行われる撮像動作時の作用を説明する
図であって、画像読取装置の主要構成部材のみを取り出
して簡単に示す斜視図である。そして図4は、図3の要
部縦断面図を示している。
【0028】本実施形態のアダプタ装置2Aは、上述の
図14、図15によって説明した従来の画像読取装置で
あるフイルムスキャナ装置のスキャナ本体1における開
口溝部7に装着して使用するものであって、図1に示す
ように上記スキャナ本体1の開口溝部7と略同じ幅に形
成された装着部2Aaと、この装着部2Aaの上側に一
体に形成されており、上面に反射原稿を配置する配置手
段である原稿配置部27とによって構成されている。
【0029】上記原稿配置部27は、上面が長方形状の
枠体をなし、その短辺方向の縦断面が略台形形状からな
る筐体によって形成されており、上面側に向けた開口部
27aには、例えば平板状の透明ガラス板等(図示せ
ず)が設けられ、これによって上記原稿配置部27上に
配置される反射原稿の平面性を確保している。
【0030】上記原稿配置部27の内部には、反射原稿
用の照明用光源23a,23b及び同照明用光源23
a,23bにそれぞれ設けられた反射傘24a,24b
が一体に形成された二組の第2の照明手段が対向して配
設されている。なお、この第2の照明手段は、原稿表面
に向けて入射し、反射する光束を遮らない位置に設けら
れている。上記第2の照明手段を構成する上記照明用光
源23a,23bは、反射原稿の表面を照明するために
配設されるものであって、例えば蛍光灯等が用いられ
る。
【0031】また、上記反射傘24a,24bは、上記
照明用光源23a,23bからの照明光を反射原稿に向
けて効率良く照射すると共に、同照明光が反射原稿の表
面に均一に照射されるようにするために設けられている
ものである。
【0032】また、上記二組の第2の照明手段の間であ
って、原稿配置部27の原稿配置面よりも下側寄りの位
置には、反射原稿からの反射光を集光すると共に、反射
原稿の画像を縮小して結像させるためのコンバージョン
レンズ22が配設されている。
【0033】そして、上記コンバージョンレンズ22の
下側であって、上記装着部2Aa内には、反射原稿から
の反射光束を折り曲げて、上記スキャナ本体1の撮像部
9(図14、図15参照)内のラインセンサ17(図1
5参照)の方向に導く反射手段である反射鏡21が、上
記コンバージョンレンズ22の光軸に対して角度45度
の傾斜角で配置されている。
【0034】また、上記アダプタ装置2Aの装着部2A
aの一側壁面の底部寄りには、図2に示すように電気接
点2Adが配設されている。この電気接点2Adは、上
述のアダプタ装置2の電気接点2d(図15参照)と同
様に、スキャナ本体1にアダプタ装置2Aが装着された
状態で、スキャナ本体1側の電気接点6a(図14、図
15参照)と接触し、これによりスキャナ本体1側とア
ダプタ装置2A側とを電気的に接続する役目をする。そ
して、上記両接点6a,2Adの接触によってスキャナ
本体1側からアダプタ装置2A側に電源供給等がなされ
る。
【0035】また、図2に示すように上記装着部2Aa
の一側面の略中央部には、矩形状の開口2Acが形成さ
れており、この開口2Acは、上記スキャナ本体1に上
記アダプタ装置2Aが装着された状態で、スキャナ本体
1側の上記開口8a(図14参照)と対向するようにな
っている。そして、この開口2Ac内に上記反射鏡21
が配設されていて、これにより反射原稿からの反射光束
の光路が通過し得るようになっている。
【0036】このように構成された上記アダプタ装置2
Aをスキャナ本体1に装着した画像読取装置によって、
反射原稿の画像情報を読み取る際の作用を、図3、図4
によって以下に説明する。
【0037】まず、上記アダプタ装置2Aの装着部2A
aをスキャナ本体1の開口溝部7に装着する。その後、
アダプタ装置2Aの原稿配置部27上に写真プリント等
の反射原稿11を配置する。このとき、原稿表面が下側
を向くように配置する。
【0038】次に、この画像読取装置の動作を制御する
画像情報処理装置等の制御装置(図示せず)によって、
画像情報の読み取りを開始する旨の読取開始信号を画像
読取装置に送信する。
【0039】なお、ここでは、上記画像読取装置は、接
続ケーブル等を介して接続された画像情報処理装置等の
制御装置によって制御されるものとしているが、これに
限らず、上記制御装置と同等の機能を画像読取装置の内
部に設けるように構成してもよい。
【0040】上述したように、上記アダプタ装置2Aを
スキャナ本体1に装着することによって、両者は電気的
に接続された状態となるので、上記画像読取装置は、上
記読取開始信号を受けて、上記アダプタ装置2Aの照明
用光源23a,23bを点灯させる。すると、この照明
用光源23a,23bからの照明光Sは、上記反射原稿
11の原稿表面に向けて照射され、同原稿表面が均一に
照明される。
【0041】上記原稿表面に向けて照射された照明用光
源23a,23bの照明光Sは、原稿表面によって反射
され、その原稿反射光Rは、コンバージョンレンズ22
によって集光され、仮結像面100(図4参照)におい
て反射原稿の縮小画像として結像する。この縮小画像の
画像サイズとしては、例えば35mmフイルムの画像サ
イズと略同等の大きさとなるように、上記コンバージョ
ンレンズ22の屈折率等が設定されている。
【0042】上記仮結像面100において結像した縮小
画像を形成する光束S2は、そのまま反射鏡21によっ
