JPH1132139A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の給紙トレイのいずれかに常にプリンタ
専用用紙をセットしておいても、その用紙に対してＦＡ
Ｘ受信した画像データが印刷出力されないようにする。 【解決手段】 第１，第２の給紙トレイのいずれかがプ
リンタ専用給紙トレイとして設定されている状態で印刷
出力要求があったとき、その要求内容を判別し、その要
求内容がコンピュータからの画像データの印刷出力（コ
ンピュータデータの出力）であれば、プリンタ専用給紙
トレイとして設定されている給紙トレイからの給紙を許
可し、コンピュータから指示された給紙トレイから給紙
を行なう。また、上記要求内容がＦＡＸ受信する画像デ
ータの印刷出力（ＦＡＸ受信データの出力）であれば、
プリンタ専用給紙トレイとして設定されている給紙トレ
イからの給紙を禁止し、それ以外の給紙トレイから給紙
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ファックス（Ｆ
ＡＸ）機能とプリンタ機能とを有するデジタル複写機，
複合装置等の画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記のような画像形成装置では、複数の
給紙トレイを有するか装着可能なものがある。このよう
な画像形成装置にコンピュータ上で作成した画像データ
を印刷出力させるとき、ユーザは複数の給紙トレイのい
ずれかをプリンタ専用に使用したい場合がある。例え
ば、レターヘッドのように予め何らかの印刷がなされて
いる用紙に文書などを印字する場合である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな用紙が給紙トレイにセットされている状態で画像デ
ータをＦＡＸ受信した場合、その用紙に対してＦＡＸ受
信した画像データが印刷出力されてしまうことがある。
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
複数の給紙トレイのいずれかに常にプリンタ専用用紙を
セットしておいても、その用紙に対してＦＡＸ受信した
画像データが印刷出力されてしまうことを防止すること
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、ＦＡＸ機能とプリンタ機能とを有し、Ｆ
ＡＸ受信する画像データあるいは接続されているコンピ
ュータからの画像データを選択的に印刷出力するように
した画像形成装置において、複数の給紙トレイを有する
か装着可能であり、その各給紙トレイのいずれかをコン
ピュータからの画像データを印刷出力する時にのみ給紙
可能なプリンタ専用給紙トレイとして設定するプリンタ
専用給紙トレイ設定手段と、該手段によってその各給紙
トレイのいずれかがプリンタ専用給紙トレイとして設定
されている状態で印刷出力要求があったとき、その要求
内容を判別する要求内容判別手段と、該手段によって判
別された要求内容がコンピュータからの画像データの印
刷出力であれば、プリンタ専用給紙トレイとして設定さ
れている給紙トレイからの給紙を許可する給紙許可手段
と、上記要求内容判別手段によって判別された要求内容
がファックス受信する画像データの印刷出力であれば、
プリンタ専用給紙トレイとして設定されている給紙トレ
イからの給紙を禁止する給紙禁止手段とを設けたもので
ある。

【０００５】さらに、複数の給紙トレイのいずれかを特
定の相手先あるいはそれ以外の相手先からＦＡＸ受信し
た画像データを印刷出力する時にのみ給紙可能な相手先
別給紙トレイとして設定する相手先別給紙トレイ設定手
段と、複数の給紙トレイのいずれかがプリンタ専用給紙
トレイあるいは相手先別給紙トレイのいずれか一方の給
紙トレイとして設定されている状態でもう一方の給紙ト
レイとしての設定が指示されたとき、その設定が可能な
他の給紙トレイの有無を判断する給紙トレイ有無判断手
段と、該手段によって上記他の給紙トレイがあると判断
された時には上記指示された設定を許可する設定許可手
段と、上記給紙トレイ有無判断手段によって上記他の給
紙トレイがないと判断された時には上記指示された設定
を禁止する設定禁止手段とを設けるとよい。

【０００６】あるいは、プリンタ専用給紙トレイ設定手
段によって複数の給紙トレイのいずれかがプリンタ専用
給紙トレイとして設定されているとき、該給紙トレイを
除くＦＡＸ受信した画像データを印刷出力する時に給紙
可能な給紙トレイ内の用紙の有無を判断する用紙有無判
断手段と、該手段によって用紙がないと判断された場合
にはその旨を表示する用紙無し表示手段とを設けるとよ
い。

