JPH11321027A - 通信制御装置、通信制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法、及び記憶媒体

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JPH11321027A
JPH11321027A JP15397798A JP15397798A JPH11321027A JP H11321027 A JPH11321027 A JP H11321027A JP 15397798 A JP15397798 A JP 15397798A JP 15397798 A JP15397798 A JP 15397798A JP H11321027 A JPH11321027 A JP H11321027A
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JP
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JP15397798A
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English (en)
Inventor
Akikiyo Yoshida
明磨 吉田
Ritsuko Otake
律子 大竹
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のシリアルポート間のデータ通信を装置
の負荷制御等を行う制御部の制御に依らずに行うことが
でき、かつ、直接接続された装置との間でもデータ通信
を行えるようにする。 【解決手段】 複写装置本体に対してRDF、フィニッ
シャ装置等の装置が付加された複写システムにおいて、
各装置固有の負荷制御等を専ら行うホストCPU、IP
C内部のローカルCPUの双方からアクセス可能なデュ
アルポートRAMと、3チャネル非同期でシリアル通信
を行うUART部を内蔵したIPCを各装置に設け、こ
のIPCを介して複数の装置をカスケード接続し、この
IPCにより、複数の装置の相対的なノードアドレスを
決定して記憶しておき、各装置は、IPCの制御の下
に、相対的なノードアドレスに基づいて他の任意の装置
との間でデータ通信を行うようにしている。また、IP
Cは、当該IPCにポイントツーポイントで直接接続さ
れた外部記憶装置との間でもデータ授受を行っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の装置により
構成されたシステムにおける各装置間でのデータ通信技
術に関する。
【0002】
【従来技術】従来、複数の装置により構成されたシステ
ムにおいて複数の装置間でデータ通信を行うものとし
て、複写装置と自動原稿給送装置(RDF)やソータ等
の付加装置からなる複写システムが知られている。この
種の複写システムは、複写装置及び付加装置固有の制御
を行うためのマイクロプロセッサ等を有する制御部を有
し、各装置の制御部は、シリアルインタフェース等で接
続されている。
【0003】従来の複写システムでは、複写装置とRD
Fやソータなどの付加装置間のシステム制御は、マイク
ロプロセッサのシリアルポートやデータバスに接続され
たシリアルコントロールICを介して動作開始命令や動
作完了通知などの制御データを授受しながら行われてい
た。
【0004】また、マイクロプロセッサのシリアルデー
タ送受信による負荷を軽減するために、内蔵の通信制御
専用CPUで複数のシリアルコントローラを制御する通
信制御専用コントローラと呼ばれるチップを導入した例
もある。さらに、複写装置と各付加装置間は、送受信効
率アップのために、ポイントツーポイントで接続されて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、各装置間の接続がポイントツーポイント形式
であるため、特定のシリアルポートに接続された装置と
のデータ授受は効率よく行えるが、そのデータを他のシ
リアルポートに接続された装置に転送するためには、複
写装置内のマイクロプロセッサの制御の下にシリアルポ
ート間のデータ転送処理を行わなければならず、装置内
のモータ等の負荷制御に影響を与える場合があった。
【0006】また、各装置間で等価的にデータ授受を行
えるようにするため、シリアルバス形式をとるシステム
もあるが、バス形式にした場合、バスに接続された全て
の装置のデータを授受することになり、データ授受のス
ループットが落ち、複写装置のようにリアルタイム性が
重視される場合には不向きである。
【0007】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その課題は、複数のシリアルポート間のデータ
通信を装置の負荷制御等を行う制御部の制御に依らずに
行うことができ、かつ、直接接続された装置との間でも
データ通信を行えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、シリアルポートを介してカスケード接続
され、各々装置固有の制御を専ら行う専用制御手段を有
する複数の装置により構成されたシステムにおいて該複
数の装置にそれぞれ搭載された通信制御装置であって、
該各通信制御装置は、該通信制御装置を搭載した装置か
ら見た場合のカスケード接続に係る他の装置の相対アド
レスを決定する相対アドレス決定手段と、前記相対アド
レス決定手段により決定された相対アドレスを用いてカ
スケード接続に係る前記他の装置との間でデータ通信を
行うと共に、シリアルポートを介して該通信制御装置を
搭載した装置に直接接続された装置との間でデータ通信
を行う通信手段とを備えている。
【0009】また、本発明は、シリアルポートを介して
カスケード接続され、各々装置固有の制御を専ら行う専
用制御手段を有する複数の装置により構成されたシステ
ムにおいて該複数の装置にそれぞれ搭載された通信制御
装置による通信制御方法であって、該各通信制御装置
は、該通信制御装置を搭載した装置から見た場合のカス
ケード接続に係る他の装置の相対アドレスを決定する相
対アドレス決定工程と、前記相対アドレス決定工程によ
り決定された相対アドレスを用いてカスケード接続に係
る前記他の装置との間でデータ通信を行うと共に、シリ
アルポートを介して該通信制御装置を搭載した装置に直
接接続された装置との間でデータ通信を行う通信工程と
を備えている。
【0010】また、本発明は、シリアルポートを介して
カスケード接続され、各々装置固有の制御を専ら行う専
用制御手段を有する複数の装置により構成されたシステ
ムにおいて該複数の装置にそれぞれ搭載された通信制御
装置により通信を行うためのプログラムを記憶する記憶
媒体であって、該プログラムは、該通信制御装置を搭載
した装置から見た場合のカスケード接続に係る他の装置
の相対アドレスを決定する相対アドレス決定ルーチン
と、前記相対アドレス決定ルーチンにより決定された相
対アドレスを用いてカスケード接続に係る前記他の装置
との間でデータ通信を行うと共に、シリアルポートを介
して該通信制御装置を搭載した装置に直接接続された装
置との間でデータ通信を行う通信ルーチンとを含んでい
る。
【0011】また、本発明では、前記通信制御装置、プ
ログラムは、前記相対アドレスをカスケード接続に係る
前記他の装置に問い合わせる問合わせ手段,工程,ルー
チンと、該問合わせ手段,工程,ルーチンによる問い合
わせに応答して相対アドレスを問い合わせ元の装置に返
信する返信手段,工程,ルーチンとを有している。
【0012】また、本発明では、前記通信手段,工程,
ルーチンは、複数の非同期のチャネルを用いてカスケー
ド接続に係る前記他の装置との間でデータ通信を行って
いる。
【0013】また、本発明では、前記通信手段,工程,
ルーチンは、前記専用制御手段,工程,ルーチン、およ
び通信手段,工程,ルーチンによりランダムにアクセス
可能であって、前記複数の非同期のチャネル、および送
信/受信データに対応して区分されたデータブロック領
域と、前記相対アドレスを記憶するアドレス領域と、該
各データブロックのデータに対するアクセス状況を記憶
するアクセスフラグを記憶するアクセスフラグ領域と、
該各データブロックのデータを前記通信手段,工程,ル
ーチンによりカスケード接続に係る前記他の装置に送信
開始させるためのセマフォフラグを記憶するデータブロ
ックセマフォフラグを記憶するセマフォフラグ領域とが
形成された記憶手段を用いてデータ通信を行っている。
【0014】また、本発明では、前記データブロック領
域は、任意のチャネルに対応するデータブロックに読込
まれた受信データを他のチャネルに対応する送信用のデ
ータブロック領域に自動的に転送するための共有領域
と、該転送が不可能な非共有領域とに大別されている。
【0015】また、本発明では、前記システムは、シー
ト上に画像を形成する画像形成装置と、該画像形成装置
にシートを供給するシート供給装置、該画像形成装置に
より画像が形成されたシートを仕分けする仕分装置等の
付加装置により構成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0017】図1は、本発明の実施形態に係る通信制御
装置を適用した複写装置の断面図であり、この複写装置
は、複写装置本体100に対して、循環式自動原稿給送
装置(RDF)300、フィニッシャ装置400が付加
された構成となっており、両面印刷機能、電子ソート機
能、及びパンフレットモード印刷機能を有している。
【0018】RDF300は、RDF300内に積載さ
れた原稿をプラテンガラス102上に自動的に給紙する
が、その際、積載された原稿を下から順にプラテンガラ
ス102上に給紙する降順読取りモードと、上から順に
給紙する昇順読取りモードを選択することができる。
【0019】103はスキャナであり、原稿照明ランプ
104、走査ミラー105〜107等により構成されて
いる。このスキャナ103は、水平方向に往復移動する
ことにより原稿照明ランプ104にてプラテンガラス1
02上の原稿を走査し、その原稿からの反射光を走査ミ
ラー105〜107、およびレンズ108を介してCC
Dセンサ109に入射させて、光電変換させる。
【0020】110は、レーザダイオード、ポリゴンス
キャナ等で構成された露光制御部であり、この露光制御