て、その光路が約90度の角度だけ折り曲げられて、光
束R2としてスキャナ本体1の撮像部9へと導かれる。
【0043】上記撮像部9内に入射した上記光束R2
は、撮像レンズ19を介してラインセンサ17の走査面
上に結像する。
【0044】上記ラインセンサ17は、同走査面上に結
像された画像を走査することによって画像情報を読み取
る。即ち、上記ラインセンサ17は、上記光束R2が形
成する画像の色の濃淡により生じる光の強弱を電気的な
信号に変換することにより、画像情報として読み取る。
なお、上記ラインセンサ17の走査面上に、画像を正し
く結像させるためには、上記仮結像面100の位置に対
する撮像レンズ19の焦点が一致している必要がある。
【0045】以上説明したように上記第1の実施形態に
よれば、反射原稿11に対応したアダプタ装置2Aを用
意し、これを上記スキャナ本体1に装着するのみで、写
真プリント等の反射原稿からの画像情報を、透過原稿用
の画像読取装置を用いて、簡単に読み取ることができる
ようになる。
【0046】図5は、本発明の第2の実施形態のアダプ
タ装置を示し、その主要構成部材のみを示す斜視図であ
る。図6は、図5のアダプタ装置が装着された画像読取
装置によって行われる撮像動作時の作用を説明する要部
縦断面図を示している。なお、図5においては、アダプ
タ装置の外形線を二点鎖線によって示している。
【0047】また、図7は、反射原稿である写真プリン
トの各種プリントフォーマットの概要を示す図である。
そして図8は、図5のアダプタ装置における原稿給送手
段のみを取り出して、その概略構成を示す斜視図であ
る。さらに、図9、図10は、図5のアダプタ装置が装
着された画像読取装置によって行われる撮像動作時にお
ける原稿給送手段の作用を説明する斜視図である。
【0048】本実施形態のアダプタ装置2Bは、上述の
第1の実施形態と同様に、図14、図15によって説明
した従来の画像読取装置であるフイルムスキャナ装置の
スキャナ本体1における開口溝部7に装着して使用する
ものであって、基本的には上述の第1の実施形態と同様
の構成を有し、反射原稿を所定位置に配置するための給
送手段を、さらに具備する点が異なる。したがって、こ
こでは上述の第1の実施形態と同様の構成部材について
は、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0049】上記アダプタ装置2Bは、図5に示すよう
に上記スキャナ本体1の開口溝部7と略同じ幅に形成さ
れた装着部2Baと、この装着部2Baの上側に一体に
形成されており、内部に反射原稿を配置する配置手段で
ある原稿配置部27Bによって構成され、全体は逆L字
形状の縦断面を有する筐体により形成されている。
【0050】上記原稿配置部27Bの内部には、上記第
1の実施形態と同様に反射原稿用の照明用光源23a,
23b及び同照明用光源23a,23bにそれぞれ設け
られた反射傘24a,24bが一体に形成された、二組
の第2の照明手段が対向して配設されている。
【0051】この二組の第2の照明手段の下側であっ
て、上記装着部2Baの内部には、反射原稿からの反射
光束を折り曲げて、同光束を上記撮像部9(図14、図
15参照)内のラインセンサ17(図15参照)の方向
に導く反射手段である反射鏡21が設けられており、こ
の反射鏡21と撮像部9との間の装着部2Ba内にコン
バージョンレンズ22が配設されている。このコンバー
ジョンレンズ22の光軸は、上記撮像部9のラインセン
サ17の中心軸と略一致するように配設されており、ま
た、上記反射鏡21は、上記コンバージョンレンズ22
の光軸に対して約45度の傾斜角度で配置されている。
【0052】一方、上記原稿配置部27B内の上側に
は、反射原稿を輸送する給送手段の各構成部材が配置さ
れている。即ち、上記給送手段は、反射原稿が配置され
る配置面の両端部であって、原稿給送方向(図5に示す
矢印X方向)と直交する方向に沿って配設された二組の
給送ローラ28a,28bと、上記原稿配置部27B内
の原稿給送方向に沿う一側縁部に設けられ、ギアー列等
の動力伝達機構がユニット化されて形成された駆動力伝
達機構30及び駆動用モータ29等によって構成されて
いる。
【0053】上記給送ローラ28a,28bは、それぞ
れ上記原稿配置部27B内の固定部材に回動自在に軸支
された上下一対のローラで形成されていて、二本のロー
ラの間に、反射原稿を挟持しながら給送することができ
るようになっている。
【0054】上記駆動力伝達機構30には、その入力部
(図示せず)に上記駆動用モータ29の出力軸が連結さ
れ、また出力部には上記給送ローラ28a,28bがそ
れぞれ連結されている。これにより、上記駆動用モータ
29の駆動力は、駆動力伝達機構30を介して上記給送
ローラ28a,28bの各二本のローラの内のそれぞれ
一方のローラを回転させるようになっている。
【0055】さらに、上記駆動用モータ29の回転軸
(図示せず)には、その回転量を検出するためのエンコ
ーダ等の回転検出手段(図示せず)が配設されている。
なお、この回転検出手段は、上記駆動用モータ29の回
転量を検出することによって、原稿の給送量を検出する
役目をするものである。したがって、このエンコーダの
配置は、上記駆動用モータ29のみに限らず、例えば上
記給送ローラ28a,28bの少なくとも一方に配設
し、配設されたいずれかの給送ローラの回転量を検出す
るようにしても良い。
