JPH11320638A - 成形方法、成形装置及び成形材料の射出方法並びに光学素子の成形方法 - Google Patents

成形方法、成形装置及び成形材料の射出方法並びに光学素子の成形方法

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JPH11320638A
JPH11320638A JP13673798A JP13673798A JPH11320638A JP H11320638 A JPH11320638 A JP H11320638A JP 13673798 A JP13673798 A JP 13673798A JP 13673798 A JP13673798 A JP 13673798A JP H11320638 A JPH11320638 A JP H11320638A
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JP
Japan
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resin material
inert gas
molding
injection
heating cylinder
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JP13673798A
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English (en)
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Takahiro Tominaga
隆寛 富永
Takashi Kai
丘 甲斐
Michi Suzuki
導 鈴木
Hiroshi Nakanishi
弘 中西
Yukihisa Baba
幸久 馬場
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂材料の空気等による酸化、変色を防止す
るための成形方法/装置を提案する。 【解決手段】 射出スクリュを内蔵し、供給された樹脂
材料を加熱シリンダで加熱して前記射出スクリュにより
成形用金型内に射出して成形品を成形する成形方法にお
いて、前記加熱シリンダ内に随時不活性ガスを導入して
不活性ガス雰囲気中で、前記樹脂材料を加熱圧縮して射
出成形するようにしたことを特徴とした成形方法を提案
することで、加熱シリンダ内の溶融樹脂材料の酸化を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂材料などの材料
を加熱溶融して、成形用金型のキャビテイ内に射出して
成形品を成形する技術に関する。
【0002】更に、樹脂材料を溶融し、光学素子を成形
する成形用金型内に射出してレンズ、ポリゴンミラー等
の光学部品、素子を成形する技術に関する。
【0003】
【従来の技術】射出成形装置において、加熱シリンダ内
で成形材料の樹脂を加熱溶融して、射出スクリュで圧縮
/射出する工程において、射出材料が金型内に射出され
る前に、空気などに含まれる酸素に触れると、樹脂材料
が酸化して、樹脂材料の変色、酸化を引き起こし、成形
品の機能/品質劣化の問題を生じる。
【0004】射出成形装置の加熱シリンダにおいては、
成形作業の工程の一段落、成形作業の中断などにより加
熱操作の停止をすると、シリンダ内の樹脂の冷却収縮に
より、シリンダ内に射出スクリュとの間に隙間が生じ、
シリンダ内に空気が流入することが原因で、シリンダ内
の残留樹脂が酸化、変色し、酸化物がシリンダの周囲の
壁面に付着する。
【0005】これらの酸化物は再度の作業開始による加
熱開始により溶融樹脂材料の中に混入され、金型内に溶
融樹脂材料とともに射出されて成形品の変色、酸化物に
よる黒色部分の発生となる。
【0006】これらは成形品がレンズ、ミラーなどの光
