JPH11316691A - オペレーティングシステムの実行方法及び、これを用いた情報処理装置 - Google Patents

オペレーティングシステムの実行方法及び、これを用いた情報処理装置

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JPH11316691A
JPH11316691A JP10123539A JP12353998A JPH11316691A JP H11316691 A JPH11316691 A JP H11316691A JP 10123539 A JP10123539 A JP 10123539A JP 12353998 A JP12353998 A JP 12353998A JP H11316691 A JPH11316691 A JP H11316691A
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operating system
scheduler
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JP10123539A
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Masafumi Fujita
雅文 藤田
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Sega Corp
Original Assignee
Sega Enterprises Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オペレーティングシステム(OS)にけるスケ
ジューラの処理のスピードのボトルネックを解消する。 【解決手段】少なくとも1以上のスレッドを有するユー
ザアプリケーションの実行を管理するオペレーティング
システムの実行方法であって、ユーザアプリケーション
にスレッド間を切り替えるスケジューラが設定され、前
記オペレーティングシステムにスケジューラの格納され
るメモリアドレスを予め設定し、オペレーティングシス
テムは、1つのスレッドのコンテキストをメモリへ待避
格納する際、前記スケジューラの格納されるメモリアド
レスをアクセスし、読み出されるスケジューラに従い、
ディスパッチャによりスレッドを切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オペレーティング
システム(OS)のスケジュール管理方法及び、これを
用いたゲーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CPUを搭載するコンピュータ装置にあ
っては、システムソフトウェアの一つであるオペレーテ
ィングシステム(OS)によって、ユーザプログラムで
あるアプリケーションプログラムの実行が管理される。
【0003】図7は、オペレーティングシステム(O
S)の起動の一般的方法を説明する図である。コンピュ
ータ装置の電源が投入されると(ステップS01)、ブ
ートROMに格納されたブートストラッププログラムが
実行される(ステップS02)。
【0004】ブートストラッププログラムは、ディスク
装置10に格納されているローダプログラム101を主
記憶装置であるRAM11に、読込み記憶する(ステッ
プS03)。次いで、RAM11に記憶されたローダプ
ログラムが実行される(ステップS04)。
【0005】ローダプログラムの実行により、ディスク
装置10に格納されているオペレーティングシステム
(OS)102が、ディスク装置10から読み出され、
同様に主記憶装置であるRAM11に読込み記憶される
(ステップS05)。
【0006】ついで、オペレーティングシステム(O
S)の初期化ルーチンに制御が移行する(ステップS0
6)。この初期化ルーチンにおいて、各種のシステムテ
ーブルと入出力機器の初期化が行われる。この状態で、
アプリケーションの処理(プロセス)の生成を待つ。
【0007】ここで、アプリケーションのプロセスは、
特定の仕事をするための一連の操作系列を実行する活動
である。かかるアプリケーションのプロセスに対し、オ
ペレーティングシステム(OS)は、プロセスの生成や
消滅を実現するプロセス管理と、プロセスを基本単位と
して、CPUを割り付けるスケジューラ機能を有する。
【0008】図8は、プロセスの状態遷移とオペレーテ
ィングシステム(OS)の関わりを説明する図である。
プロセスが発生すると(ステップS10)、直ちには実
行されず、実行可能の状態とされる(ステップS1
1)。