【0056】そして、上記給送ローラ28a,28bが
それぞれ配設されている近傍の上記アダプタ装置2Bの
外装筐体側には、画像読み取りを行う反射原稿をアダプ
タ装置2B内に配置するためのスリット状の原稿挿入口
27Bbと、画像読み取り処理の終了した反射原稿をア
ダプタ装置2Bの外部に排出するためのスリット状の原
稿排出口27Baが穿設されている。その他の構成につ
いては、上述の第1の実施形態と同様である。
【0057】このように構成された上記アダプタ装置2
Bを上記スキャナ本体1に装着し、画像読取装置によっ
て、反射原稿の画像情報を読み取る際の作用を説明す
る。
【0058】まず、上記アダプタ装置2Bの装着部2B
aをスキャナ本体1の開口溝部7に装着する。その後、
アダプタ装置2Bの原稿配置部27Bの原稿挿入口27
Bbから写真プリント等の反射原稿11を挿入し、反射
原稿の先端部を上記給送ローラ28bの二本のローラの
間に配置させる。このとき、原稿表面が下側を向くよう
に挿入する。
【0059】この状態で上記制御装置(図示せず)から
上記原稿11の給送を開始する旨の給送開始信号を画像
読取装置に送信する。すると、上記駆動用モータ29が
回転し、その駆動力は上記駆動力伝達機構30を介して
上記給送ローラ28a,28bのそれぞれ一方のローラ
を所定の原稿給送方向に回転させる。これにより、上記
原稿11は、まず一方の給送ローラ28bの二本のロー
ラに挟持されて、原稿給送方向(図6の矢印X方向)に
給送される。
【0060】上記反射原稿11は、アダプタ装置2B内
を図示されていないガイド機構に案内されて、他方の給
送ローラ28aの二本のローラ間に導かれるように給送
される。そして、上記原稿11が所定の位置に配置され
た時点で上記駆動用モータ29は停止し、原稿給送動作
を停止する。
【0061】この状態で、上記制御装置によって、画像
情報の読み取りを開始する旨の読取開始信号が画像読取
装置に送信されることにより上記原稿11の画像の走査
が開始される。この画像を走査する際の動作は、上述の
第1の実施形態と略同様である。
【0062】即ち、図6に示すように、上記画像読取装
置は、上記読取開始信号を受けて上記照明用光源23
a,23bを点灯させる。この照明用光源23a,23
bからの照明光Sは、上記反射原稿11の原稿表面に向
けて照射され、その原稿表面によって反射される。この
原稿反射光Rは、上記反射鏡21に向けて進み、この反
射鏡21によって反射されて、その光路が角度90度折
り曲げられ、光束R2としてコンバージョンレンズ22
に入射し、同コンバージョンレンズ22によって集光さ
れてスキャナ本体1の撮像部9へと導かれる。
【0063】上記撮像部9内に入射した光束R2は、撮
像レンズ19を介してラインセンサ17の走査面上に結
像する。上記ラインセンサ17は、同走査面上に結像さ
れた画像を走査して画像情報を読み取る。
【0064】このように上記第2の実施形態において
も、上述の第1の実施形態と同様の効果を得ることがで
きると共に、反射原稿11を所定の位置に配置するため
の給送手段を設けたことにより、反射原稿11を自動的
にアダプタ装置2Bにセットすることができる。これに
よって、より操作性を向上させることができる。
【0065】ところで、上記アダプタ装置2Bを使用し
た画像読取装置では、一回の撮像動作で読み取ることの
できる反射原稿の最大画像サイズは、アダプタ装置2B
の原稿配置部27Bの大きさにより制限される。
【0066】つまり、上記原稿配置部27Bを大きく形
成する程、より大きなサイズの反射原稿から画像情報を
読み取ることができるようになるが、この場合、装置自
体が大型化してしまうという問題がある。
【0067】そこで、例えば上記画像読取装置によって
読み取る反射原稿として主に写真プリントを対象とする
場合、上記原稿配置部27Bの大きさとしては、一般的
な写真プリントのサイズであるL判サイズ(約89mm
×約127mm<3.5inch.×5inch.>)に対応する程度の
大きさに形成することが好ましい。
【0068】一方、近年において、写真プリントのサイ
ズとしては、上記L判サイズのほかに、幅寸法がL判サ
イズと共通で長辺寸法のみが異なる写真プリントフォー
マットが種々普及している。例えば、幅寸法は上記L判
サイズと共通(約89mm)で、長辺寸法は152mm
<6inch.>とした、いわゆるハイビジョンサイズ<HDTVサ
イズ>の写真プリントや、長辺寸法を254mm<10inc
h.>としたパノラマサイズの写真プリント等が一般に普
及している。
【0069】ここで、上記各写真プリントフォーマット
の概要を図7に示す。図7は、幅寸法Wを共通とする三
種類の写真プリントを重ね合わせて示している。即ち、
長辺寸法をAとした第1の写真プリントフォーマット
(11a;上記L判サイズに相当する)と、長辺寸法を
Bとした第2の写真プリントフォーマット(11b:上
記ハイビジョンサイズに相当する)と、長辺寸法をCと
した第3の写真プリントフォーマット(11c:上記パ
ノラマサイズに相当する)とを示している。
【0070】ここで、上述の第2の実施形態のアダプタ
装置2Bを使用する画像読取装置によって、一回の撮像
動作で読み取ることのできる反射原稿のサイズとして、
例えば上記第1の写真プリントフォーマット11a(以
下、第1フォーマット11aという)とした場合、この
第1フォーマット11aの原稿と比べて長辺寸法が長い