【０００７】この発明による画像形成装置では、複数の
給紙トレイのいずれかをコンピュータからの画像データ
を印刷出力する時にのみ給紙可能なプリンタ専用給紙ト
レイとして設定するプリンタ専用給紙トレイ設定手段を
設け、それによって各給紙トレイのいずれかがプリンタ
専用給紙トレイとして設定されている状態で印刷出力要
求があったとき、その要求内容を判別し、その要求内容
がコンピュータからの画像データの印刷出力であればプ
リンタ専用給紙トレイとして設定されている給紙トレイ
からの給紙を許可するが、ファックス受信する画像デー
タの印刷出力であればプリンタ専用給紙トレイとして設
定されている給紙トレイからの給紙を禁止する。

【０００８】したがって、複数の給紙トレイのうち、プ
リンタ専用給紙トレイとして設定した特定の給紙トレイ
に常にプリンタ専用用紙をセットすることにより、その
用紙に対してＦＡＸ受信した画像データが印刷出力され
てしまうことを確実に防止することができる。

【０００９】さらに、複数の給紙トレイのいずれかを特
定の相手先あるいはそれ以外の相手先からＦＡＸ受信し
た画像データを印刷出力する時にのみ給紙可能な相手先
別給紙トレイとして設定する相手先別給紙トレイ設定手
段を設け、複数の給紙トレイのいずれかがプリンタ専用
給紙トレイあるいは相手先別給紙トレイのいずれか一方
の給紙トレイとして設定されている状態でもう一方の給
紙トレイとしての設定が指示されたとき、その設定が可
能な他の給紙トレイの有無を判断し、その給紙トレイが
あれば上記指示された設定を許可するが、なければその
設定を禁止することにより、特定の相手先あるいはそれ
以外の相手先からＦＡＸ受信した画像データを印刷出力
する時に常にいずれかの給紙トレイから給紙を行なえ、
その画像データを直ちに印刷出力することができる。

【００１０】あるいは、プリンタ専用給紙トレイ設定手
段によって複数の給紙トレイのいずれかがプリンタ専用
給紙トレイとして設定されているとき、該給紙トレイを
除くＦＡＸ受信した画像データを印刷出力する時に給紙
可能な給紙トレイ内の用紙の有無を判断し、用紙がない
場合にはその旨を表示することにより、ユーザはその表
示内容を見て直ちに用紙を補給できるため、常にＦＡＸ
受信可能な状態に保つことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図２はこの発明を実施し
たファクシミリ（ＦＡＸ）機能付きデジタル複合装置の
一例を示すブロック構成図であり、読み取り部１，記録
部２，符号化・復号化部３，システム制御部４，システ
ムメモリ５，画情報メモリ６，操作表示部７，ファクシ
ミリ通信制御部８，モデム９，ＤＴＭＦ検出器１０，対
コンピュータ通信制御部１１，デジタルデータインタフ
ェース（以下「インタフェース」を「Ｉ／Ｆ」という）
１２からなる。

【００１２】読み取り部１は、原稿の画像を読み取るも
のである。記録部２は、受信した画情報（画像データ）
やレポート，マークシート等を用紙上に印刷（記録）す
るものである。符号化・復号化部３は、画情報を符号化
する処理と、符号化された画情報を元の画情報に復号化
する処理を行なうものである。

【００１３】システム制御部４は、このデジタル複合装
置（システム）全体を統括的に制御するものである。シ
ステムメモリ５は、システム制御部４がシステム制御時
に使用するワークメモリである。画情報メモリ６は、画
情報を必要に応じて蓄積保存するメモリである。

【００１４】操作表示部７は、このデジタル複合装置を
操作するためのもので、各種の操作キーと、ＬＥＤ，Ｌ
ＣＤ（例えばタッチパネル付き液晶ディスプレイ）を含
む表示器が搭載されている。ファクシミリ通信制御部８
は、伝送制御を司るものである。モデム９は、電話回線
（公衆回線）とファクシミリ通信制御部８の間でアナロ
グ信号（画像データ）の変調／復調を行なうものであ
る。

【００１５】ＤＴＭＦ検出器１０は、電話回線から送ら
れてくるＤＴＭＦ（Ｄual Ｔone Ｍulti Ｆrequency）
信号を検出するものである。対コンピュータ通信制御部
１１は、デジタルデータＩ／Ｆ１２を通して授受される
データ（画像データ）を生成・解析する。デジタルデー
タＩ／Ｆ１２は、情報端末機器（以下「コンピュータ」
という）と接続され、データの授受・加工を行なうＲＳ
２３２Ｃ，セントロニクス，ＲＳ４２２等の情報端末イ
ンタフェースである。

