JPH11317612A - 折り返しアンテナとアンテナ装置および無線機 - Google Patents

折り返しアンテナとアンテナ装置および無線機

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JPH11317612A
JPH11317612A JP10136000A JP13600098A JPH11317612A JP H11317612 A JPH11317612 A JP H11317612A JP 10136000 A JP10136000 A JP 10136000A JP 13600098 A JP13600098 A JP 13600098A JP H11317612 A JPH11317612 A JP H11317612A
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Japan
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antenna
frequency
base end
folded
effective length
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Application number
JP10136000A
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English (en)
Inventor
Kazusuke Yanagisawa
和介 柳沢
Tadashi Oshiyama
正 押山
Hirotoshi Mizuno
浩年 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Publication date
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Priority to CNB031225667A priority patent/CN100524944C/zh
Priority to CN98123804A priority patent/CN1117410C/zh
Priority to CNA031225675A priority patent/CN1516511A/zh
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンテナの軸方向の物理的長さを短くでき、し
かも複数の共振周波数の調整が容易な折り返しアンテナ
20を提供する。 【解決手段】 線状または帯状の導体を基端20aから
先端側の最初の折り返し点20bまで配設し、先端側お
よび基端側でそれぞれ順次に1回以上折り返して平行に
配設して第1エレメント20dを形成し、最初の折り返
し点20bで導体を分岐し、この分岐された導体を同様
に先端側および基端側でそれぞれ順次に1回以上折り返
して平行に配設して第2エレメント20fを形成する。
そして、基端20aから第1エレメント20dの先端2
0cまでの実効長を第1周波数f1の1/4波長に設定
し、基端20aから第2エレメント20fの先端20e
までの実効長を第2周波数f2の1/4波長に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナの軸方向
の物理的長さを短くできしかも複数の共振周波数の調整
が容易であり、この複数の所望の周波数を高い利得で送
受信できるようにした折り返しアンテナに関するもので
ある。また、この折り返しアンテナを用いて複数の所望
の周波数に対して待ち受け受信ができしかも引き出し状
態で高いアンテナ利得が得られるようにしたアンテナ装
置に関するものである。さらに、このアンテナ装置を用
いてデュアルバンドの携帯電話などに好適な無線機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、特願平8−160016
号により図14に示すごときアンテナ装置を先に提案し
ている。この図14に示すアンテナ装置は、折り返しア
ンテナ10とホイップアンテナエレメント12およびヘ
リカルアンテナエレメント14からなる。折り返しアン
テナ10は、線状または帯状の導体を、基端から先端側
の方向に配設し、この先端側で折り返して基端から先端
側の方向と平行とし、さらに基端側で再び折り返して平
行とし、その先端を先端側に向けて終了するように配設
される。そして、この導体が基端から先端側の方向を軸
とする円筒状に構成される。また、ホイップアンテナエ
レメント12の先端に同軸上にヘリカルアンテナエレメ
ント14が配設されて一体化され、この一体化されたも
のが、円筒状の折り返しアンテナ10に対して軸方向に
引き出し収納自在とされる。さらに、引き出し状態で、
ホイップアンテナエレメント12の基端部が円筒状の折
り返しアンテナ10の先端部に容量結合するように構成
される。
【0003】そして、折り返しアンテナ10は、基端か
ら先端までの実効長が第1周波数f1の1/4波長に設
定される。ここで、折り返しアンテナ10にあっては、
折り返しにより平行に配設される線間に浮遊容量が生じ
ており、実際の物理的長さよりも長いアンテナとして作
用する。さらに、基端から最初の折り返しまでの実効長
が第2周波数f2の1/4波長に設定されるとともに基
端から先端までの実効長が第2周波数f2の3/4波長
となるように設定される。この第2周波数f2は第1周
波数f1よりも高い周波数であり、平行な線間に生ずる
浮遊容量がより大きく作用して物理的長さに対してその
実効長がより長いものとして作用する。そこで、第1周
波数f1が共振する折り返しアンテナ10で、第1周波
数f1の3倍の周波数よりも低い周波数の第2周波数f
2を共振させることが可能である。そして、平行な導体
の線間に生ずる浮遊容量を適宜に設定することで、図1
5に示すごとく、第1周波数f1に対して第2周波数f
2をほぼ2倍の周波数に設定することが可能である。
【0004】さらに、ホイップアンテナエレメント12
の基端からヘリカルアンテナエレメント14の先端まで
の実効長が第1周波数f1の1/2波長に設定され、ホ
イップアンテナエレメント12の基端からその先端まで
の実効長が第2周波数f2の1/2波長に設定される。
【0005】かかる構成において、図14のごとく、ホ