上記第2の写真プリントフォーマット11b(以下、第
2フォーマット11bという)や上記第3の写真プリン
トフォーマット11c(以下、第3フォーマット11c
という)等の原稿は幅寸法Wが共通であるため、上記ア
ダプタ装置2Bの原稿配置部27Bに配置することがで
きるにも拘らず、原稿の長辺方向の原稿面が上記原稿配
置部27Bの原稿配置面より大きいので、一回の撮像動
作で原稿の画像の全領域を撮像することができない。
【0071】この場合においては、撮像動作を複数回に
分割して行うようにすれば、上記第2、第3フォーマッ
ト11b,11c等の原稿サイズの大きいものにも対応
することができると考えられる。しかし、そのための全
ての操作は、操作者が手動で行わなければならず煩雑で
ある。
【0072】また、このようにして得られた複数の画像
情報を一つの画像として認識すべく、合成処理等を施す
ためには、画像処理に関する熟練した技量が必要とな
り、容易なことではない。
【0073】これらの点を考慮して、上記第2の実施形
態のアダプタ装置2Bには、図8に示すように原稿配置
部27Bに反射原稿の端部を検出する検出手段31が設
けられている。なお、図8に示す符号Dは、原稿配置部
27Bに配置された原稿11の画像先端位置から上記検
出手段31の配置位置までの距離を示している。
【0074】上記検出手段31は、上記アダプタ装置2
B内に挿入された反射原稿11が上記給送手段によって
給送される際に、反射原稿11の端部を検出し、これに
基いて検出信号を発生させる。すると、上記制御手段は
同検出信号を受けて、上記エンコーダ(図示せず)によ
る駆動用モータ29若しくは給送ローラ28a,28b
の回転量、即ち反射原稿11の給送移動量の監視を開始
する。そして、所定の給送移動量を確認すると原稿の給
送動作を停止させた後、一回目の撮像動作が行われる。
このとき、走査される原稿11の画像情報としては、図
8、図9において斜線で示す画像領域A1となる。な
お、図8で示す矢印Xは原稿給送方向を、矢印Yは画像
読み取り動作時の副走査方向を示している。
【0075】次に、上記画像領域A1に対する撮像動作
が終了すると、続けて給送モータ29が再び駆動され、
二回目の撮像動作を行うために上記反射原稿11が所定
量だけ給送される。
【0076】そして、原稿11の給送動作が停止する
と、二回目の撮像動作が開始され、反射原稿11の画像
情報の残りの部分、即ち図10の斜線で示す画像領域A
2の部分が読み取られる。
【0077】なお、この二回目の撮像動作によっても、
原稿11の全ての画像領域を走査できない場合には、さ
らに三回目の撮像動作を行って、原稿11の画像の全て
の領域を読み取るまで同様の動作が自動的に繰り返され
る。
【0078】上記複数回に分けて行われた撮像動作毎に
得られる各画像情報は、上記スキャナ本体1の内部に設
けられたメモリ等の記憶媒体(図示せず)、又は上記制
御装置側のメモリ等の記憶媒体等に記録されている。
【0079】このようにして得られ、記憶媒体に記憶さ
れた複数の画像情報は、全画像領域の読み取り動作が終
了した後、上記制御装置等によって、貼り合わせ処理や
色調整処理等の様々な画像処理が施され、これにより一
つの画像となるように処理される。
【0080】以上説明したように上記第2の実施形態に
よれば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることが
できると共に、上記アダプタ装置2Bにおける原稿配置
部27Bの原稿配置面より大きなサイズの反射原稿、例
えば上記ハイビジョンサイズやパノラマサイズ等の長辺
寸法のみが長い写真プリントの全画像領域の画像情報
を、より簡単な操作で読み取ることができる。
【0081】なお、上記第2の実施形態では、原稿11
を原稿配置部27Bに固定した状態で撮像動作を行うよ
うにしている。つまり、走査すべき画像をラインセンサ
17の走査面上に縮小画像として結像させるようにし、
この状態でラインセンサ17を移動させて、上記走査面
上の画像を読み取るように構成している。
【0082】したがって、ラインセンサ17の移動方向
(副走査方向)に関わりなく、原稿給送方向を設定する
ことができることとなり、よって原稿給送方向として
は、上述の第2の実施形態で示す原稿給送方向(図5、
図6、図8〜図10の矢印X方向)に限らず、この矢印
X方向とは直交する方向となるように構成しても良い。
【0083】また、原稿給送方向は、上述の第2の実施
形態で示すように、一方向(矢印X方向)だけではな
く、これに加えて、直交方向へも原稿を給送できるよう
にして、原稿配置面において原稿が二方向に移動可能と
しても良い。
【0084】例えば、上記原稿配置面27B上に、同原
稿配置面上を互いに直交する二方向に摺動自在となるよ
うな原稿台、いわゆるX−Yステージ等を配設すればよ
い。
【0085】このような構成を採用すれば、幅寸法及び
長辺寸法が、基準となるサイズ、例えばL判サイズの写
真プリントの原稿よりも大きいサイズの原稿から、より
簡単に画像情報を読み取ることができる。
【0086】また、上述の第2の実施形態では、駆動用
モータ29を用いた給送手段を具備することで、原稿1
1の自動給送を実現しているが、上記給送手段を手動と
して構成することも容易である。この場合には、撮像動
作を手動とすることで、操作性は多少削がれることとな
るが、構成部材の削減を実現できるので、装置自体をよ