部110は、CCDセンサ109により電気信号に変換
され、後述する画像形成部200(図3参照)等により
画像処理が行われた画像信号に基づいて変調されたレー
ザ光111を感光体ドラム112に照射する。
【0021】感光体ドラム112の周囲には、1次帯電
器113、現像器114、転写帯電器115、クリーニ
ング装置116、および前露光ランプ117が配設され
ている。感光体ドラム112は、図示した矢印の方向に
回転駆動され、1次帯電器113により所望の電位に帯
電された後、露光制御部110からのレーザ光111が
照射されて静電潜像が形成される。感光体ドラム112
上に形成された静電潜像は、現像器114により現像さ
れてトナー像として可視化される。このトナー像は、転
写帯電器115により転写紙に転写される。この転写が
行われた後、クリーニング装置116により感光体ドラ
ム112上の残留トナーが除去され、前露光ランプ11
7により残留電荷が消去される。
【0022】この際、転写紙(印刷用紙、出力用紙とも
いう)は、ピックアップローラ118、またはピックア
ップローラ119により、上段カセット120、または
下段カセット121から搬出され、給紙ローラ122、
または給紙ローラ123により搬送路124に搬送さ
れ、レジストローラ125により転写ベルト126上に
給送されて上記の転写が行われる。なお、例えば、上段
カセット120にはA3サイズの転写紙、下段カセット
121にはA4サイズ(A3の半分のサイズ)の転写紙
といったように、上段カセット120と下段カセット1
21には、互いにサイズの異なる転写紙をセットするの
が一般的である。
【0023】転写がなされた転写紙は、転写ベルト12
6により定着器127に送られて加圧、加熱によりトナ
ー像が定着され、搬送ローラ128,129により更に
搬送されていく。この後の転写紙の搬送経路は、片面印
刷等で表裏反転しないで排紙する場合と表裏反転して排
紙する場合、両面印刷を行う場合、または多重印刷を行
う場合とで異なる。
【0024】すなわち、片面印刷等で表裏反転しないで
排紙する場合は、排紙フラッパ130を下方向に倒し
て、排紙ローラ131により本体の外部、すなわちフィ
ニッシャ装置400に排出する。また、片面印刷等で表
裏反転して排紙する場合は、排紙フラッパ130を上方
向に倒し、多重フラッパ132を右方向に倒して、転写
済みの転写紙を搬送路133側へ搬送し、転写紙の後端
が第1の送りローラ134を通過した後に、反転ローラ
135によって第2の送りローラ136側へ搬送し、排
紙ローラ131により本体外へ排出する。この場合は、
排紙ローラ131により機外へ排出する過程で表裏反転
される。
【0025】両面印刷を行う場合は、排紙フラッパ13
0を上方向に倒し、多重フラッパ132を右方向に倒し
て、片面転写済みの転写紙を搬送路133側へ搬送し、
転写紙の後端が第1の送りローラ134を通過した後
に、多重フラッパを左方向に倒して、反転ローラ13
5、および搬送ローラ137により、下搬送路138を
介して再給紙トレイ139に一旦収納する。そして、再
給紙トレイ139に収納した片面転写済みの転写紙を給
紙ローラ140により搬送路124に送り出し、レジス
トローラ125により転写ベルト126上に再度給送す
る。この場合、搬送路124から転写ベルト126上に
給送される過程で表裏反転される。この両面印刷機能
は、パンフレットモード印刷を行う場合に活用される。
【0026】多重印刷を行う場合は、排紙フラッパ13
0を上方向に倒し、多重フラッパ132を左方向に倒し
て、転写済みの転写紙を搬送路133を経由させずに直
接、下搬送路138に導くことにより、表裏反転した状
態で再給紙トレイ139に収納する。そして、再給紙ト
レイ139に収納した転写済みの転写紙を給紙ローラ1
40により搬送路124に送り出し、レジストローラ1
25により転写ベルト126上に再度給送する。この場
合、搬送路124から転写ベルト126上に給送される
過程で再度、表裏反転されるので、結局、前回と同じ面
が転写面となり、多重印刷が可能となる。なお、多重印
刷時には、再給紙トレイ139に収納されている転写紙
は、下から1枚ずつピッアップされていく。
【0027】本体100には、例えば4000枚の転写
紙を収納し得るデッキ141が装備されている。デッキ
141のリフタ142は、給紙ローラ143に転写紙が
常に当接するように転写紙の量に応じて上昇する。ま
た、100枚の転写紙を収容し得るマルチ手差し144
も装備されている。
【0028】図2は、フィニッシャ装置400を示す外
観図であり、上記排紙ローラ131により本体100か
ら排出された転写紙は、このフィニッシャ装置400内
に導入される。導入された転写紙は、フィニッシャ装置
400内でステイプル単位で蓄積された後にステイプル
され、所定のステイプルトレイ146,147,148
に排出される。また、後述するパンフレットモード印刷
時には、フィニッシャ装置400内でステッチ単位毎に
転写紙を蓄積した後に、転写紙の中央ライン上の2ケ所
を綴じ、中央ラインを折り返して製本した後に、ステッ
チトレイ149に排出する。ステイプルトレイ146,
147,148やステッチトレイ149が何らかの原因
で使用できない場合は、割込みトレイ150に転写紙を
排出する。
【0029】図3は、画像形成部200の機能ブロック
図である。画像読取部201は、前述のレンズ108,
CCDセンサ109、アナログ信号処理部202等によ
り構成され、レンズ108を介しCCDセンサ109に
結像された原稿画像は、CCDセンサ109によりアナ
ログ電気信号に変換される。変換された画像信号は、ア
ナログ信号処理部202に入力され、サンプル&ホール
ド、ダークレベルの補正等が行われた後にデジタル信号
に変換される。そして、デジタル化された画像信号は、
シェーディング補正により、CCDセンサ109の特性
のばらつき、および原稿照明ランプ103の配光特性が
補正され、変倍処理等が施された後、電子ソータ部20
4に入力される。また、外部1/F処理部203は、外
部のコンピュータ(図示省略)から入力された多値の画
像情報(濃度情報)を展開して2値画像データに変換
し、電子ソータ部204に入力する。
【0030】電子ソータ部204は、出力系で必要なγ
補正等の補正処理や、スムージング処理、エッジ強調、
画像の回転、その他の処理や加工等を行って、プリンタ
部205に出力する。プリンタ部204は、図1に示し
たレーザ等からなる露光制御部110、感光体ドラム1
12、転写紙の搬送制御部等により構成され、入力され
た画像信号に基づいて転写紙上に画像を形成する。
【0031】また、CPU回路部206は、CPU20
7、ROM208、RAM209等により構成されてい
る。CPU207は、ROM208にプリセットされた
プログラム等に従って、RAM209をワークエリアと
して利用しながら、画像読取部201、電子ソータ部2
04、プリンタ部205等を制御し、本装置のシーケン
スを統括的に制御する。なお、パンフレットモード印刷
を行う場合には、1枚の印刷用紙の両面にそれぞれ印刷
する2ページ分の原稿画像データは、順次RAM209
上に展開する。
【0032】図4は,電子ソータ部204の機能ブロッ
ク図である。アナログ信号処理部202からの画像信号
は、黒の輝度のデータ(8ビットデータ)として入力さ
れ、log変換部301に送られる。log変換部30
1には、入力された輝度データを濃度データに変換する
ためのルックアップテーブル(LUT)が格納されて」
おり、入力されたデータに対応するテーブル値を出力す
ることによって、輝度データを濃度データに変換する。
【0033】その後、濃度データは2値化部302に転
送される。2値化部302では,多値の濃度デークが2
値化され、濃度値が「0」あるいは「255」となる。
すなわち、8ビットの画像データは、2値化されること
により「0」または「1」の1ビットの画像データに変
換されるので、画像記憶部304に格納する画像データ
量は少なくなる。
【0034】しかし、画像データを2値化すると、画像
の階調数は256階調から2階調になるため、写真画像
のような中間調の多い画像データは2値化すると一般に
画像の劣化が著しい。そこで、2値データによる擬似的
な中間調表現をする必要がある。ここでは、2値のデー
タで擬似的に中間調表現を行う手法として誤差拡散法を
用いる。この方法は、ある画像の濃度が所定の閾値より
大きい場合は「255」の濃度データであるとし、所定
の閾値以下である場合は「0」の濃度データであるとし
て2値化した後、実際の濃度データと2値化されたデー
タの差分を誤差信号として、周囲の回りの画素に配分す
る方法である。誤差の配分は、予め用意されているマト
リクス上の重み係数を2値化によって生じる誤差に対し
て掛け合わせ、周囲の画素に加算することによって行
う。これによって、画像全体での濃度平均値が保存さ
れ、中間調を擬似的に2値で表現することができる。
【0035】2値化された画像データは、制御部303
に送られる。また、コンピュータからの画像データは、
外部I/F処理部203を介して入力されるが、この画
像データは外部I/F処理部203により既に2値画像
データとして処理されているため、2値化部302等を
経由することなく、そのまま制御部303に入力され
る。
【0036】制御部303では、図3に示したCPU回
路206のCPU207からの指令により、コピーを行
う原稿画像データ、またはコンピュータからの画像デー
タの全てを画像記憶部304に一旦格納したり、画像記
憶部304から原稿画像データを順次読出して出力した
りする。
【0037】画像記憶部304は、ハードディスクによ
り構成されており、各ハードディスクは互いに独立して
動作可能となっている。ハードディスクに格納された複
数の画像データは、複写機の操作部(図示省略)で指定
された編集モードに応じた順序で出力される。例えば、
ソートの場合、RDF101から原稿束の最終ページか
ら最初のページに向かって順に原稿読取りを行い、一旦
ハードディスクに格納する。そして、最終ページから最
初のページに向かって順にハードディスクから原稿画像
データを読出す。この読出しを複数回繰り返して印刷す
ることにより、出力仕分けビンが複数設けられたソータ
と同じ役割を果たすことができる。また、パンフレット