【0009】このため、実行可能の状態となるプロセス
は、複数個存在し、実行状態(ステップS12)のプロ
セスが終了し(ステップS13)、あるいは待機状態と
なって(ステップS14)、CPUが空き状態になる
と、プロセス管理により、1つのプロセスが実行状態
(ステップS12)とされる。この場合、CPUが空き
状態になって、いずれのプロセスを実行状態とするか
は、スケジューラにより制御される。
【0010】入出力操作等のイベントの発生により、プ
ロセスの実行状態(ステップS12)から、待機状態
(ステップS14)への移行が行われる。さらに、待機
状態(ステップS14)から実行可能状態(ステップS
11)への遷移は、入出力操作の完了、あるいは待機状
態となっている事象が発生した時に行われる。
【0011】図8において、プロセスの実行状態(ステ
ップS12)から待機状態(ステップS14)への遷移
のみが、プロセス自身で行われ、実行可能状態(ステッ
プS11)と実行状態(ステップS12)間の遷移は、
他の原因により生じる。
【0012】ここで、プロセスは、オペレーティングシ
ステム内でプロセス制御ブロックと呼ばれるデータ構造
により表される。プロセス制御ブロックの各項目は、オ
ペレーティングシステム(OS)を構成する種々のモジ
ュールによって、参照され、設定される。
【0013】プロセスの遷移状態において、プロセス制
御ブロックの項目に含まれるプログラムカウンタとレジ
スタの待避領域が特に重要である。あるプロセスに割り
込みが発生すると、この割り込まれたプロセスのプログ
ラムカウンタとレジスタの現在の値が、RAM11上の
プロセス制御ブロックの待避領域に設定される。
【0014】一方、プロセスがCPUに割り付けられる
時は、そのプロセスのRAM11上に待避されているプ
ロセス制御ブロックの内容が、当該プロセスのプログラ
ムカウンタとレジスタに設定される。
【0015】この様なプロセスからプロセスへのCPU
切換の処理は、コンテキストスイッチ(文脈の切換)と
呼ばれる。文脈の切換においては、実行状態(ステップ
S12)から実行可能状態(ステップS11)に遷移さ
せられるプロセス即ち、CPUを奪われる(横取りされ
る)プロセスに関する情報(図8で、コンテキストAと
する)を待避し、CPUが割り付けられるプロセスに関
する情報(図8で、コンテキストBとする)を回復する
ことが必要である。
【0016】そして、図8において、コンテキストA、
Bは、RAM11上のオペレーティングシステム(O
S)の管理領域に格納される。
【0017】ここで、プロセスについて更に説明する
と、プロセスを効率良く実行するために、プロセス自体
の高速化の他に、プロセスの生成/消滅、及びコンテキ
ストの切換などのプロセス処理の本質に関係しない操作
の時間を小さくすることが必要である。
【0018】このために、操作の高速化を目的として、
スレッド機構がオペレーティングシステムに採用されて
いる。すなわち、スレッドは、プログラムを実行するた
めの、最小実行単位であり、1つの小さな実体(オブジ
ェクト)である。
【0019】スレッドは、プロセスそのものではない
が、制御の流れを表し、プロセスの構成例を説明する図
9に示すようにプロセスの実行に必要な最小のコンテキ
ストである、レジスタセットとスタック等を持つ。
【0020】したがって、上記図8におけるコンテキス
トA、Bには、スレッドの固有情報として、プログラム
カウンタ、レジスタセット、スタック等及び、プロセス
のコンテキストとして、アドレス空間、変数等が含まれ
る。
【0021】ここで、図8において、プロセスの実行可
能状態(ステップS11)と実行状態(ステップS1
2)間の遷移を制御するCPUスケジューラについて、
図10を参照して説明する。
【0022】オペレーティングシステムプログラムに含
まれるCPUスケジューラは、実行可能状態にあるプロ
セスの集合から、次にCPUを割り付けるプロセスを選
択する。選択されたプロセスに実際にCPUを割り付け
るのは、オペレーティングシステムの一部であって、プ
ログラムコードであるディスパッチャ機能により行われ
る。
【0023】図10において、CPUスケジューラは、
システム負荷の変動に対応するために、プロセスを一時
的に中断したり、再開する方針を決定する。そして、プ
ログラムの進行に伴って更新される。
【0024】すなわち、CPUスケジューラにより、ス
レッド毎の時間配分、優先度等が予め決定される。かか
るCPUスケジューラの決定に基づき、ディスパッチャ
が呼び出され、実行中のユーザ側アプリケーションのス
レッド−0がオペレーティングシステムのレジスタを待
避する。