イップアンテナエレメント12とヘリカルアンテナエレ
メント14を、折り返しアンテナ10から引き出した状
態では、第1周波数f1に対して折り返しアンテナ10
の先端で最大電圧が生じ、ホイップアンテナエレメント
12の基端部と折り返しアンテナ10の先端が結合容量
C1で高周波的に電気的接続され、第1周波数f1の送
受信が可能である。また、第2周波数f2に対して、折
り返しアンテナ10の最初の折り返し点で最大電圧が生
じ、ホイップアンテナエレメント12の基端部と折り返
しアンテナ10の最初の折り返し点が結合容量C2で高
周波的に電気的接続され、第2周波数f2の送受信が可
能である。この第2周波数f2に対して、ヘリカルアン
テナエレメント14はチョークコイルとして作用し、ア
ンテナとしては作用しない。なお、収納状態では、折り
返しアンテナ10単独で第1周波数f1と第2周波数f
2の送受信が可能である。
【0006】そこで、第1周波数f1を900MHz帯
に設定し、第2周波数f2を1800MHz帯に設定す
るならば、GSM/DCSまたはPDC/PHSなどの
デュアルバンドを1つのアンテナ装置で送受信すること
ができる。このようにして、先に提案した技術にあって
も、デュアルバンドに対応でき、また収納状態で待ち受
け受信ができ、しかも引き出し状態で高利得のアンテナ
特性を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先に提案し
た技術にあっては、1本の導体が適宜に折り返されてな
る折り返しアンテナ10により第1周波数f1と第2周
波数f2がともに共振されるように構成されており、一
方の共振周波数を調整するために、折り返しアンテナ1
0の先端までの物理的長さや平行な線間の距離そして平
行となる部分の長さおよび最初の折り返し点までの長さ
などを変更すると、他方の共振周波数が影響を受け、第
1周波数f1と第2周波数f2をともに所望の周波数に
調整することが困難であった。また、折り返しアンテナ
10の基端における入出力インピーダンスを調整するに
は、結合容量C1および結合容量C2を調整すれば良い
が、互いに独立して調整することが困難であり、双方を
ともに最適状態に調整するのが困難である。さらに、基
端から最初の折り返し点までの長さは、高い周波数すな
はち第2周波数f2の1/4波長に規定され、軸方向に
より短なものを構成することができない。
【0008】本発明は、上述の先に提案した技術をより
改善すべくなされたもので、複数の共振周波数をそれぞ
れに独立して調整でき、また軸方向長さをより短くでき
る折り返しアンテナを提供することを目的とする。ま
た、かかる折り返しアンテナを用いて引き出し状態で高
いアンテナ利得が得られ収納状態で待ち受け受信が可能
なアンテナ装置を提供することを目的とする。さらに、
このアンテナ装置を用いてデュアルバンドの携帯電話な
どに好適な無線機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の折り返しアンテナは、線状または帯状の
導体をアンテナの基端から先端側の方向に配設し、この
先端側で前記導体を少なくとも1回折り返して前記方向
と平行に配設して第1エレメントを形成し、前記基端か
ら前記先端側の最初の折り返し点までの途中または前記
最初の折り返し点で前記導体を分岐するとともに少なく
とも1回折り返して前記方向と平行に配設して第2エレ
メントを形成し、第1周波数が共振するように前記基端
から前記第1エレメントの先端までの実効長を設定し、
第2周波数が共振するように前記基端から前記第2エレ
メントの先端までの実効長を設定して構成されている。
【0010】また、線状または帯状の導体をアンテナの
基端から先端側の方向に配設し、この先端側および基端
側でそれぞれ順次に1回以上折り返して前記方向と平行
に配設して第1エレメントを形成し、前記基端から前記
先端側の最初の折り返し点までの途中または前記最初の
折り返し点で前記導体を分岐し、この分岐された導体を
先端側および基端側でそれぞれ順次に1回以上折り返し
て前記方向と平行に配設して第2エレメントを形成し、
第1周波数が共振するように前記基端から前記第1エレ
メントの先端までの実効長を設定し、第2周波数が共振
するように前記基端から前記第2エレメントの先端まで
の実効長を設定して構成されても良い。
【0011】さらに、前記基端から前記先端側の最初の
折り返し点までに配設する導体を、ジグザグ状に配設し
て構成することもできる。
【0012】また、前記基端から前記第1エレメントの
先端までの前記第1周波数に対する実効長と、前記基端
から前記第2エレメントの先端までの前記第2周波数に
対する実効長とを、前記基端でほぼ同じ入出力インピー
ダンスとなるように設定して構成することもできる。
【0013】また、前記先端側で前記導体を分岐してさ
らに前記方向に伸設して第3エレメントを形成し、別の
周波数が共振するように前記基端から前記第3エレメン
トの先端までの実効長を設定して構成することもでき
る。
【0014】また、前記第1周波数に対して前記基端か
ら第1エレメントの先端までの実効長を1/4波長に設
定し、別の周波数に対して前記基端から前記最初の折り
返し点までの実効長を1/4波長に設定するとともに前
記基端から第1エレメントの先端までの実効長を3/4
波長に設定して構成することもできる。
【0015】また、前記折り返しアンテナを前記基端か
ら先端側の方向を軸とする円筒状に配設して構成するこ
ともできる。
【0016】そして、本発明のアンテナ装置は、前記折
り返しアンテナの前記第1と第2エレメントの先端をア
ンテナの先端側に向けて配設し、前記基端から前記第1
エレメントの先端までの実効長を前記第1周波数の1/
4波長に設定し、前記基端から前記第2エレメントの先
端までの実効長を前記第2周波数の1/4波長に設定
し、ホイップアンテナエレメントの先端に同軸上にヘリ
カルアンテナエレメントを配設し、このホイップアンテ
ナエレメントとヘリカルアンテナエレメントを前記折り
返しアンテナに対して前記方向に引き出し収納自在と
し、前記ホイップアンテナエレメントの基端から前記ヘ
リカルアンテナエレメントの先端までの実効長を前記第
1周波数の1/2波長に設定し、前記ホイップアンテナ
エレメントの基端からその先端までの実効長を前記第2
周波数の1/2波長に設定し、前記引き出し状態で前記