学部品の場合には光学機能の劣化の原因となる。
【0007】上記の樹脂材料の空気による酸化防止対策
案として、特開平7−9489号公報に示すように、加
熱筒の材料供給部の供給口の後壁に不活性ガスの供給穴
をスクリュ前方に下向きに斜設するようにしてホッパか
ら加熱筒に供給する樹脂材料に不活性ガスを混入させる
方法の提案がある。
【0008】特開平8−207048号公報にはホッパ
と加熱シリンダの間のチャンバをシャッタで区切り、該
チャンバ内に不活性ガスを供給する装置の提案がある。
【0009】又、特開平2−252513号公報には、ホッパ
内及び加熱シリンダ内は溶融した成形材料が射出される
加熱シリンダの先端を除いて大気と遮断され、ホッパ、
又はホッパと加熱シリンダを連絡する通路に、真空源に
接続される空気抜き穴を設ける構成の開示がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】成形機の射出装置の機
密性維持のために、射出スクリュとシリンダの隙間部分
にOリングなどの機密シール部材を配置するが、該シー
ル部材の摩耗部分の樹脂材料内への混入の問題、シール
部材の耐久性の問題等がある。
【0011】さらに、上記従来装置のようにシリンダ内
に供給する樹脂材料に不活性ガスを混入して酸化防止を
図っても、加熱シリンダの冷却による収縮時の空気の進
入を阻止することは困難である。
【0012】又、金型を開き、成形品を取り出す際に、
固化したスプルー部先端に溶融材料が糸を引くのを防止
するために、射出ユニットを一旦後退させることが行わ
れる。しかし、ノズル先端部や、金型のスプルのノズル
タッチ部に溶けた射出材料が空気に触れて酸化し、射出
ユニットを再び前進させてノズルタッチした際に、該酸
化物がスプルー内に混入する問題がある。
【0013】上記の樹脂材料の空気による酸化、変色
は、成形品がレンズ、ミラー等の光学部品の場合、酸化
物が金型内に射出されて、樹脂が光学形状に成形される
と、前記酸化物は。レンズの光線の進入路上で光学的不
具合を生じて、光学性能の低下を引き起こす原因とな
り、更に又、酸化物は樹脂材料の変色を引き起こし、や
はり、光学的不具合を生じる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は射出スクリュを
内蔵し、供給された樹脂材料を加熱シリンダで加熱して
前記射出スクリュにより成形用金型内に射出して成形品
を成形する成形方法において、前記加熱シリンダ内に随
時不活性ガスを導入して不活性ガス雰囲気中で、前記樹
脂材料を加熱圧縮して射出成形するようにしたことを特
徴とした成形方法を提案することで、加熱シリンダ内の
溶融樹脂材料の酸化を防止する。
【0015】更に、上記発明の態様の1つとして前記射
出スクリュの内部から前記不活性ガスを供給するように
した。
【0016】更に、別の態様の1つとして前記加熱シリ
ンダの複数個所から前記不活性ガスを導入するようにし
た。
【0017】本発明の成形装置として溶融樹脂を射出す
る射出スクリュを内蔵する加熱シリンダの後端位置に不
活性ガスを導入する第一の導入手段を配置したことによ
り上記問題の解決を図る。
【0018】上記の装置の発明の1つの態様として前記
射出スクリュに取り付けたノズルの周囲に不活性ガスを
導入する第二の導入手段を設けた。
【0019】さらに、別の態様として前記射出スクリュ
に取り付けたノズルのノズル穴内に不活性ガスを導入す
る手段を設けた。
【0020】更に本発明の1つは、加熱シリンダ内に樹
脂材料を供給する供給口に不活性ガスを導入し、前記加
熱シリンダに内蔵した射出スクリュの後端位置から前記
導入した不活性ガスを排気し、前記射出スクリュの計量
/圧縮/射出工程に大気の進入を阻止するようにしたこ
とを特徴とした成形方法を提案する。
【0021】更に又別の発明として、加熱シリンダ内に
樹脂材料を供給する供給口に不活性ガスを導入する手段