【0025】すなわち、図10において、実行中のユー
ザ側アプリケーションのスレッド−0がオペレーティン
グシステムにエントリされると(ステップS20)、図
8に示した様に、RAM11のオペレーティングシステ
ムの管理領域に、スレッド−0のレジスタの内容をコン
テキスト−0として、待避する( ステップS21) 。
【0026】次いで、次に実行すべきスレッド−1の内
容であるレジスタを、オペレーティングシステムの管理
する領域に保存されているコンテキスト−1から回復す
る(ステップS22)。その後、システムモードからユ
ーザモードへの切り換え即ち、ディスパッチを行う(ス
テップS23)。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記CPUス
ケジューラは、一般的なオペレーティングシステム(O
S)の場合、図8に示したように、可能性のあるプロセ
スの発生の全てを想定して、どのようなハードウエア環
境や、ソフトウェア環境にも対応させる必要があるた
め、使用していない管理機能もスケジューラの処理ルー
チンの中に組み込まれている。
【0028】したがって、オペレーティングシステム
(OS)においては、このスケジューラの処理がスピー
ドのボトルネックになっている。特に、ゲーム装置にあ
っては、ゲームプログラムの実行処理において、スケジ
ューラの機能は単純で良いが、一方処理スピードの高速
化が必要である。
【0029】また、携帯電話等の小型の電子機器におい
ては、オペレーティングシステム(OS)による、不要
で複雑な処理が増えることが、回路の消費電力の増大に
繋がり、バッテリの駆動時間が短縮してしまう問題も生
じる。
【0030】したがって、本発明の目的は、上記問題を
解決するオペレーティングシステム(OS)のスケジュ
ール管理方法及び、これを用いた情報処理装置を提供す
ることにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する本発
明の特徴は、少なくとも1以上のスレッドを有するユー
ザアプリケーションの実行を管理するオペレーティング
システムの実行方法であって、ユーザアプリケーション
にスレッド間を切り替えるスケジューラが設定され、前
記オペレーティングシステムの起動の際あるいは予め、
スケジューラが格納される、ユーザアプリケーションに
よって管理されるメモリアドレスをオペレーティングシ
ステムに設定する。そして、このオペレーティングシス
テムは、一つのスレッドのコンテキストをメモリへ待避
格納する際、前記スケジューラの格納されるメモリアド
レスをアクセスし、読み出されるスケジューラに従い、
ディスパッチャによりスレッドを切り替えることにあ
る。
【0032】さらに、特徴として、前記待避格納される
スレッドのコンテキストは、前記ユーザアプリケーショ
ンにより管理されるメモリ領域に格納されることにあ
る。
【0033】本発明を適用する、オペレーティングシス
テムにより、少なくとも1以上のスレッドを有するユー
ザアプリケーションの実行を管理する情報処理装置の特
徴は、前記ユーザアプリケーションを実行する制御手段
としてのCPUと、このユーザアプリケーションに設定
された、スレッド間を切り替えるスケジューラを格納
し、前記ユーザアプリケーションにより管理されるメモ
リ領域を有し、前記オペレーティングシステムの起動の
際あるいは予め、前記ユーザアプリケーションにより管
理されるメモリ領域の前記スケジューラの格納されるメ
モリアドレスが、オペレーティングシステムに設定され
ることにある。
【0034】さらに、前記オペレーティングシステム
は、前記スケジューラの格納されるメモリアドレスをア
クセスし、読み出されるスケジューラに従い、前記CP
Uに割り当てられている一つのスレッドのコンテキスト
を、前記ユーザアプリケーションにより管理されるメモ
リ領域へ待避格納し、前記一つのスレッドと、前記CP
Uの割当てが切り替えられる他のスレッドのコンテキス
トをユーザアプリケーションにより管理されるメモリ領
域から読み出す。
【0035】さらに、特徴として、前記待避格納される
スレッドのコンテキストは、前記ユーザアプリケーショ
ンにより管理されるメモリ領域に格納される。
【0036】さらに、特徴として、前記オペレーティン
グシステムは、ROMに格納されている。
【0037】また、特徴として、前記オペレーティング
システムは、装置起ち上げ用のブートストラッププログ
ラムとともに、ROMに一体に格納されている。
【0038】さらに又、前記オペレーティングシステム
は、前記CPUと一体に、半導体チップ上に形成された
ROMに格納されていることを特徴とする。