【００１６】図３は、このデジタル複合装置とコンピュ
ータとの接続例を示す図である。このデジタル複合装置
２０は、セントロニクスケーブル４０（ＲＳ２３２Ｃ等
のケーブルでもよい）によってコンピュータ３０が接続
され、また電話回線４１も接続されており、コンピュー
タ３０からの画像データあるいはＦＡＸ受信する画像デ
ータを選択的に印刷出力することができる。

【００１７】また、このデジタル複合装置２０は、第
１，第２の給紙トレイ２１，２２を装着可能に備えてお
り（第３の給紙トレイも装着可能とする）、システム制
御部４がコンピュータ３０からのコマンドあるいは操作
表示部７からの操作信号によってその各給紙トレイのい
ずれかをコンピュータ３０からの画像データを印刷出力
する時にのみ給紙可能なプリンタ専用給紙トレイとして
設定したり、特定の相手先あるいはそれ以外の相手先か
らＦＡＸ受信した画像データを印刷出力する時にのみ給
紙可能な相手先別給紙トレイとして設定し、その設定内
容をシステムメモリ５に記憶することができる

【００１８】なお、一般のＦＡＸ装置等のＦＡＸ機能を
有する画像形成装置では、画像データのＦＡＸ受信時
に、ＩＴＵ（国際電気通信連合）−Ｔ（電気通信標準化
部門）Ｔ.３０ で規定されているＣＳＩ等のフレーム情
報に基づいて交信相手先を判断し、その交信相手先が予
め登録された特定の相手先と一致した場合にはそれに対
応する給紙トレイ（例えば相手先別給紙トレイとして設
定された給紙トレイ）から給紙を行ない、一致しなかっ
た場合には他の給紙トレイから給紙を行なうという技術
が実用化されている。

【００１９】ここで、このデジタル複合装置２０のシス
テム制御部４等の各部が、請求項１〜３のプリンタ専用
給紙トレイ設定手段，要求内容判別手段，給紙許可手
段，給紙禁止手段，相手先別給紙トレイ設定手段，給紙
トレイ有無判断手段，設定許可手段，設定禁止手段，用
紙有無判断手段，及び用紙無し表示手段としての機能を
果たす。

【００２０】図１は、このデジタル複合装置２０のシス
テム制御部４による請求項１に係る給紙制御の一例を示
すフローチャートである。システム制御部４は、印刷出
力要求があると、ステップ１でその要求内容を判別し、
その要求内容がコンピュータ３０からの画像データの印
刷出力（コンピュータデータの出力）であれば、ステッ
プ２に移行して次の制御を行なう。

【００２１】すなわち、プリンタ専用給紙トレイとして
設定された給紙トレイからの給紙を許可し、記録部２に
コンピュータ３０から指示された給紙トレイから給紙を
行なわせる。なお、通常は対コンピュータ通信制御部１
１がコンピュータ３０から給紙トレイの選択を指示する
信号を受け取るため、記録部２はその情報を受け取り、
その情報に従って給紙トレイを選択する。

【００２２】また、要求内容がＦＡＸ受信する画像デー
タの印刷出力（ＦＡＸ受信データの出力）であれば、ス
テップ３で優先トレイ（優先的に給紙を行なう給紙トレ
イ）として設定されている給紙トレイは第１，第２の給
紙トレイ２１，２２（ここでは第３の給紙トレイは装着
されていないものとする）のいずれであるかをシステム
メモリ５の記憶内容を確認して判断する（ここでは給紙
トレイ２１，２２のいずれかが優先トレイとして設定さ
れているものとする）。

【００２３】そして、優先トレイとして設定されている
給紙トレイが第１の給紙トレイ２１であれば、ステップ
４でその給紙トレイ２１がプリンタ専用給紙トレイとし
て設定されているかどうかをシステムメモリ５の記憶内
容を確認して判断し、プリンタ専用給紙トレイとして設
定されていればステップ５で第２の給紙トレイ２２から
給紙を行なわせ（第１の給紙トレイ２１からの給紙を禁
止する）、プリンタ専用給紙トレイとして設定されてい
なければステップ７で第１の給紙トレイ２１から給紙を
行なわせる。