モード時にハードディスクから画像データを読出す場合
は、ページ順に読出すことなく、印刷用紙を重ねて中央
ラインに沿って折り返して左開き、または右開き状態に
したときに、元のページ順になるような順序で読出すよ
うに制御される。
【0038】画像記憶部304から読出された画像デー
タは、平滑化部305に出力される。平滑化部305で
は、まず1ビットのデータを8ビットのデータに変換
し、画像データの信号を「0」または「255」の状態
にする。変換された画像データは、予め決められたマト
リクス上の係数と、近傍画素の濃度値をそれぞれ乗算し
たものの総和で得られる、重み付けされた平均値に置き
換えられる。これによって2値のデータは近傍の画素に
おける濃度値に応じて多値のデータに変換され、読み取
られた画像により近い画質が再現できる。このようにし
て平滑化された画像データは、γ補正部306に入力さ
れる。γ補正部306では、濃度データを出力する際
に、プリンタの特性を考慮したルックアップテーブルに
よる変換を行い、操作部(図示省略)で設定された濃度
値に応じた出力の調整を行う。
【0039】図5は、本発明の特徴である通信制御の観
点から見たシステム全体の概略構成を示すブロック図で
ある。
【0040】801は本発明を実行するための演算制御
を行う中央処理装置(図3のCPU207に該当)であ
る。803は本発明に係る制御手順(制御プログラム)
を予め格納した読出し専用メモリ(図3のROM208
に該当)であり、CPU801は、このROM803に
格納された制御手順に従って、バス802を介して接続
された各構成要素を制御する。805は入力データの記
憶や作業用記憶領域域等として用いる主記憶装置であ
り、ランダムアクセスメモリ(図3のRAMに該当)に
より構成されている。
【0041】807は図1に示した各種ローラ等を駆動
するための各種モータ(図示省略)等の出力負荷にCP
U801の制御信号を出力するインターフェース(I/
O)、809は図示しないセンサ等の入力信号をCPU
801に送るためのインターフェース、811は本体1
00の図示しない操作部のキーやディスプレイを入出力
制御するインターフェースである。
【0042】812は通信専用ICである。この通信専
用IC812は、CPU、ROM、RAM、3ch非同
期シリアルインターフェース、バスインターフェースを
1チップに集積し、さらに自動的にRAM上のデータを
送信すると共に、受信データをRAM上に展開する機能
を有する高機能通信制御ICであり、図7に示したIP
C(Intelligent Protocol Co
ntroller)900が内蔵されている。このIP
C900は、デュアルポートRAM920と、複数の相
手との通信が可能なUART(Universal A
synchronous Receiver−Tran
smitter)部930、及びコントロール部910
等により構成され、CPU801によりデュアルポート
RAM920のデータが変更されると、コントロール部
910はデュアルポートRAM920の変更データをU
ART部930を介して送信する機能と、該UART部
930を介して受信したデータを、コントロール部91
0でエラーチェック等のデータ処理を施した後、デュア
ルポートRAM920上に設定する機能を有している。
【0043】RDF300、フィニッシャ装置400
は、それぞれ通信専用IC812と同様の機能を有する
IPC351,451が内蔵された通信専用IC35
3,453を具備している。また、RDF300、フィ
ニッシャ装置400は、それぞれ当該装置に固有の制御
を行うCPU350,450と、当該装置内の入出力負
荷にCPU350,450の制御信号を入出力するイン
ターフェース(I/O)352,452を有している。
なお、図4に示した電子ソータ部204も通信専用IC
812と同様の機能を有するIPCが内蔵された通信専
用ICを具備している。このIPCの詳細は後述する。
【0044】通信専用IC812のデュアルポートRA
M920には、フィニッシャ装置400、RDF300
等から送られた動作状況等の最新のコンディションデー
タが保存されており、CPU801は、デュアルポート
RAM920をアクセスすることによりフィニッシャ装
置400、RDF300等の制御状態を把握することが
可能となる。
【0045】また、フィニッシャ装置400、RDF3
00等を制御するためのデータがCPU801によりデ
ュアルポートRAM920に設定されると、該制御デー
タはUART部930、及びTxラインを介して、フィ
ニッシャ装置400、RDF300等の各通信専用IC
453,353に送信され、それぞれの制御プログラム
を内蔵したCPU450,350が通信専用IC45
1,351に内蔵されたIPC900内のデュアルポー
トRAM上の該制御データをアクセスして、該制御デー
タに応じた前述の制御動作を開始する。
【0046】図6は、本発明の通信制御装置をIPC9
00を中心にして見た場合のシステム構成図であり、そ
れぞれIPC900を有する複数の装置は、このIPC
900を介してカスケード接続され、複数のIPC90
0間、すなわち複数のシリアルポート間のデータ通信制
御は、各装置内のCPU(以下、IPC900内のCP
Uとの関係を考慮して、ホストCPUという)の関与な
しにシリアルで行われるように構成されている。
【0047】[IPC900]IPC900は、上記の
デュアルポートRAM920、UART部930、コン
トロール部910の他に、外部(ホストCPU)との接
続のためのバスインターフェース部940、タイミング
制御部950を有している。以下、IPC900を図7
に基づいて詳細に説明する。
【0048】[コントロール部910]コントロール部
910は、IPC900の内部制御を実行するためのシ
ングルチップCPU911(ROM、RAMを内蔵)、
タイミング制御を司るタイマX912、及び外部メモリ
用のポート913を有している。なお、以下の説明にお
いて、IPC900のコントロール部910のCPU
を、ローカルCPUと呼ぶ。
【0049】[デュアルポートRAM920]デュアル
ポートRAM920は、データブロック領域921およ
び924、アクセスフラグ領域922、コミュニケーシ
ョンレジスタ領域923、及び相対アドレステーブル領
域925に区分されている。なお、デュアルポートRA
M部920全体のメモリマッピングは、図11に示す通
りである。
【0050】データブロック領域には、非共有データブ
ロック領域921と共有データブロック領域924があ
り、それぞれ後述する各チャネルのTxデータ、Rxデ
ータを格納するための32バイト単位のRAM領域に分
けて使用する。各ブロックとも、IPC900の外部
(ホストCPU)側からとIPC900の内部(ローカ
ルCPU)側からの同時アクセスが可能であるが、同一
メモリセル(同一バイト)を同時にアクセスした場合、
一方がライト動作だとリード内容は不定となる。各チャ
ネルで使用するデータブロックの3チャネルモード時、
1チャネルモード時の割当ては、図8に示す通りであ
る。
【0051】共有データブロック領域924では、デー
タブロック間のデータ受け渡しが行われる。例として、
図9を用いて、当該IPC900が内蔵された装置(機
器)のホスト側CPUを介することになく、チャネルC
H1に接続された機器からチャネルCH2およびチャネ
ルCH3に接続された機器にデータを送信する場合を説
明する。
【0052】チャネルCH1に接続された機器からのデ
ータをCH1共有受信領域(本形態例ではブロック9
(図11(c)参照)で受信すると(ステップS9
1)、後述のブロックセマフォフラグBS11,BS1
5がそれぞれ“0”リセットされているのを確認して
(ステップS92,93)、自動的に当該機器内のCH
2,CH3共有送信領域(本形態例ではブロック11,
15(図11(c)参照)ヘデータが転送される(ステ
ップS94,95)。このように自動的にチャネル間で
データ転送する処理をミラー処理と呼ぶ。その後、ブロ
ックセマフォフラグBS11,BS15が“1”にセッ
トされることにより(ステップS96,97)、チャネ
ルCH2,CH3に接続された機器の共有受信領域への
送信処理が自動的に行われる。
【0053】もし、相手側に接続された他の機器があれ
ば、この処理が相手側で繰返される。本例ではチャネル
CH1からチャネルCH2,CH3へのデータ送信のみ
について説明したが、他のチャネル間でホスト側CPU
を介さずにデータの送受信を行う場合も同様である。
【0054】アクセスフラグ領域922は、データブロ
ックの各メモリ番地に対応して1ビットずつ用意された
4バイトのアクセスフラグで構成されており、ビットの
割当ては、データブロックの最下位アドレスがアクセス
フラグの最下位ビットに対応して順次上位に割り当てら
れている。アクセスフラグの各ビットは、対応するメモ
リ番地がリードされると“0”にセットされ、ライトさ
れると“1”にセットされる。
【0055】アクセスフラグ領域922は、8ビット単
位でリードし、この領域はリードオンリーであるため、
この空間をアクセスしてもアクセスフラグの内容は変化
しないように構成されている。アクセスフラグ領域92
2の概念図は、図10に示す通りである。
【0056】コミュニケーションレジスタ領域923
は、IPCモード設定レジスタ/IPCエラーレジス
タ、IPC同期レジスタより構成されている。IPCモ
ード設定レジスタ/IPCエラーレジスタは、システム
バス上では4バイト分の同一アドレス領域を共用し、I
PCモード設定レジスタとしては、書込み専用でIPC
モード設定(UARTモード設定、UARTボーレート
設定、動作モード設定)時に使用し、IPCエラーレジ
スタとしては、読出し専用でIPCに発生したエラー
(エラーチャネル、エラーの種類)判別に使用する。詳
しくは後述する(図11(b)参照)。
【0057】IPC同期レジスタは、ホストCPUとロ
ーカルCPUのハンドシェイクのためのレジスタであ
り、18ビットのブロックセマフォフラグ(BS0〜B
S17)と、1ビットのレディフラグ(IPC−RD
Y)により構成されている(図12参照)。ブロックセ
マフォフラグBS0〜BS17は、各UART部930
の送受信動作と関連しており、ブロックセマフォフラグ