と、前記加熱シリンダに内蔵した射出スクリュの後端位
置から前記導入した不活性ガスを排気する手段を設け、
前記射出スクリュの計量/圧縮/射出工程に大気の進入
を阻止するようにしたことを特徴とした成形装置を提案
する。
【0022】更に上記発明の1つとして、加熱シリンダ
で加熱した溶融樹脂材料を射出する射出スクリュに不活
性ガスを給送する給送路を設けて射出スクリュの内部か
ら前記加熱シリンダ内に不活性ガスを供給するようにし
たことを特徴とした成形装置を提案する。
【0023】上記の不活性ガスの圧力を大気圧より高い
圧力に設定することにより、機密シール摩擦粉の射出材
料中への混入防止を図る。
【0024】上記の発明の態様として、前記射出スクリ
ュの一部に多孔質部材を接合し、該多孔質部材を前記給
送路に接続した。
【0025】更に、樹脂材料の酸化の防止を図って、成
形金型のキャビテイ内に溶融樹脂材料を射出する方法と
して、加熱シリンダに樹脂材料供給部から成形用樹脂材
料を供給して加熱軟化する溶融工程の前記加熱シリンダ
内に前記樹脂材料の酸化を防止する不活性ガスを、前記
樹脂材料の加熱軟化操作中に供給して、加熱軟化する樹
脂材料の酸化作用を防ぎ、加熱シリンダに内蔵した射出
スクリュによる計量/圧縮工程を経て成形用金型内に射
出されることを特徴とした成形材料の射出方法を提案す
る。
【0026】特に、本発明は、アクリル樹脂、ポリカー
ボネイト樹脂、非晶質ポリオレフイン樹脂、非晶質ポリ
エステル樹脂、環状ポリオレフイン樹脂等の光学部品に
適した透明成形品の成形に好適な成形方法を提案する。
【0027】
【発明の実施の形態】(第一の実施例)以下に図面を参
照して本発明の第一の実施例を説明する。
【0028】図1において、符号1は加熱シリンダであ
り、筒部1Aの周囲に不図示の加熱用ヒータが配置さ
れ、シリンダ内部を加熱する。
【0029】2は前記加熱シリンダ1に内蔵された射出
スクリュであり、加熱シリンダ内で溶融した樹脂材料を
射出するための溝部、又は射出羽根部2Aが形成され、
該スクリュ2の根本部2Bは不図示の射出モータMと連
結している。
【0030】4は樹脂材料を前記加熱シリンダ内に供給
するホッパであり、ホッパ取り付け部材4Aを介して加
熱シリンダ1の材料供給受け部の開口部と繋がってい
る。
【0031】6は前記ホッパの樹脂材料供給通路4Bの
途中位置に設置した材料供給用シャッターである。
【0032】8は成形用金型10を取り付けた固定側プ
ラテン、12はスプルーブシュである。該成形用金型は
レンズ、ポリゴンミラー等の光学部品を成形するための
キャビテイを成形している。
【0033】14は射出ノズルである。
【0034】本例においては射出ノズル14と固定プラ
テン8及びスプルーブッシュ12等で空間部16を形成
し、該空間部16内に不活性ガスを供給するように構成
してある。
【0035】即ち、加熱シリンダ1の先端開口部の外周
に円筒形状の機密保持用筒部18を取り付け、該筒部1
8の一端側はL字形状に絞り込まれて閉成され、他端側
の開口側は加熱シリンダの外周面に取り付けたシール部
材20に固着結合している。
【0036】そして、該機密保持用筒部の内部にはバネ
部材22により加熱シリンダの外周上でシリンダ軸方向
にスライド可能に構成し、前記バネによる筒部18とシ
ール部材との間の気密性の保持が行われる。
【0037】24は前記シール部材20を介して前記空
間部16内に不活性ガスを供給するための第一の供給管
である。
【0038】26は前記ホッパ取り付け部材4Aを介し
て加熱シリンダの材料供給部の開口部へ不活性ガスを供
給するための第二の供給管である。
【0039】28は前記加熱シリンダと前記射出スクリ
ュの間に不活性ガスを供給するための第三の供給管であ
り、加熱シリンダの後端位置に設けた開口部に接続して
いる。
【0040】図2は図1の成形装置の制御部を示す。