ホイップアンテナエレメントの基端部が前記折り返しア
ンテナの先端部に容量結合するように構成されている。
【0017】さらに、前記引き出し状態で、前記第1ま
たは第2周波数の低い方の周波数が共振する前記第1ま
たは第2エレメントのいずれか一方の先端と前記ホイッ
プアンテナエレメントの基端部との結合容量が、他方の
先端と前記ホイップアンテナエレメントの基端部との結
合容量よりも小さくなるように構成することもできる。
【0018】また、折り返しアンテナの前記第1と第2
エレメントの先端をアンテナの先端側に向けて配設し、
前記基端から前記第1エレメントの先端までの実効長を
前記第1周波数の1/4波長に設定し、前記基端から前
記第2エレメントの先端までの実効長を前記第2周波数
の1/4波長に設定し、ホイップアンテナエレメントを
前記折り返しアンテナに対して前記方向に引き出し収納
自在とし、前記ホイップアンテナエレメントの基端から
先端までの実効長を前記第1周波数に対して1/2波長
で前記第2周波数に対して1波長となるように設定し、
前記引き出し状態で前記ホイップアンテナエレメントの
基端部が前記折り返しアンテナの先端部に容量結合する
ように構成することもできる。
【0019】また、折り返しアンテナを前記基端から前
記第1エレメントの先端までの実効長を前記第1周波数
の1/4波長に設定し、前記基端から前記第2エレメン
トの先端までの実効長を前記第2周波数の1/4波長に
設定し、ホイップアンテナエレメントを前記折り返しア
ンテナに対して前記方向に引き出し収納自在とし、前記
引き出し状態で前記ホイップアンテナエレメントの基端
部が前記折り返しアンテナに容量結合するようにし、こ
の引き出し状態で前記折り返しアンテナの基端から前記
ホイップアンテナエレメントの先端までの実効長を前記
第1周波数に対して1/4波長で前記第2周波数に対し
て3/4波長となるように設定して構成することもでき
る。
【0020】そして、本発明の無線機は、前記アンテナ
装置を用い、前記折り返しアンテナを外方に突出するよ
うにこの折り返しアンテナの基端側に電気的接続して設
けた給電金具を無線機筐体の側壁を貫通させて配設し、
前記給電金具に前記無線機筐体内に収容される無線回路
を電気的接続して構成されている。
【0021】さらに、当該無線機が側頭部に近づけて使
用される機器であり、前記折り返しアンテナの基端から
最初の折り返しまでに配設される導体を、前記無線機筐
体の前記側頭部に近づける側と反対側に配置して構成す
ることもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の折り返しアンテナ
の第1実施例を図1および図2を参照して説明する。図
1は、本発明の折り返しアンテナの第1実施例の展開図
である。図2は、図1に示す第1実施例の折り返しアン
テナを円筒状に配設した外観斜視図である。
【0023】図1に示す折り返しアンテナ20は、線状
または帯状の導体が、基端20aよりアンテナの先端側
を軸とする方向に配設され、その先端側で2つに分岐さ
れ、その一方は最初の折り返し点20bで折り返されて
軸の方向と平行に配設され、先端側と基端側で順次にそ
れぞれに折り返されて平行とされて軸と直交方向に伸び
るジグザグ状とされ、その先端20cが先端側に向けて
終了される。この導体が分岐された最初の折り返し点2
0bから先端20cまでが第1エレメント20dであ
り、基端20aから第1エレメント20dの先端20c
までの実効長が第1周波数f1の1/4波長に設定され
る。また、分岐された導体の他方も同様に折り返されて
軸の方向と平行に配設され、さらに基端側で折り返され
て軸の方向と平行に配設され、先端側と基端側で順次に
それぞれに折り返されて平行とされて軸と直交方向に伸
びるジグザグ状とされ、その先端20eが先端側に向け
て終了される。この導体が分岐された最初の折り返し点
20bから先端20eまでが第2エレメント20fであ
り、基端20aから第2エレメント20fの先端20e
までの実効長が第2周波数f2の1/4波長に設定され
る。
【0024】そして、この図1に示す折り返しアンテナ
20が、基端20aから先端側の方向を軸として、図2
に示すごとく、円筒状に構成される。この円筒状の折り
返しアンテナ20を形成するには、フレキシブル基板上
に図1に示すごとき形状の導体をエッチングや蒸着など
の適宜な技術で設け、それを筒状のコア部材などの外周
面に巻回配設すれば良い。または、図1のごとき形状の
導体を銅板などから打ち抜き、それを筒状に曲げたもの
であっても良い。さらに、筒状のコア部材の外周面にメ
ッキなどで図1のごとき形状に導体を適宜に配設させて
も良い。
【0025】かかる構成の折り返しアンテナ20は、第
1エレメント20dの展開長さや平行な線間の距離や平
行となる長さなどを適宜に設定することで、共振する第
1周波数f1を所望の周波数に調整することができる。
また、第2エレメント20fの展開長さや平行な線間の
距離や平行となる長さなどを適宜に設定することで、共
振する第2周波数f2を所望の周波数に調整することが
できる。そして、第1エレメント20dを調整しても第
2周波数f2が影響を受けず、また第2エレメント20
fを調整しても第1周波数f1が影響を受けない。した
がって、相互に独立して調整できる。そこで、本発明の
折り返しアンテナ20は、図14に示す先に提案した折
り返しアンテナ10よりも、第1周波数f1と第2周波
数f2の調整作業を容易に行うことができる。なお、折
り返しアンテナ20は、図2のごとく、円筒状とするこ
とで、小型化およびヘリカルアンテナと同様の形状とす
ることができるが、図1のごとく展開したままの状態で
あっても第1周波数f1と第2周波数f2をともに送受
信できるアンテナとして作用する。なお、基端20aか
ら先端20cまたは20eまでの実効長は、共振周波数
の1/4波長に限られず、3/4波長などの1/4波長
の奇数倍であっても良い。また、共振周波数の1/8波
長の奇数倍や1/2波長の奇数倍であっても良い。そし
て、基端20aから先端20cと20eまでの実効長
が、第1と第2周波数f1、f2に対してそれぞれ3/
4波長の奇数倍であり、または1/8波長の奇数倍であ
り、または1/2波長の奇数倍であれば、第1と第2周
波数f1、f2に対して基端20aにおける入出力イン
ピーダンスがほぼ同じとなる。第1と第2周波数f1、