BS0,2,4,6,7,8,10,11,12,1
4,15,16は各UART部930の送信制御用のブ
ロックセマフォフラグであり、“1”にセットすること
で各UART部930の送信が開始され、送信終了後ロ
ーカルCPUにより“0”にリセットされる。また、ブ
ロックセマフォフラグBS1,3,5,9,13,17
は各UART部930の受信制御用のブロックセマフォ
フラグであり、各UART部930において受信が完了
するたびにローカルCPUにより“1”にセットされ
る。
【0058】[UART部930]UART部930
は、3チャネルのUARTを内蔵しており、これらUA
RTの機能は全て等価であり、ボーレートジェネレータ
も3本内蔵しているので完全に独立して動作させること
が可能である。各チャネルのUARTは、各々、外部端
子TxD(送信出力),RxD(受信入力),コントロ
ール出力と、内部レジスタTxB(送信バッファレジス
タ),RxB(受信バッファレジスタ),STATUS
(ステータスレジスタ),MODE(モードレジス
タ),CONTROL(制御レジスタ)と、BAUDR
ATE(ボーレートジェネレータ)を有し、また、3チ
ャネンル共用のCLK端子(ボーレート外部クロック入
力)を有している。
【0059】前記コントロール出力端子は、チャネルC
H1より順にINTR、RxRDY、LINEERRと
なっている。INTRはUARTエラーが発生した場
合、割込み要求を出力して上記のコミュニケーションレ
ジスタ領域923内のIPCエラーレジスタを読出すこ
とにより、エラーを起したチャネル、その内容を認識で
きるようになっている。
【0060】RxRDYは、図13に示すように、パケ
ットの受信が完了し、受信用データブロックのブロック
セマフォフラグBSが“1”にセットされるのと同時に
“L”を出力する。全チャネルの受信ブロックのブロッ
クセマフォフラグBSが全て“0”にリセットされる
と、RxRDYは“H”に戻るようになっている。
【0061】LINEERRは、通信回線エラー出力で
あり、チャネルCH1,2,3の何れかで回線エラー
(パリティエラー、フレーミングエラー)が発生した時
に約6usのパルスを出力するようになっている。
【0062】[バスインターフェース940]ホストC
PUとIPC900を結ぶバスインターフェースは、ア
ドレス用の8ライン、データ用の8ライン、制御信号C
S,WR,RD用の各1ラインから構成されている。
【0063】[システムソフト]次に、IPC900の
システムソフトウェアについて説明する。
【0064】このソフトウェアは、IPC900の内部
制御、及びUARTによるパケット通信、ホストCPU
との情報交換、同期を取るものであり、コントロール部
910内のCPU(図7参照)にプリセットされてい
る。IPC900のソフトウェアは、UART部930
を介して他のIPC900と通信する際に発生したエラ
ーの回復、初期化を行い、正しいデータのみをデュアル
ポートRAM920へ格納し、ホストCPUへ渡す機能
を有する。
【0065】[パワーオンリセット]電源投入後、各種
ポート、タイマー、レジスタ等の初期化を行い、ホスト
CPUからのモード設定の終了後、UART部930を
起動して通信処理に入る。
【0066】[モード設定]モード指定には、UART
モード指定、UARTボーレート指定、IPC動作モー
ド指定の3種類がある。
【0067】[UARTモード指定]図11(b)に示
したIPCモード設定レジスタ/IPCエラーレジスタ
(IPCM1/ERR1、IPCM2/ERR2、IP
CM3/ERR3)へのパラメータの設定により、デー
タ長、パリティ、ストップビットを決定する。パラメー
タとモードの関係は、図14に示す通りである。
【0068】[UARTボーレート指定]同様に、上記
のIPCモード設定レジスタ/IPCエラーレジスタ
(IPCM1/ERR1、IPCM2/ERR2、IP
CM3/ERR3)へのパラメータの設定でボーレート
を決定する。パラメータとボーレートの関係は、図15
に示す通りである(システムクロック=9.216Hz
の場合)。
【0069】[IPC動作モード指定]図11(b)に
示したIPCモード設定レジスタ/IPCエラーレジス
タ(IPCM)にIPC動作モードコマンドがセットさ
れると、IPCM1にセットされているパラメータによ
り動作モードを設定し、データブロック全域を00Hに
クリアする。指定パラメ−タの値は、図16に示す通り
である。1チャネル動作を指定すると,データブロック
No.0,1,2をTx用、データブロックNo.3,
4,5をRx用として使用する(図8参照)。IPC動
作モードを指定すると、指定に係る動作モードに該当す
るTx用データブロックのブロックセマフォフラグBS
を“1”にセットし、モード指定後にイニシャル通信を
完了したら“0”にリセットする。
【0070】[パケット通信]次に、IPC900のパ
ケット通信について説明する。
【0071】パケットは、図17に示すように、ヘッダ
部(H)、アドレス部(A)、データ部(Dn)、チェ
ックサム部(CK)で構成されている。ヘッダ部(H)
は、上位4ビット(図18中のB7〜B4)でパケット
の種類を示し、パケットの種類としては、図19に示し
たように、最終パケット(Pe)、再送要求コード(P
r)、イニシャル通信要求コード(Ps)、継続パケッ
ト(P)、アイドルパケット(Pi)、キャンセルコ−
ド(Pc)の6種類がある。ヘッダ部(H)は、下位4
ビット(図18中のB3〜B0)でデータ長を示し、デ
ータ長は0〜16バイトである。アドレス部(A)は、
アドレスデータに続いて送出されるデータ部(Dn)の
アドレスを示す。データ部(Dn)は、最大16バイト
のデータを含むことができる。チェックサム部(CK)
は、パケットの最後に付加されるもので、その内容は、
ヘッダ部(H)から最後のデータまでを加算し(桁上げ
無視)、その加算を反転したものである。
【0072】[パケット内容]次に、上記の6種類のパ
ケットを説明する。継続パケット(P)は、このパケッ
トの後にも送出すべきパケットがあることを示し、継続
パケット(P)のパケット長は4〜19バイトである
(図20(a)参照)。最終パケット(Pe)は、この
パケットの後にはデータパケットが無いことを示し、そ
のパケット長は4〜19バイトである(図20(b)参
照)。アイドルパケット(Pi)は、データ部(Dn)
としては、送信アドレスのメモリチェックサムD0のみ
を含み、4バイトで構成されている(図20(c)参
照)。
【0073】再送要求コード(Pr)は、パケットの再
送要求であり、1バイトで構成されている(図20
(d)参照)。イニシャル通信要求コード(Ps)は、
全データの転送要求であり、1バイトで構成されている
(図20(e)参照)。キャンセルコード(Pc)は、
再送要求コード(Pr)に対する応答であり、送信中、
または送信したパケットのキャンセルを示し、1バイト
で構成されている(図20(f)参照)。
【0074】[通信インターバル]通信時における各イ
ンターバルは、図21に示す通り、データ間インターバ
ル(TDint)は、100ns〜330nsであり、
パケット間インターバル(TPint)は、700ns
(96kbps時)、または2000ns(48kbp
s時)である。
【0075】[通信タイミング] (1) イニシャル通信(電源投入時)のタイミング 図22に示す通り、同図中の“a”のタイミングで自局
のIPCが立ち上がると、Txint(4ms)の間隔
でイニシャル通信要求(Ps)を送信し始め、“b”の
タイミングで相手局のIPCが立上ることで、イニシャ
ル通信要求(Ps)を受信し、かつ、イニシャル通信要
求(Ps)を送信することにより、通常通信となる。
【0076】(2) 通常通信のタイミング 図23に示す通り、3ch独立で通信制御が行われてい
る。イベント(ホストからの送信要求、または、相手局
からの受信)が無いときは、Txint(4ms)の間
隔でアイドルパケット(Pi)の送受信が行われてお
り、イベント(図23中、a:ホストからの送信要求、
b:相手局からの受信)が発生すると、前記の通り、継
続パケット(P)、または最終パケット(Pe)の送受
信が実行される(図中、Rxint:12ms)。
【0077】[通信エラー発生と回復]IPC900
は、受信データエラ−が生じた場合、各チャネル毎に自
動回復処理を行う機能を有している。エラーの種類とし
ては、回線に起因するものとしてパリティーエラー、チ
ェックサムエラー、フレーミングエラーがあり、その
他、通信過多によるデータ損失、相手側IPC900の
リセット、電源オフ等がある。
【0078】図24に示すように、最終パケット(P
e)、アイドルパケット(Pi)受信においてエラーが
発生すると、そのパケットの再送を要求する再送要求
(Pr)を送出し、相手からのキャンセルコード(P
c)と再送パケットを待つ(図24中のA)。IPC9
00のリセット等でデータを喪失、または継続パケット
(P)においてエラーが発生した場合は、継続パケット
(P)を送信し速やかに通信データの回復を行う(図2
4中のB)。
【0079】前記のエラー回復処理を行っても通信エラ
ーが回復しない場合、IPC900は、エラーの生じた
チャネルを前記ERRレジスタヘセットし、そのエラー
の種類を前記ERRnレジスタ(n=1,2,3,nは
エラーチャネルに該当)ヘセットすると共に、外部へ割
込み要求を発生する。
【0080】ERRレジスタにおいては、エラーの生じ
たチャネルに該当するビットを“1”にセットする(E
U1:チャネル1、EU2:チャネル2、EU3:チャ
ネル3、図25参照)、エラーチヤネルに該当するER
Rnレジスタにおいては、エラー種類に該当するビット
を“1”にセットする(RxPR3:同一パケットを3
回再送、TxPR3:パケット受信中に同一パケットに
おいて3回送信、Tout:受信データエラ−、PIE
R:相手局Tx用データブロックのチェックサムと自局
Rx用データブロックのチェックサムが不一致、図25
参照)。
【0081】[アイドルパケット(Pi)によるメモリ
チェックサムの照合とエラー]前述の通り、アイドルパ
ケット(Pi)には、メモリチェックサム(D0)があ
り、アイドルパケット(Pi)を受信した時には、その
パケットのメモリチェックサム(D0)と自局受信ブロ