【0041】次に、図1、2を参照して本実施例の操作
を説明する。
【0042】ホッパ4には樹脂供給源36から樹脂材料
が供給され、加熱シリンダのヒータは制御手段30から
の制御信号により加熱手段32の通電信号により加熱が
行われ、シリンダ温度は不図示のセンサにより所定の加
熱温度範囲内の管理が行われる。
【0043】ホッパ4に供給された樹脂材料はシャッタ
駆動手段34によるシャッターの開閉動作により材料供
給口から加熱シリンダ内に供給される。
【0044】ホッパへの材料供給は材料供給源36から
供給量センサによる供給制御される。射出スクリュ2は
スクリュ駆動手段38による回転動作と、軸方向の直進
移動動作の制御が行われる。
【0045】前記第一、第二、第三の各ガス供給管はガ
ス供給源40と電磁バルブ24A,26A、28A及び
不図示の圧力計を介して接続している。
【0046】尚、供給されるガスとしては、例えば、窒
素ガス等を使用する。
【0047】シャッタ6の開閉操作による加熱シリンダ
への材料供給の前に、前記バルブの開成操作が実行さ
れ、前記ガス供給源40から各供給管を通じて、前記加
熱シリンダ内部、前記空間部16内部への不活性ガスの
供給が行われる。
【0048】これにより、樹脂材料の加熱シリンダへの
供給とともに第二のガス供給管から不活性ガスが加熱シ
リンダ内部に送られて、加熱シリンダのヒータの加熱に
よる材料の溶融操作時の酸化の防止が図られる。
【0049】さらに、第一及び第三のガス供給管24、
28からも不活性ガスが加熱シリンダ内部と射出スクリ
ュ2の全体を包み込むことになる。
【0050】加熱シリンダ内の樹脂材料の所定温度への
溶融操作が終了すると、射出スクリュによる樹脂材料の
計量、圧縮操作が行われ、続いてスプルー口12Aを介
して不図示の金型ゲートへの射出操作が実行される。
【0051】金型内への射出が終了すると、保圧工程、
冷却工程を経て、成形品の取り出し操作が行われる。
【0052】前記第二のガス供給管26へのガス供給は
射出スクリュ2による加熱シリンダ1内の溶融樹脂材料
の射出動作が終了すると前記バルブ26Aによる遮断が
実行され、第一の供給管24及び第三の供給管28への
への供給は成形サイクルの稼働中は供給操作が実行され
る。
【0053】以上の様に、本発明は射出スクリュ2を内
蔵し、供給された樹脂材料を加熱シリンダ1で加熱して
前記射出スクリュ2により成形用金型10内に射出して
成形品を成形する成形方法において、前記加熱シリンダ
内に随時不活性ガス24、26、28を導入して不活性
ガス雰囲気中で、前記樹脂材料を加熱圧縮して射出成形
するようにしたことを特徴とした成形方法を提案するこ
とで、加熱シリンダ内の溶融樹脂材料の酸化を防止する
ことができた。
【0054】更に、本発明においては前記加熱シリンダ
の複数個所から前記不活性ガスを導入するようにしたこ
とにより加熱シリンダに供給された樹脂材料の加熱溶融
/計量/圧縮/射出の、加熱シリンダ内に在る状態から
金型内に射出されるまでの樹脂の移動状態を不活性ガス
雰囲気で包み込むことにより、樹脂材料の酸化/変色の
原因を追放することができた。
【0055】本発明の成形装置として溶融樹脂を射出す
る射出スクリュを内蔵する加熱シリンダの後端位置に不
活性ガスを導入する第一の導入手段を配置したことによ
り樹脂材料の加熱シリンダ内から射出動作に到る工程で
の樹脂材料の酸化/変色を防ぐ事が出来、特に、光学素
子部品の成形装置として成形品の品質を保証することが
出来た成形装置を得ることができた。
【0056】更に、成形金型のキャビテイ内に溶融樹脂
材料を射出する方法として、加熱シリンダ1に樹脂材料
供給部36から成形用樹脂材料を供給して加熱軟化する
溶融工程の前記加熱シリンダ内に前記樹脂材料の酸化を
防止する不活性ガスを、前記樹脂材料の加熱軟化操作中
に供給して、加熱軟化する樹脂材料の酸化作用を防ぎ、
加熱シリンダに内蔵した射出スクリュによる計量/圧縮