【0039】さらに、上記本発明の特徴を利用した、オ
ペレーティングシステムを有するCPUと、該CPUに
おいて実行されるバグ検出対象である少なくとも1のス
レッドを有するアプリケーションプログラムを供給する
ホスト装置を有するデバッカにおける特徴は、前記アプ
リケーションプログラムが、前記少なくとも1以上のス
レッド間を切り替えるスケジューラを有し、更に、1つ
のスレッドのコンテキストをメモリへ待避格納する際、
前記オペレーティングシステムに設定された、前記スケ
ジューラの格納される前記ユーザアプリケーションによ
り管理されるメモリアドレスが、オペレーティングシス
テムによりアクセスされ、このアクセスされるメモリア
ドレスから読み出される前記スケジューラに従い、ディ
スパッチャによりスレッドを切り替えられるものであっ
て、前記少なくとも1以上のスレッドが、デバック機能
を果たすデバックスレッドを有するものである。
【0040】本発明の更なる目的及び特徴は、以下の実
施の形態の説明から明らかとなる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下図面に従い、本発明の実施の
形態を説明する。なお、図において、同一又は、類似の
ものには、同一の参照数字又は、参照記号を付して説明
する。
【0042】図1は、本発明に従うオペレーティングシ
ステム(OS)のスケジュール管理方法の実施の形態を
説明する図であり、図8に対応するプロセスの状態遷移
図である。
【0043】図1において、図8の状態遷移図と比較す
ると、本発明の特徴は、スケジューラ及び、コンテキス
トのRAM11上の格納領域をユーザアプリケーション
により管理されるメモリ領域であるユーザ側管理領域に
おいている点にある。したがって、コンテキストの格納
領域をユーザ側より任意にアクセスが可能である。
【0044】このために、オペレーティングシステム
(OS)には、その起動の際に、コンテキストの待避格
納(セーブ)を行った後、スケジューラの格納されるユ
ーザ側管理領域のアドレスをアクセス(ユーザコール)
する様に、当該スケジューラが格納されるユーザ側管理
領域アドレスが設定される。あるいは、起動の際に限ら
れずに、スケジューラの格納される管理領域のアドレス
を予めオペレーティングシステム(OS)に設定してお
くことも可能である。
【0045】図2は、図1の状態遷移図における、オペ
レーティングシステム(OS)とユーザアプリケーショ
ン間の関わりを説明する動作フロー図である。
【0046】すなわち、図2において、ユーザアプリケ
ーションのスレッド−0が、オペレーティングシステム
(OS)にエントリすると(ステップS30)、オペレ
ーティングシステム(OS)は、スレッド−0のコンテ
キストを、RAM11のユーザ側管理領域のメモリ領域
に、次の処理のタイミングに至るまで記録保持(セー
ブ)する(ステップS31)。
【0047】図2において、スレッド−0のコンテキス
トは、RAM11のユーザ側管理領域にコンテキストA
として格納される。
【0048】さらに、コンテキストをセーブする都度、
オペレーティングシステム(OS)は、その起動の際に
設定されたアドレスにアクセスして、ユーザ側のスケジ
ューラの呼び出しを行う(ステップS32)。
【0049】オペレーティングシステム(OS)からの
呼び出しに対し、ユーザアプリケーションのスケジュー
ラ機能に従い、図2に示す例では、スレッド−0からス
レッド−1のコンテキスト・スイッチング処理を行い、
オペレーティングシステム(OS)にスレッド−0から
スレッド−1へのスイッチング処理を指示する(ステッ
プS33)。
【0050】したがって、オペレーティングシステム
(OS)は、スイッチ先であるスレッド−1のコンテキ
ストBを、RAM11のユーザ側管理のメモリ領域から
読み出し、ロードする(ステップS34)。次いで、オ
ペレーティングシステム(OS)のディスパッチ機能に
より、実行状態のスレッド−0と実行可能状態のスレッ
ド−1を、それぞれ実行可能状態と、実行状態にスイッ
チする(ステップS35)。
【0051】この様に本発明では、コンテキストの格納
される領域を、オペレーティングシステム(OS)の管
理領域ではなく、ユーザ側で管理するメモリ領域として
いる。このために、オペレーティングシステム(OS)
の管理領域を予め大量に確保する必要が無く、オペレー
ティングシステム(OS)の管理領域を小さくすること
が可能である。
【0052】さらに、上記の様に、コンテキストの書込
が、オペレーティングシステム(OS)の管理領域で行
われないので、オペレーティングシステム(OS)をR