ックのメモリチェックサム(D0)を比較し、同一であ
ることを確認する。違っていた場合には、イニシャル送
信要求(Ps)を送信してイニシャル通信を促すことに
より、相手局Tx用データブロックと自局Rx用データ
ブロックのデータの一致を保つようにする。
【0082】[受信データの遅延タイムアウト]受信が
12ms以上されなかった場合には、タイムアウトエラ
ーとして、イニシャル通信要求(Ps)を送り、相手の
エラー回復を待つ。
【0083】[通信条件]データ転送は、ホストCPU
より送信ブロックのブロックセマフォフラグBSが
“1”にセットされたのを確認した場合、或いは、ホス
ト側よりデータの更新が行われたにも拘らず、ブロック
セマフォフラグBSが約100msの間にセットされな
い場合に開始される(転送が完了した後、2ms後にブ
ロックセマフォフラグBSをリセットする)。また、何
らかの原因によりデータにエラーが生じ、イニシャル通
信要求(Ps)が発生、または受信した場合にデータ転
送が行われる。
【0084】前記条件が整い、送信要求が発生すると、
IPC900は、Txブロック内の更新されたデータの
ある領域を検出し、更新された領域の最上位アドレスか
ら最下位アドレスまでの範囲のデータをパケットとして
送出することにより、通信処理の効率化を図っている。
すなわち、図26に示す例では、更新されたデータ(図
中、斜線部)検出して(アクセスフラグの変化により検
出)、08Hから13Hまでの12バイトをデータとす
る最終パケット(Pe)として送出する。送出対象のデ
ータの範囲が16バイトを超えた場合は、16バイトデ
ータの継続パケット(P)と、残りのデータを含む最終
パケット(Pe)として送出する。なお、パケット内の
データは、必ず最上位アドレスより送信されるように構
成されている。
【0085】[相対アドレスの決定法]或るIPC90
0の或るチャネルから8段先の或るIPC900の或る
チャネルまでサポートする相対アドレスの決定方法を説
明する。なお、相対アドレスの作成処理は、本複写装置
への電源投入時に各IPC900で自動的に行われて、
この相対アドレスに基づいて相対アドレステーブルが作
成され、実際のデータ転送時にこの相対アドレステーブ
ルを利用してデータが送受信される。
【0086】送受信されるデータの先頭には、図27に
示したようなフォーマットのヘッダ部が付与されてい
る。
【0087】このヘッダ部は、4バイトで構成され、最
初の1バイトは、最上位ビットを機器の存在を示すため
のフラグ、次の3ビットを送信元(当該機器、すなわち
IPC)から見た場合のカスケード接続の段数を示す領
域、下位4ビットをカウンタとして使用する。また、2
バイト目はコマンド領域、3バイト目は上記送信元から
或る機器までの経路を表す往路相対アドレス領域、4バ
イト目は或る機器から上記送信元への経路を表す復路相
対アドレス領域として使用する。
【0088】往路相対アドレスは、或るチャネルで受取
ったデータを、残りの2チャネルのうち、チャネル番号
の、小さいチャネル側へ送る場合は“0”、大きいチャ
ネル側へ送る場合は“1”で表現する。
【0089】図28〜図30は、或るIPCの或るチャ
ネル(以下、送信元という)から8段先までの相対アド
レスを生成する手順を示すフローチャートである。以
下、適宜、図28〜図30を参照しながら説明する。
【0090】まず、送信元では、相対アドレス生成のた
めのヘッダを生成する。フラグ、段数、カウンタの初期
値を0とし、コマンド部に相対アドレス生成のための問
い合わせを示すコマンドを記録する。
【0091】このヘッダを付与したデータがこのチャネ
ルに接続されているIPCのチャネル(以下、受信チャ
ネルという)に送られると(この場合、接続チャネルに
自動的に送られるので、送信先のアドレスは不要であ
る)、受信側のIPCでは図28の返信処理が開始され
る。なお、受信側の後段(送信元から見て後段)に接続
されているIPCが存在しない場合は、受信側では返信
処理だけが行われ、後述する後段への送信処理は行われ
ない。
【0092】受信側での返信処理は、次のように行われ
る。すなわち、フラグを“1”にセットして、段数を
(カウンタ+1)にインクリメントし(図28のステッ
プS2801)、コマンド部に復路相対アドレスに従っ
てデータ送信するコマンドを記録した後(ステップS2
802)、返信処理が開始される(ステップS280
3)。送信元に返信された後の処理については後述す
る。
【0093】一方では、相対アドレス生成データを受信
したIPCに接続されている他のIPCヘ送信するため
の処理が関始される(図29参照)。ここで、カウンタ
の値が7以上の場合はサポート範囲を超えるため送信処
理を行わない(図30参照)。
【0094】受信チャネル以外のチャネルに接続されて
いる他のIPCヘデータを送信するために、受信チャネ
ルから他のチャネルにミラー処理をする際は、フラグを
“0”にリセットすると共に(図29のステップS29
04)、ミラーする方向が残りの2チャネルのうちチャ
ネル番号の小さい方の場合は、往路相対アドレスの最下
位ビットから数えてカウンタ値に対応するビット目に
“0”を記録し、大きい方の場合は“1”を記録する
(ステップS2901〜S2903)。
【0095】そして、ミラー先のチャネル以外の2チャ
ネルを比較し、受信チャネルの方が小さい場合は、復路
相対アドレスの最上位ビットから数えてカウンタビット
目に“0”を、その反対の場合は“1”を記録する(ス
テップS2905〜S2907)。
【0096】その後、カウンタを“1”だけインクリメ
ントしてミラー処理が終了する(ステップS290
8)。そして、ミラーされたチャネルに接続されている
次段のIPCヘデータが送信される。そして、データを
受信したIPCでは、前述の処理が同様に行われる。
【0097】送信元となるホスト側では、ある機器から
返信されたデータを基に相対アドレステーブルを更新す
る。この相対アドレステーブルは、デュアルポートRA
M部920の32バイト×3チャネル分の領域を使用し
て表す。各チャネルに対応する相対アドレステーブルの
各ビットは、それぞれある相対アドレスと一対一で対応
し、初期値は“0”とする。返信されたデータの往路相
対アドレスに対応するビットを“1”にセットすること
により、送信元から見た任意の相対アドレスに対応する
機器の存在を表すことができる。
【0098】次に、相対アドレスの作成処理例を図38
〜図45を参照しながら説明する。図38は、IPCの
接続例を示しており、図38において、○はIPC、○
内のローマ字はIPCの名称、○内の数字はそのIPC
のチャネル番号を各々示している。このIPC接続例で
IPCa→IPCb→ IPCd→IPCg→IPCm
の経路の相対アドレステーブルを作成する処理を説明す
る。
【0099】なお、相対アドレステーブルは、図39に
示したように、32バイトで構成されており、この32
バイトデータの最上位ビットは当該IPCに対応し、最
上位から1ビット目は、当該IPCから見た場合の1段
目に対応している。そして、2段目、3段目、4段目、
5段目、6段目、7段目、8段目に相当するIPCは、
それぞれ2の1乗、2の2乗、2の3乗、2の4乗、2
の5乗2の6乗、2の7乗個ずつ存在することが考えら
れるので、32バイトデータの最上位から2ビット目以
降の各ビットは、上記の2段目、…8段目のIPCの個
数分ずつ区切られるような形で、IPCと一対一に対応
づけられている。また、32バイトで構成された相対ア
ドレステーブルの各ビットの“1”は、そのビット位置
に対応する場所にIPCが接続されていることを示し、
“0”は、そのビット位置に対応する場所にIPCが接
続されていないことを示している。
【0100】さらに、相対アドレステーブルの各ビット
の位置は、考えられる全てのIPCの相対アドレスと一
対一に対応しており、このような相対アドレステーブル
が各IPCの各チャネル毎に用意されている。
【0101】図38のIPCbは、IPCaからのフラ
グ=0、段数=0、カウンタ=0のヘッダを付したアド
レス作成用のデータをチャネル1で受信すると、フラグ
と段数をそれぞれ“1”にしてIPCaに返信する(図
40のS1参照)。この際、IPCaは、返信データの
フラグ=1、カウンタ値=0であることを確認して、段
数=1なので、相対アドレステーブルの1段目を表して
いる上位から2ビット目を“1”にする(図40のS2
の矢印参照)。
【0102】一方、IPCbは、チャネル2からアドレ
ス作成用のデータを転送するために、受信チャネルであ
るチャネル1以外の2つのチャネルのチャネル2とチャ
ネル3を比較し、転送チャネル(ミラー先)であるチャ
ネル2の方がチャネル番号が小さいので、往路相対アド
レスのカウンタ値に対応する“0”ビット目(下位から
数える)を“0”にする。また、受信チャネルでもミラ
ー先チャネルでもない残りのチャネル3と、受信チャネ
ルであるチャネル1とを比較し、受信チャネルの方がチ
ャネル番号が小さいので、復路相対アドレスのカウンタ
値に対応する“0”ビット目(上位から数える)を
“0”にする(図40のS3参照)。そして、フラグ=
0とし、カウンタ値を“1”だけインクリメントし、こ
れらをアドレス作成用のデータとしてIPCbのチャネ
ル2からIPCdのチャネル1へ送信する(図40のS
4参照)。
【0103】IPCdでは、受信したアドレス作成用の
データについて、フラグ=1、段数=2(カウンタ値+
1)とし、IPCdのチャネル1からIPCbのチャネ
ル2へ送信する(図40のS5参照)。すると、IPC
bは、受信した返信データ中のカウンタ値が“0”でな
いことを確認して、復路相対アドレスのカウンタ値に対
応する1ビット目(上位から数える)を見て、アドレス
作成用データの大元のIPCへの復路がチャネル1、チ
ャネル3のどちらであるかを認識する。この例では、復
路相対アドレスのカウンタ値に対応する1ビット目は
“0”であるので、チャネル番号の小さい方のチャネル
1が復路であると認識する。そして、カウンタ値を1だ
けデクリメントして、IPCbのチャネル1からIPC
aのチャネル3へ返信する(図40のS6参照)。この
場合、IPCaは、フラグ=1、カウンタ値=0である
ことを確認する。そして、段数=2なので、往路相対ア
ドレスの下位から{段数(2)−1}ビット分を見て、