工程を経て成形用金型内に射出されることを特徴とした
成形材料の射出方法を提案することで、前記と同様に、
成形品の品質の高い射出方法を得ることが出来た。
【0057】(第二の実施例)図3、4は本発明の第二
の実施例を示す。
【0058】図において、図1、2と同一の符号は同一
の作用/機能の部材及び手段である。
【0059】本例は前記第三のガス供給管28が不活性
ガス供給仕様でなく、該管40が図4の真空手段42の
真空ポンプに接続していることが前記実施例と異なる構
成である。
【0060】本例において、まず、型閉じ操作等の成形
開始の準備操作が完了すると、真空手段40が作動し、
管40を介して、加熱シリンダ内部の窒素ガス、空気等
の雰囲気ガスの排気操作が行われる。
【0061】同時に、バルブ24A,26Aが開き、ガ
ス供給手段40により前記第一、第二のガス供給管2
4、26を通じて、ガスの供給が実行され、加熱シリン
ダ及び前記空間部16内が不活性ガスで充満する。
【0062】その後、ホッパ内の樹脂材料がシャッター
6の開成操作で、加熱シリンダ内に不活性ガスを含んだ
状態で供給される。
【0063】前記真空手段42は前記シャッタ駆動手段
の作動に連動して稼働停止する。
【0064】以上のように、本例に示した発明は、加熱
シリンダ内に樹脂材料を供給する供給口に不活性ガスを
導入し、前記加熱シリンダに内蔵した射出スクリュの後
端位置から前記導入した不活性ガスを排気し、前記射出
スクリュの計量/圧縮/射出工程に大気の進入を阻止す
るようにしたことを特徴とした成形方法により、加熱シ
リンダ内に樹脂材料の酸化/変色の原因となる物質を樹
脂材料が加熱シリンダ内に供給される前工程で排除する
ことにより、成形品の品質を保証することができた。
【0065】(他の例の説明)図5は前記図1の第三の
ガス供給口、又は図3の真空手段の配管周りの気密性向
上のために、シール方法を示す。
【0066】管28又は44の接続部分を中心にして、
スクリュの根本部分の前後の2個所に機密シール部材4
6、48を配置した例である。
【0067】図6は図1、3に示した射出ノズルのノズ
ル穴14Aに直接不活性ガスを供給するようにした例を
示す。
【0068】ノズル穴」14Aに突き当たる穴14Bを
ノズルの外側から穿孔し、該穿孔の先端部に多孔質部材
から作られたガス供給口部材14Cを埋め込み、該穿孔
14Bに不活性ガス供給管50を繋ぎ、該管50を前記
第一供給管24に連結させる。
【0069】図7は図1に示したスプルーブッシュ12
のノズルタッチ部に不活性ガスを直接供給した例を示
す。
【0070】図8はスプルーブシュのスプルーに不活性
ガスを供給する例を示す。
【0071】スプルーブシュに穴を穿孔し、ガス供給管
を接続するように構成する。
【0072】図9は射出ノズルの周囲に不活性ガスを供
給する例を示す。
【0073】図10は加熱シリンダ内に直接不活性ガス
を供給する例を示す。
【0074】図において、加熱シリンダ60に内蔵した
射出スクリュ62は,射出部62A,ガス供給部62
B,スクリュ根本部62Cの複数部分から構成されてお
り、射出部62Aは材料としてクロム/モリブデン、鋼
製であり、ガス供給部62Bはセラミックス材料又
は、セラミックスと金属の合金材料等の多孔質材料から
作られており、後述するガス供給部によるガスを多孔部
分から供給するように構成する。
【0075】本例において、前記ガス供給部62Bは平
均空孔径3〜7μm、空孔率25%の多孔質材料(商品
名ポーセラックスII、新東工業製)が挙げられる。
【0076】スクリュ根本部62Cは前記射出部と同じ
材料であり、中央部分にガス供給用の通路穴62C−1
を形成してある。
【0077】前記スクリュの各部62A,62B,62
Cは夫々接合されて1つのスクリュ62を構成する。
【0078】64は樹脂材料供給のホッパ、M1は前記
スクリュ62を回転させて樹脂材料を混練するモータ.