り簡単に構成できると共に、製造コストの低減化に寄与
することができる。
【0087】また、大きな原稿を分割して撮像し、これ
により得られた複数の画像情報を一画像に統合処理する
画像処理等は自動化されているため、複雑な処理を手動
で行うこともなく、簡単に画像を得ることができ至便で
ある。
【0088】次に、図11は、本発明の第3の実施形態
のアダプタ装置を示し、その主要構成部材のみを示す斜
視図である。また、図12は、図11のアダプタ装置が
装着された画像読取装置によって行われる撮像動作時の
作用を説明する図であって、図11のアダプタ装置を使
用する画像読取装置の主要構成部材のみを取り出して示
す要部横断面図である。なお、この第3の実施形態は、
基本的に上述の第2の実施形態と略同様の構成からなる
ものであるが、アダプタ装置側の第2の照明手段が省か
れて、反射原稿の撮像をスキャナ本体側の第1の照明手
段により行うようにした点が異なる。したがって、上述
の第1、第2の実施形態で説明した同様の構成部材につ
いては、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。
【0089】本実施形態におけるアダプタ装置2Cは、
図11に示すように上記スキャナ本体1の開口溝部7と
略同じ幅に形成された装着部2Caと、反射原稿を配置
する配置手段である原稿配置部27Cとによって構成さ
れており、この原稿配置部27Cは、上記装着部2Ca
の側部に一体に形成されていて、上記アダプタ装置2C
は、その横断面がL字形状の筐体からなっている。
【0090】上記原稿配置部27Cの内部には、上記第
2の実施形態と同様に反射原稿を輸送する給送手段の各
構成部材が配置されている。この給送手段は、反射原稿
が配置される配置面の両端部であって、原稿給送方向
(図11に示す矢印X方向)と鉛直方向に設けられた給
送ローラ38a,38bと、上記原稿配置部27Cの底
部側の原稿給送方向に沿う側部に設けられ、ギアー列等
の動力伝達機構がユニット化されてなる駆動力伝達機構
40及び駆動用モータ39等によって構成されている。
また、上記駆動用モータ39には、その回転量を検出す
るためのエンコーダ等の回転検出手段(図示せず)が配
設されている。
【0091】そして、上記アダプタ装置2Cの筐体の上
記給送ローラ38a,38bがそれぞれ配設されている
近傍には、反射原稿を原稿配置部27C内に配置させ得
るスリット状の原稿挿入口45と、撮像動作が終了した
後の原稿をアダプタ装置2Cの外部に排出するためのス
リット状の排出口46が穿設されている。
【0092】一方、上記装着部2Caの一側壁面には、
このアダプタ装置2Cを上記スキャナ本体1に装着した
状態で、同スキャナ本体1の内部に設けられている第1
の照明手段である照明用光源3(図14参照)に対向す
る位置であって、この照明用光源3の照明光路上に照明
用開口部44aが穿たれている。
【0093】また、上記装着部2Caの他側壁面には、
このアダプタ装置2Cを上記スキャナ本体1に装着した
状態で、同スキャナ本体1の内部に設けられている撮像
部9(図14参照)と対向する位置に、撮像用開口部4
4bが穿たれている。
【0094】上記装着部2Caの内部において、上記照
明光路上には、照明用光源3からの照明光を反射して、
原稿配置面42に配置された原稿の原稿表面(図11の
斜線で示す部分)の方向に導く照明用の反射鏡43が、
所定の角度を有して配置されている。この照明用の反射
鏡43の後部側には、反射原稿からの反射光を反射し
て、上記撮像部9の方向に導く撮像用の反射鏡41が所
定の角度を有して配置されている。
【0095】そして、上記装着部2Ca内部であって、
上記撮像用の反射鏡41と撮像部9との間にコンバージ
ョンレンズ22が配設されている。
【0096】ここで、上記照明用の反射鏡43及び撮像
用の反射鏡41の照明光軸に対する配置角度について簡
単に説明する。
【0097】図12に示すように、撮像部9及びコンバ
ージョンレンズ22の略中心軸線から反射原稿11の原
稿表面までの距離をa、撮像用及び光源用の両反射鏡4
1,43の間隔をb、反射原稿11に入射する入射光線
S1と、この入射光線S1が反射原稿11に反射して出
射する際の出射光線S2とによって形成される角をθ、
照明用光源3からの照明光線Sと照明用の反射鏡43の
反射面とのなす角、即ち照明用の反射鏡43の配置角、
及び、撮像用の反射鏡41の反射面と撮像部9へ入射す
る撮像光線Rとのなす角、即ち撮像用の反射鏡41の配
置角を、共にφとした場合、次式の関係が成り立つよう
に構成されている。 tan(π−2φ)=b/2a その他の構成については、上述の第2の実施形態と同様
である。
【0098】このように構成された上記第3の実施形態
のアダプタ装置2Cを上記スキャナ本体1に装着した画
像読取装置によって、反射原稿の画像情報を読み取る際
の作用を、以下に説明する。
【0099】まず、上述の第2の実施形態と同様にし
て、反射原稿11は、原稿配置部27C内に自動給送さ
れて所定位置に配置された後、上記制御手段(図示せ
ず)によって画像読取動作を開始させる。
【0100】すると、上記撮像部9の撮像レンズ19
(図14、図15参照)は、コンバージョンレンズ22
及び撮像用の反射鏡41の略中央に光軸が位置するよう
に固定される。また、原稿11は、給送ローラ38a,
38bによって等速度で、矢印X方向に自動給送され
る。このときの自動給送動作は、上記エンコーダによっ