【００２４】また、優先トレイとして設定されている給
紙トレイが第２の給紙トレイ２２であれば、ステップ６
でその給紙トレイ２２がプリンタ専用給紙トレイとして
設定されているかどうかを判断し、プリンタ専用給紙ト
レイとして設定されていればステップ７で第１の給紙ト
レイ２１から給紙を行なわせ（第２の給紙トレイ２２か
らの給紙を禁止する）、プリンタ専用給紙トレイとして
設定されていなければステップ５で第２の給紙トレイ２
２から給紙を行なわせる。

【００２５】このように、第１，第２の給紙トレイ２
１，２２のいずれかがプリンタ専用給紙トレイとして設
定されている状態で印刷出力要求があったとき、その要
求内容を判別し、その要求内容がコンピュータ３０から
の画像データの印刷出力であればプリンタ専用給紙トレ
イとして設定されている給紙トレイからの給紙を許可す
るが、ＦＡＸ受信する画像データの印刷出力であればプ
リンタ専用給紙トレイとして設定されている給紙トレイ
からの給紙を禁止することにより、以下の効果を得られ
る。

【００２６】すなわち、第１，第２の給紙トレイ２１，
２２のうち、プリンタ専用給紙トレイとして設定した特
定の給紙トレイに常にプリンタ専用用紙をセットしてお
くことにより、その用紙に対してＦＡＸ受信した画像デ
ータが印刷出力されてしまうことを確実に防止すること
ができる。

【００２７】図４は、このデジタル複合装置２０のシス
テム制御部４による請求項２に係るトレイ設定制御の一
例を示すフローチャートである。なおここでは、第１の
給紙トレイ２１のみを相手先別給紙トレイとして、第２
の給紙トレイ２２のみをプリンタ専用給紙トレイとして
それぞれ設定することができるものとする。

【００２８】システム制御部４は、複数の給紙トレイの
いずれかに対する相手先別給紙トレイあるいはプリンタ
専用給紙トレイのいずれか一方の給紙トレイとしての設
定（第１の給紙トレイ２１に対する相手先別給紙トレイ
としての設定あるいは第２の給紙トレイ２２に対するプ
リンタ専用給紙トレイとしての設定）が指示されたと
き、まずステップ１１でその指示内容を判別する。

【００２９】そして、上記指示内容が第１の給紙トレイ
２１に対する相手先別給紙トレイとしての設定であれ
ば、ステップ１２で第２の給紙トレイ２２がプリンタ専
用給紙トレイとして設定済みであるか否かをシステムメ
モリ５の記憶内容を確認して判断し、設定済みでなけれ
ば現在少なくとも第１，第２の給紙トレイ２１，２２に
対して何の設定もなされていないため、ステップ１４で
今回指示された設定を許可する。

【００３０】また、第２の給紙トレイ２２がプリンタ専
用給紙トレイとして設定済みであれば、ステップ１３で
第３の給紙トレイ（給紙トレイ２１，２２以外の給紙ト
レイ）の有無をチェックし、第３の給紙トレイがあれば
ステップ１４で今回指示された設定を許可するが、第３
の給紙トレイがなければステップ１５で今回指示された
設定を禁止する（このとき第１の給紙トレイ２１を相手
先別給紙トレイとして設定できない旨の表示等の処理も
行なう）。

【００３１】一方、上記指示内容が第２の給紙トレイ２
２に対するプリンタ専用給紙トレイとしての設定であれ
ば、ステップ１６で第１の給紙トレイ２１が相手先別給
紙トレイとして設定済みであるか否かをシステムメモリ
５の記憶内容を確認して判断し、設定済みでなければ現
在少なくとも第１，第２の給紙トレイ２１，２２に対し
て何の設定もなされていないため、ステップ１８で今回
指示された設定を許可する。

【００３２】また、第１の給紙トレイ２１が相手先別給
紙トレイとして設定済みであれば、ステップ１７で第３
の給紙トレイ（給紙トレイ２１，２２以外の給紙トレ
イ）の有無をチェックし、第３の給紙トレイがあればス
テップ１８で今回指示された設定を許可するが、第３の
給紙トレイがなければステップ１９で今回指示された設
定を禁止する（このとき第２の給紙トレイ２２をプリン
タ専用給紙トレイとして設定できない旨の表示等の処理
も行なう）。