OMに格納したままで実行することも可能である。
【0053】図3は、かかる本発明に従う特徴を利用し
た、情報処理装置の実施例構成のブロック図である。上
記の様に、スケジューラがユーザアプリケーション40
側に備えられ、オペレーティングシステム(OS)は、
読み出し専用となっているので、図3において、ブート
ROM20と同様に、ROM30に格納され、そのまま
実行される。
【0054】コンテキスト・スイッチング(図2、ステ
ップS33)の際、オペレーティングシステム(OS)
により、ユーザアプリケーション40のRAM11上の
管理領域がアクセスされ、スイッチ先のスレッド(プロ
セス)のコンテキストが読み出される。そして、読み出
されたコンテキストに対応するユーザアプリケーション
40のプロセスに対し、CPU1が割り当てられ、実行
される。
【0055】上記の様にして、本発明により、オペレー
ティングシステム(OS)の管理領域を小さくする事が
可能である。図4は、この特徴を利用して、情報処理装
置において、CPU1と一体にオペレーティングシステ
ム(OS)を1つの半導体チップ上に構成した実施例構
成のブロック図である。なお、その動作は図3の例と同
様であるので省略する。
【0056】また、図5は、上記オペレーティングシス
テム(OS)の管理領域が小さくできるという本発明の
特徴を利用した情報処理装置の別の実施例構成のブロッ
ク図である。本実施例では、オペレーティングシステム
(OS)をブートストラッププログラムを含むバイオス
(BIOS)と共に、一体にROM50に格納してい
る。
【0057】このように図4,図5の実施例に示される
如く、オペレーティングシステム(OS)を、他の要素
と一体に構成することにより装置コストの低減を図るこ
とが可能である。すなわち、オペレーティングシステム
(OS)を、CPU1あるいはブートストラッププログ
ラムを含むバイオス(BIOS)と一体にROMに格納
することが可能であり、あるいは他の周辺機能部と一体
に格納することも可能である。
【0058】ここで、スケジューラをユーザ管理側に置
くという本発明の特徴を、更にソフトウェア開発におけ
るプログラムバグ修正装置であるデバッキング装置(デ
バッカ)に適用することが可能である。
【0059】図11は、一般的なデバッカの構成を説明
する図である。図において、デバック対象となるターゲ
ットCPU50と、デバッカ60が、インサーキットエ
ミュレータ(ICE)70を通して接続される。
【0060】ここで、図11における、ターゲットCP
U50は、従来と同様のオペレーティングシステムを有
するCPU51を有し、従って、スケジューラ機能もオ
ペレーティングシステム側に有る。さらに、CPU51
は、専用インタフェース52により、インサーキットエ
ミュレータ(ICE)70側に接続される。
【0061】デバッカ60は、デバック対象とするプロ
グラムデータを発生するデバッカ・ホスト61を有し、
専用インタフェース62を通して、インサーキットエミ
ュレータ(ICE)70側に接続される。
【0062】インサーキットエミュレータ(ICE)7
0は、デバック作業を支援するものであり、デバッカ6
0からの所定のプログラムデータに対し、デバック作業
に必要なデバックスレッドを生成する。
【0063】そして、デバッカ・ホスト61から送られ
る上記のプログラムデータを通信インタフェース73で
受信し、ICE本体CPU71において、生成するデバ
ックスレッドを加え、通信インタフェース72を通して
ターゲットCPU51に送る。
【0064】したがって、図11のデバッカの構成で
は、デバックを行うプログラム毎に対応したインサーキ
ットエミュレータ(ICE)70が必要となる。さら
に、専用のインタフェース52,62も必要となる。
【0065】これに対し、本発明のオペレーティング管
理システムを用いる場合のデバッカを、図6に示す構成
とすることが可能である。すなわち、インサーキットエ
ミュレータ(ICE)70を不要とし、ターゲット・ホ
スト間通信インタフェース53を介し、汎用インタフェ
ース520,620を通して、ターゲットCPU51間
が接続される。
【0066】デバッカ・ホスト61から生成されるプロ
グラムデータ側に本発明に従い、スケジューラ機能を有
することにより、容易にデバックスレッドを生成するこ
とが可能である。
【0067】これにより、図11に示した様なインサー
キットエミュレータ(ICE)70及び、専用のインタ
フェース52,62を不要とすることができる。
【0068】
【発明の効果】以上図面を参照して、本発明の実施の形
態を説明した様に、本発明は、ユーザアプリケーション