て給送ローラ38a,38b又は駆動用モータ39の回
転量が検出されており、これに基いて給送速度が制御さ
れる。
【0101】このように本実施形態では、原稿11側が
原稿配置部27Cの原稿配置面上を等速度で給送される
ようになっていると共に、スキャナ本体1側の撮像部9
の撮像レンズ19、ラインセンサ17は固定された状態
にある。したがって、原稿11側を移動させることによ
って副走査を行い、これによって反射原稿11の画像を
読み取る。
【0102】以上説明したように上記第3の実施形態に
よれば、上述の第2の実施形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0103】さらに、スキャナ本体1側の照明用光源3
を利用するように構成したので、アダプタ装置2C側に
は照明手段を設ける必要がなく、よってアダプタ装置2
Cの構成を簡素化すると共に、アダプタ装置の構成部材
を減少させて製造コストの低減化に寄与することができ
る。
【0104】次に、図13は、上述の第3の実施形態の
変形例における画像読取装置の主要構成部材のみを取り
出して簡単に示している。この変形例では、上述の第3
の実施形態におけるアダプタ装置2Cにおいて、さらに
二枚の照明用の反射鏡43b,43cを増設することに
よって、スキャナ本体1の照明用光源3からの照明光路
の光軸に対する各反射鏡43a,43b,43c,41
aの配置角度をすべて角度45度となるように配置した
ものである。
【0105】本変形例におけるアダプタ装置の内部に
は、このアダプタ装置がスキャナ本体1(図14参照)
の開口溝部7に装着された状態で、スキャナ本体1側の
照明用光源3と対向する位置であって、同光源3からの
照明光Sの光路上に、照明用の第1の反射鏡43aが配
設されている。この第1の反射鏡43aは、上記照明光
Sの中心光軸を基準として反時計方向に角度約45度だ
け傾けて配置されており、その反射面は、上記原稿配置
部27C(図11参照)に配置される反射原稿11の原
稿表面とは反対方向に向けられている。これにより、上
記照明光Sは、原稿表面とは反対側の方向に約90度の
角度で折り曲げられる。
【0106】また、上記第1の反射鏡43aを挟んで、
上記原稿配置部27Cの配置されている位置とは反対側
に、照明用の第2の反射鏡43bが配設されている。こ
の第2の反射鏡43bは、上記第1の反射鏡43aと略
平行となるように、即ち上記第1の反射鏡43aに反射
された照明光Sの光軸を基準として時計方向に角度約4
5度だけ傾けて配置されており、その反射面は、上記第
1の反射鏡43aの反射面と対向して配置されている。
これによって、上記第1の反射鏡43aで反射された照
明光Sは、上記第2の反射鏡43bにより、画像読取装
置の後部側に向けて約90度の角度で折り曲げられる。
【0107】さらに、上記第2の反射鏡43bにより反
射された照明光Sの光路上に、照明用の第3の反射鏡4
3cが配設されている。この第3の反射鏡43cは、上
記第2の反射鏡43bに反射された照明光Sの光軸を基
準として時計方向に約45度の角度だけ傾けて配置され
ており、その反射面は、上記第2の反射鏡43bの反射
面と対向している。これによって、上記第2の反射鏡4
3bで反射された照明光Sは、上記第3の反射鏡43c
により反射原稿11の原稿表面の方向に約90度の角度
で折り曲げられる。
【0108】そして、上記第3の反射鏡43cによって
反射された照明光Sの光路上には、半透明鏡(ハーフミ
ラー)からなる撮像用反射鏡41aが配設されている。
したがって、上記照明光Sは、上記反射鏡41aを透過
して反射原稿11の原稿表面に対して約90度の角度で
照射されることとなる。
【0109】上記反射鏡41aは、上記第3の反射鏡4
3cに反射された照明光Sの光軸を基準として時計方向
に約45度の角度だけ傾けて配置されており、その反射
面は、コンバージョンレンズ22及びスキャナ本体1側
の撮像部9の方向に向けられている。これによって、上
記原稿11に照射された照明光Sは原稿表面で反射し
て、上記反射鏡41aに向けて進み、この反射鏡41a
の反射面によって、撮像部9に向けて約90度の角度で
折り曲げられる。
【0110】そして、上記反射鏡41aによって反射さ
れた反射照明光Rは、コンバージョンレンズ22を介し
て撮像部9内に入射し、この撮像部9内のラインセンサ
17上に結像する。
【0111】このような構成とすることによっても、上
述の第3の実施形態と全く同様の作用及び効果を得るこ
とができる。
【0112】さらに、本変形例では、照明用光源3から
の照明光Sに対する各反射鏡43a,43b,43c,
41aの配置角度をすべて約45度だけ傾けるように配
置すれば良いので、各アダプタ装置を製造する際に、各
反射鏡43a,43b,43c,41aの配置角度の調
整等が容易となり、よって組立て工程を簡素化すること
ができ、これにより製造コストの低減化を実現できる。
【0113】また、照明用光源3からの照明光Sが、反
射原稿11に対して略直角に入射し、同原稿11から略
直角に反射することとなるので、損失を抑制することが
でき、これにより、高い画像読み取り精度を確保するこ
とが容易である。
【0114】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0115】(1) ラインセンサと第1の照明手段と
の間に配置された透過原稿から画像情報を読み込むこと