相対アドレステーブルの2段目の0(往路相対アドレス
の最下位ビット)に相当するビットを“1”にする(図
40のS7の矢印参照)。
【0104】また、IPCdは、上記の返信処理を行う
と共に、アドレス作成用のデータを転送するために、受
信チャネルであるチャネル1以外の2つのチャネルのチ
ャネル2とチャネル3を比較し、転送チャネル(ミラー
先)であるチャネル2の方がチャネル番号が大きいの
で、往路相対アドレスのカウンタ値に対応する“1”ビ
ット目(下位から数える)を“1”にする。また、受信
チャネルでもミラー先チャネルでもない残りのチャネル
2と、受信チャネルであるチャネル1とを比較し、受信
チャネルの方がチャネル番号が小さいので、復路相対ア
ドレスのカウンタ値に対応する“1”ビット目(上位か
ら数える)を“0”にする(図40のS8参照)。そし
て、フラグ=0とし、カウンタ値を“1”だけインクリ
メントし、これらをアドレス作成用のデータとしてIP
Cdのチャネル3からIPCgのチャネル2へ送信する
(図40のS9参照)。
【0105】IPCgでは、受信したアドレス作成用の
データについて、フラグ=1、段数=3(カウンタ値+
1)とし、IPCgのチャネル2からIPCdのチャネ
ル3へ送信する(図40のS10参照)。すると、IP
Cdは、受信した返信データ中のフラグが“1”であ
り、カウンタ値が“0”でないことを確認して、復路相
対アドレスのカウンタ値に対応する2ビット目(上位か
ら数える)を見て、アドレス作成用データの大元のIP
Cへの復路がチャネル1、チャネル3のどちらであるか
を認識する。この例では、復路相対アドレスのカウンタ
値に対応する2ビット目は“0”であるので、チャネル
番号の小さい方のチャネル1が復路であると認識する。
そして、カウンタ値を1だけデクリメントして、IPC
dのチャネル1からIPCbのチャネル2へ返信する
(図40のS11参照)。すると、IPCbは、受信し
た返信データ中のフラグが“1”であり、カウンタ値が
“0”でないことを確認して、復路相対アドレスのカウ
ンタ値に対応する1ビット目(上位から数える)を見
て、アドレス作成用データを発信した大元のIPCへの
復路がチャネル1、チャネル3のどちらであるかを認識
する。この例では、復路相対アドレスのカウンタ値に対
応する1ビット目は“0”であるので、チャネル番号の
小さい方のチャネル1が復路であると認識する。そし
て、カウンタ値を1だけデクリメントして、IPCbの
チャネル1からIPCaのチャネル3へ返信する(図4
0のS12参照)。
【0106】この場合、IPCaは、フラグ=1、カウ
ンタ値=0であることを確認する。そして、段数=3な
ので、往路相対アドレスの下位から{段数(3)−1}
ビット分を見て、相対アドレステーブルの3段目の10
(往路相対アドレスの最下位2ビット)に相当するビッ
トを“1”にする(図40のS13参照)。
【0107】また、IPCgは、上記の返信処理を行う
と共に、アドレス作成用のデータを転送するために、受
信チャネルであるチャネル2以外の2つのチャネルのチ
ャネル1とチャネル3を比較し、転送チャネル(ミラー
先)であるチャネル1の方がチャネル番号が小さいの
で、往路相対アドレスのカウンタ値に対応する“3”ビ
ット目(下位から数える)を“0”にする。また、受信
チャネルでもミラー先チャネルでもない残りのチャネル
3と、受信チャネルであるチャネル2とを比較し、受信
チャネルの方がチャネル番号が小さいので、復路相対ア
ドレスのカウンタ値に対応する“3”ビット目(上位か
ら数える)を“0”にする(図40のS14参照)。そ
して、フラグ=0とし、カウンタ値を“1”だけインク
リメントし、これらをアドレス作成用のデータとしてI
PCgのチャネル1からIPCmのチャネル1へ送信す
る(図40のS15参照)。
【0108】IPCmでは、受信したアドレス作成用の
データについて、フラグ=1、段数=4(カウンタ値+
1)とし、IPCmのチャネル1からIPCgのチャネ
ル1へ送信する(図40のS16参照)等の同様の処理
を行う。
【0109】このような処理が各IPC、各チャネル毎
に行われ、最終的に、IPCaのチャネル3を起点にし
た相対アドレスをビットの位置で表した相対アドレステ
ーブルが作成される。
【0110】例えば、図43に太丸で示した部分にIP
Cが接続されている場合には、IPCaのチャネル3を
起点にしたIPCd、IPCc等の相対アドレスは図4
4のようになり、図45のような相対アドレステーブル
が作成される。なお、図45において、()で囲った数
字は、理解を容易にするために図示した相対アドレスで
あり、この相対アドレスは、図示したように、相対アド
レステーブルのビット位置により一意に定義されている
ので、実際には相対アドレステーブルに記憶されること
はない。
【0111】[相対アドレスを用いた送信処理]送信元
から相対アドレスを使用して所望の機器ヘデータを送信
する手順を、図31を用いて説明する。
【0112】相対アドレステーブルから送信先に相当す
る“1”が記録されているビットを選択し、そのビット
に対応した往路相対アドレスと段数を、送信データのヘ
ッダ部に記録する。この時、送信元では、カウンタは
“0”に初期化し、コマンド部には所定のアドレスヘの
送信を示すコマンドを記録しておく。
【0113】このデータが送信元に接続されているIP
Cに送られると、受信側のIPCでは、カウンタが
“1”だけインクリメントされ(ステップS310
1)、段数とカウンタ値を比較する(ステップS310
2)。その結果、カウンタ値と段数とが一致する場合
は、目的の機器まで、データが送信されたことを意味す
るので、送信処理を終了する。一方、カウンタ値の方が
小さい場合は、往路相対アドレスの(カウンタ−1)ビ
ット目を参照し(ステップS3103)、それに従って
ミラーするチャネルを決定する(ステップS3104〜
S3105)。すなわち、往路相対アドレスの(カウン
タ−1)ビット目が“0”であれば、チャネル番号の小
さい方のチャネルヘミラーし、“1”であれば、チャネ
ル番号の大きい方のチャネルヘミラーする。
【0114】その後、復路相対アドレスを前述の初期化
の場合と同様に生成する(ステップS3106〜S31
08)。すなわち、データを受信したチャネルのチャネ
ル番号がミラーしたチャネルのチャネル番号より大きい
場合は、復路相対アドレスの最上位ビットから数えてカ
ウンタビット目を“1”にし、小さい場合は、該カウン
タビット目を“0”にする。そして、このようにして更
新されたヘッダ情報をデータに付加して、次段のIPC
に送信する(ステップS3109)。すると、次段のI
PCでは、図31の処理が同様に繰返される。そして、
上記のように、カウンタ値と段数とが一致した時点で送
信処理は終了する。受信した側は復路相対アドレスを最
上位から段数ビット目のビットから上位に向けて順次た
どれば、データの送信元が特定できる。
【0115】次に、ホスト側からのIPCのアクセス処
理について説明する。ハードウェア上は、外部メモリデ
バイス(RAM等)をアクセスする場合と同様に構成さ
れる為、特に詳細には説明しない。ソフトウェア上は、
順を追って説明する。
【0116】[IPCの初期化(モード指定)]IPC
の初期化は、前記コミュニケーションレジスタ領域92
3内のIPC同期レジスタのレディフラグ(IPC−R
DY)が“1”であることを逐一確認しながら、順次、
前記UARTモード指定、UARTポーレート指定、I
PC動作モード指定を行う(図32のステップS320
1〜S3206)。前述した通り、UARTモード、U
ARTボーレートとも、3ch使用時にはそれぞれ独立
して設定が可能である。 そして、これらモード指定が
終了した後は、レディフラグ(IPC−RDY)が
“1”であることを確認し(ステップS3207)、使
用チャネルのTx用ブロックセマフォフラグBSが
“0”になることで初期化を終了する(ステップS32
08)。このようにして初期化が行われた後、通信処理
が開始される。以後、3チャネルモード時においても3
チャネルとも等価であるので、チャネルCH1使用時に
ついて説明を行う。
【0117】[送信開始処理]ホストCPU側で送信を
行いたいデータが生じた場合、ブロックセマフォフラグ
BS0が“0”、すなわち前回の送信処理がIPC90
0の方で完了していることを確認した後、今回の送信対
象のデータをTxブロック内の所望のアドレスに書き込
み、ブロックセマフォフラグBS0を“1”にセットす
ることで送信処理が自動的に行われる。
【0118】例として、図33を用いて、複写機本体よ
り付加装置に対して動作の開始指令を送信する場合を説
明する。この場合、動作を開始させるのに,動作モー
ド、動作パラメータ、動作開始指令の3バイトのデータ
が必要であるとする。
【0119】始めに、ブロックセマフォフラグBS0が
“0”であることを確認をして(ステップS330
1)、動作パラメータをIPCのTxブロックの06H
に、動作モードをTxブロックの05Hに、動作開始指
令をTxブロックの04Hにそれぞれ格納する(ステッ
プSS3302)。そして、送信を開始するためにブロ
ックセマフォフラグBS0を“1”にセットする(ステ
ップSS3303)。ただし、ブロックセマフォフラグ
BS0を“1”にセットしなくても前述した通り約10
0ms後には自動的に送信が開始される。
【0120】このようにすることで、前述した通りTx
ブロックのデータは、上位アドレスから順に送信される
ので、相手局(付加装置)には、動作パラメータ、動作
モード、動作開始指令の順にデータが届くことになるの
で、送信側では送信データの優先順位を考慮してデータ
のTxブロック内の配置を決定して置けばよく、実際の
送信処理の時には煩わしい送信データの優先処理等を行
う必要がないので、データ量が多く、より複雑になるほ
ど従来の通信ICに比べて通信処理にかかるソフトウェ
アの負担が小さくなる。
【0121】本実施形態では、チャネルCH1の場合の
みを説明したが、3チャネル独立であるので、同時に3
チヤネル分の送信を実行する場合でもユーザーソフト上
では、他のチャネルとは無関係に処理を行え、更に、効
率化、簡便化が図れる。
【0122】ホストCPU側からチャネルCH1に接続
された全てのチャネルヘデータを送信する場合、ブロッ