プログラム側に、スケジューラを置くことにより、オペ
レーティングシステム(OS)においてスケジューラの
処理がスピードのボトルネックになっている問題を解決
することが可能である。
【0069】また、特に本発明は、ゲームプログラムの
実行処理において、スケジューラの機能は単純で良い
が、一方処理スピードの高速化が必要であるゲーム装置
に適用する場合に、著しい特徴が得られる。
【0070】また、本発明を携帯電話等の小型の電子機
器に適用する場合は、オペレーティングシステム(O
S)による、不要で複雑な処理が増えることによる回路
の消費電力の増大も防ぐことが可能である。
【0071】なお、上記実施の形態は、本発明を説明す
るためのものであり、本発明は、かかる実施の形態に限
定されない。本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲に
より定まり、特許請求の範囲の記載の均等の範囲も、本
発明の保護の範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うオペレーティングシステム(O
S)のスケジュール管理方法の実施の形態を説明する図
であり、図8に対応するプロセスの状態遷移図である。
【図2】図1の状態遷移図における、オペレーティング
システム(OS)とユーザアプリケーション間の関わり
を説明する動作フロー図である。
【図3】本発明に従う特徴を利用した、情報処理装置の
実施例構成のブロック図である。
【図4】情報処理装置において、CPU1と一体にオペ
レーティングシステム(OS)を1つの半導体チップ上
に構成した実施例構成のブロック図である。
【図5】本発明の特徴を利用した情報処理装置の別の実
施例構成のブロック図である。
【図6】本発明のオペレーティング管理方法を用いるデ
バッカの構成例である。
【図7】オペレーティングシステム(OS)の起動の一
般的方法を説明する図である。
【図8】プロセスの状態遷移とオペレーティングシステ
ム(OS)の関わりを説明する図である。
【図9】プロセスの構成例を説明する図である。
【図10】CPUスケジューラの機能を説明する図であ
る。
【図11】一般的なデバッカの構成を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU 11 RAM 20 ブートROM 30 オペレーティングシステム 40 ユーザアプリケーション

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1以上のスレッドを有するユー
    ザアプリケーションの実行を管理するオペレーティング
    システムの実行方法であって、 ユーザアプリケーションのスレッド間を切り替えるスケ
    ジューラが設定され、 該オペレーティングシステムの起動の際あるいは予め、
    ユーザアプリケーションにより管理される該スケジュー
    ラの格納されるメモリアドレスを、該オペレーティング
    システムに設定し、 該オペレーティングシステムは、1つのスレッドのコン
    テキストをメモリへ待避格納する際、該設定されたスケ
    ジューラの格納されるメモリアドレスをアクセスし、読
    み出される該スケジューラに従い、ディスパッチャによ
    りスレッドを切り替えることを特徴とするオペレーティ
    ングシステムの実行方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記待避格納されるスレッドのコンテキストは、前記ユ
    ーザアプリケーションにより管理されるメモリ領域に格
    納されることを特徴とするオペレーティングシステムの
    実行方法。
  3. 【請求項3】オペレーティングシステムにより、少なく
    とも1以上のスレッドを有するユーザアプリケーション
    の実行を管理する情報処理装置において、 該ユーザアプリケーションを実行するCPUと、 該ユーザアプリケーションにより管理される、スレッド
    間を切り替えるスケジューラを格納したメモリ領域を有
    し、 該オペレーティングシステムの起動の際あるいは予め、
    該ユーザアプリケーションにより管理されるメモリ領域
    の該スケジューラの格納されるメモリアドレスが、該オ
    ペレーティングシステムに設定され、 更に、該オペレーティングシステムは、該スケジューラ
    の格納されるメモリアドレスをアクセスし、読み出され
    るスケジューラに従い、該CPUに割り当てられている
    1つのスレッドのコンテキストを、該ユーザアプリケー