f2に対する基端20aの入出力インピーダンスを同じ
にするための整合回路を必要としない。さらに、基端2
0aにおける入出力インピーダンスを考慮しないなら
ば、共振周波数に対して1/8波長や1/4波長または
1/2波長の整数倍であれば良い。そして、第1と第2
周波数f1、f2に対して基端20aにおける入出力イ
ンピーダンスが相違するならば、基端20aにインダク
タンスなどの整合回路を設け、周波数の相違によるイン
ピーダンスの相違を利用して、整合回路の入出力インピ
ーダンスをほぼ同じにすればよい。
【0026】図3は、本発明の折り返しアンテナの第2
実施例の展開図である。図3に示す第2実施例の折り返
しアンテナ30は、基端30aから最初の折り返し点3
0bの間の導体が、軸方向に伸びるジグザグ状に形成さ
れている。また、基端30aから最初の折り返し点30
bの途中で導体が分岐され、この分岐された導体が分岐
点30gで折り返されて軸の方向と平行に配設される。
最初の折り返し点30bから先端30cまでで第1エレ
メント30dが形成され、分岐点30gから先端30e
までで第2エレメント30fが形成される。そして、基
端30aから最初の折り返し点30bを経て先端30c
までの実効長が第1周波数f1の1/4波長に設定さ
れ、基端30aから分岐点30gを経て先端30eまで
の実効長が第2周波数f2の1/4波長に設定される。
【0027】かかる構成の折り返しアンテナ30は、図
1に示す折り返しアンテナ20と同様に、第1周波数f
1と第2周波数f2を送受信できるアンテナとして作用
する。そして、基端30aから最初の折り返し点30b
の間でジグザグ状の導体が設けられることで、全体のア
ンテナの軸方向の長さを図1に示す折り返しアンテナ2
0よりもより短くすることが可能である。なお、折り返
しアンテナ30をそれ単独で使用するならば、図3に示
すごとく、第1エレメント30dの先端30cのごとく
その先端を基端側に向けて終了して配設されても良い。
【0028】図4は、本発明の折り返しアンテナの第3
実施例の展開図である。図4に示す第3実施例の折り返
しアンテナ40は、分岐点40gがより基端40a側に
近い位置に設けられている。なお、図4において、図に
示す符号の数字に添えられる英小文字は、図1ないし図
3に示すものと同様の部分または箇所を示しており、重
複する説明を省略する。以下の図5ないし図7の説明に
あっても同様である。
【0029】図5は、本発明の折り返しアンテナの第4
実施例の展開図である。図5に示す第4実施例の折り返
しアンテナ50は、基端50aから最初の折り返し点5
0bの間に配設される導体の軸方向に伸びるジグザグ状
が、90度ずつ折り曲げられて形成されている。なお、
このジグザグ状は、U字状に折り曲げて蛇行するような
形状であっても良い。
【0030】図6は、本発明の折り返しアンテナの第5
実施例の展開図である。図6に示す第5実施例の折り返
しアンテナ60は、最初の折り返し点60bで導体が3
つに分岐される。分岐された2つの導体で、第1実施例
と同様に第1エレメント60dと第2エレメント60f
が形成される。そして、分岐された残る導体は軸方向に
伸設され、最初の折り返し点60bから先端60hまで
で第3エレメント60iが形成される。そして、基端6
0aから第1エレメント60dの先端60cまでの実効
長が第1周波数f1の1/4波長に設定され、基端60
aから第2エレメント60fの先端60eまでの実効長
が第2周波数f2の1/4波長に設定され、基端60a
から第3エレメント60iの先端60hまでの実効長が
別な周波数である第3周波数f3の1/4波長に設定さ
れる。そこで、第5実施例の折り返しアンテナ60で
は、第1周波数f1と第2周波数f2と第3周波数f3
の3つの周波数を送受信することができる。
【0031】図7は、本発明の折り返しアンテナの第6
実施例の展開図である。図7に示す第6実施例の折り返
しアンテナ70は、基端70aから最初の折り返し点7
0bまでの実効長が別な周波数である第4周波数f4の
1/4波長に設定されるとともに基端70aから第1エ
レメント70dの先端70cまでの実効長がこの第4周
波数f4の3/4波長に設定される。かかる構成の第6
実施例の折り返しアンテナ70にあっては、第1周波数
f1と第2周波数f2と第4周波数f4の3つの周波数
を送受信することができる。
【0032】次に、上記本発明の折り返しアンテナを用
いた無線機につき図8ないし図11を参照して説明す
る。図8は、本発明の無線機の一実施例の要部の縦断面
図である。図9は、図8に示す無線機のアンテナ装置の
等価回路図であり、(a)は引き出し状態を示し、
(b)は収納状態を示す。図10は、図9に示すアンテ
ナ装置において、第1周波数と第2周波数に対する入出
力インピーダンスを示すスミスチャートの一例である。
図11は、SARを改善するように無線機筐体に折り返
しアンテナを配設した一例を示す図である。なお、折り
返しアンテナとしては、上述する第1実施例ないし第6
実施例のいずれをも用いることができるが、一例として
第1実施例を用いて説明する。
【0033】図8において、導電材からなり略筒状の給
電金具80の先端側に絶縁材からなる筒状のコア部材8
2が同軸上に配設され、このコア部材82の外周面に、
第1実施例の折り返しアンテナ20が巻回配設され、そ
の基端20aが適宜に給電金具80に直流的に電気的接
続される。また、コア部材82の先端側にC字状の樹脂
バネ84が配置され、この樹脂バネ84が軸方向に移動
するのを規制するとともに折り返しアンテナ20の外周
を覆うようにカバー部材86が設けられ、その基端側が
給電金具80に螺合して固定される。さらに、NiTi
などからなり可撓性と導電性を有する線材からなるホイ
ップアンテナエレメント88の先端に同軸上にヘリカル
アンテナエレメント90が電気的接続されるとともに配
設固定されて一体化される。この一体化されたものが、
給電金具80およびコア部材82に対して軸方向に移動
自在で、引き出し収納自在に構成される。このホイップ
アンテナエレメント88の基端部には、絶縁材からなる
径の大きなストッパ92が設けられ、引き出し方向の抜
けが阻止されるとともに、ストッパ92の外周に軸回り
に設けた溝に樹脂バネ84が係合して引き出し状態が弾
力的に維持される。また、ヘリカルアンテナエレメント