M2は前記スクリュ62を前進後退駆動するモータ。
【0079】64、66はタイミングベルト。
【0080】68は前記スクリュの根本部62Cと接続
したボールスクリュである。
【0081】70はガス供給手段であり、配管70Aに
よりホッパに、配管70Bにより前記ボールスクリュ6
8の中心軸線に沿って穿孔した供給穴に接続している。
【0082】加熱シリンダのヒータへの通電とシリンダ
周囲に配置したセンサによる温度制御により加熱シリン
ダ内が所定温度に維持される。
【0083】ホッパは不図示の排気手段により排気さ
れ、同時に電磁バルブ70Cの開成によりガス供給手段
から不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガ
ス等)が樹脂材料とともに送られる。
【0084】同時に、バルブ70Dの開成により管70
B、ボールスクリュ68のガス通路を経由してスクリュ
にもと部62Cに形成したガス通路62C−1に供給さ
れる。
【0085】ガス通路62C−1に送られたガスはスク
リュ根本部62Cに結合している多孔質材料から作られ
ているガス供給部62Bに強制供給され、これによりガ
ス供給部62Bの外周面から加熱シリンダ内に不活性ガ
スが充填される。
【0086】加熱シリンダはホッパの接続口から樹脂材
料が供給され、射出スクリュ62の外周面から不活性ガ
スが供給されるので、加熱シリンダ内で加熱されて溶融
状態に変化していく過程で、樹脂材料は不活性ガス雰囲
気に包まれて所定の温度に溶融する。
【0087】樹脂材料が所定の温度に達すると、射出ス
クリュによる計量、圧縮、射出動作が実行されて金型内
に射出注入され、その後、保圧、冷却工程等を経て成形
品の取り出しが行われる。
【0088】
【発明の効果】以上のように、樹脂材料の酸化の防止を
図って、成形金型のキャビテイ内に溶融樹脂材料を射出
するための方法として、加熱シリンダに樹脂材料供給部
から成形用樹脂材料を供給して加熱軟化する溶融工程の
前記加熱シリンダ内に前記樹脂材料の酸化を防止する不
活性ガスを、前記樹脂材料の加熱軟化操作中に供給し
て、加熱軟化する樹脂材料の酸化作用を防ぎ、成形品の
品質/機能を損なうことのない成形方法及び装置を得る
ことが出来た。
【0089】特に、本発明は、アクリル樹脂、ポリカー
ボネイト樹脂、非晶質ポリオレフイン樹脂、非晶質ポリ
エステル樹脂、環状ポリオレフイン樹脂等の光学部品に
適した透明成形品の成形に好適な成形方法を得ることが
出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を説明する図面。
【図2】第一実施例に適用する制御ブロック図。
【図3】第二の実施例を説明する図面。
【図4】第二実施例に適用する制御ブロック図。
【図5】本発明の他の例の説明図。
【図6】本発明の他の例の説明図。
【図7】他の例の説明図。
【図8】他の例の説明図。
【図9】他の例の説明図。
【図10】本発明の他野例の説明図。
【符号の説明】
1、60 加熱シリンダ 2、62 射出スクリュ 24、26、28 ガス供給管 4、70 ホッパ 12 スプルーブッシュ 14 射出ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 馬場 幸久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出スクリュを内蔵し、供給された樹脂
    材料を加熱シリンダで加熱して前記射出スクリュにより
    成形用金型内に射出して成形品を成形する成形方法にお
    いて、前記加熱シリンダ内に随時不活性ガスを導入して
    不活性ガス雰囲気中で、前記樹脂材料を加熱圧縮して射
    出成形するようにしたことを特徴とした成形方法。
  2. 【請求項2】 前記射出スクリュの内部から前記不活性