    ションにより管理されるメモリ領域へ待避格納し、該1
    つのスレッドと、該CPUの割当てが切り替えられる他
    のスレッドのコンテキストを該ユーザアプリケーション
    により管理されるメモリ領域から読み出すことを特徴と
    する情報処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記待避格納されるスレッドのコンテキストは、前記ユ
    ーザアプリケーションにより管理されるメモリ領域に格
    納されることを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、 前記オペレーティングシステムは、ROMに格納されて
    いることを特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】請求項3において、 前記オペレーティングシステムは、装置起ち上げ用のブ
    ートストラッププログラムとともに、ROMに一体に格
    納されていることを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】請求項3において、 前記オペレーティングシステムは、前記CPUと一体
    に、半導体チップ上に形成されたROMに格納されてい
    ることを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】オペレーティングシステムにより実行を管
    理される、少なくとも1以上のスレッドを有するユーザ
    アプリケーションであって、 スレッド間を切り替えるスケジューラを有し、 1つのスレッドのコンテキストをメモリへ待避格納する
    際、該オペレーティングシステムの起動時あるいは予
    め、該オペレーティングシステムに設定された、該スケ
    ジューラの格納される該ユーザアプリケーションにより
    管理されるメモリアドレスが、該オペレーティングシス
    テムによりアクセスされ、該アクセスされるメモリアド
    レスから読み出される該スケジューラに従い、ディスパ
    ッチャによりスレッドを切り替えられることを特徴とす
    るユーザアプリケーションを格納した記憶媒体。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記待避格納されるスレッドのコンテキストは、前記ユ
    ーザアプリケーションにより管理されるメモリ領域に格
    納されることを特徴とするユーザアプリケーションを格
    納した記憶媒体。
  10. 【請求項10】オペレーティングシステムを有するCP
    Uと、バグ検出対象であり、該CPUにおいて実行され
    る少なくとも1以上のスレッドを有するアプリケーショ
    ンプログラムを供給するホスト装置を有するデバッカに
    おいて、 該アプリケーションプログラムは、スレッド間を切り替
    えるスケジューラを有し、更に、 1つのスレッドのコンテキストをメモリへ待避格納する
    際、該オペレーティングシステムの起動時あるいは予
    め、該オペレーティングシステムに設定された、該スケ
    ジューラの格納される該ユーザアプリケーションにより
    管理されるメモリアドレスが、該オペレーティングシス
    テムによりアクセスされ、該アクセスされるメモリアド
    レスから読み出される該スケジューラに従い、ディスパ
    ッチャによりスレッドを切り替えられるものであって、 該少なくとも1以上のスレッドが、デバック機能を果た
    すデバックスレッドを有することを特徴とするデバッ
    カ。
JP10123539A 1998-05-06 1998-05-06 オペレーティングシステムの実行方法及び、これを用いた情報処理装置 Pending JPH11316691A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100608220B1 (ko) 2003-06-27 2006-08-08 가부시끼가이샤 도시바 정보처리시스템 및 메모리 관리방법과 이 방법을 실행하기 위한 프로그램을 기록한 기록매체
CN100428165C (zh) * 2005-08-31 2008-10-22 国际商业机器公司 用于控制子上下文之间的存储器访问的装置、***和方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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