90の外周を覆う絶縁材からなるヘリカルカバー部材9
4の先端側にストッパ92と同径の径大部が設けられ、
この径大部の外周に軸回りに設けられた溝に樹脂バネ8
4が係合して収納状態が弾力的に維持される。そして、
ヘリカルカバー部材94の先端に径の大きな飾り玉96
が設けられ、収納方向の移動を所定の位置で規制すると
ともに、引き出すためのつまみとして使用される。この
ようにして、折り返しアンテナ20を用いたアンテナ装
置が構成されている。
【0034】さらに、無線機筐体98に、導電材からな
る給電受部材100がインサート成形などにより側壁を
貫通させて固定される。そして、この給電受部材100
にアンテナ装置の給電金具80が螺合されてアンテナ装
置が無線機筐体98に固定される。また、この無線機筐
体98内には無線回路を搭載する基板102が適宜に配
設され、この基板102に設けた導電材からなる板バネ
104が給電受部材100の無線機筐体98内に突出さ
せた部分に弾接される。この板バネ104は、無線回路
の高周波段に電気的接続されることは勿論であり、アン
テナ装置の給電金具80が給電受部材100と板バネ1
04を介して無線回路に電気的接続されて、無線機が構
成される。
【0035】そして、折り返しアンテナ20の基端20
aから一方の先端20cまでの実効長が第1周波数f1
の1/4波長に設定され、基端20aから他方の先端2
0eまでの実効長が第2周波数f2の1/4波長に設定
される。また、ホイップアンテナエレメント88の基端
からヘリカルアンテナエレメント90の先端までの実効
長が第1周波数f1の1/2波長に設定され、ホイップ
アンテナエレメント88の基端からその先端までの実効
長が第2周波数f2の1/2波長に設定される。
【0036】かかる構成において、図9(a)のごとく
引き出し状態にあっては、第1周波数f1に対して、折
り返しアンテナ20の一方の先端20cに最大電圧が生
じ、この先端20cとホイップアンテナエレメント88
の基端部が結合容量C1で容量結合され、第1周波数f
1が高いアンテナ利得で共振される。また、第2周波数
f2に対して、折り返しアンテナ20の他方の先端20
eに最大電圧が生じ、この先端20eとホイップアンテ
ナエレメント88の基端部が結合容量C2で容量結合さ
れ、第2周波数f2が高いアンテナ利得で共振される。
ここで、折り返しアンテナ20は、第1周波数f1と第
2周波数f2がともにそれぞれに最適な状態で共振する
ように調整されるので、アンテナ装置として第1周波数
f1と第2周波数f2に対して高いアンテナ利得が得ら
れる。
【0037】ところで、図9に示すごときアンテナ装置
は、第1周波数f1と第2周波数f2に対して入出力イ
ンピーダンスがほぼ同じであるとともに所望の値、一例
としてほぼ50オームに設定されることが望ましい。し
かるに、図10に示すごとく、入出力インピーダンス
は、低い周波数の第1周波数f1に対して所望の値より
大きくなる傾向にあり、また高い周波数の第2周波数f
2に対しては所望の値より小さくなる傾向にある。これ
らの入出力インピーダンスの値は、結合容量C1および
結合容量C2の値を大きくして容量結合の度合いを強く
するほど大きくなる。そこで、折り返しアンテナ20の
第1周波数f1が共振する側の先端20cを、アンテナ
の先端からLだけ下げて設け、この先端20cとホイッ
プアンテナエレメント88の基端の間の結合容量C1が
小さく設定される。すると、第1周波数f1に対する入
出力インピーダンスを小さくすることができ、所望の値
に調整することができる。また、必要であれば、第2周
波数f2が共振する側の先端20eをホイップアンテナ
エレメント88の基端部に近づけて結合容量C2を大き
くして第2周波数f2に対する入出力インピーダンスを
大きくしても良い。このように、折り返しアンテナ20
の2つの先端20cおよび20eをそれぞれに適宜に設
定して結合容量C1および結合容量C2を別々に調整す
ることで、第1周波数f1と第2周波数f2に対する入
出力インピ−ダンスを50オームなどの所望の同じ値に
容易に設定することができる。なお、結合容量C1およ
び結合容量C2を調整するには、先端20cおよび20
eのホイップアンテナエレメント88の基端部に対する
位置関係の調整に限られず、先端の対向面積を調整して
も良く、さらにはコア部材82やストッパ92の対応す
る部分に適宜な誘電率を有するものを使用しても良い。
【0038】また、図9(b)のごとく、本発明のアン
テナ装置の収納状態にあっても、折り返しアンテナ20
により第1周波数f1と第2周波数f2が共振され、待
ち受け受信などに好適である。しかも、第1周波数f1
と第2周波数f2の調整は、上述のごとくそれぞれ独立
して容易にできるので、収納状態にあっても2つの周波
数の双方に対して、従来のものに比べて高いアンテナ利
得を得ることが可能である。
【0039】そこで、第1周波数f1を900MHz帯
に設定し、第2周波数f2を1800MHz帯に設定す
るならば、従来装置と同様に、GSM/DCSまたはP
DC/PHSなどのデュアルバンドを1つのアンテナ装
置で送受信できる。しかも、送受信する周波数にアンテ
ナ特性を調整するのが、先に提案した技術よりも容易で
あり、量産に好適である。
【0040】さらに、アンテナ装置の給電金具80を、
無線機筐体98の給電受部材100に固定する構造を図
8に示すものから変更して、無線機筐体98に対してア
ンテナ装置の軸回りの姿勢が所定の相対位置となるよう
にし、折り返しアンテナ20の基端20aから最初の折
り返し点20bの間の導体が、図11に示すごとく、使
用の際に使用者の側頭部に近づける側と反対側に配置す
るようにしても良い。
【0041】使用者の側頭部に近づけて使用する携帯電
話などにあっては、図11に示すごとく、無線機筐体9
8に対して折り返しアンテナ20を配置することで、S
AR(Specific Absorption Rate)を、待ち受け受信の
ために外方に突出して配設されるアンテナをヘリカルコ
イルで形成した従来のものに比較して、大幅に改善する
ことができる。その理由は、以下の通りである。まず、
引き出し状態および収納状態のいずれにあっても、第1
周波数f1および第2周波数f2の共振によりアンテナ
装置の基端部に最大の電流が生ずる。そこで、従来のヘ
リカルコイルにあっては側頭部とヘリカルコイルの外周
の距離が近く、この近い側のコイル部分に流れる電流に