【００３３】このように、第１，第２の給紙トレイのい
ずれかが相手先別給紙トレイあるいはプリンタ専用給紙
トレイのいずれか一方の給紙トレイとして設定されてい
る状態でもう一方の給紙トレイとしての設定が指示され
たとき、その設定が可能な第３の給紙トレイの有無を判
断し、その給紙トレイがあれば上記指示された設定を許
可するが、なければその設定を禁止することにより、特
定の相手先あるいはそれ以外の相手先からＦＡＸ受信し
た画像データを印刷出力する時に常にいずれかの給紙ト
レイから給紙を行なえ、その画像データを直ちに印刷出
力することができるため、次のような問題を回避するこ
とができる。

【００３４】例えば、第２の給紙トレイ２２がプリンタ
専用給紙トレイとして設定されている場合、特定の相手
先からＦＡＸ受信した画像データを印刷出力する時に第
１の給紙トレイ２１から給紙を行なうが、もし第３の給
紙トレイが存在しない場合、特定の相手先以外の相手先
から画像データをＦＡＸ受信したとき、その画像データ
を直ちに印刷出力することができない。

【００３５】そこで、その画像データを画情報メモリ６
に一旦蓄積することが考えられるが、もしＦＡＸ受信中
に画情報メモリ６がオーバフローした場合にはそのＦＡ
Ｘ受信を中断することになるため、特定の相手先以外の
相手先からの画像データを全て印刷出力することができ
なくなってしまう。

【００３６】図５は、このデジタル複合装置２０のシス
テム制御部４による請求項３に係る表示制御の一例を示
すフローチャートである。なおここでは、第２の給紙ト
レイ２２のみをプリンタ専用給紙トレイとして設定する
ことができるものとする。また、第１，第２の給紙トレ
イ２１，２２以外に、第３の給紙トレイも装着されてい
るものとする。

【００３７】システム制御部４は、まずステップ２１で
第１の給紙トレイ２１内の用紙の有無を図示しない用紙
有無検知センサの出力信号によってチェックして、用紙
があればステップ２５で操作表示部７のＬＣＤに通常画
面（例えば図６の（ａ）に示すような待機画面）を表示
し、用紙がなければステップ２２で第３の給紙トレイ内
の用紙の有無を図示しない用紙有無検知センサの出力信
号によってチェックする。

【００３８】そして、第３の給紙トレイ内に用紙があれ
ば、上述と同様にステップ２５で操作表示部７のＬＣＤ
に通常画面を表示するが、用紙がなければステップ２３
で第２の給紙トレイ２２がプリンタ専用給紙トレイとし
て設定済みであるか否かを判断し、設定済みであればス
テップ２６で操作表示部７のＬＣＤに用紙がない旨を示
す画面（例えば図６の（ｂ）に示すような用紙の補給を
促す画面）を表示する。

【００３９】また、第２の給紙トレイ２２がプリンタ専
用給紙トレイとして設定済みでない場合は、ステップ２
４で第２の給紙トレイ２２内の用紙の有無を図示しない
用紙有無検知センサの出力信号によってチェックし、用
紙があればステップ２７で操作表示部７のＬＣＤに通常
画面を表示するが、用紙がなければステップ２６で操作
表示部７のＬＣＤに用紙がない旨を示す画面を表示す
る。

【００４０】このように、第２の給紙トレイ２２がプリ
ンタ専用給紙トレイとして設定されているとき、ＦＡＸ
受信した画像データを印刷出力する時に給紙可能な第１
の給紙トレイ２１又は第３の給紙トレイ内の用紙の有無
を判断し、そのいずれにも用紙がなければその旨を操作
表示部７のＬＣＤに表示することにより、ユーザはその
表示内容を見て直ちに用紙を補給できるため、常にＦＡ
Ｘ受信可能な状態に保つことができ、次のような問題を
回避することができる。

【００４１】一般のＦＡＸ装置等のＦＡＸ機能を有する
画像形成装置では、それぞれ用紙がセットされた複数の
給紙トレイを持ち、その全ての給紙トレイ内の用紙がな
くなった時にその旨をＬＣＤ等に表示することが行なわ
れているが、このデジタル複合装置２０でそのような処
理を行なうと、プリンタ専用給紙トレイとして設定され
た給紙トレイに用紙が残っている限りは、他の給紙トレ
イ（ＦＡＸ受信した画像データを印刷出力する時に給紙
可能な給紙トレイ）に用紙がなくなっても、その旨の表
示がなされないため、ユーザはＦＡＸ受信する画像デー
タを印刷出力するための用紙がなくなったことを直ちに
知ることができず、用紙を補給して印刷出力を開始でき
るまでに多くの時間がかかってしまう。