が可能な画像読取装置に対して着脱自在に設けられたア
ダプタ装置であって、装填された反射原稿に光を照射す
る第2の照明手段と、反射原稿からの反射光を反射し
て、上記画像読取装置に設けられたラインセンサに導く
反射手段と、上記反射光がラインセンサの受光面上に結
像するように該反射光を集光するコンバージョンレンズ
と、を具備したアダプタ装置。
【0116】(2) 付記1に記載のアダプタ装置にお
いて、上記反射手段は、反射原稿からの反射光を略直角
に反射する。
【0117】(3) 少なくともラインセンサと第1の
照明手段との間にアダプタ装着部が形成された画像入力
装置と、上記アダプタ装着部に着脱自在なアダプタ装置
とからなる画像入力システムであって、上記アダプタ装
置は、反射原稿を配置する配置手段と、配置された反射
原稿に光を照射する第2の照明手段と、上記反射原稿か
らの反射光を上記画像入力装置に設けられたラインセン
サの方向に反射する反射手段とを具備する。
【0118】(4) 少なくともラインセンサとアダプ
タ装着部が形成された画像入力装置と、上記アダプタ装
着部に着脱自在なアダプタ装置とからなる画像入力シス
テムであって、上記アダプタ装置は、反射原稿を配置す
る配置手段と、配置された反射原稿に光を照射する照射
手段と、上記反射原稿からの反射光を上記画像入力装置
に設けられたラインセンサの方向に反射する反射手段と
を具備する。
【0119】(5) 付記3又は付記4に記載のアダプ
タ装置において、上記配置手段は、配置された反射原稿
の表面とラインセンサの中心軸とが略平行となる配置面
を有し、上記反射手段は、反射光軸と上記ラインセンサ
の中心軸とが略一致するように設けられている。
【0120】(6) 電源供給部とラインセンサと照明
手段とを有し、上記ラインセンサと上記照明手段との間
にアダプタ装着部が設けられた画像入力装置と、上記ア
ダプタ装着部に着脱自在なアダプタ装置とからなる画像
入力システムであって、上記アダプタ装置は、反射原稿
を配置する配置手段と、上記画像入力装置に設けられた
照射手段からの照射光の照射方向を反射原稿の方向に変
換する照射方向変換手段と、上記反射原稿からの反射光
を上記画像入力装置に設けられたラインセンサの方向に
反射する反射手段と、上記画像入力装置の電源供給部と
電気的に接続される接続部とを具備する。
【0121】(7) 付記6に記載の画像入力システム
において、上記アダプタ装置は、さらに配置された反射
原稿を給送する給送手段を有していて、この給送手段は
上記接続部から供給される電力によって駆動される。
【0122】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
のアダプタ装置を選択的に装着することで複数種類の透
過原稿の画像情報を読み取る画像読取装置において、写
真プリント等の反射原稿の画像情報を簡単に読み取るこ
とができるようにしたアダプタ装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のアダプタ装置の外観
斜視図であって、一部を破いて内部の主要構成部材を示
す図。
【図2】図1のアダプタ装置の下半部のみを示し、アダ
プタ装置の裏面側から見た際の要部斜視図。
【図3】図1のアダプタ装置が装着され、画像読取装置
によって行われる撮像動作時の作用を説明する図であっ
て、画像読取装置の主要構成部材のみを取り出して簡単
に示す斜視図。
【図4】図3の要部縦断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態のアダプタ装置を示
し、その主要構成部材のみを示す斜視図。
【図6】図5のアダプタ装置が装着され、画像読取装置
によって行われる撮像動作時の作用を説明する要部縦断
面図。
【図7】反射原稿である写真プリントの各種プリントフ
ォーマットの概要を示す図。
【図8】図5のアダプタ装置における原稿給送手段のみ
を取り出して、その概略構成を示す斜視図。
【図9】図5のアダプタ装置が装着され、画像読取装置
によって行われる撮像動作時における原稿給送手段の作
用を説明する斜視図。
【図10】図5のアダプタ装置が装着され、画像読取装
置によって行われる撮像動作時における原稿給送手段の
作用を説明する斜視図。
【図11】本発明の第3の実施形態のアダプタ装置を示
し、その主要構成部材のみを示す斜視図。
【図12】図11のアダプタ装置が装着され、画像読取
装置によって行われる撮像動作時の作用を説明する図で
あって、画像読取装置の主要構成部材のみを取り出して
示す要部横断面図。
【図13】本発明の第3の実施形態の変形例における画
像読取装置の主要構成部材のみを取り出して簡単に示す
図。
【図14】従来より実用化されている画像読取装置とし
てのフイルムスキャナ装置の主要部の一部を破いて内部
構造を簡単に示した要部斜視図。
【図15】図14のフイルムスキャナ装置の要部縦断面
図。
【符号の説明】
1……スキャナ本体 2A,2B,2C……アダプタ装置 2Aa,2Ba,2Ca……装着部 2d,2Ad……電気接点(電源供給部;アダプタ装置
側) 3……照明用光源(第1の照明手段;スキャナ本体側) 6a……電気接点(電源供給部;スキャナ本体側) 7……開口溝部(アダプタ装着部) 9……撮像部 17……ラインセンサ(撮像素子) 21……反射鏡(反射手段) 22……コンバージョンレンズ 23a,23b……照明用光源(第2の照明手段;アダ