よる電磁界が側頭部に大きな影響を与える可能性があ
る。これに対して、本発明の折り返しアンテナ20にあ
っては、最も大きな電流が流れる基端20aから最初の
折り返し点20bの間の導体が側頭部から最も遠い側に
配置されることで、ここに流れる電流による電磁界の側
頭部に対する影響が大幅に軽減される。実験によれば、
この電磁界による影響は距離により大きな減衰変化が認
められ、僅かな位置の違いにより距離が僅かに遠くなる
だけでも大きな効果が得られる。
【0042】図12は、本発明のアンテナ装置の他の実
施例の引き出し状態の等価回路図を示し、(a)は第1
周波数に対する動作を示し、(b)は第2周波数に対す
る動作を示す。
【0043】この図12に示す他の実施例のアンテナ装
置にあっては、折り返しアンテナ20に対してホイップ
アンテナエレメント88が軸方向に移動自在で引き出し
収納自在に構成される。なお、図9に示すごときヘリカ
ルアンテナエレメント90は設けられていない。ここ
で、第1周波数f1を900MHz帯とし、第2周波数
f2を1800MHz帯とするならば、ホイップアンテ
ナエレメント88の実効長を、第1周波数f1に対して
1/2波長であるとともに第2周波数に対して1波長に
設定することができる。なお、折り返しアンテナ20
は、基端20aから先端20cまたは20eの実効長
が、第1と第2周波数f1、f2に対してそれぞれに1
/4波長に設定される。
【0044】そこで、引き出し状態において、第1周波
数f1に対して、図12(a)のごとく、折り返しアン
テナ20の1/4波長とホイップアンテナエレメント8
8の1/2波長が、結合容量C1で容量結合され、第1
周波数f1が共振される。また、第2周波数f2に対し
て、図12(b)のごとく、折り返しアンテナ20の1
/4波長とホイップアンテナエレメント88の1波長
が、結合容量C2で容量結合され、第2周波数f2が共
振される。
【0045】なお、この図12に示すアンテナ装置の他
の実施例の技術にあっては、800MHz帯と1800
MHz帯のごとく、第1周波数f1に対して第2周波数
f2が2倍の周波数の関係にあれば適用することができ
る。さらに、第1周波数f1に対して第2周波数f2が
3倍などの整数倍の関係であれば、図12に示すアンテ
ナ装置の技術を応用することができる。
【0046】図13は、本発明のアンテナ装置のさらに
別な実施例の引き出し状態の等価回路図を示し、(a)
は第1周波数に対する動作を示し、(b)は第2周波数
に対する動作を示す。
【0047】この図13に示す別の実施例のアンテナ装
置にあっては、折り返しアンテナ20に対してホイップ
アンテナエレメント88が軸方向に移動自在で引き出し
収納自在とされ、図9に示すごときヘリカルアンテナエ
レメント90は省かれ、図12に示すものと同様であ
る。しかし、その動作状態は相違したものである。そし
て、引き出し状態で、ホイップアンテナエレメント88
の基端部と折り返しアンテナエレメント20の先端部が
重なるようにして、容量結合の度合いが大きくなるよう
になされる。さらに、第1周波数f1に対して、(a)
に示すごとく、折り返しアンテナ20の基端20aから
ホイップアンテナエレメント88の先端までの実効長が
1/4波長となるように設定される。また、第2周波数
f2に対して、(b)に示すごとく、折り返しアンテナ
20の基端20aからホイップアンテナエレメント88
の先端までの実効長が3/4波長となるように設定され
る。なお、折り返しアンテナ20は、基端20aから先
端20cまたは20eの実効長が、第1と第2周波数f
1、f2に対してそれぞれに1/4波長に設定される。
【0048】かかる構成において、実験によれば、この
ホイップアンテナエレメント88の基端の結合容量には
電流が流れており、図9および図12におけるアンテナ
装置とその動作が相違したものである。そして、折り返
しアンテナ20のインダクタンス成分と結合容量のキャ
パシタンス成分およびホイップアンテナエレメント88
のインダクタンス成分が直列共振されて、(a)および
(b)のごとく第1と第2周波数f1、f2がそれぞれ
に共振するものと考えられる。
【0049】なお、上記実施例の説明において、アンテ
ナ装置および無線機で給電金具80および板バネ104
がアンテナ作用を奏するならば、折り返しアンテナ20
のアンテナとしての基端20aは、それ自体の物理的な
基端でなく、板バネ104の基板102への接続点であ
ることは容易に理解されるであろう。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の折り返し
アンテナとアンテナ装置および無線機は、構成されてい
るので、以下のごとき格別な効果を奏する。
【0051】請求項1および2記載のいずれの折り返し
アンテナにあっても、導体を分岐して第1エレメントと
第2エレメントを設け、それぞれに第1周波数と第2周
波数を共振させるようにしたので、互いに独立して共振
周波数の調整を行うことができる。しかも、本発明の折
り返しアンテナは、先に提案した折り返しアンテナのご
とく基端から最初の折り返し点までの長さが共振周波数
によって規定されないので、軸方向の長さをより短なも
のに構成することができる。
【0052】請求項3記載の折り返しアンテナにあって
は、基端から最初の折り返し点までにジグザグ状の導体
を設けることで、アンテナ軸方向の長さをより短いもの
とすることができる。
【0053】請求項4記載の折り返しアンテナにあって
は、基端から第1と第2エレメントの先端までの実効長
が、第1周波数と第2周波数に対して基端における入出
力インピ−ダンスがほぼ同じ値となるようにしたので、
第1周波数f1と第2周波数f2に対して同じ入出力イ
ンピーダンスとするための整合回路などを必要としな
い。
【0054】請求項5および6記載の折り返しアンテナ
にあっては、1本のアンテナで3つの周波数を共振させ
ることができる。
【0055】請求項7記載の折り返しアンテナにあって
は、円筒状とすることで小型化が図られるとともにヘリ
カルコイルと同様の外形状とすることがでる。
【0056】請求項8記載のアンテナ装置にあっては、
折り返しアンテナを所望の第1周波数と第2周波数に容
易に調整できるので、比較的に正確に調整できるホイッ
プアンテナエレメントおよびヘリカルアンテナエレメン