【００４２】以上、この発明をデジタル複合装置に適用
した実施形態について説明したが、この発明はこれに限
らず、ＦＡＸ機能とプリンタ機能とを有するデジタル複
写機等の他の画像形成装置にも適用可能である。

【００４３】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の画
像形成装置によれば、複数の給紙トレイのいずれかに常
にプリンタ専用用紙をセットしておいても、その用紙に
対してＦＡＸ受信した画像データが印刷出力されてしま
うことを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図２のシステム制御部４による請求項１に係る
給紙制御の一例を示すフロー図である。

【図２】この発明を実施したファクシミリ機能付きデジ
タル複合装置の一例を示すブロック構成図である。

【図３】図２に示したデジタル複合装置とコンピュータ
との接続例を示す図である。

【図４】図２のシステム制御部４による請求項２に係る
トレイ設定制御の一例を示すフロー図である。

【図５】同じく請求項３に係る表示制御の一例を示すフ
ロー図である。

【図６】図２の操作表示部７のＬＣＤの異なる表示画面
例を示す図である。

【符号の説明】

１：読み取り部 ２：記録部 ３：符号化・復号化部 ４：システム制御部 ５：システムメモリ ６：画情報メモリ ７：操作表示部 ８：ファクシミリ通信制御部 ９：モデム １０：ＤＴＭＦ検出器 １１：対コンピュータ通信制御部 １２：デジタルデータＩ／Ｆ ２０：デジタル復号装置 ２１：第１の給紙トレイ ２２：第２の給紙トレイ ３０：情報端末機器（コンピュータ） ４０：セントロニクスケーブル ４１：電話回線

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファックス機能とプリンタ機能とを有
   し、ファックス受信する画像データあるいは接続されて
   いるコンピュータからの画像データを選択的に印刷出力
   するようにした画像形成装置において、 複数の給紙トレイを有するか装着可能であり、その各給
   紙トレイのいずれかを前記コンピュータからの画像デー
   タを印刷出力する時にのみ給紙可能なプリンタ専用給紙
   トレイとして設定するプリンタ専用給紙トレイ設定手段
   と、 該手段によって前記各給紙トレイのいずれかがプリンタ
   専用給紙トレイとして設定されている状態で印刷出力要
   求があったとき、その要求内容を判別する要求内容判別
   手段と、 該手段によって判別された要求内容が前記コンピュータ
   からの画像データの印刷出力であれば、前記プリンタ専
   用給紙トレイとして設定されている給紙トレイからの給
   紙を許可する給紙許可手段と、 前記要求内容判別手段によって判別された要求内容がフ
   ァックス受信する画像データの印刷出力であれば、前記
   プリンタ専用給紙トレイとして設定されている給紙トレ
   イからの給紙を禁止する給紙禁止手段とを設けたことを
   特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の画像形成装置において、 前記複数の給紙トレイのいずれかを特定の相手先あるい
   はそれ以外の相手先からファックス受信した画像データ
   を印刷出力する時にのみ給紙可能な相手先別給紙トレイ
   として設定する相手先別給紙トレイ設定手段と、 前記複数の給紙トレイのいずれかが前記プリンタ専用給
   紙トレイあるいは前記相手先別給紙トレイのいずれか一
   方の給紙トレイとして設定されている状態でもう一方の
   給紙トレイとしての設定が指示されたとき、その設定が
   可能な他の給紙トレイの有無を判断する給紙トレイ有無
   判断手段と、 該手段によって前記他の給紙トレイがあると判断された
   時には前記指示された設定を許可する設定許可手段と、 前記給紙トレイ有無判断手段によって前記他の給紙トレ
   イがないと判断された時には前記指示された設定を禁止
   する設定禁止手段とを設けたことを特徴とする画像形成
   装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載の画像形成装置において、 前記プリンタ専用給紙トレイ設定手段によって前記複数
   の給紙トレイのいずれかが前記プリンタ専用給紙トレイ
   として設定されているとき、該給紙トレイを除くファッ
   クス受信した画像データを印刷出力する時に給紙可能な
   給紙トレイ内の用紙の有無を判断する用紙有無判断手段
   と、 該手段によって用紙がないと判断された場合にはその旨
   を表示する用紙無し表示手段とを設けたことを特徴とす
   る画像形成装置。