    ガスを供給するようにしたことを特徴とした請求項1記
    載の成形方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱シリンダの複数個所から前記不
    活性ガスを導入するようにしたことを特徴とした請求項
    1記載の成形方法。
  4. 【請求項4】 前記不活性ガスの圧力は大気圧より高い
    圧力を導入することを特徴とした請求項1乃至3記載の
    成形方法。
  5. 【請求項5】 溶融樹脂を射出する射出スクリュを内蔵
    する加熱シリンダの後端位置に不活性ガスを導入する第
    一の導入手段を配置したことを特徴とした成形装置。
  6. 【請求項6】 前記射出スクリュに取り付けたノズルの
    周囲に不活性ガスを導入する第二の導入手段を設けたこ
    とを特徴とした請求項4記載の成形装置。
  7. 【請求項7】 前記射出スクリュ先端の射出ノズルの周
    囲の不活性ガスを充填するための空間部を成形したこと
    を特徴とした請求項4記載の成形装置。
  8. 【請求項8】 前記射出スクリュに取り付けたノズルの
    ノズル穴内に不活性ガスを導入する手段を設けたことを
    特徴とした請求項4記載の成形装置。
  9. 【請求項9】 加熱シリンダ内に樹脂材料を供給する供
    給口に不活性ガスを導入し、前記加熱シリンダに内蔵し
    た射出スクリュの後端位置から前記導入した不活性ガス
    を排気し、前記射出スクリュの計量/圧縮/射出工程に
    大気の進入を阻止するようにしたことを特徴とした成形
    方法。
  10. 【請求項10】 加熱シリンダ内に樹脂材料を供給する
    供給口に不活性ガスを導入する手段と、前記加熱シリン
    ダに内蔵した射出スクリュの後端位置から前記導入した
    不活性ガスを排気する手段を設け、前記射出スクリュの
    計量/圧縮/射出工程に大気の進入を阻止するようにし
    たことを特徴とした成形装置。
  11. 【請求項11】 加熱シリンダで加熱した溶融樹脂材料
    を射出する射出スクリュに不活性ガスを給送する給送路
    を設けて射出スクリュの内部から前記加熱シリンダ内に
    不活性ガスを供給するようにしたことを特徴とした成形
    装置。
  12. 【請求項12】 前記射出スクリュの一部に多孔質部材
    を接合し、該多孔質部材を前記給送路に接続したことを
    特徴とした請求項10記載の成形装置。
  13. 【請求項13】 加熱シリンダに樹脂材料供給部から成
    形用樹脂材料を供給して加熱軟化する溶融工程の前記加
    熱シリンダ内に前記樹脂材料の酸化を防止する不活性ガ
    スを、前記樹脂材料の加熱軟化操作中に供給して、加熱
    軟化する樹脂材料の酸化作用を防ぎ、加熱シリンダに内
    蔵した射出スクリュによる計量/圧縮工程を経て成形用
    金型内に射出されることを特徴とした成形材料の射出方
    法。
  14. 【請求項14】 射出スクリュを内蔵した加熱シリンダ
    の、樹脂材料供給口から該樹脂材料とともに不活性ガス
    を注入し、更に、前記射出スクリュの射出ノズル側に不
    活性ガスを注入して、前記加熱シリンダ内の樹脂材料を
    不活性ガス雰囲気で溶融し、その後、射出スクリュにて
    光学素子成形用金型内に射出して光学素子を成形するこ
    とを特徴とした光学素子の成形方法。
JP13673798A 1998-05-19 1998-05-19 成形方法、成形装置及び成形材料の射出方法並びに光学素子の成形方法 Withdrawn JPH11320638A (ja)

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