トとの容量結合により、第1周波数と第2周波数のいず
れに対しても高いアンテナ利得を得ることができる。
【0057】請求項9記載のアンテナ装置にあっては、
引き出し状態における結合容量を第1周波数と第2周波
数に対してそれぞれ別個に調整することで、基端の入出
力インピーダンスを第1周波数と第2周波数に対してほ
ぼ同じ所望の値に調整することができる。
【0058】請求項10または11記載のアンテナ装置
にあっては、引き出し状態で引き出すアンテナがホイッ
プアンテナエレメントだけであり、ヘリカルアンテナエ
レメントが省かれているので、それだけ構造が簡単なも
のであり、安価に製造することができる。そして、請求
項10記載のアンテナ装置にあっては、第1周波数に対
して第2周波数が2倍の特別の関係にあることを利用し
てその構造を簡単化したものであり、引き出し状態のア
ンテナ利得は、引き出すアンテナがホイップアンテナエ
レメントとその先端にヘリカルアンテナエレメントを設
けたものと、ほぼ同じ高利得が得られる。
【0059】請求項12記載の無線機にあっては、引き
出し状態および収納状態で、それぞれに第1周波数と第
2周波数に対して高いアンテナ利得を得ることができ、
GSM/DCSまたはPDC/PHSなどのデュアルバ
ンドに対応した携帯電話などに好適である。
【0060】請求項13記載の無線機にあっては、無線
機筐体に対して折り返しアンテナの基端から最初の折り
返し点までに配設される導体を側頭部から最も遠いとこ
ろに配置するので、SARを改善することができる。そ
こで、使用の際に側頭部に近づけて使用する携帯電話
や、側頭部に固定して用いるワイヤレスマイクなどの無
線機に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折り返しアンテナの第1実施例の展開
図である。
【図2】図1に示す第1実施例の折り返しアンテナを円
筒状に配設した外観斜視図である。
【図3】本発明の折り返しアンテナの第2実施例の展開
図である。
【図4】本発明の折り返しアンテナの第3実施例の展開
図である。
【図5】本発明の折り返しアンテナの第4実施例の展開
図である。
【図6】本発明の折り返しアンテナの第5実施例の展開
図である。
【図7】本発明の折り返しアンテナの第6実施例の展開
図である。
【図8】本発明の無線機の一実施例の要部の縦断面図で
ある。
【図9】図8に示す無線機のアンテナ装置の等価回路図
であり、(a)は引き出し状態を示し、(b)は収納状
態を示す。
【図10】図9に示すアンテナ装置において、第1周波
数と第2周波数に対する入出力インピーダンスを示すス
ミスチャートの一例である。
【図11】SARを改善するように無線機筐体に折り返
しアンテナを配設した一例を示す図である。
【図12】本発明のアンテナ装置の他の実施例の引き出
し状態の等価回路図を示し、(a)は第1周波数に対す
る動作を示し、(b)は第2周波数に対する動作を示
す。
【図13】本発明のアンテナ装置のさらに別な実施例の
引き出し状態の等価回路図を示し、(a)は第1周波数
に対する動作を示し、(b)は第2周波数に対する動作
を示す。
【図14】本発明者らが先に提案したアンテナ装置の引
き出し状態の等価回路図である。
【図15】図14に示す先に提案したアンテナ装置に用
いられる折り返しアンテナのアンテナ特性図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60、70 折り返し
アンテナ 12、88 ホイップアンテナエレメント 14、90 ヘリカルアンテナエレメント 20a、30a、40a、50a、60a、70a 基
端 20b、30b、40b、50b、60b、70b 最
初の折り返し点 20c、20e、30c、30e、40c、40e、5
0c、50e、60c、 60e、60h、70c、7
0e 先端 20d、30d、40d、50d、60d、70d 第
1エレメント 20f、30f、40f、50f、60f、70f 第
2エレメント 30g、40g 分岐点 60i 第3エレメント 80 給電金具 98 無線機筐体 100 給電受部材 102 基板 104 板バネ C1、C2 結合容量 f1 第1周波数 f2 第2周波数 f3 第3周波数 f4 第4周波数

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状または帯状の導体をアンテナの基端
    から先端側の方向に配設し、この先端側で前記導体を少
    なくとも1回折り返して前記方向と平行に配設して第1
    エレメントを形成し、前記基端から前記先端側の最初の
    折り返し点までの途中または前記最初の折り返し点で前
    記導体を分岐するとともに少なくとも1回折り返して前
    記方向と平行に配設して第2エレメントを形成し、第1
    周波数が共振するように前記基端から前記第1エレメン
    トの先端までの実効長を設定し、第2周波数が共振する
    ように前記基端から前記第2エレメントの先端までの実
    効長を設定して構成したことを特徴とする折り返しアン
    テナ。
  2. 【請求項2】 線状または帯状の導体をアンテナの基端
    から先端側の方向に配設し、この先端側および基端側で
    それぞれ順次に1回以上折り返して前記方向と平行に配
    設して第1エレメントを形成し、前記基端から前記先端
    側の最初の折り返し点までの途中または前記最初の折り
    返し点で前記導体を分岐し、この分岐された導体を先端
    側および基端側でそれぞれ順次に1回以上折り返して前
    記方向と平行に配設して第2エレメントを形成し、第1
    周波数が共振するように前記基端から前記第1エレメン
    トの先端までの実効長を設定し、第2周波数が共振する
    ように前記基端から前記第2エレメントの先端までの実
    効長を設定して構成したことを特徴とする折り返しアン
    テナ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の折り返しアンテ
    ナにおいて、前記基端から前記先端側の最初の折り返し
    点までに配設する導体を、ジグザグ状に配設して構成し
    たことを特徴とする折り返しアンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の折り返しアンテ