プタ装置側) 24a,24b……反射傘(第2の照明手段;アダプタ
装置側) 27,27B,27C……原稿配置部(配置手段) 28a,28b,38a,38b……給送ローラ(給送
手段) 29,39……駆動用モータ(給送手段) 30,40……駆動力伝達機構(給送手段) 41……撮像用の反射鏡(反射手段) 43……照明用の反射鏡(反射手段) 41a……反射鏡(反射手段;撮像用) 43a……第1の反射鏡(反射手段;照明用) 43b……第2の反射鏡(反射手段;照明用) 43c……第3の反射鏡(反射手段;照明用)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインセンサと第1の照明手段との間
    に配置された透過原稿から画像情報を読み取る画像読取
    装置に対して着脱自在なアダプタ装置であって、 反射原稿を配置する配置手段と、 配置された反射原稿に光を照射する第2の照明手段と、 上記反射原稿からの反射光を上記画像読取装置に設けら
    れたラインセンサの方向に反射させる反射手段と、 を具備したことを特徴とするアダプタ装置。
  2. 【請求項2】 上記配置手段は、配置された反射原稿
    の表面と上記ラインセンサの中心軸とが略平行となる配
    置面を有し、 上記反射手段は、反射光軸と上記ラインセンサの中心軸
    とが略一致するように設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載のアダプタ装置。
  3. 【請求項3】 ラインセンサと第1の照明手段との間
    に配置された透過原稿から画像情報を読み取る画像読取
    装置に対して着脱自在なアダプタ装置であって、 反射原稿を配置する配置手段と、 配置された反射原稿を給送する給送手段と、 配置された反射原稿に光を照射する第2の照明手段と、 上記反射原稿からの反射光を反射して、上記画像読取装
    置に設けられたラインセンサの方向に導く反射手段と、 を具備したことを特徴とするアダプタ装置。
JP9186791A 1997-07-11 1997-07-11 アダプタ装置 Withdrawn JPH1132171A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9186791A JPH1132171A (ja) 1997-07-11 1997-07-11 アダプタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9186791A JPH1132171A (ja) 1997-07-11 1997-07-11 アダプタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1132171A true JPH1132171A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16194658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9186791A Withdrawn JPH1132171A (ja) 1997-07-11 1997-07-11 アダプタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1132171A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10290321A (ja) 画像読取装置および透過原稿アダプタ
US7589870B2 (en) Dual-mode scanner capable of performing transmissive and reflective scanning with single side lamp
US6972877B1 (en) Image reading apparatus
JP3576921B2 (ja) 画像読取装置
JPH1132171A (ja) アダプタ装置
JP3770312B2 (ja) 定型シートホルダ及び画像読み取り装置
JP2002300351A (ja) 画像読取装置の光源ランプ構造
JP2007214944A (ja) 画像形成装置
JP2003037712A (ja) 画像読取装置
JP2005322956A (ja) 画像読取装置
JP3393178B2 (ja) 画像読取装置
JP3031540B2 (ja) スキャナ用フィルムホルダ、画像入力装置および方法
JP2791713B2 (ja) 画像読取装置
JPH046299Y2 (ja)
JP2662019B2 (ja) 画像読取装置
JP2000244705A (ja) 画像読取装置
JP3634188B2 (ja) 画像読取装置
JPH04112557U (ja) 画像読取り装置の光源
JP2003241327A (ja) 画像読み取り装置
JPH04153640A (ja) 画像読取装置
JP2001144908A (ja) 画像読取装置
JP2002101270A (ja) 読み取り光学系の光量補正機構
JP2006311242A (ja) 画像読み取り装置及び撮像ユニット
JPH0391365A (ja) イメージセンサユニット
JP2001028667A (ja) 透過原稿読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041005