クセマフォフラグBS6が“0”、すなわち前回の送信
処理がIPCの方で完了していることを確認した後、送
信対象のデータをチャネルCH1の共有送信領域(本実
施形態ではブロック6)に書込み、ブロックセマフォフ
ラグBS6を“1”にセットすることで、送信処理が自
動的に行われる。他チャネルに対して共有データ送信を
する場合も、同様の操作を行う。相手局ヘデータが届い
た後の他チャネルへの送信については後述する。
【0123】[ホストCPUによる受信処理]ホストC
PU側で受信データを読込みたい時は、RAM等より読
込む場合と同様にアクセスすることでデータを読込むこ
とができる。ただし、前述したとおりデュアルポートR
AM920へのIPC(ローカルCPU)側よりの書込
みとホストCPU側からの読込みが衝突した場合、読込
みデータの値が不定となるが、RAMデータの二度読み
を行うことで前記の問題を解決できる。例えば、図34
に示すように、所望のアドレスの内容をアキュムレータ
にロードし(ステップS3401)、更に、続けて同ア
ドレスの内容を他のレジスタにロードして(ステップS
3402)、アキュムレータの内容と比較し(ステップ
S3403)、等しければ、該アキュムレータの内容を
受信データとして確定し(ステップS3405)、違っ
ていれば、もう一度、所望のアドレスの内容をアキュム
レータにロードし(ステップS3404)、その内容を
受信データとして確定することができる。
【0124】また、別の方法として、図35に示すよう
に、ブロックセマフォフラグBS1が“1”にセットに
セットされたことを確認した後に(ステップS350
1)、データを読込むことで(ステップS3502,3
503)、デュアルポートRAM920における衝突を
回避することができる。ただし、読込んだ後にホストC
PU側でブロックセマフォフラグBS1を“0”にリセ
ットすることが必要になる(ステップS3504)。な
お、ホスト側から共有領域で受信したデータを読込みた
い場合も上記と同様な方法で共有受信ブロックの内容を
読み込む。
【0125】[エラー処理]上記INTR端子、また
は、エラーレジスタにエラーステータスがセットされた
場合には、ホストCPU側のシステム構成に従って自由
に処理を行うことができる。本実施形態では、システム
上のマスタ機器(複写機本体)の場合は、図36に示す
ように、エラー発生後、200msの間にIPCによっ
てエラーが自動復帰されない場合には、システムエラー
とし(ステップS3601〜3603)、ディスプレイ
上にその旨を表示している。また、図36には記載して
いないが、1秒間に3回以上エラーが発生した場合に
も、システムエラ−としている。
【0126】また、送信側の通信ラインが断線した場合
には、原則としてIPCは、エラーステータスをセット
しない。故に、マスタ機器の送信ラインが断線した場
合、該マスタ機器にはエラーステータスが発生しない。
ただし、受信側では、タイムアウトエラ−としてエラー
が発生するので、システムの構成上、図37に示したよ
うに、スレーブ側(本実施形態ではRDF300、フィ
ニッシャ装置400等)でタイムアウトエラ−が発生し
(ステップS3701)、所定時間内(機器動作中は2
00ms,非動作中は5000ms)にIPCがエラ−
より自動復帰しない場合には(ステップS3702〜3
704)、IPCの通信ボーレートを切り換えることに
よって、マスター機器(本実施形態では複写機本体)に
エラーを発生させてシステムエラ−表示を行う(ステッ
プS3705)。ただし、ここで言う主従関係は、通信
処理上の主従関係ではなく、あくまでもエラー処理上の
ものである。
【0127】以上説明したように、本実施形態では、複
写装置本体に対してRDF、フィニッシャ装置等の装置
が付加された複写システムにおいて、各装置固有の負荷
制御等を専ら行うホストCPU、IPC内部のローカル
CPUの双方からアクセス可能なデュアルポートRAM
と、3チャネル非同期でシリアル通信を行うUART部
を内蔵したIPCを各装置に設け、このIPCを介して
複数の装置をカスケード接続し、このIPCにより、複
数の装置の相対的なノードアドレスを決定して記憶して
おき、各装置は、IPCの制御の下に、相対的なノード
アドレスに基づいて他の任意の装置との間でデータ通信
を行うようにしている。また、IPCは、当該IPCに
ポイントツーポイントで直接接続された外部記憶装置と
の間でもデータ授受を行っている。すなわち、各装置固
有の負荷制御等を専ら行うホストCPUの制御に依らず
に、複数のシリアルポート間のデータ通信と、直接接続
された装置との間のデータ通信を行っている。
【0128】なお、本発明は、上記の実施形態に限定さ
れることなく、例えば、電子ソータ部を有することな
く、通常のソータを付加した複写システムに適用するこ
とも可能である。また、複数の装置により構成されたシ
ステムであれば、複写システム以外のシステムに適用す
ることも可能である。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シリアルポートを介してカスケード接続され、各々装置
固有の制御を専ら行う専用制御手段を有する複数の装置
により構成されたシステムにおいて該複数の装置にそれ
ぞれ搭載された通信制御装置であって、該各通信制御装
置は、該通信制御装置を搭載した装置から見た場合のカ
スケード接続に係る他の装置の相対アドレスを決定する
相対アドレス決定手段と、前記相対アドレス決定手段に
より決定された相対アドレスを用いてカスケード接続に
係る前記他の装置との間でデータ通信を行うと共に、シ
リアルポートを介して該通信制御装置を搭載した装置に
直接接続された装置との間でデータ通信を行う通信手段
とを備えたので、複数のシリアルポート間のデータ通信
を装置の負荷制御等を行う制御部の制御に依らずに行う
ことができ、制御部による負荷制御に悪影響を及ぼすこ
とがなくなると共に、直接接続された装置との間でもデ
ータ通信を行えるので、処理効率が低減することはな
く、複写装置のようにリアルタイム性が重視される装置
に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る通信制御装置を適用し
た複写機の断面図である。
【図2】フィニッシャ装置の外観図である。
【図3】図1の複写機の画像形成部のブロック図であ
る。
【図4】図3の画像形成部の電子ソータ部の機能ブロッ
ク図である。
【図5】図1の複写機を通信制御の観点から見た場合の
システム全体の概略構成図である。
【図6】本発明の実施形態に係る通信制御装置をIPC
を中心にして見た場合のシステム構成図である。
【図7】IPCの構成を示すブロック図である。
【図8】IPC内のデュアルポートRAM中のデータブ
ロックのチャネルに対する割当て状態を示す図である。
【図9】共有データ送信処理例を示すフローチャートで
ある。
【図10】デュアルポートRAM中のアクセスフラグの
構成を示す概念図である。
【図11】デュアルポートRAM全体のデータ領域を示
す概念図である。
【図12】デュアルポートRAM中のIPC同期レジス
タの構成を示す概念図である。
【図13】IPCのUART部のチャネルCH2のコン
トロール出力信号であるRxRDYとブロックセマフォ
フラグの関係を示すタイミングチャートである。
【図14】UART動作モードとパラメータの関係を示
す図である。
【図15】UARTボーレートとパラメータの関係を示
す図である。
【図16】IPC動作モードとパラメータの関係を示す
図である。
【図17】パケットの構成を示す概念図である。
【図18】パケットのヘッダ部の構成を示す概念図であ
る。
【図19】パケット種類と制御コードの関係を示す図で
ある。
【図20】各種のパケットの内部構成を示す概念図であ
る。
【図21】パケット送信タイミング例を示すタイミング
チャートである。
【図22】イニシャル通信のタイミングチャートであ
る。
【図23】通常通信のタイミングチャートである。
【図24】通信エラー発生と自動回復処理のタイミング
チャートである。
【図25】ERRレジスタの構成を示す概念図である。
【図26】データ通信処理の効率化を説明するための説
明図である。
【図27】送信データのヘッダ部の構成を示す図であ
る。
【図28】相対アドレス生成時の返信処理を示すフロー
チャートである。
【図29】次段のIPCへ相対アドレス生成データを送
信するためのミラー処理を示すフローチャートである。
【図30】相対アドレス生成データの送信を停止する場
合の処理を示すフローチャートである。
【図31】相対アドレスを用いた送信処理を示すフロー
チャートである。
【図32】ホストCPU側からIPCにデータ通信を開
始させる場合のIPCの初期化処理を示すフローチャー
トである。
【図33】ホストCPU側からIPCにデータ通信を開
始させるための前処理を示すフローチャートである。
【図34】IPCにより受信されたデータをホストCP
Uにより読込む場合の読込処理例を示すフローチャート
である。
【図35】IPCにより受信されたデータをホストCP
Uにより読込む場合の別の読込処理例を示すフローチャ
ートである。
【図36】IPCエラー発生時のマスター側のエラー処
理を示すフローチャートである。
【図37】I PCエラー発生時のスレーブ側のエラー処
理を示すフローチャートである。
【図38】IPCの第1の接続例を示す図である。
【図39】相対アドレステーブルの構成図である。
【図40】図38の接続例における相対アドレステーブ
ルの作成処理を説明するための説明図である。
【図41】図40の続きの説明図である。
【図42】図41の続きの説明図である。
【図43】IPCの第2の接続例を示す図である。
【図44】図43の接続例におけるIPCaのチャネル
3を起点にした相対アドレスを示す図である。
【図45】図43の接続例におけるIPCaのチャネル
3を起点にして作成された相対アドレステーブルを示す
図である。
【符号の説明】
100 複写装置本体 204 電子ソータ部 207,801,350,450 CPU 208,803 ROM 300 RDF 303 制御部 400 フィニッシャ装置 812 通信専用IC 900 IPC 910 コントロール部 920 デュアルポートRAM 921 非共有データブロック領域 922 アクセスフラグ領域 923 コミュニケーションレジス領域 924 共有データ領域 925 相対アドレステーブル領域 930 UART部 940 バスインターフェース 950 タイミング制御部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアルポートを介してカスケード接続