    ナにおいて、前記基端から前記第1エレメントの先端ま
    での前記第1周波数に対する実効長と、前記基端から前
    記第2エレメントの先端までの前記第2周波数に対する
    実効長とを、前記基端でほぼ同じ入出力インピーダンス
    となるように設定して構成したことを特徴とする折り返
    しアンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の折り返しアンテ
    ナにおいて、前記先端側で前記導体を分岐してさらに前
    記方向に伸設して第3エレメントを形成し、別の周波数
    が共振するように前記基端から前記第3エレメントの先
    端までの実効長を設定して構成したことを特徴とする折
    り返しアンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の折り返しアンテ
    ナにおいて、前記第1周波数に対して前記基端から第1
    エレメントの先端までの実効長を1/4波長に設定し、
    別の周波数に対して前記基端から前記最初の折り返し点
    までの実効長を1/4波長に設定するとともに前記基端
    から第1エレメントの先端までの実効長を3/4波長に
    設定して構成したことを特徴とする折り返しアンテナ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載のいずれかの折り
    返しアンテナを、前記基端から先端側の方向を軸とする
    円筒状に配設して構成したことを特徴とする折り返しア
    ンテナ。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載の折り返しアンテ
    ナの前記第1と第2エレメントの先端をアンテナの先端
    側に向けて配設し、前記基端から前記第1エレメントの
    先端までの実効長を前記第1周波数の1/4波長に設定
    し、前記基端から前記第2エレメントの先端までの実効
    長を前記第2周波数の1/4波長に設定し、ホイップア
    ンテナエレメントの先端に同軸上にヘリカルアンテナエ
    レメントを配設し、このホイップアンテナエレメントと
    ヘリカルアンテナエレメントを前記折り返しアンテナに
    対して前記方向に引き出し収納自在とし、前記ホイップ
    アンテナエレメントの基端から前記ヘリカルアンテナエ
    レメントの先端までの実効長を前記第1周波数の1/2
    波長に設定し、前記ホイップアンテナエレメントの基端
    からその先端までの実効長を前記第2周波数の1/2波
    長に設定し、前記引き出し状態で前記ホイップアンテナ
    エレメントの基端部が前記折り返しアンテナの先端部に
    容量結合するように構成したことを特徴とするアンテナ
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のアンテナ装置において、
    前記引き出し状態で、前記第1または第2周波数の低い
    方の周波数が共振する前記第1または第2エレメントの
    いずれか一方の先端と前記ホイップアンテナエレメント
    の基端部との結合容量が、他方の先端と前記ホイップア
    ンテナエレメントの基端部との結合容量よりも小さくな
    るように構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または2記載の折り返しアン
    テナの前記第1と第2エレメントの先端をアンテナの先
    端側に向けて配設し、前記基端から前記第1エレメント
    の先端までの実効長を前記第1周波数の1/4波長に設
    定し、前記基端から前記第2エレメントの先端までの実
    効長を前記第2周波数の1/4波長に設定し、ホイップ
    アンテナエレメントを前記折り返しアンテナに対して前
    記方向に引き出し収納自在とし、前記ホイップアンテナ
    エレメントの基端から先端までの実効長を前記第1周波
    数に対して1/2波長で前記第2周波数に対して1波長
    となるように設定し、前記引き出し状態で前記ホイップ
    アンテナエレメントの基端部が前記折り返しアンテナの
    先端部に容量結合するように構成したことを特徴とする
    アンテナ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1または2記載の折り返しアン
    テナを前記基端から前記第1エレメントの先端までの実
    効長を前記第1周波数の1/4波長に設定し、前記基端
    から前記第2エレメントの先端までの実効長を前記第2
    周波数の1/4波長に設定し、ホイップアンテナエレメ
    ントを前記折り返しアンテナに対して前記方向に引き出
    し収納自在とし、前記引き出し状態で前記ホイップアン
    テナエレメントの基端部が前記折り返しアンテナに容量
    結合するようにし、この引き出し状態で前記折り返しア
    ンテナの基端から前記ホイップアンテナエレメントの先
    端までの実効長を前記第1周波数に対して1/4波長で
    前記第2周波数に対して3/4波長となるように設定し
    て構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし11記載のいずれかの
    アンテナ装置を用い、前記折り返しアンテナを外方に突
    出するようにこの折り返しアンテナの基端側に電気的接
    続して設けた給電金具を無線機筐体の側壁を貫通させて
    配設し、前記給電金具に前記無線機筐体内に収容される
    無線回路を電気的接続して構成したことを特徴とする無
    線機。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の無線機において、当
    該無線機が側頭部に近づけて使用される機器であり、前
    記折り返しアンテナの基端から最初の折り返し点までに
    配設される導体を、前記無線機筐体の前記側頭部に近づ
    ける側と反対側に配置して構成したことを特徴とする無
    線機。
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