    され、各々装置固有の制御を専ら行う専用制御手段を有
    する複数の装置により構成されたシステムにおいて該複
    数の装置にそれぞれ搭載された通信制御装置であって、
    該各通信制御装置は、 該通信制御装置を搭載した装置から見た場合のカスケー
    ド接続に係る他の装置の相対アドレスを決定する相対ア
    ドレス決定手段と、 前記相対アドレス決定手段により決定された相対アドレ
    スを用いてカスケード接続に係る前記他の装置との間で
    データ通信を行うと共に、シリアルポートを介して該通
    信制御装置を搭載した装置に直接接続された装置との間
    でデータ通信を行う通信手段と、 を備えたことを特徴とする通信制御装置。
  2. 【請求項2】 前記通信制御装置は、前記相対アドレス
    をカスケード接続に係る前記他の装置に問い合わせる問
    合わせ手段と、該問合わせ手段による問い合わせに応答
    して相対アドレスを問い合わせ元の装置に返信する返信
    手段とを有することを特徴とする請求項1記載の通信制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記通信手段は、複数の非同期のチャネ
    ルを用いてカスケード接続に係る前記他の装置との間で
    データ通信を行うことを特徴とする請求項1記載の通信
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記通信手段は、前記専用制御手段、お
    よび通信手段によりランダムにアクセス可能であって、
    前記複数の非同期のチャネル、および送信/受信データ
    に対応して区分されたデータブロック領域と、前記相対
    アドレスを記憶するアドレス領域と、該各データブロッ
    クのデータに対するアクセス状況を記憶するアクセスフ
    ラグを記憶するアクセスフラグ領域と、該各データブロ
    ックのデータを前記通信手段によりカスケード接続に係
    る前記他の装置に送信開始させるためのセマフォフラグ
    を記憶するデータブロックセマフォフラグを記憶するセ
    マフォフラグ領域とが形成された記憶手段を用いてデー
    タ通信を行うことを特徴とする請求項1記載の通信制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記データブロック領域は、任意のチャ
    ネルに対応するデータブロックに読込まれた受信データ
    を他のチャネルに対応する送信用のデータブロック領域
    に自動的に転送するための共有領域と、該転送が不可能
    な非共有領域とに大別されることを特徴とする請求項1
    記載の通信制御装置。
  6. 【請求項6】 前記システムは、シート上に画像を形成
    する画像形成装置と、該画像形成装置にシートを供給す
    るシート供給装置、該画像形成装置により画像が形成さ
    れたシートを仕分けする仕分装置等の付加装置により構
    成されたことを特徴とする請求項1記載の通信制御装
    置。
  7. 【請求項7】 シリアルポートを介してカスケード接続
    され、各々装置固有の制御を専ら行う専用制御手段を有
    する複数の装置により構成されたシステムにおいて該複
    数の装置にそれぞれ搭載された通信制御装置による通信
    制御方法であって、該各通信制御装置は、 該通信制御装置を搭載した装置から見た場合のカスケー
    ド接続に係る他の装置の相対アドレスを決定する相対ア
    ドレス決定工程と、 前記相対アドレス決定工程により決定された相対アドレ
    スを用いてカスケード接続に係る前記他の装置との間で
    データ通信を行うと共に、シリアルポートを介して該通
    信制御装置を搭載した装置に直接接続された装置との間
    でデータ通信を行う通信工程と、 を備えたことを特徴とする通信制御方法。
  8. 【請求項8】 前記通信制御装置は、前記相対アドレス
    をカスケード接続に係る前記他の装置に問い合わせる問
    合わせ工程と、該問合わせ工程による問い合わせに応答
    して相対アドレスを問い合わせ元の装置に返信する返信
    工程とを有することを特徴とする請求項7記載の通信制
    御方法。
  9. 【請求項9】 前記通信工程は、複数の非同期のチャネ
    ルを用いてカスケード接続に係る前記他の装置との間で
    データ通信を行うことを特徴とする請求項7記載の通信
    制御方法。
  10. 【請求項10】 前記通信工程は、前記専用制御工程、
    および通信工程によりランダムにアクセス可能であっ
    て、前記複数の非同期のチャネル、および送信/受信デ
    ータに対応して区分されたデータブロック領域と、前記
    相対アドレスを記憶するアドレス領域と、該各データブ
    ロックのデータに対するアクセス状況を記憶するアクセ
    スフラグを記憶するアクセスフラグ領域と、該各データ
    ブロックのデータを前記通信工程によりカスケード接続
    に係る前記他の装置に送信開始させるためのセマフォフ
    ラグを記憶するデータブロックセマフォフラグを記憶す
    るセマフォフラグ領域とが形成された記憶手段を用いて
    データ通信を行うことを特徴とする請求項7記載の通信
    制御方法。
  11. 【請求項11】 前記データブロック領域は、任意のチ
    ャネルに対応するデータブロックに読込まれた受信デー
    タを他のチャネルに対応する送信用のデータブロック領
    域に自動的に転送するための共有領域と、該転送が不可
    能な非共有領域とに大別されることを特徴とする請求項
    7記載の通信制御方法。
  12. 【請求項12】 前記システムは、シート上に画像を形
    成する画像形成装置と、該画像形成装置にシートを供給
    するシート供給装置、該画像形成装置により画像が形成
    されたシートを仕分けする仕分装置等の付加装置により
    構成されたことを特徴とする請求項7記載の通信制御方
    法。
  13. 【請求項13】 シリアルポートを介してカスケード接
    続され、各々装置固有の制御を専ら行う専用制御手段を
    有する複数の装置により構成されたシステムにおいて該
    複数の装置にそれぞれ搭載された通信制御装置により通
    信を行うためのプログラムを記憶する記憶媒体であっ
    て、該プログラムは、 該通信制御装置を搭載した装置から見た場合のカスケー
    ド接続に係る他の装置の相対アドレスを決定する相対ア
    ドレス決定ルーチンと、 前記相対アドレス決定ルーチンにより決定された相対ア
    ドレスを用いてカスケード接続に係る前記他の装置との
    間でデータ通信を行うと共に、シリアルポートを介して
    該通信制御装置を搭載した装置に直接接続された装置と
    の間でデータ通信を行う通信ルーチンと、 を含むことを特徴とする記憶媒体。
  14. 【請求項14】 前記プログラムは、前記相対アドレス
    をカスケード接続に係る前記他の装置に問い合わせる問
    合わせルーチンと、該問合わせルーチンによる問い合わ
    せに応答して相対アドレスを問い合わせ元の装置に返信
    する返信ルーチンとを含むことを特徴とする請求項13
    記載の記憶媒体。
  15. 【請求項15】 前記通信ルーチンは、複数の非同期の
    チャネルを用いてカスケード接続に係る前記他の装置と
    の間でデータ通信を行うことを特徴とする請求項13記
    載の記憶媒体。
  16. 【請求項16】 前記通信ルーチンは、前記専用制御ル
    ーチン、および通信ルーチンによりランダムにアクセス
    可能であって、前記複数の非同期のチャネル、および送
    信/受信データに対応して区分されたデータブロック領
    域と、前記相対アドレスを記憶するアドレス領域と、該
    各データブロックのデータに対するアクセス状況を記憶
    するアクセスフラグを記憶するアクセスフラグ領域と、
    該各データブロックのデータを前記通信ルーチンにより
    カスケード接続に係る前記他の装置に送信開始させるた
    めのセマフォフラグを記憶するデータブロックセマフォ
    フラグを記憶するセマフォフラグ領域とが形成された記
    憶手段を用いてデータ通信を行うことを特徴とする請求
    項13記載の記憶媒体。
  17. 【請求項17】 前記データブロック領域は、任意のチ
    ャネルに対応するデータブロックに読込まれた受信デー
    タを他のチャネルに対応する送信用のデータブロック領
    域に自動的に転送するための共有領域と、該転送が不可
    能な非共有領域とに大別されることを特徴とする請求項
    13記載の記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記システムは、シート上に画像を形
    成する画像形成装置と、該画像形成装置にシートを供給
    するシート供給装置、該画像形成装置により画像が形成
    されたシートを仕分けする仕分装置等の付加装置により
    構成されたことを特徴とする請求項13記載の記憶媒
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2002040275A1 (ja) * 2000-11-20 2004-03-25 セイコーエプソン株式会社 印刷記録材容器の識別
US8966354B2 (en) 2012-06-27 2015-02-24 Canon Kabushiki Kaisha Communication system via cascade connection and communication device

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